JPH0848438A - 被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システム - Google Patents
被記録媒体判別装置および方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置および情報処理システムInfo
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- JPH0848438A JPH0848438A JP13702195A JP13702195A JPH0848438A JP H0848438 A JPH0848438 A JP H0848438A JP 13702195 A JP13702195 A JP 13702195A JP 13702195 A JP13702195 A JP 13702195A JP H0848438 A JPH0848438 A JP H0848438A
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Abstract
で、かつ高品位な画像提供が実現可能であるとともに、
例えば裏面への誤記録も防止できるため操作性が向上し
た被記録媒体判別装置、該判別装置を備えたインクジェ
ット記録装置および情報システムを提供することを目的
とする。 【構成】 本発明の被記録媒体判別装置は、被記録媒体
表面の多方向反射率関数を計測するための手段と、計測
結果にもとづいて被記録媒体の種別判定を行うための手
段とを有する。
Description
を行う媒体判別装置、該判別装置を備えた記録装置、さ
らに該記録装置を出力手段とする複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュ
ータ等の情報処理システムに関する。なお、ここで記録
とは、布、糸、紙、シート材等のインク付与を受けるイ
ンク支持体全てへのインク付与等(印字、画像形成、プ
リント、染色等)を含むもので、本発明は情報処理分野
のみならず、布、糸、紙、シート材等のインク付与を受
けるインク支持体を用いるアパレル産業等の幅広い産業
分野において適用可能なものである。
像の出力、高速記録の手段として優れた利点を有するた
め、幅広い産業分野(例えばアパレル産業など)で需要
が高まっており、またより一層高品位な画像の提供も求
められている。高品位な画像を提供するためには、被記
録媒体の種類に応じた記録制御を実行する必要がある。
すなわち、従来のインクジェット記録装置においては、
インク浸透力、インク乾燥速度が大きく異なる被記録媒
体、例えば紙とトランスペアレンシ・フィルムの場合で
は、印字制御方法、あるいは媒体の搬送方法を変更する
必要がある。従って、被記録媒体の種別を正確に判定す
ることができないと、記録画像品位を著しく低下させる
と共に、装置内部を汚損する。そこで、従来から被記録
媒体の種別判定を行うための装置(被記録媒体判別装
置)が開発されている。
記録装置の概略的構成を説明するためのものである。こ
の媒体判別装置は、被記録媒体表面の反射率の差異を、
固定された一つの角度から反射型フォトセンサによって
測定し、しきい値法によって種別を判定している。同図
において、参照符号1は不図示のインクジェット記録ヘ
ッドを搭載したキャレッジ、2はキャレッジ1を往復運
動させるための主走査ベルト、3,4は主走査ベルト2
を保持回転させるためのプーリ、5はプーリ3を回転さ
せる主走査モータ、6は被記録媒体、7,8は被記録媒
体を保持搬送するローラ、9はプラテン、10はプラテ
ン9上に設けられた反射鏡、11はキャレッジ1に搭載
され、共に移動する反射型フォトセンサである。
構成とそれによる計測原理を説明するための図である。
同図において、参照符号12は発光素子、13は受光素
子である。発光素子12と受光素子13はそれぞれ集光
用の光学系を内蔵しており、被記録媒体の表面上の同一
箇所に焦点を結ぶように焦点距離および角度が調整され
ている。受光素子13は、被記録媒体の表面反射率の差
異が素子出力に反映されやすいよう、正反射角から一定
の角度ずらして取付けられている。また、判別の基準値
を得るために、プラテン9は無反射塗装されると共に、
反射鏡10は発光素子12からの光が正反射して受光素
子13に入射するように角度が設定されている。
ごとに示した模式図である。(a)は紙無しの状態、
(b)は普通紙、(c)はトランスペアレンシ・フィル
ムを示している。同図において枚軸はキャレッジの位
置、縦軸は受光素子の出力である。
あるときに最大出力値が、それ以外の時に最小出力値が
得られている。種別の判定基準となるしきい値は、これ
らの値から決定される。
のしきい値の範囲内にあり、かつ反射鏡の正反射の位置
においても変化しないことから、普通紙と判別される。
スペアレンシ・フィルムのしきい値の範囲内にあり、か
つ反射鏡の正反射の位置において増加していることか
ら、トランスペアレンシ・フィルムと判別される。
像記録においては被記録媒体の発色性に応じて画像処理
に組する係数を変更しなければならない場合がある。前
記従来例は、紙とトランスペアレンシ・フィルムの判別
を行うものであったが、これは両者の表面反射率および
透過率が著しく異なっているために可能な判別であっ
た。
発色性を問題にする場合は、例えばコート紙と普通紙な
ど、非常に小さな反射率の差異による判別が要求され
る。また、コート紙に記録を行う場合には、カラー記録
だけでなくモノクロ記録においても、記録紙の裏面に誤
って記録を行うと、記録画像の品位が非常に低下すると
共に、装置内部を汚損する。前記従来例に示すような単
純な反射率およびしきい値による手法ではこのいずれに
対しても安定な判別は困難である。
な記録による高画質で、かつ裏面への誤記録を防止して
操作性に優れたインクジェツ卜記録装置および該装置を
出力手段とした情報処理システムの提供を可能とするた
めに、被記録媒体種別の精密な判別装置および方法を提
供することである。
に、本発明の請求項1にもとづく被記録媒体判別装置
は、被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測するため
の手段と、前記計測結果にもとづいて前記被記録媒体の
種別判定を行うための手段とが設けられたことを特徴と
する。
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
るもので、さらに好ましくは前記発光部材または前記光
電変換部材の少なくとも一つは集光用光学系を具備し、
該光学系の焦点は前記被記録媒体上に結ばれる。より好
ましくは、前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクト
ルと、前記光電変換部材と前記焦点との間の視線ベクト
ルとのうち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手
段が設けられていうる。
記光電変換部材は半導体素子からなるものであってもよ
い。
面の多方向反射率係数を複数の分光感度特性によって計
測するための手段と、前記複数の分光感度特性による計
測結果にもとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うた
めの手段とが設けられたことを特徴とする。
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを備え
るもので、より好ましくは前記発光部材または前記光電
変換部材の少なくとも一つは集光用光学系を具備し、該
光学系の焦点は前記被記録媒体表面上に結ばれる。ま
た、前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、
前記光電変換部材と前記焦点の間との視線ベクトルとの
うち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設
けられるとよい。
変換部材は半導体素子からなるものであってもよい。
ンクジェット記録装置は、被記録媒体にインク滴を吐出
することによって画像情報を出力する記録手段を搭載
し、かつ前記記録手段を主走査方向へ移動させるための
キャリッジと、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送する
ための搬送手段とを有するインクジェット記録装置にお
いて、前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測す
るための手段と、前記計測結果にもとづいて前記被記録
媒体の種別判定を行うための手段とを有する被記録媒体
判別装置が設けられたことを特徴とする。
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
るもので、さらに好ましくは前記発光部材または前記光
電変換部材の少なくとも一方は集光用光学系を具備し、
該光学系の焦点は前記被記録媒体上に結ばれる。また、
前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記
光電変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのう
ち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設け
られているとより一層好ましい。
変換部材は半導体素子からなるものであってもよい。
って出力されるデータをもとにして前記記録手段の記録
動作および前記搬送手段による前記被記録媒体の搬送制
御を行うための手段とが設けられている。
記記録手段の移動にともなって前記主走査方向に移動す
る。
を吐出させるためのエネルギー発生手段としてインクに
膜沸騰を生じさせる電気熱変換体を有する。
ット記録装置は、被記録媒体にインク滴を吐出すること
によって画像情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前
記記録手段を主走査方向へ移動させるためのキャリッジ
と、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送
手段とを有するインクジェット記録装置において、前記
被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感度特
性によって計測するための手段と、前記計測結果にもと
づいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段とを
有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判別装
置が設けられたことを特徴とする。
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
るもので、さらに好ましくは前記発光部材または前記光
電変換部材の少なくとも一方は集光用光学系を具備し、
該光学系の焦点は前記被記録媒体上に結ばれる。また、
前記発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記
光電変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのう
ち、少なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設け
られているとよい。
変換部材は半導体素子からなるものであってもよい。
って出力されるデータをもとにして前記記録手段の記録
動作および前記搬送手段による前記被記録媒体の搬送制
御を行うための手段とが設けられている。
記記録手段の移動にともなって前記主走査方向に移動す
る。
を吐出させるためのエネルギー発生手段としてインクに
膜沸騰を生じさせる電気熱変換体を有する。
テムは、インクジェット記録装置を出力手段とする記録
装置において、前記インクジェット記録装置は、被記録
媒体にインク滴を吐出することによって画像情報を出力
する記録手段を搭載し、かつ前記記録手段を主走査方向
へ移動させるためのキャリッジと、前記被記録媒体を副
走査方向へ搬送するための搬送手段とを有し、さらに、
前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感
度特性によって計測するための手段と、前記計測結果に
もとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段
とを有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判
別装置が設けられたことを特徴とする。
別方法は、被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測す
るための計測工程と、前記計測の結果にもとづいて前記
被記録媒体の種別判定を行うための判別工程とを有する
ことを特徴とする。
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
る計測手段を用いて行うもので、またより好ましくは前
記発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは
集光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒
体上に結ばれる。さらに、好ましくは前記発光部材と前
記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電変換部材と前
記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少なくとも一つ
のベクトルを変化させる工程が設けられている。
判別方法は、被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数
の分光感度特性によって計測するための計測工程と、前
記計測の結果にもとづいて前記被記録媒体の種別判定を
行うための判別工程とを有することを特徴とする。
ット記録装置による画像情報の記録に用いられる被記録
媒体である。
つの発光部材と少なくとも一つの光電変換部材とを有す
る計測手段を用いて行うもので、より好ましくは前記発
光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集光
用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体上
に結ばれる。また、さらに好ましくは前記発光部材と前
記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電変換部材と前
記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少なくとも一つ
のベクトルを変化させる工程が設けられている。
数の角度から一つ以上の分光感度特性によって被記録媒
体表面の反射率を計測する。つぎに、この計測結果にも
とづいて被記録媒体の種別を判定するための手段が被記
録媒体の種別および記録面の表裏を正確に判定する。そ
して、この判定結果をもとに被記録媒体の種類に応じた
記録制御が実行可能となり高品位な画像提供が実現する
とともに、裏面への誤記録も防止できる。そのため、操
作性に優れたインクジェット記録装置の実現が可能とな
る。
に説明する。
は、記録手段(記録ヘッド)およびインクタンクと搭載
するキャリッジと、被記録媒体(例えば、記録用紙)を
搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御手段
とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴を吐
出させる記録ヘッドを被記録媒体の搬送方向(副走査方
向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャン
させ、一方で非記録時に被記録媒体を記録幅に等しい量
で間欠搬送するものである。
置の概略的構成を示す模式的斜視図である。この図にお
いて、参照符号1はインク滴を吐出させるためのエネル
ギー発生手段としてインクに膜沸騰を生じさせる電気熱
変換体を有する不図示のインクジェット記録ヘッドを搭
載したキャリッジ、2はキャリッジ1を往復運動させる
ための主走査ベルト、3,4は主走査ベルト2を保持回
転させるためのプーリ、5はプーリ3を回転させる主走
査モータ、6は被記録媒体、7,8は被記録媒体を保持
搬送するローラ、そして9はプラテンである。
記録媒体判別装置である。この被記録媒体判別装置14
は反射型フォトセンサーからなる。この記録装置では、
プラテン9の表面は無反射塗装されており、また凹部が
形成されている。さらに、この凹部に反射鏡10が配設
されている。
構成を説明するための図である。反射型フォトセンサー
14は、発光素子15と複数の受光素子16〜20とか
ら構成される。
は、それぞれ集光用光学系を備え、被記録媒体6の上の
一点を中心に円周上に配置されて、かつその点に焦点を
結ぶよう設定されている。
の角度および物体表面の法線に依存した関数で表され
る。これを多方向反射率関数と呼び、物体表面の物性と
相関が高いため、被記録媒体ごとに異なった関数形を持
っている。従って、被記録媒体の多方向反射率関数を計
測することによって、その種別を精密に同定することが
できる。
模式図で、(a)は光沢の多い記録紙の反射分布曲線、
(b)は光沢の少ない記録紙の反射分布曲線である。図
中、記号Lは光源ベクトル、Vは視線ベクトル、Nは反
射面の法線ベクトル、Rは正反射ベクトルを表す。同図
によれば、光沢の少ない記録紙では反射率の角度依存性
が低く、一方光沢の多い記録紙では、正反射方向にピー
クを持つ関数形状を示すことがわかる。
と裏面の多方向反射率関数を計測,蓄積しておき、受光
素子16〜20によって計測された多方向反射率関数と
の差の二乗和が最小となる被記録媒体を判別結果とす
る。
代わりに、光ファイバによって導光された受光素子アレ
イを用いてもよい。受光素子は少なくとも2個以上で判
別に充分な数あればよい。また複数の受光素子を用いる
代わりに、受光素子を1個だけ用い、被記録媒体の上の
一点を中心とする円周上を常に受光素子が中心を向くよ
うにしながら回転させる機構を用いてもよい。
比較を行っているので、計測点数を増加させて判別結果
の信頼性を高めようとすると、蓄積に必要な記憶容量が
増大する。
行われており、反射光には拡散反射光とスペキュラ反射
光の2つの成分があることが知られている。拡散反射光
は照射された光が物体内部に入り込み反射を繰り返して
出射した成分であり、方向性を持たない特徴がある。一
方、スペキュラ反射光は光沢面に現われるハイライト成
分の光であり、正反射角を中心にして、表面の荒さに応
じた広がりを持つ。
率(Rd)、スペキュラ反射率(Rs)、スペキュラ光
の広がり(m)の3つのパラメータによってモデル化し
た一例で、クック・トランス・モデルと呼ばれる関数を
簡略化したものである。
法線ベクトルとのなす角; θout は視線ベクトルの表
面の法線ベクトルとのなす角; αは入射ベクトルと出
射ベクトルとを2等分するベクトルと、表面法線ベクト
ルとのなす角を表す。また、Dはベックマン(Beck
mann)関数と呼ばれる。
光の強度Iout は次式(3)で関係付けられる。
多方向反射関数の良い近似を与えることが知られてい
る。したがって、被記録媒体の多方向反射率関数の計測
結果を上記モデルに当てはめられて計算された、これら
のパラメータの次元の比較をおこなっても、被記録媒体
の種別を精密に同定することができる。
は、最小2乗法等の最適化計算手法を用いて行うため、
計算コストは高いけれども、計測点数を増加させても必
要な記憶容量は増加せずに計測結果の信頼性を高めるこ
とができ、正確な判別が可能となる。その一例を第二の
実施例に示す。
れる被記録媒体判別装置の第2の実施例を説明するため
のフローチャートである。
ジとともに主走査方向に移動しながら被記録媒体表面上
を走査し、この面における反射率を測定する。測定後、
入力された反射率情報をもとにして被記録媒体の判別を
開始する(S−1)。
および被記録媒体表面の法線に依存した多方向反射率と
して求める(S−2)。
タ計算を、最小2乗法を用いておこなう(S−3)。
度Iinを固定して、視線の角度θout をn通りに変化さ
せてIout の計測を行ったものとれば、多方向反射率関
数からのパラメータ計算は、次式(4)を最小にするよ
うなRd 、Rs 、mを発見することであり、関数の最小
値を発見する問題に帰着される。
は、Jacobi法、最急降下法などの様々な手法があ
り、これらはすべて当業者によく知られたものなので、
ここでは記述しない。
媒体の基準パラメタの値と比較し、誤差計算を行う(S
−4)。
結果とする(S−4)。
数から、記憶容量を増大させることなく、より精密に媒
体を判別することが可能である。
分光感度特性で多方向反射率を計測しており、被記録媒
体の分光反射率に関する特徴を考慮していない。例え
ば、ある種のコーティングを施した被記録媒体では、基
材の違いを可視光による表面反射率の差異だけで判別す
ることが難しいが、近赤外域の表面反射率も併用するこ
とで比較的容易に判別が可能となる。その一例を第三の
実施例として以下に示す。
れる被記録媒体判別装置の第3の実施例を説明するため
の概略図である。
の発光素子、22は可視光の発光素子、23ないし27
は可視光と近赤光の感度を有する受光素子である。
赤外光についての多方向反射率関数を計測することがで
き、発光素子22を点灯することによって、可視光につ
いての多方向反射率関するを計測することができる。
て、より正確に被記録媒体の種別よよび表裏の判別を行
うことが可能である。
数の角度から一つ以上の分光感度特性によって被記録媒
体表面の反射率を計測することにより精密な種別判定を
行うことができる。したがって、被記録媒体の種別に応
じた高品位な画像記録が可能になり、また表裏の正確な
判別によって裏面への誤記録が防止でき、操作性が向上
するという効果がある。
いし第三の実施例のインクジェット記録装置は、高密度
かつ高速な記録動作が可能であることから、情報処理シ
ステムの出力手段、例えば複写機、ファクシミリ、電子
タイプライタ、ワードプロセッサ、ワークステーション
等の出力端末としてのプリンタ、あるいはパーソナルコ
ンピュータ、ホストコンピュータ、光ディスク装置、ビ
デオ装置等に具備されるハンディまたはポータブルプリ
ンタとして利用することが可能である。この場合、イン
クジェット記録装置は、これら装置固有の機能、使用形
態等に対応した構成をとることは言うまでもない。
例のインクジェット記録装置をカラー対応のインクジェ
ット記録装置とすることもできる。この場合、複数色の
記録ヘッドにより吐出されるインク液滴の重ね合わせた
り、マトリックス(N×N)に配色することによりカラ
ー画像を形成する。一般に、カラー記録を行う場合、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の3
原色またはこれら3原色にブラック(B)を含めた4色
に対応する4種類の記録ヘッドおよびインクカートリッ
ジが必要とされる。したがって、このような3〜4色に
それぞれ対応した3〜4種類の記録ヘッドを搭載し、フ
ルカラーで画像形成が可能な装置とすることも可能であ
る。
は比較的容易にAl等の大判記録が可能な構成を取るこ
ともできる。すなわち、画像を読み取るリーダーを接続
し原稿を複写するAl版カラー記録対応の記録装置、例
えばCAD出力用プリンター等のプロッターも製品化さ
れている。また、会議、講義等におけるプレゼンテーシ
ョン用に投影可能なOHPフィルム等への記録に対応す
るため、インクの吸収特性が異なる被記録媒体を必要に
応じて選択し記録することが可能である。
被記録媒体判別装置は、被記録媒体表面の多方向反射率
関数を計測するための手段と、計測結果にもとづいて被
記録媒体の種別判定を行うための手段とを有するものな
ので、複数の角度から一つ以上の分光感度特性によって
被記録媒体表面の反射率を計測することにより精密な種
別判定を行うことができる。したがって、被記録媒体の
種類に応じた記録制御が可能で、かつ高品位な画像提供
が実現可能であるとともに、例えば裏面への誤記録も防
止できるため操作性が向上した被記録媒体判別装置およ
び方法、該判別装置を備えたインクジェット記録装置お
よび情報処理システムを提供することが可能となる。
構成とその動作を説明するための模式図である。
構成を説明するための模式図である。
適用される多方向反射関数の一例を示すもので、(a)
は光沢の多い記録紙の反射分布曲線を表す図、(b)は
光沢の少ない記録紙の反射分布曲線を表す図である。
方向反射率関数の計測を説明するためのフローチャート
である。
構成とその動作を説明するための模式図である。
るための斜視図である。
置の概略的構成とその動作を説明するための図である。
明するための図である。
Claims (37)
- 【請求項1】 被記録媒体表面の多方向反射率関数を計
測するための手段と、前記計測結果にもとづいて前記被
記録媒体の種別判定を行うための手段とが設けられたこ
とを特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の装置において、前記被記
録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の記録
に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被記録
媒体判別装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の装置において、
前記計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも
一つの光電変換部材とを有することを特徴とする被記録
媒体判別装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の装置において、前記発光
部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集光用
光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体上に
結ばれることを特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の装置において、前記発光
部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電変換
部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少なく
とも一つのベクトルを変化させる手段が設けられたこと
を特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項6】 請求項3記載の装置において、前記発光
部材および前記光電変換部材は半導体素子からなること
を特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項7】 被記録媒体表面の多方向反射率係数を複
数の分光感度特性によって計測するための手段と、前記
複数の分光感度特性による計測結果にもとづいて前記被
記録媒体の種別判定を行うための手段とが設けられたこ
とを特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項8】 請求項7記載の装置において、前記被記
録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の記録
に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被記録
媒体判別装置。 - 【請求項9】 請求項7または8記載の装置において、
前記計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも
一つの光電変換部材とを備えたことを特徴とする被記録
媒体判別装置。 - 【請求項10】 請求項9記載の装置において、前記発
光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集光
用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体表
面上に結ばれることを特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項11】 請求項10記載の装置において、前記
発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
変換部材と前記焦点の間との視線ベクトルとのうち、少
なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設けられた
ことを特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項12】 請求項9記載の装置において、前記発
光部材および前記光電変換部材は半導体素子からなるこ
とを特徴とする被記録媒体判別装置。 - 【請求項13】 被記録媒体にインク滴を吐出すること
によって画像情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前
記記録手段を主走査方向へ移動させるためのキャリッジ
と、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送
手段とを有するインクジェット記録装置において、 前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を計測するため
の手段と、前記計測結果にもとづいて前記被記録媒体の
種別判定を行うための手段とを有する被記録媒体判別装
置が設けられたことを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項14】 請求項13記載の装置において、前記
計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
の光電変換部材とを有するもので、さらに好ましくは前
記発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一方は
集光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒
体上に結ばれることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項15】 請求項14記載の装置において、前記
発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設けられた
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項16】 請求項14記載の装置において、前記
発光部材および前記光電変換部材は半導体素子からなる
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項17】 請求項13ないし16のいずれか一項
記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置によって出力されるデータをも
とにして前記記録手段の記録動作および前記搬送手段に
よる前記被記録媒体の搬送制御を行うための手段とが設
けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項18】 請求項13ないし17のいずれか一項
記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置は前記記録手段の移動にともな
って前記主走査方向に移動することを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項19】 請求項13ないし18のいずれか一項
記載の装置において、 前記記録手段は前記インク滴を吐出させるためのエネル
ギー発生手段としてインクに膜沸騰を生じさせる電気熱
変換体を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項20】 被記録媒体にインク滴を吐出すること
によって画像情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前
記記録手段を主走査方向へ移動させるためのキャリッジ
と、前記被記録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送
手段とを有するインクジェット記録装置において、 前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感
度特性によって計測するための手段と、前記計測結果に
もとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段
とを有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判
別装置が設けられたことを特徴とするインクジェット記
録装置。 - 【請求項21】 請求項20記載の装置において、前記
計測手段は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
の光電変換部材とを有するもので、さらに好ましくは前
記発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一方は
集光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒
体上に結ばれることを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項22】 請求項21記載の装置において、前記
発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
なくとも一つのベクトルを変化させる手段が設けられた
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項23】 請求項22記載の装置において、前記
発光部材および前記光電変換部材は半導体素子からなる
ことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項24】 請求項20ないし23のいずれか一項
記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置によって出力されるデータをも
とにして前記記録手段の記録動作および前記搬送手段に
よる前記被記録媒体の搬送制御を行うための手段とが設
けられたことを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項25】 請求項20ないし24のいずれか一項
記載の装置において、 前記被記録媒体判別装置は前記記録手段の移動にともな
って前記主走査方向に移動することを特徴とするインク
ジェット記録装置。 - 【請求項26】 請求項20ないし25のいずれか一項
記載の装置において、 前記記録手段は前記インク滴を吐出させるためのエネル
ギー発生手段としてインクに膜沸騰を生じさせる電気熱
変換体を有することを特徴とするインクジェット記録装
置。 - 【請求項27】 インクジェット記録装置を出力手段と
する記録装置において、前記インクジェット記録装置
は、被記録媒体にインク滴を吐出することによって画像
情報を出力する記録手段を搭載し、かつ前記記録手段を
主走査方向へ移動させるためのキャリッジと、前記被記
録媒体を副走査方向へ搬送するための搬送手段とを有
し、さらに、 前記被記録媒体表面の多方向反射率関数を複数の分光感
度特性によって計測するための手段と、前記計測結果に
もとづいて前記被記録媒体の種別判定を行うための手段
とを有する被記録媒体判別装置とを有する被記録媒体判
別装置が設けられたことを特徴とする情報処理システ
ム。 - 【請求項28】 被記録媒体表面の多方向反射率関数を
計測するための計測工程と、前記計測の結果にもとづい
て前記被記録媒体の種別判定を行うための判別工程とを
有することを特徴とする被記録媒体判別方法。 - 【請求項29】 請求項28記載の方法において、前記
被記録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の
記録に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被
記録媒体判別方法。 - 【請求項30】 請求項28記載の方法において、前記
計測工程は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
の光電変換部材とを有する計測手段を用いて行うことを
特徴とする被記録媒体判別方法。 - 【請求項31】 請求項30記載の方法において、前記
発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集
光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体
上に結ばれることを特徴とする被記録媒体判別方法。 - 【請求項32】 請求項31記載の方法において、前記
発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
なくとも一つのベクトルを変化させる工程が設けられた
ことを特徴とする被記録媒体判別方法。 - 【請求項33】 被記録媒体表面の多方向反射率関数を
複数の分光感度特性によって計測するための計測工程
と、前記計測の結果にもとづいて前記被記録媒体の種別
判定を行うための判別工程とを有することを特徴とする
被記録媒体判別方法。 - 【請求項34】 請求項33記載の方法において、前記
被記録媒体はインクジェット記録装置による画像情報の
記録に用いられる被記録媒体であることを特徴とする被
記録媒体判別方法。 - 【請求項35】 請求項33記載の方法において、前記
計測工程は少なくとも一つの発光部材と少なくとも一つ
の光電変換部材とを有する計測手段を用いて行うことを
特徴とする被記録媒体判別方法。 - 【請求項36】 請求項35記載の方法において、前記
発光部材または前記光電変換部材の少なくとも一つは集
光用光学系を具備し、該光学系の焦点は前記被記録媒体
上に結ばれることを特徴とする被記録媒体判別方法。 - 【請求項37】 請求項36記載の方法において、前記
発光部材と前記焦点との間の光源ベクトルと、前記光電
変換部材と前記焦点との間の視線ベクトルとのうち、少
なくとも一つのベクトルを変化させる工程が設けられた
ことを特徴とする被記録媒体判別方法。
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- 1995-06-02 JP JP13702195A patent/JP3423481B2/ja not_active Expired - Fee Related
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