JP2010538050A - グリセロールの反応性蒸発方法 - Google Patents

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Abstract

反応性固体を収容した流動床中でグリセロールの水溶液を反応蒸発(vaporisation reactive)させる方法。グリセロール水溶液の蒸発と、水溶液中に存在するおよび蒸発時に生じた不純物の除去と、グリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応とを同時に実行することができる。

Description

本発明の1つの対象は、反応性固体を含む流動床中でグリセロール水溶液を蒸発させる方法にある。
本発明方法を用いることによって、グリセロール水溶液を蒸発させ、それと同時に、蒸発中およびグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション(oxydehydration) 反応中に生じる上記水溶液中に存在する不純物を除去することができる。
グリセロール(グリセリンともいう)、すなわち1,2,3−プロパントリオールは、プロピレンから化学合成で得られるか、植物油のメタノリシス(methanolysis)中に形成される副生成物として得られる。
植物油のメタノリシスは種々のプロセスで実行できるが、特に均一触媒、例えばメタノール中の水酸化ナトリウムまたはナトリウムメチラートの溶液を使用するか、不均一触媒を使用して実行できる。これに関しては非特許文献1が参照できる。
植物油のメタノリシスによってメチルエステルとグリセロールとが生じる。メチルエステルは燃料または可燃物、特にディーゼル燃料および地域燃料として使用される。再生可能な材料を起源とする燃料、特に植物油由来のメチルエステル(VOME)の開発によって、このルートを用いたグリセロールの生産が大きく増加しており、転換油の約10重量%はグリセロールである。
植物油由来のグリセロールは再生可能な材料を起源とする天然物で、今後ますます利用が増えていく材料である。グリーンケミカルという新しい概念、より一般的には持続可能な開発という範疇でのこの化合物の利用はますます重要になっている。
しかし、VOMEの生産プロセスで生じるグリセロールは純粋ではなく、多かれ少なかれ水で希釈されたものになる。一般にそれは純粋でないグリセロールの水溶液であり、「The Soap and Detergent Association" (Soaps and Detergents: A theoretical and Practical Review, Miami Beach Fia., Oct 12-14 1994, chapter 6 pp. 172-206. Ed: L Spitz, AOCS Press, Champaign」が採用している定義では「グリセリン」とよばれる。
植物油のメタノリシスは塩基性媒体中で例えば水酸化ナトリウムを用いて行なわれる。得られた流体を塩酸または硫酸で中和する。この処理ではグリセロールの不純物が残る。下記の[表1]はいくつかの工業プラントでできる各グリセロールの典型的な分析結果解析を示している。
Figure 2010538050
粗グリセロールは一般に88%のグリセロールと、9の%水と、2%の不純物とから成る組成物である。特に、塩基性塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩、非グリセロール有機化合物、メタノールまたは植物油残基等の不純物を含む。グリセロールの用途によってはこれら不純物の存在は実施する反応または最終製品の品質上不利である。例えば、アクロレインの生産では、ナトリウム塩またはカリウム塩は使用する触媒の酸性セイトの触媒毒となるため、これらナトリウム塩またはカリウム塩の存在はグリセロールのアクロレインへの接触脱水反応には不利になる。
従って、粗グリセロールの水溶液すなわちグリセリンは一般に使用前に処理する必要があり、新しい用途で使用する前に精製処理する必要がある。
すなわち、所望用途のために望ましくない不純物を除去する必要があり、さらには、水溶液を濃縮する、例えば水溶液を蒸発させる必要もある。また、ある種の工業プロセスではグリセロールを蒸気の形で使用する。グリセロールは分解し易く、特にアクロレインへ変化し易く、また、ポリグリセロールのようなポリマーになり易いため、この操作はデリケートな操作であるということは知られている。
グリセロールの精製方法は種々の文献に記載されている。すなわち、グリセロールには1500を超える種々の用途があり、その全てで必要とする特定の品質があり、特に「薬局方」グレードのグリセロールには高純度を必要とする。
グリセロールの精製および蒸発に使用または研究されている方法の中では特に非特許文献2〜4に器の方法を挙げることができる。これまでに提案されている粗グリセロール水溶液の処理法は、溶解した塩および脂質から生じる有機不純物を除去し、最終用途に応じて、脱色し、グリセロール含有量を増加またはグリセロールを蒸発させるものである。
これらの目的を達成するために、蒸発、蒸留、苛性処理(残留脂肪酸の中和用)の後に、濾過、イオン交換またはイオン排除処理、逆浸透分離または電気透析を行なっている。
グリセロールの希釈液の濃縮には例えば多重効用蒸発缶が使用される。3重効用缶では1kgの蒸気で2.4kgの水を蒸気できる。
蒸留はグリセロールの濃縮、精製のために使用される方法の1つである。グリセロールは約202℃、すなわちその沸点(293℃)のはるか下の温度で分解し始めるので、減圧下で複数段でグリセロールを蒸留する必要がある。場合によっては、容積中に塩および不蒸発性化合物が十分に蓄積するまで蒸留をバッチ操作で行ない、操作を止め、不純物を排出した後に、蒸留を再開する。蒸発は減圧下に行ない、装置出口でグリセロールを部分凝縮(水より前の凝縮)させて濃縮されたグリセロールを直接得ることができる。一般に、160〜165℃の温度で10mmHgの圧力を使用することで、気相のグリセロールを低い分圧にする。
蒸留されたグリセロールには着色化合物がさらに含まれることがある。医薬品や食品用の用途のグリセロールでは脱色する必要がある。一般にはグリセロールに活性炭を加えて脱色する。
イオン排除によるグリセロールの精製法も開発されている。この方法ではイオン樹脂を使用してグリセロールのような非イオン性化合物の水溶液から可溶性イオン性塩を分離する。これは熱と再生用化学物質の消費を避けることができ、再生用化学液として水だけを使用して粗グリセロールのような極めて汚染された流れを浄化できる方法である。
塩で弱く汚染されたグリセロールの水溶液は単に酸性および塩基性樹脂を通しイオン交換できる。こうして精製したグリセロール水溶液を蒸発で濃縮できる。
逆浸透は圧力を加えた半透膜で分離する方法で、特に希釈したグリセロール流の濃縮に推薦される。
菜種油のエステル交換反応で得られるメタノール中の水酸化ナトリウムとグリセロールとの水溶液は、メンブレン電気透析で脱ミネラル化して純粋なグリセロールを生産する。この方法は非特許文献5に記載されている。
望ましくない反応、グリセロール中に存在する蛋白物質の劣化によって生じる窒素含有化合物の形成、低分子量セッケンによる反応での蒸発性グリセロールエステルの形成、ポリグリセロールの形成、最終製品に臭いが付く原意とするアクロレインの形成を防止するためには、グリセロールの水溶液の蒸気方法での温度の制御が極めて重要である。すなわち、グリセロールの高温での滞流時間とその温度を制限することが重要である。従って、従来使用されている蒸発プロセスでは気相のグリセロールの分圧を高くすることはできなかった。さらに、用途に適した純度と濃度とを有するグリセロールを得るためには複数の処理を組合せる必要があった。
本出願人は特許文献1(フランス特許第FR 2 913 974号公報)においてグリセロールの水溶液を蒸発させることができ、それと同時に蒸発中に生じる不純物を溶液から除去することができる一段で実施できるプロセスを開示した。このプロセスはグリセロールおよび水を瞬間的に蒸発させることができるだけの温度に維持された不活性な固体を収容した流動床とグリセロールの水溶液を接触させて蒸発させることに本質がある。この流動床テクニックでは固体の一部を連続的に引き抜いて系外で再生するため、水溶液中に存在する不純物も同時に除去することができる。このプロセスで得られるグリセロール蒸気はグリセロールを気体の形で使用する下流のプロセス、特にアクロレインまたはアクリル酸を生産するためのプロセスで直接使用できる。この反応は特許文献2〜6に記載されており、またアクリロニトリルの生産プロセスは特許文献7に記載されている。
気相でグリセロールからアクロレインおよび/またはアクリル酸を生産するプロセス、特に上記プロセスでは、グリセロールを予め蒸発させる段階が必要である。しかし、希釈したグリセロールの水溶液を使用する場合、この予備蒸発段階はコストが高くなる。一般に、グリセロールの水溶液は必要に応じて上記の精製前処理をした後に、加熱チャンバ中で蒸発されてから固定床式反応器、流動床反応装置、循環式流動床反応装置またはプレート式熱交換反応装置の所望の反応に適した触媒上を通る。
フランス特許第FR 2 913 974号公報 国際特許第WO 06/087083号公報 国際特許第WO 06/087084号公報 国際特許第WO 06/114506号公報 国際特許第 WO 07/090990号公報 国際特許第WO 07/090991号公報 フランス特許第FR 2 912 742号公報
D. Ballerini et ai. in L'Actualite Chimique of Nov-Dec 2002 G.B. D'Souza, in J. Am. Oil Chemists' Soc. November 1979 (Vol 56) 812A, Steinberner U et al., in Fat. Sci. Technol. (1987), 89 Jahrgang No. 8, pp. 297-303, Anderson D.D. et al. in Soaps and Detergents: A theoretical and Practical Review, Miami Beach Fia., Oct 12-14 1994, chapter 6, pp. 172-206. Ed: L Spitz, AOCS Press, Champaign Schaffner, F. et al., Proc.−World Filtr. Congr. 7th, 1996, Volume 2, 629-633
本発明者は、驚くことに、グリセロール水溶液の蒸発、この水溶液中に存在するまたは蒸発中に生じる不純物の除去、グリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を同時に行なうことができる、ということを発見した。本発明のこの方法を用いることで、グリセロールの水溶液から出発するアクロレインおよび/またはアクリル酸生産に必要なエネルギーコストを最少にすることができ、単純な設備で単一操作でプロセスを構成することができる。
本発明の対象は、反応性固体を収容した流動床中でグリセロール水溶液(またはグリセリン)を反応蒸発させる方法にある。
本発明方法では、グリセロールと水を瞬間的に蒸発させ、しかも、反応性固体上でグリセロールを反応させることができるのに充分な温度に維持された反応性固体を収容した流動床中にグリセロール水溶液を直接注入する。
本発明方法の一つの実施例を示す図。
グリセロール水溶液の濃度は広範囲に変えることができ、例えばグリセロールの重量を20〜99%に変えることができる。グリセロールの重量が30〜80%の水溶液を使用するのが好ましい。また、例えば、植物油のメタノリシスで得られる粗グリセロールの水溶液や、それを希釈したものや、不純物を含むものでもよい。
反応性固体はグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を実行するのに適した触媒から選択される。
流動化はグリセロール水溶液の蒸発および/または不活性ガス(窒素、CO2、再循環気体、その他)、空気、酸素またはグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を最適化できる当業者に公知の気体混合物流によって行なうことができる。
流動床の温度は一般に180℃〜400℃、好ましくは220℃〜350℃、特に260℃〜320℃である。
本発明はさらに、グリセロールの水溶液を蒸発、精製し、それと同時にグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を実行するための、反応性固体を収容した流動床の使用にも関するものである。
本発明はさらに、流動床反応装置中で気相でグリセロールからのアクロレインおよび/またはアクリル酸を製造するための方法において、グリセロールの水溶液を180℃〜400℃の温度に維持された反応性固体を収容した流動床中へ直接送り、接触させてグリセロールのアクロレインへの脱水反応におよび/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を実行させることを特徴とする方法にも関するものである。
本発明の上記以外の特徴および効果は添付図面を参照した以下の説明から明らかであろう。
本発明方法では気相でのグリセロールの分圧を高くでき、それによってグリセロールを蒸発でき、反応前に予め蒸発させるプロセスで得られるものより実質的に高い生産性で反応させることができるという利点がある。
流動床法では再生のために固体の一部を連続的に抜き出して外で再生するので、本発明方法では水溶液中に存在する不純物も同時に除去することができる。すなわち、グリセロール溶液中に存在する有機化合物や蒸発時にグリセロールの分解で生じ生成物は反応性固体上にコークスの形で堆積する。塩(例えば塩化ナトリウムまたは硫酸ナトリウム)を含むグリセロール水溶溶の場合には、これらの塩はグリセロール水溶液が蒸発する時に反応性固体の外表面上に堆積する。上記のコークスおよび/または無機塩が付いた反応性固体は流動床から連続的に抜き出され、他の反応装置で再生される。再生を反応装置中で連続的に実行することもできる。無機塩の除去は固体を水で単純に洗浄するか、その他の適切な方法で実行できる。また、触媒粒子の外周に付着した塩を触媒の連続的摩擦によって除去することもできる。固体の再生は固体付着物を燃焼させて行なうことができる。これは反応装置(これは一般に連続的に運転される他の流動床、循環流動床、固定床または他の任意の適切な反応装置中で)中で空気で実行できる。連続運転される流動床を使用する好ましい。反応性固体上に沈着した炭素質を燃焼することで再生だけでなく、グリセロールを蒸発/反応させるために流動床中へ戻す前にそれを再加熱することができる。この燃焼は燃料、例えばメタンの存在下で実行でき、それによってグリセロール水溶液を反応蒸発させるのに必要な温度に反応性固体を加熱することができる。
さらに、流動床中では粒子と固体が互いに相対移動し、研摩(attrition)される。従来の流動床ではこの研摩は固体を消費し、微粉を生じるため制限される。しかし、本発明方法ではこの研摩で反応性固体上に形成された沈着物の一部を取除くことができる。この研摩によって形成された微粉は下流で、例えばサイクロンおよび/または濾過、静電分離等の分離法で除去する。
本発明方法で使用する反応性固体としてはH0で表されるハメット酸度が+2以下の均一材料または多相材料にすることができる。下記非特許文献7が引用する特許文献8に記載のように、ハメット酸度は指示薬を使用したアミン滴定または気相吸着によって決定される。
米国特許第US 5,387,720号明細書 K. Tanabe et ai. in Studies in Surface Science and Catalysis", Vol. 51, 1989, chapters 1 and 2
0が+2以下の固体は自然または合成の珪素材料または酸性ゼオライト、無機担体、例えばモノ−、ジ―、トリ−無機酸またはポリ酸で被覆された酸化物、酸化物または混合酸化物、ヘテロポリ酸の中から選択できる。
反応性固体はゼオライト、ナフィロン(Nafion、登録商標、フッ素化ポリマーのスルホン酸ベースの複合材)、塩素化アルミナ、燐タングステン酸および/またはシリコタングステン酸および酸塩、各種の金属酸化物型固体、例えばボレートBO3、サルフェートSO4、タングステートWO3、ホスフェートPO4、シリケートSiO2またはモリブデートMoO3のような酸官能基が含浸された、例えばタンタル酸化物Ta25、酸化ニオブNb25、アルミナA123、酸化チタンTiO2、ジルコニアZrO2、酸化錫SnO2、シリカSiO2またはシリコアルミン酸塩SiO2/Al23の中から選択するのが好ましい。
反応性固体はMo、V、W、Re、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Sn、Te、Sb、Bi、Pt、Pd、RuおよびRhの中から選択される少なくとも一つの元素を含む金属の形または酸化物、混合酸化物、硫酸塩またはリン酸塩の形をした固体の中から選択することもできる。
本発明方法で使用する固体はグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を実行することができる触媒だけであってはならず、機械強度の強い、特に流動床での使用を最適化する研摩に対する抵抗性に優れたものでなければならない。反応性固体の形にするの使用方法は当業者に公知である。
本発明方法の一つの実施例では、反応性固体は噴霧乾燥で予め形成される。大径粒子を流動床で使用可能な粒度分布が得られる粉砕して触媒を調製することもできる。しかし、この種の製法法では一般に充分な機械強度を有する触媒は得られず、反応装置中での触媒寿命が短くなり、特に研摩によって触媒が摩擦する。
本発明方法の一つの実施例では触媒の活性物質の前駆体とコロイド溶液(結合剤)、例えばシリカまたはアルミナの溶液との懸濁混合物を作り、得られた懸濁液を噴霧乾燥して調製した触媒を使用する。この方法で得られた粉末は流動床に適した粒度分布を有する球状粒子に成る。この製造方法では約50重量%の結合剤を必要とし、従って、最終的な触媒中の活性物質の量が減る。また、使用中に触媒が磨耗し、時間の経過とともに粒度分布が変化する。反応装置中の流体力学上の問題を避けるためには粒度分布が低下した時には完全に不活性化する前に触媒を交換する必要がある。
本発明方法の1つの好ましい実施例では、より硬い表面層、例えばシリカのシェルで被覆された活性物質のコアから成る粒子で構成される触媒を反応性固体として使用する。この種の触媒を得るための方法はいくつかあるが、下記非特許文献が参照できる。
Krim P. De Jong, CATTECH, June 1998, p. 87-95
この文献にはは2つの方法が記載されている。シェルが開発したその一つの方法はシリカのシェルで形成された触媒粒子を被覆するものであり、例えば下文献に記載されている。
国際特許第WO 97/263131号公報 欧州特許第EP 697 247号公報
もう一つ他の方法はデュポンが最初に開発したもので、活性物質を直径が非常に小さい(一般に7ナノメートル以下)のシリカ粒子のコロイド溶液に懸濁混合した後、噴霧乾燥するものである。水は噴霧乾燥中に液滴から蒸発し、コロイド溶液を随伴し、例えば表面のシリカをリッチにする。これら2つの方法では摩擦に対する耐久性の良い触媒が得られ、シリカの含有量は比較的低い必要がある。外側層の脆化後、シリカの添加によって簡単に触媒を再生させることができるシェルに記載の被覆法を用いるのが好ましい。
シリカ、アルミナまたは酸化チタンのような結合剤で表面がリッチな触媒、すなわち、コアの材料より硬い表面層を有する触媒を使用することはある種の用途では既に記載されているが、グリセロールのアクロレインへの脱水反応またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーションで使用することをこれまでに示唆する文献はない。下記の文献も挙げることができる。プロピレンからアクリロニトリルを製造する方法は特許文献11に記載されている。ブタン酸化反応による無水マレイン酸の製造方法は特許文献12に記載されている。シリカリッチな表面を有する触媒の一般的な製造方法は特許文献13、14に記載されている。プロピレンのアクロレインおよび/またはアクリル酸、アクロレインのアクリル酸への酸化反応は特許文献15〜19に記載されている。
米国特許第US 4,849,539号明細書 米国特許第US 4,769,477号明細書 米国特許第US 4,677,084号明細書 米国特許第US 6,107,238号明細書 フランス国特許第FR 2 826 959号明細書 米国特許第US 6,281,384号明細書 米国特許第US 6,437,193号明細書 米国特許第US 6,310,240号明細書 国際特許第WO 99/03809号明細書
マイクロ粒子の懸濁液およびマイクロ粒子のコロイド溶液の噴霧乾燥による粒子の形成方法は下記文献に記載されている。
米国特許第US 4,477,492号明細書
2種類の異なる粒度の結合剤のコロイド溶液を用い、粒子のコアに結合剤の一部を維持し、結合剤の他の一部を表面へ移行させて、シリカ、アルミナまたは酸化チタンのような結合剤がリッチな表面層で被覆された活性物質のコアから成る粒子で構成される触媒を得ることもできる。この種の方法は下記文献に記載されている。
米国特許第US 5,302,566号明細書 米国特許第US 6,878,668号明細書 米国特許第US 6,362,128号明細書
一般に直径の小さいコロイドシリカ源としてはポリ珪酸が使われる。
本発明方法の一つの実施例は[図1]に示してある。グリセロールの水溶液またはグリセリン(4)が反応装置(1)に導入される。この反応装置(1)中には反応性固体の流動床が収容されている。流動化は不活性ガス(窒素、C02、再循環気体、その他)、空気、酸素またはグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を最適化するために当業者に公知の気体混合物の流れによって行なうことができる。流動床は熱交換器(3)によって加熱される。グリセロール/アクロレイン/アクリル酸および水の蒸気は(8)で反応装置から抜き出される。設備からの微粉末や触媒上に沈着した塩は装置(7)から回収できる。装置(6)を用いることで流動床中で使用した固体を洗浄し、堆積した無機塩を除去することができる。
反応装置(2)は反応性固体の再生器で、反応装置(1)からの固体を分子状酸素および/または燃料を含む再生気体(5)の存在下で燃焼した後に、再生した固体を反応装置(1)へ送り返す。この再生装置で生じた気体は(9)から排出される。
本発明方法からのグリセロール/アクロレイン/アクリル酸および水の蒸気は当業者に周知の方法である吸収/精製段階へ送られる。この吸収段階後に副生成物、例えばヒドロキシアセトン、プロパンアルデヒドまたはプロピオン酸の含有量を最少にしたアクロレインおよび/またはアクリル酸を得ることができる。グリセロールのアクロレインへの脱水反応でヒドロキシアセトンまたはプロパンアルデヒドが形成され、アクリル酸の生産時に後者がプロピオン酸に酸化される二次反応が起こることは公知である。これらの副生成物の生成は一般に分離に多く問題を生じさせ、これら不純物の存在はアクロレインおよび/またはアクリル酸の用途分野を大きく減少させる。従って、プロセス中の不純物の含有量を最少にして、最終精製段階を容易にすることは非常に有利になる。
本発明はさらに、副生成物としてのプロパンアルデヒド、プロピオン酸およびヒドロキシアセトンの含有量がヒドロキシアセトン/アクロレインのモル比が0.2以下、好ましくは0.05以下でかつ(プロパンアルデヒド+プロピオン酸)/(アクロレイン+アクリル酸)のモル比が0.01以下、好ましくは0.005以下にした、上記定義の方法後の吸収段階を経た後に得られるアクロレインおよび/またはアクリル酸にも関するものである。
以下、本発明の実施例を示すが、以下の実施例が本発明の範囲を制限するものではない。
触媒製法
実施例1
W/ZrO 2 −Si型触媒A(ポリ珪酸を用いた)
粒度が小さく、下記特徴を有するタングステン化ジルコニア粉末(Dai-Ichi Kigenso KK(ロット番号Z 1104)を使用して作った:
%WO3:11.1%
比表面積(m2/g):69.9
D50:3.9μm
ポリ珪酸の製造
珪酸ナトリウムを希釈してSiO2を6%含んだ溶液を得る。
39.6gの珪酸ナトリウム(SiO2.Na2O)、SiO2:30.3%
160.6gの脱塩水
158.6gのDowex 650C樹脂を一度に加えた。pHは約3.5に落ち、安定する。それから混合物をブフナー漏斗で濾過し、濾過液(約0.2リットル)を氷中で保存してゲル化を防止する。この製造後、数時間内に溶液を使用するのが好ましい。
懸濁液の製造
懸濁液はタングステン化ジルコニアとポリ珪酸を下記配合比で混合して得る:
100.0gのタングステン化ジルコニア
166.9gの6%ポリ珪酸
混合物に約7gの硫酸を加え、pHを約2にする。懸濁液をマイクロナイザ(摩砕機の回転速度:2500回転/分、供給ポンプの回転速度:50回転/分)に通す。固体粒子はミクロンの寸法に減少する(d50=3μm、d95=8μm)
噴霧乾燥
溶液の熟成問題を避けるために、製造後直ちに噴霧乾燥操作(Sodeva噴霧乾燥器)を実行する。乾燥気体は空気である。スプレーノズルには超音波ガス発生器(超音波振動数:20kHz)で発生させた振動によって液滴が生じる原則を利用する。供給タンクは氷中で撹拌下に維持した。操作条件は以下の通り:
入口T:220℃
出口T:115〜118℃
供給流量:0.130kg/時平均
空気流量:4m3/時
粒度分布は乾燥器中で80℃で一晩乾燥した後に分析した。次いで、固体を篩にかけて50μm以下の直径および160μm以上の粒子を除去した。
熱処理
熱処理は有効容積が約500mlの回転炉を使用して実行した。50gの固体を先ず最初に300℃で601/時の窒素流下で4時間熱処理し、次いで500℃で601/時の窒素下で2時間熱処理した。50〜160μm画分を保持するために最終篩分けが必要である。
実施例2
W/ZrO 2 −Si型触媒B(シリカ被覆による)
ここではZ1044Pellet形の顆粒のタングステン化されたジルコニアのバッチを使用した。この顆粒を粉砕し、篩分けして50〜160ミクロンの画分を保持した。タングステン化ジルコニア粉末を商業的な流動床コーティング機(NIRO Aeromatic STREA-l)中に入れ、80℃の温度で空気で流動化した。40重量%のシリカを含むシリカ含有コロイド溶液LtJDOX AS 40をポンプを使って上記コーティング機へ供給した。この溶液は1バールの圧力でノズルを使用してスプレーした。溶液添加後、30分間、流動化して固体を乾燥した。触媒を回収し、500℃で2時間の窒素流下でか焼した。タングステン化ジルコニアの質量を採取して求めた最終触媒中の珪酸の含有量は15重量%であった。
実施例3
M0VTeNb型触媒X(ポリ珪酸を使用)
乾燥前駆体の製造
Rayneri Trimix混合機中に下記を導入した:
295gのニオブ酸(HY−340 CBMM(81.5%Nb2O5))
660gの蓚酸二水和物
5リットルの水
ニオブ酸(Nb25水和物)の溶解に65℃で2時間を必要とした。シュウ酸とニオブの間のモル比は3である。溶液を回収し、保存し、全体を使用した。次に、下記混合物を調製した:
2819gのへプタモリブデン酸アンモニウム(Starck)
616gのメタバナジウム酸アンモニウム(GFE)
802gのテルル酸H6TeO6(Fluka)
4061gの脱塩水
溶液を撹拌下に90〜95℃に加熱して完全に溶解し、明るいオレンジ−赤色の溶液を得る(加熱時間を含めて約1時間)。最後に、この溶液中にシュウ酸およびニオブ酸の溶液を入れる。混合物は濁り、オレンジ−黄色になる。さらに30分間の撹拌した後、加熱を停止する。懸濁物を回収し、80℃の換気乾燥器のトレイに入れ、完全に蒸発させる(一晩)。
ポリ珪酸の製造
珪酸ナトリウムを希釈して6%のSiO2を含む溶液を得る:
396gの30.3%SiO2を含む珪酸ナトリウム(SiO2.Na2O)
1606gの脱塩水
1586gの樹脂Dowex 650Cを一度に加えた。pHは約3.5に下がり、安定する。次に、混合物をブフナー漏斗で濾過し、濾過液(約2リットル)を氷中に保存してゲル化を防止した。溶液はその製造後、数時間以内に使用した。
懸濁液の製造
下記配合比で混合した乾燥前駆体とポリ珪酸とから懸濁液を得た:
1000gのテルリウムベースの前駆体
1669gの6%ポリ珪酸
混合物に約70gの硫酸を加えてpHを約2にする。懸濁液をマイクロナイザに通す(摩砕機の回転速度:2500回転/分、供給ポンプの回転速度:50回転/分)。固体粒子はミクロンの寸法にした(d50=3μm、d95=8μm)。
噴霧乾燥
実施例1に示した噴霧乾燥操作を実行した。平均供給流量=1.3kg/時、空気流量=40m3/時。
熱処理
熱処理は有効容積が約4385mlの回転炉を使用して実行した。513gの固体を最初に300℃で4時間、60リットル/時の空気下で熱処理し、次いで、600℃で窒素下(60リットル/時)に2時間熱処理した。410gを回収した。50〜160μm画分:370gを保持するためには最終篩分けが必要である。
実施例4:
MoVSbNb型触媒Y(ポリ珪酸なし)
ステップ1:前駆体の製造:
溶液Bの製造
Rayneri Trimix混合機中に下記を入れた:
295gのニオブ酸(HY-340 CBMM、Nb25:81.5%)
660gの蓚酸二水化物(Prolabo)
5リットルの水
ニオブ酸(Nb25水和物)の溶解には65℃で2時間かかる。シュウ酸とニオブとの間のモル比は3である。溶液を回収し、保存し、全体を使用した。
溶液Aの製造
3090gのプタモリブデン酸アンモニウム(Starck)
615gのメタバナジン酸アンモニウム(GfE)
385gの酸化アンチモンSb23(Campine)
9750gの脱塩水
溶液を99℃で3時間撹拌下に加熱し、温度を安定化させる。ダークブルー色の不透明な混合物が得られる。348gの30%過酸化水素水溶液を加えるとオレンジ色の明るい溶液が得られる。溶液Aに2455gのLudoxコロイドシリカ(Grace、AS-40)(SiO2を40重量%含む)を加えると、混合物の外観が変わるが、明るいままである。
懸濁液の形成
上記溶液A−コロイドシリカ混合物にシュウ酸とニオブ酸の溶液Bを注ぐ。混合物は濁り、懸濁液から沈降物が形成され、色は黄色オレンジになる。噴霧乾燥操作からの前駆体微粉末(1370g)をこの段階で溶液に加える。さらに30分間撹拌した後、加熱を停止する。懸濁液を回収し、ミクロンサイズにした。このミクロンサイズ化(micronization)でd50(堀場LA300上のレーザー粒子サイジングで測定した懸濁液粒子の平均直径)は18μm〜0.2μmになる。
ミクロンサイズ化
ミクロンサイズ化はNetzschのLabstar装置で下記操作条件下で実行した:
粉砕速度:3500回転/分
供給ポンプ表示:75回転/分
生成物出口温度55℃
ミクロンサイズ化した懸濁液直ちに噴霧乾燥した。赤外線乾燥器で測定した混合物の加熱残分は33重量%であった。
噴霧乾燥
噴霧乾燥操作はミクロンサイズ化直後に実行した。Niro Minor Mobil High-Tech噴霧乾燥器を使用した。乾燥室は2mの高さの蒸気が通るジャケットを有する。乾燥気体は窒素である。スプレーノズルは超音波ガス発生器からの振動で液滴を生成する原則に基づくものである(Sodeva、超音波振動数:20kHz)。供給タンクを撹拌下に置き、懸濁液は恒温浴を使用して60℃に予熱した。操作条件は以下の通り:
入口温度:210℃
出口温度:105℃
供給流量:平均5.5kg/時
窒素流量:80m3/時
乾燥器で80℃に一晩乾燥した後に粒子の粒度分布をレーザー粒度計で分析した。次いで、固体を篩別けして50μm以下の直径および160μm以上の粒子を除去した。
ステップ2:熱処理
熱処理は回転炉(直径:200mm、シリンダ長:270mm、作業容積:2.5リットル)を用いて実行した。一端は閉じる。パイプを用いて気体をシリンダ内部まで導く。3319gの固体を最初に310℃[300〜310]で4時間、900リットル/時[100〜1200]の空気で、次に600℃の窒素(200リットル/時)で2時間処理した。固体中での温度勾配は平均4.5℃/分である。窒素供給系に接続した酸素分析計で測定した気体中の酸素分:1〜2ppm。炉の回転速度は15回転/分である。
2630gを回収した。最終篩分けを行なって保持した50〜160μmの画分:2261g。触媒Yは同じ製造方法で作った6つのバッチから成り、以下の特徴を有する:
堀場LA300上のレーザー粒度計で測定した粒度:D50=68μm(粒子平均直径)
>160μm=2重量%(160ミクロンを超える粒子)
<50μm=10重量%(50ミクロン未満の粒子)
嵩密度(ISO 3923/1規格に記載の方法で測定)=1.45g/cm3
実施例5
MoVTeNb型触媒Z(ポリ珪酸なし)
ステップ1:乾燥前駆体の製造:
溶液Bの製法:
Rayneri Trimix混合機中に下記を入れた:
295gのニオブ酸(HY-340 CBMM)(Nb25=81.5%)
660gの蓚酸二水和物(Prolab)
5リットルの水
ニオブ酸(Nb25水和物)を溶かすのに65℃で2時間かかる。シュウ酸とニオブとの間のモル比は3である。溶液を集め、保存し、全体を使用した。
溶液Aの製造
2819gのヘプタモリブデン酸アンモニウム基(Starck)
616gのメタバナジン酸アンモニウム(GfE)
802gのテルル酸H6TeO6(Fluka)
4061gの脱塩水[製造時に1〜3.4のファクタで水量を変えた。最も少ない量を示す]
完全に溶解するまで溶液を90〜95℃で1時間撹拌下に加熱すると、明るいオレンジレッドの溶液が得られる。
コロイドシリカの添加
SiO2を40重量%含むLudoxコロイドシリカ(Grace, AS-40)の2655gを溶液Aに加える。混合物の外観は変わらず明るいままである。
懸濁液の形成
溶液A/コロイドシリカの混合物中へ、シュウ酸とニオブ酸の溶液Bを注ぐ。混合物は濁り、懸濁液から沈降物が形成され、色は黄オレンジ色になる。さらに30分間撹拌した後、加熱を停止する。それから懸濁液を回収し、直ちに噴霧乾燥する。赤外線乾燥器を使用して測定した混合物中の加熱残分は36重量%である。
噴霧乾燥
噴霧乾燥操作は懸濁液の製造直後に実行した。内部を改造したNiro Minor Mobil High-Tech噴霧乾燥器を好ましく使用した。乾燥気体は窒素である。乾燥室(2mの高さ)は蒸気が通るジャケットを有する。スプレーノズルは超音波ガス発生器が生じる振動で液滴を生成する原則に基づく(Sodeva、超音波振動数:20kHz)。供給タンクは撹拌下に置き、懸濁液は恒温浴を使用して60℃に予熱した。操作条件は以下の通り:
入口温度:209〜210℃
出口温度:105〜110℃
供給流量:平均5kg/時
窒素流量:80m3/時
噴霧乾燥器の水の蒸気化容積は3kg/時である。回収した固体は80℃で換気乾燥器中で一晩さらに乾燥した。その後、固体を篩にかけて50μ未満の直径と160μmを超える粒子とを除去した。
ステップ2:熱処理
熱処理は回転炉(直径:200mm、シリンダ長:270mm、作業容積:2.5リットル)を使用して実行した。末端の1つは閉じた。気体はシリンダ内部までパイプを使用して導いた。類似処理した複数のバッチを合せた(空気流量:150リットル/時(100および400リットル/時)、予備か焼温度:300℃、窒素流量:150または200リットル/時、か焼温度:600℃、温度傾度:約3.5〜4.5℃/mm)。3.805kgの固体をか焼処理して2913gの固体が得られた。50〜160μmの画分だけを保持するために最終篩分けが必要である。10kgの触媒を得るために上記の製造法を何度か繰り返し、使用前に均質化した。
触媒Zは下記で特徴付けられる:
最終粒度分布(パンロットプラント充填前に再試行):D50(堀場LA300を使用して測定した粒子の平均直径)=71μm
<50μm(50ミクロン未満の微粒子)=15重量%
>160μm(160ミクロンを超える粒子)=1重量%
嵩密度(ISO 3923/1規格に記載の方法で測定):1.40g/cm3
反応性蒸発(vaporization reactive)
実施例6
50重量%のグリセロール水溶液が供給される、310℃に維持した流動床で実施例1〜5で調製した触媒を使用した。触媒を流動化させるために希釈した空気流を供給した。グリセロール水溶液は流動床中で直接蒸発させた。グリセロール/水/O2/N2のモル比は1/6/1/4で、反応装置中の全圧は2.2のバールで、気体の線形流速は10cm/秒である。生成物を反応装置の出口で集め、凝縮させてクロマトグラフィで分析した。得られた結果は[表2]に示す。
Figure 2010538050
実施例7
タングステン化ジルコニア触媒(Dai Ichi Kigenso KKから顆粒の形で供給されたもの、バッチZ1044)を粒度が315ミクロン以下となるように粉砕した。この粉末の150gを篩分けして212〜315ミクロンの画分を分級した。
この150gの固体触媒を流動床に入れた。流動床は直径が41mmで、全高が790mmのステンレスチューブから成る。流動床は流動化された砂浴中に入れ、この砂浴はその浴中に設置した電気素子で加熱した。3つの熱電対で上記チューブに沿った温度傾度を記録した。反応装置の直径全体に気体を分配するための多孔質金属板の下から空気を260ml/分(標準状態)の流速で供給し、アルゴンを260ml/分の流速で供給した。下記の重量組成を有する粗グリセロールからグリセロールの20重量%水溶液を用意した:
グリセロール 85%
NaCl 4.5%
水 10%
非グリセロール有機物 0.5%
灰分 <0.01%
このグリセロール20重量%水溶液を流動床の底に導いた7mm径の金属管を通して3ml/分の流速で供給した。流動床の全圧は1バール、温度は350℃に維持した。
実験は上記グリセロール水溶液を用いて24時間の累積運転時間で実行した。これは流動床の入口での塩の累積供給量が41gになることに対応する。生成物は流動床の出口で集め、凝縮し、ヒドロキノンで安定化後、液体クロマトグラフィで分析した。流れ全体の12%を800mlの水を充填した氷トラップ(氷で冷却)で凝縮した。生成物中のナトリウム含有量を原子吸光で測定し、結果は初めの粗グリセロール中に存在するナトリウムに対する百分比で表した。これは残留塩の百分比を意味する。結果は[表3]に示してある。
Figure 2010538050
24時間の運転後、704g以上のグリセロールと41gの塩とが触媒を通過した。アクロレイン収率は失活無しにほぼ25%である。この方法では塩を除去し、粗グリセロール溶液を蒸発させ、グリセロールをアクロレインへ転換することができる。

Claims (10)

  1. 温度を180℃〜400℃に維持した反応性固体を収容した流動床中でグリセロールの水溶液を反応蒸発(vaporisation reactive)させる方法。
  2. 上記反応性固体がグリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールをアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を行なうのに適した触媒である請求項1に記載の方法。
  3. 上記反応性固体がH0で表されるハメット酸度が+2以下である均一材料または多相材料である請求項1または2に記載の方法。
  4. 上記反応性固体がゼオライト、フッ素化ポリマーのスルホン酸ベースの複合材、塩素化アルミナ、燐タングステン酸なおよび/またはシリコタングステン酸および酸性塩、酸基:例えばボレートBO3、サルフェートSO4、タングステートWO3、ホスフェートPO4、シリケートSiO2またはモリブデートMoO3で含浸された金属酸化物の形の固体、例えば酸化タンタルTa25、酸化ニオブNb25、アルミナAl23、酸化チタンTiO2、ジルコニアZrO2、酸化錫SfO2、シリカSiO2またはシリコ−アルミネートSiO2/Al23および金属の形または酸化物、混合酸化物、硫酸塩またはリン酸塩の形をしMo、V、W、Re、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Sn、Te、Sb、Bi、Pt、Pd、RuおよびRhの中から選択される少なくとも一つの要素を含む固体の中から選択される請求項1または2に記載の方法。
  5. 結合剤リッチな表面層で被覆された活性物質のコアを有する粒子から成る触媒を上記反応性固体として使用する請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. グリセロール水溶液の蒸発および精製と、グリセロールのアクロレインへの脱水反応および/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応とを同時に実行するための、反応性固体を収容した流動床の使用。
  7. 上記反応性固体が結合剤リッチな表面層で被覆された活性物質のコアから成る粒子で構成される触媒である請求項6に記載の使用。
  8. 流動床反応装置中で気相でグリセロールからのアクロレインおよび/またはアクリル酸を製造するための方法において、
    グリセロールの水溶液を180℃〜400℃の温度に維持された反応性固体を収容した流動床中へ直接送り、接触させてグリセロールのアクロレインへの脱水反応におよび/またはグリセロールのアクリル酸へのオキシハイドレーション反応を実行させることを特徴とする方法。
  9. 吸収段階をさらに有する請求項8に記載の方法。
  10. 副生成物としてのプロパンアルデヒド、プロピオン酸およびヒドロキシアセトンの含有量がヒドロキシアセトン/アクロレインのモル比が0.2以下、好ましくは0.05以下でかつ(プロパンアルデヒド+プロピオン酸)/(アクロレイン+アクリル酸)のモル比が0.01以下、好ましくは0.005以下である、請求項9に記載の方法で得られるアクロレインおよび/またはアクリル酸。
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