JP2909943B2 - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の油圧制御装置

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JP2909943B2
JP2909943B2 JP7860692A JP7860692A JP2909943B2 JP 2909943 B2 JP2909943 B2 JP 2909943B2 JP 7860692 A JP7860692 A JP 7860692A JP 7860692 A JP7860692 A JP 7860692A JP 2909943 B2 JP2909943 B2 JP 2909943B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用自動変速機の油
圧制御装置に係り、特に、シフトレンジが前進走行レン
ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
ときには、フォワードクラッチ(前進走行を達成するた
めに係合されるクラッチ)をコントロールバルブを介し
て解放(油圧低減による実質的解放を含む)し、ニュー
トラル状態を形成してクリープの発生を防止し、同時に
ブレーキコントロールバルブを介して所定変速段のエン
ジンブレーキ形成用のブレーキを係合させて車両の後退
を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用自動変速機においては、シ
フトレンジがドライブレンジのような走行レンジに設定
されていると、車速が実質的に零の場合であっても、自
動変速機の歯車変速装置はニュートラルの状態にはなら
ず第1速段(又は第2速段)に設定されるようになって
いる。従って、内燃機関の出力はトルクコンバータを経
て常に歯車変速装置のフォワードクラッチに伝達される
ため、いわゆるクリープが生じ、その結果車両を停止状
態のまま維持させるためにはブレーキペダルを踏み込ん
だ状態を維持する必要があった。
【0003】又、このときのトルクコンバータの引摺り
によって燃料消費効率が悪化し、更には該トルクコンバ
ータの作動油の温度が上昇するというような問題が発生
することがあった。
【0004】このような点に鑑み、フォワードクラッチ
の油圧を制御するためのコントロールバルブを新たに設
け、アクセルペダルが解放され、且つ車両が実質的に停
止しているときには、シフトレンジがたとえドライブレ
ンジのような前進走行レンジにあったとしても、フォワ
ードクラッチを前記コントロールバルブを介して解放又
は減圧し、自動的にニュートラルの状態を形成してクリ
ープの発生を防止すると共に、燃料消費効率を向上さ
せ、併せてトルクコンバータの作動油の温度上昇を抑え
るようにした技術が知られている(例えば特開昭63−
106449)。
【0005】なお、通常、このようなニュートラル状態
への移行制御(以降クリープ低減制御という)を行うと
きには、坂道等において車両が後退するのを防止するた
めに、該車両の後退を阻止可能な(油圧制御装置内の)
ブレーキを係合させる、いわゆるヒルホールド制御が併
せて行われる。
【0006】以下、本発明をよりよく理解するために、
このようなクリープ低減制御及びヒルホールド制御が行
われるように構成した自動変速機の具体例を少し詳しく
説明する。
【0007】図4に、車両用自動変速機の全体概要を示
す。この自動変速機はトルクコンバータ部20と、オー
バードライブ機構部40と、前進3段後進1段のアンダ
ードライブ機構部60とを備える。
【0008】前記トルクコンバータ部20は、ポンプ2
1、タービン22、ステータ23、及びロックアップク
ラッチ24を備え、エンジン1のクランクシャフト10
の出力をオーバードライブ機構部40に伝達する。
【0009】前記オーバードライブ機構部40は、サン
ギヤ43、リングギヤ44、プラネタリピニオン42、
及びキャリヤ41からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレーキ
B0 、一方向クラッチF0 によって制御している。
【0010】前記アンダードライブ機構部60は、共通
のサンギヤ61、リングギヤ62、63、プラネタリピ
ニオン64、65及びキャリヤ66、67からなる2組
の遊星歯車装置を備え、この2組の遊星歯車装置の回転
状態、及び前記オーバードライブ機構部40との連結状
態を、クラッチC1 、C2 、ブレーキB1 〜B3 及び一
方向クラッチF1 、F2 によって制御している。
【0011】この自動変速機は、上述の如きトランスミ
ッション部、及びコンピュータ84を備える。コンピュ
ータ84にはエンジン1の負荷を反映させるためのスロ
ットル開度θを検出するスロットルセンサ80、車速N
0 を検出する車速センサ(出力軸70の回転速度セン
サ)82、及びクラッチC0 の回転数を検出するC0 回
転数センサ99等の各種制御のための信号が入力され
る。
【0012】コンピュータ84は予め設定されたスロッ
トル開度−車速の変速点マップに従って油圧制御回路8
6内のソレノイドバルブを駆動・制御し、図5に示され
るような各クラッチ、ブレーキ等の係合の組合せを行っ
て変速を実行する。
【0013】ここで、クラッチC1 がクリープ低減制御
の際に解放されるフォワードクラッチに相当し、ブレー
キB1 がヒルホールド制御の際に係合されるブレーキに
相当している。
【0014】シフトレンジが前進走行レンジにあるとき
には、通常フォワードクラッチC1が係合状態にあり、
前進走行が可能な状態とされる。しかしながら、シフト
レンジが前進走行レンジであっても、スロットル開度θ
が零(あるいはアイドル接点がON)で、且つ車速が零
(実質的に零を含む)の場合は、このクラッチC1 の係
合圧が低減されることによって自動変速機をニュートラ
ルの状態に移行させる(クリープ低減制御)と共に、ヒ
ルホールド機能を作用させるべくブレーキB1の係合が
行われる(ヒルホールド制御)。
【0015】次に、クリープ低減制御及びヒルホールド
制御を実行するための油圧制御装置の例を図6、図7を
用いて説明する。
【0016】図において、符号110はマニュアルシフ
トバルブを示している。このマニュアルシフトバルブ1
10は油圧入力ポート114を有する。油圧入力ポート
114にはオイルポンプ120により吸い上げられてプ
ライマリーレギュレータバルブ124によって調圧され
たライン圧PLが油路126を介して供給される。
【0017】このマニュアルシフトバルブ110は、図
示せぬマニュアルシフトレバーによって駆動されるスプ
ール112を有し、マニュアルシフトレンジがDレンジ
であるときには油圧入力ポート114をDレンジポート
116に接続する。又、マニュアルシフトレンジがSレ
ンジ(2レンジ)であるときには油圧入力ポート114
をSレンジポート118に接続する。
【0018】Dレンジポート116は油路300、30
2を経て2−3シフトバルブ140のポート146に接
続され、Sレンジポート118は油路304によって2
−3シフトバルブ140のポート148に接続されてい
る。
【0019】2−3シフトバルブ140は、スプール1
42を有する。スプール142は、ポート144に油圧
が供給されていないときには図の右半分に示される上昇
位置にあってポート146をポート150に連通させ、
且つポート148をポート152に連通させる。
【0020】これに対し、ポート144に油圧が供給さ
れているときには図の左半分に示される下降位置にあ
り、ポート146とポート150との連通を遮断すると
共に、ポート148とポート152との連通を遮断し、
ポート152をドレンポート154に連通する。
【0021】ポート144に対する油圧の供給は図示せ
ぬソレノイドバルブにより周知の態様で行われ、第3速
段あるいはオーバードライブ段(第4速段)を達成する
ときにのみポート144に油圧が供給されるようになっ
ている。従って、スプール142は、第1速段あるいは
第2速段の達成時には前記上昇位置にあり、第3速段あ
るいはオーバードライブ段の達成時には前記下降位置に
あることになる。
【0022】ポート150は油路306によってB1 コ
ントロールバルブ180のポート186に連通されてい
る。ポート152は、油路308、セカンドコーストモ
ジュレータバルブ160、油路310を経てチェックバ
ルブ170のポート172に連通されている。
【0023】チェックバルブ170は、入口ポート17
2以外にもう1つの入口ポート174と1つの出口ポー
ト176とを有しており、チェックボール178の作用
によって入口ポート172に油圧が供給されているとき
には入口ポート174を閉じ、又、入口ポート174に
油圧が供給されているときには入口ポート172を閉じ
るようになっている。
【0024】入口ポート174は油路312によってB
1 コントロールバルブ180のポート188に接続さ
れ、出口ポート176は油路314によって1−2シフ
トバルブ130のポート136に接続されている。
【0025】1−2シフトバルブ130はスプール13
2を有する。スプール132はポート134に油圧が供
給されていないときには図の左半分に示される上昇位置
にありポート136と138とを連通させ、これに対し
ポート134に油圧が供給されているときには図の右半
分に示される下降位置にあってポート136と138と
を遮断してポート138をドレンポート139に連通す
るようになっている。
【0026】ポート134には図示せぬソレノイドバル
ブの作用により第1速段達成時にのみ油圧が供給され、
これによりスプール132は、第2速段、第3速段、あ
るいはオーバードライブ段の達成時には前記上昇位置と
され、第1速段達成時にのみ前記下降位置とされること
になる。
【0027】ポート138は油路316によってブレー
キB1 に接続されている。
【0028】B1 コントロールバルブ180は、スプー
ル182とプラグ184とを有する。スプール182は
図の右半分に示される上昇位置にあるときにはポート1
86と188とを連通させ、且つポート190と192
とを遮断してポート192をドレンポート198に連通
させる。
【0029】これに対して図の左半分に示されている下
降位置にあるときにはポート186を閉じてポート18
8をドレンポート187に連通させ、且つポート190
と192とを連通させるようになっている。
【0030】ポート190は油路314及び油路300
によってマニュアルシフトバルブ110のDレンジポー
ト116に接続され、ポート192は油路316によっ
てC1 コントロールバルブ200のポート208に接続
されている。
【0031】スプール182はポート194及び196
に与えられる油圧によって駆動され、ポート194と1
96の少なくとも一方に所定値Psset以上の信号油圧P
s が供給されているときには、前記左半分位置、即ちヒ
ルホールド制御解除位置に位置する。又、ポート194
と196のいずれにも所定値Psset以上の信号油圧Ps
が供給されていないときには前記右半分の位置、即ちヒ
ルホールド制御位置に位置するようになっている。
【0032】ポート194は油路318によって油路3
20に連通接続されて油路320の信号油圧Ps を供給
されるようになっている。又ポート196は図示せぬ油
路によってスロットル油圧、あるいはクラッチC1 のサ
ーボ油圧(係合圧)が供給されるようになっている。
【0033】ソレノイドバルブ240は、その電磁コイ
ルに与えられるパルス信号のデューティ比Dに応じて、
油路320に該デューティ比Dに応じた信号圧Ps が生
じさせるようになっている。ソレノイドバルブ240は
いわゆるノーマルクローズ型のソレノイドバルブにより
構成されており、これにより油路320の信号油圧Ps
は電磁コイルに与えられるデューティ比Dの増大に応じ
て低下する。
【0034】油路320は絞り280、油路322、モ
ジュレータバルブ250、油路324を経て油路126
に接続され、これにより油路322にはモジュレータバ
ルブ250によって所定の一定圧に調圧されたモジュレ
ート油圧Pm が供給される。
【0035】又、油路320は油路318によってB1
コントロールバルブ180のポート194に接続されて
いると共に、油路326、絞り282を経てC1 コント
ロールバルブ200のポート210に連通接続されてい
る。
【0036】C1 コントロールバルブ200は、スプー
ル202と2つのプラグ204及び206とを有する。
スプール202は、油路328、314によって油路3
00に接続され、ライン圧PLを供給されるポート21
2のドレンポート216に対する連通度合を制御するこ
とによって出口ポート214の油圧を調圧するようにな
っている。
【0037】この調圧値は圧縮コイルばね218がスプ
ール202に与える付勢力とプラグ204及び206に
よってスプール202に直接的に与えられる押圧力の増
大に応じて増大するようになっている。出口ポート21
4は絞り284、油路330を経てクラッチC1 に接続
されている。
【0038】油路328と油路330とは、油路31
4、チェックバルブ260によって接続されている。こ
のチェックバルブ260は油路330より油路328へ
のオイルの流れ、即ちオイルのドレン流れのみを許すよ
うに構成されている。
【0039】次に、その作用を説明する。
【0040】マニュアルシフトレンジがDレンジに設定
されていて、第1速段が成立しているときには1−2シ
フトバルブ130のスプール132は下降位置にあり、
2−3シフトバルブ140のスプール142は上昇位置
にある。
【0041】クリープ低減制御及びヒルホールド制御が
未だ開始されておらず、ソレノイドバルブ240にOF
F信号が与えられている間は、油路320の信号油圧P
s はモジュレータバルブ250の出力油圧Pm と同じ油
圧に設定され、この油圧がB1 コントロールバルブ18
0のポート194とC1 コントロールバルブ200のポ
ート210とに供給される。
【0042】従って、このときにはB1 コントロールバ
ルブ180のスプール180は左側位置、即ちヒルホー
ルド制御開始位置に位置し、これによりポート186が
閉じられてポート188がドレンポート187に連通さ
れる。
【0043】又、ポート190がポート192に連通す
ることにより、油路300、314よりのライン圧PL
が油路316を経てC1 コントロールバルブ200のポ
ート208に入り、これよりC1 コントロールバルブ2
00はポート210に与えられている信号油圧Ps に加
えてポート208に供給されたライン圧PLの作用によ
って左側位置、即ち通常モード位置に位置する。
【0044】その結果、ドレンポート216が完全に閉
じられることによってポート212に与えられたライン
圧PLが減圧されることなく、そのままポート214よ
り油路330を経てクラッチC1 に導入される。
【0045】このため、このときにはクラッチC1 は完
全係合して第1速段が達成される。又、B1 コントロー
ルバルブ180のポート186が閉じられているためポ
ート188がドレン接続され、しかも1−2シフトバル
ブ130のポート136も閉じられてポート138がド
レン接続されるため、ブレーキB1 には何の油圧も供給
されず、ブレーキB1 は解放状態を維持する。
【0046】マニュアルシフトレンジがDレンジに設定
されている状態下において、エンジン1のスロットル開
度がアイドル開度位置にまで戻され(アイドル接点O
N)、しかも車速が零に近い所定値以下になると、クリ
ープ低減制御及びヒルホールド制御を行うべく、ソレノ
イドバルブ240に所定の信号が与えられ、そのディユ
ーティ比Dを時間の経過と共に増大することが行われ
る。
【0047】このデューティ比Dの増大に応じて油路3
20の信号油圧Ps は時間の経過と共に徐々に減少し、
その信号油圧Ps が所定値Pssetにまで低下すると、B
1 コントロールバルブ180のスプール182が図の右
側位置に切換わり、ポート188の連通ポートがドレン
ポート187からポート186に切換わる。又、ポート
192の連通ポートがポート190からドレンポート1
98に切換わる。
【0048】従ってポート208にライン圧PLが供給
されなくなるため、C1 コントロールバルブ200の調
圧値、即ちクラッチC1 の係合圧はポート210に与え
られる信号油圧Ps により設定され、該信号油圧Ps の
減少に伴いドレンポート216が開かれるようになる。
【0049】その結果、ポート214よりクラッチC1
に供給される係合圧が低下し、クラッチC1 が滑りを生
じるようになる。これによって自動変速機はニュートラ
ル時と同様の状態となり、アイドル振動の低減と同時に
クリープの発生が防止される。即ち、クリープ低減制御
が実行される。
【0050】一方、このときには前述したようにB1 コ
ントロールバルブ180のポート186と188とが連
通しているため、2−3シフトバルブ140のスプール
142が上昇位置、即ち第1速段あるいは第2速段を達
成する切換位置にあれば、マニュアルシフトバルブ11
0のDレンジポート116のライン圧PLが油路30
0、302、2−3シフトバルブ140のポート146
及び150、油路306、B1 コントロールバルブ18
0のポート186及び188、油路312、チェックバ
ルブ170、油路314を経て1−2シフトバルブ13
0のポート136にまで達する。
【0051】従って、このときに1−2シフトバルブ1
30のスプール132が上昇位置にあれば、即ち第2
速、第3速、あるいはオーバードライブ段を達成する位
置にある場合、ポート136のライン圧PLがポート1
38より油路316を経てブレーキB1 に供給され、ブ
レーキB1 が係合しサンギヤが固定されるようになる。
そのため、フロントサンギヤ及びリヤサンギヤの各々の
回転が阻止され、一方向クラッチF2 の作用によって出
力軸が車両後退方向へ回転するのが阻止され、いわゆる
ヒルホールド制御が実行される。
【0052】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記装置に
よって前記制御を行おうとした場合、もしC1 コントロ
ールバルブ200のスプール202が例えば異物あるい
は加工不良等の不具合により、減圧状態でスティックし
た場合にはその後において通常モードで前進走行するべ
く、コンピュータからソレノイドバルブ240に信号
(デューティ比=0)を与えても、クラッチC1 の係合
圧は図8のa 〜b 又はb 〜c の油圧値としかならず、ク
ラッチC1 の伝達容量不足が生じて前進走行ができなく
なるという不具合が生じる。
【0053】又、これがため運転者がその状態でアクセ
ルペダルを強く踏み込んだりした場合には、エンジン回
転速度及びクラッチC1 の入力メンバ(リングギヤ4
4)の回転速度が上昇して該クラッチC1 がスリップを
し続け、クラッチC1 の摩擦材の傷損を招くことにもな
る。
【0054】そこで、この不具合を防止するべく、本出
願人は、クリープ低減制御を実行するためのフォワード
クラッチ用コントロールバルブにフェイルが発生したと
しても、なお前進走行を確保することのできる車両用自
動変速機の油圧制御装置を開発した(同時提出の特許願
=未公開)。
【0055】以下、図9を用いて、この油圧制御装置の
内容を説明する。
【0056】この装置においては、C1 コントロールバ
ルブ200のドレンポート216とドレンタンク279
とを連通する油路338の途中に、C1 ドレンコントロ
ールバルブ570を配置している。その上で、C1 コン
トロールバルブ200のドレンポート216とC1 ドレ
ンコントロールバルブ570のポート576とを油路3
38により連結する。又、C1 ドレンコントロールバル
ブ570のポート572とドレンタンク279とを油路
340によって接続する。
【0057】更に、C1 ドレンコントロールバルブ57
0のポート574には油路336によってマニュアルバ
ルブ110のDレンジポート116において発生するD
レンジライン圧PLを導くようにする。
【0058】このC1 ドレンコントロールバルブ570
をコントロールする油圧としては、油路332を介して
リニアソレノイドバルブ240からの油圧Ps (クラッ
チC1 の係合を制御する油圧)を作用させる。なお、こ
のリニアソレノイドバルブ240の油圧Ps の代わりに
B1 コントロールバルブ180のポート192からの油
圧(クラッチC1 に向かうべき係合圧)を油路334
(点線で図示)を介して同方向に作用させても同様の効
果が得られる。
【0059】前記油圧Ps の作用によって通常走行モー
ド(即ち前述した構成の場合Ps 圧が大)の状態でポー
ト574と576とが連通するように設計する。なお、
切換えのPs 圧としては、前記図6及び図7におけるP
sset圧より高い油圧に設定する。
【0060】この先行技術は以上の構成とされているた
め、B1 コントロールバルブ180及びC1 コントロー
ルバルブ200のいずれか又は双方がどのような状態で
フェイルしたとしても、リニアソレノイドバルブ240
の出力圧Ps が所定値以上に高まる限り、C1 ドレンコ
ントロールバルブ570のポート576にマニュアルバ
ルブ110のDレンジポート116からのライン圧PL
が導かれるため、C1コントロールバルブ200の減圧
機能が押し殺され、クラッチC1 の係合圧が減圧されな
くなるため前進走行を行うことができるようになる。
【0061】ところが、この技術は、C1 コントロール
バルブ200のフェイルセーフを実現するために、新た
にドレンコントロールバルブ270を設けている。従っ
て、バルブの数が増え、構造が複雑になってコストの上
昇を招くという問題がある。
【0062】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、ドレンコントロールバルブを新たに設
けずに、ドレンコントロールバルブを設けたのと同等の
機能を果たすことのできる車両用自動変速機の油圧制御
装置を提供することにより上記課題を解決せんとしたも
のである。
【0063】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すよ
うに、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジとさ
れているときであっても、所定の条件が成立したときに
は、フォワードクラッチC1 をクラッチコントロールバ
ルブ(C1 コントロールバルブ)200を介して解放す
ることによりニュートラル状態を形成してクリープの発
生を防止し、同時にブレーキコントロールバルブ(B1
コントロールバルブ)180を介して所定変速段のエン
ジンブレーキ形成用のブレーキB1 を係合させて車両の
後退を防止する車両用自動変速機の油圧制御装置におい
て、前記ブレーキコントロールバルブ180に、該ブレ
ーキコントロールバルブ180がブレーキ解放位置にあ
るとき前進走行レンジでライン圧PLが発生する油路に
連通し且つ該ブレーキコントロールバルブ180がブレ
ーキ係合位置にあるときドレンタンク279に連通する
ポート192を設け、該ポート192と前記クラッチコ
ントロールバルブの調圧用ドレンポート216とを接続
したことにより、上記課題を解決したものである。
【0064】
【作用】クリープ低減制御とヒルホールド制御を行う場
合、フェイルセーフの観点からヒルホールド用のブレー
キを解放したときフォワードクラッチを係合させる必要
がある。
【0065】この点、本発明の油圧制御装置では、ブレ
ーキコントロールバルブ180がブレーキ解放位置にあ
るときクラッチコントロールバルブ200の調圧用ドレ
ンポートにライン圧PLを導き、クラッチコントロール
バルブ200の調圧機能を押し殺す。従って、このとき
にクラッチコントロールバルブ200がフェイルしてい
ても、クラッチC1 の係合圧が減圧されなくなるため前
進走行を行うことができるようになる。しかもこのフェ
イルセーフ機能を特にドレインコントロールバルブ等を
別途追加しなくても達成できる。
【0066】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0067】なお、以下においては、前述した従来技術
と異なる部分についてのみ説明し、同一部分については
同一符号を付して説明を省略する。
【0068】図2は本発明の実施例の自動変速機の油圧
制御装置の回路図、図3はその要部の回路図である。
【0069】この実施例の装置では、C1 コントロール
バルブ200のポート214とクラッチC1 とを連通す
る油路330の途中に、C1 リレーバルブ270が配置
されている。その上で、C1 コントロールバルブ200
のポート214とC1 リレーバルブ270のポート27
2とが、前記油路330により連結されている。
【0070】又、クラッチC1 とC1 リレーバルブ27
0のポート276とが、油路340によって接続されて
いる。更に、C1 リレーバルブ270のポート274に
は、油路336によって、マニュアルバルブ110のD
レンジポート116において発生するDレンジライン圧
PLが導かれるようになっている。
【0071】又、新たにON−OFFソレノイドバルブ
400が設けられている。このON−OFFソレノイド
バルブ400は、ON/OFF操作されることにより、
油路410の油圧を高圧又は低圧(ドレン)に制御する
ものである。油路410は、絞り411、油路412を
介して、プライマリレギュレータバルブ124によりラ
イン圧PLに調節される油路126に接続されている。
【0072】C1 リレーバルブ270は、自身のスプー
ル位置を同方向に切換制御するための2つの制御信号入
力用(パイロット用)ポート277、278を有してお
り、少なくともどちらか一方のポート277、278に
セット圧より高圧の油圧が導入されたとき、図2の右半
分位置に位置し、それによりポート276を274に連
通させる。又、両方のポート277、278の圧力が共
にセット圧よりも低圧になったとき、図2の左半分位置
に位置し、それによりポート276を272に連通させ
るようになっている。
【0073】前記一方の制御信号入力用ポート277
は、油路334を介して油路320に接続され、ポート
277に、リニアソレノイドバルブ240によって調節
されたC1 コントロールバルブ制御用の圧力Ps が導入
されるようになっている。
【0074】又、他方の制御信号入力用ポート278
は、油路413を介して油路410に接続され、ポート
278に、ON−OFFソレノイドバルブ400によっ
て制御された油圧が導入されるようになっている。
【0075】又、B1 コントロールバルブ180の制御
信号入力用のポート196は、スロットル圧を発生する
手段にではなく、新たに設けたON−OFFソレノイド
バルブ400によって圧力制御される油路410に、油
路414を介して接続されている。
【0076】更に本装置では、C1 コントロールバルブ
200の調圧用のドレンポート216が、B1 コントロ
ールバルブ180のポート192に接続されており、B
1 コントロールバルブ180がブレーキ解放位置(図2
の左半分位置)にあるとき、Dレンジライン圧PLが、
C1 コントロールバルブ200の制御用ポート208と
共にドレンポート216に導入されるようになってい
る。
【0077】次に上記構成の油圧制御装置の作用を説明
する。
【0078】本実施例の装置においては、B1 コントロ
ールバルブ180及びC1 コントロールバルブ200が
正常に機能すると共に、リニアソレノイドバルブ240
やモジュレータバルブ250が正常に機能し圧力Ps が
正常値を維持する場合には、前述した従来例と全く同等
の機能を果たす。
【0079】この場合、B1 コントロールバルブ180
がブレーキ解放位置(図2の左半分位置)にある限り、
ポート190、192を介して、C1 コントロールバル
ブ200の調圧用ドレンポート216にライン圧PLが
導入されるので、C1 コントロールバルブ200の減圧
機能が殺され、クラッチC1 にライン圧が供給され、ク
ラッチC1 が完全係合する。従って、C1 コントロール
バルブ200がクラッチ解放側でスティックした場合に
も、B1 コントロールバルブ180が解放位置にある限
り前進走行可能な状態とされる。よって、先行技術で示
したドレンコントロールバルブを新たに設けずに、ドレ
ンコントロールバルブを設けたと同等のフェイルセーフ
機能を果たすことができる。
【0080】又、本実施例の油圧制御装置は、この他に
例えば次のようなフェイルセーフ機能を果たす。
【0081】即ち、B1 コントロールバルブ180及び
C1 コントロールバルブ200のいずれか又は双方がフ
ェイルした場合は、リニアソレノイドバルブ240の出
力圧Ps が所定値以上に高まる限り、C1 リレーバルブ
のポート274〜276、油路340を介してマニュア
ルバルブ110のDレンジポート116からのライン圧
PLがクラッチC1 に導かれる。このため、前進走行を
行うことができる。
【0082】更に、新たに追加したC1 リレーバルブ2
70自体が、例えばポート272と276とが連通状態
でスティックしたような場合も、C1 コントロールバル
ブ200(及びB1 コントロールバルブ180)が正常
作動している限り、油路330にはDレンジライン圧が
導かれるため支障なく前進走行が可能である。
【0083】又、C1 リレーバルブ270のポート27
6と274とが連通状態でスティックしたような場合で
あってもC1 コントロールバルブ200によるクリープ
低減制御は不能になるが、前進走行は可能である。
【0084】又、リニアソレノイドバルブ240あるい
はモジュレータバルブ250がフェイルし、圧力Ps が
正常値より低下するような事態が発生した場合には、そ
のままでは圧力Ps の低下によってC1 リレーバルブ2
70が図2の左半分位置に位置するようになり、ポート
274、276の連通状態が維持できなくなって、クラ
ッチC1 の係合圧が減少し前進走行不可となる。
【0085】しかし、そのような状態になる前に、フッ
トブレーキOFFの判断後、所定時間(短時間)にてO
N−OFFソレノイドバルブ400を作動させ、油路4
10の油圧を高圧にする。それにより、C1 リレーバル
ブ270のもう一つの制御ポート278にライン圧PL
が導入され、C1 リレーバルブ270が図2の右半分の
状態になる。その結果、ポート274、276を経由し
てDレンジのライン圧PLがクラッチC1 に供給され、
クラッチC1 が完全係合状態になり前進走行可能とな
る。
【0086】更に、フェイルセーフ機能の他に次の作用
をなす。
【0087】即ち、リニアソレノイドバルブ240にて
調圧される圧力Ps が、該ソレノイドバルブやモジュレ
ータバルブのスティック等で正常値よりも低下した場
合、そのままではB1 コントロールバルブ180のポー
ト194への導入圧が低下することにより、B1 コント
ロールバルブ180が、ブレーキB1 を係合する側(図
2の左半分位置側)に保持されてしまう。即ち、その状
態でDレンジの第1速段又は第2速段が設定されると、
2−3シフトバルブ140のポート150からのDレン
ジのライン圧PLが、油路306、B1 コントロールバ
ルブ180のポート186、188を経由し、更にチェ
ックバルブ170、油路314を介して1−2シフトバ
ルブ130のポート136にまで達することになる。
【0088】従って、この状態で1−2シフトバルブ1
30が、2速段側(図2の左半分位置)に切り替わる
と、ポート136に達していたライン圧PLが瞬間的に
ポート138を介してブレーキB1 に導入され、本来D
レンジでは係合されないはずのエンジンブレーキ用のブ
レーキB1 が瞬時に係合してしまうことになる。その結
果、Dレンジで第1速段から第2速段へのアップシフト
時、当該ブレーキB1 の係合による強い変速ショックが
発生するという不具合を生じる。
【0089】しかし、本実施例の油圧制御装置では、た
とえ圧力Ps が異常な値をとった場合も、ON−OFF
ソレノイドバルブ400によって高圧の油圧をB1 コン
トロールバルブ180の制御ポート196に作用させる
ことができるから、前記の事態を招く前にB1 コントロ
ールバルブ180をブレーキB1 非係合側の切換位置に
保持することができる。従って正常時と同様にスムーズ
な変速動作を保証することができる。
【0090】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、新
たなドレンコントロールバルブを設けることで行ってい
たクラッチコントロールバルブのフェイルセーフを、新
たなバルブを設けずに行うことができる。従って、バル
ブ数の増加を招くことなくコンパクトな装置を提供でき
る上、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、本発明の実施例における基本的なクリ
ープ低減制御、及びヒルホールド制御を実行するための
装置部分の構成を示した油圧制御回路図である。
【図3】図3は、図2の回路図の要部の機能を模式的に
示した油圧制御回路図である。
【図4】図4は、ここで問題とする車両用自動変速機の
トランスミッション部を示すスケルトン図である。
【図5】図5は、上記自動変速機における各変速段での
摩擦係合装置の係合、解放状態を示す線図である。
【図6】図6は、従来の基本的なクリープ低減制御、及
びヒルホールド制御を実行するための装置部分の構成を
示した油圧制御回路図である。
【図7】図7は、図6の回路図の要部の機能を模式的に
示した油圧制御回路図である。
【図8】図8は、上記装置における油圧特性を示す線図
である。
【図9】図9は、本発明の先行技術の要部を示す油圧制
御回路図である。
【符号の説明】
C1 …クラッチ(フォワードクラッチ)、 B1 …ブレーキ(ヒルホールド制御時に係合させるブレ
ーキ)、 110…マニュアルバルブ、 180…B1 コントロールバルブ(ブレーキコントロー
ルバルブ)、 200…C1 コントロールバルブ(クラッチコントロー
ルバルブ)、 216…ドレンポート、 279…ドレンタンク。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星屋 一美 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−125165(JP,A) 特開 昭61−88055(JP,A) 特開 昭61−235243(JP,A) 特開 平4−140570(JP,A) 特開 昭63−106449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機のシフトレンジが前進走行レン
    ジとされているときであっても、所定の条件が成立した
    ときには、フォワードクラッチをクラッチコントロール
    バルブを介して解放することによりニュートラル状態を
    形成してクリープの発生を防止し、同時にブレーキコン
    トロールバルブを介して所定変速段のエンジンブレーキ
    形成用のブレーキを係合させて車両の後退を防止する車
    両用自動変速機の油圧制御装置において、 前記ブレーキコントロールバルブに、該ブレーキコント
    ロールバルブがブレーキ解放位置にあるとき前進走行レ
    ンジでライン圧が発生する油路に連通し且つ該ブレーキ
    コントロールバルブがブレーキ係合位置にあるときドレ
    ンタンクに連通するポートを設け、該ポートと前記クラ
    ッチコントロールバルブの調圧用ドレンポートとを接続
    したことを特徴とする車両用自動変速機の油圧制御装
    置。
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