JP4196306B2 - 光拡散性フィルム - Google Patents
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Description
(1)二軸延伸ポリエステルフィルム本来の優れた耐熱性、機械的強度および厚み精度等を有し、かつ優れた全光線透過率と光拡散性とを有する光拡散性フィルムを提供すること。また、それにより、光拡散性フィルムと他の光学機能性フィルムとの一体化によるバックライトユニット部品点数の削減や製造工程の簡略化、低コスト化を促進すること。
(2)線膨張係数の異なる樹脂層を積層したことに起因する、加熱処理後のカールの発生が抑制された光拡散性フィルムを提供すること。また、それにより、大型でかつ極めて高い輝度が必要な直下型バックライトユニットを採用する液晶ディスプレイにおいて、光出射面の輝度を均一化すること。
本発明において用いられる結晶性ポリエステルとは、示差走査型熱量計を用いた測定にて明確な結晶融解熱ピーク(融点)が観測されるポリエステルであれば、何ら制限されることなく任意である。しかしながら、二軸延伸ポリエステルフィルム本来の優れた耐熱性、機械的強度および厚み精度等を達成するためには、原料として用いる結晶性ポリエステルの融点が250℃以上であり、さらに253℃以上であることが好ましい。
本発明における光拡散性添加剤は上記ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹脂であり、下記のような材料を使用することが好ましい。
本発明で用いる光拡散性添加剤としては、ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹脂を用いる。すなわち、結晶性ポリエステルと熱可塑性樹脂との非相溶性を活用して、二軸延伸フィルムの製造工程(溶融・押出し工程)において結晶性ポリエステルからなるマトリックス中に該ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂からなるドメインを分散形成させ、光拡散性物質として活用する技術である。
(a)ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、環状オレフィン等のポリオレフィン樹脂
(b)ポリカーボネート樹脂
(c)アタクティックポリスチレン、シンジオタクティックポリスチレン、アイソタクティックポリスチレン等のポリスチレン樹脂
(d)ポリアミド樹脂
(e)ポリエーテル樹脂
(f)ポリエステルアミド樹脂
(g)ポリフェニレンスルフィド樹脂
(h)ポリフェニレンエーテル樹脂
(i)ポリエーテルエステル樹脂
(j)ポリ塩化ビニル樹脂
(k)ポリメタクリル酸エステルを代表例とするアクリル系樹脂
(l)(a)〜(k)のいずれかを主たる成分とする共重合体、またはこれらの樹脂の混合物
本発明の光拡散性フィルムにおける光拡散層は、結晶性ポリエステルを60〜98質量部と該ポリエステルに非相溶の非拡散性添加剤を2〜40質量部含む組成物からなる。
本発明の光拡散性フィルムは、前記結晶性ポリエステルからなる支持層(A)の少なくとも片面に、前記結晶性ポリエステルと該結晶性ポリエステルに非相溶性の上記光拡散性添加剤との配合組成物からなる光拡散層(B)が共押出し法で積層された多層構造よりなることが重要である。そして、このような多層構造を採用することにより、ヘーズが高く、かつ全光線透過率が高い光拡散性フィルムを得ることができる。すなわち、フィルムの内部での光拡散(内部ヘーズ)を抑制して高い全光線透過率を達成するとともに光拡散層(B)表面の凹凸によって生じる光拡散効果(表面ヘーズ)を有効に活用して高いヘーズを達成することができる。
また、本発明の光拡散性フィルムにプリズム加工を施し、光拡散性フィルムとプリズムシート(集光シート)との一体化を図るためには、上記の光拡散層(B)を支持層(A)の片面に設けた構成として、該構成の平滑面である支持層(A)表面にプリズム加工を施すことが、本発明の光拡散性フィルムが有する特徴を有効活用ができるので好ましい実施態様である。
本発明の光拡散性フィルムは、面配向度(ΔP)が0.080〜0.160であり、かつ全光線透過率が85%以上、ヘーズが30%以上であることが重要である。
二枚のフィルムの間にセダー油を介して重ねて測定したヘーズ(2枚ヘーズ)から、上記の通常の方法にて測定したヘーズ(1枚ヘーズ)を差し引いた値を内部ヘーズとする。
本発明の光拡散性フィルムは、高温での加工や高温環境での使用において、著しい寸法変化や平面性の悪化を生じ、バックライトユニットにおける光出射面の輝度を均一にするという、光拡散性フィルムの本来目的を達成するために、150℃における寸法変化率を3%以下とすることが好ましい。より好ましくは2%以下、更に好ましくは1.0%以下、最も好ましくは0.5%以下である。
縦延伸方向に連続したテープ状サンプル(長さ1m)を採取し、(株)セイコー・イーエム製電子マイクロメータ、ミリトロン1240を用いて、1cmピッチで100点の厚みを測定する。測定値から、厚みの最大値(dmax)、最小値(dmin)、平均値(d)を求め、下記式にて厚み斑(%)を算出した。なお、測定は3回行い、その平均値を求めた。
厚み斑(%)=((dmax−dmin)/d)×100
(b)また、高温での加工や高温環境での使用において、光拡散性フィルムの歪の発生を抑制し、バックライトユニットにおける光出射面の輝度を均一にする。
また、横方向のカールについても同様に、横延伸時の延伸温度を表裏別々に制御することによって、制御することが可能である。
本発明において、光拡散性フィルムに上記特性を付与する方法は限定されないが、以下の方法で実施するのが好ましい実施態様である。
粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で写真を撮り、最も小さい粒子1個の大きさが2〜5mmとなるような倍率で、300〜500個の粒子の最大径を測定し、その平均値を平均粒径とする。また、塗布層に含有する粒子の平均粒径を求める場合は、透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて、最も小さい粒子1個の大きさが2〜5mmとなるような倍率で塗布フィルムの断面を撮影し、塗布層の断面に存在する粒子の最大径を求める。凝集体からなる粒子の平均粒径は、塗布フィルムの塗布層の断面を、光学顕微鏡を用いて倍率200倍で300〜500個撮影し、その最大径を測定する。
÷未延伸フィルムの速度(m/秒)×100
÷未延伸フィルムの幅(m)×100
(1)ポリエステル樹脂の固有粘度
JIS K 7367−5に準拠し、溶媒としてフェノール(60質量%)と1,1,2,2−テトラクロロエタン(40質量%)の混合溶媒を用い、30℃で測定した。
示差走査型熱量計(エスアイアイ・ナノテクノロジー社製、DSC6220型)を用いて求める。窒素雰囲気下、サンプルを300℃で5分間加熱溶融した後、液体窒素で急冷する。次いで、そのサンプル10mgを20℃/分の速度で昇温する。得られたDSC曲線から、結晶の融解に伴う吸熱ピークの面積から融解熱を求め、これをサンプルの質量で割って結晶融解熱量を算出した。また、該吸熱ピークの頂点を融点とした。
樹脂温度285℃、剪断速度100/秒における溶融粘度を、フローテスター(島津製作所製、CFT−500)を用いて測定した。なお、剪断速度100/秒での溶融粘度の測定は、剪断速度を100/秒に固定して行うことが困難であるため、適当な荷重を用いて、100/秒未満の任意の剪断速度および当該速度よりも大きい任意の剪断速度で溶融粘度を測定し、縦軸に溶融粘度、横軸に剪断速度をとり、両対数グラフにプロットした。上記の2点を直線で結び、内挿により剪断速度100/秒での溶融粘度(単位:ポイズ)を求めた。
縦延伸方向に連続したテープ状サンプル(長さ1m)を採取し、(株)セイコー・イーエム製電子マイクロメータ、ミリトロン1240を用いて、1cmピッチで100点の厚みを測定する。測定値から、厚みの最大値(dmax)、最小値(dmin)、平均値(d)を求め、下記式にて厚み斑(%)を算出した。なお、測定は3回行い、その平均値を求めた。
厚み斑(%)=((dmax−dmin)/d)×100
JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」ヘーズ(曇価)に準拠して測定した。測定器には、日本電色工業社製NDH−300A型濁度計を用いた。
なお、光拡散層(B)が片面のみに積層されたフィルムの場合は、支持層(A)面を入射光側に配置し、光拡散層(B)面を出射光側に配置して測定した。
〔内部ヘーズ評価法〕
二枚のフィルムの間にセダー油を介して重ねて測定したヘーズ(2枚ヘーズ)から、通常の方法にて測定したヘーズ(1枚ヘーズ)を差し引いた値を内部ヘーズとした。
また、通常の方法にて測定したヘーズ(1枚ヘーズ)から、上記方法で求められる内部ヘーズを差し引いた値を表面ヘーズとした。
なお、光拡散層(B)が片面のみに積層されたフィルム等、表裏で非対象構造を有するフィルムの場合は、各フィルムの光拡散層(B)面と支持層(A)面とをセダー油を介して重ねて測定する必要がある。この場合についても、支持層(A)面を入射光側に配置し、光拡散層(B)面を出射光側に配置して測定した。
JIS C 2318−1997 5.3.3(引張強さ及び伸び率)に準拠して測定した。
JIS C 2318−1997 5.3.4(寸法変化)に準拠して測定した。
JIS K 7142−1996 5.1(A法)により、ナトリウムD線を光源としてアッベ屈折計によりフィルム長手方向の屈折率(nx)、幅方向の屈折率(ny)、厚み方向の屈折率(nz)を測定し、下記式によって面配向度(ΔP)を算出した。
ΔP={(nx+ny)−2nz}÷2
フィルムを長手方向に100mm、幅方向に100mmに枚葉状に切り出し、無荷重の状態で、100℃で30分間加熱処理した後、フィルムの凸部を下にして水平なガラス板上に静置する。次いで、ガラス板と、立ち上がったフィルム4隅の下端との間の垂直距離を定規で測定する。この4箇所の測定値の最大値をカール値とした。サンプルは3点準備し、繰り返し測定を行い、この平均値をカール値とした。なお、カールが1mm以下の場合は0.5mmの精度で、カールが1mmを超える場合には1mmの精度で測定した。
(1)PET樹脂(M1)の製造
エステル化反応缶を昇温し、200℃に到達した時点で、テレフタル酸を86.4質量部及びエチレングリコールを64.4質量部からなるスラリーを仕込み、攪拌しながら触媒として三酸化アンチモンを0.017質量部及びトリエチルアミンを0.16質量部添加した。次いで、加圧昇温を行いゲージ圧3.5kgf/cm2、240℃の条件で、加圧エステル化反応を行った。その後、エステル化反応缶内を常圧に戻し、酢酸マグネシウム4水和物0.071質量部、次いでリン酸トリメチル0.014質量部を添加した。さらに、15分かけて260℃に昇温し、リン酸トリメチル0.012質量部、次いで酢酸ナトリウム0.0036質量部を添加した。15分後、得られたエステル化反応生成物を重縮合反応缶に移送し、減圧下260℃から280℃へ徐々に昇温し、285℃で重縮合反応を行った。
溶融粘度が3900poiseのポリスチレン樹脂(PS)(日本ポリスチ社製G797N)30質量部と、上記のPET(M1)70質量部とをペレット混合したものを、ベント式二軸押出機に供給、混練して溶融押出し、得られたストランドを冷却、切断して、ポリスチレンマスターバッチ(M2)を調製した。
ジメチルテレフタレート95質量部、ジメチルイソフタレート95質量部、エチレングリコール35質量部、ネオペンチルグリコール145質量部、酢酸亜鉛0.1質量部および三酸化アンチモン0.1質量部を反応容器に仕込み、180℃で3時間かけてエステル交換反応を行った。次に、5−ナトリウムスルホイソフタル酸6.0質量部を添加し、240℃で1時間かけてエステル化反応を行った後、250℃で減圧下(10〜0.2mmHg)、2時間かけて重縮合反応を行い、数平均分子量19,500、軟化点60℃の共重合ポリエステル系樹脂を得た。
光拡散層(B)の原料として、PET(M1)67質量部と、ポリスチレンマスターバッチ(M2)33質量部とを、それぞれ135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、混合し、押出機2に供給した。また、支持層(A)の原料としてPET(M1)を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機1に供給した。押出機2、及び押出機1に供給された各原料を、押出機の溶融部、混練り部、ポリマー管、ギアポンプ、フィルターまでの樹脂温度は280℃、その後のポリマー管では275℃とし、2層合流ブロックを用いて積層し、口金よりシート状に溶融押し出しを行った。なお、(A)層と(B)層との厚み比率は、80対20となるように、各層のギアポンプを用いて制御した。また、上記のフィルターには、いずれもステンレス焼結体の濾材(濾過精度:10μm粒子を95%カット)を用いた。また、口金の温度は、押出された樹脂温度が275℃になるように制御した。
本実施例1で得られた光拡散性フィルムの特性を表1に示す。表1から分かる通り、本発明の方法で得られる光拡散性フィルムは、二軸延伸フィルム本来の優れた耐熱性と機械的強度を有しており、かつ優れた光線透過率と光拡散性とを有していることが分かる。
実施例1と全く同じ方法で得た未延伸フィルムを、従来公知の方法で二軸延伸した。
まず、75℃に加熱したロール群でフィルムを予熱した後、非接触の赤外線ヒータを用いてフィルムを96℃まで加熱して、周速が異なるロール間で3.4倍に縦延伸を施した。このとき、フィルムの接点間の距離は200mmであり、低速ロールの周速は12m/分とした。ロール間のフィルム速度を、低速ロール周速と高速ロール周速の中間値で代表させると、ロール間のフィルム速度は26.4m/分となり、ロール間の通過時間は約0.45秒となる。したがって、0.45秒間に3.4倍、即ち240%の延伸を施したことになり、その延伸速度は約530%/秒となる。
次いで、フィルムの両端を把持していたクリップを開放し、フィルムの両端をトリミングしてロール状に巻き取り、二軸延伸フィルムを製造した。本比較例1で得られた光拡散性フィルムの特性を表2に示す。
実施例1の方法において、光拡散層(B)の原料を、PET(M1)95質量部と、ポリスチレンマスターバッチ(M2)5質量部との混合物に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法で、二軸延伸フィルムを製造した。本比較例2で得られた光拡散性フィルムの特性を表2に示す。
比較例1の方法において、光拡散層(B)の原料として、テレフタル酸単位100モル%、ジオール成分としてエチレングリコール単位70モル%及びネオペンチルグリコール単位30モル%を構成成分とする、固有粘度が0.69dl/gの非結晶性共重合ポリエステル50質量部と、ポリスチレンマスターバッチ(M2)50質量部との混合物に変更した。また、前記の共重合ポリエステルは、60℃で72時間、減圧乾燥(1Torr)した後、ポリスチレンマスターバッチ(M2)との混合に供した。
上記以外は、比較例1と同様の方法で二軸延伸フィルムを製造した。本比較例3で得られた光拡散性フィルムの特性を表2に示す。
実施例1の方法において、同時二軸延伸テンターを用いて二軸延伸するに際し、予熱温度を110℃に、延伸温度を115℃に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法により二軸延伸フィルムを作成した。本比較例4で得られた光拡散性フィルムの特性を表2に示す。
本比較例4で得られたフィルムは面配向度(ΔP)が0.080に満たなく、引張り強度が著しく低下しており、低品質であった。また、厚み斑も悪化していた。
実施例1の方法において、同時二軸延伸テンターを用いて二軸延伸する際、予熱温度、延伸温度ともに92℃に変更した。それ以外は実施例1と同様の方法により、二軸延伸フィルムを作成した。本比較例5で得られた光拡散性フィルムの特性を表2に示す。
本比較例5で得られたフィルムは面配向度(ΔP)が0.160を超えており、ヘーズが低下した。また、内部ヘーズが大きくなり、全光線透過率も低下した。
実施例1において、未延伸フィルムの両面に塗布層を設けた。塗布液には、実施例1と同じものを用いた。また、(A)面側の塗布、乾燥方法は実施例1記載の方法によって行った。但し、(B)面側の塗布方法にはワイヤーバー法を採用し、ウェット塗布量が約20g/m2となるように塗布し、塗布後、直ちに同時2軸延伸機に導いた。その他の製造条件は、実施例1と全く同じ方法により、二軸延伸フィルムを作成した。本実施例2で得られた光拡散性フィルムの特性を表1に示す。
本実施例2で得られたフィルムは、実施例1よりもさらに全光線透過率が向上しており、光拡散性フィルムとして優れた特徴を有していることが解る。
光拡散層(B)の原料として、PET(M1)50質量部と、ポリスチレンマスターバッチ(M2)50質量部とを、それぞれ135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、混合し、押出機2に供給した。また、支持層(A)の原料としてPET(M1)を135℃で6時間減圧乾燥(1Torr)した後、押出機1に供給した。押出機2、及び押出機1に供給された各原料を、押出機の溶融部、混練り部、ポリマー管、ギアポンプ、フィルターまでの樹脂温度は280℃、その後のポリマー管では275℃とし、2層合流ブロックを用いて積層し、口金よりシート状に溶融押し出した。なお、(A)層と(B)層との厚み比率は、80対20となるように、各層のギアポンプを用いて制御した。また、上記のフィルターには、いずれもステンレス焼結体の濾材(公称濾過精度:10μm粒子を95%カット)を用いた。また、口金の温度は、押出された樹脂温度が275℃になるように制御した。
実施例1の未延伸フィルムの製造において、光拡散層(B)の原料を、PET(M1)97質量部と、ガラス転移温度が160℃の環状オレフィンコポリマー(Topas Advanced Polymers社製、TOPAS6015)3重量部の混合物に変更した。また、A層とB層との厚み比率を、90対10となるように変更して、厚さ約1.2mmの未延伸フィルムを作成した。
得られた未延伸フィルムを、100℃の熱風で40秒間予熱した後、50%/秒の一定延伸速度で、縦、及び横方向に、3.5倍ずつ同時2軸延伸した。次いで220℃の熱風で10秒間の熱処理を施し、室温まで冷却して二軸延伸フィルムを作成した。
本実施例4で得られた光拡散性フィルムの特性を表1に示す。本実施例4で得られたフィルムは、実施例1同様、優れた特性を有していた。
2:縦延伸
10:予熱ゾーン
11:延伸ゾーン(フィルムの通過時間:18秒)
12:熱処理ゾーン
Claims (5)
- 結晶性ポリエステルからなる支持層と、該支持層の少なくとも片面に共押出し法で積層された光拡散層を有する二軸延伸積層フィルムからなる光拡散性フィルムであって、
光拡散層は、結晶性ポリエステルを60〜98質量部と該ポリエステルに非相溶な光拡散性添加剤を2〜40質量部含み、
光拡散性フィルムは、面配向度(ΔP)が0.080〜0.160であり、全光線透過率が85%以上、ヘーズが30%以上であり、
結晶性ポリエステルの融点が250℃以上であり、
該光拡散性添加剤が、ポリエステルに非相溶の熱可塑性樹脂であることを特徴とする光拡散性フィルム。 - ポリエステルに非相溶性の熱可塑性樹脂が、ポリスチレン樹脂、スチレン系共重合樹脂、環状オレフィン系樹脂、アクリル系樹脂のいずれかから選択された非晶性の透明ポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の光拡散性フィルム。
- 非晶性の透明ポリマーが、溶融粘度が1000〜10000poiseであるポリスチレン樹脂またはスチレン系共重合樹脂であることを特徴とする請求項2に記載の光拡散性フィルム。
- 前記光拡散層の表面に、フィルムの延伸・配向完了前に設けられた共重合ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、またはアクリル樹脂を少なくとも1種以上を主成分とする塗布層を有することを特徴とする請求項1記載の光拡散性フィルム。
- 請求項1記載の光拡散性フィルムの光拡散層とは反対面に、共重合ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、またはアクリル樹脂を少なくとも1種以上を主成分とする塗布層を有することを特徴とする、集光シート基材用の光拡散性フィルム。
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