(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、通信ネットワーク(図示せず)に接続された機器と情報の送受信を行う携帯情報端末1、通信ネットワークへの接続の設定に関する情報であるネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に送信する設定情報配信サーバ2、および無線LANを介して携帯情報端末1と通信ネットワークとの接続が可能な領域である通信ネットワーク接続可能領域3を含む。通信ネットワーク接続可能領域3とは、例えばホットポイント(登録商標)である。
携帯情報端末1は、設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信する情報獲得機能(情報獲得手段)11、情報を表示手段に表示させる表示機能(表示制御手段)12、通信ネットワークとの接続を制御するNW(Network)接続制御機能(ネットワーク接続制御手段)13、受信した情報を格納する情報格納機能(ネットワーク接続設定情報格納手段、ネットワーク権利情報格納手段、記憶手段、ユーザ情報記憶手段、対応関係記憶手段、テーブル記憶手段)14、および通信ネットワークと接続するNW接続機能(ネットワーク接続手段)15を含む。
本発明の情報端末の一例としての携帯情報端末1は、例えば、無線LANとの接続機能を有する携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)等によって実現されるが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、カーナビゲーション装置や、車両に搭載される情報通信装置であってもよい。
情報獲得機能11は、ネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信する。携帯情報端末1と設定情報配信サーバ2との通信には、例えば、公衆携帯電話通信網や、無線LAN、赤外線等を使用する。そして、情報獲得機能11は、受信した情報を情報格納機能14に渡して格納する。情報格納機能14は、例えば、RAM(Random Access Memory)等によって実現される。
表示機能12は、情報獲得機能11またはNW接続制御機能13から受信した表示情報を受け取り、その情報を、例えばディスプレイ等の表示手段に表示させる機能を有している。そして、表示機能12は、表示手段に表示された表示情報にもとづいてユーザが操作部(図示せず)を操作して選択した情報を、情報獲得機能11またはNW接続制御機能13に通知する機能を有している。
NW接続制御機能13は、NW接続機能15と情報格納機能14とから取得する、通信ネットワークへの接続に関する情報から、携帯情報端末1が接続可能な通信ネットワークの一覧の情報である接続可能通信ネットワーク一覧表示情報を作成し、表示情報12にその情報の表示を依頼する機能を有している。また、NW接続制御機能13は、ユーザが操作部を操作して、通信ネットワークへの接続を選択すると、表示機能12から通知される通信ネットワーク接続依頼をNW接続機能15に通知する機能も有している。
情報格納機能14は、ネットワーク接続設定情報および通信ネットワークを介して受信した情報を格納する機能を有している。NW接続機能15は、携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワーク接続可能領域3をサーチ(スキャン)し、NW接続制御機能13へ通知する機能、および近傍の通信ネットワークに接続する機能を有している。ここで、携帯情報端末1の近傍とは、携帯情報端末1のNW接続機能15が通信ネットワークのアクセスポイントに接続可能な距離であり、例えば、携帯情報端末1がアクセスポイント31と無線LANで接続する場合、100m程度の距離である。
なお、NW接続機能15が行うサーチ(スキャン)とは、無線LANにおけるパッシブスキャン、またはアクティブスキャンである。パッシブスキャンとは、一定の時間、無線LANのアクセスポイントが出力するビーコン信号をモニタする方法である。また、アクティブスキャンとは、携帯情報端末1がプローブフレームを出力し、プローブフレームを受信した無線LANのアクセスポイントが応答を携帯情報端末1に送信して、応答を携帯情報端末1が受信する方法である。
設定情報配信サーバ2は、通信ネットワークのアクセスポイントに接続するためのネットワーク接続設定情報を生成する生成手段と、ネットワーク接続設定情報を記憶する記憶手段と、ネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信する送受信手段とを含むサーバである。
通信ネットワーク接続可能領域3は、携帯情報端末1が通信ネットワークに接続可能な領域である。通信ネットワーク接続可能領域3には、少なくとも1つ以上のアクセスポイント31が設置されている。
携帯情報端末1は、自身の記憶部に、ネットワーク接続設定プログラムを搭載する。ネットワーク接続設定プログラムが実行されると、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を配信する設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信させる情報獲得処理と、受信したネットワーク接続設定情報にもとづいて、通信ネットワークに接続させるネットワーク接続処理とを実行させる。そして、ネットワーク接続処理により、近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークをスキャンさせて、受信したネットワーク接続設定情報と、ネットワーク接続処理でスキャンした結果とにもとづいて、コンピュータ(携帯情報端末1)が接続可能な通信ネットワークを抽出するネットワーク接続制御処理を実行させる。そして、ネットワーク接続制御処理で、抽出した各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させる。そして、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成させる。ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク接続設定情報を受信すると、ネットワーク接続設定情報から通信ネットワークの名前を抽出させる。ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成させる。ネットワーク接続制御処理で画面の情報を生成すると、携帯情報端末1の表示手段に表示させる表示制御処理を実行させる。表示制御処理では、ユーザの操作に応じて、接続する通信ネットワークを特定する情報を生成させる。ネットワーク接続処理は、接続する通信ネットワークを特定する情報にもとづいて通信ネットワークに接続させる。表示制御処理は、一の通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、接続する他の通信ネットワークを特定する情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、一の通信ネットワークとの接続を切断して、接続する他の通信ネットワークを特定する情報にもとづいて他の通信ネットワークに接続させる。また、表示制御処理で、通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報にもとづいて通信ネットワークとの接続を切断させ、情報獲得処理で設定情報配信サーバ2から受信したネットワーク接続設定情報を格納するネットワーク接続設定情報格納手段に、ネットワーク接続設定情報を格納させるネットワーク接続設定情報格納処理を実行させる。
設定情報配信サーバ2は、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を記憶手段に記憶させる記憶処理と、ネットワーク接続設定情報を、携帯情報端末1に配信させる送受信処理とを実行させる設定情報配信プログラムを搭載している。
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。本発明の第1の実施の形態の動作は、ネットワーク接続設定情報獲得、ネットワーク接続、ネットワーク切断、およびネットワーク切り替えに分けることができる。まず、ネットワーク接続設定情報獲得について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態において、ネットワーク接続設定情報獲得について説明するシーケンス図である。
携帯情報端末1のユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示機能12に、表示手段にネットワーク接続設定情報の獲得の指示を選択する画面であるネットワーク接続設定情報獲得画面を表示させる。ここで、ユーザは、赤外線などの指向性がある通信によりネットワーク接続設定情報を獲得するのであれば、まず、携帯情報端末1を設定情報配信サーバ2に向ける。そして、ユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示手段に表示されている通信開始を示す領域にカーソルを移動させる等して、ネットワーク接続設定情報の獲得の指示を選択する。すると、表示機能12は、設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信することを示す命令であるネットワーク接続設定情報獲得開始命令を情報獲得機能11に渡す(ステップS101)。
また、携帯情報端末1が、例えば、通信ネットワーク接続可能領域3のアクセスポイント31に無線LAN等で既に接続されており、情報格納機能14が、その通信ネットワーク接続可能領域3で獲得が可能なネットワーク接続設定情報を格納している場合、表示機能12は、その通信ネットワーク接続可能領域3で獲得が可能なネットワーク接続設定情報を表示手段に表示させる。なお、情報格納機能14が、ネットワーク接続設定情報を複数格納している場合、表示機能12は、表示手段にその一覧を表示させる。ユーザは、操作部を操作して獲得するネットワーク接続設定情報を選択する。すると、表示機能12は、ユーザが選択したネットワーク接続設定情報のネットワーク接続設定情報獲得開始命令を情報獲得機能11に渡す。
この時、ネットワーク接続設定情報獲得開始命令は、ネットワーク接続設定情報を獲得するための通信路種別(例えば、携帯電話網、無線LAN、赤外線など)、および必要であれば通信相手である設定情報配信サーバ2のアドレスを含む。
情報獲得機能11は、表示機能12から渡されたネットワーク接続設定情報獲得開始命令にもとづいて、設定情報配信サーバ2に接続し、ネットワーク接続設定情報の送信を要求する(ステップS102)。設定情報配信サーバ2は、ネットワーク接続設定情報の送信の要求に応じて、ネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に送信する(ステップS103)。携帯情報端末1では、情報獲得機能11がネットワーク接続設定情報を受信(獲得)する。ここで、ネットワーク接続設定情報は、通信ネットワークの名前(通信ネットワーク名)、ネットワーク情報(無線LANであればESSID(Extended Service Set IDentifier)など)、およびネットワーク認証情報(無線LANであればWEP(Wired Equivalent Privacy)キー、パスワードなど)を含む。ここで、通信ネットワークの名前は、例えば、通信ネットワークの管理者が予め命名して、設定情報配信サーバ2に記憶させておく。
情報獲得機能11は、ネットワーク接続設定情報を獲得すると、その情報を情報格納機能14に渡して格納する(ステップS104)。
情報獲得機能11は、情報格納機能14にネットワーク接続設定情報を渡すと、ネットワーク接続設定情報の獲得処理が終了したことを示す画面を表示手段に表示させることを表示機能12に依頼する(ステップS105)。表示機能12は、表示手段にネットワーク接続設定情報の獲得処理が終了したことを示す画面を表示させる。
なお、設定情報配信サーバ2は、ステップS101よりも前にあらかじめネットワーク接続設定情報を生成しておいてもよいし、ステップS102でネットワーク接続設定情報の送信を要求されてから、ネットワーク接続設定情報を生成してもよい。
次に、ネットワーク接続について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態において、ネットワーク接続について説明するシーケンス図である。
携帯情報端末1のNW接続機能15は、近傍に存在するアクセスポイント31をサーチ(スキャン)し、そのネットワーク情報(無線LANのアクセスポイントであればESSIDなど)を獲得する(ステップS121)。
NW接続機能15は、獲得したネットワーク情報をNW接続制御機能13に通知する(ステップS122)。もし、携帯情報端末1の近傍に複数のアクセスポイントが存在していれば、複数のネットワーク情報を通知する。
NW接続制御機能13は、情報格納機能14が格納しているネットワーク接続設定情報を読み出す(ステップS123)。
NW接続制御機能13は、NW接続機能15から通知されたネットワーク情報と情報格納機能14から読み出したネットワーク接続設定情報との2つの情報が存在するもののみ接続可能な通信ネットワークであると判断し、そのような通信ネットワークを抽出する。ネットワーク接続設定情報は、ネットワーク情報を含んでおり、近傍に存在している通信ネットワークのネットワーク設定情報を抽出するのは容易である。具体的には、NW接続制御機能13は、例えば、NW接続機能15から通知されたネットワーク情報と、情報格納機能14から読み出したネットワーク接続設定情報が含むネットワーク情報とが合致すると、接続可能な通信ネットワークであると判定して、その通信ネットワークとネットワーク接続設定情報とを抽出する。この抽出作業では、以下のような区分けを行う。NW情報A:ネットワーク接続設定情報が有り、アクセスポイントが近傍に存在している通信ネットワーク。NW情報B:ネットワーク接続設定情報が有り、アクセスポイントが近傍に存在していない通信ネットワーク。NW情報C:ネットワーク接続設定情報が無いが、アクセスポイントが近傍に存在する通信ネットワーク。
さらに、NW接続制御機能13は、NW情報Aを表示するための表示情報である接続可能通信ネットワーク一覧表示情報を生成する。このとき、NW接続制御機能13は、ネットワーク接続設定情報から通信ネットワーク名を抽出する。そして、接続可能通信ネットワーク一覧表示情報には、NW接続機能15から受取ったネットワーク情報を含めるのではなく、ユーザが通信ネットワークの認識が容易と思われる、情報格納機能14から読み出したネットワーク接続設定情報が含む通信ネットワーク名を含める。なお、NW情報Aに該当する通信ネットワークが複数存在している場合、この接続可能通信ネットワーク一覧表示情報は、通信ネットワーク名の一覧を含む。また、NW接続制御機能13は、NW情報AとNW情報Bとを表示するための表示情報を生成してもよい。NW情報AとNW情報Bとを表示情報に含む場合、NW情報Aに属するものには、近傍に通信ネットワークのアクセスポイントがあることが確認できている旨を示す情報を含み、NW情報Bに属するものには、近傍に通信ネットワークのアクセスポイントがあることが確認できている旨を示す情報を含まない。
また、NW接続制御機能13は、NW情報A、NW情報BおよびNW情報Cを表示するための表示情報を生成してもよい。NW情報A、NW情報BおよびNW情報Cを表示情報に含む場合、NW情報AおよびNW情報Bに関しては、上記のように近傍に通信ネットワークのアクセスポイントがあることが確認できている旨を示す情報の有無を表示情報に含める。NW情報Cは、携帯情報端末1では接続できない通信ネットワークのアクセスポイントが近傍に存在しているという情報を表示情報に含む。
NW接続制御機能13は、NW接続機能15からネットワーク情報が通知されない場合、つまり、近傍に通信ネットワークのアクセスポイントが存在しない場合は、NW情報Bのみの表示情報、NW情報BとNW情報Cとの表示情報、またはNW情報Cのみの表示情報を生成する。
NW接続制御機能13が、NW情報A、NW情報BおよびNW情報Cのどの情報を含む表示情報を生成するかは、予め表示情報生成ポリシーとして、携帯情報端末1のユーザがNW接続制御機能13に設定または実装しているものとし、NW接続制御機能13は、表示情報生成ポリシーにしたがって、表示情報を生成する。
NW接続制御機能13は、生成した表示情報を表示機能12に出力し、表示手段への表示を依頼する(ステップS124)。
表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した表示情報にもとづく画面である通信ネットワーク一覧画面を表示手段に表示させる。この表示情報は、接続可能な通信ネットワークの情報を含む。なお、表示機能12は、表示手段に、複数の通信ネットワークの一覧表示や、接続不可能なネットワークを表示させてもよい。表示手段が、複数の通信ネットワークの一覧表示を行った場合、ユーザは、一覧の中から接続したい通信ネットワークを選択する。表示機能12は、ユーザが選択した通信ネットワークをNW接続制御機能13に通知し、接続を依頼する(ステップS125)。表示機能12は、複数の通信ネットワークの一覧を表示手段に表示させる際に、NW情報A、NW情報BおよびNW情報Cが属する通信ネットワークを表示するには、例えば、以下の方法を用いる。表示A:接続可能を意味するアイコンを伴う通信ネットワークの名前の表示。表示B:通信ネットワークの名前のみ表示。表示C:通信ネットワークの詳細が不明であることを意味する表示。
図4は、NW接続制御機能13が、表示機能12に、NW情報AとNW情報Bとを含む表示情報を通知した場合の表示の一例を示す説明図である。図4に示す例では、ネットワーク接続設定情報として、Aネットワーク、BネットワークおよびCネットワークがあり、そのうち、AネットワークとBネットワークとのアクセスポイントが近傍に存在しており、接続可能であることを意味している。
NW接続制御機能13は、ユーザが選択した通信ネットワークへの接続依頼を受け取ると、その依頼をNW接続機能15に出力する(ステップS126)。
NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼が通信ネットワーク名を示している場合、NW接続機能15は情報格納機能14から通信ネットワーク名で識別されるネットワーク接続設定情報を読み出す。NW接続機能15は、読み出したネットワーク接続設定情報にもとづいて、アクセスポイント31に接続する。NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼がネットワーク接続設定情報であれば、NW接続機能15は、ネットワーク接続設定情報にもとづいてアクセスポイント31に接続する(ステップS127)。
NW接続機能15は、アクセスポイント31に接続すると、接続完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS128)。
NW接続制御機能13は、接続完了通知を受信すると、アクセスポイント31に接続したことを示す情報である接続完了表示情報を生成し、表示機能12に生成した接続完了表示情報を出力して、アクセスポイント31に接続したことを示す情報の表示を依頼する(ステップS129)。接続完了表示情報は、現在接続している通信ネットワークの情報と、接続していない通信ネットワークの情報とを含んでもよい。表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した接続完了表示情報にもとづいて、表示手段にアクセスポイント31に接続したことを表示させる。図5は、携帯情報端末1がAネットワークに接続した場合の表示例を示す説明図である。
次に、通信ネットワークへの接続を切断する場合の動作について説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態において、通信ネットワークへの接続を切断する場合の動作を説明するシーケンス図である。
表示機能12は、表示手段に、図5の例に示す表示をさせているものとする。ここで、ユーザが接続されているネットワークを切断したい場合、ユーザは、図5の例に示す表示の切断を選択する。すると、表示機能12は切断依頼をNW接続制御機能13へ出力する(ステップS131)。
NW接続制御機能13は、切断依頼をNW接続機能15に渡す(ステップS132)。NW接続機能15は、切断依頼を受け取ると、切断処理を行う(ステップS133)。この時、NW接続機能15は、アクセスポイント31に接続を切断することを通知してもよい。
NW接続機能15は、切断処理が完了すると、接続切断完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS134)。
NW接続制御機能13は接続切断完了通知を受け取ると、切断後の表示情報を生成して、生成した表示情報を表示機能12へ渡し、表示情報の表示を依頼する(ステップS135)。表示機能12は、NW接続制御機能13から渡された表示情報にもとづいて、表示手段に、通信ネットワークとの接続が切断されたことを示す画面を表示させる。ここで、表示手段が表示する画面は、例えば、図4の例で示すような通信ネットワークに接続する前のネットワーク一覧表示である。
次に、接続する通信ネットワークを切り替える場合について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態において、接続する通信ネットワークを切り替える場合について説明するシーケンス図である。
ここでは、携帯情報端末1がAネットワークに接続している状態の時に、Bネットワークに接続を切り替える場合の処理を例に説明する。
ユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示機能12を介して表示手段に、図5に示す例のような画面を表示させる。ユーザが操作部を操作して、例えば、この画面上でBネットワークを選択すると、表示機能12はその旨をNW接続制御機能13に接続依頼(切り替え依頼)を出力する(ステップS141)。この時の出力処理は、上記ステップS125と同様なため、説明を省略する。
NW接続制御機能13は、接続依頼を受け取ると、現在接続されている通信ネットワークがあるか否かを調べる。そして、接続されている通信ネットワークがあると判断した場合には、NW接続制御機能13は、上記ステップS132と同様に、切断依頼をNW接続機能15に渡す(ステップS142)。
NW接続機能15は、切断依頼を受け取ると、切断処理を行う(ステップS143)。この時、NW接続機能15は、アクセスポイントAに接続を切断することを通知してもよい。
NW接続機能15は、切断処理が完了すると、切断完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS144)。
現在接続されている通信ネットワークとの接続が切断されると、NW接続制御機能13は、ステップS141で表示機能12がNW接続制御機能13に出力した接続依頼が示す通信ネットワークに接続する接続依頼を、NW接続機能15に出力する(ステップS145)。ここで、ステップS141で表示機能12がNW接続制御機能13に出力した接続依頼が示す通信ネットワークは、アクセスポイントBを有する通信ネットワークであるものとする。
NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼が通信ネットワーク名を示している場合、NW接続機能15は情報格納機能14から通信ネットワーク名で識別されるネットワーク接続設定情報を読み出す。NW接続機能15は、読み出したネットワーク接続設定情報にもとづいて、アクセスポイントBに接続する。NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼がネットワーク接続設定情報であれば、NW接続機能15は、ネットワーク接続設定情報にもとづいてアクセスポイントBに接続する(ステップS146)。
NW接続機能15は、アクセスポイントBに接続すると、接続完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS147)。
NW接続制御機能13は、接続完了通知を受信すると、アクセスポイントBに接続したことを示す情報である接続完了表示情報を生成し、表示機能12に生成した接続完了表示情報を出力して、アクセスポイントBに接続したことを示す情報の表示を依頼する(ステップS148)。接続完了表示情報は、現在接続している通信ネットワークの情報と、接続していない通信ネットワークの情報とを含んでもよい。表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した接続完了表示情報にもとづいて、表示手段にアクセスポイントBに接続したことを表示させる。図8は、携帯情報端末1がBネットワークに接続した場合の表示例を示す説明図である。
以上、述べたように、この実施の形態によれば、設定情報配信サーバ2が、通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を生成し、NW接続機能15がネットワーク接続設定情報をネットワークの接続設定に用いるため、ユーザは、入力インタフェースが貧弱な携帯情報端末1にネットワーク接続設定情報を入力することなく、通信ネットワークへの接続が可能になる。
また、通信ネットワークへの接続のための登録という処理は不要であり、設定情報配信サーバ2がネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に送信した時点でネットワーク利用が可能となる。
登録処理が不要な一例として、ある店舗に行き、店員に通信ネットワークに接続したい旨を伝え、使用料金精算後に携帯情報端末1を設定情報配信サーバ2であるPOS(Point Of Sales)レジスタ等に向けることにより、赤外線を介してネットワーク接続設定情報が獲得可能であり、即、通信ネットワークへの接続が可能になる。つまり、ユーザは、詳細なネットワーク接続設定情報の入力を行う必要がなく、通信ネットワーク一覧画面に表示された通信ネットワークから接続を希望するものを選ぶ(通信ネットワーク名を選択、1クリック)のみでその通信ネットワークへの接続が可能になる。
さらに、通信ネットワーク一覧画面で、携帯情報端末1の近傍に実際に接続可能な通信ネットワークを表示しているため、ユーザが通信ネットワークに接続する場合に目安となる。この目安は、接続可能かどうかを実際に近傍の通信ネットワークのアクセスポイントをサーチした結果を反映させているため、サーチしない場合と比べてより正確である。
また、通信ネットワーク一覧画面には、近傍にアクセスポイントが存在する実際に接続可能な通信ネットワークのほかに、近傍にアクセスポイントは存在しないがネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1が格納していることを示す表示が可能であり、ユーザがどんなネットワーク接続設定情報をもっていて、今現在、どの通信ネットワークに接続可能なのかを画面上の情報から把握しやすい。
さらに、通信ネットワーク一覧画面には、現在接続中の通信ネットワーク名と、その他近傍にアクセスポイントが存在している通信ネットワークの情報が表示されるので、ユーザが接続する通信ネットワークの切り替えを行いたい場合に、切り替えを行うべきかどうかを判断しやすい(ESSIDなどをそのまま画面に表示しない)。
また、通信ネットワーク一覧画面は、通信ネットワークのサーチ結果またはネットワーク接続設定情報の有無により動的に生成されるため、その都度、正確な情報をユーザに提供することが可能である。
さらに、通信ネットワーク一覧画面では、ESSID等のネットワーク情報ではなく、設定情報配信サーバ2が生成したネットワーク接続設定情報に含まれる通信ネットワーク名が表示されるため、日本語等で通信ネットワークを示す情報を表示することが可能であり、ユーザはどんな通信ネットワークのアクセスポイントが近傍に存在しているのか、またはどんなネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1が格納しているのかがわかりやすい。
また、ネットワーク接続設定情報は、情報格納機能14が格納するため、再び同一通信ネットワークに接続したい場合、設定情報配信サーバ2に接続する必要はない。
(実施の形態2)
本発明による第2の実施の形態は、NW接続制御機能13が、情報格納機能14に、接続した通信ネットワークのネットワーク接続設定情報に対応づけて、接続する頻度または日時を格納させる機能を有する点が第1の実施の形態と異なる。また、第1の実施の形態で説明した設定情報配信サーバからの情報獲得動作(図2参照)を、本実施の形態においては、ネットワーク接続の際に実施するという点についても異なっている。なお、第1の実施の形態と同様な動作を行う機能については、図1と同じ符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態における携帯情報端末1は、ネットワーク接続設定プログラムを搭載している。ネットワーク接続設定プログラムが実行されると、ネットワーク接続処理で、近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークをスキャンさせ、そのスキャン結果で得られたアクセスポイントに対応する通信ネットワーク情報にもとづいて情報獲得処理を実行される(すなわち、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を配信する設定情報配信サーバ2に、スキャン結果で得られたアクセスポイントに対応する通信ネットワーク情報を添付してネットワーク接続設定情報を要求させ)。設定情報配信サーバ2から受信したネットワーク接続設定情報は、スキャン結果で得られた近傍のアクセスポイントに対応する通信ネットワークの接続設定情報なので、このネットワーク接続設定情報にもとづいて、コンピュータが接続可能な通信ネットワークを抽出するネットワーク接続制御処理を実行させる。ネットワーク接続制御処理は、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させ、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク接続設定情報を受信すると、ネットワーク接続設定情報から通信ネットワークの名前を抽出させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成させ、ネットワーク接続制御処理で、コンピュータが接続した回数の多い順番、またはコンピュータが接続した日時が現在に近い順番で通信ネットワークが画面に表示されるように、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させる。ネットワーク接続制御処理で画面の情報が生成されると、携帯情報端末1の表示手段に表示させる表示制御処理が実行される。表示制御処理は、ユーザの操作に応じて、接続する通信ネットワークを特定する情報を生成する。そして、ネットワーク接続処理は、接続する通信ネットワークを特定する情報にもとづいて通信ネットワークに接続させ、表示制御処理で、一の通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、接続する他の通信ネットワークを特定する情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、一の通信ネットワークとの接続を切断して、接続する他の通信ネットワークを特定する情報にもとづいて他の通信ネットワークに接続させる。表示制御処理は、通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報にもとづいて通信ネットワークとの接続を切断させ、情報獲得処理で設定情報配信サーバ2から受信したネットワーク接続設定情報を格納するネットワーク接続設定情報格納手段に、ネットワーク接続設定情報を格納させるネットワーク接続設定情報格納処理を実行させる。
本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。本発明の第2の実施の形態の動作は、ネットワーク接続設定情報獲得、ネットワーク接続、ネットワーク切断、およびネットワーク切り替えに分けることができる。
本発明の第2の実施の形態におけるネットワーク接続設定情報獲得の際の動作は、第1の実施の形態におけるネットワーク接続設定情報獲得の際の動作と異なり、NW接続機能の一環として実行される。また、設定情報配信サーバ2が送信するネットワーク接続設定情報には、接続に使用された回数および接続に使用された日時のいずれか1つまたは両方の項目を含む。なお、接続に使用された回数および接続に使用された日時の値は、設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1が受けとった直後は、0としている。
ネットワーク接続について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態において、ネットワーク接続について説明するシーケンス図である。
携帯情報端末1のNW接続機能15は、近傍に存在するアクセスポイント31をサーチ(スキャン)し、そのネットワーク情報(無線LANのアクセスポイントであればESSIDなど)を獲得する(ステップS200)。
NW接続機能15は、獲得したネットワーク情報をNW接続制御機能13に通知する(ステップS201)。もし、携帯情報端末1の近傍に複数のアクセスポイントが存在していれば、複数のネットワーク情報を通知する。
NW接続制御機能13は、設定情報配信サーバ2に対してネットワーク接続設定情報の配信を要求する。このとき、サーチの結果で得られた近傍に存在するアクセスポイントに対応するネットワーク情報を添付する。(ステップS202)。その結果、設定情報配信サーバ2では添付されたネットワーク情報に対応するネットワーク接続設定情報を読み出して要求元に配信する(ステップS203)。ここで、ネットワーク接続設定情報は、接続に使用された回数および接続に使用された日時のいずれか1つまたは両方の項目を含む。
NW接続制御機能13は、設定情報配信サーバ2から配信されたネットワーク接続設定情報を、当該形態情報端末1が接続可能な通信ネットワークであると判断し、一覧表示情報を作成する。また、NW接続制御機能13は、設定情報配信サーバ2から配信されたネットワーク接続設定情報を情報格納機能14に格納しておく。
NW接続制御機能13は、表示情報生成時に、ステップS201で通知されたネットワーク情報およびステップS203で配信されたネットワーク接続設定情報が含む、「接続に使用された回数」または「接続に使用された日時」を考慮する。具体的には、例えば、現在、接続可能で、ネットワーク接続設定情報もあるものが複数存在する場合、接続に使用された回数が多い順序、または接続に使用された日時がより最近の順序という条件にもとづいて表示されるように表示情報を生成する。
NW接続制御機能13が、接続に使用された回数が多いものが先頭となるようにならべるか、接続に使用された日時がより最近のものが先頭となるようにならべるかの決定は、予め表示情報生成ポリシーとして、NW接続制御機能13に設定または実装されているものとし、NW接続制御機能13は、表示情報生成ポリシーにしたがって、表示情報を生成する。
NW接続制御機能13は、生成した表示情報を表示機能12に出力し、表示手段への表示を依頼する(ステップS204)。
表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した表示情報にもとづく画面である通信ネットワーク一覧画面を表示手段に表示させる。表示手段が、複数の通信ネットワークの一覧表示を行った場合、ユーザは、一覧の中から接続したい通信ネットワークを選択する。表示機能12は、ユーザが選択した通信ネットワークをNW接続制御機能13に通知し、接続を依頼する(ステップS205)。
NW接続制御機能13は、ユーザが選択した通信ネットワークへの接続依頼を受け取ると、その依頼をNW接続機能15に出力する(ステップS206)。
NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼が通信ネットワーク名を示している場合、NW接続機能15は情報格納機能14から通信ネットワーク名で識別されるネットワーク接続設定情報を読み出す。NW接続機能15は、読み出したネットワーク接続設定情報にもとづいて、アクセスポイント31に接続する。NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼がネットワーク接続設定情報であれば、NW接続機能15は、ネットワーク接続設定情報にもとづいてアクセスポイント31に接続する(ステップS207)。
NW接続機能15は、アクセスポイント31に接続すると、接続完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS208)。
NW接続制御機能13は、接続に使用したネットワーク接続設定情報の更新処理を行う。具体的には、接続に使用された回数を増加させたり、接続に使用された日時を最新のものに書き換えたりして、情報格納機能14にネットワーク接続設定情報を格納する(ステップS209)。
NW接続制御機能13は、接続完了通知を受信すると、アクセスポイント31に接続したことを示す情報である接続完了表示情報を生成し、表示機能12に生成した接続完了表示情報を出力して、アクセスポイント31に接続したことを示す情報の表示を依頼する(ステップS210)。表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した接続完了表示情報にもとづいて、表示手段にアクセスポイント31に接続したことを表示させる。
この実施の形態における通信ネットワークへの接続を切断する場合の動作は、第1の実施の形態における通信ネットワークへの接続を切断する場合の動作と同様なため、説明を省略する。
次に、接続する通信ネットワークを切り替える場合について説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態において、接続する通信ネットワークを切り替える場合について説明するシーケンス図である。
ここでは、携帯情報端末1がAネットワークに接続している状態の時に、Bネットワークに接続を切り替える場合の処理を例に説明する。
ユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示機能12を介して表示手段に、図5に示す例のような画面を表示させる。この時、表示機能12は、情報格納機能14が格納しているネットワーク接続設定情報を読み出し、読み出したネットワーク接続設定情報にもとづいて、「接続に使用された回数」または「接続に使用された日時」を考慮して画面に通信ネットワークを表示させる順序を決定してもよい。ユーザが操作部を操作して、例えば、この画面上でBネットワークを選択すると、表示機能12はその旨をNW接続制御機能13に接続依頼(切り替え依頼)を出力する(ステップS211)。この時の出力処理は、上記ステップS205と同様なため、説明を省略する。
NW接続制御機能13は、接続依頼を受け取ると、現在接続されている通信ネットワークがあるか否かを調べる。そして、接続されている通信ネットワークがあると判断した場合、NW接続制御機能13は、切断依頼をNW接続機能15に渡す(ステップS212)。
NW接続機能15は、切断依頼を受け取ると、切断処理を行う(ステップS213)。この時、NW接続機能15は、アクセスポイントAに接続を切断することを通知してもよい。
NW接続機能15は、切断処理が完了すると、切断完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS214)。
現在接続されている通信ネットワークとの接続が切断されると、NW接続制御機能13は、ステップS211で表示機能12がNW接続制御機能13に出力した接続依頼が示す通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を情報格納機能14から読み出す(ステップS215)。そして、NW接続制御機能13は、ステップS211で表示機能12がNW接続制御機能13に出力した接続依頼が示す通信ネットワークに接続する接続依頼を、NW接続機能15に出力する(ステップS216)。ここで、ステップS211で表示機能12がNW接続制御機能13に出力した接続依頼が示す通信ネットワークは、アクセスポイントBを有する通信ネットワークであるものとする。
NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼が通信ネットワーク名を示している場合、NW接続機能15は情報格納機能14から通信ネットワーク名で識別されるネットワーク接続設定情報を読み出す。NW接続機能15は、読み出したネットワーク接続設定情報にもとづいて、アクセスポイントBに接続する。NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼がネットワーク接続設定情報であれば、NW接続機能15は、ネットワーク接続設定情報にもとづいてアクセスポイントBに接続する(ステップS217)。
NW接続機能15は、アクセスポイントBに接続すると、接続完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS218)。
NW接続制御機能13は、接続に使用したネットワーク接続設定情報の更新処理を行う。具体的には、接続に使用された回数を増加させたり、接続に使用された日時を最新のものに書き換えたりして、情報格納機能14にネットワーク接続設定情報の格納を依頼する(ステップS219)。なお、このステップ(ステップS219)で更新した値を、次回の接続の際、ステップS215で表示機能12が読み出すことになる。
NW接続制御機能13は、接続完了通知を受信すると、アクセスポイントBに接続したことを示す情報である接続完了表示情報を生成し、表示機能12に生成した接続完了表示情報を出力して、アクセスポイントBに接続したことを示す情報の表示を依頼する(ステップS220)。表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した接続完了表示情報にもとづいて、表示手段にアクセスポイントBに接続したことを表示させる。
本実施の形態によれば、既に説明したように、通信ネットワーク一覧画面で、より接続頻度の高い、またはより最近接続された通信ネットワークがより先頭にならんで表示される。このならび順は、よく利用するから、または最近利用されたから、という履歴を利用した順序であり、次に利用する時もユーザに選択される確率が高いと考えられ、ユーザは、接続したい通信ネットワーク名がより先頭にあると選択しやすくなる。
以上、第2の実施の形態について、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を配信する設定情報配信サーバ2に、スキャン結果で得られたアクセスポイントに対応する通信ネットワーク情報を添付してネットワーク接続設定情報を要求する動作として説明したが、NW接続制御機能13が、情報格納機能14に、接続した通信ネットワークのネットワーク接続設定情報に対応づけて、接続する頻度または日時を格納させる機能を有する点については、第1の実施の形態のようにあらかじめ設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信しておき、スキャン結果で得られたアクセスポイントに対応する通信ネットワーク情報と対比させて処理を行う動作においても適用できることは、当業者であれば容易に理解できることは言うまでもない。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態について、図面を参照して説明する。図11は、本発明の第3の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。図11を参照すると、通信ネットワークのアクセスポイントに接続するための権利を示す情報を含むネットワーク権利情報を発行し、携帯情報端末1に配布するサーバである権利情報配信サーバ4を含む点が第1の実施の形態と異なる。そこで、第1の実施の形態と同様な機能等には、図1と同じ符号を付し、説明を省略する。権利情報配信サーバ4は、ネットワーク権利情報を生成する生成手段と、ネットワーク権利情報を記憶する記憶手段と、ネットワーク権利情報を携帯情報端末1に配信する配信手段とを含むサーバである。携帯情報端末1と権利情報配信サーバ4との通信には、例えば、公衆携帯電話通信網や、無線LAN、赤外線等を使用する。なお、設定情報配信サーバ2と権利情報配信サーバ4とを、同一のサーバによって実現してもよい。
携帯情報端末1は、ネットワーク接続設定プログラムを搭載している。ネットワーク接続設定プログラムが実行されると、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を配信する設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信させる情報獲得処理と、受信したネットワーク接続設定情報にもとづいて、通信ネットワークに接続させるネットワーク接続処理とが実行される。ネットワーク接続処理は、近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークをスキャンさせ、受信したネットワーク接続設定情報と、ネットワーク接続処理でスキャンした結果とにもとづいて、コンピュータが接続可能な通信ネットワークを抽出するネットワーク接続制御処理を実行する。そして、ネットワーク接続制御処理は、抽出した各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させる。ネットワーク接続処理の情報獲得処理では、ネットワーク接続設定情報を受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成する。ネットワーク接続処理の情報獲得処理は、さらに通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク接続設定情報を受信すると、ネットワーク接続設定情報から通信ネットワークの名前を抽出させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成させる。ネットワーク接続制御処理で、コンピュータが接続した回数の多い順番、またはコンピュータが接続した日時が現在に近い順番で通信ネットワークが画面に表示されるように、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させる。ネットワーク接続制御処理で画面の情報が生成されると、携帯情報端末1の表示手段に表示させる表示制御処理を実行させ、表示制御処理で、ユーザの操作に応じて、接続する通信ネットワークを特定する情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、接続する通信ネットワークを特定する情報にもとづいて通信ネットワークに接続させる。表示制御処理は、一の通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、接続する他の通信ネットワークを特定する情報を生成し、ネットワーク接続処理で、一の通信ネットワークとの接続を切断して、接続する他の通信ネットワークを特定する情報にもとづいて他の通信ネットワークに接続させる。また、表示制御処理は、通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報にもとづいて通信ネットワークとの接続を切断させ、情報獲得処理で設定情報配信サーバ2から受信したネットワーク接続設定情報を格納するネットワーク接続設定情報格納手段に、ネットワーク接続設定情報を格納させるネットワーク接続設定情報格納処理を実行させる。
さらに、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、情報獲得処理で、通信ネットワークと接続する権利があることを示す情報を含むネットワーク権利情報を配信する権利情報配信サーバ4から、ネットワーク権利情報を受信させる。情報獲得処理は、ネットワーク権利情報を権利情報配信サーバ4から受信すると、ネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信し、ネットワーク接続処理により、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信してスキャンする。スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続する。一方、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続する。ネットワーク接続制御処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報と、スキャンした結果とにもとづいて、各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、ネットワーク権利情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す画面の情報を生成する。ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とのいずれかを受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成する。ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク権利情報を受信すると、ネットワーク権利情報から通信ネットワークの名前を抽出させ、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理で、スキャンした結果を示す情報を設定情報配信サーバ2に送信させ、情報獲得処理で、スキャンした結果に対応するネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信させ、情報獲得処理で、ネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報を含むネットワーク権利情報を受信させ、ネットワーク権利情報と、設定情報配信サーバ2から受信した通信ネットワークのネットワーク接続設定情報とにもとづいて、ネットワーク権利情報および通信ネットワークのアクセスポイントと、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶させるテーブル記憶処理を実行させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理でスキャンした結果を示す情報と、情報獲得処理でネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報を含むネットワーク権利情報を受信させ、スキャンした結果を示す情報とネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報を設定情報配信サーバ2に送信させる。さらに、スキャンした結果を示す情報とネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報に対応するネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信させ、接続可能な通信ネットワークのネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報および通信ネットワークのアクセスポイントとを対応づけるテーブルを記憶させるテーブル記憶処理を実行させてもよい。
設定情報配信サーバ2は、設定情報配信プログラムを搭載している。設定情報配信プログラムが実行されると、設定情報配信サーバ2は、通信ネットワークに接続する機能を有するコンピュータに、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を記憶手段に記憶させる記憶処理と、ネットワーク接続設定情報を情報端末に配信させる送受信処理とを実行させる。送受信処理は、ユーザを特定する情報であるユーザ情報を情報端末に配信させる。また、記憶処理は、通信ネットワークと、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶手段に記憶させる。送受信処理は、情報端末から、情報端末の近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークを示す情報を受信すると、記憶手段が記憶しているテーブルにもとづいて、情報端末の近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークに対応づけられたネットワーク接続設定情報を情報端末に送信させる。また、この送受信処理において、情報端末から、情報端末の近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークを示す情報とネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報を受信すると、記憶手段が記憶しているテーブルにもとづいて、情報端末の近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークで、しかもネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークに対応づけられたネットワーク接続設定情報を情報端末に送信させてもよい。
権利情報配信サーバ4は、通信ネットワークのアクセスポイントに接続するための権利を示す情報であるネットワーク権利情報を生成して記憶手段に記憶させる記憶処理と、ネットワーク権利情報を、携帯情報端末1に配信する配信処理とを実行させ、配信処理で、ネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報を含むネットワーク権利情報を情報端末に配信させる権利情報配信プログラムを搭載している。
本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。本発明の第3の実施の形態の動作は、ネットワーク権利情報獲得、ネットワーク接続設定情報獲得、ネットワーク接続、ネットワーク切断、ネットワーク切り替え、およびネットワーク権利情報表示に分けることができる。
まず、ネットワーク接続設定情報獲得について説明する。
ネットワーク接続設定情報の獲得は、以下の方法で行われる。第1の方法は、第1の実施の形態で図2を参照して説明した、情報獲得処理であらかじめ設定情報配信サーバ2から要求する方法である。第2の方法は、第2の実施の形態で図9を参照して説明した、接続設定処理の過程で、スキャンした結果にもとづく通信ネットワーク情報を添付して設定情報配信サーバ2に要求し、その通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する方法である。第3の方法は、後述する権利情報配信サーバ4から受信したネットワーク権利情報に対応する通信ネットワークを示す情報もさらに添付して設定情報配信サーバ2に要求し、スキャンした結果の通信ネットワークでさらにネットワーク権利情報を有する通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する方法である。このうちいずれの方法で行われても良い。
図12は、本発明の第3の実施の形態において、ネットワーク権利情報獲得について説明するシーケンス図である。
携帯情報端末1のユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示機能12に、表示手段にネットワーク権利情報の獲得の指示を選択する画面であるネットワーク権利情報獲得画面を表示させる。ここで、ユーザは、赤外線などの指向性がある通信によりネットワーク権利情報を獲得するのであれば、まず、携帯情報端末1を権利情報配信サーバ4に向ける。そして、ユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示手段に表示されている通信開始を示す領域にカーソルを移動させる等して、ネットワーク権利情報の獲得の指示を選択する。すると、表示機能12は、権利情報配信サーバ4からネットワーク権利情報を受信することを示す命令であるネットワーク権利情報獲得開始命令を情報獲得機能11に渡す(ステップS301)。
また、携帯情報端末1が、例えば、通信ネットワーク接続可能領域3のアクセスポイント31に無線LAN等で既に接続されており、情報格納機能14が、その通信ネットワーク接続可能領域3で獲得が可能なネットワーク権利情報を格納している場合、表示機能12は、その通信ネットワーク接続可能領域3で獲得が可能なネットワーク権利情報を表示手段に表示させる。なお、情報格納機能14が、ネットワーク権利情報を複数格納している場合は、表示機能12は、表示手段にその一覧を表示させる。ユーザは、操作部を操作して獲得するネットワーク権利情報を選択する。すると、表示機能12は、ネットワーク権利情報獲得開始命令を情報獲得機能11に渡す。
この時、ネットワーク権利情報獲得開始命令は、ネットワーク権利情報を獲得するための通信路種別(例えば、携帯電話網、無線LAN、赤外線など)、および必要であれば通信相手である権利情報配信サーバ4のアドレスを含む。
情報獲得機能11は、表示機能12から渡されたネットワーク権利情報獲得開始命令にもとづいて、権利情報配信サーバ4に接続し、ネットワーク権利情報の送信を要求する(ステップS302)。権利情報配信サーバ4は、ネットワーク権利情報の送信の要求に応じて、ネットワーク権利情報を携帯情報端末1に送信する(ステップS303)。携帯情報端末1では、情報獲得機能11がネットワーク権利情報を受信(獲得)する。ここで、ネットワーク権利情報とは、通信ネットワークの名前、通信ネットワークの識別子、および通信ネットワークの詳細説明情報を含む情報である。通信ネットワークの識別子は、後述するネットワーク接続設定情報と対応づけられる文字列であれば何でもよく、例えば、通信ネットワークの管理者が予め設定した通信ネットワークの通し番号や、URI(Uniform Resource Identifier)等であってもよい。通信ネットワークの詳細説明情報は、ユーザに、そのネットワーク権利情報がどの通信ネットワークに接続することを可能にする権利を与える情報であるのかを示す情報であって、例えば、「このネットワーク権利情報は、A社の通信ネットワークのB店のアクセスポイントに接続することを可能にする情報です。」等である。また、ネットワーク権利情報は、ネットワーク認証情報(無線LANであればWEPキー、パスワードなど)を含んでもよい。
情報獲得機能11は、ネットワーク権利情報を獲得すると、その情報を情報格納機能14に渡し、情報格納機能14は渡されたネットワーク権利情報を格納する(ステップS304)。
情報獲得機能11は、情報格納機能14にネットワーク権利情報を渡すと、ネットワーク権利情報の獲得処理が終了したことを示す画面を表示手段に表示させることを表示機能12に依頼する(ステップS305)。表示機能12は、表示手段にネットワーク権利情報の獲得処理が終了したことを示す画面を表示させる。
次に、携帯情報端末1は、設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を獲得する。携帯情報端末1が、設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を獲得する際の各機能の動作は、第1の実施の形態において、携帯情報端末1が、設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を獲得する際の各機能の動作と同様であるが、第3の実施の形態におけるネットワーク接続設定情報は、ネットワークの識別子を含む点が第1の実施の形態と異なる。従って、この実施の形態において、ネットワーク接続設定情報は、通信ネットワークの名前、通信ネットワークの識別子、ネットワーク情報およびネットワーク認証情報を含む。なお、ネットワーク権利情報がネットワークの名前の情報を含んでいる場合、ネットワーク接続設定情報は、通信ネットワークの名前の情報を含まなくてもよい。ただし、ネットワーク権利情報が存在しない通信ネットワークの名前を携帯情報端末1に表示させたい場合には、ネットワーク接続設定情報が通信ネットワークの名前の情報を含んでいることが必要である。また、ネットワーク権利情報がネットワーク認証情報を含んでいる場合、ネットワーク接続設定情報は、ネットワーク認証情報を含まなくてもよい。
次に、ネットワーク接続について説明する。図13は、本発明の第3の実施の形態において、ネットワーク接続について説明するシーケンス図である。なお、本動作説明におけるネットワーク接続設定情報は、第1の実施の形態で説明したように、あらかじめ設定情報配信サーバ2から要求して取得しているものとしている。
携帯情報端末1のNW接続機能15は、近傍に存在するアクセスポイント31をサーチ(スキャン)し、そのネットワーク情報(無線LANのアクセスポイントであればESSIDなど)を獲得する(ステップS311)。
NW接続機能15は、獲得したネットワーク情報をNW接続制御機能13に通知する(ステップS312)。もし、携帯情報端末1の近傍に複数のアクセスポイントが存在していれば、複数のネットワーク情報を通知する。
NW接続制御機能13は、情報格納機能14が格納しているネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報を読み出す(ステップS313)。
NW接続制御機能13は、NW接続機能15から通知されたネットワーク情報、情報格納機能14から読み出したネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報の3つの情報が存在するもののみ接続可能な通信ネットワークであると判断し、そのような通信ネットワークを抽出する。ネットワーク接続設定情報は、ネットワーク情報を含んでおり、近傍に存在している通信ネットワークのネットワーク設定情報を抽出するのは容易である。また、ネットワーク接続設定情報とネットワーク権利情報とは、それぞれの情報に含まれる通信ネットワークの識別子により対応づけられているため、同一の通信ネットワークの識別子であれば、そのネットワーク接続設定情報とネットワーク権利情報とは対となる情報である。この抽出作業では、以下のような区分けを行う。NW情報A:ネットワーク権利情報が有り、ネットワーク接続設定情報が有り、アクセスポイントが近傍に存在している通信ネットワーク。NW情報B:ネットワーク権利情報が有り、ネットワーク接続設定情報が有り、アクセスポイントが近傍に存在していない通信ネットワーク。NW情報C:ネットワーク権利情報が有り、ネットワーク接続設定情報が無いが、アクセスポイントが近傍に存在する通信ネットワーク。NW情報D:ネットワーク権利情報が無く、ネットワーク接続設定情報が有り、アクセスポイントが近傍に存在している通信ネットワーク。NW情報E:ネットワーク権利情報が無く、ネットワーク接続設定情報が有り、アクセスポイントが近傍に存在していない通信ネットワーク。NW情報F:ネットワーク権利情報が無く、ネットワーク接続設定情報が無いが、アクセスポイントが近傍に存在する通信ネットワーク。
さらに、NW接続制御機能13は、NW情報Aを表示するための表示情報を生成する。このとき、NW接続制御機能13は、ネットワーク権利情報またはネットワーク接続情報から通信ネットワーク名を抽出する。表示情報には、NW接続機能15から受取ったネットワーク情報を含めるのではなく、ユーザが通信ネットワークの認識が容易と思われる、情報格納機能14から読み出したネットワーク権利情報またはネットワーク設定情報が含む通信ネットワーク名を含める。なお、NW情報Aに該当する通信ネットワークが複数存在している場合、この表示情報は、通信ネットワーク名の一覧を含む。また、NW接続制御機能13は、NW情報AとNW情報Bとを表示するための表示情報を生成してもよい。NW情報AとNW情報Bとを表示情報に含む場合、NW情報Aに属するものには、近傍に通信ネットワークのアクセスポイントがあることが確認できている旨を示す情報を含み、NW情報Bに属するものには、近傍に通信ネットワークのアクセスポイントがあることが確認できている旨を示す情報を含まない。
さらに、NW接続制御機能13が生成する表示情報は、NW情報AからNW情報Fのどの情報を表示するための表示情報であってもよい。NW接続制御機能13が、NW情報AからNW情報Fのうち、どの情報を含む表示情報を生成するかは、予め表示情報生成ポリシーとして、携帯情報端末1のユーザがNW接続制御機能13に設定または実装しているものとし、NW接続制御機能13は、表示情報生成ポリシーにしたがって、表示情報を生成する。
NW接続制御機能13は、生成した表示情報を表示機能12に出力し、表示手段への表示を依頼する(ステップS314)。
表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した表示情報にもとづく画面である通信ネットワーク一覧画面を表示手段に表示させる。この表示情報は、接続可能な通信ネットワークの情報を含む。なお、表示機能12は、表示手段に、複数の通信ネットワークの一覧表示や、接続不可能なネットワークを表示させてもよい。表示手段が、複数の通信ネットワークの一覧表示を行った場合、ユーザは、一覧の中から接続したい通信ネットワークを選択する。表示機能12は、ユーザが選択した通信ネットワークをNW接続制御機能13に通知し、接続を依頼する(ステップS315)。表示機能12は、複数の通信ネットワークの一覧を表示手段に表示させる際に、NW情報AからNW情報Fが属する通信ネットワークを表示するには、例えば、以下の方法を用いる。表示A:接続可能を意味するアイコンを伴う通信ネットワークの名前と、ネットワーク権利情報の有無とを示す表示。表示B:通信ネットワークの名前と、ネットワーク権利情報の有無とを示す表示。表示C:ネットワーク権利情報の有無と、通信ネットワークの詳細が不明であることを意味する通信ネットワーク表示。
NW接続制御機能13は、ユーザが選択した通信ネットワークへの接続依頼を受け取ると、その依頼をNW接続機能15に出力する(ステップS316)。
NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼が通信ネットワーク名を示している場合、NW接続機能15は情報格納機能14から通信ネットワーク名で識別されるネットワーク接続設定情報を読み出す。NW接続機能15は、読み出したネットワーク接続設定情報にもとづいて、アクセスポイント31に接続する。NW接続制御機能13が、NW接続機能15に出力した接続依頼がネットワーク接続設定情報であれば、NW接続機能15は、ネットワーク接続設定情報にもとづいてアクセスポイント31に接続する(ステップS317)。
NW接続機能15は、アクセスポイント31に接続すると、接続完了通知をNW接続制御機能13に出力する(ステップS318)。
NW接続制御機能13は、接続完了通知を受信すると、アクセスポイント31に接続したことを示す情報である接続完了表示情報を生成し、表示機能12に生成した接続完了表示情報を出力して、アクセスポイント31に接続したことを示す情報の表示を依頼する(ステップS319)。接続完了表示情報は、現在接続している通信ネットワークの情報と、接続していない通信ネットワークの情報とを含んでもよい。表示機能12は、NW接続制御機能13が出力した接続完了表示情報にもとづいて、表示手段にアクセスポイント31に接続したことを表示させる。
なお、情報獲得機能11が、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信し、NW接続機能15がスキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、NW接続機能15は、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続し、情報獲得機能11が、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信し、NW接続機能15がスキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、NW接続機能15は、その通信ネットワークに接続してもよい。このとき、NW接続制御機能13は、表示情報を生成しない。
ネットワーク切断時の各機能等の動作は、第1の実施の形態におけるネットワーク切断時の各機能等の動作と同様なため、説明を省略する。
ネットワーク切り替え時の各機能等の動作は、第1の実施の形態におけるネットワーク切り替え時の各機能等の動作と同様なため、説明を省略する。
次に、ネットワーク権利情報を表示する際の動作について図面を参照して説明する。図14は、本発明の第3の実施の形態において、ネットワーク権利情報を表示する際の動作を説明するシーケンス図である。
携帯情報端末1のユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示機能12に、表示手段にネットワーク権利情報が含む通信ネットワークの名前の一覧を表示させる。このとき、表示機能12は、情報格納機能14から、情報格納機能14が格納しているネットワーク権利情報が含む通信ネットワークの名前と、通信ネットワークの識別子とを対応づけて読み出している。そして、ユーザは、携帯情報端末1の操作部を操作して、表示手段に表示されている通信ネットワークの名前のうち、詳細を知りたい通信ネットワークの名前を示す領域にカーソルを移動させる等して、ネットワーク権利情報の表示の指示を選択する。すると、表示機能12は、ユーザが選択した通信ネットワークの名前に対応づけられた通信ネットワークの識別子のネットワーク権利情報の読み出しの依頼を、情報獲得機能11に出力する(ステップS321)。
情報獲得機能11は、入力されたネットワークの識別子に合致するネットワーク権利情報を、情報格納機能14から読み出す(ステップS322)。ここで、情報獲得機能11は、ネットワーク権利情報全体、またはネットワーク権利情報が含む通信ネットワークの詳細説明情報を読み出す。
情報獲得機能11は、読み出した通信ネットワークの詳細説明情報を表示機能12に出力し、表示手段への表示を依頼する(ステップS323)。表示機能12は、入力された情報を携帯情報端末1の表示手段に表示させる。
以上、述べたように、この実施の形態によれば、第1の実施の形態と異なり、ネットワーク接続設定情報を、ネットワーク権利情報とネットワーク接続設定情報とに分離している。このため、両方の情報が携帯情報端末1に存在しないと、通信ネットワークへの接続ができない。また、ネットワーク接続設定情報を分離したことを利用して、それぞれの情報の配布が柔軟に可能になる。例えば、ネットワーク接続設定情報はある程度自由に配布し、ネットワーク権利情報は、ユーザが通信ネットワークの使用料金を負担してからでないと、配布できないようにすることができる。
また、ネットワーク権利情報が含む情報を変更せずに、ネットワーク接続設定情報が含むネットワーク情報を変更したい場合、ネットワーク接続設定情報のみを再配布すればよい。
さらに、通信ネットワークの詳細説明情報をネットワーク権利情報に含め、ネットワーク接続設定情報に含めていないことから、通信ネットワークの詳細説明情報を追加したい場合、または変更したい場合、ネットワーク権利情報のみを再配布すればよい。
なお、設定情報配信サーバ2は、ネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信する前に、ネットワーク権利情報を携帯情報端末1が記憶しているか否かを携帯情報端末1に問い合わせ、ネットワーク権利情報を携帯情報端末1が記憶していた場合に、ネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信してもよい。すると、ネットワーク権利情報を発行した企業や店等は、ネットワーク権利情報を有する携帯情報端末1のユーザに限定して、通信ネットワークに接続するサービスを提供することができる。
このとき、例えば、ネットワーク接続設定情報が、ネットワーク接続設定情報を特定する識別子を含み、ネットワーク権利情報が、ネットワーク権利情報を特定する識別子と、対応するネットワーク接続設定情報の識別子の情報とを含み、ネットワーク情報が、対応する通信ネットワークを特定する識別子を含んでいる。すると、ネットワーク接続設定情報の識別子と、ネットワーク権利情報の識別子と、ネットワーク情報の識別子とによって、ネットワーク接続設定情報とネットワーク権利情報とネットワーク情報とを対応づけることができる。そして、ネットワーク権利情報とネットワーク情報とに対応づけられた通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を特定することができる。
また、例えば、ネットワーク接続設定情報が、ネットワーク接続設定情報を特定する識別子を含み、ネットワーク権利情報が、ネットワーク権利情報を特定する識別子と、対応するネットワーク接続設定情報の識別子の情報とを含み、ネットワーク情報が、対応するネットワークを特定する識別子を含んでいる。そして、情報格納機能14が、各識別子を対応づけるテーブルを記憶している。すると、情報格納機能14が記憶しているテーブルにもとづいて、ネットワーク権利情報とネットワーク情報とに対応づけられた通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を特定することができる。
さらに、例えば、設定情報配信サーバ2が、ネットワーク情報とネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶していて、ネットワーク情報が、対応するネットワーク権利情報を示す情報を含んでいて、携帯情報端末1が、権利情報配信サーバ4から受信したネットワーク権利情報に対応づけられたネットワーク情報を設定情報配信サーバ2に送信する。そして、設定情報配信サーバ2が、記憶しているテーブルにもとづいて、受信したネットワーク情報に対応づけられたネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信すると、携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続することができる。
また、例えば、設定情報配信サーバ2が、ネットワーク権利情報およびネットワーク情報と、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶していて、携帯情報端末1が、ネットワーク情報を設定情報配信サーバに送信する。そして、設定情報配信サーバ2が、記憶しているテーブルにもとづいて、受信したネットワーク情報に対応づけられたネットワーク権利情報を、携帯情報端末1の情報格納機能14が記憶しているか否かを確認し、受信したネットワーク情報に対応づけられたネットワーク権利情報を、携帯情報端末1の情報格納機能14が記憶していると、情報格納機能14が記憶しているネットワーク権利情報、および受信したネットワーク情報に対応づけられたネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信する。すると、携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続することができる。
さらに、例えば、設定情報配信サーバ2が、ネットワーク権利情報およびネットワーク情報と、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶していて、携帯情報端末1が、ネットワーク権利情報およびネットワーク情報を設定情報配信サーバに送信する。そして、設定情報配信サーバ2が、記憶しているテーブルにもとづいて、受信したネットワーク権利情報およびネットワーク情報に対応づけられたネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信すると、携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続することができる。
以上、第3の実施の形態について、ネットワーク接続設定情報は、第1の実施の形態で説明したように、あらかじめ設定情報配信サーバ2から要求して取得している動作として説明した。ここで、第2の実施の形態で図9を参照して説明したように、接続設定処理の過程で、スキャンした結果にもとづく通信ネットワーク情報を添付して設定情報配信サーバ2に要求し、その通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する動作、または、権利情報配信サーバ4から受信したネットワーク権利情報に対応する通信ネットワークを示す情報もさらに添付して設定情報配信サーバ2に要求し、スキャンした結果の通信ネットワークであり、さらにネットワーク権利情報を有する通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する動作のいずれの動作においても適用できることは、当業者であれば容易に理解できることは言うまでもない。
(実施の形態4)
本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態の構成は、第3の実施の形態の構成と同様なため、サーバ等に図11と同じ符号を付し、説明を省略する。なお、情報格納機能14は、携帯情報端末1が通信ネットワークに接続する際の動作を示す情報である接続動作ポリシーを記憶している。
接続動作ポリシーは、例えば、NW接続制御機能13に、ネットワーク情報、ネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報の3つの情報が存在する通信ネットワークの一覧の画面の表示情報を生成させ、NW接続制御機能13が生成した表示情報を表示手段に表示させ、ユーザに接続する通信ネットワークを選択させ、NW接続機能15に、ユーザが選択した通信ネットワークに接続させることを示す(以下、接続動作ポリシーAとする。)。
また、他の接続動作ポリシーとして、例えば、NW接続機能15に、ネットワーク情報、ネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報の3つの情報が存在する通信ネットワークのうち、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が現在に最も近い通信ネットワークに接続させることを示す(以下、接続動作ポリシーBとする)。
さらに、他の接続動作ポリシーとして、例えば、ネットワーク情報、ネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報の3つの情報が存在する通信ネットワークが複数存在した場合、NW接続制御機能13に、通信ネットワークの一覧の画面の表示情報を生成させ、NW接続制御機能13が生成した表示情報を表示手段に表示させ、ユーザに接続する通信ネットワークを選択させ、NW接続機能15に、ユーザが選択した通信ネットワークに接続させることを示す。また、ネットワーク情報、ネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報の3つの情報が存在する通信ネットワークが1つだけ存在した場合、NW接続機能15に、その通信ネットワークに接続させることを示す(以下、接続動作ポリシーCとする。)。
接続動作ポリシーを情報格納機能14に記憶させる方法は、例えば、携帯情報端末1の提供者(例えば、メーカ。)が、接続動作ポリシーAから接続動作ポリシーCのうちいずれかを、予め情報格納機能14に記憶させておく。このとき、情報格納機能14は、接続動作ポリシーを変更できない形式で記憶する。
また、接続動作ポリシーを情報格納機能14に記憶させる他の方法は、例えば、携帯情報端末1の提供者(例えば、メーカ。)が、接続動作ポリシーA、接続動作ポリシーBおよび接続動作ポリシーCを、ユーザの操作によって接続動作ポリシーの設定を変更可能な形式で情報格納機能14に記憶させ、接続動作ポリシーAから接続動作ポリシーCのうちいずれかを初期設定とする。そして、ユーザは、携帯情報端末1を操作して、接続動作ポリシーの設定を変更することができる。携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続する際に、設定されている接続動作ポリシーにもとづいて動作する。
さらに、接続動作ポリシーを情報格納機能14に記憶させる方法は、例えば、携帯情報端末1の提供者(例えば、メーカ。)が、接続動作ポリシーAから接続動作ポリシーCのうちいずれかを、ユーザの操作によって接続動作ポリシーを変更できない形式で、情報格納機能14に記憶させる。ユーザは、例えば、携帯情報端末1のメーカや、通信ネットワークの管理会社が運営するアフターサービスの窓口に携帯情報端末1を持ち込み、接続動作ポリシーを変更する外部機器に接続して、接続動作ポリシーの設定を変更してもらう。
また、ユーザが携帯情報端末1を操作して、携帯情報端末1のメーカや、通信ネットワークの管理会社のサーバに通信ネットワークを介して接続し、接続動作ポリシーの設定を変更してもらってもよい。携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続する際に、設定されている接続動作ポリシーにもとづいて動作する。
携帯情報端末1は、ネットワーク接続設定プログラムを搭載する。ネットワーク接続設定プログラムが実行されると、携帯情報端末1は、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を配信する設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信させる情報獲得処理と、受信したネットワーク接続設定情報にもとづいて、通信ネットワークに接続させるネットワーク接続処理とを実行する。ネットワーク接続処理は、近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークをスキャンし、受信したネットワーク接続設定情報と、ネットワーク接続処理でスキャンした結果とにもとづいて、コンピュータが接続可能な通信ネットワークを抽出するネットワーク接続制御処理を実行する。ネットワーク接続制御処理は、抽出した各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成する。そして、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成する。さらに、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク接続設定情報を受信すると、ネットワーク接続設定情報から通信ネットワークの名前を抽出させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成させ、ネットワーク接続制御処理で、コンピュータが接続した回数の多い順番、またはコンピュータが接続した日時が現在に近い順番で通信ネットワークが画面に表示されるように、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成する。ネットワーク接続制御処理で画面の情報が生成されると、携帯情報端末1の表示手段に表示させる表示制御処理を実行させ、表示制御処理で、ユーザの操作に応じて、接続する通信ネットワークを特定する情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、接続する通信ネットワークを特定する情報にもとづいて通信ネットワークに接続される。表示制御処理は、一の通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、接続する他の通信ネットワークを特定する情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、一の通信ネットワークとの接続を切断して、接続する他の通信ネットワークを特定する情報にもとづいて他の通信ネットワークに接続する。また、表示制御処理は、通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報にもとづいて通信ネットワークとの接続を切断させ、情報獲得処理で設定情報配信サーバ2から受信したネットワーク接続設定情報を格納するネットワーク接続設定情報格納手段に、ネットワーク接続設定情報を格納させるネットワーク接続設定情報格納処理を実行させる。
さらに、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、情報獲得処理で、通信ネットワークと接続する権利があることを示す情報を含むネットワーク権利情報を配信する権利情報配信サーバ4から、ネットワーク権利情報を受信させる。情報獲得処理は、ネットワーク権利情報を権利情報配信サーバ4から受信すると、ネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信し、ネットワーク接続処理における情報獲得処理は、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信してスキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させ、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。一方、スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させ、ネットワーク接続制御処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報と、スキャンした結果とにもとづいて、各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、ネットワーク権利情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す画面の情報を生成する。ネットワーク接続処理における情報獲得処理は、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とのいずれかを受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成させ、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク権利情報を受信すると、ネットワーク権利情報から通信ネットワークの名前を抽出させる。そして、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成する。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信してスキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在すると、通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。一方、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。また、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、ネットワーク接続制御処理で、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させ、ユーザに接続する通信ネットワークを選択させて、ユーザが選択した通信ネットワークに接続させ、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。また、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、ネットワーク接続制御処理およびネットワーク接続処理で、複数の接続動作ポリシーのうち、どの接続動作ポリシーに応じて動作させるのかを示す情報である接続動作ポリシー設定情報に応じた接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、情報獲得処理で、ユーザの操作、接続した外部機器の操作、または通信ネットワークを介した指示に応じて接続動作ポリシー設定情報を変更する。
以上、述べたように、この実施の形態によれば、ユーザまたは携帯情報端末1の提供者が、接続動作ポリシーを設定することにより携帯情報端末1が通信ネットワークに接続する際の動作を決定することができる。特に、接続動作ポリシーBを設定した場合や、接続動作ポリシーCを設定していて、ネットワーク情報、ネットワーク権利情報およびネットワーク接続設定情報の3つの情報が存在する通信ネットワークが1つだけ存在した場合は、NW接続機能15が自動的に通信ネットワークに接続するため、ユーザが行う携帯情報端末1の操作をより少なくすることができる。
以上、第4の実施の形態について、ネットワーク接続設定情報は、第1の実施の形態で説明したように、あらかじめ設定情報配信サーバ2から要求して取得している動作として説明した。ここで、第2の実施の形態で図9を参照して説明したように、接続設定処理の過程で、スキャンした結果にもとづく通信ネットワーク情報を添付して設定情報配信サーバ2に要求し、その通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する動作、または、権利情報配信サーバ4から受信したネットワーク権利情報に対応する通信ネットワークを示す情報もさらに添付して設定情報配信サーバ2に要求し、スキャンした結果の通信ネットワークであり、さらにネットワーク権利情報を有する通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する動作のいずれの動作においても適用できることは、当業者であれば容易に理解できることは言うまでもない。
(実施の形態5)
本発明の第5の実施の形態について説明する。本発明の第5の実施の形態の構成は、第1の実施の形態の構成と同様なため、サーバ等に図1と同じ符号を付し、説明を省略する。なお、第3の実施の形態と同様に、携帯情報端末1は、権利情報配信サーバ4に接続してもよい。
なお、情報格納機能14は、携帯情報端末1のユーザを特定する情報であるユーザ情報を記憶している。情報格納機能14は、携帯情報端末1の工場出荷時等に、予めユーザ情報を記憶してもよいし、情報獲得機能11が、設定情報配信サーバ2、権利情報配信サーバ4、またはユーザ情報を配信する機能を有するサーバからユーザ情報を受信し、情報格納機能14に受信したユーザ情報を記憶させてもよい。携帯情報端末1は、例えば、公衆携帯電話通信網や、無線LAN、赤外線等を使用してユーザ情報を受信する。
ユーザ情報は、例えば、ある企業の社員であることを示していたり、特定の店等に登録している会員であることを示していたりする。また、ユーザ情報は、ネットワーク接続設定情報と対応づけられている。ここで、ユーザ情報とネットワーク接続設定情報とを対応づける方法について、具体例を挙げて説明する。
例えば、ネットワーク接続設定情報が、ネットワーク接続設定情報を特定する識別子を含み、ユーザ情報が、対応するネットワーク接続設定情報の識別子の情報を含んでいる。
すると、ネットワーク接続設定情報の識別子によって、ネットワーク接続設定情報とユーザ情報とを対応づけることができる。
また、例えば、ユーザ情報が、ユーザ情報を特定する識別子を含み、ネットワーク接続設定情報が、対応するユーザ情報の識別子の情報を含んでいる。すると、ユーザ情報の識別子によって、ネットワーク接続設定情報とユーザ情報とを対応づけることができる。
さらに、例えば、ネットワーク接続設定情報が、ネットワーク接続設定情報を特定する識別子を含み、ユーザ情報が、ユーザ情報を特定する識別子を含み、情報格納機能14が、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを示すテーブルを記憶している。すると、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子とによって、ネットワーク接続設定情報とユーザ情報とを対応づけることができる。なお、情報格納機能14は、携帯情報端末1の工場出荷時等に、予めネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを示すテーブルを記憶してもよいし、情報獲得機能11が、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを示すテーブルを、設定情報配信サーバ2、権利情報配信サーバ4、またはユーザ情報を配信する機能を有するサーバから受信して、情報格納機能14に記憶させてもよい。また、情報獲得機能11は、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを示す新たなテーブルを、設定情報配信サーバ2、権利情報配信サーバ4、またはユーザ情報を配信する機能を有するサーバから受信して情報格納機能14に記憶させるアップデートを行ってもよい。なお、設定情報配信サーバ2、権利情報配信サーバ4、または他のサーバが、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを示すテーブルを記憶していてもよく、携帯情報端末1は、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを示すテーブルを記憶しているサーバに、ネットワーク接続設定情報の識別子とユーザ情報の識別子との対応づけを問い合わせてもよい。
なお、この実施の形態におけるネットワーク接続設定情報は、必要に応じて、通信ネットワークに接続する際のパスワード等の認証情報を含んでもよい。
携帯情報端末1は、ネットワーク接続設定プログラムを搭載する。ネットワーク接続設定プログラムが実行されると、携帯情報端末1は、通信ネットワークと接続する設定の情報であるネットワーク接続設定情報を配信する設定情報配信サーバ2からネットワーク接続設定情報を受信させる情報獲得処理と、受信したネットワーク接続設定情報にもとづいて、通信ネットワークに接続させるネットワーク接続処理とを実行させる。ネットワーク接続処理は、近傍にアクセスポイントを有する通信ネットワークをスキャンさせ、受信したネットワーク接続設定情報と、ネットワーク接続処理でスキャンした結果とにもとづいて、コンピュータが接続可能な通信ネットワークを抽出するネットワーク接続制御処理を実行する。ネットワーク接続制御処理は、抽出した各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成する。ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成する。また、ネットワーク接続処理における情報獲得処理は、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク接続設定情報を受信すると、ネットワーク接続設定情報から通信ネットワークの名前を抽出する。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成させ、ネットワーク接続制御処理で、コンピュータが接続した回数の多い順番、またはコンピュータが接続した日時が現在に近い順番で通信ネットワークが画面に表示されるように、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成する。ネットワーク接続制御処理で画面の情報が生成されると、携帯情報端末1の表示手段に表示させる表示制御処理が実行される。表示制御処理は、ユーザの操作に応じて、接続する通信ネットワークを特定する情報を生成させ、ネットワーク接続処理で、接続する通信ネットワークを特定する情報にもとづいて通信ネットワークに接続する。また、表示制御処理は、一の通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、接続する他の通信ネットワークを特定する情報を生成し、ネットワーク接続処理で、一の通信ネットワークとの接続を切断して、接続する他の通信ネットワークを特定する情報にもとづいて他の通信ネットワークに接続する。また、表示制御処理は、通信ネットワークに接続中に、ユーザの操作に応じて、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報を生成し、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークとの接続を切断することを示す情報にもとづいて通信ネットワークとの接続を切断させ、情報獲得処理で設定情報配信サーバ2から受信したネットワーク接続設定情報を格納するネットワーク接続設定情報格納手段に、ネットワーク接続設定情報を格納させるネットワーク接続設定情報格納処理を実行させる。
さらに、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、情報獲得処理で、通信ネットワークと接続する権利があることを示す情報を含むネットワーク権利情報を配信する権利情報配信サーバ4から、ネットワーク権利情報を受信させる。情報獲得処理が、ネットワーク権利情報を権利情報配信サーバ4から受信すると、ネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信する。ネットワーク接続処理における情報獲得処理は、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信して、スキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させ、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。一方、スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させ、ネットワーク接続制御処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報と、スキャンした結果とにもとづいて、各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、ネットワーク権利情報の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す画面の情報を生成する。ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とのいずれかを受信しなかった通信ネットワークを含まない画面の情報を生成させ、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、通信ネットワークの名前の情報を含むネットワーク権利情報を受信すると、ネットワーク権利情報から通信ネットワークの名前を抽出させ、ネットワーク接続処理で、通信ネットワークの名前の情報を抽出すると、通信ネットワークの名前の一覧の画面の情報を生成する。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信し、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在すると、通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させる。ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信してスキャンが実施される。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させるネットワーク接続処理において、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。一方、スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、ネットワーク接続制御処理で、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させ、ユーザに接続する通信ネットワークを選択させて、ユーザが選択した通信ネットワークに接続させ、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報と、ネットワーク権利情報とを受信する。また、スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、ネットワーク接続制御処理およびネットワーク接続処理で、複数の接続動作ポリシーのうち、どの接続動作ポリシーに応じて動作させるのかを示す情報である接続動作ポリシー設定情報に応じた接続動作ポリシーにもとづいて動作させる。そして、情報獲得処理により、ユーザの操作、接続した外部機器の操作、または通信ネットワークを介した指示に応じて接続動作ポリシー設定情報が変更される。
さらに、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ユーザを特定する情報であるユーザ情報を、ユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段に記憶させるユーザ情報記憶処理を実行させる。また、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、ユーザ情報記憶手段が、ネットワーク接続設定情報に対応づけられたユーザ情報を記憶し、スキャンを実施する。スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させる。一方、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させる。ネットワーク接続制御処理において、情報獲得処理で受信したネットワーク接続設定情報と、ユーザ情報記憶手段が記憶しているユーザ情報と、ネットワーク接続手段がスキャンした結果とにもとづいて、各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、ユーザ情報とネットワーク接続設定情報との対応関係の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す画面の情報を生成させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、通信ネットワークに接続する際の動作を示す情報である接続動作ポリシーを記憶する記憶手段に、接続動作ポリシーを記憶させる接続動作ポリシー記憶処理を実行させる。また、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、ユーザ情報記憶手段が、ネットワーク接続設定情報に対応づけられたユーザ情報を記憶し、スキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在すると、通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させる。一方、ネットワーク接続手段がスキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させる。ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、ユーザ情報記憶手段が、ネットワーク接続設定情報に対応づけられたユーザ情報を記憶し、スキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、ネットワーク接続制御処理で、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させ、ユーザに接続する通信ネットワークを選択させて、ユーザが選択した通信ネットワークに接続させる。一方、スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させる。そして、記憶手段に、複数の接続動作ポリシーと、どの接続動作ポリシーに応じて動作させるのかを示す情報である接続動作ポリシー設定情報を記憶させる接続動作ポリシー設定情報記憶処理を実行させ、接続動作ポリシー設定情報に応じた接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、接続動作ポリシー設定情報記憶処理で、記憶手段に、ユーザの操作、接続した外部機器の操作、または通信ネットワークを介して変更した接続動作ポリシー設定情報を記憶させる。
さらに、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ユーザ情報と、ネットワーク接続設定情報との対応づけを示す対応関係情報を記憶する対応関係記憶手段に、対応関係情報を記憶させる対応関係情報記憶処理を実行させる。また、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、対応関係情報がネットワーク接続設定情報との対応づけを示しているユーザ情報をユーザ情報記憶手段が記憶し、スキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させる。一方、スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させる。ネットワーク接続制御処理において、情報獲得処理で受信したネットワーク接続設定情報と、ユーザ情報記憶手段が記憶しているユーザ情報と、対応関係記憶手段が記憶している対応関係情報と、スキャンした結果とにもとづいて、各通信ネットワークに対して、ネットワーク接続設定情報の有無と、ユーザ情報とネットワーク接続設定情報との対応関係の有無と、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在するか否かとを示す画面の情報を生成させる。ネットワーク接続制御処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信しなかった通信ネットワーク、またはユーザ情報記憶手段が記憶しているユーザ情報に対応づけられていないネットワーク接続設定情報に関する通信ネットワークを含まない画面の情報を生成させる。
また、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、通信ネットワークに接続する際の動作を示す情報である接続動作ポリシーを記憶する記憶手段に、接続動作ポリシーを記憶させる接続動作ポリシー記憶処理を実行させる。そして、接続動作ポリシー記憶処理で、記憶手段に、ネットワーク接続設定情報を受信し、対応関係情報がネットワーク接続設定情報との対応づけを示しているユーザ情報をユーザ情報記憶手段が記憶し、スキャンを実施する。スキャンの結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在すると、通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーを記憶させる。また、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、対応関係情報がネットワーク接続設定情報との対応づけを示しているユーザ情報をユーザ情報記憶手段が記憶し、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、携帯情報端末1が接続した回数が最も多い通信ネットワーク、または携帯情報端末1が接続した日時が最も現在に近い通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させる。また、ネットワーク接続処理における情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、対応関係情報がネットワーク接続設定情報との対応づけを示しているユーザ情報をユーザ情報記憶手段が記憶し、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが複数存在すると、ネットワーク接続制御処理で、通信ネットワークの一覧の画面の情報を生成させ、ユーザに接続する通信ネットワークを選択させて、ユーザが選択した通信ネットワークに接続させる。そして、情報獲得処理で、ネットワーク接続設定情報を受信し、対応関係情報がネットワーク接続設定情報との対応づけを示しているユーザ情報をユーザ情報記憶手段が記憶し、スキャンした結果、通信ネットワークのアクセスポイントが携帯情報端末1の近傍に存在する通信ネットワークが1つだけ存在すると、その通信ネットワークに接続させることを示す接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、記憶手段に、複数の接続動作ポリシーと、どの接続動作ポリシーに応じて動作させるのかを示す情報である接続動作ポリシー設定情報を記憶させる接続動作ポリシー設定情報記憶処理を実行させる。そして、接続動作ポリシー設定情報に応じた接続動作ポリシーにもとづいて動作させ、接続動作ポリシー設定情報記憶処理で、記憶手段に、ユーザの操作、接続した外部機器の操作、または通信ネットワークを介して変更した接続動作ポリシー設定情報を記憶させる。
さらに、携帯情報端末1が搭載するネットワーク接続設定プログラムは、携帯情報端末1に、ネットワーク接続処理で、スキャンした結果を示す情報を設定情報配信サーバ2に送信させる。そして、情報獲得処理で、スキャンした結果に対応するネットワーク接続設定情報を設定情報配信サーバ2から受信させ、ユーザ情報記憶処理で、ユーザ情報が対応する通信ネットワークを示す情報を含むユーザ情報を記憶させる。また、情報獲得処理で、ユーザ情報が対応する通信ネットワークに関するネットワーク接続設定情報を受信させ、ユーザ情報記憶処理で、ユーザ情報が対応する通信ネットワークを示す情報を含むユーザ情報を記憶させる。また、情報獲得処理で、ユーザ情報と、ネットワーク接続処理でスキャンした結果とにもとづいて、接続すべき通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を受信させ、ユーザ情報記憶処理で、ユーザ情報および通信ネットワークのアクセスポイントと、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶させる。また、情報獲得処理で、テーブルにもとづいて、ユーザ情報およびネットワーク接続処理でスキャンした結果に対応するネットワーク接続設定情報を受信させる。また、情報獲得処理で、ネットワーク権利情報が対応する通信ネットワークを示す情報を含むネットワーク権利情報を受信させ、ネットワーク権利情報と、ネットワーク接続処理でスキャンした結果とにもとづいて、接続すべき通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を受信させ、ネットワーク権利情報および通信ネットワークのアクセスポイントと、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶させるテーブル記憶処理を実行させる。また、情報獲得処理で、テーブル記憶処理で記憶させたテーブルにもとづいて、ネットワーク権利情報およびネットワーク接続処理でスキャンした結果に対応するネットワーク接続設定情報を受信させる。
この実施の形態における携帯情報端末1の動作は、第1の実施の形態における動作および第2の実施の形態における動作と同様なため、説明を省略する。なお、この実施の形態と、第3の実施の形態とを組み合わせて、携帯情報端末1を通信ネットワークに接続する際に、第3の実施の形態におけるネットワーク権利情報の代わりに、ユーザ情報を用いてもよい。また、この実施の形態と、第4の実施の形態とを組み合わせて、接続動作ポリシーで通信ネットワークへの接続動作を規定してもよい。すると、この実施の形態における携帯情報端末1に、第4の実施の形態において例示した各接続動作ポリシーにもとづく動作を行わせることができる。
以上、述べたように、この実施の形態によれば、ユーザ情報に、通信ネットワークへの接続を可能にするという付加価値を付けることができる。
なお、設定情報配信サーバ2は、ネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信する前に、配信するべきネットワーク接続設定情報に対応づけられたユーザ情報を携帯情報端末1が記憶しているか否かを携帯情報端末1に問い合わせ、配信するべきネットワーク接続設定情報に対応づけられたユーザ情報を携帯情報端末1が記憶していた場合に、ネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信してもよい。すると、ユーザ情報を発行した企業や店等は、ユーザ情報を有する携帯情報端末1のユーザに限定して、通信ネットワークに接続するサービスを提供することができる。
このとき、例えば、ネットワーク接続設定情報が、ネットワーク接続設定情報を特定する識別子を含み、ユーザ情報が、ユーザ情報を特定する識別子と、対応するネットワーク接続設定情報の識別子の情報とを含み、ネットワーク情報が、対応する通信ネットワークを特定する識別子を含んでいる。すると、ネットワーク接続設定情報の識別子と、ユーザ情報の識別子と、ネットワーク情報の識別子とによって、ネットワーク接続設定情報とユーザ情報とネットワーク情報とを対応づけることができる。そして、ユーザ情報とネットワーク情報とに対応づけられた通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を特定することができる。
また、例えば、ネットワーク接続設定情報が、ネットワーク接続設定情報を特定する識別子を含み、ユーザ情報が、ユーザ情報を特定する識別子と、対応するネットワーク接続設定情報の識別子の情報とを含み、ネットワーク情報が、対応するネットワークを特定する識別子を含んでいる。そして、情報格納機能14が、各識別子を対応づけるテーブルを記憶している。すると、情報格納機能14が記憶しているテーブルにもとづいて、ユーザ情報とネットワーク情報とに対応づけられた通信ネットワークのネットワーク接続設定情報を特定することができる。
さらに、例えば、設定情報配信サーバ2が、ネットワーク情報とネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶していて、ネットワーク情報が、対応するユーザ情報を示す情報を含んでいて、携帯情報端末1が、情報格納機能14が記憶しているユーザ情報に対応づけられたネットワーク情報を設定情報配信サーバ2に送信する。そして、設定情報配信サーバ2が、記憶しているテーブルにもとづいて、受信したネットワーク情報に対応づけられたネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信すると、携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続することができる。
また、例えば、設定情報配信サーバ2が、ユーザ情報およびネットワーク情報と、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶していて、携帯情報端末1が、ネットワーク情報を設定情報配信サーバに送信する。そして、設定情報配信サーバ2が、記憶しているテーブルにもとづいて、受信したネットワーク情報に対応づけられたユーザ情報を、携帯情報端末1の情報格納機能14が記憶しているか否かを確認し、受信したネットワーク情報に対応づけられたユーザ情報を、携帯情報端末1の情報格納機能14が記憶していると、情報格納機能14が記憶しているユーザ情報、および受信したネットワーク情報に対応づけられたネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信する。すると、携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続することができる。
さらに、例えば、設定情報配信サーバ2が、ユーザ情報およびネットワーク情報と、ネットワーク接続設定情報とを対応づけるテーブルを記憶していて、携帯情報端末1が、ユーザ情報およびネットワーク情報を設定情報配信サーバに送信する。そして、設定情報配信サーバ2が、記憶しているテーブルにもとづいて、受信したユーザ情報およびネットワーク情報に対応づけられたネットワーク接続設定情報を携帯情報端末1に配信すると、携帯情報端末1は、通信ネットワークに接続することができる。
以上、第5の実施の形態について、ネットワーク接続設定情報は、第1の実施の形態で説明したように、あらかじめ設定情報配信サーバ2から要求して取得している動作として説明した。ここで、第2の実施の形態で図9を参照して説明したように、接続設定処理の過程で、スキャンした結果にもとづく通信ネットワーク情報を添付して設定情報配信サーバ2に要求し、その通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する動作、または、権利情報配信サーバ4から受信したネットワーク権利情報に対応する通信ネットワークを示す情報もさらに添付して設定情報配信サーバ2に要求し、スキャンした結果の通信ネットワークであり、さらにネットワーク権利情報を有する通信ネットワークに対応するネットワーク接続設定情報のみを受信する動作のいずれの動作においても適用できることは、当業者であれば容易に理解できることは言うまでもない。
本発明は、上記したことから、公衆のアクセスポイントを介した通信ネットワークとの接続を行う情報端末に利用することができる。