JP2010287605A - 電界効果トランジスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電流コラプス現象およびゲートリーク電流を抑制することが可能な電界効果トランジスタを提供する。
【解決手段】電界効果トランジスタ1は、基板10と、チャネル層11と、キャリア供給層12と、ソース電極21と、ドレイン電極22と、ゲート電極23と、ソース電極21とドレイン電極22との間でキャリア供給層12に積層されて電流コラプス現象を抑制する第1絶縁層31と、ドレイン電極22に対向する第1絶縁層31の端とドレイン電極22との間に形成された開口部40と、開口部40に露出したキャリア供給層12に積層された第2絶縁層32とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、電流コラプス現象を抑制する絶縁層を備える電界効果トランジスタに関する。
化合物半導体を用いた化合物半導体装置が提案されている。化合物半導体は、電子の飽和速度、耐圧、熱伝導性など物性的に優れていることから、大電力、高周波デバイスの分野で採用されつつある。
図4は、従来例1に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。なお、断面のハッチングは、図の見やすさを考慮して省略する(以下の図でも同様である。)。
従来例1に係る電界効果トランジスタ101は、基本的なヘテロ接合を用いたHFET(Heterostructure Field Effect Transistor:ヘテロ構造電界効果トランジスタ1)の構造の一例である。
電界効果トランジスタ101は、半導体基板110に順次積層されたチャネル層111とキャリア供給層112とを備えている。また、キャリア供給層112に電極として、ソース電極121とドレイン電極122が形成され、ソース電極121とドレイン電極122との間にゲート電極123が形成されている。チャネル層111の材料としては、例えばアンドープのGaN、キャリア供給層112としては、例えばn型のAlGaN等が用いられる。
キャリア供給層112で発生してドナーとなる電子は、チャネル層111に集まり、チャネル層111とキャリア供給層112との界面BDの近傍のうちチャネル層111側の領域に、2次元電子ガス層115と呼ばれる2次元電子ガスからなるチャネルを形成する。ゲート電極123に電圧を加えたときの電界効果によってゲート直下に形成される空乏層の厚さを変化させ、2次元電子ガスの濃度を制御することができる。つまり、電界効果トランジスタ101のソース・ドレイン間電流を制御することが可能となる。
図5は、従来例2に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。
近年は、電界効果トランジスタに対する改良が種々提案されており、例えば従来例2に係る電界効果トランジスタ102が提案されている。なお、基本的な構成は、従来例1の電界効果トランジスタ101と同様であるので、符号を援用して主に異なる事項のみを説明する。
従来例2に係る電界効果トランジスタ102は、電流コラプス現象を抑制するため、キャリア供給層112の表面に第1絶縁層131を備えている。なお、電流コラプス現象は、電界効果トランジスタ102を高電圧で動作させたとき、ソース・ドレイン間電流が低減するという現象である。
第1絶縁層131は、電流コラプス現象の原因と考えられているキャリア供給層112の表面準位を低減するために形成されている。第1絶縁層131の材料としては、例えばSiN等が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。
電界効果トランジスタ102は、キャリア供給層112を抑制する第1絶縁層131を備えることから、電流コラプス現象を抑制することができる。しかし、他方、第1絶縁層131とキャリア供給層112との界面BDは、電流リーク経路となりやすいという問題がある。
したがって、従来例2に係る電界効果トランジスタ102は、電流コラプス現象を抑制できるが、ゲートリーク電流が大きくなってしまい、十分な耐圧を確保することが困難である。
このような問題を解決する手段として、例えば、ゲート電極123とドレイン電極122との間で、第1絶縁層131の一部に開口部を形成することが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。つまり、特許文献2に係る電界効果トランジスタは、ゲート電極とドレイン電極との間に形成した開口部によって、第1絶縁層とキャリア供給層との界面を流れるゲートリーク電流を低減させている。
特開2007−73555号公報 特開2008−219054号公報
しかしながら、特許文献2に係る電界効果トランジスタは、第1絶縁層に開口を備えることから、開口部分に表面準位が発生し、開口部分の表面準位が原因となってソース・ドレイン間に流れる電流の低減、すなわち電流コラプス現象の発生を招くという問題がある。なお、特許文献2の電界効果トランジスタは、開口部分に第2絶縁膜を形成しているが、表面準位が発生することを防止することはできない。つまり、ゲートリーク電流の低減を目的として、第1絶縁層に対して開口部を形成した場合は、電流コラプス現象が発生してしまうという問題がある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものである。つまり、本発明の目的は、第1絶縁層に開口部を形成した電界効果トランジスタについて、開口部を第1絶縁層の端とドレイン電極との間に形成することによって、第1絶縁層とキャリア供給層との間の界面をドレイン電極に対して絶縁し、電流コラプス現象およびゲートリーク電流を抑制することが可能な電界効果トランジスタを提供することにある。
本発明に係る電界効果トランジスタは、基板と、前記基板に積層されキャリアが走行するチャネル層と、前記チャネル層に積層され前記チャネル層にキャリアを供給するキャリア供給層と、前記キャリア供給層に接合されたソース電極と、前記ソース電極に対向して配置され前記キャリア供給層に接合されたドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されキャリアの走行を制御するゲート電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層に積層されて電流コラプス現象を抑制する第1絶縁層とを備える電界効果トランジスタであって、前記ドレイン電極に対向する前記第1絶縁層の端と前記ドレイン電極との間に形成された開口部と、前記開口部に露出した前記キャリア供給層に積層された第2絶縁層とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、第1絶縁層とキャリア供給層との間の界面をドレイン電極に対して絶縁することが可能となるので、第1絶縁層とキャリア供給層との間の界面を電流経路とするゲートリーク電流を低減することができる。つまり、本発明に係る電界効果トランジスタは、電流コラプス現象およびゲートリーク電流を抑制したトランジスタ特性を実現することができる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記第2絶縁層は、延長されて前記第1絶縁層の上に積層されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、容易に形成される第1絶縁層および第2絶縁層を備え、キャリア供給層の表面を確実に保護することが可能となる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記キャリア供給層は、前記開口部に対応する開口部イオン注入領域を備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、開口部に対応するキャリア供給層に発生した表面準位密度に比較して開口部イオン注入領域へのイオン注入量を多くすることが可能となるので、開口部に対応するキャリア供給層に発生した表面準位のすべては、開口部イオン注入領域で発生するキャリアを捕獲することが可能となる。つまり、開口部に対応するキャリア供給層に発生した表面準位の影響を低減させ、結果として2次元電子ガス層のキャリア濃度の低減を抑制して、電流コラプス現象を抑制することができる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記開口部イオン注入領域は、前記ドレイン電極に対応するドレインイオン注入領域と同等の深さにされていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、開口部イオン注入領域で生じる電界集中を緩和することが可能となり、ドレイン耐圧(ドレインゲート間耐圧)を維持することができる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記ドレインイオン注入領域、および前記開口部イオン注入領域は、前記チャネル層まで延長されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、オン抵抗を抑制してキャリアの走行を効率的に行なうことが可能となる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記開口部イオン注入領域のイオン注入量は、前記開口部で前記キャリア供給層に発生した表面準位のすべてにキャリアを捕獲させるに必要な注入量より多くしてあることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、開口部に対応するキャリア供給層に発生する表面準位の影響を排除してチャネル層に形成される2次元電子ガス層のキャリア濃度の減少を防止することが可能となり、電流コラプス現象を確実に抑制することができる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記チャネル層および前記キャリア供給層は、窒化物系化合物半導体で形成されていることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、電子の飽和速度を大きくし、耐圧を大きくすることができる。また、本発明に係る電界効果トランジスタは、熱伝導率を大きくして放熱性を向上させ、高温で動作することができるので、高機能なデバイスとなる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記チャネル層の禁止帯幅は、前記キャリア供給層の禁止帯幅より小さいことを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、チャネル層のキャリア供給層側に2次元電子ガス層を形成することが可能となるので高機能なデバイス(ヘテロ構造電界効果トランジスタ)となる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記第1絶縁層および前記第2絶縁層は、窒化シリコンであり、前記第1絶縁層の屈折率は、前記第2絶縁層の屈折率より大きいことを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、第1絶縁層および第2絶縁層を容易かつ高精度に形成することができる。
また、本発明に係る電界効果トランジスタでは、前記開口部での前記第1絶縁層と前記ドレイン電極との間の距離は、1μmから2μmまでの長さであることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、ゲート電極とドレイン電極との間の距離の短縮による電界強度の増加を抑制することが可能となり、ドレイン耐圧の低下を防止することができる。
本発明に係る電界効果トランジスタは、基板と、基板に積層されキャリアが走行するチャネル層と、チャネル層に積層されチャネル層にキャリアを供給するキャリア供給層と、キャリア供給層に接合されたソース電極と、ソース電極に対向して配置されキャリア供給層に接合されたドレイン電極と、ソース電極とドレイン電極との間に配置されキャリアの走行を制御するゲート電極と、ソース電極とドレイン電極との間でキャリア供給層に積層されて電流コラプス現象を抑制する第1絶縁層とを備える電界効果トランジスタであって、ドレイン電極に対向する第1絶縁層の端とドレイン電極との間に形成された開口部と、開口部に露出したキャリア供給層に積層された第2絶縁層とを備えることを特徴とする。
したがって、本発明に係る電界効果トランジスタは、第1絶縁層とキャリア供給層との間の界面をドレイン電極に対して絶縁することが可能となるので、第1絶縁層とキャリア供給層との間の界面を電流経路とするゲートリーク電流を低減することができる。つまり、本発明に係る電界効果トランジスタは、電流コラプス現象およびゲートリーク電流を抑制したトランジスタ特性を実現することができるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。 本発明との比較のために示す従来の電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。 従来例1に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。 従来例2に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1および図2に基づいて、本実施の形態に係る電界効果トランジスタについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。なお、断面のハッチングは、図の見やすさを考慮して省略する(以下の図でも同様である。)。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1は、基板10と、基板10に積層されキャリアを走行させるチャネル層11と、チャネル層11に積層されチャネル層11にキャリアを供給するキャリア供給層12と、キャリア供給層12に接合されたソース電極21と、ソース電極21に対向して配置されキャリア供給層12に接合されたドレイン電極22と、ソース電極21とドレイン電極22との間に配置されキャリアの走行を制御するゲート電極23と、ソース電極21とドレイン電極22との間でキャリア供給層12に積層されて電流コラプス現象を抑制する第1絶縁層31とを備える。
また、電界効果トランジスタ1は、ドレイン電極22に対向する第1絶縁層31の端とドレイン電極22との間に形成された開口部40と、開口部40に露出したキャリア供給層12に積層された第2絶縁層32とを備える。
したがって、電界効果トランジスタ1は、第1絶縁層31に開口部40を形成することにより、第1絶縁層31とキャリア供給層12との間の界面BDをドレイン電極22に対して絶縁することが可能となるので、第1絶縁層31とキャリア供給層12との間の界面BDを電流経路とするゲートリーク電流を低減することができる。つまり、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、電流コラプス現象およびゲートリーク電流を抑制したトランジスタ特性を実現することができる。
ソース電極21およびドレイン電極22は、導電性金属で形成され、キャリア供給層12とオーミック接合されている。ゲート電極23は、導電性金属で形成され、ソース電極21とドレイン電極22との間のキャリア供給層12とショットキー接合されている。ソース電極21とゲート電極23との間のキャリア供給層12には、第1絶縁層31が積層されている。ゲート電極23とドレイン電極22との間のキャリア供給層12上には、ドレイン電極22の近傍を除いて第1絶縁層31が積層されている。
ゲート電極23とドレイン電極22との間のキャリア供給層12には、第1絶縁層31の側壁とドレイン電極22の側壁とを離間させるための開口部40が形成されている。したがって、第1絶縁層31とキャリア供給層12との界面BDとドレイン電極22は、電気的に絶縁されることとなる。
また、開口部40には、第1絶縁層31の代わりに第2絶縁層32が埋め込まれている。第2絶縁層32は、延長されて第1絶縁層31の上に積層されている。したがって、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、容易に形成される第1絶縁層31および第2絶縁層32を備え、キャリア供給層12の表面を確実に保護することが可能となる。
キャリア供給層12は、開口部40に対応する開口部イオン注入領域43を備える。したがって、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、開口部40に対応するキャリア供給層12に発生した表面準位密度に比較して開口部イオン注入領域43へのイオン注入量を多くすることが可能となるので、開口部40に対応するキャリア供給層12に発生した表面準位のすべては、開口部イオン注入領域43で発生するキャリアを捕獲することが可能となる。なお、開口部イオン注入領域43は、キャリア供給層12の表面近傍に形成されていればよい(実施の形態2参照)。
つまり、電界効果トランジスタ1は、開口部40に対応するキャリア供給層12に発生した表面準位の影響を低減させ、結果として2次元電子ガス層15のキャリア濃度の低減を抑制して、電流コラプス現象を抑制することができる。
また、キャリア供給層12は、ソース電極21に対応するソースイオン注入領域41と、ドレインイオン注入領域42とを備える。
開口部イオン注入領域43は、ドレイン電極22に対応するドレインイオン注入領域42と同等の深さにされている。したがって、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、開口部イオン注入領域43で生じる電界集中を緩和することが可能となり、ドレイン耐圧(ドレインゲート間耐圧)を維持することができる。
上述したとおり、本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1では、開口部イオン注入領域43は、キャリア供給層12の表面近傍のみではなく、ドレインイオン注入領域42の深さと同程度の深さに形成されている。
開口部イオン注入領域43が浅く形成され、2次元電子ガス層15まで到達していない場合、開口部イオン注入領域43のうち、ゲート電極23に近い側の端の最深部において凸形状の境界を形成することとなり、電界集中が生じる可能性がある。
したがって、開口部イオン注入領域43の深さと、ドレインイオン注入領域42の深さとをほぼ同一にし、開口部イオン注入領域43を2次元電子ガス層15まで到達させることによって、開口部イオン注入領域43で生じる電界集中を緩和することが可能となる。
ドレインイオン注入領域42、および開口部イオン注入領域43は、チャネル層11まで延長されている。したがって、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、オン抵抗を抑制してキャリアの走行を効率的に行なうことが可能となる。
基板10は、例えばシリコン(Si)で形成される。なお、基板10は、チャネル層11とある程度の格子整合を取れる材料であればよい。シリコン基板の他に、例えばサファイア基板、SiC基板、GaN基板等を基板10とすることができる。
チャネル層11およびキャリア供給層12は、窒化物系化合物半導体で形成されていることが望ましい。窒化物系化合物半導体(特に、窒化ガリウムを含む化合物半導体)を適用することによって、電界効果トランジスタ1は、電子の飽和速度を大きくし、耐圧を大きくすることができる。また、電界効果トランジスタ1は、熱伝導率を大きくして放熱性を向上させ、高温で動作することができるので、高機能なデバイスとなる。
チャネル層11の禁止帯幅は、キャリア供給層12の禁止帯幅より小さいことが望ましい。この構成により、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、チャネル層11のキャリア供給層12側に2次元電子ガス層15を形成することが可能となるので高機能なデバイス(ヘテロ構造電界効果トランジスタ:HFET)となる。
チャネル層11およびキャリア供給層12の材料の組み合わせとしては、チャネル層11として例えばノンドープのGaN(i−GaN)を、キャリア供給層12として例えばAlGaNを適用することが可能である。GaNおよびAlGaNを適用することから、有害物質となることがなく、環境問題を発生することがない。
GaN(チャネル層11)とAlGaN(キャリア供給層12)が接触(接合)すると、AlGaNのドナーから発生した電子がGaNに集まることにより、AlGaNとGaNとの境界近傍のうちGaN側の領域に2次元電子ガス層15と呼ばれる2次元電子ガスからなるチャネルが形成される。
2次元電子ガス層15は、電子が走行するチャネルとなり、高い移動度を持つ電子走行領域となる。チャネル層11およびキャリア供給層12に適用する材料の組み合わせは、互いに格子整合をある程度取ることができ、チャネル層11に対してキャリアを供給できるキャリア供給層12となる材料であればよい。
チャネル層11、キャリア供給層12の組み合わせとしては、本実施形態で用いた組み合わせ(GaN/AlGaN)の他に、チャネル層11としてAl0.1Ga0.9N、キャリア供給層12としてAl0.3Ga0.7Nの組み合わせ、チャネル層11としてGaN、キャリア供給層12としてAlGaInNの組み合わせ等とすることができる。
また、基板10とチャネル層11との間には、必要に応じて適切なバッファ層を形成してもよい。また、チャネル層11とキャリア供給層12との間には、必要に応じて例えばAlN等からなるスペーサー層を形成してもよい。
また、キャリア供給層12の表面(他の層に対する境界面のうち、基板10の側とは反対側に位置する境界面)には、必要に応じて適切なキャップ層や、高キャリア濃度のコンタクト層を積層してもよい。
ソース電極21およびドレイン電極22の材料としては、例えばTi/Al/Auを適用することができる。ソース電極21およびドレイン電極22に適用する材料としては、導電性を示す金属であり、キャリア供給層12に対してオーミック接合を形成する材料であればよい。
ゲート電極23の材料としては、例えばWN/Auを適用することができる。ゲート電極23に適用する材料としては、導電性を示す金属であり、キャリア供給層12に対してショットキー接合を形成する材料であればよい。
第1絶縁層31の材料としては、例えば屈折率2.0以上の窒化シリコンSiNを適用することが可能である。電流コラプス現象とは、上述したとおり、高電圧で動作したときにソース・ドレイン間電流が低減する現象である。電流コラプス現象の原因としては、キャリア供給層12の表面近傍に表面準位が発生し、発生した表面準位に捕獲されたキャリアの電荷に基づいて2次元電子ガス層15のキャリア濃度が相対的に減少することが考えられている。
つまり、表面準位に捕獲されたキャリアの電荷に基づいて、2次元電子ガス層15のキャリア濃度が減少することによって、ソース・ドレイン間電流が低減することが電流コラプス現象の原因と考えられている。
第1絶縁層31をキャリア供給層12に積層することによって、キャリア供給層12の表面準位の発生を低減することができる。したがって、表面準位に起因するキャリアの捕獲が減少するので、ソース・ドレイン間電流の低減を防ぐことが可能となり、結果として電流コラプス現象を抑制できる。
第1絶縁層31は、一般にはパッシベーション膜、または単に保護膜と呼ばれる場合もある。なお、電流コラプス現象を抑制する作用を奏するものであれば良く、コラプス抑制層と呼ぶことも可能である。第1絶縁層31に適用する材料としては、電流コラプス現象を抑制する効果がある絶縁物であり、キャリア供給層12との密着性を保持できる材料であればよい。
開口部40は、開口部40に対応する領域にレジストをパターニングして形成し、ソース電極21とドレイン電極22との間に第1絶縁層31を積層(堆積)した後、レジストを除去することによって、開口部40に積層された第1絶縁層31をリフトオフして形成することができる。あるいは、ソース電極21とドレイン電極22との間に第1絶縁層31を積層(堆積)した後、パターニングしたレジストをマスクとしたエッチング等により開口部40に積層された第1絶縁層31を削ることによって形成することも可能である。
開口部40での第1絶縁層31とドレイン電極22との間の距離は、1μmから2μmまでの長さであることが望ましい。この構成により、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、ゲート電極23とドレイン電極22との間の距離の短縮による電界強度の増加を抑制することが可能となり、ドレイン耐圧の低下を防止することができる。
つまり、第1絶縁層31の側壁とドレイン電極22の側壁との間の距離は、界面BDとドレイン電極22との絶縁を保つことが可能な程度に離間していればよい。しかし、第1絶縁層31とドレイン電極22との間の距離が大きくなると、開口部40に対応する開口部イオン注入領域43の端(ゲート電極23に近い方の端)がゲート電極23に近くなることから、ゲート電極23とドレイン電極22との間の実質的な距離が短くなり、ゲート電極23とドレイン電極22との間における電界強度が強くなるため、耐圧が低下する恐れがある。
したがって、第1絶縁層31とドレイン電極22との間の距離は、1μmから2μmまでの長さにするのが望ましい。なお、この距離は、上述したとおり、耐圧への影響を考慮して適宜設定することが可能であり、この範囲内に限定されるものではない。
第2絶縁層32の材料としては、例えば屈折率1.7程度の窒化シリコンSiNを適用することが可能である。つまり、第1絶縁層31および第2絶縁層32は、窒化シリコンであり、第1絶縁層31の屈折率は、第2絶縁層32の屈折率より大きいことが望ましい。この構成により、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、第1絶縁層31および第2絶縁層32を容易かつ高精度に形成することができる。
つまり、第1絶縁層31および第2絶縁層32は、屈折率が互いに異なる窒化シリコンであることから、容易に形成される。また、屈折率が大きい窒化シリコンの形成温度に対して、屈折率が小さい窒化シリコンの形成温度は低い温度とすることが可能であるので、第1絶縁層31および第2絶縁層32は、安定した膜質を保持することができる。
なお、第2絶縁層32の材料は、ソース電極21、ゲート電極23、およびドレイン電極22に対する絶縁性を有する材料であればよい。したがって、本実施の形態で適用したSiNの他に、例えばSiO2、Al23、HfOx、AlN等を適用することが可能である。
ソースイオン注入領域41は、ソース電極21と2次元電子ガス層15とを導通させることができればよい。また、ドレインイオン注入領域42は、ドレイン電極22と2次元電子ガス層15とを導通させることができればよい。ソースイオン注入領域41およびドレインイオン注入領域42によって、電界効果トランジスタ1のオン抵抗を小さくすることができる。ソースイオン注入領域41、ドレインイオン注入領域42に対するイオン注入量は、例えば1015/cm2程度である。注入するイオンとしては、例えばSi等を適用することができる。
開口部イオン注入領域43のイオン注入量は、開口部40でキャリア供給層12に発生した表面準位のすべてにキャリアを捕獲させるに必要な注入量より多くしてあることが望ましい。この構成により、本発明に係る電界効果トランジスタ1は、開口部40に対応するキャリア供給層12に発生する表面準位の影響を排除してチャネル層11に形成される2次元電子ガス層15のキャリア濃度の減少を防止することが可能となり、電流コラプス現象を確実に抑制することができる。
以下に、上述した要件の理由について、さらに詳細を説明する。
電流コラプス現象とは、上述したとおり、キャリア供給層12の表面近傍に準位(表面準位)が発生することに起因する現象である。キャリア供給層12の表面近傍で実際に発生する表面準位密度は1012/cm2程度と考えられている。
したがって、キャリア供給層12に発生した表面準位のすべてに開口部イオン注入領域43で発生するキャリアを捕獲させることによって、チャネル層11に形成される2次元電子ガス層15のキャリア濃度に対するキャリア供給層12による表面準位の影響を排除することができる。
つまり、本実施の形態では、開口部40に対応するキャリア供給層12に発生した表面準位のすべてに、開口部イオン注入領域43で発生するキャリアが捕獲されることから、表面準位の影響を排除することが可能となり、結果として2次元電子ガス層15のキャリア濃度の減少を防ぐことが可能となり、電流コラプス現象を抑制することが可能となる。
本実施の形態では、ソースイオン注入領域41、ドレインイオン注入領域42として実際に注入するイオン注入量は、上述したとおり、例えば1015/cm2程度である。したがって、ソースイオン注入領域41およびドレインイオン注入領域42を形成するときに、開口部イオン注入領域43を併せて同様に形成すれば、開口部イオン注入領域43にも例えば1015/cm2程度のイオン注入を行うことができる。
したがって、キャリア供給層12では表面準位密度が1012/cm2となるのに対して、開口部イオン注入領域43では1015/cm2のキャリアを発生させることが可能となり、発生したキャリアは、キャリア供給層12の表面準位のすべてに捕獲させることができる。
なお、開口部イオン注入領域43は導電性となるが、第1絶縁層31とキャリア供給層12との間にはバンドギャップ差(禁止帯幅の差)がある。したがって、第1絶縁層31およびキャリア供給層12に対する界面BDと、開口部イオン注入領域43との間で、キャリアの往来は発生しないので、絶縁性を保持することができる。
図2は、本発明との比較のために示す従来の電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。
従来の電界効果トランジスタ101(HFET)は、基板110と、基板110に積層されたチャネル層111と、チャネル層111に積層されたキャリア供給層112とを備える。また、キャリア供給層112に対して、ソース電極121、ドレイン電極122がオーミック接合され、ソース電極121とドレイン電極122との間のキャリア供給層112に対して導電性金属で形成されたゲート電極123がショットキー接合されている。
ソース電極121とゲート電極123との間、およびゲート電極123とドレイン電極122との間のキャリア供給層112には、第1絶縁層131が積層されている。また、ソース電極121に対応するキャリア供給層112にはソースイオン注入領域141が形成され、ドレイン電極122に対応するキャリア供給層112にはドレインイオン注入領域142が形成されている。また、ソースイオン注入領域141およびドレインイオン注入領域142は、チャネル層111に到達するように延長されている。チャネル層111のキャリア供給層112との境界には、2次元電子ガス層115が形成され、キャリアを走行させることが可能となる。
従来の電界効果トランジスタ101では、第1絶縁層131とキャリア供給層112との界面BDは、電流リーク経路となる恐れがある。つまり、ソース電極121、ゲート電極123、およびドレイン電極122それぞれの間にあるキャリア供給層112の全面にわたって第1絶縁層131を形成していることから、界面BDをリーク経路としたリーク電流が発生しやすい。
実使用上においては、ゲート・ドレイン間は例えば数百Vの電位差となるので、ゲートリーク電流が特に問題となる。なお、ここでのゲートリーク電流とは、電源をオフしたとき、ゲート電極123とドレイン電極122との間に流れるリーク電流のことをいう。
電界効果トランジスタ101の構造でのゲートリーク電流を低減するため、ゲート電極123とドレイン電極122との間の第1絶縁層131に開口部を形成し界面BDを遮断することによって、ゲート電極123とドレイン電極122との間のリーク経路を遮断する方法が考えられる(特許文献2参照)。しかし、開口部には第1絶縁層131が存在しないことから、キャリア供給層112に表面準位が発生し、電流コラプス現象が発生する原因となる。
従来の電界効果トランジスタ101に対して本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1は、上述したとおり、ドレイン電極22に対向する第1絶縁層31の端とドレイン電極22との間に形成された開口部40と、開口部40に露出したキャリア供給層12に積層された第2絶縁層32とを備える。また、キャリア供給層12は、開口部40に対応する開口部イオン注入領域43を備える。
したがって、電界効果トランジスタ1は、従来の電界効果トランジスタ101で発生した問題を容易かつ確実に解消することが可能となる。
なお、チャネル層11の成膜、キャリア供給層12の成膜、第1絶縁層31の成膜、第2絶縁層32の成膜、ソース電極21の形成、ドレイン電極22の形成、ゲート電極23の形成、開口部40の形成、ソースイオン注入領域41の形成、ドレインイオン注入領域42の形成、開口部イオン注入領域43の形成は、周知の技術を適用して行なうことが可能であるので、成膜方法、形成方法(電極形成方法、イオン注入方法、パターニング方法)についての詳細は省略する。
<実施の形態2>
図3に基づいて、本実施の形態に係る電界効果トランジスタについて説明する。
図3は、本発明の実施の形態2に係る電界効果トランジスタの断面を示す断面図である。
本実施の形態に係る電界効果トランジスタ1の基本的な構成は、実施の形態1に係る電界効果トランジスタ1の構成と同様であるので、符号を援用し、主に異なる事項について説明をする。
実施の形態1では、開口部イオン注入領域43は、ドレインイオン注入領域42と同程度の深さに形成したが、本実施の形態では、開口部イオン注入領域43は、キャリア供給層12の表面近傍にのみ形成してある。
上述したとおり、開口部40に対応するキャリア供給層12の表面準位は、キャリア供給層12の表面近傍で発生する。したがって、表面準位の影響を防ぎ、電流コラプス現象を抑制するためには、開口部40に対応する領域で、キャリア供給層12の少なくとも表面近傍にイオン注入領域41が形成されていればよい。
なお、実施の形態1および実施の形態2において、ゲート電極23とキャリア供給層12とはショットキー接合を構成したが、ゲート電極23をキャリア供給層12に対し絶縁する絶縁層を設けた、いわゆるMIS(metal−insulator−semiconductor)構造とすることも可能であり、この場合も同様の効果を奏する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。また、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて実現できる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 電界効果トランジスタ
10 基板
11 チャネル層
12 キャリア供給層
15 2次元電子ガス層
21 ソース電極
22 ドレイン電極
23 ゲート電極
31 第1絶縁層
32 第2絶縁層
40 開口部
41 ソースイオン注入領域
42 ドレインイオン注入領域
43 開口部イオン注入領域
BD 界面

Claims (10)

  1. 基板と、前記基板に積層されキャリアが走行するチャネル層と、前記チャネル層に積層され前記チャネル層にキャリアを供給するキャリア供給層と、前記キャリア供給層に接合されたソース電極と、前記ソース電極に対向して配置され前記キャリア供給層に接合されたドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に配置されキャリアの走行を制御するゲート電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間で前記キャリア供給層に積層されて電流コラプス現象を抑制する第1絶縁層とを備える電界効果トランジスタであって、
    前記ドレイン電極に対向する前記第1絶縁層の端と前記ドレイン電極との間に形成された開口部と、
    前記開口部に露出した前記キャリア供給層に積層された第2絶縁層とを備えること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  2. 請求項1に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記第2絶縁層は、延長されて前記第1絶縁層の上に積層されていること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記キャリア供給層は、前記開口部に対応する開口部イオン注入領域を備えること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  4. 請求項3に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記開口部イオン注入領域は、前記ドレイン電極に対応するドレインイオン注入領域と同等の深さにされていること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  5. 請求項4に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記ドレインイオン注入領域、および前記開口部イオン注入領域は、前記チャネル層まで延長されていること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか一つに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記開口部イオン注入領域のイオン注入量は、前記開口部で前記キャリア供給層に発生した表面準位のすべてにキャリアを捕獲させるに必要な注入量より多くしてあること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記チャネル層および前記キャリア供給層は、窒化物系化合物半導体で形成されていること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  8. 請求項7に記載の電界効果トランジスタであって、
    前記チャネル層の禁止帯幅は、前記キャリア供給層の禁止帯幅より小さいこと
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一つに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記第1絶縁層および前記第2絶縁層は、窒化シリコンであり、前記第1絶縁層の屈折率は、前記第2絶縁層の屈折率より大きいこと
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
  10. 請求項1から請求項9までのいずれか一つに記載の電界効果トランジスタであって、
    前記開口部での前記第1絶縁層と前記ドレイン電極との間の距離は、1μmから2μmまでの長さであること
    を特徴とする電界効果トランジスタ。
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