JP2011253888A - コイル部品及びコイル部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2本の導線の巻回作業にかかる時間が短く、且つ、巻崩れが生じにくいコイル部品、及び当該のコイル部品を製造するための方法の提供。
【解決手段】第1導線41及び第2導線42の1ターン目は、巻芯部30の軸方向において互いに当接して隣接し合い、巻芯部30に直接対向して巻芯部30に巻回され、第1巻芯部対向部41A、第2巻芯部対向部42Aをなす。第2導線42の2ターン目は、巻芯部30の軸方向において第2巻芯部対向部42Aに関して第1巻芯部対向部41Aと反対の側に、第2巻芯部対向部42Aに当接し隣接して巻回され下層巻回部42Bをなす。第1導線41の2ターン目は、第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42A上に跨って巻芯部30に巻回されて上層巻回部41Bをなす。
【選択図】図5

Description

本発明はコイル部品及びコイル部品の製造方法に関し、特に、コモンモードフィルタ等の2本の導線が巻回されたコイル部品、及び当該コイル部品を製造するための方法に関する。
従来よりドラムコアに2本の導線が巻回されて構成されたコモンモードフィルタ等のコイル部品知られている。ドラムコアは、巻芯部とその両端に設けられた鍔部とを有している。巻芯部には絶縁被覆された2本の導線が巻回されている。鍔部には複数の電極が設けられている。電極には、導線の一端部、他端部が、それぞれ1つずつ電気的に接続されて継線されている。
2本の導線のうちの一の導線は巻芯部の直上に巻回されており、他の導線は、当該一の導線が巻回された巻芯部のさらにその上に巻回されている。従って2本の導線は、巻芯部上において2層をなしている。このようなコイル部品は、例えば、特開2009−21325号公報(特許文献1)に記載されている。
特開2009−21325号公報
しかし、従来のコイル部品では、一の導線を巻芯部の直上に全て巻回し終えた後に、他の導線を、当該一の導線が巻回された巻芯部のさらにその上に巻回していたため、2本の導線を巻回するための巻回作業に時間がかかっていた。ここで、仮に、2本の導線を、巻芯部の軸心に直交する方向へ積み上げるようにして同時に2本ずつ巻回しようとした場合には、積み上げたままの状態を維持できずに巻崩れが生ずる虞がある。
そこで、本発明は、2本の導線の巻回作業にかかる時間が短く、且つ、巻崩れが生じにくいコイル部品、及び当該のコイル部品を製造するための方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムコアと、該巻芯部の軸方向に交差する方向へ互いに平行に該巻芯部に巻回された一の導線及び他の導線と、該一対の鍔部に設けられ、該一の導線の端部及び該他の導線の端部が電気的に接続された電極と、を備え、該一の導線、該他の導線は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を有し、該一の導線は、該第1巻芯部対向部及び該第2巻芯部対向部上に該第1巻芯部対向部と該第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回された上層巻回部を有し、該他の導線は、該巻芯部の軸方向において該第2巻芯部対向部に関して該第1巻芯部対向部と反対の側に該第2巻芯部対向部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された下層巻回部を有するコイル部品を提供している。
一の導線、他の導線は、巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部に直接対向して巻芯部に巻回された第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を有し、一の導線は、第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部上に第1巻芯部対向部と第2巻芯部対向部とを掛け渡すように巻芯部に巻回された上層巻回部を有し、他の導線は、巻芯部の軸方向において第2巻芯部対向部に関して第1巻芯部対向部と反対の側に第2巻芯部対向部に隣接して配置され巻芯部に直接対向して巻回された下層巻回部を有するため、コイル部品の製造の際に、下層の導線に対して上層の導線が一点で接触して積層されずに、第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部が土台となって第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部に接触して支えられた状態で一の導線を巻回することができる。このため、一の導線の上層巻回部の部分が巻崩れることを防止でき、安定して上層巻回部の部分を巻芯部に巻回してゆくことができる。
ここで、該第1巻芯部対向部は、該一の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分からなり、該第2巻芯部対向部は、該他の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分からなることが好ましい。
第1巻芯部対向部は、一の導線の一部であって巻芯部に最初に巻回された部分からなり、第2巻芯部対向部は、他の導線の一部であって巻芯部に最初に巻回された部分からなるため、一の導線及び他の導線を複数ターン巻芯部に巻回する場合には、一の導線及び他の導線を2ターン目以後巻回する際に巻回作業を安定させることができる。
また、該一の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分及び該他の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分と、該一の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分及び該他の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分との間の中間部分に、該一の導線は該第1巻芯部対向部を有し該他の導線は該第2巻芯部対向部を有することが好ましい。
一の導線の一部であって巻芯部に最初に巻回された部分及び他の導線の一部であって巻芯部に最初に巻回された部分と、一の導線の一部であって巻芯部に最後に巻回された部分及び他の導線の一部であって巻芯部に最後に巻回された部分との間の中間部分に、一の導線は第1巻芯部対向部を有し他の導線は第2巻芯部対向部を有するため、巻芯部に最初に巻回された一の導線の部分及び他の導線の部分と、巻芯部に最後に巻回された一の導線の部分及び他の導線の部分と、の間の中間部分から改めて一の導線及び他の導線を巻回し始める場合であっても、巻回作業を安定させることができる。
また、該一の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分と、該他の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分とは、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された最終第1巻芯部対向部、最終第2巻芯部対向部を有することが好ましい。
一の導線の一部であって巻芯部に最後に巻回された部分と、他の導線の一部であって巻芯部に最後に巻回された部分とは、巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部に直接対向して巻芯部に巻回された最終第1巻芯部対向部、最終第2巻芯部対向部を有するため、一の導線の端部、他の導線の端部を電極へ引き出すときの引出作業を安定させることができる。
また、該他の導線は、該巻芯部の軸方向において下層巻回部に関して該第2巻芯部対向部と反対の側において互いに隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された複数の第2下層巻回部を有し、該一の導線は、互いに隣接し合う該第2下層巻回部上において該互いに隣接し合う第2下層巻回部を掛け渡すように該巻芯部に巻回された第2上層巻回部を有することが好ましい。
他の導線は、巻芯部の軸方向において下層巻回部に関して第2巻芯部対向部と反対の側において互いに隣接して配置され巻芯部に直接対向して巻回された複数の第2下層巻回部を有し、一の導線は、互いに隣接し合う第2下層巻回部上において互いに隣接し合う第2下層巻回部を掛け渡すように巻芯部に巻回されているため、巻芯部上に一の導線と他の導線とが2層をなして巻回された状態とすることができる。
また、該一の導線は、該第2下層巻回部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された第3下層巻回部を有し、該他の導線は、互いに隣接し合う該第2下層巻回部上において該互いに隣接し合う第2下層巻回部を掛け渡すように該巻芯部に巻回された第3上層巻回部を有することが好ましい。
一の導線は、第2下層巻回部に隣接して配置され巻芯部に直接対向して巻回された第3下層巻回部を有し、他の導線は、互いに隣接し合う第2下層巻回部上において互いに隣接し合う第2下層巻回部を掛け渡すように巻芯部に巻回された第3上層巻回部を有するため、上層に配置された一の導線の巻回数と上層に配置された他の導線の巻回数とを同一とし、下層に配置された一の導線の巻回数と下層に配置された他の導線の巻回数とを同一とすることで、巻芯部に巻回された一の導線、他の導線の長さを略均等にすることができる。この結果、一の導線、他の導線のインピーダンスのアンバランスを低減することができ、直流抵抗のアンバランスを低減することができる。上層に配置された一の導線の巻回数と上層に配置された他の導線の巻回数とを同一とし、下層に配置された一の導線の巻回数と下層に配置された他の導線の巻回数とを同一とすることで、巻芯部に巻回された一の導線、他の導線の長さを均等にできることが理想的ではあるが、実際には、ちょうど均等にすることは困難であるため、巻芯部に巻回された一の導線、他の導線の長さを略均等とする。
また、本発明は、一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムコアと、該巻芯部の軸方向に交差する方向へ互いに平行に該巻芯部に巻回された第1導線及び第2導線と、該一対の鍔部に設けられ、該第1導線の端部及び該第2導線の端部が電気的に接続された電極と、を備え、該巻芯部は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合う第1の領域と第2の領域とを有し、該第1の領域では、該第1導線、該第2導線は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された一の第1巻芯部対向部、一の第2巻芯部対向部を有し、該第1の領域では、該第1導線は、該一の第1巻芯部対向部及び該一の第2巻芯部対向部上に該一の第1巻芯部対向部と該一の第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回された一の上層巻回部を有し、該第1の領域では、該第2導線は、該巻芯部の軸方向において該一の第2巻芯部対向部に関して該一の第1巻芯部対向部と反対の側に該一の第2巻芯部対向部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された一の下層巻回部を有し、該第2の領域では、該第2導線、該第1導線は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された他の第1巻芯部対向部、他の第2巻芯部対向部を有し、該第2の領域では、該第2導線は、該他の第1巻芯部対向部及び該他の第2巻芯部対向部上に該他の第1巻芯部対向部と該他の第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回された他の上層巻回部を有し、該第2の領域では、該第1導線は、該巻芯部の軸方向において該他の第2巻芯部対向部に関して該他の第1巻芯部対向部と反対の側に該他の第2巻芯部対向部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された他の下層巻回部を有するコイル部品を提供している。
巻芯部は、巻芯部の軸方向において互いに隣接し合う第1の領域と第2の領域とを有し、第1の領域では、第1導線、第2導線は、巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部に直接対向して巻芯部に巻回された一の第1巻芯部対向部、一の第2巻芯部対向部を有し、第1の領域では、第1導線は、一の第1巻芯部対向部及び一の第2巻芯部対向部上に一の第1巻芯部対向部と一の第2巻芯部対向部とを掛け渡すように巻芯部に巻回された一の上層巻回部を有し、第1の領域では、第2導線は、巻芯部の軸方向において一の第2巻芯部対向部に関して一の第1巻芯部対向部と反対の側に一の第2巻芯部対向部に隣接して配置され巻芯部に直接対向して巻回された一の下層巻回部を有し、第2の領域では、第2導線、第1導線は、巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部に直接対向して巻芯部に巻回された他の第1巻芯部対向部、他の第2巻芯部対向部を有し、第2の領域では、第2導線は、他の第1巻芯部対向部及び他の第2巻芯部対向部上に他の第1巻芯部対向部と他の第2巻芯部対向部とを掛け渡すように巻芯部に巻回された他の上層巻回部を有し、第2の領域では、第1導線は、巻芯部の軸方向において他の第2巻芯部対向部に関して他の第1巻芯部対向部と反対の側に他の第2巻芯部対向部に隣接して配置され巻芯部に直接対向して巻回された他の下層巻回部を有するため、上層に配置された第1導線の巻回数と上層に配置された第2導線の巻回数とを同一とし、下層に配置された第1導線の巻回数と下層に配置された第2導線の巻回数とを同一とすることで、巻芯部に巻回された第1導線、第2導線の長さを略均等にすることができる。この結果、第1導線、第2導線のインピーダンスのアンバランスを低減することができ、直流抵抗のアンバランスを低減することができる。上層に配置された第1導線の巻回数と上層に配置された第2導線の巻回数とを同一とし、下層に配置された第1導線の巻回数と下層に配置された第2導線の巻回数とを同一とすることで、巻芯部に巻回された第1導線、第2導線の長さを均等にできることが理想的ではあるが、実際には、ちょうど均等にすることは困難であるため、巻芯部に巻回された第1導線、第2導線の長さを略均等とする。
また、該第1の領域と該第2の領域との境界位置近傍に該他の第1巻芯部対向部及び該他の第2巻芯部対向部が配置されていることが好ましい。
第1の領域と第2の領域との境界位置近傍に他の第1巻芯部対向部及び他の第2巻芯部対向部が配置されているため、第1の領域と第2の領域との境界位置近傍においては第1導線と第2導線とを交差させる必要があるが、このように交差した部分において第1導線及び第2導線を安定させることができる。
また、該一の第1巻芯部対向部は、該巻芯部に最初に巻回された該第1導線の部分からなり、該一の第2巻芯部対向部は、該巻芯部に最初に巻回された該第2導線の部分からなることが好ましい。
一の第1巻芯部対向部は、巻芯部に最初に巻回された第1導線の部分からなり、一の第2巻芯部対向部は、巻芯部に最初に巻回された第2導線の部分からなるため、第1導線及び第2導線を複数ターン巻芯部に巻回する場合には、第1導線及び第2導線を2ターン目以後巻回する際に巻回作業を安定させることができる。
また、該第1導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分と、該第2導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分とは、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された最終第1巻芯部対向部、最終第2巻芯部対向部を有することが好ましい。
第1導線の一部であって巻芯部に最後に巻回された部分と、第2導線の一部であって巻芯部に最後に巻回された部分とは、巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部に直接対向して巻芯部に巻回された最終第1巻芯部対向部、最終第2巻芯部対向部を有するため、第1導線の端部、第2導線の端部を電極へ引き出すときの引出作業を安定させることができる。
また、本発明は、一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備え該一対の鍔部には電極が設けられたドラムコアを準備する準備工程と、該巻芯部の軸方向に交差する方向へ一の導線及び他の導線を互いに平行に同時に巻回する巻回工程と、を有し、該巻回工程は、該一の導線、該他の導線の一部が該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回されてなる第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を設ける対向部形成工程と、該対向部形成工程の後に、該一の導線が該第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部上に該第1巻芯部対向部と該第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回されてなる上層巻回部を設けると同時に、該他の導線が該巻芯部の軸方向において該第2巻芯部対向部に関して該第1巻芯部対向部と反対の側に該第2巻芯部対向部に隣接し該巻芯部に直接対向するように巻回されてなる下層巻回部を設ける上層下層同時巻回工程と、を有するコイル部品の製造方法を提供している。
巻芯部の軸方向に交差する方向へ一の導線及び他の導線を互いに平行に同時に巻回する巻回工程と、を有し、巻回工程は、一の導線、他の導線の一部が巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部に直接対向して巻芯部に巻回されてなる第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を設ける対向部形成工程と、対向部形成工程の後に、一の導線が第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部上に第1巻芯部対向部と第2巻芯部対向部とを掛け渡すように巻芯部に巻回されてなる上層巻回部を設けると同時に、他の導線が巻芯部の軸方向において第2巻芯部対向部に関して第1巻芯部対向部と反対の側に第2巻芯部対向部に隣接し巻芯部に直接対向するように巻回されてなる下層巻回部を設ける上層下層同時巻回工程と、を有するため、コイル部品の製造の際に、一の導線の上層巻回部の部分が巻崩れることを防止でき、安定して上層巻回部の部分を巻芯部に巻回してゆくことができる。従って、上層巻回部と下層巻回部とを同時に巻芯部に巻回してゆくことができ、効率よく巻芯部上に2層をなすように一の導線と他の導線とを巻回することができる。
以上により本発明は、2本の導線の巻回作業にかかる時間が短く、且つ、巻崩れが生じにくいコイル部品、及び当該のコイル部品を製造するための方法を提供することができる。
本発明の実施の形態によるコイル部品を示す斜視図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のドラムコア及び電極を示す正面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のドラムコア及び電極を示す底面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のドラムコア及び電極を示す図であり、(a)は要部正面図、(b)は実装基板上に実装された状態を示す要部正面図。 本発明の実施の形態によるコイル部品のドラムコアの巻芯部に導線が巻回されている様子を示す概念図。 本発明の実施の形態の変形例によるコイル部品のドラムコアの巻芯部に導線が巻回されている様子を示す概念図。 本発明の実施の形態の第2の変形例によるコイル部品のドラムコアの巻芯部に導線が巻回されている様子を示す概念図。
本発明の実施の形態によるコイル部品について図1乃至図5を参照しながら説明する。図1に示されるように、コイル部品1はコモンモードフィルタであり、それぞれフェライト等の磁性体からなるドラムコア10と、ドラムコア10上に載置された板状コア80を有している。ドラムコア10は、一対の鍔部20、20と、一対の鍔部20、20を互いに連結する巻芯部30(図3等)とを有している。巻芯部30には、絶縁被覆された銅線からなる第1導線41と第2導線42とが巻回されている。
以下、一対の鍔部20、20は同一形状であるため、特に明記しない限り一方の鍔部20のみで説明する。また、巻芯部3の長手方向をX軸方向、巻芯部3の幅方向をY軸方向、X軸方向とY軸方向とに直交する方向をZ軸方向と定義して説明する。更に、図1の左下から右上へと向かう方向をX軸+方向と定義し、その反対方向をX軸−方向と定義する。同様に、図1の右下から左上へと向かう方向をY軸+方向と定義し、その反対方向をY軸−方向と定義する。同様に、図1の下から上へと向かう方向をZ軸+方向と定義し、その反対方向をZ軸−方向と定義する。
巻芯部30は、その軸方向たる長手方向に直交する断面が略長方形状をなしている。X軸方向における巻芯部30の両端は、後述の一対の鍔部20、20の内端面26に対して巻芯部30の軸方向が直交する位置関係で、内端面26に一体接続されている。
鍔部20は略直方体形状をなしており、6つの面、即ち上面21、実装面22、第1の側面23、第2の側面24、外端面25、及び内端面26を有している。上面21と実装面22とはZ軸方向に直交する互いに平行な面をなしており、実装面22は巻芯部30の軸方向に平行な位置関係をなしている。第1の側面23と第2の側面24とは、Y軸方向に直交する互いに平行な面をなしている。また、外端面25と内端面26とは、X軸方向に直交する互いに平行な面をなしている。
上面21には後述の板状コア80が対向配置されている。実装面22には、実装基板2(図4(b))上にコイル部品1が実装されたときに実装基板2の表面2Aが対向する。実装面22の一部であってY軸方向における両端の部分には、Z軸+方向へ窪んだ切欠き20aが形成されている。切欠き20aは、略直方体形状をなす鍔部20を巻芯部30の軸心に直交する断面で見たときの当該鍔部20の角部に相当する位置に形成されている。実装面22の一部であって切欠き20aが形成されていない部分は実装基板対向面部22Aをなす。
図3に示すように切欠き20aは、鍔部20に設けられた底面22Bと傾斜面22Cと巻芯部側傾斜面22Dとにより画成されている。底面22Bは、X軸方向における縁部が外端面25の端縁に一致しており、実装基板対向面部22Aに平行な位置関係をなしている。傾斜面22Cは底面22Bと実装基板対向面部22Aとを接続している。従って、傾斜面22Cに沿って底面22Bから実装基板対向面部22Aへと向かうにつれて、Z軸方向における鍔部20の幅が大きくなるように構成されている。巻芯部側傾斜面22Dは、X軸方向において底面22Bと隣接しており、X軸方向であって巻芯部30により近い側に位置している。巻芯部側傾斜面22Dは、巻芯部30に近づくに連れてZ軸+方向へ向かうように傾斜している。
鍔部20には電極27が設けられており、電極27は、継線電極部27Aと実装電極部27Bと接続電極部27Cと端面電極部27Dとを有している。継線電極部27Aは、底面22Bに沿った底面22B上の全面と、巻芯部側傾斜面22Dに沿った巻芯部側傾斜面22D上の一部とに渡って設けられている。接続電極部27Cは傾斜面22Cに沿った傾斜面22C上の全面に渡って設けられている。実装電極部27Bは、実装基板対向面部22Aに沿った実装基板対向面部22A上に、接続電極部27Cに隣接して設けられている。Y軸+方向寄りの接続電極部27CとY軸−方向寄りの接続電極部27Cとの間は所定の距離で離間している。実装電極部27Bは、図4(b)に示すように実装基板2上の導電パターン2Bに、切欠き20a(図4(a))に充填されたはんだ2Cを介して電気的に接続される。継線電極部27Aは、接続電極部27Cのみと一体接続されて接続電極部27Cと電気的に接続されており、接続電極部27Cは実装電極部27Bと一体接続され実装電極部27Bと電気的に接続されている。上述のように、継線電極部27Aと実装電極部27Bとが鍔部20のZ軸−方向における端面に設けられているため、継線電極部27Aと実装電極部27Bとの距離を短くすることができ、直流抵抗を小さくすることができる。
図2に示すように端面電極部27Dは、外端面25に設けられている。Y軸方向における端面電極部27Dの一端、他端は、同方向における実装電極部27Bの一端、他端にそれぞれ一致した位置関係をなしており、Z軸+方向へ所定の位置まで延び、X軸方向からみた形状が長方形状をなしている。端面電極部27Dは実装電極部27Bのみと一体接続され実装電極部27Bと電気的に接続されている。
電極27は、継線電極部27A、実装電極部27B、接続電極部27C、及び端面電極部27Dのいずれも、鍔部20の直上に略1.5μmの厚さで印刷により塗布され焼付けられて設けられたAg層と、Ag層の上に略0.8μmの厚さでめっきされて設けられたCu層と、Cu層の上に略2.0μmの厚さでめっきされて設けられたNi層と、Ni層の上に略3.0μm〜8.0μmの厚さでめっきされて設けられたSn層とにより構成されている。
第1導線41、第2導線42は、直径がそれぞれ140μm程度であり、それぞれ一端部、他端部が継線電極部27Aにひとつずつ熱圧着により電気的に接続されて継線されている。第1導線41、第2導線42の一端部と他端部との間の部分は、巻芯部30に引き出されて巻回されている。
第2導線42は主として巻芯部30の直上に巻回されている。第1導線41は、主として当該第2導線42が巻回された巻芯部30のさらにその上に巻回されている。即ち、第1導線41及び第2導線42は、巻芯部30上において2層をなしている。但し、後述のように1ターン目と8ターン目のみはこれらの例外をなしている。第1導線41は一の導線に相当し、第2導線42は他の導線に相当する。
より詳細には、第1導線41及び第2導線42は、巻芯部30の軸方向に略直交する方向たる巻芯部30の周方向へ互いに平行に巻芯部30に巻回されている。図5に示すように、巻芯部30に巻回された第1導線41及び第2導線42の1ターン目(ハッチングを記入して示した○中に「1」の番号が付されたもの)は、巻芯部30の軸方向において互いに当接して隣接し合い、巻芯部30に直接対向して巻芯部30に巻回されている。この第1導線41の1ターン目の部分は第1巻芯部対向部41Aに相当し、この第2導線42の1ターン目の部分は第2巻芯部対向部42Aに相当する。なお、図5中においては、Xターン目の第1導線41及び第2導線42を、ハッチングを記入して示した○中に「X」の番号が付されたもので示している。また図5は、説明の便宜上ドラムコア10の形状や電極27や第1導線41、第2導線42の形状を模式的に分かり易く図示している。また、板状コア80は図示を省略している。
巻芯部30に巻回された第2導線42の2ターン目は、巻芯部30に直接対向して巻回されている。第2導線42の2ターン目は、巻芯部30の軸方向において第2巻芯部対向部42Aに関して第1巻芯部対向部41Aと反対の側に、第2巻芯部対向部42Aに当接し隣接して巻回されている。この第2導線42の2ターン目の部分は下層巻回部42Bに相当する。
巻芯部30に巻回された第1導線41の2ターン目は、第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42A上に第1巻芯部対向部41Aと第2巻芯部対向部42Aと掛け渡すように巻芯部30に巻回されている。この第1導線41の2ターン目の部分は上層巻回部41Bに相当する。
以下、第1導線41、第2導線42の2ターン目と同様に、3ターン目、4ターン目、・・・、7ターン目、8ターン目の最初の半周まで巻回されている。
8ターン目の最後の半周においては、第1導線41、第2導線42は、巻芯部30の軸方向において互いに当接して隣接し合い、巻芯部30に直接対向して巻芯部30に巻回されている。この第1導線41の8ターン目の部分は最終第1巻芯部対向部41Aに相当し、第2導線42の7ターン目に隣接し当接している。また、この第2導線42の8ターン目の部分は最終第2巻芯部対向部42Aに相当する。
板状コア80は、フェライト等の磁性体から構成されており、略直方体形状の板状をなしている。板状コア80の長手方向における一端部、他端部が、それぞれドラムコア10の鍔部20の上面21、21に対向するようにして接着されて、板状コア80はドラムコア10に固定されている。
上述したコイル部品の製造方法では、先ず、準備工程を行う。準備工程では、先ず電極27や第1導線41や第2導線42が設けられていないドラムコア10と、板状コア80とを用意する。次に、ドラムコア10の鍔部20に印刷を施すことにより、1つの鍔部20に電極27を2つずつ、計4つ設ける。以上が準備工程である。次に、第1導線41の一端部、第2導線42の一端部に相当する部分を、それぞれX軸方向−側の鍔部20の継線電極部27Aにそれぞれ熱圧着により電気的に接続することにより継線する。
次に巻回工程を行う。巻回工程では、所定の幅で離間した図示せぬ2つのノズルを有する図示せぬ導線供給部から、第1導線41及び第2導線42を繰り出してゆきながら、ドラムコア10を巻芯部30の軸心を中心として図示せぬ導線供給部に対して相対的に回転させると共に、ドラムコア10の巻芯部30の軸方向へ図示せぬ導線供給部を相対的に移動させる。このことにより、第1導線41及び第2導線42を、巻芯部30の軸方向に略直交する方向たる巻芯部30の周方向へ互いに平行に巻芯部30に巻回して行く。
より詳細には、先ず対向部形成工程を行う。対向部形成工程では、巻芯部30の一部であってX軸−方向側の鍔部20近傍部分に、第1導線41及び第2導線42の1ターン目を巻回する。このことにより、第1導線41、第2導線42の1ターン目からなる第1巻芯部対向部41Aと第2巻芯部対向部42Aとを同時に設ける。以上が対向部形成工程である。
次に、上層下層同時巻回工程を行う。上層下層同時巻回工程では、2ターン目となる第2導線42を、巻芯部30の軸方向において第2巻芯部対向部42Aに関して第1巻芯部対向部41Aと反対の側に第2巻芯部対向部42Aに当接して隣接し巻芯部30に直接対向するように巻回する工程と、2ターン目となる第1導線41を、第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42A上に第1巻芯部対向部41Aと第2巻芯部対向部42Aとを掛け渡すように巻芯部30に巻回する工程と、を同時に行う。以上が上層下層同時巻回工程である。
次に、3ターン目、4ターン目、・・・、7ターン目、8ターン目の最初の半周まで、2ターン目と同様に上層巻回部41Bと下層巻回部42Bとを同時に設けてゆく。そして、第2導線42の7ターン目のX軸+方向側に、第1導線41の8ターン目が当接して隣接するように、第1導線41及び第2導線42を巻芯部30に巻回する。このことにより、8ターン目の第1導線41と第2導線42とからなる第1巻芯部対向部41Aと第2巻芯部対向部42Aとを同時に設ける。以上が巻回工程である。
次に、第1導線41の他端部、第2導線42の他端部に相当する部分を、それぞれX軸方向+側の鍔部20の継線電極部27Aにそれぞれ熱圧着により電気的に接続することにより継線する。そして、鍔部20に板状コア80を接着することによりコイル部品1を製造する。
第1導線41、第2導線42は第1巻芯部対向部41A、第2巻芯部対向部42Aを有し、第1導線41は、第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42A上に第1巻芯部対向部41Aと第2巻芯部対向部42Aとを掛け渡すように巻芯部30に巻回された上層巻回部41Bを有し、第2導線42は、巻芯部30の軸方向において第2巻芯部対向部42Aに関して第1巻芯部対向部41Aと反対の側に第2巻芯部対向部42Aに隣接して配置され巻芯部30に直接対向して巻回された下層巻回部42Bを有するため、コイル部品1の製造の際に、下層の導線に対して上層の導線が一点で接触して積層されずに、第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42Aが土台となって第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42Aに接触して支えられた状態で第1導線41を巻回することができる。このため、第1導線41の上層巻回部41Bの部分が巻崩れることを防止でき、安定して上層巻回部41Bの部分を巻芯部30に巻回してゆくことができる。
また、第1巻芯部対向部41Aは第1導線41の1ターン目からなり、第2巻芯部対向部42Aは第2導線42の1ターン目からなるため、第1導線41及び第2導線42を2ターン目以後巻回する際に巻回作業を安定させることができる。
また、第1巻芯部対向部41Aは、巻芯部30に最後に巻回された第1導線41の8ターン目の部分からなり、第2巻芯部対向部42Aは、巻芯部30に最後に巻回された第2導線42の8ターン目の部分からなるため、第1導線41の端部、第2導線42の端部を電極27へ引き出すときの引出作業を安定させることができる。
また、巻芯部30の軸方向に交差する方向へ第1導線41及び第2導線42を互いに平行に同時に巻回する巻回工程を有し、巻回工程は、第1導線41、第2導線42の一部が巻芯部30の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ巻芯部30に直接対向して巻芯部30に巻回されてなる第1巻芯部対向部41A、第2巻芯部対向部42Aを設ける対向部形成工程と、対向部形成工程の後に、第1導線41が第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42A上に第1巻芯部対向部41Aと第2巻芯部対向部42Aとを掛け渡すように巻芯部30に巻回されてなる上層巻回部41Bを設けると同時に、第2導線42が巻芯部30の軸方向において第2巻芯部対向部42Aに関して第1巻芯部対向部41Aと反対の側に第2巻芯部対向部42Aに隣接し巻芯部30に直接対向するように巻回されてなる下層巻回部42Bを設ける上層下層同時巻回工程と、を有するため、コイル部品1の製造の際に、第1導線41の上層巻回部41Bの部分が巻崩れることを防止でき、安定して上層巻回部41Bの部分を巻芯部30に巻回してゆくことができる。従って、上層巻回部41Bと下層巻回部42Bとを同時に巻芯部30に巻回してゆくことができ、効率よく巻芯部30上に2層をなすように第1導線41と第2導線42とを巻回することができる。
本発明によるコイル部品は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、第2導線42が巻芯部30において主として下層をなし、第1導線41が巻芯部30において主として上層をなしていたが、この構成に限定されない。
例えば、図6に示すように、巻芯部30の軸方向において互いに隣接し合う第1の領域と第2の領域とにおいて、下層と上層とが逆転する構成としてもよい。具体的には、本実施の形態と同様に1ターン目から6ターン目まで第1導線41と第2導線42とが巻回されている。第1導線41の1ターン目の部分は一の第1巻芯部対向部41Aをなし、第2導線42の1ターン目の部分は一の第2巻芯部対向部42Aをなす。また、第1導線41の2ターン目の部分は一の上層巻回部41Bに相当し、第2導線42の2ターン目の部分は一の下層巻回部42Bに相当する。第1導線41及び第2導線42の1ターン目から6ターン目までが巻回されている巻芯部30の領域が第1の領域である。
7ターン目の直前において第1導線41と第2導線42とは交差している。そして、第2導線42の7ターン目が、巻芯部30の軸方向において第2導線42の6ターン目に隣接して当接するように、更に、第1導線41の7ターン目が、巻芯部30の軸方向において第2導線42の7ターン目に隣接して当接するように、本実施の形態の1ターン目と同様に巻回されている。第2導線42の7ターン目の部分は他の第1巻芯部対向部42Cをなし、第1導線41の7ターン目の部分は他の第2巻芯部対向部41Cをなす。
第1導線41及び第2導線42の8ターン目は、本実施の形態の第2導線42及び第1導線41の2ターン目と同様に巻回されている。即ち、第1導線41の8ターン目は、巻芯部30に直接対向して巻回されており、巻芯部30の軸方向において他の第2巻芯部対向部41Cに関して他の第1巻芯部対向部42Cと反対の側に、他の第2巻芯部対向部41Cに当接し隣接して巻回されている。この第1導線41の8ターン目の部分は他の下層巻回部41Dに相当する。第2導線42の8ターン目は、他の第1巻芯部対向部42C及び他の第2巻芯部対向部41C上に他の第1巻芯部対向部42Cと他の第2巻芯部対向部41Cとを掛け渡すようにて巻芯部30に巻回されている。この第2導線42の8ターン目の部分は他の上層巻回部42Dに相当する。
第1導線41、第2導線42の9ターン目〜12ターン目の最初の半周は、本実施の形態の第2導線42、第1導線41の3ターン目〜5ターン目の最初の半周と同様に巻回されている。そして、12ターン目の後半の半周において第1導線41と第2導線42とは交差し、第1導線41の12ターン目が、巻芯部30の軸方向において第1導線41の11ターン目に隣接して当接するように、更に、第2導線42の12ターン目が、巻芯部30の軸方向において第1導線41の12ターン目に隣接して当接するように巻回されている。第1導線41の12ターン目の部分は最終第1巻芯部対向部41Aに相当し、第2導線42の12ターン目の部分は最終第2巻芯部対向部42Aに相当する。第1導線41及び第2導線42の7ターン目から12ターン目が巻回されている巻芯部30の領域が第2の領域である。
このように上層に配置された第1導線41の巻回数と上層に配置された第2導線42の巻回数とを同一とし、下層に配置された第1導線41の巻回数と下層に配置された第2導線42の巻回数とを同一とすることで、巻芯部30に巻回された第1導線41、第2導線42の長さを略均等にすることができる。この結果、第1導線41、第2導線42のインピーダンスを均等にすることができ、直流抵抗を均等にすることができる。この結果、第1導線41、第2導線42のインピーダンスのアンバランスを低減することができ、直流抵抗のアンバランスを低減することができる。上層に配置された第1導線41の巻回数と上層に配置された第2導線42の巻回数とを同一とし、下層に配置された第1導線41の巻回数と下層に配置された第2導線42の巻回数とを同一とすることで、巻芯部30に巻回された第1導線41、第2導線42の長さを均等にできることが理想的ではあるが、実際には、ちょうど均等にすることは困難であるため、巻芯部30に巻回された第1導線41、第2導線42の長さを略均等とする。また、第1の領域と第2の領域との境界位置近傍に他の第1巻芯部対向部42C及び他の第2巻芯部対向部41Cが配置されているため、交差した部分において第1導線41及び第2導線42を安定させることができる。
また、本実施の形態では、第1導線41及び第2導線42の1ターン目と8ターン目とが第1巻芯部対向部41A、第2巻芯部対向部42Aをなしていたが、1ターン目と8ターン目との間の中間部分における第1導線41、第2導線42が、第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を有していてもよい。この構成により、当該中間部分から改めて第1導線41及び第2導線42を上層下層同時に巻回し始める場合であっても、巻回作業を安定させることができる。
また、図6に示した変形例では、下層と上層とが逆転する部分に第1巻芯部対向部41A及び第2巻芯部対向部42Aが設けられたが、この部分に第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部42Aが設けられない構成としてもよい。
例えば図7に示すように、第2導線42は、巻芯部30の軸方向において下層巻回部42Bに関して第2巻芯部対向部42Aと反対の側において互いに隣接して配置され巻芯部30に直接対向して巻回された複数の第2下層巻回部42Eを有する。また、第1導線41は、互いに隣接し合う第2下層巻回部42E、42E上において当該互いに隣接し合う第2下層巻回部42E、42Eを掛け渡すように巻芯部30に巻回された第2上層巻回部41Eを有する。
更に、第1導線41は、第2下層巻回部42Eに隣接して配置され巻芯部30に直接対向して巻回された第3下層巻回部41Fを有する。また、第2導線42は、互いに隣接し合う第2下層巻回部42E、42E上において当該互いに隣接し合う第2下層巻回部42E、42Eを掛け渡すように巻芯部30に巻回された第3上層巻回部42Fを有する。
また、本実施の形態では、第1導線41、第2導線42は直径がそれぞれ140μm程度であったが、この値に限定されない。30μm乃至150μmであればよい。また、ドラムコア10、板状コア80の形状は本実施の形態の形状に限定されない。また、巻芯部30に巻回される第1導線41、第2導線42の巻回数は上述の実施の形態における巻回数に限定されない。また、本実施の形態ではコイル部品1はコモンモードフィルタであったが、コモンモードフィルタに限定されない。
本発明は、特にコモンモードフィルタの分野において特に有用である。
1 コイル部品
10 ドラムコア
20 鍔部
20a 切欠き
21 上面
22 実装面
22A 実装基板対向面部
22B 底面
22C 傾斜面
25 外端面
27 電極
27A 継線電極部
27B 実装電極部
27C 接続電極部
27D 端面電極部
30 巻芯部
41 第1導線
42 第2導線
80 板状コア

Claims (11)

  1. 一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムコアと、
    該巻芯部の軸方向に交差する方向へ互いに平行に該巻芯部に巻回された一の導線及び他の導線と、
    該一対の鍔部に設けられ、該一の導線の端部及び該他の導線の端部が電気的に接続された電極と、を備え、
    該一の導線、該他の導線は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を有し、
    該一の導線は、該第1巻芯部対向部及び該第2巻芯部対向部上に該第1巻芯部対向部と該第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回された上層巻回部を有し、
    該他の導線は、該巻芯部の軸方向において該第2巻芯部対向部に関して該第1巻芯部対向部と反対の側に該第2巻芯部対向部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された下層巻回部を有することを特徴とするコイル部品。
  2. 該第1巻芯部対向部は、該一の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分からなり、該第2巻芯部対向部は、該他の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分からなることを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  3. 該一の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分及び該他の導線の一部であって該巻芯部に最初に巻回された部分と、該一の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分及び該他の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分との間の中間部分に、該一の導線は該第1巻芯部対向部を有し該他の導線は該第2巻芯部対向部を有することを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  4. 該一の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分と、該他の導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分とは、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された最終第1巻芯部対向部、最終第2巻芯部対向部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一記載のコイル部品。
  5. 該他の導線は、該巻芯部の軸方向において下層巻回部に関して該第2巻芯部対向部と反対の側において互いに隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された複数の第2下層巻回部を有し、
    該一の導線は、互いに隣接し合う該第2下層巻回部上において該互いに隣接し合う第2下層巻回部を掛け渡すように該巻芯部に巻回された第2上層巻回部を有することを特徴とする請求項1記載のコイル部品。
  6. 該一の導線は、該第2下層巻回部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された第3下層巻回部を有し、
    該他の導線は、互いに隣接し合う該第2下層巻回部上において該互いに隣接し合う第2下層巻回部を掛け渡すように該巻芯部に巻回された第3上層巻回部を有することを特徴とする請求項5記載のコイル部品。
  7. 一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備えるドラムコアと、
    該巻芯部の軸方向に交差する方向へ互いに平行に該巻芯部に巻回された第1導線及び第2導線と、
    該一対の鍔部に設けられ、該第1導線の端部及び該第2導線の端部が電気的に接続された電極と、を備え、
    該巻芯部は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合う第1の領域と第2の領域とを有し、
    該第1の領域では、該第1導線、該第2導線は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された一の第1巻芯部対向部、一の第2巻芯部対向部を有し、
    該第1の領域では、該第1導線は、該一の第1巻芯部対向部及び該一の第2巻芯部対向部上に該一の第1巻芯部対向部と該一の第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回された一の上層巻回部を有し、
    該第1の領域では、該第2導線は、該巻芯部の軸方向において該一の第2巻芯部対向部に関して該一の第1巻芯部対向部と反対の側に該一の第2巻芯部対向部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された一の下層巻回部を有し、
    該第2の領域では、該第2導線、該第1導線は、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された他の第1巻芯部対向部、他の第2巻芯部対向部を有し、
    該第2の領域では、該第2導線は、該他の第1巻芯部対向部及び該他の第2巻芯部対向部上に該他の第1巻芯部対向部と該他の第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回された他の上層巻回部を有し、
    該第2の領域では、該第1導線は、該巻芯部の軸方向において該他の第2巻芯部対向部に関して該他の第1巻芯部対向部と反対の側に該他の第2巻芯部対向部に隣接して配置され該巻芯部に直接対向して巻回された他の下層巻回部を有することを特徴とするコイル部品。
  8. 該第1の領域と該第2の領域との境界位置近傍に該他の第1巻芯部対向部及び該他の第2巻芯部対向部が配置されていることを特徴とする請求項7記載のコイル部品。
  9. 該一の第1巻芯部対向部は、該巻芯部に最初に巻回された該第1導線の部分からなり、該一の第2巻芯部対向部は、該巻芯部に最初に巻回された該第2導線の部分からなることを特徴とする請求項7又は請求項8記載のコイル部品。
  10. 該第1導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分と、該第2導線の一部であって該巻芯部に最後に巻回された部分とは、該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回された最終第1巻芯部対向部、最終第2巻芯部対向部を有することを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一記載のコイル部品。
  11. 一対の鍔部と該一対の鍔部を互いに連結する巻芯部とを備え該一対の鍔部には電極が設けられたドラムコアを準備する準備工程と、
    該巻芯部の軸方向に交差する方向へ一の導線及び他の導線を互いに平行に同時に巻回する巻回工程と、を有し、
    該巻回工程は、
    該一の導線、該他の導線の一部が該巻芯部の軸方向において互いに隣接し合いそれぞれ該巻芯部に直接対向して該巻芯部に巻回されてなる第1巻芯部対向部、第2巻芯部対向部を設ける対向部形成工程と、
    該対向部形成工程の後に、該一の導線が該第1巻芯部対向部及び第2巻芯部対向部上に該第1巻芯部対向部と該第2巻芯部対向部とを掛け渡すように該巻芯部に巻回されてなる上層巻回部を設けると同時に、該他の導線が該巻芯部の軸方向において該第2巻芯部対向部に関して該第1巻芯部対向部と反対の側に該第2巻芯部対向部に隣接し該巻芯部に直接対向するように巻回されてなる下層巻回部を設ける上層下層同時巻回工程と、を有することを特徴とするコイル部品の製造方法。
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