JPS607971B2 - 制癌剤 - Google Patents
制癌剤Info
- Publication number
- JPS607971B2 JPS607971B2 JP7120679A JP7120679A JPS607971B2 JP S607971 B2 JPS607971 B2 JP S607971B2 JP 7120679 A JP7120679 A JP 7120679A JP 7120679 A JP7120679 A JP 7120679A JP S607971 B2 JPS607971 B2 JP S607971B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- genipin
- methanol
- anticancer drug
- mice
- tablet
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- Expired
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- Pyrane Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、構造式
で表わされる化合物を有効成分とする制癌剤である。
上記構造式で表わされる化合物はジェニピンと称される
。上記化合物ジェニピンは、漢方薬である梶子鼓湯、菌
鏡高湯、黄蓮解毒湯、梶子乾麦湯、梅子柏皮湯などに配
剤されている漠薬の一つである山裾子から得られる。山
裾子はアカネ料に属するクチナシ〔ガルデニア・ジヤス
ミノイデス(Gardenia Jasminoide
s Ems f.grandiflora(Lom.)
MAK…○〕の果実を乾燥したものである。
。上記化合物ジェニピンは、漢方薬である梶子鼓湯、菌
鏡高湯、黄蓮解毒湯、梶子乾麦湯、梅子柏皮湯などに配
剤されている漠薬の一つである山裾子から得られる。山
裾子はアカネ料に属するクチナシ〔ガルデニア・ジヤス
ミノイデス(Gardenia Jasminoide
s Ems f.grandiflora(Lom.)
MAK…○〕の果実を乾燥したものである。
さらにジエニピンはジエニパ・アメリカーナ(蛇nip
aamericaML.)という植物からも得られる。
aamericaML.)という植物からも得られる。
ジエニピンはC.Dierassiらによりはじめてジ
エニパ・アメリカーナより単離されたものである〔C.
Dierassiら:J.○rg.Chem.、26巻
、1192頁、1961年〕。即ち、ジェニパ・アメリ
カーナの種子およびそれに附着している組織をエーテル
で抽出して得られたエキスをへキサンで処理して粘着性
の油状物質を取りのぞいて0.9〜1.0%の収率で粗
ジェニピン画分を得る。この粗ジェニピン分画をシリカ
ゲル・セライトを用いたカラムクロマトグラフィーに付
し、ベンゼン・エーテル混合溶剤で展開し、ベンゼン・
エーテル(8:2)の漆出部から溶剤を留去してジェニ
ピンを得る。またジェニピンは遠藤、田口:Chem.
Pharm.Bull.(ToKyo)、21巻、26
84頁(1973頁)に記載の方法で山裾子より得るこ
とができる。
エニパ・アメリカーナより単離されたものである〔C.
Dierassiら:J.○rg.Chem.、26巻
、1192頁、1961年〕。即ち、ジェニパ・アメリ
カーナの種子およびそれに附着している組織をエーテル
で抽出して得られたエキスをへキサンで処理して粘着性
の油状物質を取りのぞいて0.9〜1.0%の収率で粗
ジェニピン画分を得る。この粗ジェニピン分画をシリカ
ゲル・セライトを用いたカラムクロマトグラフィーに付
し、ベンゼン・エーテル混合溶剤で展開し、ベンゼン・
エーテル(8:2)の漆出部から溶剤を留去してジェニ
ピンを得る。またジェニピンは遠藤、田口:Chem.
Pharm.Bull.(ToKyo)、21巻、26
84頁(1973頁)に記載の方法で山裾子より得るこ
とができる。
即ち、山梅子をクロロホルムに浸潰して脱脂したのち、
残澄をメタノールで温時抽出し、得られたエキスを活性
炭を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、水、10
%エタノール、メタノールの順に展開し、メタノール港
出部からメタノールを留去して11.5%の収率で粗酉
己糖体部を得、更にこの粗配糖体部をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム・メ
タノール混合溶剤で展開し、クロロホルム・メタノール
(100:6)の溶出部から溶剤を蟹去して6%の収率
でジェニポサィドを得る。次にこのジェニポサィドを6
−グルコシダーゼ(酢酸緩衝液に溶解)で加水分解した
のち、反応液をエーテルで抽出し、エーテル可溶部を濃
縮すると、40%位の収率でジェニピンが得られる。こ
の方法によるジェニピンの製造の具体例を示すと次の如
くである。山裾子7k9をクロロホルム30そで2回袷
浸し、残澄を30そのメタノールで温時3回抽出し、メ
タノール液を合わせ、減圧濃縮し1834夕のエキスを
得る。
残澄をメタノールで温時抽出し、得られたエキスを活性
炭を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、水、10
%エタノール、メタノールの順に展開し、メタノール港
出部からメタノールを留去して11.5%の収率で粗酉
己糖体部を得、更にこの粗配糖体部をシリカゲルを用い
たカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム・メ
タノール混合溶剤で展開し、クロロホルム・メタノール
(100:6)の溶出部から溶剤を蟹去して6%の収率
でジェニポサィドを得る。次にこのジェニポサィドを6
−グルコシダーゼ(酢酸緩衝液に溶解)で加水分解した
のち、反応液をエーテルで抽出し、エーテル可溶部を濃
縮すると、40%位の収率でジェニピンが得られる。こ
の方法によるジェニピンの製造の具体例を示すと次の如
くである。山裾子7k9をクロロホルム30そで2回袷
浸し、残澄を30そのメタノールで温時3回抽出し、メ
タノール液を合わせ、減圧濃縮し1834夕のエキスを
得る。
このエキスを活性炭4000夕を用いたカラムクロマト
グラフィーに付し、水、10%エタノール、メタノール
の順で展開し、メタノール溶出部からメタノールを留去
して805夕の粗欝積体部を得る。更にこの粗配糖体部
をシリカゲル40009を用いたカラムクロマトグラフ
イーに付し、クロロホルム・メタノール混合溶剤で、メ
タノールの濃度を暫時増加しつつ展開し、クロロホルム
・メタノール(100:6)の溶出部から溶剤を留去し
て420夕のジェニポサイドを得た。次にこのジェニポ
サィド100夕を1%Bーグルコシダーゼ酢酸緩衝液溶
液(pH=5.0)1夕に熔解させ、37o0で2独特
間放置後、ヱーテル1そで3回抽出し、合計3そのエー
テル可溶部を濃縮すると40夕のジヱニピンが得られた
。
グラフィーに付し、水、10%エタノール、メタノール
の順で展開し、メタノール溶出部からメタノールを留去
して805夕の粗欝積体部を得る。更にこの粗配糖体部
をシリカゲル40009を用いたカラムクロマトグラフ
イーに付し、クロロホルム・メタノール混合溶剤で、メ
タノールの濃度を暫時増加しつつ展開し、クロロホルム
・メタノール(100:6)の溶出部から溶剤を留去し
て420夕のジェニポサイドを得た。次にこのジェニポ
サィド100夕を1%Bーグルコシダーゼ酢酸緩衝液溶
液(pH=5.0)1夕に熔解させ、37o0で2独特
間放置後、ヱーテル1そで3回抽出し、合計3そのエー
テル可溶部を濃縮すると40夕のジヱニピンが得られた
。
次にジェニピンが制癌作用を有することについて、米国
のナショナル・キャンサ−・インスティナユート(Na
tio雌I Cancer lnstitu企)(NC
I)に依頼して行なった実験およびその結果を示して説
明する。
のナショナル・キャンサ−・インスティナユート(Na
tio雌I Cancer lnstitu企)(NC
I)に依頼して行なった実験およびその結果を示して説
明する。
マウスに瞳場細胞(P388)をマウス1匹に対し1ぴ
個宛腹腔内に移植し(P388を1ぴ個ノマウス)、腫
湯細胞を移植したマウスのうち6匹を無投与の対照群と
し、他のマウスを1群6匹としてこれにジェニピンの水
溶液を腹腔内投与した。
個宛腹腔内に移植し(P388を1ぴ個ノマウス)、腫
湯細胞を移植したマウスのうち6匹を無投与の対照群と
し、他のマウスを1群6匹としてこれにジェニピンの水
溶液を腹腔内投与した。
そして対照群(ジェニピン無投与マウス)およびジェニ
ピン投与群(ジェニピン投与マウス)の平均生存日数(
6匹の合計生存日数を6で割ったもの)を調べ、制癌作
用の判定は対照群の平均生存日数(C)に対するジェニ
ピン投与群の平均生存日数(T)の比(T/C%)が1
20%以上の場合を有効とした。その結果は表1に示す
如くであって、ジェニピンに制塵作用があることが明ら
かに認められた。
ピン投与群(ジェニピン投与マウス)の平均生存日数(
6匹の合計生存日数を6で割ったもの)を調べ、制癌作
用の判定は対照群の平均生存日数(C)に対するジェニ
ピン投与群の平均生存日数(T)の比(T/C%)が1
20%以上の場合を有効とした。その結果は表1に示す
如くであって、ジェニピンに制塵作用があることが明ら
かに認められた。
表 I次にジェニピンの急性毒性について、原田ら〔
(薬学雑誌、94蓋、157−162頁(1974年)
〕の行なった実験およびその結果を示して説明する。
(薬学雑誌、94蓋、157−162頁(1974年)
〕の行なった実験およびその結果を示して説明する。
ジェニピンをマウスに静脈内、腹腔内、および経口的に
投与し、72時間後の生死判定によりLD5。値を算出
した。計算には腹腔内および経口投与試験ではLMhf
ield−Wjlcoxon法を、静脈内投与試験では
Behrens−Karber法を用いた。その結果は
表2に示す如くであって、広く繁用されている他の制癌
剤のマウスにおけるLD歌と比較してみると、マィトマ
ィシンC(静脈内投与:5.0の9′【9、腹腔内投与
:5.2の9/k9、経口投与:23の9′kg;田口
織男「癌の化学療法剤」第104頁、1977年)やビ
ンブラスチン(商品名ェクザール)(静脈内投与:15
.2の9/kg、腹腔内投与:2.7の9′k9、経口
投与:46.7の9′k9;服部約一「癌の化学療法剤
」第15刀自、1977年)などより急性毒性はかなり
弱い。表 2 (注)表中の( )内は95%信頼限界 なおジヱニピンの有効投与量は、制塵作用およびその他
の薬理作用のデータより、1回量50〜100の9で1
日3回服用が適当と認められる。
投与し、72時間後の生死判定によりLD5。値を算出
した。計算には腹腔内および経口投与試験ではLMhf
ield−Wjlcoxon法を、静脈内投与試験では
Behrens−Karber法を用いた。その結果は
表2に示す如くであって、広く繁用されている他の制癌
剤のマウスにおけるLD歌と比較してみると、マィトマ
ィシンC(静脈内投与:5.0の9′【9、腹腔内投与
:5.2の9/k9、経口投与:23の9′kg;田口
織男「癌の化学療法剤」第104頁、1977年)やビ
ンブラスチン(商品名ェクザール)(静脈内投与:15
.2の9/kg、腹腔内投与:2.7の9′k9、経口
投与:46.7の9′k9;服部約一「癌の化学療法剤
」第15刀自、1977年)などより急性毒性はかなり
弱い。表 2 (注)表中の( )内は95%信頼限界 なおジヱニピンの有効投与量は、制塵作用およびその他
の薬理作用のデータより、1回量50〜100の9で1
日3回服用が適当と認められる。
ジェニピンは製剤に用いられる溶剤、担体、増量剤、補
助剤などを使用して、製剤製造の常法にしたがって液剤
、注射剤、粉剤、顎粒剤、錠剤などの製剤をつくること
ができる。次に実施例を示して本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれにより制限されるものではな
い。
助剤などを使用して、製剤製造の常法にしたがって液剤
、注射剤、粉剤、顎粒剤、錠剤などの製剤をつくること
ができる。次に実施例を示して本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれにより制限されるものではな
い。
実施例 1
ジェニピンの10夕を紬末とし、これを乳糖189夕お
よびステアリン酸マグネシウム1夕と混合し、この混合
物を単発式スラッグ打錠機にて打錠して直径20肋、重
量約2.3夕のスラッグ錠を作り、これをオシレータに
て破砕し、整粒し、筋別して20−50メッシュの粒子
の良好な顎粒剤を得た。
よびステアリン酸マグネシウム1夕と混合し、この混合
物を単発式スラッグ打錠機にて打錠して直径20肋、重
量約2.3夕のスラッグ錠を作り、これをオシレータに
て破砕し、整粒し、筋別して20−50メッシュの粒子
の良好な顎粒剤を得た。
この顎粒剤は1回量1夕(ジェニピンとして50の9に
相当)であり、1日に3回服用する。実施例 2ジヱニ
ピンの50夕を粉末とし、これを微結晶セルロース25
夕、乳糖44夕、およびステアリン酸マグネシウム6夕
と混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠して径7
肋、重量125の9の錠剤を製造した。
相当)であり、1日に3回服用する。実施例 2ジヱニ
ピンの50夕を粉末とし、これを微結晶セルロース25
夕、乳糖44夕、およびステアリン酸マグネシウム6夕
と混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠して径7
肋、重量125の9の錠剤を製造した。
本錠剤1錠中にはジェニピン50の9を含有する。
本錠剤は1回1錠、1日3錠を服用する。実施例 3
ジェニピン50夕を60qoに加溢した滅菌生理食塩水
5でに溶解し、無菌的にバィアルにジェニピンが50の
9含有するように分配し、密封して注射剤を製造した。
5でに溶解し、無菌的にバィアルにジェニピンが50の
9含有するように分配し、密封して注射剤を製造した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を有効成分とする制癌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120679A JPS607971B2 (ja) | 1979-06-08 | 1979-06-08 | 制癌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120679A JPS607971B2 (ja) | 1979-06-08 | 1979-06-08 | 制癌剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55164625A JPS55164625A (en) | 1980-12-22 |
JPS607971B2 true JPS607971B2 (ja) | 1985-02-28 |
Family
ID=13453965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7120679A Expired JPS607971B2 (ja) | 1979-06-08 | 1979-06-08 | 制癌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS607971B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5272172A (en) * | 1990-10-09 | 1993-12-21 | Tsumura & Co. | Iridoid derivatives and the use thereof as a drug |
KR100488309B1 (ko) * | 2001-04-20 | 2005-05-10 | 박은희 | 글루타치온과 치자를 유효성분으로 하는 혈관신생억제용조성물 |
US7927637B2 (en) * | 2008-10-03 | 2011-04-19 | Ecoflora Sa | Blue colorant derived from Genipa americana fruit |
PE20160370A1 (es) | 2013-05-22 | 2016-04-30 | Ecoflora S A S | Compuestos de colorante derivados de genipina o materiales que contienen genipina |
-
1979
- 1979-06-08 JP JP7120679A patent/JPS607971B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55164625A (en) | 1980-12-22 |
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