JP2009114567A - かつら - Google Patents

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Abstract

【課題】型崩れが少なく軽量で、かつら内部で発生する水分や熱がかつら外へ容易に移動する装着感の優れたかつらを提供する。
【解決手段】かつらベース1に毛髪4を植設したかつらにおいて、かつらベース1が、頭部に当接する第1のネット部材2と毛髪を植設する第2のネット部材3とを含み、第1のネット部材2と第2のネット部材3とが連結用編成糸5,5’を交絡させてなる。ネット部材間で弾力性を維持できることから、ネット間の空間を適切な状態に保ったまま、かつらの形状維持、形状復元をすることができる。この結果、かつら内部に滞り易い熱や水分をかつらの外に放出できるため、かつら装着時の蒸れ等の不快感を解消できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットを二重にしたかつらベースからなる、型崩れしにくいかつらに関する。
一般にかつらは、人工皮膚やネットからなるかつらベースに人毛又は人工毛髪が取り付けられて構成される。
かつらベースに使用する人工皮膚やネットの素材には、ある程度の硬さやハリがあり、形状保持性が良好なポリエステルが多用されている。しかしながら、ポリエステルは吸湿性が無いために、かつらの装着時に発生する汗は、かつらベースと頭部との間に保持されたままとなる。特に夏場等の気温が高いときには、かつらに取り付けた毛髪の量が多い部分では、かつら内部に汗と熱が溜まり易く、その結果、蒸れによる不快感が増すという欠点がある。
かつら内の蒸れを解消するために、かつらベースのネット部材を構成する繊維に親水性物質を添加し、水分をかつらベースの繊維に吸収させて水分を外へ発散させるかつらや、かつらベースのネットを二重にして通気性を良くすることで蒸れの改善を図るかつらが提案されている。
特許文献1には、かつらベース及び/又は人工毛髪に、親水性物質をコーティングしたかつらや、かつらベースに芳香成分を含有させたマイクロカプセルを添加したかつらが開示されている。
また、特許文献2には絹繊維に含有されている蛋白質であるセリシンをかつらベースにコーティングしたかつらが開示されている。
特許文献3には、頭部に当接するキャップ状の内側ネットキャップと、その外側の毛髪取付け用のネットキャップからなる二重ネット構造のかつらを開示している。すなわち、内側ネットキャップと毛髪取付けキャップとの間に空洞部を形成したかつらベースの毛髪取付けキャップに毛髪を取り付けたかつらが記載され、空洞部がかつらの通気性の改善に寄与する効果が記載されている。
特開2002−88551号公報 特開2006−265801号公報 特開2002−275720号公報 特開2003−13344号公報
ところで、かつらは、かつら装着者の頭部形状に合わせるため、かつらベースとなるネットなどの素材を加熱して成形を行なう。したがって、かつら作製時の加熱成形や、さらにかつらの長期間の使用、繰り返しの洗濯などにより、繊維に付着した親水性物質が脱落し易く、耐久性に劣る。
また、マイクロカプセルをかつらベースの材料となる繊維生地に予め付着させていた場合にも、かつらベースを加熱成形する時の高温の加熱によりマイクロカプセルが破れたり、変性したり、あるいは繊維生地に着色した色が変色したり退色してしまう。
一方、従来の二重ネット構造のかつらは、水平方向の動きやねじれ、さらに擦れ合い等、かつらにかかるさまざまな方向からの力によって形状を崩しやすく、形状の復元も困難である。
形状の崩壊によって、かつらの装着時、頭皮とネットとの間隔およびネット同士の間隔が離れているような感覚になり、快適な装着感が阻害される。さらに頭部で発生した熱や汗が、毛髪を植設するネットと頭部と当接するネットとの型崩れした隙間に留まり易く、特に汗のスムーズな発散が困難になるということも起きてくる。また、ネット素材自体、折りしわなどが入り易く、付いたしわを直すことが困難であるという弱点を有しており、かつらの型崩れ防止、形状復元に悪影響を及ぼしている。
本発明は、2枚のネットから構成される二重ネット構造のかつらにおいて、形状安定性・弾力性に優れ、かつ軽量で折りしわの付かないかつらを提供することを目的とする。
本発明は、かつらベースに毛髪を植設したかつらにおいて、かつらベースが、頭部に当接する第1のネット部材と毛髪を植設する第2のネット部材とを含み、該第1のネット部材と該第2のネット部材とが連結用編成糸を交絡させてなることを特徴とする。
ここで「交絡」とは、本出願に添付の図1や2に示すように、連結用編成糸同士を互いに交差させ、交差した位置で互いに絡まってループ形状を形成している状態を意味する。
連結用編成糸を交絡して、頭部に当接する第1のネット部材(以下「第1のネット部材」ということもある。)と毛髪を植設する第2のネット部材(以下「第2のネット部材」ということもある。)とを連結することにより、それぞれのネット部材に加わるさまざまな方向の力、例えば縦横方向に加わる力やねじれ方向に加わる力に対して柔軟に対応することが可能になる。すなわち、力がネット部材同士を圧縮する方向に加わった場合には、連結用編成糸がネット部材間で交絡してループ状に編成されているので、クッションのような弾力性が生じ、かつら及び/又はかつらベースの形状を維持することができる。また、水平方向にお互いの位置関係がずれるような力が加わった場合でも、連結用編成糸が交絡しているので、ずれを止める作用が働き、かつらベースの形状を維持することか可能となる。同様に、ねじれに対しても連結用編成糸が交絡する点での反発力の作用により、ネット部材間に弾力性が生じ、かつら及び/又はかつらベースの形状維持、形状復元が容易になる。
このように、ネット部材間で弾力性を維持できることから、ネット間の空間を適切な状態に保ったまま、かつら及び/又はかつらベースの形状維持、形状復元をすることができる。この結果、かつら内部に熱や水分が蓄積されにくく、且つ、これらをかつらの外に放出できるため、かつら装着時の蒸れ等の不快感を解消できる。
また、このように、2枚のネット部材同士が弾力的に連結しているため、ネット素材の折れを防止することもできる。折れの防止は、かつらの耐久性向上に寄与する。
さらに、連結用編成糸の交絡により、第1のネット部材から連結用編成糸へ向けて毛細管現象による汗の移動が引き起こされる。このため、第1のネット部材でのベトツキ感を解消することが可能となる。
以上述べたように、本発明のかつらは形状を維持することができるため、型崩れの少ない軽量なものとすることができ、装着感の優れたかつらとすることができる。さらにかつら内部で発生する水分や熱のかつら外への移動を容易にするため、かつら装着時の不快感を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のかつらベースの一形態であって、交絡の状態を模式的に示したものである。図示したかつらベース1は、頭部に接する側に配置する第1のネット部材2を編成するマルチフィラメントにのみ編み込まれた連結用編成糸5と、上記第1のネット部材2上に配置される第2のネット部材3を編成するマルチフィラメントにのみ編み込まれた連結用編成糸5'との交絡により第1のネット部材2と第2のネット部材3とが連結されている。図2は図1の交絡を拡大した模式図である。すなわち、連結用編成糸は、交絡することによりお互いのネット部材面から内側に向けて凸状の半円形構造を形成することになる。なお、第1のネット部材2は頭部に接する内側に配置され、第2のネット部材3は毛髪を植設する外側に配置される。
このように、連結用編成糸5、5'を交絡することにより、第2のネット部材3と第1のネット部材2に加わる縦横方向の力やねじれ方向に加わる力に対してかつらが柔軟に対応することが可能になる。例えば、力がネット部材同士を圧縮する方向に加わった場合には、連結用編成糸がループ構造であるので、クッションのような弾力性が生じ、形状を維持することができる。
毛髪を植設するネット部材2と第1のネット部材2のそれぞれのネット面に対して、水平方向のお互いの位置関係がずれるような別方向の力が加わった場合でも、連結用編成糸5、5'が交絡しているので、ずれを止める作用が働き、2枚のネット間のズレを防ぐことが可能となる。同様に、第2のネット部材3と第1のネット部材2のそれぞれのネット面に対して、ねじれる方向に力がかかった場合でも、連結用編成糸5、5'が交絡する点での反発力の作用により、ネット部材間に弾力性が生じ、かつら及び/又はかつらベースの形状維持、形状復元が容易になる。
このように、連結用編成糸5、5'の交絡によって、さまざまな方向からの力に対して、ネット部材間で弾力性を維持できることから、ネット間の空間を適切な状態に保つことが可能になる。そして、空間を維持することで、かつら内部に滞り易い熱や水分をかつらの外に放出できるため、かつら装着時の蒸れ等の不快感を解消できる。
さらに、連結用編成糸5、5'の交絡によって、ネット部材間で弾力性を維持できることから、それぞれのネット部材に加わる力を弱めることができ、ネット素材の弱点である折りしわをそれぞれのネット部材において防止することもできる。折りしわの防止は、かつらの耐久性向上に寄与する。
さらに、第1のネット部材2から連結用編成糸5、5'に向けて、毛細管現象による汗の移動が引き起こされる。このため、第1のネット部材2でのベトツキ感を解消することが可能となる。
第2のネット部材3と第1のネット部材2との間隙は0.01〜0.03mmの範囲に設定することが好ましい。この範囲外になると連結用編成糸5、5'の交絡によるネット間の弾力性を保つことが困難になり好ましくない。
連結用編成糸5、5'の繊維素材は、天然繊維あるいは合成繊維で親水性や疎水性を問わず何れも適用できる。連結用編成糸5、5'にマルチフィラメントを用いることで、毛細管現象による頭部の汗の発散とかつらの柔軟性および形状保持性能を向上することができる。連結用編成糸5、5'を構成するフィラメントは第2のネット部材3や第1のネット部材2を構成するフィラメントより、細いほうが好ましく、具体的には10〜50dtexの範囲にあるマルチフィラメントである。
ここで「dtex」とは、繊維の太さを表す太さの単位で、10,000mあたりのグラム数である。10dtex未満のマルチフィラメントの場合は強度が不十分であり、柔らかくなって、適度な弾力性がなくなりハリやコシが失われ、折りしわもつきやすく、形状安定性が低下する。連結編成糸が切れると、第2のネット部材3と第1のネット部材2とが分離して、かつらベースの形が崩れ易くなる。一方、50dtexを超えるマルチフィラメントの場合、連結糸によるネット材料の拘束が強くなって、かつらベースの柔らかさ、弾力性が失われてしまうばかりか、繊維の重量が増すことになり、その結果として、かつら全体の重量が増すことになり好ましくない。
第2のネット部材3に用いる繊維素材は、天然繊維あるいは合成繊維で親水性や疎水性を問わず何れも適用できる。
また、第2のネット部材3は、50〜200dtexのマルチフィラメントを用い、目付けを60〜150g/m2になるようにネットの目が詰まった密な無地組織に編成することが好ましい。マルチフィラメントとすることで、汗などの水分を毛細管現象により連結糸から移動させやすくし、かつら表面からの水分の発散が効果的に行われる。さらにマルチフィラメント自体が弾力性を持ち加えられた力を分散するので、ネット材料に折りしわがつきにくく、また、形状の安定性も向上する。マルチフィラメントの繊度は50dtex未満だと強度が弱くなるため、毛髪を植設するときにフィラメントが切れてしまう。フィラメントの強度不足を補うため、撚り合わせるフィラメントの数を増やすと、マルチフィラメント自体が太くなってしまい、ネットが厚くなってしまう。その結果、かつら装着時に頭部との境が段差になり、見栄えが悪くなる。一方、200dtexを超えると、マルチフィラメントの剛性が高くなるため、折りしわが発生し易くなり、さらに形状安定性が低下してしまう。
ここで「目付け」とは、織物あるいは編み物の単位面積当たりの重さを示すもので、1m2当たりの重さをg(グラム)で表す。目付けが大きくなると、繊維の密度が高くなって隙間が少なくなり、目付けが小さくなると繊維の密度が低くなって隙間が多くなる。
第2のネット部材3の目付けを60g/m2未満にすると、ネットの隙間が開きすぎて植設する位置や毛髪量が制限されることになり、毛髪のスタイルが限定されることになってしまう。また、装着したときに植設した毛髪の間に隙間ができて、かつらベースが露出して不自然に見え易くなる。一方、目付けが150g/m2を超えると、ネットの目が詰まりすぎて硬くなり、毛髪を植設するための鉤針をネット材料のマルチフィラメントに挿通することが困難になり、通気性や吸放湿の性能が低下する。また、さらにかつらの重量が増してしまうことになる。
第1のネット部材2に用いる繊維素材は、天然繊維あるいは合成繊維で親水性や疎水性を問わず何れも適用できる。また、第1のネット部材は第2のネット部材と同一の素材を用いても、異なる素材を用いてもよい。第1のネットと第2のネットを異なる素材を用いた場合、第1のネット部材と第2のネット部材を連結糸で連結して編成した後に、染色により着色すると、第1のネット部材と第2のネット部材との色相を容易に違わせることができ、かつらの美観や迷彩効果が向上する。
また、吸水性や形状の保持性を考慮すると、繊維の形状をマルチフィラメントにすることが望ましい。マルチフィラメントとすることで、毛細管現象による頭皮の汗の捕捉と連結用編成糸への移動が行われやすく、第1のネット部材2の柔軟性、形状保持性能を向上することができる。
第1のネット部材2は、50〜200dtexのマルチフィラメントを用いて、目付けを10〜50g/m2の範囲とするのが好ましい。マルチフィラメントが200dtexを超えるとフィラメントが太くなるため、頭部に装着した時に、かつらと頭部との隙間が開き過ぎて、かつらが浮いた状態になり、外観が不自然になることともに、安定した装着が得られない。一方、50dtex未満では、逆にフィラメントが細いために、かつらと頭部との隙間が無くなり、第1のネット部材と頭部との接触面積が多くなり過ぎて、かつら装着時にベトつき感が生じ易く、不快に感じてしまう。また、フィラメントが細くなると第1のネット部材が柔らかくなり、弾力性が損なわれ、形状保持性が低下する。
目付けを10g/m2未満にすると、第1のネット部材2と頭部との接触面積が少なくなるために、第2のネット部材3が頭部に触れてしまい、かつらの装着感が悪くなるとともに、発汗時の汗発散が悪くなる。一方、目付けが50g/m2を超えると、かつらの重量が増してしまうと共に、第1のネット部材2と頭部との接触面積が多くなるために、頭部に触れたときの触感が悪くなる。
また、第1のネット部材2を開口部のないように密に無地組織で編成した場合、第1のネット部材2と頭部との接触面積が多くなるので、頭部に触れた時の触感が悪くなり、また通気性や吸放湿の性能が低下する。したがって、第1のネット部材2は開孔ができる程度の疎な程度で、かつ頭部の接触面積を極力減らして、あたかも点で接触するような網目構造に編成されることが望ましく、1m2当りの開口部の面積比率(開口率)は50〜80%が好ましい。
開口部の形状は、どのようなものであってもよいが、ひし形の場合が特に好ましい。これは、植設時にネットが引っ張られるため、かつらベースに縮みやゆがみが生じ易いが、ひし形の場合、引っ張られる力が分散されるため、縮みやゆがみが発生しにくいためである。
さらに、第1のネット部材2と第2のネット部材3とを連結用編成糸5、5'で交絡した構造物(以下、「二重ネット構造物」ということもある。)に抗菌消臭効果を付与するために、セリシンのような親水性物質及び/又は抗菌剤を付着させてもよい。
以下に、二重ネット構造物からかつらを作製する工程を説明する。
まず、二重ネット構造物をかつら装着者の頭部形状に形成した図8に示す雄型15に第2のネット部材3が上になるようにセットして頭部形状に成形する。このとき、頭部形状をつけ易くするためにバインダー樹脂溶液を塗布してもよいが、高濃度にすると、第2のネット部材3と第1のネット部材2とがバインダー樹脂によって固着されてしまい、ネット間に空洞部を保持できなくなるので、ネット編地の自由度が失われない程度の濃度の樹脂溶液を塗布するのがよい。用いることのできる樹脂としては、例えば熱硬化性樹脂が挙げられる。具体的には、日新レジン株式会社製の熱硬化性ウレタン樹脂のE−64A(No.1.2.3)、E−65BS(No.1)をメチルエチルケトンに混合したもの、エポキシ樹脂やメラミン樹脂がある。
図5、図6および図7は、本発明の実施形態に係るかつらベースの表面を示す図である。頭部形状に成形した二重ネット構造物の外周縁部全周に亘って、第2のネット部材3上にかつらの露見防止用帯状ネット12を、第1のネット部材2上に、ネット生地のほつれ留めとしてレース13をそれぞれ取り付けてかつらベース1とする。レース13は第1のネット部材2の形状安定性の向上を目的としている。このかつらの露見防止用帯状ネット12およびレース13の取付けは、二重ネット構造物の自由度が失われないよう、接着剤による取付けよりも、縫着のほうが好ましい。使用するレースの素材、編成は特に限定されるものではない。形状の安定性を向上させるために、予め樹脂加工を施してハリコシを付与させておくことも好ましい。
第2のネット部材3に毛髪4を植設してかつらとする。毛髪4は、天然毛髪または人工毛髪のいずれであってもよい。植設は、第2のネット部材3の表面から鉤針を挿入して、針の鉤部に毛髪を引っ掛けて第2のネット部材3に結着しておこなう。このとき、第1のネット部材2には毛髪を結着せずに、第2のネット部材3のみに結着する。第2のネット部材3と第1のネット部材2とに一本の毛髪を植設すると、ネット間の間隔が狭められて弾力性が失われることになり、形状保持力が低下し、さらに通気性保持にも悪影響を及ぼしてしまう。なお、必要又は場合により、下側の第1のネット部材2だけに、毛髪4を植設して、第2のネット部材3の隙間から毛髪4を上方へ引き抜くようにしてもよい。
以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説明する。
1.二重ネット構造物の編成
表1及び表2に示す条件で、図17に示す組織にて、連結用編成糸5、5'を交絡させて、第2のネット部材3と第1のネット部材2とを連結し二重ネット構造のダブルラッシェル経編地を編成した。
第2のネット部材3と第1のネット部材2の製造条件を表1に示す。
第2のネット部材3は、84dtex−24fおよび167dtex−48fのポリエステル素材(PET)を用い、仕上がり密度を32コース/インチ、24ウェル/インチとした。目付けは120.4g/m2であった。
第1のネット部材2は、84dtex−36fのカチオン可染性ポリエステル素材(CDP)を用いて、仕上がり密度は32コース/インチ、12ウェル/インチとした。目付けは28.3g/m2であり、第1のネット部材と第2のネット部材3の目付け比率は1:4.2であった。本実施例では、二重ネット構造物を編成した後に、染色によって着色するにあたり、第1のネットと第2のネットとで異なる素材を用いた。
また、この条件により第1のネット部材の開口率は69.2%であった。ここで、「仕上がり密度」とは、編み物の1インチ当たりに何本のループが入っているかを表すものであり、「コース数」は編み物の横列の1インチ当たりのループ数を表し、「ウェル数」は編み物の縦列の1インチ当たりのループ数を表すものである。
表2に連結用編成糸5、5'の製造条件を示す。
連結用編成糸5は、第2のネット部材3のみに編みこまれる繊維としてポリエステル(PET)の33dtex−12fのマルチフィラメントを用い、第1のネット部材2のみに編みこまれる連結用編成糸5'として、カチオン可染性ポリエステル素材の33dtex−36fのマルチフィラメントを用いて、お互いを交絡するように編成した。上記と同様に二重ネット構造物を編成した後に、染色によって着色するにあたり、連結用編成糸5と連結用編成糸5’との色相を異ならせるために、連結用編成糸5と連結用編成糸5‘とで異なる素材を用いた。このように連結用編成糸を編成して第1のネット2と第2のネット3を連結したものの、第1のネットと第2のネットの隙間は0.024mmであった。
なお、ダブルラッシェルは、例えば、上記特許文献4に記載の2列針床経編機であるダブルラッシェル機Rを使用して得ることができる。すなわち、図3に示すように、ビームB1、B2から供給される編成糸K1、K2を筬L1、L2によりニードルN1に案内し、所要の組織により裏地Uを編成する。また、ビームB5、B6から供給される編成糸K5、K6を筬L5、L6によりニードルN2に案内し、所要の組織により表地Fを編成する。そして、ビームB3から供給される連結用編成糸K3を筬L3によりニードルN2に、ビームB4から供給される連結用編成糸K4を筬L4によりニードルN1に、連結用編成糸K3、K4が編機側面から見て交叉するように案内し、それぞれ、所要の組織により編成することにより、連結用編成糸K3、K4は互いに交絡して、連結用編成糸K3は表地Fに編み込まれ(すなわち連結用編成糸K3は表地Fに帰属する)、また連結用編成糸K4は裏地Uに編み込まれ(すなわち連結用編成糸K4は裏地Uに帰属する)、表地F、裏地Uは、これらを直結する連結糸を用いることなく相互に連結されてダブルラッシェルTが形成される。
図4は、該第2のネット部材を編成するマルチフィラメントにのみ編み込まれた連結用編成糸5と該第1のネット部材を編成するマルチフィラメントにのみ編み込まれた連結用編成糸5'とを交絡させて第2のネット部材3と第1のネット部材2を連結したダブルラッシェル経編地をかつらベースとしたかつらの電子顕微鏡像である。図4Aは第1のネット部材側からの電子顕微鏡像であり、図4Bは第2のネット部材側からの電子顕微鏡像である。
得られた二重ネット構造物に、表3に示す条件のもと、親水性物質として分子量5,000〜50,000の分布範囲のセリシンと、抗菌剤として脱アセチル化キチンを付着させた。付着は、バディング法で実施した。表3にセリシンと脱アセチル化キチンの条件を示す。
すなわち加水分解セリシン水溶液(セーレン(株)製、平均重量分子量1000〜50000、濃度5重量%)を10重量%、脱アセチル化キチン((株)共和テクノス製、固形分100重量%)を0.5重量%、乳酸(濃度90重量%)を0.5重量%、ポリグリセロールポリグリシジエーテル(固形分100重量%)を0.01重量%、水88.99%からなる処理液を用いた。この処理液に二重ネット構造物を浸漬し、マングルにより絞り率96%に調整した後、150℃で1分30秒乾燥した。乾燥後の二重ネット構造物のかつらベース厚さは、190μmであった。
2.かつらベースの作製
親水性物質と抗菌剤を付与した二重ネット構造物を使用して、かつらを作製した。
第1工程として、かつら装着者の頭部形状に模した雄型の石膏型15を作製し、図8に示すように石膏型15上に二重ネット構造物の外周線14、かつら露見防止用帯状ネット取付線14'および毛髪の分け目を示す線16を記入した。毛髪の分け目を示す線16は、毛髪の分け目を必要としない場合は記入しなくともよい。
第2工程として、二重ネット構造物をかつら装着者の頭部形状に成形した。
かつら作製に必要な線を記入済みの石膏型15に、第2のネット部材が上になるように二重ネット構造物を張り付けてステープルで固定した。ついで二重ネット構造物の上から熱硬化性ウレタン樹脂溶液を塗布し、加熱温度100℃で8時間乾燥させて成形を行った。ここで使用した熱硬化性ウレタン樹脂溶液は、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を6.5g、E−65BS(No.1)を3.5g、メチルエチルケトンを300.0g混合したものを使用した。石膏型15の冷却後、二重ネット構造物を石膏型15から取り外した。
第3工程として、第2のネット部材3上の外周線付近全周に、かつら外縁部露見防止用帯状ネット12を取り付けた。
まず、頭部形状に成形した二重ネット構造物を石膏型15の形状にあわせ固定した。図8に示す石膏型15に記入したかつら露見防止用帯状ネット取付線14'に沿って、図9に示すように、第2のネット部材3上にポリエステル製のネットを帯状にしたかつら外縁部露見防止用帯状ネット12を、図10のように外周線14から2mm程度突出するように配置し、仮縫製をした。
次に、二重ネット構造物を石膏型15から取り外し、図11に示すようにかつら外周線14から頭頂部方向へ1mmよりの位置に印をつけた第1の縫い目17aに沿って、第2のネット部材3とかつら外縁部露見防止用帯状ネット12を縫製した。
続いて、図12に示す第1の縫い目17aとかつら露見防止用帯状ネット取付線14'との間で波型をなすように印をつけた第2の縫い目7bに沿って、第2のネット部材3とかつら外縁部露見防止用帯状ネット12を縫製した。この第2の縫い目7bの波長は3mmであった。
最後に仮縫いした糸を取り除いた。製縫製糸には、ポリエステルのマルチフィラメントである(株)フジックス製シャッペスパンミシン糸#60を使用した。
第4工程として、二重ネット構造物にレース13を取り付け、かつらベース1を作製した。
まず、二重ネット構造物を裏返し、図15に示すように第1のネット部材2を表に向け、レース13を外周線14に沿って外周線付近全周に配置した。
次に、図14(図13の外周線14付近Bの拡大図)に示したレース13のテープ幅の中心付近18aに仮縫製を行った。
ついで、図15に示すレース13の両端部18bおよび18cに本縫製を行った後、上記レース13のテープ幅中心付近18aの仮縫いした糸を取り除いてかつらベース1とした。レース13はポリエステル製の幅5mm、厚さ0.40mmレースを樹脂加工したものを使用した。樹脂加工には、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を5.5g、E−54BS(No.2)を4.5g、メチルエチルケトンを300.0g混合したものを熱硬化性ウレタン樹脂用液として使用し、レースに塗布した後100℃で8時間乾燥させた。縫製糸には、ポリエステルのマルチフィラメントである(株)フジックス製シャッペスパンミシン糸#60を使用した。
第5工程として、かつらベース1の形状を再調整して形状の最終修正を行った。
まず、かつらベース1の第2のネット部材が上になるように石膏型15の形状に合わせてステープルで固定した。
次いで、熱硬化性ウレタン樹脂溶液を染み込ませた綿布を、第2のネット部材3上に叩きながら樹脂を塗布し、100℃で4時間乾燥させてかつらベース1を再付形した。熱硬化性ウレタン樹脂溶液は、日新レジン株式会社製のE−64A(No.1.2.3)を6.5g、E−65BS(No.1)を3.5g、メチルエチルケトンを600.0g混合したもの(すなわち、樹脂分に対して60倍希釈液)を使用した。
かつらベース1は、分け目からかつら装着が露見するのを防ぐため、毛髪の分け目に相当する位置に、装着者の頭部形状に成形した人工皮膚を備えることも可能である。
3.かつらの作製
最後に、かつらベース1に毛髪を植設した。
まず、頭部形状雄型に成形したエポキシ樹脂(図示せず)に第2のネット部材が上になるようにかつらベースを張って、画鋲で固定した。
次に、第2のネット部材3の表面から鉤針を挿入して、毛髪ネットのみを掬い上げた後、鉤針の鉤部に太さ80μm、長さ10cm、35mmのカールをつけた人工毛髪4(ポリアミド樹脂)を引っ掛けて結び、結び目が第2のネット部材3の上になるように結着した。なお、毛髪の結着方法は、この方法に限られるものではなく、公知のいずれの方法であってもよい。
植設の終了したかつらベース部1をエポキシ樹脂雄型から取り外し、かつらベース外周14に沿って、不要な部分をカットしてかつらを作製した。
連結用編成糸5’を、第2のネット部材3のみに編みこまれる繊維としてポリエステルの16dtex−12fのマルチフィラメントを用い、第1のネット部材2のみに編みこまれる連結用編成糸5として、カチオン可染性ポリエステル素材の16dtex−36fのマルチフィラメントを用いて、お互いを交絡するように編成した以外は、実施例1と同様にネットを編成してかつらを作製した。
第2のネット部材3の目付けを133.6g/m2として、第1のネット部材2の目付けは22.4g/m2として、第1のネット部材と第2のネット部材3の目付け比率を1:5.9とした以外は、実施例1と同様にネットを編成してかつらを作製した。
第1のネット部材2と第2のネット部材3の隙間を実施例1よりも狭くなるように連結糸5と連結して0.011mmになった以外は、実施例1と同様にネットを編成してかつらを作製した。
(比較例)
第2のネット部材と第1のネット部材の素材を変更し、形状の安定性、通気性、吸水速乾性、吸放湿性を調べるため、比較例1、2に示すかつらを作製した。
表4に比較例1、2に示すかつらベースの製造条件を示す。
比較例1では、頭部当接ネット部材は、経糸にポリエステルの42dtexのモノフィラメントと緯糸にポリエステルの20dtexのモノフィラメントをメッシュ数100本/インチ、目付け25g/m2と編成した。毛髪植設ネット部材は、ポリエステルの8dtex―16fのマルチフィラメントを使用し、メッシュ数23本/インチ、目付け50g/m2の平織物からなるネット部材を得た。
得られたそれぞれのネット部材を実施例1と同一の条件で頭部形状に成形した後、二重ネット構造物の外縁部から2cm内側の位置を縫着して一体化してかつらベースとした。そして、実施例1と同条件で毛髪を植設して比較例1のかつらとした。
比較例2では、ポリエステルの135dtexのモノフィラメントを平織りして、メッシュ数50本/インチ、目付け46g/m2とした。
得られたネット部材2枚を実施例1と同一の条件で頭部形状に成形した後、二重ネット構造物の外縁部から2cm内側の位置を縫着して一体化してかつらベースとした。そして、実施例1と同条件で毛髪を植設して比較例2のかつらとした。
形状の安定性(防しわ)の試験
形状の安定性は、かつらベースとかつらの両方について、JIS L1059の「織物の防しわ試験法A法」に準拠して防しわ率を測定した。
結果を表5に示す。
防しわ率が高いほどしわになりにくく、形状が安定していることを示している。かつらベース、かつらの両方において、実施例の方が、比較例1および2と比べて防しわ率が高く、形状安定性が安定していることがわかる。
さらに、かつらベースとかつらとの比較において、実施例では、防しわ率にほとんど差がなく、毛髪を植設しても形状安定性を維持できているのに対し、比較例1、2では、毛髪を植設すると防しわ率が低くなって、かつらの安定性が悪くなっていることがわかる。
通気性の試験
かつらベースの通気性は、JISL1096A法(ブラジール形法)により測定した。この方法では、試験素材の両面の圧力差が125Paのときに、試験素材を通過する流量Qを通気度と定義する。
すなわち、通気度Q=cc/(cm2 sec)である。
結果を表6に示す。
実施例(通気度:211.0)は、メッシュ数の異なるネットの二重構造である比較例1(通気度:188.8)より高い通気性を有していた。
比較例2(通気度:256.0)はモノフィラメントの平織りで、実施例と比べて目付けが少なく、比較例1と比べてメッシュ数も少なく抵抗が小さいので一番高い数値になった。
吸放湿性の試験
かつらベースの吸放出性を、40℃、90%RH下に24時間置いたときの吸湿率(w0)と、さらに20℃、65%RH下に24時間置いたときの吸収率(wr)の差を求め、吸放湿性とした。すなわち、
吸湿率(w0 or wr)%=100((一定時間放置後の重量)−(試料絶乾時重量))/試料絶乾時重量、
吸放湿性w(%)=100(w0−wr)/(w0)である。
結果を表7に示す。
吸湿率、吸放湿率とも実施例1(w0=4.0%、wr=22.5%)が比較例1(w0=3.7%、wr=18.9%)、実施例2(w0=3.5%、wr=20.0%)よりも高く、通気性が良い。
吸水速乾性の試験
20℃、65%RH下で20cm離した試料の裏面に霧吹きで2回(約2g)水を噴射させ、各時間の質量を測定して拡散性残留水分率を算出した。
ここで、残留水分率(%)=各時間の水分量(g)/滴下直後の水分量(g)×100を意味する。
結果を表8と図16に示す。
実施例は何れも比較例1、2と比べて滴下した水の残留水分率が低いことから、吸水した水分の発散が早く、かつ発散量も大きいことがわかる。
ラバーヒーター表面の温度と平均的な体温である36℃に設定して、その上に試料を置いて一定時間毎に試料表面の温度の計測を行った。
結果を表9に示す。
実施例では、何れも温度上昇幅が比較例よりも小さく、ラバーヒーターの加温によって発生した熱の移動が大きく、発生した熱を逃がす性質が優れている。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は実施形態にのみ限定されるものでなく、本発明の範囲内で適宜変更等が可能である。さらに、上記実施形態で説明した具体的数値等は、必要に応じて適宜変更可能である。
本発明のかつらの一部を示す断面模式図である。 図1の連結用編成糸が交絡している状態を拡大した模式図である。 ダブルラッシェルの編成法を簡単に示した図である。 ダブルラッシェルに毛髪を植設したかつらの電子顕微鏡像図で、(A)は第1のネット部材側からの顕微鏡写真であり、(B)は第2のネット部材側からの顕微鏡写真である。 本発明の実施形態に係るかつらベースの表面を示す図である。 かつらベースの裏面を示す図である。 図5のA−A線断面図である。 実施例1に係る平面図である。 外縁部露見防止用帯状ネットをかつらベースに仮止めした図である。 図9の外周線境界付近の拡大図である。 外縁部露出防止用帯状ネットを取り付ける工程の説明図である。 外縁部露出防止用帯状ネットを取り付ける工程の説明図である。 かつらベースの裏面側にレーステープを外周線に沿わせた図である。 図13の外周線境界付近の拡大図であって、レーステープを取り付ける工程の説明図である。 レーステープを取り付ける工程を説明する図である。 吸水速乾性を比較するグラフである。 実施例の編組織の例である。
符号の説明
1:かつらベース
2:第1のネット部材
3:第2のネット部材
4:毛髪
5、5': 連結用編成糸
12:かつら外縁部露見防止用帯状ネット
13:レース
14:かつら外周部

Claims (7)

  1. かつらベースに毛髪を植設したかつらにおいて、かつらベースが、頭部に当接する第1のネット部材と該第1ネット部材上に位置する第2のネット部材とを含み、該第1のネット部材と該第2のネット部材とが連結用編成糸を交絡させてなることを特徴とする、かつら。
  2. 前記連結用編成糸が10〜50dtexのマルチフィラメントからなることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
  3. 前記頭部に当接する第1のネット部材にのみ編み込まれた連結用編成糸と、前記毛髪を植設する第2のネット部材にのみ編み込まれた連結用編成糸とを交絡させてなることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
  4. 前記頭部に当接する第1のネット部材と前記毛髪を植設する第2のネット部材を構成する繊維が、それぞれマルチフィラメントで構成されることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
  5. 前記毛髪を植設する第2のネット部材の目付けが、前記頭部に当接する第1のネット部材の目付けより大きく、該毛髪を植設する第2ネット部材と該頭部に当接する第1のネット部材の目付け比率が1:3〜6であることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
  6. 前記頭部に当接する第1のネット部材と前記毛髪を植設する第2のネット部材との隙間が0.01〜0.03mmであることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
  7. 前記頭部に当接する第1のネット部材、前記毛髪を植設する第2のネット部材および前記連結用編成糸にセリシン及び/又は抗菌剤が付着していることを特徴とする、請求項1に記載のかつら。
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