JP2012504676A - ゲニパアメリカーナ果実由来の青色着色剤 - Google Patents
ゲニパアメリカーナ果実由来の青色着色剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2012504676A JP2012504676A JP2011529647A JP2011529647A JP2012504676A JP 2012504676 A JP2012504676 A JP 2012504676A JP 2011529647 A JP2011529647 A JP 2011529647A JP 2011529647 A JP2011529647 A JP 2011529647A JP 2012504676 A JP2012504676 A JP 2012504676A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glycine
- juice concentrate
- colorant
- mixture
- juice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09B—ORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
- C09B61/00—Dyes of natural origin prepared from natural sources, e.g. vegetable sources
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Coloring (AREA)
Abstract
本発明は、液体及び粉末として青色着色剤を製造する方法を提供する。青色着色剤は、ゲニパアメリカーナ果肉から得られる未加工の原果汁由来であり、その原果汁をグリシン(液体の場合)またはグリシン及びでんぷん(粉末の場合)と混合する。果汁とグリシンとの混合物を温める、また粉末の場合は果汁/グリシン/でんぷん再混合物を更に脱水する追加の工程を除いて、織物、医薬品、食品、化粧品及びその他の産業において応用し得て、温度及びpHが安定した青色着色剤を製造するためにこれ以上の工程を必要としない。
【選択図】なし
【選択図】なし
Description
本発明は、ゲニパアメリカーナ(チブサノキ)(Genipa americana)の果肉から得られる果汁原液を使用して着色剤を製造する方法に関する。
合成着色剤は、副作用(例えば、発がん性)により、今日では好まれない傾向にある。食品、化粧品及び繊維業界では、天然または有機着色剤が採用される傾向が強まっている。
植物から抽出した成分由来の安全な着色剤については既に公知技術がある。特許文献1、2において、H.Okuyamaらは、第1級アミノ基を有する化合物と、グルコシダーゼによる処理後のゲニピンまたは類似体(Gardenia jasminoidesから抽出)との自然反応によって製造される青紫色の着色剤について開示している。同様に、K.Kunimasaらは、特許文献3において、ゲニピンと反応するタウリンから製造される青色着色剤について開示していて、そのゲニピンは、Gardenia jasminoidesから、グルコシダーゼの作用下でのイリドイドグリコシドゲニポシドの加水分解によって抽出されている。これらの両ケースにおいて、Gardenia jasminoidesからのゲニピンの抽出は、ゲニポシドのグルコシダーゼによる加水分解処理を必要としている。
ゲニパアメリカーナ(Gardenia jasminoidesと同じ科に属するラテンアメリカ産の変種)から複雑な工程を経て得られる原料成分由来の着色剤が、非永久的な刺青用途に関して開示されている。その一例が、D.Vidalencによる特許文献4である。Vidalencは、ゲニパアメリカーナからの原料成分を使用して天然染料を得る方法について開示していて、この原料成分を得るために、ゲニパアメリカーナ果実を冷凍、解凍し、この果実から果汁を抽出し、この果汁を窒素の気泡で処理し、処理した果汁をローズマリー、油状抽出物及び大豆アミノ酸、加水分解大豆、アルギニン、フェニルアラニン、メチオニン、リシン、ブロメリン、BHT、BHAから選択される色増強成分と混合している。
しかしながら、その他の添加成分が最小限に抑えられ、安定していて広い用途を有し、ゲニパアメリカーナ果実から得られる未加工原料成分由来の青色着色剤については開示がない。
本発明は、液体及び粉末として青色着色剤を製造する方法を提供する。この青色着色剤は、ゲニパアメリカーナ果肉から得られる未加工の原果汁由来であり、この原果汁をグリシン(液体の場合)またはグリシン及びでんぷん(粉末の場合)と混合する。果汁とグリシンとの混合物を温め、また粉末の場合は果汁/グリシン/でんぷん再混合物を更に脱水する追加の工程を除いて、織物、医薬品、食品、化粧品及びその他の産業において応用し得て、温度及びpHが安定した青色着色剤を製造するためにこれ以上の工程を必要としない。
具体的には、本発明による着色剤を製造する方法は、
(A)ゲニパアメリカーナ果実をその果皮から剥離し、この果皮は廃棄され、この果皮なし果実はゲニパアメリカーナ果肉であり、
(B)このゲニパアメリカーナ果肉から果汁原液を得て、
(C)この果汁原液をグリシンと混合し、
(D)グリシンと混合した果汁原液を定められた時間にわたって温めることを含む。
(A)ゲニパアメリカーナ果実をその果皮から剥離し、この果皮は廃棄され、この果皮なし果実はゲニパアメリカーナ果肉であり、
(B)このゲニパアメリカーナ果肉から果汁原液を得て、
(C)この果汁原液をグリシンと混合し、
(D)グリシンと混合した果汁原液を定められた時間にわたって温めることを含む。
本発明の方法の一態様において、ゲニパアメリカーナの果皮なし果実から果汁原液を得ることは更に、
(a)ゲニパアメリカーナ果肉をすり潰し、
(b)このすり潰されたゲニパアメリカーナ果肉を網目に押し当て、主な固形物はこの網目上に残り、果汁原液はこの網目を通過することを含む。
(a)ゲニパアメリカーナ果肉をすり潰し、
(b)このすり潰されたゲニパアメリカーナ果肉を網目に押し当て、主な固形物はこの網目上に残り、果汁原液はこの網目を通過することを含む。
本発明の方法の別の追加の態様において、果汁原液とグリシンとの混合は、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを混合することを含む。
本発明の方法のもう1つの態様において、果汁原液とグリシンとの混合は、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを混合することを含む。
本発明の方法のその他の好ましい態様において、本方法は更に、
(E)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(F)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を脱水し、この再混合物の脱水は、再混合物を加熱したチャンバ内に噴霧器で注入することを含み、この噴霧器は、再混合物を液体再混合物の小さい液滴に変化させる効果を有し、チャンバの熱はこの液滴から水を蒸発させ、この液滴からの水の蒸発によって低密度粒子と高密度粒子とが得られ、高密度粒子はチャンバ底部に落下し、低密度粒子は真空によって吸い出され、この吸い出された低密度粒子が乾燥した着色剤粉末を構成することを含む。
(E)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(F)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を脱水し、この再混合物の脱水は、再混合物を加熱したチャンバ内に噴霧器で注入することを含み、この噴霧器は、再混合物を液体再混合物の小さい液滴に変化させる効果を有し、チャンバの熱はこの液滴から水を蒸発させ、この液滴からの水の蒸発によって低密度粒子と高密度粒子とが得られ、高密度粒子はチャンバ底部に落下し、低密度粒子は真空によって吸い出され、この吸い出された低密度粒子が乾燥した着色剤粉末を構成することを含む。
本発明の方法の別態様において、本方法は更に、
(e)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(f)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を凍結乾燥によって脱水することを含む。
(e)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(f)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を凍結乾燥によって脱水することを含む。
本発明は、果皮なしゲニパアメリカーナ果肉から得られる果汁原液とグリシンとを含む混合物から製造される液体着色剤も提供する。
本発明の着色剤の一態様において、果汁原液とグリシンとの混合物は、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを含む。
本発明の着色剤の更に別の態様において、果汁原液とグリシンとの混合物は、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを含む。
本発明は更に、果皮なしゲニパアメリカーナ果肉から得られる果汁原液と、グリシンとでんぷんとの脱水混合物を含む粉末着色剤を提供する。
本発明の粉末着色剤の一態様において、この脱水混合物は、果汁原液とグリシンとの予備混合物由来であり、この予備混合物は、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを含む。
本発明の粉末着色剤の別の追加の態様において、この脱水混合物は、果汁原液とグリシンとの予備混合物由来であり、この予備混合物は、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを含む。
本発明は着色剤を製造する方法を提供し、本方法は、
(G)ゲニパアメリカーナ果実をその果皮から剥離し、この果皮は廃棄され、この果皮なし果実はゲニパアメリカーナ果肉であり、
(H)このゲニパアメリカーナ果肉から果汁原液を得て、
(I)この果汁原液をグリシンと混合し、
(J)グリシンと混合した果汁原液を定められた時間にわたって温めることを含む。
(G)ゲニパアメリカーナ果実をその果皮から剥離し、この果皮は廃棄され、この果皮なし果実はゲニパアメリカーナ果肉であり、
(H)このゲニパアメリカーナ果肉から果汁原液を得て、
(I)この果汁原液をグリシンと混合し、
(J)グリシンと混合した果汁原液を定められた時間にわたって温めることを含む。
用語「剥離(peeling off)」は、果皮を果実から分離することを意味する。好ましい形態においては、ゲニパアメリカーナ果実を垂直方向に4分割し、次に果肉を果皮から分離し、果肉を4つの部位のそれぞれの内側から切り離す。しかしながら、果肉を果実の果皮から分離するその他の方法を採用してもよい。
用語「ゲニパアメリカーナ(Genipa americana)」は以下の:
−Gardenia genipa Sw.
−Genipa americana,var.caruto fo.grandifolia
−Genipa excelsa
−Genipa americana var.Carnuto
−Genipa barbata
−Genipa pubescens DC.
−Genipa humilis
−Genipa caruto
−Genipa grandifolia
−Genipa oblongifolia
の全てを含む。
−Gardenia genipa Sw.
−Genipa americana,var.caruto fo.grandifolia
−Genipa excelsa
−Genipa americana var.Carnuto
−Genipa barbata
−Genipa pubescens DC.
−Genipa humilis
−Genipa caruto
−Genipa grandifolia
−Genipa oblongifolia
の全てを含む。
用語「ゲニパアメリカーナ」は、同等物として、以下の俗名:
イラヨル(Irayol)(グアテマラ);
マルコ(Maluco)(メキシコ);
グアイティル(Guaitil)(コスタリカ);
カルート(ベネズエラ);
カルート、ハグア(コロンビア);
クィパラ オ クェパラ(Quipara o Quepara)(エンベラ族(民族集団)の母語);
ウィト(Huito)(ペルー);
ビー(ボリビア);
ゲニパポ(Genipapo)(ブラジル)
のいずれをも含む。
イラヨル(Irayol)(グアテマラ);
マルコ(Maluco)(メキシコ);
グアイティル(Guaitil)(コスタリカ);
カルート(ベネズエラ);
カルート、ハグア(コロンビア);
クィパラ オ クェパラ(Quipara o Quepara)(エンベラ族(民族集団)の母語);
ウィト(Huito)(ペルー);
ビー(ボリビア);
ゲニパポ(Genipapo)(ブラジル)
のいずれをも含む。
グリシンと混合した果汁原液を温める工程は、好ましくは、果汁とグリシンとの混合物を2時間にわたって約70℃(摂氏)で加熱することによって行われる。しかしながら、異なる温度での温めが適当なこともあり、例えば、より時間が長い場合にはより低い温度で行い、より短い時間の場合はより高い温度で行うことができる。許容可能な範囲は、40〜80℃で1〜10時間である。
本発明の方法の一態様において、果皮なしゲニパアメリカーナ果実から果汁原液を得ることは更に、
(c)ゲニパアメリカーナ果肉をすり潰し、
(d)このすり潰されたゲニパアメリカーナ果肉を網目に押し当て、主な固形物はこの網目上に残り、果汁原液はこの網目を通過することを含む。
(c)ゲニパアメリカーナ果肉をすり潰し、
(d)このすり潰されたゲニパアメリカーナ果肉を網目に押し当て、主な固形物はこの網目上に残り、果汁原液はこの網目を通過することを含む。
用語「すり潰し(grinding)」の定義には、果肉をより小さい断片または小片に分割する若しくは細かく刻むまたは果肉を完全に見てわかる液体状態に変化させるいずれのプロセスも含まれる。
本発明の方法の別の追加の態様において、果汁原液とグリシンとの混合は、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを混合することを含む。
しかしながら、本発明の方法の好ましい態様において、果汁原液とグリシンとの混合は、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを混合することを含む。
本発明の方法のその他の好ましい態様において、本方法は更に、
(K)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(L)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を脱水し、この再混合物の脱水は、再混合物を加熱したチャンバ内に噴霧器で注入することを含み、この噴霧器は、再混合物を液体再混合物の小さい液滴に変化させる効果を有し、チャンバの熱はこの液滴から水を蒸発させ、この液滴からの水の蒸発によって低密度粒子と高密度粒子とが得られ、高密度粒子はチャンバ底部に落下し、低密度粒子は真空によって吸い出され、この吸い出された低密度粒子が乾燥した着色剤粉末を構成することを含む。
(K)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(L)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を脱水し、この再混合物の脱水は、再混合物を加熱したチャンバ内に噴霧器で注入することを含み、この噴霧器は、再混合物を液体再混合物の小さい液滴に変化させる効果を有し、チャンバの熱はこの液滴から水を蒸発させ、この液滴からの水の蒸発によって低密度粒子と高密度粒子とが得られ、高密度粒子はチャンバ底部に落下し、低密度粒子は真空によって吸い出され、この吸い出された低密度粒子が乾燥した着色剤粉末を構成することを含む。
でんぷんの添加は、ゲニパアメリカーナ果肉由来の果汁をグリシンと混合し、温めた果汁/グリシン混合物を冷却した後に行う独立した工程である。好ましくは、添加されるでんぷんの量は、総体積に対して約15〜25%のでんぷんの濃度である。
本発明の方法の別態様において、本方法は更に、
(g)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(h)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を凍結乾燥によって脱水することを含む。
(g)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、この再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得られ、
(h)この果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を凍結乾燥によって脱水することを含む。
凍結乾燥技法は、本発明の技術分野において公知の技術による。
本発明は、果皮なしゲニパアメリカーナ果肉から得られる果汁原液とグリシンとを含む混合物から製造される液体着色剤も提供する。
本発明の着色剤の一態様において、果汁原液とグリシンとの混合物は、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを含む。
本発明の着色剤の更に別の態様において、果汁原液とグリシンとの混合物は、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを含む。
本発明は更に、果皮なしゲニパアメリカーナ果肉から得られる果汁原液と、グリシンとでんぷんとの脱水混合物を含む粉末着色剤を提供する。
本発明の粉末着色剤の一態様において、この脱水混合物は、果汁原液とグリシンとの予備混合物由来であり、この予備混合物は、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを含む。
本発明の粉末着色剤の別態様において、この脱水混合物は、果汁原液とグリシンとの予備混合物由来であり、この予備混合物は、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを含む。
本発明は、ゲニパアメリカーナ果肉からの果汁原液とグリシンとの混合物から着色剤を製造する方法について説明するものであって、本方法ではでんぷんの添加及び完全脱水によって着色剤粉末を製造しているが、果汁とグリシンだけの混合物を、でんぷんを添加することなく部分脱水によって更に濃縮された液体にすることもできる。
本明細書は本発明の好ましい実施形態を提示しているが、請求項に含まれる基本的な趣旨及び原理から逸脱しない範囲で、形態及び様態に変更を加えられる。
本発明の液体着色剤(試験を目的として「ハグア(Jagua)」と称した)を、濃度0.01g/40mlでの安定性について試験し、合成着色剤であるブルーNo.2(アズール2)(0.0003g/40ml)と比較した。
両方の試験化合物を、以下:
6℃、pH3、pH5、pH7、pH9、pH7.17、
20℃、pH3、pH5、pH7、pH9、pH7.17、
50℃、pH3、pH5、pH7、pH9、pH7.17
の条件下でそれぞれ15日間にわたって維持した。
その結果をグラフから観察することができる。
両方の試験化合物を、以下:
6℃、pH3、pH5、pH7、pH9、pH7.17、
20℃、pH3、pH5、pH7、pH9、pH7.17、
50℃、pH3、pH5、pH7、pH9、pH7.17
の条件下でそれぞれ15日間にわたって維持した。
その結果をグラフから観察することができる。
Claims (12)
- 着色剤を製造する方法であって、
(A)ゲニパアメリカーナ果実をその果皮から剥離し、果皮は廃棄した果皮なし果実をゲニパアメリカーナ果肉とし、
(B)ゲニパアメリカーナ果肉から果汁原液を得て、
(C)果汁原液をグリシンと混合し、
(D)グリシンと混合した果汁原液を所定時間にわたって温める
ステップを有する
ことを特徴とする着色剤製造方法。 - ゲニパアメリカーナの果皮なし果実から果汁原液を得るステップが、
(a)ゲニパアメリカーナ果肉をすり潰し、
(b)すり潰されたゲニパアメリカーナ果肉を網目に押し当て、主な固形物を網目上に残すと共に果汁原液を網目を通過させる
ステップを有する
請求項1に記載の方法。 - 果汁原液とグリシンとの混合が、
果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを混合することである
請求項1に記載の方法。 - 果汁原液とグリシンとの混合が、
果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを混合することである
請求項3に記載の方法。 - (E)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合し、その再混合によって果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を得て、
(F)果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を脱水し、その再混合物の脱水が、再混合物を加熱したチャンバ内に噴霧器で注入するステップを含み、その噴霧器が、再混合物を液体再混合物の小液滴に変化させる作用を有し、チャンバの熱が液滴から水を蒸発させ、液滴からの水の蒸発によって低密度粒子と高密度粒子とが得られ、高密度粒子がチャンバ底部に落下し、低密度粒子が真空によって吸い出され、吸い出された低密度粒子が乾燥した着色剤粉末を構成する
ステップを有する
請求項1に記載の方法。 - (e)事前に温められた果汁原液/グリシン混合物にでんぷんを添加し、再混合して、果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物が得て、
(f)果汁原液/グリシン/でんぷん再混合物を凍結乾燥によって脱水する
ステップを有する
請求項1に記載の方法。 - 液体着色剤であって、
果皮なしゲニパアメリカーナ果肉から得られる果汁原液と、グリシンとを含む混合物から製造される
ことを特徴とする液体着色剤。 - 果汁原液とグリシンとの混合物が、
果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを含む
請求項7に記載の液体着色剤。 - 果汁原液とグリシンとの前記混合物が、
果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを含む
請求項8に記載の液体着色剤。 - 粉末着色剤であって、
果皮なしゲニパアメリカーナ果肉から得られる果汁原液と、グリシンとでんぷんとの脱水混合物を含む
ことを特徴とする粉末着色剤。 - 脱水混合物が、
果汁原液とグリシンとの予備混合物由来であり、その予備混合物が、果汁原液100ml当たり少なくとも0.2gのグリシンを含む
請求項10に記載の粉末着色剤。 - 脱水混合物が、
果汁原液とグリシンとの予備混合物由来であり、その予備混合物が、果汁原液100ml当たり0.2〜1.6gのグリシンを含む
請求項11に記載の粉末着色剤。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US12/245,367 US7927637B2 (en) | 2008-10-03 | 2008-10-03 | Blue colorant derived from Genipa americana fruit |
US12/245,367 | 2008-10-03 | ||
PCT/IB2009/007024 WO2010038146A1 (en) | 2008-10-03 | 2009-10-01 | Blue colorant derived from genipa americana fruit |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012504676A true JP2012504676A (ja) | 2012-02-23 |
Family
ID=42073035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011529647A Pending JP2012504676A (ja) | 2008-10-03 | 2009-10-01 | ゲニパアメリカーナ果実由来の青色着色剤 |
Country Status (31)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US7927637B2 (ja) |
EP (1) | EP2346948B1 (ja) |
JP (1) | JP2012504676A (ja) |
KR (1) | KR101202657B1 (ja) |
CN (1) | CN102171292B (ja) |
AP (1) | AP2011005636A0 (ja) |
AR (1) | AR073758A1 (ja) |
AU (1) | AU2009299542B2 (ja) |
BR (1) | BRPI0913817B1 (ja) |
CA (1) | CA2739045C (ja) |
CL (1) | CL2011000712A1 (ja) |
CR (1) | CR20110175A (ja) |
CU (1) | CU24191B1 (ja) |
DK (1) | DK2346948T3 (ja) |
DO (1) | DOP2011000089A (ja) |
EA (1) | EA201170385A1 (ja) |
EC (1) | ECSP11010926A (ja) |
ES (1) | ES2671712T3 (ja) |
GE (1) | GEP20135787B (ja) |
HN (1) | HN2011000879A (ja) |
IL (1) | IL211925A0 (ja) |
MX (1) | MX2011003234A (ja) |
MY (1) | MY153925A (ja) |
NI (1) | NI201100061A (ja) |
PA (1) | PA8844501A1 (ja) |
PE (1) | PE20140931A1 (ja) |
PL (1) | PL2346948T3 (ja) |
TR (1) | TR201807572T4 (ja) |
UA (1) | UA96910C2 (ja) |
WO (1) | WO2010038146A1 (ja) |
ZA (1) | ZA201102412B (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012520828A (ja) * | 2009-03-20 | 2012-09-10 | ナチュラ コスメティコス ソシエダッド アノニマ | チブサノキエキス沈澱から不溶性物質を得る方法、チブサノキエキス沈澱からの物質およびその用途 |
JP2015528028A (ja) * | 2012-06-25 | 2015-09-24 | エコフローラ エス.エー.エス・Ecoflora S.A.S. | ゲニパアメリカーナ・ゲニピン及びグリシンから生じる着色化合物 |
JP2016527331A (ja) * | 2013-05-22 | 2016-09-08 | エコフローラ エス.エー.エス.Ecoflora S.A.S. | ゲニピンまたはゲニピン含有材料由来の着色剤化合物 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8557319B2 (en) | 2008-03-28 | 2013-10-15 | Wild Flavors, Inc. | Stable natural color process, products and use thereof |
CN104168775B (zh) | 2011-11-07 | 2021-02-09 | 天然香料公司 | 富含京尼平的材料及其用途 |
WO2023148090A2 (en) * | 2022-02-02 | 2023-08-10 | Givaudan Sa | Stable natural colourant |
Family Cites Families (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5486668A (en) * | 1977-12-15 | 1979-07-10 | Taito Kk | Production of red type color composition |
JPS607971B2 (ja) * | 1979-06-08 | 1985-02-28 | 株式会社ツムラ | 制癌剤 |
JPS5950706B2 (ja) * | 1981-06-18 | 1984-12-10 | 理研ビタミン株式会社 | 緑変を起さない黄色色素の製造法 |
JPH089691B2 (ja) * | 1984-08-15 | 1996-01-31 | サントリー株式会社 | 青色色素化合物及びその製造方法 |
JPH083047B2 (ja) * | 1986-06-21 | 1996-01-17 | サントリー株式会社 | 天然青色系色素組成物及びそれを用いた着色剤 |
JP2540871B2 (ja) * | 1987-07-20 | 1996-10-09 | 株式会社ツムラ | 抗高脂血症剤 |
JPH05339134A (ja) * | 1992-06-05 | 1993-12-21 | Kii Kasei Kk | 染毛剤 |
JPH07310023A (ja) * | 1994-05-19 | 1995-11-28 | Kuraray Co Ltd | 青色系色素組成物 |
JPH08301739A (ja) * | 1995-05-01 | 1996-11-19 | Lion Corp | 毛髪処理組成物 |
MX253134B (es) * | 2001-09-13 | 2008-01-08 | Dsm Ip Assets Bv | Colorante para alimentos y farmaceuticos. |
WO2004089926A2 (en) * | 2003-03-31 | 2004-10-21 | Beth Israel Deaconess Medical Center, Inc. | Genipin derivatives and uses thereof |
BRPI0402011A (pt) * | 2004-05-04 | 2005-12-20 | Vedic Hindus Ind Com Imp E Exp | Processo para a fabricação de um composto para confecção de uma tatuagem não-permanente, processo para a utilização de um composto para tatuagem |
US7279189B2 (en) * | 2004-07-02 | 2007-10-09 | Colormaker, Inc. | Stabilized natural blue and green colorants |
CN101104745B (zh) * | 2007-08-24 | 2011-05-18 | 华东理工大学 | 一种天然蓝色素的生产方法 |
US20090223000A1 (en) * | 2008-03-05 | 2009-09-10 | Eber Lopes Ferreira | Manufacturing process of vegetable colorant extracts from residues generated in the extraction and processing of wood from tropical forest of colorful heartwood |
US8557319B2 (en) * | 2008-03-28 | 2013-10-15 | Wild Flavors, Inc. | Stable natural color process, products and use thereof |
FR2943247B1 (fr) * | 2009-03-20 | 2012-11-30 | Natura Cosmeticos Sa | Procede pour obtenir des substances insolubles a partir de precipites d'extrait de genipap, substances ainsi obtenues et leurs utilisations |
-
2008
- 2008-10-03 US US12/245,367 patent/US7927637B2/en active Active
-
2009
- 2009-10-01 UA UAA201104687A patent/UA96910C2/ru unknown
- 2009-10-01 AU AU2009299542A patent/AU2009299542B2/en active Active
- 2009-10-01 EA EA201170385A patent/EA201170385A1/ru unknown
- 2009-10-01 WO PCT/IB2009/007024 patent/WO2010038146A1/en active Application Filing
- 2009-10-01 CN CN200980139446.XA patent/CN102171292B/zh active Active
- 2009-10-01 KR KR1020117007868A patent/KR101202657B1/ko active IP Right Grant
- 2009-10-01 PA PA20098844501A patent/PA8844501A1/es unknown
- 2009-10-01 JP JP2011529647A patent/JP2012504676A/ja active Pending
- 2009-10-01 AP AP2011005636A patent/AP2011005636A0/xx unknown
- 2009-10-01 PL PL09817347T patent/PL2346948T3/pl unknown
- 2009-10-01 CU CUP2011000076A patent/CU24191B1/es active IP Right Grant
- 2009-10-01 GE GEAP200912155A patent/GEP20135787B/en unknown
- 2009-10-01 EP EP09817347.9A patent/EP2346948B1/en active Active
- 2009-10-01 ES ES09817347.9T patent/ES2671712T3/es active Active
- 2009-10-01 CA CA2739045A patent/CA2739045C/en active Active
- 2009-10-01 PE PE2011000654A patent/PE20140931A1/es active IP Right Grant
- 2009-10-01 BR BRPI0913817-0A patent/BRPI0913817B1/pt active IP Right Grant
- 2009-10-01 MX MX2011003234A patent/MX2011003234A/es active IP Right Grant
- 2009-10-01 DK DK09817347.9T patent/DK2346948T3/en active
- 2009-10-01 MY MYPI2011001370A patent/MY153925A/en unknown
- 2009-10-01 TR TR2018/07572T patent/TR201807572T4/tr unknown
- 2009-10-02 AR ARP090103818A patent/AR073758A1/es not_active Application Discontinuation
-
2011
- 2011-03-24 IL IL211925A patent/IL211925A0/en unknown
- 2011-03-29 EC EC2011010926A patent/ECSP11010926A/es unknown
- 2011-03-30 DO DO2011000089A patent/DOP2011000089A/es unknown
- 2011-03-30 CR CR20110175A patent/CR20110175A/es unknown
- 2011-03-31 CL CL2011000712A patent/CL2011000712A1/es unknown
- 2011-03-31 ZA ZA2011/02412A patent/ZA201102412B/en unknown
- 2011-04-01 HN HN2011000879A patent/HN2011000879A/es unknown
- 2011-04-01 NI NI201100061A patent/NI201100061A/es unknown
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012520828A (ja) * | 2009-03-20 | 2012-09-10 | ナチュラ コスメティコス ソシエダッド アノニマ | チブサノキエキス沈澱から不溶性物質を得る方法、チブサノキエキス沈澱からの物質およびその用途 |
JP2016065047A (ja) * | 2009-03-20 | 2016-04-28 | ナチュラ コスメティコス ソシエダッド アノニマ | チブサノキエキス沈澱から不溶性物質を得る方法、チブサノキエキス沈澱からの物質およびその用途 |
JP2015528028A (ja) * | 2012-06-25 | 2015-09-24 | エコフローラ エス.エー.エス・Ecoflora S.A.S. | ゲニパアメリカーナ・ゲニピン及びグリシンから生じる着色化合物 |
JP2016527331A (ja) * | 2013-05-22 | 2016-09-08 | エコフローラ エス.エー.エス.Ecoflora S.A.S. | ゲニピンまたはゲニピン含有材料由来の着色剤化合物 |
Also Published As
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2012504676A (ja) | ゲニパアメリカーナ果実由来の青色着色剤 | |
Sharma et al. | Utilization of wild apricot kernel press cake for extraction of protein isolate | |
CN102630791B (zh) | 一种低糖固体速溶姜茶的制备方法 | |
CN102551009A (zh) | 利用干果类原料制备天然干果香精的方法 | |
CN101775337A (zh) | 一种同时制备桂花精油、干品桂花、桂花精华露的方法 | |
CN102740942A (zh) | 提取材料的方法及实施其的装置 | |
WO2021007151A1 (en) | Nano-dispersion methods for cannabis extract | |
CN104799240A (zh) | 一种微胶囊化葱油粉的制备方法 | |
ZHANG | Advances in critical fluid processing | |
CN106668115A (zh) | 一种从玛咖中提取有效成分的方法 | |
KR100853313B1 (ko) | 감과피로부터 베타-카로틴의 고효율 추출방법 | |
CN102948496B (zh) | 一种花粉酶法破壁及超临界co2萃取花粉油脂成分的方法 | |
CN107459547A (zh) | 蛋黄中多种生物活性物质的联产分离方法 | |
JP6043940B2 (ja) | リンゴの皮の色素抽出方法、抽出した色素素材の製造法、色素素材及び当該色素素材を利用した食品 | |
RU2754780C2 (ru) | Ценный продукт и способ получения фазы ценного материала | |
RU2392298C1 (ru) | Способ получения растительных экстрактов | |
Anand et al. | Supercritical fluid extraction as a novel technology for extraction of bioactive compounds: A review | |
RU2349333C1 (ru) | Способ комплексной переработки сырья эхинацеи пурпурной | |
JPS5929619B2 (ja) | パプリカ色素の退色防止法 | |
RU2013067C1 (ru) | Способ приготовления смеси сушеной зелени | |
KR820002177B1 (ko) | 산화방지물질 제조방법 | |
İlter | Extraction and encapsulation of natural colorant phycocyanin obtained from cyanobacteria with different methods and its storage stability and use in model foods | |
EP4198093A1 (en) | A method of extracting natural dyestuffs from the waste-streams of a botanical biomass | |
RU2515478C1 (ru) | Способ получения антоцианового красителя из выжимок темных сортов ягод | |
JP2015182990A (ja) | 抗糖化機能を有する食品添加用組成物及び抗糖化剤 |