JP2011112928A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械特性や耐薬品性、水分遮断性に優れたフィルムを偏光子保護フィルムとして用いた場合においても、虹ムラの発生が抑制された画像表示装置、ならびにそれに用いる偏光板を提供する。
【解決手段】画像表示セルと、画像表示セルの視認側に配置された第1の偏光板と、第1の偏光板とを少なくとも備え、前記第1の偏光板は、偏光子の視認側主面に第1の保護フィルムを備え、該保護フィルムが、下記(i)〜(iii)の条件を満たすことを特徴とする画像表示装置
(i) 0nm≦Re≦3000nm
(ii) Nz≧7
(iii)Rth>2500nm
【選択図】図1A

Description

本発明は、画像表示セルの視認側に偏光板が配置された画像表示装置に関する。
液晶表示装置(LCD)は、液晶セルの少なくとも視認側に偏光板が配置された液晶パネルによって、光源から射出される光や、外光から液晶セルに入射する光の反射光の透過量を調整することによってその表示を可能としている。LCDはその急速な発展に伴い、機能や用途もさらに多様化する傾向にあり、より過酷な環境での使用に耐え得ることが求められている。例えば、携帯電話等のモバイル用のLCDやカーナビゲーションシステム等の車載用LCD等では、より過酷な環境での使用に対しても耐久性を有することが求められている。また、テレビ等の大型LCDでは、大型化・高輝度化に伴って、光源からの発熱量が増大するために、LCD自体が高温となる傾向があり、より高温での耐久性が求められている。そのため、LCDに用いられる偏光板も高温多湿等の過酷な環境下において、その特性の変化が小さい、すなわち耐久性が高いことが求められている。
有機EL表示装置は、有機発光層を備える有機ELセルの発光量を調整することによってその表示を可能としているが、有機発光層の厚みが10nm程度ときわめて薄いため、外光が金属電極で反射して再び視認側へ射出され、外部から視認したとき、有機EL表示装置の表示面が鏡面のように見える。このような外光の鏡面反射を遮蔽するために、有機発光層の視認側に、偏光板と1/4波長板を積層した円偏光板を配置する方法が採用されている。有機EL表示装置も、より過酷な環境での使用に対しても耐久性を有することが求められるため、その視認側に配置される偏光板も高温多湿等の過酷な環境下において、その特性の変化が小さい、すなわち耐久性が高いことが求められている。
偏光板は一般に偏光子を2枚の保護フィルムで挟持する構成を有しており、保護フィルムとしてはトリアセチルセルロース(TAC)が広く用いられている。一方、上記のような耐久性の観点から、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)のように機械特性や耐薬品性、水分遮断性に優れたフィルムを偏光子保護フィルムとして用いることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
PETやPEN等のポリエステルフィルムは高度に延伸・結晶化処理がされているために、上記のように機械特性等に優れている。その一方で、固有複屈折が大きいために、高度に延伸処理されることによって、フィルムは面内および厚み方向に大きな複屈折を有している。そのため、ポリエステルフィルムのような高複屈折材料からなるフィルムを、偏光子と画像表示セルとの間に配置される偏光子保護フィルムとして用いた場合、その複屈折の影響によって、偏光子と画像表示セルの間で偏光状態に歪みが生るため、著しく視認性が低下する傾向がある。かかる観点から、ポリエステルフィルムは偏光子の画像表示セルと対向しない側の主面の保護フィルムとして用いるのが一般的である。
偏光子の画像表示セルと対向しない側の主面の保護フィルムであれば、偏光子と画像表示セルとの間における偏光状態の変換に寄与しないために、その複屈折による表示特性への影響は小さく、光学等方性、あるいは複屈折の均一性は必ずしも要求されるものではない。しかしながら、画像表示セルの視認側に配置される偏光板において、偏光子の視認側主面に配置される保護フィルムとしてポリエステルフィルムを用いた場合、虹状のムラが発生して視認性が悪化するという問題がある。特に、近年の画像表示装置の高輝度化および高色純度化に伴って、このような虹ムラが視認されやすくなっており、偏光子保護フィルムとしてポリエステルフィルムを使用することを妨げる一因となっている。
かかる観点から、偏光子保護フィルムの表面に光散乱層を設けることで、光路を混合、すなわち混色させ、虹ムラが視認されるのを抑制することが提案されている。例えば特許文献2においては、面内のレターデーションが500nm以上のポリエステルフィルムの表面に光散乱層を設けた偏光子保護フィルムによって、かかる虹ムラを低減し得ることが開示されている。このような方法によれば虹ムラが視認され難くなるものの、虹ムラの発生そのものを抑制するわけではないため、十分な視認性を得られない場合がある。また、画像表示装置の高輝度化、高色純度化がさらに進むと、虹ムラの発生はより顕著となるため、このような混色による虹ムラの解消方法では、十分な視認性を確保することは困難になると考えられる。
特開平8−271733号公報 特開2008−3541号公報
本発明は、ポリエステルフィルムのように機械特性や耐薬品性、水分遮断性に優れたフィルムを偏光子保護フィルムとして用いた場合においても、虹ムラの発生が抑制された画像表示装置を提供することを目的とする。
本願発明者らは、発生した虹ムラを解消することよりも、むしろ虹ムラの発生自体を抑制することに着目し、虹ムラの発生原理に関して考察を重ねた結果、所定の光学特性を有するフィルムを偏光子保護フィルムとして用いた偏光板を画像表示セルの視認側に配置することによって、機械特性や耐薬品性、水分遮断性といったフィルムの特性を失うことなく、虹ムラの発生が抑制されることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明は、画像表示セルと、画像表示セルの視認側に配置された第1の偏光板とを少なくとも備え、前記第1の偏光板が、偏光子の視認側主面に第1の保護フィルムを備える画像表示装置に関する。
本発明の画像表示装置において、前記第1の保護フィルムは、下記(i)〜(iii)の条件を満たす。
(i) 0nm≦Re≦3000nm
(ii) Nz≧7
(iii)Rth>2500nm
(ただし、Re、Rth、Nzは、第1の保護フィルムの厚みをd、フィルム面内の遅相軸方向の屈折率をnx、面内の進相軸方向の屈折率をny、厚み方向の屈折率をnzとした場合に、それぞれ、Re=(nx−ny)×d、Rth=(nx−nz)×d、Nz=Rth/Re、で定義される値である。)
本発明の画像表示装置においては、第1の保護フィルムは芳香族ポリエステルを主成分とするものであることが好ましく、中でもポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートを主成分とするものであることが好ましい。
本発明の画像表示装置によれば、偏光子保護フィルムとして、前記所定の光学特性を有する偏光板を用いているため、虹ムラの発生が抑制され、視認性を向上することができる。
本発明の一実施形態による画像表示装置の概略断面図である。 本発明の一実施形態による画像表示装置の概略断面図である。 本発明の画像表示装置に用いられる偏光板の一実施形態を表す概略断面図である。 本発明の画像表示装置に用いられる偏光板の一実施形態を表す概略断面図である。 自然光を概念的に表す図である。 紙面内に振動面を有する偏光を概念的に表す図である。 紙面と直交する面内に振動面を有する偏光を概念的に表す図である。 楕円偏光を概念的に表す図である。 画像表示セルから出射した光が偏光子および第1の保護フィルムを伝播して、視認側へ射出される際の偏光状態の変化を説明するための概念図である。 画像表示セルから出射した光が偏光子および第1の保護フィルムを伝播して、視認側へ射出される際の偏光状態の変化の波長による相違を説明するための概念図である。 第1の保護フィルムとしてCプレートを用いた場合に、画像表示セルから出射した光が偏光子および第1の保護フィルムを伝播して、視認側へ射出される際の偏光状態の変化の波長による相違が解消することを説明するための概念図である。 視認側からの外光が第1の保護フィルムに入射して第1の保護フィルム内を伝播し、偏光子11との界面で反射されて再び視認側へ射出する際の偏光状態の変化を説明するための概念図である。 視認側からの外光が第1の保護フィルムに入射して第1の保護フィルム内を伝播し、偏光子11との界面で反射されて再び視認側へ射出する際の偏光状態の変化の波長による相違を説明するための概念図である。 視認側からの外光が第1の保護フィルムに入射して第1の保護フィルム内を伝播し、偏光子11との界面で反射されて再び視認側へ射出する際の偏光状態の変化の波長による相違が解消することを説明するための概念図である。 実施例1の画像表示装置を斜めから見た場合の表示状態を表す写真である。 比較例1の画像表示装置を斜めから見た場合の表示状態を表す写真である。
[画像表示装置の概略構成]
図1Aに、本発明の一実施形態による画像表示装置の概略断面図を示す。画像表示装置100は、画像表示パネル50を有し、画像表示パネル50は、画像表示セル5の視認側に第1の偏光板10を備える。画像表示セル5としては、液晶セルや有機ELセルが用いられる。
液晶セルとしては、外光を利用する反射型液晶セル、バックライト等の光源からの光を利用する透過型液晶セル、外部からの光と光源からの光の両者を利用する半透過半反射型液晶セルのいずれを用いてもよい。また、液晶セルの駆動方式としては、例えばVAモード、IPSモード、TNモード、STNモードやベンド配向(π型)等の任意なタイプのものを用いうる。
なお、液晶セルとして、透過型液晶セル、あるいは半透過半反射型液晶セルを採用する場合、液晶パネル50は、図1Bに示すように、液晶セル5の視認側と反対側に第2の偏光板20を備え、液晶表示装置100は光源80を備えている。
有機ELセルとしては、透明基板上に透明電極と有機発光層と金属電極とを順に積層して発光体(有機エレクトロルミネセンス発光体)が用いられる。ここで、有機発光層は、種々の有機薄膜の積層体であり、例えばトリフェニルアミン誘導体等からなる正孔注入層と、アントラセン等の蛍光性の有機固体からなる発光層との積層体や、あるいはこのような発光層とペリレン誘導体等からなる電子注入層の積層体や、またあるいはこれらの正孔注入層、発光層、及び電子注入層の積層体等、種々の組み合わせをもった構成が知られている。
[第1の偏光板]
第1の偏光板10は、画像表示セル5の視認側の偏光板である。第1の偏光板10は、図2Aに示すように、偏光子11の一方主面に第1の保護フィルム12を備えている。本発明の画像表示装置においては、この第1の保護フィルム12が偏光子11の視認側となるように、第1の偏光板が配置される。また、一般には図2Bに示すように、偏光板10は、偏光子11の第1の保護フィルムが備えられる側と反対側の主面、すなわち偏光子11の画像表示セル5側の面に第2の保護フィルム13を備えているが、本発明においてはかかる第2の保護フィルムを省略することもできる。
[偏光子]
偏光子11は、自然光や偏光から任意の偏光に変換し得るフィルムである。偏光子としては、任意の適切なものが採用され得るが、自然光又は偏光を直線偏光に変換するものが好ましく用いられる。このような偏光子としては、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルム等の親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料等の二色性物質を吸着させて一軸延伸したもの、ポリビニルアルコールの脱水処理物やポリ塩化ビニルの脱塩酸処理物等のポリエン系配向フィルム等が挙げられる。また、米国特許5,523,863号等に開示されている二色性物質と液晶性化合物とを含む液晶性組成物を一定方向に配向させたゲスト・ホストタイプのO型偏光子、米国特許6,049,428号等に開示されているリオトロピック液晶を一定方向に配向させたE型偏光子等も用いることができる。
このような偏光子の中でも、高い偏光度を有するという観点、並びに偏光子保護フィルムとの接着性の観点から、ヨウ素を含有するポリビニルアルコール系フィルムによる偏光子が好適に用いられる。
[第1の保護フィルム]
(材料)
本発明の画像表示装置において、偏光子11の視認側に備えられた第1の保護フィルム12は、機械特性に優れるものが用いられる。このように機械特性に優れるフィルムとしては、例えば(半)結晶性の材料を主成分とするものが好適である。その代表的なものとしてはポリエステルを主成分とするものが好ましい。ポリエステルは加熱等によって結晶化を進行させることによって結晶化度が上昇し、これによって機械強度や寸法安定性、耐熱性を高めることができる。そのため、これを偏光子保護フィルムとして用いることによって、偏光板の機械強度や加熱耐久性を高めることができる。また、ポリエステルは、従来より偏光子保護フィルムとして広く用いられているトリアセチルセルロース(TAC)に比して高いガスバリア性を有し、特に水蒸気透過率が小さいために、偏光子保護フィルムとして用いることによって、偏光板の加湿耐久性を高めることができる。
前記ポリエステルとしては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルスルホンカルボン酸、アントラセンジカルボン酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、3,3−ジエチルコハク酸、グルタル酸、2,2−ジメチルグルタル酸、アジピン酸、2−メチルアジピン酸、トリメチルアジピン酸、ピメリン酸、アゼライン酸、ダイマー酸、セバシン酸、スベリン酸、ドデカジカルボン酸等のジカルボン酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、デカメチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサジオール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン等のジオールを、それぞれ1種を重縮合してなるホモポリマー、又はジカルボン酸1種以上とジオール2種以上を重縮合してなる共重合体、あるいはジカルボン酸2種以上と1種以上のジオールを重縮合してなる共重合体、及びこれらのホモポリマーや共重合体を2種以上ブレンドしてなるブレンド樹脂のいずれかのポリエステル樹脂を挙げることができる。中でも、ポリエステルが結晶性を示す観点から、芳香族ポリエステルが好ましく、ポリエチレンテレフタレート(PET)、あるいはポリエチレンナフタレート(PEN)が特に好ましく用いられる。
ポリエステルフィルムは、例えば上記のポリエステル樹脂をフィルム状に溶融押出、キャスティングドラムで冷却固化させてフィルムを形成させる方法等によって得られる。本発明においては、ポリエステルフィルムに結晶性を付与して上記特性を達成する観点から、延伸ポリエステルフィルム、就中二軸延伸ポリエステルフィルムを好適に用いることができる。なお、第1の保護フィルムとして芳香族ポリエステルを主成分とするものを用いる場合、かかるフィルムは芳香族ポリエステル以外の樹脂や添加剤等を含有するものであってもよい。「芳香族ポリエステルを主成分とする」とは、フィルム全重量に対して芳香族ポリエステルを50重量%以上、好ましくは60重量%以上、より好ましくは70重量%以上、さらに好ましくは80重量%以上有することを意味する。
第1の保護フィルムが延伸フィルムである場合、その延伸方法は特に限定されず、縦一軸延伸法、横一軸延伸法、縦横逐次二軸延伸法、縦横同時二軸延伸法等を採用することができるが、前述のごとく、二軸延伸によるものが好ましい。延伸手段としては、ロール延伸機、テンター延伸機やパンタグラフ式あるいはリニアモーター式の二軸延伸機等、任意の適切な延伸機によることができる。
(位相差特性)
第1の保護フィルムは、その厚みをd、フィルム面内の遅相軸方向の屈折率をnx、面内の進相軸方向の屈折率をny、厚み方向の屈折率をnzとした場合に、それぞれ、 Re=(nx−ny)×d、Rth=(nx−nz)×d、Nz=Rth/Reで定義される正面レターデーションRe、厚み方向レターデーションRthおよびNzが、下記(i)〜(iii)の条件を満たすことを特徴とする。
(i) 0nm≦Re≦3000nm
(ii) Nz≧7
(iii)Rth>2500nm
本発明の画像表示装置は、視認側偏光板である第1の偏光板10の視認側の保護フィルム12として、結晶性ポリエステルフィルムのように高い複屈折を有するものを用いた場合でも、上記位相差特性を有することによって虹ムラの発生が抑制されるとの特徴を有している。従来よりポリエステルフィルムは機械強度等に優れるとの利点に加えて、比較的安価であることから、偏光子保護フィルムへの適用が提案されてはいたものの、高い複屈折による虹ムラの影響により、その使用が制限されていたが、本発明はポリエステルフィルムの光学特性を所定範囲とすることで、上記ポリエステルフィルムの利点を失うことなく、虹ムラを抑制し得るとの新たな知見に基づくものである。
上記(i)に示したように、第1の保護フィルムの正面レターデーションReは3000nm以下である。正面レターデーションが高くなると、虹ムラの発生が顕著となる傾向があるため、Reは小さい方が好ましい。具体的にはReは2000nm以下であることが好ましく、1000nm以下であることが好ましく、450nm以下であることがさらに好ましく、400nm以下であることが特に好ましく、350nm以下であることが最も好ましい。正面レターデーションをさらに小さな値とすることで虹ムラは抑制される傾向にあるため、Reの下限値は特に制限されない。一方で、芳香族ポリエステルのように固有複屈折の大きい材料を主成分とするフィルムの正面レターデーションを小さく制御するためには、延伸倍率を低く抑えたり、フィルムの厚みを小さくする必要があるため、フィルムの機械強度を高めることが困難となる傾向がある。また、高度に延伸工程を制御することによって正面レターデーションの発生を抑制することも不可能ではないが、ポリエステルフィルムが高価となる傾向がある。かかる観点から、フィルムの生産性等を考慮した場合、Reは10nm以上であることが一般的であり、30nm以上であることがより好ましく、50nm以上であることがさらに好ましい。
上記(ii)に示したように、第1の保護フィルムのNz、すなわち、正面レターデーションReに対する厚み方向レターデーションRthの比は7以上である。Nzが大きいほど虹ムラが抑制される傾向があることから、Nzは大きいことが好ましく、具体的には10以上であることが好ましく、12以上であることがより好ましい。なお、Nzの値は上記正面レターデーションReとRthの値により一義的に定まるものであるが、その上限は理論的には、無限大であり(Re=0の場合)、実現可能な範囲において上限値は特に制限されない。
上記(iii)に示したように、第1の保護フィルムの厚み方向レターデーションRthは2500nmより大きい。厚み方向レターデーションを正面レターデーションに比してより大きな値とすることで前述のNzが大きくなるため、虹ムラが抑制される傾向にある。また、厚み方向レターデーションが大きいことは、フィルムの面内における分子の配向度が高いことと相関しており、ポリエステルフィルムにおいては、分子配向が高まることによって結晶化が促進される傾向がある。そのため、フィルムの機械強度や寸法安定性の観点からも、Rthは高いことが好ましい。Rthは4000nm以上であることが好ましく、5000nm以上であることが好ましく、6000nm以上であることがさらに好ましく、7000nm以上であることが特に好ましく、8000nm以上であることが最も好ましい。一方、それ以上にRthを高めるためには、フィルム厚みを大きくする必要があるため、フィルム厚みが増してコストが増大したり、偏光板や画像表示装置の厚みが増大する傾向がある。かかる観点からは、Rthは16000nm以下であることが好ましく、15000nm以下であることがより好ましく、14000nm以下であることがさらに好ましい。
(厚み)
第1の保護フィルムは、前記(i)〜(iii)の位相差特性を有していれば、厚みは特に限定されないが、厚みが、10〜200μmであることが好ましく、15〜150μmであることがより好ましく、20〜100μmであることがさらに好ましい。フィルムの厚みが過度に小さいと、フィルムの機械特性が不足したり、フィルムのハンドリング性に劣る等、偏光子保護フィルムとしての機能が不十分となる場合がある。また、フィルムの厚みが過度に大きいと、正面レターデーションを小さく抑制することが困難となったり、コストが増大する傾向がある。
(その他の特性)
厚み方向レターデーションRthは、フィルム面内の遅相軸方向の屈折率nxとフィルム厚み方向の屈折率nzとの差、すなわち厚み方向複屈折(nx−nz)と、厚みdとの積で表されるが、厚み方向複屈折(nx−nz)は分子のフィルム面内の配向度と相関している。すなわち、(nx−nz)が大きいほど、分子の面内配向度が高く、結晶化も促進されるためにフィルム強度が高くなる傾向があり、逆に(nx−nz)が小さいと、フィルム強度が小さくなる傾向がある。画像表示装置における虹ムラの発生を抑制しつつ、第1の保護フィルムに偏光子保護フィルムとして実用し得る機械強度を付与し、さらに、フィルム厚みを小さくして、コストや画像表示装置の厚みが増すことを抑制する観点からは、(nx−nz)は大きいことが好ましい。(nx−nz)は、0.04以上であることがより好ましく、0.06以上であることがさらに好ましい。また、(nx−nz)は固有複屈折の値を超えることはできないため、その上限は自ずと定まるが、例えばポリエチレンテレフタレートでは一般に0.25以下であり、0.20以下であることが好ましい。
第1の保護フィルムのヘイズは、25%未満であることが好ましく、10%未満であることがより好ましく、5%未満であることがさらに好ましい。視認側に配置される第1の保護フィルムのヘイズが過度に高いと、画像表示セルからの出射光の後方散乱が多くなるため、画像表示装置の輝度が低下する傾向がある。一方、第1の保護フィルムのヘイズ率を上記範囲とすることで、後方散乱による光のロスが抑制され、画像表示装置の輝度を高く保つことが可能となる。また、第1の保護フィルムは、偏光子との接着性を向上するための易接着層を設けたものや、偏光子と接着しない側、すなわち視認側となる面に反射防止、アンチグレア、ハードコート等の各種表面処理を施したものや、表面処理層を設けたものを用いてもよい。
[虹ムラの解消原理]
第1の保護フィルムが上記光学特性を有することによって画像表示装置の虹ムラの発生が抑制されることに関して、その推定原理に基づいて以下に説明する。
<虹ムラの発生原理>
図3A〜Dは、偏光状態を模式的に表す図であり、図3Aは自然光、図3Bは紙面内に振動面を有する偏光、図3Cは紙面と直交する面内に振動面を有する偏光、図3Dは楕円偏光を表している。
図4は、紙面を入射面として、画像表示セル5から所定の偏光状態で出射した光が、紙面方向に透過軸を有し、紙面直交方向に吸収軸を有する偏光子11により吸収されて、紙面内に振動方向を有する直線偏光として偏光子から射出され、第1の保護フィルム12を伝播して視認側に射出され様子を模式的に表している。なお、偏光子11から第1の保護フィルム12に光が入射する際にも、その界面での反射が生じるが、当該界面における反射光については図示していない。
また、図4および後述する図5A、図5B、図6、図7Aおよび図7Bにおいては、伝播光や反射光として、一つの偏光成分を有するものを図示しているが、これは本願発明の原理を模式的に説明するための概念図であり、実際の光が単一の偏光成分のみを有することを意味するものではない。
第1の保護フィルム12の正面レターデーションReが略ゼロである場合、あるいは第1の保護フィルムの遅相軸方向と直線偏光r1の偏光方向(すなわち偏光子11の透過軸方向)とが平行または直交である場合、偏光子11から射出されて第1の保護フィルムのフィルム面法線方向(すなわち画像表示装置の画面正面方向)に伝播するp偏光成分のみを有する直線偏光r1は、第1の保護フィルムを伝播する間も複屈折の影響を受けず、直線偏光r3として第1の保護フィルムの視認側界面に到達する。
伝播光r3は、第1の保護フィルムの視認側界面でその一部が反射光r4として偏光子11側に反射され、その残部が射出光r5として視認側に射出される。その際、伝播光r3のうち反射光r4として反射されるp偏光の反射率は{(n−n)/(n+n)}である。なお、nは第1の保護フィルムの屈折率、nは視認側媒体の屈折率である。
一方、偏光子11から第1の保護フィルム12に入射角θで斜め方向に入射する直線偏光r11は、第1の保護フィルム12を伝播する際に複屈折の影響を受け、偏光状態が変化する。そのため、第1の保護フィルムを伝播する光r13は、第1の保護フィルムの視認側界面に到達する際には、p偏光とs偏光を所定の割合で有する楕円偏光となる。
第1の保護フィルムと視認側との界面に角度φで到達した光r13は、その一部が反射光r14として偏光子11側に反射され、その残部が射出光r15として視認側に角度θで射出される。その際、反射光r14として反射されるp偏光の反射率Rおよびs偏光の反射率Rは、それぞれ以下のフレネルの式で表される。
={tan(φ−θ)/tan(φ+θ)}(式1)
={sin(φ−θ)/sin(φ+θ)}(式2)
なお、φおよびθは、伝播側の媒体である第1の保護フィルム12の屈折率nおよび射出側の媒体の屈折率nに対して、下記のスネルの法則に従う。
sinφ=nsinθ (式3)
上記のフレネルの式からも明らかなように、斜め方向を伝播する光に関して、s偏光はp偏光に比して反射率が大きい。そのため、第1の保護フィルムの視認側界面に到達する光r13のs偏光成分が大きいほど、界面における反射率が高くなり、視認側へ射出される光r15の強度は小さくなる。
ところで、ポリエステルに限らず、あらゆる物質は波長によって屈折率が異なるいわゆる「波長分散特性」を有している。そのため、偏光子11から第1の保護フィルム12に入射角θで斜め方向に入射する際の屈折角φも波長によって異なる。
例えば、図5Aに模式的に示すように、直線偏光r11が第1の保護フィルム12に入射する際、青色の光は屈折角φで光r13として伝播し、緑色の光は屈折角φで光r13として伝播し、赤色の光は屈折角φで光r13として伝播する。一般に短波長ほど屈折率は大きいため、屈折角はφ<φ<φとなる。また、複屈折も波長分散特性を有しているため、第1の保護フィルム中を伝播する光r13が受けるレターデーションも波長によって異なる。そのため、青色の光r13、緑色の光r13、赤色の光r13では、視認側界面に到達する際の偏光の状態(p偏光とs偏光の比率)が異なる。
このように、第1の保護フィルムの視認側界面に到達する光のp偏光とs偏光の比率が波長によって異なるため、視認側界面での反射率(r14/r13)も波長によって異なる。結果として視認側へ射出される光r15も、図5Aにr15、r15、r15として模式的に表すように、波長によって強度が異なる。このように、屈折率および複屈折が大きなフィルムを保護フィルムとして用いた場合には、保護フィルムの屈折率および複屈折の影響により、第1の保護フィルムから視認側へ射出する光r15のスペクトル形状と、偏光子11から第1の保護フィルム12に入射する光r11のスペクトル形状との差が大きくなるために着色を生じる。
中でもポリエステルフィルムは屈折率が1.60程度であり、従来より偏光子保護フィルムとして広く用いられているTACフィルム(屈折率≒1.43)に比して屈折率が大きい。さらには二軸延伸されているために複屈折が大きい。そのため、第1の保護フィルムとしてポリエステルフィルムのように屈折率が大きいものを用いる場合、s偏光とp偏光の反射率の差が大きくなるため、保護フィルムへの入射光r11と、保護フィルムからの射出光15とのスペクトル形状の相違が大きくなる傾向がある。
このような原理によって生じる着色は「現色偏光」と称される。特に、第1の保護フィルムの見かけ上のレターデーションが概ね350nm以上となる場合にこのような現色偏光による着色が生じる傾向がある。
上記は画像表示セル5を射出した光が現色偏光によって虹ムラを生じる推定原理について説明するものであるが、画像表示装置に入射する外光が、第1の保護フィルム12に入射・反射することによっても、現色偏光による虹ムラが発生するものと考えられる。その推定原理を以下に説明する
図6は、視認側からの外光が、第1の保護フィルム12に入射して第1の保護フィルム内を伝播し、偏光子11との界面で反射されて、再び視認側へ射出する様子を模式的に表している。視認側から第1の保護フィルム12へ画像表示装置の画面正面方向に入射する自然光r51は、その一部が第1の保護フィルム12の視認側界面で反射され、自然光r50として視認側に戻される。一方、界面で反射されずに第1の保護フィルムに入射した光r52は、大部分が非偏光の状態を保ったまま第1の保護フィルム内を伝播して偏光子11との界面に到達し、その一部が反射光r53として反射される。反射光r53は、大部分が非偏光の状態を保って第1の保護フィルム内を伝播し、第1の保護フィルムの視認側界面で一部が反射光r54として再び偏光子側へ反射され、残部は射出光r55として視認側へ射出される。
一方、視認側から第1の保護フィルム12に入射角θで斜め方向に入射する自然光r61は、その一部が第1の保護フィルムの界面で反射光r60として視認側へ戻され、残部が第1の保護フィルムに入射光r62として入射する。その際、反射光r60および入射光r62は、その一部がp偏光とs偏光に分離された部分偏光となる。この場合において、前述のようにs偏光の反射率Rはp偏光の反射率Rより高い。そのため、第1の保護フィルムの視認側界面で反射されずに第1の保護フィルム中を伝播する光r62は、s偏光よりもp偏光の強度が高い「p偏光リッチ」の部分偏光となる。特に、第1の保護フィルム12として、ポリエステルフィルムのような高屈折率の材料を用いる場合、第1の保護フィルムの内部を伝播する光r62は、よりp偏光リッチの部分偏光となる。
このp偏光リッチの部分偏光r62が、第1の保護フィルム12中を伝播する際に、保護フィルムの複屈折の影響により、その偏光状態が変換される。そして、偏光子11との界面で反射された光r63は、さらに偏光状態が変換され、第1の保護フィルム12から視認側に到達する際には一部が異なる偏光状態(主に楕円偏光)に変換されている。
前述の画像表示セルを射出した光の場合と同様に、第1の保護フィルムの屈折率および複屈折の波長分散の影響により、図7Aに示すように、青色の光r63と、緑色の光r63と、赤色の光r63とでは、視認側界面に到達する際の偏光状態(p偏光とs偏光の比率)が異なる。そのため、視認側へ射出される光r65も、図5Aにr65、r65、r65として模式的に表すように、波長によって強度が異なり、現色偏光による着色を生じる。
ところで、第1の保護フィルムは三次元的な屈折率異方性を有しているため、その見かけ上のレターデーションは視角によって異なる。さらに、三次元的な屈折率異方性に起因して、第1の保護フィルム12の見かけ上の遅相軸方向も視角によって異なる。そのため、視認側へ射出される光r15およびr65のスペクトルは視角θによって異なり、結果として視角によって現色偏光による呈色が異なる。この角度による呈色の相違が視認者の視覚には虹ムラとなって観察されるのである。そして、視角θが大きくなるほど、単位角度変化量に対する第1の保護フィルムの見かけ上のレターデーションRe(θ)の変化量の絶対値、すなわち|dRe(θ)/dθ|が大きくなるため、視角θが大きくなるほど、角度変化による呈色の変化が大きくなり、虹ムラが視認され易い傾向がある。また、p偏光の反射率とs偏光の反射率の差が最大となるブリュースター角付近では特に虹ムラが顕著となりやすい。
上記のように、高屈折率、高複屈折を有するポリエステルフィルムを第1の保護フィルム12として用いた場合は、第1の保護フィルムの視認側界面がs偏光とp偏光とを分離する偏光子のように作用し、現色偏光による虹ムラが生じていると考えられる。
<虹ムラの解消原理>
このような現色偏光による呈色を抑制する観点からは、第1の保護フィルム12として複屈折の小さい材料を用いて、第1の保護フィルムの複屈折によって偏光状態が変化することを抑制することが考えられる。その一方で、ポリエステルフィルムにおいては複屈折が小さい無延伸の状態ではフィルムの機械強度が十分ではなく、ポリエステルの材料特性が発揮されないという問題がある。そのため、ポリエステルフィルムの特性を発揮させるためには、延伸が不可欠であり、偏光子保護フィルムとして機能し得る厚みおよび機械強度を有するように作製したポリエステルフィルムにおいて、全視角における見かけ上のレターデーションを350nmより小さくすることは実質的に不可能であるといえる。
本発明は、かかる虹ムラの発生原理に鑑み、上記(i)のように第1の保護フィルムの正面レターデーションReを小さくすることで、(ii)のようにNzの値を大きくすれば、(iii)のように厚み方向レターデーションRthが大きい場合でも現色偏光による虹ムラの発生が抑制できることを見出したことに基づくものである。
正面レターデーションが略ゼロであり、ある程度(例えば100nm程度以上)の厚み方向レターデーションを有しているフィルムは一般に「Cプレート」と称されるが、このようなCプレートに対して斜め方向に光を入射させた場合、その見かけ上の遅相軸方向は、視角方向に対して方位角90°の角度をなすことが知られている。視角に対して方位角90°の方向はs偏光の振動方向に等しいことから、Cプレートを透過する光に対しては、見かけ上の遅相軸方向はs偏光の振動面に包含される。それと同様にCプレートの見かけ上の進相軸方向は、p偏光の振動面に包含される。
そのため、第1の保護フィルムがCプレートであれば、図5Bに模式的に示す光r13、r13、およびr13、ならびに図7Bに模式的に示す光r62、r63、r62、r63、およびr62、およびr63のように、第1の保護フィルム12を伝播する光は複屈折の影響を受けず、偏光状態が実質的に変換されない。そのため、厚み方向レターデーションRthが大きな値であっても現色偏光による呈色を生じず、虹ムラが発生しないこととなる。
かかる観点から、虹ムラを抑制するためには、第1の保護フィルムの正面レターデーションReは小さい方が好ましいことが理解される。一方、前述のごとく、虹ムラの発生が大きな問題となるのは視角θが大きい場合であるから、このような範囲において、第1の保護フィルムの見かけ上の遅相軸方向が上記Cプレートと略同等の挙動を示せば、虹ムラは抑制される。このように、視角θが大きい場合において見かけ上の遅相軸方向がCプレートと略同等の挙動を示すとの観点から、Nzは大きいことが好ましい。
また、前述のごとく、視角θが小さい正面方向付近においては、現色偏光による虹ムラの発生は、視角θの大きい領域に比して顕著ではない。一方、大画面テレビやインフォメーションディスプレイ等の大型の画像表示装置では、画面を斜め方向、すなわち視角θの大きい領域から視認する機会が多くなる。視角θが大きいと、反射率が高くなるため、図7Aに示すような外光反射偏光の影響も強くなる。本発明においては、第1の保護フィルムがある程度の正面レターデーションReを有している場合でも、Nzが例えば7以上と大きいために、視角θの大きい範囲では第1の保護フィルムの見かけ上の遅相軸方向はCプレートと略同等の挙動を示す。そのため、Re、RthおよびNzが所範囲内であれば、図5Bおよび図7Bに模式的に示す原理によって、虹ムラは視認されない。そして、このような許容し得る位相差の範囲を表したのが上記(i)、および(iii)の条件である。なお、このような範囲において、虹ムラの発生が抑制されることは、後の実施例において明らかにされる。
[第2の保護フィルム]
図2Bに示すように、第1の偏光板10が第2の保護フィルム13を有する場合、その材料や光学特性は特に制限されないが、偏光子11と画像表示セル5の間に配置されるものであることから、実質的に複屈折を有さない光学等方性のものか、あるいは、複屈折を有する場合であってもそのレターデーション値や光軸方向の面内均一性に優れたものを用いることが好ましい。また、かかる第2の保護フィルムとしては、位相差フィルム(光学補償層)を用いることもできる。
(材料)
本発明の偏光板における第2の保護フィルムの材料は、特に制限されないが、前述の如く、光学特性が均一である透明ポリマーを好適に用いることができる。特に、透明性(低ヘイズ)の観点からは非晶性ポリマーが好適に採用される。かかる観点からは、第2の保護フィルムとしては、例えば、セルロース系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂(ノルボルネン系樹脂)、ポリカーボネート系樹脂、ポリアリレート系樹脂、非晶性ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が挙げられる。
これらのポリマーフィルムに代えて、あるいは、これらのポリマーフィルム上に形成するものとして液晶性ポリマーの配向層を用いることもできる。このような液晶性ポリマーとしては、例えば、液晶配向性を付与する共役性の直線状原子団(メソゲン)がポリマーの主鎖や側鎖に導入された主鎖型や側鎖型の各種のもの等を挙げられる。主鎖型の液晶性ポリマーの具体例としては、屈曲性を付与するスペーサー部でメソゲン基を結合した構造の、例えばネマチック配向性のポリエステル系液晶性ポリマー、ディスコティックポリマーやコレステリック液晶性ポリマー等が挙げられる。側鎖型の液晶性ポリマーの具体例としては、ポリシロキサン、ポリアクリレート、ポリメタクリレート又はポリマロネートを主鎖骨格とし、側鎖として共役性の原子団からなるスペーサー部を介してネマチック配向付与性のパラ置換環状化合物単位からなるメソゲン部を有するもの等が挙げられる。
(位相差特性)
第2の保護フィルムが実質的に複屈折を有さない光学等方性のものである場合、その正面レターデーションReが40nm未満、かつ、厚み方向レターデーションRthが80nm未満であるものを用いることができる。このように光学等方性に優れる保護フィルムとしては、無延伸フィルムが好適に用いられる。なお、第2の保護フィルムの正面レターデーションReおよび厚み方向レターデーションRthは、前述の第1の保護フィルムの場合と同様に、厚みdと面内の遅相軸方向の屈折率をnx、面内の進相軸方向の屈折率をny、厚み方向の屈折率をnzから求められる。
一方、正面レターデーションが40nm以上及び/又は、厚み方向レターデーションが80nm以上のレターデーションを有するフィルムを第2の保護フィルムとして用いることで、位相差フィルムの機能を兼用させることもできる。その場合、正面レターデーションや厚み方向レターデーションは、位相差フィルムとして光学補償に必要とされる値に適宜調整することができる。かかる位相差フィルムとしては、延伸フィルムを好適に用いることができる。前記位相差フィルムは、nx=ny>nz、nx>ny>nz、nx>ny=nz、nx>nz>ny、nz=nx>ny、nz>nx>ny、nz>nx=ny、の関係を満足するものが、各種用途に応じて選択して用いられる。なお、ny=nzとは、nyとnzが完全に同一である場合だけでなく、実質的にnyとnzが同じ場合も含む。また、画像表示セル5が有機ELセルである場合は、第2の保護フィルム13の正面レターデーションReを1/4波長(概ね100〜170nm)とすることで、第1の偏光板を円偏光板として機能させ、外光の鏡面反射を遮蔽することもできる。
(厚み)
第2の保護フィルムの厚みは、5〜500μmが好ましく、5〜200μmがより好ましく、10〜150μmがさらに好ましい。厚みが前記範囲より小さいと、フィルムが破断しやすくなり、偏光板に適用したときの強度に問題が生じたり、水分遮断性が不十分となり、偏光子の耐久性に劣る場合がある。厚みが前記範囲より大きいと、フィルムの屈曲性に欠け、ハンドリング性が低下したり、フィルムの製造が困難となる場合がある。
(ヘイズ)
第2の保護フィルムのヘイズは、2%以下であることが好ましく、1%以下であることがより好ましい。第2の保護フィルムのヘイズが高いと、散乱によって偏光子で一定の偏光状態に変換された光の偏光状態や指向性が不均一に変化し、画像表示装置のコントラストが低下する場合がある。
[第1の偏光板の形成]
第1の偏光板10は、偏光子11と第1の保護フィルム12、これに必要に応じて第2の保護フィルム13を積層することによって形成される。偏光子と保護フィルムの積層方法は特に限定されないが、作業性や、光の利用効率の観点からは、接着剤層や粘着剤層を介して空気間隙なく積層することが望ましい。接着剤層や粘着剤層を用いる場合、その種類は特に制限されず、種々のものを用い得る。
中でも、偏光子と保護フィルムの密着性を高める観点から、両者の積層には接着剤層が好適に用いられる。接着剤層を形成する接着剤としては、例えば、アクリル系重合体、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルエーテル、酢酸ビニル/塩化ビニルコポリマー、変性ポリオレフィン、エポキシ系、フッ素系、天然ゴム系、合成ゴム等のゴム系等のポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。特に、偏光子と光学等方性フィルムはとの積層には水性接着剤が好ましく用いられる。中でも、ポリビニルアルコール系樹脂を主成分とするものが用いられる。
かかる接着剤に用いるポリビニルアルコール系樹脂としては、ポリビニルアルコール樹脂や、アセトアセチル基を有するポリビニルアルコール樹脂が挙げられる。アセトアセチル基を有するポリビニルアルコール樹脂は、反応性の高い官能基を有するポリビニルアルコール系接着剤であり、偏光板の耐久性が向上するため好ましい。また、特開2008−15483号公報に記載のように、凹凸欠陥(クニック)の発生を抑制する観点から、接着剤に金属コロイドを含有することも好ましい構成である。
また、保護フィルムは、接着剤や粘着剤を付設する前に、接着性の向上等を目的として、親水化等の表面改質処理を行ってもよい。具体的な処理としてば、コロナ処理、プラズマ処理、プライマー処理、ケン化処理等が挙げられる。
(配置角度)
第1の保護フィルムと偏光子の角度関係は特に制限されないが、虹ムラの発生を抑制する観点からは、第1の保護フィルム12の遅相軸方向と偏光子11の吸収軸方向は略平行または略直交であることが好ましい。両者を平行または直交に配置することによって、第1の保護フィルムが350nm以上の正面レターデーションReを有している場合であっても、虹ムラの発生を抑制することができる。なお、略平行、略直交とは、両者のなす角度が丁度0°、あるいは90°である場合のみならず、±15°、好ましくは±12°、より好ましくは±10°の範囲であることを意味する。また、第1の保護フィルムが、正面レターデーションReが例えば100nm以下、好ましくは50nm以下と小さい「略Cプレート」である場合は、上記配置角度は虹ムラの発生に与える影響は小さい。
[画像表示セルの視認側の配置]
画像表示パネルル50は、画像表示セル5の視認側に上記第1の偏光板10を配置することによって形成される。また、必要に応じて、図1Bに示すように、画像表示セル5の視認側と反対側に第2の偏光板20が配置される。第2の偏光板20は特に制限されず、公知のものを適宜用いることができる。また、画像表示セル5と偏光板10、20との間には、光学補償フィルム等の各種の光学層を設けてもよい。
[液晶パネルの形成]
画像表示セルに偏光板を配置する方法としては、両者を粘着剤層によって積層することが好ましい。粘着剤層を形成する粘着剤は特に制限されないが、例えばアクリル系重合体、シリコーン系ポリマー、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテル、フッ素系やゴム系等のポリマーをベースポリマーとするものを適宜に選択して用いることができる。特に、アクリル系粘着剤の如く透明性に優れ、適度な濡れ性と凝集性と接着性の粘着特性を示して、耐候性や耐熱性等に優れるものが好ましく用いうる。また、粘着剤層は異なる組成又は種類等のものの重畳層として設けることもできる。
画像表示セルと偏光板を積層する際の作業性の観点において、粘着剤層は、予め偏光板、あるいは画像表示セルの一方または両方に付設しておくことが好ましい。粘着剤層の厚みは、使用目的や接着力等に応じて適宜に決定でき、一般には1〜500μmであり、5〜200μmが好ましく、特に10〜100μmが好ましい。
(離型フィルム)
粘着剤層の露出面に対しては、実用に供するまでの間、その汚染防止等を目的に離型フィルム(セパレータ)が仮着されてカバーすることが好ましい。これにより、通例の取扱状態で粘着剤層に接触することを防止できる。離型フィルムとしては、例えばプラスチックフィルム、ゴムシート、紙、布、不織布、ネット、発泡シートや金属箔、それらのラミネート体等の適宜な薄葉体を、必要に応じシリコーン系や長鎖アルキル系、フッ素系や硫化モリブデン等の適宜な剥離剤でコート処理したもの等の、従来に準じた適宜なものを用いうる。
[画像表示装置の形成]
上記の画像表示パネル50に、さらに必要に応じて光源80や駆動回路等を組込むことによって本発明の画像表示装置が得られる。また、これら以外にも画像表示装置の形成に必要な各種部材を組合せることができる。
このようにして得られた画像表示装置は、例えば、パソコンモニター,ノートパソコン,コピー機等のOA機器、携帯電話,時計,デジタルカメラ,携帯情報端末(PDA),携帯ゲーム機等の携帯機器、ビデオカメラ,テレビ,電子レンジ等の家庭用電気機器、バックモニター,カーナビゲーションシステム用モニター,カーオーディオ等の車載用機器、商業店舗用インフォメーション用モニター等の展示機器、監視用モニター等の警備機器、介護用モニター,医療用モニター等の介護・医療機器等、種々の用途に用いることができる。
以下に、実施例として透過型液晶表示装置を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれら実施例に制限されるものではない。なお、以下の実施例、参考例、及び比較例の評価は、下記の方法により行ったものである。
[測定、評価方法]
(レターデーション)
偏光・位相差測定システム(Axometrics製 製品名「AxoScan」)を用い、23℃の環境下にて、測定波長590nmで正面レターデーションの測定を行った。また、同様にして、遅相軸方向および進相軸方向を回転中心としてフィルムを40°傾斜したレターデーションを測定した。なお、レターデーションの測定値の次数は、予め求めたポリエステルフィルムのレターデーションの波長分散と一致するように決定した。
これらの測定値から正面レターデーション、厚み方向レターデーション、およびNzを算出した。
(虹ムラの評価)
23℃の暗室にて、液晶表示装置に白画像を表示させ、視認側偏光板の吸収軸方向を方位角の基準として、方位角約15°の方向で、極角を40°〜70°へ変化させながら目視することで、画面の虹状の着色の有無を確認した。虹ムラは下記の4段階で評価を行った。
1:角度変化に対して色相が顕著に変化する
2:色相が顕著に変化する角度範囲が、概ね極角40〜60°の範囲であり、上記1に比して狭い
3:色相が顕著に変化する角度範囲が、概ね極角40〜50°の範囲であり、上記2に比してさらに狭い
4:角度変化に対して、色相の変化がほとんど確認されない
[実施例1]
(ポリエステルフィルムの作成)
厚み200μmの無延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(非晶性)を製造時の機械方向に延伸比2.8倍に自由端一軸延伸(縦延伸)した後、テンター延伸機により幅方向に延伸比2.9倍に固定端一軸延伸(横延伸)し、結晶性ポリエステルフィルムを作成した。このポリエステルフィルムを「保護フィルムA」とする。
(ポリエステルフィルムへの易接着層の付設)
上記保護フィルムAの表面をコロナ処理した後、ポリエステル系水分散ウレタン接着剤(第一工業製薬製 商品名「スーパーフレックスSF210」)を、メッシュ#200のグラビアロールを備える塗布試験機を用いて塗布し、150℃で1分乾燥して、該フィルム上に厚み0.3μmの易接着層を付設した。
(偏光子の作成)
平均重合度2700、厚み75μmのポリビニルアルコールフィルムを周速の異なるロール間で染色しながら延伸搬送した。まず、30℃の水浴中に1分間浸漬させてポリビニルアルコールフィルムを膨潤させつつ搬送方向に1.2倍に延伸した後、30℃のヨウ化カリウム濃度0.03重量%、ヨウ素濃度0.3重量%の水溶液中で1分間浸漬することで、染色しながら、搬送方向に、全く延伸していないフィルム(原長)を基準として3倍に延伸した。次に、60℃のホウ酸濃度4重量%、ヨウ化カリウム濃度5重量%の水溶液中に30秒間浸漬しながら、搬送方向に、原長基準で6倍に延伸した。次に、得られた延伸フィルムを70℃で2分間乾燥することで偏光子を得た。なお、偏光子の厚みは30μm、水分率は14.3重量%であった。
(接着剤の調製)
アセトアセチル基を有するポリビニルアルコール系樹脂(平均重合度1200、ケン化度98.5%モル%、アセトアセチル基変性度5モル%)100重量部に対して、メチロールメラミン50重量部を30℃の温度条件下で純水に溶解し、固形分濃度3.7重量%の水溶液を調製した。この水溶液100重量部に対して、正電荷を有するアルミナコロイド(平均粒子径15nm)を固形分濃度10重量%で含有する水溶液18重量部を加えて金属コロイド含有接着剤水溶液を調製した。接着剤溶液の粘度は9.6mPa・sであり、pHは4〜4.5の範囲であり、アルミナコロイドの配合量は、ポリビニルアルコール系樹脂100重量部に対して74重量部であった。
なお、アルミナコロイドの平均粒子径は、粒度分布計(日機装製 製品名「ナノトラックUAP150」)により、動的光散乱法(光相関法)により測定したものである。
(偏光板の作成)
前記偏光子の一方主面に、前記易接着層を付設した保護フィルムAを、偏光子の他方主面に、光学補償層兼偏光子保護フィルムとして、セルロース系樹脂からなる位相差フィルム(富士フィルム製 商品名「WVBZ」)を、それぞれ、乾燥後の接着剤層厚みが80nmとなるように前記接着剤を塗布して、ロール機を用いて貼り合わせ、70℃で6分間乾燥させて偏光板を作成した。なお、保護フィルムAと偏光子の貼り合わせは、保護フィルムAの易接着層形成面と偏光子が対向するようにおこなった。このようにして得られた光学補償層付きの偏光板を「偏光板A」とする。
(光原側偏光板)
視認側偏光板として、偏光子の片面に位相差フィルムが積層された市販の偏光板(日東電工製 商品名「NPF VEGQ1724DU」を用いた。なお、この市販の偏光板は、ヨウ素を含有するポリビニルアルコール系フィルムによる偏光子の一方主面(偏光子の液晶セル側に配置される面)にセルロース系樹脂からなる位相差フィルム(富士フィルム製 商品名「商品名「WVBZ」)、他方主面にトリアセチルセルロースフィルムが、それぞれ接着剤層を介して積層されたものである。この偏光板を「偏光板X」とする。
(液晶パネルの作成)
VAモードの液晶セルを備え、直下型のバックライトを採用した液晶テレビ(シャープ製 商品名「LC32−D30」)から液晶パネルを取り出し、液晶セルの上下に配置されていた偏光板および光学補償フィルムを取り除いて、該液晶セルのガラス面(表裏)を洗浄した。続いて、上記液晶セルの視認側の表面に、上記の偏光板Aを、元の液晶パネルに配置されていた光源側偏光板の吸収軸方向と同様の方向となるように、かつ、偏光板Aの
保護フィルムA側の面が視認側となるように、アクリル系粘着剤を介して液晶セルに配置した。
次いで、液晶セルの光源側の表面に、上記の偏光板Xを、元の液晶パネルに配置されていた視認側偏光板の吸収軸方向と同様の方向となるように、かつ、偏光板Xの光学補償層側の面が液晶セルと対向するように、アクリル系粘着剤を介して液晶セルに配置した。このようにして、液晶セルの視認側主面に偏光板A、光源側主面に偏光板Xが配置された液晶パネルを得た。
(液晶表示装置の作成)
上記の液晶パネルを、元の液晶表示装置に組込み、液晶表示装置の光源を点灯させて30分後に目視にて虹ムラの発生有無を評価した。
[実施例2〜5、比較例1〜6]
(ポリエステルフィルムの作成)
前記実施例1のポリエステルフィルムの作製において、縦延伸および横延伸の倍率を表1に示すように変更して、それぞれの位相差特性が異なる結晶性ポリエステルフィルムを作成した。これらのポリエステルフィルムをそれぞれ「保護フィルムB〜J」とする。また、前記実施例1のポリエステルフィルムの作製における延伸前のポリエチレンテレフタレートフィルム(非晶性)を「保護フィルムK」とする。
(偏光板の作製)
前記実施例1において、保護フィルムAを用いる代わりに、それぞれ保護フィルムB〜Kを用いた以外は実施例1と同様に、ポリエステルフィルムに易接着層を付設し、これを用いて偏光板の作成を行った。得られた偏光板をそれぞれ「偏光板B〜K」とする。
(液晶パネルの形成)
前記比較例1において、偏光板Aを用いる代わりに、それぞれ偏光板B〜Kを用いた以外は実施例1と同様にして、液晶セルの視認側主面にそれぞれ偏光板B〜K、光源側主面に偏光板Xが配置された液晶パネルを得た。
(液晶表示装置の作製)
上記のそれぞれの液晶パネルを、元の液晶表示装置に組込み、液晶表示装置の光源を点灯させて30分後に目視にて虹ムラの発生有無を評価した。
上記実施例および比較例の液晶表示装置における虹ムラの評価結果を、各保護フィルムの位相差特性とともに表1に一覧として示す。また、実施例1および比較例1の液晶表示装置を斜め方向(視認側偏光板の吸収軸方向に対して方位角15°、極角60°付近の方向)から見た場合の表示状態(写真)を、それぞれ図8および図9に示す。
比較例1の液晶表示装置(図8)は、画面を斜め方向からみた場合に、虹状の着色が見られる(写真の上側から下側にかけて、画面が赤みががった部分と緑みがかった部分が交互に現れている)のに対して、実施例においては、そのような着色が見られず、均一な表示が得られていることがわかる。
また、表1から明らかなように、第1の保護フィルムの正面レターデーション、厚み方向レターデーション、およびNzが所定の範囲内である実施例の液晶表示装置においては、比較例1〜5の液晶表示装置に比して虹ムラが抑制されている。実施例の中でも、第1の保護フィルムのNzが大きいほど、虹ムラの発生が抑制されていることがわかる。一方、無延伸のポリエステルフィルム(保護フィルムK)を用いた比較例6では、虹ムラは抑制される傾向にあるものの、厚み方向レターデーションが小さく、保護フィルムの機械強度および耐薬品性に劣るものであった。
5 画像表示セル
10 偏光板
11 偏光子
12 保護フィルム
13 保護フィルム
20 偏光板
50 液晶パネル
80 光源
100 画像表示装置

Claims (3)

  1. 画像表示セルと、画像表示セルの視認側に配置された第1の偏光板とを少なくとも備え、
    前記第1の偏光板は、偏光子の視認側主面に第1の保護フィルムを備え、
    前記第1の保護フィルムが、下記(i)〜(iii)の条件を満たすことを特徴とする画像表示装置。
    (i) 0nm≦Re≦3000nm
    (ii) Nz≧7
    (iii)Rth>2500nm
    ただし、Re、Rth、Nzは、第1の保護フィルムの厚みをd、フィルム面内の遅相軸方向の屈折率をnx、面内の進相軸方向の屈折率をny、厚み方向の屈折率をnzとした場合に、それぞれ下記式で定義される値である。
    Re=(nx−ny)×d
    Rth=(nx−nz)×d
    Nz=Rth/Re
  2. 前記第1の保護フィルムが、芳香族ポリエステルを主成分とするものである、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記芳香族ポリエステルがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレートある、請求項2に記載の画像表示装置。
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