JP2000075752A - 画像形成装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

画像形成装置及びプロセスカートリッジ

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JP2000075752A
JP2000075752A JP24565998A JP24565998A JP2000075752A JP 2000075752 A JP2000075752 A JP 2000075752A JP 24565998 A JP24565998 A JP 24565998A JP 24565998 A JP24565998 A JP 24565998A JP 2000075752 A JP2000075752 A JP 2000075752A
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image carrier
image
lubricant
cleaning
toner
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JP24565998A
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Yasuhiro Saito
康弘 齋藤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、画像不良の発生の高い初期から10
000 枚の画像を形成するまでの潤滑剤の塗布量を、被潤
滑剤の回転駆動距離あたりの塗布量として一定以上に維
持するよう構成することにより、清掃効果を安定させた
画像形成装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 上記課題を解決するために、本発明に係
る画像形成装置の代表的な構成は、潜像を形成される像
担持体と、前記潜像を現像剤にて顕像化する現像手段
と、前記像担持体上に残留した現像剤を清掃する清掃手
段と、前記像担持体の前記清掃手段より上流側に配置さ
れる潤滑剤塗布機構とを有する画像形成装置であって、
前記現像剤は形状係数SF1が100 〜150 であり、前記
清掃手段は線圧55g/cm〜105g/cm の当接圧で前記像担持
体に当接する弾性ブレードを有し、前記潤滑剤塗布機構
は被塗布面たる前記像担持体の回転駆動距離が525mとな
るまでに少なくとも潤滑剤を0.4g以上塗布することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を用
いた複写機、プリンタ及びファクシミリ装置等の画像形
成装置、若しくはこれらに使用されるプロセスカートリ
ッジであって、特に潤滑剤供給装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式を用いた画像形成装置やプ
ロセスカートリッジにおいては、像担持体の表面を一様
に帯電させ、該表面にレーザービームによって走査露光
することにより静電潜像を形成し、これを現像剤である
トナーによって現像することにより可視像を顕像化す
る。形成したトナー像は転写材に転写し、像担持体は清
掃手段であるクリーニング装置によって残留トナーを除
去した後に次なる画像の為に再び一様帯電される。
【0003】クリーニング装置は像担持体に当接したブ
レードと、落下したトナーをすくう廃トナー捕集シー
ト、及び廃トナー収納容器から構成されている。ブレー
ドは像担持体に対して所定の侵入量、設定角の条件で当
接されており、ポリウレタンなどの弾性体にて構成され
ている。
【0004】従来より、例えば特開昭56−14256
7号公報等に記載されているように、像担持体の表面に
所定の潤滑剤を塗布することによりそれらの表面の摩擦
係数を低下させようとする技術が提案されている。すな
わち像担持体をクリーニングする際に像担持体の表面の
摩擦係数を低下させることによって像担持体表面とブレ
ードとの間の摩擦力を低下させ、その結果として両者間
の摩擦によって生じる像担持体表面及びブレードの摩擦
を低減して清掃効果を向上させようとするものである。
【0005】潤滑剤塗布機構による潤滑剤の塗布は、そ
の材質と硬度により必要な塗布量を適正化する必要があ
る。また、トナーや外添剤の融着による画像不良の抑制
がその目的であることから、ある一定以上の塗布量が必
要である。また、現像剤は初期から10000 イメージの画
像を形成するまでは外添剤の含有量が多く、現像により
像担持体に対して飛びやすいため、画像不良が発生しや
すい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した如く像担持体
などの表面に潤滑剤を塗布する構成の画像形成装置にお
いて清掃効果を向上させるためには、像担持体等の被潤
滑剤表面に適量の潤滑剤を均一に塗布することが重要で
ある。すなわち適量且つ均一に塗布されなければ、それ
ら被清掃部材の表面をクリーニングする際にトナーやト
ナーに含まれる外添剤等が融着したり、トナー等がブレ
ードをすり抜けたりするクリーニング不良を生じてしま
う。
【0007】このため潤滑剤の塗布量は常に、少なくと
も一定量以上の塗布量を要する。更に、最も融着などの
画像不良の発生の高い初期から10000 イメージの画像を
形成する間の塗布量の規定は特に重要である。
【0008】そこで本発明は、画像不良の発生の高い初
期から10000 イメージの画像を形成するまでの潤滑剤の
塗布量を、被塗布部材の回転駆動距離あたりの塗布量と
して一定以上に維持するよう構成することにより、清掃
効果を安定させた画像形成装置を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、潜像
を形成される像担持体と、前記潜像を現像剤にて顕像化
する現像手段と、前記像担持体上に残留した現像剤を清
掃する清掃手段と、前記像担持体の前記清掃手段より上
流側に配置される潤滑剤塗布機構とを有する画像形成装
置であって、前記現像剤は形状係数SF1が100 〜150
であり、前記清掃手段は線圧55g/cm〜105g/cm の当接圧
で前記像担持体に当接する弾性ブレードを有し、前記潤
滑剤塗布機構は被塗布面たる前記像担持体の回転駆動距
離が525mとなるまでに少なくとも潤滑剤を0.4g以上塗布
することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】[第一実施形態]本発明に係る画
像形成装置の第一実施形態について図を用いて説明す
る。図1は本実施形態に係る画像形成装置の全体構成
図、図2は像担持体の断面模式図、図3は清掃手段と潤
滑剤塗布機構の断面模式図、図4はトナーの断面模式
図、図5は本実施形態に係る画像形成装置の実験結果を
示す図である。
【0011】(全体構成)図1に示す画像形成装置1は
電子写真方式のカラー複写機であって、図示しないコン
ピュータ等から送られた画像信号に従って記録媒体Sに
画像を形成するものである。画像形成装置1の像担持体
2はOPC等の感光材料をアルミニウムなどのシリンダ
状の基体の外周面に塗布して形成している。
【0012】像担持体2は回転駆動すると共に接触帯電
手段としての帯電手段3によって一様に帯電され、これ
にレーザ発振器4が画像信号に従ってON/OFF制御
されたレーザービーム5を走査露光する。像担持体2上
のレーザービーム5が照射された部分には静電潜像が形
成される。
【0013】このように形成された静電潜像は、回転現
像装置6によって現像剤であるトナーにより現像されて
可視像化する。この回転現像装置6は第一色目のトナー
としてイエロートナーが内包された第一の現像装置6
y、第二色目のトナーとしてマゼンタトナーが内包され
た第二の現像装置6m、第三色目のトナーとしてシアン
トナーが内包された第三の現像装置6c、第四色目のト
ナーとしてブラックトナーが内包された第四の現像装置
6kを一体化した構成となっている。
【0014】まず前記第一の静電潜像は、第一色目のト
ナーとしてイエロートナーが内包された第一の現像装置
6yによって現像、可視像化される。現像方法として
は、ジャンピング現像法、二成分現像法、FEED現像法等
が用いられ、画像露光と反転現像とを組み合わせて用い
られることが多い。
【0015】可視像化された第一色目のトナー像は、回
転駆動される第二の像担持体としての中間転写体7と対
向する第一の転写部位7aにおいて、中間転写体7の表
面に静電転写(一次転写)される。中間転写体7は転写
材の長さよりも若干長い周長を有し、前記像担持体2に
対して所定の押圧力を以って圧接されつつ、像担持体2
の周速度と略等速の周速度を以って像担持体2の回転方
向に対して逆方向に回転駆動される。一次転写が終了し
た像担持体2表面に残留したトナーは、清掃手段である
クリーニング装置8によって除去される。続いて前記工
程を各色について繰り返し、中間転写体7上に四色のト
ナー像を転写、重畳する。
【0016】カセット9には記録媒体Sが積載されてお
り、給送ローラ対10によって一枚ずつに分離給送され、
レジストローラ対11によって斜行を矯正された後に、中
間転写体7に到達する。そこで中間転写体7表面に対し
て離間状態にあった転写ベルト12が所定の押圧力を以っ
て中間転写体7表面に圧接、回転駆動される。転写ベル
ト12はバイアスローラ12a、テンションローラ12bによ
って張架されており、バイアスローラ12aには高圧電源
12cによってトナーの帯電極性とは逆極性の電圧(二次
転写バイアス)が印加されている。
【0017】これにより第二の転写部位7bに所定のタ
イミングで搬送されてきた記録媒体表面に中間転写体7
上のトナー像が一括転写(二次転写)され、その後定着
手段14に送られて熱と圧力を加えられることにより画像
を定着した後に、排出ローラ対15によって機外に排出さ
れる。二次転写が終了した中間転写体7の表面に残留し
たトナーは、所定のタイミングで中間転写体7表面に当
接状態となる中間転写体クリーニング装置13により除去
される。
【0018】(像担持体)ここで、図2を用いて本実施
形態に係る像担持体2について説明する。像担持体2
は、外径が60mmのアルミニウムからなる芯金2a上に、
厚さ0.2 μmのフタロシアニン化合物からなる電荷発生
層2bを形成し、その上層には厚さ20μmのバインダー
としてポリカーボネート中にヒドラゾン化合物を分散し
た電荷輸送層2cを形成した、いわゆる有機感光体を用
いた。この像担持体2の完成寸法は外径62mm、外周192m
m となっている。また、この像担持体2表面の水に対す
る接触角、及び滑り性は、接触角が85°、滑り性は全く
滑らず測定不能であった。
【0019】尚、ここで示した滑り性とは、ヘイドン社
製の滑り性試験機により測定されるもので、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)の滑り性を1とした際の、
被測定物の滑り性を対PET比で示し、その値が小さい
ほど、滑り性に優れていることを示している。
【0020】(トナー)トナーの概略構成について図4
を用いて説明する。このようなトナー16はその製造法上
略球形となり、本実施形態においてはコア16aにエステ
ル系ワックスを内包し、樹脂層16bにスチレン−フチル
アクリレート、表層16cにスチレン−ポリエステルとい
う構成からなるトナーを用いた。その比重は約1.05であ
る。
【0021】トナーの球形度合は、トナーの形状係数S
F1及びSF2を用いて表すことが可能である。SF
1、SF2とは日立製作所FE-SEM(S-800 )を用いてト
ナー像を無作為に100 個サンプリングし、その画像情報
をインターフェースを介してニコレ社製画像解析装置
(Luzex3)に導入、解析して得られた値を定義してい
る。
【0022】このトナーの形状係数SF1は球形度合を
示し、140 より大きいと球形から徐々に不定形となる。
SF2は凹凸度合を示し、120 より大きいとトナー表面
の凹凸が顕著になる。本実施形態においてトナーはSF
1が100 〜150 となるものを使用した。
【0023】このようにコア16aにワックスを内包する
ことにより、定着工程でのオフセット防止効果が得られ
ると共に、表層16cに樹脂層を設けることにより帯電効
果を向上させることが可能となる。更にトリボ(Q/M )
安定化の為にオイル処理シリカ等の外添剤をトナーに添
加することによって、前記トナーのトリボはおよそ−20
μC/g となった。
【0024】(クリーニング装置)像担持体2上の残留
トナーを除去するクリーニング装置8について、図3を
用いて説明する。クリーニング装置8は廃トナー収納容
器8aの端部に弾性ブレード8b、廃トナー捕集シート
8dを有しており、更に内部に後述する潤滑剤塗布機構
17を有している。
【0025】上記した如く、一次転写が終了した像担持
体2に若干量残留するトナー16は、クリーニング装置8
に配される弾性ブレード8bによって像担持体2から除
去され、廃トナー捕集シート8dによって外部に飛散す
ることなく廃トナー収納容器8a内に格納される。弾性
ブレード8bは板金8cの先端に一体的に保持されたポ
リウレタンゴムからなり、像担持体2に対して所定の侵
入量、設定角の条件で当接されている。
【0026】ここで弾性ブレード8bと像担持体2の表
面との間でビビリが発生すると、その際に生じる隙間か
らトナー16又は外添剤がすり抜けてしまう。特に外添剤
はトナーよりも粒径が小さいためすり抜けの発生が顕著
であり、クリーニング不良を招いてしまう。この問題を
解決するために、弾性ブレード8bを線圧55g/cm以上10
5g/cm 以下の当接圧で像担持体2表面に当接させ、ビビ
リの発生を抑えている。
【0027】更に清掃効果の安定化の為に、像担持体2
表面に所定の潤滑材を塗布する潤滑剤塗布機構17を設け
ている。潤滑剤塗布機構17は像担持体の表面に所定の潤
滑材を塗布することにより、像担持体2表面と弾性ブレ
ード8bとの間の摩擦係数を低下させ、これにより像担
持体2表面及び弾性ブレード8bの磨耗を低減させて清
掃効果を向上させるものである。また潤滑剤17bの薄膜
を像担持体2に均一に張ることにより、トナーや外添剤
の静電的な付着力を低減させている。
【0028】潤滑剤塗布機構17は、弾性ブレード8bの
上流側において像担持体2に回転可能に当接するブラシ
ローラ17aと、該ブラシローラ17aに接触する固形状の
潤滑剤17bとから構成されている。ブラシローラ17aは
像担持体2の回転方向と同じ矢印B方向に回転する(即
ち接触面は逆方向に摺擦される)。これによりブラシロ
ーラ17aは潤滑剤17bに接触侵入し、潤滑剤17bを掻き
取って像担持体2表面に塗布する。
【0029】潤滑剤17bは経時的な画像形成プロセスに
伴い、潤滑剤17bによる像担持体2への塗布、供給動作
により切削、磨耗されて形状が変化し、初期と比較して
塗布量が次第に減少していく。このとき従来からの手法
としては、潤滑剤17bの図示しない固定部材をバネなど
の加圧手段によって背面より常にブラシローラ17aに押
しつけ、潤滑剤17bを経時的に均一に塗布する方法が知
られている。しかし潤滑剤塗布機構17の構成によって
は、17aのスラスト方向に均一な加圧力を加える加圧手
段を設けることが困難な場合もある。
【0030】本実施形態に係る潤滑剤塗布機構17の構成
は、ブラシローラ17aの潤滑剤17bへの侵入量を消費に
よらず適正化する構成であっても、消費によらず一定の
構成としてもよく、後述する初期の規定塗布量を達成で
きる構成であればよい。
【0031】本実施形態において潤滑剤17bはZnst(ス
テアリン酸亜鉛)等の金属石鹸を使用し、その硬度はJ
IS鉛筆硬度により規定されたものを使用している。こ
こで使用された金属石鹸は、固形化前の粉体のものでみ
かけ比重0.50から0.75g/mlであり、これを融解、冷却な
どの処理を施すことで固体化し、JIS鉛筆硬度Bに調
節している。なおステアリン酸亜鉛の他にもステアリン
酸鉄、ステアリン酸錫、パルチミン酸マグネシウム、パ
ルチミン酸カルシウム、オレイン酸マンガン、オレイン
酸鉛などの比較的高次の脂肪酸を用いることが可能であ
る。
【0032】本実施形態において潤滑剤の塗布量は、比
塗布面たる像担持体2の回転駆動距離あたりで規定し
た。このように規定することにより像担持体の直径、ま
た形成される画像サイズ、使用色数、画像形成枚数に依
らずに潤滑剤の塗布量を規定することが可能である。
【0033】なお四色使用の画像形成においてA4サイ
ズとA3サイズの各一枚分の回転駆動距離は約2倍とな
るため、この関係より画像形成枚数により塗布量を規定
することも可能ではある。しかし像担持体の回転移動量
と塗布動作から塗布量を決定する本実施形態の応用範囲
は広く、例えば本実施形態はA3カラーの画像形成装置
を例にとって説明しているが、モノクロ、カラー、A4
専用、A3等の機種を選ばない。また同じA3カラーで
あっても3色ロータリー+1色固定方式や4ドラム(タ
ンデム)方式等があるが、像担持体の回転移動量等によ
って制御することにより同様の手段を以て塗布量を決定
することができる。
【0034】上記像担持体2、現像剤であるトナー16、
弾性ブレード8b、JIS鉛筆硬度Bの金属石鹸を用い
た画像形成装置において、潤滑剤17b塗布量とトナー等
の融着による画像不良の発生を実験的に求め、図5の表
に示した。実験において像担持体2の外周は195mm 、四
色フルカラー4%の画像を用いた。A4サイズの記録媒
体を基準とし、四色のカラー夫々について潜像を形成す
るため一枚あたりのイメージ数を4と想定した。そして
10000 イメージ分の画像形成をA3サイズの記録媒体S
を用いて行った。
【0035】ここでA3サイズの記録媒体は一枚あたり
8イメージに相当するため、10000イメージとはA3サ
イズ1250枚に相当する。したがって10000 イメージの画
像形成を行った際に被塗布面である像担持体2表面の走
行距離は、A3の寸法が297×420mm であることから、5
25mに達する。そこで本実施形態では像担持体の回転駆
動距離が525mとなるときまでの塗布量を変化させ、形成
された画像を比較している。なお塗布量は潤滑剤塗布機
構によって変化するため、ここでは潤滑剤17bをブラシ
ローラ17aに対してバネにより一定の力で加圧する構成
とした。
【0036】図5においてトナーや外添剤による融着、
トナー等のすり抜けによるクリーニング不良が発生した
ものについては「×」、正常な画像が得られたものにつ
いて「○」と表記している。この結果より、被塗布面た
る像担持体の回転駆動距離が525mに対して塗布量0.4g以
上となったときから、クリーニング不良のみとめられな
い良好な画像を得られることが確認できた。
【0037】以上のことより、潤滑剤塗布機構17は、被
塗布面の回転駆動距離が525mまでに少なくとも塗布量0.
4g以上塗布可能な構成を取ることにより、トナーやトナ
ーに含まれる外添剤等の融着やトナー等のすり抜けによ
るクリーニング不良のない良好な画像を得ることのでき
る、清掃効果の安定した画像形成装置を提供することが
可能となった。また上記塗布量の構成を満たせば、潤滑
剤17bのの侵入量を固定した構成であっても何ら問題な
いと判断することができる。
【0038】なお、上記実施形態においてはカラー電子
写真方式のレーザービームプリンタを例に用いて説明し
たが、電子写真方式を採用した複写機、ファックスなど
潤滑剤塗布機構を有する装置であれば、本発明を適用す
ることが可能である。
【0039】[第二実施形態]次に、本発明に係る画像
形成装置の第二実施形態について説明する。本実施形態
においては、像担持体2最外殻の電荷輸送層2cの外側
に、フッ素粒子であり、その粒径がおよそ0.3 μmのテ
フロン(商品名)を10%分散させた。分散させたフッ素
粒子は潤滑物質として機能し、像担持体表面の滑り性を
著しく向上させることができる。このように像担持体表
面を滑らかにすることにより、特に弾性ブレード8bの
ビビリ等の動きが抑制され、上記球形のトナーであって
もクリーニング効果が向上する。
【0040】本実施形態で用いた像担持体2表面の水に
対する接触角、及び滑り性を測定したところ、接触角は
100 °滑り性は0.75であった。なおフッ素粒子量を過剰
に添加した場合には、露光時に電荷輸送層2cを通過す
る光がフッ素粒子によって散乱されるため、品位の高い
潜像が形成しにくくなる。このため、電荷輸送層2cに
対するフッ素粒子の分散量は20%程度を上限とすること
が好ましい。
【0041】本実施形態に係るフッ素粒子分散処理を施
した像担持体を用いた画像形成装置においても、被塗布
面たる像担持体の回転駆動距離が525mとなるまでに少な
くとも潤滑剤の塗布量を0.4g以上と規定することによ
り、トナーやトナーに含まれる外添剤等の融着やトナー
等のすり抜けによるクリーニング不良のない良好な画像
を得ることの可能な、清掃効果の安定した画像形成装置
とすることができる。
【0042】[第三実施形態]本発明に係る画像形成装
置の例を図6を用いて説明する。図6は本実施形態に係
る画像形成装置の像担持体とクリーニング装置とを示す
図であって、上記第一実施形態又は第二実施形態と説明
の重複する部分については同一の符号を付して説明を省
略する。
【0043】上記第一又は第二実施形態において、像担
持体2と潤滑剤塗布機構17とは同時に使用を開始するこ
とを前提として説明した。しかし各装置が独立した構成
を採用している画像形成装置においては、像担持体と潤
滑剤塗布機構17のいずれか一方が新しくなって他方が使
用を継続される場合があり、潤滑剤の塗布不良が発生す
る場合があった。
【0044】そこで本実施形態においては、図6に示す
ように像担持体2と帯電手段3、クリーニング装置8、
潤滑剤塗布機構17等をプロセスカートリッジ18として一
体化し、該プロセスカートリッジ18ごと装置本体に対し
て交換するよう構成した。
【0045】このように構成することにより像担持体2
等の消耗品の交換や廃トナー収納容器8a内に溜まった
廃トナーの処理などの手順を簡略化し、一律して消耗品
の交換を行うことが可能となった。これにより像担持体
2と潤滑剤塗布機構17とを常に同時に使用開始すること
ができ、被塗布面たる像担持体の回転駆動距離が525mと
なるまでに少なくとも潤滑剤の塗布量を0.4g以上と規定
することにより、トナーやトナーに含まれる外添剤等の
融着やトナー等のすり抜けによるクリーニング不良のな
い良好な画像を得ることの可能な、清掃効果の安定した
画像形成装置とすることができる。
【0046】
【発明の効果】上記説明した如く、本発明に係る画像形
成装置においては、特にトナーやトナーに含まれる外添
剤等の融着やトナー等のすり抜けによるクリーニング不
良の発生しやすい現像剤初期から10000 イメージまでの
画像形成において良好な画像を得ることのできる、清掃
効果の安定した画像形成装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る画像形成装置の全体構成図
である。
【図2】像担持体の断面模式図である。
【図3】清掃手段と潤滑剤塗布機構の断面模式図であ
る。
【図4】トナーの断面模式図である。
【図5】第一実施形態に係る画像形成装置の実験結果を
示す図である。
【図6】第三実施形態に係る画像形成装置の像担持体と
クリーニング装置とを示す図である。
【符号の説明】
S …記録媒体 1 …画像形成装置 2 …像担持体 2a …芯金 2b …電荷発生層 2c …電荷輸送層 3 …帯電手段 4 …レーザ発振器 5 …レーザービーム 6 …回転現像装置 7 …中間転写体 8 …クリーニング装置 8a …廃トナー収納容器 8b …弾性ブレード 8c …板金 8d …廃トナー捕集シート 9 …カセット 10 …給送ローラ対 11 …レジストローラ対 12 …転写ベルト 12a …バイアスローラ 12b …テンションローラ 12c …高圧電源 13 …中間転写体クリーニング装置 14 …定着手段 15 …排出ローラ対 16 …トナー 16a …コア 16b …樹脂層 16c …表層 17 …潤滑剤塗布機構 17a …ブラシローラ 17b …潤滑剤 18 …プロセスカートリッジ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を形成される像担持体と、前記潜像
    を現像剤にて顕像化する現像手段と、前記像担持体上に
    残留した現像剤を清掃する清掃手段と、前記像担持体の
    前記清掃手段より上流側に配置される潤滑剤塗布機構と
    を有する画像形成装置であって、 前記現像剤は形状係数SF1が100 〜150 であり、前記
    清掃手段は線圧55g/cm〜105g/cm の当接圧で前記像担持
    体に当接する弾性ブレードを有し、前記潤滑剤塗布機構
    は被塗布面たる前記像担持体の回転駆動距離が525mとな
    るまでに少なくとも潤滑剤を0.4g以上塗布することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記清掃手段における弾性ブレードと
    は、硬度60°〜80°以下(JIS A )のポリウレタンゴム
    にて形成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記像担持体は、最外殻部を電荷輸送層
    とした有機感光体にて構成したものであることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体最外殻の電荷輸送層に粒径
    略0.3 μmのフッ素粒子をを10〜20%分散したことを特
    徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも潜像を形成される像担持体
    と、前記像担持体上に残留した現像剤を清掃する清掃手
    段と、前記像担持体の前記清掃手段より上流側に配置さ
    れる潤滑剤塗布機構とを一体的に構成し、装置本体に対
    し着脱可能に構成したプロセスカートリッジであって、 前記清掃手段は線圧55g/cm〜105g/cm の当接圧で前記像
    担持体に当接する弾性ブレードを有し、前記潤滑剤塗布
    機構は被塗布面たる前記像担持体の回転駆動距離が525m
    となるまでに少なくとも潤滑剤を0.4g以上塗布すること
    を特徴とするプロセスカートリッジ。
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