JPS607968B2 - 利胆剤 - Google Patents

利胆剤

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JPS607968B2
JPS607968B2 JP16560179A JP16560179A JPS607968B2 JP S607968 B2 JPS607968 B2 JP S607968B2 JP 16560179 A JP16560179 A JP 16560179A JP 16560179 A JP16560179 A JP 16560179A JP S607968 B2 JPS607968 B2 JP S607968B2
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JP
Japan
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aglycone
loganin
methanol
loganine
choleretic
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Expired
Application number
JP16560179A
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JPS5690075A (en
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正樹 油田
茂文 竹田
和典 湯浅
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Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura Juntendo Inc
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、構造式 で表わされる化合物を有効成分とする利胆剤である。
上記構造式(1)で表わされる化合物はロガニンアグリ
コンと称される。
上記化合物。
ガニンアグリコンは、オミナエシ科の植物であるオトコ
ェシ(PatriniavjllosaJ肥s.)から
得られ、オトコェシはオミナエシと共に、漢方において
敗蟹と称され、消炎、排膿、解毒等の薬効が期待されて
いる。さらにロガニンアグリコンはオトコェシの他、ス
イカズラ科のニンドウ、マチン科のマチンなどからも得
ることができる。
ロガニンアグリコンは例えばオトコェシから下記の方法
で得ることが出来る。
即ち、オトコェシの根および板茎をメタノールで冷浸し
、このメタノール液を濃縮して得たエキスをエーテルで
洗い、残澄を少量の水に溶かし、その水溶液を活性炭を
用いたカラムクロマトグラフィーに付し、水、10%ェ
タノ〜ル、エタノールの順で展開し、エタノール溶出部
からエタノールを留去して約1.2%の収率で粗配糖体
部を得る。さらにこの粗配糖体部をシリカゲルを用いた
カラムクロマトグラフイーに付し、クロロホルム・メタ
ノール混合溶剤で展開し、クロロホルム・メタノール(
100:3〜5)の溶出部から溶剤を蟹去して約0.1
4%の粗ロガニン画分を得る。
さらにこの粗ロガニン画分を分離用薄層クロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルム・メタノール混合溶剤(4:
1)で展開し、oガニン部分をかきとり、これをメタノ
ールで抽出し、この抽出液からメタノールを留去して約
0.1%の収率でロガニンを得る。次に、このロガニン
を8ーグルコシダーゼ(酢酸緩衝液に溶解)で加水分解
したのち、反応液を酢酸エチルェステルで1回以上抽出
し、酢酸エチルェステル液を合せて減圧濃縮すると、約
40%の収率で白色固体のロカニンアグリコンが得られ
る。この方法によるロガニンアグリコンの製造の具体例
を示すと次の如くである。オトコェシの根および根茎2
.9k9を8そのメタノールで5回冷浸し、このメタノ
ール液を合せて減圧濃縮し、171夕のエキスを得る。
このエキスを2そのエーテルで洗い、残澄を100地の
水に溶かし、この水溶液を活性炭300夕を用いたカラ
ムクロマトグラフイーに付し、水20夕、10%エタノ
ール5その順で展開して糖を除いた後、エタノールで展
開し、エタノール溶出部からエタノールを留去して34
夕の粗配糖体部を得る。さらにこの粗酉己糖体部をシリ
カゲル500夕を用いたカラムクロマトグラフイーに付
し、クロロホルムに対しメタノールの混合割合を順次増
加させたクロロホルム・メタノール混合溶剤で展開し1
そづつ分取し、クロロホルム・メタノール(100:3
〜5)の熔出部を合せ溶剤を留去して4夕のロガニンを
含む粘鋼液を得る。次にこの粘鋼液2夕をシリカゲルを
用いた分離用薄層クロマトグラフィーに対し、クロロホ
ルム・メタノール混合溶剤(4:1)で展開しへロガニ
ン部分をかきとり、これをメタノールで抽出し、この抽
出液からメタノールを留去して白色固体のロガニン1.
4夕を得た。次に、このロガニン1.4夕を酢酸緩衝液
(pH=5.0)2のこ溶解し、この溶液に3−グルコ
シダーゼを1夕加えて溶解し、370で3畑時間放置す
る。その後、この反応液を分液ロート中で2その酢酸エ
チルェステルで2回抽出を行ない、酢酸エチルェステル
液を合せて溶剤を留去して白色固体のロガニンアグリコ
ン0.56夕を得た。このロガニンアグリコンの核磁気
共鳴スペクトル(6inCDC13)は、1.15(乳
日、ダブレツト、J=7ヘルツ、CH−CH3 )、3
.72(9日、シングレツト、一COOCH3)、4.
13(IH、マルチプレツト、C7一H)、4.97(
IH、ダブレツト、J=5ヘルツ、C,一日)、7。
40(IH、シングレツト、C3−H)であり、ロガニ
ンアグリコンの構造式が(1)式で表わされることが認
められた。
次に、ロガニンアグリコンが利胆作用を有することにつ
いての実験例を挙げて説明する。
ラツトをウレタン麻酔(1.5タ′k9「皮下注射)下
で開腹し、総胆管の小腸に近い部位に小穴を開け、そこ
からポリエチレンカニューレを挿入する。
この力ニューしから流出する胆汁を3粉ご間ずつ2回採
取したのち、ロガニンアグリコンの生理食塩水溶液を静
脈内および十二指腸内投与し、その後30分間毎に胆汁
を採取し胆汁の量を測定した。その結果は図面に示す如
くである。
即ち、第1図は静脈内投与におけるロガニンアグリコン
の利胆作用の成績を示す図であり、第2図は十二指腸内
投与におけるロガニンアグリコンの利胆作用の成績を示
す図である。図面に示す結果から、ロガニソアグリコン
は明らかに利胆作用を有することが認められる。
また実験の結果、この化合物の経口投与における利胆作
用の成績は、十二指腸内投与における利胆作用の成績と
ほぼ同じであることが認められた。次に、ロガニンアグ
リコンの急性毒性について実験例を示して説明する。
ロガニンアグリコンの生理食塩水溶液をマウスに静脈内
および経口的にそれぞれ投与し、7幼時間後の生死判定
によりLD5。
を算出した。計算にはアップ・アンド・ダウン(upa
nddown)法〔196g王南山堂発行、高木・小津
共編「薬物学実験」第204頁〜第205頁参照〕を用
いた。その結果は第1表に示す如くである。第1表 ロカニンアグリコンのLD50物/& 第1表に示すLD5。
値と利胆作用発現量とを比較した場合、ロガニンアグリ
コンの利胆作用の有効量に比べ急性毒性は弱いことが認
められる。良Oち、ロガニンアグリコンは静脈内投与で
はLD5。値の5分の1以下の投与量(25奴9/k9
)で、経口投与でもLD5。値の5分の1以下の投与量
(100の9/k9)で利胆作用を発現し、この化合物
の利胆作用の有効量とLD5。値との間に差があること
から上記のことが認められる。つぎに、利胆作用のデー
タから考えて、ロガニンアグリコンの有効投与量は、静
脈注射では1回量12.5〜25の9、経口投与では1
回量50〜100雌で症状に合せて1日3回までの服用
が適当と認められる。
ロガニンアグリコンは製剤に用いられる適当な溶剤、担
体、増量剤、補助剤などを使用して、製剤製造の常法に
したがって液剤、注射剤、粉剤、顎粒剤、錠剤、カプセ
ル剤などの製剤をつくることができる。
次に実施例を示して本発明をさらに具体的に説明するが
、本発明はこれにより制限されるものではない。
実施例 1 ロガニンアグリコン50夕を60ooに加溢した滅菌生
理食塩水5のこ溶解し、無菌的にバィアルにロガニンア
グリコンが50の9含有する様に分配し、密封して注射
剤を製造した。
本注射剤は成人患者1日当り症状に応じて1.25〜5
松静脈内投与する。
実施例 2 ロガニンアグリコン100夕を細末とし、これを乳糖9
9夕およびステアリン酸マグネシウム1夕と混合し、こ
の混合物を単発式スラッグ打錠機にて打錠して直径20
側、重量約2.3夕のスラッグ錠を作り、これをオシレ
ータにて破砕し、整粒し、筋別して20〜50メッシュ
の粒子の良好な顎粒剤を得た。
この額粒剤は症状に合せて1回量100〜200の9(
ロガニンアグリコンとして50〜100の9に相当)と
して1日に3回服用する。
実施例 3 ロガニンアグリコン100夕を紬末とし、これを微結晶
セルロース20夕、およびステアリン酸マグネシウム5
夕と混合し、この混合物を単発式打錠機にて打錠して径
7側、重量125の9の錠剤を製造した。
本錠剤1錠はロガニンアグリコン100の9を含有する
本錠剤は1回1錠、1日3回服用する。実施例 4ロガ
ニンアグリコン100の9を紬末とし、No.3のゼラ
チンカプセルに充てんしてカプセル剤を得た。
本カプセル剤は症状に合せて1回1カプセル、1日3回
まで服用する。
【図面の簡単な説明】
第1図は静脈内投与におけるロガニンアグリコンの利胆
作用の成績を示す図であり、第2図は十こ指腸内投与に
おけるロガニンアグリコンの利胆作用の成績を示す図で
ある。 窯ー図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 構造式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物を有効成分とする利胆剤。
JP16560179A 1979-12-21 1979-12-21 利胆剤 Expired JPS607968B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP16560179A JPS607968B2 (ja) 1979-12-21 1979-12-21 利胆剤

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JP16560179A JPS607968B2 (ja) 1979-12-21 1979-12-21 利胆剤

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Publication Number Publication Date
JPS5690075A JPS5690075A (en) 1981-07-21
JPS607968B2 true JPS607968B2 (ja) 1985-02-28

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ID=15815443

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102236853B1 (ko) 2019-12-18 2021-04-06 주식회사 포스코 강도와 연성이 우수한 강재 및 그 제조방법
KR20210076617A (ko) 2019-12-16 2021-06-24 주식회사 포스코 연성이 우수한 고강도 강재 및 그 제조방법
KR20220083907A (ko) 2020-12-11 2022-06-21 주식회사 포스코 연성이 우수한 고강도 강판 및 그 제조방법

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