JP2009114567A - かつら - Google Patents
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Abstract
【解決手段】かつらベース1に毛髪4を植設したかつらにおいて、かつらベース1が、頭部に当接する第1のネット部材2と毛髪を植設する第2のネット部材3とを含み、第1のネット部材2と第2のネット部材3とが連結用編成糸5,5’を交絡させてなる。ネット部材間で弾力性を維持できることから、ネット間の空間を適切な状態に保ったまま、かつらの形状維持、形状復元をすることができる。この結果、かつら内部に滞り易い熱や水分をかつらの外に放出できるため、かつら装着時の蒸れ等の不快感を解消できる。
【選択図】図1
Description
かつらベースに使用する人工皮膚やネットの素材には、ある程度の硬さやハリがあり、形状保持性が良好なポリエステルが多用されている。しかしながら、ポリエステルは吸湿性が無いために、かつらの装着時に発生する汗は、かつらベースと頭部との間に保持されたままとなる。特に夏場等の気温が高いときには、かつらに取り付けた毛髪の量が多い部分では、かつら内部に汗と熱が溜まり易く、その結果、蒸れによる不快感が増すという欠点がある。
特許文献1には、かつらベース及び/又は人工毛髪に、親水性物質をコーティングしたかつらや、かつらベースに芳香成分を含有させたマイクロカプセルを添加したかつらが開示されている。
また、特許文献2には絹繊維に含有されている蛋白質であるセリシンをかつらベースにコーティングしたかつらが開示されている。
また、マイクロカプセルをかつらベースの材料となる繊維生地に予め付着させていた場合にも、かつらベースを加熱成形する時の高温の加熱によりマイクロカプセルが破れたり、変性したり、あるいは繊維生地に着色した色が変色したり退色してしまう。
一方、従来の二重ネット構造のかつらは、水平方向の動きやねじれ、さらに擦れ合い等、かつらにかかるさまざまな方向からの力によって形状を崩しやすく、形状の復元も困難である。
形状の崩壊によって、かつらの装着時、頭皮とネットとの間隔およびネット同士の間隔が離れているような感覚になり、快適な装着感が阻害される。さらに頭部で発生した熱や汗が、毛髪を植設するネットと頭部と当接するネットとの型崩れした隙間に留まり易く、特に汗のスムーズな発散が困難になるということも起きてくる。また、ネット素材自体、折りしわなどが入り易く、付いたしわを直すことが困難であるという弱点を有しており、かつらの型崩れ防止、形状復元に悪影響を及ぼしている。
連結用編成糸を交絡して、頭部に当接する第1のネット部材(以下「第1のネット部材」ということもある。)と毛髪を植設する第2のネット部材(以下「第2のネット部材」ということもある。)とを連結することにより、それぞれのネット部材に加わるさまざまな方向の力、例えば縦横方向に加わる力やねじれ方向に加わる力に対して柔軟に対応することが可能になる。すなわち、力がネット部材同士を圧縮する方向に加わった場合には、連結用編成糸がネット部材間で交絡してループ状に編成されているので、クッションのような弾力性が生じ、かつら及び/又はかつらベースの形状を維持することができる。また、水平方向にお互いの位置関係がずれるような力が加わった場合でも、連結用編成糸が交絡しているので、ずれを止める作用が働き、かつらベースの形状を維持することか可能となる。同様に、ねじれに対しても連結用編成糸が交絡する点での反発力の作用により、ネット部材間に弾力性が生じ、かつら及び/又はかつらベースの形状維持、形状復元が容易になる。
このように、ネット部材間で弾力性を維持できることから、ネット間の空間を適切な状態に保ったまま、かつら及び/又はかつらベースの形状維持、形状復元をすることができる。この結果、かつら内部に熱や水分が蓄積されにくく、且つ、これらをかつらの外に放出できるため、かつら装着時の蒸れ等の不快感を解消できる。
また、このように、2枚のネット部材同士が弾力的に連結しているため、ネット素材の折れを防止することもできる。折れの防止は、かつらの耐久性向上に寄与する。
さらに、連結用編成糸の交絡により、第1のネット部材から連結用編成糸へ向けて毛細管現象による汗の移動が引き起こされる。このため、第1のネット部材でのベトツキ感を解消することが可能となる。
図1は、本発明のかつらベースの一形態であって、交絡の状態を模式的に示したものである。図示したかつらベース1は、頭部に接する側に配置する第1のネット部材2を編成するマルチフィラメントにのみ編み込まれた連結用編成糸5と、上記第1のネット部材2上に配置される第2のネット部材3を編成するマルチフィラメントにのみ編み込まれた連結用編成糸5'との交絡により第1のネット部材2と第2のネット部材3とが連結されている。図2は図1の交絡を拡大した模式図である。すなわち、連結用編成糸は、交絡することによりお互いのネット部材面から内側に向けて凸状の半円形構造を形成することになる。なお、第1のネット部材2は頭部に接する内側に配置され、第2のネット部材3は毛髪を植設する外側に配置される。
毛髪を植設するネット部材2と第1のネット部材2のそれぞれのネット面に対して、水平方向のお互いの位置関係がずれるような別方向の力が加わった場合でも、連結用編成糸5、5'が交絡しているので、ずれを止める作用が働き、2枚のネット間のズレを防ぐことが可能となる。同様に、第2のネット部材3と第1のネット部材2のそれぞれのネット面に対して、ねじれる方向に力がかかった場合でも、連結用編成糸5、5'が交絡する点での反発力の作用により、ネット部材間に弾力性が生じ、かつら及び/又はかつらベースの形状維持、形状復元が容易になる。
このように、連結用編成糸5、5'の交絡によって、さまざまな方向からの力に対して、ネット部材間で弾力性を維持できることから、ネット間の空間を適切な状態に保つことが可能になる。そして、空間を維持することで、かつら内部に滞り易い熱や水分をかつらの外に放出できるため、かつら装着時の蒸れ等の不快感を解消できる。
さらに、連結用編成糸5、5'の交絡によって、ネット部材間で弾力性を維持できることから、それぞれのネット部材に加わる力を弱めることができ、ネット素材の弱点である折りしわをそれぞれのネット部材において防止することもできる。折りしわの防止は、かつらの耐久性向上に寄与する。
さらに、第1のネット部材2から連結用編成糸5、5'に向けて、毛細管現象による汗の移動が引き起こされる。このため、第1のネット部材2でのベトツキ感を解消することが可能となる。
また、第2のネット部材3は、50〜200dtexのマルチフィラメントを用い、目付けを60〜150g/m2になるようにネットの目が詰まった密な無地組織に編成することが好ましい。マルチフィラメントとすることで、汗などの水分を毛細管現象により連結糸から移動させやすくし、かつら表面からの水分の発散が効果的に行われる。さらにマルチフィラメント自体が弾力性を持ち加えられた力を分散するので、ネット材料に折りしわがつきにくく、また、形状の安定性も向上する。マルチフィラメントの繊度は50dtex未満だと強度が弱くなるため、毛髪を植設するときにフィラメントが切れてしまう。フィラメントの強度不足を補うため、撚り合わせるフィラメントの数を増やすと、マルチフィラメント自体が太くなってしまい、ネットが厚くなってしまう。その結果、かつら装着時に頭部との境が段差になり、見栄えが悪くなる。一方、200dtexを超えると、マルチフィラメントの剛性が高くなるため、折りしわが発生し易くなり、さらに形状安定性が低下してしまう。
第2のネット部材3の目付けを60g/m2未満にすると、ネットの隙間が開きすぎて植設する位置や毛髪量が制限されることになり、毛髪のスタイルが限定されることになってしまう。また、装着したときに植設した毛髪の間に隙間ができて、かつらベースが露出して不自然に見え易くなる。一方、目付けが150g/m2を超えると、ネットの目が詰まりすぎて硬くなり、毛髪を植設するための鉤針をネット材料のマルチフィラメントに挿通することが困難になり、通気性や吸放湿の性能が低下する。また、さらにかつらの重量が増してしまうことになる。
また、吸水性や形状の保持性を考慮すると、繊維の形状をマルチフィラメントにすることが望ましい。マルチフィラメントとすることで、毛細管現象による頭皮の汗の捕捉と連結用編成糸への移動が行われやすく、第1のネット部材2の柔軟性、形状保持性能を向上することができる。
第1のネット部材2は、50〜200dtexのマルチフィラメントを用いて、目付けを10〜50g/m2の範囲とするのが好ましい。マルチフィラメントが200dtexを超えるとフィラメントが太くなるため、頭部に装着した時に、かつらと頭部との隙間が開き過ぎて、かつらが浮いた状態になり、外観が不自然になることともに、安定した装着が得られない。一方、50dtex未満では、逆にフィラメントが細いために、かつらと頭部との隙間が無くなり、第1のネット部材と頭部との接触面積が多くなり過ぎて、かつら装着時にベトつき感が生じ易く、不快に感じてしまう。また、フィラメントが細くなると第1のネット部材が柔らかくなり、弾力性が損なわれ、形状保持性が低下する。
また、第1のネット部材2を開口部のないように密に無地組織で編成した場合、第1のネット部材2と頭部との接触面積が多くなるので、頭部に触れた時の触感が悪くなり、また通気性や吸放湿の性能が低下する。したがって、第1のネット部材2は開孔ができる程度の疎な程度で、かつ頭部の接触面積を極力減らして、あたかも点で接触するような網目構造に編成されることが望ましく、1m2当りの開口部の面積比率(開口率)は50〜80%が好ましい。
開口部の形状は、どのようなものであってもよいが、ひし形の場合が特に好ましい。これは、植設時にネットが引っ張られるため、かつらベースに縮みやゆがみが生じ易いが、ひし形の場合、引っ張られる力が分散されるため、縮みやゆがみが発生しにくいためである。
まず、二重ネット構造物をかつら装着者の頭部形状に形成した図8に示す雄型15に第2のネット部材3が上になるようにセットして頭部形状に成形する。このとき、頭部形状をつけ易くするためにバインダー樹脂溶液を塗布してもよいが、高濃度にすると、第2のネット部材3と第1のネット部材2とがバインダー樹脂によって固着されてしまい、ネット間に空洞部を保持できなくなるので、ネット編地の自由度が失われない程度の濃度の樹脂溶液を塗布するのがよい。用いることのできる樹脂としては、例えば熱硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、日新レジン株式会社製の熱硬化性ウレタン樹脂のE−64A(No.1.2.3)、E−65BS(No.1)をメチルエチルケトンに混合したもの、エポキシ樹脂やメラミン樹脂がある。
1.二重ネット構造物の編成
表1及び表2に示す条件で、図17に示す組織にて、連結用編成糸5、5'を交絡させて、第2のネット部材3と第1のネット部材2とを連結し二重ネット構造のダブルラッシェル経編地を編成した。
第1のネット部材2は、84dtex−36fのカチオン可染性ポリエステル素材(CDP)を用いて、仕上がり密度は32コース/インチ、12ウェル/インチとした。目付けは28.3g/m2であり、第1のネット部材と第2のネット部材3の目付け比率は1:4.2であった。本実施例では、二重ネット構造物を編成した後に、染色によって着色するにあたり、第1のネットと第2のネットとで異なる素材を用いた。
また、この条件により第1のネット部材の開口率は69.2%であった。ここで、「仕上がり密度」とは、編み物の1インチ当たりに何本のループが入っているかを表すものであり、「コース数」は編み物の横列の1インチ当たりのループ数を表し、「ウェル数」は編み物の縦列の1インチ当たりのループ数を表すものである。
親水性物質と抗菌剤を付与した二重ネット構造物を使用して、かつらを作製した。
かつら作製に必要な線を記入済みの石膏型15に、第2のネット部材が上になるように二重ネット構造物を張り付けてステープルで固定した。ついで二重ネット構造物の上から熱硬化性ウレタン樹脂溶液を塗布し、加熱温度100℃で8時間乾燥させて成形を行った。ここで使用した熱硬化性ウレタン樹脂溶液は、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を6.5g、E−65BS(No.1)を3.5g、メチルエチルケトンを300.0g混合したものを使用した。石膏型15の冷却後、二重ネット構造物を石膏型15から取り外した。
まず、頭部形状に成形した二重ネット構造物を石膏型15の形状にあわせ固定した。図8に示す石膏型15に記入したかつら露見防止用帯状ネット取付線14'に沿って、図9に示すように、第2のネット部材3上にポリエステル製のネットを帯状にしたかつら外縁部露見防止用帯状ネット12を、図10のように外周線14から2mm程度突出するように配置し、仮縫製をした。
次に、二重ネット構造物を石膏型15から取り外し、図11に示すようにかつら外周線14から頭頂部方向へ1mmよりの位置に印をつけた第1の縫い目17aに沿って、第2のネット部材3とかつら外縁部露見防止用帯状ネット12を縫製した。
続いて、図12に示す第1の縫い目17aとかつら露見防止用帯状ネット取付線14'との間で波型をなすように印をつけた第2の縫い目7bに沿って、第2のネット部材3とかつら外縁部露見防止用帯状ネット12を縫製した。この第2の縫い目7bの波長は3mmであった。
最後に仮縫いした糸を取り除いた。製縫製糸には、ポリエステルのマルチフィラメントである(株)フジックス製シャッペスパンミシン糸#60を使用した。
まず、二重ネット構造物を裏返し、図15に示すように第1のネット部材2を表に向け、レース13を外周線14に沿って外周線付近全周に配置した。
次に、図14(図13の外周線14付近Bの拡大図)に示したレース13のテープ幅の中心付近18aに仮縫製を行った。
ついで、図15に示すレース13の両端部18bおよび18cに本縫製を行った後、上記レース13のテープ幅中心付近18aの仮縫いした糸を取り除いてかつらベース1とした。レース13はポリエステル製の幅5mm、厚さ0.40mmレースを樹脂加工したものを使用した。樹脂加工には、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を5.5g、E−54BS(No.2)を4.5g、メチルエチルケトンを300.0g混合したものを熱硬化性ウレタン樹脂用液として使用し、レースに塗布した後100℃で8時間乾燥させた。縫製糸には、ポリエステルのマルチフィラメントである(株)フジックス製シャッペスパンミシン糸#60を使用した。
まず、かつらベース1の第2のネット部材が上になるように石膏型15の形状に合わせてステープルで固定した。
次いで、熱硬化性ウレタン樹脂溶液を染み込ませた綿布を、第2のネット部材3上に叩きながら樹脂を塗布し、100℃で4時間乾燥させてかつらベース1を再付形した。熱硬化性ウレタン樹脂溶液は、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を6.5g、E−65BS(No.1)を3.5g、メチルエチルケトンを600.0g混合したもの(すなわち、樹脂分に対して60倍希釈液)を使用した。
最後に、かつらベース1に毛髪を植設した。
まず、頭部形状雄型に成形したエポキシ樹脂(図示せず)に第2のネット部材が上になるようにかつらベースを張って、画鋲で固定した。
次に、第2のネット部材3の表面から鉤針を挿入して、毛髪ネットのみを掬い上げた後、鉤針の鉤部に太さ80μm、長さ10cm、35mmのカールをつけた人工毛髪4(ポリアミド樹脂)を引っ掛けて結び、結び目が第2のネット部材3の上になるように結着した。なお、毛髪の結着方法は、この方法に限られるものではなく、公知のいずれの方法であってもよい。
植設の終了したかつらベース部1をエポキシ樹脂雄型から取り外し、かつらベース外周14に沿って、不要な部分をカットしてかつらを作製した。
第2のネット部材と第1のネット部材の素材を変更し、形状の安定性、通気性、吸水速乾性、吸放湿性を調べるため、比較例1、2に示すかつらを作製した。
表4に比較例1、2に示すかつらベースの製造条件を示す。
得られたそれぞれのネット部材を実施例1と同一の条件で頭部形状に成形した後、二重ネット構造物の外縁部から2cm内側の位置を縫着して一体化してかつらベースとした。そして、実施例1と同条件で毛髪を植設して比較例1のかつらとした。
得られたネット部材2枚を実施例1と同一の条件で頭部形状に成形した後、二重ネット構造物の外縁部から2cm内側の位置を縫着して一体化してかつらベースとした。そして、実施例1と同条件で毛髪を植設して比較例2のかつらとした。
形状の安定性は、かつらベースとかつらの両方について、JIS L1059の「織物の防しわ試験法A法」に準拠して防しわ率を測定した。
結果を表5に示す。
さらに、かつらベースとかつらとの比較において、実施例では、防しわ率にほとんど差がなく、毛髪を植設しても形状安定性を維持できているのに対し、比較例1、2では、毛髪を植設すると防しわ率が低くなって、かつらの安定性が悪くなっていることがわかる。
かつらベースの通気性は、JISL1096A法(ブラジール形法)により測定した。この方法では、試験素材の両面の圧力差が125Paのときに、試験素材を通過する流量Qを通気度と定義する。
すなわち、通気度Q=cc/(cm2 sec)である。
結果を表6に示す。
比較例2(通気度:256.0)はモノフィラメントの平織りで、実施例と比べて目付けが少なく、比較例1と比べてメッシュ数も少なく抵抗が小さいので一番高い数値になった。
かつらベースの吸放出性を、40℃、90%RH下に24時間置いたときの吸湿率(w0)と、さらに20℃、65%RH下に24時間置いたときの吸収率(wr)の差を求め、吸放湿性とした。すなわち、
吸湿率(w0 or wr)%=100((一定時間放置後の重量)−(試料絶乾時重量))/試料絶乾時重量、
吸放湿性w(%)=100(w0−wr)/(w0)である。
結果を表7に示す。
20℃、65%RH下で20cm離した試料の裏面に霧吹きで2回(約2g)水を噴射させ、各時間の質量を測定して拡散性残留水分率を算出した。
ここで、残留水分率(%)=各時間の水分量(g)/滴下直後の水分量(g)×100を意味する。
結果を表8と図16に示す。
結果を表9に示す。
2:第1のネット部材
3:第2のネット部材
4:毛髪
5、5': 連結用編成糸
12:かつら外縁部露見防止用帯状ネット
13:レース
14:かつら外周部
Claims (7)
- かつらベースに毛髪を植設したかつらにおいて、かつらベースが、頭部に当接する第1のネット部材と該第1ネット部材上に位置する第2のネット部材とを含み、該第1のネット部材と該第2のネット部材とが連結用編成糸を交絡させてなることを特徴とする、かつら。
- 前記連結用編成糸が10〜50dtexのマルチフィラメントからなることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
- 前記頭部に当接する第1のネット部材にのみ編み込まれた連結用編成糸と、前記毛髪を植設する第2のネット部材にのみ編み込まれた連結用編成糸とを交絡させてなることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
- 前記頭部に当接する第1のネット部材と前記毛髪を植設する第2のネット部材を構成する繊維が、それぞれマルチフィラメントで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
- 前記毛髪を植設する第2のネット部材の目付けが、前記頭部に当接する第1のネット部材の目付けより大きく、該毛髪を植設する第2ネット部材と該頭部に当接する第1のネット部材の目付け比率が1:3〜6であることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
- 前記頭部に当接する第1のネット部材と前記毛髪を植設する第2のネット部材との隙間が0.01〜0.03mmであることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
- 前記頭部に当接する第1のネット部材、前記毛髪を植設する第2のネット部材および前記連結用編成糸にセリシン及び/又は抗菌剤が付着していることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
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