JP2018132592A - 光学フィルム、これを用いた偏光板及びディスプレイ部材 - Google Patents

光学フィルム、これを用いた偏光板及びディスプレイ部材 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性に優れ、ニジムラ及び干渉縞が抑制されて視認性が高く、かつ、薄型化が可能な光学フィルム、並びに、これを用いた偏光板及びディスプレイ部材を提供する。【解決手段】ポリエチレンテレフタレートからなる透明基材2の少なくとも一方面に、プライマー層3と、活性エネルギー線硬化樹脂からなる光学機能層4とを設けた光学フィルムにおいて、透明基材2の面内リタデーションが600nm以下、かつ、厚み方向リタデーションが3000〜8000nmであり、プライマー層3の厚みが60〜120nmであり、透明基材2の屈折率をAとし、光学機能層の屈折率をBとしたとき、プライマー層3の屈折率が、{(A+B)/2−0.02}〜{(A+B)/2+0.02}の範囲内であることを特徴とする、光学フィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、画像表示装置等に用いられる光学フィルム、これを用いた偏光板及びディスプレイ部材に関する。
液晶表示パネルやタッチパネル等のディスプレイ部材には、ハードコートフィルムや反射防止フィルム、防眩フィルム等の光学フィルムが用いられる。光学フィルムを構成する透明基材としては、透明性や光学等方性に優れるトリアセチルセルロースのようなセルロースエステル系フィルムがこれまで多用されてきたが、セルロースエステル系フィルムには、耐久性、特に、耐湿性及び耐熱性が十分でないという欠点がある。そこで、セルロースエステル系フィルムに代えて、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを透明基材として使用することが種々検討されている。PETフィルムには、透明性、耐湿性、耐熱性、機械強度に優れ、かつ、安価であるという利点がある。
ただし、ポリエチレンテレフタレートは、その分子構造中に芳香環を有するために、PETフィルムの面内に複屈折率性が生じ、PETフィルムを透明基材として使用した光学フィルムを偏光フィルム上に重ねると虹のような色むら(以下、「ニジムラ」という)が生じる。
透明基材にPETを使用した場合に生じるニジムラを解消する技術としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1では、面内リタデーション(Re)が3000nm以上のポリエステル基材を使用することにより、表示装置に用いた場合におけるニジムラを改善している。
特許第5556926号公報
近年のディスプレイ装置の薄型化及び軽量化に伴って、光学フィルムにも薄型化が求められており、光学フィルムに用いる透明基材の薄膜化が図られている。しかしながら、PETフィルムを使用した場合に生じるニジムラを抑制するために、特許文献1に記載されるように、PETフィルムの面内リタデーションを高くすると、必然的にPETフィルムの厚みも大きくなる。すなわち、高リタデーションのPETフィルムを透明基材に使用した場合、薄型化が困難となる。
また、PETフィルムを透明基材として使用した場合には、透明基材とその上に形成する光学機能層との屈折率差が大きくなりやすく、この屈折率差に起因して干渉縞が生じるという問題もある。
それ故に、本発明は、耐久性に優れ、ニジムラ及び干渉縞が抑制されて視認性が高く、かつ、薄型化が可能な光学フィルム、並びに、これを用いた偏光板及びディスプレイ部材を提供することを目的とする。
本発明に係る光学フィルムは、ポリエチレンテレフタレートからなる透明基材の少なくとも一方面に、プライマー層と、活性エネルギー線硬化樹脂からなる光学機能層とを設けた光学フィルムにおいて、透明基材の面内リタデーションが600nm以下、かつ、厚み方向リタデーションが3000〜8000nmであり、プライマー層の厚みが60〜120nmであり、透明基材の屈折率をAとし、光学機能層の屈折率をBとしたとき、プライマー層の屈折率が、{(A+B)/2−0.02}〜{(A+B)/2+0.02}の範囲内であることを特徴とするものである。
本発明に係る偏光板、ディスプレイ部材及び表示装置は、それぞれ、上記のハードコートフィルムを備えるものである。
本発明によれば、耐久性に優れ、ニジムラ及び干渉縞が抑制されて視認性が高く、かつ、薄型化が可能な光学フィルム、並びに、これを用いた偏光板及びディスプレイ部材を提供できる。
実施形態に係る光学フィルムの概略断面図
図1は、実施形態に係る光学フィルムの概略断面図である。
光学フィルム1は、透明基材2の一方面にプライマー層3及び光学機能層4をこの順に積層したものである。
(透明基材)
透明基材2は、光学フィルム1の基体となるフィルムである。透明基材2の厚みは、12〜40μmであることが好ましい。透明基材2の厚みが12μmを下回ると、透明基材2が薄くなり過ぎ、光学機能層4の硬度及び光学フィルム1の強度が低下する。一方、透明基材2の厚みが40μmを超えると、光学フィルム1が厚くなるため、光学フィルム1を用いたディスプレイ部材の薄型化に寄与できなくなる。
透明基材2としては、面内リタデーション(Re)が600nm以下、かつ、厚み方向リタデーションが3000〜8000nmのPETフィルムを使用する。面内リタデーション及び厚み方向リタデーションがこの範囲にあるPETフィルムを用いることにより、光学フィルム1を偏光板に重ねた際、あるいは、光学フィルム1上に偏光子を設けた場合のニジムラを抑制でき、かつ、透明基材2の薄膜化を実現できる。面内リタデーションが600nmを越える場合、または、厚み方向リタデーションが8000nmを越える場合、透明基材2の厚みが上述した40μmより厚くなるため好ましくない。また、厚み方向リタデーションが3000nm未満の場合、光学フィルム1を構成した際の光学機能層4表面の硬度低下に繋がるため好ましくない。
また、PETフィルムは、低透湿性(水蒸気バリア性)、透明性、耐熱性及び機械強度に優れるため、透明基材2として使用することにより光学フィルム1の耐久性を向上させることができる。また、PETフィルムは、安価であるため、製造コストの面でも有利である。偏光板に用いられるポリビニルアルコール(PVA)フィルムは、吸湿性が高く、水分を吸収することにより膨張して寸法が変化するため、水分から保護するために両面に保護フィルムを貼り合わせることが一般的である。本実施形態に係る光学フィルム1は、透明基材2として水蒸気バリア性(低透湿性)のあるPETフィルムを用いているため、偏光板の保護フィルムとして特に好適である。
(プライマー層)
プライマー層3は、透明基材2に対する光学機能層4の密着性を向上させる易接着層としての機能と、透明基材2と光学機能層4との屈折率差を低減する機能を有する。プライマー層3は、例えば、透明基材2の表面に活性エネルギー線硬化性樹脂を少なくとも含有するプライマー層形成用組成物を塗工して硬化させることによって形成される。プライマー層3の厚みは、60〜120nmとする。プライマー層3の厚みがこの範囲を外れると光学フィルム1を画像表示装置に用いた場合に干渉縞が発生し、画像表示装置の視認性を低下させる。プライマー層3の厚みは、80〜100nmとすることがより好ましく、この範囲内にある場合、干渉縞の発生をより抑制することができる。
(光学機能層)
光学機能層4は、光学フィルム1に、耐擦傷性、低反射性、防眩性といった様々な光学機能と表面硬度とを付与する層である。光学機能層4は、例えば、プライマー層3の表面に活性エネルギー線硬化性樹脂を少なくとも含有する光学機能層形成用組成物を硬化させることによって形成できる。光学機能層4の厚みは、1〜20μmであることが好ましい。光学機能層4の厚みが1μmを下回ると、光学機能層4の硬度が不足する。一方、光学機能層4の厚みが20μmを超えると、光学フィルム1の厚みが厚くなるため、光学フィルム1を用いたディスプレイ部材の薄型化に寄与できなくなる。
尚、光学機能層4には、その機能に応じて、各種無機微粒子や有機微粒子(フィラー)が含まれていても良い。例えば、光学機能層4にハードコート性を付与する場合、光学機能層4には、コロイダルシリカ等の無機微粒子が含有されていても良い。この場合、コロイダルシリカとしては、平均粒子径が80nm以下のものを使用する。コロイダルシリカの平均粒子径が80nmを超えると、光学フィルムの透明性が低下する。コロイダルシリカの平均粒子径の下限値は特に限定されないが、平均粒子径が5nm以上のものを好適に使用できる。また、コロイダルシリカの添加量は、ハードコート層形成用組成物中に含まれる全固形分の20〜50質量%とする。コロイダルシリカの添加量が樹脂固形分の20質量%を下回ると、ハードコート層の硬度が不十分となる。一方、コロイダルシリカの添加量が樹脂固形分の50質量%を超えると、光学機能層が脆くなるため、結果として、硬度が低下する。
ここで、透明基材2、プライマー層3及び光学機能層4の屈折率の関係を説明する。以下、透明基材2の屈折率をAとし、光学機能層4の屈折率をBとし、プライマー層3の屈折率をCとする。本発明に係る光学フィルム1においては、プライマー層3の屈折率Cは、以下の条件(1)を満足する。
(A+B)/2−0.02≦C≦(A+B)/2+0.02 ・・・(1)
プライマー層の厚みを60〜120μmの範囲内とし、屈折率Cを上記条件(1)の範囲内とすることによって、透明基材2と光学機能層4との屈折率差に起因する干渉縞の発生を抑制することができる。プライマー層の屈折率Cが上記条件(1)の下限を下回ると、透明基材2とプライマー層3との屈折率差が、光学機能層4とプライマー層3との屈折率差と比べて大きくなり、プライマー層の屈折率Cが上記条件(1)の上限を超えると、光学機能層4とプライマー層3との屈折率差が、透明基材2とプライマー層3との屈折率差と比べて大きくなるため、いずれの場合もプライマー層3による干渉縞の抑制作用が低下する。
一例として、透明基材2として使用するPETフィルムの屈折率を1.62〜1.66の範囲内とし、光学機能層4の屈折率を1.46〜1.56の範囲内とし、プライマー層3の屈折率を1.53〜1.62の範囲内とすることができる。
尚、プライマー層3及び光学機能層4に使用する活性エネルギー線硬化性樹脂は、紫外線、電子線等の活性エネルギー線の照射により重合して硬化する樹脂であり、例えば、単官能、2官能または3官能以上の(メタ)アクリレートモノマーを使用できる。尚、本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、アクリレートとメタクリレートの両方の総称であり、「(メタ)アクリロイル」は、アクリロイルとメタクリロイルの両方の総称である。
単官能の(メタ)アクリレート化合物の例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリロイルモルフォリン、N−ビニルピロリドン、テトラヒドロフルフリールアクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシブチル(メタ)アクリレート、エチルカルビトール(メタ)アクリレート、リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性リン酸(メタ)アクリレート、フェノキシ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシ(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性フェノキシ(メタ)アクリレート、ノニルフェノール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、プロピレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチル−2−ヒドロキシプロピルフタレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシエチルハイドロゲンフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルハイドロゲンフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロハイドロゲンフタレート、2−(メタ)アクリロイルオキシプロピルテトラヒドロハイドロゲンフタレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、ヘキサフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、オクタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2−アダマンタン、アダマンタンジオールから誘導される1価のモノ(メタ)アクリレートを有するアダマンチルアクリレート等のアダマンタン誘導体モノ(メタ)アクリレート、エトキシ化o−フェニルフェノールアクリレート等が挙げられる。
2官能の(メタ)アクリレート化合物の例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコ−ルジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート等のジ(メタ)アクリレート、9,9−ビス[4−[2−アクリロイルオキシエトキシ]フェニル]フルオレン、2,2−ビス[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン等が挙げられる。
3官能以上の(メタ)アクリレート化合物の例としては、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス2−ヒドロキシエチルイソシアヌレートトリ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート等のトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の3官能の(メタ)アクリレート化合物や、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンヘキサ(メタ)アクリレート等の3官能以上の多官能(メタ)アクリレート化合物や、これら(メタ)アクリレートの一部をアルキル基やε−カプロラクトンで置換した多官能(メタ)アクリレート化合物等が挙げられる。
また、活性エネルギー線硬化性樹脂として、ウレタン(メタ)アクリレートも使用できる。ウレタン(メタ)アクリレートとしては、例えば、ポリエステルポリオールにイソシアネートモノマー、もしくはプレポリマーを反応させて得られた生成物に水酸基を有する(メタ)アクリレートモノマーを反応させることによって得られるものを挙げることができる。
ウレタン(メタ)アクリレートの例としては、ペンタエリスリトールトリアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートヘキサメチレンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートトルエンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートトルエンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ペンタエリスリトールトリアクリレートイソホロンジイソシアネートウレタンプレポリマー、ジペンタエリスリトールペンタアクリレートイソホロンジイソシアネートウレタンプレポリマー等が挙げられる。
上述した活性エネルギー線硬化性樹脂は1種を用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。また、上述した活性エネルギー線硬化性樹脂は、プライマー層形成用組成物またはハードコート層形成用組成物中でモノマーであっても良いし、一部が重合したオリゴマーであっても良い。
プライマー層形成用組成物または光学機能層形成用組成物には、光重合開始剤を添加しても良い。光重合開始剤の例としては、2,2−エトキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、p−クロロベンゾフェノン、p−メトキシベンゾフェノン、ミヒラーケトン、アセトフェノン、2−クロロチオキサントン等が挙げられる。これらを単独、もしくは2種類以上合わせて用いても良い。
また、プライマー層形成用組成物または光学機能層形成用組成物には、適宜溶剤を添加しても良い。溶剤の例としては、ジブチルエーテル、ジメトキシメタン、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、プロピレンオキシド、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキソラン、1,3,5−トリオキサン、テトラヒドロフラン、アニソールおよびフェネトール、ポリエチレングリコールメチルエーテル等のエーテル類、またアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、およびメチルシクロヘキサノン等のケトン類、また蟻酸エチル、蟻酸プロピル、蟻酸n−ペンチル、酢酸メチル、酢酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン醸エチル、酢酸n−ペンチル、およびγ−プチロラクトン等のエステル類、さらにメチルセロソルブ、セロソルブ、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のセロソルブ類が挙げられる。これらを単独、もしくは2種類以上合わせて用いても良い。
また、プライマー層形成用組成物または光学機能層形成用組成物には、必要に応じて、防汚剤、表面調製剤、レベリング剤、屈折率調製剤、光増感剤、導電材料等の添加剤を加えても良い。
本実施形態に係る光学フィルム1は、ロール・ツー・ロールで、透明基材2の少なくとも一方面に、上述したプライマー層形成用組成物の塗液をウェットコーティング法により塗布し、塗膜に電子線や紫外線等の活性エネルギー線を照射して、活性エネルギー線硬化性樹脂を硬化させたのち、プライマー層3上に、上述した光学機能層形成用組成物の塗液をウェットコーティング法により塗布し、塗膜に電子線や紫外線等の活性エネルギー線を照射して、活性エネルギー線硬化性樹脂を硬化させることによって形成することができる。ウェットコーティング法としては、フローコーティング法、スプレーコーティング法、ロールコーティング法、グラビアロールコーティング法、エアドクターコーティング法、プレードコーティング法、ワイヤードクターコーティング法、ナイフコーティング法、リバースコーティング法、トランスファロールコーティング法、マイクログラビアコーティング法、キスコーティング法、キャストコーティング法、スロットオリフィスコーティング法、カレンダーコーティング法、ダイコーティング法等の公知の方法を採用できる。また、紫外線照射により塗膜を硬化させる場合、紫外線照射の場合、高圧水銀ランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、フュージョンランプ等を使用することができる。紫外線照射量は、通常100〜800mJ/cm程度である。
本実施形態に係る光学フィルム1では、透明基材2としてPETフィルムを使用しているため、トリアセチルセルロース等のアセチルセルロース系フィルムと比べて透湿度が低く、水蒸気バリア性に優れる。また、PETフィルムは、耐熱性及び機械強度にも優れるため、透明基材2として使用することにより光学フィルム1の耐久性を向上させることができる。また、PETフィルムは、透明性が高く、安価であるため、画像表示装置等に用いる光学フィルムとして好適である。
一般に、PETフィルムを透明基材2とした光学フィルムを画像表示装置に使用すると、PET自体の複屈折性に起因するニジムラや、透明基材2と光学機能層4との屈折率差に起因する干渉縞が発生しやすい。これらのニジムラや干渉縞は、画像表示装置の視認性を低下させる要因となる。しかしながら、本実施形態に係る光学フィルム1においては、面内リタデーションが600nm以下、かつ、厚み方向リタデーションが3000〜8000nmのPETフィルムを透明基材2として使用することにより、ニジムラの発生を抑制することができる。また、プライマー層3の屈折率Cを上述した範囲内とすることによって、透明基材2と光学機能層4との屈折率差に起因する干渉縞を抑制することができる。
(その他の変形例)
尚、本実施形態に係る光学フィルム1を用いて、偏光板を構成しても良い。具体的には、PVAフィルムにヨウ素や染料を吸着・配向させることによって偏光フィルムを形成し、この偏光フィルムの両面に本実施形態に係る光学フィルム1を保護フィルムとして貼り合わせることにより偏光板を構成できる。あるいは、図1に示した光学フィルム1の透明基材2の他方面(光学機能層4が設けられていない面)に、公知の方法で偏光層を設けることによって、偏光板を構成しても良い。この場合、偏光層上に更に光学フィルム1またはその他の保護フィルムを貼り合わせても良い。偏光層は、例えば、PVAフィルムにヨウ素や染料を吸着・配向させることによって形成することができる。
また、本実施形態に係る光学フィルム1は、ハードコートフィルムの他に、画像表示装置に用いる反射防止フィルムや防眩性フィルム等のディスプレイ部材を構成するために利用できる。反射防止フィルムは、図1に示した光学機能層4上に、屈折率の異なる複数の層を積層してなる反射防止層を設けることによって構成できる。反射防止フィルムの構成例としては、透明基材2上に、光学機能層4、高屈折率層、高屈折率層より屈折率が低い低屈折率層を順に積層したものが挙げられる。光学機能層4と高屈折率層との間に、高屈折率層より屈折率が低く、低屈折率層より屈折率が高い中屈折率層を更に設けても良い。また、防眩性フィルムは、図1に示した光学機能層4にフィラーを配合して、光学機能層4の表面に微細な凹凸を発現させることにより形成できる。
また、本実施形態に係る光学フィルム1は、液晶パネル等と組み合わせて表示装置を構成するために利用できる。表示装置の構成例としては、観察側から順に、本実施形態に係るハードコートフィルムを用いた反射防止フィルム、偏光板と、液晶パネルと、偏光板と、バックライトユニットをこの順に積層したものが挙げられる。また、タッチセンサを更に積層して、タッチセンサ付き表示装置を構成することもできる。
また、本実施形態に係る光学フィルム1は、スマートフォンやタブレットコンピュータ、ノート型コンピュータ等の表示装置やタッチセンサ付き表示装置(タッチパネル)に用いられる光学フィルムとして利用できる。光学フィルムとしては、ハードコートフィルムの他に、上述した偏光板や反射防止フィルム、防眩性等が挙げられる。具体的には、本実施形態に係る光学フィルム1は、液晶表示装置等の表示パネルの最表面に設けられるフィルムとして、あるいは、オンセル方式またはインセル方式のタッチパネルの最表面に設けられるフィルムとして、または、ダイレクトボンディング方式やエアギャップ方式で組み立てられるタッチパネルにおいて、タッチセンサと表示パネルとの間に設けられる中間フィルムとして利用できる。
また、本実施形態では、透明基材2の一方面にプライマー層3及び光学機能層4を設けた例を説明したが、透明基材2の両面にプライマー層3及び光学機能層4を設けた光学フィルムを構成しても良い。
以下、本発明を具体的に実施した実施例を説明する。尚、以下の実施例及び比較例では、光学フィルムの一例としてハードコートフィルム(すなわち、光学機能層がハードコート層)を作製したが、本発明に係る光学フィルムは、ハードコートフィルムに限定されるものではない。
<プライマー層形成用組成物>
以下の材料を表1に記載の割合で混合してプライマー層形成用組成物1〜7(それぞれ、塗液P1〜P7という)を調整した。表1に示す各材料の配合比の単位は、「質量部」である。また、表1に、プライマー層形成用組成物1〜7の硬化後の屈折率を併せて示す。
・樹脂材料1
商品名:UF8001G(無黄変タイプオリゴウレタンアクリレート)、共栄社化学株式会社
・樹脂材料2
商品名:A−LEN−10(エトキシ化o−フェニルフェノールアクリレート)、新中村化学工業株式会社
・樹脂材料3
商品名:A−BPEF(9,9−ビス[4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル]フルオレン)、新中村化学工業株式会社
・重合開始剤
商品名:イルガキュア(登録商標)184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)、BASF
・溶剤
メチルエチルケトン(MEK)
ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(PGME)
Figure 2018132592
<ハードコート層形成用組成物>
以下の材料を表2に記載の割合で混合してハードコート層形成用組成物1〜3(それぞれ、塗液H1〜H3という)を調整した。表2に示す各材料の配合比の単位は、「質量部」である。また、表2に、ハードコート層形成用組成物1〜3の硬化後の屈折率を併せて示す。
・樹脂材料4
商品名:A−TMM−3L(ペンタエリスリトールトリアクリレート)、新中村化学工業株式会社
・樹脂材料5
商品名:BPE−80N(2,2−ビス[4−(メタクリロキシエトキシ)フェニル]プロパン)、新中村化学工業株式会社
・無機微粒子
商品名:MEK−ST(コロイダルシリカ、平均粒径15nm)、日産化学工業株式会社
・重合開始剤
商品名:イルガキュア(登録商標)184(1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン)、BASF
・溶剤
メチルエチルケトン(MEK)
ポリエチレングリコールモノメチルエーテル(PGME)
Figure 2018132592
(実施例1〜21及び比較例2〜8)
透明基材として、表3に示す面内リタデーション、厚み方向リタデーション及び厚みを有するPETフィルムを使用した。透明基材の一方面に、表3に示すプライマー層形成用組成物の塗液をバーコート法により塗布し乾燥させた後、メタルハライドランプを用いて照射線量200mJ/mで紫外線を照射して塗膜を硬化させ、プライマー層を形成した。尚、プライマー層形成用組成物の塗液の塗工量は、硬化膜の厚みが表3に示す値となるように調節した。
次に、形成したプライマー層上に、表3に示すハードコート層層形成用組成物の塗液をバーコート法により塗布し乾燥させた後、メタルハライドランプを用いて照射線量200mJ/mで紫外線を照射して塗膜を硬化させ、ハードコート層を形成した。尚、ハードコート層形成用組成物の塗液の塗工量は、硬化膜の厚みが表3に示す値となるように調節した。
(比較例1)
透明基材として、表3に示す面内リタデーション、厚み方向リタ−デーション及び厚みを有するトリアセチルセルロースフィルムを使用した。透明基材の一方面に、プライマー層を形成せずに、表3に示すハードコート層層形成用組成物の塗液をバーコート法により塗布し乾燥させた後、メタルハライドランプを用いて照射線量200mJ/mで紫外線を照射して塗膜を硬化させ、ハードコート層を形成した。尚、ハードコート層形成用組成物の塗液の塗工量は、硬化膜の厚みが表3に示す値となるように調節した。
実施例1〜21及び比較例1〜8で得られたハードコートフィルムについて、ニジムラの程度、干渉縞の程度、透湿度及び鉛筆硬度を評価した。評価方法及び評価基準は以下の通りである。
<ニジムラ>
各実施例呼び各比較例に係るハードコートフィルムを2枚の偏光板で挟み、ニジムラの程度を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:ニジムラが認められない。
○:ニジムラが僅かに認められるが、十分に抑制されている。
△:ニジムラが認められる。
×:ニジムラが顕著に認められる。
<干渉縞>
各実施例呼び各比較例に係るハードコートフィルムの透明基材の表面(プライマー層及びハードコート層が積層されていない面)に艶消し黒色塗料を塗布した後、三波長蛍光灯の直下で低屈折率層表面の干渉縞の程度を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎:干渉縞が認められない。
○:干渉縞が僅かに認められるが、十分に抑制されている。
△:干渉縞が認められる。
×:干渉縞が顕著に認められる。
<透湿度(水蒸気透過度)>
各実施例呼び各比較例に係るハードコートフィルムについて、温度40℃、相対湿度90%RHの環境下における水蒸気透過度をJIS−Z208に準拠して測定した。測定した水蒸気透過度が80g/m/day以下の場合に、水蒸気バリア性が十分であると判定した。
<鉛筆硬度>
JIS K5600(4.9N荷重)に基づき、鉛筆引っかき試験機(HA−301、テスター産業株式会社)を用いて、ハードコート層表面の鉛筆硬度を測定した。測定した鉛筆硬度が2H以上の場合に表面硬度が十分であると判定した。
実施例1〜21及び比較例1〜8に係るハードコートフィルムに用いた材料及びその物性値、並びに、ニジムラ、干渉縞、透湿度及び鉛筆硬度の評価値を併せて示す。
Figure 2018132592
実施例1〜21に係るハードコートフィルムは、ニジムラ及び干渉縞が、画像表示装置に用いた場合の画像の視認性を損なわない程度に十分に抑制されており、水蒸気バリア性及び表面硬度も優れていた。また、プライマー層の厚みが80〜100nmの範囲内にある実施例1〜3、6〜11、20及び21に係るハードコートフィルムは、他の実施例と比べて干渉縞が一層低減されており、目視で確認できなかった。
これに対して、比較例1に係るハードコートフィルムは、透明基材にトリアセチルセルロースを使用したことから水蒸気バリア性が低かった。
比較例2に係るハードコートフィルムは、高リタデーション(面内リタデーションが10000nm)のPETフィルムを透明基材として使用したため、ニジムラは抑制されたものの、実施例1〜21と比べて透明基材が厚くなった。したがって、比較例2に係るハードコートフィルムは、薄型化には適さないことが確認された。
比較例3に係るハードコートフィルムは、厚み方向リタデーションが3000nm未満のPETフィルムを透明基材として使用したため、ハードコート層の表面硬度が低下した。
比較例4に係るハードコートフィルムは、面内リタデーションが比較的低いPETフィルムを透明基材として使用したが、PETフィルムの面内リタデーションが600nmを越えるため、ニジムラを十分に抑制することができなかった。
比較例5及び6に係るハードコートフィルムは、プライマー層の厚みが60〜120nmの範囲外であるため、干渉縞を十分に抑制することができなかった。
比較例7及び8に係るハードコートフィルムは、プライマー層の屈折率が上述した条件(1)の範囲外であるため、透明基材及びプライマー層の屈折率差、または、ハードコート層及びプライマー層の屈折率差を低減できず、この結果、干渉縞を十分に抑制することができなかった。
このように、本発明によれば、耐久性に優れ、ニジムラ及び干渉縞が抑制されて視認性が高く、かつ、薄型化が可能な光学フィルムを提供できることが確認された。
本発明に係る光学フィルムは、ハードコートフィルム、低反射フィルム、防眩性フィルム、偏光板の保護フィルムといった、画像表示装置に用いるフィルムとして利用できる。
1 光学フィルム
2 透明基材
3 プライマー層
4 光学機能層

Claims (5)

  1. ポリエチレンテレフタレートからなる透明基材の少なくとも一方面に、プライマー層と、活性エネルギー線硬化樹脂からなる光学機能層とを設けた光学フィルムにおいて、
    前記透明基材の面内リタデーションが600nm以下、かつ、厚み方向リタデーションが3000〜8000nmであり、
    前記プライマー層の厚みが60〜120nmであり、
    前記透明基材の屈折率をAとし、前記光学機能層の屈折率をBとしたとき、前記プライマー層の屈折率が、{(A+B)/2−0.02}〜{(A+B)/2+0.02}の範囲内であることを特徴とする、光学フィルム。
  2. 前記光学機能層の厚みが1〜20nmであり、
    前記光学機能層の屈折率Bが、1.46〜1.56であることを特徴とする、請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記光学機能層の鉛筆硬度が2H以上であることを特徴とする、請求項1または2に記載の光学フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルムを有する、偏光板。
  5. 請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルムを有する、ディスプレイ部材。
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