JP2004284144A - 画像形成方法とインクジェット記録装置、及びそれに用いる活性光線硬化型インク - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インクジェット記録ヘッドより、活性光線硬化型インクを記録材料上に吐出して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、光沢センサーにより記録材料の種類を検知し、記録材料の種類に応じて該活性光線硬化型インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を制御することを特徴とする画像形成方法。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成方法とインクジェット記録装置、及びそれに用いる活性光線硬化型インクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作成することが出来るため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な画像形成分野に応用されてきている。
【0003】
特に最近は、微細なドットを出射制御する記録装置と、色再現域、耐久性、出射適性等を改善したインク、及びインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢などを飛躍的に向上させた専用紙を用いたインクジェット記録方法によって、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となってきている。
【0004】
しかしながら、今日のインクジェット記録方式の高画質化は、記録装置、インク、専用紙の全てが揃って初めて達成されている。専用紙を必要とするインクジェットシステムは、記録媒体(記録材料ともいう)が制限されることから、専用記録媒体を使った場合のコストアップが問題となっている。そこで、専用紙と異なる被転写媒体へインクジェット記録方式により記録し、しかも高画質を保持する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット記録方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いるソルベント系インクジェット記録方式や、記録後紫外線(UV)光等の活性光線により架橋させるインクジェット記録方式などがある。
【0005】
中でも、紫外線硬化型(活性光線硬化型)インクジェット記録方式は、ソルベント系インクジェット記録方式に比べ低臭気、速乾性であり、インク吸収性の無い記録媒体への高画質記録も可能な点で、近年注目されつつある。例えば、特開平6−200204号公報、特表2000−504778号公報において、紫外線硬化型インクが開示されている。
【0006】
しかし、これらのインクを用いたとしても、記録材料の種類や作業環境によっては、着弾後のドット径が大きく変化してしまい、様々な記録材料に対して、高精細な画像を形成することは出来ない。さらなる改良が進められてはいるが、なお、性能が実用レベルに達していないのが現状である。
【0007】
紫外線硬化型インクとしては、特開2002−188025号公報に記載されている如く、アクリル系組成物を中心としたラジカル重合型紫外線硬化型インクとカチオン重合型紫外線硬化型インクがある。このうちラジカル重合型紫外線硬化型インクは、その重合メカニズム上、酸素が介在した環境では酸素阻害作用を受けるため硬化性が落ちる問題がある。一方、カチオン重合型紫外線硬化型インクは、酸素阻害作用を受けることがないが、重合反応の性質上、分子レベルの水分(湿度)の影響を受けやすいといった問題がある。特に、インク吸収性の記録材料と非吸収性の記録材料とで、上記影響の受け易さが大きく異なり問題となっていた。しかしながら、これらの問題解決策とは別に、いずれの方式においても有効な、画質改善策が求められていた。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−200204号公報 特許請求の範囲
【0009】
【特許文献2】
特表2000−504778号公報 特許請求の範囲
【0010】
【特許文献3】
特開2002−188025号公報 特許請求の範囲、第2〜第7頁
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、活性光線により硬化するインクをインクジェット記録方法により様々な記録材料に印字した場合にも、再現性良く高精細な画像を形成できる画像形成方法及びインクジェット記録装置と、それに用いる活性光線硬化型インクを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、光沢センサーにより記録材料の種類を検知し、記録材料の種類に応じて該活性光線硬化型インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を制御することで、様々な記録材料に、再現性良く高精細な画像を形成できることを見出した。特に、記録材料が吸収性の材料であると認識した場合に、該インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を非吸収性の材料の場合よりも短くすることが有効であることを見出し、本発明に至った。
【0013】
即ち、本発明の目的は、以下の構成のいずれかを採ることにより達成された。
〔1〕 インクジェット記録ヘッドより、活性光線硬化型インクを記録材料上に吐出して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、光沢センサーにより記録材料の種類を検知し、記録材料の種類に応じて該活性光線硬化型インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を制御することを特徴とする画像形成方法。
【0014】
〔2〕 光沢センサーにより記録材料が吸収性の材料であると認識した場合に、該インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を非吸収性の材料の場合よりも短くすることを特徴とする〔1〕記載の画像形成方法。
【0015】
〔3〕 活性光線硬化型インクが着弾し、ランプを照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載の画像形成方法。
【0016】
〔4〕 記録ヘッドの各ノズルより吐出するインク液滴量が、1〜15plであることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【0017】
〔5〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置において、記録ヘッドを収納したキャリッジの両脇にランプユニットを搭載し、インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を調整する手段が、キャリッジとランプユニットの間の距離であることを特徴とするインクジェット記録装置。
【0018】
〔6〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置において、ラインヘッド方式の記録ヘッドの下流にランプユニットを搭載し、インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を調整する手段が、記録ヘッドとランプユニットの間の距離であることを特徴とするインクジェット記録装置。
【0019】
〔7〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置において、ラインヘッド方式の記録ヘッドの下流にランプユニットを搭載し、インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を調整する手段が、記録材料の搬送速度であることを特徴とするインクジェット記録装置。
【0020】
〔8〕 記録材料を加熱する手段を有することを特徴とする〔5〕〜〔7〕のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
【0021】
〔9〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられ、25℃における粘度が7〜50mPa・sであることを特徴とする活性光線硬化型インク。
【0022】
〔10〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられ、光重合性モノマーとして、少なくとも1種のオキセタン環を有する化合物を含有することを特徴とする活性光線硬化型インク。
【0023】
〔11〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられ、光重合性モノマーとして、少なくとも1種のオキセタン環を有する化合物を60〜95質量%、少なくとも1種のオキシラン基を有する化合物を5〜40質量%、少なくとも1種のビニルエーテル化合物を0〜40質量%の範囲で含有することを特徴とする活性光線硬化型インク。
【0024】
従来の活性光線硬化型インクを用いたインクジェット記録方法では、記録材料の厚さを検知するセンサーを用いたりする例はあるが、光沢センサーを用いて記録材料の種類を検知し、かつ、インクが着弾してから活性光線を照射するまでの時間を可変することは、行われていなかった。
【0025】
上記本発明の方式は、シリアルタイプのインクジェット記録でも、ラインヘッドタイプのインクジェット記録でも有用であり実用化の意義が大きい。
【0026】
更に、光重合性化合物としてオキセタン環を有する化合物を含有するインクを用いる場合、インクジェット記録をする上で重要な特性とされる吐出安定性が非常に良好で、再現性よく高画質な画像を形成することができる、画期的な構成であることもわかった。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0028】
《画像形成方法》
まず本発明の画像形成方法について説明する。
【0029】
本発明の画像形成方法においては、インクをインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで活性光線を照射し硬化する。その際、光沢センサーにより記録材料の種類を検知し、記録材料の種類に応じて該活性光線硬化型インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を制御する。光沢センサーとしては、例えば、オムロン社製の光沢センサーがある(図3に特性を示す)。これにより、普通紙・上質紙などのインク吸収性の記録材料と、コート紙・光沢紙・プラスチックフィルム、などの非吸収性の記録材料を区別できる。
【0030】
本発明の画像形成方法においては、記録材料がインク吸収性の材料であると認識した場合に、該インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を非吸収性の材料の場合よりも短くすることが好ましい。調整手段としては、例えば、図1に示すようなシリアルタイプのインクジェット記録装置においては、キャリッジと活性光線の照射手段(ランプユニット)の間の距離で調整することが好ましい。
【0031】
また、図2に示すようなラインヘッドタイプのインクジェット記録装置においては、記録ヘッドと記録ヘッドより下流にあるランプユニットの間の距離で調整したり、記録材料の搬送速度で調整することが好ましい。
【0032】
次いで、本発明の画像形成方法で用いることのできるインクジェット記録装置について、図面を適宜参照しながら説明する。なお、例示する図面のインクジェット記録装置は、あくまでも本発明のインクジェット記録装置の一態様であり、本発明はこの図面に記載の構成に限定されれるものではない。
【0033】
図1は、本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の一例を示す正面図である。
【0034】
インクジェット記録装置1は、ヘッドキャリッジ2、インクジェット記録ヘッド3、210〜280nmに最高照度を有する発光ダイオードを複数個配列したランプである照射手段4、プラテン部5等を備えて構成される。このインクジェット記録装置1は、記録材料Pの下にプラテン部5が設置されている。プラテン部5は、紫外線を吸収する機能を有しており、記録材料Pを通過してきた余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を非常に安定に再現できる。
【0035】
記録材料Pは、ガイド部材6に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における手前から奥の方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持されたインクジェット記録ヘッド3の走査を行なう。
【0036】
ヘッドキャリッジ2は記録材料Pの上側に設置され、記録材料P上の画像印刷に用いる色の数に応じてインクジェット記録ヘッド3を複数個、インク吐出口31を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態で、インクジェット記録装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
【0037】
なお、図1ではヘッドキャリッジ2がホワイト(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)、ライトイエロー(Ly)、ライトマゼンタ(Lm)、ライトシアン(Lc)、ライトブラック(Lk)、ホワイト(W)の各インクジェット記録ヘッド3を収納するものとして描図を行なっているが、実施の際にはヘッドキャリッジ2に収納されるインクジェット記録ヘッド3の色数は、適宜決められるものである。また、各インクジェット記録ヘッド3の間に、照射手段4(ランプ)を設けても良い。
【0038】
インクジェット記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給された活性光線硬化型インク(例えば、紫外線硬化型インク)を、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、インク吐出口31から記録材料Pに向けて吐出する。インクジェット記録ヘッド3により吐出される紫外線硬化型インクは、色材、重合性モノマー、開始剤等を含んで構成されており、紫外線の照射を受けることにより、開始剤が触媒として作用することに伴なうモノマーの架橋、重合反応によって硬化する性質を有する。
【0039】
インクジェット記録ヘッド3は、記録材料Pの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に記録材料Pの他端まで移動するという走査の間に、記録材料Pにおける一定の領域(着弾可能領域)に対して紫外線硬化型インクをインク滴として吐出し、着弾可能領域にインク滴を着弾させる。
【0040】
上記走査を適宜回数行ない、1領域の着弾可能領域に向けて紫外線硬化型インクの吐出を行なった後、搬送手段で記録材料を図1における手前から奥方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行ないながら、インクジェット記録ヘッド3により上記着弾可能領域に対し、図1における奥方向に隣接した次の着弾可能領域に対して紫外線硬化型インクの吐出を行なう。
【0041】
上述の操作を繰り返して、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動してインクジェット記録ヘッド3から紫外線硬化型インクを吐出することにより、記録材料P上に紫外線硬化型インク液滴の集合体からなる画像が形成される。
【0042】
この画像形成を始めるに先立って、あらかじめ紙質を検知し、それに応じて紫外線の照射手段4とヘッドキャリジ2の距離d1を変更してから画像形成を開始する。なお、7はd1変更を可能にするための蛇腹構造である。
【0043】
図2は、インクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
【0044】
図2で示したインクジェット記録装置は、ラインヘッド方式と呼ばれており、ヘッドキャリッジ2に、各色のインクジェット記録ヘッド3を、記録材料Pの全幅をカバーするようにして、複数個、固定配置されている。
【0045】
一方、ヘッドキャリッジ2の下流側には、同じく記録材料Pの全幅をカバーするようにして、本発明に係る210〜280nmに最高照度を有する発光ダイオードからなる照射光源8、例えば、図2に示すように走査方向に4個、副走査方向に10個配列して、インク印字面全域をカバーするように配置されている照射手段4が設けられている。
【0046】
このラインヘッド方式では、ヘッドキャリッジ2及び照射手段4は走査せず、記録材料Pのみが、搬送されて、インク出射及び硬化を行って画像形成を行う。
【0047】
この装置においては、ヘッドキャリジ2と照射手段4との間の距離d2を変更可能とし、光沢センサー10の情報に基づいて適正な距離にしてから、画像形成を行うことにする。
【0048】
従来、光沢センサーの情報を元に、上記のような調整手段により光照射タイミングを調整できるインクジェット記録装置はなかった。
【0049】
本発明の画像記録方法においては、活性光線の照射条件として、吸収性の記録材料の場合には、インク着弾後0.001〜0.6秒の間に活性光線が照射されることが好ましく、非吸収性材料の場合には0.001〜2秒の間に活性光線が照射されることが好ましい。
【0050】
(インクの吐出条件)
インクの吐出条件としては、記録ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。活性光線硬化型インクは、温度変動による粘度変動幅が大きく、粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、適正でない場合には画質劣化を起こすため、インク温度を上げながらその温度を一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅としては、設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
【0051】
また、本発明では、各ノズルより吐出する液滴量が1〜15plであることが好ましい。
【0052】
本来、高精細画像を形成するためには、液滴量がこの範囲であることが必要であるが、従来の活性光線硬化型インクを用いたインクジェット記録装置では、液滴量が20pl以上であり、高精細な画像を形成する上で問題があった。
【0053】
(インク着弾後の総インク膜厚)
本発明では、記録材料上にインクが着弾し、活性光線を照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることが好ましい。スクリーン印刷分野の活性光線硬化型インクジェット記録では、総インク膜厚が20μmを越えているのが現状であるが、記録材料が薄いプラスチック材料であることが多い軟包装印刷分野では、前述した記録材料のカール・皺の問題だけでなく、印刷物全体のこし・質感が変わってしまうという問題が有るため、過剰な膜厚のインク吐出は好ましくない。
【0054】
尚、ここで「総インク膜厚」とは記録材料に描画されたインクの膜厚の最大値を意味し、単色でも、それ以外の2色重ね(2次色)、3色重ね、4色重ね(白インクベース)のインクジェット記録方式で記録を行った場合でも総インク膜厚の意味するところは同様である。
【0055】
総インク膜厚を上記範囲にするためには、前述の範囲の小液滴量で高濃度なインクを吐出することにより達成できる。
【0056】
従来、活性光線硬化型インクジェット記録方式では、インク着弾後のドット広がり、滲みを抑制のために、ランプ(光源)の総消費電力が1kW・hrを超える高照度の光源が用いられるのが通常であった。しかしながら、これらの光源を用いると、特に、シュリンクラベルなどへの印字では、記録材料のカール・収縮があまりにも大きく、実質上使用出来ないのが現状であった。
【0057】
本発明においては、活性光線を照射するランプの総消費電力が1kW・hr未満であることが好ましい。総消費電力が1kW・hr未満の光源の例としては、蛍光管、冷陰極管、LEDなどがあるが、本発明においては、これらの中でも高出力なLEDを採用する。本発明によれば、高出力かつ発熱の少ないLEDを用い上記のように少ない消費電力であっても、文字品質に優れ、色混じりの発生がなく、高精細な画像を非常に安定に記録することができる。
【0058】
《印刷物》
本発明の構成は、光沢センサーにより非吸収性記録材料と吸収性記録材料とを区別するが、ここで、非吸収性とは、インク組成物(単にインクともいう)を吸収しないと言う意味であり、ブリストウ法におけるインク転移量が、0.1ml/mm2未満であり、実質的に0ml/mm2であるようなものを非吸収性記録材料と定義する。
【0059】
本発明に係る非吸収性記録材料としては、通常の非コート紙、コート紙などの他、いわゆる軟包装に用いられる各種非吸収性のプラスチックおよびそのフィルムが含まれる。各種プラスチックフィルムとしては、例えば、PETフィルム、OPSフィルム、OPPフィルム、ONyフィルム、PVCフィルム、PEフィルム、TACフィルムを挙げることができる。その他のプラスチックとしては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ABS、ポリアセタール、PVA、ゴム類などが使用できる。
【0060】
これら、各種プラスチックフィルムの表面エネルギーは大きく異なり、記録材料によってインク着弾後のドット径が変わってしまうことが、従来から問題となっていた。本発明の構成では、表面エネルギーの低いOPPフィルム、OPSフィルムや表面エネルギーの比較的大きいPETまでを含む、表面エネルギーが0.035〜0.06J/m2の広範囲な記録材料に良好な高精細な画像を形成できる。本発明の効果がより好ましく得られるのは、0.040〜0.06J/m2の範囲の記録材料である。
【0061】
吸収性の記録材料としては、普通紙(コピー用紙)、上質紙などがある。
《インク》
次に、本発明に用いられるインクについて説明する。
【0062】
本発明において用いるインクは少なくとも重合性モノマー、光重合開始剤から構成される。
【0063】
(重合性モノマー)
ラジカル重合性モノマーとしては、各種(メタ)アクリレートモノマーが使用出来る。
【0064】
例えば、イソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルコハク酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸、ラクトン変性可とう性アクリレート、t−ブチルシクロヘキシルアクリレート等の単官能モノマー、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート等の2官能モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の三官能以上の多官能モノマーが挙げられる。
【0065】
この他、重合性のオリゴマー類も、モノマー同様に配合可能である。重合性オリゴマーとしては、エポキシアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、芳香族ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、直鎖アクリルオリゴマー等が挙げられる。
【0066】
なお、感作性、皮膚刺激性、眼刺激性、変異原性、毒性などの観点から、上記モノマーの中でも特に、イソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、イソボルニルアクリレート、ラクトン変性可とう性アクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。
【0067】
更にこの中でも、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、イソステアリルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、イソボルニルアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カウプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートが特に好ましい。
【0068】
カチオン重合性モノマーとしては、各種公知のカチオン重合性のモノマーを併用できる。例えば、特開平6−9714号、特開2001−31892号、特開2001−40068号、特開2001−55507号、特開2001−310938号、特開2001−310937号、特開2001−220526号の各公報に例示されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、などが挙げられる。
【0069】
芳香族エポキシドとして好ましいものは、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジルエーテルであり、例えばビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、ならびにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられる。
【0070】
脂環式エポキシドとしては、少なくとも1個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロアルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化することによつて得られる、シクロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイド含有化合物が好ましい。
【0071】
脂肪族エポキシドの好ましいものとしては、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があり、その代表例としては、エチレングリコールのジグリシジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジルエーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられる。
【0072】
これらのエポキシドのうち、速硬化性を考慮すると、芳香族エポキシドおよび脂環式エポキシドが好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発明では、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0073】
ビニルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエーテル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
【0074】
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジ又はトリビニルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0075】
オキセタン化合物は、オキセタン環を有する化合物のことであり、特開2001−220526号、特開2001−310937号の各公報に紹介されているような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用できる。
【0076】
本発明ではオキサタン化合物を用いることが好ましいが、オキセタン環を5個以上有する化合物を使用すると、組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難になったり、又組成物のガラス転移温度が高くなるため、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしまう。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物は、オキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。
【0077】
1個のオキセタン環を有する化合物としては、下記式(1)で示される化合物等が挙げられる。
【0078】
【化1】
【0079】
式(1)において、R1は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、炭素数1〜6個のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基又はチエニル基である。R2は、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基或いは3−ブテニル基等の炭素数2〜6個のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基、フルオロベンジル基、メトキシベンジル基或いはフェノキシエチル基等の芳香環を有する基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基或いはブチルカルボニル基等の炭素数2〜6個のアルキルカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基或いはブトキシカルボニル基等の炭素数2〜6個のアルコキシカルボニル基、又はエチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基或いはペンチルカルバモイル基等の炭素数2〜6個のN−アルキルカルバモイル基等である。本発明で使用するオキセタン化合物としては、1個のオキセタン環を有する化合物を使用することが、得られる組成物が粘着性に優れ、低粘度で作業性に優れるため、特に好ましい。
【0080】
つぎに、2個のオキセタン環を有する化合物としては、下記式(2)で示される化合物等が挙げられる。
【0081】
【化2】
【0082】
式(2)において、R1は、前記式(1)におけるものと同様の基である。R3は、例えば、エチレン基、プロピレン基或いはブチレン基等の線状或いは分枝状アルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)基或いはポリ(プロピレンオキシ)基等の線状或いは分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン基、メチルプロペニレン基或いはブテニレン基等の線状或いは分枝状不飽和炭化水素基、カルボニル基、カルボニル基を含むアルキレン基、カルボキシル基を含むアルキレン基、又はカルバモイル基を含むアルキレン基等である。又、R3は、下記式(3)、(4)及び(5)で示される基から選択される多価基でもある。
【0083】
【化3】
【0084】
式(3)において、R4は、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基或いはブトキシ基等の炭素数1〜4個のアルコキシ基、塩素原子或いは臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルコキシカルボニル基、カルボキシル基、又はカルバモイル基である。
【0085】
【化4】
【0086】
式(4)において、R5は、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、NH、SO、SO2、C(CF3)2又はC(CH3)2である。
【0087】
【化5】
【0088】
式(5)において、R6は、メチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、又はアリール基である。nは、0〜2000の整数である。R7はメチル基、エチル基、プロピル基或いはブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、又はアリール基である。R7は、下記式(6)で示される基から選択される基でもある。
【0089】
【化6】
【0090】
式(6)において、R8は、メチル基、エチル基、プロピル基及びブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、又はアリール基である。mは、0〜100の整数である。2個のオキセタン環を有する化合物の具体例としては、下記式(7)及び(8)で示される化合物等が挙げられる。
【0091】
【化7】
【0092】
式(7)で示される化合物は、式(2)において、R1がエチル基、R3がカルボキシル基である化合物である。
【0093】
【化8】
【0094】
式(8)で示される化合物は、式(2)において、R1がエチル基、R3が式(5)でR6及びR7がメチル基、nが1である化合物である。
【0095】
2個のオキセタン環を有する化合物において、上記した化合物以外の好ましい例としては、下記式(9)で示される化合物がある。式(9)において、R1は、前記式(1)におけるものと同様の基である。
【0096】
【化9】
【0097】
3〜4個のオキセタン環を有する化合物としては、下記式(10)で示される化合物等が挙げられる。
【0098】
【化10】
【0099】
式(10)において、R1は、前記式(1)におけるものと同様の基である。R9は、例えば下記式(11)〜(13)で示される基等の炭素数1〜12の分枝状アルキレン基、下記式(14)で示される基等の分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基又は下記式(15)で示される基等の分枝状ポリシロキシ基等が挙げられる。jは、3又は4である。
【0100】
【化11】
【0101】
式(11)において、R10はメチル基、エチル基又はプロピル基等の低級アルキル基である。
【0102】
式(14)において、pは1〜10の整数である。
3〜4個のオキセタン環を有する化合物の具体例としては、下記式(16)で示される化合物等が挙げられる。
【0103】
【化12】
【0104】
さらに、上記した以外の1〜4個のオキセタン環を有する化合物の例としては、下記式(17)で示される化合物がある。
【0105】
【化13】
【0106】
式(17)において、R8は式(6)におけるものと同様の基である。R11はメチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基又はトリアルキルシリル基であり、rは1〜4である。
【0107】
本発明で使用するオキセタン化合物の好ましい具体例としては、以下に示す化合物がある。
【0108】
【化14】
【0109】
上記オキセタン環を有する化合物の製造方法は特に限定されず、従来知られた方法に従えばよく、例えばパティソン(D.B.Pattison,J.Am.Chem.Soc.,3455,79(1957))が開示している、ジオールからのオキセタン環合成法等がある。
【0110】
又、これら以外にも、分子量1000〜5000程度の高分子量を有する、1〜4個のオキセタン環を有する化合物も挙げられる。これらの例として、例えば以下の化合物が挙げられる。
【0111】
【化15】
【0112】
本発明においては、重合性のモノマーとして、単官能、二官能、三官能以上の多官能モノマーを併用することが特に好ましい。単官能モノマーは硬化時の収縮率を下げる効果が大きく、また低粘度でインクジェット記録時の射出安定性が得られやすい。二官能モノマーは適度な感度と様々な記録材料への接着性に優れる。三官能以上の多官能モノマーは感度および硬化後の膜強度を得られる。これら三者を併用することで、硬化収縮によるカールや波打ちの防止、基材への接着性・追従性、高感度化、が達成される。特に印刷後基材自体を収縮させるシュリンクフィルムの場合には非常に有効である。
【0113】
単官能モノマーはインク組成物全体の5〜40質量%、二官能モノマーは5〜40質量%、三官能以上の多官能モノマーは5〜30質量%含有させることが好ましい。併用するモノマーは、その溶解性パラメーター(SP値)の最大値と最小値の差が、1以上である組合せが、様々な基材への接着性、硬化収縮起因のカールを防止する点で好ましい。更に好ましくは1.5以上である。
【0114】
本発明に用いられるインクとしては、上記モノマーの中でも、酸素重合阻害のないカチオン重合性モノマーが好ましく、なかでもオキセタン環を有する化合物を用いることが硬化性の点で好ましい。更に、オキセタン環60〜95質量%、オキシラン基を有する化合物5〜40質量%、ビニルエーテル化合物0〜40質量%、含む併用系が硬化性・吐出安定性の点で好ましい。
【0115】
光ラジカル重合開始剤としては、アリールアルキルケトン、オキシムケトン、チオ安息香酸S−フェニル、チタノセン、芳香族ケトン、チオキサントン、ベンジルとキノン誘導体、ケトクマリン類などの従来公知の重合開始剤が使用出来る。重合開始剤については「UV−EB硬化技術の応用と市場」(シーエムシー出版、田畑米穂監修/ラドテック研究会編集)に詳しい。中でもアシルフォスフィンオキシドやアシルホスフォナートは、感度が高く、重合開始剤の光開裂により吸収が減少するため、インクジェット記録方式のように1色当たり5〜12μmの厚みを持つインク画像での内部硬化に特に有効である。
【0116】
具体的には、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドなどが好ましい。
【0117】
光カチオン重合開始剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編「イメージング用有機材料」ぶんしん出版(1993年)187〜192ページ参照、技術情報協会「光硬化技術」2001年、に紹介されている光酸発生剤)。
【0118】
本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。
第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C6F5)4 −、PF6 −、AsF6 −、SbF6 −、CF3SO3 −塩を挙げることができる。対アニオンとしてボレート化合物をもつものが酸発生能力が高く好ましい。オニウム化合物の具体的な例を以下に示す。
【0119】
【化16】
【0120】
第2に、スルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができる。具体的な化合物を以下に例示する。
【0121】
【化17】
【0122】
第3に、ハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができる。以下に具体的な化合物を例示する。
【0123】
【化18】
【0124】
第4に、鉄アレン錯体を挙げることができる。
【0125】
【化19】
【0126】
また、前述のモノマー同様、安全性を考慮した選択では、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(ダロキュア(R)1173)が好適に用いられる。好ましい添加量は、インク組成物全体の1〜6質量%、好ましくは2〜5質量%である。
【0127】
本発明では、インク膜の基材への接着性・追従性を上げる観点から、波長または強度を変えて2段階に照射を分けることも可能であり、重合開始剤についても吸光波長の異なる2種以上を併用することが特に好ましい。
【0128】
本発明の活性光線硬化型インクは、上述の活性光線硬化型組成物と共に、各種公知の染料及び/または顔料を含有しているが、好ましくは顔料を含有する。
【0129】
顔料としては、
C.I Pigment Yellow1,3,12,13,14,17,81,83,87,95,109,42、
C.I Pigment Orange16,36,38、
C.I Pigment Red5,22,38,48:1,48:2,48:4,49:1,53:1,57:1,63:1,144,146,185,101、
C.I Pigment Violet19,23、
C.I Pigment Blue15:1,15:3,15:4,18,60,27,29、
C.I Pigment Green7,36、
C.I Pigment White6,18,21、
C.I Pigment Black7、
が使用出来るが、これに限られるわけではない。
【0130】
また、本発明において、プラスチックフィルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げる為に、白インクを用いることが好ましい。
【0131】
顔料の分散には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤は高分子分散剤を用いることが好ましい。好ましい高分子分散剤としてはAvecia社のSolsperseシリーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。
【0132】
分散媒体は溶剤または重合性化合物で行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
【0133】
分散は、平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することが出来る。色材はインク全体の1〜10質量%の添加量が好ましい。
【0134】
本発明のインクは、特開平8−248561号、特開平9−34106号の各公報をはじめとし、既に公知となっている活性光線の照射で発生した酸により新たに酸を発生する酸増殖剤を光カチオン重合開始剤とともに含有することが好ましい。酸増殖剤を用いることで、更なる薄膜硬化性向上を可能とする。
【0135】
また、保存安定性(保存による粘度上昇が減少)の改良、インクジェット記録における吐出安定性向上の目的で熱塩基発生剤を含有することが好ましい。特に、吐出量の多い白インクを吐出する場合には有効である。
【0136】
熱塩基発生剤としては、例えば、加熱により脱炭酸して分解する有機酸と塩基の塩、分子内求核置換反応、ロッセン転位、ベックマン転位等の反応により分解してアミン類を放出する化合物や、加熱により何らかの反応を起こして塩基を放出するものが好ましく用いられる。具体的には、英国特許第998,949号明細書記載のトリクロロ酢酸の塩、米国特許第4,060,420号明細書に記載のアルファースルホニル酢酸の塩、特開昭59−157637号公報に記載のプロピール酸類の塩、2−カルボキシカルボキサミド誘導体、特開昭59−168440号公報に記載の塩基成分に有機塩基の他にアルカリ金属、アルカリ土類金属を用いた熱分解性酸との塩、特開昭59−180537号公報に記載のロッセン転位を利用したヒドロキサムカルバメート類、加熱によりニトリルを生成する特開昭59−195237号公報に記載のアルドキシムカルバメート類等が挙げられる。その他、英国特許第998,945号、米国特許第3,220,846号、英国特許第279,480号の各明細書、特開昭50−22625号、同61−32844号、同61−51139号、同61−52638号、同61−51140号、同61−53634号、同61−53640号、同61−55644号、同61−55645号の公報等に記載の熱塩基発生剤が有用である。更に具体的に例を挙げると、トリクロロ酢酸グアニジン、トリクロロ酢酸メチルグアニジン、トリクロロ酢酸カリウム、フェニルスルホニル酢酸グアニジン、p−クロロフェニルスルホニル酢酸グアニジン、p−メタンスルホニルフェニルスルホニル酢酸グアニジン、フェニルプロピオール酸カリウム、フェニルプロピオール酸グアニジン、フェニルプロピオール酸セシウム、p−クロロフェニルプロピオール酸グアニジン、p−フェニレン−ビス−フェニルプロピオール酸グアニジン、フェニルスルホニル酢酸テトラメチルアンモニウム、フェニルプロピオール酸テトラメチルアンモニウムがある。上記の熱塩基発生剤は広い範囲で用いることができる。
【0137】
熱塩基発生剤を存在させる際のその濃度は、光重合性モノマーの総量に対して10〜1000質量ppm、特に20〜500質量ppmの範囲であることが好ましい。なお、塩基性化合物は単独で使用しても複数を併用して使用してもよい。
【0138】
この他に、必要に応じて界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することが出来る。記録媒体との密着性を改善するため、極微量の有機溶剤を添加することも有効である。この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有効であり、その量は0.1〜5%、好ましくは0.1〜3%である。
【0139】
また、本発明のインクは25℃における粘度が7〜50mPa・sであることが、硬化環境(温度・湿度)に関係なく吐出が安定し、再現性よく良好な硬化性を得るために好ましい。
【0140】
【実施例】
以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらの例に限定されるものではない。
【0141】
《インク組成物の調製》
インク組成
表1〜4記載のインク組成で下記のようにインクを作製した。
【0142】
【表1】
【0143】
【表2】
【0144】
【表3】
【0145】
【表4】
【0146】
なお、表中の化合物名等以外の数値は「質量部」を示す。
【0147】
【化20】
【0148】
【化21】
【0149】
以上をステンレスビーカーに入れ、65℃ホットプレート上で加熱しながら1時間撹拌混合し溶解させる。
【0150】
これに、表1〜4に示す種類・量のpigmentを入れて、直径1mmのジルコニアビーズ200gと共にポリ瓶に入れ密栓し、ペイントシェーカーにて2時間分散処理した後、ジルコニアビーズを取り除き、表に示す光重合開始剤、増感剤を加えて撹拌混合した。
【0151】
これをプリンター目詰まり防止のため0.8μmメンブランフィルターで濾過してインク組成物を得た。これら表1に示すものをインク組成物セット1、表2〜4に示すものを各々インク組成物セット2〜4という。
【0152】
《インクジェット画像形成方法》
ピエゾ型インクジェットノズルを備えた図1に記載の構成からなるインクジェット記録装置に、上記調製したインク組成物セット1あるいは2を装填し、表5に記載の巾600mm、長さ500mの長尺の各記録材料を用いて、下記の画像記録を連続して行った。
【0153】
実験No.1〜16は、光学活性光線の照射光源は、ダイヤモンドLED(神戸製鋼社製特注品)光源:消費電力1kW・hr未満、記録材料面上最高照度:10mW/cm2、ピーク波長:248nm(ウシオ電機社製USR40)、照度は220〜420nmの積算照度である。
【0154】
本発明の構成はオムロン社製の光沢センサーを記録材料搬送方向上流に設置し、検知した信号を元に、蛇腹部分d1の長さを表5に示す値に可変した。光沢センサーの特性は図3に示す通りで、今回は、記録材料から高さ9.5mmに設置した。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室インクタンクからヘッド部分まで断熱して55℃の加温を行った。ピエゾヘッドは、2〜15plのマルチサイズドットを720×720dpi(2.54cm当たりのドット数)の解像度で吐出できるよう駆動して(キャリッジ走査スピードは600mm/s)、各インクを連続吐出した。着弾した後、キャリッジ両脇のランプユニットにより硬化される。記録後、トータルインク膜厚を測定したところ、2.3〜13μmの範囲であった。
【0155】
実験No.17〜32については、光学活性光線の照射光源は、120W/cmメタルハライドランプ(日本電池社製)3kW光源、記録材料面上最高照度:650mW/cm2、ピーク波長:365nm(ウシオ電機社製USR40)、照度は220〜420nmの積算照度である。
【0156】
また、全く同様に図2に記載のラインヘッド記録方式のインクジェット記録装置を用い、記録材料の搬送スピードは400mm/sとし、インク組成物セット3あるいは4を用いて、画像を形成した。また、本発明の構成はオムロン社製光沢センサーを記録材料搬送方向上流に設置し、検知した信号を元に、可変部分d2の長さを表5に示す値に変え、または、記録材料の搬送スピードを表5に示す値に変更した。また、光沢センサーの特性は前記図3に示す通りで、記録材料から高さ9.5mmに設置した。
【0157】
【表5】
【0158】
PET:polyethylene terephthalate
《インクジェット記録画像の評価》
上記画像形成方法で記録した各画像について、下記の各評価を行った。
【0159】
(文字品質)
Y、M、C、K各色インクを用いて、目標濃度で6ポイントMS明朝体文字を印字し、文字のガサツキをルーペで拡大評価し、下記の基準に則り文字品質の評価を行った。
【0160】
◎:ガサツキなし
○:僅かにガサツキが見える
△:ガサツキが見えるが、文字として判別でき、ギリギリ使えるレベル
×:ガサツキがひどく、文字がかすれていて使えないレベル
(色混じり(滲み))
720dpi(2.54cm当たりのドット数)で、Y、M、C、K各色1ドットが隣り合うように印字し、隣り合う各色dotをルーペで拡大し、滲み具合を目視観察し、下記の基準に則り色混じりの評価を行った。
【0161】
◎:隣り合うドット形状が真円を保ち、滲みがない
○:隣り合うドット形状はほぼ真円を保ち、ほとんど滲みがない
△:隣り合うドットが少し滲んでいてdot形状が少しくずれているが、ギリギリ使えるレベル
×:隣り合うドットが滲んで混じりあっており、使えないレベル
以上により得られた各評価結果を、表6に示す。
【0162】
【表6】
【0163】
本発明内の実験No.5〜8、13〜16、21〜24、及び29〜32の各組(光沢センサー制御を行ったもの)は、いずれの特性もよいが、本発明外の実験No.1〜4、9〜12、17〜20、及び25〜28の各組(光沢センサー制御なし)は少なくともいずれかの特性に問題があることがわかる。
【0164】
【発明の効果】
本発明により、活性光線により硬化するインクをインクジェット記録方法により様々な記録材料に印字した場合にも、再現性良く高精細な画像を形成できる画像形成方法及びインクジェット記録装置と、それに用いる活性光線硬化型インクを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の一例を示す正面図である。
【図2】本発明のインクジェット記録装置の要部の構成の他の一例を示す上面図である。
【図3】光沢センサーによる記録材料の種類検知の例を示すグラフ図。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
2 ヘッドキャリッジ
3 インクジェット記録ヘッド
31 インク吐出口
4 照射手段
5 プラテン部
6 ガイド部材
7 蛇腹構造
8 照射光源
P 記録材料
Claims (11)
- インクジェット記録ヘッドより、活性光線硬化型インクを記録材料上に吐出して該記録材料上に印刷を行う画像形成方法であって、光沢センサーにより記録材料の種類を検知し、記録材料の種類に応じて該活性光線硬化型インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を制御することを特徴とする画像形成方法。
- 光沢センサーにより記録材料が吸収性の材料であると認識した場合に、該インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を非吸収性の材料の場合よりも短くすることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
- 活性光線硬化型インクが着弾し、ランプを照射して硬化した後の総インク膜厚が2〜20μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。
- 記録ヘッドの各ノズルより吐出するインク液滴量が、1〜15plであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置において、記録ヘッドを収納したキャリッジの両脇にランプユニットを搭載し、インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を調整する手段が、キャリッジとランプユニットの間の距離であることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置において、ラインヘッド方式の記録ヘッドの下流にランプユニットを搭載し、インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を調整する手段が、記録ヘッドとランプユニットの間の距離であることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられるインクジェット記録装置において、ラインヘッド方式の記録ヘッドの下流にランプユニットを搭載し、インクが着弾した後ランプを照射するまでの時間を調整する手段が、記録材料の搬送速度であることを特徴とするインクジェット記録装置。
- 記録材料を加熱する手段を有することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられ、25℃における粘度が7〜50mPa・sであることを特徴とする活性光線硬化型インク。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられ、光重合性モノマーとして、少なくとも1種のオキセタン環を有する化合物を含有することを特徴とする活性光線硬化型インク。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成方法に用いられ、光重合性モノマーとして、少なくとも1種のオキセタン環を有する化合物を60〜95質量%、少なくとも1種のオキシラン基を有する化合物を5〜40質量%、少なくとも1種のビニルエーテル化合物を0〜40質量%の範囲で含有することを特徴とする活性光線硬化型インク。
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