JP2002135824A - ネットワーク接続システム及びその接続方法 - Google Patents

ネットワーク接続システム及びその接続方法

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JP2002135824A
JP2002135824A JP2000329051A JP2000329051A JP2002135824A JP 2002135824 A JP2002135824 A JP 2002135824A JP 2000329051 A JP2000329051 A JP 2000329051A JP 2000329051 A JP2000329051 A JP 2000329051A JP 2002135824 A JP2002135824 A JP 2002135824A
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Masayuki Kabe
正之 嘉部
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクセスポイントを自動的に選択制御を行うこ
とのできるネットワーク接続システムは,これまで無線
電話端末を対象にしたものしか存在しなかった。また,
通信条件によって通信要素及びアクセスポイントの自動
選択制御を行うことのできる,ネットワーク接続システ
ムはなかった。 【解決手段】本発明は,一般公衆回線を含んだ複数の接
続形態が存在する場合において,接続されている回線を
自動認識し,それらの回線に適合する通信要素及びアク
セスポイントを自動選択制御するシステムを実現するも
のである。さらに,通信条件をパラメータにし,通信要
素及びアクセスポイントの自動選択制御,若しくは優先
付けを行い,その結果をモニタ等の表示装置に表示し,
ユーザサイドでの選択制御を可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の所属する技術分野】本発明は,例えば,モバイ
ルコンピュータ等の通信端末装置を所有しているユーザ
が外出先において,上記端末を使用している状況におい
て,前記通信端末装置をネットワークに接続する場合の
接続システム及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インターネットの普及によりその主なア
プリケーションである電子メールやWWW閲覧を行なう
データ通信は,コンピュータ利用において大きな割合を
占めるに至っている。また,ノートブックコンピュータ
や携帯情報端末機器など小型・軽量のコンピュータの普
及と,携帯電話やPHS(Personal Hand
yphone System)など移動体通信の発達に
より,モバイルコンピューティングと呼ばれるように従
来のオフィスや自宅だけでなく,外出先においてもこれ
らデータ通信を行なう機会が多くなってきている。一般
に個人ユーザがデータ通信を行なう場合,ISP(In
ternet Service Provider)に
加入し,ISPが設けるアクセスポイントへ電話回線を
利用して回線接続を行ない,ISPが設置するサーバに
アクセスすることによりインターネットに接続したこと
になり,電子メールやWWW閲覧等のアプリケーション
が利用可能となる。
【0003】そのような場合,ユーザは通信料金が低く
抑えられるように,発信しようとする場所から距離的に
もっとも近いISPの接続先(アクセスポイント)へ電
話回線を利用してインターネット接続を行なっている。
現在自身がいる場所から最も近いアクセスポイントに接
続するのが,接続料金を最も低く抑えられる場合が多い
からである。また,自身がいるエリア内にアクセスポイ
ントが存在しない場合,隣接したエリアに存在するアク
セスポイントに接続することになる。隣接するエリア内
にある複数のアクセスポイントが候補として挙げられる
場合,データ通信の量から考えて最も通信料金が低く抑
えられるアクセスポイントを選択することになる。とこ
ろが,ユーザは,外出先の最寄りとなるようなアクセス
ポイントは普段は利用していないため,何処にアクセス
すればよいのか分からない場合が多い。したがって,外
出先においてインターネット接続を行なう場合には,前
もってアクセスポイントの電話番号などの情報を調べて
おいて,その情報を通信ソフトにおいて設定し直さなけ
ればならないなど,煩雑な手続きを行なわなければなら
ない場合が多い。
【0004】一方,この問題を解決する1つの方法とし
て,特開2000−83284公報には,移動体回線を
用いた無線通信において,位置情報をもとに通話料・通
話時間を最適化する制御方法が提示されている。上記制
御方法は無線制御装置を介して通信網に接続可能な無線
通信装置を用いて,任意の移動先において最適なアクセ
スポイントの自動選択とその制御方法及び接続可能なア
クセスポイントの優先付けを行った結果を表示し,ユー
ザ自身によって選択する方法を提示している。従って,
ユーザは移動体端末を用いて,外出先においても最適な
アクセスポイントを自動若しくはマニュアルで選択する
ことが可能である。
【0005】上記特開2000−83284公報では,
第1の実施例として,時間当たりの通信料金が回線使用
料金のみであるとし,無線基地局が存在するエリアから
同一エリアへの回線使用料金は最も安く,隣接エリアの
基地局,更にその隣接エリアへの接続に従って,回線使
用料が高くなることを前提として,無線基地局が存在す
るエリアに端末が有る場合には,その基地局に自動的に
接続するようなアクセスポイント自動設定制御システム
が提案されている。この例によれば,無線通信機器が位
置する移動先毎に,登録位置と複数の接続先リストに応
じて,現在位置から考えて最も金銭的に有利な接続先を
選び通信を行うことが可能である。
【0006】また,第2の実施例として,隣接エリアの
基地局と接続することは,一般的に料金的に損であると
考えられるが,隣接エリアの基地局若しくは更にその隣
接エリアの基地局に接続したほうがより速い通信速度が
得られる場合,大容量のデータ通信を行う場合には逆に
有利なこともある。そういった場合,通信するデータ量
を仮定した場合の各アクセスポイントに一定時間接続し
た時の通信料金を算出し,最も金銭的に有利なアクセス
ポイントへ接続するように自動接続制御するシステムが
提示されている。但し,上記特開2000−83284
公報では,一般にメーラ等では扱うデータ量が比較的小
さく,WWWブラウザ等では扱うデータ量が比較的大き
いことは考慮しておらず,一定量のデータを転送する場
合についてのみ考慮している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】―選択の自動性に関す
る問題点― しかしながら,上記特開2000−83284公報で
は,上記2つの実施例の場合について優先順位の高いア
クセスポイント,即ち上記実施例によって算出した通信
料金を優先順位付けのパラメータとして,通信速度や単
位時間当たりの通信料金の一覧を通信制御システムに組
み込んだLCDモニターに表示し,ユーザ自身が最適な
アクセスポイントを選択するようにしたものが開示され
ている。しかし,この例では,通信アプリケーションに
よるデータ量を定量化していないため,結局最後はユー
ザが最適なアクセスポイントを選択しなければならない
という問題があった。
【0008】―通信条件に応じたISP選択の必要性― また,該制御方法では対象を無線通信技術に限定してい
る。しかしながら近年,無線通信技術のみならず有線通
信技術も含んだ制御方法,および有線・無線を問わず従
来のものより高速で通信可能な通信手段,または通信時
間による課金ではなく,データ量による課金方法を採用
した通信手段が出現してきている。例えば,通信性能に
着目した場合,通信手段によって通信速度が異なるとす
れば,通信条件の一例としてのアプリケーションによっ
てどの通信手段を選択するかは重要となる。電子メール
のように比較的データ量の少ないアプリケーションであ
って,全体の通信時間が相対的に短く通信料金も低くな
るのであれば,低速の通信手段を選択することもあるで
あろう。比較的大容量の画像やデータのダウンロードを
頻繁に行なうWWW閲覧の場合,高速な回線を利用した
方が全体の通信時間も短くなり,通信料金も低く抑えら
れると考えられる。一方で,送受信したデータ量による
課金が行なわれる通信方式を採用したアクセスポイント
も存在し,従来の通信時間による課金では無いので,通
信時間を心配する必要は無い。また,有線電話回線や移
動体通信において,更に高速なデータ通信が実現する可
能性が有る。また,移動体通信において電界強度が弱け
ればエラーが多発し再送回数が多くなる。このような状
況下にあっては,データの再送に時間がかかることにな
る。その場合,通信時間による課金を行っているアクセ
スポイントを選択するよりも,通信データ量による課金
を行っているアクセスポイントを選ぶ方が賢い選択であ
ると言える。このように通信条件としての電界強度に基
づいて,アクセスポイントを自動選択する方法は,非常
に有効な方法であると言える。しかし,上記特開200
0−83284公報にあるように,自身のいるエリア
内,或いは最も近いアクセスポイントを選択することに
よって,最も経済的なアクセスポイントを自動選択制御
する方法で,電界強度を通信条件のパラメーターとし
て,アクセスポイントの自動選択制御を行うことのでき
るシステムはなかった。
【0009】コンピュータ−の画像データ等はデジタル
信号であり,音声信号はアナログ信号である。これらの
信号を電話回線を通じてデータ転送を行うには,電話回
線で転送可能なフォーマットに変換する必要がある。有
線電話回線を使用するにあたっては,データを電話回線
専用のフォーマットに変換するための変復調装置が必要
であり,アクセスポイントの転送速度に応じた変復調装
置を用いる必要がある。また,無線電話を用いる場合に
は,無線電話回線のデータ転送のフォーマットに変換す
るための装置が必要である。無線データ通信の場合に
は,この装置はデータアダプタと呼称されている。この
ように,データ転送の形式が有線,無線であるに係わら
ず,これらの通信要素が必要である。しかしながら,こ
れらの変復調装置等の通信要素を用いるには,有線電話
端末の場合には有線電話端末と変復調装置の転送速度が
一致していなければならない。また,これらの組み合わ
せから得られる,データ転送速度に応じたアクセスポイ
ントを選択しなければならない。一般に有線電話端末に
比べて無線電話端末の場合はもっと複雑になる。無線電
話端末において,携帯電話とPHSではデータの転送速
度は異なることは周知の事実であるし,データ転送のフ
ォーマットも使用する移動電話端末によって異なるた
め,各々の無線電話端末の転送速度・データ転送のフォ
ーマットに準じたデータアダプタを選択しなければなら
ない。従って,これらの組み合わせから得られるデータ
転送速度・データ転送のフォーマットに準じたアクセス
ポイントを選択する必要がある。こういった状況下では
ユーザーサイドにおける変復調装置やデータアダプタと
いった通信要素の選択が煩雑になり,ましてやアクセス
ポイントの選択は煩雑極まりないものとなっていた。
【0010】このように,多くの通信条件の組み合わせ
の中で,外出先でデータ通信を行なう場合,アクセスポ
イントに関する選択肢は非常に多いが,従来のシステム
では,ユーザは利用可能な通信手段・その通信速度・電
界強度等の通信条件と利用しようとするアプリケーショ
ン等を考慮しながら経験に基づき,自分で最適なアクセ
スポイントや通信要素を選ぶという煩雑な手順を強いら
れている。本発明は,上記の要望に鑑みてなされたもの
であり,このようなユーザサイドにおける煩雑な通信要
素,及びアクセスポイントの設定を全て自動化すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,有線電話回線への発信・網制御・通信デー
タを有線電話回線における伝送形式に変換する1以上の
変復調装置及び/若しくは移動電話端末の制御・相手デ
ータアダプタとの接続・コンピュータからのデータを移
動電話回線における伝送フォーマットに変換する1以上
のデータアダプタを含む通信要素を具備し,ネットワー
クに接続された複数のアクセスポイントの1つを選択
し,選択されたアクセスポイントを介して通信端末とネ
ットワークとを接続するためのネットワーク接続システ
ムにおいて,上記通信端末が,該通信端末の通信条件を
検出する通信条件検出手段と,該通信条件検出手段によ
り検出された通信条件に応じて該通信端末と接続された
アクセスポイント及び通信要素を選択する選択手段とを
具備してなることを特徴とするネットワーク接続システ
ムとして構成されている。また,上記通信条件には,通
信に使用するアプリケーションの種類を含ませることが
出来る。更に,上記通信条件に,通信をしようとする現
在地の情報を含ませることが可能である。上記通信条件
に,使用される上記通信要素の種類を含ませることも出
来る。更に又,上記通信条件には,接続される通信回線
の種類を含ませることが出来る。上記通信端末が,携帯
電話を含む移動電話端末である場合には,上記通信条件
が電界強度を含むものである。本発明は,上記通信条件
に応じて1以上のアクセスポイント及び/又は通信要素
を抽出し,該抽出されたアクセスポイント及び/又は通
信要素を選択可能に表示する表示選択手段を備えて構成
することが望ましい。更に,本発明は,選択されたアク
セスポイントに自動的に接続する自動接続手段を備えて
構成することが望ましい。アクセスポイントの選択基準
として,課金条件を採用する事が出来る。本発明を接続
方法として捉えた場合,有線電話回線への発信・網制御
・通信データを有線電話回線における伝送形式に変換す
る1以上の変復調装置及び/若しくは移動電話端末の制
御・相手データアダプタとの接続・コンピュータからの
データを移動電話回線における伝送フォーマットに変換
する1以上のデータアダプタを含む通信要素を用い,ネ
ットワークに接続された複数のアクセスポイントの1つ
を選択し,選択されたアクセスポイントを介して通信端
末とネットワークとを接続するためのネットワーク接続
方法において,上記通信端末が,該通信端末の通信条件
を検出する通信条件検出工程と,該通信条件検出工程に
おいて検出された通信条件に応じて該通信端末と接続し
ようとするアクセスポイント及び通信要素を選択する選
択工程とを具備してなることを特徴とするネットワーク
接続方法として構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
尚,以下の実施の形態は,本発明の具体例であって,本
発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に図1は本発明の実施に係わるネットワーク接続システ
ムの概念を表すブロック図,図2はアクセスポイント自
動選択制御手順におけるデータ制御のフローチャート,
図3はデータ端末が一般公衆回線に接続されていること
を判別する検出手段の図,図4はデータ端末が移動電話
端末に接続されていることを判別する検出手段の図,図
5は複数のアクセスポイントが考えられる場合のデータ
通信の接続形態を表す図,図6はアクセスポイント情報
ファイル内の,アクセスポイントの候補の一覧を表す図
である。
【0013】図1に請求項1記載のネットワーク接続シ
ステムAのブロック図を示す。ネットワーク接続システ
ムAは,ネットワークNと,該ネットワークNに接続さ
れたアクセスポイントAP1,AP2,…と,一般公衆
回線,或いは移動電話網1,2,…及び固定電話端末3
a若しくは移動電話端末3bを介して上記ネットワーク
Nに接続された通信端末Tとを含んで構成されている。
上記固定電話端末3a及び移動電話端末3bは,データ
通信端末T内に内蔵されても良いが,この実施の形態で
は,データ通信端末Tに外付けされた例を示す。上記通
信端末Tは,該通信端末Tが有線電話回線に物理的に接
続されていることを検出する第1の接続検出手段1,有
線電話への発信・網制御・通信データを有線電話回線に
おける伝送形式に変換する1以上の変復調装置2(2−
1,2−2,…,2−M),該通信端末Tに移動電話端
末3bが物理的に接続されていることを検出する第2の
接続検出手段4,移動電話端末3bの制御・相手データ
アダプタとの接続・コンピュータ部からのデータを移動
電話端末3bにおける伝送フォーマットに変換するデー
タアダプタ5(5−1,5−2,…,5−N),演算装
置・記憶装置・入出力装置を持つコンピュータ部6を備
えて構成される。
【0014】ここで,変復調装置2は,一般公衆回線に
接続するためのコネクタ及びケーブルは共通のものを用
いるが,各々の通信速度・データ転送の機能は別の性質
を持つものが通常1以上用いられる。また,これらは物
理的に一体化されていても機能的には独立した装置とす
る。同様に,データアダプタ5は移動電話端末3bに接
続するため別の性質を持つものとする。また,これらは
物理的に一体化されていても機能的には独立した装置と
する。
【0015】上記データアダプタ5は移動電話端末3b
に接続するためのコネクタ及びケーブルは共通のものを
用いることとするが,各々の通信速度・データ転送の機
能は別の性質を持つものが1以上設けられている。ま
た,これらは物理的にコンピュータ部6やネットワーク
接続システムにおけるその他装置と一体化されていて
も,機能的には独立した装置とする。
【0016】コンピュータ部6は,電子メール・WWW
ブラウザ等の通信アプリケーションソフトウェア7,変
復調装置2及びデータアダプタ5に対し,回線接続・通
信・回線開放の指示を行う通信ソフトウェア8,自動的
に最適なアクセスポイントを選択する手順を実行する選
択制御ソフトウェア9を備えている。
【0017】さらにコンピューター部6には位置情報取
得手段10を備え,取得した位置情報を選択制御ソフト
ウェア9に通知する。位置情報取得手段10には,GP
S(Global Positioning Syst
em)受信機11や地図表示装置12等位置情報取得の
補助となる装置が接続可能で,位置情報取得手段10
は,これらより通知される位置データを選択制御ソフト
ウェア9で解釈可能なデータ形式に変換する。
【0018】この実施形態では,使用する通信アプリケ
ーションソフトウェア7に応じて,アクセスポイントの
選択制御が行われる。請求項1のアクセスポイントの自
動選択制御は,図2に示したフローチャートに従って行
われる。ここにS1,S2,…は手順(ステップ)の番
号を示す。S1において選択制御ソフトウェア9は,使
用されているアプリケーションソフトウェアが,どうい
うものであるのかの判断を行う。S2において選択制御
ソフトウェア9は前記第1の検出手段1及び第2の検出
手段4に対し,物理的に接続されている回線種別がどう
いうものであるのかの判断を指示する。接続されている
回線種別は一般公衆回線若しくは移動電話回線の一方の
み,或いは一般公衆回線と移動電話回線の両方が接続さ
れている可能性がある。一般公衆回線或いは移動電話回
線の両方ともが,例えば通信速度の異なる複数の回線が
つながっていても構わない。接続されている回線の種類
は,通信手段判別結果ファイル14に保存される。複数
の電話回線が接続されている場合には,次項で説明する
ようにどの変復調装置2及びどのデータアダプタ5が使
用可能であるかと判別された回線に対して,接続可能で
あるかを選択制御ソフトウェア9により判別する。
【0019】変復調装置2及びデータアダプタ5といっ
た通信要素は,内蔵されているコンピュータ部のハード
ウェアの一部考えることができる。従って,コンピュー
タの電源が常時オンである限り常時使用可能なものもあ
るが,その他,入出力ポート及びPCカード或いは拡張
スロットなどに接続してはじめて,その機能を果たすも
のも多く,コンピュータの電源がオンで有るからといっ
て必ずしも使用可能な状態にあるとは限らない。従っ
て,S2において使用可能と判別された通信回線に対し
て,どの変復調装置2及びデータアダプタ5が使用可能
であるかを判断する必要がある。S2において得られた
変復調装置2及びデータアダプタ5に係わる情報は選択
制御ソフトウェア9にアクセスポイント選択制御のため
のパラメータとして通信手段判別結果ファイル14に保
存される。使用可能のデータアダプタ5の情報は,後記
の電界強度(圏内,圏外)の情報を含んでいる。
【0020】現在,自分がどこにいるのかを特定する手
法としては,位置情報取得手段10によって,ユーザー
が手操作により入力し,位置を特定することもできる
が,位置情報手段10に接続されたGPS受信機11か
ら位置データを取得する方法,或いは,位置情報手段1
0にコンピュータ部に接続された地図表示装置に自身の
位置を入力する方法などが挙げられる。こうして得られ
た現在位置情報は,通信手段判別結果ファイル14に保
存される。また,移動電話端末3からは,データアダプ
タ5に対して,自身が受信している電界強度を示す信号
コードを送出している。電波の届かない「圏外」では,
当然その移動電話端末3を使用する通信手段は使用でき
ないし,著しく電波状況の悪い状態では,正常発信でき
ない場合や,発信及び回線接続が確立してもデータ伝送
中のエラーが多くなるため,データ再送が多発し,結果
として通信時間の増大をもたらす。このような状況を避
けるため,この電界強度をデータアダプタ5で観測すれ
ば(S5),「圏外」や電界強度の低い状態が確認され
る。こうして電界強度が低い場合は,この移動電話回線
を使用するデータ通信は行わないといった選択制御が可
能である。一方,移動電話端末3は自身の場所を特定す
るために,移動電話網内で自身が現在収容されているエ
リア内の無線基地局と交信を行っており,基地局を特定
できれば移動電話端末の大まかな位置を知ることが出来
る。移動電話網の種類によっては,基地局を特定する位
置情報信号が,移動電話端末3から送出されていて,こ
の位置情報信号をデータアダプタで観測可能であれば,
選択制御ソフトウェア9はこの結果を利用することも可
能である。このとき新たに取得した位置情報は,図2に
おけるステップS2及びS3での検出結果である回線へ
の接続状態・可能な通信手段とともに通信手段判別結果
ファイル14へ追加記憶される。追加記憶されること
で,次回以降同じ通信手段判別結果に対しては,同じ位
置にいる可能性が高いので過去の記録を遡ることによ
り,新たに位置情報取得を省略できる可能性がある。
【0021】通信手段の自動選択制御を行うための最後
のステップとして,上記S1〜S5で得られた全ての情
報を選択制御ソフトウェアにより統括し,最適なアクセ
スポイントを自動選択し,変復調装置2,データアダプ
タ5等の通信要素をS6において自動設定する。S6に
おいて,選択制御ソフトウェア9はS2〜S5の各ステ
ップで取得した各情報が記録された通信判別結果ファイ
ル14に保存された情報に,S1で判別された使用通信
ソフトの情報を加味し,電話番号,利用可能な通信手
段,設置されている都市等が記載されたアクセスポイン
ト情報ファイル15を参照し,最適なアクセスポイント
及び通信要素を選択する。選択の手法をアクセスポイン
ト情報ファイル15の内容を示す図6を参照して説明す
る。図6に示すように,地域は自宅近く,エリアA,エ
リアBの3ヶ所,通信条件として電界強度,回線種別,
通信要素として前記のように有線電話回線使用であれ
ば,変復調装置,無線電話回線使用であれば,データア
ダプタを使用することにする。1つの一般公衆回線に対
して,接続可能な変復調装置,若しくは無線電話回線に
対して接続可能なデータアダプタは複数あると考えられ
る。上記の通信条件と通信要素,そして使用するアプリ
ケーションの種類を考慮した結果,候補として,図6中
のアクセスポイント情報ファイルの一覧が予め作成され
アクセスポイント情報ファイル15に記憶されている。
即ち,アクセスポイント情報ファイル15は,前記現在
位置・通信回線・通信要素が決まったとき,使用する通
信ソフトウェア8の種類に対応して,選択すべきアクセ
スポイント及び通信要素をリストの形で記載したデータ
ベースである。上記のような手順により,検出された現
在位置,通信回線等を含む通信条件及び通信要素により
抽出された複数のアクセスポイントの中から,更に使用
するソフトウェアに応じてアクセスポイントを絞り込む
ことにより,単位データ量当たり或いは単位時間当た
り,最も経済的なアクセスポイントが選択されることに
なる。一例を挙げる。例えば,エリアAで無線電話回線
と一般公衆回線が,データ通信端末に物理的に繋がって
おり,電界強度が弱であればAP7,AP8,AP1
1,AP12,また通信要素としては変復調装置1,
2,データアダプタ3,4が挙げられる。ここで,ユー
ザがWWWブラウザを立ち上げてウェブサイトの閲覧を
開示したとすると,適切なアクセスポイントはAP8に
絞られ,通信要素としては通信要素としては変復調装置
2に自動的に絞られ,これらのアクセスポイントと通信
要素を用いてブラウジングが達成される。
【0022】図3に図1における第1の接続検出手段1
の一例を示す。図示の第1の接続検出手段1は,一般電
話回線に物理的に接続するためのケーブルを接続するた
めのコネクタ31,極性を一定にするための整流器3
2,線間に生じる電圧を検出する電圧検出器33,出力
部34から構成される。コネクタ31がケーブルを介し
て一般電話回線に物理的に接続されると,L1とL2の
線間には局側交換機より供給される電圧が観測される。
この電圧はコネクタを通じて整流器に入力する。整流器
32に入力した電圧は,常に極性が一定になるように整
流され,電圧検出器33へと出力される。整流器32に
よって極性を一定にされたL1とL2間の電圧は電圧検
出器33において,回線電圧として検出される。このコ
ネクタ31がケーブルを介して一般電話回線に物理的に
接続されると,出力部34に”H”レベルの電圧が出力
される。”H”レベルの電圧が電圧検出器33において
検出された場合,選択制御ソフトウェア1はネットワー
ク接続システムが物理的に一般電話回線に接続されてい
ると判別する。
【0023】図4に図1における第2の接続検出手段4
の一例を示す。第2の接続検出手段4は,移動電話と装
置を接続するためのコネクタ及びケーブル41,コネク
タにより移動電話端末に物理的に接続したときにGND
と同電位となるように配置した入力部42,ダイオード
43,プラス電源44に接続されたプルアップ抵抗4
5,46,及び出力部48により構成される。
【0024】装置が移動電話端末にコネクタ及びケーブ
ル41を介して物理的に接続されたとき,図4の第2の
接続手段4において,入力部42の電位がGNDと同電
位となると,プラス電源44よりプルアップ抵抗45及
びダイオード43に電流が流れ,トランジスタ47のベ
ース電圧はプラス電源44とGND間に電圧が流れるた
めに,GNDと同電位になる。このとき,トランジスタ
47のベース電圧は論理的には”L”の状態となる。プ
ラス電源44よりプルアップ抵抗45及びダイオード4
3に電流が流れ,トランジスタ47のベース電圧は論理
的に”L”の状態となったとする。このとき,トランジ
スタ47のベース電流は流れないことになり,トランジ
スタ47はいわゆるオフ状態となる。トランジスタ47
がオフ状態となれば,エミッタ−コレクタ間の電流,す
なわちコレクタ電流が流れないことになり,出力部48
の電圧はプラス電源44と同電位に保たれる。このと
き,出力部48の論理状態は”H”となる。このよう
に,出力部48の論理状態が”H”となったときに,選
択制御ソフトウェア1は移動電話端末が物理的に接続さ
れていると判別する。
【0025】S2に明らかなように,選択制御ソフトウ
ェア9は,変復調装置2及びデータアダプタ5の各装置
の起動を順次試み,これらの装置が使用可能な状態にあ
るか順次判別していく。その判別方法は,通信アプリケ
ーションソフトウェア7により各装置の通信機能が使用
可能な状態であるか,判別するためのコマンドを順次各
装置に送ることによって,その応答により各装置が使用
可能な状態であるか否か若しくは通信速度といった各装
置の持つ,通信性能を判別する。判別結果は,回線接続
状態と同様に通信手段判別結果ファイル14に記録され
る。
【0026】移動電話端末3用のデータアダプタ5は,
各々の通信速度・データ転送の機能が異なれば,各々そ
の機能に対応する移動電話端末3bを用いる必要があ
る。データアダプタ5(5−1,5−2,…,5−N)
の内,前項の手順で使用可能と判別された各装置は移動
電話端末3bに対し,移動電話端末3bの通信機能を判
別できるコマンドを発行し,その応答により使用可能な
状態かの判別を行う。判別結果は,前記の通り回線接続
状態と同様に通信手段判別ファイル14に記録される。
移動電話用端末3b用のデータアダプタ5は,各々の通
信速度・データ転送の機能が異なれば,各々その機能に
対応する移動電話端末3bを用いる必要がある。データ
アダプタ5の内,S2により使用可能と判別された各装
置は移動電話端末3に対し,移動電話端末3bの通信機
能を判別できるコマンドを発行し,その応答により自己
の通信機能が実現可能な移動電話か判別する。ここで,
あるデータアダプタ5に対して,現在接続されている移
動電話端末3bは使用不可と判別された場合は,このデ
ータアダプタ5は使用不可として通信手段判別結果ファ
イル4を更新する。
【0027】変復調装置及びデータアダプタとアクセス
ポイントの関係を,図6のアクセスポイント情報ファイ
ル15を例にとって説明する。データアダプタは通常,
複数の通信速度に対応している。例えば,あるデータア
ダプタの例を挙げると,44kbps,56kbps,
64kbps,128kbpsといった具合である。と
ころで,アクセスポイントには,様々な形態があり一般
的に通信速度の遅いアクセスポイントは通信料金が低く
設定されており,また通信速度の速いアクセスポイント
は通信料金が高く設定されている。さらに送受信したデ
ータ料に対して課金するアクセスポイントや,一定時間
までの接続までは一定料金で,一定時間を越えると時間
課金制になるアクセスポイントも存在する。これらのア
クセスポイントの通信速度は中程度に設定されているの
が一般的である。アクセスポイントの通信速度が決まれ
ば,同じ通信速度を持った変復調装置,若しくはデータ
アダプタを用いなければならない。また,移動電話網は
移動電話端末3aとは独立しているが,一般に移動電話
網と同じ電話会社の移動電話端末を用いなければならな
いので,移動電話網は移動電話端末3aと切り離して考
えることはできない。さらに,多くの場合,移動電話網
用のアクセスポイントは,その移動電話会社に対応した
ものでなければならないという制約もある。従って,複
数の移動電話端末3aが接続されていたとしても,それ
ぞれの電話会社が異なれば,接続可能なアクセスポイン
トは別々ということになる。もちろん,複数の電話会社
の移動電話網に対応したアクセスポイントも存在する
が,図6では上記のように各アクセスポイントは,単独
の移動電話網に対応している場合を考えた。
【0028】アクセスポイント及び変復調装置,若しく
はデータアダプタ等の通信要素の選択に,電界強度をパ
ラメータとして用いることも可能である。即ち,通信条
件として電界強度を考える場合である。例えば,電界強
度が弱の場合,エラーが多発し結果として通信時間が長
くなってしまうことが考えられる。この場合には,通信
速度の速いアクセスポイントが候補として挙がってくる
ので,選択制御ソフトウェア9は,最も通信速度の速い
変復調装置2若しくはデータアダプタ5の起動を試みる
ことになる。通信速度の速い順に変復調装置2若しくは
データアダプタ5の起動を試み,起動できた変復調装置
2,若しくはデータアダプタ5の通信速度に対応するア
クセスポイントとの接続を行うことになる。同様に,位
置情報という通信条件を考えた場合に,アクセスポイン
ト及び通信要素の選択に位置情報を用いることが可能で
ある。GPS受信機11若しくは地図表示装置12から
の情報により,自身の位置情報を取得し,自身のいるエ
リア内,若しくは隣接のエリアにあるアクセスポイント
と接続を行うように選択制御ソフトウェア9で制御す
る。この場合には,接続料金の低いアクセスポイントが
候補として挙がってくるので,選択制御ソフトウェア9
は,最も通信速度の遅い変復調装置2若しくはデータア
ダプタ5の起動を試みることになる。通信速度の遅い順
に変復調装置2若しくはデータアダプタ5の起動を試
み,起動できた変復調装置若しくはデータアダプタの通
信速度に対応するアクセスポイントとの接続を行うこと
になる。同様に,通信アプリケーションソフトウェア7
を通信条件として考えた場合には,通信アプリケーショ
ンソフトウェア7が,電子メールであるかWWWブラウ
ザであるかによって通信要素及びアクセスポイントの選
択制御がなされる。この場合には,電子メールであれ
ば,通信速度よりも通信料金のほうが優先順位として高
く設定されているので,接続料金の低いアクセスポイン
トが候補として挙がってくる。従って,選択制御ソフト
ウェア9は,最も通信速度の遅い変復調装置2若しくは
データアダプタ5の起動を試みることになる。通信速度
の遅い順に変復調装置若しくはデータアダプタの起動を
試み,起動できた変復調装置若しくはデータアダプタの
通信速度に対応するアクセスポイントとの接続を行うこ
とになる。また,WWWブラウザであれば,通信料金よ
りも通信速度のほうが優先順位として高く設定されてい
るので,通信速度の速いアクセスポイントが候補として
挙がってくる。従って,選択制御ソフトウェア9は,最
も通信速度の速い変復調装置2若しくはデータアダプタ
5の起動を試みることになる。通信速度の速い順に変復
調装置2若しくはデータアダプタ5の起動を試み,起動
できた変復調装置若しくはデータアダプタの通信速度に
対応するアクセスポイントとの接続を行うことになる。
また,データアダプタは常に使用可能なわけではなく,
コンピュータの拡張スロットに挿入する形式のものが多
いため,データアダプタが拡張スロットに挿入されてい
なかったり,正しく認識されていない場合等には使用で
きない場合も考えられる。その場合,該データアダプタ
に接続されている移動電話端末3aは使用できないた
め,該移動電話端末3a専用のアクセスポイントは使用
できなくなる。従って,選択制御ソフトウェア9は,使
用可能な通信要素を検出し,その通信要素に対するアク
セスポイントを選択する。このようにして,選択制御ソ
フトウェア9により通信要素とアクセスポイントの選択
制御が行われる。
【0029】
【実施例】アクセスポイント及び/若しくは通信要素を
通信条件に応じて選択する手法の一例については,図6
のデータテーブルを参照して選択する手法を前述した。
ここでは,他の実施例として使用可能な通信手段・位置
情報・通信料金に基づいて最適なアクセスポイントが自
動選択制御される手順の別例について示す。ここでは,
図2のS2の接続回線判別方法に基づき,装置が一般公
衆回線と移動電話端末3bの両方に接続されていると判
別されており,図5に示すようにこのデータ通信端末装
置1では以下の4種類の通信要素が利用可能であったと
する。また,移動電話回線1〜3は移動電話端末3bと
しては一体化されている,すなわち移動電話端末3bは
移動電話網が異なっていたとしても,同一の移動電話端
末3が利用可能であると仮定する。電話回線の通信速度
が異なれば,通常異なった移動電話端末を用いる必要が
あり,また各々の移動電話端末3bに対応したデータア
ダプタを用いる必要があるが,ここでは同一の移動電話
端末3bで全てのデータアダプタに対応できるものとす
る。電話回線は一般・移動両回線を合わせて4回線あ
り,それぞれ以下の通りであると仮定する。 ・変復調装置 通信速度:44kbps 一般電話回線 ・データアダプタ1 通信速度:9600bps 移動電話回線1 ・データアダプタ2 通信速度:64kbps 移動電話回線2 ・データアダプタ3 通信速度:9600bps 移動電話回線3
【0030】普段自宅でネットワークに接続している場
合には,一般公衆回線に接続しているので,移動電話端
末3bを接続している可能性はほとんど無いと言える。
従って,ステップS2によって移動電話端末3bが接続
されていると判断された場合には,自身が普段利用して
いる基地局のカバーしているエリアとは別のエリアにい
る可能性が高い。選択制御ソフトウェア9は,装置が一
般公衆回線に加えて,移動電話端末3bに接続されてい
るので,”普段使用しているアクセスポイント”とは別
の場所にいる可能性が高いので,位置情報取得手段10
によって位置情報の取得を行う。ここまでの手順で得ら
れた通信手段判別結果と位置情報判別結果を基に,アク
セスポイント情報ファイル15を参照し,使用可能な通
信手段毎に,発信しようとする場所と距離的に最も近い
アクセスポイントが選択されるが,加えてここでは全国
一律の通信料金やデータ量に応じた課金がされるアクセ
スポイント等も候補とされる。
【0031】ここで,発信しようとする場所から一般公
衆回線を経由して同一市内電話料金で利用可能な「アク
セスポイントA」,発信場所からの距離に係わらず全国
一律の料金が適用されるが通信速度の低速な「アクセス
ポイントB」,距離的に遠方にあるため基本の通信料金
は相対的に高いが,通信速度の高速な「アクセスポイン
トC」,通信時間に係わらず送受信したデータ量に対し
て課金される「アクセスポイントD」が候補として挙が
ってきたと仮定する。但し,「アクセスポイントA」は
一般公衆回線のみならず移動電話網からも発信可能であ
るが,その場合の通信料金は一般公衆回線からよりも割
高であるとする。
【0032】ここで挙げた4つのアクセスポイントの例
の概略を以下に示し,ユーザー側からアクセスポイント
までのそれぞれの接続形態を図5に示す。 a:アクセスポイントA 一般公衆回線・移動電話網の両方から発信可能 時間・距離課金: 一般公衆回線から発信 1円/分 : 移動電話網1から発信 2円/分 b:アクセスポイントB 移動電話網1専用 時間課金 : 全国一律 1.5円/分 c:アクセスポイントC 移動電話網2専用 時間・距離課金: 移動電話回線2から発信4円/分 d:アクセスポイントD 移動電話網3専用 送受信データ量課金
【0033】次に選択制御ソフトウェア9は,データ通
信開始時に起動された通信アプリケーションソフトウェ
ア7の種類により通信されるデータ量を予測して,アク
セスポイント選択の基準とする。データ通信における主
なアプリケーションは,電子メールとWWWブラウザで
あると考えられる。一般に,接続一回あたりに送受信す
るデータは電子メールの方が少ない。ネットワークには
メールの送受信時のみに短時間だけ接続するような使い
方をすれば,メールの送受信にかかる時間は通信時間は
相対的に短くてすむことになる。一方,WWWブラウザ
では画像や大量のデータのダウンロードを行う機会が多
く,接続時間が長くなり,また送受信するデータ量も多
くなりがちである。ここでは, ・電子メールが起動された時 :小データで短時間 ・WWWブラウザが起動された時 :大データで長時間 という性質のデータ通信を行うと考えて, ・電子メール :通信料金重視 ・WWWブラウザ :通信速度重視 との基準で選択制御を行うことにする。その結果,上記候補の中より, ・電子メールが起動された時 :変復調装置1・アクセスポイントA ・WWWブラウザが起動された時 :データアダプタ2・アクセスポイントC が選択されることになる。また,移動電話端末3bのみ
が接続されている場合には,変復調装置1は使用できな
いことになる。従って,変復調装置1を使用する移動電
話網を使ってのアクセスポイントへの接続は不可能であ
る。従って,この場合には, ・電子メールが起動された時 :データアダプタ1・アクセスポイントB ・WWWブラウザが起動された時 :データアダプタ2・アクセスポイントC が選択されることになる。
【0034】ところが,アクセスポイントDは送受信し
たデータ量に対して課金されるため,電子メールにおい
てもデータ量が少なければ,通信料金を低く抑えること
が可能である。また,WWWブラウザにおいても通信時
間を気にせずに,回線接続を続けることが可能である。
このように,代替可能な競合アクセスポイントが候補に
含まれる場合には,コンピュータ部の入出力装置を介し
て,モニターなどの出力装置に出力し,ユーザーサイド
で表示された候補の中から,任意アクセスポイントを選
択制御できるようにすることも可能である。
【0035】アクセスポイントDの選択には,データ課
金システムであるために,無線電話端末3bを使用して
いる場合に,電波状態が悪くなった場合に有効に機能す
ることもある。例えば,選択制御ソフトウェア9におい
て,電波状況が悪いと判断した場合には,自動的にアク
セスポイントDを選ぶように設定することも可能であ
る。その理由は,電波状態が悪くなった場合には,エラ
ーが多発しデータ再送が多くなってしまい,結果として
通信時間が長くなってしまうことが考えられる。そのよ
うな場合に,通信時間による課金システムを採用してい
るアクセスポイントを選択するのは,経済的に不利であ
る。このような場合には,データ再送による課金の心配
のないデータ量に対する課金システムを採用している,
アクセスポイントDを自動選択制御するような設定が可
能である。
【0036】また,上記のように電波状態が悪化したと
選択制御ソフトウェア9が判断した場合に,代替可能な
競合アクセスポイントが候補に含まれる場合には,コン
ピュータ部の入出力装置を介して,モニターなどの出力
装置に出力し,ユーザーサイドで表示された候補の中か
ら,任意アクセスポイントを選択制御できるようにする
ことも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上の説明により,本発明においては,
以下に示すような効果があることが理解される。任意の
通信条件に応じて,接続可能なアクセスポイントの中か
ら,使用するアプリケーションに応じて,最適なアクセ
スポイントと通信要素を選択し,自動的に接続すること
ができる。通信条件としては,通信場所,その場所での
電界強度,回線種別,通信ソフト,通信単価等が挙げら
れる。さらに,接続されている有線若しくは無線電話回
線の種別を自動的に判断し,通信データを電話回線で送
受信するためのフォーマットに変換する,1以上の変復
調装置,若しくはデータアダプタといった通信要素の中
から適切なものを自動的に選択制御することができる。
また,電波状況等の通信条件に応じて,使用可能な通信
手段の中から,最適なアクセスポイントを選択制御ソフ
トウェアによって自動的に選択制御することができる。
また,通信条件・使用可能な通信要素に応じて,接続可
能なアクセスポイントを複数抽出して,モニター等の表
示装置に表示することで,ユーザサイドで選択制御を行
うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わるネットワーク接続
システム,及び通信要素ののブロック図。
【図2】本発明の実施の形態に係わるアクセスポイント
自動選択手順における制御とデータのフロー図。
【図3】本発明の実施の形態に係わる接続検出手段1の
回路図。
【図4】本発明の実施の形態に係わる接続検出手段2の
回路図。
【図5】本発明の実施の形態に係わる,複数のアクセス
ポイントが考えられる場合のデータ通信の接続形態を示
す概念図。
【図6】本発明の実施の形態に係わる,アクセスポイン
ト情報ファイル15内のアクセスポイントの候補の一覧
を示す図。
【符号の説明】
1………接続検出手段1 2………変復調装置2−1〜2−M 3………移動電話端末 4………接続検出手段2 5………データアダプタ5− 1〜5−N 6………コンピュータ部 7………通信アプリケーションソフトウェア 8………通信ソフトウェア 9………選択制御ソフトウェア 10………位置情報取得手段 11………GPS受信機 12………地図表示装置 31………コネクタ 32………整流器 33………電圧検出器 34………出力部 41………コネクタ 42………入力部 43………ダイオード 44………プラス電源 45,46………プルアップ抵抗 47………トランジスタ 48………出力部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有線電話回線への発信・網制御・通信デ
    ータを有線電話回線における伝送形式に変換する1以上
    の変復調装置及び/若しくは移動電話端末の制御・相手
    データアダプタとの接続・コンピュータからのデータを
    移動電話回線における伝送フォーマットに変換する1以
    上のデータアダプタを含む通信要素を具備し,ネットワ
    ークに接続された複数のアクセスポイントの1つを選択
    し,選択されたアクセスポイントを介して通信端末とネ
    ットワークとを接続するためのネットワーク接続システ
    ムにおいて,上記通信端末が,該通信端末の通信条件を
    検出する通信条件検出手段と,該通信条件検出手段によ
    り検出された通信条件に応じて該通信端末と接続された
    アクセスポイント及び通信要素を選択する選択手段とを
    具備してなることを特徴とするネットワーク接続システ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記通信条件が,通信に使用するアプリ
    ケーションの種類を含んでなる請求項1記載のネットワ
    ーク接続システム。
  3. 【請求項3】 上記通信条件が,通信をしようとする現
    在地の情報を含んでなる請求項1記載のネットワーク接
    続システム。
  4. 【請求項4】 上記通信条件が,使用される上記通信要
    素の種類を含んでなる請求項1記載のネットワーク接続
    システム。
  5. 【請求項5】 上記通信条件が,接続される通信回線の
    種類を含んでなる請求項1記載のネットワーク接続シス
    テム。
  6. 【請求項6】 上記通信端末が,携帯電話を含む移動電
    話端末である場合において,上記通信条件が電界強度を
    含んでなる請求項1記載のネットワーク接続システム。
  7. 【請求項7】 上記通信条件に応じて1以上のアクセス
    ポイント及び/又は通信要素を抽出し,該抽出されたア
    クセスポイント及び/又は通信要素を選択可能に表示す
    る表示選択手段を備えてなる請求項1〜6のいずれかに
    記載のネットワーク接続システム。
  8. 【請求項8】 選択されたアクセスポイントに自動的に
    接続する自動接続手段を備えてなる請求1項1〜4のい
    ずれかに記載のネットワーク接続システム。
  9. 【請求項9】 アクセスポイントの選択基準として,課
    金条件が更に採用されてなる請求項1〜8のいずれかに
    記載のネットワーク接続システム。
  10. 【請求項10】 有線電話回線への発信・網制御・通信
    データを有線電話回線における伝送形式に変換する1以
    上の変復調装置及び/若しくは移動電話端末の制御・相
    手データアダプタとの接続・コンピュータからのデータ
    を移動電話回線における伝送フォーマットに変換する1
    以上のデータアダプタを含む通信要素を用い,ネットワ
    ークに接続された複数のアクセスポイントの1つを選択
    し,選択されたアクセスポイントを介して通信端末とネ
    ットワークとを接続するためのネットワーク接続方法に
    おいて,上記通信端末が,該通信端末の通信条件を検出
    する通信条件検出工程と,該通信条件検出工程において
    検出された通信条件に応じて該通信端末と接続しようと
    するアクセスポイント及び通信要素を選択する選択工程
    とを具備してなることを特徴とするネットワーク接続方
    法。
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