JPH0848438A - 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム - Google Patents

被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム

Info

Publication number
JPH0848438A
JPH0848438A JP13702195A JP13702195A JPH0848438A JP H0848438 A JPH0848438 A JP H0848438A JP 13702195 A JP13702195 A JP 13702195A JP 13702195 A JP13702195 A JP 13702195A JP H0848438 A JPH0848438 A JP H0848438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
recording
light emitting
photoelectric conversion
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP13702195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3423481B2 (ja
Inventor
Reiji Hashimoto
礼児 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP13702195A priority Critical patent/JP3423481B2/ja
Publication of JPH0848438A publication Critical patent/JPH0848438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3423481B2 publication Critical patent/JP3423481B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被記録媒体の種類に応じた記録制御が可能
で、かつ高品位な画像提供が実現可能であるとともに、
例えば裏面への誤記録も防止できるため操作性が向上し
た被記録媒体判別装置、該判別装置を備えたインクジェ
ット記録装置および情報システムを提供することを目的
とする。 【構成】 本発明の被記録媒体判別装置は、被記録媒体
表面の多方向反射率関数を計測するための手段と、計測
結果にもとづいて被記録媒体の種別判定を行うための手
段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録媒体の種別判定
を行う媒体判別装置、該判別装置を備えた記録装置、さ
らに該記録装置を出力手段とする複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータ等の情報処理システムに関する。なお、ここで記録
とは、布、糸、紙、シート材等のインク付与を受けるイ
ンク支持体全てへのインク付与等(印字、画像形成、プ
リント、染色等)を含むもので、本発明は情報処理分野
のみならず、布、糸、紙、シート材等のインク付与を受
けるインク支持体を用いるアパレル産業等の幅広い産業
分野において適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、高精細な画
像の出力、高速記録の手段として優れた利点を有するた
め、幅広い産業分野(例えばアパレル産業など)で需要
が高まっており、またより一層高品位な画像の提供も求
められている。高品位な画像を提供するためには、被記
録媒体の種類に応じた記録制御を実行する必要がある。
すなわち、従来のインクジェット記録装置においては、
インク浸透力、インク乾燥速度が大きく異なる被記録媒
体、例えば紙とトランスペアレンシ・フィルムの場合で
は、印字制御方法、あるいは媒体の搬送方法を変更する
必要がある。従って、被記録媒体の種別を正確に判定す
ることができないと、記録画像品位を著しく低下させる
と共に、装置内部を汚損する。そこで、従来から被記録
媒体の種別判定を行うための装置(被記録媒体判別装
置)が開発されている。
【0003】図6は従来の被記録媒体判別装置を備えた
記録装置の概略的構成を説明するためのものである。こ
の媒体判別装置は、被記録媒体表面の反射率の差異を、
固定された一つの角度から反射型フォトセンサによって
測定し、しきい値法によって種別を判定している。同図
において、参照符号1は不図示のインクジェット記録ヘ
ッドを搭載したキャレッジ、2はキャレッジ1を往復運
動させるための主走査ベルト、3,4は主走査ベルト2
を保持回転させるためのプーリ、5はプーリ3を回転さ
せる主走査モータ、6は被記録媒体、7,8は被記録媒
体を保持搬送するローラ、9はプラテン、10はプラテ
ン9上に設けられた反射鏡、11はキャレッジ1に搭載
され、共に移動する反射型フォトセンサである。
【0004】図7は従来の被記録媒体判別装置の概喀的
構成とそれによる計測原理を説明するための図である。
同図において、参照符号12は発光素子、13は受光素
子である。発光素子12と受光素子13はそれぞれ集光
用の光学系を内蔵しており、被記録媒体の表面上の同一
箇所に焦点を結ぶように焦点距離および角度が調整され
ている。受光素子13は、被記録媒体の表面反射率の差
異が素子出力に反映されやすいよう、正反射角から一定
の角度ずらして取付けられている。また、判別の基準値
を得るために、プラテン9は無反射塗装されると共に、
反射鏡10は発光素子12からの光が正反射して受光素
子13に入射するように角度が設定されている。
【0005】図8は受光素子の出力を被記録媒体の種別
ごとに示した模式図である。(a)は紙無しの状態、
(b)は普通紙、(c)はトランスペアレンシ・フィル
ムを示している。同図において枚軸はキャレッジの位
置、縦軸は受光素子の出力である。
【0006】(a)では、フォトセンサが反射鏡の上に
あるときに最大出力値が、それ以外の時に最小出力値が
得られている。種別の判定基準となるしきい値は、これ
らの値から決定される。
【0007】(b)では、受光素子の出力値が、普通紙
のしきい値の範囲内にあり、かつ反射鏡の正反射の位置
においても変化しないことから、普通紙と判別される。
【0008】(c)では、受光素子の出力値が、トラン
スペアレンシ・フィルムのしきい値の範囲内にあり、か
つ反射鏡の正反射の位置において増加していることか
ら、トランスペアレンシ・フィルムと判別される。
【0009】ところで、インクジェットによるカラー画
像記録においては被記録媒体の発色性に応じて画像処理
に組する係数を変更しなければならない場合がある。前
記従来例は、紙とトランスペアレンシ・フィルムの判別
を行うものであったが、これは両者の表面反射率および
透過率が著しく異なっているために可能な判別であっ
た。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被記録媒体の
発色性を問題にする場合は、例えばコート紙と普通紙な
ど、非常に小さな反射率の差異による判別が要求され
る。また、コート紙に記録を行う場合には、カラー記録
だけでなくモノクロ記録においても、記録紙の裏面に誤
って記録を行うと、記録画像の品位が非常に低下すると
共に、装置内部を汚損する。前記従来例に示すような単
純な反射率およびしきい値による手法ではこのいずれに
対しても安定な判別は困難である。
【0011】本発明の目的は、被記録媒体の特性に最適
な記録による高画質で、かつ裏面への誤記録を防止して
操作性に優れたインクジェツ卜記録装置および該装置を
出力手段とした情報処理システムの提供を可能とするた
めに、被記録媒体種別の精密な判別装置および方法を提
供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にもとづく被記録媒体判別装置
は、被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測するため
の手段と、前記計測結果にもとづいて前記被記録媒体の
種別判定を行うための手段とが設けられたことを特徴と
する。
【0013】好ましくは、前記被記録媒体はインクジェ
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
【0014】好ましくは、前記計測手段は少なくとも一
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
るもので、さらに好ましくは前記発光部材または前記光
電変換部材の少なくとも一つは集光用光学系を具備し、
該光学系の焦点は前記被記録媒体上に結ばれる。より好
ましくは、前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクト
ルと、前記光電変換部材と前記焦点との間の視線ベクト
ルとのうち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手
段が設けられていうる。
【0015】また、好ましくは、前記発光部材および前
記光電変換部材は半導体素子からなるものであってもよ
い。
【0016】本発明の請求項7にもとづく被記録媒体表
面の多方向反射率係数を複数の分光感度特性によって計
測するための手段と、前記複数の分光感度特性による計
測結果にもとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うた
めの手段とが設けられたことを特徴とする。
【0017】好ましくは、前記被記録媒体はインクジェ
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
【0018】好ましくは、前記計測手段は少なくとも一
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを備え
るもので、より好ましくは前記発光部材または前記光電
変換部材の少なくとも一つは集光用光学系を具備し、該
光学系の焦点は前記被記録媒体表面上に結ばれる。ま
た、前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、
前記光電変換部材と前記焦点の間との視線ベクトルとの
うち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設
けられるとよい。
【0019】好ましくは、前記発光部材および前記光電
変換部材は半導体素子からなるものであってもよい。
【0020】つぎに、本発明の請求項13にもとづくイ
ンクジェット記録装置は、被記録媒体にインク滴を吐出
することによって画像情報を出力する記録手段を搭載
し、かつ前記記録手段を主走査方向へ移動させるための
キャリッジと、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送する
ための搬送手段とを有するインクジェット記録装置にお
いて、前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測す
るための手段と、前記計測結果にもとづいて前記被記録
媒体の種別判定を行うための手段とを有する被記録媒体
判別装置が設けられたことを特徴とする。
【0021】好ましくは、前記計測手段は少なくとも一
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
るもので、さらに好ましくは前記発光部材または前記光
電変換部材の少なくとも一方は集光用光学系を具備し、
該光学系の焦点は前記被記録媒体上に結ばれる。また、
前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記
光電変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのう
ち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設け
られているとより一層好ましい。
【0022】好ましくは、前記発光部材および前記光電
変換部材は半導体素子からなるものであってもよい。
【0023】好ましくは、前記被記録媒体判別装置によ
って出力されるデータをもとにして前記記録手段の記録
動作および前記搬送手段による前記被記録媒体の搬送制
御を行うための手段とが設けられている。
【0024】好ましくは、前記被記録媒体判別装置は前
記記録手段の移動にともなって前記主走査方向に移動す
る。
【0025】好ましくは、前記記録手段は前記インク滴
を吐出させるためのエネルギー発生手段としてインクに
膜沸騰を生じさせる電気熱変換体を有する。
【0026】本発明の請求項20にもとづくインクジェ
ット記録装置は、被記録媒体にインク滴を吐出すること
によって画像情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前
記記録手段を主走査方向へ移動させるためのキャリッジ
と、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送
手段とを有するインクジェット記録装置において、前記
被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感度特
性によって計測するための手段と、前記計測結果にもと
づいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段とを
有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判別装
置が設けられたことを特徴とする。
【0027】好ましくは、前記計測手段は少なくとも一
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
るもので、さらに好ましくは前記発光部材または前記光
電変換部材の少なくとも一方は集光用光学系を具備し、
該光学系の焦点は前記被記録媒体上に結ばれる。また、
前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記
光電変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのう
ち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設け
られているとよい。
【0028】好ましくは、前記発光部材および前記光電
変換部材は半導体素子からなるものであってもよい。
【0029】好ましくは、前記被記録媒体判別装置によ
って出力されるデータをもとにして前記記録手段の記録
動作および前記搬送手段による前記被記録媒体の搬送制
御を行うための手段とが設けられている。
【0030】好ましくは、前記被記録媒体判別装置は前
記記録手段の移動にともなって前記主走査方向に移動す
る。
【0031】好ましくは、前記記録手段は前記インク滴
を吐出させるためのエネルギー発生手段としてインクに
膜沸騰を生じさせる電気熱変換体を有する。
【0032】本発明の請求項27に記載の情報処理シス
テムは、インクジェット記録装置を出力手段とする記録
装置において、前記インクジェット記録装置は、被記録
媒体にインク滴を吐出することによって画像情報を出力
する記録手段を搭載し、かつ前記記録手段を主走査方向
へ移動させるためのキャリッジと、前記被記録媒体を副
走査方向へ搬送するための搬送手段とを有し、さらに、
前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感
度特性によって計測するための手段と、前記計測結果に
もとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段
とを有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判
別装置が設けられたことを特徴とする。
【0033】本発明の請求項28に記載の被記録媒体判
別方法は、被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測す
るための計測工程と、前記計測の結果にもとづいて前記
被記録媒体の種別判定を行うための判別工程とを有する
ことを特徴とする。
【0034】好ましくは、前記被記録媒体はインクジェ
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
【0035】好ましくは、前記計測工程は少なくとも一
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
る計測手段を用いて行うもので、またより好ましくは前
記発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは
集光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒
体上に結ばれる。さらに、好ましくは前記発光部材と前
記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電変換部材と前
記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少なくとも一つ
のベクトルを変化させる工程が設けられている。
【0036】本発明の請求項33にもとづく被記録媒体
判別方法は、被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数
の分光感度特性によって計測するための計測工程と、前
記計測の結果にもとづいて前記被記録媒体の種別判定を
行うための判別工程とを有することを特徴とする。
【0037】好ましくは、前記被記録媒体はインクジェ
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
【0038】好ましくは、前記計測工程は少なくとも一
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
る計測手段を用いて行うもので、より好ましくは前記発
光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集光
用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体上
に結ばれる。また、さらに好ましくは前記発光部材と前
記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電変換部材と前
記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少なくとも一つ
のベクトルを変化させる工程が設けられている。
【0039】
【作用】多方向反射率関数を計測する手段によって、複
数の角度から一つ以上の分光感度特性によって被記録媒
体表面の反射率を計測する。つぎに、この計測結果にも
とづいて被記録媒体の種別を判定するための手段が被記
録媒体の種別および記録面の表裏を正確に判定する。そ
して、この判定結果をもとに被記録媒体の種類に応じた
記録制御が実行可能となり高品位な画像提供が実現する
とともに、裏面への誤記録も防止できる。そのため、操
作性に優れたインクジェット記録装置の実現が可能とな
る。
【0040】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0041】<第一の実施例>インクジェット記録装置
は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクと搭載
するキャリッジと、被記録媒体(例えば、記録用紙)を
搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段
とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐
出させる記録ヘッドを被記録媒体の搬送方向(副走査方
向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャン
させ、一方で非記録時に被記録媒体を記録幅に等しい量
で間欠搬送するものである。
【0042】図1は、本実施例のインクジェット記録装
置の概略的構成を示す模式的斜視図である。この図にお
いて、参照符号1はインク滴を吐出させるためのエネル
ギー発生手段としてインクに膜沸騰を生じさせる電気熱
変換体を有する不図示のインクジェット記録ヘッドを搭
載したキャリッジ、2はキャリッジ1を往復運動させる
ための主走査ベルト、3,4は主走査ベルト2を保持回
転させるためのプーリ、5はプーリ3を回転させる主走
査モータ、6は被記録媒体、7,8は被記録媒体を保持
搬送するローラ、そして9はプラテンである。
【0043】参照符号14はキャリッジに搭載された被
記録媒体判別装置である。この被記録媒体判別装置14
は反射型フォトセンサーからなる。この記録装置では、
プラテン9の表面は無反射塗装されており、また凹部が
形成されている。さらに、この凹部に反射鏡10が配設
されている。
【0044】図2は反射型フォトセンサー14の概略的
構成を説明するための図である。反射型フォトセンサー
14は、発光素子15と複数の受光素子16〜20とか
ら構成される。
【0045】発光素子15および、受光素子16〜20
は、それぞれ集光用光学系を備え、被記録媒体6の上の
一点を中心に円周上に配置されて、かつその点に焦点を
結ぶよう設定されている。
【0046】一般に、物体表面の反射率は、光源,視線
の角度および物体表面の法線に依存した関数で表され
る。これを多方向反射率関数と呼び、物体表面の物性と
相関が高いため、被記録媒体ごとに異なった関数形を持
っている。従って、被記録媒体の多方向反射率関数を計
測することによって、その種別を精密に同定することが
できる。
【0047】図3は、多方向反射率関数の一例を示した
模式図で、(a)は光沢の多い記録紙の反射分布曲線、
(b)は光沢の少ない記録紙の反射分布曲線である。図
中、記号Lは光源ベクトル、Vは視線ベクトル、Nは反
射面の法線ベクトル、Rは正反射ベクトルを表す。同図
によれば、光沢の少ない記録紙では反射率の角度依存性
が低く、一方光沢の多い記録紙では、正反射方向にピー
クを持つ関数形状を示すことがわかる。
【0048】ここではあらかじめ被記録媒体ごとの表面
と裏面の多方向反射率関数を計測,蓄積しておき、受光
素子16〜20によって計測された多方向反射率関数と
の差の二乗和が最小となる被記録媒体を判別結果とす
る。
【0049】なお、光学系を内蔵した受光素子を用いる
代わりに、光ファイバによって導光された受光素子アレ
イを用いてもよい。受光素子は少なくとも2個以上で判
別に充分な数あればよい。また複数の受光素子を用いる
代わりに、受光素子を1個だけ用い、被記録媒体の上の
一点を中心とする円周上を常に受光素子が中心を向くよ
うにしながら回転させる機構を用いてもよい。
【0050】この実施例では、多方向反射率関数の直接
比較を行っているので、計測点数を増加させて判別結果
の信頼性を高めようとすると、蓄積に必要な記憶容量が
増大する。
【0051】従来より多方向反射率関数は、モデル化が
行われており、反射光には拡散反射光とスペキュラ反射
光の2つの成分があることが知られている。拡散反射光
は照射された光が物体内部に入り込み反射を繰り返して
出射した成分であり、方向性を持たない特徴がある。一
方、スペキュラ反射光は光沢面に現われるハイライト成
分の光であり、正反射角を中心にして、表面の荒さに応
じた広がりを持つ。
【0052】次式(1)は、多方向反射関数を拡散反射
率(Rd)、スペキュラ反射率(Rs)、スペキュラ光
の広がり(m)の3つのパラメータによってモデル化し
た一例で、クック・トランス・モデルと呼ばれる関数を
簡略化したものである。
【0053】
【数1】
【0054】ただし、
【0055】
【数2】
【0056】ここで、θinは入射光のベクトルと表面の
法線ベクトルとのなす角; θout は視線ベクトルの表
面の法線ベクトルとのなす角; αは入射ベクトルと出
射ベクトルとを2等分するベクトルと、表面法線ベクト
ルとのなす角を表す。また、Dはベックマン(Beck
mann)関数と呼ばれる。
【0057】上式を用いると、入射光の強度Iinと出射
光の強度Iout は次式(3)で関係付けられる。
【0058】
【数3】
【0059】これらのパラメータを用いた関数は実際の
多方向反射関数の良い近似を与えることが知られてい
る。したがって、被記録媒体の多方向反射率関数の計測
結果を上記モデルに当てはめられて計算された、これら
のパラメータの次元の比較をおこなっても、被記録媒体
の種別を精密に同定することができる。
【0060】多方向反射率関数からのパラメータ計算
は、最小2乗法等の最適化計算手法を用いて行うため、
計算コストは高いけれども、計測点数を増加させても必
要な記憶容量は増加せずに計測結果の信頼性を高めるこ
とができ、正確な判別が可能となる。その一例を第二の
実施例に示す。
【0061】<第二の実施例>図4は、本発明が適用さ
れる被記録媒体判別装置の第2の実施例を説明するため
のフローチャートである。
【0062】まず、反射型フォトセンサーは、キャリッ
ジとともに主走査方向に移動しながら被記録媒体表面上
を走査し、この面における反射率を測定する。測定後、
入力された反射率情報をもとにして被記録媒体の判別を
開始する(S−1)。
【0063】被記録媒体の反射率を、光源、視線の角度
および被記録媒体表面の法線に依存した多方向反射率と
して求める(S−2)。
【0064】つぎに、多方向反射率関数からのパラメー
タ計算を、最小2乗法を用いておこなう(S−3)。
【0065】いま、入射光の角度θinおよび入射光の強
度Iinを固定して、視線の角度θout をn通りに変化さ
せてIout の計測を行ったものとれば、多方向反射率関
数からのパラメータ計算は、次式(4)を最小にするよ
うなRd 、Rs 、mを発見することであり、関数の最小
値を発見する問題に帰着される。
【0066】
【数4】
【0067】ただし、
【0068】
【数5】
【0069】である。最小値計算を行う手順に関して
は、Jacobi法、最急降下法などの様々な手法があ
り、これらはすべて当業者によく知られたものなので、
ここでは記述しない。
【0070】上記計算結果を事前に測定した各種被記録
媒体の基準パラメタの値と比較し、誤差計算を行う(S
−4)。
【0071】最後に、もっとも誤差の少ない媒体を判別
結果とする(S−4)。
【0072】これによって、計測された多方向反射率関
数から、記憶容量を増大させることなく、より精密に媒
体を判別することが可能である。
【0073】上記第一および第二の実施例では、単一の
分光感度特性で多方向反射率を計測しており、被記録媒
体の分光反射率に関する特徴を考慮していない。例え
ば、ある種のコーティングを施した被記録媒体では、基
材の違いを可視光による表面反射率の差異だけで判別す
ることが難しいが、近赤外域の表面反射率も併用するこ
とで比較的容易に判別が可能となる。その一例を第三の
実施例として以下に示す。
【0074】<第三の実施例>図5は、本発明が適用さ
れる被記録媒体判別装置の第3の実施例を説明するため
の概略図である。
【0075】この図において、参照符号21は近赤外光
の発光素子、22は可視光の発光素子、23ないし27
は可視光と近赤光の感度を有する受光素子である。
【0076】発光素子21を点灯することによって、近
赤外光についての多方向反射率関数を計測することがで
き、発光素子22を点灯することによって、可視光につ
いての多方向反射率関するを計測することができる。
【0077】これによって、波長に関する情報も用い
て、より正確に被記録媒体の種別よよび表裏の判別を行
うことが可能である。
【0078】以上説明したように、本発明によれば、複
数の角度から一つ以上の分光感度特性によって被記録媒
体表面の反射率を計測することにより精密な種別判定を
行うことができる。したがって、被記録媒体の種別に応
じた高品位な画像記録が可能になり、また表裏の正確な
判別によって裏面への誤記録が防止でき、操作性が向上
するという効果がある。
【0079】<他の実施例>なお、上記第一の実施例な
いし第三の実施例のインクジェット記録装置は、高密度
かつ高速な記録動作が可能であることから、情報処理シ
ステムの出力手段、例えば複写機、ファクシミリ、電子
タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークステーション
等の出力端末としてのプリンタ、あるいはパーソナルコ
ンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビ
デオ装置等に具備されるハンディまたはポータブルプリ
ンタとして利用することが可能である。この場合、イン
クジェット記録装置は、これら装置固有の機能、使用形
態等に対応した構成をとることは言うまでもない。
【0080】また、上記第一の実施例ないし第三の実施
例のインクジェット記録装置をカラー対応のインクジェ
ット記録装置とすることもできる。この場合、複数色の
記録ヘッドにより吐出されるインク液滴の重ね合わせた
り、マトリックス(N×N)に配色することによりカラ
ー画像を形成する。一般に、カラー記録を行う場合、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の3
原色またはこれら3原色にブラック(B)を含めた4色
に対応する4種類の記録ヘッドおよびインクカートリッ
ジが必要とされる。したがって、このような3〜4色に
それぞれ対応した3〜4種類の記録ヘッドを搭載し、フ
ルカラーで画像形成が可能な装置とすることも可能であ
る。
【0081】さらにまた、上記インクジェット記録装置
は比較的容易にAl等の大判記録が可能な構成を取るこ
ともできる。すなわち、画像を読み取るリーダーを接続
し原稿を複写するAl版カラー記録対応の記録装置、例
えばCAD出力用プリンター等のプロッターも製品化さ
れている。また、会議、講義等におけるプレゼンテーシ
ョン用に投影可能なOHPフィルム等への記録に対応す
るため、インクの吸収特性が異なる被記録媒体を必要に
応じて選択し記録することが可能である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にもとづく
被記録媒体判別装置は、被記録媒体表面の多方向反射率
関数を計測するための手段と、計測結果にもとづいて被
記録媒体の種別判定を行うための手段とを有するものな
ので、複数の角度から一つ以上の分光感度特性によって
被記録媒体表面の反射率を計測することにより精密な種
別判定を行うことができる。したがって、被記録媒体の
種類に応じた記録制御が可能で、かつ高品位な画像提供
が実現可能であるとともに、例えば裏面への誤記録も防
止できるため操作性が向上した被記録媒体判別装置およ
び方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置お
よび情報処理システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく被記録媒体判別装置の概略的
構成とその動作を説明するための模式図である。
【図2】本発明にもとづく被記録媒体判別装置の概略的
構成を説明するための模式図である。
【図3】(a)本発明にもとづく被記録媒体判別装置に
適用される多方向反射関数の一例を示すもので、(a)
は光沢の多い記録紙の反射分布曲線を表す図、(b)は
光沢の少ない記録紙の反射分布曲線を表す図である。
【図4】本発明にもとづく被記録媒体判別装置による多
方向反射率関数の計測を説明するためのフローチャート
である。
【図5】本発明にもとづく被記録媒体判別装置の第二の
構成とその動作を説明するための模式図である。
【図6】インクジェット記録装置の概略的構成を説明す
るための斜視図である。
【図7】関連技術として知られている被記録媒体判別装
置の概略的構成とその動作を説明するための図である。
【図8】図7に示す被記録媒体判別装置による計測を説
明するための図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 主走査ベルト 3 プーリ 4 プーリ 5 モータ 6 被記録媒体 7 被記録媒体搬送ローラ 8 被記録媒体搬送ローラ 9 プラテン 10 反射鏡 11 反射型フォトセンサ 12 発光素子 13 受光素子 14 反射型フォトセンサ 15 発光素子 16 受光素子 17 受光素子 18 受光素子 19 受光素子 20 受光素子 21 近赤外光発光素子 22 可視光発光素子 23 可視光・近赤外光両用受光素子 24 可視光・近赤外光両用受光素子 25 可視光・近赤外光両用受光素子 26 可視光・近赤外光両用受光素子 27 可視光・近赤外光両用受光素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 21/47 Z 21/55

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体表面の多方向反射率関数を計
    測するための手段と、前記計測結果にもとづいて前記被
    記録媒体の種別判定を行うための手段とが設けられたこ
    とを特徴とする被記録媒体判別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記被記
    録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の記録
    に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被記録
    媒体判別装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の装置において、
    前記計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも
    一つの光電変換部材とを有することを特徴とする被記録
    媒体判別装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装置において、前記発光
    部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集光用
    光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体上に
    結ばれることを特徴とする被記録媒体判別装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の装置において、前記発光
    部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電変換
    部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少なく
    とも一つのベクトルを変化させる手段が設けられたこと
    を特徴とする被記録媒体判別装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の装置において、前記発光
    部材および前記光電変換部材は半導体素子からなること
    を特徴とする被記録媒体判別装置。
  7. 【請求項7】 被記録媒体表面の多方向反射率係数を複
    数の分光感度特性によって計測するための手段と、前記
    複数の分光感度特性による計測結果にもとづいて前記被
    記録媒体の種別判定を行うための手段とが設けられたこ
    とを特徴とする被記録媒体判別装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の装置において、前記被記
    録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の記録
    に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被記録
    媒体判別装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の装置において、
    前記計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも
    一つの光電変換部材とを備えたことを特徴とする被記録
    媒体判別装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の装置において、前記発
    光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集光
    用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体表
    面上に結ばれることを特徴とする被記録媒体判別装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の装置において、前記
    発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
    変換部材と前記焦点の間との視線ベクトルとのうち、少
    なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設けられた
    ことを特徴とする被記録媒体判別装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の装置において、前記発
    光部材および前記光電変換部材は半導体素子からなるこ
    とを特徴とする被記録媒体判別装置。
  13. 【請求項13】 被記録媒体にインク滴を吐出すること
    によって画像情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前
    記記録手段を主走査方向へ移動させるためのキャリッジ
    と、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送
    手段とを有するインクジェット記録装置において、 前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測するため
    の手段と、前記計測結果にもとづいて前記被記録媒体の
    種別判定を行うための手段とを有する被記録媒体判別装
    置が設けられたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の装置において、前記
    計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
    の光電変換部材とを有するもので、さらに好ましくは前
    記発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一方は
    集光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒
    体上に結ばれることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の装置において、前記
    発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
    変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
    なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設けられた
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  16. 【請求項16】 請求項14記載の装置において、前記
    発光部材および前記光電変換部材は半導体素子からなる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  17. 【請求項17】 請求項13ないし16のいずれか一項
    記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置によって出力されるデータをも
    とにして前記記録手段の記録動作および前記搬送手段に
    よる前記被記録媒体の搬送制御を行うための手段とが設
    けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  18. 【請求項18】 請求項13ないし17のいずれか一項
    記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置は前記記録手段の移動にともな
    って前記主走査方向に移動することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 請求項13ないし18のいずれか一項
    記載の装置において、 前記記録手段は前記インク滴を吐出させるためのエネル
    ギー発生手段としてインクに膜沸騰を生じさせる電気熱
    変換体を有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  20. 【請求項20】 被記録媒体にインク滴を吐出すること
    によって画像情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前
    記記録手段を主走査方向へ移動させるためのキャリッジ
    と、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送
    手段とを有するインクジェット記録装置において、 前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感
    度特性によって計測するための手段と、前記計測結果に
    もとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段
    とを有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判
    別装置が設けられたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の装置において、前記
    計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
    の光電変換部材とを有するもので、さらに好ましくは前
    記発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一方は
    集光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒
    体上に結ばれることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  22. 【請求項22】 請求項21記載の装置において、前記
    発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
    変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
    なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設けられた
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の装置において、前記
    発光部材および前記光電変換部材は半導体素子からなる
    ことを特徴とするインクジェット記録装置。
  24. 【請求項24】 請求項20ないし23のいずれか一項
    記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置によって出力されるデータをも
    とにして前記記録手段の記録動作および前記搬送手段に
    よる前記被記録媒体の搬送制御を行うための手段とが設
    けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  25. 【請求項25】 請求項20ないし24のいずれか一項
    記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置は前記記録手段の移動にともな
    って前記主走査方向に移動することを特徴とするインク
    ジェット記録装置。
  26. 【請求項26】 請求項20ないし25のいずれか一項
    記載の装置において、 前記記録手段は前記インク滴を吐出させるためのエネル
    ギー発生手段としてインクに膜沸騰を生じさせる電気熱
    変換体を有することを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  27. 【請求項27】 インクジェット記録装置を出力手段と
    する記録装置において、前記インクジェット記録装置
    は、被記録媒体にインク滴を吐出することによって画像
    情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前記記録手段を
    主走査方向へ移動させるためのキャリッジと、前記被記
    録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送手段とを有
    し、さらに、 前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感
    度特性によって計測するための手段と、前記計測結果に
    もとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段
    とを有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判
    別装置が設けられたことを特徴とする情報処理システ
    ム。
  28. 【請求項28】 被記録媒体表面の多方向反射率関数を
    計測するための計測工程と、前記計測の結果にもとづい
    て前記被記録媒体の種別判定を行うための判別工程とを
    有することを特徴とする被記録媒体判別方法。
  29. 【請求項29】 請求項28記載の方法において、前記
    被記録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の
    記録に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被
    記録媒体判別方法。
  30. 【請求項30】 請求項28記載の方法において、前記
    計測工程は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
    の光電変換部材とを有する計測手段を用いて行うことを
    特徴とする被記録媒体判別方法。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の方法において、前記
    発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集
    光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体
    上に結ばれることを特徴とする被記録媒体判別方法。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の方法において、前記
    発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
    変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
    なくとも一つのベクトルを変化させる工程が設けられた
    ことを特徴とする被記録媒体判別方法。
  33. 【請求項33】 被記録媒体表面の多方向反射率関数を
    複数の分光感度特性によって計測するための計測工程
    と、前記計測の結果にもとづいて前記被記録媒体の種別
    判定を行うための判別工程とを有することを特徴とする
    被記録媒体判別方法。
  34. 【請求項34】 請求項33記載の方法において、前記
    被記録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の
    記録に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被
    記録媒体判別方法。
  35. 【請求項35】 請求項33記載の方法において、前記
    計測工程は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
    の光電変換部材とを有する計測手段を用いて行うことを
    特徴とする被記録媒体判別方法。
  36. 【請求項36】 請求項35記載の方法において、前記
    発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集
    光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体
    上に結ばれることを特徴とする被記録媒体判別方法。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の方法において、前記
    発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
    変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
    なくとも一つのベクトルを変化させる工程が設けられた
    ことを特徴とする被記録媒体判別方法。
JP13702195A 1994-06-03 1995-06-02 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム Expired - Fee Related JP3423481B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13702195A JP3423481B2 (ja) 1994-06-03 1995-06-02 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-122824 1994-06-03
JP12282494 1994-06-03
JP13702195A JP3423481B2 (ja) 1994-06-03 1995-06-02 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0848438A true JPH0848438A (ja) 1996-02-20
JP3423481B2 JP3423481B2 (ja) 2003-07-07

Family

ID=26459878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13702195A Expired - Fee Related JP3423481B2 (ja) 1994-06-03 1995-06-02 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3423481B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004284144A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成方法とインクジェット記録装置、及びそれに用いる活性光線硬化型インク
JP2005055445A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成のためのメディア判別方法及び装置
JP2005529313A (ja) * 2002-04-11 2005-09-29 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 記録媒体の識別装置および方法
JP2008521063A (ja) * 2004-11-22 2008-06-19 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 送出センサ用光ファイバケーブル巻取り機構
JP2008268172A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Toshiba Corp 記録媒体に画像を形成する画像形成装置
US7533954B2 (en) 2002-01-22 2009-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Printing media type discrimination apparatus and method, and printing apparatus
US7705293B2 (en) 2005-08-31 2010-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Sensor and recording apparatus using the same
US7990826B2 (en) 2003-08-29 2011-08-02 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium type discrimination apparatus, recording apparatus, and discrimination method
JP2012035951A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd シート厚み判別装置、シート供給装置及び画像形成装置
JP2012035953A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd シート種類判別装置、シート供給装置及び画像形成装置
JP2012035952A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd 重送検知装置、シート供給装置及び画像形成装置
JP2013000927A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、印刷装置の製造方法
JP2013171892A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP2013186282A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP2014169972A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP2018013487A (ja) * 2010-11-26 2018-01-25 株式会社リコー 光学センサ及び画像形成装置
JP2019053046A (ja) * 2018-08-02 2019-04-04 株式会社リコー 光学センサ及び画像形成装置
JP2020027199A (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7533954B2 (en) 2002-01-22 2009-05-19 Canon Kabushiki Kaisha Printing media type discrimination apparatus and method, and printing apparatus
JP2005529313A (ja) * 2002-04-11 2005-09-29 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. 記録媒体の識別装置および方法
JP2004284144A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Konica Minolta Holdings Inc 画像形成方法とインクジェット記録装置、及びそれに用いる活性光線硬化型インク
JP2005055445A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Samsung Electronics Co Ltd 画像形成のためのメディア判別方法及び装置
US7990826B2 (en) 2003-08-29 2011-08-02 Canon Kabushiki Kaisha Recording medium type discrimination apparatus, recording apparatus, and discrimination method
JP2008521063A (ja) * 2004-11-22 2008-06-19 ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド 送出センサ用光ファイバケーブル巻取り機構
US7705293B2 (en) 2005-08-31 2010-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Sensor and recording apparatus using the same
JP2008268172A (ja) * 2007-04-16 2008-11-06 Toshiba Corp 記録媒体に画像を形成する画像形成装置
JP2012035951A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd シート厚み判別装置、シート供給装置及び画像形成装置
JP2012035953A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd シート種類判別装置、シート供給装置及び画像形成装置
JP2012035952A (ja) * 2010-08-05 2012-02-23 Ricoh Co Ltd 重送検知装置、シート供給装置及び画像形成装置
JP2018013487A (ja) * 2010-11-26 2018-01-25 株式会社リコー 光学センサ及び画像形成装置
JP2013000927A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Seiko Epson Corp 画像処理装置、印刷装置、画像処理方法、印刷装置の製造方法
JP2013171892A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP2013186282A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP2014169972A (ja) * 2013-03-05 2014-09-18 Ricoh Co Ltd 光学センサ及び画像形成装置
JP2019053046A (ja) * 2018-08-02 2019-04-04 株式会社リコー 光学センサ及び画像形成装置
JP2020027199A (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 キヤノン株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3423481B2 (ja) 2003-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5764251A (en) Recording medium discriminating device, ink jet recording apparatus equipped therewith, and information system
JP3423481B2 (ja) 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム
US6291829B1 (en) Identification of recording medium in a printer
JP4486366B2 (ja) 記録媒体の識別装置および方法
JP4056741B2 (ja) インクジェット印刷のための背面マーク式媒体判定システム
US7055925B2 (en) Calibration and measurement techniques for printers
KR100798184B1 (ko) 입력 미디어 분류 방법 및 인쇄 시스템
US20040212648A1 (en) Ink jet printer
US20070076074A1 (en) Method and apparatus for print medium determination
US20040169888A1 (en) Method and apparatus for printing on a partially-printed medium
JP2003291364A (ja) 液体収納容器、液体収納容器の識別方法、および液体吐出記録装置
US7214955B2 (en) Media recognition using a single light detector
US7926896B2 (en) Print media detection in an imaging apparatus
JPH1039556A (ja) 画像記録装置および画像記録装置の記録媒体種別判別方法
JP3876734B2 (ja) 印刷シートの判別装置、印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷シートの判別方法
JPH10198093A (ja) 記録媒体識別装置
JP2007152670A (ja) 記録媒体判別方法およびインクジェット記録装置
JP3664996B2 (ja) インク残量検知装置
JP3826040B2 (ja) 被記録媒体の識別装置、識別方法、および記録装置
US20200137258A1 (en) Image formation apparatus
JP3948311B2 (ja) 印刷シートの判別装置、印刷装置、コンピュータプログラム、コンピュータシステム、及び、印刷シートの判別方法
JP2007153609A (ja) 記録装置の記録媒体判別装置、記録装置の記録媒体判別方法、プログラムおよび記憶媒体
US20050237348A1 (en) Method of dot size determination by an imaging apparatus
JP2005022326A (ja) 記録装置および制御方法
JPH091815A (ja) インクジェット記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees