JP2005265905A - クリーニング装置及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005265905A
JP2005265905A JP2004074061A JP2004074061A JP2005265905A JP 2005265905 A JP2005265905 A JP 2005265905A JP 2004074061 A JP2004074061 A JP 2004074061A JP 2004074061 A JP2004074061 A JP 2004074061A JP 2005265905 A JP2005265905 A JP 2005265905A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
cleaning
toner
image
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004074061A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4543711B2 (ja
Inventor
Shigeo Ono
茂雄 大野
Yasushi Ohashi
康司 大橋
Hiroyoshi Ando
裕喜 安藤
Nobumasa Furuya
信正 古谷
Satoru Hirosaki
悟 広崎
Yasutake Matsumoto
泰岳 松本
Mihoko Tanaka
美穂子 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2004074061A priority Critical patent/JP4543711B2/ja
Publication of JP2005265905A publication Critical patent/JP2005265905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4543711B2 publication Critical patent/JP4543711B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 装置の使用開始時に、一対のクリーニングブラシによる像担持体へのクリーニング能力が低下することを効果的に防止する。
【解決手段】 クリーニング装置10では、レーザープリンターへ取り付ける前に、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛に、このブラシ毛よりも電気的な抵抗が高いプリクリーニング剤をそれぞれ付着させ、このプリクリーニング剤によりブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を一時的に形成する。これにより、クリーニング装置10の使用開始時に、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛に抵抗層が形成されない場合と比較し、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛と感光体ドラム12の像担持面14との間の電気抵抗を上昇できるので、クリーニングブラシ16,18のブラシ芯金にそれぞれ所定電位の電圧を印加した時に、ブラシ毛に感光体ドラム12から転移したトナーが付着していなくても、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛と感光体ドラム12の像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電子写真プロセスに基づいて形成されたトナー像を担持する像担持体から記録媒体又は中間転写体へトナー像が転写完了した後に、この像担持体の表面に残留するトナーを除去回収するクリーニング装置及び、電子写真プロセスに基づいて像担持体にトナー像を形成し、このトナー像を記録媒体又は中間転写体へ転写する画像形成装置に関する。
電子写真複写機、レーザープリンター、ファクシミリ、複合機などの画像形成装置においては、回転駆動する感光体を帯電器により帯電させた後、書き込み手段により露光して静電潜像を形成し、この静電潜像を現像手段により現像してトナー像を作成している。そして、このトナー像を直接に、または中間転写体を介して記録紙などの転写媒体に転写し、転写されたトナー像を定着装置によって定着することによって画像を形成する。一方、転写されずに感光体上に残った所謂残留トナーはクリーニング装置によって除去、回収され、新たな画像形成プロセスに移行する。
この残留トナーを除去するクリーニング装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1のクリーニング装置には、それぞれロール状に形成され、ブラシ毛を感光体へ接触させた一対のクリーニングブラシ及び、これら一対のクリーニングブラシにそれぞれロール面を接触させた一対のトナー回収用ロール(デトーニングロール)が設けられており、このクリーニング装置では、一対のクリーニングブラシを回転させつつ、このクリーニングブラシにそれぞれ極性が異なる電圧を印加してクリーニングブラシのブラシ毛により感光体上の転写残トナーを機械的に掻き取りつつ静電的に吸着する。このとき、デトーニングロールには、クリーニングブラシよりも高い電圧が印加されており、これにより、クリーニングブラシに付着したトナーはデトーニングロールのロール面に吸着される。このようにしてデトーニングロールに吸着されたトナーはスクレーパによりトナー回収室内へ掻き落され、廃トナーとして回収される。また、このクリーニング装置では、例えば、感光体の回転方向に沿って上流側に配置されたクリーニングブラシに正(+)極性の電圧が印加されており、感光体上から負(−)極性に帯電したトナーを吸着し、下流側に配置されたクリーニングブラシに負極性の電圧が印加されており、感光体上から正極性に帯電したトナーを吸着する。
特公平1−38314号公報
上記したような所謂W−ESB(Double−Eelectro Static Brush)タイプのクリーニング装置では、それぞれ異なる極性の電圧が印加された一対のクリーニングブラシを感光体の像担持面に摺接させることにより、像担持面に残った残留トナーを静電的及び機械的に除去又は吸着している。ここで、クリーニングブラシは、通常、SUS等の導電性金属材料により形成されたブラシ芯金の外周側に多数本のブラシ毛が一定密度で植設されて構成されており、このブラシ毛は、例えば、ナイロン等の樹脂材料にカーボンブラックを添加することにより電気抵抗が所定の値に調整されたものを素材として成形されている。
しかし、クリーニングブラシのブラシ毛は、その電気抵抗が感光体から除去したトナーがブラシ毛に付着した状態(以下、これを「定常クリーニング状態」という。)を前提として設定されていることから、クリーニング装置の使用開始時には、定常クリーニング状態と比較し、クリーニングブラシのブラシ毛と感光体の像担持面との間の電気抵抗が抑制されることから、ブラシ毛の表面電位が低下する。この結果、クリーニング装置の使用開始時には、クリーニングブラシのブラシ毛と感光体の像担持面との間に生じる電界の強度を十分に確保できなくなり、定常クリーニング状態よりもクリーニング装置によるクリーニング性能が低下し、クリーニング不良が発生し易くなるという問題が生じる。
本発明の一の目的は、上記事実を考慮して、装置の使用開始時に、一対のクリーニングブラシによる像担持体へのクリーニング能力が低下することを効果的に防止できるクリーニング装置を提供することある。
また本発明の他の目的は、上記事実を考慮して、クリーニング手段の使用開始時に、一対のクリーニングブラシによる像担持体へのクリーニング能力が低下することを効果的に防止できる画像形成装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係るクリーニング装置は、像担持体から記録媒体又は中間転写体へのトナー像の転写完了後に、該像担持体の表面に残留したトナーを除去回収するクリーニング装置であって、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第1のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第1のトナー回収ロールと、前記像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの下流側に配置され、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第2のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第2のトナー回収ロールと、前記第1のクリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第1のトナー回収ロールのロール芯金に同極性の電圧をそれぞれ印加すると共に、前記第1クリーニングブラシと前記第1トナー回収ロールとの間に表面電位差を生じさせる第1の電圧印加手段と、前記第2クリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第2トナー回収ロールのロール芯金に前記第1の電圧印加手段とは逆極性の電圧を印加すると共に、前記第2のクリーニングブラシと前記第2のトナー回収ロールとの間に表面電位差を生じさせる第2の電圧印加手段と、装置の使用開始前に、前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に該ブラシ毛よりも電気的な抵抗が高い抵抗体の微粒子を付着させ、該抵抗体の微粒子により前記ブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を形成したことを特徴とする。
上記請求項1に係るクリーニング装置では、装置の使用開始前に、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に該ブラシ毛よりも電気的な抵抗が高い抵抗体の微粒子をそれぞれ付着させ、この抵抗体の微粒子によりブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を形成したことにより、装置の使用開始時に、第1及び第2クリーニングブラシのブラシ毛に抵抗層が形成されない場合と比較し、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間の電気抵抗を上昇させることができるので、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ所定電位の電圧を印加した時に、ブラシ毛に像担持体から転移したトナーが付着していなくても、又はブラシ毛に付着してトナー量が不十分であっても、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間に生じる電界の強度を十分に確保できる。
この結果、請求項1記載に係るクリーニング装置によれば、装置の使用開始時から第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に安定的に略一定量のトナーが付着するまでの期間にも、クリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間に生じる電界の強度を十分に確保できるので、クリーニング性能が低下することを効果的に防止できる。
また、本発明の請求項2に係るクリーニング装置は、請求項1記載のクリーニング装置において、前記電荷保持層を形成する抵抗体の微粒子として、前記像担持体にトナー像を形成するトナー及び該トナー中に含有される外添剤の少なくとも一方を用いたことを特徴とする。
また、請求項3に係るクリーニング装置は、請求項1又は2記載のクリーニング装置において、像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの上流側に配置され、像担持面の表面を除電する除電手段を有し、前記除電手段は、像担持面の表面電位が前記第1の電圧印加手段が前記第1のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加する電圧と前記第2の電圧印加手段が前記第2のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加する電圧との中間の電位であって、しかも像担持面と前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛との表面電位差が放電開始電圧以下とすることを特徴とする。
また、請求項4に係るクリーニング装置は、請求項3記載のクリーニング装置において、像担持体の移動方向に沿って前記除電手段の上流側に隣接して配置され、像担持面の表面に付着したトナーの極性及び帯電電位を制御するトナー帯電手段と、前記除電手段として用いられた除電ランプから照射される除電光を遮蔽して該除電光が像担持体の表面における前記トナー帯電手段によるトナー帯電領域に入射することを阻止する光遮蔽部材と、を有することを特徴とする。
また、請求項5に係るクリーニング装置は、請求項4記載のクリーニング装置において、前記光遮蔽部材を、前記トナー帯電手段として用いられたワイヤー放電式帯電器における放電ワイヤーからの放電をシールドするためのシールドケースと一体的に設けたことを特徴とする。
また、請求項6に係る画像形成装置は、像担持体に電子写真プロセスに基づいてトナー像を形成する作像手段と、前記現像手段により担持されたトナー像を像担持体から記録媒体又は中間転写体へ転写する転写手段と、前記像担持体から記録媒体又は中間転写体へのトナー像の転写完了後に、該像担持体の表面に残留したトナーを除去回収するクリーニング手段と、を有した画像形成装置であって、前記クリーニング手段に、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第1のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第1のトナー回収ロールと、前記像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの下流側に配置され、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第2のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第2のトナー回収ロールと、前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第1及び第2のトナー回収ロールのロール芯金に所定電位の電圧をそれぞれ印加するクリーニング電源部とを設けると共に、前記クリーニング手段の使用開始前に、前記転写手段を作動停止させつつ、前記作像手段により前記像担持体にトナー像を形成させ、該トナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ交互に印加させ、前記像担持体から前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛にトナーを転移させ、該トナーを前記ブラシ毛に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行する制御手段を備えたことを特徴とする。
上記請求項6に係る画像形成装置では、制御手段が、クリーニング手段の使用開始前に、転写手段を作動停止させつつ、作像手段により像担持体にトナー像を形成させ、このトナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性の電圧をクリーニング電源部により第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ印加させ、像担持体から第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛にトナーを転移させ、このトナーをブラシ毛に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行することにより、クリーニング手段の使用開始前に、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に該ブラシ毛よりも電気的な抵抗が高いトナーをそれぞれ付着させ、このトナーによりブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を形成することができるので、クリーニング手段の使用開始時に、第1及び第2クリーニングブラシのブラシ毛にトナーにより抵抗層が形成されない場合と比較し、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間の電気抵抗を上昇させることができ、クリーニング電源部により第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ所定電位の電圧を印加すれば、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間に生じる電界の強度を十分に確保できる。
この結果、請求項6に係る画像形成装置によれば、クリーニング手段の使用開始時に、像担持体から除去回収したトナー(残留トナー)が第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に付着していなくても、クリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間に生じる電界の強度を十分に確保できるようになるので、クリーニング手段によるクリーニング性能が低下することを効果的に防止できる。
また、請求項7に係る画像形成装置は、像担持体に電子写真プロセスに基づいてトナー像を形成する作像手段と、前記現像手段により担持されたトナー像を像担持体から記録媒体又は中間転写体へ転写する転写手段と、前記像担持体から記録媒体又は中間転写体へのトナー像の転写完了後に、該像担持体の表面に残留したトナーを除去回収するクリーニング手段と、を有した画像形成装置であって、前記クリーニング手段に、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第1のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第1のトナー回収ロールと、前記像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの下流側に配置され、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第2のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第2のトナー回収ロールと、前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第1及び第2のトナー回収ロールのロール芯金に所定電位の電圧をそれぞれ印加するクリーニング電源部とを設けると共に、前記クリーニング手段の使用開始前に、前記転写手段を作動停止させつつ、前記作像手段により前記像担持体にトナー像を形成させ、該トナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性及び同極性の電圧を前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ印加させ、前記像担持体から前記第1のクリーニングブラシのブラシ毛にトナーを転移させ、該トナーを前記第1のクリーニングブラシのブラシ毛に吸着保持させると共に、前記第1のクリーニングブラシのブラシ毛に保持されたトナーを前記第2のクリーニングブラシのブラシ毛に転移させ、該トナーを前記第2のクリーニングブラシのブラシ毛に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行する制御手段を備えたことを特徴とする。
上記請求項7に係る画像形成装置では、制御手段が、クリーニング手段の使用開始前に、転写手段を作動停止させつつ、作像手段により像担持体にトナー像を形成させ、このトナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性及び同極性の電圧をクリーニング電源部により第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ印加させ、像担持体から第1のクリーニングブラシのブラシ毛にトナーを転移させ、このトナーを第1のクリーニングブラシのブラシ毛に吸着保持させると共に、第1のクリーニングブラシのブラシ毛に保持されたトナーを第2のクリーニングブラシのブラシ毛に転移させ、このトナーを第2のクリーニングブラシのブラシ毛に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行することにより、
クリーニング手段の使用開始前に、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に該ブラシ毛よりも電気的な抵抗が高いトナーをそれぞれ付着させ、このトナーによりブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を形成することができるので、クリーニング装置の使用開始時に、第1及び第2クリーニングブラシのブラシ毛にトナーにより抵抗層が形成されない場合と比較し、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間の電気抵抗を上昇させることができ、クリーニング電源部によりクリーニング動作の実行時に第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ所定電位の電圧を印加すれば、第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間に生じる電界の強度を十分に確保できる。
この結果、請求項7に係る画像形成装置によれば、クリーニング手段の使用開始時に、像担持体から除去回収したトナー(残留トナー)が第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に付着していなくても、クリーニングブラシのブラシ毛と像担持体との間に生じる電界の強度を十分に確保できるようになるので、クリーニング手段によるクリーニング性能が低下することを効果的に防止できる。
また、請求項8に係る画像形成装置は、請求項6又は7記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記像担持体に形成されたトナー像が前記転写手段による転写位置を通過した後にも該像担持体に残存している場合、該トナー像が残存しない場合と比較し、前記クリーニング電源部により前記第1のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加する電圧を昇圧してブラシ毛と像担持面との間に生じる表面電位差を上昇させることを特徴とする。
また、請求項9に係る画像形成装置は、請求項6、7又は8記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記作像手段による前記像担持体へのトナー像の形成が増加するに従って、前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金並びに前記第1及び第2のデトーニングロールのロール芯金にそれぞれ印加する電圧の電位を徐々に昇圧することを特徴とする。
また、請求項10に係る画像形成装置は、請求項6、7、8又は9記載の画像形成装置において、前記クリーニング装置の設置環境における温度及び湿度を含む環境条件を検出する環境センサーを有し、前記制御手段は、前記環境センサーにより検出された環境条件に応じて、前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金並びに前記第1及び第2のトナー回収ロールのロール芯金にそれぞれ印加する電圧の電位を調整することを特徴とする。
以上説明したように本発明に係るクリーニング装置によれば、装置の使用開始時に、一対のクリーニングブラシによる像担持体へのクリーニング能力が低下することを効果的に防止できる。
また本発明に係る画像形成装置によれば、クリーニング手段の使用開始時に、一対のクリーニングブラシによる像担持体へのクリーニング能力が低下することを効果的に防止できる。
以下、本発明の実施形態に係るレーザープリンタ及び、このレーザープリンタに適用されるクリーニング装置について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1には、本発明の第1の実施形態に係るレーザープリンタの概略構成が示され、図2には、図1に示されるレーザープリンタにおける作像ユニットの構成が示されている。このレーザープリンタ100は、所謂電子写真プロセスに基づいて記録紙等の記録媒体にカラー画像又は単色画像を形成可能とされたものである。
図1に示されるように、レーザープリンタ100には、複数本のロール103により張設された無端状の中間転写ベルト102が設けられると共に、この中間転写ベルト102の上部側の水平部分に4個の作像ユニット104Y,104M,104C,104Kが中間転写ベルト102の移動方向(矢印M方向)に沿って順に配置されている。作像ユニット104Y,104M,104C,104Kは、レーザープリンタ100により形成されるカラー画像における黄色(Y)成分、マゼンタ色(M)成分、シアン色(C)成分及び黒色(K)成分にそれぞれ対応して設けられており、それぞれが異なる色(Y、M、C及びK)のトナーを用いてトナー像を形成する点を除いて、同一の構成及び機能を有している。このことから、以下の説明にて4個の作像ユニット104Y,104M,104C,104Kを特に区別する必要が無い場合には、これらを単に「作像ユニット104」と呼称する。
図2に示されるように、作像ユニット104には、トナー像の担持体として感光体ドラム12が設けられると共に、この感光体ドラム12の外周側にクリーニング装置10が配置されている。感光体ドラム12は、その外周面が電子写真プロセスに基づいて画像が形成される像担持面14とされており、またクリーニング装置10は、2個のクリーニングブラシ16,18を備えた所謂W−ESB(Double−Eelectro Static Brush)タイプのクリーニング装置として構成されている。感光体ドラム12の外周側には、その回転方向(矢印RD方向)に沿ってクリーニング装置10の下流側にイレーズランプ29、帯電器20、表面電位計22、現像器24(図1参照)、キャリアキャッチロール26及び一次転写ロール28が順に配置されている。ここで、イレーズランプ29は、クリーニング装置10によりクリーニングが完了した感光体ドラム12の像担持面14に除電光を照射して像担持面14の除電し、この除電された領域を帯電器20は所定の作像開始電位(例えば、400V〜800V)に帯電する。
またレーザープリンタ100には、各作像ユニット104Y,104M,104C,104Kの上方にそれぞれレーザースキャナ(図示省略)が配置されており、これらのレーザースキャナは、Y成分、M成分、C成分又はK成分に対応する画像情報に基づいて変調されたレーザビームLY、LM、LC及びLK(図1参照)により作像開始電位に帯電された各作像ユニット104Y,104M,104C,104Kにおける感光体ドラム12の像担持面14を走査して像担持面14に静電潜像を形成する。
作像ユニット104では、現像器24が正規極性(本実施形態では、負(−)極性)に帯電させてトナーを現像ロール24のロール面に薄層化して付着させると共に、このトナーを現像ロール25から感光体ドラム12に形成された静電潜像の露光領域又は非露光領域に選択的にトナーを付着させることより静電潜像をトナー像に現像し、このトナー像を一次転写ロール28が感光体ドラム12から中間転写ベルト102に転写する。このとき、一次転写ロール28は、中間転写ベルト102を介して静電的な吸着力を像担持面14上のトナー像に作用させてトナー像(トナー)を中間転写ベルト102上へ転写させる。
レーザープリンタ100では、カラー画像を形成する場合には、上述したようなプロセス(電子写真プロセス)を経て各作像ユニット104Y,104M,104C,104Kの感光体ドラム12にそれぞれ形成されたY成分、M成分、C成分及びK成分のトナー像を中間転写ベルト102に順次転写し、これらのトナー像を中間転写ベルト102上で重畳することにより、中間転写ベルト102上にフルカラーのトナー像を形成する。
図1に示されるように、レーザープリンタ100には、中間転写ベルト102の移動方向に沿って作像ユニット104の下流側に二次転写ロール106が設けられると共に、この二次転写ロール106と作像ユニット104との間にベルトクリーニング装置108が設けられている。またレーザープリンタ100には、中間転写ベルト102の下方に給紙搬送機構110、排紙搬送機構112及び定着器114が設けられている。
ここで、給紙搬送機構110は、中間転写ベルト102への画像形成に連動し、スタッカ116内に収納された記録紙Pの束から1枚の記録紙Pを分離し、この記録紙Pをガイド板118に沿って二次転写ロール106と中間転写ベルト102との間の二次転写位置まで搬送する。また排紙搬送機構112は、二次転写位置から排紙される記録紙Pをガイド板120により受けて、この記録紙Pを搬送ベルト122により定着器114へ搬送する。定着器114は、排紙搬送機構112により搬送されてきた記録紙Pを加圧ロール124及び所定の温度に加熱された加熱ロール126により加圧状態で挟持しつつ、これらのロール124,126のニップ部から排出する。これにより、記録紙P上のトナー像がロール124,126により印加される熱及び圧力により定着される。このトナー像が定着された記録紙Pは、排紙トレー等の記録紙Pの集積部(図示省略)へ排紙され、集積される。
図1に示されるように、ベルトクリーニング装置108には、ハウジング128及びウレタンゴム等の弾性材料からなるクリーニングブレード130が設けられており、このクリーニングブレード130は、その先端部がハウジング128により中間転写ベルト102へ圧接するように支持されている。ベルトクリーニング装置108は、中間転写ベルト102におけるトナー像が転写完了した領域に残留したトナー(残留トナー)をクリーニングブレード130によりハウジング128内へ掻き落す。この残留トナーは、オーガ等のトナー搬送機構(図示省略)によりハウジング128内から排出され、廃トナーとしてトナータンク等のカートリッジ構造の容器内へ蓄えられる。
一方、作像ユニット104では、転写ロール28によるトナー像の転写完了後に感光体ドラム12の像担持面14に残留したトナー(残留トナー)をクリーニング装置10により除去回収する。このとき、像担持面14上の残留トナーは、転写ロール28からのコロナ放電等の影響により帯電電位が転写前よりもブロードな分布となり、正(+)極性に帯電したもの、負(−)極性に帯電したもの及び電荷が略中和されたものが混在した状態となる。
作像ユニット104のクリーニング装置10には、感光体ドラム12へ対向するように支持されたハウジング30が設けられており、このハウジング30には、感光体ドラム12の像担持面14へ面して開口する開口部32が形成されている。ハウジング30内には、開口部32付近に一対のクリーニングブラシ16,18が配置されている。ここで、感光体ドラム12の回転方向に沿って、一方のクリーニングブラシ16はハウジング30内の上流側に配置され、他方のクリーニングブラシ18はハウジング30内の下流側に配置されている。これらのクリーニングブラシ16,18の外形形状は略ロール状に形成されている。
図3及び図4に示されるように、クリーニングブラシ16,18には、それぞれ内周側にブラシ芯金34が設けられると共に、これらのブラシ芯金34の外周側から径方向外側へ延出する多数本のブラシ毛36が設けられている。ブラシ芯金34は、SUS等の導電性の金属材料を素材として円柱状に形成されており、その軸方向両端部にそれぞれ中央側よりも細径とされた軸部38が同軸的に設けられている。ブラシ芯金34における一対の軸部38は、それぞれハウジング30に取り付けられた軸受(図示省略)により回転可能に支持されている。これにより、クリーニングブラシ16,18は、それぞれハウジング30により回転可能に支持されると共に、ブラシ毛36の先端部を撓ませつつ感光体ドラム12の像担持面14へ圧接させている。
一対のブラシ芯金34における軸部38には、それぞれ画像形成装置の本体側に設けられたモータ(図示省略)からのトルクが伝達可能とされている。このモータは、クリーニング装置10の作動時に、ブラシ芯金34にトルクを伝達してクリーニングブラシ16,18を所定の方向(矢印RB方向)へ回転させる。このとき、クリーニングブラシ16,18は、そのブラシ毛36の先端部が矢印RD方向へ回転する感光体ドラム12との接触部位において像担持面14とは反対の方向(アゲンスト方向)へ移動する。
図3及び図4に示されるように、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36は、ブラシ芯金34の軸心を中心とする径方向に対し、クリーニングブラシ16,18の回転方向(矢印RB方向)後方へ向って所定の倒れ角θBだけ傾斜するようにブラシ芯金34に取り付けられている。
ここで、各クリーニングブラシ16,18におけるブラシ毛36の倒れ角θBは5°〜45°の範囲で設定され、好ましくは30°に設定されるが、前記範囲内であれば特に限定されるものではない。このようなブラシ毛36は、例えば、一定密度でブラシ毛36が片側の面に植設されたパイル織物を帯状に切断加工し、これをブラシ芯金34の外周面に螺旋状に巻き付けることにより設けられる。このとき、パイル織物のブラシ芯金34の軸方向に対する傾斜角を調整することにより、ブラシ毛36の倒れ角θBが調整可能になる。またブラシ毛36は、カーボンブラックが分散されたナイロンにより形成されており、その体積抵抗が150Vの電圧印加時に104〜108Ω・cmとなるようにカーボンブラックの添加量等が調整されている。
図2に示されるように、クリーニング装置10には、ハウジング30内に一対のデトーニングロール40,42が配置されている。ここで、一方のデトーニングロール40は、そのロール面44を上流側のクリーニングブラシ16のブラシ毛36に接触させており、他方のデトーニングロール42は、そのロール面44を下流側のクリーニングブラシ18のブラシ毛36に接触させている。
図3及び図4に示されるように、デトーニングロール40,42には、それぞれ内周側にロール芯金48が設けられると共に、これらのロール芯金48の外周側に径方向に沿って一定の厚さを有するフェノール樹脂製の抵抗層62が設けられている。ロール芯金48はSUS等の導電性の金属材料を素材として円柱状に形成されており、その軸方向両端部にそれぞれ中央側よりも細径とされた軸部52が同軸的に設けられている。ロール芯金48における一対の軸部52は、それぞれハウジング30に取り付けられた軸受(図示省略)により回転可能に支持されている。これにより、デトーニングロール40,42は、それぞれハウジング30により回転可能に支持される。またロール芯金48には、外周面に軸方向に延在する溝部54がロール芯金48の全長に亘って形成されている。
一対のロール芯金48における軸部52には、それぞれレーザープリンタ100の本体側シャーシ等に設けられたモータ(図示省略)からのトルクが伝達可能とされている。このモータは、クリーニング装置10の作動時に、クリーニングブラシ16,18の回転に同期してデトーニングロール40,42を所定の方向(矢印RR方向)へ回転させる。このとき、デトーニングロール40,42は、そのロール面44が矢印RB方向へ回転するデトーニングロール40,42との接触部位においてブラシ毛36の先端部とは反対の方向(アゲンスト方向)へ移動する。
デトーニングロール40,42には、ロール芯金48の外周側にフェノール樹脂製を素材として円筒状に形成されたパイプ材60が嵌挿されており、このパイプ材60により抵抗層62が構成されている。また、図3及び図4に示されるように、デトーニングロール40,42には、ロール芯金48の外周面と抵抗層62の内周面との間に介在する中間導電層64が設けられている。ここで、中間導電層64は、熱硬化性樹脂中にカーボンブラックが分散された導電性接着剤からなり、この導電性接着材がロール芯金48の溝部54内に充填された後、この導電性接着材が硬化することにより形成される。この中間導電層64は、抵抗層62(パイプ材60)をロール芯金48に固着すると共に、ロール芯金48を抵抗層62に導通させている。またデトーニングロール40,42における抵抗層62は、その体積抵抗が500Vの電圧印加時に105〜108Ω・cmとなるように成分が調整されている。
図2に示されるように、クリーニング装置10には、ハウジング30内に一対のスクレーパ66が設けられており、これらのスクレーパ66は可撓性及び導電性を有する板ばねにより構成されており、それぞれ基端側がハウジング30に連結固定されており、先端部をデトーニングロール40,42のロール面44へ圧接させている。またスクレーパ66は、回転するデトーニングロール40,42のロール面44の移動方向に対してカウンター方向へ傾斜するように支持されている。これらのスクレーパ66は、それぞれデトーニングロール40,42のロール面44に付着したトナーをハウジング30内へ掻き落す。
ハウジング30には、その下端部に樋状のトナー溜り70が形成されており、このトナー溜り70内には、スクレーパ66によりデトーニングロール40,42から掻き落されたトナーが落下する。トナー溜り70内には、スクリュー軸状のオーガ72が配置されており、このオーガ72はデトーニングロール40,42の回転に同期して回転する。これにより、トナー溜り70内に落下したトナーは、オーガ72により攪拌されつつハウジング30内から排出され、廃トナータンク(図示省略)内へ移送される。またハウジング30には、開口部32の周縁部に弾性を有するプレート状のシール材74が取り付けられており、このシール材74は、その先端部を感光体ドラム12の像担持面14へ密着させている。これにより、クリーニングブラシ16,18により像担持面14から掻き落されたトナーがハウジング30内から外部へ流出しないようにシールされる。
図2に示されるように、クリーニング装置10には、ハウジング30の上流側に除電ランプ78が配設されると共に、この除電ランプ78の上流側に放電式の帯電器であるプレクリーニングコロトロン80が配設されている。プレクリーニングコロトロン80には、軸方向に沿って張設された放電ワイヤー82を覆うようにケーシング84が設けられており、このケーシング84は、その断面形状が感光体ドラム12の像担持面14へ向って開口する略コ字状に形成されている。これにより、ケーシング84は、コロナ放電が放電ワイヤー82と像担持面14との間のみで生じるように放電ワイヤー82の周囲をシールドする。またケーシング84には、下流側の端部に像担持面14側へ向って延出する遮蔽部86が一体的に形成されており、この遮蔽部86は、ケーシング84の上流側の先端部から像担持面14までの間隔と比較し、ケーシング84の下流側の先端部から像担持面14までの間隔を十分に狭いものにしている。これにより、除電ランプ78から照射される除電光Fが遮蔽部86により遮蔽され、除電光Fが像担持面14におけるプレクリーニングコロトロン80による帯電領域へ照射されることが防止される。
ここで、プレクリーニングコロトロン80は、クリーニング装置10の作動時に、転写完了後に像担持面14上に残留したトナー(以下、「残留トナー」という。)を負極性側へ帯電し、残留トナーの帯電極性の分布を全体として負極性側へシフトさせる。また除電ランプ78は、除電光を像担持面14へ照射することにより、像担持面14の電荷を中和し、像担持面14からの残留トナーの除去を容易にする。このとき、除電光Fがプレクリーニングコロトロン80による像担持面14における帯電領域へ照射されてしまうと、この帯電領域に付着している残留トナーが除電光Fにより除電されると同時に、プレクリーニングコロトロン80からのコロナ放電により負極性へシフトされるように帯電されるので、残留トナーの負極性側へのシフト量が過大になる現象が生じ、像担持面14からの静電的な吸着力が残留トナーの一部に過大なものになり、このような残留トナーをクリーニング装置10により像担持面14から確実に除去することが困難になる。
本実施形態に係るクリーニング装置10では、プレクリーニングコロトロン80のケーシング84に遮蔽部86を一体的に形成し、遮蔽部86により除電ランプ78からの除電光Fがプレクリーニングコロトロン80の帯電領域に照射されることが防止されていることから、上記のような残留トナーの負極性側へのシフト量が過大になる現象が確実に防止されている。なお、除電光Fを遮蔽するための遮蔽部は、必ずしもケーシング84と一体的に形成する必要はなく、独立した一部品として除電ランプ78とプレクリーニングコロトロン80との間に配置するようにしても良い。
図2に示されるように、クリーニング装置10には、ハウジング30の上方に電源ボックス88が設けられている。この電源ボックス88内には高圧電源ユニット90が配置されており、高圧電源ユニット90には、画像形成装置の装置本体側に設けられた高圧電源部(図示省略)により高圧電源が供給される電圧調整回路が設けられており、この電圧調整回路は、クリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34、デトーニングロール40,42のロール芯金48及びスクレーパ66にそれぞれ所定の電圧値の電圧を印加する。
ここで、高圧電源ユニット90がクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34に印加する電圧をVB1及びVB2、デトーニングロール40,42のロール芯金48に印加する電圧をVR1及びVR2、スクレーパ66に印加する電圧をVS1及びVS2とすると、これらの電圧には、次の(1)及び(2)式のような関係が成立する。
|VB1|<|VR1|=|VS1| … (1)
|VB2|<|VR2|=|VS2| … (2)
具体的には、本実施形態では、上記各部材に対する印加電圧が、VB1=+250V〜+400V、VR1=VS1=+650V〜+800V、VB2=−350V〜−500V、VR2=VS2=−750V〜−900Vの範囲内で適宜設定される。
除電ランプ78は、感光体ドラム12における像担持面14の表面電位が高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16のブラシ芯金34に印加される電圧VB2とクリーニングブラシ18のブラシ芯金34に印加される電圧VB2との中間の電位であって、しかも像担持面14とクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36との表面電位差が放電開始電圧DV以下となるように、感光体ドラム12へ照射する除電光Fの光強度及び光量が設定されている。
具体的には、除電ランプ78は、像担持面14の表面電位が−100V〜0Vとなるように除電する。ここで、放電開始電圧DVは約500V程度であり、またクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36の表面電位は印加電圧VB1,VB2よりも0Vに近くづくことから、像担持面14とクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36との表面電位差は確実に500Vよりも小さい値になる。
上記のように構成されたレーザープリンタ100では、少なくとも感光体ドラム12とクリーニング装置10とがプロセスカートリッジ132として一体化されており、このプロセスカートリッジ132(図2参照)が交換可能な一部品として構成されている。すなわち、少なくとも感光体ドラム12及びクリーニング装置10は、レーザープリンタ100により形成される画像を高画質に維持するために一定周期毎に新しいものに交換する必要があり、レーザープリンタ100では、これらの一定の寿命を有する作像ユニット104における複数部品を短時間で簡単に交換するため、少なくとも感光体ドラム12及びクリーニング装置10を含む複数部品をプロセスカートリッジ132として一体化し、これらを同時に交換できるようにしている。
本実施形態に係るクリーニング装置10は、その製造ラインにてプロセスカートリッジ132として組み立てられる前、又はクリーニングブラシ16,18がクリーニング装置10のハウジング30に組み付けられる前に、クリーニングブラシ16,18に所定の方法でブラシ毛36よりも電気的な抵抗が高い抵抗体の微粒子からなるプリクリーニング剤が供給される。これにより、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36の表面にそれぞれプリクリーニング剤を均一に付着させ、このプリクリーニング剤によりクリーニングブラシ16,18のブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を一時的に形成する。
ここで、プリクリーニング剤としては、例えば、レーザープリンタ100の現像剤中に含まれるトナー、このトナー中に外添される外添剤及びこれらを適宜混合した混合物を用いることができる。このようなトナーは、例えば、94wt%のポリエステルに6wt%のシアニンブルー(大日精化)を混練し、これを所要の粒径に粉砕することにより得られる。また外添剤は、例えば、シリカ、アルミナ、酸化チタン等の無機微粉末と、ジアルキルジハロンゲン化シラン等のシランカップリング剤やジメチルシリコンオイル等の疎水化処理剤を高温下で反応させたものを用い、その粒径が少なくともトナーの粒径よりも小さくする必要がある。プリクリーニング剤としては、上記したようなトナー及び外添剤を原料とし、その粒径分布が100nm〜5μmの範囲内となるように調整されたものを用いる。
クリーニング装置10の製造ラインでは、上記のようにして製造されたプリクリーニング剤を布製のポーチ内に充填し、このポーチをクリーニングブラシ16に叩き付けて、ポーチの編目から漏れ出したプリクリーニング剤によりクリーニングブラシ16全体をダスティングし、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36にプリクリーニング剤を付着させる。このような方法によれば、プリクリーニング剤をクリーニングブラシ16,18全体のブラシ毛36の先端部から基端部までに略均一に付着させることができる。
次に、上記のように構成された本実施形態に係るクリーニング装置10の動作について詳細に説明する。
レーザープリンタ100では、前述したように、感光体ドラム12を回転させつつ、公知の電子写真プロセスに基づいて感光体ドラム12の像担持面14上にトナー像を形成し、このトナー像を転写ロール28により記録媒体等へ転写する。クリーニング装置10は、レーザープリンタ100による画像形成開始に同期して作動開始し、プレクリーニングコロトロン80及び除電ランプ78を駆動開始すると共に、クリーニングブラシ16,18及びデトーニングロール40,42をそれぞれ所定の方向へ回転させつつ、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18、デトーニングロール40,42及びスクレーパ66に規定の電圧をそれぞれ印加する。このとき、高圧電源ユニット90により、上流側のクリーニングブラシ16のブラシ毛36には、ブラシ芯金34を介して電圧VB1が印加され、下流川のクリーニングブラシ18のブラシ毛36には、ブラシ芯金34を介して電圧VB2が印加される。
またデトーニングロール40の抵抗層62には、ロール芯金48を介して電圧VR1が印加されると共に、スクレーパ66を介して電圧VS1が印加され、デトーニングロール42の抵抗層62には、ロール芯金48を介して電圧VR2が印加されると共に、スクレーパ66を介して電圧VS1が印加される。これにより、デトーニングロール40,42の抵抗層62は、内周面及び外周面側からそれぞれ同一電位の電圧が印加されるので、ロール芯金48のみを通して抵抗層62に電圧を印加した場合と比較し、その表面電位として高い電位を安定して得られるようになる。
クリーニング装置10は、先ず、プレクリーニングコロトロン80からのコロナ放電により転写完了後に像担持面14上に残留した残留トナーを負極性側へ帯電し、残留トナーの帯電極性の分布を全体として負極性側へシフトさせた後、除電ランプ78からの除電光を像担持面14へ照射することにより、感光体ドラム12における像担持面14の表面電位が高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16のブラシ芯金34に印加される電圧VB2とクリーニングブラシ18のブラシ芯金34に印加される電圧VB2との中間の電位であって、しかも像担持面14とクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36との表面電位差が放電開始電圧DV以下となるように、除電光Fを感光体ドラム12へ照射する。
具体的には、除電ランプ78は、像担持面14の表面電位が−100V〜0Vとなるように除電する。ここで、放電開始電圧DVは約500V程度であり、またクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36の表面電位は印加電圧VB1,VB2よりも0Vに近くづくことから、像担持面14とクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36との表面電位差は確実に500Vよりも十分に小さい値になる。これにより、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36から像担持面14への放電現象の発生が防止され、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36の表面がそれぞれ印加電圧VB1,VB2に対応する電位に確実に維持される。これにより、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と像担持面14との間に常に十分な強度の電界を発生させ、像担持面14に付着した残留トナーをクリーニングブラシ16,18により確実に吸着できる。またクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36から像担持面14への放電現象の発生が防止され、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36の表面がそれぞれ印加電圧VB1,VB2に対応する電位に確実に維持される。
次いで、クリーニング装置10は、上流側に配置されたクリーニングブラシ16のブラシ毛36を像担持面14へ摺接させることにより、感光体ドラム12の像担持面14に付着した残留トナーのうち、主として負極性に帯電した残留トナーを静電的に像担持面14上からブラシ毛36の表面に吸着する。クリーニングブラシ16のブラシ毛36に吸着された残留トナーは、デトーニングロール40のロール面44に静電的な力により転移し、ロール面44上に吸着される。この残留トナーは、スクレーパ66によりロール面44上からトナー溜り70へ掻き落され、オーガ72によりハウジング30内から排出される。
像担持面14から負極性の残留トナーを除去した後、クリーニング装置10は、クリーニングブラシ16の下流側に配置されたクリーニングブラシ18のブラシ毛36を像担持面14へ摺接させることにより、感光体ドラム12の像担持面14に付着した残留トナーのうち、主として正極性に帯電した残留トナーを静電的に像担持面14上からブラシ毛36の表面に吸着する。クリーニングブラシ18のブラシ毛36に吸着された残留トナーは、デトーニングロール42のロール面44に静電的な力により転移し、ロール面44上に吸着される。この残留トナーは、スクレーパ66によりロール面44上からトナー溜り70へ掻き落され、オーガ72によりハウジング30内から排出される。なお、残留トナーに少量含まれる電荷が略中和された残留トナーについては、一対のクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36によりそれぞれ機械的に像担持面14上から掻き落され、重力の作用等によりトナー溜り70内へ落下する。
次に、上記のように構成された本実施形態のクリーニング装置10による作用を説明する。
本実施形態のクリーニング装置10では、プロセスカートリッジ132の一部としてレーザープリンター100へ取り付ける前に、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に、このブラシ毛36よりも電気的な抵抗が高いプリクリーニング剤をそれぞれ付着させ、このプリクリーニング剤によりブラシ毛36の表面に電気的な抵抗層を一時的に形成したことにより、クリーニング装置10の使用開始時に、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に抵抗層が形成されない場合と比較し、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と感光体ドラム12の像担持面14との間の電気抵抗を上昇させることができるので、クリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34にそれぞれ所定電位の電圧VB1、VB2を印加した時に、ブラシ毛36に感光体ドラム12から転移したトナーが付着していなくても、又はブラシ毛36に付着してトナー量が不十分であっても、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と感光体ドラム12の像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できる。
この結果、本実施形態に係るクリーニング装置10によれば、その使用開始時からクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に安定的に略一定量のトナーが付着するまでの期間にも、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できるので、クリーニング性能が低下することを効果的に防止できる。また本実施形態に係るクリーニング装置10では、トナー及び外添剤をプリクリーニング剤として用いているので、このプリクリーニング剤がレーザープリンタ100における作像プロセスに悪影響を与えることもない。
なお、本実施形態に係るクリーニング装置10では、クリーニングブラシ16,18におけるブラシ毛36をそれぞれ回転方向(図3及び図4の矢印RB方向)後方(順目方向)へ向って所定の倒れ角θBだけ傾斜させている。これにより、ブラシ毛が回転方向(矢印RB方向)前方(逆目方向)へ向って倒れ角を有する場合と比較し、ブラシ毛36と像担持面14との接触面積を十分に確保しつつ、ブラシ毛36の感光体ドラム12の像担持面14に対する接触圧を低く設定できると共に、ブラシ毛36が像担持面14から離れる時にフリッキング(跳ね上り)がブラシ毛36に発生することを抑制できる。
この結果、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に吸着され、ブラシ毛36により保持されているトナーが像担持面14へ押し付けられる際の加圧力を小さいものにできるでの、トナー中の外添剤が像担持面14へ押し付けられて生じるフィルミングをより効果的に抑制できるようになり、またブラシ毛36のフリッキングの発生を抑制することにより、像担持面14からのトナーの吸着後、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に付着して電気的な抵抗層として作用するトナーの付着量を安定化できるので、クリーニングブラシ16,18の表面電位も安定化できるようになる。
なお、本発明の第1の実施形態に係るレーザープリンタ100では、クリーニング装置10がプロセスカートリッジ132の一部として構成され、このプロセスカートリッジ132が装置本体に対して交換可能とされていたが、クリーニング装置10が単体で装置本体に対して交換可能とされている場合でも、レーザープリンタ100への装着前にクリーニング装置10のクリーニングブラシ16,18にプリクリーニング剤を供給しておくことにより、クリーニング装置10がプロセスカートリッジ143の一部として構成されている場合と共通の作用効果が得られることは言うまでもない。
(第2の実施形態)
図5には、本発明の第2の実施形態に係るレーザープリンタにおける作像ユニット及び制御部の構成が示されている。なお、この第2の実施形態に係るレーザープリンタの構成及び作像動作は、図1に示される第1の実施形態に係るレーザープリンタ100と基本的には共通化されている。このことから、本実施形態に係るレーザープリンタでは、第1の実施形態に係るレーザープリンタ100と共通化の部分に同一符号を付して説明を省略する。
図5に示されるように、レーザープリンタには、装置全体を制御するためのコントローラ136が設けられると共に、このコントローラ136からの制御に従って作像ユニット104を制御するための制御ユニット138が設けられている。この制御ユニット138は、Y、M、C、Kの各作像ユニット104Y,104M,104C,104K(図1参照)にそれぞれ対応して合計で4個設けられているが、図5では1個の制御ユニット138のみを示している。またレーザープリンタには、その内部における各作像ユニット104付近にそれぞれ環境センサー140が設けられており、この環境センサー140は、作像ユニット104付近における温度及び湿度を一定周期で検出し、その検出値に対応する検出信号を制御ユニット138へ出力する。
上記のように構成されたレーザープリンタでは、少なくとも感光体ドラム12とクリーニング装置10とがプロセスカートリッジ143として一体化されており、このプロセスカートリッジ143が装置本体に対して交換可能な一部品として構成されている。すなわち、少なくとも感光体ドラム12及びクリーニング装置10は、レーザープリンタにより形成される画像を高画質に維持するために一定周期毎に新しいものに交換する必要があり、レーザープリンタでは、これらの一定の寿命を有する作像ユニット104における複数部品を短時間で簡単に交換するため、少なくとも感光体ドラム12及びクリーニング装置10を含む複数部品をプロセスカートリッジ143として一体化し、これらを同時に交換できるようにしている。
ここで、本実施形態に係るプロセスカートリッジ143が第1の実施形態に係るプロセスカートリッジ132と異なる点は、その製造ラインにてクリーニング装置10におけるクリーニングブラシ16,18にプリクリーニング剤が供給されず、これらのクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に電気的な抵抗層がプリクリーニング剤により形成されない点のみであり、他の点についてはプロセスカートリッジ132及びプロセスカートリッジ143は、その構成は共通化されている。
但し、本実施形態に係るレーザープリンタでは、第1の実施形態のようにプロセスカートリッジ143の使用開始前にクリーニングブラシ16,18にプリクリーニング剤により抵抗層を形成しない代わりに、未使用のプロセスカートリッジ143をレーザープリンタに装着すると、制御ユニット138が記録紙Pに対する作像動作を実際に開始する前に、作像ユニット104に対してクリーニング装置10のクリーニングブラシ16,18にトナーを供給するためのプリクリーニング動作が実行される。
次に、本実施形態に係るレーザープリンタの作像ユニット104にて実行されるプリクリーニング動作について説明する。
コントローラ136は、レーザープリンタの作像ユニット104におけるプロセスカートリッジ143が新しいものに交換されると、記録紙Pに対する実際の作像動作を開始する前に、制御ユニット138に対してプリクリーニング開始命令を出力すると共に、中間転写ベルト102を移動開始させ、プリクリーニング動作が完了するまで中間転写ベルト102の移動を継続させる。
プリクリーニング開始命令を受けた制御ユニット138は、転写ロール28への転写電圧の印加を停止させつつ、感光体ドラム12を回転開始させると共に、帯電器20により像担持面14に対する帯電を開始する。次いで、制御ユニット138は、テストパターン画像に対応する画像情報をレーザースキャナ142へ出力し、レーザースキャナ142により感光体ドラム12の像担持面14にテストパターン画像に対応する静電潜像を形成させる。制御ユニット138は、静電潜像の現像位置への移動に同期して現像器24を作動開始させ、現像器24により像担持面14の静電潜像をトナー像に現像する。このトナー像は、転写ロール28により中間転写ベルト102へ転写されることなく、像担持面14上に保持されたままクリーニング装置10へ移動する。
ここで、テストパターン画像としては、レーザープリンタにより形成可能な画像サイズのうち最大幅の画像であって、画像濃度が比較的高いものが選択される。具体的には、テストパターン画像(トナー像)は、その現像質量が0.05mg/cm2〜0.2mg/cm2の範囲内で設定され、画像密度が30%程度に設定されたものが好ましい。制御ユニット138は、上記のようなテストパターン画像が1.5min〜3minに亘って感光体ドラム12の像担持面14上に連続的に形成されるように作像ユニット104を制御する。
制御ユニット138は、レーザースキャナ142による像担持面14の走査開始に同期してクリーニング装置10を作動開始させ、プレクリーニングコロトロン80及び除電ランプ78をそれぞれ駆動開始すると共に、クリーニングブラシ16,18及びデトーニングロール40,42をそれぞれ所定の方向へ回転させつつ、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16のブラシ芯金34
、デトーニングロール40のロール芯金48及びスクレーパ66に規定の電圧VB1、VR1、VS1をそれぞれ印加させると共に、クリーニングブラシ18のブラシ芯金34、デトーニングロール42のロール芯金48及びスクレーパ66に規定の電圧VB2、VR2、VS2をそれぞれ印加させる。
図6(A)のタイミングチャートには、印加電圧VB1、VR1、VS1及び印加電圧VB2、VR2、VS2のオン及びオフのタイミングが示されている。制御ユニット138は、像担持面14にテストパターン画像が形成開始されると、電圧VB1、VR1、VS1及び電圧VB2、VR2、VS2を時間Tの周期で交互にオン及びオフするサイクルをテストパターン画像の形成完了後まで繰り返す。ここで、Tは1秒〜3秒の範囲内で適宜設定され、また電圧VB1、VR1、VS1及び電圧VB2、VR2、VS2は、それぞれ+260Vに設定される。これにより、電圧VB1、VR1、VS1がオンの時に、像担持面14上にトナー像を形成していた負極性のトナーがクリーニングブラシ16のブラシ毛36に転移し、このトナーがブラシ毛36の表面に吸着保持され、また電圧VB2、VR2、VS2がオンの時に、像担持面14上にトナー像を形成していたトナーがクリーニングブラシ18のブラシ毛36に転移し、このトナーがブラシ毛36の表面に吸着保持される。このとき、デトーニングロール40,42には、それぞれクリーニングブラシ16,18と同一電位の電圧VR1、VR2が印加されている。これにより、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に吸着されたトナーは、通常のクリーニング時とは異なり、デトーニングロール40,42へ転移せず、大部分がブラシ毛36に付着したままになる。
制御ユニット138は、像担持面14上に形成されたテストパターン画像の後端がクリーニング装置10を通過すると、感光体ドラム12を回転停止させると共に、クリーニング装置10を作動停止させることで、作像ユニット104によるプリクリーニング動作を完了させ、記録紙Pへの通常の画像形成動作に備える。
本実施形態に係るレーザープリンタでは、制御ユニット138が、クリーニング装置10の使用開始前に、転写ロール28を作動停止させつつ、現像器24により像担持面14にトナー像を形成させ、このトナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性の電圧VB1、VB2を高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34に交互に印加させ、像担持面14からクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36にトナーを転移させ、このトナーをブラシ毛36に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行することにより、
クリーニング装置10を残留トナーを除去回収するために実際に使用する開始前に、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に、このブラシ毛36よりも電気的な抵抗が高いトナーをそれぞれ付着させ、このトナーによりブラシ毛36の表面に電気的な抵抗層を形成することができるので、クリーニング装置10の実際の使用開始時に、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36にトナーにより抵抗層が形成されない場合と比較し、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と像担持面14との間の電気抵抗を上昇させることができ、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34にそれぞれ所定電位の電圧を印加すれば、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できる。
この結果、本実施形態に係るレーザープリンタによれば、クリーニング装置10の使用開始時に、像担持面14から除去回収したトナー(残留トナー)がクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に付着していなくても、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できるようになるので、クリーニング装置10によるクリーニング性能が低下することを効果的に防止できる。
なお、本実施形態に係る作像ユニット104では、高圧電源ユニット90が通常の画像形成時にクリーニングブラシ16及びデトーニングロール40には正極性の電圧VB1、VR1、VS1を印加すると共に、クリーニングブラシ18及びデトーニングロール42には負極性の電圧VB2、VR2、VS2を印加する。このような高圧電源ユニット90の機能上、プリクリーニング動作時に、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ18及びデトーニングロール42に印加する電圧の極性を反転できない場合には、像担持面14上でトナー像を形成したトナーを上流側のクリーニングブラシ16のブラシ毛36に吸着保持した後、このクリーニングブラシ16のトナーを下流側のクリーニングブラシ16のブラシ毛36に転移させるようにしても良い。
この場合には、図6(B)のタイミングチャートに示されるように、制御ユニット138は、像担持面14にテストパターン画像が形成開始されると、正極性の電圧VB1、VR1、VS1をそれぞれオンして、像担持面14上からクリーニングブラシ16のブラシ毛36に十分な量のトナーを吸着保持する。このクリーニングブラシ16のブラシ毛36に吸着されたトナーには、ブラシ毛36からの電荷の注入現象が生じて逆極性(+極性)に帯電するものが生成される。従って、クリーニングブラシ16により逆極性に帯電したトナーが生成された後、正極性の電圧VB2、VR2、VS2をオンすれば、クリーニングブラシ16からクリーニングブラシ18にトナーの一部を転移させ、クリーニングブラシ18のブラシ毛36にトナーを吸着保持させることができる。ここで、電圧VB1、VR1、VS1は+500V〜+800Vの範囲内から適宜選択された電圧値とされ、電圧VB2、VR2、VS2は−350V〜−500Vの範囲内から適宜選択された電圧値とされる。
本実施形態に係るレーザープリンタによれば、プリクリーニング動作として上記のような制御を行った場合でも、クリーニング装置10の使用開始時に、像担持面14から除去回収したトナー(残留トナー)がクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36に付着していなくても、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できるようになるので、クリーニング装置10によるクリーニング性能が低下することを効果的に防止できる。
また本実施形態に係るレーザープリンタでは、給紙搬送機構110(図1参照)での記録紙Pの詰まりの発生等により感光体ドラム12の像担持面14上に形成したトナー像を中間転写ベルト102へ転写できないトナー像の未転写が発生した場合に、作像ユニット104の感光体ドラム12から未転写のトナー像をクリーニングするためのトナー像クリーニング動作が実行される。
制御ユニット138は、トナー像クリーニング動作を実行する際には、通常のクリーニング動作時と比較し、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16及びデトーニングロール40に印加する電圧をそれぞれ所定の電圧値昇圧しつつ、クリーニング装置10により感光体ドラム12の像担持面14をクリーニングさせる。
このとき、高圧電源ユニット90は、通常のクリーニング動作時にクリーニングブラシ16のブラシ芯金34に印加する電圧VB1(+250V〜+400V)に300V〜400Vの範囲で設定された値(好ましくは+50V)を加算した電圧VB1´を印加すると共に、デトーニングロール40のロール芯金48及びスクレーパ66に印加する電圧VR1(+650V〜+800V)、VS1(+650V〜+800V)にそれぞれ700V〜800Vの範囲で設定された値を加算した電圧VR1´、VS1´を印加する。これにより、通常のクリーニング時と比較し、クリーニングブラシ16のブラシ毛36と像担持面14との表面電位差が上昇すると共に、クリーニングブラシ16とデトーニングロール40との表面電位差は略同一値に維持される。
また制御ユニット138は、トナー像クリーニング動作の設定条件を維持しつつ、感光体ドラム12を2回転以上に亘って回転させ、感光体ドラム12の回転数と同じ回数だけクリーニング装置10によるクリーニング動作を繰り返す。このとき、制御ユニット138は、例えば、像担持面14に形成された画像サイズや画像濃度等に応じてトナー像クリーニング動作の繰返しの回数を増減する。
本実施形態に係るレーザープリンタでは、制御ユニット138が像担持面14上に形成されたトナー像が転写ロール28を通過した後にも、この像担持面14上に残存している場合、トナー像が像担持面14上に残存しない場合と比較し、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16及びデトーニングロール40に印加する電圧をそれぞれ昇圧してブラシ毛36と像担持面14との間に生じる表面電位差を上昇させると共に、クリーニングブラシ16とデトーニングロール40との表面電位差を通常のクリーニング時と略同一に維持することにより、像担持面14上にトナー像を形成したトナーを上流側のクリーニングブラシ16により効率的に像担持面14から除去回収できる。
この結果、本実施形態に係るクリーニング装置10によれば、トナー像クリーニング動作を実行すれば、紙詰まり等によりトナー像の転写が行われず、像担持面14上に多量のトナーが残存している場合でも、短時間で像担持面14上からトナーをムラなく除去回収できるので、トナー像の未転写後のクリーニング時間を短縮できると共に、トナー像の未転写が発生した直後に形成した画像の画質が残留トナーの影響により低下することを防止できる。
なお、本実施形態に係るレーザープリンタでは、デトーニングロール40のロール芯金48及びスクレーパ66に印加する電圧をクリーニングブラシ16のブラシ芯金34に印加する電圧の昇圧にスライドさせて昇圧しているが、クリーニングブラシ16とデトーニングロール40との初期の表面電位差が十分に大きく、クリーニングブラシ16のブラシ芯金34に印加する電圧の昇圧後にも一定以上の電位差(例えば、400V)を確保できる場合には、必ずしもデトーニングロール40のロール芯金48及びスクレーパ66に印加する電圧を昇圧する必要はない。
また本実施形態に係るレーザープリンタでは、作像ユニット104における感光体ドラム12へのトナー像の形成回数が増加するに従って、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34にそれぞれ印加する電圧VB1、VB2の電位を徐々に昇圧するクリーニング電圧の経時補正動作が実行される。具体的には、制御ユニット138は、画像形成時における感光体ドラム12の像担持面14へのトナー像の形成回数(作像回数)をカウントし、この作像回数の累積値がドラムサイクルで1000回転増加する毎に、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34に印加する電圧VB1、VB2の絶対値を0.1V〜0.25Vの範囲内で設定された値ずつ昇圧すると共に、デトーニングロール40,42のロール芯金48及びスクレーパ66にに印加する電圧VR1、VR2及び電圧VS1、VS2の絶対値を電圧VB1、VB2と同じ値だけ昇圧する。
本実施形態に係るレーザープリンタでは、制御ユニット138が作像ユニット104における感光体ドラム12へのトナー像の形成が増加するに従って、高圧電源ユニット90によクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34並びにデトーニングロール40,42のロール芯金48及びスクレーパ66にそれぞれ印加する電圧の電位を徐々に昇圧することより、クリーニング回数の増加に伴ってクリーニングブラシ16,18に劣化、磨耗等が生じてクリーニングブラシ16の像担持面14への接触圧及び接触面積が減少しても、これらにより生じるクリーニング能力の低下を補うことができるようになるので、クリーニング装置10のクリーニング能力が経時的に低下することを効果的に防止できる。
また本実施形態に係るレーザープリンタでは、制御ユニット138が、環境センサー140により検出された温度及び湿度に応じて、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34に印加する電圧VB1、VB2を調整すると共に、デトーニングロール40,42のロール芯金48及びスクレーパ66に印加する電圧VR1、VR2及び電圧VS1、VS2を調整するクリーニング電圧の環境補正動作が実行される。
制御ユニット138は、例えば、環境センサー140により検出された温度が26℃以上であって、かつ相対湿度が55%以上である場合には、作像ユニット104が高温/高湿の環境条件下にあると判断し、この条件以外の環境条件(常温又は常湿の環境条件)下で印加される電圧に対して、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34に印加する電圧VB1、VB2を低下させると共に、デトーニングロール40,42のロール芯金48及びスクレーパ66に印加する電圧VR1、VR2及び電圧VS1、VS2を低下させる。具体的には、制御ユニット138は、高温/高湿の環境条件下では、常温又は常湿の環境条件)下よりも、電圧VB1、VB2、VR1、VR2、VS1、VS2をそれぞれ10V〜50V低下させる。
ここで、クリーニングブラシ16,18を用いたクリーニング装置10が高温及び多湿の環境下で使用される場合には、樹脂材料を基材として成形されたクリーニングブラシ16,18のブラシ毛36が空気中の水分を吸収する吸湿現象が生じやすくなり、このような吸湿現象によってブラシ毛36自体の電気抵抗が低下する。このため、上記のようなクリーニング電圧の環境補正動作を実行しない場合には、クリーニングブラシ16,18のブラシ毛36と感光体ドラム12の像担持面14との間に生じる電界の強度を十分に確保できなくなり、クリーニング装置10によるクリーニング性能が低下し、クリーニング不良が発生し易くなる。
それに対し、本実施形態に係るレーザープリンタでは、制御ユニット138が、環境センサー140により検出された温度及び湿度に応じて、高圧電源ユニット90によりクリーニングブラシ16,18のブラシ芯金34並びにデトーニングロール40,42のロール芯金48及びスクレーパ66にそれぞれ印加する電位を調整することにより、環境条件に影響されることなく、クリーニング装置10によるクリーニング能力を常に略一定に維持できる。
なお、本発明の第2の実施形態に係るレーザープリンタでは、クリーニング装置10がプロセスカートリッジ143の一部として構成され、このプロセスカートリッジ143が装置本体に対して交換可能とされていたが、クリーニング装置10が単体で装置本体に対して交換可能とされている場合でも、プリクリーニング動作、トナー像クリーニング動作、クリーニング電圧の経時補正動作又はクリーニング電圧の環境補正動作を実行することにより、クリーニング装置10がプロセスカートリッジ143の一部として構成されている場合と共通の作用効果が得られることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態に係るレーザープリンタの概略構成を示す側面図である。 図1に示されるレーザープリンタにおける作像ユニットの構成を示す側面断面図である。 図2に示されるクリーニング装置における上流側に配置されたクリーニングブラシ及びデトーニングロールの構成を示す側面断面図である。 図2に示されるクリーニング装置における下流側に配置されたクリーニングブラシ及びデトーニングロールの構成を示す側面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るレーザープリンタにおける作像ユニット及び制御部の構成を示す一部をブロック図とした側面断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るレーザープリンタのプリクリーニング動作時のクリーニングブラシ及びデトーニングロールへの電圧印加のオン/オフのタイミングを示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 クリーニング装置
12 感光体ドラム(像担持体)
14 像担持面
16 クリーニングブラシ(第1のクリーニングブラシ)
18 クリーニングブラシ(第2のクリーニングブラシ)
36 ブラシ毛(クリーニングブラシ)
40 デトーニングロール(第1のトナー回収ロール)
42 デトーニングロール(第2のトナー回収ロール)
48 ロール芯金
66 スクレーパ
78 除電ランプ
80 プレクリーニングコロトロン
86 遮蔽部
90 高圧電源ユニット(第1の電圧印加手段、第2の電圧印加手段、クリーニング電源部)
102 中間転写ベルト(中間転写体)
104 作像ユニット(作像手段)
132 プロセスカートリッジ
136 コントローラ(制御手段)
138 制御ユニット(制御手段)
140 環境センサー
143 プロセスカートリッジ

Claims (10)

  1. 像担持体から記録媒体又は中間転写体へのトナー像の転写完了後に、該像担持体の表面に残留したトナーを除去回収するクリーニング装置であって、
    円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第1のクリーニングブラシと、
    円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第1のトナー回収ロールと、
    前記像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの下流側に配置され、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第2のクリーニングブラシと、
    円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第2のトナー回収ロールと、
    前記第1のクリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第1のトナー回収ロールのロール芯金に同極性の電圧をそれぞれ印加すると共に、前記第1クリーニングブラシと前記第1トナー回収ロールとの間に表面電位差を生じさせる第1の電圧印加手段と、
    前記第2クリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第2トナー回収ロールのロール芯金に前記第1の電圧印加手段とは逆極性の電圧を印加すると共に、前記第2のクリーニングブラシと前記第2のトナー回収ロールとの間に表面電位差を生じさせる第2の電圧印加手段と、
    装置の使用開始前に、前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛に該ブラシ毛よりも電気的な抵抗が高い抵抗体の微粒子を付着させ、該抵抗体の微粒子により前記ブラシ毛の表面に電気的な抵抗層を形成したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記電荷保持層を形成する抵抗体の微粒子として、前記像担持体にトナー像を形成するトナー及び該トナー中に含有される外添剤の少なくとも一方を用いたことを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの上流側に配置され、像担持面の表面を除電する除電手段を有し、
    前記除電手段は、像担持面の表面電位が前記第1の電圧印加手段が前記第1のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加する電圧と前記第2の電圧印加手段が前記第2のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加する電圧との中間の電位であって、しかも像担持面と前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛との表面電位差が放電開始電圧以下とすることを特徴とする請求項1又は2記載のクリーニング装置。
  4. 像担持体の移動方向に沿って前記除電手段の上流側に隣接して配置され、像担持面の表面に付着したトナーの極性及び帯電電位を制御するトナー帯電手段と、
    前記除電手段として用いられた除電ランプから照射される除電光を遮蔽して該除電光が像担持体の表面における前記トナー帯電手段によるトナー帯電領域に入射することを阻止する光遮蔽部材と、
    を有することを特徴とする請求項3記載のクリーニング装置。
  5. 前記光遮蔽部材を、前記トナー帯電手段として用いられたワイヤー放電式帯電器における放電ワイヤーからの放電をシールドするためのシールドケースと一体的に設けたことを特徴とする請求項4記載のクリーニング装置。
  6. 像担持体に電子写真プロセスに基づいてトナー像を形成する作像手段と、前記現像手段により担持されたトナー像を像担持体から記録媒体又は中間転写体へ転写する転写手段と、前記像担持体から記録媒体又は中間転写体へのトナー像の転写完了後に、該像担持体の表面に残留したトナーを除去回収するクリーニング手段と、を有した画像形成装置であって、
    前記クリーニング手段に、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第1のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第1のトナー回収ロールと、前記像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの下流側に配置され、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第2のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第2のトナー回収ロールと、前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第1及び第2のトナー回収ロールのロール芯金に所定電位の電圧をそれぞれ印加するクリーニング電源部とを設けると共に、
    前記クリーニング手段の使用開始前に、前記転写手段を作動停止させつつ、前記作像手段により前記像担持体にトナー像を形成させ、該トナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性の電圧を前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金にそれぞれ交互に印加させ、前記像担持体から前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ毛にトナーを転移させ、該トナーを前記ブラシ毛に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 像担持体に電子写真プロセスに基づいてトナー像を形成する作像手段と、前記現像手段により担持されたトナー像を像担持体から記録媒体又は中間転写体へ転写する転写手段と、前記像担持体から記録媒体又は中間転写体へのトナー像の転写完了後に、該像担持体の表面に残留したトナーを除去回収するクリーニング手段と、を有した画像形成装置であって、
    前記クリーニング手段に、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第1のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第1のトナー回収ロールと、前記像担持体の移動方向に沿って前記第1のクリーニングブラシの下流側に配置され、円柱状のブラシ芯金部の外周側から径方向外側へ延出すると共に、該径方向に対して回転方向後方へ傾斜したブラシ毛を前記像担持体の表面に接触させつつ回転する第2のクリーニングブラシと、円柱状のブラシ芯金部の外周側に電気的な抵抗層が設けられ、該抵抗層の外周面からなるロール面を前記ブラシ毛に接触させつつ回転する第2のトナー回収ロールと、前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金及び前記第1及び第2のトナー回収ロールのロール芯金に所定電位の電圧をそれぞれ印加するクリーニング電源部とを設けると共に、
    前記クリーニング手段の使用開始前に、前記転写手段を作動停止させつつ、前記作像手段により前記像担持体にトナー像を形成させ、該トナー像を形成したトナーの帯電極性とは逆極性及び同極性の電圧を前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加させ、前記像担持体から前記第1のクリーニングブラシのブラシ毛にトナーを転移させ、該トナーを前記第1のクリーニングブラシのブラシ毛に吸着保持させると共に、前記第1のクリーニングブラシのブラシ毛に保持されたトナーを前記第2のクリーニングブラシのブラシ毛に転移させ、該トナーを前記第2のクリーニングブラシのブラシ毛に吸着保持させるプリクリーニング動作を実行する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記制御手段は、前記像担持体に形成されたトナー像が前記転写手段による転写位置を通過した後にも該像担持体に残存している場合、該トナー像が残存しない場合と比較し、前記クリーニング電源部により前記第1のクリーニングブラシのブラシ芯金に印加する電圧を昇圧してブラシ毛と像担持面との間に生じる表面電位差を上昇させることを特徴とする請求項6又は7記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、前記作像手段による前記像担持体へのトナー像の形成が増加するに従って、前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金並びに前記第1及び第2のデトーニングロールのロール芯金にそれぞれ印加する電圧の電位を徐々に昇圧することを特徴とする請求項6、7又は8記載の画像形成装置。
  10. 前記クリーニング装置の設置環境における温度及び湿度を含む環境条件を検出する環境センサーを有し、
    前記制御手段は、前記環境センサーにより検出された環境条件に応じて、前記クリーニング電源部により前記第1及び第2のクリーニングブラシのブラシ芯金並びに前記第1及び第2のトナー回収ロールのロール芯金にそれぞれ印加する電圧の電位を調整することを特徴とする請求項6、7、8又は9記載の画像形成装置。
JP2004074061A 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4543711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074061A JP4543711B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074061A JP4543711B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005265905A true JP2005265905A (ja) 2005-09-29
JP4543711B2 JP4543711B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=35090566

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004074061A Expired - Fee Related JP4543711B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4543711B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248525A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、並びにこれを備えるプロセスユニット及び画像形成装置
JP2007316134A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、クリーニング装置、及びクリーニング方法
JP2009003204A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、並びに、これを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ
US7873298B2 (en) 2007-01-10 2011-01-18 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, process cartridge, and image forming apparatus
JP2013068266A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Kowa Co Ltd ロール及び洗浄装置

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60170879A (ja) * 1984-02-16 1985-09-04 Fuji Xerox Co Ltd 静電式ブラシクリ−ニング装置
JPS63135373U (ja) * 1987-02-27 1988-09-06
JPS63249182A (ja) * 1987-04-03 1988-10-17 Konica Corp 画像形成装置のクリ−ニング装置
JPH04214586A (ja) * 1990-12-12 1992-08-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置のクリーニング装置
JPH05197317A (ja) * 1992-01-21 1993-08-06 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びその装置を使用したクリーニング方法
JPH05281882A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Ricoh Co Ltd 感光体クリーニング方法および装置
JPH05289593A (ja) * 1992-04-10 1993-11-05 Ricoh Co Ltd ブラシクリーニング装置
JPH06130875A (ja) * 1992-10-22 1994-05-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置のクリーニング装置
JPH06274074A (ja) * 1993-03-18 1994-09-30 Hitachi Koki Co Ltd 電子写真記録装置
JPH08211795A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Ricoh Co Ltd 多色電子写真装置
JP2001075433A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Copyer Co Ltd 画像形成装置
JP2002162767A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Fuji Xerox Co Ltd 像担持体及びこれを用いた画像記録装置、並びに画像記録方法
JP2002229344A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成装置に用いられるクリーニング装置
JP2002365992A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置
JP2003005581A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Kyocera Corp カラー画像形成装置及び該装置の制御方法
JP2004053893A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Fuji Xerox Co Ltd 像担持体表面クリーニングユニット、それを用いた像担持体表面クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60170879A (ja) * 1984-02-16 1985-09-04 Fuji Xerox Co Ltd 静電式ブラシクリ−ニング装置
JPS63135373U (ja) * 1987-02-27 1988-09-06
JPS63249182A (ja) * 1987-04-03 1988-10-17 Konica Corp 画像形成装置のクリ−ニング装置
JPH04214586A (ja) * 1990-12-12 1992-08-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置のクリーニング装置
JPH05197317A (ja) * 1992-01-21 1993-08-06 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置及びその装置を使用したクリーニング方法
JPH05281882A (ja) * 1992-03-31 1993-10-29 Ricoh Co Ltd 感光体クリーニング方法および装置
JPH05289593A (ja) * 1992-04-10 1993-11-05 Ricoh Co Ltd ブラシクリーニング装置
JPH06130875A (ja) * 1992-10-22 1994-05-13 Ricoh Co Ltd 画像形成装置のクリーニング装置
JPH06274074A (ja) * 1993-03-18 1994-09-30 Hitachi Koki Co Ltd 電子写真記録装置
JPH08211795A (ja) * 1995-02-06 1996-08-20 Ricoh Co Ltd 多色電子写真装置
JP2001075433A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Copyer Co Ltd 画像形成装置
JP2002162767A (ja) * 2000-11-24 2002-06-07 Fuji Xerox Co Ltd 像担持体及びこれを用いた画像記録装置、並びに画像記録方法
JP2002229344A (ja) * 2001-02-01 2002-08-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成装置に用いられるクリーニング装置
JP2002365992A (ja) * 2001-06-12 2002-12-20 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置
JP2003005581A (ja) * 2001-06-27 2003-01-08 Kyocera Corp カラー画像形成装置及び該装置の制御方法
JP2004053893A (ja) * 2002-07-19 2004-02-19 Fuji Xerox Co Ltd 像担持体表面クリーニングユニット、それを用いた像担持体表面クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007248525A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、並びにこれを備えるプロセスユニット及び画像形成装置
JP2007316134A (ja) * 2006-05-23 2007-12-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、クリーニング装置、及びクリーニング方法
US7873298B2 (en) 2007-01-10 2011-01-18 Ricoh Company, Ltd. Cleaning device, process cartridge, and image forming apparatus
JP2009003204A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、並びに、これを備えた画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2013068266A (ja) * 2011-09-22 2013-04-18 Kowa Co Ltd ロール及び洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4543711B2 (ja) 2010-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4928972B2 (ja) 画像形成装置
JP4928973B2 (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
US7587164B2 (en) Cleaning device, image carrier unit and image-forming apparatus
JP2001109351A (ja) 画像形成装置
JP2005265907A (ja) クリーニング装置
JP2005326758A (ja) 中間転写装置及び画像形成装置
JP5103098B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2005114756A (ja) 画像形成装置
JP4543711B2 (ja) 画像形成装置
JPH0895350A (ja) 画像形成装置の帯電装置
JP4432554B2 (ja) 画像形成装置
US9201378B2 (en) Cleaning unit, process cartridge incorporating same, and image forming apparatus incorporating same
JP5062984B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP4314719B2 (ja) 画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2011128363A (ja) フィルミング除去装置およびこれを有する画像形成装置
JP2007147708A (ja) クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP4961702B2 (ja) クリーニング装置および画像形成装置
US20070274749A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP4059012B2 (ja) 画像形成装置
JP2005140945A (ja) 帯電ローラ、帯電ローラの製造方法及び画像形成装置
JP2009150949A (ja) 非磁性一成分現像装置、画像形成装置及び非磁性一成分現像方法
JP3915892B2 (ja) 電子写真装置および電子写真装置の制御方法
JP2008175954A (ja) クリーニング装置
JP2007057830A (ja) プロセスカートリッジ
JP3548140B2 (ja) カラー画像記録装置に用いる中間転写ベルトのクリーニング装置およびカラー画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4543711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140709

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees