JP2001249223A - 光学補償シート、偏光板および液晶表示装置 - Google Patents

光学補償シート、偏光板および液晶表示装置

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JP2001249223A JP2000058686A JP2000058686A JP2001249223A JP 2001249223 A JP2001249223 A JP 2001249223A JP 2000058686 A JP2000058686 A JP 2000058686A JP 2000058686 A JP2000058686 A JP 2000058686A JP 2001249223 A JP2001249223 A JP 2001249223A
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cellulose acetate
liquid crystal
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polarizing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルロースアセテートフイルムのみで、液晶
セルを光学的に補償する。 【解決手段】 酢化度が59.0乃至61.5%である
セルロースアセテートおよびセルロースアセテート10
0質量部に対して、少なくとも二つの芳香族環を有する
芳香族化合物を0.01乃至20質量部含み、Reレタ
ーデーション値が20乃至70nmであり、そして、R
thレターデーション値が70乃至400nmである一枚
のセルロースアセテートフイルムを光学補償シートとし
て利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一枚のセルロース
アセテートフイルムのみからなる光学補償シートおよび
それを用いた偏光板と液晶表示装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】セルロースアセテートフイルムは、その
強靭性と難燃性から各種の写真材料や光学材料に用いら
れている。セルロースアセテートフイルムは、代表的な
写真感光材料の支持体である。また、セルロースアセテ
ートフイルムは、液晶表示装置にも用いられている。セ
ルロースアセテートフイルムには、他のポリマーフイル
ムと比較して、光学的等方性が高い(レターデーション
値が低い)との特徴がある。従って、光学的等方性が要
求される用途、例えば偏光板には、セルロースアセテー
トフイルムを用いることが普通である。液晶表示装置の
光学補償シート(位相差フイルム)には、逆に光学的異
方性(高いレターデーション値)が要求される。従っ
て、光学補償シートとしては、ポリカーボネートフイル
ムやポリスルホンフイルムのようなレターデーション値
が高い合成ポリマーフイルムを用いることが普通であ
る。
【0003】以上のように光学材料の技術分野では、ポ
リマーフイルムに光学的異方性(高いレターデーション
値)が要求される場合には合成ポリマーフイルムを使用
し、光学的等方性(低いレターデーション値)が要求さ
れる場合にはセルロースアセテートフイルムを使用する
ことが一般的な原則であった。欧州特許0911656
A2号明細書には、従来の一般的な原則を覆して、光学
的異方性が要求される用途にも使用できる高いレターデ
ーション値を有するセルロースアセテートフイルムが開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、セル
ロースアセテートフイルムのみで、液晶セルを光学的に
補償することである。別の本発明の目的は、セルロース
アセテートフイルムのみからなる光学補償シートを提供
することである。さらに別の本発明の目的は、偏光板の
構成要素の数を増加することなく、偏光板に光学補償機
能を追加することである。さらにまた別の本発明の目的
は、セルロースアセテートフイルムによって光学的に補
償された液晶表示装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記
(1)〜(3)の光学補償シート、下記(4)の楕円偏
光板および下記(5)〜(12)の液晶表示装置により
達成された。 (1)酢化度が59.0乃至61.5%であるセルロー
スアセテートおよびセルロースアセテート100質量部
に対して、少なくとも二つの芳香族環を有する芳香族化
合物を0.01乃至20質量部含み、下記式(I)で定
義されるReレターデーション値が20乃至70nmで
あり、そして、下記式(II)で定義されるRthレターデ
ーション値が70乃至400nmである一枚のセルロー
スアセテートフイルムのみからなることを特徴とする光
学補償シート: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
て、dは、フイルムの厚さである]。 (2)光学補償シートが、3乃至100%の延伸倍率で
延伸したセルロースアセテートフイルムからなる(1)
に記載の光学補償シート。 (3)芳香族化合物が、少なくとも一つの1,3,5−
トリアジン環を有する(1)に記載の光学補償シート。
【0006】(4)偏光膜およびその両側に配置された
二枚の透明保護膜からなる偏光板であって、透明保護膜
の一方が、酢化度が59.0乃至61.5%であるセル
ロースアセテートおよびセルロースアセテート100質
量部に対して、少なくとも二つの芳香族環を有する芳香
族化合物を0.01乃至20質量部含み、下記式(I)
で定義されるReレターデーション値が20乃至70n
mであり、そして、下記式(II)で定義されるRthレタ
ーデーション値が70乃至400nmである一枚のセル
ロースアセテートフイルムのみからなり、さらに、セル
ロースアセテートフイルムの遅相軸と偏光膜の透過軸と
が実質的に平行になるように配置されていることを特徴
とする偏光板: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
て、dは、フイルムの厚さである]。
【0007】(5)液晶セルおよびその両側に配置され
た二枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両
側に配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置
であって、液晶セルと一方の偏光板との間に、酢化度が
59.0乃至61.5%であるセルロースアセテートお
よびセルロースアセテート100質量部に対して、少な
くとも二つの芳香族環を有する芳香族化合物を0.01
乃至20質量部含み、下記式(I)で定義されるReレ
ターデーション値が20乃至70nmであり、そして、
下記式(II)で定義されるRthレターデーション値が1
50乃至400nmである一枚のセルロースアセテート
フイルムのみからなる光学補償シートが配置されてお
り、さらに、セルロースアセテートフイルムの遅相軸と
セルロースアセテートフイルムに隣接する偏光膜の透過
軸とが実質的に平行になるように配置されていることを
特徴とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
て、dは、フイルムの厚さである]。 (6)液晶セルが、VAモードまたはTNモードの液晶
セルである(5)に記載の液晶表示装置。
【0008】(7)液晶セルおよびその両側に配置され
た二枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両
側に配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置
であって、液晶セルと偏光膜との間に配置される二枚の
透明保護膜の一方が、酢化度が59.0乃至61.5%
であるセルロースアセテートおよびセルロースアセテー
ト100質量部に対して、少なくとも二つの芳香族環を
有する芳香族化合物を0.01乃至20質量部含み、下
記式(I)で定義されるReレターデーション値が20
乃至70nmであり、そして、下記式(II)で定義され
るRthレターデーション値が150乃至400nmであ
る一枚のセルロースアセテートフイルムのみからなり、
さらに、セルロースアセテートフイルムの遅相軸とセル
ロースアセテートフイルムに隣接する偏光膜の透過軸と
が実質的に平行になるように配置されていることを特徴
とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
て、dは、フイルムの厚さである]。 (8)液晶セルが、VAモードまたはTNモードの液晶
セルである(7)に記載の液晶表示装置。
【0009】(9)液晶セルおよびその両側に配置され
た二枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両
側に配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置
であって、液晶セルと両方の偏光板との間に、それぞ
れ、酢化度が59.0乃至61.5%であるセルロース
アセテートおよびセルロースアセテート100質量部に
対して、少なくとも二つの芳香族環を有する芳香族化合
物を0.01乃至20質量部含み、下記式(I)で定義
されるReレターデーション値が20乃至70nmであ
り、そして、下記式(II)で定義されるRthレターデー
ション値が70乃至200nmである一枚のセルロース
アセテートフイルムのみからなる光学補償シートが配置
されており、さらに、セルロースアセテートフイルムの
遅相軸とセルロースアセテートフイルムに隣接する偏光
膜の透過軸とが実質的に平行になるように配置されてい
ることを特徴とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
て、dは、フイルムの厚さである]。 (10)液晶セルが、VAモードまたはTNモードの液
晶セルである(9)に記載の液晶表示装置。
【0010】(11)液晶セルおよびその両側に配置さ
れた二枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその
両側に配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装
置であって、液晶セルと偏光膜との間に配置される二枚
の透明保護膜が、それぞれ、酢化度が59.0乃至6
1.5%であるセルロースアセテートおよびセルロース
アセテート100質量部に対して、少なくとも二つの芳
香族環を有する芳香族化合物を0.01乃至20質量部
含み、下記式(I)で定義されるReレターデーション
値が20乃至70nmであり、そして、下記式(II)で
定義されるRthレターデーション値が70乃至200n
mである一枚のセルロースアセテートフイルムのみから
なり、さらに、セルロースアセテートフイルムの遅相軸
とセルロースアセテートフイルムに隣接する偏光膜の透
過軸とが実質的に平行になるように配置されていること
を特徴とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
て、dは、フイルムの厚さである]。 (12)液晶セルが、VAモードまたはTNモードの液
晶セルである(11)に記載の液晶表示装置。
【0011】
【発明の効果】本発明者は、欧州特許0911656A
2号明細書に開示されているセルロースアセテートフイ
ルムを改良して、フイルムのみで液晶セルを光学的に補
償することに成功した。セルロースアセテートフイルム
への添加剤(具体的には、二つの芳香族環を有する芳香
族化合物)の種類と量あるいは製造条件(例えば、フイ
ルムの延伸条件)を調節することによって、Reレター
デーション値が20乃至70nmであり、Rthレターデ
ーション値が70乃至400nmであるセルロースアセ
テートフイルムが得られる。このセルロースアセテート
フイルムは、液晶セルを光学的に補償するために充分な
光学的異方性を有している。従って、一枚のセルロース
アセテートフイルムのみからなる光学補償シートが得ら
れる。偏光板の保護膜は、一般にセルロースアセテート
フイルムからなる。上記のセルロースアセテートフイル
ムを偏光板の一方の保護膜として用いると、偏光板の構
成要素の数を増加することなく、偏光板に光学補償機能
を追加するができる。なお、酢化度が59.0未満のセ
ルロースアセテートを使用すると、上記の光学的異方性
を容易に達成できるが、セルロースアセテートフイルム
としての物性が低下する。本発明では、酢化度が59.
0乃至61.5%であるセルロースアセテートを使用
し、他の手段(上記の添加剤や製造条件の調節)で上記
のレターデーション値を達成することにより、光学的異
方性と物性との双方が優れたセルロースアセテートフイ
ルムを得ている。上記のセルロースアセテートフイルム
のみからなる光学補償シートおよび上記のセルロースア
セテートフイルムを保護膜として用いた偏光板は、VA
(Vertically Aligned)型またはTN(Twisted Nemati
c)型の液晶表示装置に、特に有利に用いることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】[フイルムのレターデーション]
フイルムのReレターデーション値およびRthレターデ
ーション値は、それぞれ、下記式(I)および(II)で
定義される。 (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d 式(I)および(II)において、nxは、フイルム面内
の遅相軸方向(屈折率が最大となる方向)の屈折率であ
る。式(I)および(II)において、nyは、フイルム
面内の進相軸方向(屈折率が最小となる方向)の屈折率
である。式(II)において、nzは、フイルムの厚み方
向の屈折率である。式(I)および(II)において、d
は、単位をnmとするフイルムの厚さである。
【0013】本発明では、セルロースアセテートフイル
ムのReレターデーション値を20乃至70nmであ
り、そして、Rthレターデーション値が70乃至400
nmに調節する。液晶表示装置に二枚の光学的異方性セ
ルロースアセテートフイルムを使用する場合、フイルム
のRthレターデーション値は70乃至200nmである
ことが好ましい。液晶表示装置に一枚の光学的異方性セ
ルロースアセテートフイルムを使用する場合、フイルム
のRthレターデーション値は150乃至400nmであ
ることが好ましい。なお、セルロースアセテートフイル
ムの複屈折率(Δn:nx−ny)は、0.00025
乃至0.00088であることが好ましい。また、セル
ロースアセテートフイルムの厚み方向の複屈折率{(n
x+ny)/2−nz}は、0.00088乃至0.0
05であることが好ましい。
【0014】[セルロースアセテート]本発明では、酢
化度が59.0乃至61.5%であるセルロースアセテ
ートを使用する。酢化度とは、セルロース単位重量当た
りの結合酢酸量を意味する。酢化度は、ASTM:D−
817−91(セルロースアセテート等の試験法)にお
けるアセチル化度の測定および計算に従う。セルロース
エステルの粘度平均重合度(DP)は、250以上であ
ることが好ましく、290以上であることがさらに好ま
しい。また、本発明に使用するセルロースエステルは、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるMw/
Mn(Mwは重量平均分子量、Mnは数平均分子量)の
分子量分布が狭いことが好ましい。具体的なMw/Mn
の値としては、1.0乃至1.7であることが好まし
く、1.3乃至1.65であることがさらに好ましく、
1.4乃至1.6であることが最も好ましい。
【0015】[レターデーション上昇剤]セルロースア
セテートフイルムのレターデーションを調整するため、
少なくとも二つの芳香族環を有する芳香族化合物をレタ
ーデーション上昇剤として使用する。芳香族化合物は、
セルロースアセテート100質量部に対して、0.01
乃至20質量部の範囲で使用する。芳香族化合物は、セ
ルロースアセテート100質量部に対して、0.05乃
至15質量部の範囲で使用することが好ましく、0.1
乃至10質量部の範囲で使用することがさらに好まし
い。二種類以上の芳香族化合物を併用してもよい。芳香
族化合物の芳香族環には、芳香族炭化水素環に加えて、
芳香族性ヘテロ環を含む。
【0016】芳香族炭化水素環は、6員環(すなわち、
ベンゼン環)であることが特に好ましい。芳香族性ヘテ
ロ環は一般に、不飽和ヘテロ環である。芳香族性ヘテロ
環は、5員環、6員環または7員環であることが好まし
く、5員環または6員環であることがさらに好ましい。
芳香族性ヘテロ環は一般に、最多の二重結合を有する。
ヘテロ原子としては、窒素原子、酸素原子および硫黄原
子が好ましく、窒素原子が特に好ましい。芳香族性ヘテ
ロ環の例には、フラン環、チオフェン環、ピロール環、
オキサゾール環、イソオキサゾール環、チアゾール環、
イソチアゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、フ
ラザン環、トリアゾール環、ピラン環、ピリジン環、ピ
リダジン環、ピリミジン環、ピラジン環および1,3,
5−トリアジン環が含まれる。芳香族環としては、ベン
ゼン環、フラン環、チオフェン環、ピロール環、オキサ
ゾール環、チアゾール環、イミダゾール環、トリアゾー
ル環、ピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環および
1,3,5−トリアジン環が好ましく、ベンゼン環およ
び1,3,5−トリアジン環がさらに好ましい。芳香族
化合物は、少なくとも一つの1,3,5−トリアジン環
を有することが特に好ましい。
【0017】芳香族化合物が有する芳香族環の数は、2
乃至20であることが好ましく、2乃至12であること
がより好ましく、2乃至8であることがさらに好まし
く、2乃至6であることが最も好ましい。二つの芳香族
環の結合関係は、(a)縮合環を形成する場合、(b)
単結合で直結する場合および(c)連結基を介して結合
する場合に分類できる(芳香族環のため、スピロ結合は
形成できない)。結合関係は、(a)〜(c)のいずれ
でもよい。
【0018】(a)の縮合環(二つ以上の芳香族環の縮
合環)の例には、インデン環、ナフタレン環、アズレン
環、フルオレン環、フェナントレン環、アントラセン
環、アセナフチレン環、ナフタセン環、ピレン環、イン
ドール環、イソインドール環、ベンゾフラン環、ベンゾ
チオフェン環、インドリジン環、ベンゾオキサゾール
環、ベンゾチアゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベン
ゾトリアゾール環、プリン環、インダゾール環、クロメ
ン環、キノリン環、イソキノリン環、キノリジン環、キ
ナゾリン環、シンノリン環、キノキサリン環、フタラジ
ン環、プテリジン環、カルバゾール環、アクリジン環、
フェナントリジン環、キサンテン環、フェナジン環、フ
ェノチアジン環、フェノキサチイン環、フェノキサジン
環およびチアントレン環が含まれる。ナフタレン環、ア
ズレン環、インドール環、ベンゾオキサゾール環、ベン
ゾチアゾール環、ベンゾイミダゾール環、ベンゾトリア
ゾール環およびキノリン環が好ましい。(b)の単結合
は、二つの芳香族環の炭素原子間の結合であることが好
ましい。二以上の単結合で二つの芳香族環を結合して、
二つの芳香族環の間に脂肪族環または非芳香族性複素環
を形成してもよい。
【0019】(c)の連結基も、二つの芳香族環の炭素
原子と結合することが好ましい。連結基は、アルキレン
基、アルケニレン基、アルキニレン基、−CO−、−O
−、−NH−、−S−またはそれらの組み合わせである
ことが好ましい。組み合わせからなる連結基の例を以下
に示す。なお、以下の連結基の例の左右の関係は、逆に
なってもよい。 c1:−CO−O− c2:−CO−NH− c3:−アルキレン−O− c4:−NH−CO−NH− c5:−NH−CO−O− c6:−O−CO−O− c7:−O−アルキレン−O− c8:−CO−アルケニレン− c9:−CO−アルケニレン−NH− c10:−CO−アルケニレン−O− c11:−アルキレン−CO−O−アルキレン−O−CO
−アルキレン− c12:−O−アルキレン−CO−O−アルキレン−O−
CO−アルキレン−O− c13:−O−CO−アルキレン−CO−O− c14:−NH−CO−アルケニレン− c15:−O−CO−アルケニレン−
【0020】芳香族環および連結基は、置換基を有して
いてもよい。置換基の例には、ハロゲン原子(F、C
l、Br、I)、ヒドロキシル、カルボキシル、シア
ノ、アミノ、ニトロ、スルホ、カルバモイル、スルファ
モイル、ウレイド、アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、脂肪族アシル基、脂肪族アシルオキシ基、アル
コキシ基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、アルキルチオ基、アルキルスルホニル
基、脂肪族アミド基、脂肪族スルホンアミド基、脂肪族
置換アミノ基、脂肪族置換カルバモイル基、脂肪族置換
スルファモイル基、脂肪族置換ウレイド基および非芳香
族性複素環基が含まれる。
【0021】アルキル基の炭素原子数は、1乃至8であ
ることが好ましい。環状アルキル基よりも鎖状アルキル
基の方が好ましく、直鎖状アルキル基が特に好ましい。
アルキル基は、さらに置換基(例、ヒドロキシ、カルボ
キシ、アルコキシ基、アルキル置換アミノ基)を有して
いてもよい。アルキル基の(置換アルキル基を含む)例
には、メチル、エチル、n−ブチル、n−ヘキシル、2
−ヒドロキシエチル、4−カルボキシブチル、2−メト
キシエチルおよび2−ジエチルアミノエチルが含まれ
る。アルケニル基の炭素原子数は、2乃至8であること
が好ましい。環状アルケニル基よりも鎖状アルケニル基
の方が好ましく、直鎖状アルケニル基が特に好ましい。
アルケニル基は、さらに置換基を有していてもよい。ア
ルケニル基の例には、ビニル、アリルおよび1−ヘキセ
ニルが含まれる。アルキニル基の炭素原子数は、2乃至
8であることが好ましい。環状アルキケニル基よりも鎖
状アルキニル基の方が好ましく、直鎖状アルキニル基が
特に好ましい。アルキニル基は、さらに置換基を有して
いてもよい。アルキニル基の例には、エチニル、1−ブ
チニルおよび1−ヘキシニルが含まれる。
【0022】脂肪族アシル基の炭素原子数は、1乃至1
0であることが好ましい。脂肪族アシル基の例には、ア
セチル、プロパノイルおよびブタノイルが含まれる。脂
肪族アシルオキシ基の炭素原子数は、1乃至10である
ことが好ましい。脂肪族アシルオキシ基の例には、アセ
トキシが含まれる。アルコキシ基の炭素原子数は、1乃
至8であることが好ましい。アルコキシ基は、さらに置
換基(例、アルコキシ基)を有していてもよい。アルコ
キシ基の(置換アルコキシ基を含む)例には、メトキ
シ、エトキシ、ブトキシおよびメトキシエトキシが含ま
れる。アルコキシカルボニル基の炭素原子数は、2乃至
10であることが好ましい。アルコキシカルボニル基の
例には、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニル
が含まれる。アルコキシカルボニルアミノ基の炭素原子
数は、2乃至10であることが好ましい。アルコキシカ
ルボニルアミノ基の例には、メトキシカルボニルアミノ
およびエトキシカルボニルアミノが含まれる。
【0023】アルキルチオ基の炭素原子数は、1乃至1
2であることが好ましい。アルキルチオ基の例には、メ
チルチオ、エチルチオおよびオクチルチオが含まれる。
アルキルスルホニル基の炭素原子数は、1乃至8である
ことが好ましい。アルキルスルホニル基の例には、メタ
ンスルホニルおよびエタンスルホニルが含まれる。、脂
肪族アミド基の炭素原子数は、1乃至10であることが
好ましい。脂肪族アミド基の例には、アセトアミドが含
まれる。脂肪族スルホンアミド基の炭素原子数は、1乃
至8であることが好ましい。脂肪族スルホンアミド基の
例には、メタンスルホンアミド、ブタンスルホンアミド
およびn−オクタンスルホンアミドが含まれる。脂肪族
置換アミノ基の炭素原子数は、1乃至10であることが
好ましい。脂肪族置換アミノ基の例には、ジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノおよび2−カルボキシエチルアミノ
が含まれる。脂肪族置換カルバモイル基の炭素原子数
は、2乃至10であることが好ましい。脂肪族置換カル
バモイル基の例には、メチルカルバモイルおよびジエチ
ルカルバモイルが含まれる。脂肪族置換スルファモイル
基の炭素原子数は、1乃至8であることが好ましい。脂
肪族置換スルファモイル基の例には、メチルスルファモ
イルおよびジエチルスルファモイルが含まれる。脂肪族
置換ウレイド基の炭素原子数は、2乃至10であること
が好ましい。脂肪族置換ウレイド基の例には、メチルウ
レイドが含まれる。非芳香族性複素環基の例には、ピペ
リジノおよびモルホリノが含まれる。レターデーション
上昇剤の分子量は、300乃至800であることが好ま
しい
【0024】[セルロースアセテートフイルムの製造]
ソルベントキャスト法によりセルロースアセテートフイ
ルムを製造することが好ましい。ソルベントキャスト法
では、セルロースアセテートを有機溶媒に溶解した溶液
(ドープ)を用いてフイルムを製造する。有機溶媒は、
炭素原子数が3乃至12のエーテル、炭素原子数が3乃
至12のケトン、炭素原子数が3乃至12のエステルお
よび炭素原子数が1乃至6のハロゲン化炭化水素から選
ばれる溶媒を含むことが好ましい。エーテル、ケトンお
よびエステルは、環状構造を有していてもよい。エーテ
ル、ケトンおよびエステルの官能基(すなわち、−O
−、−CO−および−COO−)のいずれかを二つ以上
有する化合物も、有機溶媒として用いることができる。
有機溶媒は、アルコール性水酸基のような他の官能基を
有していてもよい。二種類以上の官能基を有する有機溶
媒の場合、その炭素原子数は、いずれかの官能基を有す
る化合物の規定範囲内であればよい。
【0025】炭素原子数が3乃至12のエーテル類の例
には、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシメタン、ジ
メトキシエタン、1,4−ジオキサン、1,3−ジオキ
ソラン、テトラヒドロフラン、アニソールおよびフェネ
トールが含まれる。炭素原子数が3乃至12のケトン類
の例には、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケ
トン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノンおよびメ
チルシクロヘキサノンが含まれる。炭素原子数が3乃至
12のエステル類の例には、エチルホルメート、プロピ
ルホルメート、ペンチルホルメート、メチルアセテー
ト、エチルアセテートおよびペンチルアセテートが含ま
れる。二種類以上の官能基を有する有機溶媒の例には、
2−エトキシエチルアセテート、2−メトキシエタノー
ルおよび2−ブトキシエタノールが含まれる。ハロゲン
化炭化水素の炭素原子数は、1または2であることが好
ましく、1であることが最も好ましい。ハロゲン化炭化
水素のハロゲンは、塩素であることが好ましい。ハロゲ
ン化炭化水素の水素原子が、ハロゲンに置換されている
割合は、25乃至75モル%であることが好ましく、3
0乃至70モル%であることがより好ましく、35乃至
65モル%であることがさらに好ましく、40乃至60
モル%であることが最も好ましい。メチレンクロリド
が、代表的なハロゲン化炭化水素である。二種類以上の
有機溶媒を混合して用いてもよい。
【0026】一般的な方法でセルロースアセテート溶液
を調製できる。一般的な方法とは、0℃以上の温度(常
温または高温)で、処理することを意味する。溶液の調
製は、通常のソルベントキャスト法におけるドープの調
製方法および装置を用いて実施することができる。な
お、一般的な方法の場合は、有機溶媒としてハロゲン化
炭化水素(特にメチレンクロリド)を用いることが好ま
しい。セルロースアセテートの量は、得られる溶液中に
10乃至40重量%含まれるように調整する。セルロー
スアセテートの量は、10乃至30重量%であることが
さらに好ましい。有機溶媒(主溶媒)中には、後述する
任意の添加剤を添加しておいてもよい。溶液は、常温
(0乃至40℃)でセルロースアセテートと有機溶媒と
を攪拌することにより調製することができる。高濃度の
溶液は、加圧および加熱条件下で攪拌してもよい。具体
的には、セルロースアセテートと有機溶媒とを加圧容器
に入れて密閉し、加圧下で溶媒の常温における沸点以
上、かつ溶媒が沸騰しない範囲の温度に加熱しながら攪
拌する。加熱温度は、通常は40℃以上であり、好まし
くは60乃至200℃であり、さらに好ましくは80乃
至110℃である。
【0027】各成分は予め粗混合してから容器に入れて
もよい。また、順次容器に投入してもよい。容器は攪拌
できるように構成されている必要がある。窒素ガス等の
不活性気体を注入して容器を加圧することができる。ま
た、加熱による溶媒の蒸気圧の上昇を利用してもよい。
あるいは、容器を密閉後、各成分を圧力下で添加しても
よい。加熱する場合、容器の外部より加熱することが好
ましい。例えば、ジャケットタイプの加熱装置を用いる
ことができる。また、容器の外部にプレートヒーターを
設け、配管して液体を循環させることにより容器全体を
加熱することもできる。容器内部に攪拌翼を設けて、こ
れを用いて攪拌することが好ましい。攪拌翼は、容器の
壁付近に達する長さのものが好ましい。攪拌翼の末端に
は、容器の壁の液膜を更新するため、掻取翼を設けるこ
とが好ましい。容器には、圧力計、温度計等の計器類を
設置してもよい。容器内で各成分を溶剤中に溶解する。
調製したドープは冷却後容器から取り出すか、あるい
は、取り出した後、熱交換器等を用いて冷却する。
【0028】冷却溶解法により、溶液を調製することも
できる。冷却溶解法では、通常の溶解方法では溶解させ
ることが困難な有機溶媒中にもセルロースアセテートを
溶解させることができる。なお、通常の溶解方法でセル
ロースアセテートを溶解できる溶媒であっても、冷却溶
解法によると迅速に均一な溶液が得られるとの効果があ
る。冷却溶解法では最初に、室温で有機溶媒中にセルロ
ースアセテートを撹拌しながら徐々に添加する。セルロ
ースアセテートの量は、この混合物中に10乃至40重
量%含まれるように調整することが好ましい。セルロー
スアセテートの量は、10乃至30重量%であることが
さらに好ましい。さらに、混合物中には後述する任意の
添加剤を添加しておいてもよい。
【0029】次に、混合物を−100乃至−10℃(好
ましくは−80乃至−10℃、さらに好ましくは−50
乃至−20℃、最も好ましくは−50乃至−30℃)に
冷却する。冷却は、例えば、ドライアイス・メタノール
浴(−75℃)や冷却したジエチレングリコール溶液
(−30乃至−20℃)中で実施できる。このように冷
却すると、セルロースアセテートと有機溶媒の混合物は
固化する。冷却速度は、4℃/分以上であることが好ま
しく、8℃/分以上であることがさらに好ましく、12
℃/分以上であることが最も好ましい。冷却速度は、速
いほど好ましいが、10000℃/秒が理論的な上限で
あり、1000℃/秒が技術的な上限であり、そして1
00℃/秒が実用的な上限である。なお、冷却速度は、
冷却を開始する時の温度と最終的な冷却温度との差を冷
却を開始してから最終的な冷却温度に達するまでの時間
で割った値である。
【0030】さらに、これを0乃至200℃(好ましく
は0乃至150℃、さらに好ましくは0乃至120℃、
最も好ましくは0乃至50℃)に加温すると、有機溶媒
中にセルロースアセテートが溶解する。昇温は、室温中
に放置するだけでもよし、温浴中で加温してもよい。加
温速度は、4℃/分以上であることが好ましく、8℃/
分以上であることがさらに好ましく、12℃/分以上で
あることが最も好ましい。加温速度は、速いほど好まし
いが、10000℃/秒が理論的な上限であり、100
0℃/秒が技術的な上限であり、そして100℃/秒が
実用的な上限である。なお、加温速度は、加温を開始す
る時の温度と最終的な加温温度との差を加温を開始して
から最終的な加温温度に達するまでの時間で割った値で
ある。以上のようにして、均一な溶液が得られる。な
お、溶解が不充分である場合は冷却、加温の操作を繰り
返してもよい。溶解が充分であるかどうかは、目視によ
り溶液の外観を観察するだけで判断することができる。
【0031】冷却溶解法においては、冷却時の結露によ
る水分混入を避けるため、密閉容器を用いることが望ま
しい。また、冷却加温操作において、冷却時に加圧し、
加温時の減圧すると、溶解時間を短縮することができ
る。加圧および減圧を実施するためには、耐圧性容器を
用いることが望ましい。なお、セルロースアセテート
(酢化度:60.9%、粘度平均重合度:299)を冷
却溶解法によりメチルアセテート中に溶解した20重量
%の溶液は、示差走査熱量測定(DSC)によると、3
3℃近傍にゾル状態とゲル状態との疑似相転移点が存在
し、この温度以下では均一なゲル状態となる。従って、
この溶液は疑似相転移温度以上、好ましくはゲル相転移
温度プラス10℃程度の温度で保存する必要がある。た
だし、この疑似相転移温度は、セルロースアセテートの
酢化度、粘度平均重合度、溶液濃度や使用する有機溶媒
により異なる。
【0032】調製したセルロースアセテート溶液(ドー
プ)から、ソルベントキャスト法によりセルロースアセ
テートフイルムを製造する。ドープは、ドラムまたはバ
ンド上に流延し、溶媒を蒸発させてフイルムを形成す
る。流延前のドープは、固形分量が18乃至35%とな
るように濃度を調整することが好ましい。ドラムまたは
バンドの表面は、鏡面状態に仕上げておくことが好まし
い。ソルベントキャスト法における流延および乾燥方法
については、米国特許2336310号、同23676
03号、同2492078号、同2492977号、同
2492978号、同2607704号、同27390
69号、同2739070号、英国特許640731
号、同736892号の各明細書、特公昭45−455
4号、同49−5614号、特開昭60−176834
号、同60−203430号、同62−115035号
の各公報に記載がある。ドープは、表面温度が10℃以
下のドラムまたはバンド上に流延することが好ましい。
流延してから2秒以上風に当てて乾燥することが好まし
い。得られたフイルムをドラムまたはバンドから剥ぎ取
り、さらに100から160℃まで逐次温度を変えた高
温風で乾燥して残留溶剤を蒸発させることもできる。以
上の方法は、特公平5−17844号公報に記載があ
る。この方法によると、流延から剥ぎ取りまでの時間を
短縮することが可能である。この方法を実施するために
は、流延時のドラムまたはバンドの表面温度においてド
ープがゲル化することが必要である。
【0033】セルロースアセテートフイルムには、機械
的物性を改良するため、または乾燥速度を向上するため
に、可塑剤を添加することができる。可塑剤としては、
リン酸エステルまたはカルボン酸エステルが用いられ
る。リン酸エステルの例には、トリフェニルフォスフェ
ート(TPP)およびトリクレジルホスフェート(TC
P)が含まれる。カルボン酸エステルとしては、フタル
酸エステルおよびクエン酸エステルが代表的である。フ
タル酸エステルの例には、ジメチルフタレート(DM
P)、ジエチルフタレート(DEP)、ジブチルフタレ
ート(DBP)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジ
フェニルフタレート(DPP)およびジエチルヘキシル
フタレート(DEHP)が含まれる。クエン酸エステル
の例には、O−アセチルクエン酸トリエチル(OACT
E)およびO−アセチルクエン酸トリブチル(OACT
B)が含まれる。その他のカルボン酸エステルの例に
は、オレイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、
セバシン酸ジブチル、種々のトリメリット酸エステルが
含まれる。フタル酸エステル系可塑剤(DMP、DE
P、DBP、DOP、DPP、DEHP)が好ましく用
いられる。DEPおよびDPPが特に好ましい。可塑剤
の添加量は、セルロースエステルの量の0.1乃至25
重量%であることが好ましく、1乃至20重量%である
ことがさらに好ましく、3乃至15重量%であることが
最も好ましい。
【0034】セルロースアセテートフイルムには、劣化
防止剤(例、酸化防止剤、過酸化物分解剤、ラジカル禁
止剤、金属不活性化剤、酸捕獲剤、アミン)を添加して
もよい。劣化防止剤については、特開平3−19920
1号、同5−1907073号、同5−194789
号、同5−271471号、同6−107854号の各
公報に記載がある。劣化防止剤の添加量は、調製する溶
液(ドープ)の0.01乃至1重量%であることが好ま
しく、0.01乃至0.2重量%であることがさらに好
ましい。添加量が0.01重量%未満であると、劣化防
止剤の効果がほとんど認められない。添加量が1重量%
を越えると、フイルム表面への劣化防止剤のブリードア
ウト(滲み出し)が認められる場合がある。特に好まし
い劣化防止剤の例としては、ブチル化ヒドロキシトルエ
ン(BHT)、トリベンジルアミン(TBA)を挙げる
ことができる。
【0035】セルロースアセテートフイルムは、さらに
延伸処理によりレターデーションをを調整することがで
きる。延伸倍率は、3乃至100%であることが好まし
い。セルロースアセテートフイルムの厚さは、40乃至
140μmであることが好ましく、70乃至120μm
であることがさらに好ましい。
【0036】[セルロースアセテートフイルムの表面処
理]セルロースアセテートフイルムを偏光板の透明保護
膜として使用する場合、セルロースアセテートフイルム
を表面処理することが好ましい。表面処理としては、コ
ロナ放電処理、グロー放電処理、火炎処理、酸処理、ア
ルカリ処理または紫外線照射処理を実施する。酸処理ま
たはアルカリ処理、すなわちセルロースアセテートに対
するケン化処理を実施することが特に好ましい。
【0037】[偏光板]偏光板は、偏光膜およびその両
側に配置された二枚の透明保護膜からなる。一方の保護
膜として、上記のセルロースアセテートフイルムを用い
ることができる。他方の保護膜は、通常のセルロースア
セテートフイルムを用いてもよい。偏光膜には、ヨウ素
系偏光膜、二色性染料を用いる染料系偏光膜やポリエン
系偏光膜がある。ヨウ素系偏光膜および染料系偏光膜
は、一般にポリビニルアルコール系フイルムを用いて製
造する。セルロースアセテートフイルムの遅相軸と偏光
膜の透過軸とは、実質的に平行になるように配置する。
【0038】[液晶表示装置]上記のセルロースアセテ
ートフイルムからなる光学補償シート、または上記のセ
ルロースアセテートフイルムを用いた偏光板は、液晶表
示装置、特に透過型液晶表示装置に有利に用いられる。
透過型液晶表示装置は、液晶セルおよびその両側に配置
された二枚の偏光板からなる。液晶セルは、二枚の電極
基板の間に液晶を担持している。光学補償シートは、液
晶セルと一方の偏光板との間に、一枚配置するか、ある
いは液晶セルと双方の偏光板との間に二枚配置する。偏
光板では、液晶セルと偏光膜との間に配置される透明保
護膜として、上記のセルロースアセテートフイルムを用
いる。一方の偏光板の(液晶セルと偏光膜との間の)透
明保護膜のみ上記のセルロースアセテートフイルムを用
いるか、あるいは双方の偏光板の(液晶セルと偏光膜と
の間の)二枚の透明保護膜に、上記のセルロースアセテ
ートフイルムを用いる。液晶セルは、VAモードまたは
TNモードであることが好ましい。VAモードの液晶セ
ルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に垂直
に配向している。VAモードの液晶セルには、(1)棒
状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直に配向さ
せ、電圧印加時に実質的に水平に配向させる狭義のVA
モードの液晶セル(特開平2−176625号公報記
載)に加えて、(2)視野角拡大のため、VAモードを
マルチドメイン化した(MVAモードの)液晶セル(S
ID97、Digest of tech. Papers(予稿集)28(1
997)845記載)、(3)棒状液晶性分子を電圧無
印加時に実質的に垂直配向させ、電圧印加時にねじれマ
ルチドメイン配向させるモード(n−ASMモード)の
液晶セル(日本液晶討論会の予稿集58〜59(199
8)記載)および(4)SURVAIVALモードの液
晶セル(LCDインターナショナル98で発表)が含ま
れる。TNモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状
液晶性分子が実質的に水平配向し、さらに60乃至12
0゜にねじれ配向している。TNモードの液晶セルは、
カラーTFT液晶表示装置として最も多く利用されてお
り、多数の文献に記載がある。
【0039】
【実施例】[実施例1]下記の組成物をミキシングタン
クに投入し、加熱しながら攪拌して、各成分を溶解し、
セルロースアセテート溶液を調製した。
【0040】 ──────────────────────────────────── セルロースアセテート溶液組成 ──────────────────────────────────── 酢化度60.9%のセルロースアセテート 100質量部 トリフェニルホスフェート(可塑剤) 7.8質量部 ビフェニルジフェニルホスフェート(可塑剤) 3.9質量部 メチレンクロライド(第1溶媒) 300質量部 メタノール(第2溶媒) 54質量部 1−ブタノール(第3溶媒) 11質量部 ────────────────────────────────────
【0041】別のミキシングタンクに、下記のレターデ
ーション上昇剤16質量部、メチレンクロライド80質
量部およびメタノール20質量部を投入し、加熱しなが
ら攪拌して、レターデーション上昇剤溶液を調製した。
セルロースアセテート溶液474質量部にレターデーシ
ョン上昇剤溶液25質量部を混合し、充分に攪拌してド
ープを調製した。レターデーション上昇剤の添加量は、
セルロースアセテート100質量部に対して、3.5質
量部であった。
【0042】
【化1】
【0043】得られたドープを、バンド流延機を用いて
流延した。残留溶剤量が15重量%のフイルムを、13
0℃の条件で、テンターを用いて25%の延伸倍率で横
延伸して、セルロースアセテートフイルム(厚さ:80
μm)を製造した。作製したセルロースアセテートフイ
ルム(光学補償シート)について、エリプソメーター
(M−150、日本分光(株)製)を用いて、波長55
0nmにおけるReレターデーション値およびRthレタ
ーデーション値を測定した。結果は第1表に示す。
【0044】[実施例2]セルロースアセテート溶液4
74質量部にレターデーション上昇剤溶液56質量部を
混合してドープを調製し(セルロースアセテート100
質量部に対して、レターデーション上昇剤7.8質量部
を使用し)、延伸倍率を14%に変更した以外は、実施
例1と同様にセルロースアセテートフイルム(光学補償
シート)を作製して評価した。結果は第1表に示す。
【0045】[比較例1]セルロースアセテート溶液
を、そのままドープとして使用し、延伸処理を実施しな
かった以外は、実施例1と同様にセルロースアセテート
フイルム(光学補償シート)を作製して評価した。結果
は第1表に示す。
【0046】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── フイルム レターデーション上昇剤 延伸倍率 Re Rth ──────────────────────────────────── 実施例1 3.5質量部 25% 40nm 130nm 実施例2 7.8質量部 14% 50nm 240nm 比較例1 なし 延伸せず 4nm 48nm ────────────────────────────────────
【0047】[実施例3]延伸したポリビニルアルコー
ルフイルムにヨウ素を吸着させて偏光膜を作製した。実
施例1で作製したセルロースアセテートフイルムにケン
化処理を行い、ポリビニルアルコール系接着剤を用い
て、偏光膜の片側に貼り付けた。市販のセルローストリ
アセテートフイルム(フジタックTD80UF、富士写
真フイルム(株)製)にケン化処理を行い、ポリビニル
アルコール系接着剤を用いて、偏光膜の反対側に貼り付
けた。偏光膜の透過軸と実施例1で作製したセルロース
アセテートフイルムの遅相軸とは平行になるように配置
した。偏光膜の透過軸と市販のセルローストリアセテー
トフイルムの遅相軸とは、直交するように配置した。こ
のようにして偏光板を作製した。
【0048】[実施例4]実施例2で作製したセルロー
スアセテートフイルムを用いた以外は、実施例3と同様
にして、偏光板を作製した。
【0049】[実施例5]垂直配向型液晶セルを使用し
た液晶表示装置(VL−1530S、富士通(株)製)
に設けられている一対の偏光板および一対の光学補償シ
ートを剥がし、代わりに実施例3で作製した偏光板を、
実施例1で作製したセルロースアセテートフイルムが液
晶セル側となるように粘着剤を介して、観察者側および
バックライト側に一枚ずつ貼り付けた。観察者側の偏光
板の透過軸が上下方向に、そして、バックライト側の偏
光板の透過軸が左右方向になるように、クロスニコル配
置とした。作製した液晶表示装置について、測定機(E
Z−Contrast160D、ELDIM社製)を用いて、黒
表示(L1)から白表示(L8)までの8段階で視野角
を測定した。結果を第2表に示す。
【0050】[実施例5]垂直配向型液晶セルを使用し
た液晶表示装置(VL−1530S、富士通(株)製)
に設けられている一対の偏光板および一対の光学補償シ
ートを剥がし、代わりに実施例4で作製した偏光板を、
実施例2で作製したセルロースアセテートフイルムが液
晶セル側となるように粘着剤を介して一枚、観察者側に
貼り付けた。また、バックライト側には、市販の偏光板
(HLC2−5618HCS、(株)サンリッツ製)を
一枚貼り付けた。観察者側の偏光板の透過軸が上下方向
に、そして、バックライト側の偏光板の透過軸が左右方
向になるように、クロスニコル配置とした。作製した液
晶表示装置について、測定機(EZ−Contrast160
D、ELDIM社製)を用いて、黒表示(L1)から白
表示(L8)までの8段階で視野角を測定した。結果を
第2表に示す。
【0051】[比較例2]垂直配向型液晶セルを使用し
た液晶表示装置(VL−1530S、富士通(株)製)
について、測定機(EZ−Contrast160D、ELDI
M社製)を用いて、黒表示(L1)から白表示(L8)
までの8段階で視野角を測定した。結果を第2表に示
す。
【0052】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 液晶 視野角(コントラスト比が10以上で黒側の階調反転のない範囲) 表示装置 透過軸方向 透過軸から45゜の方向 ──────────────────────────────────── 実施例5 >80゜ >80゜ 実施例6 >80゜ >80゜ 比較例2 >80゜ 44゜ ──────────────────────────────────── (註)黒側の階調反転:L1とL2との間の反転
【0053】[実施例7]TN型液晶セルを使用した液
晶表示装置(6E−A3、シャープ(株)製)に設けら
れている一対の偏光板を剥がし、代わりに実施例3で作
製した偏光板を、実施例1で作製したセルロースアセテ
ートフイルムが液晶セル側となるように粘着剤を介し
て、観察者側およびバックライト側に一枚ずつ貼り付け
た。観察者側の偏光板の透過軸と、バックライト側の偏
光板の透過軸とは、Oモードとなるように配置した。作
製した液晶表示装置について、測定機(EZ−Contrast
160D、ELDIM社製)を用いて、黒表示(L1)
から白表示(L8)までの8段階で視野角を測定した。
結果を第3表に示す。
【0054】[比較例3]TN型液晶セルを使用した液
晶表示装置(6E−A3、シャープ(株)製)につい
て、測定機(EZ−Contrast160D、ELDIM社
製)を用いて、黒表示(L1)から白表示(L8)まで
の8段階で視野角を測定した。結果を第3表に示す。
【0055】
【表3】 第3表 ──────────────────────────────────── 液晶 視野角(コントラスト比が10以上で黒側の階調反転のない範囲) 表示装置 上 下 左右 ──────────────────────────────────── 実施例7 18゜ 23゜ 77゜ 比較例2 15゜ 25゜ 37゜ ──────────────────────────────────── (註)黒側の階調反転:L1とL2との間の反転
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13363 G02F 1/13363 1/139 1/137 505 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA25 BA47 BB03 BB19 BB33 BB49 BB51 BC03 BC10 BC14 BC22 2H088 EA02 GA02 HA03 HA16 HA18 JA05 MA16 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FB02 GA06 HA07 LA12 LA13 4F071 AA09 AE22 AF31Y AF35 AH16 AH19 BA02 BB02 BB07 BC01 BC12 4J002 AB021 EA036 EL066 EL076 EL086 EU026 EU036 EU046 EU116 EU126 EU136 EU146 EU166 EU226 EU236 EV046 EV236 EV266 EV306 EV326 FD206 GP00 GQ00 GS00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢化度が59.0乃至61.5%である
    セルロースアセテートおよびセルロースアセテート10
    0質量部に対して、少なくとも二つの芳香族環を有する
    芳香族化合物を0.01乃至20質量部含み、下記式
    (I)で定義されるReレターデーション値が20乃至
    70nmであり、そして、下記式(II)で定義されるR
    thレターデーション値が70乃至400nmである一枚
    のセルロースアセテートフイルムのみからなることを特
    徴とする光学補償シート: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
    あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
    り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
    て、dは、フイルムの厚さである]。
  2. 【請求項2】 光学補償シートが、3乃至100%の延
    伸倍率で延伸したセルロースアセテートフイルムからな
    る請求項1に記載の光学補償シート。
  3. 【請求項3】 芳香族化合物が、少なくとも一つの1,
    3,5−トリアジン環を有する請求項1に記載の光学補
    償シート。
  4. 【請求項4】 偏光膜およびその両側に配置された二枚
    の透明保護膜からなる偏光板であって、透明保護膜の一
    方が、酢化度が59.0乃至61.5%であるセルロー
    スアセテートおよびセルロースアセテート100質量部
    に対して、少なくとも二つの芳香族環を有する芳香族化
    合物を0.01乃至20質量部含み、下記式(I)で定
    義されるReレターデーション値が20乃至70nmで
    あり、そして、下記式(II)で定義されるRthレターデ
    ーション値が70乃至400nmである一枚のセルロー
    スアセテートフイルムのみからなり、さらに、セルロー
    スアセテートフイルムの遅相軸と偏光膜の透過軸とが実
    質的に平行になるように配置されていることを特徴とす
    る偏光板: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
    あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
    り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
    て、dは、フイルムの厚さである]。
  5. 【請求項5】 液晶セルおよびその両側に配置された二
    枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両側に
    配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置であ
    って、液晶セルと一方の偏光板との間に、酢化度が5
    9.0乃至61.5%であるセルロースアセテートおよ
    びセルロースアセテート100質量部に対して、少なく
    とも二つの芳香族環を有する芳香族化合物を0.01乃
    至20質量部含み、下記式(I)で定義されるReレタ
    ーデーション値が20乃至70nmであり、そして、下
    記式(II)で定義されるRthレターデーション値が15
    0乃至400nmである一枚のセルロースアセテートフ
    イルムのみからなる光学補償シートが配置されており、
    さらに、セルロースアセテートフイルムの遅相軸とセル
    ロースアセテートフイルムに隣接する偏光膜の透過軸と
    が実質的に平行になるように配置されていることを特徴
    とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
    あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
    り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
    て、dは、フイルムの厚さである]。
  6. 【請求項6】 液晶セルが、VAモードまたはTNモー
    ドの液晶セルである請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 液晶セルおよびその両側に配置された二
    枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両側に
    配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置であ
    って、液晶セルと偏光膜との間に配置される二枚の透明
    保護膜の一方が、酢化度が59.0乃至61.5%であ
    るセルロースアセテートおよびセルロースアセテート1
    00質量部に対して、少なくとも二つの芳香族環を有す
    る芳香族化合物を0.01乃至20質量部含み、下記式
    (I)で定義されるReレターデーション値が20乃至
    70nmであり、そして、下記式(II)で定義されるR
    thレターデーション値が150乃至400nmである一
    枚のセルロースアセテートフイルムのみからなり、さら
    に、セルロースアセテートフイルムの遅相軸とセルロー
    スアセテートフイルムに隣接する偏光膜の透過軸とが実
    質的に平行になるように配置されていることを特徴とす
    る液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
    あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
    り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
    て、dは、フイルムの厚さである]。
  8. 【請求項8】 液晶セルが、VAモードまたはTNモー
    ドの液晶セルである請求項7に記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 液晶セルおよびその両側に配置された二
    枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両側に
    配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置であ
    って、液晶セルと両方の偏光板との間に、それぞれ、酢
    化度が59.0乃至61.5%であるセルロースアセテ
    ートおよびセルロースアセテート100質量部に対し
    て、少なくとも二つの芳香族環を有する芳香族化合物を
    0.01乃至20質量部含み、下記式(I)で定義され
    るReレターデーション値が20乃至70nmであり、
    そして、下記式(II)で定義されるRthレターデーショ
    ン値が70乃至200nmである一枚のセルロースアセ
    テートフイルムのみからなる光学補償シートが配置され
    ており、さらに、セルロースアセテートフイルムの遅相
    軸とセルロースアセテートフイルムに隣接する偏光膜の
    透過軸とが実質的に平行になるように配置されているこ
    とを特徴とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
    あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
    り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
    て、dは、フイルムの厚さである]。
  10. 【請求項10】 液晶セルが、VAモードまたはTNモ
    ードの液晶セルである請求項9に記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 液晶セルおよびその両側に配置された
    二枚の偏光板からなり、偏光板が偏光膜およびその両側
    に配置された二枚の透明保護膜からなる液晶表示装置で
    あって、液晶セルと偏光膜との間に配置される二枚の透
    明保護膜が、それぞれ、酢化度が59.0乃至61.5
    %であるセルロースアセテートおよびセルロースアセテ
    ート100質量部に対して、少なくとも二つの芳香族環
    を有する芳香族化合物を0.01乃至20質量部含み、
    下記式(I)で定義されるReレターデーション値が2
    0乃至70nmであり、そして、下記式(II)で定義さ
    れるRthレターデーション値が70乃至200nmであ
    る一枚のセルロースアセテートフイルムのみからなり、
    さらに、セルロースアセテートフイルムの遅相軸とセル
    ロースアセテートフイルムに隣接する偏光膜の透過軸と
    が実質的に平行になるように配置されていることを特徴
    とする液晶表示装置: (I) Re=(nx−ny)×d (II) Rth={(nx+ny)/2−nz}×d [式中、nxは、フイルム面内の遅相軸方向の屈折率で
    あり;nyは、フイルム面内の進相軸方向の屈折率であ
    り;nzは、フイルムの厚み方向の屈折率であり;そし
    て、dは、フイルムの厚さである]。
  12. 【請求項12】 液晶セルが、VAモードまたはTNモ
    ードの液晶セルである請求項11に記載の液晶表示装
    置。
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