JP2013159106A - 記録方法、記録装置、及びそれに用いるインクセット - Google Patents
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Abstract
【課題】高光沢で画像滲みのない高精細な画像を形成でき、さらに、酸による金属の腐食がなく、電子材料等に使用しても不具合を生じることのない活性放射線硬化性インクジェット記録方式、インクジェット記録装置、及びそれに用いるインクセットの提供。
【解決手段】記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する工程と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出し、インク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する工程と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる硬化工程とからなる活性放射線硬化性記録方法であって、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インク記録方法。
【選択図】図1
Description
活性放射線硬化性インクジェット方式は、ソルベント系インクジェット方式と比較して、臭気が少なく、また、光照射により硬化するため速乾性であり、インクを吸収しない記録媒体にも記録することができる。
ラジカルによる重合反応は、一般に反応が非常に速いことが特徴としてあげられるが、光照射により発生するラジカルが、直ぐに空気中の酸素により失活し、反応が途中で停止してしまうことがあり、その場合、低分子量のラジカルモノマーがインク中に残留することになり、安全性等に問題が生じ、また、ラジカルがポリマー分子をラジカル解離させ、劣化黄変させることがある。
しかし、画像滲み防止のためには、着色液の付与と同時または直後に活性放射線を照射する必要があり、下塗り層が硬化速度の速いラジカル重合により硬化するため、レベリング時間が確保できず、ドットが盛り上がってしまい、表面凹凸を有する粗い画像が形成され、地肌部と印字部とで光沢に差が生じ、高画質な画像が得られ難いという問題を有する。
すなわち、上記課題は、本発明の、下記(1)〜(5)によって解決される。
(1)「記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する工程と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出し、インク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する工程と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる硬化工程とからなる活性放射線硬化性記録方法であって、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インク記録方法」、
(2)「前記インク(B)は、光ラジカル発生剤を含有するものであることを特徴とする前記(1)項に記載の活性放射線硬化性インク記録方法」、
(3)「前記活性放射線硬化性インク(B)の顔料は、表面に酸性基を有する顔料であることを特徴とする、前記(1)項または(2)項に記載の活性放射線硬化性インク記録方法」、(4)「記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する手段と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出してインク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する手段と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる手段とを備え、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インク記録装置」、
(5)「記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する工程と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出してインク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する工程と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる硬化工程とからなる記録方法に用いられるインクセットであって、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インクセット」。
上記のように、本発明は、記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する工程と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出し、インク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する工程と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる硬化工程とからなる活性放射線硬化性記録方法であって、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有する活性放射線硬化性インク記録方法である。
前記インク(A)が光塩基発生剤を含有し、後硬化性を有するものであることにより、酸素により重合反応が停止することないため、インク中にモノマーが残留することがなく、かつ、活性放射線照射から硬化までに一定の時間が確保され、画像表面がレベリングされ、高光沢な画像が得られると共に、ラジカルによる樹脂の劣化黄変を防止できる。
光塩基発生剤の市販品としては、例えば、ANC−101(N−シクロヘキシルカルバミン酸アニソイン)、NBC−101(N−シクロヘキシルカルバミン酸2−ニトロベンジル)(以上、みどり化学社製)等が挙げられる。
インク(A)をクリアインクとする場合の光ラジカル発生剤としては、クリアインクを硬化させても黄味を帯びることを抑制することが可能であれば、特に限定されないが、α−ヒドロキシケトン、α−ヒドロキシケトンブレンド等が挙げられる。
クリアインク用の光ラジカル発生剤の市販品としては、例えば、Irgacure184、Irgacure500、Darocure1173(以上、BASF社製)、NK1200、NK1300(以上、ダイセルUCB社製)等が挙げられる。
ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーとしては、特に限定されないが、(メタ)アクリル酸類、(メタ)アクリルアミド類、酢酸ビニル、マレイミド類、マレイン酸類、ラクトン類等が挙げられ、二種以上併用してもよい。
例えば、単官能の(メタ)アクリル酸類としては、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸tert−オクチル、(メタ)アクリル酸イソアミル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸イソデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸イソステアリル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸4−n−ブチルシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ボルニル、(メタ)アクリル酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル、2−エチルヘキシルジグリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸ブトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−クロロエチル、(メタ)アクリル酸4−ブロモブチル、(メタ)アクリル酸シアノエチル、(メタ)アクリル酸ブトシキメチル、(メタ)アクリル酸3−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸アルコキシメチル、(メタ)アクリル酸アルコキシエチル、(メタ)アクリル酸2−(2−メトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(2−ブトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2,2,2−トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸1H,1H,2H,2H−パーフルオロデシル、(メタ)アクリル酸4−ブチルフェニル、(メタ)アクリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸2,4,5−テトラメチルフェニル、(メタ)アクリル酸4−クロロフェニル、(メタ)アクリル酸フェノキシメチル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸グリシジロキシブチル、(メタ)アクリル酸グリシジロキシエチル、(メタ)アクリル酸グリシジロキシプロピル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノプロピル、(メタ)アクリル酸トリメトキシシリルプロピル、(メタ)アクリル酸トリメチルシリルプロピル、ポリエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシド(メタ)アクリレート、オリゴエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ポリエチレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、オリゴプロピレンオキシドモノアルキルエーテル(メタ)アクリレート、2−メタクリロイロキシエチルコハク酸、2−メタクリロイロキシヘキサヒドロフタル酸、2−メタクリロイロキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、ブトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸パーフルオロオクチルエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル、EO変性フェノール(メタ)アクリレート、EO変性クレゾール(メタ)アクリレート、EO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、PO変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、EO変性−2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単官能の(メタ)アクリルアミド類としては、(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−t−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
マレイン酸類としては、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)等が挙げられる。
ラクトン類としては、γ−ブチロラクトンアクリレート、γ−ブチロラクトンメタクリレート等が挙げられる。
エポキシ類としては、例えば、スチレンオキシド、3‐パーフルオロオクチル‐1,2‐エポキシプロパン、1,7-オクタジエン ジエポキシド等が挙げられる。
pigment Blue 1、15、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、16、17−1、22、27、28、29、36、60等の青又はシアン顔料;
Pigment Green 7、26、36、50等の緑顔料;
Pigment Yellow 1、3、12、13、14、17、34、35、37、55、74、81、83、93、94,95、97、108、109、110、128、137、138、139、150、151、153、154、155、157、166、167、168、180、185、193等の黄顔料;Pigment Black 7、28、26等の黒顔料が挙げられ、二種以上併用してもよい。
また、本発明の表面酸性処理された代表的な顔料としては、下記が挙げられる。
Cyan ブルーNo.9、ブルーNo.32(大日精化工業(株)製)、Lionogen BlueLX−8091(東洋インキ製造(株)製)、S−10D09(DIC社製)
Magenta CFR−9219,CFR338−1(大日精化工業(株)製)、CINQUASIA Magenta B RT−343−D、CINQUASIA Magenta RT−355−D(BASF社製)、FASTOGEN SUPER MAGENTA(DIC社製)
Yellow CFY826(大日精化工業(株)製)、CROMOPHTAL Yellow LA2(BASF製)
Black Special Black 350(ユボニックテグサ社製)
ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーとしては、インク(A)で例示したモノマーを使用することができる。
単官能の芳香族ビニル類としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルスチレン、イソプロピルスチレン、クロロメチルスチレン、メトキシスチレン、アセトキシスチレン、クロロスチレン、ジクロロスチレン、ブロモスチレン、ビニル安息香酸メチル、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、3−エチルスチレン、4−エチルスチレン、3−プロピルスチレン、4−プロピルスチレン、3−ブチルスチレン、4−ブチルスチレン、3−ヘキシルスチレン、4−ヘキシルスチレン、3−オクチルスチレン、4−オクチルスチレン、3−(2−エチルヘキシル)スチレン、4−(2−エチルヘキシル)スチレン、アリルスチレン、イソプロペニルスチレン、ブテニルスチレン、オクテニルスチレン、4−t−ブトキシカルボニルスチレン、4−メトキシスチレン、4−t−ブトキシスチレン等が挙げられるが、インク(A)の重合性モノマーと同じ重合性モノマーであることが好ましい。
インク(A)の重合性モノマーと、インク(B)の重合性モノマーとが同じであると相溶性がよくインクはじきの問題が生じないことから、重合性モノマー成分は、ラジカル重合性であると共にアニオン重合性であるモノマーであることが好ましい。
インク(B)中の光ラジカル発生剤の含有量は、モノマーに対して、通常、1〜30質量%である。インク(B)中の光ラジカル発生剤の含有量が、モノマーに対して、1質量%未満であると、ラジカルの発生量が少なくなって、十分に硬化しないことがある。一方、インク(B)中の光ラジカル発生剤の含有量が、重合性モノマーに対して、30質量%を超えると、保存安定性が低下することがある。
また、未反応モノマー残留防止のため、光塩基発生剤を含有させることもできるが、精細な画像形成のためには、光ラジカル発生剤1部に対して1部以下であることが好ましい。
本発明の活性放射線硬化型インクは、重合性モノマー成分、光ラジカル発生剤、光塩基発生剤、着色剤等のインク材料を混合することにより得られる。
図1は本発明の活性放射線硬化型インクジェットプリンタの概略構成を示す図である。
本実施形態のプリンタは、記録媒体としての用紙の搬送方向(左から右方向)に沿って活性放射線硬化型インクを吐出してプリントを行うものであり、これら媒体の搬送やプリントヘッドの吐出のための駆動等、プリンタ全体の動作およびそのためのデータ処理は不図示の制御回路によって制御される。
まず、クリアインク(インク(A))塗布手段により、搬送装置上の記録媒体上に活性放射線硬化型クリアインクを塗布し、未硬化の活性放射線硬化型インク層を形成する。このインク塗布手段はローラーコーター、スリットコーター、など一般の塗布コーターでも、インクジェットヘッドでも良い。
次に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の紫外線硬化型インクをインクジェットヘッドにて印字する。これらのプリントヘッドは、液路内に設けられた圧電素子の変形する圧力変化を利用して活性放射線硬化型インクを吐出するものである。記録媒体は、図中の右方向に搬送され紫外線照射手段によって、活性放射線の照射を受ける。必要に応じて、補助的な硬化措置が施されても良い。
インク(A)
アクリロイルモルホリン(ACMO(興人社製) 100重量部
光塩基発生剤 (ANC−101(みどり化学社製) 10重量部
上記材料を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、クリアインク組成物を作製した。
インク(B)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤( イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
ブラック顔料(ユボニックテグサ社製、SpecialBlack350) 3重量部
分散剤(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000) 1重量部
上記混合物を、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI−LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いてろ過を行い、不純物等を除去して均質なインク組成物を得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、クリアインク(A)を白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、記録ヘッドとして、リコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用いて、インク(B)を白PET上に塗布し、UV照射器としてInetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用)を用いて、硬化させた。
印字後のドットを観察した結果、均一なドット形状が得られ、また均一な光沢感のある画像を得ることができた。
インク(A)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製) 10重量部
上記材料を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、クリアインク組成物を作製した。
インク(B)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
ブラック顔料(BASF製、MICROLITH Black−CK) 6重量部
分散剤(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000) 1重量部
上記混合物を、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI−LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いてろ過を行い、不純物等を除去して均質なインク組成物を得た。
リコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを4個配列して、解像度:600×600dpiでクリアインク(A)を白PETフィルム上にベタ印刷して塗膜を形成し、直後にインク(B)を解像度:150×150dpiで印字した。UV照射器InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用)を用いて、硬化させた。白PETフィルムは搬送速度100mm/secで搬送した。
印字後のドットを観察した結果、均一なドット形状が得られ、また均一な光沢感のある画像を得ることができた。
インク(A)
グリシジルメタクリレート(ナカライテスク社製) 100重量部
光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製) 10重量部
上記材料を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、クリアインク組成物を作製した。
インク(B)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
ブラック顔料(ユボニックテグサ社製、SpecialBlack350)3重量部
分散剤(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000) 1重量部
上記混合物を、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI−LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いてろ過を行い、不純物等を除去して均質なインク組成物を得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、クリアインク(A)を白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、記録ヘッドとして、リコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用いて、インク(B)を白PET上に塗布し、UV照射器としてInetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用)を用いて、硬化させた。
印字後のドットを観察した結果、均一なドット形状が得られ、また均一な光沢感のある画像を得ることができた。
インク(A)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製) 10重量部
上記材料を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、クリアインク組成物を作製した。
インク(B)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製) 5重量部
ブラック顔料(ユボニックテグサ社製、SpecialBlack350)3重量部
分散剤(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000) 1重量部
上記混合物を、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI−LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いてろ過を行い、不純物等を除去して均質なインク組成物を得た。
線径が0.1mmのワイヤーバー#4を用いて、クリアインク(A)を白PETフィルム上に塗布して塗膜を形成した後、記録ヘッドとして、リコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを用いて、インク(B)を白PET上に塗布し、UV照射器としてInetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用)を用いて、硬化させた。
印字後のドットを観察した結果、均一なドット形状が得られ、また均一な光沢感のある画像を得ることができた。
インク(A)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
上記材料を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、クリアインク組成物を作製した。
インク(B)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
ブラック顔料(BASF製、MICROLITH Black−CK) 6重量部
分散剤(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000) 1重量部
上記混合物を、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI−LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いてろ過を行い、不純物等を除去して均質なインク組成物を得た。
リコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを4個配列して、解像度:600×600dpiでクリアインク(A)を白PETフィルム上にベタ印刷して塗膜を形成し、直後にインク(B)を解像度:150×150dpiで印字した。UV照射器InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用)を用いて、硬化させた。白PETフィルムは搬送速度100mm/secで搬送した。
塗膜は黄味を帯び、画像に筋が発生しており、低画質な画像となった。
インク(A)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光ラジカル発生剤イルガキュア379(BASF社製) 5重量部
上記材料を、ホモジナイザHG30(日立工機社製)を用いて混合した後、ろ過して、クリアインク組成物を作製した。
インク(B)
アクリロイルモルホリンACMO(興人社製) 100重量部
光塩基発生剤ANC−101(みどり化学社製) 10重量部
ブラック顔料(BASF製、MICROLITH Black−CK) 6重量部
分散剤(日本ルーブリゾール製、ソルスパース32000) 1重量部
上記混合物を、ダイノーミル(シンマルエンタープライゼス製MULTI−LAB型)およびホモジナイザ(日立工機製HG30)を用いて、均質な混合物が得られるまで混合、分散し、続いてろ過を行い、不純物等を除去して均質なインク組成物を得た。
リコープリンティングシステムズ(株)製GEN4ヘッドを4個配列して、解像度:600×600dpiでクリアインク(A)を白PETフィルム上にベタ印刷して塗膜を形成し、直後にインク(B)を解像度:150×150dpiで印字した。UV照射器InetegrationTechnology社SubZero085(Aバルブ使用)を用いて、硬化させた。白PETフィルムは搬送速度100mm/secで搬送した。
塗膜は黄味を帯び、画像に筋が発生しており、低画質な画像となった。
2 活性放射線硬化型クリアインク層
3 活性放射線硬化型インク インク(B)
4 活性放射線硬化型インク塗布手段
5 インクジェットヘッド
6 記録媒体
7 記録媒体搬送手段
8 紫外線照射手段
9 紫外線
Claims (5)
- 記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する工程と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出し、インク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する工程と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる硬化工程とからなる活性放射線硬化性記録方法であって、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インク記録方法。
- 前記インク(B)は、光ラジカル発生剤を含有するものであることを特徴とする請求項1に記載の活性放射線硬化性インク記録方法。
- 前記活性放射線硬化性インク(B)の顔料は、表面に酸性基を有する顔料であることを特徴とする、請求項1または2に記載の活性放射線硬化性インク記録方法。
- 記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する手段と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出してインク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する手段と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる手段とを備え、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インク記録装置。
- 記録媒体上に第一の活性放射線硬化性インク(A)の未硬化層を形成する工程と、第二の活性放射線硬化性インク(B)を記録ヘッドから吐出してインク(A)の未硬化層に記録パターンを形成する工程と、パターン形成と同時またはパターン形成後に活性放射線を照射して前記インクを硬化させる硬化工程とからなる記録方法に用いられるインクセットであって、前記インク(A)が少なくとも光塩基発生剤、及び、重合性モノマー成分を含有するものであり、前記インク(B)が顔料、及び、重合性モノマー成分を含有するものであることを特徴とする活性放射線硬化性インクセット。
Priority Applications (1)
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