JP2001100591A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001100591A
JP2001100591A JP27504599A JP27504599A JP2001100591A JP 2001100591 A JP2001100591 A JP 2001100591A JP 27504599 A JP27504599 A JP 27504599A JP 27504599 A JP27504599 A JP 27504599A JP 2001100591 A JP2001100591 A JP 2001100591A
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image carrier
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Mitsunobu Honda
充信 本田
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像装置から現像剤を供給して像担持体の表
面に現像剤による画像を形成し、この画像を像担持体か
ら転写部材に転写させ、転写後における像担持体の表面
に押圧部材を圧接させて、像担持体の表面に残留する現
像剤を除去する画像形成装置において、クリーニング不
良によるノイズ等の発生がない良好な画像が安定して得
られるようにする。 【解決手段】 像担持体10の表面に現像装置40から現像
剤41を供給して現像剤による画像を形成し、この画像を
像担持体から転写部材51に転写させ、転写後における像
担持体の表面に押圧部材70を圧接させて、像担持体の表
面に残留する現像剤を除去するようにした画像形成装置
において、像担持体に現像装置から現像剤を供給しない
非作像時にのみ潤滑剤を像担持体の表面に供給するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子写真複写機
やプリンター等の画像形成装置に係り、像担持体に現像
装置から現像剤を供給して、像担持体の表面に現像剤に
よる画像を形成し、この画像を像担持体から転写部材に
転写させ、転写後における像担持体の表面に押圧部材を
圧接させて、像担持体の表面に残留する現像剤を除去す
るようにした画像形成装置において、上記の押圧部材が
すぐに摩耗したり、押圧部材によって像担持体の表面に
凹凸が生じたりするのを防止し、押圧部材によって像担
持体の表面に残留する現像剤が安定して除去されるよう
にした点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真複写機やプリンター等の
画像形成装置においては、一般に、図1に示すように、
ドラム状になった導電性基体11の表面に感光層12が
形成された像担持体10を回転させ、この像担持体10
の表面を帯電装置20によって帯電させた後、この像担
持体10の表面にレーザー等を用いた潜像形成装置30
により画像情報に応じた露光を行って、この像担持体1
0の表面に静電潜像を形成し、このように静電潜像が形
成された像担持体10の表面に、現像装置40から現像
剤41であるトナー41を供給し、このトナー41によ
り像担持体10の表面に静電潜像に対応した画像を形成
するようにしていた。
【0003】そして、この像担持体10と転写ローラ等
の転写装置50との間に記録紙等の転写部材51を送り
ローラ52によって導き、像担持体10の表面に形成さ
れたトナー41による画像を転写装置50により転写部
材51に転写させるようにしていた。
【0004】次いで、このように転写部材51に転写さ
れた画像を定着ローラ等の定着装置60によって転写部
材51に定着させる一方、転写後における像担持体10
の表面に板状になった押圧部材70を圧接させ、この押
圧部材70により像担持体10の表面に残留しているト
ナー41等を像担持体10の表面から除去し、その後、
この像担持体10の表面を上記の帯電装置20により帯
電させ、上記のような操作を繰り返して画像を順々に形
成するようにしていた。
【0005】ここで、上記のように像担持体10の表面
に押圧部材70を圧接させて、像担持体10の表面に残
留しているトナー41等を像担持体10の表面から除去
するようにした場合、像担持体10に圧接させている押
圧部材70が次第に摩耗し、これによって像担持体10
の表面に残留するトナー41等を十分に除去することが
できなくなったり、また上記の押圧部材70により像担
持体10の表面が削られて、像担持体10の表面に凹凸
が形成され、この凹凸によって押圧部材70によるトナ
ー41等の除去が適切に行えなくなり、形成される画像
にクリーニング不良に基づくノイズが発生する等の問題
があった。
【0006】このため、近年においては、像担持体10
の表面に潤滑剤を供給し、この潤滑剤が上記の押圧部材
70を通過する際に、この押圧部材70により潤滑剤を
圧延させて、像担持体10の表面に潤滑剤の膜を形成
し、この潤滑剤の膜により押圧部材70が摩耗したり、
像担持体10の表面に凹凸が形成されるのを抑制するこ
とが行われるようになった。
【0007】ここで、従来においては、像担持体10の
表面に潤滑剤を供給するにあたり、上記の図1に示す画
像形成装置において、現像装置40内におけるトナー4
1に潤滑剤を加え、この潤滑剤をトナー41と一緒に像
担持体10の表面に供給するようにしたり、図2に示す
ように、潤滑剤の成形物81からブラシ82により潤滑
剤を削り取り、このブラシ82から像担持体10の表面
に潤滑剤を供給するようにしていた。
【0008】しかし、上記のようにトナー41に潤滑剤
を加えるようにした場合、潤滑剤の種類によってはトナ
ー41の性能が変化して、良好な画像が得られなくなる
という問題があり、また潤滑剤をトナー41と一緒に像
担持体10の表面に供給するようにした場合において、
転写後におけるトナー41等を押圧部材70により像担
持体10の表面から除去させている状態では、押圧部材
70と像担持体10との接触部分においてトナー41や
トナー41に添加されている後処理剤等が蓄積してお
り、このようにトナー41や後処理剤等が蓄積している
部分においては、潤滑剤が押圧部材70にうまく導かれ
なくなって、像担持体10の表面に潤滑剤の膜がうまく
形成されず、依然として、押圧部材70が摩耗したり、
像担持体10の表面に凹凸が生じるという問題があっ
た。
【0009】また、上記のように潤滑剤の成形物81か
らブラシ82により潤滑剤を削り取って像担持体10の
表面に潤滑剤を供給するにあたり、従来においては、常
にブラシ82により潤滑剤を像担持体10の表面に供給
するようにしていた。
【0010】しかし、画像を形成している状態では、上
記のようにトナー41や後処理剤等が押圧部材70と像
担持体10との接触部分において蓄積しており、上記の
場合と同様に、像担持体10の表面に潤滑剤の膜が上手
く形成されず、潤滑剤が無駄に消費されるという問題が
あった。
【0011】また、上記のように潤滑剤の成形物81か
らブラシ82により潤滑剤を削り取って像担持体10の
表面に供給するようにした場合、ブラシ82によって像
担持体10の表面に供給される潤滑剤の粒径が一定せ
ず、大きな粒径の潤滑剤はトナー41と一緒に上記の押
圧部材70により像担持体10の表面から除去される一
方、小さな粒径の潤滑剤は押圧部材70によって上手く
圧延されず、像担持体10の表面に潤滑剤の膜が適切に
形成されなくなる等の問題もあった。
【0012】さらに、上記のように潤滑剤の成形物81
からブラシ82により潤滑剤を削り取って像担持体10
の表面に供給するにあたり、使用する像担持体10の径
が小さいと、このようなブラシ82や潤滑剤の成形物8
1を設ける場所も問題になった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、像担持体
に現像装置から現像剤を供給して、像担持体の表面に現
像剤による画像を形成し、この画像を像担持体から転写
部材に転写させ、転写後における像担持体の表面に押圧
部材を圧接させて、像担持体の表面に残留する現像剤を
除去するようにした画像形成装置における上記のような
様々な問題を解決することを課題とするものである。
【0014】そして、この発明の画像形成装置において
は、像担持体の表面に潤滑剤を供給し、この潤滑剤を押
圧部材により圧延させて、像担持体の表面に潤滑剤の膜
を形成するにあたり、潤滑剤が効率よく押圧部材に導か
れて適切に圧延され、像担持体の表面に潤滑剤の膜が適
切に効率よく形成されるようにし、押圧部材が摩耗した
り、押圧部材によって像担持体の表面に凹凸が生じるの
を適切に防止して、押圧部材により像担持体の表面に残
留する現像剤が適切に除去されるようにし、クリーニン
グ不良に基づくノイズ等の発生がない良好な画像が安定
して得られるようにすることを課題とするものである。
【0015】また、この発明においては、上記のように
像担持体の表面に潤滑剤を供給するにあたり、使用する
像担持体の径が小さい場合においても、像担持体の表面
に潤滑剤が適切に供給されるようにすることを課題とす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける画像形成装置においては、上記のような課題を解決
するため、像担持体に現像装置から現像剤を供給して、
像担持体の表面に現像剤による画像を形成し、この画像
を像担持体から転写部材に転写させ、転写後における像
担持体の表面に押圧部材を圧接させて、像担持体の表面
に残留する現像剤を除去するようにした画像形成装置に
おいて、上記の像担持体に現像装置から現像剤を供給し
ない非作像時にのみ潤滑剤を像担持体の表面に供給する
ようにしたのである。
【0017】そして、この請求項1における画像形成装
置のように、像担持体に現像装置から現像剤を供給しな
い非作像時にのみ、潤滑剤を像担持体の表面に供給させ
るようにした場合、非作像時においては、上記の押圧部
材と像担持体との接触部分に蓄積しているトナーやトナ
ーに添加された後処理剤等の量が著しく少なくなってお
り、像担持体の表面に供給された潤滑剤が効率よく押圧
部材に導かれるようになる。このため、潤滑剤が無駄に
消費されるということがなく、この潤滑剤が押圧部材に
より適切に圧延されて、像担持体の表面に潤滑剤の膜が
均一に形成されるようになり、押圧部材が摩耗したり、
押圧部材によって像担持体の表面に凹凸が生じるのが適
切に防止されて、クリーニング不良に基づくノイズ等の
発生がない良好な画像が安定して得られるようになる。
【0018】また、この発明の請求項2における画像形
成装置においては、上記のような課題を解決するため、
像担持体に現像装置から現像剤を供給して、像担持体の
表面に現像剤による画像を形成し、この画像を像担持体
から転写部材に転写させ、転写後における像担持体の表
面に押圧部材を圧接させて、像担持体の表面に残留する
現像剤を除去するようにした画像形成装置において、上
記の像担持体に形成された画像が転写される転写部材の
面に潤滑剤を供給するようにしたのである。
【0019】そして、この請求項2における画像形成装
置のように、像担持体に形成された画像が転写される転
写部材の面に潤滑剤を供給すると、像担持体に形成され
た現像剤による画像をこの転写部材に転写させる際に、
この転写部材に供給された潤滑剤が像担持体の表面に供
給されるようになり、像担持体の周囲に潤滑剤を供給す
る装置を設ける必要がなく、径の小さい像担持体を用い
た場合においても、この像担持体の表面に潤滑剤を供給
することが簡単に行えるようになる。
【0020】また、このように像担持体に形成された画
像が転写される転写部材の面に潤滑剤を供給すると、紙
等の転写部材に存在する紙粉等の回収が容易に行えるよ
うになり、像担持体に紙粉等が付着するのを容易に防止
することができると共に、この転写部材に転写された画
像を定着ローラ等によって定着させる場合において、オ
フセットが発生するのも防止できるようになる。
【0021】また、この発明の請求項4における画像形
成装置においては、上記のような課題を解決するため
に、像担持体に現像装置から現像剤を供給して、像担持
体の表面に現像剤による画像を形成し、この画像を像担
持体から転写部材に転写させ、転写後における像担持体
の表面に押圧部材を圧接させて、像担持体の表面に残留
する現像剤を除去するようにした画像形成装置におい
て、上記の像担持体の表面に、粒径が3μm〜20μm
の範囲にある粒子の割合が80体積%以上になった潤滑
剤を供給するようにしたのである。
【0022】そして、この請求項4における画像形成装
置のように、像担持体の表面に潤滑剤を供給するにあた
り、粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒子の割合が
80体積%以上になった潤滑剤を供給すると、この像担
持体の表面に供給された潤滑剤の多くが押圧部材と像担
持体との間に導かれて、この押圧部材により適切に圧延
されるようになり、潤滑剤の無駄が少なくなると共に、
像担持体の表面に潤滑剤の膜が均一に形成されるように
なり、押圧部材が摩耗したり、押圧部材によって像担持
体の表面に凹凸が生じるのが適切に防止されて、クリー
ニング不良に基づくノイズ等の発生がない良好な画像が
安定して得られるようになる。
【0023】ここで、この請求項4における画像形成装
置において、像担持体の表面に上記のような潤滑剤を供
給させる方法については特に限定されず、上記のような
潤滑剤をトナーに加え、この潤滑剤をトナーと一緒に像
担持体の表面に供給させるようにしたり、像担持体の表
面に上記のような潤滑剤を常時供給させるようにするこ
とも可能であるが、上記の請求項1に示すように、像担
持体に現像装置から現像剤を供給しない非作像時にの
み、潤滑剤を像担持体の表面に供給させるようにした
り、請求項2に示すように、像担持体に形成された画像
が転写される転写部材の面に潤滑剤を供給し、像担持体
に形成された現像剤による画像をこの転写部材に転写さ
せる際に、この転写部材に供給された潤滑剤を像担持体
の表面に供給させるようにすることが好ましい。
【0024】また、粒径が3μm〜20μmの範囲にあ
る粒子の割合が80体積%以上になった潤滑剤を像担持
体の表面や転写部材の面に供給するにあたっては、潤滑
剤を加熱溶融させないで、粒径が3μm〜20μmの範
囲にある粒子の割合が80体積%以上になった潤滑剤を
単に押し固めた成形物を用い、この成形物からブラシ等
により潤滑剤を削り取って、像担持体の表面や転写部材
の面に供給させる等の方法を用いることができる。
【0025】そして、この発明において使用する潤滑剤
としては、従来より一般に使用されている公知のものを
用いることができ、例えば、パラフィンワックス,マイ
クロクリスタリンワックス等の石油系ワックスで代表さ
れる長鎖炭化水素類、ステアリルアルコール,セチルア
ルコール等の常温で固体の高級アルコール類、パルミチ
ン酸,ステアリン酸等の高級脂肪酸、パルミチン酸アミ
ド,ステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド類、ステ
アリン酸カルシウム,ステアリン酸亜鉛,パルミチン酸
亜鉛等の高級脂肪酸金属塩類、カルナバロウ,密ロウ,
モンタンロウ等の植物性,動物性,鉱物性の各種の天然
ロウ類、低分子量のポリエチレンやポリプロピレン等を
使用することができ、この中でも、押圧部材により適切
に圧延されるステアリン酸系の潤滑剤を用いることが好
ましく、特に、ステアリン酸カルシウムを用いることが
より好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
画像形成装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0027】(実施形態1)この実施形態1の画像形成
装置においても、図3に示すように、前記の図1及び図
2に示した画像形成装置と同様に、ドラム状になった導
電性基体11の表面に感光層12が形成された像担持体
10を回転させ、この像担持体10の表面を帯電装置2
0によって帯電させた後、この像担持体10の表面にレ
ーザー等を用いた潜像形成装置30により画像情報に応
じた露光を行って、この像担持体10の表面に静電潜像
を形成し、このように静電潜像が形成された像担持体1
0の表面に、現像装置40から現像剤41であるトナー
41を供給し、像担持体10の表面にトナー41により
静電潜像に対応した画像を形成するようにしている。
【0028】そして、この像担持体10と転写ローラ等
の転写装置50との間に記録紙等の転写部材51を送り
ローラ52によって導き、像担持体10の表面に形成さ
れたトナー41による画像を転写装置50により転写部
材51に転写させるようにしている。
【0029】次いで、このように転写部材51に転写さ
れた画像を定着ローラ等の定着装置60によって転写部
材51に定着させる一方、転写後における像担持体10
の表面に板状になった押圧部材70を圧接させ、この押
圧部材70により像担持体10の表面に残留しているト
ナー41を像担持体10の表面から除去し、その後、こ
の像担持体10の表面を上記の帯電装置20により帯電
させ、上記のような操作を繰り返して画像を形成するよ
うにしている。
【0030】ここで、この実施形態における画像形成装
置においては、図3に示すように、上記の押圧部材70
よりも像担持体10の回転方向上流側の位置において、
像担持体10の表面にブラシ82を接触させると共に、
このブラシ82に潤滑剤の成形物81を押し付けるよう
にし、このブラシ82の回転を制御装置83によって制
御するようにしている。
【0031】そして、この実施形態の画像形成装置にお
いては、上記のように像担持体10の表面にトナー41
による画像を形成している状態では、上記の制御装置8
3によりブラシ82の回転を停止させ、このブラシ82
によって像担持体10の表面に潤滑剤を供給させないよ
うにしている。
【0032】一方、回転する像担持体10の表面にトナ
ー41による画像が形成されていない非作像時にのみ、
例えば、画像と画像との間の像間時にのみ、上記の制御
装置83によりブラシ82を回転させ、このブラシ82
により上記の潤滑剤の成形物81から潤滑剤を削り取っ
て像担持体10の表面に供給するようにしている。
【0033】このようにすると、押圧部材70と像担持
体10との接触部分に蓄積しているトナー41やトナー
41に添加された後処理剤等の量が著しく少なくなった
状態で、像担持体10の表面に潤滑剤が供給され、この
潤滑剤がトナー41や後処理剤等に邪魔されることなく
押圧部材70と像担持体10との間に導かれて、押圧部
材70によりこの潤滑剤が圧延されるようになり、潤滑
剤が無駄に消費されるということがなく、像担持体10
の表面に潤滑剤の膜が均一に形成されるようになる。
【0034】(実施形態2)この実施形態2における画
像形成装置も、図4に示すように、上記の図3に示した
実施形態1の画像形成装置と同様に、回転する像担持体
10の表面にトナー41による画像が形成されていない
非作像時にのみ、像担持体10の表面に潤滑剤を供給す
るようにしている。
【0035】ここで、この実施形態2の画像形成装置に
おいては、図4に示すように、押圧部材70よりも像担
持体10の回転方向上流側の位置において、像担持体1
0の表面に回転するブラシ82を接触させると共に、こ
のブラシ82に押し付ける潤滑剤の成形物81を伸縮装
置84に保持させている。
【0036】そして、この実施形態の画像形成装置にお
いては、像担持体10の表面にトナー41による画像を
形成している画像形成時には、上記の伸縮装置84を収
縮させて、潤滑剤の成形物81を回転するブラシ82か
ら離して、潤滑剤の成形物81から潤滑剤がブラシ82
によって削り取られないようにし、像担持体10の表面
に潤滑剤が供給されないようにしている。
【0037】一方、回転する像担持体10の表面にトナ
ー41による画像が形成されていない非作像時には、上
記の伸縮装置84を伸長させて、潤滑剤の成形物81を
回転するブラシ82に接触させ、この潤滑剤の成形物8
1から潤滑剤をブラシ82により削り取って像担持体1
0の表面に供給するようにしている。
【0038】次に、上記の実施形態1,2に示すよう
に、回転する像担持体10の表面にトナー41による画
像が形成されていない非作像時にのみ、像担持体10の
表面に潤滑剤を供給するようにした実施例1,2の画像
形成装置によると、潤滑剤が無駄に消費されるというこ
とがなく、この潤滑剤が押圧部材70により適切に圧延
されて、像担持体10の表面に潤滑剤の膜が均一に形成
されるようになることを、比較例1,2の画像形成装置
とを比較して明らかにする。
【0039】(実施例1,2及び比較例1,2)実施例
1,2及び比較例1,2の画像形成装置においては、市
販のカラー複写機(ミノルタ社製:CF900)を改造
し、押圧部材70よりも像担持体10の回転方向上流側
の位置において、像担持体10の表面にブラシ82を毛
の接触長さが約1mmになるようにして接触させた。
【0040】また、実施例1,2及び比較例1において
は、潤滑剤にステアリン酸カルシウム粉末(品川化工
製:CS−P)を用い、このステアリン酸カルシウム粉
末を押し固めて5mm×5mm×300mmの直方体状
に成形した潤滑剤の成形物81を用いるようにし、比較
例2においては、上記のような潤滑剤を用いないように
した。
【0041】そして、実施例1の画像形成装置において
は、上記の潤滑剤の成形物81を上記のブラシ82に約
200gfの押し付け力で押し付け、上記の実施形態1
に示すように、像担持体10の表面にトナー41による
画像を形成している状態では、制御装置83により上記
のブラシ82を回転させないようにして、像担持体10
の表面に潤滑剤を供給させないようにする一方、回転す
る像担持体10の表面にトナー41による画像が形成さ
れていない非作像時には、上記の制御装置83によって
ブラシ82を像担持体10と接触する部分において同方
向に移動するようにして10r.p.m.で回転させ、
このブラシ82により上記の潤滑剤の成形物81から潤
滑剤を削り取って像担持体10の表面に供給するように
した。
【0042】また、実施例2の画像形成装置において
は、上記のブラシ82を像担持体10と接触する部分に
おいて同方向に移動するようにして10r.p.m.で
回転させ、上記の実施形態2に示すように、像担持体1
0の表面にトナー41による画像を形成している状態で
は、上記の伸縮装置84を収縮させて、潤滑剤の成形物
81を回転するブラシ82から離し、ブラシ82によっ
て潤滑剤を像担持体10の表面に供給しないようにする
一方、回転する像担持体10の表面にトナー41による
画像が形成されていない非作像時には、上記の伸縮装置
84を伸長させて潤滑剤の成形物81を上記のブラシ8
2に約200gfの押し付け力で押し付け、このブラシ
82により上記の潤滑剤の成形物81から潤滑剤を削り
取って像担持体10の表面に供給するようにした。
【0043】また、比較例1の画像形成装置において
は、画像形成時及び非作像時の何れにおいても、上記の
ブラシ82を像担持体10と接触する部分において同方
向に移動するようにして10r.p.m.で回転させる
と共に、上記の潤滑剤の成形物81を上記のブラシ82
に約200gfの押し付け力で押し付け、このブラシ8
2により上記の潤滑剤の成形物81から潤滑剤を削り取
って像担持体10の表面に常に潤滑剤を供給するように
した。
【0044】また、比較例2の画像形成装置において
は、画像形成時及び非作像時の何れにおいても、上記の
ブラシ82を像担持体10と接触する部分において同方
向に移動するようにして10r.p.m.で回転させる
だけで、像担持体10の表面に潤滑剤を供給しないよう
にした。
【0045】そして、上記の実施例1,2及び比較例
1,2の画像形成装置により4万枚の耐刷試験を行い、
形成された画像の状態、潤滑剤の消費量、像担持体10
の表面に形成された潤滑剤の膜の状態を調べた。
【0046】この結果、上記の実施例1,2の画像形成
装置においては、4万枚の耐刷時点においても、形成さ
れた画像にクリーニング不良によるノイズが発生すると
いうことがなく、また潤滑剤の消費量が約10g、像担
持体10の表面に形成された潤滑剤の膜は厚みのバラツ
キが少なくなっており、実施例1では潤滑剤の膜の膜厚
が平均で0.100μm、実施例2では潤滑剤の膜の膜
厚が平均で0.097μmになっていた。
【0047】一方、比較例1の画像形成装置において
は、潤滑剤の消費量が約13gと多くなっていると共
に、像担持体10の表面に形成された潤滑剤の膜の膜厚
のバラツキが実施例1,2のものに比べて大きくなって
おり、また比較例2のものにおいては、約3万枚の画像
形成時点において、画像にクリーニング不良によるノイ
ズが発生した。
【0048】(実施形態3)この実施形態3における画
像形成装置においても、図5に示すように、上記の実施
形態1,2の画像形成装置と同様にして、像担持体10
の表面にトナー41によって静電潜像に対応した画像を
形成するようにしている。
【0049】ここで、この実施形態3における画像形成
装置においては、図5に示すように、上記のようにトナ
ー41による画像が形成された像担持体10と転写装置
50との間に送りローラ52によって記録紙等の転写部
材51を導く前の位置において、像担持体10に形成さ
れた画像が転写される転写部材51の面にブラシ82を
接触させると共に、このブラシ82に潤滑剤の成形物8
1を押し付けるようにし、また上記の送りローラ52に
回収用のスポンジ53を接触させるようにしている。
【0050】そして、上記のブラシ82を回転させて潤
滑剤の成形物81から潤滑剤を削り取り、このように削
り取った潤滑剤をこのブラシ82により画像が転写され
る転写部材51の面に供給し、このように潤滑剤が供給
された転写部材51を送りローラ52によって画像が形
成された像担持体10と転写装置50との間に送ると共
に、転写部材51に存在する紙粉等を上記の送りローラ
52を介して回収用のスポンジ53に回収するようにし
ている。
【0051】このようにした場合、転写部材51に供給
された潤滑剤が上記の送りローラ52の表面に供給され
て、この送りローラ52の表面に潤滑剤の膜が形成さ
れ、これによって転写部材51からこの送りローラ52
の表面に付着した紙粉等が、この送りローラ52から上
記の回収用のスポンジ53に適切に回収されるようにな
る。
【0052】そして、上記のように転写部材51をトナ
ー41による画像が形成された像担持体10と転写装置
50との間に導いて、像担持体10に形成されたトナー
41による画像をこの転写部材51に転写させる一方、
この転写部材51に供給された潤滑剤を像担持体10の
表面に供給するようにしている。
【0053】次いで、上記のように転写部材51に転写
されたトナー41による画像を定着装置60によって転
写部材51に定着させる一方、転写後における像担持体
10の表面に板状になった押圧部材70を圧接させ、こ
の押圧部材70により像担持体10の表面に残留してい
るトナー41を像担持体10の表面から除去すると共
に、上記のように転写部材51から像担持体10の表面
に供給された潤滑剤をこの押圧部材70により圧延させ
て、像担持体10の表面に潤滑剤の膜を形成するように
している。
【0054】ここで、上記のように転写部材51に転写
された画像を定着装置60によって転写部材51に定着
させる場合、この転写部材51に残っている潤滑剤によ
ってオフセットの発生が抑制されるようになる。
【0055】また、この実施形態3の画像形成装置にお
いては、上記のように転写部材51から像担持体10の
表面に潤滑剤を供給するため、像担持体10の周囲に潤
滑剤を供給する装置を設ける必要がなく、径の小さな像
担持体10を用いた場合においても、この像担持体10
の表面に潤滑剤を適切に供給できるようになる。
【0056】次に、上記のように像担持体10に形成さ
れた画像が転写される転写部材51の面に潤滑剤を供給
させるようにした実施例3の画像形成装置と、潤滑剤を
供給しない比較例3の画像形成装置とを比較し、実施例
3の画像形成装置においては、形成される画像にクリー
ニング不良によるノイズ等の発生が抑制されるようにな
ることを明らかにする。
【0057】(実施例3及び比較例3)実施例3及び比
較例3の画像形成装置においては、市販のカラー複写機
(ミノルタ社製:CF900)を改造し、送りローラ5
2よりも転写部材51の搬送方向上流側の位置におい
て、像担持体10に形成された画像が転写される転写部
材51の面にブラシ82を毛の接触長さが約1mmにな
るようにして接触させると共に、このブラシ82が転写
部材51と接触する部分において、転写部材51の搬送
方向と同方向に移動するように、このブラシ82を10
r.p.m.で回転させるようにした。
【0058】ここで、実施例3の画像形成装置において
は、潤滑剤として、ステアリン酸カルシウム粉末(品川
化工製:CS−P)をフルイ振動機により分級し、粒径
が3μm〜20μmの範囲にある粒子の割合が80体積
%以上になったものを用い、このステアリン酸カルシウ
ム粉末を押し固め、5mm×5mm×300mmの直方
体状に成形した潤滑剤の成形物81を使用する一方、比
較例3の画像形成装置においては、上記のような潤滑剤
を用いないようにした。
【0059】そして、実施例3の画像形成装置において
は、上記の潤滑剤の成形物81を上記のブラシ82に約
200gfの押し付け力で押し付け、上記の実施形態3
に示すように、このブラシ82により潤滑剤の成形物8
1から潤滑剤を削り取り、像担持体10に形成された画
像が転写される転写部材51の面に上記のブラシ82か
ら潤滑剤を供給するようにした。一方、比較例3の画像
形成装置においては、像担持体10に形成された画像が
転写される転写部材51の面に潤滑剤を供給しないよう
にした。
【0060】そして、上記の実施例3及び比較例3の画
像形成装置により6万枚の耐刷試験を行い、形成された
画像の評価を行った。
【0061】この結果、上記の実施例3の画像形成装置
においては、6万枚の耐刷時点においても、形成された
画像にクリーニング不良によるノイズが発生するという
ことがなかったのに対して、比較例2の画像形成装置に
おいては、約3万枚の画像形成時点において、画像にク
リーニング不良によるノイズが発生した。
【0062】(実施形態4)この実施形態4における画
像形成装置においては、前記の図1に示す画像形成装置
において、上記の現像装置40内におけるトナー41に
粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒子の割合が80
体積%以上になった潤滑剤を加えるようにしている。
【0063】そして、この実施形態の画像形成装置にお
いては、現像装置40から静電潜像が形成された像担持
体10の表面にトナー41を供給し、像担持体10の表
面に静電潜像に対応したトナー41による画像を形成す
ると共に、この像担持体10の表面に上記の潤滑剤を供
給するようにしている。
【0064】次いで、像担持体10の表面に形成された
画像を転写装置50により転写部材51に転写させた
後、転写後における像担持体10の表面に板状になった
押圧部材70を圧接させ、この押圧部材70により像担
持体10の表面に残留しているトナー41等を像担持体
10の表面から除去すると共に、像担持体10の表面に
供給された上記の潤滑剤を押圧部材70によって圧延さ
せ、像担持体10の表面に上記の潤滑剤による膜を形成
するようにしている。
【0065】ここで、この実施形態4における画像形成
装置のように、粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒
子の割合が80体積%以上になった潤滑剤を像担持体1
0の表面に供給すると、この像担持体10の表面に供給
された潤滑剤の多くが押圧部材70と像担持体10との
間に導かれて適切に圧延されるようになり、潤滑剤の無
駄が少なくなって、像担持体10の表面に潤滑剤の膜が
適切に形成されるようになる。
【0066】なお、この実施形態4における画像形成装
置においては、粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒
子の割合が80体積%以上になった潤滑剤を像担持体1
0の表面に供給するにあたり、このような潤滑剤の粒子
を現像装置40内におけるトナー41に加え、この潤滑
剤をトナー41と一緒に像担持体10の表面に供給する
ようにしたが、粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒
子の割合が80体積%以上になった潤滑剤の粒子を溶融
させないで圧力だけで押し固めた潤滑剤の成形物81を
用い、前記の図2〜図4に示す画像形成装置のように、
このような潤滑剤の成形物81からブラシ82により潤
滑剤を削り取って像担持体10の表面に粒径が3μm〜
20μmの範囲にある粒子の割合が80体積%以上にな
った潤滑剤を供給するようにしたり、図5に示す画像形
成装置のように、上記の潤滑剤の成形物81からブラシ
82によって削り取った潤滑剤を転写部材51に供給
し、この転写部材51から像担持体10の表面に、粒径
が3μm〜20μmの範囲にある粒子の割合が80体積
%以上になった潤滑剤を供給させるようにすることも可
能である。
【0067】更に、粒径が3μm〜20μmの範囲にあ
る粒子の割合が80体積%以上になった潤滑剤の粒子を
溶融させないで圧力だけで押し固めた潤滑剤の成形物8
1を用い、図6に示すように、この潤滑剤の成形物81
からブラシ82によって削り取った粒径が3μm〜20
μmの範囲にある粒子の割合が80体積%以上に潤滑剤
を、転写装置60として使用する転写ローラ60を介し
て像担持体10の表面に供給させるようにすることも可
能である。
【0068】次に、上記のように粒径が3μm〜20μ
mの範囲にある粒子の割合が80体積%以上になった潤
滑剤の粒子を像担持体10の表面に供給するようにした
実施例4の画像形成装置と、上記のような条件を満たさ
ない潤滑剤の粒子を像担持体10の表面に供給するよう
にした比較例4,5の画像形成装置とを比較し、実施例
4の画像形成装置によると、形成される画像にクリーニ
ング不良によるノイズの発生が抑制されることを明らか
にする。
【0069】(実施例4及び比較例4,5)実施例4及
び比較例4,5の画像形成装置においては、下記のよう
にして製造したトナー41を用いるようにした。
【0070】数平均分子量が4800、重量平均分子量
が19200、ガラス転移点が58℃、軟化点が100
℃のポリエステル樹脂と、シアン着色剤(東洋インキ製
造社製:C.I.ピクメントブルー15−3)とを7:
3の重量比で加圧ニーダーに入れてこれらを混練し、こ
の混練物をフェザーミルで粉砕してマスターバッチを得
た。そして、このマスターバッチを10重量部、上記の
ポリエステル樹脂を93重量部の割合にしてヘンシェル
ミキサーで混合し、この混合物を2軸押し出し混練機に
より混練し、この混練物を冷却させた後、フェザーミル
で粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕し、これを分
級して体積平均粒径が8.0μmのトナー粒子を得た。
次いで、このトナー粒子100重量部に対して、流動化
剤として、シリカ(日本アエロジル社製:R974)を
1重量部、チタニア(チタン工業社製:A−11)を1
重量部の割合で加え、これらをヘンシェルミキサーによ
り攪拌羽根の回転数を2000r.p.m.にして2分
間攪拌してシアン色のトナーを得た。
【0071】そして、上記のようにした得たトナーに対
して潤滑剤としてステアリン酸カルシウム粉末(品川化
工製:CS−P)を加えるにあたり、このステアリン酸
カルシウム粉末をフルイ振動機により分級し、実施例4
においては、粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒子
の割合が約90体積%になったステアリン酸カルシウム
粉末を、比較例4においては、粒径が3μm以下の粒子
の割合が約80体積%になったステアリン酸カルシウム
粉末を、比較例5においては粒径が20μm以上の粒子
の割合が約90体積%になったステアリン酸カルシウム
粉末を用いるようにした。
【0072】そして、上記のトナー100重量部に対し
て、上記の各ステアリン酸カルシウム粉末をそれぞれ
0.1重量部の割合で加え、これらをヘンシェルミキサ
ーにより攪拌羽根の回転数を2000r.p.m.にし
て30秒間攪拌させた。
【0073】そして、このようにトナーに上記の各ステ
アリン酸カルシウム粉末を加えて混合させたものを、市
販のカラー複写機(ミノルタ社製:CF900)の現像
装置に充填させて、それぞれ6万枚の耐刷試験を行い、
形成された画像の評価を行った。
【0074】この結果、粒径が3μm〜20μmの範囲
にある粒子の割合が約90体積%になったステアリン酸
カルシウム粉末をトナーに添加させた実施例4の画像形
成装置においては、6万枚の耐刷時点においても形成さ
れた画像にクリーニング不良によるノイズが発生すると
いうことがなかった。これに対して、粒径が3μm以下
の粒子の割合が約80体積%になったステアリン酸カル
シウム粉末をトナーに添加させた比較例4の画像形成装
置においては、約4万枚の画像形成時点において画像に
クリーニング不良によるノイズが発生し、また粒径が2
0μm以上の粒子の割合が約90体積%になったステア
リン酸カルシウム粉末をトナーに添加させた比較例5の
画像形成装置においては、約3.5万枚の画像形成時点
において画像にクリーニング不良によるノイズが発生し
た。
【0075】なお、上記の実施例4及び比較例4,5に
おいては、トナー41に潤滑剤を加えて、潤滑剤をトナ
ー41と一緒に像担持体10の表面に供給させるように
したが、上記のような潤滑剤の粒子を溶融させないで圧
力だけで押し固めた潤滑剤の成形物81を用い、このよ
うな潤滑剤の成形物81からブラシ82により潤滑剤を
削り取って像担持体10の表面に供給するようにした場
合においても、同じような結果が得られた。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の請求項
1における画像形成装置においては、像担持体に現像装
置から現像剤を供給しない非作像時にのみ、潤滑剤を像
担持体の表面に供給するようにしたたため、押圧部材と
像担持体との接触部分に蓄積しているトナーやトナーに
添加された後処理剤等の量が著しく少なくなって、像担
持体の表面に供給された潤滑剤が効率よく押圧部材に導
かれて圧延されるようになった。
【0077】この結果、この発明の請求項1における画
像形成装置においては、潤滑剤が無駄に消費されるとい
うことがなく、潤滑剤が押圧部材により適切に圧延され
て像担持体の表面に潤滑剤の膜が均一に形成されるよう
になり、押圧部材が摩耗したり、押圧部材によって像担
持体の表面に凹凸が生じるのが適切に防止され、クリー
ニング不良に基づくノイズ等の発生がない良好な画像が
安定して得られるようになった。
【0078】また、この発明の請求項2における画像形
成装置においては、像担持体に形成された画像が転写さ
れる転写部材の面に潤滑剤を供給し、像担持体に形成さ
れた現像剤による画像をこの転写部材に転写させる際
に、この転写部材に供給された潤滑剤ょ像担持体の表面
に供給するようにしたため、像担持体の周囲に潤滑剤を
供給する装置を設ける必要がなく、径の小さい像担持体
を用いた場合においても、この像担持体の表面に潤滑剤
を適切に供給することができるようになった。
【0079】また、この請求項2における画像形成装置
ように、転写部材の面に潤滑剤を供給すると、紙等の転
写部材に存在する紙粉等の回収が容易に行えるようにな
り、像担持体に紙粉等が付着するのを容易に防止するこ
とができると共に、この転写部材に転写された画像を定
着ローラ等によって定着させる場合において、オフセッ
トが発生するのも防止されるようになった。
【0080】また、この発明の請求項4における画像形
成装置においては、像担持体の表面に潤滑剤を供給する
にあたり、粒径が3μm〜20μmの範囲にある粒子の
割合が80体積%以上になった潤滑剤を供給するように
したため、像担持体の表面に供給された潤滑剤の多くが
押圧部材と像担持体との間に導かれて押圧部材により適
切に圧延されるようになり、潤滑剤の無駄が少なくなる
と共に、像担持体の表面に潤滑剤の膜が均一に形成さ
れ、押圧部材が摩耗したり、押圧部材によって像担持体
の表面に凹凸が生じるのが適切に防止されて、クリーニ
ング不良に基づくノイズ等の発生がない良好な画像が安
定して得られるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な画像形成装置の概略説明図である。
【図2】潤滑剤の成形物からブラシにより潤滑剤を削り
取って像担持体の表面に供給するようにした画像形成装
置の概略説明図である。
【図3】この発明の実施形態1における画像形成装置の
概略説明図である。
【図4】この発明の実施形態2における画像形成装置の
概略説明図である。
【図5】この発明の実施形態3における画像形成装置の
概略説明図である。
【図6】この発明の実施形態4において、潤滑剤の成形
物からブラシによって削り取った潤滑剤を、転写ローラ
を介して像担持体の表面に供給させるようにした画像形
成装置の概略説明図である。
【符号の説明】
10 像担持体 40 現像装置 41 現像剤(トナー) 50 転写装置(転写ローラ) 51 転写部材 70 押圧部材 81 潤滑剤の成形物 82 ブラシ 83 制御装置 84 伸縮装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月19日(2000.7.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】更に、粒径が3μm〜20μmの範囲にあ
る粒子の割合が80体積%以上になった潤滑剤の粒子を
溶融させないで圧力だけで押し固めた潤滑剤の成形物8
1を用い、図6に示すように、この潤滑剤の成形物81
からブラシ82によって削り取った粒径が3μm〜20
μmの範囲にある粒子の割合が80体積%以上に潤滑剤
を、転写装置50として使用する転写ローラ50を介し
て像担持体10の表面に供給させるようにすることも可
能である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】また、この発明の請求項2における画像形
成装置においては、像担持体に形成された画像が転写さ
れる転写部材の面に潤滑剤を供給し、像担持体に形成さ
れた現像剤による画像をこの転写部材に転写させる際
に、この転写部材に供給された潤滑剤像担持体の表面
に供給するようにしたため、像担持体の周囲に潤滑剤を
供給する装置を設ける必要がなく、径の小さい像担持体
を用いた場合においても、この像担持体の表面に潤滑剤
を適切に供給することができるようになった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】また、この請求項2における画像形成装置
ように、転写部材の面に潤滑剤を供給すると、紙等の
転写部材に存在する紙粉等の回収が容易に行えるように
なり、像担持体に紙粉等が付着するのを容易に防止する
ことができると共に、この転写部材に転写された画像を
定着ローラ等によって定着させる場合において、オフセ
ットが発生するのも防止されるようになった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体に現像装置から現像剤を供給し
    て、像担持体の表面に現像剤による画像を形成し、この
    画像を像担持体から転写部材に転写させ、転写後におけ
    る像担持体の表面に押圧部材を圧接させて、像担持体の
    表面に残留する現像剤を除去するようにした画像形成装
    置において、上記の像担持体に現像装置から現像剤を供
    給しない非作像時にのみ、潤滑剤を像担持体の表面に供
    給するようにしたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体に現像装置から現像剤を供給し
    て、像担持体の表面に現像剤による画像を形成し、この
    画像を像担持体から転写部材に転写させ、転写後におけ
    る像担持体の表面に押圧部材を圧接させて、像担持体の
    表面に残留する現像剤を除去するようにした画像形成装
    置において、上記の像担持体に形成された画像が転写さ
    れる転写部材の面に潤滑剤を供給するようにしたことを
    特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載した画像形成装置
    において、上記の潤滑剤として、粒径が3μm〜20μ
    mの範囲にある粒子の割合が80体積%以上の潤滑剤を
    用いたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像担持体に現像装置から現像剤を供給し
    て、像担持体の表面に現像剤による画像を形成し、この
    画像を像担持体から転写部材に転写させ、転写後におけ
    る像担持体の表面に押圧部材を圧接させて、像担持体の
    表面に残留する現像剤を除去するようにした画像形成装
    置において、上記の像担持体の表面に、粒径が3μm〜
    20μmの範囲にある粒子の割合が80体積%以上にな
    った潤滑剤を供給するようにしたことを特徴とする画像
    形成装置。
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