JP2011144634A - 太陽電池モジュールの敷設方法及び太陽電池モジュールの吹上げ防止装置 - Google Patents

太陽電池モジュールの敷設方法及び太陽電池モジュールの吹上げ防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池モジュールと瓦を横一列に敷設した場合におけるずれ分を防水部材によって補正することができる。従って、通常の瓦と太陽電池モジュールとの混ぜ葺きしても一体感が得られるため、デザイン上調和がとれる太陽電池モジュールの敷設方法を提供する。
【解決手段】屋根に瓦21と太陽電池モジュールMとを混ぜ葺きして敷設する太陽電池モジュールの敷設方法において、前記太陽電池モジュールMと屋根の勾配と直交する方向に隣接する瓦21との間に少なくとも1つの防水部材20を設けて敷設する太陽電池モジュールの敷設方法にある。
【選択図】図6

Description

この発明は、建物の屋根に設けられた瓦下地材に瓦と混ぜ葺きして敷設される太陽電池モジュールの敷設方法及び太陽電池モジュールの吹上げ防止装置に関する。
建物の屋根に通常の瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きする技術は、特許文献1で知られている。これは、太陽電池モジュールとしての太陽電池セル保持瓦と屋根瓦との接合部における防水構造を図ったものである。
具体的には、太陽電池セル保持瓦と屋根瓦とを隣接して施工する場合、太陽電池セル保持瓦と屋根瓦との接合部の下方に、弾性防水材を設けた防水繋ぎ体を配設している。また、太陽電池セル保持瓦の枠体に接合部方向に突出するオーバーラップ片を延長して設けている。このオーバーラップ片の垂れ部と屋根瓦の端部とを突合せるとともに、防水繋ぎ体の弾性防水材に弾性的に接触させている。さらに、太陽電池セル保持瓦のオーバーラップ片の垂れ部と屋根瓦との間にコーキング材を充填している。
また、一般に、基材に対して太陽電池を固定部材を用いて機械的に固定する場合は、固定部材をビスやボルトナットあるいはリベットによって固定し、この固定部分をコーキング材や防水シールパッキン等を用いて防水構造としている。
前述した特許文献1のものは、太陽電池セル保持瓦同士が横方向に隣接する部分における防水構造は、アンダーラップ側のセル枠にオーバーラップ側の垂れ部を突合わせた構造である。
しかしながら、実際に屋根材に太陽電池セル保持瓦を施工する場合、屋根材の不陸や桟木の施工誤差によって太陽電池セル保持瓦同士の突合せ部分で常に密着状態が得られることは限らない。太陽電池セル保持瓦同士の突合せ部分に2〜3mm程度の隙間ができると、オーバーラップ部とアンダーラップ部の間の空間に雨水が吹き込みやすくなる。
この空間への雨水が吹き込みによって発生するしぶきによって、アンダーラップ部(樋部)の側端部より瓦下地材上に漏水しやすいという問題がある。
また、隣接する太陽電池セル保持瓦と屋根瓦との隙間の防水対策として弾性防水材付き水切り板をわざわざ設置したり、太陽電池セル保持瓦と屋根瓦との隙間にコーキング材を充填することは施工が非常に面倒で、多くの工数と施工期間がかかるという問題がある。
さらに、基材に対して太陽電池を固定部材を用いて機械的に固定する場合は、その固定部分をコーキング材や防水シールパッキン等を用いて防水する必要があり、太陽電池モジュールの製造工数もかかり、コストアップの原因になっている。
また、特許文献2は、屋根下地材の上に設置されるセル保持枠をアルミニウム等の軽金属板からなる不燃材料によって形成し、このセル保持枠内に太陽電池セルを固定したものである。そして、セル保持枠は、通常の瓦一枚分と同じ外形寸法または前記瓦の複数枚分と同じ外形となるように形成したものである。すなわち、瓦形状を基準にして太陽電池セル保持枠を構成したものである。
しかしながら、実際に瓦を屋根に敷設する場合、瓦と瓦の間には樋部において雨水を排水するために隙間を設けるように敷設する。従って、特許文献2のように瓦形状を基準にし、その瓦の働き幅の複数枚分に相当する幅寸法の太陽電池セル保持枠を瓦と混ぜ葺きした場合、次のような不具合が生じる。
すなわち、瓦n枚分(nは2枚以上の整数)の幅寸法を有する太陽電池モジュールを瓦と混ぜ葺きした場合には(n−1)箇所の瓦の隙間分だけ瓦の敷設部分が長くなり、太陽電池モジュールとの千鳥葺きの位置ずれが生じるからそのずれを保証するための防水部材が必要となる。
これをn=4の場合、すなわち瓦の働き幅4枚分の幅寸法を有する太陽電池モジュールを瓦と混ぜ葺きした場合について具体的に説明する。
図28は比較例を示すもので、符号40は屋根を示し、矢印41は屋根勾配で、雨水の流れ方向を示す。屋根40に通常の瓦42と、瓦42の働き幅の4枚分の幅寸法を有する太陽電池セル保持枠としての太陽電池モジュール43とを混ぜ葺きした場合を示し、44が軒側、45が棟側である。
瓦42は通常、屋根40に向かって軒側44の右側から左方向に葺いた後、上段の瓦42を上載せして順次棟側45に千鳥状に葺く。太陽電池モジュール43の働き幅Aが瓦42の働き幅の4枚分の幅寸法であるために、3個所の隙間に相当する部分だけ短く、右側に偏ることになる。従って、葺き始めとなる屋根40に向かって右側(x部)は千鳥状となるが、左側に向かうにしたがって少しづつずれが生じ、下段の瓦42と上段の瓦42とが略同じ位置となり、左側(y部)は千鳥状に葺くことはできない。
従って、デザイン状の不調和をきたすばかりでなく、樋部の位置が所定の位置に定まらず、雨水等の漏水の虞がある。
また、特許文献3は、強風による瓦及び太陽電池モジュールの飛散を防止するためのものである。すなわち、野地板上に瓦桟とモジュール取付け板を固定し、瓦桟に沿って太陽電池モジュール及び瓦を配置する。太陽電池モジュールをモジュール取付け板に固定するとともに、太陽電池モジュールの棟側に隣接する瓦の軒側端部を太陽電池モジュールの棟側端部の上に重ね合わせて配置するものである。
そして、太陽電池モジュールの棟側に隣接する位置の前記野地板上に補強用瓦桟を設け、太陽電池モジュールの棟側に隣接する瓦を釘状の固定具によって補強用瓦桟に固定したものである。
また、特許文献4は、強風による瓦の飛散を防止するため、長尺金属板を略S字状に折曲したクリップによって上段の瓦の軒側端部と下段の瓦の棟側端部を含む瓦桟とを係合したものである。
しかしながら、前述した特許文献3のものは、太陽電池モジュールの棟側に隣接する瓦の軒側端部を釘状の固定具によって補強用瓦桟に固定するものであり、太陽電池モジュールの軒側端部を固定するものではない。従って、強風に晒された場合に、太陽電池モジュールの軒側が吹上げられる虞がある。
また、特許文献4は、瓦同士を略S字状に折曲したクリップによって結合したものであり、瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きする場合には適用が極めて困難である。
特開平11−200561号公報 特開平11−107453号公報 特開2000−328747号公報 登録実用新案第3027097号公報
この発明は、屋根に瓦と太陽電池モジュールを混ぜ葺きする場合においても、太陽電池モジュールの軒側端部を簡単にしかも強固に固定でき、耐暴風雨性能及び耐負圧性能が高い太陽電池モジュールの敷設方法及び吹上げ防止装置を提供することにある。
この発明は、屋根に瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設する太陽電池モジュールの敷設方法において、前記太陽電池モジュールと屋根の勾配と直交する方向に隣接する瓦との間に少なくとも1つの防水部材を設けて敷設することを特徴とする。
また、この発明は、屋根材上に瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設する太陽電池モジュールの敷設方法において、前記屋根材上に敷設した太陽電池モジュールの棟側に、上段の太陽電池モジュールの軒側部と係合する脱着自在な吹上げ防止金具を設けることを特徴とする。
また、この発明は、屋根材上に瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設したものにおいて、前記瓦の上段に敷設する太陽電池モジュールの軒側と前記瓦の棟側とを吹上げ防止部材で係合し、太陽電池モジュールの吹上げを防止することにある。
この発明によれば、太陽電池モジュールと瓦を横一列に敷設した場合におけるずれ分を防水部材によって補正することができる。従って、通常の瓦と太陽電池モジュールとの混ぜ葺きしても一体感が得られるため、デザイン上調和がとれる。しかも、瓦と瓦の間及び瓦と太陽電池モジュールとの間の防水機能を確保できるという効果がある。
この発明の第1の実施形態を示す太陽電池モジュールの斜視図。 図1のX−X線に沿う断面図。 図1のY−Y線に沿う断面図。 同実施形態の基材の平面図。 同実施形態の防水部材を示す斜視図。 図5AのZ−Z線に沿う断面図。 同実施形態の瓦と太陽電池モジュールとの間に防水部材を敷設した状態の縦断側面図。 同実施形態の瓦と太陽電池モジュールとの間に防水部材を敷設した状態の斜視図。 同実施形態の瓦と太陽電池モジュールを混ぜ葺きした状態を示す平面図。 同実施形態の屋根の断面図。 この発明の第2の実施形態を示す防水部材の斜視図。 この発明の第3の実施形態を示す防水部材の斜視図。 同実施形態を示す防水部材の斜視図。 同実施形態の瓦と太陽電池モジュールとの間に防水部材を敷設した状態の斜視図。 この発明の第4の実施形態の瓦と太陽電池モジュールとの間に防水部材を敷設した状態の斜視図。 この発明の第5の実施形態の太陽電池モジュールの斜視図。 同実施形態の太陽電池モジュールの平面図。 同実施形態を示し、図15の矢印B方向から見た側面図。 この発明の第6の実施形態の太陽電池モジュールの平面図。 この発明の第7の実施形態の太陽電池モジュールの平面図。 この発明の第8の実施形態の太陽電池モジュールの断面図。 同実施形態を示し、ガスケットを拡大して示す断面図。 この発明の第9の実施形態を示す太陽電池モジュールの斜視図。 棟側固定金具の断面図。 同実施形態を示す瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きした状態の縦断側面図。 図22AのC部の拡大図。 同実施形態を示す吹上げ防止金具の斜視図。 同実施形態を示す係合受け金具の斜視図。 同実施形態を示す瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きした状態の平面図。 同実施形態を示す瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きした状態の平面図。 この発明の第10の実施形態を示す太陽電池モジュールの分解斜視図。 同実施形態を示し、横方向に隣接する太陽電池モジュール同士の重なり部分の断面図。 同実施形態を示し、横方向に隣接する太陽電池モジュールと瓦との重なり部分の断面図。 比較例を示し、瓦と太陽電池モジュールを混ぜ葺きした状態を示す平面図。
発明の実施するための最良の形態
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9は第1の実施形態を示し、図1は太陽電池モジュールの斜視図、図2は図1のX−X線に沿う断面図、図3は図1のY−Y線に沿う断面図、図4は基材の平面図である。
まず、太陽電池モジュールMについて説明すると、図1〜図4に示すように、基材1に太陽電池10を搭載した構造である。基材1は、不燃材、好ましくは鋼板、アルミニウム、ステンレス等の金属板を折曲加工して偏平矩形箱状に形成されている。なお、基材1に塗装や耐候性フィルムをラミネートしたものでもよい。
基材1は、その上面、すなわち受光面2、棟側面3、軒側面4、樋側面5及び樋反対面6を有し、屋根側面7は開口した、いわゆる底無し偏平矩形箱状で、通常の瓦と略同一高さに形成されている。
基材1の材料としては、塗装鋼板が価額の面で最も使用されるが、塗装鋼板は、表裏で塗装膜厚が異なり、表側の塗装膜厚が厚く、裏側の塗装膜厚が薄く形成されている。従って、基材1を所定のサイズに切断する場合、塗装膜厚の厚い表側から切断すると、塗装膜によって鋼板の切断面が覆われ、防錆領域を広げることになり、有効である。従って、基材1の全周を塗装膜厚の厚い表側から切断すると、最も有効であるが、基材1の腐蝕しやすい箇所、あるいは腐蝕が目立つ箇所のみを前述のように切断しても良い。切断後の切断方向は切断面のバリ等により確認することが可能であり、防錆領域の広い面を所望の位置に設けることが可能である。
基材1の受光面2には太陽電池固定領域8が設けられている。この太陽電池固定領域8の略中央部には開口穴9が設けられている。太陽電池固定領域8には矩形パネル状の太陽電池10がその端子ボックス11を開口穴9に挿入した状態で固定されている。
太陽電池10は、結晶シリコン型、多結晶シリコン型、非晶質シリコン型(アモルファス型)の半導体のいずれのものも使用可能であり、何ら限定されるものではないが、多結晶型、アモルファス型等の薄膜光電変換装置が好ましく使用可能である。薄膜光電変換装置は、中でもアモルファス型やアモルファス型と多結晶型を重ね合わせたタンデム型がより好ましく使用可能である。
太陽電池10を固定する手段としては、太陽電池固定領域8の外周縁部にシール材12を塗布し、このシール材12の囲まれる部位に接着剤13を塗布する。そして、太陽電池10を太陽電池固定領域8に押し付けることにより固定されており、必要に応じて両面粘着テープを併用してもよい。
受光面2の棟側面3の偏った部分の太陽電池10が固定されない領域には基材1を屋根材としての瓦桟に固定するための固定部14が設けられている。さらに、樋側面5には断面が略L字状の樋部15が基材1と一体に設けられている。この樋部15は基材1の棟側面3から軒側面4に亘って設けられ、雨水等を棟側面3から軒側面4に流すようになっている。
さらに、軒側面4の下端部、すなわち屋根側面7側には折曲部4aが設けられ、この折曲部4aには弾性体16が接着されている。この弾性体16は厚さが3mm以上の角棒状で、太陽電池モジュールMの働き幅A以上の長さを有し、基材1から樋部15の底面まで延長している。この弾性体16はシリコーン系、ポリイソブチレン系などの各種シーリング材、EPDM系などのゴム及びEPDM系などの合成樹脂発泡体などが例示できる。
また、基材1の内部には基材1を補強するための補強部材17が設けられている。補強部材17は後述する瓦葺き作業中に作業者が基材1に乗って作業したときの荷重による基材1の変形を防止するものである。この補強部材17は本実施形態では合成樹脂発泡体からなる断熱材であり、基材1の下面に接着固定されている。なお、補強部材17は合成樹脂発泡体からなる断熱材に限定されず、金属角材、金属波板、合成樹脂波板、ゴム等でもよい。
さらに、基材1の内部で、前記固定部14に対応する部分にはゴムまたは合成樹脂からなるシール部材18が設けられ、シール部材18は基材1の下面に接着固定されている。
図5Aは防水部材20を示す斜視図、図5Bは図5AのZ−Z線に沿う断面図である。防水部材20は、不燃材、例えば鋼板、アルミニウム、ステンレスあるいはこれらに塗装や耐候フィルムをラミネートしたものでもよい。防水部材20は、下部が開口した、いわゆる底無し偏平矩形箱状で、通常の瓦と略同一高さに形成されている。
防水部材20の縦幅L1は、前述した太陽電池モジュールMや通常の瓦の縦幅と同一であり、横幅L2は通常の瓦の横幅より狭く、例えば1/4、1/3、1/2等に形成されている。なお、横幅L2の異なる複数種類の防水部材20を用意し、選択して使用するようにしてもよい。
このように構成された太陽電池モジュールMと防水部材20は、図6〜図9に示すように敷設される。図6は瓦と太陽電池モジュールとの間に防水部材を結合した状態の縦断側面図、図7は同じく斜視図、図8は瓦と太陽電池モジュールを混ぜ葺きした状態を示す平面図、図9は屋根の断面図である。
図6〜図9に示すように、太陽電池モジュールMは屋根材上に通常の瓦21と混ぜ葺きして敷設される。瓦21は、例えば焼き物瓦,厚型スレート瓦,薄型スレート瓦、金属瓦、和瓦、洋瓦等によって矩形平板状に形成されている。瓦21の一側部には隣り合う瓦21と嵌合する樋部22が設けられ、下端部裏面には前垂れ部23aが、上端部表面には後立上り部23bが設けられている。そして、前垂れ部23aは下段側(軒側)の太陽電池モジュールMもしくは瓦21の上面に重なり、後立上り部23bは上端側(棟側)の太陽電池モジュールMもしくは瓦21の下面に重なるようになっている。
本実施形態においては、太陽電池モジュールMと瓦21との関係は、太陽電池モジュールMの屋根の勾配と直交する方向の働き幅をAとし、瓦21の屋根の勾配と直交する方向の働き幅をaとしたとき、太陽電池モジュールMの働き幅Aは、A=4×aに設定されている。すなわち、太陽電池モジュールMの横幅は、瓦21の4枚分に相当している。
従って、屋根の勾配と直交する方向に複数枚の瓦21を敷設したとき、瓦21の相互間には隙間ができ、一般的に隙間は0.5〜5mmの値である。しかし、1枚の太陽電池モジュールMには隙間ができないため、太陽電池モジュールMと瓦21とが横一列に混ぜ葺き敷設された横列と、瓦21のみ横一列に敷設された横列とは隙間によって横方向に位置ずれが生じることになる。
これを具体的に示すと、図8に示すようになる。すなわち、前述のように構成された太陽電池モジュールMと瓦21を用いて建物の屋根を施工する、いわゆる瓦葺きについて説明すると、図9に示すように、屋根24には棟側25から軒側26に向かって下り勾配に傾斜する野地板27が設けられており、この野地板27には瓦桟28が設けられている。
図8に示すように、通常の瓦葺き作業と同様に軒側26の右側(x部)から左側(y部)に向かって葺いた後、上段の瓦21を載せて順次棟側25に向かって野地板27に瓦21を千鳥状に敷設するが、今、仮に軒側26の1列目に瓦21のみを敷設し、2列目に複数枚の瓦21と2枚の太陽電池モジュールMとを混ぜ葺きする場合について説明する。
1列目の瓦21は通常の瓦葺き作業と同様に後立上り部23bに穿設された釘穴23cに釘29を挿入し、瓦桟28に釘29を打ち込んで瓦21を瓦桟28に固定する。1列目の瓦葺きが完了した後、2列目に瓦20と太陽電池モジュールMを敷設する。2列目の瓦21と1列目の瓦21とは、1列目の瓦21の後立上り部23bの上部に2列目の瓦21の前垂れ部23aを重ね、前述と同様に瓦21を瓦桟28に固定する。
また、2列目の瓦21と隣接する太陽電池モジュールMは樋反対面6を樋部22の上に重ねた状態で設置する。また、太陽電池モジュールMと太陽電池モジュールMとは隣接する部分においては、一方の太陽電池モジュールMの樋部15と他方の太陽電池モジュールMの樋反対面6を重ねた状態に設置する。さらに、2列目の瓦21と隣接する太陽電池モジュールMの樋側面5においては、防水部材20の一側面を太陽電池モジュールMの樋部15に重ねた状態に設置する。この防水部材20の他側面を瓦21と隣接して敷設することにより、隣接する太陽電池モジュールM相互あるいは太陽電池モジュールMと瓦21との間に防水部材20を介在して横一列に敷設することができる。
このとき、太陽電池モジュールMと防水部材20との間の隙間及び防水部材20と瓦21との間の隙間にシール部材30を設けて水密構造とする。シール部材30は、シリコーン系、ポリイソブチレン系に代表されるシール材、EPDM系に代表される合成樹脂やゴムの発泡シールテープ類が例示できる。シール部材30は、接着剤等を用いて太陽電池モジュールMと防水部材20及び防水部材20と瓦21の両者に接着することにより、確実なシールが可能である。なお、防水部材20の側面に予めシール部材30を接着固定しておいてもよい。
前述のように、太陽電池モジュールMと瓦21とを横一列に敷設した場合の瓦21相互の隙間によって上段側及び下段側に敷設された瓦21の目地の相対位置がずれる。しかし、瓦21の横幅より狭い防水部材20を太陽電池モジュールMと瓦21との間に介在することにより、前記ずれ分を補正することができる。
なお、横幅L1の異なる複数種類の防水部材20を用意して置くことにより、ずれ量に応じた防水部材20を選択して使用することができ、ずれ分の補正が容易にできる。
従って、図8に示すように、右側(x部)と左側(y部)の目地の相対位置関係が同一の千鳥状となり、デザイン上調和がとれる。しかも、上下段の瓦21の樋部22の位置関係によって防水機能を発揮するに必要な位置関係を確保でき、漏水を防止して信頼性を確保できる。
太陽電池モジュールMを瓦桟28に固定する手段としては、固定部14に複数本の釘29を打ち込むと、釘29はシール部材18を貫通して瓦桟28に固定され、釘穴および釘29の周囲はシール部材18によって水密にシールされ、雨水等の侵入を阻止することができる。
また、太陽電池モジュールMが瓦桟28に固定されると、太陽電池モジュールMの自重及び釘29の押し付け力が1列目の瓦21に加わり、基材1に設けられた弾性体16が1列目の瓦20の凹凸形状に倣って変形する。すなわち、弾性体16は凹凸形状追従性があるため、隙間を塞ぎ、風雨の侵入を阻止することができる。しかも、瓦葺き作業中に作業者が太陽電池モジュールMに乗って作業したときの衝撃及び荷重を弾性体16の緩衝作用によって緩和でき、基材1の内部に設けた補強部材17とともに基材1の変形、破損を防止できる。
2列目の瓦21と太陽電池モジュールMの混ぜ葺き敷設が完了した後、3列目に瓦21のみを敷設するが、2列目の瓦21の敷設と同様である。太陽電池モジュールMの棟側25に位置する3列目の瓦21の前垂れ部23aは太陽電池モジュールMの固定部14を覆うため、釘29が露出することはない。
図10は第2の実施形態を示し、通常の瓦を縦方向に切断して防水部材31を形成したものであり、例えば1/4、1/3、1/2等に形成されている。なお、横幅L1の異なる複数種類の防水部材31を用意しておいてもよい。しかし、瓦21相互間の隙間によって生じる位置ずれは、事前に正確に予測することは困難であり、施工現場において寸法合わせできることが好ましい。従って、瓦21を瓦21相互間の隙間によって生じる位置ずれ寸法に合わせて施工現場において切断し、これを防水部材31とすることが好ましい。
図11A、図11B及び図12は第3の実施形態を示し、図11Aは第1の実施形態における防水部材20の一側面に樋部32を設けたものである。図11Bは第2の実施形態における防水部材31の一側面に樋部33を設けたものである。
このように防水部材20,31に樋部32,33を設けることによって、図12に示すように、防水部材20(31)の樋部32(33)が瓦21との間の隙間を塞ぎ、防水構造となるため、第1の実施形態のシール部材30が不要となり、施工が一層簡便となる。
図13は第4の実施形態を示し、図13は太陽電池モジュールMと瓦21との間に隣接する瓦21と太陽電池モジュールMの側縁部の上面に防水部材34を重ね合せた状態を示す斜視図である。この防水部材34は瓦21及び太陽電池モジュールMの上面形状に倣った平板状である。防水部材34の両側縁34aを、瓦21及び太陽電池モジュールMの側縁部にオーバーラップさせる。また、必要に応じて両側縁34aをシール部材30によってシールすることにより、水密構造とすることができる。
本実施形態によれば、隙間によって生じる位置ずれ量にバラツキがあっても、防水部材34の瓦21及び太陽電池モジュールMの側縁部に対するオーバーラップ量を調節することにより対応でき、施工が容易である。
図14〜図16は第5の実施形態を示し、第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、基材1に対して太陽電池10を固定金具によって機械的に固定したものである。
すなわち、基材1の上面には太陽電池10が軒側面4側に偏倚して載置されている。そして、太陽電池10の棟側はその長手方向の両端部及び中央部の3箇所が棟側固定金具51によって基材1に固定され、軒側もその長手方向の両端部及び中央部の3箇所が軒側固定金具52によって基材1に固定されている。
棟側固定金具51は金属板を略クランク状に折曲することにより構成され、上端部に太陽電池10の受光面における縁部を押える押え片51a、下端部に基材1に固定するための取付け片51bが一体に設けられている。
また、軒側固定金具52は金属板を略L字状に折曲することにより構成され、上端部に太陽電池10の受光面における縁部を押える押え片52a、下端部に基材1に固定するための取付け片52bが一体に設けられている。
そして、棟側固定金具51の取付け片51bは固定ねじあるいはリベット53によって基材1の上面に固定され、軒側固定金具52の取付け片52bは固定ねじあるいはリベット53によって基材1の軒側面4に固定されている。従って、太陽電池10は棟側及び軒側にそれぞれ等間隔に互いに対向した位置に配置した棟側及び軒側固定金具51,52によって固定されている。
棟側及び軒側固定金具51,52の材料は、基材1と同様に鋼板、アルミニウム、ステンレス等であり、さらにこれらに塗装や耐候性フィルムをラミネートしたものが例示できる。
図17は第6の実施形態を示し、第5の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、1枚の太陽電池10を基材1に対して固定する際に、棟側においては2個の棟側固定金具51によって固定し、軒側においては3個の軒側固定金具52によって固定し、棟側及び軒側固定金具51,52を千鳥状に配置したものである。このような配置にすることで太陽電池表面への衝撃を緩和でき、破損し難いという効果がある。
図18は第7の実施形態を示し、第5の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、太陽電池モジュールMを横方向に複数個配置した場合である。すなわち、各太陽電池モジュールMの基材1に対して太陽電池10を固定する際に、棟側及び軒側固定金具51,52の間隔が各太陽電池モジュールM及び隣り合う太陽電池モジュールMの間においても均等に配置するようにしたものである。
従って、第5〜第7の実施形態によれば、基材1に対して太陽電池10の棟側及び軒側を棟側及び軒側固定金具51,52によって効率よく強固に固定でき、台風等のように強風に晒されても太陽電池10の上下方向の振れ、剥がれを防止でき、太陽電池10の欠損等の破損を防止できる。また、固定金具が均等に配置されることで見栄えもよいという意匠上の効果もある。
図19及び図20は第8の実施形態を示し、第5の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。本実施形態は、基材1に対して太陽電池10を棟側及び軒側固定金具51,52によって固定する際に、太陽電池10の縁部に緩衝材としてガスケット54を嵌合したものである。このガスケット54を介して棟側及び軒側固定金具51,52の押え片51a,52aを太陽電池10に押えるようにしたものである。
ガスケット54の材質としては、耐熱塩化ビニール樹脂、EPDM、シリコーン樹脂等が例示できる。このガスケット54は太陽電池10を挟持できるように断面が略コ字状に形成され、ガスケット54の下片54aは基材1と太陽電池10との間に介在され、約3mm以上の隙間gが確保され、雨水が排水されるようになっている。また、ガスケット54の上片54bは先端部が鋭角部54cに形成され、太陽光線がガスケット54によって遮られ、太陽電池10に影ができないように形成されている。
本実施形態によれば、第5〜第7の実施形態の作用効果に加え、ガスケット54の緩衝作用によって地震等の振動や衝撃だけでなく固定金具による熱衝撃等から太陽電池10を保護できるという効果がある。
図21〜図24A,図24Bは第9の実施形態を示し、図21は太陽電池モジュールの斜視図、図22Aは瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きした状態の縦断側面図、図22BはB部の拡大図、図23Aは吹上げ防止金具の斜視図、図23Bは係合受け金具の斜視図、図24A、図24Bは瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きした状態の平面図である。
まず、図21に基づいて太陽電池モジュール61について説明すると、太陽電池モジュール61は、基材62に太陽電池63を搭載した構造である。基材62は、不燃材、好ましくは鋼板、アルミニウム、ステンレス等の金属板を折曲加工して偏平矩形箱状に形成されている。なお、基材62に耐候性の塗装や耐候性フィルムをラミネートしたものでもよい。
基材62は、その上面64、棟側面65、軒側面66、樋側面67及び樋反対面68を有し、屋根側面69は開口した、いわゆる底無し偏平矩形箱状で、通常の瓦と略同一高さに形成されている。また、基材62の下面には基材62を補強するための補強部材70が設けられている。
補強部材70は後述する瓦葺き作業中に作業者が基材62に乗って作業したときの荷重による基材2の変形を防止するものである。この補強部材70は本実施形態では合成樹脂発泡体からなる断熱材であり、基材62の下面に接着固定されている。なお、補強部材70は合成樹脂発泡体からなる断熱材に限定されず、金属角材、金属波板、合成樹脂波板、ゴム等でもよい。
基材62の上面64には軒側面6側に偏倚して矩形パネル状の太陽電池63が搭載されている。基材62の上面64の太陽電池固定領域における略中央部には開口穴(図示しない)が設けられ、太陽電池63の端子ボックス(図示しない)が挿入した状態で固定されている。
太陽電池63は、結晶シリコン型、多結晶シリコン型、非晶質シリコン型(アモルファス型)の半導体のいずれのものも使用可能であり、何ら限定されるものではないが、多結晶型、アモルファス型等の薄膜光電変換装置が好ましく使用可能である。薄膜光電変換装置は、中でもアモルファス型やアモルファス型と多結晶型を重ね合わせたタンデム型がより好ましく使用可能である。
太陽電池63を基材62に固定する手段としては、接着剤等で固定する方向と機械止めする方向とがあるが、いずれの場合も適用できる。接着剤固定する場合は、太陽電池固定領域の外周縁部に接着剤を塗布する。そして、太陽電池63を太陽電池固定領域に押し付けることにより固定されており、必要に応じて両面粘着テープを併用してもよい。
次に、機械固定する場合について説明する。太陽電池63の軒側はその長手方向の両端部及び中央部の3箇所が軒側固定金具75によって基材62に固定され、棟側はその対称位置に3個の棟側固定金具76によって基材62に固定されている。
軒側固定金具75は金属板を略L字状に折曲することにより構成され、上端部に太陽電池63の受光面における縁部をガスケット94を介して押える押え片75a、下端部に基材62に固定するための取付け片75bが一体に設けられている。軒側固定金具75の取付け片75bは固定ねじあるいはリベット78によって基材62に固定されている。
また、棟側固定金具76は金属板を略クランク状に折曲することにより構成され、一側縁部に太陽電池63の受光面におけるガスケット94を介して縁部を押える押え片76aが設けられている。棟側固定金具76の他側縁部に基材62に固定するための取付け片76bが一体に設けられている。この取付け片76bは固定ねじあるいはリベット78によって基材62の棟側面に固定されている。
棟側及び軒側固定金具75,76の材料は、基材62と同様に鋼板、アルミニウム、ステンレス等であり、さらにこれらに塗装や耐候性フィルムをラミネートしたものが例示できる。
ガスケット94の材質としては、耐熱塩化ビニール樹脂、EPDM、シリコーン樹脂等が例示できる。このガスケット94は太陽電池63を挟持できるように断面が略コ字状に形成されている。ガスケット94の下片は基材62と太陽電池63との間に介在され、約3mm以上の隙間gが確保され、太陽電池63の下側に浸入した雨水が排水されるようになっている。
また、基材62の軒側面66の下端縁には内側にL字状に折曲した係合片部79が一体に設けられている。また、基材62の上面64の棟側で、太陽電池63が搭載されない部分、具体的には棟側カバー金具77には金属板を略クランク状に折曲し、軒側に向かって開口する係合受け金具80が設けられている。この係合受け金具80は基材62の長手方向の両端部及び中間部に合計4箇所設けられている。
係合受け金具80は、図23Bに示すように、一端に係合部79が挿入される開口部を有し、基端側に固定用スリット80aが設けられている。そして、固定用スリット80aには固定ねじ80bが挿入され、係合受け金具80は基材62に対して着脱自在に固定されている。
従って、屋根に葺かれた太陽電池モジュール61の最も棟側には瓦が葺かれるが、瓦を葺く場合には係合受け金具80が邪魔となる場合がある。しかし、固定ねじ80bを緩めるだけで係合受け金具80を基材62から簡単に取り外すことができる。
さらに、樋側面67には断面が略L字状の樋部72が基材62と一体に設けられている。この樋部72は基材62の棟側面65から軒側面66に亘って設けられ、雨水等を棟側面65から軒側面66に流すようになっている。
次に、吹上げ防止金具81について説明すると、図23Aに示すように形成されている。吹上げ防止金具81の本体82は矩形状の金属板からなり、その長手方向に沿う両側縁には補強用の立上り部83が設けられている。また、本体82の前端部には上方に向かって湾曲する湾曲部を有し、係合片部79に係合する係合部84が設けられ、後端部には下方に向かって湾曲する湾曲部を有する補強部85が設けられている。
さらに、本体82の板面の略中央部には前後方向に長い長孔からなる固定孔86が設けられ、この固定孔86より前端部側にはねじ孔87が設けられている。そして、固定孔86には後述する釘状の固定ねじ88が挿入され、ねじ孔87には後述する高さ調整用ねじ89が螺合されるようになっている。
次に、瓦と太陽電池モジュールとを屋根に混ぜ葺き敷設する方法について説明する。
図22A,図22Bに示す、90は屋根材としての野地板であり、90aは軒側、90bは棟側である。野地板90の上面には瓦桟91及び脚材92が横方向に亘って固定されている。瓦桟91と脚材92との間には通常の瓦93が横方向に敷設される。
瓦93は、例えば焼き物瓦,厚型スレート瓦,薄型スレート瓦、金属瓦、洋瓦等によって矩形平板状に形成されており、瓦93の棟側端部の上面には吹上げ防止金具81が位置決めされる。そして、吹上げ防止金具81の固定孔86に固定ねじ88が挿通され、この固定ねじ88は瓦93の貫通孔93R,93Lのいずれか一方を貫通し、脚材92を介して野地板90に打ち込み固定される。この場合、固定孔86は屋根の勾配方向に長い長孔によって形成されているため、吹上げ防止金具81の取付け位置を屋根の勾配方向にスライドして位置調節することができる。
吹上げ防止金具81のねじ孔87には高さ調整用ねじ89が螺合されており、その先端部は瓦93の上面に当接している。従って、高さ調整用ねじ89をねじ込みあるいは緩めることにより、瓦93の上面に対する吹上げ防止金具81の高さ、特に前端部の係合部84の高さを調整することができる。吹上げ防止金具81の位置や高さ調整ができることから、表面形状が異なる多様な瓦93に適用できる。
次に、横方向に敷設された瓦93の上段(棟側90b)には太陽電池モジュール61を敷設する。この場合、太陽電池モジュール61の軒側端部を瓦93の棟側端部の上面に重ねた後、太陽電池モジュール61を棟側にスライドさせる。すると、太陽電池モジュール61の基材62に設けられた係合片部79が吹上げ防止金具81の係合部84に係合する。すなわち、基材62の係合片部79が吹上げ防止金具81の係合部84と瓦93と間に差し込まれた状態で係合する。この状態で、太陽電池モジュール61の棟側端部の基材62に固定ねじ88を挿通し、固定ねじ88によって脚材92を介して野地板90に打ち込み固定する。
このようにして瓦93の上段に太陽電池モジュール61を敷設した後、この太陽電池モジュール61のさらに棟側90bに太陽電池モジュール61を敷設する場合、上段の太陽電池モジュール61の軒側端部を下段の太陽電池モジュール61の棟側端部の上面に重ねる。次に、上段の太陽電池モジュール61を棟側にスライドさせると、太陽電池モジュール61の基材62に設けられた係合片部79が基材62の上面64の棟側に固定された係合受け金具80に係合する。
従って、太陽電池モジュール61は瓦93との上下に重なる部分においても、また太陽電池モジュール61相互が上下に重なる部分においても、基材62の軒側面66に一体に設けられた係合片部79が係合する。このため、太陽電池モジュール61が強風に晒されても太陽電池モジュール61の吹上げを防止できる。
図24A及び図24Bは、太陽電池モジュール61と瓦93との関係を示し、太陽電池モジュール61の屋根の勾配と直交する方向の働き幅をAとし、瓦93の屋根の勾配と直交する方向の働き幅をaとしたとき、図24Aは太陽電池モジュール61の働き幅Aは、A=3×aに設定されている。すなわち、太陽電池モジュール61の横幅は、瓦93の3枚分に相当し、図24Bは太陽電池モジュール61の働き幅Aは、A=4×aに設定されている。すなわち、太陽電池モジュール61の横幅は、瓦93の4枚分に相当している。
いずれの場合においても、吹上げ防止金具81の使用個数や配置は太陽電池モジュール61の幅方向(屋根の勾配と直交する方向)のサイズで異なり、目安は瓦93の幅方向のn倍の幅を有する太陽電池モジュール61では約(n−1)個でその取付け位置は、太陽電池モジュール1の幅方向で略均等配置になるように、瓦93の貫通孔93R,93Lを選択する。
まず、図24Aについて説明すると、瓦93に太陽電池モジュール61を瓦93の半分ずらして千鳥状に混ぜ葺きした場合であり、屋根の軒側に複数枚の瓦93を敷設した後、瓦93の上段に太陽電池モジュール61を敷設した状態を示す。
この場合、太陽電池モジュール61に重なる4枚の瓦93をその右側から93a,93b,93c,93dとした場合、瓦93aと瓦93cの貫通孔93Lを選択して吹上げ防止金具81を固定する。
また、図24Aは前記太陽電池モジュール61のさらに上段に太陽電池モジュール61を敷設した場合であり、上段の太陽電池モジュール61を瓦93の半分右側ずらすと、下段の太陽電池モジュール61に隣接する瓦93xの上面に上段の太陽電池モジュール61が重なる。このため、瓦93xの貫通孔93Lを選択して吹上げ防止金具81を固定することにより、上段の太陽電池モジュール61の右端部を吹上げ防止部材81と係合することができる。
次に、図24Bについて説明すると、瓦93に太陽電池モジュール61を瓦93の半分ずらして千鳥状に混ぜ葺きした場合であり、屋根の軒側に複数枚の瓦93を敷設した後、瓦93の上段に太陽電池モジュール61を敷設した状態を示す。
この場合、太陽電池モジュール61に重なる5枚の瓦93をその右側から93a,93b,93c,93d,93eとした場合、瓦93aと93dについては貫通孔93Lを選択し、瓦93cについては貫通孔93Rを選択して吹上げ防止金具81を固定する。
また、図24Bは前記太陽電池モジュール61のさらに上段に太陽電池モジュール61を敷設した場合であり、上段の太陽電池モジュール61を瓦93の半分右側ずらすと、下段の太陽電池モジュール61に隣接する瓦93xの上面に上段の太陽電池モジュール61が重なる。このため、瓦93xの貫通孔93Lを選択して吹上げ防止金具81を固定することにより、上段の太陽電池モジュール61の右端部を吹上げ防止部材81と係合することができる。
図24A及び図24Bに示すように、太陽電池モジュール61の幅方向で略均等配置になるように、瓦93の貫通孔93R,93Lを選択して吹上げ防止金具81を固定する。従って、瓦93に対して吹上げ防止金具81を介して太陽電池モジュール61を固定することができ、太陽電池モジュール61が強風に晒されても太陽電池モジュール61の吹上げを防止できる。
なお、前記実施形態においては、太陽電池モジュール61の働き幅Aが、瓦93の3枚分に相当する場合と、瓦93の4枚分に相当する場合について説明したが、この発明は太陽電池モジュール61の働き幅Aに限定されるものではない。
従って、瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設する際に、瓦の上段に敷設する太陽電池モジュールの軒側と瓦の棟側とを吹上げ防止金具によって係合する。従って、太陽電池モジュールが強風に晒されても太陽電池モジュールの吹上げを防止することができ、耐暴風雨性能及び耐負圧性能を向上できるという効果がある。
また、吹上げ防止金具は、屋根材に対する瓦の固定と瓦に対する太陽電池モジュールの固定を兼ねるとともに、吹上げ防止金具自体の位置や高さ調整ができ、表面形状が異なる多様な瓦に適用できる。
図25〜図27は第10の実施形態を示し、第9の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略する。図25は太陽電池モジュールの分解斜視図、図26は横方向に隣接する太陽電池モジュール同士の重なり部分の断面図、図27は横方向に隣接する太陽電池モジュールと瓦との重なり部分の断面図である。
図25に基づいて太陽電池モジュール1について説明すると、基材62は、その上面64、棟側面65及び軒側面66を有するとともに、長手方向の一側部にはアンダーラップ部67aが設けられ、他端部にはオーバーラップ部68bが設けられている。基材62の屋根側面69は開口した、いわゆる底無し偏平矩形箱状で、通常の瓦と略同一高さに形成されている。また、基材62の下面には断熱支持材110が設けられている。
断熱支持材110は、断熱機能と後述する瓦葺き作業中に作業者が基材62に乗って作業したときの荷重による基材62の変形を防止するものである。この断熱支持材110は、スチレン、プロピレン、エチレン、ウレタン等の単独重合体あるいはそれらを主成分とする共重合体、または前記の単独重合体あるいは共重合体の混合物からなる発泡体が例示できる。
この断熱支持材110の上面、すなわち太陽電池63が固定される面には、その棟側面65から軒側面66に亘って連続する凹溝からなる複数本の排水溝111が設けられている。そして、断熱支持材110は基材62の下面に接着固定されている。
基材62の上面64には軒側面66側に偏倚して矩形パネル状の太陽電池63が搭載されている。基材62の上面64の太陽電池固定領域における略中央部には開口穴62aが設けられ、太陽電池63の端子ボックス72が挿入されている。さらに、端子ボックス72は端子ボックスカバー113によって覆われている。
さらに、基材62のアンダーラップ部67aには立上り壁114aを有し、断面が略L字状に形成された樋部114が基材62と一体に設けられている。この樋部114は基材62の棟側面65から軒側面66に亘って設けられ、雨水等を棟側面65から軒側面66に流すようになっている。
基材62のオーバーラップ部68aはアンダーラップ部67aと略同一幅で、太陽電池モジュール61同士を横方向に隣接したとき、オーバーラップ部68aとアンダーラップ部67aとが上下に対向して重なり合うようになっている。さらに、オーバーラップ部68aの下面には前記断熱支持材110と一体の突出部110aが設けられている。
この突出部110aはオーバーラップ部68aの幅全体に設ける必要はなく、1/2幅でも良い。突出部110aは太陽電池モジュール61同士を横方向に隣接してオーバーラップ部68aとアンダーラップ部67aとが上下に対向したとき、その下面がアンダーラップ部67aの樋部114を形成する立上り壁114aの上端と接触して防水構造となる。
なお、基材62のオーバーラップ部68aは後述する瓦93と横方向に隣接したとき、瓦93の樋部93aと上下に対向するようになっており、突出部110aの下面は樋部93aの立上り壁93bの上端と接触して防水構造となる。
次に、瓦と太陽電池モジュールとを屋根に混ぜ葺き敷設する方法は、第9の実施形態と同一である。また、横方向に敷設された瓦93の上段(棟側90b)には太陽電池モジュール61が敷設される。このとき、太陽電池モジュール61同士が横方向に隣接する場合は、図26に示すように、一方の太陽電池モジュール61の基材62に設けられたオーバーラップ部68aが、他方の太陽電池モジュール61の基材62に設けられたアンダーラップ部67aと上下に対向して重なり合う。さらに、オーバーラップ部68aの下面には断熱支持材110と一体の突出部110aが設けられているため、突出部110aの下面はアンダーラップ部67aの樋部114を形成する立上り壁114aの上端と接触する。
突出部110aは合成樹脂発泡体で形成されているため、立上り壁114aの上端と接触したとき、太陽電池モジュール61の重量によって、立上り壁114aが突出部110aに食い込んだ状態となり、コーキング材を充填することなく、確実にシールされた状態となる。従って、激しい風雨によって雨水が樋部114に吹き付け、雨水が樋部114で跳ね上がっても太陽電池モジュール61同士の接合部から漏水する虞はなく、雨水は樋部114によって軒側に排水されることになる。
また、太陽電池モジュール61と瓦93とが横方向に隣接する場合は、図27に示すように、太陽電池モジュール61の基材62のオーバーラップ部68aは瓦93の樋部113aと上下に対向して重なり合う。さらに、オーバーラップ部68aの下面には断熱支持材110と一体の突出部110aが設けられているため、突出部110aの下面は瓦93の樋部193aを形成する立上り壁193bの上端と接触する。
突出部110aは合成樹脂発泡体で形成されているため、樋部193aの立上り壁193bの上端と接触したとき、太陽電池モジュール61の重量によって立上り壁193bが突出部110aに食い込んだ状態となり、コーキング材を充填することなく、確実にシールされた状態となる。従って、激しい風雨によって雨水が樋部193aに吹き付け、雨水が樋部193aで跳ね上がっても太陽電池モジュール61と瓦93との接合部から漏水する虞はなく、雨水は樋部193aによって軒側に排水されることになる。
また、太陽電池モジュール61の基材62に対して太陽電池63を固定する場合は、固定部材をビスやボルトナットあるいはリベットによって基材62に固定するのが一般的である。従って、固定部分から雨水が漏水し、断熱支持材110の上面に浸入することがあるが、この発明の太陽電池モジュール61の基材62の下面に固定された断熱支持材110の上面には棟側面65から軒側面66に亘って連続する凹溝からなる複数本の排水溝111が設けられている。従って、断熱支持材110の上面に雨水が浸入しても、排水溝111によって雨水が積極的に軒側に誘導される。このため、固定部分をコーキング材や防水シールパッキン等を用いて防水構造とする必要はなく、太陽電池モジュール1の製造時における部品点数の削減、組立工数を低減できる。
本実施形態によれば、太陽電池モジュールの基材に、隣接する瓦の樋部もしくは隣接する太陽電池モジュールの樋部の上部に重なるオーバーラップ部を設けている。また、基材の下面に設けた断熱支持材に、瓦の樋部もしくは太陽電池モジュールの樋部の上部に重なる突出部を有している。従って、太陽電池モジュール同士及び太陽電池モジュールと瓦との接合部は断熱支持材の突出部によって防水され、接合部にコーキング材を充填することなく、確実な防水ができる。
また、断熱支持材の表面に、その棟側端部から軒側端部に亘って連続する複数本の排水溝を設けることにより、太陽電池を基材に固定した固定部から漏水があっても排水溝によって軒側に排水される。
従って、太陽電池モジュールの製造コストの低減と太陽電池モジュール及び瓦の施工作業の簡略化、施工期間の短縮を図ることができるという効果がある。
この発明は、屋根上に瓦と太陽電池モジュールを混ぜ葺きする際に、太陽電池モジュールを簡単にしかも強固に固定でき、耐暴風雨性能及び耐負圧性能が高く、太陽電池モジュールの技術分野及び太陽電池モジュールを瓦と共に、屋根上に敷設する技術分野に有効である。
M…太陽電池モジュール、20…防水部材、21…瓦

Claims (8)

  1. 屋根材上に瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設する太陽電池モジュールの敷設方法において、
    前記屋根材上に敷設した瓦の上段に太陽電池モジュールを敷設するとともに、この太陽電池モジュールの軒側と前記瓦の棟側とを吹上げ防止金具によって係合する太陽電池モジュールの敷設方法。
  2. 前記吹上げ防止金具は、瓦の棟側端部を貫通して屋根材に固定され、前記瓦の上段に敷設される太陽電池モジュールの軒側端部と係合する係合部を有している請求項7記載の太陽電池モジュールの敷設方法。
  3. 前記吹上げ防止金具は、先端が瓦の上面に当接する高さ調整用ねじを有し、前記瓦の上段に敷設される太陽電池モジュールの軒側端部と係合する係合部の高さを調節できる請求項7記載の太陽電池モジュールの敷設方法。
  4. 前記瓦の整数倍の働き幅寸法を有する前記太陽電池モジュールを瓦と千鳥状に混ぜ葺きしたとき、太陽電池モジュールの幅方向で略均等配置になるように前記吹上げ防止金具を配置し、前記瓦の棟側と太陽電池モジュールの軒側とを吹上げ防止金具によって係合する請求項7記載の太陽電池モジュールの敷設方法。
  5. 屋根材上に瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設する太陽電池モジュールの敷設方法において、前記屋根材上に敷設した太陽電池モジュールの棟側に、上段の太陽電池モジュールの軒側部と係合する脱着自在な吹上げ防止金具を設ける太陽電池モジュールの敷設方法。
  6. 屋根材上に瓦と太陽電池モジュールとを混ぜ葺きして敷設するものにおいて、
    前記瓦の棟側に吹上げ防止部材を設け、前記瓦の上段に敷設する太陽電池モジュールの軒側と前記瓦の棟側とを係合した太陽電池モジュールの吹上げ防止装置。
  7. 前記吹上げ防止金具の本体は、一端部に前記太陽電池モジュールの軒側と係合する係合部を有するとともに、板面に屋根の勾配方向に長い長孔からなる固定孔を設けた請求項12記載の太陽電池モジュールの吹上げ防止装置。
  8. 前記吹上げ防止金具の本体は、前記固定孔より軒側に高さ調整用ねじを有している請求項12記載の太陽電池モジュールの吹上げ防止装置。
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