JP2010513798A - 車両用自動変速機の油圧制御装置および方法 - Google Patents

車両用自動変速機の油圧制御装置および方法 Download PDF

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Abstract

第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用されるブレーキ(B2)を含む車両用自動変速機(14)の油圧制御装置において、同時作業によって1速後進兼用係合要素を係合させることが可能な、第1ソレノイド弁(SL4)、第2ソレノイド弁(SLU)と、第2ソレノイド弁(SLU)からの信号圧(PSLU)に基づいて開閉されるコントロール弁(128)と、シフトレバー(72)がニュートラルへ操作されているとき、上記2個のソレノイド弁(SL4)および(SLU)を作動状態とすることによりブレーキ(B2)を係合させるNポジション時係合制御装置(146)とを、設ける。これにより、シフトレバー(72)がNポジションからRポジションへ操作されたときのショックの発生を防止する。
【選択図】図6

Description

本発明は車両用自動変速機の油圧制御装置および方法に係り、特に、ギヤがニュートラルポジションから後進ポジションへ操作された時に発生する変速ショックを回避する技術に関するものである。
第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用される1速後進兼用係合要素を含む複数の係合要素を選択的に係合させることにより変速比が異なる複数のギヤ段を成立させる車両用自動変速機が特開2005−273879号公報に記載されている。この自動変速機では、1速後進兼用係合要素は、シフト操作装置が後進ポジション(Rポジション)へ操作されたときにマニアル弁から出力される後進レンジ圧( Rレンジ圧)を元圧としており、シフト操作装置がニュートラルポジション(Nポジション)へ操作されたときには解放されるようになっている。
特開2005−273879号公報
ところで、上記油圧制御装置では、車両の停止中において、シフト操作装置がNポジションからRポジションへシフト操作されたときには、Rレンジ圧が何らの調圧制御や流量制御されることなく直接的に前記1速後進兼用係合要素へ供給されることから、その1速後進兼用係合要素の比較的急速な係合によって、それまで連れ回り状態であった自動変速機内のドラム或いはリングギヤ等の比較的回転慣性の大きい回転部材の回転が急停止させられることに起因するショックが発生する。
本発明の目的とするところは、シフト操作装置がNポジションからRポジションへシフト操作されたときにおいて発生するショックを抑制できる車両用自動変速機の油圧制御装置および方法を提供することにある。
本発明の第1観点によると、第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用される1速後進兼用係合要素を含む複数の係合要素を選択的に作動させることにより、複数の変速段を達成する自動変速機において、シフト操作装置が後進ギヤ段ポジションに操作されると前記1速後進兼用係合要素を係合させる油圧制御装置であって、同時作動によって前記1速後進兼用係合要素を係合する2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁と、前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁の作動状態を許容することにより前記1速後進兼用係合要素を係合可能にするNポジション時係合制御部とを、含む自動変速機の油圧制御装置が提供される。
このような車両用自動変速機の油圧制御装置によれば、Nポジション時係合制御部により、シフト操作装置がNポジションへ操作されているときは前記2個のソレノイド弁(第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁)を作動状態とすることで1速後進兼用係合要素が係合させられることから、そのシフト操作装置がNポジションからRポジションへ操作されたときは、1速後進兼用係合要素がすでに係合させられているために残りの第2の係合要素の係合によって後進ギヤ段が達成されるので、シフト操作装置がNポジションからRポジションへ操作されたときのショックの発生が好適に防止される。
しかも、上記2個のソレノイド弁(第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁)の作動によって1速後進兼用係合要素が係合させられることから、それら第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁のどちらかのシングルフェイルが発生しても1速後進兼用係合要素の係合が回避されるので、走行中にシフト操作装置がDポジションからNポジションへ操作されたときの1速後進兼用係合要素の係合( オンフェイル)に起因する自動変速機内の回転部材の過回転が防止される。
ここで、上記態様において、前記Nポジション時係合制御部は、車両停止中に前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジション(Nポジション)へ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を作動状態とすることにより前記1速後進兼用係合要素を係合させてもよい。さらに、車両走行中は、それら2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を非作動状態として前記1速後進兼用係合要素を解放させてもよい。このようにすれば、車両走行中にシフト操作装置がNポジションへ操作されたときのタイアップの発生が回避される。
また、上記態様において、前記1速後進兼用係合要素から流出するドレン油の流量を切り換えるためのドレン流量切換弁が設けられてもよい。このようにすれば、1速後進兼用係合要素から流出するドレン油の流量がドレン流量切換弁によって切り換えられる。R→N制御は、1速後進兼用係合要素および第2の係合要素により達成される後進ギヤ段からNポジションへ切り換えられるときのショックを防止するために第2の係合要素から先にドレンを行った後で1速後進兼用係合要素を遅れてドレンさせる。
また、1速後進兼用係合要素が係合させられるシフト操作装置がNポジションからDポジションへ切り換えられて第2の係合要素が係合させられるときにその1速後進兼用係合要素の係合が残っているとタイアップが発生する可能性がある。R→N制御と、1速後進兼用係合要素のドレンを急速に実行させるN→D制御時と、が両立でき、そのN→D制御により1速後進兼用係合要素のドレン遅れに起因するタイアップが防止される。
また、上記態様において、油圧制御装置は、前記第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁のうちの一方から一速後進兼用係合要素へ出力される出力圧を、複数の係合要素の前記1速後進兼用係合要素と第2の係合要素とのいずれかに供給する切換弁が、設けられてもよい。このようにすれば、出力圧が、前記1速後進兼用係合要素と第2の係合要素との両方へ供給されることが解消されるので、それら1速後進兼用係合要素と第2の係合要素との同時係合による不適切な変速段の形成が防止される。
また、上記態様において、前記切換弁は、前記第2の係合要素への制御圧と保持圧との切換を行うものであってもよい。このようにすれば、第2の係合要素の係合圧制御のために別途ソレノイド弁を設ける必要がなくなる。
また、上記態様において、前記切換弁は、前記自動変速機の変速段形成時の第2の係合要素への出力圧を遮断するものであってもよい。このようにすれば、たとえば自動変速機の第4速ギヤ段達成時において前記第2の係合要素への油圧供給を遮断するので、フェイルセーフが1本の切換弁で可能となる。
また、上記態様において、前記自動変速機の所定変速段形成時、前記切換弁のドレン経路と前記ドレン流量切換弁のドレン経路とを連通させるドレン連通路をさらに備えてもよい。このようにすれば、たとえば自動変速機の第4速ギヤ段達成時において前記切換弁経由で前記第2の係合要素のドレン経路が確保される利点がある。
また、上記態様において、さらに、前記自動変速機の入力側に設けられたロックアップクラッチ付流体伝動装置と、そのロックアップクラッチを係合および非係合するためのロックアップクラッチ切換弁と、前記シフト操作装置がDギヤ段ポジションへ操作されたときにDレンジ圧を出力するマニアル弁とが備えられてもよい。前記ロックアップクラッチ切換弁は、前記Dレンジ圧に従って切り換えられる。このようにすれば、NポジションからRポジションへのシフト操作時において、ソレノイドドレン遅れによるエンジンストールが回避される。
本発明の第2観点による車両用自動変速機の制御方法は、第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用される1速後進兼用係合要素を含む複数の係合要素を選択的に作動させることにより、複数の変速段を択一的に達成し、シフト操作装置が後進ギヤ段ポジションに操作されると前記1速後進兼用係合要素を係合させる車両用自動変速機の制御方法であって、前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記1速後進兼用係合要素を係合可能にする。
上記第2観点において、前記自動変速機は、同時作動によって前記1速後進兼用係合要素を係合させることが可能な第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁をさらに備えてもよく、前記制御方法は、前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁及び第2ソレノイド弁の作動操作を許容することにより前記1速後進兼用係合要素を係合可能にしてもよい。
上記第2観点において、さらに車両停止中には、前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を作動状態とすることにより前記1速後進兼用係合要素を係合させるが、車両走行中には、該2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を非作動状態として該1速後進兼用係合要素を解放させてもよい。
上記第2観点において、さらに前記制御方法は、第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁のうちの一方から前記1速後進兼用係合要素へ出力される出力圧を、前記1速後進兼用係合要素と第2の係合要素とのいずれかに供給してもよい。
上記第2観点において、さらに前記制御方法は、前記自動変速機の所定変速段形成時、第2の係合要素への出力圧の供給を遮断してもよい。
上記第2観点において、前記自動変速機の入力側にロックアップクラッチ付流体伝動装置と、該ロックアップクラッチを係合および非係合するためのロックアップクラッチ切換弁が設けられてもよく、前記ロックアップクラッチ切換弁は、前記シフト操作装置がDギヤ段ポジションへ操作されたときに出力されるDレンジ圧に従って切り換えられてもよい。
本発明の一例が適用された車両用駆動装置の骨子図である。 図1の自動変速機の各ギヤ段を成立させるためのクラッチおよびブレーキの係合状態および解放状態の組み合わせを説明する図である。 図1の実施例の車両に設けられた電子制御装置の入出力信号を説明するブロック線図である。 図3のシフトレバーのシフトパターンの一例を示す図である。 図3の油圧制御回路の一部の構成を説明する回路図であって、図6と共にその油圧制御回路を説明する回路図である。 図3の油圧制御回路を一部の構成を説明する回路図であって、図5と共にその油圧制御回路を説明する回路図である。 図3の電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 本発明の他の実施例における油圧制御回路の要部を説明する図ある。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両などの横置き型の車両用駆動装置の骨子図であり、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等によって構成されているエンジン10の出力は、ロックアップクラッチ11付のトルクコンバータ12、自動変速機14を経て、差動歯車装置(図示せず)から駆動輪(前輪)へ伝達されるようになっている。上記エンジン10は車両走行用の動力源であり、トルクコンバータ12は流体伝動装置である。
自動変速機14は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置20を主体として構成されている第1変速部22と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置26およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置28を主体として構成されている第2変速部30とを同軸線上に有し、入力軸32の回転を変速して出力歯車34から出力する。
入力軸32は入力部材に相当するもので、本実施例ではトルクコンバータ12のタービン軸であり、出力歯車34は出力部材に相当するもので、差動歯車装置を介して左右の駆動輪を回転駆動する。なお、自動変速機14は中心線に対して略対称的に構成されており、図1では中心線の下半分が省略されている。
上記第1変速部22を構成している第1遊星歯車装置20は、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を備えており、サンギヤS1が入力軸32に連結されて回転駆動されるとともに、リングギヤR1が第3ブレーキB3を介して回転不能にトランスミッションケース(以下、単にケースという)36に固定されることにより、キャリアCA1が中間出力部材として入力軸32に対して減速回転させられて出力する。
また、第2変速部30を構成している第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成されており、具体的には、第3遊星歯車装置28のサンギヤS3によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置26のリングギヤR2および第3遊星歯車装置28のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置26のキャリアCA2および第3遊星歯車装置28のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置26のサンギヤS2によって第4回転要素RM4が構成されている。上記第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、キャリアCA2およびCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2およびR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置26のピニオンギヤが第3遊星歯車装置28の第2ピニオンギヤ(外周側ピニオンギヤ)を兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
上記第1回転要素RM1(サンギヤS3)は第1ブレーキB1によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2ブレーキB2によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第4回転要素RM4(サンギヤS2)は第1クラッチC1を介して選択的に前記入力軸32に連結され、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2クラッチC2を介して選択的に入力軸32に連結される。
さらに、第1回転要素RM1(サンギヤS3)は中間出力部材である前記第1遊星歯車装置20のキャリアCA1に一体的に連結される。第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は前記出力歯車34に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。また、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)とケース36との間には、第2回転要素RM2の正回転(入力軸32と同じ回転方向)を許容しつつ逆回転を阻止する一方向クラッチFが第2ブレーキB2と並列に設けられている。
上記クラッチC1、C2およびブレーキB1、B2、B3(以下、特に区別しない場合は単にクラッチC、ブレーキBという)は、多板式のディスククラッチやバンドブレーキなど油圧アクチュエータによって係合制御される油圧式摩擦係合装置であって、複数の係合要素に相当する。そして、油圧制御回路98(図3参照)のリニヤソレノイド弁SL1〜SL4の励磁、非励磁やマニュアルバルブが切り換えられることにより、図2に示すように係合、解放状態が切り換えられ、シフトレバー72(図3参照)のポジションに応じて前進6段、後進1段の各ギヤ段が成立させられる。
図2の「1st」〜「6th」は前進の第1速ギヤ段〜第6速ギヤ段を意味しており、「R」は後進ギヤ段であり、それ等の変速比(=入力軸回転速度NIN/出力軸回転速度NOUT)は、前記第1遊星歯車装置20、第2遊星歯車装置26、および第3遊星歯車装置28の各ギヤ比ρ1、ρ2、ρ3によって適宜定められる。図2の「○」は完全係合、「△」は調圧による係合、「×」は解放を意味している。第1変速段「1st」を成立させるブレーキB2には並列に一方向クラッチFが設けられているため、発進時(加速時)には必ずしもブレーキB2を係合させる必要は無い。
上記シフトレバー72はシフト操作部材に相当するもので、例えば図4に示すシフトパターンに従って駐車ポジション「P」、後進走行ポジション「R」、ニュートラルポジション「N」、前進走行ポジション「D」、「4」、「3」、「2」、「L」へ操作されるようになっており、「P」および「N」ポジションでは動力伝達を遮断するニュートラルが成立させられるが、「P」ポジション(図示せず)ではメカニカルパーキング機構によって機械的に駆動輪の回転が阻止される。
図3は、図1のエンジン10や自動変速機14などを制御するために車両に設けられた制御系統を説明するブロック線図で、アクセルペダル50の操作量(アクセル開度)Accがアクセル操作量センサ51により検出されるようになっている。アクセルペダル50は、運転者の出力要求量に応じて大きく踏み込み操作されるもので、アクセル操作部材に相当し、アクセル操作量Accは出力要求量に相当する。また、エンジン10の吸気配管には、スロットルアクチュエータ54によって開度θTHが変化させられる電子スロットル弁56が設けられている。
この他、エンジン10の回転速度NEを検出するためのエンジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量Qを検出するための吸入空気量センサ60、吸入空気の温度Tを検出するための吸入空気温度センサ62、上記電子スロットル弁56の全閉状態(アイドル状態)およびその開度θTHを検出するためのアイドルスイッチ付スロットルセンサ64、車速Vに対応する出力歯車34の回転速度(出力軸回転速度に相当)NOUTを検出するための車速センサ66、エンジン10の冷却水温Tを検出するための冷却水温センサ68、フットブレーキ操作の有無を検出するためのブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位置であるセレクト位置PSHを検出するためのレバーポジションセンサ74、タービン回転速度NTを検出するためのタービン回転速度センサ76、油圧制御回路98内の作動油の温度であるAT油温TOILを検出するためのAT油温センサ78、イグニッションスイッチ82などが設けられている。
それらのセンサから、エンジン回転速度NE、吸入空気量Q、吸入空気温度T、スロットル弁開度θTH、車速V(出力軸回転速度NOUT)、エンジン冷却水温T、ブレーキ操作の有無、シフトレバー72のセレクト位置PSH、タービン回転速度NT、AT油温TOIL、イグニッションスイッチ82の操作位置などを表す信号が電子制御装置90に供給されるようになっている。上記タービン回転速度NTは、入力部材である入力軸32の回転速度(入力軸回転速度NIN)と同じである。
油圧制御回路98は、自動変速機14の変速制御に関して図5および図6に示す回路を備えている。図5および図6において、オイルポンプ40から圧送された作動油は、リリーフ型の第1調圧弁100により調圧されることによって第1ライン圧PL1とされる。オイルポンプ40は、例えば前記エンジン10によって回転駆動される機械式ポンプである。第1調圧弁100には、リニヤソレノイド弁SLTから供給される信号圧PSLTに応じて調圧動作するもので、タービントルクT(すなわち自動変速機14の入力トルクTIN)、或いはその代用値であるスロットル弁開度θTHを表す信号圧PSLTがリニヤソレノイド弁SLTから第1調圧弁100へ供給されている。
第1調圧弁100は、その信号圧PSLTに基づき自動変速機14の入力トルクTINに応じて第1ライン圧PL1を調圧する。その第1ライン圧PL1は、第1ライン油路L1を通して、シフトレバー72に連動させられるマニュアルバルブ104およびリニヤソレノイド弁SL4に供給される。そして、シフトレバー72が「D」ポジション等の前進走行ポジションへ操作されているときには、このマニュアルバルブ104からDレンジ圧PDがリニヤソレノイド弁SL1〜SL3へ供給される。リニヤソレノイド弁SL4へは第1ライン圧PL1が供給される。
リニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL3、SL4は、それぞれ前記クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2およびB3に対応して配設されており、電子制御装置90から出力される駆動信号(指示油圧)に従ってリニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL3、SL4の励磁状態が制御されることにより、クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2およびB3の係合油圧PC1、PC2、PB1、PB2、PB3がそれぞれ独立に制御され、これにより第1速ギヤ段「1st」〜第6速ギヤ段「6th」、および後進ギヤ段「Rev」の何れかを成立させることができる。
リニヤソレノイド弁SL1〜SL4は何れも大容量型で、それらの出力油圧PSL1、PSL2、PSL3、PSL4が、そのままクラッチC1、C2、ブレーキB1、B2またはB3に供給され、それ等の係合油圧PC1、PC2、PB1、PB2またはPB3を直接制御する。リニヤソレノイド弁SL1およびSL2にはそれぞれON−OFF型の油圧スイッチSW1、SW2が接続されており、リニヤソレノイド弁SL1およびSL2の出力油圧PSL1、PSL2が所定値以上になるとONになり、油圧出力を表す油圧信号が前記電子制御装置90に供給される。なお、上記クラッチC1、C2、ブレーキB1、B2、B3には、アキュムレータAC1、AC2、AB1、AB2、AB3がそれぞれ接続されている。
第2調圧弁106は、第1調圧弁100から流出させられた作動油を元圧として信号圧PSLTに基づき自動変速機14の入力トルクに応じた第2ライン圧PL2を調圧する。この第2ライン圧PL2は、トルクコンバータ12の元圧として用いられるために、第2ライン油路L2を通して、ロックアップリレー弁108およびロックアップコントロール弁110へ供給される。第3調圧弁112は、第1ライン圧PL1を元圧とし、モジュレータ圧PMを調圧する。
このモジュレータ圧PMは、その元圧の変動に拘わらず一定である。このモジュレータ圧PMは、モジュレータ圧油路LMを通して、リニヤソレノイド弁SLT、リニヤソレノイド弁SLU、電磁切換弁SLに元圧として供給する。
上記ロックアップリレー弁108は、リターンスプリング108sの付勢力に従ってオフ位置へ移動させられるが、電磁切換弁SLがオンであるときにソレノイドリレー弁118から出力されるDレンジ圧PD( SL:on)の作用により発生する推力に従ってオン位置へ移動させられるスプール弁子108aを備え、このスプール弁子108aのオン位置では、第2ライン油圧PL2をトルクコンバータ12の係合側油室12aに供給するとともに解放側油室12bからドレンされる作動油をロックアップリレー弁108を介してロックアップコントロール弁110のドレンポート110dからドレンさせる。
しかしながら、スプール弁子108aオフ位置では、第2ライン油圧PL2をトルクコンバータ12の解放側油室12bに供給するとともに係合側油室12aからドレンされる作動油をロックアップリレー弁108、逆止弁113を介してクーラ115へ流出させる。また、ロックアップクラッチ11を制御しないときにリニヤソレノイド弁SLUを利用するために、上記ロックアップリレー弁108は、スプール弁子108aがオフ位置にあるときに、リニヤソレノイド弁SLUからの油圧信号PSLUをB2コントロール弁128を切り換えるためにそれへ供給する。なお、117はクーラバイパス弁である。
ロックアップコントロール弁110は、リターンスプリング110sの付勢力および係合側油室12a内の圧力PONに基づく推力と、解放側油室12b内の圧力Poffに基づく推力およびリニヤソレノイド弁SLUからの油圧信号PSLUに基づく推力とが平衡する位置に移動させられるスプール弁子110aを備える。
このスプール弁子110aに位置に応じて、ロックアップクラッチ11を係合させる側であるロックアップリレー弁108のオン状態において解放側油室12bからロックアップリレー弁108を介して作動油を流出させるための油路をドレンポート110dと第2ライン油路L2とに択一的に連通させることにより、油圧信号PSLUに応じたスリップ量が維持されるように、上記係合側油室12a内の圧力PONと解放側油室12b内の圧力Poffとの差圧ΔP( =PON−Poff) を調節する。
クラッチコントロール弁114は、リターンスプリング114sと、リターンスプリング114sの付勢力にしたがって常時1乃至4速側に位置させられるが、リニヤソレノイド弁SL2の出力油圧PSL2またはクラッチC2の係合油圧PC2が作用されると5乃至6速側に位置させられるスプール弁子114aを備える。
自動変速機14のギヤ段が第1速乃至第4速である場合には、リニヤソレノイド弁SL1の出力油圧PSL1を選択油圧POUTとしてシーケンスバルブ116へ出力するとともに、第1速乃至第4速時に発生するDレンジ圧PD1−4をシーケンスバルブ116へ出力し、第5速乃至第6速である場合は、クラッチコントロール弁114は、リニヤソレノイド弁SL2の出力油圧PSL2を選択油圧POUTとしてシーケンスバルブ116へ出力とともに、第5速乃至第6速時に発生するDレンジ圧PD5−6をシーケンスバルブ116へ出力する。
シーケンスバルブ116は、リターンスプリング116sと、異常時に前進走行を確保するためのバックアップ用のフェイルセーフバルブであって、リニヤソレノイド弁SLTの出力圧PSLTに基づく推力とモジュレータ圧PMおよび上記選択油圧POUTに基づく推力とが平衡するように移動させられるスプール弁子116aを備える。
図5の1点鎖線より右側に示す位置にスプール弁子116aが位置している正常時には、リニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL4からの出力油圧PSL1、PSL2、PSL4をクラッチC1、C2、ブレーキB3へ向かって通過させる(正常時制御モード)が、図5の1点鎖線より左側に示す位置にスプール弁子116aが位置している異常時には、リニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL4からの出力油圧PSL1、PSL2、PSL4の通過を遮断すると同時に、第1速乃至第4速時に発生するDレンジ圧PD1−4がクラッチC1へ向かって出力されるか或いは第5速乃至第6速時に発生するDレンジ圧PD5−6がクラッチC2へ向かって出力され、さらにDレンジ圧PDがブレーキB3へ向かって出力される(異常時制御モード)。
したがって、第1速ギヤ段「1st」〜第4速ギヤ段「4th」での走行中に、何らかの異常でシーケンスバルブ116が異常側へ切り換えられると、第1クラッチC1および第3ブレーキB3が係合させられることにより、第3速ギヤ段「3rd」が強制的に成立させられる。第5速ギヤ段「5th」および第6速ギヤ段「6th」での走行中に、何らかの異常でシーケンスバルブ116が異常側へ切り換えられると、第2クラッチC2および第3ブレーキB3が係合させられることにより、第5速ギヤ段「5th」が強制的に成立させられる。
ソレノイドリレー弁118は、リターンスプリング118sの付勢力にしたがって常時はオフ位置に位置させられるが、電磁切換弁SLの出力圧PSLが作用されるとオン位置に位置させられるスプール弁子118aを備え、オン位置では出力圧を第1ライン圧PL1とするがオフ位置では出力圧をDレンジ圧PDに切り換えるとともに、その出力圧をクラッチアプライコントロールバルブ120およびB1アプライコントロールバルブ122へ供給する。
上記電磁切換弁SLは、図2に示されるように、シフトレバー72がP、R、Nポジションであるとき、エンジンブレーキ走行時にはオフ状態とされるが、それ以外のときたとえば自動変速機14が第1乃至第6速の前進ギヤ段であるとき、ブレーキB3係合のPポジションであるとき、後進禁止(R禁止)であるときにオン状態とされる。
上記クラッチアプライコントロールバルブ120は、上記ソレノイドリレー弁118の出力圧に基づく上向きの推力と、Dレンジ圧PD、クラッチC1の係合油圧PC1、およびクラッチC2の係合油圧PC2に基づく推力およびリターンスプリング120sの付勢力とを加えた下向きの推力とが作用されるスプール弁子120aを備える。
下向きの推力が上向きの推力よりも大きい場合すなわちシフトレバー72がR、Nポジション又は自動変速機14が第4速である場合は、スプール弁子120aが図5の下側( 1点鎖線の左側)に示す位置とされ、第4速時のDレンジ圧PDがB1アプライコントロールバルブ122およびB2アプライコントロールバルブ124へ出力され、且つシーケンスバルブ116を通過した出力油圧PSL4がB2アプライコントロールバルブ124へ供給され、Rレンジ圧PRがブレーキB3およびB2アプライコントロールバルブ124へ出力される。
しかし、下向きの推力が上向きの推力よりも小さい場合すなわちシフトレバー72が非R、非Nポジションであるか自動変速機14が第4速以外である場合は、スプール弁子120aが図5の上側( 1点鎖線の右側)に示す位置とされ、Dレンジ圧PDがB2アプライコントロールバルブ124へ供給されるとともに、シーケンスバルブ116を通過した出力油圧PSL4が係合油圧PB3としてブレーキB3およびB2アプライコントロールバルブ124へ供給される。
B1アプライコントロールバルブ122は、ソレノイドリレー弁118の出力圧に基づく推力とリターンスプリング122sの付勢力とを加えた上向きの推力と、クラッチアプライコントロールバルブ120から第4速時のDレンジ圧PD、ブレーキB3の係合油圧PB3、およびリニヤソレノイド弁SL3の出力圧PSL3に基づく下向きの推力とが作用される。
上記上向きの推力が下向きの推力よりも大きい場合は正常位置に位置させられるが、上向きの推力を下向きの推力が上まわると異常位置に位置させられるスプール弁子122aを備え、正常位置では、上記リニヤソレノイド弁SL3の出力油圧PSL3をブレーキB1へ通過させるが、異常位置では、リニヤソレノイド弁SL3の出力油圧PSL3の通過を禁止すると同時にブレーキB1をドレンポート122dからドレンさせる。第4速ギヤ段はクラッチC1およびC2の係合によって達成されるのであるが、そのときにブレーキB1が係合させられる状態となると、B1アプライコントロールバルブ122が異常として切り換えられる。
B2アプライコントロールバルブ124は、クラッチアプライコントロールバルブ120からの第4速時のDレンジ圧PDに基づく推力とリターンスプリング124sの付勢力とを加えた上向きの推力と、ブレーキB3の係合油圧PB3、正常時にB1アプライコントロールバルブ122から供給されるブレーキB1の係合油圧PB1、およびリニヤソレノイド弁SL2の出力油圧PSL2に基づく下向きの推力とが作用される。
上記上向きの推力が下向きの推力よりも大きい場合は図の左側位置に位置させられるが、上向きの推力を下向きの推力が上まわると図6の一点鎖線の右側に位置させられるスプール弁子124aを備え、左側位置にあるときは、シフトレバー72がD、Nポジションでは、リニヤソレノイド弁SL4の出力油圧PSL4を係合油圧として連通路126、B2コントロールバルブ128を介してブレーキB2へ向かって出力するとともに、Dポジションでは、そのB2コントロールバルブ128を通して排出されるブレーキB2内の作動油をバイパス油路129、ドレンポート124d、急速排出路130、およびマニアル弁104を介して急速排出させる。しかし、上記右側位置にあるときは、出力油圧PSL4の供給が遮断され、且つブレーキB2内の作動油を絞りとして機能するオリフィス134を通して緩やかにドレンさせる。
B2コントロールバルブ128は、オフ状態のソレノイドリレー弁118を介して供給されるブレーキB2の係合油圧に基づく推力とリターンスプリング128sの付勢力とを加えた上向きの推力と、オフ状態のロックアップクラッチリレー弁108を介して供給されたリニヤソレノイド弁SLUからの油圧信号PSLUに基づく下向きの推力とが作用される。
上記上向きの推力が下向きの推力より大きい場合には第1位置(図6の上側位置)に位置させられ、上向きの推力が下向きの推力より小さい場合には第2位置(図6の下側位置)に位置させられるスプール弁子128aと、Rレンジ圧PRを導く後進ライン油路L4に接続された第1ポート128bと、連通路126に接続された第2ポート128cと、ブレーキB2に接続された出力ポート128dとを備えるB2コントロール弁128と、油圧信号PSLUのオフ状態に応じてスプール弁子128aが上記第1位置に位置させられた場合は、出力ポート128dが第1ポート128bに接続され、油圧信号PSLUのオン状態に応じて第2位置に位置させられた場合は、出力ポート128dが第2ポート128cに接続される。
シフトレバー72がRポジションへ操作されたときにマニアル弁104からRレンジ圧PRが出力されるRレンジポート104aからB2アプライコントロールバルブ124、B2コントロールバルブ128、クラッチアプライコントロールバルブ120などへ、そのRレンジ圧PRを導く後進ライン油路L4が設けられているが、Nポジションへ操作されている場合は、その後進ライン油路L4がブレーキB3のドレン油路としても用いられている。後進ライン油路L4のうち、バイパス油路129との分岐点より下流側、すなわち、B2コントロールバルブ128とB2アプライコントロールバルブ124との間には、並列接続された逆止弁132およびオリフィス134が介そうされている。オリフィス134は前記急速排出路130よりもブレーキB2を緩やかにドレンさせるためのものであり、逆止弁132はRレンジ圧PRの供給に際してオリフィス134の影響を排除するためのものである。
以上のように構成された油圧制御回路98では、ブレーキB2は、1速後進兼用係合要素として機能する。リニヤソレノイド弁SL4から出力された係合油圧PSL4は、シーケンスバルブ116、クラッチアプライコントロール弁120、B2アプライコントロールバルブ124、B2コントロールバルブ128を経由する経路でブレーキB2に供給されており、リニヤソレノイド弁SL4、およびリニヤソレノイド弁SLUからの油圧信号PSLUに基づいて開閉されるB2コントロール弁128が同時に作動することによってブレーキB2が係合するように構成されている。
また、リニヤソレノイド弁SL4からブレーキB2に至る上記経路において、クラッチアプライコントロール弁120が、B2アプライコントロールバルブ124、B2コントロールバルブ128を経由してブレーキB2に至る経路と、ブレーキB3に至る経路とのいずれかを択一的に切り換える切換弁として機能しているので、リニヤソレノイド弁SL4から1速後進兼用係合要素のブレーキB2へ出力される出力圧が、その1速後進兼用係合要素のブレーキB2とブレーキB3(第2の係合要素)へ同時に供給されることが防止されるようになっている。
また、上記油圧制御回路98では、B2アプライコントロール弁124が、そのドレンポート124dを開いてブレーキB2から流出する作動油をバイパス油路129、急速排出路130、後進ライン油路L4,マニアル弁104を経て急速ドレンさせる状態と、そのドレンポート124dを閉じてブレーキB2から流出する作動油をオリフィス134、後進ライン油路L4,マニアル弁104を経て緩やかのドレンさせる状態とを切り換えるドレン流量切換弁として機能するように構成されている。
図3に戻って、電子制御装置90は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン制御や変速制御を実行するようになっており、必要に応じてエンジン制御用、変速制御用に分離して構成される。
この電子制御装置90は、図2に示すように、駆動力変化などの変速ショックが発生したりクラッチCやブレーキBのような摩擦係合装置の摩擦材の耐久性が損なわれたりすることがないように、シフトレバー72に操作位置に応じて、油圧制御回路98のリニヤソレノイド弁SL1〜SL4、SLU、SLT、および電磁切換弁SLの励磁状態、すなわちクラッチCやブレーキBの係合油圧PC1、PC2、PB1、PB2、PB3を連続的に変化させる。
図2から明らかなように、本実施例の自動変速機14は、2つの係合要素の係合によりギヤ段が達成され、クラッチCおよびブレーキBの何れか1つを解放するとともに他の1つを係合させるクラッチツークラッチ変速により、隣接するギヤ段の変速が行われるようになっている。
図7は、上記電子制御装置90の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。エンジン制御装置136は、要求駆動力が得られるようにエンジン10の出力が制御されるとともに、アクセル操作量Accが増加するほどスロットル弁開度θTHが増加するようにスロットルアクチュエータ54により電子スロットル弁56を開閉制御する他、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁92を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ等の点火装置94を制御する。
変速制御装置138は、予め記憶された変速線図(変速マップ)から実際のスロットル弁開度θTHおよび車速Vに基づいて自動変速機14の変速すべきギヤ段を決定し、すなわち現在のギヤ段から変速先のギヤ段への変速判断を実行し、その決定されたギヤ段(指示ギヤ段)への変速作動を開始させる変速出力を出すことにより自動変速機14の変速制御を行う。
また、フェイル処理装置140は、自動変速機14にニュートラル状態となる故障が生じた場合に、油圧スイッチSW1および/またはSW2が正常で、その出力状態により何れのリニヤソレノイド弁SL1〜SL4が故障であるか特定できる時には、その故障したリニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL3、SL4に応じて特定のフェイルセーフ処理を実行する。
また、油圧スイッチSW1および/またはSW2の異常でリニヤソレノイド弁SL1〜SL4の何れが故障であるか特定できない時には、故障判定が為された時の指示ギヤ段に基づいて、故障の可能性があるリニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL3、SL4の絞り込みを行い、そのリニヤソレノイド弁SL1、SL2、SL3、SL4の絞り込みに基づいて特定のフェイルセーフ処理を実行する。
また、上記電子制御装置90は、シフトレバー72がR→N操作されたときに後進ギヤ段が抜かれることに起因するショックを軽減するためにブレーキB3よりもブレーキB2の作動油を緩やかにドレンさせるR→N制御装置142と、シフトレバー72がN→D操作されたときにタイアップを防止するためにブレーキB2を速やかにドレンさせるN→D制御装置144と、Nポジション時係合制御装置146と、シフト操作時制御装置148などを備える。
このNポジション時係合制御装置146は、車両停車中にシフトレバー72がNポジションへ操作されると、リニヤソレノイド弁(第1ソレノイド弁)SL4とリニヤソレノイド弁SLU(第2ソレノイド弁)を同時に作動状態として、SLU(第2ソレノイド弁)からの油圧信号PSLUに基づいて開閉されるB2コントロール弁128を作動状態としてブレーキB2を係合させる。しかし、車両走行中は、車両走行中にシフトレバー72がDポジションからNポジションへ操作されたときのタイアップの発生を回避するために、それら2個のリニヤソレノイド弁SL4およびSLUを非作動状態としてブレーキB2を解放させる。
シフト操作時制御装置148は、シフトレバー72がDポジションからRポジションへ操作された(D→R操作)直後にブレーキB2のストロークによるライン圧PL1の圧力低下及びアキューム制御によるC1解放圧の残圧によりクラッチアプライコントロールバルブ120のスプール弁子120aがリターンスプリング120sが伸びる側へ移動して誤動作することを防止するために、C1圧の作用面積を減らし、ライン圧低許容値を上げることで、上記スプール弁子120aの移動を阻止する。
また、R→N制御とN→D制御とを両立させるために、上記シフト操作時制御装置148は、シフトレバー72がRポジションからNポジションへ操作(R→N操作)されたときのR→N制御時において電磁切換弁SLを一時的にオン状態として、B2アプライコントロールバルブ124のスプール弁子124aを下側に移動させてそのドレンポート124dを閉じることにより、作動油がブレーキB2を緩やかにドレンさせる。シフトレバー72がNポジションからDポジションへ操作(N→D操作)されたときのN→D制御時において、B2アプライコントロールバルブ124のスプール弁子124aを上側に保持してそのドレンポート124dを開くことにより、ブレーキB2を急速ドレンさせる。
また、ロックアップリレー弁108はDレンジ圧PDによってON側へ切り換えられるようになっている。これにより以下の2つが達成できる。1つは、エンジン始動直後のブレーキB3のプリチャージをシフトレバーがPポジション、電磁切換弁SL ONでソレノイドリレー弁118を切り替えることにより行うが、このとき、Dレンジ圧PDが発生しておらずロックアップリレー弁108は作動しないので、トルクコンバータ12に対して何の影響も与えない。
もう1つは、N→R操作時のリニヤソレノイド弁SLUドレン遅れに伴うエンスト回避である。Nポジションではリニヤソレノイド弁SLU ON、N→R操作でリニヤソレノイド弁SLU OFF、電磁切換弁SL ONとなるが、このときリニヤソレノイド弁SLUドレン遅れがあった場合、ロックアップリレー弁108が電磁切換弁SL ONでON側に動く構成になっているとエンストを発生させてしまう。しかし、本実施例では、ロックアップリレー弁108はDレンジ圧PDで切り替えられるので、N→R操作ではロックアップリレー弁108は動かず、エンストを回避できる。
上述のように、本実施例によれば、第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用されるブレーキB2(1速後進兼用係合要素)を含む複数の係合要素を選択的に作動させることにより、複数の変速段を択一的に達成し、シフトレバー( シフト操作装置) 72が後進ギヤ段ポジションに操作されると上記ブレーキB2が係合させられる車両用自動変速機14において、同時作動によってブレーキB2を係合させることが可能な、リニヤソレノイド弁SL4とB2コントロール弁128と、シフトレバー72がニュートラルポジションへ操作されているとき、リニヤソレノイド弁SL4およびSLUを作動状態とすることによりブレーキB2を係合させるNポジション時係合制御装置146とが、設けられている。
このため、シフトレバー72がNポジションへ操作されていると2個のリニヤソレノイド弁SL4およびSLUを作動状態とすることでブレーキB2が係合させられることから、そのシフトレバー72がNポジションからRポジションへ操作されたときは、ブレーキB2がすでに係合させられているために残りの第2の係合要素(ブレーキB3)の係合によって後進ギヤ段が達成されるので、シフトレバー72がNポジションからRポジションへ操作されたときのショックの発生が適切な方法で防止可能とされる。
しかも、上記2つのリニヤソレノイド弁SL4およびSLUの作動によって1速後進兼用のブレーキB2が係合させられることから、それらリニヤソレノイド弁SL4およびSLUのどちらかに関連するシングルフェイルが発生してもブレーキB2の係合が回避されるので、走行中にシフトレバー72がDポジションからNポジションへ操作されたときのブレーキB2の係合( オンフェイル)に起因する自動変速機14内の回転部材( 特にラビニヨを構成する遊星歯車装置26および28のサンギヤ等) の過回転が適切な方法で防止可能とされる。
また、本実施例によれば、Nポジション時係合制御装置146は、車両停止中にシフトレバー( シフト操作装置) 72がNポジションへ操作されているとき、前記2個のリニヤソレノイド弁SL4およびSLUを作動状態とすることにより1速後進兼用のブレーキB2を係合させるが、車両走行中は、それら2個のリニヤソレノイド弁SL4およびSLUを非作動状態としてブレーキB2を解放させるので、車両走行中にシフトレバー72がNポジションへ操作されたときのタイアップの発生が回避可能とされる。
また、本実施例によれば、1速後進兼用係合要素のブレーキB2から流出するドレン油の流量を切り換えるためのB2アプライコントロール弁( ドレン流量切換弁) 124が設けられているので、ブレーキB2の解放時にそれから流出するドレン油の流量が電磁切換弁SLから出力される信号圧PSLに従ってB2アプライコントロール弁124によって切り換えられる。
たとえば、1速後進兼用のブレーキB2およびブレーキB3により達成される後進ギヤ段からNポジションへ切り換えられるときのショックを防止するためにブレーキB3から先にドレンを行った後でブレーキB2をオリフィス134を介して遅れてドレンさせるR→N制御と、ブレーキB2が係合させられるNポジションからDポジションへ切り換えられてクラッチC1およびブレーキB1(第2の係合要素)などが係合させられるときにそのブレーキB2の係合が残っているとタイアップが発生する可能性があるためそのブレーキB2のドレンをB2アプライコントロール弁124および急速排出路130を介して急速に実行させるN→D制御時とが両立でき、そのN→D制御により1速後進兼用係合要素のドレン遅れに起因するタイアップが防止される。
また、上記B2アプライコントロール弁( ドレン流量切換弁) 124によるドレンの切換は、ブレーキB3のドレンにも適用される。すなわち、通常のブレーキB3のドレンはリニヤソレノイド弁SL4の制御又はオリフィス134を介して行われるが、第4速ギヤ段フェイル時のタイアップを回避するため、ブレーキB3のドレンはB2アプライコントロール弁124および急速排出路130を介して急速に行われる。
また、本実施例によれば、SL4から1速後進兼用のブレーキB2へ出力される出力圧を、そのブレーキB2とブレーキB3(第2の係合要素)とのいずれかに供給するクラッチアプライコントロール弁( 切換弁) 120が、設けられている。
このため、リニヤソレノイド弁SL4から1速後進兼用のブレーキB2へ出力される出力圧が、そのブレーキB2とブレーキB3(第2の係合要素)との両方へ同時に供給されることが解消されるので、それらブレーキB2とブレーキB3との同時係合による予期しない変速段の形成が防止される。
また、本実施例によれば、上記クラッチアプライコントロール弁( 切換弁) 120は、上記ブレーキB3(第2の係合要素)への制御圧(リニヤソレノイド弁SL4の出力油圧PSL4)と保持圧( Rレンジ圧PR)との切換を行うものであるので、そのブレーキB3の係合圧制御のために別途ソレノイド弁を設ける必要がなくなる利点がある。
また、本実施例によれば、上記クラッチアプライコントロール弁( 切換弁) 120は、自動変速機14の変速段形成時のブレーキB3(第2の係合要素)への出力圧を遮断するものであるので、たとえばクラッチC1およびC2係合による自動変速機14の第4速ギヤ段達成時においてブレーキB3への油圧供給を遮断するので、フェイルセーフが1本の切換弁で可能となる。
また、本実施例によれば、自動変速機14の所定変速段形成時、クラッチアプライコントロール弁( 切換弁) 120のドレン経路とB2アプライコントロール弁( ドレン流量切換弁) 124のドレン経路とを連通させる後進ライン油路( ドレン連通路) L4を備えるので、たとえば自動変速機14の4速ギヤ段達成時においてクラッチアプライコントロール弁( 切換弁) 120経由で第2の係合要素のドレン経路が確保される利点がある。
また、本実施例によれば、自動変速機14の入力側に設けられたロックアップクラッチ11付トルクコンバータ( 流体伝動装置) 12と、そのロックアップクラッチ11を係合状態および非係合状態の一方から他方に切り換えるためのロックアップクラッチ切換弁として機能するロックアップリレー弁108と、シフトレバー( シフト操作装置) 72がDギヤ段ポジションへ操作されたときにDレンジ圧を出力するマニアル弁104とが備えられ、ロックアップリレー弁108は、電磁切換弁SLがオン状態であるときにソレノイドリレー弁118から出力されるDレンジ圧PDに従って切り換えられる。したがって、NポジションからRポジションへのシフト操作時においては、電磁切換弁SLをオン状態となる。この時、Dレンジ圧PDが発生しないため、ロックアップリレー弁108は切り替わらず、ロックアップクラッチ11は係合しない。そのため、リニヤソレノイド弁SLUのソレノイドドレン遅れが発生しても、エンジンストールは発生しない。
図8は、本発明の他の実施例における油圧制御回路150の要部を示している。本実施例の油圧制御回路150では、リニヤドレノイド弁SLUからの油圧信号PSLUがオフ状態であるときは、Rレンジ圧PRをシフト弁152を介してブレーキB2へ出力するが、油圧信号PSLUがオン状態であるときは、第1ライン圧PL1を元圧としてその油圧信号PSLUに応じて調圧されたB2圧PB2をシフト弁152を介してブレーキB2へ出力するB2圧制御弁154が設けられている。
また、油圧制御回路150では、Dレンジ圧PDおよびRレンジ圧PRのうちのいずれか高い圧をリニヤソレノイド弁SL4へ元圧として供給する3ウエイ逆止弁156と、そのリニヤソレノイド弁SL4とブレーキB3との間に設けられたシフト弁158とが設けられている。
本実施例の油圧制御回路150は、前述の油圧制御回路98と同等のフェイルセーフ機能、ガレージシフト制御性で、P、Nレンジ圧でブレーキB2を係合させようとしたものである。この油圧制御回路150では、ブレーキB2を制御しようとするとき、NポジションでのブレーキB2およびB3の同時係合を回避するため、ブレーキB3の元圧をDレンジ圧PDおよびRレンジ圧PRとするために3ウエイ逆止弁156が設けられている。
また、R→N操作時にリニヤソレノイド弁SL4でブレーキB3を解放制御するための元圧を蓄圧するためのアキュムレータAB3が設けられている。また、この油圧制御回路150では、一定車速以上でのシフトレバーがNポジション時のブレーキB2解放をシングルフェイル時に保証するためにある信号圧で制御されるシフト弁( 切換弁) 152が設けられている。本実施例では、N、Pポジションでは、ブレーキB3は係合できず、ブレーキB2だけが係合させられる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例においては、駆動源としてエンジン10が用いられていたが、電動機、或いはハイブリッド型駆動源であってもよい。また、前述の実施例の自動変速機14は、前進6段の遊星歯車式自動変速機であったが、ギヤ段の段数や係合要素の数など種々の形式の自動変速機が用いられる。
また、係合要素は、油圧シリンダ等の油圧アクチュエータによって係合させられる単板式或いは多板式のクラッチやブレーキ、ベルト式のブレーキなどで、例えばソレノイド弁等による油圧制御やアキュムレータの作用などで油圧(係合圧)を所定の変化パターンで変化させたり、所定のタイミングで油圧を変化させたりすることによって変速制御が行われる。また、大容量のソレノイド弁(リニヤソレノイド弁など)の出力油圧がそのまま供給されて、その出力油圧によって係合させられる直接圧制御が好適に採用されるが、その出力油圧によって調圧制御されるコントロール弁等を介して油圧制御が行われる場合であっても良い。
また、油圧制御回路98において、ブレーキB2が1速後進兼用係合要素として用いられていたが、第2の係合要素であってもよい。また、そのブレーキB2は、2個のリニヤソレノイド弁( 第1ソレノイド弁) SL4とリニヤソレノイド弁SLU(第2ソレノイド弁)とが同時作動することによってブレーキB2が係合させられるように構成されていたが、リニヤソレノイド弁SL4、およびSLUとは異なる弁が用いられていてもよい。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施形態であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
12:ロックアップクラッチ付トルクコンバータ(流体伝動装置)
14:自動変速機
72:シフトレバー(シフト操作装置)
90:電子制御装置
108:ロックアップクラッチ切換弁(ロックアップリレー弁)
120:クラッチアプライコントロール弁(切換弁)
124:B2アプライコントロール弁(ドレン流量切換弁)
146:Nポジション時係合制御装置
C1、C2:クラッチ(第2の係合要素)
B1、B3:ブレーキ(第2の係合要素)
B2:ブレーキ(1速後進兼用係合要素)
SL4:リニヤソレノイド弁(第1ソレノイド弁)
SLU:リニヤソレノイド弁(第2ソレノイド弁)

Claims (14)

  1. 第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用される1速後進兼用係合要素を含む複数の係合要素を選択的に作動させることにより、複数の変速段を達成する車両用自動変速機において、シフト操作装置が後進ギヤ段ポジションに操作されると前記1速後進兼用係合要素を係合させる車両用自動変速機の油圧制御装置であって、
    同時作動によって前記1速後進兼用係合要素を係合させることが可能な第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁と、
    前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁の作動状態を許容することにより前記1速後進兼用係合要素を係合可能にするNポジション時係合制御部とを、含むことを特徴とする車両用自動変速機の油圧制御装置。
  2. 前記Nポジション時係合制御部は、車両停止中には、前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を作動状態とすることにより前記1速後進兼用係合要素を係合させるが、
    車両走行中には、該2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を非作動状態として該1速後進兼用係合要素を解放させることを特徴とする請求項1の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  3. 前記1速後進兼用係合要素から流出するドレン油の流量を切り換えるためのドレン流量切換弁を含むことを特徴とする請求項1または2の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  4. 前記第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁のうちの一方から前記1速後進兼用係合要素へ出力される出力圧を、前記1速後進兼用係合要素と前記複数の係合要素のうちの第2の係合要素とのいずれかに供給する切換弁を含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  5. 前記切換弁は、前記第2の係合要素への制御圧と保持圧との切換を行うものであることを特徴とする請求項4の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  6. 前記切換弁は、前記自動変速機の変速段形成時の第2の係合要素への出力圧を遮断することを特徴とする請求項4または5の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  7. 前記自動変速機の所定変速段形成時、前記切換弁のドレン経路と前記ドレン流量切換弁のドレン経路とを連通させるドレン連通路を備えることを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  8. 前記自動変速機の入力側に設けられた流体伝動装置と、
    前記流体伝動装置に設けられるロックアップクラッチと、
    該ロックアップクラッチを係合状態および非係合状態の一方から他方に切り換えるためのロックアップクラッチ切換弁と、
    前記シフト操作装置がDギヤ段ポジションへ操作されたときにDレンジ圧を出力するマニアル弁とを備え、
    前記ロックアップクラッチ切換弁は、前記Dレンジ圧に従って切り換えられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1の車両用自動変速機の油圧制御装置。
  9. 第1速ギヤ段の達成と後進ギヤ段の達成のために兼用される1速後進兼用係合要素を含む複数の係合要素を選択的に作動させることにより、複数の変速段を達成し、シフト操作装置が後進ギヤ段ポジションに操作されると前記1速後進兼用要素を係合させる車両用自動変速機の制御方法において、
    前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記1速後進兼用係合要素を係合可能にすることを特徴とする車両用自動変速機の制御方法。
  10. 前記自動変速機は、同時作動によって前記1速後進兼用係合要素を係合させることが可能な第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁をさらに備え、
    前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁及び第2ソレノイド弁の作動操作を許容することにより前記1速後進兼用係合要素を係合可能にすることを特徴とする請求項9の車両用自動変速機の制御方法。
  11. 車両停止中には、前記シフト操作装置がニュートラルギヤ段ポジションへ操作されているとき、前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を作動状態とすることにより前記1速後進兼用係合要素を係合させるが、
    車両走行中には、該2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁を非作動状態として該1速後進兼用係合要素を解放させることを特徴とする請求項10の車両用自動変速機の制御方法。
  12. 前記2個の第1ソレノイド弁および第2ソレノイド弁のうちの一方から前記1速後進兼用係合要素へ出力される出力圧を、前記1速後進兼用係合要素と第2の係合要素とのいずれかに供給することを特徴とする請求項10または11の車両用自動変速機の制御方法。
  13. 前記自動変速機の所定変速段形成時、第2の係合要素への出力圧を遮断することを特徴とする請求項12の車両用自動変速機の制御方法。
  14. 前記自動変速機の入力側にロックアップクラッチ付流体伝動装置と、該ロックアップクラッチを係合状態および非係合状態の一方から他方に切り換えるためのロックアップクラッチ切換弁とが設けられ、
    前記ロックアップクラッチ切換弁は、前記シフト操作装置がDギヤ段ポジションへ操作されたときに出力されるDレンジ圧に従って切り換えられることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1の車両用自動変速機の制御方法。
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