JP2000256940A - 布地およびそれを用いた衣服 - Google Patents

布地およびそれを用いた衣服

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JP2000256940A
JP2000256940A JP11107044A JP10704499A JP2000256940A JP 2000256940 A JP2000256940 A JP 2000256940A JP 11107044 A JP11107044 A JP 11107044A JP 10704499 A JP10704499 A JP 10704499A JP 2000256940 A JP2000256940 A JP 2000256940A
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water
fabric
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woven
warp
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JP11107044A
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Kotaro Takeda
孝太郎 武田
Keisuke Kato
啓介 加藤
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KATO SEICHU KK
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KATO SEICHU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿性があり汗や水分を吸っても肌にべとつ
かない布地とそれを用いた衣服を提供する。 【解決手段】 共通の横糸3に対して撥水性の縦糸1
は、たとえば横糸3の間から通って出て横糸3を3本ス
キップしてまた横糸3の間に通されるように、またこの
スキップした部分では縦糸1をたるませることによって
形成したパイル織り部4は、吸水性の縦糸2で織った平
織り部5より高さが高くなっていて、この面を肌に接す
るようにすれば、汗や水分は吸水性の平織り部5に吸収
され、撥水性のパイル織り部4が高いので平織り部5は
肌に密着せず快適な着心地を得、必要に応じて弾性の糸
を混入して弾性を持たせることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織物または編み物
において少なくともその一面に吸水性を有する部分と撥
水性を有する部分とを一体に形成し、撥水性を有する部
分を肌に接するように、また吸水性を有する部分を肌に
密着させないようにすることによって感触を高めること
のできる布地およびそれを用いた衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】従来肌着としてたとえばパンツなどは図
6のパンツの外観図に示すようにパンツ20のウエスト
の部分にゴムテープ21を一体に縫付ける等して、身に
つけたときにゴムテープ21によってパンツ20が脱落
しないようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合ゴムテープ2
1またはパンツ20のゴムテープ内面の肌に当接する部
分が撥水性であれば、汗や失禁などの尿等によって濡れ
た時、いつまでも水分が残って不快であり、また吸水性
であれば水分は直ちに吸収するが、それが乾燥発散する
までは肌にまとわりつき、そのため肌がむれたり、かゆ
みを生じて、不快な気分となる。特にこのような弾性あ
るテープ21で常に肌に密着させた部分では空気の流り
も悪く乾燥しにくいため、不快感も顕著であった。
【0004】本発明は上記従来の布地が有するこのよう
な不快感を解消し、撥水性の部分と吸水性の部分とを一
体に備え、吸水性の部分は肌に密着しないようにするこ
とにより汗または水分を早期に吸収し、また吸収した汗
や水分が乾燥発散するまでは吸水性の部分を肌に触れに
くくしたことによって快適な装着性をもたせることので
きる布地およびそれを用いた衣服を提供しようとするも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の布地は、請求項1においては、織物または編
み物であって、少なくともその一面において撥水性をす
る高い部分と吸水性を有する低い部分とが一体に形成さ
れたことを特徴とするものである。
【0006】また請求項2のものは、請求項1の布地に
おいて、吸水性を有する布地の少なくとも一面において
面の一部に撥水性を有する布地を縫着、接着、溶着等の
方法で一体に形成したものである。
【0007】また請求項3のものは、請求項1の布地に
おいて、織物においては共通の横糸に対して撥水性を持
った縦糸を一部または全部用いることで高い部分を形成
し、吸水性を持った縦糸を一部または全部用いることで
低い部分を形成したものであり、編み物においては撥水
性を持った高い部分には撥水性の糸を一部または全部編
み込み、吸水性を持った低い部分には吸水性の糸を一部
または全部編み込んだものである。
【0008】また請求項4のものは、請求項3の布地に
おいて、高い部分は織物においてはパイル織りなど横糸
に対して縦糸をたるませて織ったものであり、編み物に
おいては低い部分に比して糸をたるませて編んだもので
ある。
【0009】また請求項5のものは、請求項1の布地に
おいて、高い部分は低い部分より太い糸を用いまたは低
い部分と同じ番手でもウーリー糸などボリューム感のあ
る糸を用いて形成したものである。
【0010】本発明の布地は上記各請求項の構成によっ
て、高い部分は撥水性であり、低い部分は吸水性である
ため、この面を肌に接するようにして、汗をかいたとき
は吸水性のある低い部分が汗を吸い取るが、この濡れた
部分は高さが低いため肌に強く密着しないので不快感が
少なく、一方高い部分は撥水性があるため湿った感じが
なく、この2つの性質の部分が相乗して快適な着心地を
与えるように作用する。
【0011】また請求項6のものは請求項1−5のいず
れかに記載の布地において撥水性の高い部分をブロック
状に設けたものであり、この構成によって布地の表面に
模様を描くことができる。
【0012】さらに請求項7のものは、請求項1−6の
いずれかに記載の布地において、糸の一部に弾性を有す
る糸を用いたものであり、この構成によって上記の作用
に加えて弾性によって身体に保持し易くすることができ
る。また同時に弾性によって常に肌に密着場所において
も快適性を保つことができる。
【0013】請求項8記載の衣服は、請求項1−7のい
ずれかに記載の布地の撥水性を有する高い部分と吸水性
を有する低い部分とが一体に形成された面を肌に接する
部分に用いたことを特徴とするものであり、この構成に
よって上記布地が有する肌に快適な感触を持った衣服を
得ることができ、特に請求項7の構成の布地を肌着や上
衣の開口部等に設けることにより身体への衣服の保持と
肌に快適な感触との両立を図れるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下図面を用い
て本発明の実施の形態1の織物による布地について説明
する。図1の本発明の実施の形態1の織物による布地の
斜視図、図2の同じく布地の縦糸に平行な方向の断面図
において織物のパイル織り部4を形成するための縦糸1
は図の左右方向に配置され、この縦糸1に隣接して平織
り部5を形成する縦糸2も同じく図の左右方向に配置さ
れ、これら縦糸1,2に共通の横糸3はこの織物の幅方
向に1本の共通の糸が上記の縦糸1,2を縫って往復す
ることにより織物を形成している。縦糸1,2および横
糸の素材としては綿、ポリエステル、ナイロン、レーヨ
ン、アセテート等が主として用いられ、目的によっては
後述するように弾性糸も一部用いられる。
【0015】ここで横糸3を基準にするとパイル織り部
4を形成するための縦糸1は図2(a)においては横糸
3の間を下から通過した後は上方で振り糸といって糸を
たるませて浮かせたループを形成し横糸3を図では3本
スキップした後、横糸3の間を下向けに通過し、横糸3
に今度は密着したままつぎの横糸3との間を上に向けて
通過し、先程と同様に上方で糸をたるませて浮かせたル
ープを形成し横糸3を3本スキップする、という操作の
繰り返しで高さがH1のパイル織り部4を形成する。図
1のように横糸3の間を通過する箇所を縦糸ごとに1ず
つずらすとループの位置が斜めの模様を形成する。
【0016】一方平織り部5を形成するための縦糸2は
横糸3を基準にすると図2(b)においては横糸3の間
を下から通過した後はすぐに反転して横糸3をスキップ
せずに横糸3に密着したままつぎの横糸3との間を下向
けに通過し、またスキップせずに直ちにつぎの横糸3間
を上に向けて通過するという操作の繰り返しで高さがH
2の平織り部5を形成する。
【0017】このように織り上げることによってパイル
織り部4は上方でループを形成したために図のように平
織り部より高さH3の分だけ厚みが大となり高い部分を
形成し、平織り部5は図のように厚みが小となり高さH
2の低い部分を形成してこれらが一体となった織物6が
できる。
【0018】また織物6には次のような変形も可能であ
る。パイル織り部4を縦糸の伸長方向に間欠的に設けて
もよい。すなわちある長さだけパイル織りにした後に、
またある長さだけ平織りにし、またある長さだけパイル
織りにする、ということを繰り返し、隣接する縦糸もそ
れに準じて同様に繰り返して行けば、ブロック状にパイ
ル織りの高い部分と、平織りの低い部分とが交互に形成
され、全体として模様を形成する。
【0019】つぎにこのパイル織り部4には機能上撥水
性を持たせたいので、縦糸1の材質としては撥水性を持
ったものを一部または全部使用する。撥水性を持たせる
には水をはじく材料をコーティングする。後加工の方法
の一例は糸に対してアクリル樹脂をコーティングし両者
を架橋させる。その後このアクリル樹脂の表面にフッ素
をコーティングすることにより撥水性を持たせる。撥水
処理は糸に対して行なわれるので、この糸を織物にした
場合糸と糸との間には空間があり、通気性は良好であ
る。この処理は布状あるいはテープ状になった後で行っ
てもよい。
【0020】上述のブロック状にパイル織り部と平織り
部を設けた場合、同じ縦糸が連続する部分で平織りとな
った部分が撥水性となることはやむを得ない。
【0021】つぎに平織り部5には機能上吸水性を持た
せたいので縦糸2の材質としては吸水性を持ったものを
全部または一部使用する。素材そのものに吸水性のある
材料、たとえば綿やレーヨンなどを用いれば特に吸水加
工をする必要はない。吸水性のよくない素材に対しては
糸に対して後加工で吸水性を持たせる。吸水処理は糸の
表面に凹凸を設け、表面積を多くすると同時に化学処理
等で親水性を持たせる処理を施す。表面積が大きいこと
は水分を吸収し易く、発散し易くなる。
【0022】吸水加工の一例として縦糸1の原糸として
70d/2ウーリーナイロン糸を使用し、このナイロン
糸に親和性のあるシリコーン系(非イオン)の薬品を含
浸させる。シリコーンは撥水性があるように考えられる
が、吸水性が大きいポリエチレングリコールが含まれて
いるシリコーンを用いることにより吸水性を得る。上記
の撥水、吸水の処理を行なう糸の素材としてはポリエス
テルが撥水、吸水処理の馴染みがよく耐久性がよいこと
がわかっている。
【0023】織物に弾性を持たせるためには、さらに縦
糸1,2の一部または全部に弾性糸を混入する。弾性糸
としてはポリウレタン、天然ゴム、合成ゴム、またはこ
れらを芯にしたカバードヤーン等が用いられる。この弾
性糸を、たとえば数本置きに混入するとか、幅方向の両
端に弾性糸を配置するなどの方法によって織り上げる
と、縦糸方向に伸縮性のある布地を造ることができる。
あまり用いないが横糸にも弾性糸を混入して幅方向にも
弾性をもたせることも可能である。
【0024】以上のようにして織った布地6は平織り部
5に対してパイル織り部4が高く盛り上がって形成さ
れ、かつ平織り部5は吸水性があり、パイル織り部4は
撥水性がある。図1ではパイル織り部4と平織り部5が
隣接しているだけであるが、平織り部5の両端にパイル
織り部4を形成し、または平織り部5とパイル織り部4
とを交互に形成してもよい。
【0025】パイル織り以外に高低差を付ける他の方法
としては、高い部分を織る場合は太い糸を用い、低い部
分を織るには細い糸を用いても実現できる。また同じ太
さ(番手)の糸を用いてもボリューム感のあるウーリー
糸の部分は盛り上がり高い部分を形成し、レギュラー糸
の部分は凹んで低い部分を形成する。
【0026】またこのような構成の布地に弾性糸を混入
した布地は、これをたとえばパンツなどのウエスト部に
用いることによって身体から脱落し難いように保持する
ことができ、かつ常に弾性糸によって肌に密着しやすい
部分においても上記の快適な着心地とを両立させること
ができる。
【0027】たとえば図3において、少なくとも本実施
形態に示したものであり、かつ弾性のある布地7の吸水
性のある低い部分10と撥水性のある高い部分11とが
混在する面を肌9に接する側になるように、かつ弾性糸
を含む縦糸が腰回り方向に延びていて、撥水性のある高
い部分11が腰回り方向にリング状をなし、吸水性のあ
る低い部分10も腰回り方向にリング状をなし、それぞ
れが上下に並ぶようにパンツ8の上縁のウエスト部に縫
いつける。弾性糸によってパンツ8が腰回りに圧接保持
され、図3(a)の円内の拡大断面図(b)において肌
9から汗が流れ落ちたときは撥水性のある高い部分11
で汗が止められて吸水性のある低い部分10に流れだし
て吸収され、その部分は撥水性のある高い部分11に比
べて高さが低いために肌9に密着せず肌9との間に僅か
な隙間ができ、吸収した汗が乾燥するまでべた付かず、
むれたり、かゆみを生じたりせず、さわやかな着心地を
得ることができる。
【0028】ここでは弾性を有する布地を部分的に用い
た例を挙げたが、本実施形態の弾性を有しない生地を肌
着の全面に用いることももちろん差し支えない。
【0029】このように本実施の形態によれば、織物の
織り方によって少なくともその一面において高い部分と
低い部分とを一体に形成し、低い部分には吸水性を与
え、高い部分には撥水性を与えることによって、この高
低差のある面を肌に接するように身につければ、汗をか
いたときは吸水性のある平織り部が汗を吸い取るが、こ
の濡れた部分は高さが低いため肌に強く密着しないので
不快感が少なく、汗は平織り部から蒸発しやすく、一方
パイル織り部は撥水性があるため湿った感じがなく、こ
の2つの性質の部分が相乗して快適な着心地を与えてく
れ、またこのような織物に弾性糸を織り込むことによっ
て上記の効果と相まって衣服等を身体に保持するのに好
適である。
【0030】(実施の形態2)以下図面を用いて本発明
の実施の形態2の編み物にによる布地について説明す
る。図4(a)は本発明の実施の形態2の編み物による
布地の斜視図である。図4(a)において、手前からま
ず吸水性の糸12でゆとりなく編んだ平編み部13の隣
に、つぎに撥水性の糸14に取り替えて表面にループを
造るようにゆとりを付けてパイル調編み部15を編む。
そしてまた吸水性の糸12に取り替えてゆとりなく編ん
で平編み部13を編み上げる。このようにして平編み部
13は高さがH2と低く吸水性があり、パイル調編み部
15は高さがH1と高く撥水性がある編み物16を一体
に形成することができる。糸の吸水性、撥水性加工につ
いては実施の形態1のものを準用する。ここではパイル
調編み部15の糸は1本の撥水性の糸14を用いたが、
これは複数の糸を束ねても良く、その全部が撥水性でな
くてもよい。
【0031】図4(b)にパイル調編み部15の編み方
の一例を示す。矢印aから入った撥水性の糸14は矢印
b,cの部分でループを描いてゆとりを持たせ、下方へ
向い、吸水性の糸12を2本くぐり抜けて矢印dで反転
して吸水性の糸12を2本くぐり抜けて上方へ向い、再
び矢印e,fの部分でループを描いてゆとりを持たせ、
以下同様に矢印g,h,i,jと繰り返して編んでい
く。この矢印b,c,e,f,h,iの余裕を持たせた
部分によって編物の高さが高くなる。
【0032】また図4(c)に平編み部13の編み方の
一例を示す。矢印kから入った吸水性の糸12は直ちに
反転して下方へ向い、吸水性の糸12を2本くぐり抜け
て矢印1で反転して上方へ向い、吸水性の糸12を2本
くぐり抜けて再び矢印mの部分で反転して、以下同様に
矢印n,o,pと繰り返して編んでいく。このように図
4(b)に比べて余裕を持たせた部分がないので編物の
高さが低くなる。
【0033】また編み物11には次のような変形も可能
である。パイル調編み部15において、ある目数だけパ
イル調に編んだ後、ある目数だけ平編みにし、またある
目数だけパイル調に編むということを繰り返し、隣接す
る列も同様に繰り返せば、ブロック状のパイル調編み部
と、ブロック状の平編みとができあがる。この場合もパ
イル調編み部と同じ糸を連続して用いる部分で平織りと
なった部分は撥水性となることはやむを得ない。
【0034】また、たとえばパイル調編み部15の撥水
性の糸を弾性糸としたり、または弾性糸を混入させるこ
とにより編み物16に弾性をもたせることも可能であ
る。
【0035】この実施の形態では編み物の編み方によっ
て少なくともその一面において高い部分と低い部分とを
一体に形成し、低い部分には吸水性を与え、高い部分に
は撥水性を与えることによって、この面を肌に付けたと
きに実施の形態1と同様に撥水性と吸水性とが相まって
快適な着心地を得ることができ、また弾性糸を織り込む
ことにより布地を身体に保持し易くできる。したがって
このような編物を実施の形態1の例と同様に衣服に用い
れば同様な効果が得られる。
【0036】(実施の形態3)以下図5の実施の形態3
の布地の断面図に基づいて説明する。実施の形態1は織
物の場合であり、実施の形態2は編み物の場合であった
が、何れも吸水性の低い部分と、撥水性の高い部分とが
織り方または編み方により一体になったものである。こ
の実施形態では吸水性の織物または編み物17、撥水性
の織物または編み物18それぞれ単独に形成しておき、
吸水性の織物または編み物17の面の一部に、たとえば
帯状に撥水性の織物または編み物18を縫着、溶着また
は接着によって一体としたもので、特に編みものの場合
途中で糸を取り替える等の複雑な操作をしなくても目的
とする機能を持った布地19を造ることができる。
【0037】図5の布地19は、さらに織物または編み
物17または18に弾性糸を混入して弾性をもたせた布
地とすれば、たとえば図3のパンツ8に用いたものと同
様の機能を持ち、効果も同様である。
【0038】なお上記各実施の形態における織物の織り
方や編み物の編み方は基本的なものだけを説明したもの
で、もっと複雑な組み合せのものを用いても差し支えな
い。また吸水処理や撥水処理等はごく一例を示したもの
であり、この例に限定されるものではない。
【0039】さらに肌着に用いた例を挙げたが、肌着に
限らず、たとえばアウターウエアであっても首回り、袖
口、足首回りなど肌に接する部分があり、また靴下や手
袋等にも使用が考えられ、これら衣服の部分に用いるこ
とにより同様の効果が得られることはいうまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の布地および
それを用いた衣服は、少なくともその一面に撥水性を有
する高い部分と吸水性を有する低い部分とが一体に形成
されていることにより、この高低差のある面を肌に接す
るように身につければ、汗をかいたときは吸水性のある
低い部分が汗を吸い取るが、この濡れた部分は低いため
肌に強く密着しないので不快感が少なく、汗はこの低い
部分から蒸発しやすく、一方高い部分は撥水性があるた
め肌に密接しても湿ったべとついた感じがなく、この2
つの性質の部分が相乗して快適な着心地を与えてくれ
る。
【0041】またこの布地に弾性糸を用いた布地、およ
びこの布地を用いた衣服は上記の機能を持ち、かつ肌に
やさしく圧迫を加えるので、肌着などを身体に保持させ
るのが容易であり、かつ弾性糸により常に肌に密着し易
い部分においても快適な着ごこちを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の織物による布地の斜視
【図2】同じく図1の布地の縦糸に平行な方向の断面図
【図3】(a)本発明の布地をパンツに用いた外観図 (b)同じくその要部拡大断面図
【図4】(a)本発明の実施の形態2の編み物による布
地の斜視図 (b)同じくパイル調編み部の編み方の一例を示す説明
図 (c)同じく平編み部の編み方の一例を示す説明図
【図5】本発明の実施の形態3の布地の断面図
【図6】従来のパンツの外観図
【符号の説明】
1,2 縦糸 3 横糸 4 パイル織り部 5 平織り部 6 織物 7 弾性のある布地 10 吸水性のある低い部分 11 撥水性のある高い部分 12 吸水性の糸 13 平編み部 14 撥水性の糸 15 パイル調編み部 16 編み物 17 吸水性の織物または編み物 18 撥水性の織物または編み物 19 布地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D04B 1/14 D04B 1/14 // D06M 17/00 D06M 17/00 H Fターム(参考) 3B029 HA02 HB02 HB04 4F100 AH06 AJ04 AJ05 AJ06 AK25 AK41 AK48 AK51 AN01 AN02 BA02 DC23A DC23B DG12A DG12B DG13A DG13B EC03 EC032 EC08 EC082 EC18 EC182 EH46 EH463 GB72 JD05 JD05A JD15 JD15B JK07A JK07B 4L002 AC00 AC01 BB04 CB03 EA00 EA03 FA02 FA03 FA10 4L032 AB02 AB03 AC01 DA01 EA00 4L048 AA00 AA51 AA54 AB21 BA01 BA02 BA23 BC00 CA07 CA08 DA01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織物または編み物であって、少なくとも
    その一面において撥水性を有する高い部分と吸水性を有
    する低い部分とが一体に形成されたことを特徴とする布
    地。
  2. 【請求項2】 吸水性を有する布地の少なくとも一面に
    おいて面の一部に撥水性を有する布地を縫着、接着、溶
    着等の方法で一体に形成した請求項1記載の布地。
  3. 【請求項3】 織物においては共通の横糸に対して撥水
    性を持った縦糸を一部または全部用いることで高い部分
    を形成し、吸水性を持った縦糸を一部または全部用いる
    ことで低い部分を形成したものであり、編み物において
    は撥水性を持った高い部分には撥水性の糸を一部または
    全部編み込み、吸水性を持った低い部分には吸水性の糸
    を一部または全部編み込んだ請求項1記載の布地。
  4. 【請求項4】 高い部分は織物においてはパイル織りな
    ど横糸に対して縦糸をたるませて織ったものであり、編
    み物においては低い部分に比して糸をたるませて編んだ
    ものである請求項3記載の布地。
  5. 【請求項5】 高い部分は低い部分より太い糸を用いま
    たは低い部分と同じ番手でもウーリー糸などボリューム
    感のある糸を用いて形成する請求項1記載の布地。
  6. 【請求項6】 撥水性の高い部分をブロック状に設けた
    ものである請求項1−5の何れかに記載の布地。
  7. 【請求項7】 糸の一部に弾性を有する糸を用いた請求
    項1−6のいずれかに記載の布地。
  8. 【請求項8】 請求項1−7のいずれかに記載の布地の
    撥水性をする高い部分と吸水性を有する低い部分とが一
    体に形成された面を肌に接する部分に用いたことを特徴
    とする衣服。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1524344A2 (en) * 2003-10-15 2005-04-20 Standard Textile Company, Inc Woven terry fabric with non-moisture transporting synthetic filament yarns
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