JPH10198093A - 記録媒体識別装置 - Google Patents

記録媒体識別装置

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JPH10198093A
JPH10198093A JP9003754A JP375497A JPH10198093A JP H10198093 A JPH10198093 A JP H10198093A JP 9003754 A JP9003754 A JP 9003754A JP 375497 A JP375497 A JP 375497A JP H10198093 A JPH10198093 A JP H10198093A
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reflected
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JP9003754A
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Inventor
Jun Yamaguchi
純 山口
Koji Arai
康治 新井
Takashi Nonaka
隆 野中
Yoshinori Ito
嘉則 伊藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定に且つ多種類の記録媒体を識別すること
である。 【解決手段】 給送される記録媒体に光を発射する発光
素子201から発射され前記記録媒体上で反射される異
なる反射光成分を受光する正反射用受光素子202,乱
反射用受光素子203で受光した各反射光量データの差
分値とあらかじめ記憶される複数のしきい値データとを
比較して、メインCPU100が前記給送される記録媒
体の種別を判定する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給送される記録媒
体の光学特性を解析して種別の異なる記録媒体を識別す
る記録媒体識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録媒体の識別は、記録媒体の印
字面側に発光素子および乱反射光用受光素子を配置し、
記録媒体の印字面からの乱反射光を読み取ることによっ
て行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の記録媒体識別処
理によれば、上述の通り乱反射光のみで記録媒体の識別
を行うため、ダイナミックレンジが小さく記録媒体の種
類が増えた場合、精度よく記録媒体を識別できなくなっ
てしまい、正常に給送できない事態が発生してしまうと
いう問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明に係る第1の発明〜第12の発
明の目的は、記録媒体からの正反射光量と乱反射光量と
を並行して検知し、該検知した各反射光量データの相対
差分と記憶される複数のしきい値とを比較して給送され
る記録媒体の種別を判定することにより、安定に且つ多
種類の記録媒体を識別することができる記録媒体識別装
置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、給送される記録媒体に光を発射する発光手段と、前
記発光手段から発射され前記記録媒体上で反射される異
なる反射光成分を受光する複数の受光手段と、各受光手
段が受光した各反射光量データの差分値とあらかじめ記
憶される複数のしきい値データとを比較して、前記給送
される記録媒体の種別を判定する判定手段とを有するも
のである。
【0006】本発明に係る第2の発明は、一方の受光手
段は、前記記録媒体上で反射される正反射光を受光する
位置に設け、他方の受光手段は、前記記録媒体上で反射
される乱反射光を受光する位置に設けたものである。
【0007】本発明に係る第3の発明は、前記給送され
る記録媒体に対して直交する方向に移動するキャリッジ
上に、前記一方の受光手段と前記他方の受光手段および
前記発光手段とを配設したものである。
【0008】本発明に係る第4の発明は、前記判定手段
は、各受光手段が受光した各反射光量データの差分値と
あらかじめ記憶される第1のしきい値データとの差が前
記しきい値以上である場合に、給送された前記記録媒体
の種別をOHP用の透明シート部材であると判定するも
のである。
【0009】本発明に係る第5の発明は、前記判定手段
は、各受光手段が受光した各反射光量データの差分値と
あらかじめ記憶される第1のしきい値データとの差が前
記しきい値以下である場合に、紙無しであると判定する
ものである。
【0010】本発明に係る第6の発明は、前記判定手段
は、正反射光を受光する受光手段からの反射光量データ
とあらかじめ記憶される異なる第2のしきい値データと
をそれぞれ比較して、給送された前記記録媒体の種別を
汎用シート部材あるいは専用シート部材であると判定す
るものである。
【0011】本発明に係る第7の発明は、発光素子と受
光素子とが一体となる複数のフォトセンサの一方を給送
される記録媒体面に対して平行して配置し、他方を給送
される記録媒体面に対して所定の角度をもって配置し、
各フォトセンサが受光した各反射光量データの差分値と
あらかじめ記憶される複数のしきい値データとを比較し
て、前記給送される記録媒体の種別を判定する判定手段
とを有するものである。
【0012】本発明に係る第8の発明は、一方のフォト
センサは、前記記録媒体上で反射される正反射光を受光
し、他方のフォトセンサは、前記記録媒体上で反射され
る乱反射光を受光するものである。
【0013】本発明に係る第9の発明は、前記判定手段
は、各フォトセンサが受光した各反射光量データの差分
値とあらかじめ記憶される第1のしきい値データとの差
が前記しきい値以上である場合に、給送された前記記録
媒体の種別をOHP用の透明シート部材であると判定す
るものである。
【0014】本発明に係る第10の発明は、前記判定手
段は、各フォトセンサが受光した各反射光量データの差
分値とあらかじめ記憶される第1のしきい値データとの
差が前記しきい値以下である場合に、紙無しであると判
定するものである。
【0015】本発明に係る第11の発明は、前記判定手
段は、正反射光を受光するフォトセンサからの反射光量
データとあらかじめ記憶される異なる第2のしきい値デ
ータとをそれぞれ比較して、給送された前記記録媒体の
種別を汎用シート部材あるいは専用シート部材であると
判定するものである。
【0016】本発明に係る第12の発明は、給送される
記録媒体に光を発射する発光手段と、前記発光手段から
発射され前記記録媒体上で反射される異なる反射光成分
を受光する複数の受光手段と、各受光手段が受光した各
反射光量データの差分値を演算する演算器と、あらかじ
め記憶される複数の異なるしきい値データに対応する基
準電圧を発生する第1〜第3の基準電圧発生器と、第
1,第2の基準電圧発生器から発生される各基準電圧と
各反射光量データとを比較する第1,第2のコンパレー
タと、前記演算器から出力される差分光量データと第3
の基準電圧発生器から発生される基準電圧とを比較する
第3のコンパレータと、前記第1〜第3のコンパレータ
からの各比較結果信号に基づいて給送される記録媒体の
種別を判定する判定手段とを有するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、添付図面を参照して本発明の好
適な実施形態を詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明に係る記録媒体識別装置を
適用可能なデジタル・カラー複写システムの構成を説明
する外観斜視図であり、デジタル・カラー複写機及びそ
れに接続されるコンピュータ(図示しない)とから構成
される場合に対応する。
【0019】なお、デジタル・カラー複写機10は、大
別して2つの要素から構成されている。即ち、第1の大
別要素として、上方に位置するカラー・イメージ・スキ
ャナ部(以下、「リーダ部」と称す)12がある。この
リーダ部12は原稿画像をカラーで読み取り、デジタル
・カラー画像データを出力している。なお、このリーダ
部12内には、デジタル・カラー画像データの各種の画
像処理を行うとともに、外部装置とのインタフェース等
の処理機能を有するコントローラ部14が内蔵されてい
る。
【0020】また、第2の大別要素としてプリンタ部2
0があり、このプリンタ部20はリーダ部12の下方に
位置し、該リーダ部12のコントローラ部14より出力
されるカラー・デジタル画像信号を記録媒体に記録して
いる。
【0021】リーダ部12は、原稿押え板16の下の図
示しない原稿台上に下向きに置かれた、立体状またはシ
ート状若しくは大判サイズのシート状の原稿等の各種形
状,サイズの原稿より画像情報を読み取るための機構も
内蔵している。
【0022】また、リーダ部12の上面の一側には、コ
ントローラ部14に接続された操作部18が設けられて
いる。この操作部18は、複写機としての各種情報や動
作指示等を入力するためのものである。更に、コントロ
ーラ部14は操作部18を介して入力された情報に応じ
て、リーダ部12やプリンタ部20に対する動作指示を
行うよう構成されている。
【0023】そして、複雑な編集処理等を行う必要のあ
る場合には、原稿押え板16に代えてデジタイザ等を取
り付け、これをコントローラ部14に接続することによ
り、より高度な画像編集処理が可能になる。
【0024】一方、本実施形態のプリンタ部20におい
ては、特開昭54−59936号公報に記載されるよう
な熱エネルギーを用いたインクジェット記録方式の記録
ヘッドを使用したフル・カラーのインク・ジェット・プ
リンタが用いられている。なお、上述した2つの大別要
素は互いに分離可能であり、接続ケーブルを延長するこ
とによって互いに離隔した場所に設定することも可能で
ある。
【0025】リーダ部12は、GPIB,SCSI等の
I/Fの切口(スロット)を持ち、I/Fケーブルを介
して外部のコンピュータと接続されている。
【0026】図2は、図1に示したデジタル・カラー複
写機10の内部構成を概略的に示す側断面図である。
【0027】〔リーダ部〕まず、複写機10のリーダ部
12の構成を説明する。
【0028】リーダ部12においては、露光ランプ2
2,レンズ24及びフルカラーでライン・イメージの読
み取りが可能なイメージ・センサ26(本実施形態では
CCDセンサを採用)によって原稿台ガラス28上に置
かれた原稿の画像,プロジェクタによる投影像、または
シート送り機構30によるシート状原稿の画像が読み取
られる。次に、このようにしてリーダ部12で読み取ら
れた画像情報に対する各種の画像処理を、該リーダ部1
2及びコントローラ部14で行い、この後、読み取り、
画像処理された情報はプリンタ部20に送られ、ここで
記録媒体に記録されることになる。
【0029】〔プリンタ部〕次に、プリンタ部20にお
いて、記録媒体は小型定形サイズ(本実施形態ではA4
判〜A3判サイズまで)のカット紙を収納する給紙カセ
ット32と、大型サイズ(本実施形態ではA2判〜A1
判サイズまで)の記録を行うためのロール紙34より選
択的に供給される。また、給紙はコントローラ部14か
らのプリント開始指示によって開始され、以下の経路で
まず給紙第1ローラ44位置まで搬送される。なお、本
実施形態においては、給紙部カバー38に沿って記録媒
体を手指し口36より記録媒体を1枚ずつ手で入れるこ
とにより行う手指し給紙(装置外部よりの給紙)をも可
能にしている。
【0030】プリンタ部20に装着された給紙カセット
32よりの記録媒体給紙の場合には、給紙カセット32
の記録媒体カセット面給紙端部上面には、給紙カセット
32よりカット紙を1枚ずつ取り出すためのピック・ア
ップ・ローラ40が配設されている。このため、ピック
・アップ・ローラ40を回転駆動することにより給紙カ
セット32にセットされた最上部の記録媒体が取り出さ
れ、カット紙送りローラ42に送られ、更にそのカット
紙送りローラ42により給紙第1ローラ44まで給送さ
れる。
【0031】一方、ロール紙34の場合には、ロール紙
給紙ローラ46により連続して送り出され、このロール
紙34はカッタ48により定型長にカットされ、上述し
た給紙第1ローラ44位置まで搬送される。
【0032】同様に、給紙手指し口36よりの手指し給
紙である場合には、手指しされた記録媒体は手指しロー
ラ50によって給紙第1ローラ44まで搬送される。
【0033】ここで、ピック・アップ・ローラ40,カ
ット紙送りローラ42,ロール紙給紙ローラ46,給紙
第1ローラ44,手指しローラ50は、不図示の給紙モ
ータ(本実施形態ではDCサーボ・モータを使用してい
る)により駆動され、それぞれのローラに付帯した電磁
クラッチにより、随時、回転駆動のオン・オフ制御が行
えるように構成されている。
【0034】このようにして上述の給紙経路のいずれか
より選択給紙された記録媒体は、給紙第1ローラ44の
位置まで搬送される。なお、記録媒体の斜行(スキュ
ー)を取り除くため、この給紙に際しては、記録媒体に
所定量の紙ループを形成した後、給紙第1ローラ44を
オンして回転駆動し、次に給紙第2ローラ45に記録媒
体が搬送されることになる。
【0035】給紙第1ローラ44と給紙第2ローラ45
との間には、本実施形態に特徴的な記録媒体識別部20
9が配置されている。給紙第2ローラ45と給紙第3ロ
ーラ52との間には、記録ヘッド56の上側に配設され
た紙送りローラ64と、下側に配設された給紙第3ロー
ラ52との間で正確な紙送り動作を行うために、記録媒
体を所定量たるませてバッファを作るように構成されて
いる。そして、このバッファには、記録媒体のたるみ量
としてバッファ量を検出するためのバッファ量検知セン
サ54が配設されている。このように記録媒体の搬送経
路中に、常にバッファを作ることにより、特に大判サイ
ズの記録媒体を搬送する場合の紙送りローラ64及び給
紙第3ローラ52にかかる負荷を低減することができ、
正確な紙送り動作が可能になる。
【0036】以上のように、記録媒体の搬送システムが
構成されたプリンタ部20において、記録ヘッド56に
よるプリントの際には、記録ヘッド56が装着されてい
る走査キャリッジ58がキャリッジ・レール60上を走
査モータ62により図面の表裏方向に往復に動かして、
記録媒体の主走査方向への走査が行われるように構成さ
れている。そして、往路の走査では、記録ヘッド56に
より記録媒体上に画像がプリントされ、復路の走査で
は、紙送りローラ64により記録媒体を所定量だけ送る
副走査方向の送り動作が行われる。
【0037】ここで、この副走査方向への送り量は、後
述する定移動量として定義されており、ここでは、記録
ヘッド56の副走査方向の幅に相当する長さ、即ち、図
示していないが、プラテン74の記録ヘッド56に対向
する面部分に亙って形成されて吸引口の配設幅に相当す
る長さに設定されている。この吸引口は、記録媒体をプ
ラテン74に密着させた状態にするためのものである。
【0038】また、この復路の走査時における走査モー
タ62による記録媒体の搬送駆動制御においては、バッ
ファ量検知センサ54を介して記録媒体のバッファ量を
検知しながら、常に記録媒体が所定のバッファ量を有す
るように制御されている。そして、こうしてプリントさ
れた記録媒体は排紙トレイ66に排出され、上述した一
連のプリント動作を完了する。
【0039】次に、図3を参照して走査キャリッジ58
周辺の構成について詳細に説明する。
【0040】図3は、図1に示した走査キャリッジ58
周辺の構成を説明する概略斜視図である。
【0041】図3において、68は記録媒体を副走査方
向に沿って紙送りするための駆動源としての紙送りモー
タである。この紙送りモータ68は、その回転量を任意
に設定または変更できるものであり、紙送りローラ64
及び給紙第2ローラ用クラッチ70を介して給紙第3ロ
ーラ52を駆動するよう構成されている。また、前述し
た走査モータ62は、走査キャリッジ58を走査ベルト
72を介して矢印のA,Bで示す主走査方向に沿って往
復走査させるための駆動源である。
【0042】なお、本実施形態では、任意の送り量での
正確な紙送り制御が必要なことから、紙送りモータ68
と走査モータ62にパルス・モータが使用されている。
また、本実施形態においては、プラテン74の下端に対
向した位置に不図示の紙押え部材が配設されており、走
査キャリッジ58の走査中に、該紙押え部材をプラテン
74に固定することにより記録媒体の移動等が発生しな
いよう制御されている。
【0043】ここで、記録媒体が給紙第3ローラ52に
到達すると、給紙第2ローラ用クラッチ70及び紙送り
モータ68がそれぞれオンされ、記録媒体の先端は一対
の紙送りローラ64に挟持されるまで、プラテン74上
を搬送される。そして、搬送された記録媒体は、プラテ
ン74上に設けられた紙探知センサ76によってプラテ
ン74を通過して搬送されたことを検知される。このセ
ンサ情報は位置制御,ジャム制御等に利用される。
【0044】こうして記録媒体の先端が紙送りローラ6
4に到達すると、給紙第2ローラ用クラッチ70,紙送
りモータ68がそれぞれオフされ、次にプラテン74の
内側空間は、不図示の吸引モータの駆動により負圧とな
され、吸引動作が開始される。このような吸引動作によ
り、記録媒体はプラテン74上に密着させられることに
なる。この時、同時に上述した紙押え部材も記録媒体を
プラテン74に固定する。
【0045】ここで、記録媒体への画像プリント動作に
先立って、走査キャリッジ58はホーム・ポジション・
センサ78が配設された位置まで移動され、次に矢印A
の方向に沿って往路走査が行われる。この往路走査にお
いて、所定の位置よりシアン“C”,マゼンタ“M”,
イエロー“Y”,ブラック“K”のそれぞれのインクを
適宜記録ヘッド56より吐出して、画像の記録(プリン
ト)が行われる。そして、主走査方向への所定の長さ分
の画像記録動作を終了すると、走査モータ62の回転方
向を逆転して走査キャリッジ58を逆方向に、即ち、矢
印Bで示す方向に移動させて復路走査を開始する。この
時、走査モータ62は、走査キャリッジ58がホーム・
ポジション・センサ78の配設位置に戻るまで逆転駆動
される。
【0046】また、この復路走査の間、紙送りモータ6
8を駆動させて紙送りローラ64を回転駆動することに
より、矢印Cで示す記録ヘッド56で記録した副走査方
向への長さ分(記録ヘッド56の幅分)だけの紙送り動
作が行われる。なお、本実施形態においては、この紙送
り量、即ち、副走査方向への移動量は、上述した記録ヘ
ッド56の幅分の定移動量のみが設定されるわけではな
く、最終ライン幅により規定される片移動量に設定され
る場合がある。
【0047】本実施形態では、記録ヘッド56はインク
・ジェット・ノズルであり、合計256本のノズルが
Y,M,C,Kの各色についてアセンブリされている。
1スキャンにおいて印字する色は任意に選択可能であ
る。
【0048】一方、走査キャリッジ58がホーム・ポジ
ション・センサ78で規定されるホーム・ポジションに
停止すると、記録ヘッド56の回復動作が行われる。こ
の回復動作は、安定した記録動作を行うための処理であ
り、記録ヘッド56のノズル内に残留しているインクの
粘度変化等から生じる吐出開始時のムラを防止するため
の処理である。この処理では、給紙時間,装置内温度,
吐出時間等の予めプログラムされた条件に従って、記録
ヘッド56の各ノズルへの加圧動作を行い、各ノズルか
らインクの空吐出動作を行う。
【0049】以上説明の動作を繰り返すことにより、記
録媒体上の全面に渡り所望のカラー画像記録が行われる
ことになる。
【0050】ここで、記録媒体識別部209について図
4を参照して説明する。
【0051】図4は、本発明の第1実施形態を示す記録
媒体識別装置の配置構成を説明する概念図であり、図5
は、図4に示した記録媒体識別装置の制御構成を説明す
るブロック図である。
【0052】図4に示す様に、記録媒体200上の1点
を基準にして(180°−θ)の位置に発光素子201
(ここで0°<θ<90°)、θの位置に正反射光受光
用センサ(正反射用受光素子)202、それ以外の位置
に乱反射光受光用センサ(乱反射用受光素子)203を
配置する。なお、発光素子及び受光センサはディスクリ
ート部品である。さらに、前記位置関係を保ちつつ発光
素子201,正反射光受光用センサ202,乱反射光受
光用センサ203は走査キャリッジ58に搭載されてい
る。
【0053】発光素子201から照射された光は記録媒
体200に至り、ここで各記録媒体の表面性に応じて反
射する。例えばOHP用紙のような光沢のある記録媒体
では、正反射光量がかなり多く、乱反射光量は少ない。
また、普通紙などの表面の粗い記録媒体は正反射光がほ
とんどなく、大部分の光は乱反射する。このような経緯
を経て反射された光を図5のように正反射光受光用セン
サ202および乱反射光受光用センサ203各々で受光
し、センサの出力をA/D変換器211の入力推奨値に
なるように増幅回路212で増幅し、前記増幅回路21
2の出力値をA/D変換器211によりデジタル信号に
変換しメインCPU100に入力する。
【0054】実機でのサンプリングは印字開始前に走査
キャリッジ58とともに記録媒体識別装置を記録媒体上
を走査させ、その際に、ある一定間隔毎(例えば走査キ
ャリッジ58を駆動させるためのステッピングモータの
1パルス毎)にサンプリングを行うようにする。このよ
うにして一定区間の反射光量データを取り込み、その値
を平均する事によりほこりや汚れなどによるイレギュラ
ーなデータの影響を少なくする。
【0055】図6は、図5に示した正反射光受光用セン
サ202により実際にサンプリングしたデータの一例を
示す図であり、図7は、図5に示した乱反射光受光セン
サ203によりサンプリングしたデータの一例を示す図
であり、それぞれ横軸はサンプリング位置(主走査モー
タのパルス数)を示し、縦軸はA/D変換器211によ
るA/D変換後のレベルを示す。
【0056】本実施形態では、図6,図7に示す紙種検
知領域とした範囲のデータから記録媒体の識別を行う。
図ではレベルの高い方から専用紙,OHP,汎用紙,プ
ラテンとなっている。
【0057】図6,図7より専用紙,汎用紙に比べOH
Pは正反射光と乱反射光の差が非常に大きく、乱反射光
レベルは黒く塗られたプラテンと同レベルまで下がって
いることがわかる。
【0058】以下、本実施形態と第1〜第6の発明の各
手段との対応及びその作用について図5等を参照して説
明する。
【0059】第1の発明は、給送される記録媒体に光を
発射する発光手段(発光素子201)と、前記発光手段
から発射され前記記録媒体上で反射される異なる反射光
成分を受光する複数の受光手段(正反射用受光素子20
2,乱反射用受光素子203)と、各受光手段が受光し
た各反射光量データとの差分値とあらかじめ記憶される
複数のしきい値データとを比較して、前記給送される記
録媒体の種別を判定する判定手段(メインCPU10
0)とを有し、給送される記録媒体に光を発射する発光
素子201から発射され前記記録媒体上で反射される異
なる反射光成分を受光する正反射用受光素子202,乱
反射用受光素子203で受光した各反射光量データの差
分値とあらかじめ記憶される複数のしきい値データとを
比較して、メインCPU100が前記給送される記録媒
体の種別を判定するので、透明フィルムシートから専用
用紙に至る種別の異なる記録媒体を識別判定することが
できる。
【0060】第2の発明は、一方の正反射用受光素子2
02は、前記記録媒体上で反射される正反射光を受光す
る位置に設け、他方の乱反射用受光素子203は、前記
記録媒体上で反射される乱反射光を受光する位置に設け
たので、記録媒体上で正反射光を反射する特性を有する
記録媒体、例えばOHP用の透明フィルムシートと、記
録媒体上で乱反射光を反射する特性を有する記録媒体、
例えば普通紙とを識別判定することができる。
【0061】第3の発明は、前記給送される記録媒体に
対して直交する方向に移動するキャリッジ(走査キャリ
ッジ58)上に、前記一方の受光手段と前記他方の受光
手段および前記発光手段とを配設したので、記録媒体上
の給送状態による過渡的な光量変化に左右されない領域
で記録媒体の反射光量を検出することができる。
【0062】第4の発明は、前記判定手段(メインCP
U100)は、各受光手段が受光した各反射光量データ
の差分値とあらかじめ記憶される第1のしきい値データ
との差が前記しきい値以上である場合に、給送された前
記記録媒体の種別をOHP用の透明シート部材であると
判定するので、記録媒体の反射光量特性に着目して給送
された前記記録媒体の種別をOHP用の透明シート部材
であると確実に判定することができる。
【0063】第5の発明は、前記判定手段(メインCP
U100)は、各受光手段が受光した各反射光量データ
の差分値とあらかじめ記憶される第1のしきい値データ
との差が前記しきい値以下である場合に、紙無しである
と判定するので、各受光手段を用紙有無センサとして機
能させることもできる。
【0064】第6の発明は、前記判定手段(メインCP
U100)は、正反射光を受光する受光手段からの反射
光量データとあらかじめ記憶される異なる第2のしきい
値データとをそれぞれ比較して、給送された前記記録媒
体の種別を汎用シート部材あるいは専用シート部材であ
ると判定するので、汎用性の高い記録媒体ばかりでな
く、ユーザが選択する専用用紙かどうかについても判別
することができる。
【0065】ここで、メインCPU(CPU)100に
サンプリングデータを入力した後の記録媒体識別のため
の処理について図6,図7のデータ例を参考にしつつ、
図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、
ここでは例としてOHP用紙,専用紙,汎用紙,プラテ
ンの4種の識別を行うことにする。
【0066】図8は、本発明に係る記録媒体識別装置の
第1の識別手順の一例を示すフローチャートである。な
お、(1)〜(7)は各ステップを示す。
【0067】先ず、メインCPU100は演算処理を開
始し、ステップ(1)で正反射光受光用センサ202出
力と乱反射光受光用センサ203出力とを比較し、その
差があらかじめ定められたOHP分離しきい値より大き
いかどうかを判定し、その差があらかじめ定められたO
HP分離しきい値より大きいと判定した場合には、給紙
中の記録媒体の種別を「OHPシート」であると判定し
(2)、処理を終了する。なお、OHP用紙は4種類中
最も乱反射と正反射の差が大きい。
【0068】一方、ステップ(1)で、その差があらか
じめ定められたOHP分離しきい値より大きくないと判
定された場合には、正反射光受光用センサ202出力と
プラテン分離しきい値とを比較し、プラテン分離しきい
値より小さいかどうかを判定し(3)、プラテン分離し
きい値より小さいと判定された場合には、プラテンと判
断し(4)、処理を終了する。
【0069】一方、ステップ(3)でプラテン分離しき
い値より大きいと判定された場合は、正反射光受光用セ
ンサ202出力と専用紙,汎用紙しきい値との比較を行
い、しきい値より大きいかどうかを判定し(5)、専用
紙,汎用紙しきい値との比較を行い、しきい値より大き
いと判定した場合には、給紙中の記録媒体の種別を「専
用紙」と判断し(7)、処理を終了する。
【0070】一方、ステップ(5)で専用紙,汎用紙し
きい値との比較を行い、しきい値より小さいと判定した
場合には、給紙中の記録媒体の種別を「汎用紙」と判定
して(6)、処理を終了する。
【0071】このようにして識別された記録媒体に最適
な画像処理および紙送りを図9に示すメイン画像処理部
106およびプリンタ制御CPU102により行う。な
お、最適な画像処理とは、例えばそれぞれの記録媒体に
応じたガンマテーブル,マスキング係数の設定、OHP
であれば端部マルチスキャンや2パス印字,バックプリ
ントフィルムであれば鏡像印字,汎用紙であればインク
の吐出量を減らすなどの処理である。
【0072】次に、本実施形態のデジタル・カラー複写
機10における制御システムの画像信号の処理及び制御
について図9を参照して説明する。
【0073】図9は、図1に示したデジタル・カラー複
写システムのデータ処理構成を説明するブロック図であ
る。
【0074】図9において、100は装置全体の制御を
司るメインCPUであり、メインCPU100には、プ
リンタの制御を司るプリンタ制御CPU102,読み取
り制御動作を司るリーダ制御CPU104,画像表示動
作を処理するメイン画像処理部106,操作者による入
力部としての操作部18,外部機器(ここではコンピュ
ータ)との画像及び情報のやり取りを行うためのI/F
部、該I/Fを介して送られてくる画像を蓄える画像メ
モリ部が接続されている。
【0075】ここで、プリンタ制御CPU102とリー
ダ制御CPU104は、それぞれプリンタ部20,リー
ダ部12の動作制御を行うもので、メインCPU100
とはマスタとスレープの関係に設定されている。
【0076】上述したメイン画像処理部106は、マス
キング,黒抽出,2値化,γ補正等の画像処理を行う。
また、プリンタ制御CPU102とメイン画像処理部1
06には同期メモリ110が接続されている。この同期
メモリ110は、入力動作の時間バラツキの吸収及び前
述した記録ヘッド(インクジェットヘッド)56の機構
上の並びによる遅延補正を行うものである。
【0077】そして、この同期メモリ110の出力は記
録ヘッド56に接続されている。プリンタ制御CPU1
02はプリンタ部20の入力駆動の制御を行うプリンタ
部駆動系114に接続されている。また、リーダ制御C
PU104はシェーディング補正,色補正Y補正等の読
み取り系で必要な補正処理を行う入力系画像処理部11
6と、リーダの入力駆動の制御を行うリーダ部駆動系1
18とに接続されている。
【0078】更に、入力系画像処理部116にはCCD
ラインセンサ26が接続されており、この入力系画像処
理部116はメイン画像処理部106に接続されてい
る。ここで、リーダ部12はメインCPU100,リー
ダ制御CPU104,メイン画像処理部106,操作部
108,入力系画像処理部116,リーダ部駆動系11
8、並びにイメージセンサとしてのCCDラインセンサ
26とから構成されている。
【0079】また、プリンタ部20は、プリンタ制御C
PU102,同期メモリ110,記録ヘッド56、並び
にプリンタ部駆動系114とから構成されている。同期
メモリ110は入力動作の時間ばらつきの吸収、及び前
述した記録ヘッド56の機構上の並びによる遅延補正を
行うためのものである。同期メモリ110は1バンド分
の画像を蓄えることができ、蓄えられた画像は色毎に随
時読み出しが可能である。読み出して印字する色の選択
はプリンタ制御CPU102によって行われる。
【0080】〔第2実施形態〕上記第1実施形態では、
発光素子と受光素子とがそれぞれ独立して構成される場
合について説明したが、発光素子と受光素子が一体型に
なった、いわゆる反射型フォトインタラプタにより記録
媒体の種別検知を行う構成としてもよい。以下、その実
施形態について説明する。
【0081】なお、ここで注意しなければならないこと
は、反射型フォトインタラプタは元来物体が有るか無い
かを検知するためのデジタル的なものであるので、本発
明のようにアナログ的特性を利用しようとする場合に
は、センサの選別が必要となってくる。なぜならば、本
発明の正反射光による記録媒体の識別には、ある角度に
センサを固定した場合に正反射光を受光できることが重
要であるのに対し、汎用の反射型のフォトインタラプタ
は発光素子と受光素子の取り付け位置および角度にばら
つきがあり、同じ種類のセンサでも、正反射光を受光で
きる取り付け角度が変わってしまうからである。
【0082】そこで、センサの選別方法の一例について
以下に述べる。
【0083】図10は、本発明の第2実施形態を示す記
録媒体識別装置に適用する反射型フォトインタラプタの
取り付け位置を説明する図である。
【0084】図10において、記録媒体(この例ではO
HP)200から5mm離れた位置に光学式反射型セン
サ204があり、発光素子205が記録媒体から遠ざか
り、受光素子206が記録媒体に近づくように傾けたと
きの角度をプラス方向とする。
【0085】なお、OHPシートで角度特性を測定した
のは、OHPシートがほとんど光を正反射させるので、
正反射光を拾えない傾き角度では出力は他の記録媒体に
比較し、かなり低くなり、また正反射光を拾える傾き角
度では高い出力を示し、結果として顕著なピークを持ち
角度特性がわかりやすいからである。
【0086】図10に示す取り付け角度の違いにより、
図11に示す測定結果が得られた。
【0087】図11は、本発明に係る記録媒体識別装置
に適用可能な反射型フォトインタラプタの反射光量特性
を説明する図であり、縦軸は出力電圧(V)を示し、横
軸は傾き角度(度)を示す。
【0088】この図に示すように、図10に示したセン
サは−4度から−6度の間にピークを持つものが多いこ
とがわかる。これにより今回用いた型式のセンサを記録
媒体の識別に使用する際は、−5度の傾きをつけた上で
の選別を行い、実機に取り付ける際にも−5度に取り付
けることにする。
【0089】なお、反射型フォトインタラプタをOHP
シートに対しセンサ下面までの距離を5mm、OHPシ
ートとセンサ下面が平行の時を傾き角度0度とし、セン
サの傾き角度を振ってその出力状態を測定したものであ
る。また、センサには同型式でロットの異なるものを複
数使用した。傾き角度の正負については図10を参照の
こと。
【0090】図11において、OHPシートで角度特性
を測定したのは、OHPがほとんど光を正反射させるの
で、正反射光を拾えない傾き角度では出力は他の記録媒
体に比較し、かなり低くなり、また正反射光を拾える傾
き角度では高い出力を示し、結果として顕著なピークを
持ち角度特性がわかりやすいからである。
【0091】図12は、図10に示した角度で配置され
た反射型フォトインタラプタによる反射光量測定データ
例を示す図であり、すなわち、各記録媒体専用紙,コー
ト紙1,コート紙2,普通紙,BPF(バックプリント
フィルム)に対しセンサを−5度の傾きをつけて配置し
たときの、各センサに対する出力電圧をコート紙2を1
としたときの相対出力に対応する。
【0092】この図において、軸ずれというセンサはL
EDチップを故意に正規の位置よりずらして取り付けた
ものであり、軸ずれ11〜15(LEDチップの位置を
正規の位置より、図10に示す方向で−0.2mm程度
ずらしている)の角度特性のピークは約−10度にあ
り、軸ずれ16〜20(LEDチップの位置を正規の位
置より、図10に示した方向で+0.2mm程度ずらし
ている)のピークは約+2度にある。
【0093】このように−5度からピーク角が大きく離
れているセンサは、図12からわかるように、記録媒体
の識別がきわめて困難であり、特に軸ずれ11〜15で
は不可能といえる。
【0094】そこで、これら不適当なセンサを選別する
ために、電流値の絶対値による方法を用いる。
【0095】図13は、本発明に係る記録媒体識別装置
に適用可能な光学式反射型センサの選別するための特性
図であり、横軸は記録媒体の種類を示し、縦軸はセンサ
のコレクタ電流を示す。
【0096】コレクタ電流はフォトトランジスタを直線
領域で使用している間は、負荷抵抗の値が変わっても、
入射光量が一定である限りほぼ同じ値を示すので正確な
測定を行うことができる。もし、電圧でみた方が便利な
場合は、許容誤差の小さい負荷抵抗を付け電圧値に直す
こともできる。
【0097】図13において、軸ずれ11〜15はコー
ト紙2の値で全て0.2mA以下の領域であり、軸ずれ
16〜20は0.45mA以下である。これにより今回
の記録媒体の識別にはコート紙2一種類のみのセンサ選
別にし選別工程を簡略化し、その上で多少の余裕を持っ
た0.5mAにしきい値を定め、その値以下のセンサは
使用しないものとした。
【0098】また、量産時には前述したようにセンサの
出力を電圧に直し、その電圧をA/D変換器によりデジ
タル信号に変換し、前記デジタル信号をCPUに入力
し、あらかじめメモリに記録させていたしきい値と比較
し、その結果を表示装置に表示させるか、または前記セ
ンサ出力をしきい値と比較できるように構成したコンパ
レータに入力し、その結果を表示装置に表示することに
より、迅速な選別を行うことができる。このようにして
選別を行ったセンサを使用して以下の記録媒体の識別を
行う。
【0099】図14は、本発明に係る記録媒体識別装置
に適用されるフォトインタラプタの取り付け位置を説明
する図である。
【0100】この図に示す様に、記録媒体200上に正
反射光用フォトインタラプタ204を傾き0度の位置に
配し、乱反射光用フォトインタラプタ207を法線に対
しα度の(0<α<90)位置に配置する。さらに前記
位置関係を保ちつつ正反射用フォトインタラプタ204
および乱反射用フォトインタラプタ207は走査キャリ
ッジ58に搭載されている。正反射用フォトインタラプ
タ発光素子205,乱反射用フォトインタラプタ発光素
子208から照射された光は記録媒体200に至り、こ
こで各記録媒体の表面性に応じて反射する。
【0101】例えばOHP用紙のような光沢のある記録
媒体では、正反射光量がかなり多く、乱反射光量は少な
い。また、普通紙などの表面の粗い記録媒体は正反射光
がほとんどなく、大部分の光は乱反射する。このような
経緯を経て反射された光を正反射用フォトインタラプタ
受光センサ206,乱反射用フォトインタラプタ受光セ
ンサ209各々で読み取る。
【0102】そして、該2種のセンサの出力をA/D変
換器211の入力推奨値になるように増幅回路212で
増幅し、前記増幅回路の出力値をA/D変換器211に
よりデジタル信号に変換しCPU100に入力する。実
機でのサンプリングは印字開始前に走査キャリッジ58
とともに記録媒体識別装置を記録媒体上を走査させ、そ
の際に、あるい一定間隔毎(例えば走査キャリッジ58
を駆動させるためのステッピングモータの1パルス毎)
にサンプリングを行うようにする。
【0103】このようにして一定区間の反射光量データ
を取り込み、その値を平均し、ほこりやよごれなどによ
るイレギュラーなデータの影響を少なくする。CPU1
00に取り込んだ後の記録媒体識別のための処理は第1
実施形態と同様に行い、識別された記録媒体に最適な画
像処理および紙送りを図9に示したメイン画像処理部1
06およびプリンタ制御CPU102により行う。最適
な画像処理とは、例えばそれぞれの記録媒体に応じたガ
ンマテーブル,マスキング係数の設定,OHPシートで
あれば端部マルチスキャンや2パス印字,バックプリン
トフィルムであれば鏡像印字,汎用紙であればインクの
吐出量を減らすなどの処理である。
【0104】以下、本実施形態と第7〜第11の発明の
各手段との対応及びその作用について図14等を参照し
て説明する。
【0105】第7の発明は、発光素子205と受光素子
206とが一体となる複数のフォトセンサ(光学式反射
型センサ(フォトインタラプタ)204,207)の一
方(光学式反射型センサ204)を給送される記録媒体
面に対して平行して配置し、他方(光学式反射型センサ
207)を給送される記録媒体面に対して所定の角度
(フォトインタラプタ207を記録媒体200の平面に
対する法線に対してα度の傾斜を持って配設される)を
もって配置し、各フォトセンサ204,207が受光し
た各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶される複
数のしきい値データとを比較して、前記給送される記録
媒体の種別を判定する判定手段とを有し、発光素子と受
光素子とが一体となる複数のフォトセンサの一方を給送
される記録媒体面に対して平行して配置し、他方を給送
される記録媒体面に対して所定の角度をもって配置し、
各フォトセンサが受光した各反射光量データとの差分値
とあらかじめ記憶される複数のしきい値データとを比較
して、判定手段が前記給送される記録媒体の種別を判定
するので、安価、かつ簡単な構成で透明フィルムシート
から専用用紙に至る種別の異なる記録媒体を識別判定す
ることができる。
【0106】第8の発明は、一方のフォトセンサ204
は、前記記録媒体上で反射される正反射光を受光し、他
方のフォトセンサ207は、前記記録媒体上で反射され
る乱反射光を受光するので、記録媒体上で正反射光を反
射する特性を有する記録媒体、例えばOHP用の透明フ
ィルムシートと、記録媒体上で乱反射光を反射する特性
を有する記録媒体、例えば普通紙とを識別判定すること
ができる。
【0107】第9の発明は、前記判定手段(メインCP
U100)は、各フォトセンサ204,207が受光し
た各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶される第
1のしきい値データとの差が前記しきい値以上である場
合に、給送された前記記録媒体の種別をOHP用の透明
シート部材であると判定するので、記録媒体の反射光量
特性に着目して給送された前記記録媒体の種別をOHP
用の透明シート部材であると確実に判定することができ
る。
【0108】第10の発明は、前記判定手段(メインC
PU100)は、各フォトセンサ204,207が受光
した各反射光量データとの差分値とあらかじめ記憶され
る第1のしきい値データとの差が前記しきい値以下であ
る場合に、紙無しであると判定するので、各センサを用
紙有無センサとして機能させることもできる。
【0109】第11の発明は、前記判定手段(メインC
PU100)は、正反射光を受光するフォトセンサ20
4からの反射光量データとあらかじめ記憶される異なる
第2のしきい値データとをそれぞれ比較して、給送され
た前記記録媒体の種別を汎用シート部材あるいは専用シ
ート部材であると判定するので、汎用性の高い記録媒体
ばかりでなく、ユーザが選択する専用用紙かどうかにつ
いても判別することができる。
【0110】〔第3実施形態〕上記第1,第2実施形態
では、センサから取り込んだ後の記録媒体識別のための
処理はCPU100が実行する場合について説明した
が、比較演算部分をハード回路により構成してもよい。
以下、その実施形態について説明する。
【0111】図15は、本発明の第3実施形態を示す記
録媒体識別装置の要部構成を説明するブロック図であ
る。以下、構成および動作について説明する。
【0112】図4のように記録媒体200上の1点を基
準にして(180°−θ)の位置に発光素子201(こ
こで0°<θ<90°)、θの位置に正反射光受光用セ
ンサ202、それ以外の位置に乱反射光受光用センサ2
03を配置する。なお、発光素子及び受光センサはディ
スクリート部品である。さらに、前記位置関係を保ちつ
つ発光素子201,正反射光受光用センサ202,乱反
射光受光用センサ203は走査キャリッジ58に搭載さ
れている。
【0113】発光素子201から照射された光は記録媒
体200に至り、ここで各記録媒体の表面性に応じて反
射する。例えばOHP用紙のような光沢のある記録媒体
では、正反射光量がかなり多く、乱反射光量は少ない。
また、普通紙などの表面の粗い記録媒体は正反射光がほ
とんどなく、大部分の光は乱反射する。このような経緯
を経て反射された光を図5のように正反射光受光用セン
サ202および乱反射光受光用センサ203各々で読み
取る。
【0114】ここで、基準電圧発生回路213はプラテ
ン分離しきい値を発生する。基準電圧発生回路214は
専用紙と汎用紙のしきい値を発生する。基準電圧発生回
路215はOHPしきい値を発生する。
【0115】先ず、乱反射光受光用センサ203と正反
射光受光用センサ202との出力差を減算器216で行
い、その結果をコンパレータ219により基準電圧発生
回路215の出力と比較し、減算結果の方が大きい場合
は「H」、小さい場合は「L」を出力させ、CPU10
0のポートに入力する。
【0116】次に正反射光受光用センサ202の出力を
コンパレータ217により基準電圧発生回路213の出
力と比較、またコンパレータ218により基準電圧発生
回路214の出力と比較し、それぞれ基準電圧の方が高
いときは「H」、低いときは「L」を出力する。その出
力はメインCPU100の入力ポートに接続されてい
る。
【0117】CPU100の3つのポートの入力値と識
別された記録媒体との関係は以下(1)〜(4)のよう
になる。
【0118】(1)コンパレータ219が「H」で、コ
ンパレータ217が「×」で、コンパレータ218が
「×」となる場合は、記録媒体の種別が「OHPシー
ト」と識別される。
【0119】(2)コンパレータ219が「L」で、コ
ンパレータ217が「H」で、コンパレータ218が
「×」となる場合は、記録媒体の種別が「プラテン」と
識別される。
【0120】(3)コンパレータ219が「L」で、コ
ンパレータ217が「L」で、コンパレータ218が
「H」となる場合は、記録媒体の種別が「汎用紙」と識
別される。
【0121】(4)コンパレータ219が「L」で、コ
ンパレータ217が「L」で、コンパレータ218が
「L」となる場合は、記録媒体の種別が「専用紙」と識
別される。ここで「×」はDON’T CAREを表
す。
【0122】このようにして識別された記録媒体に最適
な画像処理および紙送りを図9のメイン画像処理部10
6およびプリンタ制御CPU102により行う。
【0123】最適な画像処理とは例えばそれぞれの記録
媒体に応じたガンマテーブル,マスキング係数の設定,
OHPであれば端部マルチスキャンや2パス印字,バッ
クプリントフィルムであれば鏡像印字,汎用紙であれば
インクの吐出量を減らすなどの処理である。
【0124】以下、本実施形態と第12の発明の各手段
との対応及びその作用について図15を参照して説明す
る。
【0125】第12の発明は、給送される記録媒体に光
を発射する発光手段(発光素子201)と、前記発光手
段から発射され前記記録媒体上で反射される異なる反射
光成分を受光する複数の受光手段(乱反射受光センサ2
03,正反射受光センサ202)と、各受光手段が受光
した各反射光量データの差分値を演算する演算器(減算
器216)と、あらかじめ記憶される複数の異なるしき
い値データに対応する基準電圧を発生する第1〜第3の
基準電圧発生器(基準電圧発生回路213〜215)
と、第1,第2の基準電圧発生器から発生される各基準
電圧と各反射光量データとを比較する第1,第2のコン
パレータ(コンパレータ217,218)と、前記演算
器から出力される差分光量データと第3の基準電圧発生
器から発生される基準電圧とを比較する第3のコンパレ
ータ(コンパレータ219)と、前記第1〜第3のコン
パレータからの各比較結果信号に基づいて給送される記
録媒体の種別を判定する判定手段(メインCPU10
0)とを有し、第1,第2のコンパレータ217,21
8が第1,第2の基準電圧発生回路213,214から
発生される各基準電圧と各反射光量データとを比較し、
さらに第3のコンパレータ218が各センサ202,2
03が受光した各反射光量データとの差分値を演算する
減算器216から出力される差分光量データと第3の基
準電圧発生回路215から発生される基準電圧とを比較
し、第1〜第3のコンパレータ217〜219からの各
比較結果信号に基づいてメインCPU100が給送され
る記録媒体の種別を判定するので、各反射光量データの
レベル判定をハードウエアで処理できるため、判定手段
による記録媒体種別判定処理負担を大幅に軽減すること
ができる。
【0126】〔その他の実施形態〕上記各実施形態では
本発明をデジタルカラー複写機に応用したが、本発明は
これに限定されず記録媒体を扱う装置全体に適用でき
る。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、給送される記録媒体に光を発射する発
光手段から発射され前記記録媒体上で反射される異なる
反射光成分を受光する複数の受光手段で受光した各反射
光量データの差分値とあらかじめ記憶される複数のしき
い値データとを比較して、判定手段が前記給送される記
録媒体の種別を判定するので、透明フィルムシートから
専用用紙に至る種別の異なる記録媒体を識別判定するこ
とができる。
【0128】第2の発明によれば、一方の受光手段は、
前記記録媒体上で反射される正反射光を受光する位置に
設け、他方の受光手段は、前記記録媒体上で反射される
乱反射光を受光する位置に設けたので、記録媒体上で正
反射光を反射する特性を有する記録媒体、例えばOHP
用の透明フィルムシートと、記録媒体上で乱反射光を反
射する特性を有する記録媒体、例えば普通紙とを識別判
定することができる。
【0129】第3の発明によれば、前記給送される記録
媒体に対して直交する方向に移動するキャリッジ上に、
前記一方の受光手段と前記他方の受光手段および前記発
光手段とを配設したので、記録媒体上の給送状態による
過渡的な光量変化に左右されない領域で記録媒体の反射
光量を検出することができる。
【0130】第4の発明によれば、前記判定手段は、各
受光手段が受光した各反射光量データの差分値とあらか
じめ記憶される第1のしきい値データとの差が前記しき
い値以上である場合に、給送された前記記録媒体の種別
をOHP用の透明シート部材であると判定するので、記
録媒体の反射光量特性に着目して給送された前記記録媒
体の種別をOHP用の透明シート部材であると確実に判
定することができる。
【0131】第5の発明によれば、前記判定手段は、各
受光手段が受光した各反射光量データの差分値とあらか
じめ記憶される第1のしきい値データとの差が前記しき
い値以下である場合に、紙無しであると判定するので、
各受光手段を用紙有無センサとして機能させることもで
きる。
【0132】第6の発明によれば、前記判定手段は、正
反射光を受光する受光手段からの反射光量データとあら
かじめ記憶される異なる第2のしきい値データとをそれ
ぞれ比較して、給送された前記記録媒体の種別を汎用シ
ート部材あるいは専用シート部材であると判定するの
で、汎用性の高い記録媒体ばかりでなく、ユーザが選択
する専用用紙かどうかについても判別することができ
る。
【0133】第7の発明によれば、発光素子と受光素子
とが一体となる複数のフォトセンサの一方を給送される
記録媒体面に対して平行して配置し、他方を給送される
記録媒体面に対して所定の角度をもって配置し、各フォ
トセンサが受光した各反射光量データの差分値とあらか
じめ記憶される複数のしきい値データとを比較して、判
定手段が前記給送される記録媒体の種別を判定するの
で、安価、かつ簡単な構成で透明フィルムシートから専
用用紙に至る種別の異なる記録媒体を識別判定すること
ができる。
【0134】第8の発明によれば、一方のフォトセンサ
は、前記記録媒体上で反射される正反射光を受光し、他
方のフォトセンサは、前記記録媒体上で反射される乱反
射光を受光するので、記録媒体上で正反射光を反射する
特性を有する記録媒体、例えばOHP用の透明フィルム
シートと、記録媒体上で乱反射光を反射する特性を有す
る記録媒体、例えば普通紙とを識別判定することができ
る。
【0135】第9の発明によれば、前記判定手段は、各
フォトセンサが受光した各反射光量データの差分値とあ
らかじめ記憶される第1のしきい値データとの差が前記
しきい値以上である場合に、給送された前記記録媒体の
種別をOHP用の透明シート部材であると判定するの
で、記録媒体の反射光量特性に着目して給送された前記
記録媒体の種別をOHP用の透明シート部材であると確
実に判定することができる。
【0136】第10の発明によれば、前記判定手段は、
各フォトセンサが受光した各反射光量データの差分値と
あらかじめ記憶される第1のしきい値データとの差が前
記しきい値以下である場合に、紙無しであると判定する
ので、各センサを用紙有無センサとして機能させること
もできる。
【0137】第11の発明によれば、前記判定手段は、
正反射光を受光するフォトセンサからの反射光量データ
とあらかじめ記憶される異なる第2のしきい値データと
をそれぞれ比較して、給送された前記記録媒体の種別を
汎用シート部材あるいは専用シート部材であると判定す
るので、汎用性の高い記録媒体ばかりでなく、ユーザが
選択する専用用紙かどうかについても判別することがで
きる。
【0138】第12の発明によれば、第1,第2のコン
パレータが第1,第2の基準電圧発生器から発生される
各基準電圧と各反射光量データとを比較し、さらに第3
のコンパレータが各受光手段が受光した各反射光量デー
タの差分値を演算する演算器から出力される差分光量デ
ータと第3の基準電圧発生器から発生される基準電圧と
を比較し、第1〜第3のコンパレータからの各比較結果
信号に基づいて判定手段が給送される記録媒体の種別を
判定するので、各反射光量データのレベル判定をハード
ウエアで処理できるため、判定手段による記録媒体種別
判定処理負担を大幅に軽減することができる。
【0139】従って、安定に且つ多種類の記録媒体を識
別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録媒体識別装置を適用可能なデ
ジタル・カラー複写システムの構成を説明する外観斜視
図である。
【図2】図1に示したデジタル・カラー複写機の内部構
成を概略的に示す側断面図である。
【図3】図1に示した走査キャリッジ周辺の構成を説明
する概略斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示す記録媒体識別装置
の配置構成を説明する概念図である。
【図5】図4に示した記録媒体識別装置の制御構成を説
明するブロック図である。
【図6】図5に示した正反射光受光用センサにより実際
にサンプリングしたデータの一例を示す図である。
【図7】図5に示した乱反射光受光センサによりサンプ
リングしたデータの一例を示す図である。
【図8】本発明に係る記録媒体識別装置の第1の識別手
順の一例を示すフローチャートである。
【図9】図1に示したデジタル・カラー複写システムの
データ処理構成を説明するブロック図である。
【図10】本発明の第2実施形態を示す記録媒体識別装
置に適用する反射型フォトインタラプタの取り付け位置
を説明する図である。
【図11】本発明に係る記録媒体識別装置に適用可能な
反射型フォトインタラプタの反射光量特性を説明する図
である。
【図12】図10に示した角度で配置された反射型フォ
トインタラプタによる反射光量測定データ例を示す図で
ある。
【図13】本発明に係る記録媒体識別装置に適用可能な
光学式反射型センサの選別するための特性図である。
【図14】本発明に係る記録媒体識別装置に適用される
フォトインタラプタの取り付け位置を説明する図であ
る。
【図15】本発明の第3実施形態を示す記録媒体識別装
置の要部構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
201 発光素子 202 正反射用受光素子 203 乱反射用受光素子 212 増幅回路 211 A/D変換器 100 メインCPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 嘉則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給送される記録媒体に光を発射する発光
    手段と、前記発光手段から発射され前記記録媒体上で反
    射される異なる反射光成分を受光する複数の受光手段
    と、 各受光手段が受光した各反射光量データの差分値とあら
    かじめ記憶される複数のしきい値データとを比較して、
    前記給送される記録媒体の種別を判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする記録媒体識別装置。
  2. 【請求項2】 一方の受光手段は、前記記録媒体上で反
    射される正反射光を受光する位置に設け、他方の受光手
    段は、前記記録媒体上で反射される乱反射光を受光する
    位置に設けたことを特徴とする請求項1記載の記録媒体
    識別装置。
  3. 【請求項3】 前記給送される記録媒体に対して直交す
    る方向に移動するキャリッジ上に、前記一方の受光手段
    と前記他方の受光手段および前記発光手段とを配設した
    ことを特徴とする請求項2記載の記録媒体識別装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は、各受光手段が受光した
    各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶される第1
    のしきい値データとの差が前記しきい値以上である場合
    に、給送された前記記録媒体の種別をOHP用の透明シ
    ート部材であると判定することを特徴とする請求項1記
    載の記録媒体識別装置。
  5. 【請求項5】 前記判定手段は、各受光手段が受光した
    各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶される第1
    のしきい値データとの差が前記しきい値以下である場合
    に、紙無しであると判定することを特徴とする請求項2
    記載の記録媒体識別装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段は、正反射光を受光する受
    光手段からの反射光量データとあらかじめ記憶される異
    なる第2のしきい値データとをそれぞれ比較して、給送
    された前記記録媒体の種別を汎用シート部材あるいは専
    用シート部材であると判定することを特徴とする請求項
    2記載の記録媒体識別装置。
  7. 【請求項7】 発光素子と受光素子とが一体となる複数
    のフォトセンサの一方を給送される記録媒体面に対して
    平行して配置し、他方を給送される記録媒体面に対して
    所定の角度をもって配置し、各フォトセンサが受光した
    各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶される複数
    のしきい値データとを比較して、前記給送される記録媒
    体の種別を判定する判定手段と、を有することを特徴と
    する記録媒体識別装置。
  8. 【請求項8】 一方のフォトセンサは、前記記録媒体上
    で反射される正反射光を受光し、他方のフォトセンサ
    は、前記記録媒体上で反射される乱反射光を受光するこ
    とを特徴とする請求項7記載の記録媒体識別装置。
  9. 【請求項9】 前記判定手段は、各フォトセンサが受光
    した各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶される
    第1のしきい値データとの差が前記しきい値以上である
    場合に、給送された前記記録媒体の種別をOHP用の透
    明シート部材であると判定することを特徴とする請求項
    8記載の記録媒体識別装置。
  10. 【請求項10】 前記判定手段は、各フォトセンサが受
    光した各反射光量データの差分値とあらかじめ記憶され
    る第1のしきい値データとの差が前記しきい値以下であ
    る場合に、紙無しであると判定することを特徴とする請
    求項8記載の記録媒体識別装置。
  11. 【請求項11】 前記判定手段は、正反射光を受光する
    フォトセンサからの反射光量データとあらかじめ記憶さ
    れる異なる第2のしきい値データとをそれぞれ比較し
    て、給送された前記記録媒体の種別を汎用シート部材あ
    るいは専用シート部材であると判定することを特徴とす
    る請求項8記載の記録媒体識別装置。
  12. 【請求項12】 給送される記録媒体に光を発射する発
    光手段と、前記発光手段から発射され前記記録媒体上で
    反射される異なる反射光成分を受光する複数の受光手段
    と、 各受光手段が受光した各反射光量データの差分値を演算
    する演算器と、 あらかじめ記憶される複数の異なるしきい値データに対
    応する基準電圧を発生する第1〜第3の基準電圧発生器
    と、 第1,第2の基準電圧発生器から発生される各基準電圧
    と各反射光量データとを比較する第1,第2のコンパレ
    ータと、 前記演算器から出力される差分光量データと第3の基準
    電圧発生器から発生される基準電圧とを比較する第3の
    コンパレータと、 前記第1〜第3のコンパレータからの各比較結果信号に
    基づいて給送される記録媒体の種別を判定する判定手段
    と、を有することを特徴とする記録媒体識別装置。
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