JP2003313464A - 画像形成方法、印刷物及び記録装置 - Google Patents

画像形成方法、印刷物及び記録装置

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JP2003313464A
JP2003313464A JP2002117413A JP2002117413A JP2003313464A JP 2003313464 A JP2003313464 A JP 2003313464A JP 2002117413 A JP2002117413 A JP 2002117413A JP 2002117413 A JP2002117413 A JP 2002117413A JP 2003313464 A JP2003313464 A JP 2003313464A
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recording
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JP2002117413A
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English (en)
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Toshiyuki Takabayashi
敏行 高林
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Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、あらゆる記録材料に対し、
文字品質に優れ、色混じりの発生がなく、高精細な画像
を記録することができ、かつ印刷物のしわやカールの発
生が無いインクジェット記録方法による画像形成方法、
印刷物及び記録装置を提供することにある。 【解決手段】 選択的にインク滴の吐出制御可能な少な
くとも1つのノズルを有する記録ヘッドで、活性光線に
より硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成方
法において、光酸発生剤及び熱塩基発生剤を含有するイ
ンクを用いることを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、あらゆる記録材料
に、高精細な画像を記録材料の収縮なく安定に再現でき
るインクジェット記録方法による画像形成方法、印刷物
及び記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェット記録方式は簡便・
安価に画像を作成出来るため、写真、各種印刷、マーキ
ング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷
分野に応用されてきている。特に、微細なドットを出
射、制御する記録装置や、色再現域、耐久性、出射適性
等を改善したインク及びインクの吸収性、色材の発色
性、表面光沢などを飛躍的に向上させた専用紙を用い、
銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となってい
る。今日のインクジェット記録方式の画質向上は、記録
装置、インク、専用紙の全てが揃って初めて達成されて
いる。
【0003】しかしながら、専用紙を必要とするインク
ジェットシステムは、記録媒体が制限されること、記録
媒体のコストアップが問題となる。そこで、専用紙と異
なる被転写媒体へインクジェット方式により記録する試
みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワッ
クスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性
の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系イ
ンクジェット方式や、記録後紫外線(UV)光により架
橋させるUVインクジェット方式などである。
【0004】中でも、UVインクジェット方式は、ソル
ベント系インクジェット方式に比べ比較的低臭気であ
り、速乾性、インク吸収性の無い記録媒体への記録が出
来る点で、近年注目されつつあり、例えば、特公平5−
54667号、特開平6−200204号、特表200
0−504778において、紫外線硬化型インクジェッ
トインクが開示されている。
【0005】しかしながら、これらのインクを用いたと
しても、記録材料の種類や作業環境によって、着弾後の
ドット径が大きく変化してしまい、すべての記録材料に
対して、高精細な画像を形成することは不可能である。
【0006】また、従来のUVインクジェット方式に用
いられるインクは、記録材料が収縮しやすいという問題
点があった。特に、食品包装をはじめとする軟包装で使
われる薄膜プラスチックフィルムや、粘着ラベルなどで
は、特に収縮が起こりやすく、その結果、軟包装印刷や
ラベル印刷においては、UVインクジェット方式が未だ
実用化されていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
鑑みてなされたものであり、その目的は、あらゆる記録
材料に対し、文字品質に優れ、色混じりの発生がなく、
高精細な画像を記録することができ、かつ印刷物のしわ
やカールの発生が無いインクジェット記録方法による画
像形成方法、印刷物及び記録装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、以
下の構成により達成された。
【0009】1.選択的にインク滴の吐出制御可能な少
なくとも1つのノズルを有する記録ヘッドで、活性光線
により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成
方法において、光酸発生剤及び熱塩基発生剤を含有する
インクを用いることを特徴とする画像形成方法。
【0010】2.前記インクが着弾した後、0.001
〜2.0秒の間に活性光線を照射することを特徴とする
前記1に記載の画像形成方法。
【0011】3.前記インクが着弾し、活性光線を照射
して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであるこ
とを特徴とする前記1又は2に記載の画像形成方法。
【0012】4.前記記録ヘッドの各ノズルより吐出す
るインク液滴量が、2〜15plであることを特徴とす
る前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0013】5.前記インクの少なくとも1色が、白イ
ンクであることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項
に記載の画像形成方法。
【0014】6.前記インク中に、光重合性化合物とし
て少なくとも1種のオキセタン化合物と、エポキシ化合
物及びビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1
種の化合物とを含有することを特徴とする前記1〜5の
いずれか1項に記載の画像形成方法。
【0015】7.インク非吸収性記録材料を用いて、前
記1〜6のいずれか1項に記載の画像形成方法により作
成したことを特徴とする印刷物。
【0016】8.前記インク非吸収性記録材料の表面エ
ネルギーが、35〜60×10-3N/mであることを特
徴とする前記7に記載の印刷物。
【0017】9.前記1〜6のいずれか1項に記載の画
像形成方法で用いる記録装置において、活性光線の硬化
に有効な波長域でのピーク照度が、0.1mW/cm2
以上、50mW/cm2未満であることを特徴とする記
録装置。
【0018】10.前記7又は8に記載の印刷物の作成
に用いる記録装置において、活性光線の硬化に有効な波
長域でのピーク照度が、0.1mW/cm2以上、50
mW/cm2未満であることを特徴とする記録装置。
【0019】11.前記1〜6のいずれか1項に記載の
画像形成方法で用いる記録装置において、活性光線の硬
化に有効な波長域でのピーク照度が、50mW/cm2
以上、3000mW/cm2以下であることを特徴とす
る記録装置。
【0020】12.前記7又は8に記載の印刷物の作成
に用いる記録装置において、活性光線の硬化に有効な波
長域でのピーク照度が、50mW/cm2以上、300
0mW/cm2以下であることを特徴とする記録装置。
【0021】13.前記記録ヘッド及びインクを、35
〜100℃に加熱してインクを吐出することを特徴とす
る前記9〜12のいずれか1項に記載の記録装置。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。はじめ
に、本発明に用いられるインクについて説明する。
【0023】本発明に係るインクは、色材、少なくとも
1種の光酸発生剤及び熱塩基発生剤、光重合性モノマー
を含有する。
【0024】光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型
フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が
用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イ
メージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993
年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化
合物の例を以下に挙げる。
【0025】第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨ
ードニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどの芳香族
オニウム化合物のB(C654 -,PF6 -,AsF6 -
SbF6 -,CF3SO3 -塩を挙げることができる。対ア
ニオンとしてボレート化合物をもつものが酸発生能力が
高く好ましい。オニウム化合物の具体的な例を以下に示
す。
【0026】
【化1】
【0027】第2に、スルホン酸を発生するスルホン化
物を挙げることができる。具体的な化合物を以下に例示
する。
【0028】
【化2】
【0029】第3に、ハロゲン化水素を発生するハロゲ
ン化物も用いることができる。以下に具体的な化合物を
例示する。
【0030】
【化3】
【0031】第4に、鉄アレン錯体を挙げることができ
る。
【0032】
【化4】
【0033】本発明のインクは、特開平8−24856
1号、同9−034106号をはじめとし、既に公知と
なっている活性光線の照射で発生した酸により新たに酸
を発生する酸増殖剤を含有することが好ましい。酸増殖
剤を用いることで、さらなる吐出安定性の向上を可能と
する。
【0034】本発明のインクには、吐出安定性を向上さ
せる目的で、熱塩基発生剤を含有する。特に吐出量の多
い白インクを吐出する場合には有効である。更に、熱塩
基発生剤を含有することで、印字したインク膜厚が通常
の印刷に比べて厚くなってしまうインクジェット記録に
おいて、インク硬化時に起こるインク収縮による記録材
料のカールやしわを著しく低減することができる。
【0035】従来、軟包装印刷やラベル印刷分野におい
ては、記録材料の発生するしわや吐出安定性の観点か
ら、活性光線硬化型インクジェット記録が実用化される
までには至っていなかったが、本発明の構成とすること
により、それらの分野でも十分効果を発揮するものであ
る。
【0036】熱塩基発生剤としては、例えば、加熱によ
り脱炭酸して分解する有機酸と塩基の塩、分子内求核置
換反応、ロッセン転位、ベックマン転位等の反応により
分解してアミン類を放出する化合物や、加熱により何ら
かの反応を起こして塩基を放出するものが好ましく用い
られる。具体的には、英国特許第998,949号記載
のトリクロロ酢酸の塩、米国特許第4,060,420
号に記載のアルファースルホニル酢酸の塩、特開昭59
−157637号に記載のプロピール酸類の塩、2−カ
ルボキシカルボキサミド誘導体、特開昭59−1684
40号に記載の塩基成分に有機塩基の他にアルカリ金
属、アルカリ土類金属を用いた熱分解性酸との塩、特開
昭59−180537号に記載のロッセン転位を利用し
たヒドロキサムカルバメート類、加熱によりニトリルを
生成する特開昭59−195237号に記載のアルドキ
シムカルバメート類等が挙げられる。その他、英国特許
第998,945号、米国特許第3,220,846
号、英国特許第279,480号、特開昭50−226
25号、同61−32844号、同61−51139
号、同61−52638号、同61−51140号、同
61−53634号〜同61−53640号、同61−
55644号、同61−55645号等に記載の熱塩基
発生剤が有用である。更に具体的に例を挙げると、トリ
クロロ酢酸グアニジン、トリクロロ酢酸メチルグアニジ
ン、トリクロロ酢酸カリウム、フェニルスルホニル酢酸
グアニジン、p−クロロフェニルスルホニル酢酸グアニ
ジン、p−メタンスルホニルフェニルスルホニル酢酸グ
アニジン、フェニルプロピオール酸カリウム、フェニル
プロピオール酸グアニジン、フェニルプロピオール酸セ
シウム、p−クロロフェニルプロピオール酸グアニジ
ン、p−フェニレン−ビス−フェニルプロピオール酸グ
アニジン、フェニルスルホニル酢酸テトラメチルアンモ
ニウム、フェニルプロピオール酸テトラメチルアンモニ
ウムがある。上記の熱塩基発生剤は広い範囲で用いるこ
とができる。
【0037】光カチオン重合性モノマーとしては、各種
公知のカチオン重合性のモノマーが使用出来る。例え
ば、特開平6−9714号、特開2001−3189
2、特開2001−40068、特開2001−555
07、特開2001−310938、特開2001−3
10937、特開2001−220526に例示されて
いるエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタ
ン化合物などが挙げられる。
【0038】芳香族エポキシドとして好ましいものは、
少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールある
いはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒド
リンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジ
ルエーテルであり、例えばビスフェノールAあるいはそ
のアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジ
ルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのア
ルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエ
ーテル、ならびにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げら
れる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレン
オキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられ
る。
【0039】脂環式エポキシドとしては、少なくとも1
個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロ
アルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適
当な酸化剤でエポキシ化することによつて得られる、シ
クロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイ
ド含有化合物が好ましい。
【0040】脂肪族エポキシドの好ましいものとして
は、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキ
サイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があ
り、その代表例としては、エチレングリコールのジグリ
シジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジル
エーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジ
ルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエ
ーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド
付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アル
コールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコ
ールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリ
シジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそ
のアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル
等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル
等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとして
は、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等
が挙げられる。
【0041】これらのエポキシドのうち、迅速な硬化性
を考慮すると、芳香族エポキシドおよび脂環式エポキシ
ドが好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発
明では、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよい
が、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0042】ビニルエーテル化合物としては、例えばエ
チレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコ
ールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニ
ルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、
ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオ
ールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエー
テル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、
トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又は
トリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、n
−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、
オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエ
ーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチル
ヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノール
モノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イ
ソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエーテル−
O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタ
デシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等
が挙げられる。
【0043】これらのビニルエーテル化合物のうち、硬
化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジ又はトリビニ
ルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化
合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合
物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組
み合わせて使用してもよい。
【0044】本発明に係わるオキセタン化合物は、オキ
セタン環を有する化合物のことであり、特開2001−
220526、同2001−310937に紹介されて
いるような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用でき
る。
【0045】オキセタン環を5個以上有する化合物を使
用すると、組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難
になったり、又、組成物のガラス転移温度が高くなるた
め、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしま
う。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物とし
ては、オキセタン環を1〜4個有する化合物が好まし
い。
【0046】1個のオキセタン環を有する化合物として
は、下記一般式(1)で示される化合物等が挙げられ
る。
【0047】
【化5】
【0048】一般式(1)において、R1は、水素原
子、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等
の炭素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のフル
オロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基又は
チエニル基である。R2は、メチル基、エチル基、プロ
ピル基或いはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル
基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル
−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、
1−ブテニル基、2−ブテニル基或いは3−ブテニル基
等の炭素数2〜6個のアルケニル基、フェニル基、ベン
ジル基、フルオロベンジル基、メトキシベンジル基或い
はフェノキシエチル基等の芳香環を有する基、エチルカ
ルボニル基、プロピルカルボニル基或いはブチルカルボ
ニル基等の炭素数2〜6個のアルキルカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基或いはブ
トキシカルボニル基等の炭素数2〜6個のアルコキシカ
ルボニル基、又はエチルカルバモイル基、プロピルカル
バモイル基、ブチルカルバモイル基或いはペンチルカル
バモイル基等の炭素数2〜6個のN−アルキルカルバモ
イル基等である。本発明で使用するオキセタン化合物と
しては、1個のオキセタン環を有する化合物を使用する
ことが、得られる組成物が粘着性に優れ、低粘度で作業
性に優れるため、特に好ましい。
【0049】つぎに、2個のオキセタン環を有する化合
物としては、下記一般式(2)で示される化合物等が挙
げられる。
【0050】
【化6】
【0051】一般式(2)において、R1は前記一般式
(1)におけるものと同様の基である。R3は、例え
ば、エチレン基、プロピレン基或いはブチレン基等の線
状或いは分枝状アルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)
基或いはポリ(プロピレンオキシ)基等の線状或いは分
枝状ポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン基、メ
チルプロペニレン基或いはブテニレン基等の線状或いは
分枝状不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基
を含むアルキレン基、カルボキシル基を含むアルキレン
基、又はカルバモイル基を含むアルキレン基等である。
又、R3は下記一般式(3)、(4)及び(5)で示さ
れる基から選択される多価基でもある。
【0052】
【化7】
【0053】一般式(3)において、R4は水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭
素数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基或いはブトキシ基等の炭素数1〜4個のア
ルコキシ基、塩素原子或いは臭素原子等のハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルコキ
シカルボニル基 、カルボキシル基、又はカルバモイル
基である。
【0054】
【化8】
【0055】一般式(4)において、R5は酸素原子、
硫黄原子、メチレン基、NH、SO、SO2、C(C
32又はC(CH32である。
【0056】
【化9】
【0057】一般式(5)において、R6はメチル基、
エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4
個のアルキル基、又はアリール基である。nは0〜20
00の整数である。R7はメチル基、エチル基、プロピ
ル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、
又はアリール基である。R7は、下記一般式(6)で示
される基から選択される基でもある。
【0058】
【化10】
【0059】一般式(6)において、R8はメチル基、
エチル基、プロピル基及びブチル基等の炭素数1〜4個
のアルキル基、又はアリール基である。mは0〜100
の整数である。2個のオキセタン環を有する化合物の具
体例としては、下記で示される化合物等が挙げられる。
【0060】
【化11】
【0061】上記で示される化合物は、一般式(2)に
おいて、R1がエチル基、R3がカルボニル基である化合
物である。
【0062】
【化12】
【0063】上記で示される化合物は、一般式(2)に
おいて、R1がエチル基、R3が一般式(5)でR6及び
7がメチル基、nが1である化合物である。
【0064】2個のオキセタン環を有する化合物におい
て、上記した化合物以外の好ましい例としては、下記一
般式(7)で示される化合物がある。一般式(7)にお
いて、R1は、前記一般式(1)におけるものと同様の
基である。
【0065】
【化13】
【0066】3〜4個のオキセタン環を有する化合物と
しては、下記一般式(8)で示される化合物等が挙げら
れる。
【0067】
【化14】
【0068】一般式(8)において、R1は、前記一般
式(1)におけるものと同様の基である。R9として
は、例えば下記一般式(9)
【0069】
【化15】
【0070】(ここにおいて、R10はメチル基、エチル
基又はプロピル基等の低級アルキル基である)で表され
る基、
【0071】
【化16】
【0072】で示される基等の炭素数1〜12の分枝状
アルキレン基、分枝状ポリアルキレンオキシ基(pは1
〜10の整数である。)等の基、又は、下記で示される
基等の分枝状ポリシロキシ基等の基が挙げられる。jは
3又は4である。
【0073】
【化17】
【0074】3〜4個のオキセタン環を有する化合物の
具体例としては、下記で示される化合物等が挙げられ
る。
【0075】
【化18】
【0076】さらに、上記した以外の1〜4個のオキセ
タン環を有する化合物の例としては、下記一般式(1
0)で示される化合物がある。
【0077】
【化19】
【0078】一般式(10)において、R1は一般式
(1)におけるものと同様の基であり、R8は一般式
(6)におけるものと同様の基である。R11はメチル
基、エチル基、プロピル基又はブチル基等の炭素数1〜
4のアルキル基又はトリアルキルシリル基であり、rは
1〜4である。
【0079】本発明で使用するオキセタン化合物の好ま
しい具体例としては、以下に示す化合物がある。
【0080】
【化20】
【0081】上記オキセタン環を有する化合物の製造方
法は特に限定されず、従来知られた方法に従えばよく、
例えばパティソン(D.B.Pattison,J.A
m.Chem.Soc.,3455,79(195
7))が開示している、ジオールからのオキセタン環合
成法等がある。
【0082】又、これら以外にも、分子量1000〜5
000程度の高分子量を有する、1〜4個のオキセタン
環を有する化合物も挙げられる。これらの例として、例
えば以下の化合物が挙げられる。
【0083】
【化21】
【0084】本発明においては、インク硬化の際の記録
材料の収縮を抑える目的で、光重合性化合物として少な
くとも1種のオキセタン化合物と、エポキシ化合物及び
ビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1種の化
合物とを含有することが好ましい。
【0085】本発明に係る色材としては、重合性化合物
の主成分に溶解または分散できる色材が使用出来るが、
耐候性の点から顔料が好ましい。
【0086】本発明で好ましく用いることのできる顔料
を、以下に列挙する。C.I.Pigment Yel
low−1、3、12、13、14、17、81、8
3、87、95、109、42、C.I.Pigmen
t Orange−16、36、38、C.I.Pig
ment Red−5、22、38、48:1、48:
2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:
1、144、146、185、101、C.I.Pig
ment Violet−19、23、C.I.Pig
ment Blue−15:1、15:3、15:4、
18、60、27、29、C.I.Pigment G
reen−7、36、C.I.Pigment Whi
te−6、18、21、C.I.Pigment Bl
ack−7、また、本発明において、プラスチックフィ
ルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げる為に、白
インクを用いることが好ましい。特に、軟包装印刷、ラ
ベル印刷においては、白インクを用いることが好ましい
が、前述した吐出安定性、記録材料のカール・しわの発
生の観点から、自ずと使用量に関しては制限がある。
【0087】上記顔料の分散には、例えば、ボールミ
ル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテー
タ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナ
イザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェ
ーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行
う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤とし
ては、高分子分散剤を用いることが好ましく、高分子分
散剤としてはAvecia社のSolsperseシリ
ーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に
応じたシナージストを用いることも可能である。これら
の分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、
1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は、
溶剤または重合性化合物を用いて行うが、本発明に用い
る活性光線硬化型インクでは、インク着弾直後に反応・
硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が
硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する
溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤
ではなく重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノ
マーを選択することが分散適性上好ましい。
【0088】顔料の分散は、顔料粒子の平均粒径を0.
08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は
0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよ
う、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条
件を適宜設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズ
ルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明
性および硬化の感度を維持することができる。
【0089】本発明に係るインクにおいては、色材濃度
として、インク全体の1質量%乃至10質量%であるこ
とが好ましい。
【0090】本発明に係るインクには、上記説明した以
外に様々な添加剤を用いることができる。例えば、界面
活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整す
るためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビ
ニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類
を添加することが出来る。記録媒体との密着性を改善す
るため、極微量の有機溶剤を添加することも有効であ
る。この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範
囲での添加が有効であり、その使用量は0.1〜5%の
範囲であり、好ましくは0.1〜3%である。また、ラ
ジカル重合性モノマーと開始剤を組み合わせ、ラジカル
・カチオンのハイブリッド型硬化インクとすることも可
能である。
【0091】本発明の画像形成方法においては、インク
組成物をインクジェット記録方式により記録材料上に吐
出、描画し、次いで紫外線などの活性光線を照射してイ
ンクを硬化させる。
【0092】本発明において、インクが着弾し、活性光
線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μm
であることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線
硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が20μ
mを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラ
スチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前
述した記録材料のカール・しわの問題でだけでなく、印
刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題が有
るため使えない。
【0093】インクの吐出条件としては、記録ヘッド及
びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐
出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクは、温
度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま
液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣
化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一
定に保つことが必要である。インク温度の制御幅として
は、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に
好ましくは設定温度±1℃である。
【0094】また、本発明では、各ノズルより吐出する
液滴量が2〜15plであることが好ましい。高精細画
像を形成するためには、液滴量がこの範囲であることが
必要であるが、この液滴量で吐出する場合、前述した吐
出安定性が特に厳しくなり、酸増殖剤が必須となる。
【0095】本発明の画像記録方法においては、発生光
線の照射条件として、インク着弾後0.001〜2.0
秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、より好
ましくは0.001〜1.0秒である。高精細な画像を
形成するためには、照射タイミングができるだけ早いこ
とが特に重要となる。
【0096】活性光線の照射方法として、その基本的な
方法が特開昭60−132767号に開示されている。
これによると、記録ヘッドユニットの両側に光源を設
け、シャトル方式で記録ヘッドと光源を走査する。照射
は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることにな
る。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了さ
せる。米国特許第6,145,979号では、照射方法
として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされ
た光源を記録ヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、
記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発
明の画像形成方法においては、これらのいずれの照射方
法も用いることができる。
【0097】また、活性光線を照射を2段階に分け、ま
ずインク着弾後0.001〜2.0秒の間に前述の方法
で活性光線を照射し、かつ、全印字終了後、更に活性光
線を照射する方法も好ましい態様の1つである。活性光
線の照射を2段階に分けることで、よりインク硬化の際
に起こる記録材料の収縮を抑えることが可能となる。
【0098】本発明では、硬化に有効な波長域における
ピーク(最高)照度が0.1mW/cm2以上、50m
W/cm2未満の低照度の活性光線を用いることが好ま
しい。従来、UVインクジェット方式では、インク着弾
後のドット広がり、滲みを抑制するために、硬化に有効
な波長域におけるピーク(最高)照度が50mW/cm
2を超える高照度の光源が用いられるのが通常であっ
た。しかしながら、これらの光源を用いると、特にシュ
リンクラベルなどでは、記録材料の収縮があまりにも大
きく、実質上使用できないのが現状であった。本発明で
は、熱塩基発生剤を用いることで、硬化に有効な波長域
におけるピーク照度が0.1mW/cm2以上、50m
W/cm2未満の低照度の活性光線を用いても、高精細
な画像を形成でき、かつ、記録材料の収縮もない。
【0099】活性光線照射で用いる光源の例としては、
低圧水銀ランプ、UVレーザー、キセノンフラッシュラ
ンプ、捕虫灯、ブラックライト、殺菌灯、冷陰極管、L
EDをなどがあるが、これらに限定されない。
【0100】また、本発明では、硬化に有効な波長域に
おけるピーク照度が50mW/cm 2以上、3000m
W/cm2以下の活性光線を用いることも有効である。
従来のUVインクジェット記録に用いられる高照度の光
源であるが、上述のように記録材料の収縮課題が有り、
軟包装印刷・ラベル印刷分野では実質UVインクジェッ
ト記録は使用されていなかった。本発明の構成では、こ
の問題は解消され、従来使われている高照度の光源を用
いても、各種プラスチックフィルムへの高精細画像の形
成が可能となる。光源の例としては、例えば、高圧水銀
ランプ、メタルハライドランプ、無電極UVランプなど
が有るが、これらに限定されない。
【0101】本発明で用いることのできる記録材料とし
ては、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる
軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチックおよび
そのフィルムを用いることができ、各種プラスチックフ
ィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィ
ルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィル
ム、PEフィルム、TACフィルムを挙げることができ
る。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、
ゴム類などが使用できる。また、金属類や、ガラス類に
も適用可能である。これらの記録材料の中でも、特に熱
でシュリンク可能な、PETフィルム、OPSフィル
ム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルム
へ画像を形成する場合に本発明の構成は、有効となる。
これらの基材は、インクの硬化収縮、硬化反応時の発熱
などにより、フィルムのカール、変形が生じやすいばか
りでなく、インク膜が基材の収縮に追従し難い。
【0102】これら、各種プラスチックフィルムの表面
エネルギーは大きく異なり、記録材料によってインク着
弾後のドット径が変わってしまうことが、従来から問題
となっていた。本発明の構成では、表面エネルギーの低
いOPPフィルム、OPSフィルムや表面エネルギーの
比較的大きいPETまでを含む、表面エネルギーが35
〜60×10-3N/mの広範囲の記録材料に良好な高精
細な画像を形成できる。
【0103】本発明において、包装の費用や生産コスト
等の記録材料のコスト、プリントの作成効率、各種のサ
イズのプリントに対応できる等の点で、長尺(ウェブ)
な記録材料を使用する方が有利である。
【0104】
【実施例】以下本発明を具体的に説明するが本発明はこ
れにより限定されるものではない。
【0105】実施例1(高照度露光) 〈インク組成〉表1、2及び3に記載の様にそれぞれ、
K、C、M、Y、Lk、Lc、Lm、Lyからなる本発
明のインク組成物1〜3及び比較1を得た。K、C、
M、Yはそれぞれ濃ブラック、濃シアン、濃マゼンタ、
濃イエローのインクを、Lk、Lc、Lm、Lyはそれ
ぞれ淡ブラック、淡シアン、淡マゼンタ、淡イエローの
インクである。尚、各インクの組成は、各成分の質量%
で表した。
【0106】
【表1】
【0107】
【表2】
【0108】
【表3】
【0109】
【化22】
【0110】
【化23】
【0111】〈インクジェット記録〉ピエゾ型インクジ
ェットノズルを用いたインクジェット記録装置によっ
て、表4に記載の表面エネルギーをもつ巾600mm、
長さ1000mの長尺記録材料へ複数画像記録を行っ
た。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッ
ド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエ
ゾヘッドからなり、前室タンクからヘッド部分まで断熱
を行うと共に50℃に加温を行った。ピエゾヘッドは、
2〜15plのマルチサイズドットを720×720d
pi(1インチ、即ち2.54cm当たりのドット数)
の解像度で吐出できるよう駆動し、吐出した。記録はそ
れぞれ、表4に示すように、長尺記録材料としてキャス
トコート紙、和紙、OPP(Oriented pol
ypropylene)、ONy(Oriented
nylon)、PET(Polyester)、PVC
(Polyvinylchloride)を用いて行
い、着弾後のUV照射条件は、記録ヘッドの両横に表4
に示す光源を置き照射するようにした。
【0112】記録後、トータルインク膜厚を測定したと
ころ、2.3〜13μmであった。
【0113】
【表4】
【0114】《評価項目》それぞれ10m記録後、10
0m記録後、500m記録後の結果を表5に示す。
【0115】(文字品質)Y、M、C、K各色の目標濃
度で6ポイントMS明朝体文字を印字し、文字のガサツ
キをルーペで拡大評価した。 ◎・・・ガサツキなし ○・・・僅かにガサツキが見える △・・・ガサツキが見えるが、文字として判別でき、ギ
リギリ使えるレベル ×・・・ガサツキがひどく、文字がかすれていて使えな
いレベル (色混じり(にじみ))隣り合う各色ドットをルーペで
拡大し、にじみ具合を目視評価した。 ◎・・・隣り合うドット形状が真円を保ち、にじみがな
い ○・・・隣り合うドット形状はほぼ真円を保ち、ほとん
どにじみがない △・・・隣り合うドットが少しにじんでいてドット形状
が少しくずれているが、ギリギリ使えるレベル ×・・・隣り合うドットがにじんで混じりあっており、
使えないレベル (印刷物しわ、カール)印刷直後に印刷物を手に取り、
照射・硬化によりしわやカールが発生していないかを目
視評価した ○・・・良好 △・・・やや良好(なんとか実用に耐えられるレベル) ×・・・悪い、印刷物にしわがよりカールも見られる
【0116】
【表5】
【0117】本発明の構成は、あらゆる記録材料に非常
に安定に高精細な画像を、記録材料のしわなく形成する
ことができる。
【0118】実施例2(低照度露光) 表6、7及び8記載の本発明及び比較のインク組成物を
得た。
【0119】
【表6】
【0120】
【表7】
【0121】
【表8】
【0122】
【化24】
【0123】表9の照射条件・記録材料としてユポ粘着
紙、OPP、PET、ONy、PVC、OPS(Ori
ented Polystyrene)を用い、前室タ
ンクからヘッド部分までの加温を60℃に変更し、ま
た、記録ヘッド両横に表9に示す光源を置き、同じく表
9に示すやり方で照射した以外は、実施例1と同様な記
録・評価を行った。
【0124】
【表9】
【0125】膜厚は白インクを用いたため厚くなり、
2.3〜19.6μmとなった。結果を表10に示す。
【0126】
【表10】
【0127】本発明の構成は、白インクを用いて低照度
露光しても、あらゆる記録材料に非常に安定に高精細な
画像を、記録材料のしわなく形成することができる。
【0128】
【発明の効果】本発明により、あらゆる記録材料に対
し、文字品質に優れ、色混じりの発生がなく、高精細な
画像を記録することができ、かつ印刷物のしわやカール
の発生が無いインクジェット記録方法による画像形成方
法、印刷物及び記録装置を提供することができた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 3/04 101Z

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 選択的にインク滴の吐出制御可能な少な
    くとも1つのノズルを有する記録ヘッドで、活性光線に
    より硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成方
    法において、光酸発生剤及び熱塩基発生剤を含有するイ
    ンクを用いることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記インクが着弾した後、0.001〜
    2.0秒の間に活性光線を照射することを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 前記インクが着弾し、活性光線を照射し
    て硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドの各ノズルより吐出する
    インク液滴量が、2〜15plであることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記インクの少なくとも1色が、白イン
    クであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記インク中に、光重合性化合物として
    少なくとも1種のオキセタン化合物と、エポキシ化合物
    及びビニルエーテル化合物から選ばれる少なくとも1種
    の化合物とを含有することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 インク非吸収性記録材料を用いて、請求
    項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成方法により作
    成したことを特徴とする印刷物。
  8. 【請求項8】 前記インク非吸収性記録材料の表面エネ
    ルギーが、35〜60×10-3N/mであることを特徴
    とする請求項7に記載の印刷物。
  9. 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の画
    像形成方法で用いる記録装置において、活性光線の硬化
    に有効な波長域でのピーク照度が、0.1mW/cm2
    以上、50mW/cm2未満であることを特徴とする記
    録装置。
  10. 【請求項10】 請求項7又は8に記載の印刷物の作成
    に用いる記録装置において、活性光線の硬化に有効な波
    長域でのピーク照度が、0.1mW/cm2以上、50
    mW/cm2未満であることを特徴とする記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    画像形成方法で用いる記録装置において、活性光線の硬
    化に有効な波長域でのピーク照度が、50mW/cm2
    以上、3000mW/cm2以下であることを特徴とす
    る記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項7又は8に記載の印刷物の作成
    に用いる記録装置において、活性光線の硬化に有効な波
    長域でのピーク照度が、50mW/cm2以上、300
    0mW/cm2以下であることを特徴とする記録装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッド及びインクを、35〜
    100℃に加熱してインクを吐出することを特徴とする
    請求項9〜12のいずれか1項に記載の記録装置。
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