JP2011246831A - かつらベース、かつら及びかつらの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】所定形状の網目22を多数形成する網目形成糸23と、網目形成糸23と方向性の異なる補強糸24とを有するかつらベース20を備え、網目形成糸23に多数の毛髪30aを取り付けると共に補強糸24に毛髪30bを取り付けることで、網目形成糸23の方向性及び補強糸24の方向性により異なる指向性を持った毛髪を混在させることができ、毛髪30a同士を根元付近で異なる方向に交差させて互いに支え合わせるようにした。
【選択図】図2
Description
図17(A)は、人間の頭髪、すなわち自毛51が生えている頭皮付近の断面模式図である。自毛51は頭皮52の内部にある毛包53によって固定されており、頭皮52が弾力性を有すると共に表面付近では自毛51との間に凹部54が形成されている。これにより頭皮52が自毛51の左右の動きに弾力的に対応することで、自毛51の弾力的可動範囲55が確保されている。そのため自毛51は毛包53を含む自毛固定層56で確実に固定されて立ち上がることができ、弾力的可動範囲55があることで弾力的に変位できるようになっている。
特に、ネットを用いたかつらベース61に毛髪を取り付ける場合には、かつらベース61を形成するネットのフィラメント25に毛髪30を捲回して結着固定する取付方法が広く行われている。
一方、図18(B)に示すように、かつらベース61を構成するネットのフィラメント25に対し、所望の角度をつけて毛髪を結びつける方法では、毛髪同士が根元付近で交差するため、立ち上がってボリューム感が得られる。
特許文献1に開示されたかつらによれば、網目を形成する各フィラメントに複数本の毛髪を取り付けることによって、毛髪が異なる方向に向いて毛髪同士が支えあうので、毛髪が立ち上がりやすく、ボリューム感を出すことができる。
特許文献2には、取り付ける毛髪の位置が規則的に制御されたかつらが開示されている。この文献2に開示されたかつらによれば、網目を形成する各フィラメントに対して、毛髪の位置を規則的に制御して取り付けられているので、毛髪にバラツキが生じることによって毛髪が束になることがなく、毛髪が立ち上がりやすく、ボリューム感を出すことができる。
特許文献2に開示されたフィラメントに対して毛髪の方向性を規則的に制御して取り付けるかつらは、取り付ける各毛髪の方向と位置とを確認する作業が不可欠となり、作業効率が低下するという問題があった。
ネットに切れが生じると、その切断箇所からシワが発生してかつらの形状が歪む原因となる。かつらが歪むと、かつらの変形、フィット感の低下等が生じる。さらに、かつらベースの切断箇所から取り付けた毛髪が脱落すると、所望のヘアスタイルを維持できなくなる。
このかつらでは、網目形成糸に取り付けられた毛髪と補強糸に取り付けられた毛髪とが、根元付近で交差していること、網目形成糸に取り付けられた毛髪と補強糸に取り付けられた毛髪は、網目形成糸又は補強糸に対して略直交方向に延びているようにしてもよい。
本発明のかつらの製造方法によれば、網目形成糸により形成された網目内に、該網目形成糸とは異なる方向性を有する補強糸が配置されたネットを備えたかつらベースを予め準備し、網目形成糸と補強糸とにそれぞれ毛髪を取り付けるので、上述のようなかつらを容易に製造することができる。
まず、各実施形態の説明に先立ち、かつらベースのネットにおけるフィラメントの方向性と、かつらにおける毛髪の指向性とについて説明する。
かつらベースを構成するネットのフィラメントの方向性とは、例えばフィラメントを直線とみなした場合や直線とみなせる範囲とした場合のフィラメントの向きに相当し、毛髪の取付方法などに左右されるものではない。例えば図16(A)に示すように、フィラメント25が1本の場合には方向性は一方向であり、図16(B)に示すように、横方向のフィラメント25Xと縦方向のフィラメント25Yとが配置されている場合には方向性は二方向である。また、図16(C)に示すように、横方向のフィラメント25Xと横方向のフィラメント25Xとが平行に配置されている場合には、方向性は一方向である。図18(A)及び(B)に示すかつらベース61のように、網目が矩形状に構成されたネットのフィラメント25では、横方向のフィラメント25Xと縦方向のフィラメント25Yとで二方向の方向性を有している。
本発明の実施形態のかつら10は、図1に示すように、例えば頭部形状に応じた湾曲形状を呈するかつらベース20と、かつらベース20に植設された多数の毛髪30とを備える。なお図1はかつらの構成の概略を示すもので、理解容易のためにかつらベース20の詳細な構成や多数の毛髪30を簡略している。
かつらベース20は、例えば頭部形状に応じた湾曲形状を呈し、ネットのみを用いたものであっても、ネットに樹脂製の人工皮膚や布地等の他の材料が一体化された複合体であってもよい。
図2及び図3に示すように、ネットを用いたかつらベース20は、二方向以上の方向性を有して所定形状の網目22を多数配列して形成するように間隔を開けて配置された多数の網目形成糸23と、網目形成糸23と異なる方向性を有して配置された多数の補強糸24とを備えたものであり、例えば経編機等で網目形成糸23と補強糸24とを一体に編成したものを用いることができる。
各網目形成糸23及び各補強糸24は、それぞれモノフィラメント糸又はマルチフィラメント糸により形成されている。網目形成糸23と補強糸24とは同じ繊度、断面形状、同じ素材であっても、いずれか一つ以上が異なってもよい。素材は特に限定されないが、吸水性がなく形状安定性に優れたポリエステルは好適である。
補強糸24により第2の網目28を形成する場合、第2の網目28の一辺あたりの長さは0.5mm〜2.0mmの範囲が好ましい。この範囲であれば、網目形成糸23の各網目22内に取り付ける毛髪30の本数を調整し易く、ヘアスタイルに応じて所望の部位に所望の毛髪量を得易くできる。しかも毛髪量を増やしても、網目形成糸23とは異なる場所に毛髪30を取り付けるので、毛髪30の結び目が所定の箇所に集中することを抑制でき、黒い斑点のように見えることがなく、自然な外観が得られる。
一方、補強糸24による第2の網目28の一辺あたりの長さが2.0mmを超える場合には、第2の網目28の空隙が大きくなるので、取り付け可能な毛髪量が少なくなり、ヘアスタイルに応じた必要な毛髪量を得ることができないこともある。
この網目形成糸23及び補強糸24の方向性は、後述するかつらベース20に取り付ける毛髪30の指向性の基礎となるものであり、本発明の課題を解決するためには3方向以上とすることが必要で、好ましくは4方向以上である。
次いで、上述のようなかつらベース20に植設される毛髪30について説明する。
本発明で用いる毛髪30は、天然毛髪、人工毛髪等の何れでもよい。網目形成糸23に取り付けられる毛髪30と補強糸24に取り付けられる毛髪30とは同一の毛髪30を用いてもよく、異なる材質からなる毛髪30を用いてもよい。ここでは網目形成糸23に取り付けられる毛髪を基本毛髪30aと称し、補強糸24に取り付けられる毛髪を支持毛髪30bと称す。また、基本毛髪30aと支持毛髪30bとは、材質だけでなく、長さ、カール径、色等を異ならせてもよい。
これらの多数の毛髪30は、さらにかつらベース20に取り付けられた後にスタイルセットされることで、所定の毛髪30の流れが形成される。ここでは、図5に示すように、網目形成糸23及び補強糸24の方向性と、毛髪30の指向性とに基づいて、前額部側A、後頭部側B、左右の側頭部側C及びD、左側方前額部側E、右側方前額部側F、左側方後頭部側G、並びに右側方後頭部側Hの8つの向きで、図中に矢印で示すようにそれぞれ頭部の湾曲状態に応じた方向で毛流が形成されている。これにより多種多様なヘアスタイルに対応することが可能となる。なお、左側方前額部側Eの向きの毛流とは頭頂部側から左前額髪際隅部付近に向かう毛流であり、右側方前額部側Fの向きの毛流とは頭頂部側から右前額髪際隅部付近に向かう毛流である。さらに左側方後頭部側Gとは右前額髪際隅部に対して頭頂部を挟んで反対位置のことであり、右側方後頭部側Hとは左前額髪際隅部に対して頭頂部を挟んで反対位置のことである。
次に、かつら10の製造方法について説明する。
かつら10を製造する方法は、本発明に適したネット27を用いてかつらベース20を準備する準備工程と、かつらベース20の網目形成糸23に対して基本毛髪30aを取り付ける基本毛髪取付工程と、かつらベース20の補強糸24に対して支持毛髪30bを取り付ける支持毛髪取付工程とを備える。
例えば図6に示すように、かつら装着者の頭部形状に模して作製した雄型の石膏型41に、図3に示されるように編成したネット27を張り付けて固定する。ネット27に熱硬化性ウレタン樹脂溶液を塗布した後に、加熱処理によりネット27を頭部形状に成形する。
かつらベース20に基本毛髪30aを取り付けるには、まず頭部形状の雄型に一致する位置にかつらベース20を合わせて固定する。そして、基本毛髪30aの中央部を二つ折りにした折れ部をかつらベース20に結びつけることで取り付ける。具体的には、網目形成糸23により形成された網目に対し、表面から鉤針を挿入して網目形成糸23をすくい上げた後、鉤針の鉤部に基本毛髪30aを引っ掛けて結ぶが、その際、基本毛髪30aを、かつらベース20の網目形成糸23に対して略直角の向きに引っ張って結着する。取付方法としては、公知のひばり結びもしくは巻き結びなどを用いてもよい。
このようにしてかつら10を製造すれば、上述のようなかつら10を容易且つ確実に製造することが可能である。
また、各毛髪取付工程では、網目形成糸23又は補強糸24に対して毛髪30を引っ張る方向を全て同じ方向としなくてもよく、例えば各網目形成糸23又は補強糸24の方向性に対して略直交と、略反対となる二方向としてもよい。
しかし、本実施形態のかつら10では、所定形状の網目22を多数形成する網目形成糸23と、網目形成糸23と方向性の異なる補強糸24とが例えば一体に編成されたかつらベース20を用いるため、このようなことを容易且つ確実に防止できる。
異なる構成で予め形成されたネット27を用いる他は全て同様にして、実施例1〜5及び比較例1,2のかつらを製造し、得られたかつら10におけるかつらベース20の引張切断荷重を測定した。
図6に示すように、複数のフィラメントからなる各実施例のネットを雄型の石膏型41に貼り付け、熱硬化性ウレタン樹脂溶液を塗布し、加熱温度100℃で8時間乾燥させて成形を行ない、ネットを用いたかつらベース20を作製した。使用した熱硬化性ウレタン樹脂溶液は、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)6.5g、E−6・S(No.1)3.5g、メチルエチルケトンを所定量混合して使用した。ここではメチルエチルケトンの配合量を調整することにより、成形後のネット27の硬さを適度なものに調整した。
その後、成形されたネット27の外周にかつら外縁部露見防止用のメッシュ状である帯状部材42を取り付けた。帯状部材42は14mmの幅で長さ70cm以上に切断し、ネット27の外周端部にある不要部分を切除した後、外縁部露見防止用の帯状部材42を半折にし、植設する毛髪30が延出する側であるネット27の表面側の外周端部の所定位置に取り付けて縫製した。
試験片の寸法を6mm×150mmに切断採取し、1gの初荷重を加えたこと以外は、全てJIS K6404−3 試験方法B(ストリップ法)に準拠した。
実施例1のかつらベース20は、84dtex/48fのポリエステルからなるフィラメントを用いて編成した図7及び図8(B)に示すような平坦なネット27を用いた。網目22は一辺あたりの長さが4.0mmの矩形状であった。さらに、4本の横糸と3本の縦糸からなる補強糸24を網目22内に一辺あたりの長さが1mmの矩形状になるように第2の網目28を構成した。図7に示すように、網目形成糸23と補強糸24とは45度で交差していた。また、網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース20を位置させた。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース20の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が12.26N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が5.87N/mmであった。
実施例2のかつらベース20は、実施例1と同様のフィラメントを用いて編成したネット27を用いた。網目22は実施例1と同一の矩形状で、網目22の一辺あたりの長さが4.0mmで構成した。
図9に示すように、1本の縦糸で補強糸24を構成した。網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース20を位置させた。
網目形成糸23には、左側方前額部側E及び右側方前額部側Fの指向性を有するように複数本の毛髪30aを取り付けた。補強糸24には、縦糸に左右側頭部側C、Dの向きに指向性を有するように複数本の毛髪30bを取り付けた。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース20の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が7.10N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が3.01N/mmであった。
実施例3のかつらベース20は、実施例1と同様のフィラメントを用いて編成したネット27を用いた。網目22は実施例1と同一の矩形状で、網目22の一辺あたりの長さが4.0mmで構成した。
図10に示すように、1本の横糸と1本の縦糸とで補強糸24を構成した。網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース20を位置させた。
網目形成糸23には、左側方前額部側E及び右側方前額部側Fの指向性を有するように複数本の毛髪30aを取り付けた。補強糸24には、横糸に前額部側Aの向きに指向性を有するように複数本の毛髪30bを取り付け、縦糸に左右側頭部側C、Dの向きに指向性を有するように複数本の毛髪30bを取り付けた。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース20の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が8.64N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が4.08N/mmであった。
実施例4のかつらベース20は、実施例1と同様のフィラメントを用いて編成した。網目22は六角形状で、網目22の一辺あたりの長さが3.0mmで構成した。
図11に示すように3本の補強糸24を配置した。網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース20を位置させた。
網目形成糸23には、左側方前額部側E及び右側方前額部側Fの指向性を有するように複数本の毛髪30aを取り付けた。補強糸24には、前額部側A、右側方前額部側F及び右側方後頭部側Hの向きに指向性を有するように複数本の毛髪30bを取り付けた。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース20の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が11.09N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が5.47N/mmであった。
実施例5のかつらベース20は、実施例1と同様のフィラメントを用いて編成したネット27を用いた。網目22は三角形状で、網目22の一辺あたりの長さが5.0mmで構成した。図12に示すように3本の補強糸24を配置した。網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース20を位置させた。
網目形成糸23には、前額部側A、左側方後頭部側G及び右側方後頭部側Hの指向性を有するように複数本の毛髪30aを取り付けた。補強糸24には、右側頭部側D、左側方前額部側E及び右側方前額部側Fの向きに指向性を有するように複数本の毛髪30bを取り付けた。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース20の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が10.32N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が5.33N/mmであった。
比較例1のかつらベース61は、実施例1と同様のフィラメントを用いて編成したネットを用いた。網目22は実施例1と同一の矩形状で、網目22の一辺あたりの長さが4.0mmで構成した。
図13に示すように、網目22内に補強糸24を編成しなかった。網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース61を位置させた。
網目形成糸23には、左側方前額部側E及び右側方前額部側Fの指向性を有するように複数本の毛髪30を取り付けた。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース61の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が1.87N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が1.13N/mmであった。
比較例2のかつらベース61は、84dtex/77fのポリエステルからなるフィラメントを用いて平織りで構成したネットを用いた。比較例1とほぼ同一の矩形状の網目で、網目22の一辺あたりの長さが4.0mmで構成した。網目形成糸23により形成された網目22の中心線上の1つの交点26aが前額部側Aに向いて左右対称となるように、かつらベース61を位置させた。毛髪30の取り付けは、比較例1と同様に行なった。
得られたかつら10の引張切断荷重は、かつらベース61の前額部側A及び後頭部側Bの向き(縦方向)が7.94N/mmであり、左右側頭部側C、Dの向き(横方向)が5.13N/mmであった。
その結果、実施例1〜5のかつら10では、かつら10に取り付けた毛髪30が立ち上がり、毛髪30の倒伏が抑制されており、時間が経過してもボリューム感が保持されるので、自然な外観であった。毛髪30が倒伏しにくくなっていることから、毛髪30の根元付近のかつらベース20が露見することはなく、極めて自然な外観が維持された。
かつらの製造時には、異なる方向に配置された網目形成糸23と補強糸24とに対して同じ角度で毛髪30を取り付けたので、取り付け時に毛髪30の角度や位置を規則的に制御する必要がなく、作業効率が格段に高まり、かつら10の品質も向上した。
さらに比較例2は平織物であり、糸の交点の自由度が低いため、装着感が低下した。
さらに、10名のパネラーによりボリューム感を目視で評価する目視試験を行った。
結果を表1に示す。
これらの結果から明らかな通り、実施例サンプルでは、毛髪30がふんわりと立ち上がり、優れたボリューム感が得られた。
一方、比較例サンプルでは、毛髪30が束状になり易くて倒伏してしまい、ボリューム感が劣る不自然な外観となった。
20 かつらベース
22 網目
23 網目形成糸
24 補強糸
25 フィラメント
25X 横糸
25Y 縦糸
26 交点
27 ネット
28 第2の網目
30 毛髪
30a 基本毛髪
30b 支持毛髪
31 取り付け部
41 石膏型
42 帯状部材
Claims (6)
- 網目形成糸により形成された網目内に、該網目形成糸とは異なる方向性を有する補強糸が配置されたネットを備えたかつらベース。
- 前記補強糸は前記網目形成糸と一体に編成されてなる、請求項1に記載のかつらベース。
- 請求項1又は2に記載のかつらベースにおける前記網目形成糸と前記補強糸とに毛髪を取り付けてなるかつら。
- 前記網目形成糸に取り付けられた前記毛髪と前記補強糸に取り付けられた前記毛髪とが、根元付近で交差している、請求項3に記載のかつら。
- 前記網目形成糸に取り付けられた前記毛髪と前記補強糸に取り付けられた前記毛髪は、上記網目形成糸又は上記補強糸に対して略直交方向に延びている、請求項3又は4に記載のかつら。
- 網目形成糸により形成された網目内に、該網目形成糸とは異なる方向性を有する補強糸が配置されたネットを備えたかつらベースを準備する工程と、上記網目形成糸と上記補強糸とのそれぞれに毛髪を取り付ける工程とを備えた、かつらの製造方法。
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