JP2004350054A - ネットワーク接続システム、このシステムに用いられる端末装置及びネットワーク接続方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線LANのエリア内での通信接続設定を簡単化すると共に、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの設定変更を行うことのできるネットワーク接続システムを提供する。
【解決手段】端末装置11からサーバ12に対して現在の位置情報を通知すると、サーバ12から現在位置周辺のエリア候補と地図データが送信され、端末装置11に表示される。また、エリア候補のうちの1つエリアを選択してサーバ12に通知することで、サーバ12から当該エリア内で必要な通信接続用データが送られて来て端末装置11に設定される。さらに、その通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更が行われ、その場所に応じたメール情報やWeb情報の取得が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】端末装置11からサーバ12に対して現在の位置情報を通知すると、サーバ12から現在位置周辺のエリア候補と地図データが送信され、端末装置11に表示される。また、エリア候補のうちの1つエリアを選択してサーバ12に通知することで、サーバ12から当該エリア内で必要な通信接続用データが送られて来て端末装置11に設定される。さらに、その通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更が行われ、その場所に応じたメール情報やWeb情報の取得が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の携帯型の端末装置を用いて、特定のエリア内で無線LANの通信接続を行うためのネットワーク接続システムと、このシステムに用いられる端末装置及びネットワーク接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANアクセスサービスは、無線LANを使って街頭や屋内でインターネットに接続できる環境を局所的に提供するサービスであり、「ホットスポットサービス(商標登録)」などとも呼ばれている。このサービスでは、オフィスや家庭で使われる無線LANなどの基地局(アクセスポイント)を公共スペースに設置して、その設置エリア内でパソコンやPDA等の端末機器からインタ−ネットに接続できるようにしたものであり、例えば飲食店やホテル、駅、空港などで提供されている。通常、無線LAN規格として、2.4GHz帯のIEEE802.11bを使う場合が多いが、5GHz帯のIEEE802.11aを使ったサービスも提供されている。
【0003】
ところで、このような無線LANアクセスサービスを利用できるエリアは各地域に多数存在しているが、これらのエリアがどこにあるのか、また、ユーザの現在位置から最も近いエリアはどこにあるのか分からないことが多い。そこで、例えば特許文献1では、ユーザの端末から現在位置をサーバに通知し、サーバからその位置情報に基づいて各エリア(アクセスポイント)の情報を提供するようにしている。
【0004】
また、各エリア毎に、ESSID(Extended Service Set IDentifier)やWEP(Wired Equivalent Privacy)の設定が異なるため、ユーザは利用エリアに応じて設定変更を行う必要がある。特許文献2では、このような問題を解消するべく、ユーザが無線LANのエリアに入ったときに、そのエリア内で必要な設定ファイルをそのユーザの端末に自動配信している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−236632号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−351766号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、前記特許文献1では、ユーザが無線LANを利用可能なエリア情報を得て移動することができ、また、前記特許文献2では、ユーザが利用するエリア内で必要な設定情報を得て接続環境を整えることができる。
【0008】
しかしながら、ユーザが携帯している端末装置には、例えば電子メール機能、WWWブラウザ機能などを含む各種アプリケーションが搭載されている。これらのアプリケーションの設定内容は、自宅、会社、外出先といったように各場所に応じて異なる。例えば、電子メールであれば、自宅と会社、さらに外出先といった場所で、それぞれに異なる相手からメール情報を取得するような設定がなされる。この場合、外出先とは、前記無線LANアクセスサービスが提供されているエリアのことであり、飲食店、ホテルなどの自宅と会社以外の公衆の場のことである。
【0009】
このような外出先を含め、無線LANの接続環境が異なると、それに応じて各種アプリケーションの設定も変更する必要があり、従来では、その設定変更操作をユーザ自身がその都度行っていたため、非常に面倒であった。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、無線LANのエリア内での通信接続設定を簡単化すると共に、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの設定変更を行うことのできるネットワーク接続システム、このシステムに用いられる端末装置及びネットワーク接続方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワーク接続システムは、携帯型の端末装置と、所定の場所に設置されたサーバとを備え、前記端末装置が特定のエリア内で無線LANの通信接続を行うものである。
【0012】
前記端末装置は、現在の位置情報を取得する位置取得手段と、この位置取得手段によって得られた現在の位置情報を前記サーバに送信することにより、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補を地図データと共に受信する第1のデータ受信手段と、この第1のデータ受信手段によって受信されたエリア候補の1つを選択して前記サーバに通知することにより、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データを受信する第2のデータ受信手段と、この第2のデータ受信手段によって受信された通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定を行うと共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更を行う制御手段とを具備して構成される。
【0013】
前記サーバは、無線LANの通信接続が可能な各エリアとその地図データを記憶した第1のデータベースと、前記各エリアの通信接続用データを記憶した第2のデータベースと、前記端末装置から送信された現在の位置情報に基づいて前記第1のデータベースを検索し、その現在位置周辺のエリア候補と地図データを前記端末装置に提供する第1のデータ提供手段と、前記端末装置によって選択されたエリア候補に応答して当該エリア内で必要となる通信接続用データを前記端末装置に提供する第2のデータ提供手段とを具備して構成される。
【0014】
このような構成によれば、ユーザが端末装置を携帯し、特定のエリア内で無線LANの通信接続を行う場合において、端末装置から現在の位置情報をサーバに送信すると、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補と地図データが送られてくるので、各エリアの場所とその経路を知ることができる。
【0015】
また、前記エリア候補の1つを選択して前記サーバに通知すると、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データが送信され、その通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定が行われると共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更が行われる。
【0016】
これにより、無線LANのエリア内でのユーザの接続設定操作を不要として簡単に無線LANに接続することができ、さらに、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係るネットワーク接続システムの構成を示す図である。このネットワーク接続システムは、ユーザの持つ携帯型の端末装置11と、所定の場所に設置されたサーバ12とを備え、端末装置11が特定のエリア13a,13b…内で無線LANの通信接続を行うためのシステムである。
【0019】
端末装置11は、例えばノート型パソコン、PDA、携帯電話機などからなる。図1の例では、PHS(Personal Handy Phone)を含む携帯電話機能を備えた端末機器としての構成が示されており、所定の通信プロトコルに従って基地局15との間の無線リンクを確立した状態で、その基地局15を介してサーバ12との間でデータ通信を行う。
【0020】
この端末装置11は、GPS衛星16から電波にて発信される位置情報を受信可能なGPS(global positioning system)受信機能を備えている。また、この端末装置11は、特定のエリア13a,13b…内に設置されたアクセスポイント17a,17b…に無線接続するための無線LANの通信機能を備えている。無線LANとしては、例えば2.4GHz帯のIEEE802.11bが用いられ、端末装置11にはその無線LANのPCカードが搭載されている。
【0021】
前記特定のエリア13a,13b…は、例えば各社のネットワーク運営者が提供している無線LANのサービスエリア、つまり、ホットスポット(登録商標)を含む。これらのエリア13a,13b…には、それぞれにアクセスポイント17a,17b…が設置されており、ユーザは当該エリア内でアクセスポイントを通じてインターネット14への接続を行うことができる。
【0022】
アクセスポイント17a,17b…は、無線LANの通信機器(無線親機)のことであり、ここでは無線LANとインターネット14とを結ぶ役割を果たしている。なお、図1の例では、1つの無線LANのエリア内にアクセスポイント(AP)が1つだけ設置されているが、同じエリア内に複数設置されていることもある。
【0023】
一方、サーバ12は、汎用のコンピュータシステムからなり、無線LANの各エリアとその地図データを記憶した第1のデータベース(DB)18aと、各エリア毎に固有の通信接続用データを記憶した第2のデータベース(DB)18bとを備える。
【0024】
このサーバ12は、端末装置11の現在位置に基づいて第1のデータベース18aを検索することにより、現在位置周辺の無線LAN接続サービスを利用できるエリア候補とそこまでの地図データをエリア情報として端末装置11に提供する。また、このサーバ12は、端末装置11によって選択されたエリアに応じて、そのエリア内で必要となる通信接続用データを端末装置11に提供する。
【0025】
前記通信接続用データとは、無線LANの各エリア13a,13b…内に設置されたアクセスポイント17a,17b…に無線接続するためのESSIDやWEPキーなどである。
【0026】
ESSIDは、無線LANを識別するための値であり、各エリア13a,13b…内のアクセスポイント17a,17b…毎に定められており、この値が異なると通信することはできない。WEPは、無線LANで通信を暗号化するためのキーであり、米RSAセキュリティが開発した秘密鍵暗号方式の暗号化アルゴリズムであるRC4がベースになっている。暗号化に使う鍵の長さは、IEEE802.11b対応機器では64ビット、128ビット、IEEE802.11a対応機器では152ビットである。ユーザは、各エリア13a,13b…に応じて、これらの設定を行う必要がある。すなわち、例えばエリア13a内でインターネット14を利用する場合には、そのエリア13aに応じたESSIDやWEPキーなどを端末装置11に設定することにより、当該エリア13a内のアクセスポイント17aを介してインターネット14へ接続する。
【0027】
図2は端末装置11の構成を示すブロック図である。
【0028】
端末装置11は、携帯型のコンピュータからなり、本装置全体の制御を司るCPU21と、そのCPU21に接続されるタブレット22、表示部23、操作部24、ROM25、RAM26、GPSユニット27、無線電話ユニット28、無線LANユニット29などを備える。
【0029】
CPU11は、ROM25やRAM26に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。タブレット22は、ペン入力方式を実現するための入力デバイスである。表示部23は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、各種データの表示を行うための表示デバイスである。ここでは、表示部23の表示画面上に透明のタブレット22が載置されて一体化されている。操作部24は、例えば電源ボタン、カーソルボタン、機能ボタンなどの各種操作ボタンからなる。
【0030】
ROM25は、CPU21を起動するためのプログラムを含む各種情報を予め記憶している。また、RAM26は、例えば電子メール機能、WWWブラウザ機能などを含む各種アプリケーション26aや、無線LAN接続環境毎のアプリケーション設定情報が記憶されたアプリケーション設定テーブル26bなどが記憶されている。
【0031】
GPSユニット27は、GPS電波を受信するためのユニットであり、現在位置の取得手段として用いられる。無線電話ユニット28は、無線電話による通信を実現するためのユニットであり、ここでは図1に示す基地局15を介してサーバ12との間でデータ通信する場合に用いられる。無線LANユニット29は、無線LAN規格に従った無線接続を実現するためのユニットであり、ここでは図1に示す特定のエリア13a,13b…内のアクセスポイント17a,17b…に無線接続する場合に用いられる。
【0032】
また、端末装置11は、携帯移動時の駆動源として用いられるバッテリ30を備えている。このバッテリ30は、例えば二次電池からなり、各部に必要な駆動電源を供給する。
【0033】
図3はサーバ12の構成を示すブロック図である。
【0034】
サーバ12は、汎用のコンピュータシステムからなり、ここではユーザに対して無線LANのエリア情報やそのエリア内で必要となる通信接続用データを提供するための情報提供装置として存在する。
【0035】
このサーバ12の基本的な構成は通常のコンピュータと同様であり、CPU31、入力部32、表示部33、ROM34、RAM35、通信部36などを備える。また、本実施形態では、図1に示した第1のデータベース18aおよび第2のデータベース18bを備える。
【0036】
CPU31は、ROM34やRAM35に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。入力部32は、例えばキーボードなどからなる入力デバイスである。表示部33は、例えばCRT(Cathode−ray tube)などからなる表示デバイスである。ROM34は、プログラムを含む各種情報を予め記憶している。RAM35は、サーバ12の処理動作に必要な各種情報を記憶するワークメモリなどとして用いられる。通信部36は、外部の端末装置との間でデータ通信を行う場合に用いられ、ここでは図1に示すように基地局15を介してユーザの端末装置11との間のデータ通信を行う場合に用いられる。
【0037】
また、第1のデータベース18aには、図4に示すように無線LANの各エリアに関する場所のデータと、その場所の地図データが予め登録されている。第2のデータベース18bには、図5に示すように各エリア毎に固有の通信接続用データが登録されている。通信接続用データには、上述したようにESSIDやWEPキーなどが含まれる。
【0038】
このような構成において、ユーザが外出先で無線LANの通信接続を行う場合を想定して、その通信接続を行うまでの手順について説明する。図1の括弧内の数字がその順番を示している。
【0039】
(1)ユーザの端末装置11にはGPS受信機能が搭載されている。このGPS受信機能を利用して現在の端末装置11の位置情報をGPS衛星16から取得する。
【0040】
(2)端末装置11から前記取得した位置情報を基地局15を介して所定のサーバ12に送信する。
【0041】
(3)サーバ12では、端末装置11から送られて来た位置情報に基づいて、図4に示すような第1のデータベース18aを検索することにより、端末装置11の現在位置周辺に存在する無線LANのエリアを見つけ出し、そのエリア候補を地図データと共に端末装置11に送信する。
【0042】
図6にこのときに端末装置11に表示されるエリア候補画面40の一例を示す。このエリア候補画面40には、エリア候補を選択するためのラジオボタン41と地図ボタン42が設けられている。地図ボタン42をクリックすると、それに対応するエリアの地図画面43がウインドウ表示され、現在位置からそのエリアまでの経路を確認することができる。
【0043】
(4)前記エリア候補画面40上でエリア候補が選択されると、そのときの選択エリアの情報が基地局15を介してサーバ12に送られる。今、図1に示すエリア13aが選択されたものとする。
【0044】
(5)サーバ12は端末装置11から選択エリアの情報を受けると、図5に示すような第2のデータベース18bを検索して、エリア13a内で必要な通信接続用データ(ESSIDやWEPキー等)を読み出し、これを端末装置11に送信する。
【0045】
(6)端末装置11では、通信接続用データを受信することによりエリア13a内にて前記通信接続用データに基づいて無線LANの通信設定を行う。具体的には、図7に示す設定画面51にてIPアドレスの設定を行い、図8に示す設定画面52にてネームサーバのアドレス設定を行う。また、図9に示す設定画面53にてESSIDの設定を行い、図10に示す設定画面54にて暗号Keyの設定を行う。
【0046】
このようにしてエリア13a内での各種通信設定を端末装置11に行うことで、そこに設置されたアクセスポイント17aを介してインターネット14に接続することができる。
【0047】
(7)また、ユーザがエリア13aから他のエリア13bに移動する場合には、前記同様に端末装置11から現在の位置情報をサーバ12に通知することで、新たなエリア情報(エリア候補と地図)を得ることができる。
【0048】
(8)このエリア候補の中からエリア13bを選択し、これをサーバ12に通知すると、前記同様にサーバ12からエリア13b内で必要となる通信接続用データが送られてくる。したがって、エリア13bでは、当該エリア専用の通信接続用データを用いて通信設定を行うことができ、そこに設置されたアクセスポイント17bを介してインターネット14に接続することができる。
【0049】
ここで、上述したような本システムの動作について、図11および図12を参照して、さらに詳しく説明する。
【0050】
図11は端末装置11がサーバ12からエリア情報と通信接続用データを取得するまでの処理の流れを示すフローチャートであり、図中の左側が端末装置11側の処理、右側がサーバ12側の処理を示している。
【0051】
端末装置11では、GPS衛星16から現在の位置情報を取得すると(ステップS101)、その位置情報を基地局15を介してサーバ12に送信する(ステップS102)。なお、位置情報の取得方法としては、GPSに限らず、例えば携帯電話などで一般的に行われている位置通知サービスを利用することでも良い。この位置通知サービスでは、端末装置11の無線通信範囲内にある基地局15の位置を端末位置として通知している。
【0052】
サーバ12は、端末装置11から位置情報を受信すると(ステップS103)、その位置情報に基づいて第1のデータベース18aを検索する(ステップS104)。図4で説明したように、第1のデータベース18aには、無線LANを利用可能な各エリアの場所と、その場所の地図データが予め登録されている。サーバ12は、この第1のデータベース18aから端末装置11の現在位置付近に存在する各エリアをエリア候補として抽出し(ステップS105)、それらの地図データと共に端末装置11に送信する(ステップS06)。なお、このときに現在位置に最も近いエリアを第1のデータベース18aから探し出して、これを地図データと共にエリア情報として端末装置11に送ることでも良い。
【0053】
端末装置11は、サーバ12から送られて来たエリア情報(エリア候補と地図)を受信すると(ステップS107)、そのエリア情報に基づいて図6に示すようなエリア候補画面40を表示する(ステップS108)。このエリア候補画面40上で所定の操作によりユーザの望むエリアが選択されると(ステップS109)、その選択されたエリアの設定要求がサーバ12に送信される(ステップS110)。
【0054】
サーバ12では、この設定要求に応答して(ステップS111)、第2のデータベース18bから当該エリアに対応した通信接続用データを検索し(ステップS112)、その通信接続用データを要求元である端末装置11に送信する(ステップS113)。この通信接続用データとは、当該エリア内での無線LANの接続設定に必要となるESSIDやWEPキーなどであり、詳しくは図12に示すような手順に従ってサーバ12から送信されて端末装置11に受信される(ステップS114)。
【0055】
図12は端末装置11がエリアに応じた通信接続用データをサーバ12から取得して無線LANの通信接続設定を行う場合の処理手順を示したフローチャートであり、図中の左側が端末装置11側の処理、右側がサーバ12側の処理を示している。
【0056】
今、図1に示すエリア13aで無線LANの通信接続を行う場合を想定して説明する。まず、端末装置11とサーバ12との間で、所定の手続きに従ってIPアドレスの形態確認処理が行われた後(ステップS201〜S207)、サーバ12から端末装置11に対してエリア13aで使用するIPアドレスが送信される(ステップS208)。端末装置11では、サーバ12からIPアドレスを受信すると、これを図7に示すような設定画面51の該当する項目に設定する(ステップS209)。
【0057】
次に、端末装置11からサーバ12に対してネームサーバの設定要求が送信される(ステップS210)。これにより、サーバ12からネームサーバの設定データ(プライマリDNS、セガンダリDNS、プライマリWINS、セガンダリWINS)が送られて来る(ステップS211、S212)。端末装置11では、これを受信することで、図8に示すような設定画面52の該当する項目に設定する(ステップS213)。
【0058】
次に、端末装置11からサーバ12に対してネームサーバの設定要求が送信される(ステップS214)。これにより、サーバ12からエリア13aに固有の識別データであるESSIDが送られて来る(ステップS215、S216)。端末装置11では、これを受信することで、図9に示すような設定画面53の該当する項目に設定する(ステップS217)。
【0059】
次に、端末装置11からサーバ12に対して暗号化の設定要求が送信される(ステップS218)。これにより、サーバ12から暗号化の設定データが送られて来る(ステップS219、S220)。端末装置11では、これを受信することで、図10に示すような設定画面54の該当する項目に設定する(ステップS221)。
【0060】
また、この暗号化の設定要求に伴い、端末装置11からサーバ12に対して、その暗号化の鍵の設定要求が送信される(ステップS222)。これにより、サーバ12から暗号化KeyであるWEPキーが送られて来る(ステップS223、S224)。端末装置11では、これを受信することで、前記設定画面54の該当する項目に設定する(ステップS225)。
【0061】
このように、本システムによれば、無線LANを利用可能な多数のエリアの中でユーザ(端末装置11)の現在位置に近いエリア候補が地図データと共にサーバ12から送られて来るので、ユーザはその中から利用し易いエリアを選択して、そのエリアの場所まで迷わず移動することができる。
【0062】
さらに、サーバ12から前記選択したエリアに対応した通信接続データが送られて来て端末装置11に自動設定されるので、ユーザがエリアに入った際に、従来のような面倒な通信設定操作を必要とせずに、直ぐに当該エリアのアクセスポイントに無線接続してインターネット14を利用することができる。
【0063】
(アプリケーション設定変更)
次に、端末装置11で実行されるアプリケーション設定変更の処理について説明する。
【0064】
図13は端末装置11に設けられたアプリケーション設定テーブル26bの一例を示す図である。このアプリケーション設定テーブル26bには、無線LAN接続環境毎のアプリケーション設定情報が記憶されている。
【0065】
すなわち、ユーザは様々な環境で無線LAN接続を行うことができ、それに伴い各場所で使用するアプリケーションの設定内容も変わってくる。例えば、マルチアカウント対応の電子メールソフトがユーザの端末装置11に搭載されている場合には、ユーザは無線LANの接続環境に応じて、会社では会社用のメールアカウント、自宅では個人のプロバイダのメールアカウントといったような使い分けをする。これは、電子メールに限らず、WWWブラウザ機能で利用したWeb情報を取得する場合でのブックマークの設定、さらに、プリンタの設定なども同様であり、無線LANの接続環境に応じて、これらの設定変更を行う必要が出てくる。
【0066】
本システムに用いられる端末装置11には、このような無線LANの接続環境に応じた各種アプリケーションの設定変更機能を備えている。アプリケーション設定テーブル26bはその設定変更機能を実現するためのものである。図13の例では、会社(オフィス)、自宅、喫茶店といった3つの特定のエリアで無線LANの接続を行う場合を想定して、これらの場所に応じたアプリケーション設定情報が予め登録されている。なお、図13の例では無線LANの設定情報を含んだ形で示されているが、上述したようにサーバ12から各エリア毎に通信接続データが送られくる場合には必要ない。
【0067】
次に、図14を参照してユーザの端末装置11が無線LANの接続環境エリアに入った場合の処理について説明する。ここでの無線LANの接続環境エリアとは、図1に示すような公衆の場に設置された特定のエリア13a,13b…の他、会社や自宅なども含まれる。
【0068】
図14は端末装置11のアプリケーション設定変更処理の動作を示すフローチャートである。
【0069】
ユーザの持つ端末装置11が無線LANの接続環境エリアに入ると(ステップS301)、そのエリア内のアクセイポイントに固有のESSIDをサーバ12から取得する(ステップS301)。このESSIDは、上述した通信接続用データに含まれている。
【0070】
次に、端末装置11は、このESSIDに基づいて内部に登録されたアプリケーション設定テーブル26bから当該エリアに対応したアプリケーション設定情報を検索する(ステップS302)。該当するアプリケーション設定情報があれば、端末装置11はそのアプリケーション設定情報に基づいて各種アプリケーションの設定の変更を行う(ステップS303)。
【0071】
すなわち、例えば電子メール機能が搭載されていれば、電子メール機能に関する設定変更(メールアカウントの変更)を行い、ブラウザ機能が搭載されていれば、ブラウザ機能に関する設定変更(ブックマークの変更)などを行う。また、プリンタの設定変更なども行われる。
【0072】
このように、無線LANの接続環境が変われば、その接続環境に応じて端末装置11の各種アプリケーションの設定変更が自動的に行われるので、例えば自宅、会社、外出先といったように、場所を変えて無線LANの接続を行うような場合に、ユーザは特に意識しなくとも、そのときの接続環境に適した設定内容で各種アプリケーションを利用してメール情報やWeb情報を取得することができる。
【0073】
なお、図13の例では、会社(オフィス)、自宅、喫茶店といった3つのエリアに対するアプリケーション設定情報しか登録されていないが、さらに多数のエリアを含めてアプリケーション設定情報を登録しておくことで、それぞれの場所に応じて各種アプリケーションの設定変更を行うことができるようになる。
【0074】
また、図1に示す構成では、サーバ12が端末装置11の現在位置に応じたエリア情報(エリア候補と地図)を提供する機能と、各エリアに対応した通信接続用データを提供する機能の両方を兼ね備えるものとして説明したが、エリア情報を提供するサーバと、各エリアの通信接続用データを提供するサーバの2つに分けて構成することも可能である。
【0075】
また、端末装置11としては、携帯電話の他、PDA、ノート型パソコンなど、無線LANの機能を搭載可能な携帯型の情報端末機器であれば良い。
【0076】
要するに、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0077】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、無線LANの通信接続を行う場合において、現在位置周辺に存在する無線LANのエリア候補と地図データを取得して、所望のエリアに移動することができ、また、そのエリア内で必要となる通信接続用データを取得して無線LANの通信接続設定を簡単に行うことができる。さらに、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの設定を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワーク接続システムの構成を示す図。
【図2】前記ネットワーク接続システムに用いられる端末装置の構成を示すブロック図。
【図3】前記ネットワーク接続システムに用いられるサーバの構成を示すブロック図。
【図4】前記端末装置に設けられた第1のデータベースの一例を示す図。
【図5】前記端末装置に設けられた第2のデータベースの一例を示す図。
【図6】前記端末装置に表示されるエリア候補画面の一例を示す図。
【図7】前記端末装置に表示されるIPアドレスの設定画面の一例を示す図。
【図8】前記端末装置に表示されるネームサーバの設定画面の一例を示す図。
【図9】前記端末装置に表示されるESSIDの設定画面の一例を示す図。
【図10】前記端末装置に表示される暗号化Keyの設定画面の一例を示す図。
【図11】前記ネットワーク接続システムにおいて、端末装置がサーバからエリア情報と通信接続用データを取得するまでの処理の流れを示すフローチャート。
【図12】前記ネットワーク接続システムにおいて、端末装置がエリアに応じた通信接続用データをサーバから取得して無線LANの通信接続設定を行う場合の処理手順を示したフローチャート。
【図13】前記端末装置に設けられたアプリケーション設定テーブルの一例を示す図。
【図14】前記端末装置のアプリケーション設定変更処理の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…端末装置
12…サーバ
13a,13b…無線LANのエリア
14…インターネット
15…基地局
16…GPS衛星
17a,17b…アクセスポイント
18a…第1のデータベース
18b…第2のデータベース
26a…各種アプリケーション
26b…アプリケーション設定テーブル
27…GPSユニット
28…無線電話ユニット
29…無線LANユニット
40…エリア候補画面
51〜54…各種設定画面
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話等の携帯型の端末装置を用いて、特定のエリア内で無線LANの通信接続を行うためのネットワーク接続システムと、このシステムに用いられる端末装置及びネットワーク接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線LANアクセスサービスは、無線LANを使って街頭や屋内でインターネットに接続できる環境を局所的に提供するサービスであり、「ホットスポットサービス(商標登録)」などとも呼ばれている。このサービスでは、オフィスや家庭で使われる無線LANなどの基地局(アクセスポイント)を公共スペースに設置して、その設置エリア内でパソコンやPDA等の端末機器からインタ−ネットに接続できるようにしたものであり、例えば飲食店やホテル、駅、空港などで提供されている。通常、無線LAN規格として、2.4GHz帯のIEEE802.11bを使う場合が多いが、5GHz帯のIEEE802.11aを使ったサービスも提供されている。
【0003】
ところで、このような無線LANアクセスサービスを利用できるエリアは各地域に多数存在しているが、これらのエリアがどこにあるのか、また、ユーザの現在位置から最も近いエリアはどこにあるのか分からないことが多い。そこで、例えば特許文献1では、ユーザの端末から現在位置をサーバに通知し、サーバからその位置情報に基づいて各エリア(アクセスポイント)の情報を提供するようにしている。
【0004】
また、各エリア毎に、ESSID(Extended Service Set IDentifier)やWEP(Wired Equivalent Privacy)の設定が異なるため、ユーザは利用エリアに応じて設定変更を行う必要がある。特許文献2では、このような問題を解消するべく、ユーザが無線LANのエリアに入ったときに、そのエリア内で必要な設定ファイルをそのユーザの端末に自動配信している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−236632号公報
【0006】
【特許文献2】
特開2002−351766号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、前記特許文献1では、ユーザが無線LANを利用可能なエリア情報を得て移動することができ、また、前記特許文献2では、ユーザが利用するエリア内で必要な設定情報を得て接続環境を整えることができる。
【0008】
しかしながら、ユーザが携帯している端末装置には、例えば電子メール機能、WWWブラウザ機能などを含む各種アプリケーションが搭載されている。これらのアプリケーションの設定内容は、自宅、会社、外出先といったように各場所に応じて異なる。例えば、電子メールであれば、自宅と会社、さらに外出先といった場所で、それぞれに異なる相手からメール情報を取得するような設定がなされる。この場合、外出先とは、前記無線LANアクセスサービスが提供されているエリアのことであり、飲食店、ホテルなどの自宅と会社以外の公衆の場のことである。
【0009】
このような外出先を含め、無線LANの接続環境が異なると、それに応じて各種アプリケーションの設定も変更する必要があり、従来では、その設定変更操作をユーザ自身がその都度行っていたため、非常に面倒であった。
【0010】
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、無線LANのエリア内での通信接続設定を簡単化すると共に、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの設定変更を行うことのできるネットワーク接続システム、このシステムに用いられる端末装置及びネットワーク接続方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のネットワーク接続システムは、携帯型の端末装置と、所定の場所に設置されたサーバとを備え、前記端末装置が特定のエリア内で無線LANの通信接続を行うものである。
【0012】
前記端末装置は、現在の位置情報を取得する位置取得手段と、この位置取得手段によって得られた現在の位置情報を前記サーバに送信することにより、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補を地図データと共に受信する第1のデータ受信手段と、この第1のデータ受信手段によって受信されたエリア候補の1つを選択して前記サーバに通知することにより、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データを受信する第2のデータ受信手段と、この第2のデータ受信手段によって受信された通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定を行うと共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更を行う制御手段とを具備して構成される。
【0013】
前記サーバは、無線LANの通信接続が可能な各エリアとその地図データを記憶した第1のデータベースと、前記各エリアの通信接続用データを記憶した第2のデータベースと、前記端末装置から送信された現在の位置情報に基づいて前記第1のデータベースを検索し、その現在位置周辺のエリア候補と地図データを前記端末装置に提供する第1のデータ提供手段と、前記端末装置によって選択されたエリア候補に応答して当該エリア内で必要となる通信接続用データを前記端末装置に提供する第2のデータ提供手段とを具備して構成される。
【0014】
このような構成によれば、ユーザが端末装置を携帯し、特定のエリア内で無線LANの通信接続を行う場合において、端末装置から現在の位置情報をサーバに送信すると、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補と地図データが送られてくるので、各エリアの場所とその経路を知ることができる。
【0015】
また、前記エリア候補の1つを選択して前記サーバに通知すると、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データが送信され、その通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定が行われると共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更が行われる。
【0016】
これにより、無線LANのエリア内でのユーザの接続設定操作を不要として簡単に無線LANに接続することができ、さらに、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの利用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0018】
図1は本発明の一実施形態に係るネットワーク接続システムの構成を示す図である。このネットワーク接続システムは、ユーザの持つ携帯型の端末装置11と、所定の場所に設置されたサーバ12とを備え、端末装置11が特定のエリア13a,13b…内で無線LANの通信接続を行うためのシステムである。
【0019】
端末装置11は、例えばノート型パソコン、PDA、携帯電話機などからなる。図1の例では、PHS(Personal Handy Phone)を含む携帯電話機能を備えた端末機器としての構成が示されており、所定の通信プロトコルに従って基地局15との間の無線リンクを確立した状態で、その基地局15を介してサーバ12との間でデータ通信を行う。
【0020】
この端末装置11は、GPS衛星16から電波にて発信される位置情報を受信可能なGPS(global positioning system)受信機能を備えている。また、この端末装置11は、特定のエリア13a,13b…内に設置されたアクセスポイント17a,17b…に無線接続するための無線LANの通信機能を備えている。無線LANとしては、例えば2.4GHz帯のIEEE802.11bが用いられ、端末装置11にはその無線LANのPCカードが搭載されている。
【0021】
前記特定のエリア13a,13b…は、例えば各社のネットワーク運営者が提供している無線LANのサービスエリア、つまり、ホットスポット(登録商標)を含む。これらのエリア13a,13b…には、それぞれにアクセスポイント17a,17b…が設置されており、ユーザは当該エリア内でアクセスポイントを通じてインターネット14への接続を行うことができる。
【0022】
アクセスポイント17a,17b…は、無線LANの通信機器(無線親機)のことであり、ここでは無線LANとインターネット14とを結ぶ役割を果たしている。なお、図1の例では、1つの無線LANのエリア内にアクセスポイント(AP)が1つだけ設置されているが、同じエリア内に複数設置されていることもある。
【0023】
一方、サーバ12は、汎用のコンピュータシステムからなり、無線LANの各エリアとその地図データを記憶した第1のデータベース(DB)18aと、各エリア毎に固有の通信接続用データを記憶した第2のデータベース(DB)18bとを備える。
【0024】
このサーバ12は、端末装置11の現在位置に基づいて第1のデータベース18aを検索することにより、現在位置周辺の無線LAN接続サービスを利用できるエリア候補とそこまでの地図データをエリア情報として端末装置11に提供する。また、このサーバ12は、端末装置11によって選択されたエリアに応じて、そのエリア内で必要となる通信接続用データを端末装置11に提供する。
【0025】
前記通信接続用データとは、無線LANの各エリア13a,13b…内に設置されたアクセスポイント17a,17b…に無線接続するためのESSIDやWEPキーなどである。
【0026】
ESSIDは、無線LANを識別するための値であり、各エリア13a,13b…内のアクセスポイント17a,17b…毎に定められており、この値が異なると通信することはできない。WEPは、無線LANで通信を暗号化するためのキーであり、米RSAセキュリティが開発した秘密鍵暗号方式の暗号化アルゴリズムであるRC4がベースになっている。暗号化に使う鍵の長さは、IEEE802.11b対応機器では64ビット、128ビット、IEEE802.11a対応機器では152ビットである。ユーザは、各エリア13a,13b…に応じて、これらの設定を行う必要がある。すなわち、例えばエリア13a内でインターネット14を利用する場合には、そのエリア13aに応じたESSIDやWEPキーなどを端末装置11に設定することにより、当該エリア13a内のアクセスポイント17aを介してインターネット14へ接続する。
【0027】
図2は端末装置11の構成を示すブロック図である。
【0028】
端末装置11は、携帯型のコンピュータからなり、本装置全体の制御を司るCPU21と、そのCPU21に接続されるタブレット22、表示部23、操作部24、ROM25、RAM26、GPSユニット27、無線電話ユニット28、無線LANユニット29などを備える。
【0029】
CPU11は、ROM25やRAM26に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。タブレット22は、ペン入力方式を実現するための入力デバイスである。表示部23は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなり、各種データの表示を行うための表示デバイスである。ここでは、表示部23の表示画面上に透明のタブレット22が載置されて一体化されている。操作部24は、例えば電源ボタン、カーソルボタン、機能ボタンなどの各種操作ボタンからなる。
【0030】
ROM25は、CPU21を起動するためのプログラムを含む各種情報を予め記憶している。また、RAM26は、例えば電子メール機能、WWWブラウザ機能などを含む各種アプリケーション26aや、無線LAN接続環境毎のアプリケーション設定情報が記憶されたアプリケーション設定テーブル26bなどが記憶されている。
【0031】
GPSユニット27は、GPS電波を受信するためのユニットであり、現在位置の取得手段として用いられる。無線電話ユニット28は、無線電話による通信を実現するためのユニットであり、ここでは図1に示す基地局15を介してサーバ12との間でデータ通信する場合に用いられる。無線LANユニット29は、無線LAN規格に従った無線接続を実現するためのユニットであり、ここでは図1に示す特定のエリア13a,13b…内のアクセスポイント17a,17b…に無線接続する場合に用いられる。
【0032】
また、端末装置11は、携帯移動時の駆動源として用いられるバッテリ30を備えている。このバッテリ30は、例えば二次電池からなり、各部に必要な駆動電源を供給する。
【0033】
図3はサーバ12の構成を示すブロック図である。
【0034】
サーバ12は、汎用のコンピュータシステムからなり、ここではユーザに対して無線LANのエリア情報やそのエリア内で必要となる通信接続用データを提供するための情報提供装置として存在する。
【0035】
このサーバ12の基本的な構成は通常のコンピュータと同様であり、CPU31、入力部32、表示部33、ROM34、RAM35、通信部36などを備える。また、本実施形態では、図1に示した第1のデータベース18aおよび第2のデータベース18bを備える。
【0036】
CPU31は、ROM34やRAM35に記憶されたプログラムを読み込むことにより、そのプログラムに記述された手順に従って各種処理を実行する。入力部32は、例えばキーボードなどからなる入力デバイスである。表示部33は、例えばCRT(Cathode−ray tube)などからなる表示デバイスである。ROM34は、プログラムを含む各種情報を予め記憶している。RAM35は、サーバ12の処理動作に必要な各種情報を記憶するワークメモリなどとして用いられる。通信部36は、外部の端末装置との間でデータ通信を行う場合に用いられ、ここでは図1に示すように基地局15を介してユーザの端末装置11との間のデータ通信を行う場合に用いられる。
【0037】
また、第1のデータベース18aには、図4に示すように無線LANの各エリアに関する場所のデータと、その場所の地図データが予め登録されている。第2のデータベース18bには、図5に示すように各エリア毎に固有の通信接続用データが登録されている。通信接続用データには、上述したようにESSIDやWEPキーなどが含まれる。
【0038】
このような構成において、ユーザが外出先で無線LANの通信接続を行う場合を想定して、その通信接続を行うまでの手順について説明する。図1の括弧内の数字がその順番を示している。
【0039】
(1)ユーザの端末装置11にはGPS受信機能が搭載されている。このGPS受信機能を利用して現在の端末装置11の位置情報をGPS衛星16から取得する。
【0040】
(2)端末装置11から前記取得した位置情報を基地局15を介して所定のサーバ12に送信する。
【0041】
(3)サーバ12では、端末装置11から送られて来た位置情報に基づいて、図4に示すような第1のデータベース18aを検索することにより、端末装置11の現在位置周辺に存在する無線LANのエリアを見つけ出し、そのエリア候補を地図データと共に端末装置11に送信する。
【0042】
図6にこのときに端末装置11に表示されるエリア候補画面40の一例を示す。このエリア候補画面40には、エリア候補を選択するためのラジオボタン41と地図ボタン42が設けられている。地図ボタン42をクリックすると、それに対応するエリアの地図画面43がウインドウ表示され、現在位置からそのエリアまでの経路を確認することができる。
【0043】
(4)前記エリア候補画面40上でエリア候補が選択されると、そのときの選択エリアの情報が基地局15を介してサーバ12に送られる。今、図1に示すエリア13aが選択されたものとする。
【0044】
(5)サーバ12は端末装置11から選択エリアの情報を受けると、図5に示すような第2のデータベース18bを検索して、エリア13a内で必要な通信接続用データ(ESSIDやWEPキー等)を読み出し、これを端末装置11に送信する。
【0045】
(6)端末装置11では、通信接続用データを受信することによりエリア13a内にて前記通信接続用データに基づいて無線LANの通信設定を行う。具体的には、図7に示す設定画面51にてIPアドレスの設定を行い、図8に示す設定画面52にてネームサーバのアドレス設定を行う。また、図9に示す設定画面53にてESSIDの設定を行い、図10に示す設定画面54にて暗号Keyの設定を行う。
【0046】
このようにしてエリア13a内での各種通信設定を端末装置11に行うことで、そこに設置されたアクセスポイント17aを介してインターネット14に接続することができる。
【0047】
(7)また、ユーザがエリア13aから他のエリア13bに移動する場合には、前記同様に端末装置11から現在の位置情報をサーバ12に通知することで、新たなエリア情報(エリア候補と地図)を得ることができる。
【0048】
(8)このエリア候補の中からエリア13bを選択し、これをサーバ12に通知すると、前記同様にサーバ12からエリア13b内で必要となる通信接続用データが送られてくる。したがって、エリア13bでは、当該エリア専用の通信接続用データを用いて通信設定を行うことができ、そこに設置されたアクセスポイント17bを介してインターネット14に接続することができる。
【0049】
ここで、上述したような本システムの動作について、図11および図12を参照して、さらに詳しく説明する。
【0050】
図11は端末装置11がサーバ12からエリア情報と通信接続用データを取得するまでの処理の流れを示すフローチャートであり、図中の左側が端末装置11側の処理、右側がサーバ12側の処理を示している。
【0051】
端末装置11では、GPS衛星16から現在の位置情報を取得すると(ステップS101)、その位置情報を基地局15を介してサーバ12に送信する(ステップS102)。なお、位置情報の取得方法としては、GPSに限らず、例えば携帯電話などで一般的に行われている位置通知サービスを利用することでも良い。この位置通知サービスでは、端末装置11の無線通信範囲内にある基地局15の位置を端末位置として通知している。
【0052】
サーバ12は、端末装置11から位置情報を受信すると(ステップS103)、その位置情報に基づいて第1のデータベース18aを検索する(ステップS104)。図4で説明したように、第1のデータベース18aには、無線LANを利用可能な各エリアの場所と、その場所の地図データが予め登録されている。サーバ12は、この第1のデータベース18aから端末装置11の現在位置付近に存在する各エリアをエリア候補として抽出し(ステップS105)、それらの地図データと共に端末装置11に送信する(ステップS06)。なお、このときに現在位置に最も近いエリアを第1のデータベース18aから探し出して、これを地図データと共にエリア情報として端末装置11に送ることでも良い。
【0053】
端末装置11は、サーバ12から送られて来たエリア情報(エリア候補と地図)を受信すると(ステップS107)、そのエリア情報に基づいて図6に示すようなエリア候補画面40を表示する(ステップS108)。このエリア候補画面40上で所定の操作によりユーザの望むエリアが選択されると(ステップS109)、その選択されたエリアの設定要求がサーバ12に送信される(ステップS110)。
【0054】
サーバ12では、この設定要求に応答して(ステップS111)、第2のデータベース18bから当該エリアに対応した通信接続用データを検索し(ステップS112)、その通信接続用データを要求元である端末装置11に送信する(ステップS113)。この通信接続用データとは、当該エリア内での無線LANの接続設定に必要となるESSIDやWEPキーなどであり、詳しくは図12に示すような手順に従ってサーバ12から送信されて端末装置11に受信される(ステップS114)。
【0055】
図12は端末装置11がエリアに応じた通信接続用データをサーバ12から取得して無線LANの通信接続設定を行う場合の処理手順を示したフローチャートであり、図中の左側が端末装置11側の処理、右側がサーバ12側の処理を示している。
【0056】
今、図1に示すエリア13aで無線LANの通信接続を行う場合を想定して説明する。まず、端末装置11とサーバ12との間で、所定の手続きに従ってIPアドレスの形態確認処理が行われた後(ステップS201〜S207)、サーバ12から端末装置11に対してエリア13aで使用するIPアドレスが送信される(ステップS208)。端末装置11では、サーバ12からIPアドレスを受信すると、これを図7に示すような設定画面51の該当する項目に設定する(ステップS209)。
【0057】
次に、端末装置11からサーバ12に対してネームサーバの設定要求が送信される(ステップS210)。これにより、サーバ12からネームサーバの設定データ(プライマリDNS、セガンダリDNS、プライマリWINS、セガンダリWINS)が送られて来る(ステップS211、S212)。端末装置11では、これを受信することで、図8に示すような設定画面52の該当する項目に設定する(ステップS213)。
【0058】
次に、端末装置11からサーバ12に対してネームサーバの設定要求が送信される(ステップS214)。これにより、サーバ12からエリア13aに固有の識別データであるESSIDが送られて来る(ステップS215、S216)。端末装置11では、これを受信することで、図9に示すような設定画面53の該当する項目に設定する(ステップS217)。
【0059】
次に、端末装置11からサーバ12に対して暗号化の設定要求が送信される(ステップS218)。これにより、サーバ12から暗号化の設定データが送られて来る(ステップS219、S220)。端末装置11では、これを受信することで、図10に示すような設定画面54の該当する項目に設定する(ステップS221)。
【0060】
また、この暗号化の設定要求に伴い、端末装置11からサーバ12に対して、その暗号化の鍵の設定要求が送信される(ステップS222)。これにより、サーバ12から暗号化KeyであるWEPキーが送られて来る(ステップS223、S224)。端末装置11では、これを受信することで、前記設定画面54の該当する項目に設定する(ステップS225)。
【0061】
このように、本システムによれば、無線LANを利用可能な多数のエリアの中でユーザ(端末装置11)の現在位置に近いエリア候補が地図データと共にサーバ12から送られて来るので、ユーザはその中から利用し易いエリアを選択して、そのエリアの場所まで迷わず移動することができる。
【0062】
さらに、サーバ12から前記選択したエリアに対応した通信接続データが送られて来て端末装置11に自動設定されるので、ユーザがエリアに入った際に、従来のような面倒な通信設定操作を必要とせずに、直ぐに当該エリアのアクセスポイントに無線接続してインターネット14を利用することができる。
【0063】
(アプリケーション設定変更)
次に、端末装置11で実行されるアプリケーション設定変更の処理について説明する。
【0064】
図13は端末装置11に設けられたアプリケーション設定テーブル26bの一例を示す図である。このアプリケーション設定テーブル26bには、無線LAN接続環境毎のアプリケーション設定情報が記憶されている。
【0065】
すなわち、ユーザは様々な環境で無線LAN接続を行うことができ、それに伴い各場所で使用するアプリケーションの設定内容も変わってくる。例えば、マルチアカウント対応の電子メールソフトがユーザの端末装置11に搭載されている場合には、ユーザは無線LANの接続環境に応じて、会社では会社用のメールアカウント、自宅では個人のプロバイダのメールアカウントといったような使い分けをする。これは、電子メールに限らず、WWWブラウザ機能で利用したWeb情報を取得する場合でのブックマークの設定、さらに、プリンタの設定なども同様であり、無線LANの接続環境に応じて、これらの設定変更を行う必要が出てくる。
【0066】
本システムに用いられる端末装置11には、このような無線LANの接続環境に応じた各種アプリケーションの設定変更機能を備えている。アプリケーション設定テーブル26bはその設定変更機能を実現するためのものである。図13の例では、会社(オフィス)、自宅、喫茶店といった3つの特定のエリアで無線LANの接続を行う場合を想定して、これらの場所に応じたアプリケーション設定情報が予め登録されている。なお、図13の例では無線LANの設定情報を含んだ形で示されているが、上述したようにサーバ12から各エリア毎に通信接続データが送られくる場合には必要ない。
【0067】
次に、図14を参照してユーザの端末装置11が無線LANの接続環境エリアに入った場合の処理について説明する。ここでの無線LANの接続環境エリアとは、図1に示すような公衆の場に設置された特定のエリア13a,13b…の他、会社や自宅なども含まれる。
【0068】
図14は端末装置11のアプリケーション設定変更処理の動作を示すフローチャートである。
【0069】
ユーザの持つ端末装置11が無線LANの接続環境エリアに入ると(ステップS301)、そのエリア内のアクセイポイントに固有のESSIDをサーバ12から取得する(ステップS301)。このESSIDは、上述した通信接続用データに含まれている。
【0070】
次に、端末装置11は、このESSIDに基づいて内部に登録されたアプリケーション設定テーブル26bから当該エリアに対応したアプリケーション設定情報を検索する(ステップS302)。該当するアプリケーション設定情報があれば、端末装置11はそのアプリケーション設定情報に基づいて各種アプリケーションの設定の変更を行う(ステップS303)。
【0071】
すなわち、例えば電子メール機能が搭載されていれば、電子メール機能に関する設定変更(メールアカウントの変更)を行い、ブラウザ機能が搭載されていれば、ブラウザ機能に関する設定変更(ブックマークの変更)などを行う。また、プリンタの設定変更なども行われる。
【0072】
このように、無線LANの接続環境が変われば、その接続環境に応じて端末装置11の各種アプリケーションの設定変更が自動的に行われるので、例えば自宅、会社、外出先といったように、場所を変えて無線LANの接続を行うような場合に、ユーザは特に意識しなくとも、そのときの接続環境に適した設定内容で各種アプリケーションを利用してメール情報やWeb情報を取得することができる。
【0073】
なお、図13の例では、会社(オフィス)、自宅、喫茶店といった3つのエリアに対するアプリケーション設定情報しか登録されていないが、さらに多数のエリアを含めてアプリケーション設定情報を登録しておくことで、それぞれの場所に応じて各種アプリケーションの設定変更を行うことができるようになる。
【0074】
また、図1に示す構成では、サーバ12が端末装置11の現在位置に応じたエリア情報(エリア候補と地図)を提供する機能と、各エリアに対応した通信接続用データを提供する機能の両方を兼ね備えるものとして説明したが、エリア情報を提供するサーバと、各エリアの通信接続用データを提供するサーバの2つに分けて構成することも可能である。
【0075】
また、端末装置11としては、携帯電話の他、PDA、ノート型パソコンなど、無線LANの機能を搭載可能な携帯型の情報端末機器であれば良い。
【0076】
要するに、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、前記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態で示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、「発明が解決しようとする課題」で述べた効果が解決でき、「発明の効果」の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0077】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、無線LANの通信接続を行う場合において、現在位置周辺に存在する無線LANのエリア候補と地図データを取得して、所望のエリアに移動することができ、また、そのエリア内で必要となる通信接続用データを取得して無線LANの通信接続設定を簡単に行うことができる。さらに、そのときの接続環境に応じて各種アプリケーションの設定を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワーク接続システムの構成を示す図。
【図2】前記ネットワーク接続システムに用いられる端末装置の構成を示すブロック図。
【図3】前記ネットワーク接続システムに用いられるサーバの構成を示すブロック図。
【図4】前記端末装置に設けられた第1のデータベースの一例を示す図。
【図5】前記端末装置に設けられた第2のデータベースの一例を示す図。
【図6】前記端末装置に表示されるエリア候補画面の一例を示す図。
【図7】前記端末装置に表示されるIPアドレスの設定画面の一例を示す図。
【図8】前記端末装置に表示されるネームサーバの設定画面の一例を示す図。
【図9】前記端末装置に表示されるESSIDの設定画面の一例を示す図。
【図10】前記端末装置に表示される暗号化Keyの設定画面の一例を示す図。
【図11】前記ネットワーク接続システムにおいて、端末装置がサーバからエリア情報と通信接続用データを取得するまでの処理の流れを示すフローチャート。
【図12】前記ネットワーク接続システムにおいて、端末装置がエリアに応じた通信接続用データをサーバから取得して無線LANの通信接続設定を行う場合の処理手順を示したフローチャート。
【図13】前記端末装置に設けられたアプリケーション設定テーブルの一例を示す図。
【図14】前記端末装置のアプリケーション設定変更処理の動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
11…端末装置
12…サーバ
13a,13b…無線LANのエリア
14…インターネット
15…基地局
16…GPS衛星
17a,17b…アクセスポイント
18a…第1のデータベース
18b…第2のデータベース
26a…各種アプリケーション
26b…アプリケーション設定テーブル
27…GPSユニット
28…無線電話ユニット
29…無線LANユニット
40…エリア候補画面
51〜54…各種設定画面
Claims (7)
- 携帯型の端末装置と、所定の場所に設置されたサーバとを備え、前記端末装置が特定のエリア内で無線LANの通信接続を行うためのネットワーク接続システムであって、
前記端末装置は、
現在の位置情報を取得する位置取得手段と、
この位置取得手段によって得られた現在の位置情報を前記サーバに送信することにより、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補を地図データと共に受信する第1のデータ受信手段と、
この第1のデータ受信手段によって受信されたエリア候補の1つを選択して前記サーバに通知することにより、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データを受信する第2のデータ受信手段と、
この第2のデータ受信手段によって受信された通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定を行うと共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更を行う制御手段とを具備し、
前記サーバは、
無線LANの通信接続が可能な各エリアとその地図データを記憶した第1のデータベースと、
前記各エリアの通信接続用データを記憶した第2のデータベースと、
前記端末装置から送信された現在の位置情報に基づいて前記第1のデータベースを検索し、その現在位置周辺のエリア候補と地図データを前記端末装置に提供する第1のデータ提供手段と、
前記端末装置によって選択されたエリア候補に応答して当該エリア内で必要となる通信接続用データを前記端末装置に提供する第2のデータ提供手段とを具備したことを特徴とするネットワーク接続システム。 - 前記端末装置に搭載された前記各種アプリケーションには電子メール機能が含まれ、
前記制御手段は、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、前記電子メール機能に関する設定変更を行うことを特徴とする請求項1記載のネットワーク接続システム。 - 前記端末装置に搭載された前記各種アプリケーションにはブラウザ機能が含まれ、
前記制御手段は、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、前記ブラウザ機能に関する設定変更を行うことを特徴とする請求項1記載のネットワーク接続システム。 - 特定のエリア内で無線LANの通信接続を行う機能を備えた携帯型の端末装置であって、
現在の位置情報を取得する位置取得手段と、
この位置取得手段によって得られた現在の位置情報を所定のサーバに送信することにより、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補を地図データと共に受信する第1のデータ受信手段と、
この第1のデータ受信手段によって受信されたエリア候補の1つを選択して前記サーバに通知することにより、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データを受信する第2のデータ受信手段と、
この第2のデータ受信手段によって受信された通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定行うと共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更を行う制御手段と
を具備したことを特徴とする端末装置。 - 前記各種アプリケーションには電子メール機能が含まれ、
前記制御手段は、当該エリア固有の識別データに基づいて、前記前記電子メール機能に関する設定変更を行うことを特徴とする請求項4記載の端末装置。 - 前記端末装置に搭載された前記各種アプリケーションにはブラウザ機能が含まれ、
前記制御手段は、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、前記ブラウザ機能に関する設定変更を行うことを特徴とする請求項4記載の端末装置。 - 携帯型の端末装置と、所定の場所に設置されたサーバとを備え、前記端末装置が特定のエリア内で無線LANの通信接続を行うためのネットワーク接続方法であって、
前記端末装置から現在の位置情報を前記サーバに送信することにより、前記サーバから現在位置周辺で無線LANの通信接続が可能なエリア候補を地図データと共に受信し、
前記受信されたエリア候補の1つを選択して前記サーバに通知することにより、前記サーバから当該エリア内で必要となる通信接続用データを受信し、
前記受信された通信接続用データに基づいて当該エリア内で無線LANの通信接続設定を行うと共に、前記通信接続用データに含まれる当該エリア固有の識別データに基づいて、無線LAN接続時に使用する各種アプリケーションの設定変更を行うことを特徴とするネットワーク接続方法。
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