JP2012140550A - 紫外線硬化型インク及びインクジェット記録方法 - Google Patents

紫外線硬化型インク及びインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】発光ダイオードを用いて硬化させても黄味を帯びることを抑制することが可能な紫外線硬化型インク及び該紫外線硬化型インクを用いるインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーと、光ラジカル発生剤と、光塩基発生剤を含むことを特徴とする紫外線硬化型インク。着色剤をさらに含み、前記着色剤が顔料である。前記顔料がC.I.ピグメントブルー15:3又はC.I.ピグメントブルー15:4である。
【選択図】なし

Description

本発明は、紫外線硬化型インク及びインクジェット記録方法に関する。
近年、画像形成する手段として、銀塩写真、電子写真方式、熱転写方式、インクジェット記録方式等が知られている。特に、インクジェット記録方式は、簡便で安価に画像を作成できるため、普通紙印刷、写真画質印刷等の各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷等の様々な印刷分野に応用されている。また、インクジェット記録方式としては、水を主成分とする水性インクを用いる水性インクジェット方式、速乾性の有機溶媒を主体とするインクを用いるソルベント系インクジェット方式、紫外線を照射することにより硬化させる光硬化型インクジェット方式、室温で固形の熱溶融型インクを用いる熱溶融型インクジェット方式等が知られている。
光硬化型インクジェット方式は、ソルベント系インクジェット方式と比較して、臭気が少なく、速乾性であり、インクを吸収しない記録媒体に記録することができる。
特許文献1には、オキセタン化合物又は脂環式エポキシ化合物と、(メタ)アクリレート化合物を含有し、光酸発生剤を1〜10質量%、光ラジカル発生剤を0〜1質量%含有する紫外線硬化型インクジェットインクが開示されている。
しかしながら、発光ダイオードを用いて紫外線硬化型インクジェットインクを硬化させることが可能な光ラジカル発生剤を用いる、即ち、発光ダイオードを用いて硬化させると、黄味を帯びるという問題がある。
本発明は、上記従来技術が有する問題に鑑み、発光ダイオードを用いて硬化させても黄味を帯びることを抑制することが可能な紫外線硬化型インク及び該紫外線硬化型インクを用いるインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、紫外線硬化型インクにおいて、ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーと、光ラジカル発生剤と、光塩基発生剤を含むことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の紫外線硬化型インクにおいて、着色剤をさらに含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の紫外線硬化型インクにおいて、前記着色剤が顔料であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の紫外線硬化型インクにおいて、前記顔料がC.I.ピグメントブルー15:3又はC.I.ピグメントブルー15:4であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の紫外線硬化型インクにおいて、着色剤を含まないことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、インクジェット記録方法において、請求項2乃至4のいずれか一項に記載の紫外線硬化型インクを記録媒体に吐出してインク画像を形成する工程と、該インク画像が形成された記録媒体に、発光ダイオードを用いて紫外線を照射する工程を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のインクジェット記録方法において、請求項5に記載の紫外線硬化型インクを前記インク画像が形成される前の記録媒体に塗布する工程をさらに有することを特徴とする。
本発明によれば、発光ダイオードを用いて硬化させても黄味を帯びることを抑制することが可能な紫外線硬化型インク及び該紫外線硬化型インクを用いるインクジェット記録方法を提供することができる。
本発明で用いられるインクジェット記録装置の一例を示す側面図である。
次に、本発明を実施するための形態を図面と共に説明する。
本発明の紫外線硬化型インクは、ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーと、光ラジカル発生剤と、光塩基発生剤を含む。このため、発光ダイオードを用いて硬化させても黄味を帯びることを抑制できる。
ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーとしては、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸類、(メタ)アクリルアミド類、芳香族ビニル類、酢酸ビニル、マレイミド類、マレイン酸類、ラクトン類等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
単官能の(メタ)アクリル酸類としては、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸tert−オクチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−n−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、2−エチルヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)アクリル酸4−ブロモブチル、(メタ)アクリル酸シアノエチル、(メタ)アクリル酸ブトシキメチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸アルコキシメチル、(メタ)アクリル酸アルコキシエチル、(メタ)アクリル酸2−(2−メトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(2−ブトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシル、(メタ)アクリル酸4−ブチルフェニル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸2,4,5−テトラメチルフェニル、(メタ)アクリル酸4−クロロフェニル、(メタ)アクリル酸フェノキシメチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸グリシジロキシブチル、(メタ)アクリル酸グリシジロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジロキシプロピル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、(メタ)アクリル酸トリメチルシリルプロピル、ポリエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、2−メタクリロイロキシエチルコハク酸、2−メタクリロイロキシヘキサヒドロフタル酸、2−メタクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロオクチルエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、EO変性フェノール(メタ)アクリレート、EO変性クレゾール(メタ)アクリレート、EO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、PO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、EO変性−2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
二官能の(メタ)アクリル酸類としては、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、ブチルエチルプロパンジオールジ(メタ)アクリレート、シクロヘキサンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングルコールジ(メタ)アクリレート、オリゴエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチル−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールFポリエトキシジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、オリゴプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、2−エチル−2−ブチルプロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化エトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
三官能の(メタ)アクリル酸類としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、アルキレンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリス((メタ)アクリロイルオキシプロピル)エーテル、アルキレンオキサイド変性イソシアヌル酸トリ(メタ)アクリレート、プロピオン酸ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、トリス((メタ)アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ヒドロキシピバルアルデヒド変性ジメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ソルビトールトリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単官能の(メタ)アクリルアミド類としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
単官能の芳香族ビニル類としては、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロロメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、ビニル安息香酸メチル、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン、3−プロピルスチレン、4−プロピルスチレン、3−ブチルスチレン、4−ブチルスチレン、3−ヘキシルスチレン、4−ヘキシルスチレン、3−オクチルスチレン、4−オクチルスチレン、3−(2−エチルヘキシル)スチレン、4−(2−エチルヘキシル)スチレン、アリルスチレン、イソプロペニルスチレン、ブテニルスチレン、オクテニルスチレン、4−t−ブトキシカルボニルスチレン、4−メトキシスチレン、4−t−ブトキシスチレン等が挙げられる。
マレイミド類としては、4,4'−ジフェニルメタンビスマレイミド、フェニレンビスマレイミド、ビスフェノールAジフェニルエーテルビスマレイミド、3,3'−ジメチル−5,5'−ジエチル−4,4'−ジフェニルメタンビスマレイミド、4−メチル−1,3−フェニレンビスマレイミド、1,6'−ビスマレイミド−(2,2,4−トリメチル)ヘキサン等が挙げられる。
マレイン酸類としては、マレイン酸ビス(2−エチルヘキシル)等が挙げられる。
ラクトン類としては、γ−ブチロラクトンアクリレート、γ−ブチロラクトンメタクリレート等が挙げられる。
光ラジカル発生剤としては、紫外線照射によりラジカルを発生することが可能であれば、特に限定されないが、ベンゾインアルキルエーテル等のベンゾインエーテル系;1,1−ジクロロアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、p−イソプロピル−α−ヒドロキシイソブチルフェノン等のアセトフェノン系;ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系;2−クロロチオキサントン等のチオキサントン系;アシルホスフィンオキサイド;メチルフェニルグリオキシレート等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
光ラジカル発生剤の市販品としては、バイキュア10、30、55(ストウファー社製)、KAYACURE BP−100、KAYACURE BMS、KAYACURE DETX−S、KAYACURE CTX、KAYACURE 2−EAQ、KAYACURE DMBI、KAYACURE EPA(以上、日本化薬社製)、イルガキュア127、184、819、907、369、379、500、2959、ダロキュア1173、MBF、TPO(以上、BASF社製)、カウンタキュアCTX、カウンタキュアBMS、カウンタキュアITX、カウンタキュアPDO、カウンタキュアBEA、DMB(以上、ワードブレンキンソップ社製)、サンキュアーIP、BTTP(以上、日本油脂社製)等が挙げられる。
紫外線硬化型インク中の光ラジカル発生剤の含有量は、モノマーに対して、通常、1〜30質量%である。紫外線硬化型インク中の光ラジカル発生剤の含有量が、モノマーに対して、1質量%未満であると、ラジカルの発生量が少なくなって、十分に硬化しないことがある。一方、紫外線硬化型インク中の光ラジカル発生剤の含有量が、モノマーに対して、30質量%を超えると、保存安定性が低下することがある。
光塩基発生剤としては、紫外線照射により塩基を発生することが可能であれば、特に限定されないが、カルバミン酸o−ニトロベンジル、カルバミン酸α,α−ジメチルベンジル、α−ケトカルバミン酸誘導体、N−ヒドロキシイミドカルバメート等の1級アミン又は2級アミン;フェニルグリオキシル酸アンモニウム、ベンズヒドリルアンモニウム塩、ベンゾフェノンメチルトリアルキルアンモニウムのホウ酸塩、ジアルキルフェナシルアンモニウムのホウ酸塩、ジチオカルバミン酸塩、チオシアン酸塩、アミンイミド誘導体等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
光塩基発生剤の市販品としては、ANC−101(N−シクロヘキシルカルバミン酸アニソイン)、NBC−101(N−シクロヘキシルカルバミン酸2−ニトロベンジル)(以上、みどり化学社製)等が挙げられる。
紫外線硬化型インク中の光塩基発生剤の含有量は、通常、0.1〜20質量%である。紫外線硬化型インク中の光塩基発生剤の含有量が0.1質量%未満であると、塩基の発生量が少なくなって、十分に硬化しないことがある。一方、紫外線硬化型インク中の光塩基発生剤の含有量が20質量%を超えると、保存安定性が低下することがある。
本発明の紫外線硬化型インクは、着色剤をさらに含んでもよい。
着色剤としては、特に限定されないが、Pigment Red 3、5、19、22、31、38、43、48:1、48:2、48:3、48:4、48:5、49:1、53:1、57:1、57:2、58:4、63:1、81、81:1、81:2、81:3、81:4、88、104、108、112、122、123、144、146、149、166、168、169、170、177、178、179、184、185、208、216、226、257、Pigment Violet 3、19、23、29、30、37、50、88、Pigment Orange 13、16、20、36等の赤又はマゼンタ顔料;pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17−1、22、27、28、29、36、60等の青又はシアン顔料;Pigment Green 7、26、36、50等の緑顔料;Pigment Yellow 1、3、12、13、14、17、34、35、37、55、74、81、83、93、94,95、97、108、109、110、128、137、138、139、150、151、153、154、155、157、166、167、168、180、185、193等の黄顔料;Pigment Black 7、28、26等の黒顔料が挙げられ、二種以上併用してもよい。
着色剤の市販品としては、クロモファインイエロー2080、5900、5930、AF−1300、2700L、クロモファインオレンジ3700L、6730、クロモファインスカーレット6750、クロモファインマゼンタ6880、6886、6891N、6790、6887、クロモファインバイオレット RE、クロモファインレッド6820、6830、クロモファインブルーHS−3、5187、5108、5197、5085N、SR−5020、5026、5050、4920、4927、4937、4824、4933GN−EP、4940、4973、5205、5208、5214、5221、5000P、クロモファイングリーン2GN、2GO、2G−550D、5310、5370、6830、クロモファインブラックA−1103、セイカファストエロー10GH、A−3、2035、2054、2200、2270、2300、2400(B)、2500、2600、ZAY−260、2700(B)、2770、セイカファストレッド8040、C405(F)、CA120、LR−116、1531B、8060R、1547、ZAW−262、1537B、GY、4R−4016、3820、3891、ZA−215、セイカファストカーミン6B1476T−7、1483LT、3840、3870、セイカファストボルドー10B−430、セイカライトローズR40、セイカライトバイオレットB800、7805、セイカファストマルーン460N、セイカファストオレンジ900、2900、セイカライトブルーC718、A612、シアニンブルー4933M、4933GN−EP、4940、4973(以上、大日精化工業社製)、KET Yellow 401、402、403、404、405、406、416、424、KET Orange 501、KET Red 301、302、303、304、305、306、307、308、309、310、336、337、338、346、KET Blue 101、102、103、104、105、106、111、118、124、KET Green 201(以上、DIC社製)、Colortex Yellow 301、314、315、316、P−624、314、U10GN、U3GN、UNN、UA−414、U263、Finecol Yellow T−13、T−05、Pigment Yellow1705、Colortex Orange 202、Colortex Red101、103、115、116、D3B、P−625、102、H−1024、105C、UFN、UCN、UBN、U3BN、URN、UGN、UG276、U456、U457、105C、USN、Colortex Maroon601、Colortex BrownB610N、Colortex Violet600、Pigment Red 122、Colortex Blue516、517、518、519、A818、P−908、510、Colortex Green402、403、Colortex Black 702、U905(以上、山陽色素社製)、Lionol Yellow1405G、Lionol Blue FG7330、FG7350、FG7400G、FG7405G、ES、ESP−S(以上、東洋インキ製造社製)、Toner Magenta E02、Permanent RubinF6B、Toner Yellow HG、Permanent Yellow GG−02、Hostapeam BlueB2G(以上、ヘキストインダストリ社製)、カーボンブラック#2600、#2400、#2350、#2200、#1000、#990、#980、#970、#960、#950、#850、MCF88、#750、#650、MA600、MA7、MA8、MA11、MA100、MA100R、MA77、MA220、#52、#50、#47、#45、#45L、#40、#33、#32、#30、#25、#20、#10、#5、#44、CF9(以上、三菱化学社製)等が挙げられる。
紫外線硬化型インク中の着色剤の含有量は、通常、0.1〜20質量%である。紫外線硬化型インク中の着色剤の含有量が0.1質量%未満であると、画像濃度が低下することがあり、20質量%を超えると、紫外線硬化型インクの粘度特性に悪影響を及ぼすことがある。
なお、本発明の紫外線硬化型インクは、着色剤を含まないクリアインクとして、用いてもよい。
クリアインク用の光ラジカル発生剤としては、クリアインクを硬化させても黄味を帯びることを抑制することが可能であれば、特に限定されないが、α−ヒドロキシケトン、α−ヒドロキシケトンブレンド等が挙げられる。
クリアインク用の光ラジカル発生剤の市販品としては、Irgacure184、Irgacure500、Darocure1173(以上、BASF社製)、NK1200、NK1300(以上、ダイセルUCB社製)等が挙げられる。
本発明の紫外線硬化型インクは、オリゴマー、ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるプレポリマーをさらに含んでいてもよい。これにより、紫外線硬化型インクの記録媒体に対する密着性を向上させることができる。
本発明の紫外線硬化型インクは、溶媒をさらに含んでいてもよい。これにより、紫外線硬化型インクの粘度を調製することができる。
溶媒としては、紫外線硬化型インクを構成する成分を溶解又は分散させると共に、インク画像を形成する際に蒸発することが可能であれば、特に限定されないが、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン;メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコール;水等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
本発明の紫外線硬化型インクは、公知の増感剤、光安定化剤、表面処理剤、界面活性剤、粘度低下剤、酸化防止剤、老化防止剤、架橋促進剤、重合禁止剤、可塑剤、防腐剤、pH調整剤、消泡剤、保湿剤、分散剤、染料等をさらに含んでもよい。
本発明の紫外線硬化型インクは、ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーと、光ラジカル発生剤と、光塩基発生剤を含むインク材料を混合することにより得られる。
インク材料を混合する装置としては、特に限定されないが、ハイスピードデイスパーサ、インペラデイスパーザ、ゲートミキサ、ビーズミル、サンドミル、パールミル、コブラミル、ピンミル、モリネックスミル、撹拌ミル、ユニバーサルミル、センチュリーミル、プレッシャミル、アジテータミル、2本ロールエクストルーダ、2本ロールミル、3本ロールミル、ニッチェミル、ニーダ、ミキサ、コロイドミル、ストーンミル、ケーデイミル、遊星ミル、ボールミル、パドルミキサ、アトライター、フロージェットミキサ、スラッシャーミル、ペグミル、マイクロフルダイザ、クレアミックス、ライノミル、ピン付きビーズミル、横型ビーズミル等が挙げられる。
本発明の紫外線硬化型インクは、紫外線硬化型インクジェット記録装置に適用することができる。
図1に、本発明で用いられる紫外線硬化型インクジェット記録装置の一例を示す。
紫外線硬化型インクジェット記録装置100は、用紙Pが搬送される方向(図中、矢印方向)に沿って、用紙Pに紫外線硬化型クリアインクCを塗布するローラーコーター110、紫外線硬化型クリアインクCが塗布された用紙Pに紫外線硬化型インクIを吐出してインク画像を形成するインクジェットヘッド120及びインク画像が形成された用紙Pに紫外線Lを照射する発光ダイオード130が設置されている。このとき、ローラーコーター110の周囲には、紫外線硬化型クリアインクCをローラーコーター110に供給するスリットコーター111と、塗布ローラー110に供給された余剰の紫外線硬化型クリアインクCを除去するドクターロール112が設置されている。また、インクジェットヘッド120は、液路内に設けられた圧電素子の変形による圧力の変化を利用して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の紫外線硬化型インクIを吐出する。さらに、用紙Pは、コンベア140により搬送される。
このとき、インクジェットヘッド120の紫外線硬化型インクIを吐出するための駆動、コンベア140による用紙Pの搬送等の紫外線硬化型インクジェット記録装置100の動作及びそのためのデータ処理は、制御回路(不図示)により制御される。
なお、紫外線硬化型クリアインクCを塗布する塗布装置としては、ローラーコーター110に限定されず、スリットコーター等の公知のコーター、インクジェットヘッド等を用いてもよい。
また、紫外線Lを照射する光源としては、発光ダイオード130に限定されず、低圧水銀ランプ、中圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、キセノンエキシマランプ等を用いてもよい。
さらに、インク画像が形成される記録媒体としては、用紙Pに限定されず、金属、缶、プラスチック、木質材、無機質材、塗装板、ラミネート板、PETのフィルム等を用いてもよい。このとき、記録媒体は、エンボス加工、点字、三次元形状等の凹凸が形成されていてもよい。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されない。また、部は質量部を意味する。
[実施例1]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部、光ラジカル発生剤イルガキュア184(BASF社製)10部及び光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、透明であると共に、光沢があった。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが2.2であった。
なお、ΔEが5以下である場合、黄味が小さい。
[実施例2]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部、光ラジカル発生剤イルガキュア127(BASF社製)10部及び光塩基発生剤ANC−101(みどり化学製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、透明であると共に、光沢があった。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが2.7であった。
[実施例3]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部、光ラジカル発生剤UV636(川崎化成工業社製)10部及び光塩基発生剤ANC−101(みどり化学製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、透明であると共に、光沢があった。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが2.6であった。
[実施例4]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部、光ラジカル発生剤ルシリンTPO(BASF社製)10部及び光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、透明であると共に、光沢があった。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが3.9であった。
[実施例5]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部、光ラジカル発生剤ルシリンTPO(BASF社製)10部、光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製)10部、シアン加工顔料MICROLITH−Blue 4G−K(BASF社製)6部及び分散剤ソルスパース32000(日本ルーブリゾール社製)を、ダイノーミルMULTI−LAB型(シンマルエンタープライゼス社製)及びホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型インクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型インクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を3秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、鮮やかなシアン色であった。
[実施例6]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部、光ラジカル発生剤ルシリンTPO−L(BASF社製)15部及び光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、透明であると共に、光沢があった。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが4.8であった。
[比較例1]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部及び光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、黄味を帯びていた。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが12.2であった。
[比較例2]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部及び光ラジカル発生剤KAYACURE BMS(日本化薬社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を2秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、黄味を帯びていた。
測色計X−Rite939(エックスライト社製)を用いて、硬化後の塗膜と白PETフィルムとの色差ΔEを測定した結果、ΔEが6.0であった。
[比較例3]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部及び光ラジカル発生剤イルガキュア184(BASF社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を3秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、表面にタックが残り、硬化が不十分であった。
[比較例4]
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製)100部及び光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製)10部を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、紫外線硬化型クリアインクを得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、紫外線硬化型クリアインクを白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、LED方式SPOT型紫外線硬化装置AicureUJ20(パナソニック電工制御社製)を用いて、紫外線を3秒間照射し、塗膜を硬化させた。塗膜は、表面にタックが残り、硬化が不十分であった。
100 紫外線硬化型インクジェット記録装置
110 ローラーコーター
111 スリットコーター
112 ドクターロール
120 インクジェットヘッド
130 発光ダイオード
140 コンベア
P 用紙
C 紫外線硬化型クリアインク
I 紫外線硬化型インク
L 紫外線
特開2006−213883号公報

Claims (7)

  1. ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーと、光ラジカル発生剤と、光塩基発生剤を含むことを特徴とする紫外線硬化型インク。
  2. 着色剤をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化型インク。
  3. 前記着色剤が顔料であることを特徴とする請求項2に記載の紫外線硬化型インク。
  4. 前記顔料がC.I.ピグメントブルー15:3又はC.I.ピグメントブルー15:4であることを特徴とする請求項3に記載の紫外線硬化型インク。
  5. 着色剤を含まないことを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化型インク。
  6. 請求項2乃至4のいずれか一項に記載の紫外線硬化型インクを記録媒体に吐出してインク画像を形成する工程と、
    該インク画像が形成された記録媒体に、発光ダイオードを用いて紫外線を照射する工程を有することを特徴とするインクジェット記録方法。
  7. 請求項5に記載の紫外線硬化型インクを前記インク画像が形成される前の記録媒体に塗布する工程をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のインクジェット記録方法。
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