JP5458408B2 - 持出部材の設置構造、施工方法、外設部材の取付構造、及び改修構造 - Google Patents

持出部材の設置構造、施工方法、外設部材の取付構造、及び改修構造 Download PDF

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Description

本発明は、既存屋根の下地構成に影響を受けることなく、さらに既存屋根の機能を損なうことなく太陽電池システム、緑化構造等の外設構造を取り付けることができる持出部材の設置構造、施工方法、外設部材の取付構造、および改修構造に関する。
近年、社会的情勢及び政治的情勢が相俟って太陽エネルギー変換モジュールへの期待はますます高まっており、既設の構造物や建築物の屋根面への太陽電池パネルの取り付け要請もまた高まっている。
他方、二酸化炭素を減少させるために、屋根面を緑化して温度低下や光合成を行わせる試みも盛んに行われている。
従来、太陽電池パネルや緑化構造等の外設構造を設置するための最も簡易な方法としては、取付用の金具などを既存屋根に直接固定し、固定箇所をシーリングしたものが多々存在する。
また、例えば縦葺き屋根上に外設構造を設置する場合は、屋根の縦桟部分(屋根板もしくはカバー)に直接釘(ビス)等を打ち込んで固定したり、屋根材のハゼ部(縦桟)の外側を金具で挟み、ボルトで締着して取り付ける方法が知られている。
しかし、前述の取付用の金具などを既存屋根に直接固定して固定箇所をシーリングする方法では、屋根材にビス等で固定するため、ビス穴からの漏水や、経年によってビス穴が拡がり、固定強度の低下や漏水の懸念が大きくなるものであった。また、このような固定は建築物の躯体(母屋や垂木)に固定するのが強度上好ましいが、既存屋根があることで垂木等の位置特定に手間がかかることから、垂木上に敷設されている下地材(合板等)に固定されているものも存在した。
また、近年、躯体上に断熱材等の下地材を配することで断熱性能を高めた建築物も存在するが、屋根から躯体までの距離が長くなり、より位置の特定が難しく、固定時のずれが大きくなり所望の位置に固定できないという問題もあった。
さらに、断熱材等の下地材が経年の劣化によって「やせる」と、屋根材と下地材間に隙間ができ、固定金具等の強度が低下するという問題も生じていた。
また、前述の屋根材のハゼ部(縦桟)の外側を金具で挟み込む方法では、ボルトの締着強度が十分でないと、ズレ動いたり落下することがあり、締め付けすぎると、ハゼ部や金具が変形又は破断することがあった。
そこで、本発明は、既存屋根の下地構成に左右されることなく、さらには、屋根としての雨仕舞の機能低下、建築物の持つ各種性能を低下させることなく外設部材を取り付けるための持出部材の取付構造、施工方法、外設部材の支持構造、及び外装構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであって、既設屋根上に設置する外設部材を取り付けるための持出部材の設置構造であって、前記持出部材は、固定部と、該固定部から立ち上がる縦部と、該縦部から横方向へ延在する取付部とを備え、既設屋根を形成する屋根材及び断熱材を切除し、切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように切除するか、或いは切除後に開口縁がその外側よりも高くなるように加工しておき、該切除部分に、前記持出部材の固定部が構造材上に固定されると共に断熱材が充填され、その表面が防水シートで覆って隙間がシールされていることを特徴とする持出部材の設置構造に関するものである。
また、本発明は、前記持出部材の設置構造において、充填する断熱材は、射出成形されるウレタン充填材又はシリコーン充填材であることを特徴とする持出部材の設置構造も提案する。
さらに、本発明は、既設屋根上に設置する外設部材を取り付けるための持出部材の施工方法であって、前記持出部材は、固定部と、該固定部から立ち上がる縦部と、該縦部から横方向へ延在する取付部とを備え、既設屋根を形成する屋根材及び断熱材を切除し、切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように切除するか、或いは切除後に開口縁がその外側よりも高くなるように加工しておく第1の工程と、該切除部分に前記持出部材の固定部を構造材上に固定する第2の工程と、前記切除部分に断熱材を充填する第3の工程と、その表面を防水シートで覆うと共に隙間をシールする第4の工程とからなることを特徴とする持出部材の施工方法をも提案する。
また、本発明は、既設屋根に前記の持出部材の設置構造を設置し、さらにその持出部材の取付部に外設部材を取り付けてなることを特徴とする外設部材の取付構造をも提案するものである。
さらに、本発明は、既設屋根に前記の持出部材の設置構造を設置し、さらにその持出部材の取付部に支持部材を固定し、該支持部材上に改修屋根を構築してなることを特徴とする改修構造をも提案するものである。
本発明の持出部材の設置構造及び施工方法は、既設屋根を形成する屋根材及び断熱材を切除し、切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように切除するか、或いは切除後に開口縁がその外側よりも高くなるように加工しておき、該切除部分に、持出部材を構造材上に固定して断熱材を充填し、その表面を防水シートで覆って隙間をシールしたので、持出部材は構造材上に強固に取り付けることができ、そのために切除した部分の断熱性能は断熱材を充填することにより補われ、雨仕舞い性能は防水シートで覆ってシールすることによって補われる。したがって、既存屋根の下地構成に左右されることなく、さらには屋根としての雨仕舞の機能低下、建築物の持つ各種性能を低下させることなく外設部材を取り付けることができ、どのような仕様の既設屋根にも適用でき、どのような仕様の太陽電池パネル等の外設部材にも、或いは改修屋根にも適用できる。
また、本発明は、屋根上に持出金具の固定部が位置するものではなく、持出金具の固定部が母屋等に近い位置にあるため、固定の精度を出しやすい。さらに、断熱材(特に発泡系)が経年の劣化により「やせる」ことがあっても雨仕舞の機能や建築物の持つ各種性能を低下させるような影響を受けることがないものである。
特に充填する断熱材が、射出成形されるウレタン充填材又はシリコーン充填材である場合、持出部材を取り付けるためにビス等の固定具を用いて取り付ける場合に、該固定具の穴からの漏水を防止する機能を容易に付帯させることができる。
また、前記持出部材の取付構造を用いた本発明の外設部材の取付構造は、前述のように構造材に取り付けた持出部材に外設部材を取り付けたものであるから、高重量の太陽電池システムや緑化構造などの設置にも対応することができる。
さらに、前記持出部材の取付構造を用いた本発明の改修構造は、既設の瓦屋根や形式に関わらず任意の屋根構造を支持部材に構築することができ、二重の雨仕舞い構造、二重の断熱構造を備える屋根構造とすることができる。また、従来の改修工法のように既設の瓦屋根を取り外す必要がないので、施工の手間が低減され、廃材の処理の必要もないものとなる。
本発明の外設部材として太陽電池パネルを施工した取付構造の一実施例を示す側断面図である。 図1の取付構造の正断面図である。 (a)図1の外設部材の取付構造に用いられた持出部材の取付構造の施工手順を示すものであって、既設屋根の外装材及び断熱材を部分的に切除した状態を示す側断面図、(b)持出部材を構造材上に固定した状態を示す側断面図、(c)断熱材を充填し、防水シートで覆って隙間をシールした状態を示す側断面図である。 改修屋根として横葺き外装構造を施工した改修構造の一実施例を示す側断面図である。
本発明の持出部材の設置構造は、固定部と、縦部と、取付部とからなる持出部材を、既設屋根上に設置する構成である。なお、持出部材という名称に関し、持出金具(もちだしかなぐ)という名称が一般的であるが、金属製に限定されるものではなく、例えば硬質の樹脂成型品でもよいため、持出部材とした。
前記持出部材は、前述のように固定部と、縦部と、取付部とを必須構成として備えるものであり、それ以外の構成については全く限定するものではなく、単一の成型部材からなるものでも、後述する図示実施例のように複数部材を溶接して一体化したものでも、固定具による接合等の手段にて一体化したものでもよい。
前記固定部は、構造材上に取り付ける部分を指し、後述する断熱材の充填に際し、断熱材に覆われて埋設状になる部分を指す。
前記縦部は、前記固定部から上方へ延在し、その上端が少なくとも既設屋根の表面に突出する部分を指すものであって、下端付近は、前記固定部と同様に断熱材の充填によって埋設状となる。
前記取付部は、前記縦部の上端から側方へ延在する横片部分を指すものであって、後述する図示実施例のようにこの取付部に直接外設部材(太陽電池パネル)の支持部材(縦支持材)を取り付けてもよいし、そのための取付孔を一つ又は複数予め設けておいてもよく、或いは流れ方向又は桁行き方向に連続する支持部材を取り付け固定し、該支持部材に外設部材又は改修屋根を構築するようにしてもよいし、また、そのための受部材を固定するようにしてもよい。
また、本発明において、断熱材を部分的に切除した後にその切除部分に充填する断熱材としては、特に限定するものではなく、公知の断熱材を用いることができ、定形の断熱材でも不定形の断熱材でもよく、またそれらを組み合わせて用いてよい。また必ずしも新たな断熱材に限るものではなく、例えば切除した断熱材が使用可能であればその一部を再利用してもよい。
また、本発明において、屋根材を部分的に切除した後にその切除部分の表面を覆う防水シートとしては、特に限定するものではなく、公知の防水シートを用いることができる。
なお、この防水シートは、前記切除部分の上方に前記持出部材の縦部を延在させる必要があり、その具体的な手法としては、予め防水シートに持出部材の縦部を挿通させる通孔を形成しておき、持出部材を固定する以前、又は固定した後に前記通孔に持出部材の縦部を挿通させる方法、予め防水シートにスリット(切れ込み)を入れたり複数片に分割して持出部材の縦部の周囲を覆う方法がある。例えば後述する図示実施例のように持出部材が複数部材から構成され、防水シートの通孔より幅広の部材を組み合わせて形成される場合などには、持出部材を一体化させる以前の部材の縦部に、防水シートを取り付けておくようにしてもよい。
さらに、この防水シートの接着方法についても特に限定するものではなく、各種接着剤を用いて接合してもよいし、防水シートの裏面の樹脂層をホットメルト接着剤として熱溶融して接合してもよい。また、適宜にシール材などを用いて隙間を埋めるようにしてもよい。なお、この隙間とは、防水シートの端縁と屋根材との隙間、前記持出部材の縦部の周囲の隙間が含まれる。
前記構成の持出部材を既設屋根上に設置するに際し、本発明の施工方法では、まず、第1の工程として、既設屋根を形成する屋根材及び断熱材を部分的に切除し、次に、第2の工程として、前記切除部分に前記持出部材の固定部を構造材上に固定し、続いて、第3の工程として、前記切除部分に断熱材を充填し、さらに、第4の工程として、その表面を防水シートで覆うと共に隙間をシールする。
〔第1の工程〕
この第1の工程では、前述のように既設屋根を形成する屋根材及び断熱材のそれぞれ一部を部分的に切除する。
後述する図示実施例のように、屋根材については切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように切除するか、或いは切除後に開口縁がその外側よりも高くなるように加工しておく。すなわち開口縁がその外側よりも高いと、防水シートで覆う作業やシール作業が容易であり、また当該部分に雨水が溜まることがないため、漏水を引き起こしにくいという利点がある。
断熱材の切除については、使用する持出部材の固定部の面積以上であればよく、構造材を必ずしも露出させる必要はなく、例えば後述する図示実施例のように既設屋根が構造材の上に下地層(耐火野地板)を、その上に防水紙、及び断熱層を備える場合には、最上層に位置する断熱層を構成する断熱材のみを切除すればよく、その裏面側の防水紙や下地層(耐火野地板)については傷付けないことが望ましい。そして、この切除(加工)に使用する器具についても何等特定するものではなく、円盤状の砥石を高速回転させるグラインダなどを使用して研磨状に切除する、すなわち凹部を掘設するものでもよい。
〔第2の工程〕
この第2工程では、前記第1の工程にて形成した切除部分に、前記持出部材の固定部を構造材上に固定する。
この持出部材の固定部を構造材上に固定するための固定手段については特に限定するものではなく、公知のどのような手段を用いてもよい。構造材が露出している場合には、固定部と構造材とは接触するので、溶接等にて接着させて固定(面接合)してもよいし、例えば後述する図示実施例のように、構造材が露出することなくその表面に下地層(耐火野地板)が配置されている場合には、その下地層(耐火野地板)を貫通する固定具を用いて構造材に固定すればよい。なお、断熱性の高い固定具を用いることにより、冷熱橋を防止するようにしてもよい。
〔第3の工程〕
この第3の工程では、前記第1の工程にて形成した切除部分に(前記第2の工程にて固定した持出部材の固定部の上から)断熱材を充填する。
充填する断熱材は、前述のように定形の断熱材でも不定形の断熱材でもよいが、前記第1の工程にて切除した断熱材の端面が凸凹である場合などには、例えばウレタン充填材又はシリコーン充填材のように不定形の断熱材を用いる方が望ましい。これらの不定形の断熱材は、容易に射出成形され、残存する断熱材と高い密着性を有して新たな断熱層を形成することができる。しかも撥水性をも具備させることができるため、後述する図示実施例のように、構造材上に下地層が存在し、その下地層を持出部材の固定部をビス等の固定具を用いて取り付ける場合に、該固定具の穴からの漏水を前記不定形の断熱材が防止することができる。
〔第4の工程〕
この第4の工程では、その表面を防水シートで覆うと共に隙間をシールする。
ここで、「その表面」とは、切除した部分全体を指すものであり、表面側には屋根材が位置するので、第1の工程にて形成した(切除した)屋根材の切除部分を意味する。さらに、「防水シートで覆うと共に隙間をシールする」とは、防水シートを用いて屋根材の切除部分を水密に覆うことを意味している。
具体的には防水シートの端縁を屋根材の開口縁の外側に水密に接合(接着)すればよく、前述のように各種接着剤を用いて接合してもよいし、防水シートの裏面の樹脂層をホットメルト接着剤として熱溶融して接合してもよい。また、後述する図示実施例のように端縁の隙間及び縦部の周囲の隙間をシール材にて埋めるようにしてもよい。なお、この防水シートとしては、耐熱性に富む不織布積層防水シート(裏面側に不織布を積層してなる)を用いてもよい。
なお、前記第2の工程では、第1の工程にて形成した切除部分に持出部材の固定部を固定することを説明したが、後述する図示実施例のように持出部材が複数部材により構成される場合には、この時点では固定部を含む下側を構成する部材のみが固定されていればよく、その後に上側を構成する部材を一体化させるようにしてもよい。
前述のように前記持出部材の取付部には、後述する図示実施例のように直接外設部材(太陽電池パネル)の支持部材(縦支持材)を取り付けてもよいし、流れ方向又は桁行き方向に連続する支持部材を介して外設部材又は改修屋根を構築するようにしてもよく、そのための受部材を固定するようにしてもよい。
前記支持部材は、特にその形状や構成等を限定するものではないが、後述する図示実施例のように流れ方向に連続する縦支持材(外設部材の取付構造の実施例)でも垂木(改修構造の実施例)でもよいし、或いは桁行き方向に連続する長尺材又は定尺材でもよい。
前記支持部材に取り付けられる外設部材としては、太陽電池システムを後述する図示実施例にて説明するが、それに限定するものではなく、屋根面に適用される外設部材であれば、例えば緑化構造でも、雪止め金具でもよいし、避雷針、アンテナなどでもよい。
また、前記支持部材に取り付けられる改修構造としても、後述する図示実施例に限定されるものではなく、どのような形式の屋根を採用してもよい。
図1〜図3に示す本発明の持出部材1の設置構造は、固定部11と、縦部12と、取付部13とからなる持出部材1を、段葺き屋根である既設屋根上に設置するものである。
図示実施例における前記持出部材1は、やや縦長のL字状材1xと横長の逆L字状材1yとを背中合わせに溶接してなり、L字状材1xの横片部が固定部11であり、縦片部が縦部12であり、逆L字状材1yの横片部が取付部13である。
この持出部材1の固定部11は、既設屋根の下地層(耐火野地板)4B上に載置されて下方に位置する構造材4A上に取り付けられるものであり、左右に2つの孔(図示せず)が形成され、該孔に固着具1bを打ち込んで構造材4Aに取り付けられる。
また、この持出部材1の縦部12は、前記固定部11から略垂直片状に上方へ延在し、その上端には横片状の取付部13が延設されている。
この取付部13には、孔(図示せず)が予め左右2カ所に形成され、該孔には後述する縦支持材6Aを取り付けるための取付ビス6cが貫通して取り付けられる構成である。
前記持出部材1の固定部11が取り付けられる構造材4Aは、桁行き方向に連続する長尺のC形鋼であって、その上面には耐火野地板が下地層4Bとして敷設され、そのほか防水紙などが敷設された上に断熱材2が敷設され、該断熱材2の上面に段葺き状に屋根材3が敷設される構成であり、これらは定法に準じて施工すればよい。なお、4Cは、流れ方向に固定された母屋4Dに固定したL字材であって、前記構造材4Aを固定するための部材である。
また、この実施例において、断熱材2を部分的に切除した後にその切除部分に充填する断熱材2'としては、射出成形可能なウレタン充填材を用いる。
さらに、この実施例において、屋根材3を部分的に切除した後にその切除部分の表面を覆う防水シート3'としては、持出部材1の下側を構成するL字状材1xの縦部12を挿通可能な幅を有する通孔(図示せず)を設けた不織布積層防水シートを用い、その周囲の隙間及び端縁の隙間をシリコーン製シール材3"でシールする方法を用いている。
また、この実施例では、前記持出部材1の取付部13に、外設部材8として、太陽電池パネルを取り付けたものであり、排水部61を備える縦支持材6Aを流れ方向に配設し、固定具6c,6cにて固定し、該縦支持材6Aに太陽電池パネル8の流れ方向に沿う端縁を支持させた構成である。
図示実施例の太陽電池パネル8は、表面側に透光材が配された太陽電池81と、その端縁を保持すると共に裏面側に中空のスペース部分を備えるフレーム材82とが一体的に取り付けられた構成である。
前記太陽電池パネル8における太陽電池81としては、多結晶,単結晶,アモルファス等、どのようなものを用いてもよい。一般的に太陽電池は、導電性基体、裏面反射層、光電変換部材としての半導体層、透明導電層から構成され、上記導電性基体としては、例えば鋼板、銅、チタン、アルミニウム、ステンレス、カーボンシートを用いることができ、その他にも導電層が設けられたポリエステル、ポリイミド、ポリエチレンナフタライド、エポキシ等の樹脂フィルムやセラミックス等を用いることもできる。前記半導体層は特に限定するものではなく、アモルファスシリコン半導体、多結晶シリコン半導体、結晶シリコン半導体、銅インジウムセレナイド等の化合物半導体を用いることができる。例えば近年提案された可撓性を有するアモルファスシリコン太陽電池は極めて薄肉で軽量であるため好ましい。
前記縦支持材6Aは、左右の側端縁に上方へ延在する一対の起立片62,62を備え、この起立片62のフランジ状の下端が前記取付部13に固定する固定部であり、略中央には隆起部63を備え、該隆起部63の左右の肩状部分が太陽電池パネル8,8を支持する支持部である。
そして、左右の起立片62,62と隆状部63との間が、排水部61であり、雨水を流れ方向に流す役割を果たす。また、起立片62,62のフランジ状の上端には、桁行き方向に配設されたジョイント部材を兼ねる流水部材6B,6Bが固定具6d,6dにて固定され、流水部材6B,6Bの流水空間64,64から導かれた雨水も、排水部61に集められて水下側へ排水される。
また、前記太陽電池パネル8,8の流れ方向の端縁は、表面側の隙間に不定形のシール材83が充填され、その裏面側に配される断面略W字状のジョイント部材6Bにて連結されている。このジョイント部材6Bは、前述のように流水部材を兼ねるものであって、樋状の流水部64の端縁を固定具6dにて前記縦支持材6Aのフランジ状の上端に固定したので、流水部64と排水部61とが連絡され、流水部64に流下した雨水や結露水などは排水部61へ導かれて水下側へ流すことができる。
また、左右に隣接する前記太陽電池パネル8,8の表面側には、各太陽電池パネル8,8のフレーム82,82を押さえる押さえ部材6Eが配され、上方から固着具6fを前記縦支持材6A(の隆状部63)に打ち込んで取り付けている。
前記構成の持出部材1を既設屋根上に設置する本発明の施工方法の一例を図3(a)〜(c)に基づいて説明する。
〔第1の工程〕
まず、第1の工程として、図3(a)に示すように既設屋根を形成する屋根材3及び断熱材2のそれぞれ一部を部分的に切除する。なお、図中、30は屋根材3の切除部分を示し、20は断熱材2の切除部分を示す。
屋根材3については、切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように形成した。
断熱材2については、下地層(耐火野地板)4B及びその上に防水紙を傷付けることがないように注意し、断熱層を構成する断熱材2のみを部分的に切除した。
〔第2の工程〕
次に、第2の工程として、前記第1の工程にて形成した切除部分に、前記持出部材1の下側を構成するL字状材1xの固定部11を構造材4A上に固定する。すなわちこの実施例における持出部材1は、施工前に溶接して一体化したものではなく、この時点ではL字状材1xのみを配設する。
この実施例では、構造材4Aが露出することなくその表面に下地層(耐火野地板)4Bが配置されているので、図3(b)に示すようにL字状材1xの固定部11は、下地層4B上に載置され、その固定部11に設けた孔に固着具1bを打ち込んで構造材4Aに固定した。
〔第3の工程〕
続いて、第3の工程として、前記第1の工程にて形成した切除部分20に断熱材(ウレタン充填材)2'を充填する。
ウレタン充填材2'は、射出成型用ガンを用いて切除部分20の空隙に容易に必要量を充填することができ、射出されたウレタン充填材2'は切除部分20の隅々に充填され、残存する断熱材2と高い密着性を有して新たな断熱層を形成することができた。また、このウレタン充填材2'は、L字状材1xを取り付ける固定具1bの頭部を埋め、該固定具1bの穴からの漏水を防止する。
〔第4の工程〕
さらに、第4の工程として、その表面を防水シート3'で覆うと共にその端縁の隙間をシリコーン製のシール材3"にてシールする。
防水シート3'には、前述のように通孔を設けているので、まずL字状材1xの縦部12の上端に通孔が臨むように配し、防水シート3'の通孔からL字状材1xの縦部12が突出するように取り付けた。次に、防水シート3'の端縁を外側へ引っ張りつつ屋根材3に対してシール材3"で接着した。なお、縦部12の周囲に隙間もシール材3"にてシールした。
そして、固定したL字状材1xに対して持出部材1の上側を構成する逆L字状材1yを溶接して一体化する作業は、前記第4の工程の後に行うようにすればよく、こうして図3(c)に示す取付状態が得られた。
このように施工される本発明の持出部材1の設置構造は、既設屋根を形成する屋根材3及び断熱材2を切除した部分30,20に、持出部材1(L字状材1x)を構造材4A上に固定して断熱材2'を充填し、その表面を防水シート3'で覆って隙間をシール(3")したので、持出部材1は構造材4A上に強固に取り付けることができ、そのために切除した部分30,20の断熱性能は断熱材2'を充填することにより補われ、雨仕舞い性能は防水シート3'で覆ってシールすることによって補われる。したがって、既存屋根の下地構成に左右されることなく、さらには屋根としての雨仕舞の機能低下、建築物の持つ各種性能を低下させることなく外設部材8を取り付けることができ、どのような仕様の既設屋根にも適用でき、どのような仕様の太陽電池パネル等の外設部材にも、或いは改修屋根にも適用できる。
また、本発明は、屋根上に持出金具1の固定部11が位置するものではなく、持出金具1の固定部11が母屋等に近い位置にあるため、固定の精度を出しやすい。さらに、断熱材(特に発泡系)2が経年の劣化により「やせる」ことがあっても雨仕舞の機能や建築物の持つ各種性能を低下させるような影響を受けることがないものである。
また、図示実施例では、充填する断熱材2'が、射出成形されるウレタン充填材であるため、持出部材1を取り付ける固定具1bの頭部を埋め、該固定具1bの穴からの漏水を防止することができる。
図4に示す改修構造の実施例は、前記持出部材1の取付部13に横葺き外装構造である改修屋根を構築する例を示すものであり、前記取付部13にU字状のピース材である受部材7Bが固着具7cにて固定され、該受部材7Bに跨るように、水流れ方向に沿って断面略ハット状の垂木7Aが配され、この垂木7A,7A間には木毛セメント板又は断熱材7Dを取り付けて下地としている。
また、改修屋根を構成する横葺き外装材9Aは、面板部91の水下側及び水上側に成形部92(水下側成形部),93(水上側成形部)を設けた構成であり、面板部91は、中央よりやや水上側で谷状に屈曲し、水下側近傍で山状に屈曲した略平坦状である。
水下側成形部92は、面板部91の水下縁を下方へ略鉛直状に曲げ(縦片部921)、その下端を水上側へ曲げ成形し、続いて上方へ段状に屈曲し(横片部922)、さらにその先端を裏面側へ折り返した構成とした。
水上側成形部93は、面板部91から延在する端縁を表面側へ段状に延在(延在部931)し、さらにその先端を表面側上方へ折り返し状に曲げ成形し、その上端を水下側下方へ折り曲げた構成とした。
そして、これらの水下側成形部92と水上側成形部93とは、敷設状態において係合する構成とした。
また、前記横葺き外装材9Aを保持する保持部材7Eは、一般に吊子と称される部材であって、この図示実施例に用いられる保持部材7Eは、横葺き外装材9Aの水上側成形部93(被保持部)を保持する保持部71と、定着片である固定部72とを有する構成である。上記の固定部72は、ハット型躯体である垂木7Aの上面部にビス721により固定されている。
このような構成を有する改修構造は、前述のように設置した持出部材1の取付部13(受金具7B)に、新たな改修屋根を取り付けたものであって、取り付ける改修屋根は、その構成について全く制限されるものではないため、各種メーカー及び各種寸法、各種仕様の改修屋根を適用することができ、極めて実用的価値が高いものである。
1 持出部材
1x L字状材
1y 逆L字状材
1b 固定具
11 固定部
12 縦部
13 取付部
2 断熱材
2' 充填した断熱材(ウレタン充填材)
20 切除部分
3 屋根材
3' 防水シート
3" シール材
30 切除部分
4A 構造材
4B 下地層
6A 縦支持材
6B 流水部材
7A 垂木
7B 受部材
7c 固着具
7D 断熱材
7E 保持部材(吊子)
8 外設部材(太陽電池システム)
9A 横葺き外装材

Claims (5)

  1. 既設屋根上に設置する外設部材を取り付けるための持出部材の設置構造であって、
    前記持出部材は、固定部と、該固定部から立ち上がる縦部と、該縦部から横方向へ延在する取付部とを備え、
    既設屋根を形成する屋根材及び断熱材を切除し、切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように切除するか、或いは切除後に開口縁がその外側よりも高くなるように加工しておき、該切除部分に、前記持出部材の固定部が構造材上に固定されると共に断熱材が充填され、その表面が防水シートで覆って隙間がシールされていることを特徴とする持出部材の設置構造。
  2. 充填する断熱材は、射出成形されるウレタン充填材又はシリコーン充填材であることを特徴とする請求項1に記載の持出部材の設置構造。
  3. 既設屋根上に設置する外設部材を取り付けるための持出部材の施工方法であって、
    前記持出部材は、固定部と、該固定部から立ち上がる縦部と、該縦部から横方向へ延在する取付部とを備え、
    既設屋根を形成する屋根材及び断熱材を切除し、切除により形成された開口縁が、その外側よりも高くなるように切除するか、或いは切除後に開口縁がその外側よりも高くなるように加工しておく第1の工程と、
    該切除部分に前記持出部材の固定部を構造材上に固定する第2の工程と、
    前記切除部分に断熱材を充填する第3の工程と、
    その表面を防水シートで覆うと共に隙間をシールする第4の工程とからなることを特徴とする持出部材の施工方法。
  4. 既設屋根に請求項1〜2の何れか一項に記載の持出部材の設置構造を設置し、さらにその持出部材の取付部に外設部材を取り付けてなることを特徴とする外設部材の取付構造。
  5. 既設屋根に請求項1〜2の何れか一項に記載の持出部材の設置構造を設置し、さらにその持出部材の取付部に支持部材を固定し、該支持部材上に改修屋根を構築してなることを特徴とする改修構造。
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