JP2015126052A - 複合基板の製造方法 - Google Patents

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哲広 大崎
秀樹 松下
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秀樹 松下
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義之 川口
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Abstract

【課題】 信頼性の高い複合基板の製造方法を提供する。
【解決手段】 支持基板10と、第1主面20aと第2主面20bとを有する機能性基板20を準備する準備工程と、支持基板10および機能性基板20の第1主面20aのそれぞれを活性化し、常温で接触させて両者を接合する接合工程と、機能性基板20の第2主面20bの側から、機械的,物理的な手法を用いて機能性基板20を薄層化する第1薄層化工程と、薄層化された機能性基板20に付着した有機物及び水分を除去する温度で、薄層化された機能性基板20とこれに接合された支持基板10とを加熱する、加熱工程と、加熱工程の後に、薄層化された機能性基板20をウェットエッチングによりさらに薄層化し機能層22とする、第2薄層化工程と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子工学、光学および光電子工学等の分野において用いる、機能層を支持基板に接合してなる複合基板の製造方法に関する。
近年、電子工学、光学および光電子工学等の分野において、複合基板の開発がなされている。複合基板は、支持基板に機能性基板を分子付着により貼り合わせ、その後、機能性基板の一部が支持基板に転写されるように薄層化し機能層とすることで製造され、支持基板上に機能層を有する構成となっている。このような例として、SOS(Silicon On Sapphire),SOI(Semiconductor On Insulator),SOQ(Silicon On Quartz)等が挙げられる。
ここで、個々の基板に面取り部分が存在することから、支持基板に機能性基板を貼り合わせるときに、外周部に貼り合わせが存在しないか、もしくは貼り合わせの品質が低くなっている「周囲リング」と呼ばれる環状領域を呈することが確認されている。この周囲リングにより、機能性基板を薄層化して機能層を形成する際に、外周部において剥離してしまう虞があった。
このような問題は、支持基板と機能性基板との貼り合わせを常温で行なうような、いわゆる加熱を伴わない貼合わせ方法を用いるときに、特に顕著となる。そこで、支持基板と機能性基板とを貼り合わせた後に、接合品質の低い外周部をトリミングして、機能性基板と支持基板の一部とを除去する工程を行なう技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平09−017984号公報
しかし、特許文献1に記載された技術を用いても、外周からの剥離が発生する問題が生じていた。
本発明は、上述の事情のもとで考え出されたものであって、外周部における剥離の発生を抑制した、複合基板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の複合基板の製造方法の実施形態は、支持基板と、前記支持基板と異なる熱膨張係数を有する材料からなり、第1主面と第2主面とを有する機能性基板を準備する準備工程と、前記支持基板の主面および前記機能性基板の第1主面のそれぞれにFABガンを照射して両主面を活性化し、活性化した前記支持基板の主面と前記機能性基板の前記第1主面とを常温で接触させて両者を接合する接合工程と、前記機能性基板の前記第2主面の側から、機械的,物理的な手法を用いて前記機能性基板を薄層化する第1薄層化工程と、薄層化された前記機能性基板に付着した有機物及び水分を除去する温度で、薄層化された前記機能性基板とこれに接合された支持基板とを加熱する、加熱工程と、前記加熱工程の後に、薄層化された前記機能性基板とこれに接合された支持基板とをエッチング液に浸漬し、薄層化された前記機能性基板をウェットエッチングによりさらに薄層化し機能層とする
、第2薄層化工程と、を有するものである。
本発明によれば、外周部の剥離の発生を抑制した、信頼性の高い複合基板の製造方法を提供することができる。
本発明の1つの実施形態に係る複合基板の製造方法を示すフローチャートである。 (a)〜(c)は本発明の1つの実施形態に係る複合基板の製造方法の製造工程を示す断面図である。 (a)〜(c)は図2の後の製造工程を示す断面図である。 図1〜3に示す工程を経て製造された複合基板1の、(a)は概略構成を示す平面図であり、(b)は斜視した部分断面図である。 (a),(b)はそれぞれ複合基板の製造方法の変形例を示す、部分断面図である。 複合基板の製造方法の変形例を示す、部分断面図である。
(複合基板)
本発明の複合基板の製造方法の実施形態の一例について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の1つの実施形態に係る複合基板の製造方法を示す、フローチャートである。図2,図3は、本発明の1つの実施形態に係る複合基板の製造工程を示す断面図である。
図1に示すように、本発明の1つの実施形態に係る複合基板は、準備工程と、接合工程と、第1薄層化工程と、加熱工程と、第2薄層化工程とを有する。以下、各工程について詳述する。
(準備工程)
図2(a)に示すように、支持基板10と機能性基板20とを準備する。支持基板10は、平坦な主面10aを有するものであれば特に限定はされないが、例えば絶縁性材料からなる単結晶体を用いる。支持基板10の形成材料としては、酸化アルミニウム単結晶(サファイア)、炭化シリコン、リチウムタンタレートを主成分とする圧電基板などを用いることができる。本実施形態ではR面の6inchサファイア基板を用いた例によって説明する。厚みは500μm〜1000μm程度としている。
機能性基板20は、支持基板10と異なる熱膨張係数を有し、第1主面20a,第2主面20bを有するものであれば特に限定されないが、この例では、半導体材料からなる単結晶材料を用いる。より詳しくは、Si、GaN、GaAs等を用いることができる。この例では6inchのSi単結晶基板を用いており、その厚みは500μm〜1000μm程度となっている。
(接合工程)
次に、図2(b)に示すように、支持基板10および機能性基板20を真空雰囲気内に収容する。そして、イオンガンまたはFAB(Fast Atom Beam)ガンを支持基板10の主面10aおよび機能性基板20の第1主面20aに照射して、両主面を活性化する。FABガンとしては、例えば、Arの中性原子ビームを照射するものを用いる。イオンガンとしては、例えば、Arイオンビームを照射するものを用いる。
両主面の活性化は、同時に行なってもよいし、個別に行なってもよいし、複数回行なってもよいし、照射エネルギーを支持基板10と機能性基板20との間もしくは1回目の照射と2回目の照射で変えてもよい。
そして、図2(c)に示すように、活性化した両主面を常温で接触させることにより、支持基板10と機能性基板20とが直接接合された接合体を得ることができる。
上述の接合方法によれば、支持基板10と機能性基板20との接合界面において、互いを構成する原子の結合手を切断して形成されたダングリングボンド同士が直接接合されることにより、支持基板10と機能性基板20とが貼り合わされる。すなわち、接合に際して、接着剤も使用していないし、化学反応も伴っていない。このことから、接合界面に接着剤となる介在層はもちろん、接合に伴い生じる化学反応の副生成物も存在しないものとなる。
このような接合方法によれば、支持基板10と機能性基板20とのうち、互いに接触している領域においては十分な強度を得ることができる。すなわち、外周部において極端に接着強度が低下することはない。
(第1薄層化工程)
次に、図3(a)に示すように、機能性基板20の第2主面20b側(図2(c)参照)から機能性基板20を薄層化し、機能性薄基板21を得る。この薄層化は、機械的研削、または物理的なエッチングにより行なう。また、これらの組み合わせであってもよい。
ここで、薄層化方法について詳述する。第1薄層化工程は、厚み方向で支持基板10と機能性基板20との接合部に相当する領域が常に液中にあるような湿式環境における薄層化以外の方法で行なう。言い換えると、ダイシングブレードを用いて薄層化するときにブレードを冷却するためにブレードに向けられた研削水・冷却水の一部が接合体に接触することや、機能性基板20の第2主面20b側から砥粒を用いた研磨を行ない、その際に研磨液が研磨面に接することは何ら問題ない。また、支持基板10または機能性基板20の一部を溶解させたり、その接合を弱めたりするような液中でなければ、湿式環境に保持してもよい。例えば、研削液を流すための洗浄工程等は、支持基板10または機能性基板20に対して溶解性のない溶液中で行なうため問題ない。
このように、機能性基板20を薄層化することで、接合体が加熱されたときに生じる支持基板10と機能性基板20との熱膨張係数の違いに起因する応力を減らすことができる。このため、機能性薄基板21の厚みは、この後に行なわれる加熱工程により熱応力が生じても支持基板10から剥離することのないような厚みとすればよい。このような厚みは、支持基板10と機能性基板20との熱膨張係数の違い、支持基板10の厚み、加熱工程の加熱時間,加熱温度等にも依存する。支持基板10としてサファイアを、機能性基板20としてSiウェハを用いるこの例では、例えば、650μmの厚みの機能性基板20を10〜30μm程度まで薄層化すればよい。このような厚みとすることで、支持基板10の厚みに比べて1/10以下となり、後述の加熱工程にて加熱された場合であっても支持基板10の変形に機能性薄基板21が追従することで、クラックを生じたり剥離したりすることを抑制することができる。
(加熱工程)
次に、図3(b)に示すように、支持基板10と、支持基板10に直接接合された機能性薄基板21との積層体を加熱する。加熱温度および時間は、主に、支持基板10と機能性薄基板21との接合界面の外周部付近および機能性薄基板21の側面に存在する有機付
着物,水分を除去できる条件で適宜設定する。具体的には150℃から350℃程度の温度で5分から20分程度行なうことが好ましい。加熱雰囲気は、真空中,不活性ガス中、大気中等で行なうことができる。この例ではクリーンオーブン30を用いている。
本加熱工程は、従来の基板接合技術であるプラズマ接合や化学反応を伴う基板接合技術の場合に接合強化のために設けられる加熱とはその目的も効果も異なり、その熱処理温度及び熱処理時間も異なる。本加熱工程が、支持基板10と機能性薄基板21との接合界面の外周および機能性薄基板21の側面に存在する有機付着物,水分を除去できれば足りるのに対して、従来の接合強化のための加熱工程は、基板の内部にまで熱を行き渡らせ、かつ、接合に関与する結合がすすむような条件とするのが普通である。具体的には、後者の熱処理は一般的には1000℃を超える温度で、1時間以上行なうことが多い。低い温度であっても500℃を超える温度が一般的である。
(第2薄層化工程)
次に、図3(c)に示すように、機能性薄基板21をさらに薄層化し、機能層22を得る。
機能層22を得るための薄層化方法は、第1薄層化工程と異なり、機能性薄基板21とこれに接合された支持基板10とをエッチング液32に浸漬し、機能性薄基板21をウェットエッチングによりさらに薄層化する手法を用いる。すなわち、厚み方向で支持基板10と機能性薄基板21との接合部の外周部に相当する領域が常に液中にあるような湿式環境において薄層化が行われる。
具体的には、エッチング液32が内部に保持されたエッチング容器31中に、支持基板10に直接接合された機能性薄基板21との積層体を収容する。ここで、エッチング液32の液量は積層体の上面が液から露出しないような量に調整する。エッチング液32の組成は、機能性薄基板21の材料、所望のエッチング速度等より、適宜選択することができる。本例では、機能性薄基板21がSiからなるため、水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液(TMAH)や、フッ酸、硝酸、酢酸の混合液等を用いることができる。
そして、機能性薄基板21を薄層化し所望の厚みまでエッチングを行ない、機能性薄基板21を機能層22とした後にエッチング容器31から取出し、表面に付着したエッチング液32を落とすよう通常の洗浄工程を行なう。
上述の工程をこの順に行なうことで、図4に示す複合基板1を得ることができる。図4に示すように、複合基板1は、支持基板10上に直接機能層22が接合されている。複合基板1は、上述の工程を経ることにより、機能層22の外周部が支持基板10から剥離することを抑制して信頼性の高いものとすることができる。
以下、このメカニズムについて考察する。上述の工程によれば、エネルギーの強いFABガンにより接合面を活性化し、直接接合しているため、接合工程のみで外周部も含め接合強度を維持することができる。しかしながら、機能性基板20の薄層化を湿式環境で行なう場合には、接合界面の外周部(側面)において、水分や有機性の付着物が存在し、エッチング液32が接合界面に浸入することがあった。言い換えると、エッチング液32に対して、接触角を低下させるような付着物の存在により、エッチング液32が接合界面に浸入することがあった。これに対して、湿式環境に投入する(第2薄層化工程)前に加熱工程を加え、エッチング液32の接合界面の液浸を呼び込む虞がある水分および有機物を、支持基板10および機能性薄基板21から脱離させることで、湿式環境に投入された後も外周部における接合強度を維持することができ、剥離の発生を抑制することができる。
なお、この例では、支持基板10として親水性材料であるサファイアを用いている。この場合には、付着物のみならず、支持基板10もエッチング液32を保持し、接合界面の側面にエッチング液32を誘導する役割を担ってしまうため、より、加熱工程の効果が高いものとなる。さらに、この例では、機能性基板20として、疎水性材料であるSiを用いている。この場合には、付着物を脱離させることにより、機能性薄基板21の側面を確実に疎水性とすることができる。これにより、機能性薄基板21の側面において、エッチング液32との接触角を高め、接合界面へのエッチング液32の接触を妨げることができ、より、外周部における剥離を抑制した複合基板1を提供することができる。
さらに、上述の工程において、加熱工程を第1薄層化工程と第2薄層化工程との間に設けている。このように、機能性基板20を薄層化した後に加熱することにより、熱膨張係数の異なる材料からなる基板を接合する場合であっても、機能性薄基板21にクラックが発生することを抑制することができ、信頼性の高い複合基板1を提供することができる。
以上より、上述の工程を経ることにより、機能層22にクラックが発生することを抑制し、かつ機能層22と支持基板10との接合が外周部においても確保され、剥離の発生を抑制した、複合基板1を提供することができる。
(変形例1:トリミング工程)
上述の実施形態では、接合工程に続いて第1薄層化工程と行なったが、接合工程と第1薄層化工程との間に、外周において、機能性基板20と支持基板10の一部とを除去するトリミング工程を追加してもよい。
図5(a)に、接合後の支持基板10と機能性基板20との外周付近における拡大断面図を示す。図5(a)に示すように、支持基板10および機能性基板20として市販のウェハを購入すると、その外周部は面取りされていることが多く、接合外周端部40が、窪んだ領域に存在することとなる。このため、この窪んだ領域に水分、有機系の付着物等が保持されやすくなる虞がある。また、エッチング液32が窪んだ領域から接合外周端部40まで誘導される虞がある。このため、図5(a)の破線Aに示すように、機能性基板20の外周部の一部を除去してもよい。このようなトリミングは、例えば研削刃(ブレード)を機能性基板20の除去すべき位置に接触させることで行なえばよい。
ただし、破線Aの位置で、支持基板10の主面10aが露出するように機能性基板20のみを除去すると、トリミング加工時にその衝撃が接合界面に伝達する虞がある。このため、破線Bの位置で、機能性基板20とともに、支持基板10の一部も除去するようにトリミングすることで、両者の接合強度を維持しつつ外周部を除去することができる。
また、図5(a)では、支持基板10と機能性基板20とはその外周を揃えるようにして接合されている場合を例に説明したが、図5(b)に示すように、両者の外周がずれている場合であっても同様にトリミング加工を行なってもよい。
(変形例2:準備工程)
上述の例では、機能性基板20としてSi基板を用いたが、図6に示すように、機能性基板20Aを用いてもよい。
機能性基板20Aは、Si単結晶ウェハからなる基体20X上にエピタキシャル層25を保持したものである。ここで、エピタキシャル層25側を第1主面20Aaとすれば、機能層22として残る層がエピタキシャル層25の一部となるので、エピタキシャル成長の条件を変えることによりドーパント濃度及び分布を制御することができる。これにより、所望の性能を有する機能層22を実現することができる。
また、第1薄層化工程において、基体20Xを除去し、第2薄層化工程において、ドーパント濃度によりエッチング速度が変わるようなエッチング液32を用いることにより、所望の厚みでエッチングがとまるような選択エッチングを実現することができる。
このような基体20X,エピタキシャル層25,エッチング液32としては、具体的には以下のようにすればよい。
基体20Xは、単結晶のp型またはn型のシリコンが採用できる。この基体20Xのドーパント濃度としては、相対的に高濃度のp++およびn++、ならびに中濃度のpおよびnのものが採用できる。p++のドーパント濃度としては、1×1018以上1×1021〔atoms/cm〕以下の範囲が挙げられる。pのドーパント濃度としては、1×1016以上1×1018〔atoms/cm〕未満の範囲が挙げられる。n++のドーパント濃度としては、5×1017以上1×1021〔atoms/cm〕以下の範囲が挙げられる。nのドーパント濃度としては、5×1015以上5×1017〔atoms/cm〕未満の範囲が挙げられる。本変形例では、p型でドーパント濃度がp++のものを第1基板として採用する。なお、「p」および「n」の右上に記載している「++」および「+」の記載は、シリコンの抵抗値を基準とするものである。
次に、基体20Xの矢印D1方向側の上面に、シリコンをエピタキシャル成長させ、エピタキシャル層25を形成する。このエピタキシャル成長の方法としては、基体20Xを加熱しながら、当該基体20Xの表面に気体状のシリコン化合物を通過させて熱分解させて成長させる熱化学気相成長法(熱CVD法)などの種々の方法を採用できる。このエピタキシャル層25は、シリコン基板の上にエピタキシャル成長させているので、サファイア基板の上にエピタキシャル成長させた場合に比べて格子欠陥を少なくすることができる。
このエピタキシャル層25としては、p型またはn型のシリコンで、且つ基体20Xよりもドーパントが少ないものを採用できる。このエピタキシャル層25は、基体20X側から上面側に向かって、ドーパント濃度が徐々に低くなるように形成される。このエピタキシャル層25の基体20Xと接していない側の主面(第1主面20Aa)は、相対的に低濃度のpおよびnのドーパント濃度、ならびにノンドープのいずれか1つとなるように形成される。
のドーパント濃度としては、1×1016〔atoms/cm〕未満の範囲が挙げられる。nのドーパント濃度としては、5×1015〔atoms/cm〕未満の範囲が挙げられる。ここで「ノンドープのシリコン」としているものは、単に不純物を意図してドープしないシリコンであって、不純物を含まない真性シリコンに限られるものではない。
本変形例のエピタキシャル層25は、p型のシリコンを採用し、上面部のドーパント濃度がpとなるように形成する。なお、「p」および「n」の右上に記載している「−」の記載は、シリコンの抵抗値を基準とするものである。
このエピタキシャル層25のドーパント濃度は、エピタキシャル成長させる際の不純物の供給量を調整することで制御できる。この不純物の供給をゼロにすることで、ノンドープのシリコンを形成することができる。また、エピタキシャル成長させる際に生じる基体20Xからのドーパントの拡散減少によって、ドーパント濃度を徐々に変化させてもよい。
このようにエピタキシャル層25を構成することにより、エピタキシャル層25は、その厚み方向においてドーパント濃度の分布を持つこととなる。
そして、第2薄層化工程におけるエッチング液32として、ドーパント濃度の違いによってエッチングの速度が大きく変化する、選択性のエッチング液を採用する。この選択性のエッチング液32としては、例えばフッ酸、硝酸、および酢酸の混合液、ならびにフッ酸、硝酸、および水の混合液などが挙げられる。本変形例では、フッ酸、硝酸、および酢酸の混合液をエッチング液として採用する。このエッチング液は、p型シリコンを採用している本実施形態において、ドーパント濃度が7×1017atoms/cm〜2×1018atoms/cmを境にしてエッチング速度が著しく低下するように調整されている。なお、選択性のエッチングをする他の方法としては、5%程度のフッ化水素溶液内での電界エッチング法、KOH溶液でのパルス電極陽極酸化法などが挙げられる。
このように、基体20Xのドーパント濃度を高くすることにより、第1薄層化工程において基体20Xの一部が残ったとしても、エッチング液32により連続的に除去することができる。
(変形例3:洗浄工程)
上述の実施形態によれば、洗浄工程を記載していないが、各工程の前後に一般的な基板洗浄工程を設けてもよい。洗浄方法としては、超音波を用いた洗浄、有機溶媒を用いた洗浄、化学薬品を用いた洗浄およびOアッシングを用いた洗浄などの種々の方法が挙げられる。これらの洗浄方法は、組み合わせて採用してもよい。また、上述した通り、第2薄層化工程に先立ち、機能性薄基板21の外周部における疎水性を高めることが重要となるため、加熱工程、第2薄層化工程に先立ち、疎水性を高める条件にて洗浄を行なってもよい。
1・・・・複合基板
10・・支持基版
10a・・主面
20・・・機能性基板
20a・・第1主面
20b・・第2主面
21・・・機能性薄基板
22・・・機能層
20X・・基体
25・・・エピタキシャル層
30・・・クリーンオーブン
31・・・エッチング容器
32・・・エッチング液
40・・・接合外周端部

Claims (4)

  1. 支持基板と、前記支持基板と異なる熱膨張係数を有する材料からなり、第1主面と第2主面とを有する機能性基板を準備する準備工程と、
    前記支持基板の主面および前記機能性基板の第1主面のそれぞれにFABガンを照射して両主面を活性化し、活性化した前記支持基板の主面と前記機能性基板の前記第1主面とを常温で接触させて両者を接合する接合工程と、
    前記機能性基板の前記第2主面の側から、機械的または物理的な手法を用いて前記機能性基板を薄層化する第1薄層化工程と、
    薄層化された前記機能性基板に付着した有機物及び水分を除去する温度で、薄層化された前記機能性基板とこれに接合された前記支持基板とを加熱する、加熱工程と、
    前記加熱工程の後に、薄層化された前記機能性基板とこれに接合された支持基板とをエッチング液に浸漬し、薄層化された前記機能性基板をウェットエッチングによりさらに薄層化し機能層とする、第2薄層化工程と、を有する複合基板の製造方法。
  2. 前記準備工程において、前記支持基板としてサファイア基板を準備し、前記機能性基板としてシリコン単結晶基板を準備する、請求項1に記載の複合基板の製造方法。
  3. 前記接合工程と前記第1薄層化工程との間に、外周において、前記機能性基板と前記支持基板の一部とを除去するトリミング工程を更に含む、請求項1または2に記載の複合基板の製造方法。
  4. 前記加熱工程は、150℃〜350℃の真空雰囲気または不活性ガス雰囲気内で行なう、請求項1乃至3のいずれかに記載の複合基板の製造方法。
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