JP2010531803A - ゆがみ及び反りの少ないSiC基質の製造 - Google Patents

ゆがみ及び反りの少ないSiC基質の製造 Download PDF

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Abstract

(a)温度勾配の存在下でSiC単結晶を種結晶上に成長させる物理的蒸気輸送(PVT)工程であって、SiC単結晶の初期の成長部分が、SiC単結晶の後期の成長部分よりも低温下であるような工程を含むSiC単結晶の製造方法。一旦成長すると、該SiC単結晶は、逆の温度勾配の存在下で焼きなまされ、そこでは、該SiC単結晶の後期の成長部分が、SiC単結晶の初期の成長部分よりも低温下とされる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、SiC基質、とりわけ、SiC基質を加工する方法に関する。
炭化ケイ素(SiC)は重要な広いバンドギャップの物質であり、SiCおよびGaN半導体装置の開発や製造のために使用されており、炭化ケイ素は、SiCおよびGaNのエピタキシャル層を成長させるための格子整合系基質として使用されている。SiC基質の高い平面性は、高いエピタキシー(epitaxy)及びデバイス処理を達成するために極めて重要である。反り(bow)及びゆがみ(warp)は、平面性からの逸脱の特性を示すために一般的に使用されるパラメータである。反りは、ゆがみが平面からのウエハの最大変位である際の、平面からウエハ中心の変位として決定される。それ故に、ゆがみは、平面性からのウエハの変位をあらわす、より一般的な用語として使用されている。
一般的な用語として、SiCウエハにおけるゆがみは、二つの起源を有している。一つは、製造プロセスの幾何学的効果である。一般に、SiCインゴッドは、マルチワイヤダイヤモンドソーを用いて複数のウエハへとスライスされる。万一、ワイヤの運動が平面状でなければ、スライスされたウエハは、円柱状の、波打った、又は他の形状に到達する。ゆがみの他の起源は、ウエハ中のひずみであり、それは、成長プロセスによって含まれる全体的なひずみであり、ウエハ表面における応力は、スライスおよび研磨によって引き起こされるダメージの要因となる。しかし、実際には、これらの要素は通常複雑に入り組んでいる。例えば、ひずんだ結晶がスライスされ、そのひずみがわずかなウエハの反りを決定した時、そのような反りはワイヤによるゆがんだウエハに影響を及ぼす。
ウエハのゆがみを低減することは、ウエハのスライスおよび研磨の最適化を通して従来より取り組まれていることである。このアプローチは、成長と関連した全体のひずみに取り組んだものではなく、したがって、そのアプローチは、特に成長と関連したひずみがウエハのゆがみに主として関与している場合において、適度に効果があるに過ぎない。
n−型SiC基質の製造のためには、ガス状の窒素が、結晶成長中でのドナーとして一般に使用される。望ましい電気抵抗である0.020Ω・cmおよびそれ以下を達成するには、結晶中の前記窒素濃度は高く(1018cm3およびそれ以上に)すべきである。従来、Rostら(H.J. Rost et al., "Influence of Nitrogen Doping on the Properties of 4H-SiC Single Crystals Grown by PhySiCal Vapor Transport, Journal of Crystal Growth, Vol.257(1-2), (2003), p.75)は、SiCウエハ中のゆがみは、窒素ドーピングのレベルにおける増加とともに増加する、と報告している。そのようなゆがみに対する正確なメカニズムは明確でない間、結晶中の空間的に不均一なひずみ分布と関連していると信じられていた。それゆえ、如何なる与えられたドーピングレベルにおいても、小さく且つ均一なひずみの炭化ケイ素結晶の製造が可能であるような成長方法を発展させることが好ましい。
昇華作用によるSiC単結晶の成長のために用いられる最も一般的な技術は、物理的蒸気輸送(Physical Vapor Transport(PVT))の技術である。PVT成長の配置について一般化された概略図が、図1に示されている。好ましくは多結晶のSiC顆粒の形態である、昇華ソース2は、グラファイト成長るつぼ4の底に載置され、そして、SiC種(seed)6は、容器の頂部8に取り付けられる。この負荷された容器4は、その技術分野で知られた方法により成長温度にまで加熱され、それは、一般に2000℃から2400℃の間であり、温度勾配が昇華ソース2とSiC種6との間に形成され、ここで、昇華ソース2の温度はSiC種6のそれよりも高く設定される。成長温度において、昇華ソース2は昇華し、成長コンテナ4の内側を、シリコンおよび炭素を運搬する揮発性の分子種を有する蒸気10によって満たす。温度勾配によって推進された、これらの種は、昇華ソース2からSiC種6へ向かって蒸気相を通って拡散する。SiC種6の温度が低下すると、過飽和状態が作り出され、蒸気10のSiC種6上での凝縮、およびSiC種6上でのSiC単結晶ブール(boule)12の成長を引き起こす。
昇華時の高温においては、SiC単結晶ブール12は、比較的低い熱伝導性を有する。それゆえ、SiC単結晶ブール12の成長は、成長るつぼ4からの熱損失を妨げ、SiC単結晶ブール12を横切る温度勾配を作り出す。この温度勾配は、SiC単結晶ブール12内においてバルクひずみの要因となる。さらに、成長が進むにつれ、SiC単結晶ブール12の厚みの増加が、SiC単結晶ブール12内の温度勾配を減少させる要因となる。その結果、SiC単結晶ブール12の最後の成長部分(last-to-grow portions)は、最初の成長部分と比較して、SiC単結晶ブール12のバルク内に、異なるひずみ分布を有するものとなる。
従来のSiC昇華成長においては、成長パラメータは、通常一定に保たれていた。それゆえ、成長速度は、成長の初めにおいて最も早く、その後、徐々に減少していく。成長に関連したひずみが成長速度によって影響をうけることは、一般に知られていることである。したがって、成長速度の減少は、SiC単結晶ブール12におけるひずみの不均一性に作用するはずである。上記のような要因の全ての結果として、ゆがんだウエハが得られることとなるSiC単結晶ブール12となるのである。
ボダコフら(Vodakov et al)の米国特許6508880号では、発明者は、特定の結晶成長構造に対し、SIC成長セルの熱分析を実施した。実施された計算は、成長するSiC結晶中のひずみ分布の不均一な性質を示しているが、スライスされたウエハにおけるゆがみの問題には取り組んでいない。結晶中の空間ひずみの不均一性を減らすための如何なる用意もなされていない。
沢田(Sawada)による米国特許5725658号は、ブールに対して成長後の特定の熱処理を介することで、HI-V半導体ウエハ中のひずみを低減するための方法を開示する。この処理は、相互依存する加熱および冷却の速度で一連の加熱と冷却のサイクルを行うものである。そのような熱サイクルの結果として、空間的により均一なひずみ分布を導くような、強い一時的な熱勾配がブールバルク中に生じる。しかしながら、炭化ケイ素へそのような処理を適用することは、二つの理由から、不十分なものである。第一に、SiCの熱伝導性は、GaAs又はInPのそれよりも数倍高く、それゆえ、上述のような熱サイクルに用いられるSiC中で作り出される熱勾配は、より低いこと。第二に、前記技術は、インゴッド(またはブール)に十分な長さ(例えば、100mm)を必要とすること。特に、炭化ケイ素結晶は、より短い(例えば、10〜20mm)ものである。
高橋ら(Takahashi et al.)による米国特許5441011号は、種(シード)と種(シード)ホルダーとの間の界面において出現する欠陥の伝播を減らすことによって高品質のSiC結晶を得ることを目的として、成長の実行中を通して温度を変化させることを含む、炭化ケイ素の成長の方法を開示する。これを達成するために、高い初期成長温度(および高い初期成長速度)が採用され、その後は徐々に温度低下するようにされる。ひずみの観点では、この発明はひずみ分布をさらに不均一とするものであり、ウエハのゆがみを悪化させるものである。
ワングら(Wang et al.)による米国特許6780243号は、成長の初期段階で出現する結晶欠陥の減少を目的とするSiC成長方法を開示する。この特許は、初期段階の非常にゆっくりとした成長と、それに続いて、増加された成長速度へと導く成長チャンバー圧力の段階的な減少とを組み入れたような、成長プロセスを示している。ほぼ全ての成長の進行を通して、温度および圧力は一定に保たれる。しかしながら、この方法の実施は、成長する結晶中のひずみ分布の不均一性を減少させることとはならない。
開示することは、SiC単結晶を製造する方法である。該方法は、
(a)SiC単結晶の成長の初期部分が、SiC単結晶の成長の後期部分よりも低温であるように、SiC単結晶を温度勾配の存在下で種結晶上にSiC単結晶を成長させる物理的蒸気移動(PVT)工程と、
(b)SiC単結晶の後期の成長部分がSiC単結晶の初期の成長部分よりも低温であるように、前記SiC単結晶を焼きなま工程、とを含む。
工程(a)は、1900℃から2450℃の間の温度下、1から200torrの間の圧力下、不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を成長させることを含むことができる。該不活性ガスは、アルゴンと窒素の混合物を含む。
工程(a)は、(1)1900℃から2450℃の間の温度T1および1から200torrの間の圧力P1でSiC単結晶を成長させるPVT工程;および(2)(1)のステップに続き、T1よりも高い温度T2、且つP1よりも低い圧力P2の下でSiC単結晶を成長させるPVT工程を含み得る。
T2は、T1より10℃から100℃高くし得る。P2は、P1よりも10%から60%低くし得る。
工程(b)は、2100℃から2550℃の間の温度下、300から600torrの間の圧力下、不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を焼きなましすることを含むことができる。該不活性ガスは、アルゴン、又はヘリウム、又はアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素で構成することができる。
前記SiC単結晶の初期の成長部分は、SiC種結晶の上に成長させ得る。前記SiC単結晶の後期の成長部分は、前記SiC単結晶の初期の成長部分とは反対に、SiC単結晶の終端又は側部に配されることができる。
工程(a)の温度勾配および工程(b)の逆の温度勾配は、前記SiC単結晶にわたって、実質的に、同じ温度範囲を有し得る。該温度範囲は、10℃から50℃の間とすることができる。
さらなる開示は、SiC単結晶の製造の方法である。該方法は、:(a)SiCソース材料がるつぼの底部に備えられ、SiC種結晶がるつぼの頂部に備えられる成長るつぼを提供する工程と;(b)SiCソース材料を第一に昇華温度にし、SiC種結晶を第二にそれより低い温度にするような温度勾配が形成され、該温度勾配が、SiCソース材料から蒸気が生成してSiC種結晶上で凝縮してSiC単結晶を形成し、SiC単結晶の成長の際、該温度勾配が、SiC単結晶の初期の成長部分を、SiC単結晶の後期の成長部分よりも低い温度とするように、前記成長るつぼを加熱する工程と;(c)工程(b)に続き、SiC単結晶の初期の成長部分が、SiC単結晶の後期の成長部分よりも高い温度下となるように、SiC単結晶がSiC単結晶を焼きなますために好ましい温度を有する逆の温度勾配に晒す工程とを備える。
前記温度勾配は、1900℃から2450℃、及びより好ましくは、2000℃から2400℃の間の温度を含むことができる。前記逆の温度勾配は、2100℃から2550℃、及びより好ましくは2250℃から2450℃の間の温度を含むことができる。
工程(b)は、1から200torrの間の圧力下、第一の不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を前記温度勾配に晒すことを含むことができる。工程(c)は、300から600torrの間の圧力下、第二の不活性ガスの存在下で、前記SiC単結晶を前記逆の温度勾配に晒すことを含むことができる。
前記第一の不活性ガスは、アルゴン、又はヘリウム、またはアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素で構成することができる。前記第二の不活性ガスは、アルゴン、又はヘリウム、又はアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素で構成することができる。
前記SiC単結晶の初期の成長部分は、SiC種結晶の上に成長させることができる。前記SiC単結晶の後期の成長部分は、前記SiC単結晶の初期の成長部分とは反対に、SiC単結晶の終端又は側部に配されることができる。
工程(b)の温度勾配および工程(c)の逆の温度勾配は、前記SiC単結晶の初期の成長部分と後期の成長部分とで、実質的に、同じ温度差を有し得る。該温度差は、10℃から50℃の間とすることができる。
最後に、開示は、(a)SiC単結晶が成長する際に、温度勾配によって、SiC単結晶の初期の成長部分がSiC単結晶の後期の成長部分よりも低温となるような、T1の最大温度又は最小温度を有する温度勾配の存在下で第一の時間に種結晶上にSiC単結晶を成長させる物理的蒸気移動(PVT)工程と;(b)工程(a)にづづき、前記T1よりも高い温度T2の最大温度又は最小温度を変化させ、且つ、温度T2で温度勾配の最大温度又は最小温度で第二の時間に種結晶上にSiC単結晶を成長させるPVT工程、とを含む。
前記方法は、さらに、(c)SiC単結晶の後期の成長部分がSiC単結晶の初期の成長部分よりも低温であるように、前記SiC単結晶を逆の温度勾配中で焼きなます工程、を含んでもよい。
図1は、物理的蒸気輸送(PVT)成長システムの一般的な概念図である。
図2は、その方法でSiC結晶を成長させるPVTのためのPVT成長システムである。
図3は、図2に示された前記成長システムにおいて、その方法でSiC単結晶がPVT成長する際に起こる圧力および温度対時間のグラフである。
図4は、図2の成長システムのように、PVT成長したSiC単結晶ブールの焼きなましのためのシステムである。
本発明は、添付された図面を参照しながら説明され、参照番号は要素と対応している。
SiC単結晶ブール12の成長と関連した空間的なひずみの均一な分布が、SiCウエハのゆがみを小さくするために有用であると信じられている。 このことを達成するために、二つの部分からなる成長プロセスが提案された。第一部は、制御されたやり方で成長が実行される際に、一つ又はそれ以上の成長パラメータが変化されるような成長プロセスである。これらの一つ又はそれ以上の成長パラメータは、制限されるものではなく、温度、圧力、温度勾配およびその成長を包囲したガスの成分を含むものである。そのような変化の一つの目的は、成長の際に、その成長速度を一定又は僅かに増加するように保持することである。
第二部は、成長の後に、SiC単結晶ブール12を焼きなましする工程である。前記焼きなましの条件は、SiC単結晶ブール12を横切る温度勾配がSiC単結晶ブール12が成長する際と比較して反対方向を有するようなものである。そのような焼きなましプロセスの利点には、(i)SiC単結晶ブール12の中のひずみの程度を減少させ、(ii)SiC単結晶ブール12の中のひずみ分布の空間的な不均一性を減少させることが含まれる。
これら二つの部分は、別々に、又は結合させて用いることができる。
図2は、例示的に、該プロセスの第一部の限定されない実施形態を示している。図2において、例えば、好ましくは多結晶のSiC顆粒の形態である昇華ソース2を備えた黒鉛成長るつぼ4、およびSiC種6が、ガス漏れのない結晶成長チャンバー13の内側に載置される。チャンバー13は、その後、空気を抜かれ、アルゴン、又はヘリウム、又はアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素から構成された不活性ガス14で、好ましい圧力P1まで埋め戻される。不活性ガス14の流れは、その内部がその好ましい圧力P1に維持される間、チャンバー13内に生じさせられる。黒鉛成長るつぼ4の多孔質な性質のために、不活性ガス14は成長るつぼ13の内部へと導びかれ、その圧力は、成長るつぼ4内にほぼ瞬時に現れる。これに続き、成長るつぼ4は、限定されるわけではないが、誘電コイル又は抵抗加熱器のような好ましい加熱手段16を介して、好ましい成長温度T1まで加熱され、るつぼ4内に好ましい温度勾配が形成され、ここで昇華ソース2はSiC種6よりも高温となる。温度T1および温度T2(後述する)は、高温測定や熱成形のような、SiC成長技術において一般的に知られた手段を用いて測定され、また算出されることができる。これらの温度において、昇華ソース2は昇華し、成長るつぼ4の内側がSi-およびC-を運ぶ蒸気10で満たされる。温度勾配によって推進され、蒸気10はSiC種6へと運ばれ、その上で凝縮してSiC単結晶ブール12を形成する。
図3を参照しつつ図2の参照を続けると、該プロセスの第一部において、適切な成長条件、即ち、T1の温度およびチャンバー13内の圧力である圧力P1下で成長るつぼ4を備えたような条件が確立された後、成長るつぼ4は、加熱手段16への電力が一定に保たれながら、徐々に減少される。T1は、好ましくは、1900℃と2450℃との間、より好ましくは、2000℃と2350℃との間である。P1は、好ましくは1と100torrの間、より好ましくは5と40torrの間である。好ましくは、チャンバー13内の圧力減少速度は、時間当たり0.01torrから1torrの間である。より好ましくは、圧力減少速度は、時間当たり0.01torrから0.1torrの間である。圧力が減少するにつれ、加熱手段16への同じ電力が、成長るつぼ4の昇華ソース2およびSiC単結晶ブール12の領域をより高い温度へと導く。減少した圧力と増加した温度の双方が、SiC単結晶ブール12の成長速度を増加させることの要因となる。成長プロセスの最後では、温度はT2で、圧力はP2である。望ましくは、T2は、T1よりも10℃から100℃高く、P2は、P1よりも10%から60%低い。これに続き、成長チャンバー13内の圧力が増加され、且つそれによって、成長るつぼ4が500torrとなり、そして加熱手段16の電力がゼロへと減少されることで、成長の実施は終結する。
それに加え又はそれに代えて、成長るつぼ4内の温度は、加熱手段16への電力供給を徐々に変化させることにより、圧力とは独立して制御されてもよい。圧力および/又は温度の変化速度は、望ましくは、均一なひずみ分布を作り出し、それによってSiC単結晶ブール12から切断されたウエハ中には最小のゆがみが形成されるように、最適化される。ガス混合物10の圧力および加熱手段16への電力に加え、限定されるものではないが、加熱手段16の位置、つまり、るつぼ4内の望ましい温度勾配の位置、および、不活性ガス14の組成のような、他の成長プロセスパラメータもまた、変化されるようにし得る。黒鉛成長るつぼ4の内側の温度勾配に関しては、そのような温度勾配は、るつぼ4の底部から頂部まで均一である必要はない。例えば、るつぼ4の頂部近傍では、該温度勾配は、るつぼ4の底部近傍よりも大きく(又は小さく)てもよい。このようにして、加熱手段16の適切な設計および配置によって、るつぼ4内の全体的な温度勾配が制御されうるのみでなく、るつぼ4内の望ましい温度勾配の配置もまた、制御されうる。
図4を参照し且つ図1〜3の参照を続けると、PVTによるSiC結晶成長の技術に詳しい誰しもがよく知っているように、SiC単結晶ブール12の成長の過程では、SiC単結晶ブール12は、昇華ソース2よりも低温の状態とされる。さらに、SiC単結晶ブール12の初期の成長部分(すなわち、SiC種6に近いSiC単結晶ブール12の部分)は、SiC単結晶ブール12の最後の成長部分よりも低温とされる。SiC単結晶ブール12の最後の成長部分は、成長界面とも称される。成長したSiC単結晶ブール12において、最後の成長部分はドーム形状の端部24を有している。
前記プロセスの第二部は、SiC単結晶ブール12の成長後の熱による焼きなましで構成され、温度勾配は、SiC単結晶ブール12の成長の際に存在する温度勾配に対して、逆方向である。本質的には、SiC単結晶ブール12の早期の成長部分は、最後又は後の成長部分よりも高温に加熱される。
図4に示されているように、成長したSiC単結晶ブール12は、ガス漏れのない、熱的焼きなましチャンバー13’(例えば、結晶成長チャンバー13のような)の中に載置された黒鉛成長るつぼ4’(例えば、黒鉛成長るつぼ4のような)の中に位置するようにされ得る。成長るつぼ4’は、特に限定されるわけではないが、黒鉛スペーサ22、シールド、およびSiCソース材料のような、他の部材を含めることができる。焼きなましチャンバー13’は、その後、排気され、望ましくは300から600torrの圧力となるまで不活性ガス14’(例えば、不活性ガス14のような)で埋め戻され、SiC単結晶ブール12は、その後、焼きなまし温度、望ましくは前記成長温度と匹敵するか又はそれより高い温度にまで(例えば、加熱手段16を介して)加熱される。望ましくは、前記焼きなまし温度は、2100℃から2550℃の間、及びより望ましくは2250℃から2450℃の間である。
焼きなましの際の、SiC単結晶ブール12を横切る前記温度勾配は、結晶成長の際のそれと比較して、逆の方向である。つまり、SiC単結晶ブール12のSiC種端部での温度は、SiC単結晶ブール12のドーム状端部24(又は、最後の成長部分)のそれよりも、高い。望ましくは、SiC単結晶ブール12の二つの端部の間の温度差は、成長の際のそれと類似したものとする。望ましくは、この温度差は、10℃から50℃の間である。熱的焼きなましは、望ましくは1から50時間、および、より好ましくは8から24時間実施される。例tとして、必要とされる焼きなまし温度勾配は、成長したSiC単結晶ブール12をチャンバー13’に、それた成長した方向とは逆の方向に裁置することによって達成され得る。図4に示したように、成長したSiC単結晶ブール12は、最後の成長部分が上方に面し、一方SiC種端部6が下方に向くように黒鉛の台座(スペーサ)22上に裁置される。図4は、ただ一つのSiC単結晶ブール12のみを示すが、複数の結晶12がこの方法により同時に焼きなましされることもできる。
本発明の第二部の他の具体例では、前記成長したSiC単結晶ブール12は、SiC単結晶ブール12の成長が完了した後すぐに、成長チャンバー13内のそのままの位置で焼きなましされる。この実施形態では、一旦SiC単結晶ブール12の成長が完了すると、成長チャンバー13内の不活性ガスの圧力を、好ましくは400から600torrの間の圧力へと増加させることによって、蒸気10の輸送はゼロまで減少される。これに続いて、加熱手段16が成長チャンバー13内の温度勾配の方向を逆転するように制御され、それゆえ、成長したSiC単結晶ブール12では、SiC単結晶ブール12の成長の際とは反対の方向に、温度勾配が形成される。例えば、加熱手段16がRFコイルである場合には、成長したSiC単結晶ブール12における温度勾配の方向を変えるべく、該コイルの位置は成長るつぼ13に対して相対的に調節され得るようにされる。それに加えて又はそれに代えて、加熱手段16が複数の独立して制御されるヒーター又はRFコイルを備えている場合には、成長するSiC単結晶ブール12のために用いられた温度勾配の方向と逆の温度勾配に、SiC単結晶ブール12が晒されるように、各ヒーター又はコイルへの電力入力が調節され得るようにされる。
前述したようなSiC単結晶ブール12の第一の成長プロセスを適用することは、連続的に減少する圧力下で且つ同時に連続的に増加する温度下で成長したSiC単結晶ブール12が、温度および圧力が一定に保たれた従来の成長プロセスで製造されたウエハと比較して、ゆがみの少ないSiC単結晶ウエハを生じさせることを示す。上述されたような逆の温度勾配を用いて焼きなましされたSiC単結晶ブール12もまた、ゆがみの少ないSiC単結晶ウエハを生じさせる。
本発明が以下の特徴を含むことは明らかである。
1.昇華によるSiC単結晶ブールの成長、その成長において、該SiC単結晶ブール内における減少されたひずみ勾配を達成するために、該成長の期間を通して、成長の条件が連続的に変化される。
2.SiC単結晶ブール成長後の焼きなまし、そこでは、温度勾配が成長の際と比較して反対の(逆の)方向となるように制御され、すなわち、SiC単結晶ブールの初期の成長部分は、最後の又は後期の成長部分よりも高い温度で処理される。
3.#1、又は#2、又は#1と#2の両方のプロセスを用いて製造されたSiC単結晶ブールからスライスされた、湾曲およびゆがみの少ないSiC単結晶ウエハ。
4.#1のプロセスによって成長したSiC単結晶、ここで、成長条件は、一定の成長速度が達成されるように成長期間を通して連続的に変化されるように制御される。
5.#1のプロセスによって成長したSiC単結晶、ここで、成長条件は、徐々に増加する成長速度が達成されるように成長期間を通して連続的に変化されるように制御される。
6.#1のプロセスによって成長したSiC単結晶、ここで、成長チャンバーの温度は、成長の際に、他のパラメータが一定に保たれる間、連続的に増加するように制御される。
7.#1のプロセスによって成長したSiC単結晶、ここで、該SiC単結晶ブールが成長する不活性ガス雰囲気の圧力は、成長の際に、他の成長パラメータが一定に保たれる間、連続的に増加するように制御される。
8.#1のプロセスによって成長したSiC単結晶、ここで、成長の際に、温度増加と圧力減少とは、同時に起こる。
9.成長の後、#2のプロセスによって焼きなましされたSiC単結晶、ここで、SiC単結晶は、望ましくは、2100℃から2550℃の間、及びより望ましくは2250℃から2450℃の間の平均温度に保持される。
10.成長の後、#2のプロセスによって焼きなましされたSiC単結晶、ここで、SiC単結晶のSiC種側端部は、SiC単結晶ブールの最後の成長末端よりも高い温度に加熱され、その温度差は、好ましくは10℃から50℃の間である。
上述されたようなSiC単結晶ブールの製造のためのプロセスは、湾曲とゆがみの低減されたSiC単結晶ウエハへと導くものであり、極めて高品質なSiC単結晶ウエハ、特に、パワースイッチング半導体装置のために用いられる4Hn−形SiC単結晶ウエハの収率を大幅に増加させることが予測されるものである。
実施例1:第一および第二の4HSiC単結晶ブール12が、12torrの全初期圧力下のアルゴンおよび窒素の雰囲気中で上述したような方法で第一および第二の成長の実施によって各々成長させられた。該SiC種6および昇華ソース2の温度は、それぞれ、2070℃および2130℃であった。成長の間、それぞれの実施のための該成長チャンバー4内の全圧力は、徐々に減少した。第一および第二の実施の最後には、成長チャンバー4内の圧力は、それぞれ、4torrおよび6torrであった。
成長したSiC単結晶ブールは、直径3インチの直径に研磨され、標準的な加工プロセスが用いられたマルチワイヤソーでスライスされた。前記第一のSiC単結晶ブールから摘出された、スライスされたウエハの平均ゆがみは31.2μmであり、前記第二のSiC単結晶ブールから摘出された、スライスされたウエハの平均ゆがみは28.3μmであり、従来法で成長したSiC単結晶ブールからスライスされたウエハにおいて一般的とされる値よりも約25%少ないものであった。
上述した成長プロセスは、物質の固有抵抗、欠陥密度、およびX線質のような、SiC単結晶ブールから取り出したウエハの品質における他の結晶性状に否定的な影響を及ぼすものではない。
第三のSiC単結晶ブールが、第一及び第二のSiC単結晶ブールと同じ方法で成長させられ、該第三のSiC単結晶ブールの成長の際と比較して、上述のような逆の温度勾配が用いられた成長後の熱的焼きなましに適用された。スライスによって、該第三のSiC単結晶ブールより、22.7μmの平均ゆがみを有するSiC単結晶ウエハが得られた。研磨の後、平均ゆがみ及び平均湾曲は、それぞれ15.0μmおよび6.2μmであった。これらの値は、従来法で製造されたSiC単結晶ブールから取り出された3インチの4H SiC単結晶ウエハにおいて一般的とされる値よりも50%から70%低い。
本発明は、好ましい実施形態を参照しつつ説明された。上述のような詳細な説明を読み、そして理解することで、他の者は、自明な変更および代用を生じさせるであろう。本発明は、添付されたクレームまたはその均等物の範囲であるかぎり、そのような変更や代用を全て含んでいるものと解釈されることを意図するものである。

Claims (20)

  1. (a)温度勾配の存在下でSiC単結晶を種結晶上に成長させる物理的蒸気輸送(PVT)工程であって、SiC単結晶の初期の成長部分が、SiC単結晶の後期の成長部分よりも低温下であるような工程と、
    (b)該SiC単結晶を逆の温度勾配の存在下で焼きなます工程であって、該SiC単結晶の後期の成長部分が、SiC単結晶の初期の成長部分よりも低温下であるような工程と
    を備えたことを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
  2. 工程(a)が、1900℃から2450℃の間の温度下、1から200torrの間の圧力下、不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を成長させることを含む請求項1記載の方法。
  3. 前記不活性ガスが、アルゴン、又はヘリウム、またはアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素を備える、請求項2記載の方法。
  4. 工程(a)が、(1)1900℃から2450℃の間の温度T1および1から200torrの間の圧力P1でSiC単結晶を成長させるPVT工程、および(2)(1)のステップに続き、T1よりも高い温度T2、且つP1よりも低い圧力P2の下でSiC単結晶を成長させるPVT工程を含む請求項1記載の方法。
  5. T2が、T1よりも10℃から100℃高く、P2が、P1よりも10%から60%低い、請求項4記載の方法。
  6. 工程(b)が、2100℃から2550℃の間の温度下、300から600torrの間の圧力下、不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を焼きなましすることを含む、請求項1記載の方法。
  7. 前記不活性ガスが、アルゴン、又はヘリウム、またはアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素を備える、請求項6記載の方法。
  8. 前記SiC単結晶の初期の成長部分がSiC種結晶上に成長し、前記SiC単結晶の後期の成長部分が、前記SiC単結晶の初期の成長部分とは反対に、SiC単結晶の終端又は側部に配されたものである、請求項1記載の方法。
  9. 工程(a)の前記温度勾配及び工程(b)の逆の温度勾配が、前記SiC単結晶に対して、実質的に同じ温度差を有する、請求項1記載の方法。
  10. 前記温度差が、10℃から50℃の間である請求項9記載の方法。
  11. (a)SiCソース材料がるつぼの底部に備えられ、SiC種結晶がるつぼの頂部に備えられた成長るつぼを提供する工程と;
    (b)SiCソース材料を第一に昇華温度にし、SiC種結晶を第二にそれより低い温度にするような温度勾配が形成され、
    該温度勾配が、SiCソース材料から蒸気が生成してSiC種結晶上で凝縮してSiC単結晶を形成し、
    SiC単結晶の成長の際、該温度勾配が、SiC単結晶の初期の成長部分を、SiC単結晶の後期の成長部分よりも低い温度とするように、前記成長るつぼを加熱する工程と、
    (c)工程(b)に続き、SiC単結晶の初期の成長部分が、SiC単結晶の後期の成長部分よりも高い温度下となるように、SiC単結晶がSiC単結晶を焼きなますために好ましい温度を有する逆の温度勾配に晒す工程と
    を備えたことを特徴とするSiC単結晶の製造方法
  12. 前記温度勾配が1900℃と2450℃との間の温度を含み、前記逆の温度勾配が2100℃と2550℃との間の温度を含む、請求項11記載の方法。
  13. 前記温度勾配が、2000℃と2400℃の間の温度を含み、前記逆の温度勾配が2250℃と2450℃との間の温度を含む、請求項12記載の方法。
  14. 工程(b)が、1と200torrの間の圧力下、第一の不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を前記温度勾配に晒す工程を含み、工程(c)が、300と600torrの間の圧力下、第二の不活性ガスの存在下で、SiC単結晶を前記逆の温度勾配に晒す工程を含む、請求項11記載の方法。
  15. 前記第一不活性ガスが、アルゴン、又はヘリウム、またはアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素を備える、前記第二不活性ガスが、アルゴン、又はヘリウム、またはアルゴン+窒素、又はヘリウム+窒素を備える、請求項14記載の方法。
  16. 前記SiC単結晶の初期の成長部分がSiC種結晶上に成長し、前記SiC単結晶の後期の成長部分が、前記SiC単結晶の初期の成長部分とは反対に、SiC単結晶の終端又は側部に配されたものである、請求項11記載の方法。
  17. 工程(b)の前記温度勾配及び工程(c)の逆の温度勾配が、前記SiC単結晶に対して、実質的に同じ温度差を有する、請求項11記載の方法。
  18. 前記温度差が、10℃から50℃の間である請求項17記載の方法。
  19. (a)SiC単結晶が成長する際に、温度勾配によって、SiC単結晶の成長の初期部分がSiC単結晶の成長の後期部分よりも低温となるような、T1の最大温度又は最小温度を有する温度勾配の存在下で第一の時間に種結晶上にSiC単結晶を成長させる物理的蒸気移動(PVT)工程と;
    (b)、工程(a)にづづき、前記T1よりも高い温度T2の最大温度又は最小温度を変化させ、そして、温度T2で温度勾配の最大温度又は最小温度で第二の時間に種結晶上にSiC単結晶を成長させるPVT工程とを含む、SiC単結晶の製造方法。
  20. さらに、(c)SiC単結晶の成長の後期部分がSiC単結晶の成長の初期部分よりも低温であるように、前記SiC単結晶を逆の温度勾配中で焼きなます工程を含む、請求項19記載の方法。
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