JP2012124774A - Ad変換装置およびda変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル処理の負担を少なくする。
【解決手段】出力データの上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生するパターン発生部と、パターン信号の発生毎に対象ビットの値を判定するための判定値に応じてパターン信号を積分し、パターン信号毎の積分値を累積した参照信号を出力する積分部と、各々のパターン信号の発生が終了する毎に、入力信号と参照信号とを比較する比較部と、各ビットの値を対応するパターン信号の発生が終了した後の比較結果に応じた値とした出力データを出力する出力部と、を備えるAD変換装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、AD変換装置およびDA変換装置に関する。
特許文献1には、PWM回路および平滑回路を用いた逐次比較型AD変換器が記載されている。特許文献2、3には、積分型ADコンバータが記載されている。特許文献4には、ΣΔ型AD変換器が記載されている。
特許文献5には、1ビットのアップダウン信号に応じてキャパシタをチャージ/ディスチャージするDA変換器が記載されている。特許文献6には、2倍ずつ周期が異なるN段のパルスを並列に発生して加算するDA変換器が記載されている。
特許文献1 特開平7−131353号公報
特許文献2 特開2003−32114号公報
特許文献3 特開2003−143011号公報
特許文献4 特開2000−357968号公報
特許文献5 特開2002−111499号公報
特許文献6 特開平6−104763号公報
ところで、逐次比較型のAD変換器は、各ビットの値を決定するための閾値電圧を発生させることを目的として、比較結果をフィードバックしてデジタル的な演算処理を行わなければならない。また、積分型のAD変換器は、クロック等をカウントするために、デジタル的な加算処理を行わなければならない。また、ΣΔ型AD変換器は、パルス変調信号を発生するために、比較結果に応じた加減算処理および変調処理を行わなければならない。このようにAD変換器は、デジタル回路の構成が大きかった。
また、特許文献5に記載されたDA変換器は、目的の電圧を発生するために、アップダウン信号のカウント等のデジタル処理を行わなければならない。また、特許文献6に記載されたDA変換器は、N個のパルス発生器を備えなければならない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様においては、アナログの入力信号をデジタルの出力データに変換するAD変換装置であって、前記出力データの上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、前記対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生するパターン発生部と、前記パターン信号の発生毎に前記対象ビットの値を判定するための判定値に応じて前記パターン信号を積分し、前記パターン信号毎の積分値を累積した参照信号を出力する積分部と、各々の前記パターン信号の発生が終了する毎に、前記入力信号と前記参照信号とを比較する比較部と、各ビットの値を対応するパターン信号の発生が終了した後の比較結果に応じた値とした前記出力データを出力する出力部と、を備え、前記積分部は、前記出力データの最上位から2ビット目以後において、直前のパターン信号の発生後の比較結果に基づく判定値に応じて前記パターン信号を積分するAD変換装置を提供する。
本発明の第1の態様においては、デジタルの入力データをアナログの出力信号に変換するDA変換装置であって、前記入力データの各ビットを1ビットずつ特定される対象ビット毎に、前記対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生するパターン発生部と、前記対象ビットの値に応じた前記パターン信号を積分し、前記パターン信号毎の積分値を前記入力データの最上位ビットから最下位ビットまで累積した前記出力信号を出力する積分部と、を備えるDA変換装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本実施形態に係るAD変換装置10の構成を示す。 本実施形態に係る積分部16の構成の一例を示す。 本実施形態に係る積分部16の他の構成を示す。 本実施形態に係る積分部16の更に他の構成を示す。 比較部18の構成の一例を示す。 本実施形態に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。 本実施形態の第1変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 第1変形例に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。 本実施形態の第2変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 第2変形例に係るAD変換装置10における、複数のパターン信号のそれぞれのタイミングチャートを示す。 本実施形態の第3変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 本実施形態の第4変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 本実施形態の第5変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 第5変形例に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。 本実施形態の第6変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 第6変形例に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。 本実施形態の第7変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。 本実施形態の第8変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るAD変換装置10の構成を示す。AD変換装置10は、アナログの入力信号を予め定められたビット数のデジタルの出力データに変換する。
AD変換装置10は、サンプルホールド部12と、パターン発生部14と、積分部16と、比較部18と、出力部20とを備える。
サンプルホールド部12は、サンプルホールド信号に同期して入力信号をサンプルして、サンプルした入力信号をホールドする。サンプルホールド部12は、ホールドした入力信号を比較部18の第1端子(例えばプラス入力端子)に供給する。AD変換装置10は、入力信号の周波数が十分遅い場合には、サンプルホールド部12を備えない構成であってもよい。
パターン発生部14は、サンプル期間およびホールド期間を指定するサンプルホールド信号をサンプルホールド部12に供給する。サンプルホールド部12は、サンプルホールド信号により指定されたサンプル期間において、入力信号をサンプルする。そして、サンプルホールド部12は、サンプルホールド信号により指定されたホールド期間において、直前のサンプル期間にサンプルした入力信号をホールドする。
また、パターン発生部14は、ホールド期間において、出力データの上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する。
例えば、まず、パターン発生部14は、最上位ビットの重みに応じたパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を出力する。続いて、一定間隔を空けて、パターン発生部14は、最上位ビットから1ビット下位のビットの重みに応じたパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を出力する。続いて、一定間隔を空けて、パターン発生部14は、最上位ビットから2ビット下位のビットの重みに応じたパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を出力する。
以後、パターン発生部14は、1ビットずつ下位に対象ビットをずらしながら、出力データの各ビットの重みに応じたパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を順番に出力する。そして、パターン発生部14は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を出力した後に、パターン信号の出力を停止する。
また、パターン発生部14は、出力データの最上位ビットに対応するパターン信号に先立って、参照信号を初期値にリセットするためのリセット信号を発生する。パターン発生部14は、リセット信号を積分部16に供給する。
また、パターン発生部14は、それぞれのパターン信号の発生が終了した後であって、次のパターン信号の発生前に、比較タイミングを示すストローブ信号を発生する。パターン発生部14は、ストローブ信号を比較部18に供給する。
積分部16は、それぞれのパターン信号の発生に先立って、対象ビットの値を判定するための判定値を受け取る。積分部16は、対象ビットが出力データの最上位ビットである場合には、判定値として予め定められた値を受け取る。また、積分部16は、対象ビットが最上位ビットから2ビット目以下である場合には、直前のパターン信号が発生された後に入力信号と参照信号とを比較した比較結果を判定値として受け取る。
そして、積分部16は、パターン信号の発生毎に判定値に応じた極性の積分ゲインによりパターン信号を積分する。より詳しくは、積分部16は、判定値が、入力信号が参照信号より大きいことを表す値(第1論理値)である場合には、参照信号を増加させる極性の積分ゲインによりパターン信号を積分する。また、積分部16は、判定値が、入力信号が参照信号より大きくないことを表す値(第2論理値)である場合には、参照信号を増加させる極性の積分ゲインによりパターン信号を積分する。そして、積分部16は、パターン信号毎の積分値を累積した値に応じた参照信号を出力する。
積分部16は、一例として、セレクタ22と、チャージポンプ回路24とを有する。セレクタ22は、判定値が第1論理値である場合には、パターン信号と同一のパルス幅またはパルス数のUPパルスを出力する。また、セレクタ22は、判定値が第2論理値である場合には、パターン信号と同一のパルス幅またはパルス数のDOWNパルスを出力する。
チャージポンプ回路24は、UPパルスを受け取った場合には、UPパルスを正の積分ゲインで積分して、参照信号の電圧に加算する。また、チャージポンプ回路24は、DOWNパルスを受け取った場合には、DOWNパルスを負の積分ゲインで積分して、参照信号の電圧に加算する。このような構成の積分部16は、パターン信号を判定値に応じた極性で積分した積分電圧を参照信号として出力することができる。
比較部18は、各々のパターン信号の発生が終了する毎に、入力信号と参照信号とを比較する。本実施形態においては、比較部18は、ストローブ信号のタイミング毎に、入力信号が参照信号より大きいか否かを判定する。そして、比較部18は、比較結果に応じた判定値を積分部16および出力部20に供給する。
出力部20は、それぞれのパターン信号の発生が終了する毎に出力された比較結果を比較部18から受け取る。出力部20は、受け取った比較結果に応じた値を、出力データの各ビットに対応付けられたレジスタ等に記憶する。そして、出力部20は、出力データの最下位ビットのパターン信号の発生後の比較結果を受け取った後に、各ビットの値を、対応するパターン信号の発生が終了した後の比較結果に応じた値とした出力データを出力する。
図2は、本実施形態に係る積分部16の構成の一例を示す。積分部16は、図2に示されるような回路構成であってよい。
セレクタ22は、UP側ANDゲート32と、DOWN側ANDゲート34とを含む。セレクタ22は、パターン発生部14からパターン信号を受け取る。また、セレクタ22は、比較部18から判定値を受け取る。
UP側ANDゲート32は、パターン信号と判定値とをAND演算した信号をUPパルスとして出力する。即ち、UP側ANDゲート32は、第1論理値(入力信号が参照信号より大きいことを表す値)の判定値が与えられている場合、パターン信号を通過させてUPパルスとして出力する。そして、UP側ANDゲート32は、第2論理値(入力信号が参照信号より大きくないことを表す値)の判定値が与えられている場合、UPパルスを出力しない。
DOWN側ANDゲート34は、パターン信号と判定値の反転値とをAND演算した信号をDOWNパルスとして出力する。即ち、DOWN側ANDゲート34は、第1論理値の判定値が与えられている場合、DOWNパルスを出力しない。そして、DOWN側ANDゲート34は、第2論理値の判定値が与えられている場合、パターン信号を通過させてDOWNパルスとして出力する。
チャージポンプ回路24は、コンデンサ42と、ソース側電流源44と、シンク側電流源46と、ソース側スイッチ48と、シンク側スイッチ50と、リセットスイッチ52とを有する。コンデンサ42は、出力端子40とグランドとの間に設けられ、出力端子40から出力する電圧を保持する。
ソース側電流源44は、予め設定された電流を出力する。ソース側スイッチ48は、ソース側電流源44の電流をコンデンサ42にチャージするか否かを切り替える。より詳しくは、ソース側スイッチ48は、UPパルスが与えられている期間において、ソース側電流源44の電流をコンデンサ42にチャージさせる。これにより、ソース側電流源44およびソース側スイッチ48は、UPパルスのパルス幅またはパルス数に応じた電圧分、コンデンサ42の電圧を増加させることができる。
シンク側電流源46は、予め設定された電流を出力する。シンク側スイッチ50は、シンク側電流源46の電流をコンデンサ42からディスチャージするか否かを切り替える。より詳しくは、シンク側スイッチ50は、DOWNパルスが与えられている期間において、シンク側電流源46の電流をコンデンサ42からディスチャージさせる。これにより、シンク側電流源46およびシンク側スイッチ50は、DOWNパルスのパルス幅またはパルス数に応じた電圧分、コンデンサ42の電圧を減少させることができる。
リセットスイッチ52は、パターン発生部14からリセット信号を受け取る。リセットスイッチ52は、リセット信号を受け取っている期間において、出力端子40と初期電圧VRSTとの間を接続する。リセットスイッチ52は、出力端子40と初期電圧VRSTとの間を接続することにより、コンデンサ42を初期電圧VRSTにリセットすることができる。
このような構成の積分部16は、判定値に応じた極性の積分ゲイン(電流)によりコンデンサ42をチャージまたはディスチャージすることにより、それぞれのパターン信号を積分した積分値に応じた積分電圧を発生させることができる。そして、積分部16は、パターン信号毎の積分電圧をコンデンサ42において累積することができる。これにより、積分部16は、パターン信号の発生毎に判定値に応じた極性の積分ゲインによりパターン信号を積分し、パターン信号毎の積分値を累積した電圧を参照信号として出力することができる。
図3は、本実施形態に係る積分部16の他の構成を示す。積分部16は、チャージポンプ回路24に代えて、積分回路26を有する構成であってよい。
積分回路26は、演算増幅器54と、コンデンサ42と、抵抗56と、ソース側スイッチ48と、シンク側スイッチ50と、リセットスイッチ52とを有する。
演算増幅器54は、出力端が当該積分回路26の出力端子40に接続され、非反転入力端がコモン電圧VCMに接続される。コンデンサ42は、演算増幅器54の反転入力端と出力端との間に接続される。抵抗56は、一方の端子が演算増幅器54の反転入力端に接続される。また、抵抗56は、他方の端子が、ソース側スイッチ48またはシンク側スイッチ50を介してソース側電圧Vまたはシンク側電圧Vに接続される。このような接続がされた演算増幅器54は、抵抗56の他方の端子に印加された電圧を積分した電圧を出力することができる。
ソース側スイッチ48は、ソース側電圧Vを、抵抗56における演算増幅器54の反転入力端が接続されていない端子(他方の端子)に印加するか否かを切り替える。より詳しくは、ソース側スイッチ48は、UPパルスが与えられている期間において、ソース側電圧Vを抵抗56の他方の端子に印加する。
シンク側スイッチ50は、シンク側電圧Vを、抵抗56における演算増幅器54の反転入力端が接続されていない端子(他方の端子)に印加するか否かを切り替える。より詳しくは、シンク側スイッチ50は、DOWNパルスが与えられている期間において、シンク側電圧Vを抵抗56の他方の端子に印加する。
ここで、ソース側電圧Vは、コモン電圧VCMよりも大きい(プラス側)の電圧である。また、シンク側電圧Vは、コモン電圧VCMよりも小さい(マイナス側)の電圧である。また、一例として、ソース側電圧Vとコモン電圧VCMとの差の絶対値と、シンク側電圧Vとコモン電圧VCMとの差の絶対値とは等しい。
リセットスイッチ52は、パターン発生部14からリセット信号を受け取っている期間において、出力端子40と初期電圧VRSTとの間を接続する。これにより、リセットスイッチ52は、演算増幅器54の出力電圧を初期電圧VRSTにリセットすることができる。
このような構成の積分部16は、判定値に応じた極性の積分ゲイン(電圧)を積分することにより、それぞれのパターン信号を積分した積分値に応じた積分電圧を発生させることができる。そして、このような構成の積分部16は、パターン信号毎の積分電圧を累積した電圧を発生させることができる。
図4は、本実施形態に係る積分部16の更に他の構成を示す。なお、図4の積分部16は、図3に示される積分部16と略同一の構成を有するので、略同一の構成要素については同一の符号を付けて詳細な説明を省略する。
積分回路26は、図3に示される構成に代えて、図4に示されるような構成であってもよい。即ち、積分回路26は、演算増幅器54と、コンデンサ42と、ソース側電流源44と、シンク側電流源46と、ソース側スイッチ48と、シンク側スイッチ50と、リセットスイッチ52とを有する構成であってよい。
ソース側電流源44は、予め設定された電流を出力する。ソース側スイッチ48は、ソース側電流源44の電流を演算増幅器54の反転入力端へと供給するか否かを切り替える。より詳しくは、ソース側スイッチ48は、UPパルスが与えられている期間において、ソース側電流源44の電流を演算増幅器54の反転入力端へと供給する。これにより、ソース側電流源44およびソース側スイッチ48は、UPパルスのパルス幅またはパルス数に応じた電荷をコンデンサ42に供給することができる。従って、演算増幅器54は、UPパルスのパルス幅またはパルス数に応じた電圧分、出力電圧を減少させることができる。
シンク側電流源46は、予め設定された電流を出力する。シンク側電流源46は、ソース側電流源44とは逆方向の電流を出力する。シンク側スイッチ50は、シンク側電流源46の電流を演算増幅器54の反転入力端から吸い出すか否かを切り替える。より詳しくは、シンク側スイッチ50は、DOWNパルスが与えられている期間において、シンク側電流源46の電流を演算増幅器54の反転入力端から吸い出す。これにより、シンク側電流源46およびシンク側スイッチ50は、DOWNパルスのパルス幅またはパルス数に応じた電荷をコンデンサ42から吸い出すことができる。従って、演算増幅器54は、DOWNパルスのパルス幅またはパルス数に応じた電圧分、出力電圧を増加させることができる。
このような構成の積分部16は、判定値に応じた極性の積分ゲイン(電流)を積分することにより、それぞれのパターン信号を積分した積分値に応じた積分電圧を発生させることができる。そして、このような構成の積分部16は、パターン信号毎の積分電圧を累積した電圧を発生させることができる。
図5は、比較部18の構成の一例を示す。比較部18は、一例として、減算部28と、コンパレータ30とを有する構成であってもよい。
減算部28は、サンプルホールド部12によりサンプルされた入力信号から、積分部16から出力された参照信号を減算する。コンパレータ30は、入力信号から参照信号を減算した信号と、0レベル(例えばグランド電位)とを比較する。
本実施形態においては、コンパレータ30は、各々のパターン信号の発生が終了する毎に、入力信号から参照信号を減じた信号と、0レベルとを比較する。これにより、比較部18は、入力信号が参照信号より大きいか否かを判定することができる。
図6は、入力信号を8ビットの出力データに変換する場合における、本実施形態に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。
図6のAに示されるように、パターン発生部14は、サンプルホールド信号をサンプルホールド部12に供給して、予め定められたタイミングにおいてサンプルホールド部12に入力信号をサンプルさせる。パターン発生部14は、一例として、一定期間毎、サンプルホールド部12に入力信号をサンプルさせる。そして、パターン発生部14は、入力信号をサンプルさせた後、次に入力信号をサンプルするまでの間、サンプルホールド部12にサンプルした入力信号をホールドさせる。
また、図6のBに示されるように、パターン発生部14は、パターン信号の発生に先立ってリセット信号を発生する。積分部16は、リセット信号を受けた場合、参照信号を当該AD変換装置10に入力可能な入力信号の最小値または最大値にリセットする。
これに代えて、積分部16は、当該AD変換装置10に入力可能な入力信号の範囲の中間値(フルスケールの1/2の値)にリセットしてもよい。この場合、パターン発生部14は、出力データの最上位ビットに対応して発生されるパターン信号に代えて、リセット信号を発生する。即ち、この場合、パターン発生部14は、最上位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生しない。なお、図6には、最上位ビットに対応して発生されるパターン信号に代えて、リセット信号を発生した例を示している。
続いて、図6のCに示されるように、パターン発生部14は、ホールド期間において、出力データの最上位ビットから1ビットずつ順次に対象ビットを特定し、特定した対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を順次に出力する。
例えば出力データがNビットであるとする。この場合、パターン発生部14は、まず、第Nビットを対象ビットとして特定して、第Nビットの重みに応じたパルス幅(x時間)または第Nビットの重みに応じたパルス数(p×(2(N−1))本)のパターン信号を発生する。なお、Nは2以上の整数を表す。また、xは、任意の正の実数を表す。pは、任意の正の整数を表す。
続いて、パターン発生部14は、第(N−1)ビットを対象ビットとして特定して、第(N−1)ビットの重みに応じたパルス幅(x/2時間)または第(N−1)ビットの重みに応じたパルス数(p×(2(N−2))本)のパターン信号を発生する。続いて、パターン発生部14は、第(N−2)ビットを対象ビットとして特定して、第(N−2)ビットの重みに応じたパルス幅(x/4時間)または第(N−2)ビットの重みに応じたパルス数(p×(2(N−3))本)のパターン信号を発生する。
そして、パターン発生部14は、以後、下位側に1ビットずつずらしながら対象ビット(第nビット)を特定して、各対象ビット(第nビット)の重みに応じたパルス幅(x/2(N−n))またはパルス数(p×(2(n−1))本)のパターン信号を発生する。なお、nは、1以上N以下の整数を表す。そして、パターン発生部14は、最後に、第1ビットの重みに応じたパルス幅(x/2(N−1)時間)またはパルス数(p本)のパターン信号を発生する。
図6の例においては、パターン発生部14は、出力データの各ビットの重みに対応したパルス幅のパターン信号を、上位側のビットから順次に出力する。また、この例においては、パターン発生部14は、最上位ビットに対応するパターン信号の発生に代えてリセット信号により参照信号をフルスケールの1/2の値にリセットしている。従って、パターン発生部14は、最上位ビットに対応する重みのパルス幅のパターン信号を出力していない。
そして、図6の例においては、パターン発生部14は、出力データの最上位から1ビット分下位のビットから順次に、パルス幅tのパターン信号、パルス幅t/2のパターン信号、パルス幅t/4のパターン信号、パルス幅t/8のパターン信号、パルス幅t/16のパターン信号、パルス幅t/32のパターン信号、および、パルス幅t/64のパターン信号を、出力する。
また、パターン発生部14は、各パターン信号を発生する場合、パターン信号とパターン信号との間は、一定期間を空けている。これにより、パターン発生部14は、比較部18による比較処理および比較結果に基づく積分ゲインの切替を実行させることができる。
また、図6のDに示されるように、パターン発生部14は、対象ビットに対応する各パターン信号のそれぞれを出力した後であって、次のビットに対応するパターン信号を出力する前に、ストローブ信号を出力する。これにより、パターン発生部14は、各々のパターン信号の発生が終了する毎に、サンプルホールド部12によりホールドされた入力信号と、積分部16から出力された参照信号とを比較部18に比較させることができる。
なお、本例においては、パターン発生部14は、最上位ビットに対応するパターン信号の発生に代えてリセット信号により参照信号をフルスケールの1/2の値にリセットしているので、リセット信号の出力の後であって2番目のビットに対応するパターン信号の出力前に、最初のストローブ信号を出力する。
そして、図6のEに示されるように、比較部18は、ストローブ信号が与えられる毎に、入力信号と参照信号との比較結果に基づく判定値を出力する。本例の場合、比較部18は、入力信号が参照信号より大きければ第1論理値(H論理または1)、入力信号が参照信号より大きくない場合には第2論理値(L論理または0)となる判定値を出力する。そして、比較部18は、比較結果に基づく判定値を積分部16にフィードバックする。また、比較部18は、比較結果を出力部20に供給する。
また、図6のFおよびGに示されるように、積分部16のセレクタ22は、判定値が第1論理値(H論理または1)の場合、パターン信号を受け取ったことに応じて、パターン信号と同一のパルス幅またはパルス数のUPパルスを出力する。また、積分部16のセレクタ22は、判定値が第2論理値(L論理または0)の場合、パターン信号を受け取ったことに応じて、パターン信号と同一のパルス幅またはパルス数のDOWNパルスを出力する。
そして、図6のHに示されるように、積分部16は、UPパルスを受け取っている期間において、UPパルス(パターン信号)を正の極性の積分ゲインで積分して、参照信号のレベルに加算する。従って、積分部16は、UPパルスを受け取っている期間であってパターン信号が供給されている期間、参照信号を所定の増加率で増加させる。
また、積分部16は、DOWNパルスを受け取っている期間において、DOWNパルス(パターン信号)を負の極性の積分ゲインで積分して、参照信号のレベルに加算する。従って、積分部16は、UPパルスを受け取っている期間であってパターン信号が供給されている期間、参照信号を所定の減少率で減少させる。
従って、積分部16は、出力データの最上位ビットから順番に、出力データの各ビットの重みに対応したレベルにより、参照信号を変化させることができる。即ち、積分部16は、入力信号の範囲の1/2、1/4、1/8、1/16…といったレベルおよび順序で、参照信号を変化させることができる。
さらに、積分部16は、入力信号と参照信号との比較結果に応じて、参照信号を変化させる極性(方向)を切り替えることができる。即ち、積分部16は、入力信号が参照信号より大きい場合には、参照信号を増加させ、入力信号が参照信号より大きくない場合には、参照信号を減少させる。
以上の結果、積分部16は、参照信号を入力信号に近づく方向に順次に変化させることができる。即ち、積分部16は、参照信号に、逐次比較型のAD変換装置に備えられるDA変換器から出力される信号と同一の変化をさせることができる。即ち、積分部16は、バイナリサーチに従ったレベルの変化をする参照信号を出力することができる。従って、AD変換装置10は、各ビットに対応するパターン信号を積分した後の比較結果を、対応するビットの値とした出力データを出力することにより、入力信号のレベルを表すデータを出力することができる。
このような本実施形態に係るAD変換装置10は、パターン発生部14から出力させるパターン信号を入力信号のレベル等に関わらず、固定した波形とすることができる。即ち、AD変換装置10は、入力信号と参照信号との比較結果をパターン発生部14にフィードバックせずに、AD変換処理を実行することができる。これにより、AD変換装置10によれば、デジタル的な処理が非常に少なく、簡易な構成によりAD変換を実行することができる。
図7は、本実施形態の第1変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本実施形態に係るAD変換装置10は、ビットフィールド判定部62と、ゲイン設定部64と、オフセット設定部66とを更に備える。ビットフィールド判定部62は、積分部16へと供給されるパターン信号が、出力データのいずれのビットフィールドに対応するパターン信号かを、当該パターン信号の供給に先立って判定する。ビットフィールド判定部62は、判定結果をゲイン設定部64およびオフセット設定部66へ供給する。
ゲイン設定部64は、積分部16における積分ゲインを設定する。そして、ゲイン設定部64は、それぞれのパターン信号の積分に先立って、積分部16における積分ゲインを当該パターン信号に対応するビットのビットフィールドに応じて変更する。ゲイン設定部64は、一例として、チャージポンプ回路24内のソース側電流源44およびシンク側電流源46の電流量を、それぞれのパターン信号毎に変更する。
更に、ゲイン設定部64は、それぞれのパターン信号の積分に先立って、積分部16における積分ゲインを当該パターン信号に対応するビットの値を判定するための判定値に応じて変更してもよい。即ち、ゲイン設定部64は、参照信号を増加させる、参照信号を減少させるかに応じて、積分ゲインを変更してもよい。この場合、ゲイン設定部64は、一例として、チャージポンプ回路24内のソース側電流源44の電流量とシンク側電流源46の電流量をそれぞれ別個に変更する。
オフセット設定部66は、積分部16におけるオフセットを設定する。そして、オフセット設定部66は、それぞれのパターン信号の積分に先立って、積分部16におけるオフセットを当該パターン信号に対応するビットのビットフィールドに応じて変更する。オフセット設定部66は、一例として、チャージポンプ回路24内のコンデンサ42にチャージまたはディスチャージする電流のオフセットを、それぞれのパターン信号毎に変更する。
更に、オフセット設定部66は、それぞれのパターン信号の積分に先立って、積分部16におけるオフセットを当該パターン信号に対応する対象ビットの値を判定するための判定値に応じて変更してもよい。即ち、オフセット設定部66は、参照信号を増加させるか、参照信号を減少させるかに応じて、積分部16におけるオフセットを変更してもよい。オフセット設定部66は、一例として、チャージポンプ回路24内のコンデンサ42にチャージする場合の電流のオフセットと、コンデンサ42からディスチャージする場合の電流のオフセットとを別個に変更する。
また、ゲイン設定部64およびオフセット設定部66は、設定すべき積分ゲインおよびオフセットをビットフィールド毎に予め記憶しておく。ゲイン設定部64およびオフセット設定部66は、一例として、キャリブレーション等により予め測定された積分ゲインおよびオフセットを記憶する。
本変形例に係るAD変換装置10によれば、パターン信号毎および積分の極性毎に積分ゲインおよびオフセットを変更して、参照信号の増加量または減少量を調整することができる。これにより、AD変換装置10によれば、リニアリティの良いAD変換をすることができる。
図8は、第1変形例に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。パターン発生部14は、ビットの重みに対するパルス幅(またはパルス数)の比を、出力データのビットフィールド毎に変更してもよい。
図8に示す例において、パターン発生部14は、出力データの下位側の3ビットに対応するパターン信号のそれぞれについて、ビットの重みに対するパルス幅の比を、出力データの上位側のビットに対応するパターン信号よりも大きくしている。具体的には、パターン発生部14は、下位側の3ビットに対応するパターン信号のビットの重みに対応するパルス幅の比を、上位側のビットに対応するパターン信号のビットの重みに対するパルス幅の比と比較して、4倍大きくしている。
このような場合、ゲイン設定部64は、パルス幅(またはパルス数)と積分ゲインとの乗算値がビットの重みに比例するように、積分部16における積分ゲインを変更する。図8に示す例においては、ゲイン設定部64は、出力データの下位側の3ビットに対応するパターン信号を積分するための積分ゲインを、出力データの上位側のビットに対応するパターン信号を積分するための積分ゲインの1/4としている。これにより、ゲイン設定部64は、パターン信号を積分することによって、参照信号を各ビットに対応した重みに比例して増加または減少させることができる。
これにより、本変形例に係るAD変換装置10によれば、最上位ビットと最下位ビットとの間の重みの差が大きい場合であっても、極端に長いパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を発生させなくてもよいので、変換時間を短くすることができる。また、AD変換装置10によれば、極端に短いパルス幅(またはパルス数)のパターン信号を発生させなくてよいので、精度良くAD変換することができる。
図9は、本実施形態の第2変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例において、パターン発生部14は、複数のパターン発生器70を有する。複数のパターン発生器70のそれぞれは、出力データのそれぞれのビットフィールド毎に、互いに異なるパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する。
また、本実施形態に係るAD変換装置10は、ビットフィールド判定部62と、選択部72とを更に備える。ビットフィールド判定部62は、積分部16へと供給されるパターン信号が、出力データのいずれのビットフィールドに対応するパターン信号かを、当該パターン信号の供給に先立って判定する。ビットフィールド判定部62は、判定結果を選択部72へ供給する。
選択部72は、それぞれのビットフィールドに対応したパターン信号の発生に先立って、複数のパターン発生器70のうち何れか1つのパターン発生器70により発生されたパターン信号を出力するかを選択する。そして、選択部72は、選択したパターン信号を積分部16へと供給する。
図10は、第2変形例に係るAD変換装置10における、複数のパターン信号のそれぞれのタイミングチャートを示す。複数のパターン発生器70のそれぞれは、同一の重みを表すパターン信号として、互いに異なるパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する。例えば、図10に示されるように、複数のパターン発生器70のそれぞれは、最上位ビットに対応する重みを表すパターン信号として、互いに微小時間ずつパルス幅が異なるパターン信号を出力する。
選択部72は、ビットフィールド毎に、複数のパターン信号のうち選択すべきパターン信号を予め記憶しておく。選択部72は、一例として、キャリブレーション等により選択すべきパターン信号をビットフィールド毎に決定しておく。そして、選択部72は、それぞれのビットフィールドに対応したパターン信号の発生に先立って、複数のパターン信号のうちいずれか1つのパターン信号を選択する。
本変形例に係るAD変換装置10によれば、ビットフィールド毎にパターン信号のパルス幅またはパルス数を変更して、参照信号の増加量または減少量を調整することができる。これにより、AD変換装置10によれば、リニアリティの良いAD変換をすることができる。
図11は、本実施形態の第3変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係る積分部16は、スイッチ74を更に有する。スイッチ74は、判定値に応じてパターン信号を積分するか、外部から入力された入力データに応じてパターン信号を積分するかを、外部から与えられる選択信号に応じて切り換える。また、本変形例に係る積分部16は、外部から入力された入力データを取り込む入力部75を更に備える。
ここで、判定値に代えて外部から入力データを入力した場合、パターン発生部14および積分部16は、デジタルの入力データをアナログの出力信号に変換するDA変換器として機能する。この場合、パターン発生部14は、入力データの各ビットを1ビットずつ特定した対象ビット毎に、対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する。入力部75は、入力データの各ビットの値を最上位ビットから1ビットずつ選択し、選択した値を対応するパターン信号の発生に先立って積分部16に供給する。
積分部16は、入力データにおける対象ビットの値に応じた極性の積分ゲインで、対応するパターン信号を積分する。そして、積分部16は、パターン信号毎の積分値を入力データの最上位ビットから最下位ビットまで累積した信号を、出力信号として出力する。これにより、パターン発生部14および積分部16は、DA変換装置として機能する。
さらに、本変形例に係る積分部16は、AD変換処理に先立ってキャリブレーションを実行してもよい。積分部16は、キャリブレーションにおいて、パターン発生部14および積分部16をDA変換装置として機能させて入力データに応じた出力信号を出力させる。
そして、積分部16は、それぞれの入力データに応じた出力信号が目標のレベルとなるように、パターン信号のパルス幅またはパルス数、および、積分部16の積分ゲインおよびオフセットを調整する。これにより、本変形例に係るAD変換装置10は、リニアリティの良いAD変換をすることができる。
図12は、本実施形態の第4変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係る10は、平均部76を更に備える。本変形例において、パターン発生部14は、それぞれのパターン信号の発生が終了し、次のパターン信号の発生前に、ストローブ信号を複数回発生する。これにより、比較部18は、それぞれのパターン信号の発生が終了する毎に、入力信号と参照信号とを複数回比較する。
平均部76は、それぞれのパターン信号の発生が終了する毎に比較部18から出力される複数の比較結果を平均化する。平均部76は、一例として、複数の比較結果の多数決結果を、複数回の比較結果の平均として出力してもよい。
出力部20は、複数回の比較結果の平均に基づき、次の対象ビットの値を判定するための判定値および対象ビットの値を決定する。このようなAD変換装置10によれば、精度の良いAD変換をすることができる。
図13は、本実施形態の第5変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例において、パターン発生部14は、ゲーティング回路80と、累加減算部82とを更に備える。本変形例において、パターン発生部14は、出力データの最上位ビットから予め定められたビットまでの上位側ビットフィールドにおける上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する。即ち、パターン発生部14は、上位側ビットフィールドについては、図1に示したパターン発生部14と同様のパターン信号を発生する。
続いて、パターン発生部14は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を繰り返して発生する。パターン発生部14は、一例として、予め定められた数のパターン信号、例えば下位側ビットフィールドにより表されるデータの最大値分のパターン信号を繰り返して発生する。
例えば、パターン発生部14は、下位側ビットフィールドが4ビット幅である場合、16個のパターン信号を発生する。さらに、パターン発生部14は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を繰り返して発生している期間において、イネーブル信号を発生する。
ゲーティング回路80は、イネーブル信号が出力されている期間において(即ち、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号が繰り返して発生されている期間において)、ストローブ信号のタイミングにおいて参照信号を増加させるか減少させるか示す信号であるUPパルスおよびDOWNパルスを取得する。そして、ゲーティング回路80は、取得したUPパルスおよびDOWNパルスを累加減算部82へと転送する。
なお、パターン発生部14が基準クロックのタイミングに同期してそれぞれのパターン信号を発生している場合がある。この場合、ゲーティング回路80は、ストローブ信号のタイミングに代えて、基準クロックのタイミングにおいて、UPパルスおよびDOWNパルスを取得してもよい。
累加減算部82は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生が終了する毎に、入力信号と参照信号との比較結果に応じてカウンタ値を1ずつインクリメントまたはデクリメントする。累加減算部82は、一例として、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生を開始してから予め定められた数のパターン信号を発生するまでの間、カウンタ値をインクリメントまたはデクリメントする。
累加減算部82は、一例として、入力信号が参照信号より大きいという判定結果が出力された場合には、カウンタ値を1インクリメントする。また、累加減算部82は、一例として、入力信号が参照信号より大きくないという判定結果が出力された場合には、カウンタ値を1デクリメントする。本例においては、累加減算部82は、ゲーティング回路80を介してUPパルスが入力された場合には、カウンタ値を1インクリメントする。また、累加減算部82は、ゲーティング回路80を介してDOWNパルスが入力された場合には、カウンタ値を1デクリメントする。
出力部20は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号が、パターン発生部14から予め定められた数分発生された後に、累加減算部82からカウンタ値を取得する。そして、出力部20は、上位側ビットフィールドの各ビットの値を、それぞれのビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生が終了した後に出力された比較結果に応じた値とし、下位側ビットフィールドの値をカウンタ値に応じた値とした出力データを出力する。
図14は、入力信号を8ビットの出力データに変換する場合における、第5変形例に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。
図14のCに示されるように、パターン発生部14は、ホールド期間において、上位側ビットフィールドにおける上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する。続いて、パターン発生部14は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を予め定められた数分繰り返して発生する。
例えば、図14の例において、パターン発生部14は、最上位ビットから第5ビットまでの各ビットの重みに対応したパルス幅のパターン信号を、上位側のビットから順次に出力する。なお、図14の例においては、最上位ビットに対応するパターン信号の発生に代えてリセット信号により参照信号をフルスケールの1/2の値にリセットしている。従って、パターン発生部14は、最上位ビットに対応する重みのパルス幅のパターン信号を出力せずに、出力データの最上位から1ビット分下位のビットから順次に、パルス幅tのパターン信号、パルス幅t/2のパターン信号、パルス幅t/4のパターン信号を、出力する。
続いて、パターン発生部14は、最上位ビットから第5ビットまでの各ビットの重みに対応したパルス幅のパターン信号を出力した後に、パルス幅t/64のパターン信号を16個分出力する。
また、図14のDに示されるように、パターン発生部14は、それぞれのパターン信号を出力した後であって、次のパターン信号を出力する前に、ストローブ信号を出力する。これにより、パターン発生部14は、各々のパターン信号の発生が終了する毎に、入力信号と参照信号とを比較部18に比較させることができる。
また、図14のHに示されるように、パターン発生部14は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を繰り返して発生している期間において、イネーブル信号を発生する。これにより、図14のIに示されるように、累加減算部82は、イネーブル信号が発生されている期間において、UPパルスおよびDOWNパルスの発生に応じてカウンタ値を1インクリメントまたはデクリメントすることができる。
なお、累加減算部82のカウンタ値は、例えば出力データの下位側ビットフィールドのビット幅と同一である。例えば、図14の例においては、カウンタ値は、4ビットで表される。そして、累加減算部82は、インクリメントまたはデクリメントの開始時において、カウンタ値を例えば0または最大値にセットする。
さらに、累加減算部82は、このようなカウンタ値を巡回的に増減する。即ち、累加減算部82は、カウンタ値を1インクリメントした結果、最大値を上回った場合にはカウンタ値を0に戻す。また、累加減算部82は、カウンタ値を1デクリメントした結果、0を下回った場合には、カウンタ値を最大値に戻す。
そして、図14のJに示されるように、積分部16は、パターン発生部14が対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生している期間において、出力データの最上位ビットから順番に、出力データの各ビットの重みに対応したレベルで参照信号を変化させる。即ち、積分部16は、入力信号の範囲の1/2、1/4、1/8、1/16といったレベルおよび順序で、参照信号を変化させる。
続いて、積分部16は、参照信号を入力信号に近づく方向へランプ波状に増加または減少させる。この場合において、積分部16は、最下位ビットの重みに応じたレベルずつ、参照信号を変化させる。そして、積分部16は、参照信号と入力信号との差が最下位ビットの重みの範囲内に到達すると、以後、1ビット分の増加および減少を交互に繰り返すように参照信号を変化させる。
出力部20は、参照信号と入力信号との差が最下位ビットの重みの範囲内に到達した場合におけるカウンタ値を累加減算部82から取得する。そして、出力部20は、上位側ビットフィールドの各ビットの値を対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生が終了する毎の比較結果に応じた値とし、下位側ビットフィールドの値をカウンタ値に応じた値とした出力データを出力する。
以上のように、本変形例に係るAD変換装置10によれば、出力データの下位側ビットフィールドについては、参照信号をランプ状に変化させて決定するので、精度の良いAD変換をすることができる。
図15は、本実施形態の第6変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図13に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係るAD変換装置10は、パターン判定部84と、ゲイン設定部64とを更に備える。パターン判定部84は、積分部16へと供給されるパターン信号が、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号であるか否かを判定する。パターン判定部84は、判定結果をゲイン設定部64へ供給する。ゲイン設定部64は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号であるか否かに応じて、積分部16における積分ゲインを変更する。
図16は、第6変形例に係るAD変換装置10の各信号のタイミングチャートを示す。
本変形例において、パターン発生部14は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号として、積分部16により積分可能なパルス幅のパターン信号を発生する。例えば、図16に示す例においては、最下位ビットに対応するパターン信号についての、ビットの重みに対するパルス幅の比を、他のビットに対応するパターン信号についてのビットの重みに対するパルス幅の比と比較して、4倍大きくしている。
そして、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号が発生された場合において、ゲイン設定部64は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を積分する毎に最下位ビットの重み分だけ参照信号が増加または減少するように、積分部16の積分ゲインを変更する。
ゲイン設定部64は、パルス幅(またはパルス数)と積分ゲインとの乗算値がビットの重みに比例するように、積分部16における積分ゲインを変更する。図16に示す例においては、ゲイン設定部64は、最下位ビットに対応するパターン信号を積分するための積分ゲインを、他のビットに対応するパターン信号を積分するための積分ゲインの1/4としている。
本変形例に係るAD変換装置10は、このように最下位ビットに対応するパターン信号のパルス幅を広くすることができる。これにより、AD変換装置10は、パルス幅が狭いために積分部16がパターン信号を積分できずに精度の悪い参照信号を出力することを回避できる。
図17は、本実施形態の第7変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図13に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係るAD変換装置10は、ゲーティング回路80に代えて、反転検出部86を備える。反転検出部86は、比較部18から出力された比較結果が反転したか否かを検出する。反転検出部86は、一例として、イネーブル信号が出力されている期間において(即ち、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号が繰り返して発生されている期間において)、比較結果が反転したか否かを検出する。
累加減算部82は、パターン発生部14が、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生を開始してから比較部18の比較結果が反転するまでの間、カウンタ値をインクリメントまたはデクリメントする。
即ち、累加減算部82は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生を開始してから、カウンタ値のインクリメントまたはデクリメントを開始して、比較部18の比較結果が反転した時点でインクリメントまたはデクリメントを停止する。
これにより、累加減算部82は、参照信号と入力信号との差が最下位ビットの重みの範囲内に到達した時点で、インクリメントまたはデクリメントを停止することができる。このような変形例に係るAD変換装置10によれば、累加減算部82における冗長な動作を無くすことができる。
図18は、本実施形態の第8変形例に係るAD変換装置10の構成を示す。本変形例に係るAD変換装置10は、図1から14に示したAD変換装置10と略同一の構成および機能を有するので、同一の構成および機能を有する部材については同一符号付けて以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係るAD変換装置10は、被測定回路200から出力された信号に応じた出力データを出力する。本変形例に係るAD変換装置10は、パターン発生部14と、フロントエンド部100とを備える。パターン発生部14は、図1から図17において説明したパターン発生部14と同一の構成および機能を有する。
フロントエンド部100は、図1から図17において説明したAD変換装置10に含まれる構成のうち、パターン発生部14を除く構成を有する。即ち、フロントエンド部100は、図1に示すAD変換装置10と略同一の構成である場合には、サンプルホールド部12、積分部16、比較部18および出力部20を有する。
このような変形例に係るAD変換装置10は、パターン発生部14とフロントエンド部100とが離れた位置に配置される。AD変換装置10が半導体試験装置に備えられる場合であれば、パターン発生部14は、一例として、半導体試験装置のテストヘッド内に配置され、フロントエンド部100がパフォーマンスボードに配置される。
AD変換装置10では、パターン発生部14からフロントエンド部100へとパターン信号が一方向に供給されるが、フロントエンド部100からパターン発生部14へは比較結果等がフィードバックされない。従って、本変形例に係るAD変換装置10は、パターン発生部14とフロントエンド部100とをそれぞれ別個の位置に配置しても、配線および伝送用の回路を少なくすることができる。
また、本変形例に係るAD変換装置10は、被測定回路200を近傍に配置することができる。これにより、本変形例に係るAD変換装置10によれば、被測定回路200の近傍において信号をサンプルして、精度良くAD変換をすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 AD変換装置、12 サンプルホールド部、14 パターン発生部、16 積分部、18 比較部、20 出力部、22 セレクタ、24 チャージポンプ回路、26 積分回路、28 減算部、30 コンパレータ、32 UP側ANDゲート、34 DOWN側ANDゲート、40 出力端子、42 コンデンサ、44 ソース側電流源、46 シンク側電流源、48 ソース側スイッチ、50 シンク側スイッチ、52 リセットスイッチ、54 演算増幅器、56 抵抗、62 ビットフィールド判定部、64 ゲイン設定部、66 オフセット設定部、70 パターン発生器、72 選択部、74 スイッチ、75 入力部、76 平均部、80 ゲーティング回路、82 累加減算部、84 パターン判定部、86 反転検出部、100 フロントエンド部、200 被測定回路

Claims (19)

  1. アナログの入力信号をデジタルの出力データに変換するAD変換装置であって、
    前記出力データの上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、前記対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生するパターン発生部と、
    前記パターン信号の発生毎に前記対象ビットの値を判定するための判定値に応じて前記パターン信号を積分し、前記パターン信号毎の積分値を累積した参照信号を出力する積分部と、
    各々の前記パターン信号の発生が終了する毎に、前記入力信号と前記参照信号とを比較する比較部と、
    各ビットの値を対応するパターン信号の発生が終了した後の比較結果に応じた値とした前記出力データを出力する出力部と、
    を備え、
    前記積分部は、前記出力データの最上位から2ビット目以後において、直前のパターン信号の発生後の比較結果に基づく判定値に応じて前記パターン信号を積分する
    AD変換装置。
  2. 前記積分部は、前記パターン信号の発生毎に、前記判定値に応じた極性により前記パターン信号を積分する
    請求項1に記載のAD変換装置。
  3. 前記パターン発生部は、前記出力データの最上位ビットに対応する前記パターン信号に先立って、リセット信号を出力し、
    前記積分部は、前記リセット信号を受けた場合、前記参照信号を当該AD変換装置に入力可能な入力信号の最小値または最大値にリセットし、前記最上位ビットに対応して発生される前記パターン信号を予め定められた判定値に応じて積分する
    請求項1または2に記載のAD変換装置。
  4. 前記パターン発生部は、前記出力データの最上位ビットに対応して発生すべき前記パターン信号に代えてリセット信号を発生し、
    前記積分部は、前記リセット信号を受けた場合、前記参照信号を当該AD変換装置が入力可能な入力信号の範囲の中間値にリセットする
    請求項1または2に記載のAD変換装置。
  5. それぞれの前記パターン信号の積分に先立って、前記積分部における積分ゲインを当該パターン信号に対応するビットのビットフィールドに応じて変更するゲイン設定部を更に備える
    請求項1から4の何れか一項に記載のAD変換装置。
  6. 前記ゲイン設定部は、それぞれの前記パターン信号の積分に先立って、前記積分部における積分ゲインを当該パターン信号に対応するビットの値を判定するための判定値に応じて変更する
    請求項5に記載のAD変換装置。
  7. それぞれの前記パターン信号の積分に先立って、前記積分部におけるオフセットを当該パターン信号に対応するビットのビットフィールドに応じて変更するオフセット設定部を更に備える
    請求項1から6の何れか一項に記載のAD変換装置。
  8. 前記オフセット設定部は、それぞれの前記パターン信号の積分に先立って、前記積分部におけるオフセットを当該パターン信号に対応するビットの値を判定するための判定値に応じて変更する
    請求項7に記載のAD変換装置。
  9. 前記パターン発生部は、
    前記出力データのそれぞれのビットフィールド毎に、互いに異なるパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生する複数のパターン発生器と、
    それぞれの前記ビットフィールドに対応した前記パターン信号の発生に先立って、前記複数のパターン発生器のうち何れか1つのパターン発生器により発生されたパターン信号を出力するかを選択する選択部と、
    を有する
    請求項1から8の何れか一項に記載のAD変換装置。
  10. 前記積分部は、前記判定値に応じて前記パターン信号を積分するか、外部から入力された入力データに応じて前記パターン信号を積分するかを切り換える
    請求項1から9の何れか一項に記載のAD変換装置。
  11. 前記比較部は、それぞれの前記パターン信号の発生が終了する毎に、前記入力信号と前記参照信号とを複数回比較し、
    前記出力部は、複数回の比較結果の平均に基づき、次の対象ビットの値を判定するための前記判定値および前記対象ビットの値を決定する
    請求項1から10の何れか一項に記載のAD変換装置。
  12. 当該AD変換装置は、累加減算部を更に備え、
    前記パターン発生部は、前記出力データの最上位ビットから予め定められたビットまでの上位側ビットフィールドにおける上位側から1ビットずつ特定される対象ビット毎に、前記対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生し、続いて、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を繰り返して発生し、
    前記累加減算部は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生が終了する毎に、前記入力信号と前記参照信号との比較結果に応じてカウンタ値をインクリメントまたはデクリメントし、
    前記出力部は、前記上位側ビットフィールドの各ビットの値を、前記対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生が終了する毎の比較結果に応じた値とし、前記上位側ビットフィールドを除く下位側ビットフィールドの値を前記カウンタ値に応じた値とした前記出力データを出力する
    請求項1から11の何れか一項に記載のAD変換装置。
  13. 前記パターン発生部は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号として、前記積分部により積分可能なパルス幅のパターン信号を発生し、
    当該AD変換装置は、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を積分する毎に最下位ビットの重み分だけ前記参照信号が増加または減少するように、前記積分部の積分ゲインを変更するゲイン設定部を更に備える
    請求項12に記載のAD変換装置。
  14. 前記累加減算部は、前記パターン発生部が、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生を開始してから予め定められた数の前記パターン信号を発生するまでの間、前記カウンタ値をインクリメントまたはデクリメントする
    請求項12または13に記載のAD変換装置。
  15. 前記累加減算部は、前記パターン発生部が、最下位ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号の発生を開始してから前記比較部の比較結果が反転するまでの間、前記カウンタ値をインクリメントまたはデクリメントする
    請求項12または13に記載のAD変換装置。
  16. 前記パターン発生部は、各々の前記パターン信号の発生が終了する毎に、前記比較部の比較タイミングを示すストローブ信号を発生し、
    前記累加減算部は、前記ストローブ信号のタイミングにおいて、前記参照信号を増加させるか減少させるか示す信号を受け取る
    請求項14または15に記載のAD変換装置。
  17. 前記パターン発生部は、基準クロックに同期して各々のパターン信号を発生し、
    前記累加減算部は、前記基準クロックのタイミングにおいて、前記参照信号を増加させるか減少させるかを示す信号を受け取る
    請求項14または15に記載のAD変換装置。
  18. デジタルの入力データをアナログの出力信号に変換するDA変換装置であって、
    前記入力データの各ビットを1ビットずつ特定される対象ビット毎に、前記対象ビットの重みに応じたパルス幅またはパルス数のパターン信号を発生するパターン発生部と、
    前記対象ビットの値に応じた前記パターン信号を積分し、前記パターン信号毎の積分値を前記入力データの最上位ビットから最下位ビットまで累積した前記出力信号を出力する積分部と、
    を備えるDA変換装置。
  19. 前記積分部は、前記パターン信号の発生毎に、前記対象ビットの値に応じた極性により前記パターン信号を積分する
    請求項18に記載のDA変換装置。
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