JPH05197317A - クリーニング装置及びその装置を使用したクリーニング方法 - Google Patents

クリーニング装置及びその装置を使用したクリーニング方法

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JPH05197317A
JPH05197317A JP2908992A JP2908992A JPH05197317A JP H05197317 A JPH05197317 A JP H05197317A JP 2908992 A JP2908992 A JP 2908992A JP 2908992 A JP2908992 A JP 2908992A JP H05197317 A JPH05197317 A JP H05197317A
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toner
blade
brush roll
width
cleaning device
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JP2908992A
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English (en)
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Masahiro Sato
昌宏 佐藤
Noriaki Yamazaki
憲明 山崎
Noritaka Kuroda
能孝 黒田
Toshio Watanabe
利夫 渡辺
Toshihiko Mihashi
利彦 三橋
Yoshihiro Yoneyama
義弘 米山
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 最大画像領域の少なくとも外側部分に位置す
るブレード部分と感光体との間の摩擦抵抗を低下させ
て、ブレードのめくれ、その振動、その局部磨耗等の発
生を抑制防止し、しかも感光体表面へのトナー等の付着
をなくして長期の良好な画質形成が維持されるようにし
たクリーニング装置とその装置を使用したクリーニング
方法を提供する。 【構成】 トナー像担持体1表面に先端が弾接するブレ
ード2と、このブレードの上流側でトナー像担持体1表
面に接触回転するブラシロール3と、このブラシロール
3に接触させる除去部材4とを備えたクリーニング装置
において、上記除去部材4のブラシロール3との接触幅
を、少なくともその接触幅両端が最大画像領域Sの境界
部近傍より外側に位置する範囲内でブラシロール3の軸
方向の幅より狭くなる寸法に設定したクリーニング装
置。上記ブラシロール3に予め潤滑剤を含ませておく。
上記クリーニング装置を使用するに当たり、定期的にト
ナー像担持体1に一定量のトナーを付着させるクリーニ
ング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真複写機等の
画像形成装置において転写後にトナー像担持体上に残留
するトナー等をブラシロール及びブレードによって除去
するクリーニング装置とその装置を使用したクリーニン
グ方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、電子写真複写機等の画像形成
装置におけるクリーニング装置としては、例えば特開平
1ー312578号公報に示されるようなものが広く知
られている。これは、ブラシロールの接触回転により感
光体表面に残留付着しているトナー等を浮かせた状態に
してブレードで掻き取り、更に、ブラシロールの回転方
向を感光体の移動方向と同じにし、該ブラシロールがブ
レードで掻き取られたトナー等を現像剤回収オーガに導
くための搬送部材を兼用するようにしたものである。よ
り具体的に述べると、図8に示すように、感光体11の
表面に存在する転写残りトナーTは、感光体11の移動
(矢印A)に従って、ブラシロール13により、感光体
11から除去される。ブラシロール13で除去できなか
ったトナーは、さらにブラシロール13の下流側に配設
したブレード12で掻き取られて完全に除去される。ブ
レード12で除去されたトナーは、ある程度溜まってく
ると自重で落下し、ブレード12の上流、即ちブレード
12の下部に配設したブラシ13上に乗る。つまり、ブ
ラシロール13の表面には、ブラシ自身が感光体11か
ら除去したトナーとブレード12で除去されて落下して
きたトナーとがあり、それらのトナーがブラシロール1
3の回転(矢印B)に従って移動し、除去部材であるフ
リッカ14に接触することにより該ブラシロールから除
去され、回収オーガ15に向かって矢印C方向にフリッ
キングされる構成になっている。
【0003】また、上記したようなクリーニング装置に
おいては、図9に示すようにブレード12の感光体11
との接触幅の長さ(長手方向の長さ):L12が、画像形
成プロセスにおける最大画像領域の幅:LSよりも長く
設定されている。これは、ブレード12により掻き取ら
れたトナーがブレードの両端から漏れて感光体11側に
移行することによって画像形成の障害になったり、機内
を汚染する等の問題が発生するのを防ぐためである。更
にこれに伴い、ブラシロール13の長さ:L13及びフリ
ッカ14の長さ:L14についてもブレード12の長さ:
12とほぼ等しい長さに設定され、従ってブレード12
と同様に最大画像領域の幅:LSよりも長いものとなっ
ている。なお最大画像領域とは、画像形成するために使
用する記録用紙のうちの最大サイズのものを画像形成装
置に供紙するときのその横幅の大きさと同じか、又はそ
れ以下で、任意の画像が形成可能な最大の領域のことを
いう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクリーニング装置においては、一般に最大画像領域
の外側部分では画像領域内のように、潤滑剤としても作
用するトナーの供給がないため、その部分に位置するブ
レード12(図9中の斜線部)と感光体11との間の摩
擦抵抗(係数)が高くなり、そのため装置作動中にブレ
ード12が感光体11の移動方向側にめくれてしまうこ
とがある。しかも、感光体11の回転の開始及び停止時
においてはブレード12が特異な振動(スティックース
リップ現象)を発したり、ブレードの感光体接触部の異
様な磨耗や、めくれが発生する。特に、ブレード先端の
異様な磨耗が発生した場合には感光体を損傷させてしま
う問題を誘発し、またブレードがめくれた場合にはその
使用不可となり、新しいブレードと交換しなければなら
ないという問題があった。
【0005】一方、この最大画像領域とその外側領域と
の境界部近傍においてトナー等が感光体11表面に付着
して、重大な画質の劣化を招くという問題がある。一般
に、最大画像領域の境界部付近ではごく稀にトナーの供
給があるが、通常はトナーの供給がない状態が多く続く
ことから、感光体の回転に従ってブレードの先端部分
に、ごく稀に供給されたトナーのうち粒子径の小さいも
のや、また粉体流動性や帯電特性の確保のためトナーに
外添されている微粒子(粒子径〜数十μmのもの)が選
択的に集まり、凝集してしまうことが、走査型電子顕微
鏡(SEM)等によって確認されている。このように粒
径が小さいトナーや微粒子が選択的に集合するのは、ブ
レード先端部でトナーの新たな供給が連続してないた
め、図9に示すように感光体11の表面とブレード12
の先端部により形成される楔形状の空間P内において、
その先細り状の先端部側に向かって、粒子径のより小さ
いものほど感光体11の移動で撹拌されつつ逐次押し込
められる作用によるためである。
【0006】従って、前記した最大画像領域の境界部付
近における感光体表面へのトナー等の付着は、このブレ
ード先端部に凝集しているトナー等の微粒子が、前述の
ブレードと感光体の摩擦係数が高い部分に存在した場
合、ブレードの振動によってブレード先端部と感光体面
の間に挟み込まれ、続いてブレードの所期設定時の押圧
力(ノーマルフォース)により感光体表面に押し付けら
れることにより起こるものと考えられる。そして、この
感光体への付着物は、最初はスポット状のごく小さいも
のであるが、感光体の回転に従ってブレードを繰り返し
通過する毎にブレード先端部にある凝集物を次々に取り
込みながら堆積していくため、次第に大きく成長し、感
光体の回転周方向に伸びたものとなり、さらにその後に
おいて感光体の軸方向へも拡がり増大する。このように
感光体の付着物が成長拡大して最終的に画像領域内にま
で及ぶことにより、その感光体部分では画像が白く抜け
てしまうという重大な画質劣化が引き起こされる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、最大画像領域の少なくとも外側部分に位置す
るブレード部分と感光体との間の摩擦抵抗を低下させる
ことにより、ブレードのめくれをはじめとして、ブレー
ドのスティクスリップ現象による振動やブレードの局部
磨耗等の発生を抑制又は防止し、しかも感光体表面への
トナー等の付着をなくすことにより、長期にわたって良
好な画質形成が維持されるようにしたクリーニング装置
とその装置を使用したクリーニング方法を提供するもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のクリ
ーニング装置は、図3に例示するような画像形成装置に
用いられ、図1に示すようなトナー像担持体1表面の有
効最大幅にわたって先端が弾接するブレード2と、この
ブレード2の上流側でトナー像担持体1表面の有効最大
幅にわたって接触回転するブラシロール3と、このブラ
シロール3に接触させてブラシ毛に付着したトナーを除
去する除去部材4とを備えたクリーニング装置におい
て、例えば図2に例示するように、上記除去部材4のブ
ラシロール3との接触幅を、少なくともその接触幅両端
が最大画像領域Sの境界部近傍より外側に位置する範囲
内でブラシロール3の軸方向の幅より狭くなる寸法に設
定したことを特徴とするものである。また本発明の装置
は、図4に示すように上記ブラシロールが、機体装着時
に予め一定量の潤滑剤をブラシ毛間に含ませたものであ
る。更に本発明のクリーニング方法は、上記の如き構成
の本発明装置を使用するに当たり、図5に示すように像
形成プロセスの途中のインターイメージ部を形成する時
点及び一連の像形成プロセスが終了してから機体停止に
至るまでの間に、トナー像担持体1表面に一定量のトナ
ーT2を付着させて、そのトナーT2をブラシロール3に
供給することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、図2に例示すように除去部材
4による画像形成領域内における本来のクリーニング機
能を損失させない範囲内で、該除去部材4の長さ:L4
をブラシロール3の接触幅:L3より狭くしたことによ
り、ブラシロール3の最大画像領域Sの少なくとも外側
部分において、除去部材4によりトナーT1(図4参
照)が除去されず常時トナー等が付着して汚れた状態部
分が存在する。そのため、ブラシロール3が感光体等の
トナー像担持体1表面と接触する際に、そのトナーT1
が機械的にごく弱い付着力でトナー像担持体1表面に付
着し、もって最大画像領域Sの少なくとも外側部分に位
置するブレード部分(図2の斜線部分)にまで供給され
る。そしてこのブレード部分では、担持体1に付着して
供給されたトナーT1を掻きとる(クリーニングする)
と同時にその掻き取られるトナーT1が潤滑剤として機
能する。
【0010】従って、上記ブレード部分においては、ト
ナーT1がブラシロール3とブレード2との間を循環す
るため、従来の装置に比べて該ブレード部分とトナー像
担任体1の間における摩擦抵抗の上昇が防止される。こ
の場合、ブラシロール3から潤滑剤5を供給させたり、
トナー像担持体1によりトナーを定期的に供給させるこ
とにより、その潤滑剤やトナーが最大画像領域Sの少な
くとも外側部分に位置するブラシロール3とブレード2
との間を循環するため、上記摩擦抵抗の上昇防止効果が
助長される。また、このブレード部分では供給されたト
ナーT1がブレード先端に凝集したトナー等の微粒子と
入れ換わり、ブレード先端における凝集物が減少するた
め、感光体表面へのトナー等の微粒子付着が有効に阻止
される。
【0011】なお、通常の画像領域内では、仮に除去部
材によるブラシロールのトナー除去を行わなかった場
合、トナーによりブラシ毛が固化したりブラシ表面が汚
れるため、ブラシロールによる感光体表面のトナークリ
ーニングが充分に成されず、その大量のトナーがそのま
まブレード部分にまで到達してしまい、そのため該ブレ
ード部分におけるクリーニング不良が生じる。その点、
画像領域外の部分では、原則的に感光体等からトナーが
供給されることはないことからブラシロールやブレード
に到達するトナーの絶対量が極めて微量であるため、画
像領域内におけるような上記問題が発生しない。
【0012】次に、本発明について図面を参照しながら
説明する。図2は、図1に示すような構成からなるクリ
ーニグ装置における感光体等のトナー像担持体1、ブレ
ード2、ブラシロール3、除去部材4及び最大画像領域
Sのそれぞれの長さと位置の相互関係を概略的に示した
ものである。なお、ブレード2の長手方向の幅:L2
びブラシロール3の軸方向の幅:L3は、共に、トナー
像担持体1の有効最大幅:L1とほぼ同等のものであ
る。また有効最大幅とはトナー像担持体1表面の実効部
分で、通常はトナー像担持体の全長をさす。
【0013】本発明に係る除去部材4のブラシロール3
との接触幅:L4の設定において、少なくともその接触
幅両端が最大画像領域Sの境界部近傍より外側に位置す
る範囲内で選択するとは、除去部材4によるブラシロー
ル3の画像形成領域内における本来のクリーニング機能
を損失させない範囲で行うことを意味する。要するに、
除去部材4の接触幅の寸法下限値は、少なくとも画像形
成の障害にならない値とする必要があるということであ
る。また、最大画像領域Sの境界部近傍とは、該領域の
境界線の内側及び外側の両側に若干の幅を有する部分を
いう。
【0014】除去部材4の接触幅:L4は、通常、その
両端がそれぞれ最大記録用紙の横幅の両端から内側0〜
10mmの範囲内に位置する長さが好ましい。より好ま
しくは、最大記録用紙の横幅の左右両端よりもそれぞれ
3〜7mm程度短くした幅寸法、即ち、少なくとも最大
記録用紙の横幅のサイズよりも狭い寸法である。なお除
去部材4は、板状の部材をブラシロール3表面に接触さ
せて機械的にブラシ毛に付着したトナーを除去させ得る
ものである。
【0015】ブラシロール3に予め一定量含ませる潤滑
剤5としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリメタメチル
アクリレート(PMMA)、ステアリン酸亜鉛等の微粉
末が良く、それらを2〜3g/cm2程度ブラシロール
に対して均一にむらなく含ませる。この潤滑剤は、機体
装着時に予めブラシロール3のブラシ毛間に含ませる
が、その含ませ方としては、例えば、特開平3−153
287号公報に記載の方法等が適用できる。この潤滑剤
5は、ブラシロール3からトナー像担持体1表面に供給
されブレード2に達し、ブレード2で掻き取られた後、
再びブラシロール3に付着する。そして除去部材4がな
いブラシロール部分、即ち少なくとも最大画像領域外で
は、除去部材4による除去作用がないため、潤滑剤が再
度トナー像担持体1表面に供給され、その結果、ブラシ
ロールとブレードの間で潤滑剤の循環が繰り返し行われ
る。
【0016】本発明方法において、像形成プロセスの途
中のインターイメージ部を形成する時点と、一連の像形
成プロセスが終了してから機体停止に至るまでの間に、
トナー像担持体1表面へのトナーT2の付着は、例え
ば、特開昭64−108594号公報に記載の方法のよ
うにして行う。トナーは、担持体1の周方向への長さが
5〜30mm(好ましくは、10〜20mm)に対し
て、その軸方向への長さが最大用紙幅の長さより左右そ
れぞれ0〜20mm(好ましくは、5〜10mm)長く
した帯状の面積範囲で付着させる。その付着量としては
0.5〜2.0mg/cm2、好ましくは、1.0〜
1.5mg/cm2が良い。このように供給したトナー
は、ブラシロールを介して除去部材4を短くした部分に
相当するブレード部分に定期的に供給されることにな
る。
【0017】図3は、本発明のクリーニング装置を適用
した画像形成装置の一例である電子写真複写機のプロセ
ス構成図を示したものである。すなわち、この電子写真
複写機は、感光体1(トナー像担持体)、帯電器25、
露光器26、現像器27、転写器28、定着器29、ク
リーニング装置20から構成されている。
【0018】この複写機によれば、まず、帯電器25に
より感光体1表面を均一に帯電する。露光器26により
光を当て、光の当たった部分の帯電電荷を除去し、静電
潜像を形成する。例えば、感光体1として有機感光体を
用い、露光器26としてレーザビーム光を用いたデジタ
ル式電子写真複写機の場合、感光体表面は、帯電器25
により負電荷が付与され、レーザビーム光によりドット
状にデジタル潜像が形成され、レーザビーム光の当たっ
た部分に現像器27でトナーが付与されて可視像化され
る。この場合、現像器27にはマイナスのバイアスが印
加されている。つぎに、記録紙30をこのトナー像に重
ね、記録紙30の裏側から転写器28でトナーとは逆極
性の電荷を記録紙30に与え、静電気力によりトナー像
を記録紙30に転写する。転写されたトナー像は、熱あ
るいは圧力を加え、記録紙30に融着させて永久像とす
る。一方、転写されずに感光体1に残ったトナーTはク
リーニング装置20で除去される。この帯電からクリー
ニングにいたる一連のプロセスで一回の画像形成サイク
ルが終了する。
【0019】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げてこの発明を更
に詳細に説明する。 実施例1〜3、比較例 ◎各実施例及び比較例の構成 クリーニング装置としては、実施例1では図1に示す装
置を、実施例2では図4に示す装置を、実施例3では図
5に示す装置、比較例では図8に示す装置をそれぞれ用
いた。これら実施例及び比較例のクリーニング装置はい
ずれも、その基本的構成は同様のものである。すなわ
ち、クリーニング装置の基本的構成は、感光体1に弾接
するブレード2と、その上流側に設けられて感光体1の
表面に接触しながら該感光体の移動方向(矢印A)と同
じ方向(矢印B)に回転するブラシロール3と、このブ
ラシロール3に接触するフリッカ4(除去部材)とを備
え、ブラシロール3にて感光体1表面の転写残りトナー
Tを除去し、その後、該ブラシロール3にフリッカ4が
接触することにより該ブラシロール3からトナーを除去
するようになっている。
【0020】上記ブラシロールは、ベルトロンB12N
(商品名、鐘紡(株)社製)、デニール10d、密度4
8,000本/inch2、パイルハイト6.5mm、
外径20mmのブラシ構成からなるのものである。感光
体の移動スピードは160mm/secである。これに
対してブラシロールの回転スピードは160〜320m
m/secが良く、好ましくは180〜260mm/s
ecが効果的であるが、ここではその回転スピードを2
40mm/secとした。ブレードは、ウレタン(北辰
工業社製238707)で、厚さ2mm、自由長10m
mのものを使用した。フリッカ4はポリアセタール製の
ものを使用した。
【0021】フリッカ4の接触幅:L4は、実施例のも
のは全て図2に示すように最大画像領域、即ち、本実施
例では最大用紙幅(全幅297mm)の両端より各々5
mm短い寸法のもので、その全長は287mmである。
比較例のフリッカ4の長さは、図9に示すようにブラシ
ロール3の幅と同等である。ブラシロールの幅は実施
例、比較例共に324mmである。
【0022】なお、実施例2ではブラシロール3に潤滑
剤(ポリフッ化ビニリデン)を特開平3−153287
号公報に記載の方法のようにして含ませた後、機体に装
着した。また、実施例3では一連の像形成プロセスが終
了してから機体停止に至るまでの間に、感光体1上にト
ナーT2を特開昭64−108594号公報に記載のよ
うな手段により付着させた。このときのトナーは、感光
体回転方向の幅10mm×その軸方向の幅290mmの
帯状に付着量が0.6mg/cm2となるように付着さ
せた。
【0023】◎性能試験 以上のような構成からなる実施例1〜3に係るクリーニ
ング装置と比較例に係るクリーニング装置(従来例)
を、実験装置(富士ゼロックス社製:5030複写機を
反転現像用にしたもの)に装着し、この実機で30,0
00枚の確認テストを実施した。このテストでは、感光
体として、赤外光に感度を有する有機感光体(外径 8
4mm)を使用した。プロセススピードは160mm/
secである。また、現像剤としては、ポリエステル系
レジンにマジェンタ顔料を分散させたカラートナー(平
均粒子径=7μm)と、フェライトにシリコン系樹脂を
コートしたキャリア(平均粒子径=40μm)とを、重
量比で約8%の割合に混合させたものを使用した。この
時のトナーの帯電量は約ー20μC/gであった。ま
た、前記のように感光体の現像位置での表面電位は画像
領域で約ー200V、非画像領域で約ー600Vに設定
し、現像バイアスは、約−500Vに設定した。
【0024】このテストを行い、下記の如きブレードと
感光体の間における摩擦度合いと、画像の白抜けの有無
について測定した。摩擦度合いは、ブレードと感光体の
局所的な摩擦係数を実測して表すことが好ましいが、そ
の測定作業が実際に困難であるため、摩擦係数の定性的
な傾向を知ることができれば良いという観点から、図7
に示す測定方法によってブレードの感光体接触部近傍の
ブレードの変形量(歪み量)を測定することによって表
した。すなわち、摩擦係数が高い場合には、感光体の回
転に伴いブレードが変形することが確認でき、特に感光
体の回転の開始及び停止時のブレードの歪み量の変化と
して計測されるものである。
【0025】この測定方法と測定条件は以下の通りであ
る。すなわち、図6(a)、(b)に示すようにブレー
ド2先端から1mmの高さのA地点(ブレードの図中右
端から150mm)とB地点(同じく右端から約15m
m)の2箇所に箔ゲージ7(日本電気三栄社製、N11
ーFAー1ー120ーVSE1)を瞬間接着剤で固定
し、この箔ゲージ7からの出力をブリッジ回路(日本電
気三栄社製、5379)を経由して、ストレインアンプ
(日本電気三栄社製、6M82)で増幅し、レコーダー
(グラフッテク社製、サーマルアレイコーダWR770
3)で記録した。このときブレードを機体に装着する前
に出力がゼロになるように校正を行った。また、1マイ
クロストレイン(10-6歪み、単位με)が1mVとし
て出力されるようにストレインアンプのレンジを調整し
た。そのため、ブレードを機体に装着した時には、ブレ
ードが感光体に押しつけられるためある程度変形し、い
ずれもその初期の状態では、約100mV(100μ
ε)の値を示していた。
【0026】測定結果を表1に示す。この表1は、初期
(テスト開始直前)と10,000枚ごとにおける画像
領域外(図6(B地点))での感光体の回転開始時のブ
レードの歪み量(この歪み量は図7に図示した歪み変化
量Xに相当する)の測定結果と、感光体表面へのトナー
付着による画像白抜けの有無についての観察結果を示す
ものである。
【0027】
【表1】
【0028】この表1の結果から、実施例1,2,3の
クリーニング装置は何れも比較例のクリーニング装置に
比べて、画像領域外(図6(b)のB地点)での摩擦度
合いが充分に抑制され、画像の白抜けもなく良好であっ
たことが確認された。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明のクリ
ーニグ装置によれば、最大画像領域の少なくとも外側部
分に相当するブレード部分とトナー像担持体表面との摩
擦係数の増加を抑え、この部分でのブレードのめくれや
異常な振動を無くし、もって、良好な画質形成を長時間
維持することができる。しかも、上記のブレード部分に
も、除去部材により除去されないブラシロールに存在す
るトナーがトナー像担持体を介して供給されるため、従
来装置のように稀にしかトナーが供給されないことによ
る微粒子トナー及び外添剤のブレード先端部における凝
集が防止されると共に、これら凝集物の感光体表面への
付着現象も防止され、もって画像白抜けのない良好な画
像形成を長期にわたって維持することができる。
【0030】また、予め潤滑剤を含ませたブラシロール
を適用することにより、上記ブレード部分にその潤滑剤
が供給されるため、上記の摩擦抵抗の抑制効果が高めら
れ、ブレードのめくれや凝集物の感光体表面への付着現
象もより確実に防止できる。
【0031】更に、発明方法によれば、トナーを定期的
にトナー像担持体を介してブラシロールに供給し、最終
的に上記ブレード部分にトナーが供給されるため、これ
によっても上記の摩擦抵抗の抑制効果が一層高められ、
ブレードのめくれや凝集物の感光体表面への付着現象も
なお一層確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の(及び実施例1に係る)クリーニン
グ装置の基本的構成を示す説明図である。
【図2】 本発明に係る除去部材等の長さと位置の相互
関係を示す説明図である。
【図3】 本発明のクリーニング装置を適用した電子写
真複写機のプロセス構成図である。
【図4】 実施例2に係るクリーニング装置を示す説明
図である。
【図5】 実施例3に係るクリーニング装置を示す説明
図である。
【図6】 ブレードの歪み量測定方法を説明するための
説明図である。
【図7】 ブレードの歪み量測定結果の一例を示す説明
図である。
【図8】 従来におけるクリーニング装置の一例を示す
説明図である。
【図9】 従来のクリーニング装置における除去部材等
の長さと位置の相互関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1…トナー像担持体,2…ブレード,3…ブラシロー
ル,4…除去部材、5…潤滑剤、T…トナー、L3…ブ
ラシロールの幅、L4…除去部材の接触幅,S…最大画
像領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 利夫 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 三橋 利彦 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 米山 義弘 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置に用いられ、トナー像担持
    体表面の有効最大幅にわたって先端が弾接するブレード
    と、このブレードの上流側でトナー像担持体表面の有効
    最大幅にわたって接触回転するブラシロールと、このブ
    ラシロールに接触させてブラシ毛に付着したトナーを除
    去する除去部材とを備えたクリーニング装置において、
    上記除去部材のブラシロールとの接触幅を、少なくとも
    その接触幅両端が最大画像領域の境界部近傍より外側に
    位置する範囲内でブラシロールの軸方向の幅より狭くな
    る寸法に設定したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 上記ブラシロールが、機体装着時に予め
    一定量の潤滑剤をブラシ毛間に含ませたものである請求
    項1記載のクリーニング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のクリーニング装置
    を使用するに当たり、像形成プロセスの途中のインター
    イメージ部を形成する時点及び一連の像形成プロセスが
    終了してから機体停止に至るまでの間に、トナー像担持
    体表面に一定量のトナーを付着させて、そのトナーをブ
    ラシロールに供給することを特徴とするクリーニング方
    法。
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