JP3972706B2 - 画像形成方法、インク及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高精細な画像を非常に安定に再現できるインクジェット記録方法による画像形成方法、インク、画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作製出来るため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。特に微細なドットを出射・制御する記録装置、色再現域・耐久性・出射適性を改善したインク、およびインクの吸収性・色材の発色性・表面光沢などを飛躍的に向上させた専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。今日のインクジェット記録方式の画質向上は記録装置、インク、専用紙が全て揃って初めて達成されている。
【0003】
しかしながら専用紙が必要なインクジェットシステムは記録材料が制限されること、記録材料のコストアップが問題となる。そこで専用紙と異なる被転写媒体へインクジェット方式により記録する試みが多数なされている。具体的には、室温で固形のワックスインクを用いる相変化インクジェット方式、速乾性の有機溶剤を主体としたインクを用いる、ソルベント系インクジェット方式や、記録後UV光により架橋させる紫外線硬化型インクジェット方式などである。
【0004】
中でも紫外線硬化型インクジェット方式はソルベント系インクジェット方式に比べ比較的低臭気であり、速乾性、インク吸収性の無い記録材料への記録が出来る点で、近年注目されつつある。特公平5−54667号、特開平6−200204号、特表2000−504778号において、紫外線硬化型インクジェットインクが開示されている。
【0005】
しかしながら、これらをはじめとする従来の紫外線硬化型インクジェットインクは非常に吐出が不安定で、特に高精細な画像を形成する場合にはその問題は顕著であった。
【0006】
近年、紫外線硬化型インクジェット方式により高精細な画像をあらゆる記録材料に形成する要望が日々高まっており、早期実現が期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高精細な画像を非常に安定に再現できるインクジェット記録方法による画像形成方法、インク及び画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、以下の構成によって達成された。
【0011】
1.選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成方法において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされていることを特徴とする画像形成方法。
【0012】
2.選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成方法において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部が、
a.紫外線を吸収する、
b.該プラテン部材中に紫外線吸収剤を含有する、及び、
c.該プラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされている、
から選ばれるいずれかであり、
かつ、該プラテン部の220nm〜420nmにおける吸光度が0.3〜3.0であることを特徴とする画像形成方法。
【0013】
3.前記1又は2に記載の画像形成方法に用いられるインクが、その硬化に必要なエネルギー量が0.01〜200mJ/cm2であることを特徴とするインク。
【0014】
4.選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成装置において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされていることを特徴とする画像形成装置。
5.選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成装置において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部が、
a.紫外線を吸収する、
b.該プラテン部材中に紫外線吸収剤を含有する、及び、
c.該プラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされている、
から選ばれるいずれかであり、
かつ、該プラテン部の220nm〜420nmにおける吸光度が0.3〜3.0であることを特徴とする画像形成装置。
6.記録ヘッドの各ノズルより吐出する液滴量が2〜25plであることを特徴とする前記4又は5記載の画像形成装置。
【0015】
7.ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱してインクを吐出することを特徴とする前記6記載の画像形成装置。
【0016】
本発明を更に詳しく説明する。本発明においては、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部表面に紫外線を吸収する液をコートする。更に好ましくは、プラテン部が、紫外線を吸収したり、プラテン部材中に紫外線吸収剤を含有させたり、プラテン部表面に紫外線を吸収する液をコートしたプラテン部の220nm〜420nmにおける吸光度が0.3以上であることが好ましい。照射する光源のピーク波長におけるプラテン部の吸光度は0.5以上であることがより好ましい。
【0017】
本発明者は、上記構成が、紫外線硬化型インクジェット方式の吐出安定性をあげる手段として最も効果的であることを見出した。特に高精細な画像を形成する場合には、必須の要件であり、従来の紫外線硬化型インクジェット方式では高精細な画像を安定に形成することは、不可能であった。
【0018】
プラテン部材中に含有せしめる紫外線吸収剤、あるいは、プラテン表面にコートする紫外線吸収液の成分である紫外線吸収剤は特に限定されず、組成物に均一に溶解するものであれば、制限なく使用可能である。例えば、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリチル酸フェニル系、安息香酸フェニル系から誘導された化合物で、それらの最大吸収波長が220〜420nmの範囲である紫外線吸収剤が好ましく、特に、組成物に多量に含有させることができるという点からベンゾフェノン系の紫外線吸収剤、ポリカーボネート等の樹脂の変色を防ぐことができるという点から、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤が好ましい。この上記2種を組み合わせて用いることも好ましい。
【0019】
具体例としては、2−ヒドロキシベンゾフェノン、5−クロロ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクチロキシベンゾフェノン、4−ドデシロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4、4′−ジメトキシベンゾフェノン、フェニルサリシレート、p−tert−ブチルフェニルサリシレート、p−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルサリシレート、3−ヒドロキシフェニルベンゾエート、フェニレン−1,3−ジベンゾエート、2−(2−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられるが、これらはほんの一例であり、これらに限定されない。
【0020】
次に、本発明に用いられるインクについて説明する。本発明のインクの組成としては、少なくとも一種の色材・光開始剤・光重合性化合物を含有し、用途によりその他の成分も含有する。
【0021】
本発明のインクは、0.01〜200mJ/cm2のエネルギーにより硬化することが好ましい。高精細な画像を形成するためには、この範囲の低エネルギーで硬化するインクが必要であり、上述した本発明の構成は、高感度なインクを用いる場合に特に有効である。
【0022】
光ラジカル重合性モノマーとしては、各種(メタ)アクリレートモノマーが使用出来る。例えば、イソアミルアクリレート、ステアリルアクリレート、ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、イソミルスチルアクリレート、イソステアリルアクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコールアクリレート、2−ヒドロキシブチルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチルアクリレート、エトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリコールアクリレート、メトキシプロピレングリコールアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、イソボルニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、2−アクリロイロキシエチルコハク酸、2−アクリロイロキシエチルフタル酸、2−アクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシエチル−フタル酸、ラクトン変性可とう性アクリレート、t−ブチルシクロヘキシルアクリレート等の単官能モノマー、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ジメチロール−トリシクロデカンジアクリレート、ビスフェノールAのEO付加物ジアクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート等の2官能モノマー、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、カプロラクトン変性トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラアクリレート、カプロラクタム変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等の三官能以上の多官能モノマーが挙げられる。
【0023】
この他、重合性のオリゴマー類も、モノマー同様に配合可能である。重合性オリゴマーとしては、エポキシアクリレート、脂肪族ウレタンアクリレート、芳香族ウレタンアクリレート、ポリエステルアクリレート、直鎖アクリルオリゴマー等が挙げられる。
【0024】
光カチオン重合性モノマーとしては、各種公知のカチオン重合性のモノマーが使用出来る。例えば、特開平6−9714号、特開2001−31892号、特開2001−40068号、特開2001−55507号、特開2001−310938号、特開2001−310937号、特開2001−220526号に例示されているエポキシ化合物、ビニルエーテル化合物、オキセタン化合物などが挙げられる。
【0025】
芳香族エポキシドとして好ましいものは、少なくとも1個の芳香族核を有する多価フェノールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体とエピクロルヒドリンとの反応によって製造されるジまたはポリグリシジルエーテルであり、例えばビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、水素添加ビスフェノールAあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル、ならびにノボラック型エポキシ樹脂等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられる。
【0026】
脂環式エポキシドとしては、少なくとも1個のシクロへキセンまたはシクロペンテン環等のシクロアルカン環を有する化合物を、過酸化水素、過酸等の適当な酸化剤でエポキシ化することによつて得られる、シクロヘキセンオキサイドまたはシクロペンテンオキサイド含有化合物が好ましい。
【0027】
脂肪族エポキシドの好ましいものとしては、脂肪族多価アルコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはポリグリシジルエーテル等があり、その代表例としては、エチレングリコールのジグリシジルエーテル、プロピレングリコールのジグリシジルエーテルまたは1,6−ヘキサンジオールのジグリシジルエーテル等のアルキレングリコールのジグリシジルエーテル、グリセリンあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジまたはトリグリシジルエーテル等の多価アルコールのポリグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールあるいはそのアルキレンオキサイド付加体のジグリシジルエーテル等のポリアルキレングリコールのジグリシジルエーテル等が挙げられる。ここでアルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイドおよびプロピレンオキサイド等が挙げられる。
【0028】
これらのエポキシドのうち、速硬化性を考慮すると、芳香族エポキシドおよび脂環式エポキシドが好ましく、特に脂環式エポキシドが好ましい。本発明では、上記エポキシドの1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0029】
ビニルエーテル化合物としては、例えばエチレングリコールジビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、プロピレングリコールジビニルエーテル、ジプロピレングリコールジビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヘキサンジオールジビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル等のジ又はトリビニルエーテル化合物、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、イソプロペニルエーテル−O−プロピレンカーボネート、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル等のモノビニルエーテル化合物等が挙げられる。
【0030】
これらのビニルエーテル化合物のうち、硬化性、密着性、表面硬度を考慮すると、ジ又はトリビニルエーテル化合物が好ましく、特にジビニルエーテル化合物が好ましい。本発明では、上記ビニルエーテル化合物の1種を単独で使用してもよいが、2種以上を適宜組み合わせて使用してもよい。
【0031】
本発明で用いることの出来るオキセタン化合物は、オキセタン環を有する化合物のことであり、特開2001−220526号、特開2001−310937号に紹介されているような公知のあらゆるオキセタン化合物を使用できる。
【0032】
オキセタン環を5個以上有する化合物を使用すると、組成物の粘度が高くなるため、取扱いが困難になったり、又組成物のガラス転移温度が高くなるため、得られる硬化物の粘着性が十分でなくなってしまう。本発明で使用するオキセタン環を有する化合物は、オキセタン環を1〜4個有する化合物が好ましい。
【0033】
1個のオキセタン環を有する化合物としては、下記一般式(1)で示される化合物等が挙げられる。
【0034】
【化1】
【0035】
一般式(1)において、R1は水素原子やメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のフルオロアルキル基、アリル基、アリール基、フリル基またはチエニル基である。R2は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜6個のアルキル基、1−プロペニル基、2−プロペニル基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基等の炭素数2〜6個のアルケニル基、フェニル基、ベンジル基、フルオロベンジル基、メトキシベンジル基、フェノキシエチル基等の芳香環を有する基、エチルカルボニル基、プロピルカルボニル基、ブチルカルボニル基等の炭素数2〜6個のアルキルカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基等の炭素数2〜6個のアルコキシカルボニル基、またはエチルカルバモイル基、プロピルカルバモイル基、ブチルカルバモイル基、ペンチルカルバモイル基等の炭素数2〜6個のN−アルキルカルバモイル基等である。本発明で使用するオキセタン化合物としては、1個のオキセタン環を有する化合物を使用することが、得られる組成物が粘着性に優れ、低粘度で作業性に優れるため、特に好ましい。
【0036】
2個のオキセタン環を有する化合物の一例としては、下記一般式(2)で示される化合物等が挙げられる。
【0037】
【化2】
【0038】
一般式(2)において、R1は、上記一般式(1)におけるそれと同様の基である。R3は、例えば、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等の線状または分枝状アルキレン基、ポリ(エチレンオキシ)基、ポリ(プロピレンオキシ)基等の線状または分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基、プロペニレン基、メチルプロペニレン基、ブテニレン基等の線状または分枝状不飽和炭化水素基、またはカルボニル基またはカルボニル基を含むアルキレン基、カルボキシル基を含むアルキレン基、カルバモイル基を含むアルキレン基等である。
【0039】
また、R3としては、下記一般式(3)、(4)及び(5)で示される基から選択される多価基も挙げることができる。
【0040】
【化3】
【0041】
一般式(3)において、R4は、水素原子やメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等の炭素数1〜4個のアルコキシ基、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、低級アルキルカルボキシル基、カルボキシル基、またはカルバモイル基である。
【0042】
【化4】
【0043】
一般式(4)において、R5は、酸素原子、硫黄原子、メチレン基、NH、SO、SO2、C(CF3)2、又はC(CH3)2を表す。
【0044】
【化5】
【0045】
一般式(5)において、R6は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、またはアリール基である。nは0〜2000の整数である。R7はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基の炭素数1〜4個のアルキル基、またはアリール基である。R7としては、更に、下記一般式(6)で示される基から選択される基も挙げることができる。
【0046】
【化6】
【0047】
一般式(6)において、R8は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等の炭素数1〜4個のアルキル基、またはアリール基である。mは0〜100の整数である。
【0048】
2個のオキセタン環を有する化合物の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
【0049】
【化7】
【0050】
例示化合物1は、前記一般式(2)において、R1がエチル基、R3がカルボキシル基である化合物である。また、例示化合物2は、前記一般式(2)において、R1がエチル基、R3が前記一般式(5)でR6及びR7がメチル基、nが1である化合物である。
【0051】
2個のオキセタン環を有する化合物において、上記の化合物以外の好ましい例としては、下記一般式(7)で示される化合物がある。一般式(7)において、R1は、前記一般式(1)のR1と同義である。
【0052】
【化8】
【0053】
また、3〜4個のオキセタン環を有する化合物の一例としては、下記一般式(8)で示される化合物が挙げられる。
【0054】
【化9】
【0055】
一般式(8)において、R1は、前記一般式(1)におけるR1と同義である。R9としては、例えば、下記A〜Cで示される基等の炭素数1〜12の分枝状アルキレン基、下記Dで示される基等の分枝状ポリ(アルキレンオキシ)基又は下記Eで示される基等の分枝状ポリシロキシ基等が挙げられる。jは、3又は4である。
【0056】
【化10】
【0057】
上記Aにおいて、R10はメチル基、エチル基又はプロピル基等の低級アルキル基である。また、上記Dにおいて、pは1〜10の整数である。
【0058】
3〜4個のオキセタン環を有する化合物の一例としては、例示化合物3が挙げられる。
【0059】
【化11】
【0060】
さらに、上記説明した以外の1〜4個のオキセタン環を有する化合物の例としては、下記一般式(9)で示される化合物が挙げられる。
【0061】
【化12】
【0062】
一般式(9)において、R8は前記一般式(6)のR8と同義である。R11はメチル基、エチル基、プロピル基又はブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基又はトリアルキルシリル基であり、rは1〜4である。
【0063】
本発明で使用するオキセタン化合物の好ましい具体例としては、以下に示す化合物がある。
【0064】
【化13】
【0065】
上述したオキセタン環を有する各化合物の製造方法は、特に限定されず、従来知られた方法に従えばよく、例えば、パティソン(D.B.Pattison,J.Am.Chem.Soc.,3455,79(1957))が開示している、ジオールからのオキセタン環合成法等がある。また、これら以外にも、分子量1000〜5000程度の高分子量を有する1〜4個のオキセタン環を有する化合物も挙げられる。これらの具体的化合物例としては、以下の化合物が挙げられる。
【0066】
【化14】
【0067】
オキセタン化合物は市販品として、例えば、OXT121、OXT221(東亜合成)など入手し使用できる。
【0068】
光ラジカル開始剤としては、アリールアルキルケトン、オキシムケトン、チオ安息香酸S−フェニル、チタノセン、芳香族ケトン、チオキサントン、ベンジルとキノン誘導体、ケトクマリン類などの従来公知の開始剤が使用出来る。開始剤については「UV・EB硬化技術の応用と市場」(シーエムシー出版、田畑米穂監修/ラドテック研究会編集)に詳しい。中でもアシルフォスフィンオキシドやアシルホスフォナートは、感度が高く、開始剤の光開裂により吸収が減少するため、インクジェット方式のように1色当たり5〜12μmの厚みを持つインク画像での内部硬化に特に有効である。具体的には、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイドなどが好ましい。
【0069】
また、作業員或いは環境に対する安全性を考慮した選択では、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−メチル−1[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モリフォリノプロパン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(ダロキュア(R)1173)が好適に用いられる。
【0070】
光カチオン(酸)開始剤としては、公知のあらゆる光酸発生剤を用いることができる。
【0071】
光酸発生剤としては、例えば、化学増幅型フォトレジストや光カチオン重合に利用される化合物が用いられる(有機エレクトロニクス材料研究会編、「イメージング用有機材料」、ぶんしん出版(1993年)、187〜192ページ参照)。本発明に好適な化合物の例を以下に挙げる。第1に、ジアゾニウム、アンモニウム、ヨードニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどの芳香族オニウム化合物のB(C6F5)4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、CF3SO3 -塩を挙げることができる。オニウム化合物の具体的な例を以下に示す。
【0072】
【化15】
【0073】
第2にスルホン酸を発生するスルホン化物を挙げることができる。具体的な化合物を以下に例示する。
【0074】
【化16】
【0075】
第3にハロゲン化水素を光発生するハロゲン化物も用いることができる。以下に具体的な化合物を例示する。
【0076】
【化17】
【0077】
第4に鉄アレン錯体を挙げることができる。
【0078】
【化18】
【0079】
本発明のインクは、特開平8−248561号、特開平9−034106号をはじめてとし、既に公知となっている活性光線の照射で発生した酸により新たに酸を発生する酸増殖剤を含有することが好ましい。酸増殖剤を用いることで、
さらなる吐出安定性向上を可能とする。
【0080】
この他、インク組成物を着色する場合は色材を添加する。色材としては、重合性化合物の主成分に溶解または分散できる色材が使用できるが、耐候性の点で顔料が好ましい。顔料としては
C.I Pigment Yellow−1、3、12、13、14、17、42、81、83、87、95、109
C.I Pigment Orange−16、36、38
C.I Pigment Red−5、22、38、48:1、48:2、48:4、49:1、53:1、57:1、63:1、144、146、185、101
C.I Pigment Violet−19、23
C.I Pigment Blue−15:1、15:3、15:4、18、60、27、29
C.I Pigment Green−7、36
C.I Pigment White−6、18、21
C.I Pigment Black−7
が使用できるが、これに限られるわけではない。
【0081】
また、本発明において、プラスチックフィルムのような透明基材での色の隠蔽性を上げる為に、白インクを用いることが好ましい。
【0082】
顔料の分散には、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサ、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等を用いることができる。また、顔料の分散を行う際に分散剤を添加することも可能である。分散剤は高分子分散剤を用いることが好ましいが、高分子分散剤としてはAvecia社のSolsperseシリーズが挙げられる。また、分散助剤として、各種顔料に応じたシナージストを用いることも可能である。これらの分散剤および分散助剤は、顔料100質量部に対し、1〜50質量部添加することが好ましい。分散媒体は溶剤または重合性化合物で行うが、本発明に用いる照射線硬化型インクは、インク着弾直後に反応・硬化させるため、無溶剤であることが好ましい。溶剤が硬化画像に残ってしまうと、耐溶剤性の劣化、残留する溶剤のVOCの問題が生じる。よって、分散媒体は溶剤では無く重合性化合物、その中でも最も粘度の低いモノマーを選択することが分散適性上好ましい。
【0083】
分散は、平均粒径を0.08〜0.5μmとすることが好ましく、最大粒径は0.3〜10μm、好ましくは0.3〜3μmとなるよう、顔料、分散剤、分散媒体の選定、分散条件、ろ過条件を設定する。この粒径管理によって、ヘッドノズルの詰まりを抑制し、インクの保存安定性、インク透明性および硬化感度を維持することが出来る。色材はインク全体の1質量%乃至10質量%の添加量が好ましい。
【0084】
その他の成分
インク組成物の保存性を高めるために、重合禁止剤を200〜20000ppm添加することが出来る。紫外線硬化型のインクは加熱、低粘度化して射出することが好ましいので、熱重合によるヘッド詰まりを防ぐためにも重合禁止剤を入れることが好ましい。
【0085】
この他に、必要に応じて界面活性剤、レベリング添加剤、マット剤、膜物性を調整するためのポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ゴム系樹脂、ワックス類を添加することが出来る。記録材料との密着性を改善するため、極微量の有機溶剤を添加することも有効である。この場合、耐溶剤性やVOCの問題が起こらない範囲での添加が有効であり、その量は0.1〜5%、好ましくは0.1〜3%である。
【0086】
また、本発明のおいて、ラジカル・カチオンのハイブリッド型硬化インクとすることも可能である。
【0087】
画像形成
本発明の画像形成方法ではインク組成物をインクジェット記録方式により記録材料上に吐出、描画し、次いで紫外線などの紫外線を照射してインクを硬化させる。
【0088】
インクの吐出条件としては、ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱し、吐出することが吐出安定性の点で好ましい。紫外線硬化型インクは、温度変動による粘度変動幅が大きい。粘度変動はそのまま液滴サイズ、液滴射出速度に大きく影響を与え、画質劣化を起こすため、インク温度を上げながら出来るだけ一定に保つことが必要である。インク温度の制御幅は設定温度±5℃、好ましくは設定温度±2℃、更に好ましくは設定温度±1℃である。
【0089】
また、本発明では、各ノズルより吐出する液滴量が2〜25plであることが好ましい。高精細画像を形成するために液滴量がこの範囲であることが必要であるが、この液滴量で吐出する場合、前述した吐出安定性が特に厳しくなり、本発明の構成が非常に有効である。
【0090】
次に照射方法であるが、基本的な照射方法は、特開昭60−132767号に開示されている。これによると、ヘッドユニットの両側に光源を設け、シャトル方式でヘッドと光源を走査する。照射は、インク着弾後、一定時間を置いて行われることになる。更に、駆動を伴わない別光源によって硬化を完了させる。米国特許第6,145,979号では、照射方法として、光ファイバーを用いた方法や、コリメートされた光源をヘッドユニット側面に設けた鏡面に当て、記録部へUV光を照射する方法が開示されている。本発明の画像形成方法においては、これらのいずれの照射方法も用いることが可能である。
【0091】
また、照射を2段階に分け、まずインク着弾後0.001〜2.0秒の間に前述の方法で活性光線を照射し、かつ、全印字終了後、更に活性光線を照射することも好ましい。2段階に分けることで、よりインク硬化の際に起こる記録材料の収縮を抑えることが可能となる。
【0092】
光源の例としては、図面の説明で述べる紫外線ランプを挙げることができる。以下、本発明の画像形成装置について、図面を適宜参照して説明する。画像形成装置1は、ヘッドキャリッジ2、記録ヘッド3、照射手段41、プラテン部13等を備えて構成される。本発明の画像形成装置は、記録材料Mの下にプラテン部13が設置されている。プラテン部13は、紫外線を吸収する機能を有しており、記録材料Mを通過してきた、余分な紫外線を吸収する。その結果、高精細な画像を非常に安定に再現できる。
【0093】
記録材料Mは、ガイド部材(図示せず)に案内され、搬送手段(図示せず)の作動により、図1における矢印Xの方向に移動する。ヘッド走査手段(図示せず)は、ヘッドキャリッジ2を図1におけるY方向に往復移動させることにより、ヘッドキャリッジ2に保持された記録ヘッド3、3、・・・の走査を行なう。
【0094】
ヘッドキャリッジ2は記録材料Mの上側に設置され、記録材料M上の画像印刷に用いる色の数に応じて後述する記録ヘッド3、3、・・・を複数個、図示しない吐出口を下側に配置して収納する。ヘッドキャリッジ2は、図1におけるY方向に往復自在な形態で画像形成装置1本体に対して設置されており、ヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に往復移動する。
【0095】
なお、図1ではヘッドキャリッジ2がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の記録ヘッド3、3、・・・を収納するものとして描図を行なっているが、実施の際にはヘッドキャリッジ2に収納される記録ヘッド3、3、・・・の色数は適宜決められるものである。
【0096】
記録ヘッド3は、インク供給手段(図示せず)により供給されたUVインクを、内部に複数個備えられた吐出手段(図示せず)の作動により、吐出口から記録メディアMに向けて吐出する。記録ヘッド3により吐出されるUVインクは、顔料のほかにモノマー(オリゴマー)、光反応開始剤等を含んで組成されており、紫外線の照射を受けることで光反応開始剤が触媒として作用する事に伴なうモノマーの架橋、重合反応によって硬化する性質を有する。
【0097】
記録ヘッド3、3、・・・は記録材料Mの一端からヘッド走査手段の駆動により、図1におけるY方向に記録材料Mの他端まで移動するという走査の間に、記録材料Mにおける一定の領域(着弾可能領域E)に対してUVインクをインク滴として吐出し、該着弾可能領域Eにインク滴を着弾させる。
【0098】
上記走査を適宜回数行ない、1領域の着弾可能領域Eに向けてUVインクの吐出を行なった後、搬送手段で記録材料Mを図1におけるX方向に適宜移動させ、再びヘッド走査手段による走査を行ないながら、記録ヘッド3、3、・・・により上記着弾可能領域Eに対し、図1におけるX方向に隣接した次の着弾可能領域Eに対してUVインクの吐出を行なう。
【0099】
上述の操作を繰り返し、ヘッド走査手段及び搬送手段と連動して記録ヘッド3、3、・・・からUVインクを吐出することにより、記録材料M上にUVインク滴の集合体からなる画像が形成される。
【0100】
照射手段41は特定の波長領域の紫外線を安定した照射エネルギーで発光する紫外線ランプ及び特定の波長の紫外線を透過するフィルターを備えて構成される。ここで、紫外線ランプとしては、水銀ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーレーザー、紫外線レーザー、冷陰極管、ブラックライト、LED(light emitting diode)等が適用可能であり、帯状のメタルハライドランプ管、冷陰極管、水銀ランプ管もしくはブラックライトが好ましい。特に波長365nmの紫外線を発光する冷陰極管及びブラックライトが滲み防止、ドット径制御を効率よく行なえ、かつ、硬化の際のしわも低減でき好ましい。ブラックライトを照射手段41の放射線源に用いることで、UVインクを硬化するための照射手段41を安価に作製することができる。
【0101】
照射手段41は、記録ヘッド3、3、・・・がヘッド走査手段の駆動による1回の走査によってUVインクを吐出する着弾可能領域Eのうち、UVインクジェットプリンタ1で設定できる最大のものとほぼ同じ形状か、該着弾可能領域Eよりも大きな形状を有する。
【0102】
照射手段41はヘッドキャリッジ2に対して記録材料Mとは反対側となるように、記録材料Mに対してほぼ平行に、上記着弾可能領域全体を覆う形態で固定して設置される。この様に設置することで、画像形成装置1は記録材料Mと照射手段41とで記録ヘッド3、3、・・・及び記録ヘッド3、3、・・・が走査、移動する領域を挟む構成をとる。
【0103】
ここで、照射手段41で照射される紫外線の波長は、照射手段41に備えられた紫外線ランプもしくはフィルターを交換することで適宜変更することができる。
【0104】
【実施例】
実施例1
《インク組成》
表1〜4記載の本発明のインク組成物を作製した。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】
【化19】
【0110】
《インクジェット記録》
ピエゾ型インクジェットノズルを用いた図1に示す機能を有する画像形成装置によって、表5に記載のようにプラテン部材(ポリカーボネート樹脂)に紫外線吸収剤を10質量%含有、あるいは、プラテン部表面に紫外線吸収コート液(溶媒イソブタノール、10質量%液)を2μm塗布したものを用意し、500mの長尺記録材料(PET)へ連続複数画像記録を行った。インク供給系は、インクタンク、供給パイプ、ヘッド直前の前室インクタンク、フィルター付き配管、ピエゾヘッドからなり、前室タンクからヘッド部分まで断熱および60℃に加温を行った。ピエゾヘッドは、2〜15plのマルチサイズドットを720×720dpi(dpiとは1インチ、即ち2.54cm当たりのドット数を表す)の解像度で吐出できるよう駆動し、吐出した。照射条件は表6に示す。
【0111】
《評価項目》
10m記録後、100m記録後、500m記録後の下記画質評価を行った。結果を表7に示す。
【0112】
[文字品質]
目標K濃度で8ポイント文字を印字し文字のガサツキ、及び各色1ドットの形状をルーペで拡大評価した。
◎・・・ガサツキなく、ドット形状が真円
○・・・僅かにガサツキが見える。ドット形状は真円
△・・・ガサツキが見え、ドット形状がやや乱れる(ギリギリ使えるレベル)
×・・・ガサツキが見え、ドット形状も悪い。
【0113】
[色混じり(にじみ)]
Mの目標濃度ベタ上に8ポイント文字を配した画像パターン及び各色1ドットを出力し、10分後の品質をルーペで拡大し、目視評価した。
◎・・・ガサツキなく、ドット形状が真円
○・・・僅かにガサツキが見える。ドット形状は真円
△・・・ガサツキが見え、ドット形状がやや乱れる(ギリギリ使えるレベル)
×・・・ガサツキが見え、ドット形状も悪い。
【0114】
【表5】
【0115】
【表6】
【0116】
【表7】
【0117】
表7から明らかなように、本発明により、高精細な画像を非常に安定に再現できるインクジェット記録方法による画像形成方法、インク及び画像形成装置を提供できた。
【0118】
【発明の効果】
本発明により、高精細な画像を非常に安定に再現できるインクジェット記録方法による画像形成方法、インク及び画像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の要部の構成を示す上面図(a)、正面図(b)及び側面図(c)である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 ヘッドキャリッジ
3 記録ヘッド
13 プラテン部
41 照射手段
E 着弾可能領域
M 記録媒体
Claims (7)
- 選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成方法において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされていることを特徴とする画像形成方法。
- 選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成方法において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部が、
a.紫外線を吸収する、
b.該プラテン部材中に紫外線吸収剤を含有する、及び、
c.該プラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされている、
から選ばれるいずれかであり、
かつ、該プラテン部の220nm〜420nmにおける吸光度が0.3〜3.0であることを特徴とする画像形成方法。 - 請求項1又は2に記載の画像形成方法に用いられるインクが、その硬化に必要なエネルギー量が0.01〜200mJ/cm 2 であることを特徴とするインク。
- 選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成装置において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされていることを特徴とする画像形成装置。
- 選択的にインク滴の吐出制御可能な少なくとも一つのノズルを有する記録ヘッドで、紫外線により硬化するインクを記録材料上に吐出する画像形成装置において、吐出されたインクが着弾・硬化する記録材料の下(記録材料を挟んで、記録ヘッドユニット及び光源の反対側)のプラテン部が、
a.紫外線を吸収する、
b.該プラテン部材中に紫外線吸収剤を含有する、及び、
c.該プラテン部表面に紫外線を吸収する液がコートされている、
から選ばれるいずれかであり、
かつ、該プラテン部の220nm〜420nmにおける吸光度が0.3〜3.0であることを特徴とする画像形成装置。 - 記録ヘッドの各ノズルより吐出する液滴量が2〜25plであることを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置。
- ヘッド及びインクを35〜100℃に加熱してインクを吐出することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
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