JP2011165771A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェハの反りを抑制し、製造コストを低減することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】まず、デバイス基板101の裏面と、熱酸化膜103が形成された支持基板102のおもて面とを、熱酸化膜103を介して貼り合せる。ついで、熱処理によって、デバイス基板101と熱酸化膜103との界面の化学結合を促進させる。ついで、デバイス基板101のおもて面に、おもて面素子構造を形成する。ついで、支持基板102の裏面側の外周に沿ってリブ22を形成して補強部とし、支持基板102の裏面の中央部21のみを薄くする。このとき、支持基板102を貫通し、デバイス基板101に達するまで除去して、デバイス基板101を所望の厚さにする。これにより、支持基板102の裏面側に、デバイス基板101の裏面が露出する。ついで、支持基板102の裏面側に露出するデバイス基板101の裏面に、裏面素子構造を形成する。
【選択図】図4

Description

この発明は、半導体装置の製造方法に関する。
IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などのパワーデバイスは、比較的大きな電力を制御する目的や整流する目的で用いられている。近年、IGBTでは、高性能化および低コスト化が重要な課題となっている。このため、スイッチング損失の低減と高速スイッチング特性の改善が可能であり、尚且つ低コスト化が可能であるノンパンチスルー型IGBTが主流となっている。そして、IGBTの特性をさらに向上させるために、フィールドストップ(以下、FSとする)層を用いた薄型のIGBT構造が用いられるようになっている。
以下、本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。
図36は、フィールドストップ型IGBTの構造について示す断面図である。図36に示すように、フィールドストップ型IGBTでは、ウェハのおもて面側に形成される表面構造(以下、おもて面素子構造とする)として、例えば、n-ドリフト層3の表面層に、pベース領域4が設けられている。また、pベース領域4の表面層の一部に、n+エミッタ領域5が設けられている。そして、n+エミッタ領域5を貫通し、n-ドリフト層3に達するトレンチ10が設けられている。トレンチ10の内部には、ゲート酸化膜6を介してゲート電極7が設けられている。また、ゲート酸化膜6およびゲート電極7の上には絶縁膜11が設けられている。エミッタ電極8は、pベース領域4およびn+エミッタ領域5に接する。また、エミッタ電極8は、絶縁膜11によってゲート電極7と絶縁されている。
ウェハの裏面側に形成される表面構造(以下、裏面素子構造とする)として、n-ドリフト層3の表面層に、n+バッファ層2およびp+コレクタ層1がこの順で設けられている。コレクタ電極9は、p+コレクタ層1に接する。このようなFS型IGBTでは、n+バッファ層2をフィールドストップ層として用いている。これにより、キャリアの低注入、高輸送効率という効果を奏しながら、ノンパンチスルー構造よりもベース層を薄くすることで更なるオン電圧、ターンオフ損失特性が改善されたものとなっている。
図37〜図39は、従来のフィールドストップ型IGBTの製造方法について示す断面図である。FS型IGBTを作製する基板には、例えば浮遊帯(FZ:Floating Zone)法によるシリコン(Si)ウェハ(以下、FZウェハとする)が用いられる。まず、図37に示すように、n-ドリフト層3となるn型のFZウェハのおもて面側におもて面素子構造を形成する。ついで、図38に示すように、所望の素子特性を得ることができる適正な厚さまで、FZウェハの裏面を例えば研磨やエッチングによって除去して薄くする。ついで、図39に示すように、FZウェハの裏面側に、裏面素子構造として、n+バッファ層2およびp+コレクタ層1を形成する。ついで、p+コレクタ層1に接するコレクタ電極9を形成することにより、図36に示すFS型IGBTが完成する。
図38に示すようにウェハを薄化する方法として、おもて面素子構造を形成したウェハのおもて面に、ウェハを支持する基板を接着剤や単結晶シリコン層で接着し、ウェハの裏面側から研磨やエッチングを行う方法が提案されている。また、別の方法として、ウェハ支持部に吸着された半導体ウェハ上に、モータにより高速回転している円板状でウェハの直径より小さい直径の研磨部が下がってきて、ウェハの内周部のみ研磨する方法が提案されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
ここで、FZウェハを用いたFS型IGBTは、例えばLSI(Large−Scale Integration)などの情報デバイスに用いられるチョクラルスキー(CZ:Czochralski)法によるシリコンウェハ(以下、CZウェハとする)を用いた場合に比べて製造コストが高くなってしまう。また、上述した方法でFS型IGBTを作製した場合、FZウェハの薄化によってFZウェハの厚みの多くは除去され捨てられてしまうため、経済的に無駄が多く、製造コストが高くなってしまう。
このような問題を解消する方法として、例えば、SOI構造のIGBTを作製する方法を応用し、予め薄く仕上げられたFZウェハを、FZウェハよりも安価なCZウェハに貼り合せる方法が提案されている。このような方法を用いることで、薄化によってFZウェハの厚みの多くが除去されてしまうことを回避することができ、製造コストが抑えられる。また、予め薄く仕上げられたFZウェハはCZウェハによって補強される。このため、FZウェハの剛性が維持され、製造工程中におけるウェハ破損などのリスクが回避される。
このようにウェハ同士を貼り合せる方法として、高抵抗の第1の基板の第1の面に第1導電型のバッファ層を形成するとともに、前記バッファ層より浅い位置に第2導電型のドレイン層を形成する工程と、前記第1の基板の第1の面の表面に前記ドレイン層を覆う第1の絶縁膜を形成する工程と、第1の面に第2の絶縁膜を有する第2の基板を、前記第2の絶縁膜を前記第1の絶縁膜に接触させて前記第1の基板に接合する工程と、前記第1の基板の前記第1の面と反対の第2の面を研磨し、所定の耐圧に対応する厚みにする工程と、前記第1の基板の第2の面にベース領域、ソース領域、およびゲート電極を含むMOSゲート構造を形成する工程と、前記第2の基板および第1、第2の絶縁膜を除去する工程とを具備する方法が提案されている。ここで、第2の基板は、研磨され、除去される(例えば、下記特許文献2参照。)。
また、別の方法として、第1導電型の第1の基板の一方の面に、当該第1の基板より高不純物濃度の第1導電型の第2の半導体層を形成する工程と、前記第1の基板の前記第2の半導体層が形成されている面に、両方の基板表面に形成された酸化膜層により第2の基板を接着する工程と、前記第1の基板の他方の面に絶縁ゲート型電界効果トランジスタ素子を形成する工程と、酸化膜層をエッチングして除去し、前記第1の基板から前記第2の基板を取り外す工程と、この第1の基板の前記第2の基板が取り外された面に、前記第2の半導体層より高濃度の第2導電型の半導体層を形成する工程と、この第2導電型の半導体層にオーミック接触する第2の電極を形成する工程とを有する方法が提案されている。ここで、酸化膜層は、両方の基板を酸化処理して形成される(例えば、下記特許文献3参照。)。
特開平05−121384号公報 特開2002−261282号公報の図12等 特開2002−261281号公報
しかしながら、上述した特許文献2や特許文献3の技術を用いたとしても、遅くとも素子構造が形成されるウェハ(以下、デバイス基板とする)の裏面に裏面電極(コレクタ電極)を形成する前に、デバイス基板を薄化しなければならない(例えば、図38参照)。デバイス基板の薄化によって、素子特性を所望の電圧領域に応じた特性とすることができるが、デバイス基板の剛性は著しく低下してしまう。このため、その後の工程において、デバイス基板が大きく反ってしまい、デバイス基板にワレや破損が生じてしまう可能性が高くなる。また、この薄化によって、デバイス基板の取り扱いが著しく困難となる恐れがある。
さらに、上述した特許文献2や特許文献3の技術では、デバイス基板を補強するために用いたウェハ(以下、支持基板とする)は、デバイス基板から、研削、研磨またはエッチングなどによって除去される。このため、製造工程が完了したときには、支持基板はなくなってしまい、再利用することができないため、製造コストが増大してしまう。また、弗酸(HF)系のエッチング液を用いてデバイス基板と支持基板の間の接着剤や単結晶シリコン層を溶解する場合、デバイス基板(支持基板含む)をエッチング液に10時間以上浸す必要がある。このため、デバイス基板表面の素子構造を保護膜によって保護したとしても、素子構造として形成された酸化膜層などを保護することができず、IGBTの信頼性が損なわれてしまう。
このような傾向は、特に8インチ径などの大口径ウェハにおいて顕著に現れる。近年、製造コストを低減するにあたり、8インチ径などへの大口径化は必須となっている。このため、製造コストを抑えて、低損失で高効率なIGBTを作製するためには、大口径ウェハにおいて、ウェハの剛性を向上することが重要となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ウェハの反りを抑制する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。また、製造コストを低減する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面と、第1主面に酸化膜を有する第2基板の当該第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第1基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去する除去工程と、前記除去工程によって露出された前記第1基板の前記第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1に記載の発明において、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記除去工程の前に、前記第2基板を第2主面側から、当該第2基板の厚さを一様に薄くする第2基板薄化工程をさらに含み、前記除去工程では、薄化された前記第2基板の前記第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去することを特徴とする。
また、請求項3の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1主面に酸化膜を有し、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の当該第1主面と、第2基板の第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第2基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去する除去工程と、前記除去工程によって露出された前記第1基板の前記第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項3に記載の発明において、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記除去工程の前に、前記第2基板を第2主面側から、当該第2基板の厚さを一様に薄くする第2基板薄化工程をさらに含み、前記除去工程では、薄化された前記第2基板の前記第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去することを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面と、第2基板の第1主面とを貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第1基板と前記第2基板との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去する除去工程と、前記除去工程によって露出された前記第1基板の前記第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項5に記載の発明において、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記除去工程の前に、前記第2基板を第2主面側から、当該第2基板の厚さを一様に薄くする第2基板薄化工程をさらに含み、前記除去工程では、薄化された前記第2基板の前記第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去することを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、前記第1基板の前記裏面素子構造が形成された前記第1主面と、第1主面に酸化膜を有する第2基板の当該第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第1基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項8の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、前記第1基板の前記裏面素子構造の表面に酸化膜が形成された前記第1主面と、第2基板の第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第2基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項8に記載の発明において、裏面素子構造形成工程では、前記第1基板の前記第1主面に、前記裏面素子構造を形成する熱拡散によって前記酸化膜が形成されることを特徴とする。
また、請求項10の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項7〜9のいずれか一つに記載の発明において、前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板の当該第2主面側から除去する除去工程と、前記第2基板の前記第2主面の前記中央部に、前記第1基板の前記第1主面を露出する露出工程と、をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項10に記載の発明において、前記除去工程では、前記第2基板の前記第2主面側から、当該第2基板の当該第2主面の前記中央部の厚みを薄くするように除去し、前記露出工程では、前記除去工程で残した前記第2基板の前記第2主面の前記中央部と、前記酸化膜とを除去して、前記第1基板の前記第1主面を露出することを特徴とする。
また、請求項12の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項10に記載の発明において、前記除去工程では、前記第2基板の前記第2主面の前記中央部を貫通し、かつ当該第2基板の当該第2主面の当該中央部に露出する前記酸化膜の厚みを薄くするように除去し、前記露出工程では、前記除去工程で残した前記第2基板の前記第2主面の前記中央部に露出する前記酸化膜を除去して、前記第1基板の前記第1主面を露出することを特徴とする。
また、請求項13の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、第2基板の第1主面に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を形成し、当該シリコン膜を酸化性雰囲気中で熱処理することによって酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、前記第1基板の前記裏面素子構造が形成された前記第1主面と、前記第2基板の前記第1主面とを、前記酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第1基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項14の発明にかかる半導体装置の製造方法は、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、前記第1基板の前記第1主面の前記裏面素子構造の表面に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を形成し、当該シリコン膜を酸化性雰囲気中で熱処理することによって酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、前記第1基板の前記裏面素子構造が形成された前記第1主面と、前記第2基板の前記第1主面とを、前記酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、熱処理することによって、前記第2基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項15の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項13または14に記載の発明において、前記第1基板の第2主面に、保護膜を形成する保護膜形成工程と、少なくとも前記第1基板と前記第2基板との間の前記酸化膜をエッチング液に浸し、当該酸化膜を除去する酸化膜除去工程と、をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項16の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項15に記載の発明において、前記酸化膜除去工程では、弗酸系のエッチング液を用いることを特徴とする。
また、請求項17の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項13〜16のいずれか一つに記載の発明において、前記酸化膜形成工程では、CVD法によって前記シリコン膜を形成することを特徴とする。
また、請求項18の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項7〜17のいずれか一つに記載の発明において、前記熱処理工程の後、前記おもて面素子構造形成工程の前に、前記第1基板を前記第2主面側から除去し、当該第1基板を前記第1半導体領域の厚さに応じて薄くする第1基板薄化工程をさらに含むことを特徴とする。
また、請求項19の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜18のいずれか一つに記載の発明において、おもて面素子構造形成工程では、おもて面素子構造として、少なくとも第2導電型の第2半導体領域および第1導電型の第3半導体領域を形成することを特徴とする。
また、請求項20の発明にかかる半導体装置の製造方法は、請求項1〜19のいずれか一つに記載の発明において、前記裏面素子構造形成工程では、裏面素子構造として少なくとも第1導電型の第4半導体領域および第2導電型の第5半導体領域を形成することを特徴とする。
上述した発明によれば、第1半導体領域の厚さに応じたほぼ所望の厚さを有する第1基板に、酸化膜を介して第2基板を貼り合せることで、薄い第1基板を補強する。また、第1基板と第2基板を貼り合せた基板(貼り合せ基板)には、外周端部が形成される。このため、予め薄く仕上げられた第1基板の剛性を向上することができる。また、予め第1半導体領域の厚さに応じた厚さで形成された第1基板を用いるため、製造工程の途中で薄化され捨てられてしまうデバイス基板の厚みを少なくすることができる。また、例えば1本のインゴットから第1基板を切断する際に、第1半導体領域の厚さに応じた厚さで予め薄く、デバイス基板101を切断することができる。このため、1本のインゴットから作製されるデバイス基板の枚数を、従来の製造方法によって製造工程途中で薄化される厚みだけ厚く切断されたデバイス基板の枚数よりも多く作製することができる。これにより、製造コストを低減することができる。
また、請求項5,6によれば、第1基板の裏面または第2基板のおもて面に酸化膜を形成する工程を減らすことができる。これにより、酸化膜を形成する工程を行う分の製造コストを低減することができる。
また、請求項7〜12の発明によれば、第1基板を薄化する前に、第1基板の裏面に、裏面素子構造を形成することができる。
また、請求項13〜17の発明によれば、第1基板の裏面に裏面素子構造を形成した後に、第1基板と第2基板とを、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化することで形成された酸化膜を介して貼り合せることによって、デバイス基板を補強する。また、このため、エッチングによって、第1基板から第2基板を剥がすことができ、第1基板が除去されずに残る。また、酸化膜はアモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化することで形成されている。このため、酸化膜を除去するためのエッチング時間を短くすることができる。これにより、エッチング液に浸した第2基板が劣化することを防止することができる。したがって、第1基板から取り外した後の第2基板を再利用することができる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法によれば、ウェハの反りを抑制することができるという効果を奏する。また、製造コストを低減することができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態3にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態6にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態7にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 実施の形態9にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。 フィールドストップ型IGBTの各領域の形成条件について示す図である。 フィールドストップ型IGBTの電気的特性について示す特性図である。 フィールドストップ型IGBTの電気的特性について示す特性図である。 フィールドストップ型IGBTの電気的特性について示す特性図である。 フィールドストップ型IGBTの構造について示す断面図である。 従来のフィールドストップ型IGBTの製造方法について示す断面図である。 従来のフィールドストップ型IGBTの製造方法について示す断面図である。 従来のフィールドストップ型IGBTの製造方法について示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1〜図5は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。例えばトレンチ構造のフィールドストップ(FS)型IGBTの製造方法について説明する。まず、図1に示すように、デバイス基板(第1基板)101と、支持基板(第2基板)102を準備する。ついで、デバイス基板101の裏面(第1主面)を、おもて面(第2主面)と同様に鏡面研磨する(図示省略)。また、支持基板102のおもて面(第1主面)を鏡面研磨する(図示省略)。支持基板102の裏面(第2主面)を、おもて面と同様に鏡面研磨してもよい(以下、鏡面研磨工程とする)。
デバイス基板101のおもて面には、後述する工程においてFS型IGBTのおもて面素子構造が形成される。デバイス基板101は、FS型IGBTのn-ドリフト領域(第1半導体領域)と同一の導電型(第1導電型)で、同一の不純物濃度を有する。また、デバイス基板101は、例えばインゴットなどから、予めn-ドリフト領域の厚さに応じた所望の厚さに、後の工程における研削やエッチングなどにより除去されるデバイス基板101の厚さ(以下、研削しろとする)を足し合せた厚さで切断されることで形成される。つまり、デバイス基板101は、製造工程の途中でn-ドリフト領域を薄化する従来の製造方法(以下、従来の製造方法とする)で用いられる基板の厚みよりも薄く形成されている。n-ドリフト領域の厚さに応じた所望の厚さとは、おもて面素子構造および裏面素子構造をイオン注入によって形成する場合は、例えばn-ドリフト領域にイオン注入によって形成される領域の厚さを含めた厚さである。一方、おもて面素子構造および裏面素子構造をエピタキシャル成長によって形成する場合は、例えばほぼn-ドリフト領域の厚さである。デバイス基板101として、例えば浮遊帯(FZ:Floating Zone)法によるシリコンウェハ(FZウェハ)を用いてもよい。
ここで、n-ドリフト層の厚さは、例えば耐圧に応じて決定される。具体的には、例えば、耐圧が1200VのIGBTを作成する場合、n-ドリフト層の厚さを120μmから130μm程度にすることで、十分に所望の性能を得ることができる。また、耐圧が600VのIGBTを形成する場合、n-ドリフト層の厚さを60μmから70μm程度にすればよい。
支持基板102のおもて面には、熱酸化膜103が形成されている。熱酸化膜103は、例えば酸化性雰囲気下で熱処理することによって形成される。熱酸化膜103を形成する熱処理方法として、例えばドライ酸素を用いたドライ酸化や、酸素(O2)と水素(H2)を用いたパイロジェニック酸化、バブリング酸化などを用いてもよい。支持基板102のおもて面は鏡面研磨されているため、対向するデバイスウェハの鏡面研磨面との密着性が向上し、その結果強固な接合面を得ることができる。支持基板102として、例えばデバイス基板101よりも安価なシリコン基板を用いるのがよい。具体的には、支持基板102として、例えばチョクラルスキー(CZ:Czochralski)法によるシリコンウェハ(CZウェハ)を用いてもよい。
ついで、図2に示すように、デバイス基板101の裏面と、熱酸化膜103が形成された支持基板102のおもて面とを、熱酸化膜103を介して貼り合せる(貼り合せ工程)。このとき、水素結合やファンデルワールス力などの弱い引力によって、デバイス基板101と支持基板102のおもて面に形成された熱酸化膜103との結合状態が維持される。また、貼り合せ工程では、デバイス基板101と支持基板102を洗浄し乾燥させた後、両基板のノッチを合わせて貼り合せるのがよい。洗浄液として、例えばアンモニア(NH4OH)と過酸化水素(H22)をからなる薬液、塩酸(HCl)や塩酸と過酸化水素からなる薬液、および半導体装置の製造工程において用いる各種薬液を用いてもよい。
ついで、酸素を含む雰囲気中で熱処理することによって、デバイス基板101と熱酸化膜103との界面の化学結合を促進させる(熱処理工程)。このとき、デバイス基板101の裏面、熱酸化膜103および支持基板102のおもて面で、水(H2O)が内方拡散または外方拡散してシロキサン結合(Si−O−Si)による強い結合力が生じ、デバイス基板101と支持基板102とが強固に結合される。このように、従来よりも薄く形成されたデバイス基板101の裏面に支持基板102のおもて面を固着し、デバイス基板101を補強する。
ついで、図3に示すように、デバイス基板101のおもて面に、おもて面素子構造(図36参照)を形成する(おもて面素子構造形成工程)。おもて面素子構造として、n-ドリフト層3となるデバイス基板101のおもて面の表面に、pベース領域4(第2半導体領域)を形成する。ついで、pベース領域4の表面層の一部に、n+エミッタ領域5(第3半導体領域)を形成する。そして、n+エミッタ領域5およびpベース領域4を貫通し、n-ドリフト層3に達するトレンチ10を形成する。ついで、トレンチ10の内部に、ゲート酸化膜6を介してゲート電極7を形成する。ついで、ゲート酸化膜6およびゲート電極7の上に絶縁膜11を形成する。pベース領域4およびn+エミッタ領域5に接するエミッタ電極8を形成する。エミッタ電極8は、絶縁膜11によってゲート電極7と絶縁する。上述したおもて面素子構造形成工程では、おもて面素子構造として、少なくともpベース領域4およびn+エミッタ領域5が形成されていればよい。
ついで、図4に示すように、支持基板102の裏面側の外周に沿った周辺部の全周または一部をリング状にリブ(外周端部)22として残して補強部とし、支持基板102の裏面の中央部21のみを薄くする(除去工程)。このとき、支持基板102を貫通し、デバイス基板101に達するまで、例えばデバイス基板101の研削しろなどを除去して、デバイス基板101を所望の厚さにする。つまり、支持基板102の裏面の中央部21は完全に除去され、かつ支持基板102の裏面の中央部21と同じ幅で熱酸化膜103も除去される。これにより、デバイス基板101と支持基板102とを貼り合せた基板(以下、貼り合せ基板とする。)の支持基板102側に、デバイス基板101の裏面が露出する。リブ22は、例えば幅を1〜5mmとし、高さを120〜800μmとしてもよい。また、リブ22の幅が広いほど補強部としての強度を高くすることができる。支持基板102をリブ(外周端部)22として残し、かつデバイス基板101の裏面を露出させることで、デバイス基板101をリブ22によって補強した状態で、デバイス基板101の裏面に裏面素子構造を形成することができる。
ここで、支持基板102の裏面の中央部21とは、デバイス基板101のおもて面のおもて面素子構造部100が形成された領域に対して反対側の、支持基板102の裏面の領域である。つまり、貼り合せ基板として、デバイス基板101のおもて面側におもて面素子構造部100が形成されていない外周端部が支持基板102の裏面の中央部21よりも厚くなったリブ構造を有するウェハ20が形成される。図示省略するが、おもて面素子構造部100には、複数のチップのおもて面素子構造が格子状に形成されている。除去工程では、例えば、研磨またはエッチングもしくはその両方を組み合わせた方法を用いてもよい。エッチングの具体的な方法としては、例えば混酸エッチングや、アルカリエッチング、有機酸エッチングなどを用いてもよい。
ついで、図5に示すように、貼り合せ基板の支持基板102側に露出するデバイス基板101の裏面に、裏面素子構造(図36参照)を形成する(裏面素子構造形成工程)。裏面素子構造として、デバイス基板101の裏面の表面層に、n+バッファ層2(第4半導体領域)およびp+コレクタ層1(第5半導体領域)をこの順で形成する。ついで、p+コレクタ層1に接するコレクタ電極を形成する。上述した裏面素子構造形成工程では、裏面素子構造として、少なくともn+バッファ層2およびp+コレクタ層1が形成されていればよい。また、n+バッファ層2およびp+コレクタ層1は、例えばリン(P)やボロン(B)、アンチモン(Sb)などのドーパントを、デバイス基板101の裏面にイオン注入し、熱拡散することによって形成してもよいし、これらのドーパントを適宜導入したエピタキシャル層を形成してもよい。また、このとき、おもて面素子構造のうち、まだ形成されていない領域を形成してもよい。ついで、デバイス基板101のおもて面素子構造部100を個々のチップに切り分けることで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、n-ドリフト領域3の厚さに応じた所望の厚さを有するデバイス基板101に、熱酸化膜103を介して支持基板102を貼り合せることで、薄いデバイス基板101を補強する。このため、予め薄く仕上げられたデバイス基板101の剛性を向上することができる。これにより、デバイス基板101におもて面素子構造や裏面素子構造を形成する工程において、デバイス基板101の反りを抑制することができる。また、デバイス基板101と支持基板102を貼り合せた基板(貼り合せ基板)には、リブ22が形成される。これにより、裏面素子構造を形成する工程において、薄いデバイス基板101をリブ22によって補強することができ、デバイス基板101の反りを抑制することができる。また、予めn-ドリフト領域3の厚さに応じた厚さで形成されたデバイス基板101を用いるため、製造工程の途中で薄化され捨てられてしまうデバイス基板の厚みを少なくすることができる。また、例えば1本のインゴットからデバイス基板101を切断する際に、n-ドリフト領域3の厚さに応じた厚さで予め薄く、デバイス基板101を切断することができる。このため、1本のインゴットから作製されるデバイス基板101の枚数を、従来の製造方法によって製造工程途中で薄化される厚みだけ厚く切断されたデバイス基板の枚数よりも多くすることができる。これにより、製造コストを低減することができる。また、両基板は熱酸化膜103によって化学結合されているため、接着剤を用いた場合と異なり、例えばおもて面素子構造などを形成する拡散工程などを高温度で行うことができる。
(実施の形態2)
図6〜図8は、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態1において、貼り合せ基板にリブ構造を形成する前に、支持基板102の裏面全体を一様に除去し、支持基板102の厚さを薄くしてもよい。
実施の形態2では、まず、実施の形態1と同様に、鏡面研磨工程、貼り合せ工程、熱処理工程およびおもて面素子構造形成工程を行う(図1〜図3参照)。ついで、図6に示すように、支持基板102の裏面全面を一様に除去し、支持基板102を薄くする(第2基板薄化工程)。第2基板薄化工程では、例えば、研磨、研削またはエッチングもしくはそのいずれかを組み合わせた方法を用いてもよい。ついで、図7に示すように、実施の形態1と同様に除去工程を行い、支持基板102の裏面の中央部21を除去してリブ23を形成して、貼り合せ基板の支持基板102側にデバイス基板101の裏面を露出する。ついで、図8に示すように、実施の形態1と同様に裏面素子構造形成工程を行う。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。それ以外の製造方法は、実施の形態1と同様である。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、第2基板薄化工程を行うことで、デバイス基板101の周辺部に形成される、デバイス基板101と支持基板102から構成されるリブ23の厚さを適度に薄くすることができる。このため、後の工程で貼り合せ基板を収納するウェハキャリアやプロセスに用いるウェハホルダーを特殊に厚くしたものを用いる必要が無く、従来の規格に依るものを用いることができる。
(実施の形態3)
図9は、実施の形態3にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態1において、支持基板102のおもて面ではなく、デバイス基板101の裏面に熱酸化膜103を形成してもよい。
実施の形態3では、まず、図9に示すように、デバイス基板101と、支持基板102を準備し、実施の形態1と同様に鏡面研磨工程を行う。ついで、デバイス基板101の裏面に、熱酸化膜103を形成する。熱酸化膜103の形成方法は、実施の形態1と同様である。ついで、実施の形態1と同様に、貼り合せ工程、熱処理工程、おもて面素子構造形成工程、除去工程および裏面素子構造形成工程を行う(図2〜図5参照)。
貼り合せ工程では、実施の形態1と同様に、水素結合やファンデルワールス力などの弱い引力によって、デバイス基板101の裏面に形成された熱酸化膜103と支持基板102との結合状態が維持される。
熱処理工程では、支持基板102と熱酸化膜103との界面の化学結合が促進する。それ以外の製造方法は、実施の形態1と同様である。また、実施の形態2と同様に、おもて面素子構造形成工程と除去工程の間に、第2基板薄化工程を行ってもよい。デバイス基板101の裏面を鏡面研磨することの効果は、実施の形態1において支持基板102のおもて面を鏡面研磨することで得られる効果と同様である。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。それ以外の製造方法は、実施の形態1と同様である。
以上、説明したように、実施の形態3によれば、実施の形態1および実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
図10〜図17は、実施の形態4にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。デバイス基板101と支持基板102との間に熱酸化膜103を設けずに、デバイス基板101と支持基板102とを直に貼り合せてもよい。
実施の形態4では、まず、図10に示すように、デバイス基板101と支持基板102を準備し、実施の形態1と同様に鏡面研磨工程を行う。ついで、図11に示すように、デバイス基板101の裏面と、支持基板102のおもて面とを貼り合せる(貼り合せ工程)。両基板を貼り合せる方法は、実施の形態1と同様である。貼り合せ工程では、実施の形態1と同様に、水素結合やファンデルワールス力などの弱い引力によって、デバイス基板101と支持基板102との結合状態が維持される。
ついで、実施の形態1と同様に熱処理工程を行い、デバイス基板101と支持基板102との界面の化学結合を促進させる。デバイス基板101と支持基板102との間に熱酸化膜が設けられていない場合でも、シロキサン結合による強い結合力によって、デバイス基板101と支持基板102を強固に結合することができる。その理由は、熱酸化膜を形成していない表面でも、大気中或いは洗浄とその後のリンス液などに晒されることで薄い自然酸化膜が形成されているからである。
ついで、図12〜図14に示すように、実施の形態1と同様に、おもて面素子構造形成工程、除去工程および裏面素子構造形成工程を行う。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。実施の形態4では、これらの工程を、実施の形態1の熱酸化膜工程を除いて、実施の形態1とほぼ同様に行うことができる(図3〜図5参照)。それ以外の製造方法は、実施の形態1と同様である。また、図15〜図17に示すように、実施の形態2と同様に、おもて面素子構造形成工程と除去工程の間に、第2基板薄化工程を行ってもよい。
以上、説明したように、実施の形態4によれば、実施の形態1および実施の形態2と同様の効果を得ることができる。また、デバイス基板101の裏面または支持基板102のおもて面に熱酸化膜を形成する工程を減らすことができる。これにより、熱酸化膜を形成する工程を行う分の製造コストを低減することができる。
(実施の形態5)
図18〜図23は、実施の形態5にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態1において、予め裏面素子構造のみが形成されたデバイス基板101を用いてもよい。
実施の形態5では、まず、図18に示すように、デバイス基板(第1基板)104と、支持基板102を準備する。ついで、実施の形態1と同様に鏡面研磨工程を行う。デバイス基板104は、例えば従来の製造方法で用いられるデバイス基板と同様の厚みを有する。デバイス基板104の裏面には、裏面素子構造として、少なくともn+バッファ層2およびp+コレクタ層1が形成されている。裏面素子構造の形成方法は、実施の形態1の裏面素子構造形成工程と同様である。また、裏面素子構造を形成した後に、デバイス基板104の裏面を、例えばメカノケミカル研磨などを行って平坦化してもよい。
ついで、図19に示すように、デバイス基板104の裏面に形成された例えばp+コレクタ層1と、熱酸化膜103が形成された支持基板102のおもて面とを、熱酸化膜103を介して貼り合せる(貼り合せ工程)。両基板を貼り合せる方法は、実施の形態1と同様である。ついで、実施の形態1と同様に熱処理工程を行い、デバイス基板104と熱酸化膜103との界面の化学結合を促進させる。
ついで、図20に示すように、デバイス基板104のおもて面全面を一様に除去し、デバイス基板104をn-ドリフト領域の厚さに応じた所望の厚さに例えばデバイス基板104の研削しろの厚さを足し合せた厚さまで薄くする(第1基板薄化工程)。デバイス基板104を薄くする方法として、例えば樹脂製やセラミック系の結合剤によってダイヤモンド砥粒を固定した砥石によって研削してもよいし、二酸化ケイ素(SiO2)またはその水和物のコロイド(コロイダルシリカ)を含む研磨砥液を染み込ませた不織布によって研磨してもよいし、これらを組み合わせてもよい。さらに、例えば酢酸(CH3COOH)や燐酸(H3PO4)などを含む弗酸と硝酸(HNO3)からなるエッチング液によってエッチングし、研削や研磨による傷などの除去を兼ねてもよい。
ついで、図21に示すように、実施の形態1と同様に、おもて面素子構造形成工程を行う(図3参照)。ついで、図22に示すように、実施の形態1と同様に除去工程を行い、支持基板102の裏面の中央部24を除去してリブ25を形成する。このとき、支持基板102の裏面の中央部24の厚みを薄くするように除去してもよいし、支持基板102の裏面の中央部24のみを完全に除去して熱酸化膜103を露出してもよい。支持基板102の裏面の中央部24およびリブ25は、実施の形態1と同様の領域に形成される。
ついで、図23に示すように、例えばエッチングによって熱酸化膜103を除去し、貼り合せ基板の支持基板102側にデバイス基板104の裏面を露出する(露出工程)。除去工程において、支持基板102の裏面の中央部24を完全に除去せずに残した場合は、残っている支持基板102の裏面の中央部24も除去する。また、エッチングによってリブ25が薄くなるが、予め、このエッチングによるリブ25の薄化の影響を考慮して支持基板102の厚さを決定することで、デバイス基板104の補強部としてのリブ25の機能を維持することができる。
ついで、実施の形態1と同様に、貼り合せ基板の支持基板102側に露出するデバイス基板104の裏面に接するコレクタ電極を形成する。つまり、p+コレクタ層に接するコレクタ電極が形成される。図22および図23では、デバイス基板104の裏面に形成されているn+バッファ層およびp+コレクタ層は図示省略する(以下、図24においても同様)。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。それ以外の製造方法は、実施の形態1と同様である。
以上、説明したように、実施の形態5によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。また、デバイス基板104を薄化する前に、裏面素子構造形成工程を行う。このため、薄化されたデバイス基板に裏面素子構造形成工程を行う場合に比べて、デバイス基板の反りを抑制することができる。また、実施の形態1と同様に、熱酸化膜103によって貼り合せ基板を作製するため、おもて面素子構造形成工程などを高温度で行うことができる。この高温度の熱処理によって、前以って形成されているデバイス基板104の裏面の例えばn+バッファ層2やp+コレクタ層1を理想的な状態にすることができる。
(実施の形態6)
図24は、実施の形態6にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態5の除去工程において、支持基板102の裏面の中央部24を完全に除去するとともに、貼り合せ基板の支持基板102側に露出する熱酸化膜103を薄くするように除去してもよい。
実施の形態6では、まず、実施の形態5と同様に、鏡面研磨工程、裏面素子構造形成工程、貼り合せ工程、熱処理工程、第1基板薄化工程およびおもて面素子構造形成工程を行う(図18〜図21参照)。ついで、図24に示すように、実施の形態5と同様に除去工程を行い、支持基板102の裏面の中央部24を貫通し熱酸化膜103に達するまで除去してリブ25を形成する。このとき、支持基板102の裏面の中央部24を完全に除去する。そして、貼り合せ基板の支持基板102側に露出する熱酸化膜103の厚みを薄くする。ついで、実施の形態5と同様に露出工程を行い、支持基板102の裏面の中央部24に残る熱酸化膜103を除去し、貼り合せ基板の支持基板102側にデバイス基板104の裏面を露出する(図23参照)。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。それ以外の製造方法は、実施の形態5と同様である。
以上、説明したように、実施の形態6によれば、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態7)
図25は、実施の形態7にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態5において、支持基板102のおもて面ではなく、デバイス基板104の裏面に熱酸化膜103を形成してもよい。
実施の形態7では、まず、図25に示すように、実施の形態5と同様に、鏡面研磨工程および裏面素子構造形成工程を行う。ついで、デバイス基板104の裏面に形成されたp+コレクタ層1の表面に、熱酸化膜103を形成する。熱酸化膜103は、裏面素子構造形成工程中に、例えばn+バッファ層2およびp+コレクタ層1を形成する熱拡散によって同時に形成されてもよいし、裏面素子構造形成工程後に、実施の形態1と同様に形成してもよい。
ついで、実施の形態5と同様に、貼り合せ工程、熱処理工程、第1基板薄化工程、おもて面素子構造形成工程、除去工程および露出工程を行う(図18〜図23参照)。熱処理工程では、支持基板102と熱酸化膜103との界面の化学結合が促進する。それ以外の製造方法は、実施の形態5と同様である。また、実施の形態6と同様に、除去工程および露出工程を行ってもよい(図24)。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。
以上、説明したように、実施の形態7によれば、実施の形態5および実施の形態6と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態8)
図26〜図30は、実施の形態8にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態5において、支持基板102のおもて面に形成する熱酸化膜を、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化することで形成された熱酸化膜105としてもよい。
実施の形態8では、まず、図26に示すように、実施の形態5と同様に、鏡面研磨工程および裏面素子構造形成工程を行う。ついで、例えば化学気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法を用いて、デバイス基板104の裏面に形成されたp+コレクタ層1の表面に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を堆積する。ついで、酸化性雰囲気中で熱処理することによって、p+コレクタ層1の表面に形成されたシリコン膜を熱酸化する(酸化膜形成工程)。これにより、裏面素子構造が形成されたデバイス基板104の裏面に、熱酸化膜105が形成される。
熱酸化膜105となるシリコン膜を形成するCVD法では、例えばモノシラン(SiH4)やジシラン(Si26)などの原料をガスとして用いてもよい。モノシランをガスとして用いてアモルファス構造のシリコン膜を形成する場合、熱処理の温度を550〜600℃とするのがよい。また、モノシランをガスとして用いて多結晶構造のシリコン膜を形成する場合、熱処理の温度を600〜700℃とするのがよい。また、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を形成することができればよく、熱CVD法を用いてもよいし、プラズマCVD法を用いてもよい。アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化する方法として、例えばドライ酸素を用いたドライ酸化や、酸素(O2)と水素(H2)を用いたパイロジェニック酸化、バブリング酸化などを用いてもよい。
ついで、熱酸化膜105を、例えば研磨することで平坦化する(以下、平坦化工程とする)。平坦化工程では、コロイダルシリカからなる研磨剤を含む弱アルカリ性の研磨砥液を染み込ませた不織布によって研磨してもよい。特に、多結晶構造のシリコン膜では、多結晶を構成する各結晶粒の大きさが異なるため、単結晶構造のシリコン膜に比べて、結晶粒界において平坦度が劣る。このような状態で貼り合せ工程を行った場合、デバイス基板104の裏面と熱酸化膜105との界面において、水素結合やファンデルワールス力が著しく低下する。その結果、その後の熱処理工程において、デバイス基板104の裏面、熱酸化膜105および支持基板102のおもて面でのシロキサン結合が促進しなくなってしまう。このため、貼り合せ工程および熱処理工程を行う前に平坦化工程を行うことで、このような問題を回避することができる。
ついで、図27〜図29に示すように、実施の形態5と同様に、貼り合せ工程、熱処理工程、第1基板薄化工程およびおもて面素子構造形成工程を行う。これらの工程は、実施の形態5とほぼ同様に行うことができる(図19〜図21参照)。貼り合せ工程では、実施の形態5と同様に、水素結合やファンデルワールス力などの弱い引力によって、デバイス基板104と支持基板102のおもて面に形成された熱酸化膜105との結合状態が維持される。また、熱処理工程では、実施の形態5と同様に、デバイス基板104と熱酸化膜105との界面の化学結合を促進させる。
ついで、図30に示すように、デバイス基板104のおもて面に、保護膜(図示省略)を形成し、デバイス基板104のおもて面構造を保護する(保護膜形成工程)。保護膜形成工程では、弗酸を含むエッチング液に対する選択比が低い例えばレジストを、コーターを用いてスピン塗布することによって、保護膜を形成してもよい。ついで、少なくともデバイス基板104と支持基板102との間の熱酸化膜105が浸かるように、貼り合せ基板をエッチング液に浸し、熱酸化膜105を除去する(酸化膜除去工程)。酸化膜除去工程では、弗酸系のエッチング液を用いてもよい。これにより、デバイス基板104から支持基板102を取り外すことができる。また、実施の形態8では、デバイス基板104と支持基板102とを貼り合せた基板(貼り合せ基板)に、リブ構造は形成しない。
ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。それ以外の製造方法は、実施の形態5と同様である。
以上、説明したように、実施の形態8によれば、実施の形態5と同様の効果を得ることができる。また、デバイス基板104の裏面に裏面素子構造を形成した後に、デバイス基板104と支持基板102とを、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化することで形成された熱酸化膜105を介して貼り合せることによって、デバイス基板104を補強する。このため、エッチングによって、デバイス基板104から支持基板102を剥がすことができ、支持基板102が除去されずに残る。また、熱酸化膜105はアモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化することで形成されている。このため、熱酸化膜105を除去するためのエッチング時間を短くすることができる。これにより、エッチング液に浸した支持基板102が劣化することを防止することができる。したがって、デバイス基板104から取り外した後の支持基板102を再利用することができる。また、エッチング時間を短くすることができるため、例えば貼り合せ基板全体をエッチング液に浸したとしても、デバイス基板104表面に素子構造として形成された酸化膜層などが劣化することを回避することができる。これにより、半導体装置の信頼性を向上することができる。
(実施の形態9)
図31は、実施の形態9にかかる半導体装置の製造方法を示す断面図である。実施の形態9において、支持基板102のおもて面ではなく、デバイス基板104の裏面に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を熱酸化することで形成された熱酸化膜105を形成してもよい。
実施の形態9では、まず、図31に示すように、実施の形態8と同様に、鏡面研磨工程および裏面素子構造形成工程を行う。ついで、デバイス基板104の裏面に形成されたp+コレクタ層1の表面に、実施の形態8と同様に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を堆積する。
ついで、実施の形態8と同様に、酸化膜形成工程、平坦化工程、貼り合せ工程、熱処理工程、第1基板薄化工程およびおもて面素子構造形成工程を行う(図27〜図29参照)。貼り合せ工程では、実施の形態8と同様に、水素結合やファンデルワールス力などの弱い引力によって、デバイス基板104の裏面に形成された熱酸化膜105と支持基板102との結合状態が維持される。また、熱処理工程では、支持基板102と熱酸化膜105との界面の化学結合が促進する。ついで、以降の工程を行うことで、図36に示すようなFS型IGBTが完成する。それ以外の製造方法は、実施の形態8と同様である。
以上、説明したように、実施の形態9によれば、実施の形態8と同様の効果を得ることができる。
(実施例1)
図32は、フィールドストップ型IGBTの各領域の形成条件について示す図である。また、図33は、フィールドストップ型IGBTの電気的特性について示す特性図である。実施の形態1〜4にかかる半導体装置の製造方法によって作製した各試料の電気的特性について検証した。次に示すように、試料として、6通りの製造方法で作製されたFS型IGBTを準備した。実施の形態1に従い、FS型IGBTを作製した(以下、第1実施例とする)。実施の形態2に従い、FS型IGBTを作製した(以下、第2実施例とする)。実施の形態3に従い、除去工程の異なる2通りのFS型IGBTを作製した(以下、第3,4実施例とする)。第4実施例は、第2基板薄化工程を行っている。また、第1実施例〜第4実施例では、パイロジェニック酸化法を用いて、熱酸化膜103を形成している。熱酸化膜103の厚さを、0.5μmとした。実施の形態4に従い、除去工程の異なる2通りのFS型IGBTを作製した(以下、第5,6実施例とする)。第6実施例は、第2基板薄化工程を行っている。
各試料は、8インチのシリコンウェハを用いて、それぞれ10枚ずつ作製している。また、各試料において、製造工程を行う前のデバイス基板101の厚みを300μmとした。デバイス基板101として、(100)面を有するシリコン単結晶を用いた。各試料の耐圧を1200Vとした。
貼り合せ工程では、デバイス基板101と支持基板102とを貼り合せる前に、両基板を洗浄し、スピン乾燥させた。洗浄液として、アンモニア(34wt%)、過酸化水素(30wt%)および水を体積比1:1:5の割合で含む水溶液を用いた。洗浄方法は、次に示すとおりである。まず、洗浄液を80℃に熱した。ついで、各試料を10分間浸して洗浄した。ついで、各試料において、10分間の純水による洗浄を、異なる槽を用いて2回行った。熱処理工程では、処理温度を1100℃とし、処理時間を120分とした。
除去工程を行う前の第2基板薄化工程では、第2,4,6実施例において、まず、#360のダイヤモンド砥粒を含むレジボンド砥石を用いて、支持基板102の裏面全体を70μm研削した。ついで、#2000のダイヤモンド砥粒を含むレジボンド砥石を用いて、支持基板102の裏面全体を30μm研削した。
除去工程では、#4000のダイヤモンド砥粒を含むビトリファイド砥石を用いた。リブ22の幅を3mmとした。ここで、n-ドリフト層の厚さが150μmとなるまで研削している。また、除去工程による研削面を、エッチングによって20μm除去し平坦化した。このエッチングは、室温で行った。エッチング液として、弗酸(48wt%)、硝酸(68wt%)、硫酸(96wt%)、燐酸(80wt%)および水を体積比1:4:2:1:2の割合で含む水溶液を用いた。
また、図32に示すように、第1実施例〜第6実施例の各FS型IGBTには、次に示す条件で各領域が形成されている。p+コレクタ層のドーパント濃度および厚さを、それぞれ3.5×1015atoms/cm3および3μmとした。n+バッファ層のドーパント濃度および厚さを、それぞれ1.5×1016atoms/cm3および8μmとした。n-ドリフト層のドーパント濃度および厚さを、それぞれ1.5×1014atoms/cm3および120μmとした。pベース領域のドーパント濃度および厚さを、それぞれ5×1017atoms/cm3および4μmとした。n+エミッタ領域のドーパント濃度および厚さを、それぞれ1×1019atoms/cm3および0.5μmとした。コレクタ電極として、シリコンを0.5wt%含むアルミニウム、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)および金(Au)がこの順で積層した金属層を形成した。ここで、アルミニウム層の厚さを1μmとした。チタン層の厚さを0.01μmとした。ニッケル層の厚さを1μmとした。金層の厚さを0.5μmとした。コレクタ電極はスパッタリングによって形成している。
比較として、デバイス基板に支持基板を貼り合せずに、従来と同様の製造方法で裏面素子構造形成工程を行ったFS型IGBTを作製した(以下、第1比較例とする)。第1比較例のそれ以外の構成は、第1実施例と同様である。
そして、図33に示す6通りの項目を測定した。コレクタ電流1mAおよび温度130℃のときのコレクタ−エミッタ間遮断電圧を測定した(以下、第1検証項目とする)。コレクタ−エミッタ間電圧1200Vおよび温度125℃のときのコレクタ−エミッタ間漏れ電流密度を測定した(以下、第2検証項目とする)。温度125℃のときのコレクタ−エミッタ間飽和電圧を測定した(以下、第3検証項目とする)。コレクタ−エミッタ間電圧600V、ゲート電圧+/−15Vおよび温度125℃のときのターンオン損失を測定した(以下、第4検証項目とする)。コレクタ−エミッタ間電圧600V、ゲート電圧+/−15Vおよび温度125℃のときのターンオフ損失を測定した(以下、第5検証項目とする)。製造工程途中において、ウェハ端部のチッピングまたはウェハ全体のワレが生じた(以下、ワレ不良とする)枚数を計数した(以下、第6検証項目とする)。
また、測定には、各試料をそれぞれ個々のチップに切り分け、切り分けた複数のチップのうち、中央部近傍の1つ、および周辺部近傍の4つの計5つのチップを用いた。但し、製造工程途中で、ウェハ全体にワレが生じたウェハについては、第1〜第5検証項目の測定は行っていない。測定値は、5つのチップの測定結果の平均値である。
図33に示す結果より、第1〜第5検証項目の測定では、第1〜第6実施例のいずれも正常に動作した。また、第6検証項目の測定では、第1〜第6実施例において、ワレ不良が発生したウェハは0枚であった。一方、第1比較例では、すべてのウェハにおいて、ウェハ全体にワレが発生した。第1比較例においてワレ不良が発生した製造工程は、いずれも、デバイス基板を薄化した後の裏面素子構造形成工程であった。第1〜第6実施例では、貼り合せ基板を用いることでデバイス基板101が補強され、ウェハの反りを抑制することができるため、ウェハのワレ不良を防止することができると推測される。
(実施例2)
図34は、フィールドストップ型IGBTの電気的特性について示す特性図である。実施の形態5〜7にかかる半導体装置の製造方法によって作製した各試料の電気的特性について検証した。実施の形態5に従い、FS型IGBTを作製した(以下、第7実施例とする)。第7実施例では、除去工程において支持基板102の裏面の中央部24の厚みを薄くするように除去し、その一部を一様に残している。実施の形態6に従い、FS型IGBTを作製した(以下、第8実施例とする)。第8実施例では、除去工程において熱酸化膜103の厚みを薄くするように除去している。実施の形態7に従い、デバイス基板104のp+コレクタ層1の表面に形成される熱酸化膜103の形成方法、および除去工程の異なる4通りのFS型IGBTを作製した(以下、第9〜第12実施例とする)。第9,11実施例では、除去工程において支持基板102の裏面の中央部24の厚みを薄くするように除去し、その一部を一様に残している。第10,12実施例では、熱酸化膜103の厚みを薄くするように除去している。また、第9,10実施例では、p+コレクタ層1を形成した後に、p+コレクタ層1の表面に熱酸化膜103を形成した。第11,12実施例では、p+コレクタ層1と同時に熱酸化膜103を形成した。
第1基板薄化工程では、まず、#2000のダイヤモンド砥粒を含むビトリファイド砥石を用いて、デバイス基板104の裏面全体を30μm研削した。ついで、コロイダルシリカを含む水酸化ナトリウム系(pH11)の研磨砥液を染み込ませたウレタン系の不織布によって研磨し、デバイス基板104の厚さを120μmまで薄くした。
除去工程では、#360のダイヤモンド砥粒を含むレジボンド砥石と、#2000のダイヤモンド砥粒を含むレジボンド砥石を用いて、支持基板102の裏面の中央部24を研削した。露出工程では、第7,9,11実施例において、エッチング液として、弗酸(48wt%)、硝酸(68wt%)、硫酸(96wt%)、燐酸(80wt%)および水を体積比1:4:2:1:2の割合で含む水溶液を用いた。一方、第8,10,12実施例において、エッチング液として、弗酸(48wt%)および水を体積比1:3の割合で含む水溶液を用いた。エッチングは、室温で行っている。それ以外の条件は実施例1と同様である。
比較として、実施例1と同様に、第1比較例を準備した。また、貼り合せ基板を用いて、リブ構造を形成せずに基板裏面全体を研削した後に、裏面素子構造形成工程を行ったFS型IGBTを作製した(以下、第2比較例とする)。第2比較例のそれ以外の構成は、第1比較例と同様である。
図34に示す結果より、第1〜第5検証項目の測定では、第7〜第12実施例のいずれも正常に動作した。一方、第1比較例は正常に動作しなかった。また、第6検証項目の測定では、第7〜第12実施例において、ワレ不良が発生したウェハは0枚であった。一方、第1比較例では、すべてのウェハにおいて、ウェハ端部のチッピングまたはウェハ全体のワレが生じた。また、第1比較例では、すべてのウェハにおいて10mmを超える反りが発生し、ウェハの搬送に支障をきたした。第7〜第12実施例では、貼り合せ基板を用いることでデバイス基板104が補強され、ウェハの反りを抑制することができるため、ウェハのワレ不良を防止することができると推測される。また、貼り合せ基板をリブ構造とすることでさらにデバイス基板104が補強され、さらにウェハの反りを抑制することができ、ウェハのワレ不良を防止することができると推測される。
(実施例3)
図35は、フィールドストップ型IGBTの電気的特性について示す特性図である。実施の形態8,9にかかる半導体装置の製造方法によって作製した各試料の電気的特性について検証した。実施の形態8に従い、FS型IGBTを作製した(以下、第13実施例とする)。実施の形態9に従い、FS型IGBTを作製した(以下、第14実施例とする)。各試料は、8インチのシリコンウェハを用いて、それぞれ50枚ずつ作製している。
酸化膜形成工程では、モノシランをガスとして用いて、アモルファス構造のシリコン膜を堆積する。このときの熱処理温度を590℃とした。シリコン膜を熱酸化する方法として、パイロジェニック酸化を用いた。酸化膜除去工程では、貼り合せ基板全体をエッチング液に30分間浸した。エッチング液として、弗酸(48wt%)および水を体積比1:3の割合で含む水溶液を用いた。それ以外の条件は実施例2と同様である。比較として、実施例1と同様に、第1比較例を準備した。
図35に示す結果より、第1〜第5検証項目の測定では、第13,14実施例のいずれも正常に動作した。また、第6検証項目の測定では、第13,14実施例において、ワレ不良が発生したウェハは0枚であった。一方、第1比較例では、50枚中43枚のウェハにおいて、ウェハ端部のチッピングまたはウェハ全体のワレが生じた。第13,14実施例では、アモルファス構造の熱酸化膜を介して貼り合された貼り合せ基板を用いることでデバイス基板104が補強され、ウェハの反りを抑制することができるため、ウェハのワレ不良を防止することができると推測される。
以上において本発明では、トレンチゲート構造のIGBTを例に説明しているが、上述した実施の形態に限らず、プレーナ構造のIGBTなど、デバイス基板のおもて面および裏面に素子構造を有する半導体装置に適用することが可能である。また、デバイス基板または支持基板の表面に熱酸化膜を形成しているが、熱酸化膜に限らず、例えばCVD法などで形成することができる酸化膜など、酸化膜であればよく、その成分および形成方法は問わない。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法は、インバータなどの電力変換装置などに使用されるパワー半導体装置に有用である。
20 ウェハ
21 支持基板の裏面の中央部
22 リブ
100 おもて面素子構造部
101 デバイス基板
102 支持基板
103 熱酸化膜

Claims (20)

  1. 第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面と、第1主面に酸化膜を有する第2基板の当該第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第1基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去する除去工程と、
    前記除去工程によって露出された前記第1基板の前記第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記おもて面素子構造形成工程の後、前記除去工程の前に、前記第2基板を第2主面側から、当該第2基板の厚さを一様に薄くする第2基板薄化工程をさらに含み、
    前記除去工程では、薄化された前記第2基板の前記第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 第1主面に酸化膜を有し、第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の当該第1主面と、第2基板の第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第2基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去する除去工程と、
    前記除去工程によって露出された前記第1基板の前記第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記おもて面素子構造形成工程の後、前記除去工程の前に、前記第2基板を第2主面側から、当該第2基板の厚さを一様に薄くする第2基板薄化工程をさらに含み、
    前記除去工程では、薄化された前記第2基板の前記第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面と、第2基板の第1主面とを貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第1基板と前記第2基板との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去する除去工程と、
    前記除去工程によって露出された前記第1基板の前記第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記おもて面素子構造形成工程の後、前記除去工程の前に、前記第2基板を第2主面側から、当該第2基板の厚さを一様に薄くする第2基板薄化工程をさらに含み、
    前記除去工程では、薄化された前記第2基板の前記第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板を貫通し前記第1基板に達するまで除去することを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    前記第1基板の前記裏面素子構造が形成された前記第1主面と、第1主面に酸化膜を有する第2基板の当該第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第1基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    前記第1基板の前記裏面素子構造の表面に酸化膜が形成された前記第1主面と、第2基板の第1主面とを、当該酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第2基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 裏面素子構造形成工程では、前記第1基板の前記第1主面に、前記裏面素子構造を形成する熱拡散によって前記酸化膜が形成されることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記おもて面素子構造形成工程の後、前記第2基板の第2主面の外周端部を残し、当該第2基板の当該第2主面の中央部を、当該第2基板の当該第2主面側から除去する除去工程と、
    前記第2基板の前記第2主面の前記中央部に、前記第1基板の前記第1主面を露出する露出工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記除去工程では、前記第2基板の前記第2主面側から、当該第2基板の当該第2主面の前記中央部の厚みを薄くするように除去し、
    前記露出工程では、前記除去工程で残した前記第2基板の前記第2主面の前記中央部と、前記酸化膜とを除去して、前記第1基板の前記第1主面を露出することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記除去工程では、前記第2基板の前記第2主面の前記中央部を貫通し、かつ当該第2基板の当該第2主面の当該中央部に露出する前記酸化膜の厚みを薄くするように除去し、
    前記露出工程では、前記除去工程で残した前記第2基板の前記第2主面の前記中央部に露出する前記酸化膜を除去して、前記第1基板の前記第1主面を露出することを特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    第2基板の第1主面に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を形成し、当該シリコン膜を酸化性雰囲気中で熱処理することによって酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
    前記第1基板の前記裏面素子構造が形成された前記第1主面と、前記第2基板の前記第1主面とを、前記酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第1基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 第1導電型の第1半導体領域となる第1基板の第1主面に、裏面素子構造を形成する裏面素子構造形成工程と、
    前記第1基板の前記第1主面の前記裏面素子構造の表面に、アモルファス構造または多結晶構造のシリコン膜を形成し、当該シリコン膜を酸化性雰囲気中で熱処理することによって酸化膜を形成する酸化膜形成工程と、
    前記第1基板の前記裏面素子構造が形成された前記第1主面と、前記第2基板の前記第1主面とを、前記酸化膜を介して貼り合せる貼り合せ工程と、
    熱処理することによって、前記第2基板と前記酸化膜との界面の化学結合を促進する熱処理工程と、
    前記熱処理工程の後、前記第1基板の第2主面に、おもて面素子構造を形成するおもて面素子構造形成工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 前記第1基板の第2主面に、保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    少なくとも前記第1基板と前記第2基板との間の前記酸化膜をエッチング液に浸し、当該酸化膜を除去する酸化膜除去工程と、
    をさらに含むことを特徴とする請求項13または14に記載の半導体装置の製造方法。
  16. 前記酸化膜除去工程では、弗酸系のエッチング液を用いることを特徴とする請求項15に記載の半導体装置の製造方法。
  17. 前記酸化膜形成工程では、CVD法によって前記シリコン膜を形成することを特徴とする請求項13〜16のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  18. 前記熱処理工程の後、前記おもて面素子構造形成工程の前に、前記第1基板を前記第2主面側から除去し、当該第1基板を前記第1半導体領域の厚さに応じて薄くする第1基板薄化工程をさらに含むことを特徴とする請求項7〜17のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  19. おもて面素子構造形成工程では、おもて面素子構造として、少なくとも第2導電型の第2半導体領域および第1導電型の第3半導体領域を形成することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記裏面素子構造形成工程では、裏面素子構造として少なくとも第1導電型の第4半導体領域および第2導電型の第5半導体領域を形成することを特徴とする請求項1〜19のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
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