JP2011201455A - ワーク搬送設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車ボディーなどを前後縦向きに搬送する経路と左右横向きに搬送する経路とが組み合わされたワーク搬送設備を提供する。
【解決手段】ワーク搬送用走行体1は、長さ方向が走行方向と平行な向きのワークWの長さ方向中央部を支持するワーク支持台車2と、このワーク支持台車2の走行方向前後に隣接して前記ワークWの長さ方向両端部下側に位置する2台の補助台車3,4とから構成され、ワーク支持台車2には、ワークWを高位置で支持する起立姿勢と、ワークWの下側でワーク支持台車2上に倒伏した折り畳み姿勢とに切り換え自在なワーク高位置支持手段5が設けられ、2台の前記補助台車3,4には、折り畳み姿勢の前記ワーク高位置支持手段5よりも高い高さでワークWの長さ方向前後2箇所を当該ワークWの下側で各別に支持するワーク低位置支持手段16,17が設けられた構成。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワーク搬送経路が、第一搬送経路と当該第一搬送経路に対して直角横向きに分岐する第二搬送経路とを備えている、ワーク搬送設備に関するものである。
上記のようなワーク搬送設備は、例えば自動車の組立てラインなどにおいて知られている。自動車の組立てラインにおいては、ワーク搬送用走行体上に支持された自動車ボディーの周囲の比較的低い部分に対する作業を行うトリムラインやファイナルラインを構成する第一搬送経路では、ワーク搬送用走行体をして、支持する自動車ボディーの前後方向と平行な縦向きに走行させ、自動車ボディーの下側からエンジンや車軸ユニットなどを組み付ける作業を行うシャーシーラインを構成する第二搬送経路では、ワーク搬送用走行体をして、支持する自動車ボディーの前後方向に対し直交する横向きに走行させるように構成される。このようなワーク搬送設備において活用できるワーク搬送用走行体として、特許文献1に示されるように、ワーク支持台車の前後に出退スライド自在な補助台を設けた搬送台車や、ワーク支持台車の前後に補助台を起伏自在に軸支した搬送台車などが知られている。
特開平4−362459号公報
しかしながら、上記のような従来周知の長さ可変のワーク搬送用走行体では、多数台が必要なワーク搬送用走行体の構造が複雑になってコストが高くつくばかりでなく、補助台を台車本体に収納又は垂下姿勢に切り換えるのであるから、必然的に補助台の大きさが制限されて当該補助台の有効性が低くなる。又、前記第一搬送経路から第二搬送経路への分岐点や第二搬送経路から第一搬送経路への合流点において、補助台を台車本体に対して出し入れするための手段と当該手段を自動運転するための制御が必要になり、設備全体としても非常にコスト高になる。このような問題点を解消するために、本出願人は先に、前記ワーク搬送用走行体を、長さ方向が前記第一搬送経路と平行な向きの自動車ボディーの長さ方向中央部を支持するワーク支持台車と、このワーク支持台車の第一搬送経路における走行方向前後に隣接して前記自動車ボディーの長さ方向両端部下側に位置する2台の補助台車とから構成し、第一搬送経路では、ワーク支持台車と補助台車とを直列状に一体走行させ、第二搬送経路では、2台の補助台車間から横側方に抜き出したワーク支持台車のみを直角横向きに走行させる搬送設備を提案している。
上記のようにワーク搬送用走行体を、ワーク支持台車と、このワーク支持台車の前後に配置される2台の補助台車とから構成する、新しいワーク搬送設備においても、第一搬送経路では、自動車ボディー(ワーク)の周囲に対する各種作業が行い易い低位置で自動車ボディーを支持し、第二搬送経路では、自動車ボディーの下側に作業者が入り込める程の高位置で自動車ボディーを支持しなければならないが、このような課題を達成するために先の提案では、ワーク支持台車上に設けられたワーク支持手段により、高位置から低位置まで任意の高さで自動車ボディーを支持できるように構成することが考えられていた。
上記のように1つのワーク支持手段により、自動車ボディー(ワーク)を低位置から高位置までの任意の高さで支持できるように構成するためには、例えば自動車ボディーの左右両側に立設された支柱に沿って昇降するワーク支持具を備えた昇降式ワーク支持手段が必要になり、自動車ボディーを台車床面に接近した低位置で支持することはできても、その自動車ボディーの左右両側に存在する大型の支柱が自動車ボディーの周囲に対する各種作業の邪魔になる。勿論、前記支柱をワーク支持具と一体にして、当該支柱自体を、支持する自動車ボディーの下側で台車床面に対し昇降自在に構成することも考えられるが、台車の下側に高い空間が必要になり、台車を低床構造に構成することができないか又は、走行経路に沿って深い溝状のピットを形成しなければならないなど、実用面での問題点が多い。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできるワーク搬送設備を提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係るワーク搬送設備は、後述する実施形態の参照符号を括弧付きで付して示すと、ワーク搬送経路は、第一搬送経路(L1)と当該第一搬送経路(L1)に対して直角横向きに分岐する第二搬送経路(L3)とを備え、ワーク搬送用走行体(1)は、長さ方向が前記第一搬送経路(L1)と平行な向きのワーク(W)の長さ方向中央部を支持するワーク支持台車(2)と、このワーク支持台車(2)の第一搬送経路(L1)における走行方向前後に隣接して前記ワーク(W)の長さ方向両端部下側に位置する2台の補助台車(3,4)とから構成され、第一搬送経路(L1)には、ワーク支持台車(2)と補助台車(3,4)とを一体に走行させるワーク搬送用走行体駆動手段(30)が併設され、第一搬送経路(L1)と第二搬送経路(L3)との分岐点には、2台の補助台車(3,4)を第一搬送経路(L1)上に残してワーク支持台車(2)のみを第二搬送経路(L3)へ直角横向きに分岐導入させる台車分岐手段(32a,32b,33)が配設され、第二搬送経路(L3)には、ワーク支持台車(2)を、第一搬送経路(L1)における当該ワーク支持台車(2)の走行方向に対し直角横向きに走行させるワーク支持台車駆動手段(39)が併設されたワーク搬送設備において、前記ワーク支持台車(2)には、ワーク(W)を高位置で支持する起立姿勢と、ワーク(W)の下側でワーク支持台車(2)上に倒伏した折り畳み姿勢とに切り換え自在なワーク高位置支持手段(5)が設けられ、2台の前記補助台車(3,4)には、折り畳み姿勢の前記ワーク高位置支持手段(5)よりも高い高さでワーク(W)の長さ方向前後2箇所を当該ワーク(W)の下側で各別に支持するワーク低位置支持手段(16,17)が設けられた構成になっている。
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、ワーク支持台車(2)上の前記ワーク高位置支持手段(5)は、ワーク(W)を支持した状態で走行経路脇のリフターにより昇降駆動されるもので、ワーク(W)を高位置で支持する起立姿勢においてロックするためのロック手段(15)を備えたものとすることができる。
補助台車(3,4)上の前記ワーク低位置支持手段(16,17)は、ワーク(W)を直接支持するものであっても良いが、請求項3に記載のように、前記ワーク支持台車(3,4)上の前記ワーク高位置支持手段(5)を介してワーク(W)を支持するように構成することができる。又、補助台車(3,4)上の前記ワーク低位置支持手段(16,17)は、請求項4に記載のように、折り畳み姿勢の前記ワーク高位置支持手段(5)よりも高い複数の高さでワーク(W)を支持できる支持高さ可変構造とすることができるし、請求項5に記載のように、昇降自在な支持部材(18)で構成すると共に、この支持部材(18)を走行経路側に敷設されたカムレール(66a〜67b)によりワーク支持高さに保持させる構成とすることができる。
更に、補助台車(3,4)上の前記ワーク低位置支持手段(16,17)は、補助台車(3,4)上に起伏自在に軸支されたワーク支持体(68〜70)を備えた構造とすることができるが、この場合、請求項6に記載のように、このワーク支持体(68〜70)には、当該ワーク支持体(68〜70)がワーク支持姿勢にあるとき、隣接するワーク支持台車(2)上に当接する当接部(68b〜70b)を連設することができる。
請求項1に記載の本発明の構成によれば、第一搬送経路を自動車組立てラインのトリムラインやファイナルラインとして利用し、第二搬送経路をシャーシーラインとして利用することにより、第一搬送経路と第二搬送経路との間のワーク(自動車ボディー)の積み替えが不要になる。しかも、ワークを前後長さ方向と平行に縦送りする第一搬送経路では、ワーク支持台車とこれに隣接する前後2台の補助台車とが一体になった長大なワーク搬送用走行体でワークを搬送することになるので、このワーク搬送用走行体上には、ワークの周囲全域にわたって十分な広さの作業床を確保し、第一搬送経路でのワークの周囲に対する所要作業をワーク搬送用走行体に搭乗した作業者により安全且つ容易に行わせることができる。そして第二搬送経路では、前後2台の補助台車が取り除かれた前後長さの短いワーク支持台車のみが横向きにワークを支持搬送するので、当該ワークの前後下側に進入させる取付け部品搭載台車を搬送台車上に対して乗り降りさせないようにして作業を行うことも可能になる。
しかも本発明の構成によれば、第一搬送経路においてワークを低高さで支持させるときは、前後2台の補助台車が備えるワーク低位置支持手段でワークの前後長さ方向の2箇所をワークの下側から各別に支持させ、中央のワーク支持台車に設けられたワーク高位置支持手段は、当該ワークの下側に折り畳んでおくことができる。換言すれば、ワーク支持台車には、起立姿勢にあるときのみワークを高位置で支持できるが、ワークを支持しないときは、ワークの下側に折り畳むことができるタイプの昇降用ガイド支柱を必要としない形式のワーク支持手段を設けることができるので、低位置で支持されるワークの周囲に作業の邪魔になるような昇降用ガイド支柱などを存在させないで済み、低位置で支持されたワークの周囲に対する各種作業を安全且つ容易に行なえる。
又、第二搬送経路において高位置で支持されたワークを直角横向きに搬送するときには、当該ワークの前後長さ方向の2箇所を支持していたワーク低位置支持手段は、補助台車と共に取り除かれている。従って、高位置で支持されたワークの前後両端部下側の台車床面上にワーク低位置支持手段が存在する場合のように、当該ワーク低位置支持手段が、ワークの下側に作業者が入り込んで行なう各種作業の邪魔になるようなことがなく、高位置で支持されたワークの下回りの各種作業も安全且つ容易に行なえる。
尚、ワーク支持台車上の前記ワーク高位置支持手段は、併設のアクチュエーターにより駆動されることによって、折り畳み姿勢と起立姿勢とに切り換えられるものであっても良いが、請求項2に記載の構成によれば、ワーク支持台車上にワーク高位置支持手段の駆動用アクチュエーターが不要であり、構造が簡単で安価に実施することができる。このワーク高位置支持手段は、ワーク支持部が垂直に昇降する構造にして、折り畳み姿勢においてもワークを支持できるように構成することができる。この場合は、この折り畳み姿勢のワーク高位置支持手段のワーク支持高さが、補助台車のワーク低位置支持手段のワーク支持高さよりも低い最低高さとなり、ワークは、少なくとも上下2段の低位置で支持することができる。
補助台車上の前記ワーク低位置支持手段がワークを直接支持するように構成するときは、ワーク側に、前記ワーク高位置支持手段によって支持される被支持部と、前記ワーク低位置支持手段によって支持される被支持部とを設けなければならないが、請求項3に記載の構成によれば、ワーク側に前記ワーク低位置支持手段によって支持される被支持部を設ける必要がなくなり、本発明設備の実施が容易になる。
又、先に説明したように、ワーク高位置支持手段が折り畳み姿勢においてもワークを支持できるように構成すれば、ワークは、少なくとも上下2段の低位置で支持することができるが、ワーク高位置支持手段が折り畳み姿勢においてワークを支持できない構造であっても、請求項4に記載の構成によれば、折り畳み姿勢の前記ワーク高位置支持手段よりも高い複数の高さでワークを支持できるので、ワーク周囲の作業の内容に応じてワーク支持高さを変えて、当該ワーク周囲に対する作業性を改善できる。
補助台車側のワーク低位置支持手段は、併設された駆動用アクチュエーターによりワーク支持高さを可変にしたり、或いは、ワーク支持姿勢とワーク非支持姿勢(退避姿勢)に切り換えできるように構成できるが、請求項5に記載の構成によれば、補助台車上にワーク低位置支持手段の駆動用アクチュエーターが不要になるだけでなく、カムレールの高さによりワーク支持高さを可変にすることができる。又、走行経路側にワーク低位置支持手段の駆動用アクチュエーターを設ける場合のように、補助台車を走行経路側の駆動用アクチュエーターに対応する定位置で一時停止させる必要もなく、補助台車の走行時にワーク低位置支持手段のワーク支持高さを変えることができる。
更に、請求項6に記載の構成によれば、補助台車上に起伏自在に軸支されたワーク支持体によりワーク低位置支持手段を簡単に構成することができる。しかも、このワーク支持体がワークを支持することにより補助台車の端部に作用する荷重をワーク支持台車の前後両端部に支持させて、補助台車に大きな転倒モーメントが働くことを防止できる。従って、補助台車の構成が簡単になり、安価に実施することができる。
ワーク搬送用走行体が第一搬送経路上にあるときの平面図である。 A図は同上の側面図、B図はワーク搬送用走行体におけるワーク支持台車と補助台車との連結手段を示す側面図である。 ワーク搬送用走行体のワーク支持台車と前後の補助台車を互いに切り離した状態の側面図である。 第一搬送経路上にあるときのワーク搬送用走行体のワーク支持台車を示す正面図である。 同上の補助台車を示す正面図である。 ワーク搬送設備全体のレイアウトを説明する平面図である。 第一搬送経路と第二搬送経路との間の分岐点でのワーク支持台車の分岐合流を説明する平面図である。 同上の側面図である。 同上の正面図である。 第二搬送経路上にあるワーク支持台車を示す正面図である。 同上の側面図である。 同上の平面図である。 A図はワーク支持台車上に設けられるワーク高位置支持手段の片側のユニットの構造を示す側面図、B図は同正面図である。 本発明の第二実施例を示すワーク搬送用走行体全体の平面図である。 同上の補助台車を示す正面図である。 本発明の第三実施例を示す補助台車の正面図である。 同上のワーク搬送用走行体全体の側面図である。 A図〜C図は同上のワーク低位置支持手段の動作を説明する側面図である。
図1〜図3に示すように、この実施例におけるワーク搬送用走行体1は、中央のワーク支持台車2と、このワーク支持台車2の第一搬送経路L1における走行方向の前後に隣接配置された2台の補助台車3,4とで構成されている。ワーク支持台車2は、第一搬送経路L1における走行方向の長さに対して左右横幅が大きい横長矩形の平面形状を有するもので、その上面にはワーク(自動車ボディー)Wを高位置で支持するワーク高位置支持手段5が設置されている。このワーク高位置支持手段5は、ワークWの左右両側辺を各別に支持する左右一対の昇降支持ユニット6A,6Bから構成され、このワーク高位置支持手段5によって支持されたワークWは、その前後両端部がワーク支持台車2から前後に張り出している。又、平面視において、ワークWの左右両外側に位置するワーク高位置支持手段5とワーク支持台車2の左右両側辺との間には、作業者が歩行できる程度の幅の作業床が確保されている。
前後2台の補助台車3,4は、互いに同一サイズのもので、その横幅は、ワーク支持台車2の横幅と等しく、第一搬送経路L1における走行方向の長さに関しては、平面視においてワーク支持台車2から前後に張り出すワークWの前後両端よりも更に前後外側に突出して、当該ワークWの前後両端の外側を作業者が歩行できる程度の作業床が確保できる長さを有する。
ワーク支持台車2と前後2台の補助台車3,4の底部四隅には、これらワーク支持台車2と前後2台の補助台車3,4を、第一搬送経路L1に沿って敷設された左右一対のガイドレール7a,7bに支持させると共に当該ガイドレール7a,7bに沿った方向にのみ走行可能とするための縦動用車輪ユニット8a〜8d,9a〜9d、及び10a〜10dが配設されている。又、ワーク支持台車2には、前記縦動用車輪ユニット8a〜8dの他に、これら各縦動用車輪ユニット8a〜8dに対して内側中央寄りの位置に、第一搬送経路L1での走行方向に対して直角横向きに走行するための横動用車輪ユニット11a〜11dが配設されている。これら横動用車輪ユニット11a〜11dは、前記縦動用車輪ユニット8a〜8dと走行方向が直角横向きと異なるだけで構造は同一である。
ワーク支持台車2上のワーク高位置支持手段5を構成する左右一対の昇降支持ユニット6A,6Bは互いに対称構造のものであって、内向きに突出するワーク支持アーム12a,12bを長さ方向両端部に備えた、ワークWの長さ方向と平行で且つ当該ワークWの左右両側に接近して位置する棒状支持部材13と、この棒状支持部材13の長さ方向の中央部を支持して当該棒状支持部材13を垂直に平行昇降移動させるための折り畳み自在な中折れ二連リンク機構14とから構成され、図3及び図11に示すようにワーク支持アーム12a,12bによって支持したワークWを、このワークWの下側に作業車が入り込める程の高位置で保持する起立姿勢と、図9に示すように中折れ二連リンク機構14を内側へ折り畳んでワークWの下側でワーク支持台車2上に倒伏させた折り畳み姿勢とに切り換えることができる。前記起立姿勢になった昇降支持ユニット6A,6Bは、ロック手段15によってロックされ、ワークWを前記高位置で安定的に支持し得る。
一方、前後2台の補助台車3,4には、ワーク支持台車2に隣接する端部上に、ワークWを低位置で支持するためのワーク低位置支持手段16,17が設けられている。これらワーク低位置支持手段16,17は互いに対称構造のものであって、ワークWの左右幅方向と平行な棒状支持部材18を、左右一対の昇降ガイドロッド19により支持させると共に昇降駆動手段20によって垂直に平行昇降駆動できるように構成し、前記棒状支持部材18から左右一対の支持アーム21a,21bをワーク支持台車2の側へ向けて突設したものである。昇降駆動手段20は如何なる構成のものでも良いが、図示のものは、補助台車3,4に対して昇降自在に支持されると共に上端が前記棒状支持部材18に結合された昇降駆動用ロッド22を、当該昇降駆動用ロッド22に設けられたラックギヤと、このラックギヤに咬合するピニオンギヤと、当該ピニオンギヤを正逆回転駆動する減速機付きモーター23とから成るものであって、減速機付きモーター23の稼働により昇降駆動用ロッド22を介して棒状支持部材18を昇降移動させ、任意の高さで停止保持させることができるものである。
又、ワーク支持台車2と補助台車3,4との互いに隣接する端部には、図2Bに示す連結手段24a,24bが設けられている。これら連結手段24a,24bは、補助台車3,4の端部からその全幅にわたって突設された縦断面L字形の被係合部材25と、ワーク支持台車2の両端からその全幅にわたって突設され且つ補助台車3,4側の被係合部材25に上から嵌合する縦断面倒立L字形の係合部材26とから構成され、係合部材26は、被係合部材25に対して、上下方向に嵌合離脱自在であると共に各台車2〜4の左右幅方向にも相対的に嵌合離脱自在に構成されている。
更に、ワーク支持台車2及び補助台車3,4の第一搬送経路L1における走行方向と平行な左右両側面は、縦動用摩擦駆動面27a,27bとなっており、この縦動用摩擦駆動面27a,27bとは別に、ワーク支持台車2の底部中央には、第一搬送経路L1における走行方向に対して直角横向きの摩擦駆動用帯板状部材28が突設されている。
次に上記のように構成されたワーク搬送用走行体1が走行するワーク搬送経路について説明すると、図6に示すように、この実施例におけるワーク搬送経路は、同一直線上で直列する上手側第一搬送経路L1と下手側第一搬送経路L2、上手側第一搬送経路L1の終端から直角横向きに分岐された往行側第二搬送経路L3、及び当該往行側第二搬送経路L3の終端に接続され且つ下手側第一搬送経路L2の始端に直角向きに合流する復行側第二搬送経路L4を備えている。又、上手側第一搬送経路L1から往行側第二搬送経路L3への分岐点P1と、復行側第二搬送経路L4から下手側第一搬送経路L2への合流点P2との間に、直線状の補助台車走行経路L5が構成されている。尚、自動車組立てラインとして利用するときは、上手側第一搬送経路L1はトリムラインとして利用し、往行側第二搬送経路L3及び復行側第二搬送経路L4はシャーシーラインとして利用し、そして下手側第一搬送経路L2はファイナルラインとして利用できる。又、下手側第一搬送経路L2の終端と上手側第一搬送経路L1の始端とは、直線状に連続する復行側第一搬送経路L6によって接続されている。
上手側第一搬送経路L1、下手側第一搬送経路L2、及び復行側第一搬送経路L6には、ワーク搬送用走行体1の各台車2〜4の縦動用車輪ユニット8a〜8d,9a〜9d、及び10a〜10dが備える車輪が転動する左右一対のガイドレール7a,7bが敷設され、往行側第二搬送経路L3及び復行側第二搬送経路L4には、ワーク支持台車2の横動用車輪ユニット11a〜11dが備える車輪が転動する左右一対のガイドレール29a,29bが敷設されている。又、上手側第一搬送経路L1、下手側第一搬送経路L2、及び復行側第一搬送経路L6には、図1、図3及び図4に示すように、ワーク搬送用走行体1の全長にわたって連続する各台車2〜4の縦動用摩擦駆動面27a,27bを介して当該ワーク搬送用走行体1を推進させる摩擦駆動装置30が併設されている。この摩擦駆動装置30は、左右両側の縦動用摩擦駆動面27a,27bそれぞれに圧接するモーター駆動の摩擦駆動輪31a,31bから構成されている。
摩擦駆動装置30は、従来周知のように、前後のワーク搬送用走行体1が互いに当接する数珠つなぎ状態でワーク搬送用走行体1を走行させるか又は、ワーク搬送用走行体1を1台ずつ、所定間隔を保持させながら走行させるかに応じて、走行経路方向の設置間隔が設定される。而して、この摩擦駆動装置30のモーター駆動の摩擦駆動輪31a,31bにより駆動されるワーク搬送用走行体1が上手側第一搬送経路L1を分岐点P1に向かって走行し、分岐点P1にワーク支持台車2が位置する定位置で停止することになる。この分岐点P1には、図7〜図9に示すように、定位置に停止したワーク搬送用走行体1のワーク支持台車2における横動用車輪ユニット11a〜11dの真下に位置する左右一対の昇降ガイドレール32a,32bと、摩擦駆動用帯板状部材28の往行側第二搬送経路L3に近い側の端部近傍の真下に位置する昇降自在な分岐用摩擦駆動装置33が配設されている。この分岐用摩擦駆動装置33は、摩擦駆動用帯板状部材28の両側面に圧接可能なモーター駆動の摩擦駆動輪34a,34bを備えている。
前記昇降ガイドレール32a,32bと分岐用摩擦駆動装置33とは、分岐点P1の真下の床下ピット35内に設置された昇降装置36の昇降台36a上に設置されている。昇降装置36は、昇降ガイド機構により垂直平行に昇降自在に支持した昇降台36aを適当なアクチュエーターにより下降限と上昇限との間で昇降駆動するものであり、下降限まで下ろされた昇降ガイドレール32a,32bと分岐用摩擦駆動装置33は、図8及び図9にそれぞれ仮想線で示すように、分岐点P1に進入してくるワーク支持台車2の横動用車輪ユニット11a〜11dや摩擦駆動用帯板状部材28より下側にあって、これらと干渉しない。又、この分岐点P1から合流点P2までの補助台車走行経路L5には、分岐点P1において定位置に停止したワーク搬送用走行体1の補助台車3,4を、両補助台車3,4間の間隔を保ったまま合流点P2まで駆動する複数台の補助台車駆動用摩擦駆動装置37が併設されている。各補助台車駆動用摩擦駆動装置37は、摩擦駆動装置30と同一構造のものであって、各補助台車3,4の縦動用摩擦駆動面27a,27bに圧接する左右一対のモーター駆動の摩擦駆動輪38a,38bを備え、補助台車3,4の走行方向の全長(各台車3,4の縦動用摩擦駆動面27a,27bの全長)より長くない間隔で、補助台車走行経路L5に沿って複数台が並列配置されている。
ワーク搬送用走行体1が分岐点P1に到達して停止したならば、昇降装置36を稼働させて昇降ガイドレール32a,32bと分岐用摩擦駆動装置33を下降限高さから上昇限高さまで上昇させる。この結果、昇降ガイドレール32a,32bが、分岐点P1の定位置で停止しているワーク支持台車2の横動用車輪ユニット11a〜11dの各車輪を介して当該ワーク支持台車2を垂直平行に持ち上げると同時に、分岐用摩擦駆動装置33の一対のモーター駆動の摩擦駆動輪34a,34b間にワーク支持台車2の摩擦駆動用帯板状部材28が相対的に嵌入し、当該摩擦駆動用帯板状部材28の左右両側面に分岐用摩擦駆動装置33の一対のモーター駆動の摩擦駆動輪34a,34bが圧接することになる。
尚、分岐用摩擦駆動装置33の一対のモーター駆動の摩擦駆動輪34a,34bは、上昇限高さに達するまでは左右に開いた状態を維持し、上昇限高さに達すると同時に閉動して摩擦駆動用帯板状部材28の左右両側面に圧接するように構成するのが望ましい。勿論、分岐用摩擦駆動装置33は、一対のモーター駆動の摩擦駆動輪34a,34bの内、第一搬送経路L1の下手側に位置する摩擦駆動輪34aが、分岐点P1の定位置で停止するワーク支持台車2の摩擦駆動用帯板状部材28を受け止めることができる高さとなるように、昇降台36a上ではなく固定フレーム上に設置し、第一搬送経路L1の上手側に位置する摩擦駆動輪34bは、摩擦駆動輪34aとの間で摩擦駆動用帯板状部材28を挟み込む作用位置と、上手側第一搬送経路L1の走行方向の摩擦駆動用帯板状部材28の移動経路より下方の退避位置との間で移動可能に構成することもできる。
何れにしても、分岐点P1において昇降ガイドレール32a,32bによりワーク支持台車2が一定高さまで持ち上げられたとき、図9に示すように、当該昇降ガイドレール32a,32bの往行側第二搬送経路L3側の端部は、分岐点P1を横断している上手側第一搬送経路L1のガイドレール7a,7bの内、往行側第二搬送経路L3に近い側のガイドレール7bに設けられた切欠き分断部を通過して、往行側第二搬送経路L3に敷設された左右一対のガイドレール29a,29bと接続することになる。又、ワーク支持台車2が一定高さまで持ち上げられることにより、補助台車走行経路L5に一定間隔おきに配設されている補助台車駆動用摩擦駆動装置37のモーター駆動の摩擦駆動輪38a,38bの内、分岐点P1から往行側第二搬送経路L3に向かって分岐横動するワーク支持台車2の横動経路と重なる位置にある摩擦駆動輪38bよりもワーク支持台車2が上方に離間することになる。更に、ワーク支持台車2と補助台車3,4との間の連結手段24a,24bは、ワーク支持台車2側の係合部材26が補助台車3,4側の被係合部材25から上方に離脱した連結解除状態となっている。
従って、この状態で分岐用摩擦駆動装置33のモーター駆動の摩擦駆動輪34a,34bを稼働することにより、一定高さまで持ち上げられたワーク支持台車2が摩擦駆動用帯板状部材28を介して分岐用摩擦駆動装置33から推進力を受け、分岐点P1から直角横向きに往行側第二搬送経路L3に向かって横動することになる。尚、このときのワーク支持台車2の横動経路と重なる高さにある補助台車駆動用摩擦駆動装置37のモーター駆動の摩擦駆動輪38bは、往行側第二搬送経路L3に向かってワーク支持台車2が横動するときに、当該ワーク支持台車2の底部に設けられている縦動用車輪ユニット8a〜8d、横動用車輪ユニット11a〜11d、及び摩擦駆動用帯板状部材28などと干渉することなく、当該ワーク支持台車2の下側を相対的に通過できる高さに設けられている。
往行側第二搬送経路L3及び復行側第二搬送経路L4には、図9〜図12に示すように、ワーク支持台車2の摩擦駆動用帯板状部材28を介して当該ワーク支持台車2を駆動する摩擦駆動装置39が併設されている。この摩擦駆動装置39は、摩擦駆動用帯板状部材28の両側面に圧接するモーター駆動の摩擦駆動輪40a,40bを備えたもので、第一搬送経路L1,L2,L6に併設される摩擦駆動装置30と同様に、前後のワーク支持台車2が互いに当接する数珠つなぎ状態でワーク支持台車2を走行させるか又は、ワーク支持台車2を1台ずつ、所定間隔を保持させながら走行させるかに応じて、走行経路方向の設置間隔が設定される。而して、分岐用摩擦駆動装置33により分岐点P1から往行側第二搬送経路L3にワーク支持台車2が送り込まれるとき、その摩擦駆動用帯板状部材28から分岐用摩擦駆動装置33のモーター駆動の摩擦駆動輪31a,31bが外れる前に、最初の摩擦駆動装置39のモーター駆動の摩擦駆動輪40a,40b間に摩擦駆動用帯板状部材28が進入し、それ以降は、この往行側第二搬送経路L3が備える摩擦駆動装置39によってワーク支持台車2が往行側第二搬送経路L3を横向きで走行することになる。
往行側第二搬送経路L3から復行側第二搬送経路L4に移ったワーク支持台車2は、当該復行側第二搬送経路L4に併設された摩擦駆動装置39により駆動されて、往行側第二搬送経路L3を走行するときとは逆向きで当該復行側第二搬送経路L4を走行する。そしてこのワーク支持台車2が、当該復行側第二搬送経路L4に併設された最終の摩擦駆動装置39により下手側第一搬送経路L2への合流点P2に送り出される。
一方、分岐点P1において残された前後2台の補助台車3,4は、この分岐点P1からワーク支持台車2が往行側第二搬送経路L3に送り出された後、補助台車駆動用摩擦駆動装置37によって補助台車走行経路L5上を下手の合流点P2まで送られる。即ち、補助台車駆動用摩擦駆動装置37は、補助台車3,4の走行方向の全長(各台車3,4の縦動用摩擦駆動面27a,27bの全長)より長くない間隔で、補助台車走行経路L5に沿って複数台が並列配置されているので、当該補助台車駆動用摩擦駆動装置37を稼働させて、補助台車3,4の左右両縦動用摩擦駆動面27a,27bに圧接するモーター駆動の摩擦駆動輪38a,38bにより各補助台車3,4を合流点P2に向けて駆動すると、前後両補助台車3,4は、間にワーク支持台車2の上手側第一搬送経路L1における走行方向の長さ分の空間を保持したまま、補助台車走行経路L5上を下手の合流点P2に向かって走行することになる。補助台車駆動用摩擦駆動装置37は、合流点P2の前後両定位置まで2台の補助台車3,4を送り込めるように配設されており、2台の補助台車3,4は、復行側第二搬送経路L4から下手側第一搬送経路L2への合流点P2の前後定位置まで送り込まれて停止する。
一方、合流点P2には、図示省略しているが、分岐点P1に設けられた昇降ガイドレール32a,32bと分岐用摩擦駆動装置33、及びこれらを昇降駆動する昇降装置36と全く同一の、昇降ガイドレールと合流用摩擦駆動装置、及びこれらを昇降駆動する昇降装置が設けられている。従って、上記のように下手側第一搬送経路L2における合流点P2の前後2箇所の定位置に補助台車3,4が待機している状態において、復行側第二搬送経路L4から最終の摩擦駆動装置39により合流点P2にワーク支持台車2が送り出されるとき、この合流点P2に設けられている昇降ガイドレールと合流用摩擦駆動装置、及びこれらを昇降駆動する昇降装置を、分岐点P1における昇降ガイドレール32a,32bと分岐用摩擦駆動装置33、及びこれらを昇降駆動する昇降装置36の動作と逆の動作を以て稼働させることにより、復行側第二搬送経路L4から送り出されるワーク支持台車2を合流用摩擦駆動装置により上昇限高さの昇降ガイドレールで受け継ぎ、合流点P2の定位置まで送り込む。この後、昇降ガイドレールを降下させて、ワーク支持台車2の縦動用車輪ユニット8a〜8dを下手側第一搬送経路L2の左右両ガイドレール7a,7bに移載すると共に、合流用摩擦駆動装置をワーク支持台車2の摩擦駆動用帯板状部材28から下方に逃がし、更に、連結手段24a,24bのワーク支持台車2側の係合部材26を補助台車3,4側の被係合部材25に上から嵌合させる。
上記のように合流点P2において、待機していた前後2台の補助台車3,4間にワーク支持台車2を復行側第二搬送経路L4から送り込んで、各台車2〜4が下手側第一搬送経路L2のガイドレール7a,7b上で連結手段24a,24bにより連結されて、元のワーク搬送用走行体1に復元されたならば、当該下手側第一搬送経路L2に配設されている摩擦駆動装置30を稼働させ、そのワーク搬送用走行体1を駆動して当該下手側第一搬送経路L2上を走行させることができる。下手側第一搬送経路L2の終端に達したワーク搬送用走行体1は、復行側第一搬送経路L6上を経由させて元の上手側第一搬送経路L1に送り込むことができる。
而して、ワーク支持台車2の前後両側に補助台車3,4が連結された状態のワーク搬送用走行体1が、上手側第一搬送経路L1、下手側第一搬送経路L2、及び復行側第一搬送経路L6から成る循環経路を走行するときは、図1及び図2に示すように、中央のワーク支持台車2上のワーク高位置支持手段5で支持されたワーク(自動車ボディー)Wは、当該ワーク高位置支持手段5の折り畳みにより下げられて、このワークWの下側に位置する補助台車3,4上のワーク低位置支持手段16,17により低位置で支持される。このとき、ワーク支持台車2上のワーク高位置支持手段5は、ワークWの下側に折り畳まれるが、完全に折り畳まれて最低支持高さに達する前に、ワークWを支持しているワーク支持アーム12a,12bが補助台車3,4上のワーク低位置支持手段16,17の支持アーム21a,21bによって受け止められるので、ワーク低位置支持手段16,17は、ワーク高位置支持手段5のワーク支持アーム12a,12bを介してワークWを所定の低位置で支持することになる。
上記のように補助台車3,4上のワーク低位置支持手段16,17により低位置でワークWが支持されることにより、作業者は、走行方向に並ぶ3台の台車2〜4によって形成される、ワーク(自動車ボディー)Wの全周囲から張り出す広い作業床を活用して、ワーク(自動車ボディー)Wの周側部に対する各種作業をワーク搬送用走行体1上に搭乗した状態で行なうことができる。勿論このとき、ワーク高位置支持手段5は、その昇降支持ユニット6A,6BがワークWの下側に折り畳まれており、その棒状支持部材13がワークWの左右両側に接近して位置しているだけであるから、ワークWの両側に大型の支柱が存在する場合と比較して、ワークWの周側部に対する各種作業を安全且つ容易に行える。
上手側第一搬送経路L1を走行するワーク搬送用走行体1は、上手側第一搬送経路L1から往行側第二搬送経路L3への分岐点P1の直前に設定された定停止位置で一旦停止される。この定停止位置には、当該定停止位置で停止したワーク搬送用走行体1のワーク支持台車2の左右両側に位置するように、ワーク高位置支持手段5を起立姿勢に切り換えるためのリフターが設置されている。このリフターは、ワーク高位置支持手段5の左右一対の昇降支持ユニット6A,6Bにおける各棒状支持部材13の下側に対して水平に出退移動自在なランニングフォークF(図3の仮想線参照)を備えており、このランニングフォークFを、補助台車3,4側のワーク低位置支持手段16,17で支持されている折り畳み姿勢のワーク高位置支持手段5の棒状支持部材13の下側に進入させた状態で上昇させることにより、ワーク高位置支持手段5が起立姿勢に切り換えられると共に、ロック手段15により自動的にロックされる。このワーク高位置支持手段5を折り畳み姿勢から起立姿勢に切り換えるとき、ワークWを専用の移載装置で一旦ワーク高位置支持手段5上から取り除き、ワーク高位置支持手段5が起立姿勢に切り換えられた後に再び当該ワーク高位置支持手段5上に戻すようにしても良いが、可能ならば、ワークWを支持した状態のままでワーク高位置支持手段5を起立姿勢に切り換えても良い。
上記の状態で往行側第二搬送経路L3に直角横向きに送り出されたワーク支持台車2は、起立姿勢のワーク高位置支持手段5でワークWを高位置で支持した状態で、当該往行側第二搬送経路L3とこれに連なる復行側第二搬送経路L4上を直角横向きに搬送されるが、このときは、図10〜図12に示すように、ワーク(自動車ボディー)Wの前後両端部が、ワーク支持台車2上から搬送方向に対して左右両側に大きく張り出す状態になる。従って、図6にも示すように、往行側第二搬送経路L3及び復行側第二搬送経路L4の左右両側にワーク支持台車2の床面と略同一高さで固定作業床41を敷設しておけば、エンジンや車輪ユニットなどの大型組付け部品を搭載した作業台車を、前記固定作業床41上でワーク(自動車ボディー)Wの前後両端部の下側位置まで走行させ、当該作業台車上の大型組付け部品をワーク(自動車ボディー)Wの前後両端部の底部に取り付ける作業などを、安全な固定作業床41上で遂行することができる。
復行側第二搬送経路L4から合流点P2に送り込まれ、再び補助台車3,4と組み合わされて元のワーク搬送用走行体1の形態となった状態で下手側第一搬送経路L2に送り出されるワーク搬送用走行体1は、この下手側第一搬送経路L2の始端部に設定された定停止位置で一旦停止され、この定停止位置に設置されたリフターにより起立姿勢のワーク高位置支持手段5が折り畳み姿勢に切り換えられる。この下手側第一搬送経路L2の始端部に設定された定停止位置のリフターは、起立姿勢にあるワーク高位置支持手段5の各昇降支持ユニット6A,6Bにおける棒状支持部材13をランニングフォークFにより支持した状態で、当該昇降支持ユニット6A,6Bを起立姿勢にロックしているロック手段15をロック解除状態に切り換えるロック解除手段を備えている。而して、ロックが解除された状態でランニングフォークFにより棒状支持部材13が支持された昇降支持ユニット6A,6Bは、当該ランニングフォークFの降下により内側へ折り畳み、そのワーク支持アーム12a,12bを、補助台車3,4側のワーク低位置支持手段16,17の支持アーム21a,21b上に移載することができる。このとき、ワーク低位置支持手段16,17の支持アーム21a,21bは、予め所定の支持高さにセットされている。このワーク高位置支持手段5を起立姿勢から折り畳む操作は、先に説明したように、ワークWを支持した状態で行っても良いし、ワークWを一時的にワーク高位置支持手段5上から退避させた状態で行っても良い。
先に説明したように、3台の台車2〜4が一体化した状態のワーク搬送用走行体1が上手側第一搬送経路L1と下手側第一搬送経路L2とを走行するとき、補助台車3,4側のワーク低位置支持手段16,17により所定の低位置で支持されたワークWの周側部に対する作業が行えるのであるが、作業内容に応じてワークWの支持高さを変えることができる。即ち、ワーク低位置支持手段16,17の昇降駆動手段20を稼働させて棒状支持部材18を昇降させ、ワーク高位置支持手段5の昇降支持ユニット6A,6B(ワーク支持アーム12a,12b)を介してワークWを支持している支持アーム21a,21bの高さを変えることにより、ワークWの支持高さを変えることができる。勿論、ワーク低位置支持手段16,17のワーク支持高さの変化に伴ってワーク高位置支持手段5の昇降支持ユニット6A,6Bも起伏動作することになるが、ワーク高位置支持手段5の昇降支持ユニット6A,6Bが完全折り畳み姿勢になる最低支持高さよりもワーク低位置支持手段16,17の支持高さを下げたときは、ワークWは、完全折り畳み姿勢の昇降支持ユニット6A,6Bのみによって最低支持高さで支持されることになり、ワーク低位置支持手段16,17はフリーの状態になる。
尚、ワーク高位置支持手段5を構成している昇降支持ユニット6A,6Bの具体構造と作用は、本出願人が先に出願した特願2009−241977において詳細に説明しているが、構造のみを図13に基づいて簡単に説明すると、各昇降支持ユニット6A,6Bの中折れ二連平行リンク機構14は、ワーク支持台車2と中間リンク部材42との間に介装された下側平行リンク対43と、中間リンク部材42と上側リンク部材44との間に介装された上側平行リンク対45とから構成されている。そして各中折れ二連リンク機構14には、下側平行リンク対43と上側平行リンク対45との間の角度を規制する第一係止手段46と、下側平行リンク対43とワーク支持台車2との間の角度を規制する第二係止手段47とから構成されたロック手段15が併設されている。
更に詳細に説明すると、下側平行リンク対43は2本のリンク43a,43bから成り、両リンク43a,43bの一端は、それぞれワーク支持台車2上に前後方向と左右方向とに位置をずらして固定された軸受け48a,48bに前後水平方向の支軸49a,49bにより左右揺動自在に軸支されている。上側平行リンク対45は、中間リンク部材42を挟むように配置された2本のリンク45a,45bから成り、一方のリンク45aの一端と、下側平行リンク対43の一方のリンク43aの遊端と、左右方向水平に配置された中間リンク部材42の一端とが、共通の前後水平方向の支軸50aにより揺動自在に軸支連結されると共に、他方のリンク45bの一端と、下側平行リンク対43の他方のリンク43bの遊端と、左右方向水平に配置された中間リンク部材42の他端とが、共通の前後水平方向の支軸50bにより揺動自在に軸支連結されている。中折れ二連リンク機構14の上側リンク部材44は、棒状支持部材13の長さ方向の略中央部に固着され、その棒状支持部材13の下側で当該棒状支持部材13に対して左右対称位置に軸受け部44a,44bを備えている。而して、上側平行リンク対45の両リンク45a,45bの他端は、前記上側リンク部材44の軸受け部44a,44bにそれぞれ前後水平方向の支軸51a,51bにより揺動自在に軸支連結されている。
上記構成により、各中折れ二連リンク機構14は、正面視においては、ワーク支持台車2側の左右一対の支軸49a,49bと中間リンク部材42側の左右一対の支軸50a,50bとが平行四辺形の各頂点に位置すると共に、中間リンク部材42側の左右一対の支軸50a,50bと棒状支持部材13側の左右一対の支軸51a,51bとが平行四辺形の各頂点に位置することになる。そして側面視では、中間リンク部材42の両外側に隣接して上側平行リンク対45のリンク45a,45bが並列し、更に当該リンク45a,45bの両外側に隣接して下側平行リンク対43のリンク43a,43bが並列する状態となっている。
各中折れ二連リンク機構14に併設されたロック手段15について説明すると、このロック手段15を構成する第一係止手段46は、被係止部材52と、この被係止部材52の先端から切り込み形成された凹部に対して係脱自在な係止片53とから構成されたもので、被係止部材52は、下側平行リンク対43のリンク43aの中間リンク部材42側の端部から当該リンク43aの延長方向に固着突設された帯状板から成り、係止片53は、上側平行リンク対45のリンク45aに、このリンク45aの長さ方向に対して直交し且つ被係止部材52の板面と平行な支軸54により軸支されている。又、ロック手段15を構成する第二係止手段47は、下側平行リンク対43のリンク43aの下端近傍位置に前後水平方向に貫通するように設けられた被係止孔55と、ワーク支持台車2上に取り付けられた支持部材56に被係止孔55に対して嵌合離脱自在に支持された係止ピン57とから構成されている。
更に、各中折れ二連リンク機構14には、下側平行リンク対43に対する上側平行リンク対45の展開角度を制限するストッパー58,59が併設されている。ストッパー58は、リンク43aの側面に固着されたストッパー部材58aと、リンク45aの中間リンク部材42側の端部周面に固着されたストッパー部材58bとから構成されて、両ストッパー部材58a,58bの当接により、下側平行リンク対43のリンク43aと上側平行リンク対45のリンク45aとの間の展開角度を制限する。又、ストッパー59は、リンク43bの側面に固着されたストッパー部材59aと、リンク45bの中間リンク部材42側の端部周面に固着されたストッパー部材59bとから構成されて、両ストッパー部材59a,59bの当接により、下側平行リンク対43のリンク43bと上側平行リンク対45のリンク45bとの間の展開角度を制限する。勿論、両ストッパー58,59が制限するリンク43a,45a間の展開制限角度とリンク43b,45b間の展開制限角度とは同一である。又、ストッパー58,59の内、何れか一方のストッパーのみを採用しても良い。
図13は、中折れ二連リンク機構14を備えた昇降支持ユニット6A,6Bの基本構造を示しているに過ぎず、先の先願に記載したように改変できるものである。勿論、上記構成の昇降支持ユニット6A,6Bに起伏駆動用のアクチュエーターを組み込むこともできる。
次に、補助台車3,4上のワーク低位置支持手段16,17の別実施例について説明する。図14及び図15に示すワーク低位置支持手段16,17は、先の実施例の昇降駆動手段20に代えて、走行経路に沿って床面上に敷設されたカムレールにより棒状支持部材18を昇降させて所定の支持高さで保持できるように構成したものである。即ち、ワーク低位置支持手段16,17の棒状支持部材18には、その長さ方向の両端近傍2箇所に、補助台車3,4に取り付けられた左右一対の昇降ガイド60a,60b及び61a,61bを上下方向に貫通する昇降ロッド62a,62b及び63a,63bが取り付けられ、これら各昇降ロッド62a〜63bの下端に軸支されたカム従動ローラー64a,64b及び65a,65bが、走行経路に沿って床面上に敷設された左右一対のカムレール66a,66b及び67a,67b上を転動するように構成している。勿論、両ワーク低位置支持手段16,17の棒状支持部材18は、常に同一高さを保つように同期して昇降させる必要があるので、ワーク低位置支持手段16を昇降制御するカムレール66a,66bとワーク低位置支持手段17を昇降制御するカムレール67a,67bとは、同一形状、同一サイズのものを、ワーク低位置支持手段16,17の台車走行方向の間隔だけ台車走行方向にずらして敷設している。
このカムレール制御方式のワーク低位置支持手段16,17によれば、ワーク搬送用走行体1の走行に伴って、特定の区間ごとにカムレール66a,66b及び67a,67bの高さを変えることにより、区間ごとにワーク低位置支持手段16,17により支持されるワークWの高さを自動的に変えることができる。
図16〜図18に示すワーク低位置支持手段16,17の別実施例について説明すると、このワーク低位置支持手段16,17では、支持高さH1〜H3の異なる3つのワーク支持体68〜70が使用されている。各ワーク支持体68〜70は、支持高さの高いものが外側に位置するように互いに嵌合された門形枠材から構成され、その両脚部の下端が、補助台車3,4のワーク支持台車2に隣接する端部上に左右一対の左右水平支軸71a,71bにより起伏自在に軸支されている。そして各ワーク支持体68〜70の両脚部からは、これら各ワーク支持体68〜70が起立する支持姿勢にあるときに、隣接するワーク支持台車2の上側に延出するストッパーアーム68a〜70aが連設され、これらストッパーアーム68a〜70aの下側にワーク支持台車2の上面に当接する当接部68b〜70bが設けられている。
上記構成のワーク低位置支持手段16,17によれば、ワーク支持体68〜70からワークWを支持させる高さH1〜H3に基づいて選択した1つのワーク支持体、例えば中間支持高さH2のワーク支持体69を左右水平支軸71a,71bの周りに回動起立させて、そのストッパーアーム69aの当接部69bを隣接するワーク支持台車2の上面に当接させる。他の支持高さH1のワーク支持体68と支持高さH3のワーク支持体70は、左右水平支軸71a,71bの周りに補助台車3,4の上面側へ回動倒伏させる。これらワーク支持体69の起立姿勢とワーク支持体68,70の倒伏姿勢は、それぞれ重力で保持される。ワーク支持高さを変えるときは、最低支持高さH1のワーク支持体68又は最高支持高さH3のワーク支持体70を起立させて、そのストッパーアーム68aの当接部68b又はストッパーアーム70aの当接部70bを隣接するワーク支持台車2の上面に当接させ、中間支持高さH2のワーク支持体69は倒伏姿勢に切り換えれば良い。尚、ワーク支持体68〜70を起立姿勢にしたとき、その上端(ワーク支持部)がワーク支持台車2側へ寄る方向に若干傾斜するように構成している。
上記構成において、ワーク支持台車2のワーク高位置支持手段5における昇降支持ユニット6A,6Bを折り畳むと、両昇降支持ユニット6A,6Bがワーク低位置支持手段16,17のワーク支持体68〜70の内、起立姿勢に保持されている1つのワーク支持体に支持されることになるが、この図示例では、両昇降支持ユニット6A,6Bの棒状支持部材13の前後両突出端部が前記ワーク支持体68〜70で支持されるように構成されている。而して、ワーク高位置支持手段5の折り畳み状態にある昇降支持ユニット6A,6Bに支持されたワークWは、当該昇降支持ユニット6A,6Bが棒状支持部材13を介して支持される補助台車3,4上のワーク低位置支持手段16,17の支持高さ、即ち、当該ワーク低位置支持手段16,17のワーク支持体68〜70の内、起立姿勢に保持されている1つのワーク支持体の支持高さH1〜H3で支持されることになる。このとき、昇降支持ユニット6A,6Bを介してワークWを支持することになる起立姿勢のワーク支持体68〜70に作用する下向きの荷重は、補助台車3,4の端部でのみ受け止められるのではなく、ストッパーアーム68a〜70aの当接部68b〜70bを介してワーク支持台車2の両端部で支持されることになるので、補助台車3,4の安定性が高められる。
尚、補助台車3,4に設けられるワーク低位置支持手段16,17の構成は、上記各実施例のものに限定されない。例えばジャッキやリフターと呼称されるような各種の昇降支持装置で、その支持高さの切換えも、人力で行うもの、流体圧シリンダー駆動で行うもの、モーター駆動で行うものなど、各種の昇降支持装置が利用できる。更に、図示省略したが、走行経路上の定停止位置において床側に設置した昇降駆動手段により、当該定停止位置で停止したワーク搬送用走行体1の補助台車3,4のワーク低位置支持手段16,17の支持高さを変えるように構成することができる。この場合、床側の昇降駆動手段が待機状態にあるとき、この上をワーク搬送用走行体1が支障なく通過できるように構成しなければならない。又、床側の昇降駆動手段で昇降駆動されて支持高さが変えられるワーク低位置支持手段16,17は、変えられた支持高さで自動ロックが掛かるように構成し、床側の昇降駆動手段で昇降駆動するとき、そのロックを自動解除できるように構成することになる。勿論、ワーク低位置支持手段16,17の昇降するワーク支持部と連動する昇降ロッドを補助台車3,4の下側に突出させ、この昇降ロッドを床側の昇降駆動手段で昇降駆動させるように構成しても良いが、ワーク低位置支持手段16,17が設けられる補助台車3,4の端部は、支持されるワークWの下側にあるので、当該補助台車3,4の端部に開口部を設け、この開口部を通じて床側の昇降駆動手段の昇降部材が昇降し、ワーク低位置支持手段16,17の昇降するワーク支持部を直接支持して昇降させるように構成することも可能である。
本発明のワーク搬送設備は、自動車ボディーの周側部に対する作業を行なうトリムラインやファイナルラインと、自動車ボディーの前後両端部の下側に対するエンジンや車輪ユニットなどの台車搬送される大型組付け部品の組付け作業をおこなうシャーシーラインから成る自動車組立てラインとして、効果的に活用できる。
1 ワーク搬送用走行体
2 ワーク支持台車
3,4 補助台車
5 ワーク高位置支持手段
8a〜8d,9a〜9d,10a〜10d 縦動用車輪ユニット
7a,7b,29a,29b ガイドレール
11a〜11d 横動用車輪ユニット
12a,12b ワーク支持アーム
13,18 棒状支持部材
14 中折れ二連リンク機構
15 ロック手段
16,17 ワーク低位置支持手段
20 昇降駆動手段
21a,21b 支持アーム
23 減速機付きモーター
24 連結手段
27a,27b 縦動用摩擦駆動面
28 摩擦駆動用帯板状部材
30,33,37,39 摩擦駆動装置
32a,32b 昇降ガイドレール
36 昇降装置
41 固定作業床
60a〜61b 昇降ガイド
62a〜63b 昇降ロッド
64a〜65b カム従動ローラー
66a〜67b カムレール
68a〜70a ストッパーアーム
68b〜70b 当接部
L1 上手側第一搬送経路
L2 下手側第一搬送経路
L3 往行側第二搬送経路
L4 復行側第二搬送経路
L5 補助台車走行経路
L6 復行側第一搬送経路
P1 分岐点
P2 合流点
W ワーク(自動車ボディー)

Claims (6)

  1. ワーク搬送経路は、第一搬送経路と当該第一搬送経路に対して直角横向きに分岐する第二搬送経路とを備え、ワーク搬送用走行体は、長さ方向が前記第一搬送経路と平行な向きのワークの長さ方向中央部を支持するワーク支持台車と、このワーク支持台車の第一搬送経路における走行方向前後に隣接して前記ワークの長さ方向両端部下側に位置する2台の補助台車とから構成され、第一搬送経路には、ワーク支持台車と補助台車とを一体に走行させるワーク搬送用走行体駆動手段が併設され、第一搬送経路と第二搬送経路との分岐点には、2台の補助台車を第一搬送経路上に残してワーク支持台車のみを第二搬送経路へ直角横向きに分岐導入させる台車分岐手段が配設され、第二搬送経路には、ワーク支持台車を、第一搬送経路における当該ワーク支持台車の走行方向に対し直角横向きに走行させるワーク支持台車駆動手段が併設されたワーク搬送設備において、
    前記ワーク支持台車には、ワークを高位置で支持する起立姿勢と、ワークの下側でワーク支持台車上に倒伏した折り畳み姿勢とに切り換え自在なワーク高位置支持手段が設けられ、
    2台の前記補助台車には、折り畳み姿勢の前記ワーク高位置支持手段よりも高い位置でワークの長さ方向前後2箇所を当該ワークの下側で各別に支持するワーク低位置支持手段が設けられている、ワーク搬送設備。
  2. ワーク支持台車上の前記ワーク高位置支持手段は、ワークを支持した状態で走行経路脇のリフターにより昇降駆動されるもので、ワークを高位置で支持する起立姿勢においてロックするためのロック手段を備えている、請求項1に記載のワーク搬送設備。
  3. 補助台車上の前記ワーク低位置支持手段は、前記ワーク支持台車上の前記ワーク高位置支持手段を介してワークを支持する、請求項1又は2に記載のワーク搬送設備。
  4. 補助台車上の前記ワーク低位置支持手段は、折り畳み姿勢の前記ワーク高位置支持手段よりも高い複数の高さでワークを支持できる支持高さ可変構造である、請求項1〜3の何れか1項に記載のワーク搬送設備。
  5. 補助台車上の前記ワーク低高さ支持手段は、昇降自在な支持部材を備え、この支持部材が走行経路側に敷設されたカムレールによりワーク支持高さに保持される、請求項1〜4の何れか1項に記載のワーク搬送設備。
  6. 補助台車上の前記ワーク低高さ支持手段は、ワーク支持台車に隣接する補助台車の端部上に起伏自在に軸支されたワーク支持体を備え、このワーク支持体には、当該ワーク支持体がワーク支持姿勢にあるとき、隣接するワーク支持台車上に当接する当接部が連設されている、請求項1〜4の何れか1項に記載のワーク搬送設備。
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