JP2013016513A - 電気化学セル用包装材 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部から認識可能で偽造が困難な識別標識を有し、成形後のシール工程にかかる熱により層間剥離して浮きや皺が発生することのない電気化学セル用包装材を提供する。
【解決手段】少なくとも、基材層、接着剤層、金属箔層、熱接着性樹脂層がこの順に積層された構造を有する多層フィルムで構成され、接着剤層に顔料が添加されている。
【選択図】図1

Description

本発明は外部から認識可能で偽造が困難な識別標識を有し、成形後のシール工程にかかる熱により層間剥離して浮きや皺が発生することのない電気化学セル用包装材に関するものである。
近年、特許文献1に示すように、例えば、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池、燃料電池等や、または、液体、固体セラミック、有機物等の誘電体を含む液体コンデンサ、固体コンデンサ、二重層コンデンサ等の電気化学セルは、多層フィルムで構成される電気化学セル用包装材が外装体として用いられている。
図2は従来の電気化学セル用包装材の層構成を示す断面図であり、図2に示すように、従来の電気化学セル用包装材110は、少なくとも基材層111、金属箔層112、熱接着性樹脂層115で構成され、基材層111と金属箔層112とは接着剤層113を介して接着され、熱接着性樹脂層115と金属箔層112とは酸変性ポリオレフィン層114を介して接着されている。
また、図3(a)は従来のエンボスタイプの外装体を用いたリチウムイオン電池の分解斜視図であり、図3(b)は従来のエンボスタイプの外装体を用いたリチウムイオン電池の斜視図である。図3(a)、図3(b)に示すように、冷間プレス成形工程において、リチウムイオン電池121は図2で示した電気化学セル用包装材110を冷間プレス加工して形成された凹部を有するトレイ120a内部にリチウムイオン電池本体122を収納し、シート120bでトレイ120aの開口部を閉蓋し、シール工程において、トレイ120aとシート120bの熱接着性樹脂層115同士を重ね合わせ、その周縁をヒートシールして作製される。
そして、このように作製されたリチウムイオン電池121は電池製造の最終工程において、外装体120表面に商品情報等が記載されたラベルが貼り付けられたり、ラベルの代わりに、外装体120表面に直接インクジェットで商品情報等が印字される。同様にして、外装体120に用いられる電気化学セル用包装材110自体にも識別標識が付される。
しかし、正規の製造元とは異なる偽造されたリチウムイオン電池121又は電気化学セル用包装材110に正規の製造元と同一の識別標識が上記方法により付された場合、正規品と偽造品の判別を行うことが困難となる。
特開2007−273398号公報
従来、この問題を解決するために、識別標識にホログラムラベルを用いて正規品と偽造品の判別を行なう方法が提案されていた。しかし、ホログラムラベルは製品のコストアップにつながるとともに、ホログラムラベルが偽造されてしまうおそれがあった。
また、図4は従来の電気化学セル用包装材の層構成を示す断面図であり、図4に示すように、基材層111の一方の面にインキで形成される印刷層119を新たに設けて電気化学セル用包装材210を構成する方法も考えられる。しかし、電気化学セル用包装材210は印刷層119を設けることにより、基材層111と金属箔層112間の接着強度が低下する。このため、図3に示したように、冷間プレス成形工程において電気化学セル用包装材210をプレス成形等して凹部を形成した後、シール工程に置いて周縁をヒートシールする際に、シール工程における熱により凹状に加工された基材層111が元の形状に戻ろうと収縮し基材層111と金属箔層112間が剥離して浮きや皺が発生することが問題となっていた。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、外部から認識可能で偽造が困難な識別標識を有し、成形後のシール工程でかかる熱により層間剥離して浮きや皺が発生することのない電気化学セル用包装材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、電気化学セル用包装材であって、正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、正極及び負極間に充填される電解質と、を含む電気化学セル本体を収納し、周縁部をヒートシールすることにより電気化学セル本体を密封し、少なくとも、基材層、接着剤層、金属箔層、熱接着性樹脂層がこの順に積層された構造を有する多層フィルムで構成され、基材層、接着剤層、金属箔層のいずれかの層に識別標識が含まれることを特徴とする。
この構成によると、電気化学セル用包装材を構成する基材層、接着剤層、金属箔層のいずれかの層に識別標識が含まれるため、電気化学セル用包装材自体が識別機能を有し、電気化学セル用包装材に偽造の識別標識となるラベルが貼り付けられたり、印字が付された場合でも、真偽の判別を容易に行うことができる。また、電気化学セル用包装材を構成する基材層、接着剤層、金属箔層のいずれかの層が識別標識を含み、識別標識のために新たな層を設ける必要がない。このため、基材層と金属箔層間の接着強度が低下することがなく、所定の接着強度を維持することができる。これにより、電気化学セル用包装材をプレス成形等によって成形する場合において、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。
本発明の第2の構成は、上記第1の構成の電気化学セル用包装材において、識別標識が、接着剤層に含有された顔料により構成されていることを特徴とする。
この構成によると、接着剤層に含有された顔料により、接着剤層が着色され、この色により電気化学セル用包装材を識別することができる。このため、電気化学セル用包装材に偽造の識別標識となるラベルを貼り付けられたり、印字が付された場合でも、電気化学セル用包装材の外観から認識できる色の相違により製品の真偽の判別を容易に行うことができる。また、基材層と金属箔層とを接着する接着剤層自体を着色するため、基材層と金属箔層との接着強度が低下することがなく、所定の接着強度を維持することができる。これにより、電気化学セル用包装材をプレス成形等によって成形する場合においても、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。
本発明の第3の構成は、上記第1の構成の電気化学セル用包装材において、識別標識が、基材層を構成する延伸ナイロンフィルムに含有した顔料により構成されていることを特徴とする。
この構成によると、基材層を構成する延伸ナイロンフィルムに含有した顔料により、基材層が着色され、この色により電気化学セル用包装材を識別することができる。このため、電気化学セル用包装材に偽造の識別標識となるラベルが貼り付けられたり、印字が付された場合でも、電気化学セル用包装材の外観から認識できる色の相違により製品の真偽の判別を容易に行うことができる。また、基材層自体を着色するため、基材層と金属箔層との接着強度が低下することがなく、所定の接着強度を維持することができる。これにより、電気化学セル用包装材をプレス成形等によって成形する場合においても、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。
本発明の第4の構成は、上記第1の構成の電気化学セル用包装材において、識別標識が、金属箔層を構成する金属箔表面に施された凹凸により構成されていることを特徴とする。
この構成によると、金属箔表面に施された凹凸により電気化学セル用包装材を識別することができる。このため、電気化学セル用包装材に偽造の識別標識となるラベルが貼り付けられたり、印字が付された場合でも、電気化学セル用包装材の外観から認識できる凹凸により製品の真偽の判別を容易に行うことができる。また、金属箔層自体に凹凸を設けたものを使用し、凹凸を施した金属箔層は接着剤層を介して基材層と積層されるので、基材層と金属箔層との接着強度が低下することがなく、所定の接着強度を維持することができる。これにより、電気化学セル用包装材をプレス成形等によって成形する場合においても、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。
本発明の第5の構成は、上記第2の構成の電気化学セル用包装材において、前記顔料がパール顔料であることを特徴とする。
この構成によると、パール顔料により電気化学セル用包装材が着色され、この色により電気化学セル用包装材を識別することができる。
本発明の第6の構成は、上記第1の構成の電気化学セル用包装材において、前記顔料が蛍光顔料であることを特徴とする。
この構成によると、蛍光顔料が発色し電気化学セル用包装材が着色され、この色により電気化学セル用包装材を識別することができる。
本発明の第7の構成は、上記第2の構成の電気化学セル用包装材において、基材層の上面にマットニス層が形成されていることを特徴とする。
この構成によると、マットニス層により電気化学セル用包装材表面の滑り性が増し、エンボス成形工程における成型不良を減らすことができる。また、マットニスに添加する滑剤の添加量を調整することにより、滑り性を調整することができ、マット材の粒径及び添加量を調整することにより、艶消し効果を調整することができる。
本発明の第8の構成は、上記第2の構成の電気化学セル用包装材において、基材層が表面をマット処理された延伸ナイロンフィルムにより構成されていることを特徴とする。
この構成によると、マット処理された延伸ナイロンフィルムにより電気化学セル用包装材表面の滑り性が増し、冷間プレス成形工程における成形不良を減らすことができる。また、基材層上面を所定の表面粗さに加工してマット処理を施すことにより、基材層表面に艶消し効果を発揮させることできる。これにより、基材層より内層側に形成された識別標識と併せて、基材層全体で意匠を形成することができる。また、表面を加工してマット処理を施されたマットフィルムは、プレス成形時に基材層表面が磨耗または押圧されて艶消し効果が低下し難い。また、電気化学セルの溶剤が付着した場合でも、艶消し効果が低下し難い。
本発明の第9の構成は、上記第2の構成の電気化学セル用包装材において、金属箔層と熱接着性樹脂層との間に酸変性ポリオレフィン層を介在させたことを特徴とする。
この構成によると、金属箔層と熱接着性樹脂層とを安定的に接着することができる。
は、本発明の電気化学セル用包装材の層構成を示す断面図である。 は、従来の電気化学セル用包装材の層構成を示す断面図である。 は、従来のエンボスタイプの外装体を用いたリチウムイオン電池の分解斜視図である。 は、従来のエンボスタイプの外装体を用いたリチウムイオン電池の斜視図である。 は、従来の電気化学セル用包装材の層構成を示す断面図である。
本発明は、外部から認識可能で偽造が困難な識別標識を有し、成形後のシール工程にかかる熱により層間剥離して浮きや皺が発生することのない電気化学セル用包装材を図等を利用してさらに詳細に説明する。なお、従来例の図2〜図4と共通する部分は説明を省略する。
図1は本発明の電気化学セル用包装材の層構成を示す断面図であり、図1に示すように、本発明の電気化学セル用包装材10は最外層に基材層11、最内層に熱接着性樹脂層15、その間に金属箔層12が配されたものであり、熱接着性樹脂層15と金属箔層12は酸変性ポリオレフィン層14を介して接着している。また、基材層11と金属箔層12は接着剤層13を介して接着している。このとき、金属箔層12表面には化成処理層12aが設けられている。なお、本発明の電気化学セル用包装材10は上記各層を含むとともに各層間に異なる層を介在させた場合も本発明の技術範囲に含むものとする。
ここで、接着剤層13は酸化チタンなどの着色剤が含有された接着剤により構成されており、接着剤層13は白色に着色されている。これにより、電気化学セル用包装材10は透過性を有する基材層11側から見て白色に識別される。このため、電気化学セル用包装材10の基材層11表面に偽造された識別標識となるラベルが貼り付けられたり、印字が付された場合でも、電気化学セル用包装材10の外観から認識できる色の相違により製品の真偽の判別を容易に行うことができる。また、基材層11と金属箔層12とを接着する接着剤層13自体に酸化チタンなどの着色剤が含有されているため、基材層11と金属箔層12との接着強度はほとんど低下しない。これにより、電気化学セル用包装材10を冷間プレス成形等によって成形する場合においても、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。
また、接着剤層13は酸化チタンなどの着色剤が固形分で含有率5重量%以上30重量%以下、好ましくは10重量%以上25重量%以下添加された接着剤で構成されることが好ましい。なお、着色剤の添加量が5重量%を下回る場合、着色される色が薄くなり識別し難くい。また、着色剤の添加量が30重量%を上回る場合、基材層11と金属箔層12との接着強度が弱くなり成形後のシール工程にかかる熱により基材層11が元の形状に戻るように収縮し基材層11と金属箔層12間が剥離して浮きや皺が発生することとなり好ましくない。また、着色剤の添加量を調整することにより、着色される色の濃淡を表出することができる。これにより、色の濃淡で電気化学セル用包装材10を識別することもできる。
なお、着色顔料としては、有彩色着色顔料または無機系の着色顔料を使用することができ、有彩色着色顔料としては、例えば、アゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、縮合多環系顔料などがあり、アゾ系顔料としてはウッチングレッド、カーミン6C等の溶性顔料、モノアゾイエロー、ジスアゾイエロー、ピラゾロンオレンジ、レッド、パーマネントレッド等の不溶性アゾ顔料、フタロシアニン系顔料としては銅フタロシアニン顔料、無金属フタロシアニン顔料として青、緑系顔料、縮合多環系顔料としてはジオキサジンバイオレット、キナクリドンバイオレット等を挙げることができ、また、無機系の着色顔料としては、例えば、例えば酸化チタンやカーボンブラックなどを用いることができる。
また、酸化チタンなどの着色顔料の他にパール顔料又は蛍光顔料により接着剤層13を着色することも可能である。パール顔料としては、古典的には真珠粉や貝殻の内側部分の粉等を使用したが、現在では、微細なフレーク(薄片)の外側を、金属酸化物もしくは金属酸化物の混合物により被覆したものを使用する。微細なフレークとしては、雲母、タルク、カオリン、オキシ塩化ビスマス、あるいは、ガラスフレーク、SiO2フレーク、もしくは合成セラミックのフレーク等があり、これらの微細なフレークの外側を被覆する金属酸化物の例としては、TiO2、Fe23、SnO2、Cr23、ZnOがある。これらの組合せの中でも、雲母、ガラスフレーク、もしくはSiO2フレークを、TiO2被覆および/またはFe23被覆されたものが好ましい。また、蛍光顔料としては、蛍光体すなわち広義におけるルミネッセンスを発する物質であって、無機蛍光顔料と有機蛍光顔料の双方を含み、無機蛍光顔料としては、Ca、Ba、Mg、Zn、Cdなどの酸化物、硫化物、ケイ酸塩、リン酸塩、タングステン酸塩などの結晶を主成分とし、Mn、Zn、Ag、Cu、Sb、Pbなどの金属元素もしくはランタノイド類などの希土類元素を活性剤として添加して焼成して得られる顔料が用いられ得る。好ましい蛍光体としてZnO:Zn、Br5(PO43Cl:Eu、Zn2GeO4:Mn、Y23:Eu、Y(P、V)O4:Eu、Y22Si:Eu、Zn2GeO4:Mn等を例示でき、有機蛍光顔料としては、ジアミノスチルベンジスルホン酸誘導体、イミダゾール誘導体、クマリン誘導体、トリアゾール、カルバゾール、ピリジン、ナフタル酸、イミダゾロン等の誘導体、フルオレセイン、エオシン等の色素、アントラセン等ベンゼン環を持つ化合物などが用いられることができる。
また、基材層11は延伸ナイロンフィルムで構成されている。なお、電池化学セル用包装材10の基材層表面の金型表面への滑り性を向上させるために、基材層11をマット処理された延伸ナイロンフィルムを用いたり、基材層を延伸ナイロンフィルムで構成し基材層の上面にマットニス層を形成することができる。これにより、電気化学セル用包装材10を冷間プレス成形等によって成形する成形工程において成形不良を減らすことができる。
具体的には、マットニス層は、例えばセルローズ系、ポリアミド系、塩酢ビ系、変性ポリオレフィン系、ゴム系、アクリル系、ウレタン系などのオレフィン系、あるいはアルキッド系合成樹脂に、シリカ系、カオリン系などの無機材料系のマット剤を適量添加したマットニスを用いることができる。或いは前記オレフィン系、あるいはアルキッド系合成樹脂に、シリカ系、カオリン系などの無機材料系のマット剤とワックスとを適量添加したマットニスを用いることができる。なお、前記マットニス層を形成する方法は、特に限定されることはなく、例えば、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、ロールコーティング方式、リバースコーティング方式などを適宜使用することができる。
なお、接着剤層13に酸化チタンなどの着色顔料が含有された接着剤を用いる代わりに、基材層11に着色顔料を含有させた延伸ナイロンフィルムを用いても、同様の効果を得ることができる。つまり、基材層11を構成する延伸ナイロンフィルムに含有した着色顔料により、基材層11が着色され、この色により電気化学セル用包装材10を識別することができる。このため、電気化学セル用包装材10に偽造の識別標識となるラベルが貼り付けられたり、印字が付された場合でも、電気化学セル用包装材10の外観から認識できる色の相違により製品の真偽の判別を容易に行うことができる。また、基材層11自体を着色するため、基材層11と金属箔層12との接着強度が低下することがなく、所定の接着強度を維持することができる。これにより、電気化学セル用包装材10をプレス成形等によって成形する場合においても、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。このとき、表面がマット処理された延伸ナイロンフィルムを用いることにより電気化学セル用包装材10表面の滑り性が増し、冷間プレス成形工程における成形不良を減らすことができる。なお、上記したように基材層11を表面がマット処理が施された延伸ナイロンフィルムで構成する代わりに、基材層11をマット処理が施されていない延伸ナイロンフィルムで構成し、基材層11の上面にマットニス層を形成しても同様の効果を得ることができる。
なお、接着剤層13に着色顔料が含有された接着剤を用いる代わりに又は、基材層11に着色顔料を含有させた延伸ナイロンフィルムを用いる代わりに、金属箔層12として表面に微細な凹凸を有するマット処理された金属箔や部分的に凹凸を設けた金属箔を用いても、同様の効果を得ることができる。つまり、金属箔層12を構成する金属箔に施された凹凸により電気化学セル用包装材10を識別することができる。このため、電気化学セル用包装材10に偽造の識別標識となるラベルが貼り付けられたり、印字が付された場合でも、電気化学セル用包装材10の外観から認識できる凹凸により製品の真偽の判別を容易に行うことができる。また、金属箔層12を構成する金属箔に微細な凹凸を施した金属箔を用いることによって、基材層11と金属箔層12との接着強度が低下することがない。そのため、電気化学セル用包装材10を冷間プレス成形等によって成形する場合においても、成形後のシール工程でかかる熱によって基材層と金属箔層との間が剥離して浮きや皺が発生することを防止することができる。
次に、図1に示した本発明に係る電気化学セル用包装材10を構成する各層について具体的に説明する。基材層11は、延伸ナイロンフィルムの他に、延伸ポリエステルフィルムを用いてもよい。この時、ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、共重合ポリエステル、ポリカーボネート等が挙げられる。またナイロンとしては、ポリアミド樹脂、すなわち、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン6とナイロン6,6との共重合体、ナイロン6,10、ポリメタキシリレンアジパミド(MXD6)等が挙げられる。
次に接着剤層13について説明する。接着剤層13はドライラミネート法により基材層11と金属箔層13とを接着する層であり、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、アクリル酸のエチル、ブチル、2−エチルヘキシルエステル等のホモポリマー、或いは、これらとメタクリル酸メチル、アクリロニトリル、スチレン等との共重合体等からなるポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸エチル、アクリル酸、メタクリル酸等のモノマーとの共重合体等からなるエチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、ポリイミド系接着剤、尿素樹脂またはメラミン樹脂等からなるアミノ樹脂系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、反応型(メタ)アクリル系接着剤、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、スチレン−ブタジエンゴム等からなるゴム系接着剤、シリコーン系接着剤、アルカリ金属シリケート、低融点ガラス等からなる無機系接着剤等が挙げられる。
次に金属箔層12について説明する。金属箔層12は、外部からリチウムイオン電池の内部に水蒸気が浸入することを防止するための層で、金属箔層単体のピンホール、及び加工適性(パウチ化、冷間プレス成形性)を安定化し、かつ耐ピンホール性をもたせるために厚さ15μm以上のアルミニウム、ニッケルなどの金属、又は、無機化合物、例えば、酸化珪素、アルミナ等を蒸着したフィルムなども挙げられるが、金属箔層12を構成する金属箔として好ましくは厚さが20〜100μmのアルミニウムとする。
また、ピンホールの発生を改善し、リチウムイオン電池の外装体のタイプをエンボスタイプとする場合、冷間プレス成形におけるクラックなどの発生のないものとするために、金属箔層12として用いるアルミニウムの材質を、鉄含有量が0.3〜9.0重量%、好ましくは0.7〜2.0重量%とすることが望ましい。
これによって、鉄を含有していないアルミニウムと比較して、アルミニウムの展延性がよく、外装体として折り曲げによるピンホールの発生が少なくなり、包装材を冷間プレス成形する時に側壁を容易に形成することができる。なお、鉄含有量が、0.3重量%未満の場合は、ピンホールの発生の防止、冷間プレス成形性の改善等の効果が認められず、アルミニウムの鉄含有量が9.0重量%を超える場合は、アルミニウムとしての柔軟性が阻害され、包装材として製袋性が悪くなる。
また、冷間圧延で製造されるアルミニウムは焼きなまし(いわゆる焼鈍処理)条件でその柔軟性・腰の強さ・硬さが変化するが、本発明において用いるアルミニウムは焼きなましをしていない硬質処理品より、多少または完全に焼きなまし処理をした軟質傾向にあるアルミニウムがよい。
すなわち焼きなましの条件は、加工適性(パウチ化、冷間プレス成形)に合わせ適宜選定すればよい。たとえば、冷間プレス成形時のしわやピンホールを防止するためには、成形の程度に応じて焼きなましされた軟質アルミニウムを用いることができる。
また、金属箔層12であるアルミニウムの表、裏面に化成処理を施し化成処理層12aを形成すことによって、接着剤との接着強度を向上させることができる。
次にこの化成処理層12aについて説明する。図1に示すように、化成処理層12aは少なくとも金属箔層12の熱接着性樹脂層15側の面に形成するものである。化成処理層12aは酸変性ポリオレフィン層14と金属箔層12とを安定的に接着し、金属箔層12と熱接着性樹脂層15のデラミネーションを防止することができる。また、化成処理層12aは金属箔層12の腐食を防止する働きも有る。
具体的には、リン酸塩、クロム酸塩、フッ化物、トリアジンチオール化合物等の耐酸性皮膜を形成することによってエンボス成形時の金属箔層12と熱接着性樹脂層15との間のデラミネーション防止と、リチウムイオン電池の電解質と水分とによる反応で生成するフッ化水素により、アルミニウム表面の溶解、腐食、特にアルミニウムの表面に存在する酸化アルミが溶解、腐食することを防止し、かつ、アルミニウム表面の接着性を向上させることができる。
化成処理層12aは、クロム酸クロメート処理、リン酸クロメート処理、塗布型クロメート処理等のクロム系化成処理、あるいは、ジルコニウム、チタン、リン酸亜鉛等の非クロム系(塗布型)化成処理等により金属箔層12面に形成されるものであるが、フッ素系樹脂と強固に接着するという点、また、連続処理が可能であると共に水洗工程が不要で処理コストを安価にすることができるという点などから塗布型化成処理、特にアミノ化フェノール重合体、3価クロム化合物、リン化合物、を含有する処理液で処理するのが最も好ましい。
次に熱接着性樹脂層15について説明する。最内層の熱接着性樹脂層15は、リチウム電池本体122の金属端子を外側に突出した状態で挟持して熱接着する。このとき、熱接着性樹脂層15と金属端子との間に金属接着性を有する金属端子密封用接着性フィルムを介在させるか否かで熱接着性樹脂層15を構成するプロピレンの種類が異なる。金属端子密封用接着性フィルムを介在させる場合には、プロピレン系樹脂の単体ないし混合物などからなるフィルムを用いればよいが、金属端子密封用接着性フィルムを介在させない場合、不飽和カルボン酸でグラフト変性した酸変性オレフィン樹脂からなるフィルムを用いる必要がある。
なお、熱接着性樹脂層15としてはポリプロピレンが好適に用いられるが、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンの単層または多層、または、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレンのブレンド樹脂からなる単層または多層からなるフィルムも使用できる。また、ポリプロピレンには、ランダムプロピレン、ホモプロピレン、ブロックプロピレン等各タイプに分けることができる。
また、上記各タイプのポリプロピレン、すなわち、ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレン、ブロックポリプロピレンには、低結晶性のエチレンーブテン共重合体、低結晶性のプロピレンーブテン共重合体、エチレンとブテンとプロピレンの3成分共重合体からなるターポリマー、シリカ、ゼオライト、アクリル樹脂ビーズ等のアンチブロッキング剤(AB剤)、脂肪酸アマイド系のスリップ剤等を添加してもよい。
また、本発明に係る熱接着性樹脂層15は上記各タイプのポリプロピレン層を適時組み合わせて多層化してもよい。
次に酸変性ポリオレフィン層14について説明する。酸変性ポリオレフィン層14は金属箔層12と熱接着性樹脂層15とを接着するために設ける層であり、熱接着性樹脂層15に用いる樹脂種により適宜選択して用いる必要があるが、酸変性ポリオレフィン樹脂を用いることができ、不飽和カルボン酸でグラフト変性したポリオレフィン樹脂、エチレンないしプロピレンとアクリル酸、または、メタクリル酸との共重合体、あるいは、金属架橋ポリオレフィン樹脂等であり、必要に応じてブテン成分、エチレン−プロピレン−ブテン共重合体、非晶質のエチレン−プロピレン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合体等を5%以上添加してもよいものである。
また、酸変性ポリオレフィン層14は酸変性ポリプロピレンを用いることで、いっそう耐内容物性、接着強度に優れた電気化学セル用包装材10を提供することができる。
酸変性ポリプロピレンを用いる場合、
(1)ビガット軟化点115℃以上、融点150℃以上のホモタイプ、
(2)ビガット軟化点105℃以上、融点130℃以上のエチレンープロピレンとの共重合体(ランダム共重合タイプ)
(3)融点110℃以上である不飽和カルボン酸を用い酸変性重合した単体又はブレンド物等を用いることができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、マットニス層、着色した延伸ナイロンフィルム、着色した接着剤層13、凹凸が形成された金属箔層12のいずれか、又は全てを組み合わせた識別標識、又はいずれか一つの構成要素から識別標識を形成してもよい。これらの組合せにより、より偽造困難で複雑な意匠を形成することができる。
また、本実施形態では、金属箔層12と熱接着性樹脂層15との間に酸変性ポリオレフィン層14を設けたが、酸変性ポリオレフィン層14を設けない実施形態についても本発明の技術範囲に含まれる。具体的には、金属箔層12と熱接着性樹脂層15との間に酸変性ポリオレフィン樹脂以外の接着剤層を介在させて積層したもの、熱接着性樹脂層15に酸変性ポリオレフィン樹脂を用いたもの、化成処理された金属箔層12と熱接着性樹脂層15とを熱ラミネートして積層したもの等、を例示することができる。
以下、本発明の作用及び効果について、実施例を用いて具体的に説明する。実施例1は、電気化学セル用包装材の成形加工適正及びラミ強度について評価したものである。この実験では、電気化学セル用包装材を構成する接着剤層に着色顔料を添加した場合の電気化学セル用包装材の成形加工適正及びラミ強度を確認するために、接着剤層に添加する着色顔料の添加量を変化させて作製した電気化学セル用包装材を用いて比較した。
[包装材のサンプル作製]
アルミニウム(厚さ40μm)の両面に化成処理を施し、一方の化成処理面に、延伸ナイロンフィルム(厚さ25μm)を接着剤層の厚さが約4μmとなるようにポリエステル系接着剤を介してドライラミネート法により貼り合わせ、他の化成処理面に酸変性ポリプロピレン(厚さ23μm)を溶融押出しするとともにポリプロピレンフィルム(厚さ23μm)からなるシーラント用フィルムを積層して、延伸ナイロンフィルム/ポリエステル系接着剤/両面化成処理が施されたアルミニウム/酸変性ポリプロピレン/ポリプロピレンフィルムから構成される電気化学セル用包装材を得た。
このとき、化成処理は、いずれも、処理液として、フェノール樹脂、フッ化クロム化合物、リン酸からなる水溶液を用い、ロールコート法により塗布し、皮膜温度が180℃以上となる条件において焼付けた。また、クロムの塗布量は10mg/m2(乾燥重量)とした。
そして、ポリエステル系接着剤には着色顔料として酸化チタンを固形分で0重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、40重量%、50重量%添加した接着剤を用い、得られた電気化学セル用包装材をそれぞれ試料1〜試料9とした。なお、試料2〜試料9が本発明にかかる電気化学セル用包装材である。
次に、上記方法で得られる包装材において、ポリエステル系接着剤に着色顔料を添加する代わりに延伸ナイロンフィルム(厚さ25μm)の一方の面に着色顔料として酸化チタン固形分で15重量%添加したウレタン系インキで印刷層(厚さ2μm)を形成し、延伸ナイロンフィルム/印刷層/ポリエステル系接着剤/両面化成処理が施されたアルミニウム/酸変性ポリプロピレン/ポリプロピレンフィルムで構成される比較例にかかる電気化学セル用包装材を得た。
[成形性の評価]
上記の方法により作製した試料1〜試料9及び比較例にかかる電気化学セル用包装材を裁断して120×80mmの短冊片を作製し、55×32mmの矩形状の雄型とこの雄型とのクリアランスが0.3mmの雌型からなるストレート金型(雄型のコーナーR:2mm、稜線R:1mm)を用い、雄型側に熱接着性樹脂層が位置するように雌型上に短冊片を載置するとともに短冊片を0.16MPaの押え圧(面圧)で押えて、試料1〜試料9及び比較例にかかる電気化学セル用包装材に6mmの成形深さに冷間プレス成形した。これにより、試料1〜試料9及び比較例にかかる電気化学セル用包装材は深さが6mmで55×32mmの矩形状の凹部と凹部の4周縁にフランジ部を有する成形容器(トレイ)を作製した。
次に、このトレイの外周と略同じ大きさの短冊片を別途用意し、フランジ部が略一致するように凹部を被覆し、凹部の2周縁を7mm巾でヒートシールした。このときのヒートシールは、上下にフッ素樹脂コーティングをした熱板を用いて、シール温度190℃、面圧1MPa、シール時間3.0秒の条件でおこなった。そして、7mm巾のヒートシールが交差する部位における相間剥離又は浮きや皺の発生の有無を評価して表1に示す。また、電気化学セル用包装材の延伸ナイロンフィルム側から認識できる着色顔料による外観の色の評価も併せて表1に示す。
[ラミネート強度の測定による評価]
次に、上記作製した各包装材を15mm巾の短冊状に裁断し、積層された電気化学セル用包装材の最外層である基材層とアルミニウム間を引張り機(島津製作所製、AGS−50D(商品名))で50mm/分の速度で引張り、ラミネート強度を測定しこの値を耐電解液ラミネート強度とした。なお、単位はN/15mm巾である。試料1〜試料9および比較例にかかる電気化学セル用包装材について測定したラミネート強度を表1に示す。
Figure 2013016513
上記表1に示すように、試料1〜試料9及び比較例とを比較した結果、試料1〜試料7において良好な成形性を示すことが判明した。具体的には、試料8及び試料9に示すように接着剤に着色顔料を40%以上添加した場合、及び比較例1に示すようにインキで構成される印刷層を設けた場合、層間剥離又は皺の発生が観察された(×)。一方、試料1〜試料7では層間剥離又は皺の発生が観察されなかった(○)。
また、試料2において添加する着色顔料が5%の場合、接着剤が十分着色されず、外部からその着色が識別し難かった(△)のに対し、試料3〜試料9において添加する着色顔料が10%以上の場合、接着剤が着色され、外部から識別することができた(○)。
また、試料2〜試料6は浮きが無く、ラミ強度も試料1と変わらない。試料7は浮きは無いがラミ強度の低下が見られる。
以上より、着色顔料として酸化チタンをポリエステル系接着剤に10%以上30%以下添加して構成される電気化学セル包装材は外部からその着色が認識可能であり、偽造が困難な識別標識として機能するとともに、成形後のシール工程にかかる熱により層間剥離して浮きや皺が発生しないことが判明した。
10、110、210 電気化学セル用包装材
11、111 基材層
12、112 金属箔層
12a、112a 化成処理層
13,113 接着剤層
14、114 酸変性ポリオレフィン層
15、115 熱接着性樹脂層
16、116 樹脂コーティング層
17、117 接着剤層
119 印刷層
120 外装体
120a トレイ
120b シート
121 リチウムイオン電池
122 リチウムイオン電池本体

Claims (9)

  1. 正極活物質及び正極集電体から成る正極と、負極活物質及び負極集電体から成る負極と、前記正極及び負極間に充填される電解質と、を含む電気化学セル本体を収納し、
    周縁部をヒートシールすることにより前記電気化学セル本体を密封する電気化学セル用包装材であって、
    少なくとも、基材層、接着剤層、金属箔層、熱接着性樹脂層がこの順に積層された構造を有する多層フィルムであり、
    前記基材層、前記接着剤層、前記金属箔層のいずれかの層に識別標識が含まれることを特徴とする電気化学セル用包装材。
  2. 前記識別標識が、前記接着剤層に含有された顔料により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル用包装材。
  3. 前記識別標識が、前記基材層を構成する延伸ナイロンフィルムに含有した顔料により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル用包装材。
  4. 前記識別標識が、前記金属箔層を構成する金属箔表面に施された凹凸により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電気化学セル用包装材。
  5. 前記顔料がパール顔料であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電気化学セル用包装材。
  6. 前記顔料が蛍光顔料であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電気化学セル用包装材。
  7. 前記基材層の上面にマットニス層が形成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電気化学セル用包装材。
  8. 前記基材層が、表面をマット処理された延伸ナイロンフィルムにより構成されていることを特徴とする請求項2から請求項6のいずれか1項に記載の電気化学セル用包装材。
  9. 前記金属箔層と前記熱接着性樹脂層との間に酸変性ポリオレフィン層を介在させたことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電気化学セル用包装材。
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