JP2010046089A - ナイセリア抗原 - Google Patents

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ピザ マリアグラツィア
Vincenzo Scarlato
スカーラト ビンセンツォ
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Abstract

【課題】ナイセリアアミノ酸配列を含むタンパク質を提供すること。
【解決手段】ナイセリアアミノ酸配列を含むタンパク質。特定の配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、タンパク質。特定の配列からなる群から選択されるアミノ酸配列を含むタンパク質をコードする核酸分子。該ナイセリアアミノ酸配列と相同な(すなわち、配列同一性を有する)配列を含むタンパク質。および、ナイセリア細菌に起因する感染の処置または防止のための医薬品の製造における、該ナイセリアアミノ酸配列を含む組成物の使用。
【選択図】なし

Description

本発明はNeisseria細菌由来の抗原に関する。
Neisseria meningitidisおよびNeisseria
gonorrhoeaeは、ヒトにおいて病原性である非運動性のグラム陰性双
球菌である。N.meningitidisは、咽頭にコロニー形成をし、髄膜
炎(および、時折、髄膜炎のない敗血症)を引き起こす;N.gonorrho
eaeは、生殖管にコロニー形成しそして淋病を引き起こす。身体の異なる領域
にコロニーを形成しそして全く異なる疾患を引き起こすが、この2つの病原は密
接に関係しており、髄膜炎菌が淋病菌と明らかに異なる1つの特徴は、全ての病
原性髄膜炎菌に存在する多糖類性被膜の存在である。
N.gonorrhoeaeは、米国のみで1983年〜1990年の期間中に1年間あたりおおよそ800,000件も引き起こした(非特許文献1)。この疾患は、かなりの罹患率を生じるが死亡率は制限される。N.gonorrhoeaeに対するワクチン接種が、高く所望されたが、繰り返した試みは失敗している。このワクチンに対する主な候補抗原は、ピリ、ポーリンのような表面露出タンパク質、混濁付随タンパク質(Opas)および他の表面露出タンパク質(Lip,Laz,IgA1プロテアーゼおよびトランスフェリン結合タンパク質)である。リポオリゴ糖(LOS)もまた、ワクチンとして示唆されている(非特許文献1,前出)。
N.meningitidisは、風土病および伝染病を引き起こす。米国において、発病率は1年間に100,000人中0.6〜1人の割合であり、そして大発生によりずっと大きくなり得る(非特許文献2;非特許文献3)。発展途上国では、風土病の割合は、よりずっと大きくそして伝染病発生率は1年間あたり100,000人あたり500件に達し得る。死亡率は極めて高く、米国では10〜20%、そして発展途上国においてはよりずっと高い。Haemophilus influenzaeに対する共役ワクチンの導入の結果、N.meningit
idisは、米国において全ての年齢における細菌性髄膜炎の主な原因である(非特許文献3,前出)。
MeitznerおよびCohen,「Vaccines Against Gonococcal Infection」,New Generation Vaccines,1997,第2版,Levine,Woodrow,KaperおよびCobon編,Marcel Dekker,New York,817−842頁 Liebermanら,Safely and Immunogenicity of a Serogroups A/C Neisseria meningitidis Oligosaccharide−Protein Conjugate Vaccine in Young Children.JAMA(1996)275(19):1499−1503 Schuchatら,Bacterial Meningitis in the United States in 1995,N Engl J Med(1997)377(14):970−976
生物の被膜多糖類に基づいて、N.meningitidisの12血清群が
同定されている。A群はサハラアフリカ周縁での伝染病において最も頻繁に関与
している病原体である。血清型B群および血清型C群は、米国および大部分の先
進国における症例の大部分の原因である。血清型W135およびYは、米国およ
び先進国における症例の残りの原因である。現在使用される髄膜炎ワクチンは、
血清型A、C、Y、およびW135で構成される4価の多糖類ワクチンである。
これは、青年および成人には効果があるが、弱い免疫応答および短い保護持続期
間を誘導し、そして胎児には使用され得ない(例えば、Morbidity a
nd Mortality weekly report,Vol.46,No
.PR−5(1997))。これは、多糖類が、繰り返し免疫処置により増強さ
れ得ない弱い免疫応答を誘導するT細胞独立性抗原であるからである。H.in
fluenzaに対するワクチン接種の成功に続き、血清型Aおよび血清型Cに
対する共役ワクチンが開発されており、そして臨床試験の最終段階である(Zo
llinger WD「New and Improved Vaccines
Against Meningococcal Disease」New G
eneration Vaccines,上記,469−488頁;Liebe
rmanら(1996)上記;Costantinoら(1992)Devel
opment and phease I clinical testing
of a conjugate vaccine against meni
ngococus AおよびC.Vaccine 10:691−698)。
しかし、髄膜炎菌Bは問題を残している。この血清型は現在、米国、欧州、お
よび南アメリカにおける全髄膜炎のおおよそ50%の原因である。この多糖類ア
プローチは使用され得ない。なぜならばmenB被膜多糖類は、哺乳動物組織に
もまた存在するα(2−8)−連結N−アセチルノイラミン酸のポリマーである
からである。これは抗原に対する寛容性を生ずる;実際、免疫応答が惹起された
場合、それは抗−自己であり、それ故、所望されない。自己免疫の誘導を回避し
そして保護的免疫応答を誘導するために、この被膜性多糖類は、例えば、N−ア
セチル基をN−プロピオニル基と置換するように化学的に改変されるが、特異的
抗原性は不変のままである(RomeroおよびOutschoorn(199
4)Current Status of Meningococcal gr
oup B vaccine candidates:capsular or
non−capsular? Clin Microbiol Rev 7(
4):559−575)。
menBワクチンに対する代替のアプローチは、外膜タンパク質(OMP)の
複合体混合物(OMPのみを含むかまたはポーリンに富むOMPのいずれかを含
む)を使用するか、または細菌活性をブロックする抗体を誘導すると考えられる
クラス4OMPを欠失した。このアプローチは、十分に特徴付けられていないワ
クチンを産生する。それらワクチンは、相同な菌株に対して保護し得えるが、外
膜タンパク質の多くの抗原性改変体が多く存在する場合、全体として効果がない
。抗原変異性を克服するために、9つまでの異なるポリンを含む多価ワクチンが
構築されている(例えば、Poolman JT(1992)Developm
ent of a meningococcal vaccine.Infec
t.Agents Dis.4:13−28)。外膜ワクチンで使用されるさら
なるタンパク質は、opaおよびopcタンパク質であるが、これらのアプロー
チは抗原変異性を克服し得ない(例えば、Ala’AldeenおよびBorr
iello(1996)The meningococcal tranfer
rin−binding proteins 1 and 2 are bot
h surface exposed and generate bacte
ricidal antibodies capable of killin
g homologous and heterologous strain
s.Vaccine 14(1):49−53)。
特定の量の配列データは、髄膜炎菌および淋病菌の遺伝子およびタンパク質(
例えば、EP−A−0467714,WO96/29412)について利用可能
であるが、これは決して完全ではない。さらなる配列の供給は、免疫系に対する
標的と推測され、そして抗原的に変異し得ることのない分泌タンパク質または表
面露出タンパク質を同定するための機会を提供し得た。例えば、同定されたタン
パク質のいくつかは、髄膜炎菌Bに対して効果のあるワクチンの成分であり、い
くつかは全ての髄膜炎菌血清型に対するワクチンの成分であり、そして他は全て
の病原性Neisseriaeに対するワクチンの成分であり得た。
(本発明)
本発明は、本実施例で開示されたナイセリアアミノ酸配列を含むタンパク質を
提供する。これらの配列はN.meningitidisまたはN.gonor
rhoeaeに関連する。上記目的を達成するために、本発明は、例えば、以下
の手段を提供する。
(項目1) 配列番号2、4、6および8からなる群から選択されるアミノ酸配
列を含む、タンパク質。
(項目2) 項目1に記載のタンパク質をコードする、核酸分子。
(項目3) 配列番号1、3、5および7からなる群から選択されるヌクレオチ
ド配列を含む、項目2に記載の核酸分子。
(項目4) 以下の配列番号からなる群から選択されるアミノ酸配列を含
む、タンパク質:配列番号2、4、6、8、10、12、14、16、18、2
0、22、24、26、28、30、32、34、36、38、40、42、4
4、46、48、50、52、54、56、58、60、62、64、66、6
8、70、72、74、76、78、80、82、84、86、88、90、9
2、94、96、98、100、102、104、106、108、110、1
12、114、116、118、120、122、124、126、128、1
30、132、134、136、138、140、142、144、146、1
48、150、152、154、156、158、160、162、164、1
66、168、170、172、174、176、178、180、182、1
84、186、188、190、192、194、196、198、200、2
02、204、206、208、210、212、214、216、218、2
20、222、224、226、228、230、232、234、236、2
38、240、242、244、246、248、250、252、254、2
56、258、260、262、264、266、268、270、272、2
74、276、278、280、282、284、286、288、290、2
92、294、296、298、300、302、304、306、308、3
10、312、314、316、318、320、322、324、326、3
28、330、332、334、336、338、340、342、344、3
46、348、350、352、354、356、358、360、362、3
64、366、368、370、372、374、376、378、380、3
82、384、386、388、390、392、394、396、398、4
00、402、404、406、408、410、412、414、416、4
18、420、422、424、426、428、430、432、434、4
36、438、440、442、444、446、448、450、452、4
54、456、458、460、462、464、466、468、470、4
72、474、476、478、480、482、484、486、488、4
90、492、494、496、498、500、502、504、506、5
08、510、512、514、516、518、520、522、524、5
26、528、530、532、534、536、538、540、542、5
44、546、548、550、552、554、556、558、560、5
62、564、566、568、570、572、574、576、578、5
80、582、584、586、588、590、592、594、596、5
98、600、602、604、606、608、610、612、614、6
16、618、620、622、624、626、628、630、632、6
34、636、638、640、642、644、646、648、650、6
52、654、656、658、660、662、664、666、668、6
70、672、674、676、678、680、682、684、686、6
88、690、692、694、696、698、700、702、704、7
06、708、710、712、714、716、718、720、722、7
24、726、728、730、732、734、736、738、740、7
42、744、746、748、750、752、754、756、758、7
60、762、764、766、768、770、772、774、776、7
78、780、782、784、786、788、790、792、794、7
96、798、800、802、804、806、808、810、812、8
14、816、818、820、822、824、826、828、830、8
32、834、836、838、840、842、844、846、848、8
50、852、854、856、858、860、862、864、866、8
68、870、872、874、876、878、880、882、884、8
86、888、890、および892。
(項目5) 項目4に記載のタンパク質と50%またはそれより多くの
配列同一性を有する、タンパク質。
(項目6) 以下の配列番号からなる群から選択されるアミノ酸配列のフ
ラグメントを含む、タンパク質:配列番号2、4、6、8、10、12、14、
16、18、20、22、24、26、28、30、32、34、36、38、
40、42、44、46、48、50、52、54、56、58、60、62、
64、66、68、70、72、74、76、78、80、82、84、86、
88、90、92、94、96、98、100、102、104、106、10
8、110、112、114、116、118、120、122、124、12
6、128、130、132、134、136、138、140、142、14
4、146、148、150、152、154、156、158、160、16
2、164、166、168、170、172、174、176、178、18
0、182、184、186、188、190、192、194、196、19
8、200、202、204、206、208、210、212、214、21
6、218、220、222、224、226、228、230、232、23
4、236、238、240、242、244、246、248、250、25
2、254、256、258、260、262、264、266、268、27
0、272、274、276、278、280、282、284、286、28
8、290、292、294、296、298、300、302、304、30
6、308、310、312、314、316、318、320、322、32
4、326、328、330、332、334、336、338、340、34
2、344、346、348、350、352、354、356、358、36
0、362、364、366、368、370、372、374、376、37
8、380、382、384、386、388、390、392、394、39
6、398、400、402、404、406、408、410、412、41
4、416、418、420、422、424、426、428、430、43
2、434、436、438、440、442、444、446、448、45
0、452、454、456、458、460、462、464、466、46
8、470、472、474、476、478、480、482、484、48
6、488、490、492、494、496、498、500、502、50
4、506、508、510、512、514、516、518、520、52
2、524、526、528、530、532、534、536、538、54
0、542、544、546、548、550、552、554、556、55
8、560、562、564、566、568、570、572、574、57
6、578、580、582、584、586、588、590、592、59
4、596、598、600、602、604、606、608、610、61
2、614、616、618、620、622、624、626、628、63
0、632、634、636、638、640、642、644、646、64
8、650、652、654、656、658、660、662、664、66
6、668、670、672、674、676、678、680、682、68
4、686、688、690、692、694、696、698、700、70
2、704、706、708、710、712、714、716、718、72
0、722、724、726、728、730、732、734、736、73
8、740、742、744、746、748、750、752、754、75
6、758、760、762、764、766、768、770、772、77
4、776、778、780、782、784、786、788、790、79
2、794、796、798、800、802、804、806、808、81
0、812、814、816、818、820、822、824、826、82
8、830、832、834、836、838、840、842、844、84
6、848、850、852、854、856、858、860、862、86
4、866、868、870、872、874、876、878、880、88
2、884、886、888、890、および892。
(項目7) 項目4〜6のいずれか1つの項目に記載のタンパク質と
結合する抗体。
(項目8) 項目4〜6のいずれか1つの項目に記載のタンパク質を
コードする、核酸分子。
(項目9) 以下の配列番号からなる群から選択されるヌクレオチド配列
を含む、項目8に記載の核酸分子:1、3、5、7、9、11、13、15、
17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、
41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、
65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、
89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、10
9、111、113、115、117、119、121、123、125、12
7、129、131、133、135、137、139、141、143、14
5、147、149、151、153、155、157、159、161、16
3、165、167、169、171、173、175、177、179、18
1、183、185、187、189、191、193、195、197、19
9、201、203、205、207、209、211、213、215、21
7、219、221、223、225、227、229、231、233、23
5、237、239、241、243、245、247、249、251、25
3、255、257、259、261、263、265、267、269、27
1、273、275、277、279、281、283、285、287、28
9、291、293、295、297、299、301、303、305、30
7、309、311、313、315、317、319、321、323、32
5、327、329、331、333、335、337、339、341、34
3、345、347、349、351、353、355、357、359、36
1、363、365、367、369、371、373、375、377、37
9、381、383、385、387、389、391、393、395、39
7、399、401、403、405、407、409、411、413、41
5、417、419、421、423、425、427、429、431、43
3、435、437、439、441、443、445、447、449、45
1、453、455、457、459、461、463、465、467、46
9、471、473、475、477、479、481、483、485、48
7、489、491、493、495、497、499、501、503、50
5、507、509、511、513、515、517、519、521、52
3、525、527、529、531、533、535、537、539、54
1、543、545、547、549、551、553、555、557、55
9、561、563、565、567、569、571、573、575、57
7、579、581、583、585、587、589、591、593、59
5、597、599、601、603、605、607、609、611、61
3、615、617、619、621、623、625、627、629、63
1、633、635、637、639、641、643、645、647、64
9、651、653、655、657、659、661、663、665、66
7、669、671、673、675、677、679、681、683、68
5、687、689、691、693、695、697、699、701、70
3、705、707、709、711、713、715、717、719、72
1、723、725、727、729、731、733、735、737、73
9、741、743、745、747、749、751、753、755、75
7、759、761、763、765、767、769、771、773、77
5、777、779、781、783、785、787、789、791、79
3、795、797、799、801、803、805、807、809、81
1、813、815、817、819、821、823、825、827、82
9、831、833、835、837、839、841、843、845、84
7、849、851、853、855、857、859、861、863、86
5、867、869、871、873、875、877、879、881、88
3、885、887、889、および891。
(項目10) 以下の配列番号からなる群から選択されるヌクレオチド配
列のフラグメントを含む、核酸分子:1、3、5、7、9、11、13、15、
17、19、21、23、25、27、29、31、33、35、37、39、
41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、
65、67、69、71、73、75、77、79、81、83、85、87、
89、91、93、95、97、99、101、103、105、107、10
9、111、113、115、117、119、121、123、125、12
7、129、131、133、135、137、139、141、143、14
5、147、149、151、153、155、157、159、161、16
3、165、167、169、171、173、175、177、179、18
1、183、185、187、189、191、193、195、197、19
9、201、203、205、207、209、211、213、215、21
7、219、221、223、225、227、229、231、233、23
5、237、239、241、243、245、247、249、251、25
3、255、257、259、261、263、265、267、269、27
1、273、275、277、279、281、283、285、287、28
9、291、293、295、297、299、301、303、305、30
7、309、311、313、315、317、319、321、323、32
5、327、329、331、333、335、337、339、341、34
3、345、347、349、351、353、355、357、359、36
1、363、365、367、369、371、373、375、377、37
9、381、383、385、387、389、391、393、395、39
7、399、401、403、405、407、409、411、413、41
5、417、419、421、423、425、427、429、431、43
3、435、437、439、441、443、445、447、449、45
1、453、455、457、459、461、463、465、467、46
9、471、473、475、477、479、481、483、485、48
7、489、491、493、495、497、499、501、503、50
5、507、509、511、513、515、517、519、521、52
3、525、527、529、531、533、535、537、539、54
1、543、545、547、549、551、553、555、557、55
9、561、563、565、567、569、571、573、575、57
7、579、581、583、585、587、589、591、593、59
5、597、599、601、603、605、607、609、611、61
3、615、617、619、621、623、625、627、629、63
1、633、635、637、639、641、643、645、647、64
9、651、653、655、657、659、661、663、665、66
7、669、671、673、675、677、679、681、683、68
5、687、689、691、693、695、697、699、701、70
3、705、707、709、711、713、715、717、719、72
1、723、725、727、729、731、733、735、737、73
9、741、743、745、747、749、751、753、755、75
7、759、761、763、765、767、769、771、773、77
5、777、779、781、783、785、787、789、791、79
3、795、797、799、801、803、805、807、809、81
1、813、815、817、819、821、823、825、827、82
9、831、833、835、837、839、841、843、845、84
7、849、851、853、855、857、859、861、863、86
5、867、869、871、873、875、877、879、881、88
3、885、887、889、および891。
(項目11) 項目8〜10のいずれか1つの項目に記載の核酸分子
と相補的なヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
(項目12) 項目8〜11のいずれか1つの項目に記載の核酸分子
と50%またはそれより多くの配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、核
酸分子。
(項目13) 高ストリンジェンシー条件下で項目8〜12のいずれか
1つの項目に記載の核酸分子とハイブリダイズし得る、核酸分子。
(項目14) 上記項目のいずれか1つの項目に記載のタンパク質、
核酸分子、または抗体を含む、組成物。
(項目15) ワクチン組成物または診断用組成物である、項目14に
記載の組成物。
(項目16) 製剤として使用するための、項目14または項目15
に記載の組成物。
(項目17) ナイセリア細菌に起因する感染の処置または防止のための
医薬品の製造における、項目14に記載の組成物の使用。
これはまた、本実施例で開示されるナイセリアアミノ酸配列と相同な(すなわ
ち、配列同一性を有する)配列を含むタンパク質を提供する。この特定の配列に
依存して、同一性の程度は、好ましくは50%よりも大きい(例えば、65%、
80%、90%、またはこれ以上)。これらの相同なタンパク質は、本実施例で
開示される配列の変異体および対立遺伝子の改変体を含む。代表的には、2つの
タンパク質の間の50%の同一性またはそれ以上の同一性は、機能的に等価であ
ることの表示であると考えられる。タンパク質間の同一性は、好ましくはパラメ
ーターgap open penalty=12およびgap extenti
on penalty=1を有するaffine変換ギャップ検索を使用して,
MPSRCHプログラム(Oxford Molecular)において実行さ
れるようなSmith−Waterman相同性検索アルゴリズムによって決定
される。
本発明はさらに、本実施例で開示されるナイセリアアミノ酸配列のフラグメン
トを含むタンパク質を提供する。このフラグメントは、その配列由来の少なくと
もn個の連続したアミノ酸を含み、そしてその特定の配列に依存して、nは7ま
たはそれ以上(例えば8、10、12、14、16、18、20またはそれ以上
)である。好ましくはこのフラグメントは、その配列に由来するエピトープを含
む。
本発明のタンパク質は、もちろん、種々の手段(例えば、組換えの発現、細胞
培養物からの精製、化学合成など)によっておよび種々の型で(例えば、天然型
、融合型など)調製され得る。これらは、好ましくは実質的に純粋または単離さ
れた型で調製される(すなわち、他のナイセリアタンパク質または宿主細胞タン
パク質を実質的に含まない)。
さらなる局面に従って、本発明は、これらのタンパク質に結合する抗体を提供
する。これらは、ポリクローナルまたはモノクローナルであり、そして任意の適
切な手段により産生され得る。
さらなる局面に従って、本発明は、本実施例で開示されるナイセリアヌクレオ
チド配列を含む核酸を提供する。さらに、本発明は、本実施例で開示されるナイ
セリアヌクレオチド配列と相同な(すなわち、配列同一性を有する)配列を含む
核酸を提供する。
さらに、本発明は、本実施例で開示されるナイセリア核酸に、好ましくは「高
ストリンジェンシー」な条件下で(例えば、0.1×SSC、0.5%SDS溶
液中65℃)ハイブリダイズし得る核酸を提供する。
これらの配列のフラグメントを含む核酸もまた、提供される。これらは、ナイ
セリア配列由来の少なくともn個の連続するヌクレオチドを含有すべきであり、
そして特定の配列に依存して、nは10またはそれ以上(例えば、12、14、
15、18、20、25、30、35、40またはそれ以上)である。
さらなる局面に従って、本発明は、本発明のタンパク質およびタンパク質フラ
グメントをコードする核酸を提供する。
本発明が上記に記載される配列と相補的な配列を含む核酸を提供することもま
た、認識されるべきである(例えば、アンチセンス目的またはプローブの目的に
おいて)。
本発明に従う核酸は、もちろん、多くの様式(例えば、化学合成により、ゲノ
ムライブラリーまたはcDNAライブラリーから、生物体自体から)で調製され
得、そして種々の型(例えば、一本鎖、二本鎖、ベクター、プローブなど)をと
り得る。
さらに、用語「核酸」は、DNAおよびRNA、そしてまた改変された骨格を
含むDNAおよびRNAのようなそれらの類似物、そしてまたペプチド核酸(P
NA)などを含む。
さらなる局面に従って、本発明は、本発明のヌクレオチド配列を含むベクター
(例えば、発現ベクター)およびそのようなベクターで形質転換された宿主細胞
を提供する。
さらなる局面に従って、本発明は、本発明に従うタンパク質、抗体および/ま
たは核酸を含む組成物を提供する、これらの組成物は、例えばワクチンとして、
または診断用試薬として、または免疫原性組成物として適切であり得る。
本発明はまた、医薬品として(例えばワクチンとして)または治療用試薬とし
て使用するための、本発明に従う核酸、タンパク質、または抗体を提供する。ま
た、以下の製造における、本発明に従う核酸、タンパク質、または抗体の使用を
提供する:(i)ナイセリア細菌に起因する感染の処置または予防のための医薬
品;(ii)ナイセリア細菌またはナイセリア細菌に対して惹起された抗体の存
在を検出するための診断用試薬;および/または(iii)ナイセリア細菌に対
する抗体を惹起し得る試薬。上記のナイセリア細菌は任意の種または菌株であり
得る(例えば、N.gonorrhoeae、またはN.meningitid
isの任意の菌株(例えば、菌株A、菌株Bまたは菌株C))。
本発明はまた、治療的有効量の、本発明に従う核酸、タンパク質、および/ま
たは抗体を患者に投与する工程を含む、患者の処置の方法を提供する。
さらなる局面に従って、本発明は、種々のプロセスを提供する。
本発明のタンパク質を産生するためのプロセスであって、タンパク質の発現を
誘導する条件下において、本発明に従う宿主細胞を培養する工程を包含する、プ
ロセスが提供される。
本発明のタンパク質または核酸を産生するためのプロセスであって、ここでそ
のタンパク質または核酸は、化学的手段を使用して、一部または全体が合成され
るプロセスが提供される。
本発明のポリヌクレオチドを検出するためのプロセスであって、(a)本発明
に従う核プローブを、二重鎖を形成させるハイブリダイズの条件下で生物学的サ
ンプルと接触させる工程;および(b)上記の二重鎖を検出する工程を包含する
、プロセスが提供される。
本発明のタンパク質を検出するためのプロセスであって、(a)本発明に従う
抗体を、抗体−抗原複合体の形成に適した条件下で生物学的サンプルと接触させ
る工程;および(b)上記の複合体を検出する工程を包含する、プロセスが提供
される。
本発明を実行するために用いられ得る標準的な技術および手順(例えば、ワク
チン接種目的または診断目的のために、開示された配列を利用するための)の要
旨は以下の通りである。この要旨は、本発明に対する限定ではなく、むしろ使用
され得るが必要とされるわけではない実施例を与えるものである。
(一般)
本発明の実施は、他に示されなければ、分子生物学、微生物学、組換えDNA
、および免疫学の慣習的な技術を使用し、これらは当該分野の技術の範囲内であ
る。このような技術は以下の文献で十分説明されている(例えば、Sambro
ok Molecular Cloning;A Laboratory Ma
nual 第2版(1989);DNA Cloning,Volumes I
and ii(D.N Glover編 1985);Oligonucle
otide Synthesis(M.J.Gait編 1984);Nucl
eic Acid Hybridization(B.D.HamesおよびS
.J.Higgins編 1984);Transcription and
Translation(B.D.HamesおよびS.J.Higgins編
1984);Animal Cell Culture(R.I.Fresh
ney編 1986);Immobilized Cells and Enz
ymes(IRL Press,1986);B.Perbal,A Prac
tial Guide to Molecular Cloning(1984
);the Methods in Enzymology series(A
cademic Press,Inc.),特に154および155巻;Gen
e Transfer Vector for Mammalian Cell
s(J.H.MillerおよびM.P.Calos編1987,Cold S
pring Harbor Laboratory);MayerおよびWal
ker,編(1987),Immunochemical Methods i
n Cell and Molecular Biology(Academi
c Press,London);Scopes,(1987)Protein
Purification:Principles and Practic
e,第2版(Springer−Verlag,N.Y.)、およびHandb
ook of Experimental Immunology,Volum
es I−IV(D.M.WeirおよびC.C.Blackwell編 19
86)。
ヌクレオチドおよびアミノ酸についての標準的な省略が、本明細書において使
用される。
本明細書中で引用される全ての刊行物、特許、および特許出願は参考としてそ
の全体が援用される。特に、英国特許出願9723516.2、9724190
.5、9724386.9、9725158.1、9726147.3、980
0759.4、および9819016.8の内容が本明細書中に援用される。
(定義)
Xを含む組成物は、組成物中の全X+Yの少なくとも85重量%がXであると
き、Yを「実質的に含まない」。好ましくは、Xは、組成物中の全X+Yの少な
くとも90重量%を、さらに好ましくは少なくとも約95重量%または99重量
%さえを含む。
用語「含む(comprising)」は「含む(including)」お
よび「からなる」を意味する。例えば、Xを「含む」組成物は、もっぱらXから
なり得るか、またはX+YのようなXに付加したものも含み得る。
用語「異種」とは、天然では共に見られない2つの生物学的成分をいう。この
成分は、宿主細胞、遺伝子、調節領域(例えば、プロモーター)であり得る。異
種成分は天然では共に見られないが、遺伝子に対して異種のプロモーターがその
遺伝子に作動可能に連結されるときのように、それらは共に機能し得る。別の例
は、ナイセリア配列がマウス宿主細胞に対して異種であることである。さらなる
例は、天然においてみられない配置で単一タンパク質に組み立てられる同じタン
パク質または異なるタンパク質由来の2つのエピトープである。
「複製起点」とは、発現ベクターのような、ポリヌクレオチドの複製を開始ま
たは調節するポリヌクレオチド配列である。複製起点は、細胞内でのポリヌクレ
オチド複製の自律性ユニットとして振る舞い、それ自体の制御下で複製し得る。
複製起点は、ベクターが特定の宿主細胞において複製するために必要であり得る
。特定の複製起点を有せば、発現ベクターは、細胞内の適切なタンパク質の存在
下で高いコピー数で再生され得る。起点の例は、酵母において有効な自律性複製
配列;およびCOS−7細胞で有効であるウイルスT抗原である。
「変異体」配列は、天然の配列または開示された配列とは異なるが配列同一性
を有するDNA配列、RNA配列またはアミノ酸配列として規定される。特定の
配列に依存して、天然の配列または開示された配列と変異体配列との間の配列同
一性の程度は、好ましくは50%より大きい(例えば、上記記載のSmith−
Watermanアルゴリズムを使用して算出して60%、70%、80%、9
0%、95%、99%またはそれ以上)。本明細書中で使用されるように、本明
細書で核酸分子配列が提供される核酸分子、または領域の「対立遺伝子改変体」
は、別のもしくは2番目の単離体のゲノム中の同じ遺伝子座で本質的に生ずる領
域および、例えば、変異または組換えにより生ずる天然変化に起因して、類似す
るが、しかし同一でない核酸配列を有する核酸分子、または領域である。コード
領域の対立遺伝子改変体は、代表的には、比較される遺伝子によってコードされ
るタンパク質の活性と類似した活性を有するタンパク質をコードする。対立遺伝
子改変体はまた、遺伝子の5’または3’非翻訳領域(例えば、調節制御領域)
での変化を含み得る(例えば、米国特許第5,753,235号)。
(発現系)
ナイセリアヌクレオチド配列は、種々の異なる発現系;例えば、哺乳動物細胞
、バキュロウイルス、植物、細菌、および酵母と共に使用される発現系において
発現され得る。
(i.哺乳動物系)
哺乳動物発現系は当該分野において公知である。哺乳動物プロモーターは、哺
乳動物RNAポリメラーゼを結合し、コード配列(例えば、構造遺伝子)のmR
NAへの下流(3’)転写を開始し得る任意のDNA配列である。プロモーター
は、転写開始領域(これはコード配列の5’末端の近位に通常位置する)および
TATAボックス(転写開始部位の25〜30塩基対(bp)上流に通常位置す
る)を有する。TATAボックスは、その正しい部位においてRNAポリメラー
ゼIIにRNA合成を開始させるよう指示すると考えられている。哺乳動物プロ
モーターはまた、TATAボックスの100〜200bp上流以内に通常位置す
る上流プロモーターエレメントを含む。上流プロモーターエレメントは、転写が
開始され、そしていずれかの方向において作用し得る速度を決定する(Samb
rookら(1989)「Expression of Cloned Gen
es in Mammalian Cells」 Molecular Clo
ning:A Laboratory Manual、第2版)
哺乳動物ウイルス遺伝子は、しばしば高度に発現され、そして広い宿主範囲を
有する;従って、哺乳動物ウイルス遺伝子をコードする配列は、特に有用なプロ
モーター配列を提供する。例は、SV40初期プロモーター、マウス乳癌ウイル
スLTRプロモーター、アデノウイルス主要後期プロモーター(Ad MLP)
、および単純疱疹ウイルスプロモーターを含む。さらに、マウスのメタロチオネ
イン遺伝子のような非ウイルス性遺伝子に由来する配列もまた、有用なプロモー
ター配列を提供する。発現は、構成性であるかまたは調節される(誘導可能)か
のいずれかであり得る、プロモーターに依存して、ホルモン応答性細胞において
グルココルチコイドで誘導され得る。
上記に記載されるプロモーターエレメントと組み合わされるエンハンサーエレ
メント(エンハンサー)の存在は、通常発現レベルを増大させる。エンハンサー
は、相同性プロモーターまたは異種プロモーターに連結されるとき、転写を10
0倍まで刺激し得る調節DNA配列であり、合成は、通常のRNA開始部位で開
始する。エンハンサーはまた、それらが、通常方向もしくはflipped方向
のいずれかで転写開始部位より上流または下流に、もしくはプロモーターから1
000ヌクレオチドを超える距離で位置するとき、活性である(Maniati
sら(1987) Science 236:1237;Albertsら(1
989)Molecular Biology of the Cell,第2
版)。ウイルス由来のエンハンサーエレメントは、それらは通常、より広い宿主
範囲を有するため、特に有用であり得る。例は、SV40初期遺伝子エンハンサ
ー(Dijkemaら(1985)EMBO J.4:761)およびラウス肉
腫ウイルスの長末端反復(LTR)に由来するエンハンサー/プロモーター(G
ormanら(1982b)Proc.Natl.Acad.Sci.79:6
777)およびヒトサイトメガウイルスに由来するエンハンサー/プロモーター
(Boshartら(1985)Cell 41:521)を包含する。さらに
、いくつかのエンハンサーは調節可能であり、そしてホルモンまたは金属イオン
のような誘導因子の存在下のみで活性になる(Sassone−Corsiおよ
びBorelli(1986)Trends Genet.2:215;Man
iatisら(1987)Science 236:1237)。
DNA分子は、哺乳動物細胞において細胞内で発現され得る。プロモーター配
列は、組換えタンパク質のN末端における最初のアミノ酸が常にATG開始コド
ンによりコードされるメチオニンである場合、DNA分子と直接連結され得る。
所望される場合、N末端は、臭化シアンとのインビトロでのインキュベーション
によりタンパク質から切断され得る。
あるいは、外来タンパク質もまた、哺乳動物細胞において外来タンパク質の分
泌を提供するリーダー配列フラグメントで構成される融合タンパク質をコードす
るキメラDNA分子を作製することにより、細胞から成長培地へ分泌され得る。
好ましくは、インビボまたはインビトロのいずれかにおいて切断され得る、リー
ダーフラグメントおよび外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部位が存
在する。リーダー配列フラグメントは通常、細胞からのタンパク質の分泌を指示
する疎水性アミノ酸で構成される単一のペプチドをコードする。アデノウイルス
3分割リーダーは、哺乳動物細胞における外来タンパク質の分泌を提供するリー
ダー配列の例である。
通常、哺乳類細胞によって認識される転写終結配列およびポリアデニル化配列
は、翻訳終止コドンの3’側に存在する調節領域であり、従って、プロモーター
エレメントと共に、コード配列に隣接する。成熟mRNAの3’末端は、部位特
異的転写後切断およびポリアデニル化により形成される(Birnstielら
.(1985)Cell 41:349;ProudfootおよびWhite
law(1988)「Termination and 3’end proc
essing of eukaryotic RNA.」Transcript
ion and splicing(B.D.HamesおよびD.M.Glo
ver編);Proudfoot(1989)Trends Biochem.
Sci.14:105)。これらの配列は、mRNAの転写を方向づけ、そのm
RNAは、そのDNAにコードされるポリペプチドに翻訳され得る。転写終結/
ポリアデニル化シグナルの例としては、SV40由来のシグナルが挙げられる(
Sambrookら(1989)「Expression of cloned
genes in cultured mammalian cells.」
Molecular Cloning:A Laboratory Manua
l)。
通常、プロモーター、ポリアデニル化シグナル、および転写終結配列を含む上
記の構成要素は、発現構築物内に共に導入される。エンハンサー、機能的なスプ
ライス供与部位および受容部位を有するイントロン、ならびにリーダー配列もま
た、所望される場合、発現構築物内に含まれ得る。発現構築物はしばしば、哺乳
類細胞または細菌のような宿主内で安定的に維持し得る染色体外エレメント(例
えば、プラスミド)のような、レプリコン内で維持される。哺乳類の複製系とし
ては、複製にトランス作用性の因子を必要とする、動物ウイルス由来の複製系が
挙げられる。例えば、SV40(Gluzmam(1981)Cell 23:
175)、あるいはポリオーマウイルスのようなパポバウイルスの複製系を含む
プラスミドは、適切なウイルスのT抗原の存在下で極めて高いコピー数で複製す
る。哺乳類レプリコンの別の例としては、ウシパピローマウイルスおよびエプス
タイン−バーウイルス由来のレプリコンが挙げられる。さらに、このレプリコン
は、二つの複製系を有し得、従って、例えば、発現用の哺乳類細胞内で、ならび
にクローニングおよび増幅用の原核生物の宿主内で、そのレプリコンは維持する
ことが可能である。このような哺乳類−細菌シャトルベクターの例としては、p
MT2(Kaufmanら.(1989)Mol.Cell.Biol.9:9
46)およびpHEBO(Shimizuら.(1986)Mol.Cell.
Biol.6:1074)が挙げられる。
使用される形質転換の手順は、形質転換される宿主に依存する。異種のポリヌ
クレオチドの哺乳類細胞への導入方法は、当該分野で公知であり、その方法とし
ては、デキストラン媒介トランスフェクション、リン酸カルシウム沈殿、ポリブ
レン媒介トランスフェクション、プロトプラスト融合、エレクトロポレーション
、リポソーム内でのポリヌクレオチドの封入、およびDNAの核内への直接微量
注入が挙げられる。
発現用宿主として利用可能な哺乳類細胞株は、当該分野で公知であり、そのよ
うな細胞株としては、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、HeLa細
胞、乳仔ハムスター腎臓(BHK)細胞、サル腎臓細胞(COS)、ヒト肝細胞
癌細胞(例えば、Hep G2)および多くの他の細胞株を含むが、これらに限
定しない、American Type Culture Collectio
n(ATCC)から入手可能な多くの不死化細胞株が含まれる。
(ii バキュロウイルス系)
タンパク質をコードしているポリヌクレオチドはまた、適切な昆虫の発現ベク
ター内に挿入され得、そしてそのベクター内で、制御エレメントに作動可能に連
結される。ベクターの構築には、当該分野で公知の技術を使用する。一般に、そ
の発現系の構成要素として、以下のものが挙げられる:バキュロウイルスゲノム
のフラグメント、および発現させる異種遺伝子の挿入用の簡便な制限部位の両方
を有する転移ベクター(通常は細菌ベクター);転移ベクター内のバキュロウイ
ルスに特異的なフラグメントに相同性のある配列を有する野生型バキュロウイル
ス(これは、バキュロウイルスゲノム内への異種遺伝子の相同組換えを可能にす
る);ならびに適切な昆虫宿主細胞および生育培地。
転移ベクターにタンパク質をコードするDNA配列を挿入した後、そのベクタ
ーおよび野生型ウイルスゲノムを、昆虫宿主細胞にトランスフェクトし、そこで
ベクターとウイルスゲノムを組換え可能にする。パッケージングされた組換えウ
イルスは発現され、そして組換えプラークが同定されそして精製される。バキュ
ロウイルス/昆虫細胞発現系の材料および方法は、特に、Invitrogen
、San Diego CAからキット形態(「MaxBac」キット)で市販
される。これらの技術は、一般に当業者に公知であり、そしてSummersな
らびにSmith,Texas Agricultural Experime
nt Station Bulletin No.1555(1987)(以下
、「Summers and Smith」)に十分に記載されている。
タンパク質をコードするDNA配列をバキュロウイルスゲノムに挿入するのに
先立って、プロモーター配列、リーダー配列(所望される場合は)、目的のコー
ド配列、および転写終結配列を含む上記の構成要素を、通常、中間転移構築物(
転移ベクター)に構築する。この構築物は、単一の遺伝子および作動可能に連結
された調節エレメント;操作可能に連結された調節エレメントのセットを各々が
所有する複数の遺伝子;あるいは同じ調節エレメントのセットにより調節される
複数の遺伝子を含み得る。中間転移構築物は、しばしば、細菌のような宿主内で
安定的に維持し得る染色体外エレメント(例えば、プラスミド)のような、レプ
リコン内で維持される。レプリコンは、複製系を有しており、従って、それはク
ローニングおよび増幅用の適切な宿主内で維持され得る。
現在、外来遺伝子のAcNPVへの導入のために最も一般に使用される転移ベ
クターは、pAc373である。当業者に公知の多くの他のベクターもまた設計
され、これらのものとして、例えば、pVL985(ポリへドリンの開始コドン
をATGからATTに変化させ、そしてそのATTから32塩基対下流に、Ba
mHIクローニング部位を導入する;LuckowおよびSummers,Vi
rology(1989)17:31)が挙げられる。
そのプラスミドも通常、ポリへドリンポリアデニル化シグナル(Miller
ら、(1988)Ann.Rev.Microbiol.,42:177)、お
よび原核生物のアンピシリン耐性(amp)遺伝子、および大腸菌においての選
抜ならびに増殖のための複製起点を有する。
バキュロウイルス転移ベクターは通常、バキュロウイルスプロモーターを有す
る。バキュロウイルスプロモーターは、バキュロウイルスRNAポリメラーゼに
結合し、そしてコード配列(例えば、構造遺伝子)のmRNAへの下流(5’か
ら3’)方向の転写を開始し得る任意のDNA配列である。プロモーターは、通
常、コード配列の5’末端に近接して存在する転写開始領域を有している。この
転写開始領域は通常、RNAポリメラーゼ結合部位および転写開始点を含む。バ
キュロウイルス転移ベクターは、またエンハンサーと呼ばれる第二のドメインを
有し得、存在する場合は、通常、構造遺伝子に対し遠位にある。発現は調節され
得るか、あるいは構成的であり得る。
ウイルスの感染周期の後期で大量に転写される構造遺伝子は、特に有用なプロ
モーター配列を提供する。例としては、ウイルス多面体タンパク質をコードする
遺伝子(Friesenら、(1986)「The Regulation o
f Baculovirus Gene Expression,」:The
Molecular Biology of Baculoviruses(W
alter Doerfler編);EPO公開番号127839および155
476;ならびにp10タンパク質をコードする遺伝子(Vlakら,(198
8),J.Gen.Virol.69:765)由来の配列が挙げられる。
適切なシグナル配列をコードするDNAは、分泌昆虫タンパク質、あるいはバ
キュロウイルスポリへドリン遺伝子(Carbonellら,(1998)Ge
ne,73:409)のような、分泌バキュロウイルスタンパク質の遺伝子から
由来し得る。あるいは、哺乳類細胞の翻訳後修飾(シグナルペプチド切断、タン
パク質分解性切断、およびリン酸化のような)のシグナルは、昆虫細胞に認識さ
れると思われ、そして分泌および核蓄積に必要なシグナルはまた、無脊椎動物細
胞および脊椎動物細胞間で保存されると思われるために、ヒトインターフェロン
α(Maedaら,(1985),Nature 315:592);ヒトガス
トリン放出ペプチド(Lebacq−Verheydenら,(1988),M
olec.Cell.Biol.8:3129);ヒトIL−2(Smithら
,(1985)Proc.Nat’l Acad.Sci.USA、82:84
04);マウスIL−3(Miyajimaら,(1987)Gene 58:
273);およびヒトグルコセレブロシダーゼ(Martinら,(1988)
DNA、7:99)をコードする遺伝子由来のような、非昆虫起源のリーダーも
、昆虫での分泌を与えるために使用され得る。
組換えポリペプチドあるいは組換えポリタンパク質は、細胞内に発現され得、
あるいは適切な調節配列と共に発現される場合、分泌され得る。非融合の外来タ
ンパク質の優れた細胞内発現には通常、ATG開始シグナルに先行する適切な翻
訳開始シグナルを含む短いリーダー配列を理想的には有する異種遺伝子が必要で
ある。所望であれば、N末端のメチオニンは、臭化シアンとのインビトロインキ
ュベーションにより、成熟タンパク質から切断され得る。
あるいは、自然に分泌されない組換えポリタンパク質あるいは組換えタンパク
質は、昆虫において外来タンパク質の分泌を与えるリーダー配列フラグメントを
含む、融合タンパク質をコードするキメラDNA分子を作成することにより、昆
虫細胞から分泌され得る。リーダー配列フラグメントは通常、タンパク質の小胞
体内への輸送を指示する疎水性アミノ酸からなるシグナルペプチドをコードして
いる。
タンパク質の前駆体である発現産物をコードするDNA配列および/または遺
伝子の挿入後、昆虫細胞宿主に、転移ベクターの異種DNAおよび野生型バキュ
ロウイルスのゲノムDNAを同時形質転換(通常は、同時トランスフェクション
によって)する。構築物のプロモーターおよび転写終結配列は、通常バキュロウ
イルスゲノムの2〜5kbの区域を含む。バキュロウイルスウイルスの望ましい
部位に異種DNAを導入する方法は、当該分野で公知である(Summersお
よびSmith、上記;Juら(1987);Smithら,Mol.Cell
.Biol.(1983)3:2156;ならびにLuckowおよびSumm
ers(1989)を参照のこと)。例えば、その挿入物は、相同二重交差組換
え(homologous double crossover reconv
ination)により、ポリへドリン遺伝子のような遺伝子内にあり得る;挿
入物はまた、所望のバキュロウイルス遺伝子に設計された制限酵素部位内にあり
得る。Millerら、(1989)、Bioessays 4;91。発現ベ
クター内のポリへドリン遺伝子の代わりにクローン化される場合のDNA配列は
、ポリへドリン特異的配列により5’および3’の両側で隣接され、そしてポリ
へドリンプロモーターの下流に位置される。
新規に形成されたバキュロウイルス発現ベクターは続いて、感染性の組換えバ
キュロウイルス内にパッケージされる。相同組換えは、低い頻度で起こる(約1
%〜約5%の間);それゆえ、同時トランスフェクション後に産生されたウイル
スの大半は、依然野生型ウイルスである。従って、方法には、組換えウイルスの
同定が必要となる。その発現系の利点は、組換えウイルスを区別させ得る可視的
スクリーニングである。天然のウイルスにより産生されるポリへドリンタンパク
質は、ウイルス感染後の後期で、その感染された細胞の核内で非常に高いレベル
で産生される。蓄積されたポリへドリンタンパク質は、閉塞体を形成し、またそ
れは包理された粒子を含む。これらの閉塞体は、最大15μmの大きさで、高度
に屈折し、明るく輝く外見を与え、容易に光学顕微鏡下で可視化される。組換え
ウイルスに感染された細胞は、閉塞体を欠く。組換えウイルスと野生型ウイルス
を区別するために、トランスフェクションの上清を、当業者に公知の技術により
昆虫細胞の単層にプラーク形成させた。すなわち、プラークを、光学顕微鏡下で
閉塞体の存在(野性型ウイルスを示す)または非存在(組換えウイルスを示す)
によりスクリーニングする。「Current Protocols in M
icrobiology」2巻(Ausubelら編)16.8(増補10、1
990);SummersおよびSmith、上記;Millerら(1989
)。
組換えバキュロウイルス発現ベクターは、いくらかの昆虫細胞への感染用に開
発された。例えば、組換えバキュロウイルスは、特に以下に示すもののために開
発された:Aedes aegypti、Autographa califo
rnica、Bombyx mori、Drosophila melanog
aster、Spodoptera frugiperda、およびTrich
oplusia ni(WO89/046699;Carbonellら,(1
985)J.Virol.56:153;Wright(1986)Natur
e 321:718;Smithら,(1983)Mol.Cell.Biol
.3:2156;およびFraserら,(1989)In Vitro Ce
ll.Dev.Biol.25:225を一般に参照のこと)。
細胞および細胞培養培地は、バキュロウイルス/発現系における異種ポリペプ
チドの直接発現および融合発現の両方のために市販される;細胞培養技術は、一
般に当業者に公知である。例えば、上記SummersおよびSmithを参照
のこと。
改変した昆虫細胞をさらに、適切な栄養培地で増殖し、その改変した昆虫宿主
内で存在するプラスミドの安定的維持を可能にする。発現産物の遺伝子が、誘導
性の制御下にある場合、宿主は高密度で増殖され得、そして発現は誘導され得る
。あるいは、発現が構成的である場合、その産物は培地中に連続的に発現され、
そして栄養培地を連続的に循環し、目的産物を取り出し、そして枯渇した栄養を
補給する必要がある。その産物は、クロマトグラフィー(例えば、HPLC、ア
フィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーなど);電気
泳動;密度勾配遠心;溶媒抽出などのような技術により精製し得る。適切には、
その産物をさらに精製し、必要ならば、培地中に分泌された、または昆虫細胞の
溶解から生じた任意の昆虫タンパク質を実質的に除去し、宿主細片(例えば、タ
ンパク質、脂質および多糖類)を少なくとも実質的に含まない産物を供給する。
タンパク質の発現を得るために、形質転換体に由来する組換え宿主細胞は、組
換えタンパク質をコードする配列の発現を可能にする条件下でインキュベートさ
れる。これらの条件は、選択された宿主細胞に依存して変動する。しかし、その
条件は、当該分野で公知の条件に基づいて、当業者に容易に確かめられる。
(iii 植物系)
当該分野で公知の多くの植物細胞培養および全植物遺伝子発現系が存在する。
例示的な植物細胞遺伝子発現系としては、米国特許第5,693,506号;米
国特許第5,659,122号;米国特許第5,608,143号のような特許
に記載されるものが挙げられる。植物細胞培養における遺伝子発現の別の例は、
Zenk,Phytochemistry 30:3861−3863(199
1)に記載された。植物タンパク質のシグナルペプチドの記載は、上記の参考文
献に加え、以下に示すものの中においても確認される;Vaulcombeら,
Mol.Gen.Genet.209:33−40(1987);Chandl
erら,Plant Molecular Biology 3:407−41
8(1984);Rogers,J.Biol.Chem.260:3731−
3738(1985);Rothsteinら,Gene 55:353−35
6(1987);Whittierら,Nucleic Acids Rese
arch 15:2515−2535(1987);Wirselら,Mole
cular Microbiology 3:3−14(1989);Yuら,
Gene 122:247−253(1992)。植物ホルモン(ジベレリン酸
およびジベレリン酸により誘導される分泌酵素)による植物遺伝子発現の調節の
記載は、R.L.JonesおよびJ.MacMillin,Gibberel
lins:Advanced Plant Physiology,Malco
lm B.Wilkins編 1984 Pitman Publishing
Limited,London,21−52頁の中に確認され得る。他の代謝
調節性遺伝子が記載される参考文献は;Sheen,Plant Cell,2
:1027−1038(1990);Maasら,EMBO J.9:3447
−3452(1990);BenkelおよびHickey、Proc.Nat
l.Acad.Sci.84:1337−1339(1987)。
代表的に、当該分野で公知の技術を使用して、所望のポリヌクレオチド配列は
、植物内で操作するために設計された遺伝子調節エレメントを含む発現カセット
の中に挿入される。その発現カセットは、植物宿主内での発現に適切な発現カセ
ットの上流および下流にコンパニオン配列を有する望ましい発現ベクターの中に
挿入される。そのコンパニオン配列は、プラスミドまたはウイルス起源のもので
あり、そしてそのベクターが、細菌のような本来のクローニング宿主から、所望
の植物宿主へDNAを移動させるために必要とされる特徴をベクターに提供する
。基本的な細菌/植物ベクター構築物は、好ましくは、広い宿主範囲の原核生物
の複製起点;原核生物の選択マーカー;および、アグロバクテリウムの形質転換
については、アグロバクテリウム媒介転位のためのT DNA配列を植物染色体
に提供する。異種遺伝子が容易に検出に従順しない場合は、好ましくは、その構
築物はまた、植物細胞が形質転換されたかどうかを決定するために適した選択マ
ーカー遺伝子を有する。適切なマーカーの一般的な総説は、例えば、イネ科につ
いては、WilminkおよびDons,1993,Plant Mol.Bi
ol.Reptr,11(2):165−185に見られる。
植物ゲノムへの異種配列の組み込みを可能にするために適した配列もまた、推
奨される。これらは、植物ゲノム内へ異種発現カセットのランダム挿入を可能に
する相同組換え用のためのトランスポゾン配列など、およびTi配列を含み得る
。適切な原核生物選択マーカーとしては、アンピシリンまたはテトラサイクリン
のような抗生物質に対する耐性が挙げられる。別の機能をコードしている他のD
NA配列はまた、そのベクターの中に存在し得、当該分野で公知である。
本発明の核酸分子はまた、目的のタンパク質の発現用の発現カセットに含まれ
得る。2つ以上も可能であるが、通常はただ一つの発現カセットである。組換え
発現カセットは、異種タンパクのコード配列に加え、以下のエレメントを含む;
プロモーター領域、植物5’非翻訳配列、構造遺伝子がそれを備えているかどう
かに依存して、開始コドン、ならびに転写および翻訳終結配列。そのカセットの
5’および3’末端の独特な制限酵素部位は、既存のベクター内への容易な挿入
を可能にする。
異種のコード配列は、本発明に関係する任意のタンパク質のための配列であり
得る。目的のタンパクをコードする配列は、そのタンパク質の適切なプロセッシ
ングおよび輸送を可能にするシグナルペプチドをコードし、そして通常、本発明
の所望のタンパク質の膜への結合を生じ得る任意の配列を欠いている。翻訳開始
領域は、大部分は、発芽中に発現および輸送される遺伝子のためのものであるか
ら、輸送を与えるシグナルペプチドを使用することにより、それはまた、目的の
タンパク質の輸送を提供し得る。この方法で、目的のタンパク質は、それらが発
現される細胞から輸送され、そして効率的に回収され得る。代表的には、種子に
おける分泌は、種子の胚乳内へ、アリューロン層あるいは胚盤上皮層を通過する
。タンパク質がそれが産生された細胞から分泌される必要がない場合、このこと
は組換えタンパク質の分離および精製を容易にする。
所望の遺伝子産物の過剰発現が、真核生物におけるものであるために、クロー
ン化した遺伝子の任意の部分が、イントロンのように、宿主のスプライセオソー
ム(splicosome)機構より、プロセッシングされる配列を含むかどう
かを決定することが望ましい。そのような場合、「イントロン」領域の部位特異
的変異誘発は、仮性イントロンコードとして遺伝的情報の一部を欠失することを
防ぐために実施され得る。ReedおよびManiatis、Cell 41:
95−105(1985)。
ベクターは、組換えDNAを機械的に転移するためにマイクロピペットを用い
て植物細胞内に直接的に微量注入され得る(Crossway、Mol.Gen
.Genet,202:179−185、1985)。遺伝子物質はまた、ポリ
エチレングリコールを用いて植物細胞内に転移され得る(Krensら、Nat
ure,296、72−74、1982)。核酸部分の導入の別の方法は、小さ
いビーズまたは微粒子のいずれかのマトリックスの内部に、あるいは表面に核酸
を有する小さな微粒子による高速バリスティック(ballistic)穿通法
である(Kleinら,Nature,327,70−73,1987ならびに
KnudsenおよびMuller,1991,Planta,185:330
−336は、大麦胚乳の粒子の照射(bombardment)によりトランス
ジェニック大麦を作製することを示している)。さらに別の導入方法は、他の物
体、いずれかのミニ細胞、細胞、リソソームあるいは他の易融な脂肪表面体との
プロトプラストの融合である(Fraleyら、Proc.Natl.Acad
.Sci.USA,79,1859−1863,1982)。
ベクターはまた、エレクトロポレーションにより植物細胞内に導入され得る(
Frommら、Proc.Nati.Acad.Sci.USA 82:582
4,1985)。この技術において、植物プロトプラストは、遺伝子構築物を含
むプラスミドの存在中でエレクトロポレートされる。高い電界の強さの電気衝撃
により、生体膜を可逆的に通過できるようにし、プラスミドの導入を可能にする
。エレクトロポレートされた植物プロトプラストは細胞壁を再形成し、分裂し、
植物カルス形成する。
プロトプラストが単離され得、そして培養されて完全な再生植物を与え得る全
ての植物は、本発明により形質転換され得、転移した遺伝子を保持する完全な植
物が再生される。実際に、全ての植物は、さとうきび、甜菜、綿、果実および他
の樹木、マメ科植物および野菜の全ての主要な種を含むがそれらに限定されない
培養細胞あるいは組織から再生され得る。いくつかの適応した植物としては、例
えば、以下の属由来の種が挙げられる;Fragaria,Lotus,Med
icago,Onobrychis,Trifolium,Trigonell
a,Vigna,Citrus,Linum,Geranium,Maniho
t,Daucus,Arabidopsis,Brassica,Raphan
us,Sinapis,Atropa,Capsicum,Datura,Hy
oscyamus,Lycopersion,Nicotiana,Solan
um,Petunia,Digitalis,Majorana,Cichor
ium,Helianthus,Lactuca,Bromus,Aspara
gus,Antirrhinum,Hererocallis,Nemesia
,Pelargonium,Panicum,Pennisetum,Ranu
nculus,Senecio,Salpiglossis,Cucumis,
Browaalia,Glycine,Lolium,Zea,Triticu
m,Sorghum,およびDatura。
再生のための手法は、植物の種によって変化するが、しかし一般に異種遺伝子
のコピーを含む形質転換されたプロトプラストの懸濁液が最初に提供される。カ
ルス組織は形成され、そしてシュートがカルスから誘導され、続いて発根される
。あるいは、胚形成がプロトプラスト懸濁液から誘導され得る。これらの胚は、
天然の胚として発芽し、植物を形成する。培養培地は、一般に種々のアミノ酸、
ならびにオーキシンおよびサイトカイニンのようなホルモンを含有する。またグ
ルタミン酸およびプロリンを培地に添加することは、特にコーンおよびアルファ
ルファのような種にとって有用である。シュートおよび根は通常、同時に発生す
る。効果的な再生は培地、遺伝子型、および培養遍歴に依存する。これらの3つ
の変数が制御される場合は、再生は十分に再現性がありそして繰り返し可能であ
る。
いくつかの植物細胞培養系において、本発明の所望のタンパク質は排出され、
あるいはこのタンパク質は植物全体から抽出され得る。本発明の所望のタンパク
質は培地内に分泌される場合、これは回収され得る。あるいは、胚および胚のな
い不完全な種子または他の植物組織は、機械的に破壊され細胞間および組織間の
任意の分泌されたタンパク質を放出し得る。その混合物は緩衝液に懸濁され、可
溶タンパクを回収し得る。次いで、慣用的なタンパク質分離および精製方法は組
換えタンパク質を精製するために使用される。時間、温度、pH、酸素、および
容量のパラメーターは、異種タンパク質の適切な発現および回収のために慣用的
な方法により調整される。
(IV.細菌系)
細菌の発現技術は、当該分野で公知である。細菌のプロモーターは、細菌のR
NAポリメラーゼに結合し得、そしてコード配列(例えば、構造遺伝子)の下流
方向(3’方向)へのmRNAへの転写を開始し得る任意のDNA配列である。
プロモーターは、通常、コード配列の5’末端に近接して存在する転写開始領域
を有する。この転写開始領域は、通常、RNAポリメラーゼ結合部位および転写
開始部位を含む。細菌のプロモーターはまた、オペレーターと呼ばれる第二のド
メインを有し、RNA合成が始まる近接のRNAポリメラーゼ結合部位と重複し
ている。オペレーターは、遺伝子リプレッサータンパク質が、オペレーターに結
合し、そのため特定の遺伝子の転写を抑制し得るような、負の調節された(誘導
性の)転写を可能にする。構成的発現は、オペレーターのような負の調節エレメ
ントの非存在下で起こり得る。さらに、正の調節は、遺伝子アクチベータータン
パク質結合配列により達成され得、その配列が存在する場合は通常、RNAポリ
メラーゼ結合配列の(5’)側に近接している。遺伝子アクチベータータンパク
質の例としては、異化活性化タンパク質(CAP)があり、それはEscher
ichia coli(E.Coli)におけるlacオペロンの転写の開始を
助ける(Raibaudら(1984)Annu.Rev.Genet.18:
173)。調節される発現は、それゆえ正または負のいずれかであり、従って転
写を増強するかまたは低下し得る。
代謝経路の酵素をコードする配列は、特に有用なプロモーター配列を提供する
。例としては、ガラクトース、ラクトース(lac)(Changら.(199
7)Nature 198:1056)、およびマルトースのような糖代謝の酵
素由来のプロモーター配列が挙げられる。さらなる例としては、トリプトファン
(trp)(Goeddelら.(1980)Nuc.Acids Res.8
:4057;Yelvertonら.(1981)Nucl.Acids Re
s.9:731;米国特許第4,738,921号;EP−A−0036776
号およびEP−A−0121775)のような生合成酵素由来のプロモーター配
列が挙げられる。g−ラクタマーゼ(g−laotamase)(bla)プロ
モーター系(Weissmann(1981)「The cloning of
Interferon and other mistakes.」Inte
rferon3(I.Gresser編))、バクテリオファージλPL(Sh
imatakeら.(1981)Nature 292:128)およびT5(
米国特許第4,689,406号)プロモーター系もまた有用なプロモーター配
列を提供する。
さらに、天然に存在しない合成プロモーターもまた、細菌のプロモーターとし
て機能する。例えば、あるバクテリアあるいはバクテリオファージプロモーター
の転写活性化配列は、別のバクテリアあるいはバクテリオファージプロモーター
のオペロン配列と結合し得、合成ハイブリッドプロモーターを形成する。(米国
特許第4,551,433号)。例えば、tacプロモーターは、lacリプレ
ッサーにより調節されるtrpプロモーター配列およびlacオペロン配列の両
方から構成される、ハイブリッドtrp−lacプロモーターである(Aman
nら.(1983)Gene 25:167;de Boerら.(1983)
Proc.Natl.Acad.Sci.80:21)。
さらに、ある細菌のプロモーターは、細菌のRNAポリメラーゼに結合し、そ
して転写を開始させる能力を有する非細菌起源の天然に存在するプロモーターを
含み得る。非細菌起源の天然に存在するプロモーターはまた、原核生物内でいく
らかの遺伝子の高いレベルでの発現を生じるために、適合性のあるRNAポリメ
ラーゼと結合され得る。バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼ/プロモ
ーター系は、連結したプロモーター系の例である(Studierら.(198
6)J.Mol.Biol.189:113;Taborら.(1985)Pr
oc Natl.Acad.Sci.82:1074)。さらに、ハイブリッド
プロモーターはまた、バクテリオファージプロモーターおよびE.coliオペ
レーター領域から構成され得る(EPO−A−0267851)。
機能性のプロモーター配列に加え、効果的なリボソーム結合部位はまた、原核
生物における外来遺伝子の発現に有用である。E.coliにおいて、リボソー
ム結合部位は、シャイン−ダルガノ(SD)配列と呼ばれ、そして開始コドン(
ATG)および開始コドンの3〜11ヌクレオチド上流に位置する長さ3〜9ヌ
クレオチドの配列を含む(Shineら.(1975)Nature 254:
34)。SD配列は、SD配列とE.coliの16SrRNAの3’側との間
の塩基対形成によりmRNAのリボソームへの結合を促進すると考えられている
(Steitzら.(1979)「Genetic Signals and
nucleotide sequences in messenger RN
A.」Biological Regulation and Develop
ment:Gene Expression(R.F.Goldbergerら
編))。弱いリボソーム結合部位を有する真核遺伝子および原核遺伝子の発現の
ためには(Sambrookら.(1989)「Expression of
cloned genes in Escherichia coli.」Mo
lecular Cloning:A Laboratory Manual)
DNA分子は、細胞内で発現され得る。プロモーター配列は、直接的にそのD
NA分子と連結され得、この場合、N末端の最初のアミノ酸は、常に、ATG開
始コドンによりコードされるメチオニンである。所望される場合、N末端のメチ
オニンは、臭化シアンとのインビトロインキュベーション、あるいは細菌のメチ
オニンN末端ペプチダーゼとのインビボまたはインビトロインキュベーションの
いずれかによりタンパク質から切断され得る(EPO−A−0219237)。
融合タンパク質は、直接的発現に代わるものを提供する。通常、内在性の細菌
のタンパク質、あるいは他の安定なタンパク質のN末端部分をコードするDNA
配列は、異種のコード配列の5’末端と融合される。発現の際に、この構築物は
、2つのアミノ酸配列の融合を提供する。例えば、バクテリオファージλ細胞遺
伝子は、外来遺伝子の5’末端と連結し得、そして細菌において発現され得る。
生じた融合タンパク質は、好ましくは、外来遺伝子由来のバクテリオファージタ
ンパク質を切断するための切断酵素(第Xa因子)用の部位を保持する(Nag
aiら.(1984)Nature 309:810)。融合タンパク質はまた
、lacZ(Jiaら.(1987)Gene 60:197)、trpE(A
llenら.(1987)J.Biotechnol.5:93;Makoff
ら.(1989)J.Gen.Microbiol.135:11)、およびC
hey(EP−A−0324647)遺伝子由来の配列を用いて作製され得る。
2つのアミノ酸配列の接合部でのDNA配列は、切断部位をコードしてもよいし
、あるいはコードしなくてもよい。別の例としては、ユビキチン融合タンパク質
である。そのような融合タンパク質は、好ましくは、外来タンパク質からユビキ
チンを切断するための切断酵素(例えば、ユビキチン特異的切断プロテアーゼ)
用の部位を保持するユビキチン領域と共に作製され得る。この方法を通して、天
然外来タンパク質は分離され得る(Millerら.(1989)Bio/Te
chnology 7:698)。
あるいは、外来タンパク質はまた、細菌における外来タンパク質の分泌を提供
するシグナルペプチド配列フラグメントから構成される、融合タンパク質をコー
ドするキメラDNA分子を作製することによって、細胞から分泌され得る(米国
特許4,336,336)。シグナル配列フラグメントは、通常、細胞からのタ
ンパク質の分泌を指向する、疎水性アミノ酸から構成されるシグナルペプチドを
コードする。このタンパク質は、増殖培地(グラム陽性細菌)、または細胞の内
膜と外膜との間に位置する細胞周辺腔(グラム陰性細菌)のいずれかへ分泌され
る。好ましくは、インビボまたはインビトロのいずれかで切断され得る、このシ
グナルペプチドフラグメントと外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部
位がある。
適切なシグナル配列をコードするDNAは、E.coli外膜タンパク質遺伝
子(ompA)(Masuiら(1983)、Experimetal Man
ipulation of Gene Expression;Ghrayeb
ら、(1984)EMBO J.3:2437)およびE.coliアルカリホ
スファターゼシグナル配列(phoA)(Okaら(1985)Proc.Na
tl.Acad.Sci.82:7212)のような、分泌性細菌タンパク質に
関する遺伝子由来であり得る。さらなる例として、種々のBacillus株由
来のα−アミラーゼ遺伝子のシグナル配列は、B.subtilis由来の異種
タンパク質を分泌するために使用され得る(Palvaら(1982)Proc
.Natl.Acad.Sci.USA 79:5582;EP−A−024404
2)。
通常、細菌によって認識される転写終結配列は、翻訳終止コドンの3’側に位
置する調節領域であり、そして従って、プロモーターとともに、コード配列に隣
接する。これらの配列は、そのDNAによってコードされるポリペプチドへと翻
訳され得るmRNAの転写を指向する。転写終結配列は、しばしば、転写の終結
を補助するステムループ構造を形成し得る、約50ヌクレオチドのDNA配列を
含む。例は、強力なプロモーターを有する遺伝子(例えば、E.coliのtr
p遺伝子および他の生合成遺伝子)由来の転写終結配列を含む。
通常、上記の成分(プロモーター、シグナル配列(もし所望ならば)、目的の
コード配列、および転写終結配列を含む)は、組み立てられて発現構築物となる
。発現構築物は、しばしば、宿主(例えば細菌)における安定な保持が可能であ
る染色体外エレメント(例えばプラスミド)のような、レプリコンに保持される
。このレプリコンは複製系を有し、従って、このことが、発現またはクローニン
グおよび増幅のいずれかのために、レプリコンが原核生物宿主において保持され
ることを可能にする。さらに、レプリコンは、高コピー数プラスミドまたは低コ
ピー数プラスミドのいずれかであり得る。高コピー数プラスミドは、一般に約5
〜約200、そして通常約10〜約150の範囲のコピー数を有する。高コピー
数プラスミドを含む宿主は、好ましくは少なくとも約10個、そしてより好まし
くは少なくとも約20個のプラスミドを含む。高コピー数ベクターまたは低コピ
ー数ベクターのいずれもが選択され得、それは、宿主に対するベクターおよび外
来タンパク質の効果に依存する。
あるいは、発現構築物は、組み込みベクターを用いて、細菌のゲノムへ組み込
まれ得る。組み込みベクターは、通常、ベクターが組み込むのを可能にする、細
菌の染色体と相同な少なくとも1つの配列を含む。組み込みは、ベクターにおけ
る相同なDNAと細菌の染色体との間の組換えから生じるようである。例えば、
種々のBacillus株からのDNAによって構築される組み込みベクターは
、Bacillus染色体に組み込まれる(EP−A−0 127 328)。
組み込みベクターはまた、バクテリオファージまたはトランスポゾン配列から構
成され得る。
通常、染色体外発現構築物および組み込み発現構築物は、選択マーカーを含ん
で、形質転換された細菌株の選択を可能にし得る。選択マーカーは、細菌宿主に
おいて発現され得、そして細菌が薬物(例えば、アンピシリン、クロラムフェニ
コール、エリスロマイシン、カナマイシン(ネオマイシン)、およびテトラサイ
クリン)に耐性になるようにする遺伝子を含み得る(Daviesら(1978
)Annu.Rev.Microbiol.32:469)。選択マーカーはま
た、ヒスチジン、トリプトファン、およびロイシンの生合成経路における生合成
遺伝子のような、生合成遺伝子を含み得る。
あるいは、上記の成分のいくつかは、形質転換ベクターにおいて組み立てられ
得る。形質転換ベクターは、通常、上記のように、レプリコンにおいて保持され
るか、または組み込みベクターへと開発されるかのいずれかの選択マーカー(m
arket)から構成され得る。
発現ベクターまたは形質転換ベクターは、染色体外レプリコンまたは組み込み
ベクターのいずれも、多くの細菌への形質転換のために開発されてきた。例えば
、発現ベクターは、とりわけ、以下の細菌のために開発されてきた:Bacil
lus subtilis(Palvaら(1982)Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 79:5582;EP−A−0 036 259およ
びEP−A−0 063 953;WO 84/04541)、Escheri
chia coli(Shimatakeら(1981)Nature 292
:128;Amannら(1985)Gene 40:183;Studier
ら(1986)J.Mol.Biol.189:113;EP−A−0 036
776、EP−A−0 136 829およびEP−A−0 136 907
)、Streptococcus cremoris(Powellら(198
8)Appl.Environ.Microbiol.54:655);Str
eptococcus lividans(Powellら(1988)App
l.Environ.Microbiol.54:655)、Streptom
yces lividans(米国特許4,745,056)。
外来DNAを細菌宿主へ導入する方法は、当該分野において周知であり、そし
て通常、CaCl2または他の薬剤(例えば、2価の陽イオンおよびDMSO)
のいずれかで処理された細菌の形質転換を含む。DNAはまた、エレクトロポレ
ーションによって、細菌細胞へ導入され得る。形質転換の手順は、通常、形質転
換される細菌の種によって変化する。例えば以下を参照のこと:(Masson
ら(1989)FEMS Microbiol.Lett.60:273;Pa
lvaら(1982)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 79:
5582;EP−A−0 036 259およびEP−A−063 953;W
O 84/04541、Bacillus)、(Millerら(1988)P
roc.Natl.Acad.Sci.85:856;Wangら(1990)
J.Bacteriol.172:949、Campylobacter)、(
Cohenら(1973)Proc.Natl.Acad.Sci.69:21
10;Dowerら(1988)Nucleic Acids Res.16:
6127;Kushner(1978)「ColE1由来のプラスミドによるE
scherichia coliの形質転換のための改良された方法」Gene
tic Engineering:Proceedings of the I
nternational Symposium on Genetic En
gineering(H.W.BoyerおよびS.Nicosia編);Ma
ndelら(1970)J.Mol.Biol.53:159;Taketo(
1988)Biochim.Biophys.Acta 949:318;Es
cherichia)、(Chassyら(1987)FEMS Microb
iol.Lett.44:173 Lactobacillus);(Fied
lerら(1988)Anal.Biochem 170:38、Pseudo
monas);(Augustinら(1990)FEMS Microbio
l.Lett.66:203、Staphylococcus)、(Baran
yら(1980)J.Bacteriol.144:698;Harlande
r(1987)「エレクトロポレーションによるStreptococcus
lactisの形質転換」Streptococcal Genetics(J
.FerrettiおよびR.Curtiss III編);Perryら(1
981)Infect.Immun.32:1295;Powellら(198
8)Appl.Environ.Microbiol.54:655;Somk
utiら(1987)Proc.4th Evr.Cong.Biotechn
ology 1:412、Streptococcus)。
(v.酵母発現)
酵母発現系もまた、当業者に公知である。酵母プロモーターは、酵母RNAポ
リメラーゼに結合可能であり、そしてコード配列(例えば、構造遺伝子)からm
RNAへの下流の(3’側の)転写を開始し得る、任意のDNA配列である。プ
ロモーターは、通常、コード配列の5’末端の近位に位置する転写開始領域を有
する。この転写開始領域は、通常、RNAポリメラーゼ結合部位(「TATAボ
ックス」)および転写開始部位を含む。酵母プロモーターはまた、上流アクチベ
ーター配列(UAS)と呼ばれる第2のドメインを有し得、これは、もし存在す
るならば、通常、構造遺伝子とは遠位である。このUASは、調節される(誘導
できる)発現を可能にする。構成的発現は、UASの非存在下で生じる。調節さ
れる発現は、正または負のいずれかであり得、それによって転写を増加させるか
または減少させるかのいずれかであり得る。
酵母は、活性な代謝経路を有する発酵性微生物であり、従って、代謝経路にお
ける酵素をコードする配列は、特に有用なプロモーター配列を提供する。例とし
ては、以下が挙げられる:アルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)(EP−A−
0 284 044)、エノラーゼ、グルコキナーゼ、グルコース−6−リン酸
イソメラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPまた
はGAPDH)、ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、3−ホスホグリセ
リン酸ムターゼ、およびピルビン酸キナーゼ(PyK)(EPO−A−0 32
9 203)。酵母PHO5遺伝子はまた、酸性ホスファターゼをコードし、有
用なプロモーター配列を提供する(Myanoharaら(1983)Proc
.Natl.Acad.Sci.USA 80:1)。
さらに、天然には生じない合成プロモーターもまた、酵母のプロモーターとし
て機能する。例えば、ある1つの酵母プロモーターのUAS配列は、別の酵母プ
ロモーターの転写活性化領域と連結され得、合成ハイブリッドプロモーターを生
成し得る。このようなハイブリッドプロモーターの例は、GAP転写活性化領域
と連結されるADH調節配列(米国特許第4,876,197号および同第4,
880,734号)を含む。ハイブリッドプロモーターの他の例は、ADH2、
GAL4、GAL10、またはPHO5遺伝子のいずれかの調節配列からなり、
GAPまたはPyK(EP−A−0 164 556)のような解糖酵素遺伝子
の転写活性化領域に結合されているプロモーターを含む。さらに、酵母プロモー
ターは、酵母RNAポリメラーゼと結合し、そして転写を開始する能力を有する
、天然に生じる非酵母起源のプロモーターを含み得る。このようなプロモーター
の例としては、とりわけ、以下が挙げられる:(Cohenら、(1980)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 77:1078;Heniko
ffら(1981)Nature 283:835;Hollenbergら(
1981)Curr.Topics Microbiol.Immunol.9
6:119;Hollenbergら(1979)「酵母Saccharomy
ces cerevisiaeにおける細菌の抗生物質耐性遺伝子の発現」、P
lasmids of Medical,Environmental and
Commercial Importance(K.N.Timmisおよび
A.Puhler編);Mercerau−Puigalonら(1980)G
ene 11:163;Panthierら(1980)Curr.Genet
.2:109;)。
DNA分子は、酵母において、細胞内で発現され得る。プロモーター配列は、
DNA分子と直接連結され得、その場合、組換えタンパク質のN末端にある最初
のアミノ酸は常にATG開始コドンによってコードされているメチオニンである
。もし所望ならば、N末端のメチオニンは、臭化シアンとのインビトロインキュ
ベーションによって、タンパク質から切断され得る。
融合タンパク質は、酵母発現系について、ならびに哺乳動物、バキュロウイル
ス、および細菌の発現系において、代替物を提供する。通常、内因性酵母タンパ
ク質、または他の安定なタンパク質のN末端部分をコードするDNA配列は、異
種コード配列の5’末端に融合される。発現において、この構築物は、2つのア
ミノ酸配列の融合物を提供する。例えば、酵母またはヒトのスーパーオキシドジ
スムターゼ(SOD)遺伝子は、外来遺伝子の5’末端に連結され、そして酵母
において発現し得る。2つのアミノ酸配列の連結部にあるDNA配列は、切断部
位をコードしてもよいし、コードしなくてもよい。例えば、EP−A−0 19
6 056を参照のこと。別の例はユビキチン融合タンパク質である。このよう
な融合タンパク質は、外来タンパク質からユビキチンを切断するプロセシング酵
素(例えば、ユビキチン特異的プロセシングプロテアーゼ)のための部位を好ま
しくは保持する、ユビキチン領域を伴って作製される。従って、この方法を通じ
て、ネイティブな融合タンパク質は、単離され得る(例えば、WO88/024
066)。
あるいは、外来タンパク質はまた、酵母における外来タンパク質の分泌を提供
する、リーダー配列フラグメントから構成される融合タンパク質をコードする、
キメラDNA分子を作製することによって、細胞から増殖培地へ分泌され得る。
好ましくは、インビボまたはインビトロのいずれかで切断され得る、リーダーフ
ラグメントと外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部位が存在する。リ
ーダー配列フラグメントは、細胞からのタンパク質の分泌を指向する、疎水性ア
ミノ酸から構成されるシグナルペプチドを、通常コードする。
適切なシグナル配列をコードするDNAは、分泌性酵母タンパク質に関する遺
伝子由来であり得、その遺伝子は例えば、酵母インベルターゼ遺伝子(EP−A
−0 012 873;JPO.62,096,086)およびA因子遺伝子(
米国特許4,588,684)である。あるいは、インターフェロンリーダーの
ような、酵母における分泌もまた提供する、非酵母起源のリーダーが存在する(
EP−A−0 060 057)。
好ましいクラスの分泌リーダーは、酵母α因子遺伝子のフラグメントを使用す
るリーダーであり、これは「プレ」シグナル配列、および「プロ」領域の両方を
含む。用いられ得るこの型のα因子フラグメントは、完全長の、プレ−プロα因
子リーダー(約83アミノ酸残基)および短縮されたα因子リーダー(通常約2
5〜約50アミノ酸残基)を含む(米国特許4,546,083および4,87
0,008;EP−A−0 324 274)。分泌を提供するα因子リーダー
フラグメントを使用するさらなるリーダーは、第1の酵母のプレ配列を有するが
、第2の酵母α因子からのプロ領域を有しないで作製される、ハイブリッドα因
子リーダーを含む(例えば、WO89/02463を参照のこと)。
通常、酵母に認識される転写終結配列は、翻訳終止コドンの3’側に位置する
調節領域であり、そして従って、プロモーターと共にコード配列に隣接する。こ
れらの配列は、そのDNAにコードされるポリペプチドへと翻訳され得る、mR
NAの転写を指向する。転写終結配列および他の酵母に認識される終結配列の例
は、例えば、解糖酵素をコードする転写終結配列である。
通常、上記の成分(プロモーター、リーダー(もし所望ならば)、目的のコー
ド配列、および転写終結配列を含む)は、組み立てられて発現構築物になる。発
現構築物は、宿主(例えば、酵母または細菌)において安定に保持され得る染色
体外エレメント(例えば、プラスミド)のような、レプリコンにおいてしばしば
保持される。このレプリコンは、2つの複製系を有し得、従って、このことが、
例えば、発現のために酵母において、ならびにクローニングおよび増幅のために
原核生物宿主において保持されることを可能にする。このような酵母−細菌シャ
トルベクターの例としては、以下が挙げられる:YEp24(Botstein
ら(1979)Gene 8:17〜24)、pCl/1(Brakeら(19
84)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:4642〜46
46)、およびYRp17(Stinchcombら(1982)J.Mol.
Biol.158:157)。さらに、レプリコンは、高コピー数プラスミドま
たは低コピー数プラスミドのいずれかであり得る。高コピー数プラスミドは、一
般に約5〜約200、そして通常約10〜約150の範囲のコピー数を有し得る
。高コピー数プラスミドを含む宿主は、好ましくは少なくとも約10個、そして
より好ましくは少なくとも約20個を有する。高コピー数ベクターまたは低コピ
ー数ベクターのいずれかが選択され得、それは、宿主に対するベクターおよび外
来タンパク質の効果に依存する。例えば、Brakeら、前出を参照のこと。
あるいは、発現構築物は、組み込みベクターを用いて、酵母のゲノムへ組み込
まれ得る。組み込みベクターは、通常、ベクターが組み込むのを可能にする、酵
母の染色体と相同な少なくとも1つの配列を含み、そして好ましくは、発現構築
物に隣接する2つの相同配列を含む。組み込みは、ベクターにおける相同なDN
Aと酵母の染色体との間の組換えから生じるようである(Orr−Weaver
ら(1983)Methods in Enzymol.101:228〜24
5)。組み込みベクターは、そのベクター中に含有するために適切な相同配列を
選択することによって、酵母における特定の遺伝子座を指向され得る。Orr−
Weaverら、前出を参照のこと。1つ以上の発現構築物が組み込まれ得、お
そらく産生される組換えタンパク質のレベルに影響を与え得る(Rineら(1
983)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 80:6750)。
ベクターに含まれる染色体配列は、ベクターにおける単一セグメント(ベクター
全体の組み込みを生じる)、または染色体における隣接セグメントに相同でかつ
ベクターにおける発現構築物に隣接する2つのセグメント(発現構築物のみの安
定した組み込みを生じ得る)のいずれかとして生じ得る。
通常、染色体外発現構築物および組み込み発現構築物は、選択マーカーを含み
得、形質転換された酵母株の選択を可能にする。選択マーカーは、酵母宿主にお
いて発現され得る生合成遺伝子を含み得、それは例えば、ADE2、HIS4、
LEU2、TRP1、およびALG7、ならびにG418耐性遺伝子であり、そ
れぞれ、酵母細胞がツニカマイシンおよびG418に耐性になるようにする。さ
らに、適切な選択マーカーはまた、金属のような毒性化合物の存在下において増
殖する能力を、酵母に提供し得る。例えば、CUP1の存在は、酵母が、銅イオ
ンの存在下において増殖することを可能にする(Buttら(1987)Mic
robiol.Rev.51:351)
あるいは、上記成分のうちのいくつかは、組み立てられて形質転換ベクターに
なり得る。形質転換ベクターは、通常、上記のように、レプリコンにおいて保持
されるか、または組み込みベクターに開発されるかのいずれかである、選択マー
カーから構成される。
発現ベクターおよび形質転換ベクターは、染色体外レプリコンまたは組み込み
ベクターのいずれかであり、多くの酵母への形質転換のために開発されてきた。
例えば、発現ベクターは、とりわけ、以下の酵母のために開発されてきた:Ca
ndida albicans(Kurtzら(1986)Mol.Cell.
Biol.6:142)、Candida maltosa(Kunzeら(1
985)J.Basic Microbiol.25:141)。Hansen
ula polymorpha(Gleesonら(1986)J.Gen.M
icrobiol.132:3459;Roggenkampら(1986)M
ol.Gen.Genet.202:302)、Kluyveromyces
fragilis(Dasら(1984)J.Bacteriol.158:1
165)、Kluyveromyces lactis(De Louvenc
ourtら(1983)J.Bacteriol.154:737;Van d
en Bergら(1990)Bio/Technology 8:135)、
Pichia guillerimondii(Kunzeら(1985)J.
Basic Microbiol.25:141)、Pichia pasto
ris(Creggら(1985)Mol.Cell.Biol.5:3376
;米国特許第4,837,148号および同第4,929,555号)、Sac
charomyces cerevisiae(Hinnenら(1978)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 75:1929;Itoら(1
983)J.Bacteriol.153:163)、Schizosacch
aromyces pombe(BeachおよびNurse(1981)Na
ture 300:706)、およびYarrowia lipolytica
(Davidowら(1985)Curr.Genet.10:380471;
Gaillardinら(1985)Curr.Genet.10:49)。
外来DNAを酵母宿主へ導入する方法は、当該分野において周知であり、そし
て通常、スフェロプラストの、またはアルカリ陽イオンで処置された無傷の酵母
細胞のいずれかの形質転換を含む。形質転換の手順は、通常、形質転換される酵
母の種によって変化する。例えば以下を参照のこと:(Kurtzら(1986
)Mol.Cell.Biol.6:142;Kunzeら(1985)J.B
asic Microbiol.25:141;Candida);(Glee
sonら(1986)J.Gen.Microbiol.132:3459;R
oggenkampら(1986)Mol.Gen.Genet.202:30
2;Hansenula);(Dasら(1984)J.Bacteriol.
158:1165;De Louvencourtら(1983)J.Bact
eriol.154:1165;Van den Bergら(1990)Bi
o/Technology 8:135;Kluyveromyces);(C
reggら(1985)Mol.Cell.Biol.5:3376;Kunz
eら(1985)J.Basic Microbiol.25:141;米国特
許第4,837,148号および同第4,929,555号;Pichia);
(Hinnenら(1978)Proc.Natl.Acad.Sci.USA
75:1929;Itoら(1983)J.Bacteriol.153:1
63 Saccharomyces);(BeachおよびNurse(198
1)Nature 300:706;Schizosaccharomyces
);(Davidowら(1985)Curr.Genet.10:39;Ga
illardinら(1985)Curr.Genet.10:49;Yarr
owia)。
(抗体)
本明細書中で使用される場合、用語「抗体」とは、少なくとも1つの抗体結合
部位から構成されるポリペプチドまたはポリペプチド群をいう。「抗体結合部位
」は、内部表面形状および抗原のエピトープの特徴に相補的な電荷分布を有する
、3次元結合空間であり、これが、抗体と抗原の結合を可能にする。「抗体」は
、例えば、脊椎動物抗体、ハイブリッド抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体、変化さ
れた抗体、単価抗体、Fabタンパク質、および単一ドメイン抗体を含む。
本発明のタンパク質に対する抗体は、親和性クロマトグラフィー、免疫アッセ
イ、およびNeisseriaのタンパク質の識別/同定に有用である。
本発明のタンパク質に対する抗体(ポリクローナルおよびモノクローナルの両
方)は、従来の方法によって調製され得る。一般に、タンパク質は、最初に、適
切な動物、好ましくはマウス、ラット、ウサギ、またはヤギを免疫するために使
用される。ウサギおよびヤギは、得られ得る血清の容量、および標識された抗ウ
サギ抗体および抗ヤギ抗体の入手可能性に起因して、ポリクローナル血清の調製
のために好ましい。免疫は、一般的に、タンパク質を生理的食塩水(好ましくは
フロイント完全アジュバントのようなアジュバント)に混合または乳化し、そし
て混合物または乳化物を非経口的に(一般的に皮下、または筋肉内に)注射する
ことによって、行われる。50〜200μg/注射の用量が、代表的に充分であ
る。免疫は、一般的に、2〜6週後に生理的食塩水(好ましくはフロイント不完
全アジュバント)中のタンパク質の1回以上の注射でブーストされる。あるいは
、当該分野において公知の方法を使用するインビトロ免疫によって抗体を産生し
得、これは、本発明の目的にとっては、インビボ免疫に等しいと考えられる。ポ
リクローナル抗血清は、免疫された動物からガラスまたはプラスチック製容器へ
採血し、その血液を25℃で1時間インキュベートし、その後4℃で2〜18時
間インキュベートすることによって得られる。この血清は、遠心分離(例えば1
,000g、10分間)によって回収される。ウサギから、採血につき約20〜
50mlが得られ得る。
モノクローナル抗体は、KohlerおよびMilstein(Nature
(1975)256:495〜96)の標準的方法、またはその改変版を使用し
て調製される。代表的には、マウスまたはラットが、上記のように免疫される。
しかし、血清を抽出するために動物から採血するよりも、脾臓(および必要に応
じていくつかの大きなリンパ節)が取り出され、そして単細胞へ解離される。も
し所望ならば、脾臓細胞は、(非特異的付着細胞の回収後)細胞懸濁液をタンパ
ク質抗原でコーティングされたプレートまたはウェルへアプライすることによっ
て、スクリーニングされ得る。この抗原に特異的な膜結合免疫グロブリンを発現
するB細胞は、このプレートに結合し、そして残りの懸濁液によって、洗い落と
されない。生じるB細胞、または全ての解離された脾臓細胞は、次に骨髄腫細胞
と融合するように誘導されてハイブリドーマを形成し、そして選択培地(例えば
ヒポキサンチン、アミノプテリン、チミジン培地、「HAT」)において培養さ
れる。生じるハイブリドーマは、限界希釈によってプレーティングされ、そして
免疫する抗原に対して特異的に結合する(かつ関連しない抗原に結合しない)抗
体の産生についてアッセイされる。選択されるMAb分泌ハイブリドーマは、次
にインビトロ(例えば、組織培養瓶または中空線維リアクター中で)、またはイ
ンビボ(マウスにおける腹水として)のいずれかで培養される。
もし所望ならば、抗体は(ポリクローナルまたはモノクローナルいずれであっ
ても)、従来技術を使用して標識され得る。適切な標識としては、以下が挙げら
れる:発蛍光団、発色団、放射性原子(特に32Pおよび125I)、電子密度試薬
、酵素、および特異的結合パートナーを有するリガンド。酵素は、代表的に、そ
の活性によって検出される。例えば、西洋ワサビペルオキシダーゼは、通常、3
,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン(TMB)を青い色素(分光光度計
を用いて定量可能)へ変換するその能力によって、検出される。「特異的結合パ
ートナー」とは、高い特異性でリガンド分子に結合し得るタンパク質をいい、例
えば抗原およびそれに特異的なモノクローナル抗体の場合である。他の特異的結
合パートナーは、ビオチンおよびアビジンまたはストレプトアビジン、IgGお
よびプロテインA、ならびに当該分野において公知の多くのレセプター−リガン
ド対を含む。同じ標識がいくつかの異なる様式で働き得るので、以上の記載が、
種々の標識を別個のクラスへ分類することを意味しないことは、理解されるべき
である。例えば、125Iは、放射性標識として、または電子密度試薬として働き
得る。HRPは、酵素として、またはMAbについての抗原として働き得る。さ
らに、所望の効果のために、種々の標識を組合せ得る。例えば、MAbおよびア
ビジンはまた、本発明の実施において、標識を必要とする。従って、MAbをビ
オチンで標識して、そして125Iで標識したアビジン、またはHRPで標識した
抗ビオチンMAbで、その存在を検出し得る。他の置換および可能性は、当業者
に容易に明らかであり、そして本発明の範囲内に等しいと考えられる。
(薬学的組成物)
薬学的組成物は、本発明のポリペプチド、抗体または核酸のいずれかを含み得
る。この薬学的組成物は、治療上有効な量の、本願発明のポリペプチド、抗体、
またはポリヌクレオチドのいずれかを含む。
本明細書において使用される用語「治療上有効な量」とは、所望の疾患または
状態を処置、改善、または予防するための治療薬剤の量、または、検出可能な治
療効果または予防効果を示すための治療薬剤の量をいう。この効果は、例えば、
キメラマーカーまたは抗原レベルによって検出され得る。治療効果はまた、体温
低下のような、身体の症状における減少を含む。被験体に関する正確な有効量は
、被験体の大きさおよび健康、状態の性質および程度、および投与のために選択
される治療または治療の組合せに依存する。従って、あらかじめ正確な有効量を
特定することは有用ではない。しかし、所定情況のための有効量は、慣用的な実
験によって決定され得、そして臨床医の判断内である。
本発明の目的のために、有効な用量は、DNA構築物が投与される個体におい
て、DNA構築物の約0.01mg/kg〜50mg/kgまたは0.05mg
/kg〜約10mg/kgである。
薬学的組成物はまた、薬学的に受容可能なキャリアを含み得る。用語「薬学的
に受容可能なキャリア」とは、抗体またはポリペプチド、遺伝子、および他の治
療薬剤のような、治療薬剤の投与のためのキャリアをいう。この用語は、この組
成物を受け取る個体に有害な抗体の産生をそれ自体誘導しない、任意の薬学的キ
ャリアをいい、そして、過度の毒性を伴わずに投与され得る。適切なキャリアは
、タンパク質、多糖、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、重合アミノ酸、アミノ酸コ
ポリマー、および不活性ウイルス粒子のように、大きく、遅く代謝される巨大分
子であり得る。このようなキャリアは、当業者に周知である。
薬学的に受容可能な塩が、その中で使用され得る。例えば、塩酸塩、臭化水素
塩、リン酸塩、硫酸塩などのような鉱酸塩;および酢酸塩、プロピオン酸塩、マ
ロン酸塩、安息香酸塩などのような有機酸の塩である。薬学的に受容可能な賦形
剤の徹底的な議論は、Remington’s Pharmaceutical
Sciences(Mack Pub.Co.、N.J.1991)にて利用
可能である。
治療組成物における薬学的に受容可能なキャリアは、水、生理的食塩水、グリ
セロールおよびエタノールのような液体を含み得る。さらに、湿潤剤または乳化
剤、pH緩衝物質などのような補助物質が、このようなビヒクルに存在し得る。
代表的には、治療組成物は、液体溶液または懸濁液のいずれかの、注射可能物質
として調製される;注射前に液体ビヒクルに溶解または懸濁するのに適切な固体
形態もまた、調製され得る。リポソームは、薬学的に受容可能なキャリアの定義
中に含まれる。
(送達方法)
一旦処方されると、本発明の組成物は、その被験体へ直接投与され得る。処置
される被験体は、動物であり得;特に、ヒト被験体が処置され得る。
その組成物直接送達は、一般的に、皮下的に、腹腔内に、静脈内に、または筋
肉内のいずれかでの注入によって達成されるか、あるいは、組織の間質空間へ送
達される。この組成物はまた、病巣へ投与され得る。他の投与様式には、経口投
与、および肺投与、坐剤、および経皮(transdermal)適用または経
皮(transcutaneous)適用(例えば、WO98/20734を参
照のこと)、針、および遺伝子銃またはハイポスプレー(hypospray)
が含まれる。投薬処置は、単回用量スケジュール、または多数回用量スケジュー
ルであり得る。
(ワクチン)
本発明に従うワクチンは、予防的(すなわち、感染を予防するため)または治
療(すなわち、感染後の疾患を処置するため)のいずれかであり得る。
このようなワクチンは、免疫抗原、免疫原、ポリペプチド、タンパク質または
核酸を、通常「薬学的に受容可能なキャリア」とともに含み、このキャリア自体
は、その組成物を受ける個体に有害である抗体の産生を誘発しない任意のキャリ
アを含む。適切なキャリアは、代表的に、大きく、ゆっくり代謝される高分子(
例えば、タンパク質、ポリサッカリド、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマー
性アミノ酸、アミノ酸コポリマー、脂質凝集物(例えば、油小滴またはリポソー
ム)、および不活性ウイルス粒子である。このようなキャリアは、当該分野で周
知である。さらに、これらのキャリアは免疫刺激薬剤(「アジュバント」)とし
て機能し得る。さらに、この抗原または免疫原は、細菌毒素(例えば、ジフテリ
ア、破傷風、コレラ、H.pyloriなどの病原因子からの毒素)と結合体化
され得る。
この組成物の効力を増強するために好ましいアジュバントは、(1)アルミニ
ウム塩(「明礬」)(例えば、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、硫酸
アルミニウムなど)、(2)水中油懸濁処方物(他の特定の免疫刺激薬剤(例え
ば、ムラミルペプチド(以下を参照のこと)または細菌細胞壁成分)を伴うか伴
わない)を包含するが、それらに限定されず、例えば、以下:(a)5%スクア
レン、0.5% Tween 80、および0.5% Span85(必要に応
じて、種々の量のMTP−PE(以下を参照のこと)を含有するが、必要ではな
い)を含み、モデル110Y微小流体化器(Microfluidics、Ne
wton、MA)のような微小流体化器を用いてμ未満の粒子へと処方されたM
F59TM(WO90/14837;Vaccine design:the s
ubunit and adjuvant approach、編、Powel
l & Newman、Plenum Press 1995の第10節);(
b)μ未満のエマルジョンへと微小流体化されたか、またはボルテックスして、
より大きな粒子径エマルジョンを生成したかのいずれかである、10%スクアレ
ン、0.4%Tween80、5%プルロニックブロックポリマーL121、お
よびthr−MDP(以下を参照のこと)を含有するSAF、ならびに(c)2
%スクアレン、0.2%Tween80、およびモノホスホリピドA(MPL)
、トレハロースジミコレート(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)好ましく
はMPLおよびCWS(DetoxTM)からなる群由来の1つ以上の細菌細胞壁
成分を含むRibiTMアジュバント系(RAS)、(Ribi Immunoc
hem、Hamilton、MT);(3)サポニンアジュバント(例えば、S
timulonTM)(Cambridge Bioscience、Worce
ster、MA)を使用し得るか、またはそれから粒子(例えば、ISCOM(
免疫刺激性複合体)を生成し得る;(4)完全フロイントアジュバント(CFA
)および不完全フロイントアジュバント(IFA);(5)サイトカイン(例え
ば、インターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−4、IL−5、I
L−6、IL−7、IL−12など)、インターフェロン(例えば、γインター
フェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、腫瘍壊死因子(
TNF)など;および(6)その組成物の効力を強化するための免疫刺激因子と
して作用する他の物質を包含するがそれらに限定されない。ミョウバンおよびM
F59TMが好ましい。
上記で言及したように、ムラミルペプチドは、N−アセチル−ムラミル−L−
スレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)、N−アセチル−ノルムラ
ミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(ノル−MDP)、N−アセチルムラ
ミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−2−(1’−2’
−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチ
ルアミン(MTP−PE)などを包含するがそれらに限定されない。
免疫原性組成物(例えば、免疫化抗原/免疫原/ポリペプチド/タンパク質/
核酸、薬学的に受容可能なキャリア、およびアジュバント)は、代表的に、希釈
剤(例えば、水、生理食塩水、グリセロール、エタノールなど)を含有する。さ
らに、補助物質(例えば、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝物質など)は、このよ
うなビヒクルにおいて存在し得る。
代表的に、免疫原性組成物は、液体溶液または懸濁物として、注射剤として調
製され;注射前に液体ビヒクルにおける溶液または懸濁物として適切な固体形態
もまた調製され得る。この調製物はまた、薬学的に受容可能なキャリアの下で、
上記に記載のように、アジュバント効果の強化のために乳化され得るかまたはリ
ポソーム中にカプセル化され得る。
ワクチンとして使用される免疫原性組成物は、免疫学的有効量の抗原性または
免疫原性のポリペプチド、および任意の他の上記の成分を必要に応じて含む。「
免疫学的有効量」とは、その量の個体への投与が、単回用量であれ、一連の(用
量の)一部としてであれ、処置または予防に有効であることを意味する。この量
は、処置される個体の健康および身体状態、処置される個体の分類学上の群(例
えば、非ヒト霊長類、霊長類など)、個体の免疫系が抗体を合成する能力、所望
される保護の程度、そのワクチンの処方物、処置する医師の医療的状況の評価、
および他の関連する因子に依存して変動する。その量は、比較的広い範囲に入り
、この量が慣用的な試行を通して決定され得ることが予想される。
免疫学的組成物は、従来のように、非経口的(例えば、皮下、筋肉内または経
皮(transudermally)/経皮(transucutaneous
ly)のいずれかでの注射による)(例えば、WO98/20734)に投与さ
れる)。他の投与様式に適切なさらなる処方物は、経口処方物および肺処方物、
坐剤、および経皮適用を含む。投薬処置は、単回用量スケジュールまたは多数回
用量スケジュールであり得る。ワクチンは、他の免疫調節剤とともに投与され得
る。
タンパク質ベースのワクチンの代替として、DNAワクチンを使用し得る(例
えば、RobinsonおよびTorres(1997)Seminars i
n Immunology 9:271−283;Donnellyら(199
7)Annu Rev Immunol 15:617−648;本明細書中後
半部を参照のこと)。
(遺伝子送達ビヒクル)
本発明の治療剤のコード配列を含む、哺乳動物における発現のためにその哺乳
動物へ送達される構築物の送達のための遺伝子治療ビヒクルは、局所または全身
的のいずれかで投与され得る。これらの構築物は、ウイルスベクターアプローチ
または非ウイルスベクターアプローチを、インビボまたはエキソビボの様式で利
用し得る。このようなコード配列の発現は、内因性哺乳動物プロモーターまたは
外因性プロモーターを用いて誘導され得る。このコード配列のインビボでの発現
は、構成性または調節性のいずれかであり得る。
本発明は、意図された核酸配列を発現し得る遺伝子送達ビヒクルを含む。この
遺伝子送達ビヒクルは、好ましくは、ウイルスベクター、およびより好ましくは
レトロウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AA
V)ベクター、ヘルペスウイルスベクターまたはαウイルスベクターである。こ
のウイルスベクターはまた、アストロウイルスベクター、コロナウイルスベクタ
ー、オルトミクソウイルスベクター、パポバウイルスベクター、パラミクソウイ
ルスベクター、パルボウイルスベクター、ピコルナウイルスベクター、ポックス
ウイルスベクター、またはトガウイルスベクターであり得る。一般的には、Jo
lly(1994)Cancer Gene Therapy 1:51−64
;Kimura(1994)Human Gene Therapy 5:84
5−852;Connelly(1995)Human Gene Thera
py 6:185−193;およびKaplitt(1994)Nature
Genetics 6:148−153を参照のこと。
レトロウイルスベクターは、当該分野で周知であり、そして本発明者らは、任
意のレトロウイルス遺伝子治療ベクターが本発明において使用可能であることを
意図する。これには、B型、C型およびD型のレトロウイルス、異種栄養性ウイ
ルス(例えば、NZB−X1、NZB−X2およびNZB9−1(O’Neil
l(1985)J.Virol.53:160を参照のこと)多栄養性レトロウ
イルス(例えば、MCFおよびMCF−MLV(Kelly(1983)J.V
irol.45:291を参照のこと)、スプマウイルスおよびレンチウイルス
が含まれる。RNA Tumor Viruses、第2版、Cold Spr
ing Harobor Laboratory、1985を参照のこと。
レトロウイルス遺伝子治療ベクターの部分は、異なるレトロウイルスに由来し
得る。例えば、レトロウイルスLTRは、マウス肉腫ウイルスに由来し得、tR
NA結合部位はラウス肉腫ウイルスに由来し得、パッケージングシグナルはマウ
ス白血病ウイルスに由来し得、そして第二の鎖合成の起源はトリ白血病ウイルス
に由来し得る。
これらの組換えレトロウイルスベクターを使用して、適切なパッケージング細
胞株へそれらを導入することによって形質導入適合性レトロウイルスベクター粒
子を生成し得る(米国特許第5,591,624号を参照のこと)。レトロウイ
ルスベクターは、レトロウイルス粒子へのキメラインテグラーゼ酵素の組込みに
よって宿主細胞DNAへの部位特異的組込みについて構築され得る(WO96/
37626号を参照のこと)。この組換えウイルスベクターは複製欠損組換えウ
イルスであることが好ましい。
上記に記載のレトロウイルスベクターを伴う使用について適切なパッケージン
グ細胞株は、当該分野で周知であり、容易に調製され(WO95/30763号
およびWO92/05266号を参照のこと)、そしてこれを使用して、組換え
ベクター粒子の生産のためのプロデューサー細胞株(これは、ベクター細胞株ま
たは「VCL」とも称される)を作製し得る。好ましくは、このパッケージング
細胞株は、ヒトの親細胞(例えば、HT1080細胞)またはミンク親細胞株か
ら作製され、これは、ヒト血清における不活化を除去する。
レトロウイルス遺伝子治療ベクターの構築のために好ましいレトロウイルスは
、トリ白血病ウイルス、ウシ白血病ウイルス、マウス白血病ウイルス、ミンク細
胞フォーカス形成ウイルス、マウス肉腫ウイルス、細網内皮症ウイルス、および
ラウス肉腫ウイルスを含む。特に好ましいマウス白血病ウイルスは、4070A
および1504A(HartleyおよびRowe(1976)J. Viro
l.19:19−25)、Abelson(ATCC番号VR−999)、Fr
iend(ATCC番号VR−245)、Graffi、Gross(ATCC
番号VR−590)、Kirsten、Harvey肉腫ウイルスおよびRau
scher(ATCC番号VR−998)およびモロニーマウス白血病ウイルス
(ATCC番号VR−190)を含む。このようなレトロウイルスベクターは、
寄託機関または収集機関(例えば、アメリカンタイプカルチャーコレクション(
「ATCC」)、Rockville、Maryland)から入手し得るか、
または一般に利用可能な技術を用いて公知の供給源から単離され得る。
本発明において使用可能な例示的な公知のレトロウイルス遺伝子治療ベクター
は、特許出願GB2200651、EP0415731、EP0345242、
EP0334301、WO89/02468;WO89/05349、WO89
/09271.WO90/02806、WO90/07936、WO94/03
622、WO93/25698、WO93/25234、WO93/11230
、WO93/10218、WO91/02805、WO91/02825、WO
95/07994、米国特許第5,219,740号、同4,405,712号
、同4,861,719号、同4,980,289号、同4,777,127号
、同5,591,624号に記載されるものを含む。Vile(1993)Ca
ncer Res 53:3860−3864;Vile(1993)Canc
er Res.53:962−967;Ram(1993)Cancer Re
s 53(1993)83−88;Takamiya(1992)J Neur
osci Res 33:493−503;Baba(1993)J Neur
osurg 79:729−735;Mann(1983)Cell 33:1
53;Cane(1984)Proc Natl Acad Sci 81;6
349;およびMiller(1990)Human Gene Therap
y 1もまた参照のこと。
ヒトアデノウイルス遺伝子治療ベクターもまた当該分野で公知であり、そして
本発明において使用可能である。例えば、Berkner(1988)Biot
echniques 6:616およびRosenfeld(1991)Sci
ence 252:431;ならびにWO93/07283、WO93/062
23、およびWO93/07282を参照のこと。本発明において使用可能な例
示的な公知のアデノウイルス遺伝子治療ベクターは、上記に参照される文書およ
びWO94/12649、WO93/03769、WO93/19191、WO
94/28938、WO95/11984、WO95/00655、WO95/
27071、WO95/29993、WO95/34671、WO96/053
20、WO94/08026、WO94/11506、WO93/06223、
WO94/24299、WO95/14102、WO95/24297、WO9
5/02697、WO94/28152、WO94/24299、WO95/0
9241,WO95/25807、WO95/05835、WO94/1892
2およびWO95/09654において記載されるものを含む。あるいは、Cu
riel(1992)Hum.Gene Ther.3:147−154に記載
されるような殺傷したアデノウイルスに連結したDNAの投与が使用され得る。
本発明の遺伝子送達ビヒクルはまた、アデノウイルス随伴ウイルス(AAV)ベ
クターを含む。本発明における使用のためのこのようなベクターの主要なおよび
好ましい例は、Srivastava WO93/09239に開示されるAA
V−2ベースのベクターである。最も好ましいAAVベクターは、2つのAAV
逆方向末端反復を含む。ここで、ネイティブD配列は、ヌクレオチドの置換によ
って改変され、その結果、少なくとも5つのネイティブなヌクレオチドおよび1
8までのネイティブヌクレオチド、好ましくは少なくとも10のネイティブヌク
レオチドから18までのネイティブヌクレオチド、最も好ましくは10のネイテ
ィブヌクレオチドが維持され、そしてD配列の残りのヌクレオチドが欠失または
ネイティブでないヌクレオチドで置換されている。AAV逆方向末端反復のネイ
ティブなD配列は、各AAV逆方向末端反復において(すなわち、各末端に1つ
の配列が存在する)20の連続するヌクレオチドの配列であって、これは、HP
形成に関与しない。ネイティブでない置換ヌクレオチドは、同じ位置でのネイテ
ィブなD配列に見出されるヌクレオチド以外の任意のヌクレオチドであり得る。
他の使用可能な例示的なAAVベクターは、、pWP−19、pWN−1であり
、これらは両方ともNahreini(1993)Gene 124:257−
262に開示される。このようなAAVベクターの別の例は、psub201(
Samulski(1987)J.Virol.61:3096を参照のこと)
である。別の例示的なAAVベクターは、Double−D ITRベクターで
ある。Double−D ITRベクターの構築は、米国特許第5,478,7
45号に開示される。なお他のベクターは、Carter 米国特許第4,79
7,368号およびMuzyczka 米国特許第5,139,941号、Ch
artejee 米国特許第5,474,935号ならびにKotin WO9
4/288157に開示されるものである。本発明において使用可能なAAVベ
クターのなおさらなる例は、SSV9AFABTKneoであり、これは、AF
Pエンハンサーおよびアルブミンプロモーターを含み、そして肝臓において優性
に発現を指向する。その構造および構築は、Su(1996)Human Ge
ne Therapy 7:463−470に開示される。さらなるAAV遺伝
子治療ベクターは、米国特許第5,354,678号、同5,173,414号
、同5,139,941号、および同5,252,479号に開示される。
本発明の遺伝子治療ベクターはまた、ヘルペスウイルスベクターを含む。主要
なおよび好ましい例は、チミジンキナーゼポリペプチドをコードする配列を含む
単純ヘルペスウイルスベクター(例えば、米国特許第5,288,641号、お
よびEP0176170(Roizman)に開示されるもの)である。さらな
る例示的な単純ヘルペスウイルスベクターは、WO95/04139(Wist
ar Institute)に開示されるHFEM/ICP6−lacZ、Ge
ller(1988)Science 241:1667−1669ならびにW
O90/09441およびWO92/07945に記載されるpHSVlac、
Fink(1992)Human Gene Therapy 3:11−19
に記載されるHSV Us3::pgC−lacZ、ならびにEP045324
2(Breakefieled)に記載されるHSV 7134、2RH 10
5およびGAL4、ならびにATCCに受託番号ATCC VR−977および
ATCC VR−260として寄託されたものを含む。
意図されるのはまた、本発明において使用され得るαウイルス遺伝子治療ベク
ターである。好ましいαウイルスベクターは、シンドビスウイルスベクターであ
る。トガウイルス、セムリキ森林ウイルス(ATCC VR−67;ATCC
VR−1247)、Middlebergウイルス(ATCC VR−370)
、ロスリバーウイルス(ATCC VR−373;ATCC VR−1246)
、ベネズエラウマ脳脊髄炎ウイルス(ATCC VR−923;ATCC VR
−11250;ATCC VR−1249;ATCC VR−532)および米
国特許第5,0091,309号、同5,217,879号、およびWO92/
10578に記載されるもの。より詳細には、米国特許出願第08/405,6
27号(1995年3月15日出願)、WO94/21792号、WO92/1
0578号、WO95/07994号、米国特許第5,091,309号、およ
び米国特許第5,217,879号に記載されるそれらのαウイルスベクターが
使用可能である。このようなαウイルスは、ATCC、Rockville、M
arylandのような寄託機関または収集機関から入手し得るか、または一般
的に利用可能な技術を用いて公知の供給源から単離され得る。好ましくは、細胞
傷害性が減少したαウイルスベクターを使用する(米国特許仮出願08/679
640号を参照のこと)。
DNAベクター系(例えば、真核細胞層状発現系)もまた、本発明の核酸の発
現について有用である。真核生物層状発現系の詳細な説明についてはWO95/
07994を参照のこと。好ましくは、本発明の真核細胞層状発現系はαウイル
スベクターに由来し、そして最も好ましくはシンドビスウイルスベクターに由来
する。
本発明における使用に適切な他のウイルスベクターは、ポリオウイルス(例え
ば、ATCC VR−58およびEvans、Nature(1989)385
およびSabin(1973)J.Biol.Standardization
1:115に記載されるもの;リノウイルス、例えば、ATCC VR−11
10およびArnold(1990)J Cell Biochem L401
に記載されるもの;ポックスウイルス(例えば、カナリアポックスルウイルスま
たはワクシニアウイルス(例えば、ATCC VR−111およびATCC V
R−2010ならびにFisher−Hoch(1989)Proc Natl
Acad Sci 86:317;Flexner(1989)Ann NY
Acad Sci 569:86、Flexner(1990)Vaccin
e 8:17;米国特許第4,603,112号および同4,769,330号
ならびにWO89/01973号に記載されるもの));SV40ウイルス(例
えば、ATCC VR−305およびMulligan(1979)Natur
e 277:108およびMadzak(1992)J Gen Virol
73:1533に記載されるもの);インフルエンザウイルス(例えば、ATC
C VR−797および米国特許第5,166,057号およびEnami(1
990)Proc Natl Acad Sci .87:3802−3805
;EnamiおよびPalese(1991)J Virol 65:2711
−2713およびLuytjes(1989)Cell 59−110(McM
ichael(1983)NEJ Med 309:13ならびにYap(19
78)Nature 273:238およびNature(1979)277:
108もまた参照のこと)に記載されるような逆遺伝子技術を使用して作製した
組換えインフルエンザウイルス);EP−0386882およびBuchsch
achler(1992)J.Virol.66:2731に記載されるような
ヒト免疫不全ウイルス;麻疹ウイルス(例えば、ATCC VR−67およびV
R−1247ならびにEP−0440219に記載されるもの);アウラウイル
ス(例えば、ATCC VR−368);ベバルウイルス(例えば、ATCC
VR−600およびATCC VR−1240);カバス(Cabassou)
ウイルス(例えば、ATCC VR−922);チクングンヤウイルス(例えば
、ATCC VR−64およびATCC VR−1241);フォートモーガン
(Fort Morgan)ウイルス(例えば、ATCC VR−924);ゲ
タウイルス(例えば、ATCC VR−369およびATCC VR−1243
);キジラガハ(Kyzylagach)ウイルス(例えば、ATCC VR−
927);マヤロウイルス(例えば、ATCC VR−66);ムカンボウイル
ス(例えば、ATCC VR−580およびATCC VR−1244);ヌヅ
ムウイルス(例えば、ATCC VR−371);ピクスナウイルス(例えば、
ATCC VR−372およびATCC VR−1245);トナテ(Tona
te)ウイルス(例えば、ATCC VR−925);トリニティウイルス(例
えば、ATCC VR−469);ユナウイルス(例えば、ATCC VR−3
74);ワタロアウイルス(例えば、ATCC VR−926);Y−62−3
3ウイルス(例えば、ATCC VR−375);オニオニオンウイルス、東部
ウマ脳脊髄炎ウイルス(例えば、ATCC VR−65およびATCC VR−
1242);西部ウマ脳脊髄炎ウイルス(例えば、ATCC VR−70、AT
CC VR−1251、ATCC VR−622およびATCC VR−125
2);ならびにコロナウイルス(例えば、ATCC VR−740)およびHa
mre(1966)Proc Soc Exp Biol Med 121:1
90に記載のものを含む。
本発明の組成物の細胞への送達は、上記に言及したウイルスベクターに限定さ
れない。他の送達方法および媒体が使用され得る(例えば、核酸発現ベクター、
殺傷したアデノウイルスに連結したかまたは連結してないポリカチオン性縮合D
NA単独(例えば、米国特許出願番号08/366,787(1994年12月
30日出願)およびCuriel(1992)Hum Gene Ther 3
:147−154を参照のこと)、リガンド連結DNA(例えば、Wu(198
9)J Biol Chem 264:16985−16987を参照のこと)
、真核生物細胞送達ビヒクル細胞(例えば、米国特許出願番号08/240,0
30(1994年5月9日出願)および米国特許出願番号08/404,796
を参照のこと)、光重合化ヒドロゲル物質の沈着、手動の遺伝子送達粒子銃(米
国特許第5,149,655号に記載されるような)、米国特許第5,206,
152およびWO92/11033に記載されるような電離放射線、核酸電荷中
和または細胞膜との融合)。さらなるアプローチは、Philip(1994)
Mol Cell Biol 14:2411−2418およびWoffend
in(1994)Proc Natl Acad Sci 91:1581−1
585に記載される。
粒子媒介遺伝子送達が使用され得る(例えば、米国特許出願60/023,8
67号を参照のこと)。手短には、配列を、高レベル発現のための従来の制御配
列を含む従来のベクターに挿入し得、次いで細胞標的化リガンド(例えば、アシ
アロオロソムコイド(WuおよびWu(1987)J.Biol.Chem.2
62:4429−4432に記載されるような)、Hucked(1990)B
iochem Pharmacol 40:253−263に記載されるような
インスリン、Plank(1992)Bioconjugate Chem 3
:533−539に記載されるようなガラクトース、ラクトースまたはトランス
フェリン)に連結された合成遺伝子送達分子(例えば、重合DNA結合カチオン
様ポリリジン、プロタミンおよびアルブミン)とともにインキュベートされ得る
裸のDNAもまた使用され得る。例示的な裸のDNA導入方法は、WO90/
11092および米国特許第5,580,859号に記載される。取り込み効率
は、生体分解性のラテックスビーズを用いて改良され得る。DNAコートラテッ
クスビーズは、ビーズによるエンドサイトーシス開始の後に効率よく細胞へと輸
送される。この方法は、ビーズを処理して疎水性を高め、それによってエンドソ
ームの破壊および細胞質へのDNAの放出を容易にすることによってさらに改良
され得る。
遺伝子送達ビヒクルとして作用し得るリポソームは、米国特許第5,422,
120号、WO95/13796、WO94/23697、WO91/1444
5、およびEP524,968に記載される。米国特許出願60/023,86
7に記載されるように、非ウイルス性送達において、ポリペプチドをコードする
核酸配列は、高レベル発現のための従来の制御配列を含む従来のベクターへと挿
入され得、次いで細胞標的化リガンド(例えば、アシアロオロソムコイド、イン
スリン、ガラクトース、ラクトースまたはトランスフェリン)に連結された、重
合性DNA結合カチオン(例えば、ポリリジン、プロタミン、およびアルブミン
)のような合成遺伝子伝達分子とともにインキュベートされ得る。他の送達系は
、種々の組織特異的または普遍的作用性のプロモーターの制御下に遺伝子を含む
DNAをカプセル化するためのリポソームの使用を含む。さらに、使用に適切な
非ウイルス送達は、機械的送達系(例えば、Woffendinら(1994)
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91(24):11581−
11585に記載されるアプローチを含む。さらに、コード配列およびそのよう
なものの発現産物は、光重合化ヒドロゲル物質の沈着を介して送達され得る。コ
ード配列の送達について使用され得る、遺伝子送達のための他の従来の方法は、
例えば、手動の遺伝子送達粒子銃(米国特許第5,149,655号に記載され
るような);移入された遺伝子を活性化するための電離放射線の使用(米国特許
第5,206,152号およびWO92/11033に記載されるような)を含
む。
例示的なリポソームおよびポリカチオン性遺伝子送達ビヒクルは、米国特許第
5,422,120号および同4,762,915号;WO95/13796;
WO94/23697;およびWO91/14445;EP−0524968;
およびStryer、Biochemistry、236−240頁(1975
)、W.H.Freeman、San Francisco;Szoka(19
80)Biochem Biophys Acta 600:1;Bayer(
1979) Biochem Biophys Acta 550:464;R
ivnay(1987)Meth Enzymol 149:119;Wang
(1987)Proc Natl Acad Sci 84:7851;Pla
nt(1989)Anal Biochem 176:420に記載されるもの
である。
ポリヌクレオチド組成物は、治療有効量(この用語は上記に定義されるとおり
である)の遺伝子治療ビヒクルを含み得る。本発明の目的のために、有効用量は
、投与される個体において、約0.01mg/kg〜50mg/kgまたは0.
05mg/kg〜約10mg/kgのDNA構築物である。
(送達方法)
一旦処方されると、本発明のポリヌクレオチド組成物は、(1)被験体に直接
);(2)エキソビボで被験体由来の細胞に送達されて;または(3)組換えタ
ンパク質の発現のためにインビトロで、投与され得る。処置される被験体は、哺
乳動物または鳥類であり得る。ヒト被験体もまた処置され得る。
この組成物の直接送達は、皮下、腹腔内、静脈内、または筋肉内の注射によっ
て、または組織の間質空間への送達のいずれかによって一般的に達成される。こ
の組成物はまた、病巣へ投与され得る。他の投与様式は、経口投与または肺投与
、坐剤、および経皮または経皮適用(例えば、WO98/20734を参照のこ
と)、針、および遺伝子銃またはハイポスプレーを含む。投薬治療は、単回用量
スケジュールまたは多数回用量スケジュールであり得る。
エキソビボ送達および被験体への形質転換細胞の再移植のための方法は、当該
分野で公知であり、そして例えばWO93/14778に記載されている。エキ
ソビボ適用に有用である細胞の例は、例えば、幹細胞、特に、造血細胞、リンパ
細胞、マクロファージ、樹状細胞または腫瘍細胞を含む。
一般的に、エキソビボ適用およびインビトロ適用の両方のための核酸の送達は
、以下の手順:例えば、デキストラン媒介トランスフェクション、リン酸カルシ
ウム沈降、ポリブレン媒介トランスフェクション、原形質融合、エレクトロポレ
ーション、ポリヌクレオチドのリポソーム内へのカプセル化、およびDNAの核
への直接の微量注入(これらはすべて当該分野で周知である)で達成され得る。
(ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの薬学的組成物)
上記に記載の薬学的に受容可能なキャリアおよび塩に加えて、以下のさらなる
薬剤がポリヌクレオチド組成物および/またはポリペプチド組成物とともに使用
され得る。
(A.ポリペプチド)
1つの例は、限定することなく以下を包含する:アシアロオロソムコイド(A
SOR);トランスフェリン;アシアロ糖タンパク質;抗体;抗体フラグメント
;フェリチン;インターロイキン;インターフェロン;顆粒球マクロファージコ
ロニー刺激因子(GM−CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、マ
クロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、幹細胞因子およびエリスロポエ
チン。ウイルス抗原(例えば、エンベロープタンパク質)もまた、使用され得る
。また、他の侵襲性生物由来のタンパク質(例えば、RIIとして知られるPl
asmodium falciparumの環境スポロゾイト(circums
porozoite)タンパク質由来の17アミノ酸ペプチド)。
(B.ホルモン、ビタミンなど)
包含され得る他の群は、例えば、ホルモン、ステロイド、アンドロゲン、エス
トロゲン、甲状腺ホルモン、またはビタミン、葉酸である。
(C.ポリアルキレン、ポリサッカリドなど)
また、ポリアルキレングリコールが、所望のポリヌクレオチド/ポリペプチド
とともに含有され得る。好ましい実施態様において、ポリアルキレングリコール
は、ポリエチレングリコールである。さらに、モノサッカリド、ジサッカリド、
またはポリサッカリドが含有され得る。この局面の好ましい実施態様において、
このポリサッカリドは、デキストランまたはDEAEデキストランである。また
、キトサンおよびポリ(乳酸−コ−グリコリド)。
(D.脂質およびリポソーム)
所望のポリヌクレオチド/ポリペプチドはまた、被験体またはそれに由来する
細胞への送達の前に、脂質中にカプセル化され得るか、またはリポソーム中にパ
ッケージングされ得る。
脂質カプセル化は、一般的に核酸に安定に結合し得るか、または核酸を捕捉も
しくは維持し得るリポソームを用いて達成される。縮合ポリヌクレオチドの脂質
調製物に対する比は、変動し得るが、一般的に約1:1(mgDNA:マイクロ
モル脂質)であるか、またはより多くの脂質である。核酸の送達のためのキャリ
アとしてリポソーム使用の概説については、HugおよびSleight(19
91)Biochim.Biophys.Acta.1097:1−17;St
raubinger(1983)Meth.Enzymol.101:512−
527を参照のこと。
本発明における使用のためのリポソーム調製物は、カチオン性(正に荷電した
)アニオン性(負に荷電した)および中性の調製物を包含する。カチオン性リポ
ソームは、機能的な形態で、プラスミドDNA(Felgner(1987)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 84:7413−7416);
mRNA(Malone(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 86:6077−6081;および精製した転写因子(Debs(19
90)J.Biol.Chem.265:10189−10192)の細胞内送
達を媒介することが示されている。
カチオン性リポソームは容易に入手可能である。例えば、N[1−2,3−ジ
オレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリエチルアンモニウム(DOTM
A)リポソームは、GIBCO BRL、Grand Island、NYから
の商標リポフェクチン(Lipofectin)の下で入手可能である(Feg
ner前出もまた参照のこと)。他の市販されているリポソームは、トランスフ
ェクテース(transfectace)(DDAB/DOPE)およびDOT
AP/DOPE(Boerhinger)を含む。他のカチオン性リポソームは
、当該分野で周知の技法を使用する容易に利用可能な物質から調製され得る。例
えば、DOTAP(1,2−ビス(オレイルオキシ)−3−(トリメチルアンモ
ニオ)プロパン)リポソームの合成の記載について、Szoka(1978)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 75:4194−4198;W
O90/11092を参照のこと。
同様に、アニオン性および中性リポソームは、例えば、Avanti Pol
ar Lipids(Birmingham,AL)から容易に入手可能である
か、または容易に入手可能な物質を使用してたやすく調製され得る。このような
物質には、とりわけ、ホスファチジルコリン、コレステロール、ホスファチジル
エタノールアミン、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジオレオ
イルホスファチジルグリセロール(DOPG)、ジオレオイルホスファチジルエ
タノールアミン(DOPE)などが含まれる。これらの物質はまた、適切な比率
のDOTMAおよびDOTAPの出発物質と混合され得る。これらの物質を使用
してリポソームを作製する方法は、当該分野で周知である。
このリポソームは、多重膜のベシクル(MLV)、小さな単一膜ベシクル(S
UV)、または大きな単一膜のベシクル(LUV)を含み得る。種々のリポソー
ム−核酸複合体は当該分野で公知の方法を使用して調製され得る。例えば、St
raubinger(1983)Meth.Immunol.101:512−
527;Szoka(1978)Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 75:4194−4198;Papahadjopoulos(1975)
Biochim.Biophys.Acta 392:483;Wilson(
1979)Cell 17:77);DeamerおよびBangham(19
76)Biochim.Biophys.Acta 443:629;Ostr
o(1977)Biochem.Biophys.Res.Commun.76
:836;Fraley(1979)Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 76:3348);EnochおよびStrittmatter(19
79)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:145;Fra
ley(1980)J.Biol.Chem.(1980)255:10431
;SzokaおよびPapahadjopoulos(1978)Proc.N
atl.Acad.Sci.USA 75:145;ならびにSchaefer
−Ridder(1982)Science 215:166を参照のこと。
(E.リポタンパク質)
さらに、リポタンパク質が、送達されるポリヌクレオチド/ポリペプチドとと
もに含まれ得る。利用されるリポタンパク質の例は、キロミクロン、HDL、I
DL、LDL、およびVLDLを含む。これらのタンパク質の変異体、フラグメ
ント、または融合物もまた、使用され得る。また、天然に存在するリポタンパク
質の改変体(例えば、アセチル化されたLDL)が使用され得る。これらのリポ
タンパク質は、リポタンパク質レセプターを発現する細胞へ、ポリヌクレオチド
の送達を標的化し得る。好ましくは、リポタンパク質が、送達されるポリヌクレ
オチドとともに含まれる場合、他の標的化リガンドはその組成物中には含まれな
い。
天然に存在するリポタンパク質は、脂質部分およびタンパク質部分を含む。こ
のタンパク質部分は、アポタンパク質として知られる。現在では、アポタンパク
質A、B、C、D、およびEが単離および同定されている。少なくともこれらの
2つはいくつかのタンパク質を含み、ローマ数字、AI、AII、AIV;CI
、CII、CIIIによって命名されている。
1つのリポタンパク質は、1を超えるアポタンパク質を含み得る。例えば、天
然に存在するキロミクロンはA、B、C、およびEからなり、そして時間が経て
ばこれらのリポタンパク質はAを欠失し、そしてCおよびEアポタンパク質を獲
得する。VLDLは、A、B、C、およびEアポタンパク質を含み、LDLはア
ポタンパク質Bを含み;そしてHDLはアポタンパク質A、C、およびEを含む
これらのアポタンパク質のアミノ酸は公知であり、そして例えば、Bresl
ow(1985)Annu Rev.Biochem 54:699;Law(
1986)Adv.Exp.Med.Biol.151:162;Chen(1
986)J Biol Chem 261:12918;Kane(1980)
Proc Natl Acad Sci USA 77:2465;Uterm
ann(1984)Hum Genet 65:232に記載されている。
リポタンパク質は、トリグリセリド、コレステロール(遊離およびエステル)
、およびリン脂質を含む、種々の脂質を含む。この脂質の組成は、天然に存在す
るリポタンパク質において変化する。例えば、キロミクロンは主としてトリグリ
セリドを含む。天然に存在するリポタンパク質の脂質含有物のより詳細な記載は
、例えば、Meth.Enzymol.128(1986)に見いだされ得る。
この脂質の組成は、レセプター結合活性についてアポタンパク質の立体構造にお
いて補助するために選択される。脂質組成はまた、ポリヌクレオチド結合分子と
の疎水性相互作用および会合を容易にするように選択され得る。
天然に存在するリポタンパク質は、例えば、血清から超遠心分離によって単離
され得る。そのような方法は、Meth.Enzymol.(前出);Pita
s(1980)J.Biochem.253:5454−5460およびMah
ey(1979)J Clin.Invest 64:743−750に記載さ
れる。リポタンパク質はまた、インビトロまたは所望の宿主細胞中のアポタンパ
ク質遺伝子の発現による組換え方法によって産生され得る。例えば、Atkin
son(1986)Annu Rev Biophys Chem 15:40
3およびRadding(1958)Biochim Biophys Act
a 30:443を参照のこと。リポタンパク質はまた、Biomedical
Techniologies,Inc.,Stoughton,Massac
husetts,USAのような商業的な供給者から購入され得る。さらなるリ
ポタンパク質の記載は、Zuckermannら、PCT/US97/1446
5に見い出され得る。
(F.ポリカチオン性薬剤)
ポリカチオン性薬剤は、送達される所望のポリヌクレオチド/ポリペプチドを
有する組成物中に、リポタンパク質を伴って、またはリポタンパク質を伴わずに
含まれ得る。
ポリカチオン性薬剤は、代表的には、生理的に適切なpHにおいて正味の正電
荷を示し、そして所望の位置への送達を容易にするための核酸の電荷を中和し得
る。これらの薬剤は、インビトロ、エキソビボ、およびインビボ適用のいずれも
を有する。ポリカチオン性薬剤は、生きている被験体に、筋肉内、皮下などのい
ずれかで核酸を送達するために使用され得る。
以下は、ポリカチオン性薬剤としての有用なポリペプチドの例である:ポリリ
ジン、ポリアルギニン、ポリオルニチン、およびプロタミン。他の例は、ヒスト
ン、プロタミン、ヒト血清アルブミン、DNA結合タンパク質、非ヒストン染色
体タンパク質、DNAウイルス由来のコートタンパク質(例えば、X174)を
含む。転写因子もまた、DNAに結合するドメインを含み、従って核酸縮合薬剤
として有用であり得る。手短に言えば、転写因子(例えば、C/CEBP、c−
jun、c−fos、AP−1、AP−2、AP−3、CPF、Prot−1、
Sp−1、Oct−1、Oct−2、CREP、およびTFIID)は、DNA
配列に結合する塩基性ドメインを含む。
有機ポリカチオン性薬剤は、スペルミン、スペルミジン、およびプトレシン(
purtrescine)を含む。
ポリカチオン性薬剤の大きさおよびその物理的特性は、上記の表から外挿され
て、他のポリカチオン性薬剤が構築され得るか、または合成ポリカチオン性薬剤
が産生され得る。
有用な合成ポリカチオン性薬剤は、例えば、DEAE−デキストラン、ポリブ
レンを含む。LipofectinTM、およびlipofectAMINETM
、ポリヌクレオチド/ポリペプチドと組み合わせた場合にポリカチオン性複合体
を形成するモノマーである。
(免疫診断アッセイ)
本発明のNeisseria抗原は、抗体レベルを検出するためのイムノアッ
セイにおいて使用され得る(または、逆に抗Neisseria抗体は抗原レベ
ルを検出するために使用され得る)。充分に規定された組換え抗原に基づくイム
ノアッセイは、侵襲性の診断方法と置き換えるために開発され得る。生物学的サ
ンプル(例えば、血液サンプルまたは血清サンプルを含む)内のNeisser
iaタンパク質に対する抗体が検出され得る。このイムノアッセイの設計は、多
くのバリエーションの対象であり、そして種々のこれらは当該分野で公知である
。イムノアッセイのプロトコルは、例えば、競合アッセイ、または直接反応アッ
セイ、またはサンドイッチ型アッセイに基づき得る。プロトコルはまた、例えば
、固体支持体を使用し得、または免疫沈降によってなされ得る。ほとんどのアッ
セイは、標識された抗体またはポリペプチドの使用を含み、その標識は、例えば
、蛍光分子、化学発光分子、放射性分子、または色素分子であり得る。プローブ
からのシグナルを増幅するアッセイは公知である;これらの例は、ビオチンおよ
びアビジンを利用するアッセイ、ならびに酵素標識および酵素媒介イムノアッセ
イ(例えば、ELASAアッセイ)である。
免疫診断に適切でありそして適切な標識試薬を備えるキットは、適切な容器中
に、アッセイの実行に必要とされる残りの試薬および物質(例えば、適切な緩衝
液、塩溶液など)ならびに適切なセットのアッセイの説明書と共に本発明の組成
物を含む適切な物質を詰めることによって構築される。
(核酸ハイブリダイゼーション)
「ハイブリダイゼーション」とは、水素結合による2つの核酸配列の互いの会
合をいう。代表的には、1つの配列は、固体支持体に固定され、そして他方は溶
液中で遊離している。次いで、2つの配列は水素結合に好ましい条件下で互いに
接触される。この結合に影響を与える因子は以下を含む:溶媒のタイプおよび容
量;反応温度;ハイブリダイゼーションの時間;撹拌;液体相の配列の固体支持
体への非特異的な付着をブロックする薬剤(Denhardt’s試薬またはB
LOTTO);配列の会合の速度を増大させる化合物(硫酸デキストランまたは
ポリエチレングリコール)の使用;およびハイブリダイゼーション後の洗浄条件
のストリンジェンシー。Sambrookら(前出)第2巻、第9章、9.47
〜9.57頁。
「ストリンジェンシー」とは、異なる配列よりも非常に類似する配列の会合に
好ましいハイブリダイゼーション反応における条件をいう。例えば、研究中のハ
イブリッドの計算されたTmより約120〜200℃低い温度および塩濃度の組
み合わせが選択されるべきである。温度および塩条件はしばしば、フィルターに
固定したゲノムDNAのサンプルが目的の配列にハイブリダイズし、次いで異な
るストリンジェンシーの条件下で洗浄される、予備的な実験において経験的に決
定され得る。Sambrookら、9.50頁を参照のこと。
例えば、サザンブロットを行う場合、考慮する変数は、(1)ブロットされる
DNAの複雑さ、および(2)プローブおよび検出される配列の間の相同性であ
る。研究されるフラグメント全量は、プラスミドまたはファージ消化物について
は0.1〜1μg、高度に複雑な真核生物ゲノム中の単一コピーについては10
-9〜10-8gまで、10倍変化し得る。より低い複雑さのポリヌクレオチドにつ
いては、実質的により短いブロッティング、ハイブリダイゼーション、および曝
露回数、より少量の出発ポリヌクレオチド、およびより低い非活性のプローブが
使用され得る。例えば、単一コピーの酵母遺伝子は、1μgの酵母DNAで開始
し、2時間ブロットし、そして4〜8時間108cpm/μgを用いてハイブリ
ダイズして、わずか1時間の曝露時間を用いて検出され得る。単一コピーの哺乳
動物遺伝子について、保存性のアプローチは、10μgのDNAで開始し、一晩
ブロットし、そして108cpm/μgより多いプローブを用いて10%硫酸デ
キストランの存在下で一晩ハイブリダイズし、約24時間露光時間を生じる。
いくつかの因子が、プローブと目的のフラグメントとの間のDNA−DNAハ
イブリッドの融解温度(Tm)、ならびに、結果として、ハイブリダイゼーショ
ンおよび洗浄についての適切な条件に影響を与え得る。多くの場合において、そ
のプローブはフラグメントに対して100%相同なわけではない。他の共通して
直面する変化には、長さ、ハイブリダイズする配列の全G+C含量、ならびにイ
オン強度およびハイブリダイゼーション緩衝液のホルムアミド含量が含まれる。
これらのすべての因子の効果は、一つの式によって近似され得る:
Tm=81+16.6(log10Ci)+0.4[%(G+C)]−0.6
(%ホルムアミド)−600/n−1.5(%ミスマッチ)。
ここでCiは塩濃度(一価イオン)であり、およびnは塩基対内のハイブリッド
の長さである(MeinkothおよびWahl(1984)Anal.Bio
chem.138:267/284からわずかに改変した)。
ハイブリダイゼーション実験の設計において、核酸ハイブリダイゼーションに
影響を与えるいくつかの因子が簡便に変更され得る。ハイブリダイゼーションお
よび洗浄の温度ならびに洗浄時の塩濃度を調整するのが最も単純である。ハイブ
リダイゼーション温度(すなわち、ストリンジェンシー)が上昇するにつれて、
非相同的な鎖の間で起こるハイブリダイゼーションは起こりにくくなるようであ
り、結果として、バックグラウンドが減少する。放射標識したプローブが固定化
されたフラグメントと完全に相同ではない場合(遺伝子ファミリーおよび種間の
ハイブリダイゼーション実験における場合で頻繁であるように)、ハイブリダイ
ゼーション温度は低下されなければならず、そしてバックグラウンドが増大する
。洗浄の温度は、類似の様式で、ハイブリダイゼーションバンドの強度、および
バックグラウンドの程度に影響を与える。洗浄のストリンジェンシーはまた、塩
濃度の減少とともに増大する。
一般的に、50%ホルミアミドの存在下で都合よいハイブリダイゼーション温
度は、標的フラグメントに95%〜100%相同であるプローブについて42℃
、90%〜95%相同性では37℃、85%〜90%相同性については32℃で
ある。より低い相同性については、上記の式を用いて、適切にホルムアミド含量
が低くされ、そして温度が調整されるべきである。プローブと標的フラグメント
との間の相同性が未知である場合、最も単純なアプローチは、ともにストリンジ
ェントではないハイブリダイゼーション条件および洗浄条件で開始することであ
る。オートラジオグラフィー後に非特異的バンドまたは高いバックグラウンドが
観察される場合、フィルターは高ストリンジェンシーで洗浄され得、そして再び
露光され得る。露光のために必要な時間がこのアプローチを非実用的にする場合
、いくつかのハイブリダイゼーションおよび/または洗浄ストリンジェンシーが
並行して試験されるべきである。
(核酸プローブアッセイ)
本発明に従う核酸プローブを利用する、PCR、分枝DNAプローブアッセイ
、またはブロッティング技術のような方法は、cDNAまたはmRNAの存在を
決定し得る。プローブは、検出されるに十分に安定な、二重鎖または二本鎖複合
体を形成し得る場合に、本発明の配列に「ハイブリダイズする」といわれる。
核酸プローブは、本発明のNeisseriaヌクレオチド配列(センス鎖お
よびアンチセンス鎖の両方を含む)にハイブリダイズする。多くの異なるヌクレ
オチド配列がアミノ酸配列をコードするが、ネイティブなNeisseria配
列は、細胞に存在する実際の配列であるので、好ましい。mRNAは、コード配
列を表し、従ってプローブはコード配列に相補的であるべきであり、一本鎖cD
NAはmRNAに相補的であり、従ってcDNAプローブは非コード配列に相補
的であるべきである。
プローブ配列はNeisseria配列(またはその相補物)に同一である必
要はない。核酸プローブが標的ヌクレオチドと検出され得る二重鎖を形成し得る
場合、配列および長さの変動は、アッセイの感受性の増加をもたらし得る。また
、核酸プローブは、形成された二重鎖を安定化するためにさらなるヌクレオチド
を含み得る。さらなるNeisseria配列もまた、形成された二重鎖を検出
するための標識としての一助となり得る。例えば、非相補的ヌクレオチド配列が
、そのプローブの5’末端に付着され得、ここでそのプローブ配列の残りはNe
isseria配列に相補的である。あるいは、プローブ配列が、それとハイブ
リダイズし、そしてそれによって検出され得る二重鎖を形成するためにNeis
seria配列との十分な相補性を有する場合、非相補的塩基またはより長い配
列は、プローブ中に分散され得る。
プローブの正確な長さおよび配列は、ハイブリダイゼーション条件(例えば、
温度、塩条件など)に依存する。例えば、診断的適用については、分析物の配列
の複雑さに依存して、核酸プローブは、代表的には、少なくとも10〜20ヌク
レオチド、好ましくは15〜25、そして最も好ましくは少なくとも30ヌクレ
オチドを含むが、これよりも短くもあり得る。短いプライマーは、一般的には、
鋳型との安定なハイブリッド複合体を形成するのにより低い温度を必要とする。
プローブは、合成的手順(例えば、Matteucciらのトリエステル法、
(J.Am.Chem.Soc.(1981)103:3185))、またはU
rdeaら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1983)80
:7461)に従って、または市販の自動オリゴヌクレオチド合成機を使用して
、産生され得る。
プローブの化学的性質は、優先度に従って選択され得る。特定の適用について
は、DNAまたはRNAが適切である。他の適用については、改変(例えば、ホ
スホロチオエートまたはメチルホスホネートのようなバックボーンの改変)が組
み込まれ得、インビボの半減期を増大させるために使用され得、RNA親和性を
変化させ、ヌクレアーゼ耐性などを増大させるなどを行い(例えば、Agraw
alおよびIyer(1995)Curr Opin Biotechnol
6:12−19;Agrawal(1996)TIBTECH 14:376−
387);ペプチド核酸のようなアナログもまた使用され得る(例えば、Cor
ey(1997)TIBTECH 15 224−229;Buchardtら
(1993)TIBTECH 11:384−386)。
あるいは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、少量の標的核酸を検出する別
の周知の手段である。そのアッセイは、Mullisら、(Meth.Enzy
mol.(1987)155:335−350);米国特許第4,683,19
5号および同第4,683,202号に記載されている。2つの「プライマー」
ヌクレオチドは、標的核酸とハイブリダイズし、そして反応を開始するために使
用される。このプライマーは、増殖標的(またはその相補物)の配列にハイブリ
ダイズしない、二重鎖の安定性を補助するための、または、例えば、首尾よい制
限部位を組み込むための配列を含む。代表的には、このような配列は、所望のN
eisseria配列に隣接する。
熱安定性のポリメラーゼは、もともとの標的核酸を鋳型として使用して、プラ
イマーから標的核酸のコピーを作製する。標的核酸の閾値量がポリメラーゼによ
って産生された後、それらはより従来的な方法(例えば、サザンブロット)によ
って検出され得る。サザンブロット法を使用する場合、標識されたプローブは、
Neisseria配列(またはその相補物)にハイブリダイズする。
また、mRNAまたはcDNAは、Sambrookら(前出)に記載される
、従来的なブロッティング技術によって検出され得る。mRNA、またはmRN
Aからポリメラーゼ酵素を使用して生成されたcDNAは、ゲル電気泳動を使用
して精製および分離され得る。次いで、ゲル上のこの核酸は、ニトロセルロース
のような固体支持体にブロットされる。この固体支持体は、標識されたプローブ
に曝露され、次いですべてのハイブリダイズしていないプローブを洗浄して除去
する。次に、標識プローブを含む二重鎖を検出する。代表的には、そのプローブ
は、放射活性部分で標識される。
図1は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF37を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。殺菌性アッセイの結果において:菱形は、免疫前のデータを示し;三角形は、GSTコントロールデータを示し;丸は、組換えN.meningitidisタンパク質のデータを示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図2は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF5を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す。 図3は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF2を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す。OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。 図4は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF15を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す。OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。 図5は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF22を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。 図6は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF28を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。 図7は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF32を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。 図8は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF4を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す。OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。殺菌性アッセイの結果において;菱形は、免疫前のデータを示し;三角形は、GSTコントロールデータを示し;丸は、組換えN.meningitidisタンパク質のデータを示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図9は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF61を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図10は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF76を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す。OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。 図11は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF89を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。 図12は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF97を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す;OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図13は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF106を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図14は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF138を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図15は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF23を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す;OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。 図16は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF25を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す;OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図17は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF27を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。 図18は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF79を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図19は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF85を示す。M1は分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す;OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。 図20は、実施例から得られた生化学的データを示し、そしてまた配列分析、ORF132を示す。M1およびM2は、分子量マーカーである。矢印は、ウェスタンブロッティングにおける主要な組換え産物の位置を示すか、または主要なN.meningitidis免疫活性バンドの位置を示す。TPは、N.meningitidis全タンパク質抽出物を示す;OMVは、N.meningitidis外膜ベシクル調製物を示す。コンピューター分析は、親水性プロット(上段)、抗原性指数(中段)、およびAMPHI分析(下段)を示す。AMPHIプログラムは、T細胞エピトープ(Gaoら(1989)J.Immunol.143:3007;Robertsら(1996)AIDS Res Hum Retrovir 12:593;Quakyiら(1992)Scand J Immunol 補遺 11:9)を予測するために使用されており、そしてDNASTAR,Inc.(1228 South Park Street,Madison,Wisconsin 53715 USA)のProtean packageで利用可能である。
(実施例)
本実施例は、N.meningitidisで同定された核酸配列を、推定の
翻訳産物と共に記載し、そしてまたN.gonorrhoeaeの核酸配列およ
び翻訳産物も記載する。すべての核酸配列が完全なわけではなく、すなわち、そ
れらは、全長の野生型タンパク質より短い配列をコードする。
本実施例は一般的には以下の様式である:
・N.meningitidis(B株)において同定されたヌクレオチド配

・この配列の推定の翻訳産物
・データベースの比較に基づく翻訳産物のコンピューター分析
・N.meningitidis(A株)およびN.gonorrhoeae
において同定された対応する遺伝子およびタンパク質配列
・適切に抗原性であることを示すタンパク質の性質の記載
・生化学的分析の結果(発現、精製、ELISA、FACSなど)。
本実施例は、代表的には種および株の間の配列同一性の詳細を含む。配列にお
いて類似のタンパク質は、一般的に構造および機能の両方において類似し、そし
て配列同一性はしばしば、共通の進化の起源を示す。公知の機能のタンパク質の
配列との比較は、新しい配列に対する推定のタンパク質の機能の割り当てのため
の指針として広く使用され、そして、特に全ゲノム分析において有用であること
が証明されている。
配列比較を、BLAST、BLAST2、BLASTn、BLASTp、tB
LASTn、BLASTx、およびtBLASTxの各アルゴリズム(例えば、
Altschulら、(1997)Gapped BLAST and PSI
−BLAST:a new generaion of protein da
tabase search programs.Nucleic Acids
Resaerch 25:2289−3402もまた参照のこと)を使用して
、NCBI(http://www.ncbi.nlm.nih.gov)で行
った。検索を、以下のデータベースに対して行った:縮重しないGenBank
+EMBL+DDBL+PDB配列および縮重しないGenBank CDS
翻訳物+PDB+SwissProt+SPupdate+PIR配列。
Meningcoccusの配列およびGonococcusの配列を比較す
るために、tBLASTxアルゴニズムを、http://www.genom
e.ou.edu/gono_blast.htmlに実施されるように使用し
た。FASTAアルゴリズムをまた使用して、ORFを比較した(GCG Wi
sconsin Package、バージョン9.0)。
ヌクレオチド配列中のドット(例えば、配列番号11中の495位)は、リー
ディングフレームを維持するために任意に導入したヌクレオチドを示す。同様に
、二重下線を付したヌクレオチドを取り除いた。小文字(例えば、配列番号11
の496位)は、独立した配列決定反応のアラインメントの間に生じたあいまい
さを示す(本実施例におけるヌクレオチド配列のいくつかは2つ以上の実験の結
果を合わせて得られる)。
ヌクレオチド配列を6つのリーディングフレームで走査して、Esposti
ら(Critical evaluation of the hydropa
thy of membrane proteins(1990)Eur J
Biochem 190:207−219)の統計学的な研究に基づくアルゴニ
ズムを用いて、疎水性ドメインの存在を予測した。これらのドメインは、潜在的
な膜貫通ドメインまたは疎水性リーダー配列を表す。
オープンリーディングフレームを、プログラムORFFINDER(NCBI
)を使用して、フラグメント化されたヌクレオチド配列から予測した。
下線を付したアミノ酸配列は、PSORTアルゴリズム(http://ww
w.psort.nibb.ac.jp)によって予測される、ORF中の潜在
的な膜貫通ドメインまたはリーダー配列を示す。機能的なドメインもまた、MO
TIFSプログラム(GCG WisconsinおよびPROSITE)を使
用して予測した。
種々の試験を使用して、本実施例で同定されたタンパク質のインビボの免疫原
性を評価し得る。例えば、そのタンパク質は、組換え的に発現され得、そしてイ
ムノブロットによって患者の血清をスクリーニングするために使用し得る。タン
パク質と患者の血清との間の陽性反応は、この患者が以前に問題のタンパク質に
対する免疫応答を引き起こしたことを示す(すなわち、このタンパク質は免疫原
である)。この方法はまた、免疫優性タンパク質を同定するために使用され得る
この組み換えタンパク質をまた、例えばマウスで抗体を調製するために簡便に
使用し得る。タンパク質が細胞表面に局在することの直接的な確認のために、こ
れらを使用し得る。標識された抗体(例えば、FACSのための蛍光標識)をイ
ンタクトな細菌とインキュベートし、そして細菌表面における標識の存在がこの
タンパク質の局在を確認する。
特に、以下の方法(A)〜(S)を使用して、本発明のタンパク質の発現、精
製、および生化学的特徴付けを行った。
(A.染色体DNA調製)
N.meningitidis株2996を、100mlのGC培地中で対数
増殖期まで増殖させ、遠心分離によって収集し、そして5ml緩衝液(20%ス
クロース、50mM Tris−HCl、50mM EDTA、pH8)に再懸
濁した。氷上で10分間インキュベーションした後、その細菌を10ml溶解溶
液(50mM NaCl、1% Na−サルコシル、50μg/ml プロテイ
ナーゼK)の添加によって溶菌し、そしてその懸濁液を37℃で2時間インキュ
ベートした。2回のフェノール抽出(pH8に平衡化)および1回のクロロホル
ム/イソアミルアルコール(24:1)抽出を行った。DNAを、0.3M 酢
酸ナトリウムおよび2容量のエタノールの添加によって沈殿させ、そして遠心分
離によって収集した。ペレットを、70%エタノールで1回洗浄し、そして4m
l緩衝液(10mM Tris−HCl、1mM EDTA、pH8)に再溶解
した。DNA濃度を、260nmにおけるODを読みとることによって測定した
(B.オリゴヌクレオチド設計)
合成オリゴヌクレオチドプライマーを、(a)利用可能な場合にはmenin
gococcusB配列、または(b)gonococcus/meningo
coccusA配列を使用して、必要に応じて、meningococcusの
好ましいコドンに適合させて、各々のORFのコード配列に基づいて設計した。
予測されるリーダー配列の直後の下流の5’末端増幅プライマー配列を推定する
ことによって、任意の予測されるシグナルペプチドを除外した。
大部分のORFについて、5’プライマーは2つの制限酵素部位を含んだ(そ
の遺伝子自体の制限パターンに依存して、BamHI−NdeI、BamHI−
NheI、またはEcoRI−NheI);3’プライマーは、XhoI制限部
位を含んだ。この手順を、各々の増幅産物(各々のORFに一致する)のクロー
ニングを2つの異なる発現系:pGEX−KG(BamHI−XhoIまたはE
coRI−XhoIのいずれかを使用する)、およびpET21b+(NdeI
−XhoIまたはNheI−XhoIのいずれかを使用する)に指向させるため
に確立した。
5’末端プライマーテイル:CGCGGATCCCATATG (Bam
HI−NdeI)
CGCGGATCCGCTAGC (Bam
HI−NheI)
CCGGAATTCTAGCTAGC (Eco
RI−NheI)
3’末端プライマーテイル: CCCGCTCGAG (XhoI
)。
ORF5、ORF15、ORF17、ORF19、ORF20、ORF22、
ORF27、ORF28、ORF65、およびORF89については、2つの異
なる増幅を、各々のORFを2つの発現系でクローニングされるように行った。
2つの異なるPCRプライマーを、各々のORFについて使用した;同じ3’X
hoIプライマーを以前のように使用した:
5’末端プライマーテイル:GGAATTCCATATGGCCATGG
(NdeI)
5’末端プライマーテイル:CGGGATCC
(BamHI)
ORF76をpTRC発現ベクターにクローニングし、そしてアミノ末端Hi
s−タグ融合物として発現した。特定の場合において、予想されたシグナルペプ
チドを最終産物に含めた。NheI−BamHI制限部位を、プライマーを使用
して組み込んだ:
5’末端プライマーテイル:GATCAGCTAGCCATATG
(NheI)
3’末端プライマーテイル:CGGGATCC
(BamHI)。
制限酵素認識配列を含むのと同様に、プライマーは、増幅される配列にハイブ
リダイズするヌクレオチドを含んだ。ハイブリダイズするヌクレオチドの数は、
プライマー全体の融解温度に依存し、そして各々のプライマーについて以下の式
を使用して決定した:
m=4(G+C)+2(A+C)
(テイルを除外)
m=64.9+0.41(%GC)−600/N
(プライマー全体)
選択したオリゴの平均融解温度は、オリゴ全体について65〜70℃であり、そ
してハイブリダイズ領域単独では50〜55℃であった。
表I(487頁)は、各増幅のために使用される正方向および逆方向のプライ
マーを示す。特定の場合において、プライマー配列は、ORFの配列に正確には
マッチしないことが注目される。対応する配列が、gonococcusにおい
て同定されていたが、初期の増幅が行われた時、完全な5’および/または3’
配列は、いくつかのmenigococcal ORFについて公知ではなかっ
た。従って、増幅について、gonococcal配列を、プライマー設計につ
いての基礎として使用し得、コドンの優先性を考慮して変化され得る。特に、以
下のコドンを変化させた:ATA→ATT;TCG→TCT;CAG→CAA;
AAG→AAA;GAG→GAA;CGA→CGC;CGG→CGC;GGG→
GGC。表Iにおいてイタリックとしたヌクレオチドは、そのような変化を示す
。一旦完全な配列が同定されると、このアプローチが一般的にもはや必要でない
ことが理解される。
Perkin Elmer 394 DNA/RNA合成機によってオリゴを
合成し、2mlのNH4OH中でカラムから溶出し、56℃での5時間のインキ
ュベートにより脱保護した。このオリゴを0.3M 酢酸ナトリウムおよび2容
量のエタノールの添加によって沈殿させた。次に、このサンプル遠心分離し、そ
してそのペレットを100μlまたは1mlの水のいずれかに再懸濁した。OD
260を、Perkin Elmer Lambda Bio分光光度計を使用し
て決定し、濃度を決定し、そして2〜10pmol/μlに調整した。
(C)増幅)
標準PCRプロトコールは、以下のとおりである:50〜200ngのゲノム
DNAを、20〜40μMの各オリゴ、400〜800μMのdNTPs溶液、
1×PCR緩衝液(1.5mM MgCl2を含む)、2.5単位のTaqI
DNAポリメラーゼ(Perkin Elmer AmpliTaq、GIBC
O Platinum、Pwo DNAポリメラーゼ、またはTakara S
huzo Taqポリメラーゼを使用する)の存在下でテンプレートとして使用
した。
いくつかの場合において、PCRを10μlのDMSOまたは50μlの2M
ベタインの添加によって最適化した。
ホットスタート(全混合物を95℃で予め3分間インキュベーションしている
間にポリメラーゼを添加する)の後に、各サンプルに二工程増幅を行った:最初
の5サイクルを、制限酵素のテールを除く1つのオリゴのハイブリダイゼーショ
ン温度を使用して行い、次にオリゴ全長のハイブリダイゼーション温度に従って
30サイクルを行った。このサイクルの次に、72℃で最後の10分間の伸長を
した。
標準サイクルは、以下のとおりである:
変性 ハイブリダイゼーション 伸長
最初の5サイクル 30秒 30秒 30〜60秒
95℃ 50〜55℃ 72℃
最後の30サイクル 30秒 30秒 30〜60秒
伸長時間は、増幅されるORFの長さに従って変化する。
増幅を9600または2400 Perkin Elmer GeneAmp
PCRシステムのいずれかを使用して行った。結果を確認するために、増幅容
量の1/10を1〜1.5%アガロースゲルにロードし、そして各増幅フラグメ
ントのサイズをDNA分子量マーカーと比較した。
増幅したDNAを、1%アガロースゲルに直接ロードしたか、またはまずエタ
ノール沈殿をして、適切な容量中に再懸濁し、1%アガロースゲルにロードした
。次に、正確なサイズのバンドに対応するDNAフラグメントを、Qiagen
Gel Extraction Kitを使用し、製造業者の指示に従い、ゲ
ルから溶出して精製した。DNAフラグメントの最終容量は、水または10mM
Tris、pH8.5の、30μlまたは50μlのいずれかであった。
(D)PCRフラグメントの切断)
増幅フラグメントに対応する精製DNAを2つのアリコートに分け、そして以
下を用いて2重に消化した:
−pET−21b+へのクローニングおよびC末端His−タグ融合物としての
タンパク質のさらなる発現のためのNdeI/XhoIまたはNheI/Xho

−pGEX−KGへのクローニングおよびN末端GST融合物としてのタンパク
質のさらなる発現のためのBamHI/XhoIまたはEcoRI/XhoI
−ORF76について、pTRC−HisAベクターへのクローニングおよびN
末端His−タグ融合物としてのタンパク質のさらなる発現のためのNheI/
BamHI
−pGex−HisへのクローニングおよびN末端His−タグ融合物としての
タンパク質のさらなる発現のためのEcoRI/PstI、EcoRI/Sal
I、SalI/PstI。
各精製DNAフラグメントを、各制限酵素(New England Bio
labs)20単位を用い、30または40μlのいずれかの最終容量中で、適
切な緩衝液の存在下で、インキュベート(37℃で3時間〜オーバーナイト)し
た。次に、消化産物をQIAquick PCR精製キットを使用して、製造業
者の指示に従い、精製し、そして、水または10mM Tris−HCl(pH
8.5)のいずれかの30または50μlの最終容量中で溶出した。最終DNA
濃度を、適定した分子量マーカーの存在下での1%アガロースゲル電気泳動によ
って決定した。
(E)クローニングベクター(pET22B、pGEX−KG、pTRC−H
isA、およびpGex−His)の消化)
10μgのプラスミドを、適切な緩衝液の存在下で、200μlの反応容量中
で、50単位の各制限酵素を用いて、37℃でオーバーナイトのインキュベーシ
ョンで2重に消化した。消化物全体を1%アガロースゲルにロードした後に、消
化したベクターに対応するバンドを、Qiagen QIAquick Gel
Extraction Kitを使用してゲルから精製し、そのDNAを50
μlの10mM Tris−HCl(pH8.5)中に溶出した。DNA濃度を
サンプルのOD260を測定することにより推定し、そして50μg/μlに調整
した。1μlのプラスミドを、各クローニング手順に使用した。
ベクターpGEX−Hisは、トロンビン切断部位の上流に6つのヒスチジン
残基をコードする領域を有し、ベクターpTRC99(Pharmacia)の
多重クローニング部位を含有する改変したpGEX−2Tベクターである。
(F)クローニング)
以前に消化して精製した各ORFに対応するフラグメントを、pET22bお
よびpGEX−KGの両方にライゲーションした。最終容量20μl中で、分子
比3:1のフラグメント/ベクターを、0.5μlのNEB T4 DNAリガ
ーゼ(400単位/μl)を使用して、製造業者から供給された緩衝液の存在下
でライゲーションした。この反応物を、室温で3時間、インキュベートした。い
くつかの実験において、ライゲーションを、Boheringerの「Rapi
d Ligation Kit」を使用して、製造業者の指示に従い、行った。
適切な株に組換えプラスミドを導入するために、100μlのE.coli
DH5コンピテント細胞を、リガーゼ反応溶液とともに、40分間氷上でインキ
ュベートし、次に、37℃で3分間インキュベートし、次に、800μlのLB
ブロスを添加した後、再度37℃で20分間インキュベートした。次に細胞を、
Eppendorfの微量遠心機において最大速度で遠心分離し、そして約20
0μlの上清に再懸濁した。次に、その懸濁物をLBアンピシリン(100mg
/ml)上にプレーティングした。
組換えクローンのスクリーニングを、無作為に選択した5つのコロニーを、1
00μg/mlのアンピシリンを加えた2ml(pGEXまたはpTCクローン
)または5ml(pETクローン)のLBブロスのいずれかにおいて37℃でオ
ーバーナイトで増殖させて、行った。次に、細胞をペレットにして、Qiage
n QIAprep Spin Miniprep Kitを使用し、製造業者
の指示に従い、DNAを最終容量30μlに抽出した。各々個々のミニプレップ
(約1g)の5μlを、NdeI/XhoIまたはBamHI/XhoIのいず
れかを用いて消化し、そして全消化物を、1〜1.5%アガロースゲル(予想イ
ンサートのサイズに依存する)に、分子量マーカー(1Kb DNA Ladd
er、GIBCO)と並行してロードした。陽性クローンのスクリーニングを、
正確なインサートのサイズに基づいて行った。
ORF110、111、113、115、119、122、125および13
0のクローニングのために、2重に消化したPCR産物を、EcoRI−Pst
Iクローニング部位を使用して、2重消化したベクター中にライゲーションした
。あるいは、ORF115および127のクローニングのために、EcoRI−
SalIクローニング部位を使用したか、またはORF122のクローニングの
ために、SalI−PstIクローニング部位を使用した。クローニングの後に
、組換えプラスミドをE.coli宿主W3110に導入した。個々のクローン
を50μl/mlアンピシリンを含有するLブロス中で37℃で、オーバーナイ
トで増殖させた。
(G)発現)
発現ベクター中の各ORFクローンを、組換えタンパク質産物の発現に適切な
株中に形質転換した。各構築物の1μlを使用して、30μlのE.coli
BL21(pGEXベクター)、E.coli TOP10(pTRCベクター
)またはE.coli BL21−DE3(pETベクター)を、上記のように
形質転換した。pGEX−Hisベクターの場合、同一のE.coli株(W3
110)を初期のクローニングおよび発現のために使用した。単一の組換えコロ
ニーを2mlのLBおよびアンピシリン(100μg/ml)に接種し、37℃
でオーバーナイトでインキュベートし、次に、100mlのフラスコ中で20m
lのLBおよびアンピシリン(100μg/ml)中に1:30で希釈した(O
600の範囲が0.1〜0.15の間であることを確認する)。このフラスコを
ODが発現の誘導に適切な指数増殖期を示すまで(pETおよびpTRCベクタ
ーについて、0.4〜0.8 OD;pGEXおよびpGEX−Hisベクター
について0.8〜1 OD)、回転型水浴振とう機中で30℃でインキュベート
した。pET、pTRCおよびpGEX−Hisベクターについて、タンパク質
の発現を1mM IPTGの添加によって誘導し、一方、pGEX系の場合、I
PTGの最終濃度は、0.2mMであった。30℃での3時間のインキュベーシ
ョンの後、サンプルの最終濃度を、ODによって確認した。発現を確認するため
に、1mlの各サンプルを取り出し、微量遠心機で遠心分離し、ペレットをPB
S中で再懸濁し、そしてクマシーブルー染色を用いる12% SDS−PAGE
によって分析した。全サンプルを6000gで遠心分離し、そしてペレットをさ
らなる使用のためにPBS中に再懸濁した。
(H)GST融合タンパク質の大規模精製)
単一のコロニーをLBおよびアンピシリンアガープレート上で37℃でオーバ
ーナイトで増殖させた。細菌を、水浴振とう機中の20mlのLBおよびアンピ
シリン液体培養物中に接種し、オーバーナイトで増殖させた。細菌を、600m
lの新鮮な培地中に1:30に希釈し、最適な温度(20〜37℃)でOD550
が0.8〜1まで増殖させた。タンパク質の発現を0.2mMのIPTGを用い
て誘導し、続いて、3時間インキュベートした。培養物を8000rpmで4℃
で遠心分離した。上清を捨て、細菌のペレットを7.5mlの冷PBS中に懸濁
した。この細胞を、Branson sonifier B−15を使用し、氷
上で、30秒間、40Wで超音波処理して、破砕し、2回凍結融解して、再度遠
心分離した。この上清を回収し、150μlのグルタチオン−Sepharos
e 4B樹脂(Pharmacia)(前もってPBSで洗浄)と混合し、室温
で30分間インキュベートした。このサンプルを700gで5分間4℃で遠心分
離した。この樹脂を10mlの冷PBSを用いて、10分間、2回洗浄し、1m
lの冷PBSに再懸濁し、そして使い捨てカラムにロードした。この樹脂を素通
り画分が0.02〜0.06のOD280に到達するまで2mlの冷PBSで2回
洗浄した。GST融合タンパク質を、700μlの冷グルタチオン溶出緩衝液(
10mM 還元グルタチオン、50mM Tris−HCl)の添加によって溶
出し、そして画分をOD280が0.1になるまで回収した。各画分の21μlを
、Biorad SDS−PAGE Molecular weight st
andard broad range(M1)(200、116.25、97
.4、66.2、45、31、21.5、14.4、6.5kDa)またはAm
ersham Rainbow Marker(M2)(220、66、46、
30、21.5、14.3kDa)のいずれかを標準として使用する12% S
DSゲル上にロードした。GSTの分子量が26kDaなので、この値を各GS
T融合タンパク質の分子量に添加しなければならない。
(I)His−融合物の溶解度分析(ORF111〜129))
His融合発現産物の溶解度を分析するために、3ml培養物のペレットを、
緩衝液M1(500μl PBS pH7.2)中に再懸濁した。25μlのリ
ゾチーム(10mg/ml)を添加し、細菌を15分間、4℃でインキュベート
した。このペレットを、Branson sonifier B−15を使用し
、30秒間、40Wで超音波処理して、2回凍結融解して、再度、遠心分離工程
によってペレットと上清に分離した。この上清を回収し、そしてこのペレットを
緩衝液M2(8M 尿素、0.5M NaCl、20mM イミダゾールおよび
0.1M NaH2PO4)に再懸濁し、3〜4時間4℃でインキュベートした。
遠心分離の後、上清を回収し、そしてペレットを緩衝液M3(6M グアニジン
−HCl、0.5M NaCl、20mM イミダゾールおよび0.1M Na
2PO4)に4℃、オーバーナイトで再懸濁した。全工程からの上清を、SDS
−PAGEで分析した。
ORF113、119および120から発現したタンパク質が、PBSに可溶
性であることを見いだした。その一方で、可溶化のために、ORF111、12
2、126および129は、尿素を必要とし、そしてORF125および127
は、グアニジン−HClを必要とした。
(J)His−融合物の大規模精製)
単一のコロニーをLBおよびアンピシリンアガープレート上で37℃でオーバ
ーナイトで増殖させた。細菌を、20mlのLBおよびアンピシリン液体培養物
中に接種し、水浴振とう機中でオーバーナイトでインキュベートした。細菌を、
600mlの新鮮な培地中に1:30に希釈し、最適な温度(20〜37℃)で
OD550が0.6〜0.8まで増殖させた。タンパク質の発現を1mMのIPT
Gの添加によって誘導し、そして、培養物をさらに3時間インキュベートした。
培養物を8000rpmで4℃で遠心分離した。上清を捨て、細菌のペレットを
7.5mlの(i)可溶性タンパク質について冷緩衝液A(300mM NaC
l、50mM リン酸緩衝液、10mM イミダゾール、pH8)、または(i
i)不溶性タンパク質について緩衝液B(尿素8M、10mM Tris−HC
l、100mM リン酸緩衝液、pH8.8)中に懸濁した。
この細胞を、Branson sonifier B−15を使用し、氷上で
、30秒間、40Wで超音波処理して、破砕し、2回凍結融解して、そして再度
遠心分離した。
不溶性タンパク質について、上清を−20℃に保存し、一方、ペレットを2m
lの緩衝液C(6M 塩酸グアニジン、100mM リン酸緩衝液、10mM
Tris―HCl、pH7.5)に再懸濁し、そしてホモジナイザー中で10サ
イクル処理した。この産物を13000rpmで40分間遠心分離した。
上清を回収し、150μlのNi2+−樹脂(Pharmacia)(適切なよ
うに、緩衝液Aまたは緩衝液Bのいずれかで前もって洗浄する)と混合し、30
分間、穏やかな撹拌をしながら、室温でインキュベートした。このサンプルを7
00gで5分間4℃で遠心分離した。この樹脂を10mlの緩衝液AまたはBを
用いて10分間、2回洗浄し、1mlの緩衝液AまたはB中に再懸濁し、使い捨
てカラムにロードした。この樹脂を、(i)2mlの冷緩衝液Aを用いて4℃で
、または(ii)2mlの緩衝液Bを用いて室温でのいずれかで、素通り画分が
0.02〜0.06のOD280に達するまで洗浄した。
この樹脂を、(i)2mlの冷20mMのイミダゾール緩衝液(300mM
NaCl、50mM リン酸緩衝液、20mM イミダゾール、pH8)、また
は(ii)緩衝液D(尿素8M、10mM Tris−HCl、100mM リ
ン酸緩衝液、pH6.3)のいずれかで、素通り画分が0.02〜0.06のO
280に達するまで洗浄した。このHis−融合タンパク質を、700μlの(
i)冷溶出緩衝液A(300mM NaCl、50mM リン酸緩衝液、250
mM イミダゾール、pH8)、または(ii)溶出緩衝液B(尿素8M、10
mM Tris−HCl、100mM リン酸緩衝液、pH4.5)のいずれか
の添加によって溶出し、OD280が0.1になるまで、画分を回収した。21μ
lの各画分を、12%SDSゲルにロードした。
(K)His−融合タンパク質の再生)
10%グリセロールを、変性タンパク質に添加した。次にこのタンパク質を透
析緩衝液I(10%グリセロール、0.5M アルギニン、50mM リン酸緩
衝液、5mM 還元型グルタチオン、0.5mM 酸化型グルタチオン、2M
尿素、pH8.8)を使用して20μg/mlまで希釈し、同じ緩衝液に対して
、4℃で12〜14時間透析した。このタンパク質をさらに透析緩衝液II(1
0%グリセロール、0.5M アルギニン、50mM リン酸緩衝液、5mM
還元型グルタチオン、0.5mM 酸化型グルタチオン、pH8.8)に対して
4℃で12〜14時間透析した。タンパク質濃度を、以下の式を用いて推定した

タンパク質(mg/ml)=(1.55×OD280)−(0.76×OD260)。
(L)His−融合物の大規模精製(ORF111〜129))
500mlの細菌培養物を誘導し、そして融合タンパク質を、上記の手順を使
用して、緩衝液M1、M2またはM3中で可溶化した。細菌の粗抽出物を、この
融合タンパク質の可溶化緩衝液に依存して、緩衝液M1、M2またはM3を用い
て平衡化したNi−NTAスーパーフローカラム(Quiagen)上にロード
した。結合しない物質を、カラムを同一の緩衝液で洗浄することにより溶出した
。対応する500mMのイミダゾールを含有する緩衝液を用いて、特異的なタン
パク質を溶出し、イミダゾールを含有しない対応する緩衝液に対して、透析した
。各操作の後、このカラムを、少なくとも2カラム容量の0.5M 水酸化ナト
リウムを用いて洗浄することにより、消毒し、次の使用の前に再度平衡化した。
(M)マウスの免疫化
20μgの各精製タンパク質を使用して、マウスの腹腔内で免疫した。ORF
2、4、15、22、27、28、37、76、89および97の場合、Bal
b−Cマウスを、Al(OH)3をアジュバントとして用いて、1、21および
42日目に免疫し、そして56日目に採取したサンプルにおける免疫応答をモニ
ターした。ORF44、106および132について、CD1マウスを、同一の
プロトコールを用いて免疫した。ORF25および40について、CD1マウス
を、AL(OH)3ではなくフロイントアジュバントを用いて免疫し、そして免
疫応答を56日目ではなく42日目に測定したことを除いて、同一の免疫プロト
コールを使用した。同様に、ORF23、32、38および79について、CD
1マウスをフロイントアジュバントを用いて免疫したが、免疫応答を49日目に
測定した。
(N)ELISAアッセイ(血清分析))
無莢膜のMenB M7株を、チョコレートアガープレート上にプレートし、
37℃でオーバーナイトでインキュベートした。細菌のコロニーをアガープレー
トから滅菌ドラコン(dracon)スワブを使用して回収し、0.25%グル
コースを含有する7mlのMueller−Hintonブロス(Difco)
中に接種した。細菌の増殖を30分毎に、OD620を追跡することによりモニタ
ーした。細菌をODが0.3〜0.4の値に達するまで増殖させた。培養物を1
0分間10000rpmで遠心分離した。上清を捨て、細菌をPBSで1回洗浄
し、0.025%のホルムアルデヒドを含有するPBS中に再懸濁し、室温で2
時間インキュベートし、次に4℃でオーバーナイトで攪拌しながらインキュベー
トした。100μlの細菌細胞を、96ウェルGreinerプレートの各ウェ
ルに添加し、そして4℃でオーバーナイトでインキュベートした。次にそのウェ
ルをPBT洗浄緩衝液(PBS中の0.1% Tween−20)を用いて3回
洗浄した。200μlの飽和緩衝液(水中に2.7%のポリビニルピロリドン
10)を各ウェルに添加し、そしてプレートを37℃で2時間インキュベートし
た。ウェルをPBTで3回洗浄した。200μlの希釈血清(希釈緩衝液:PB
S中に1% BSA、0.1% Tween−20、0.1% NaN3)を各
ウェルに添加し、そしてそのプレートを37℃で90分間インキュベートした。
ウェルをPBTで3回洗浄した。希釈緩衝液中に1:2000に希釈した100
μlのHRP−結合体化ウサギ抗マウス(Dako)血清を、各ウェルに添加し
、そのプレートを37℃で90分間インキュベートした。ウェルを、PBT緩衝
液で3回洗浄した。100μlのHRPのための基質緩衝液(25mlのクエン
酸緩衝液、pH5、10mgのO−フェニルジアミンおよび10μlのH2O)
を各ウェルに添加し、このプレートを室温に20分間放置した。100μlのH
2SO4を各ウェルに添加し、OD490を追跡した。OD490が対応する免疫前血清
の2.5倍である場合、ELISAが陽性であると考慮した。
(O)FACScan細菌結合アッセイ手順)
無莢膜MenB M7株をチョコレートアガープレートにプレートし、37℃
でオーバーナイトでインキュベートした。細菌のコロニーをアガープレートから
滅菌ドラコン(dracon)スワブを使用して回収し、0.25%グルコース
を含有する8mlのMueller−Hintonブロス(Difco)を含む
4本のチューブに中に接種した。細菌の増殖を30分毎に、OD620を追跡する
ことによりモニターした。細菌をODが0.35〜0.5の値に達するまで増殖
させた。培養物を5分間4000rpmで遠心分離した。上清を捨て、ペレット
をブロッキング緩衝液(1% BSA、0.4% NaN3)中に再懸濁し、5
分間4000rpmで遠心分離した。細胞をOD620が0.07に達するように
ブロッキング緩衝液に再懸濁した。100μlの細菌細胞を、Coster96
ウェルプレートの各ウェルに添加した。100μlの希釈(1:200)血清(
ブロッキング緩衝液中)を各ウェルに添加し、そしてそのプレートを4℃で2時
間インキュベートした。細胞を5分間4000rpmで遠心分離し、その上清を
吸引し、各ウェルに200μl/ウェルのブロッキング緩衝液を添加することに
より、細胞を洗浄した。100μlのR−フィコエリトリン結合体化F(ab)
2ヤギ抗マウス(1:100希釈)を各ウェルに添加し、そしてプレートを1時
間4℃でインキュベートした。細胞を、4000rpm5分間の遠心分離によっ
て遠心沈殿し、200μl/ウェルのブロッキング緩衝液を添加することにより
、洗浄した。その上清を吸引し、そして細胞を200μl/ウェルのPBS、0
.25%のホルムアルデヒドに再懸濁した。そのサンプルをFACScanチュ
ーブに移して、読み取った。FACScan設定の状態は、以下のとおりである
:FL1 オン、FL2およびFL3 オフ;FSC−H閾値:92;FSC
PMT電圧:E 02;SSC PMT:474;増幅利得 7.1:FL−2
PMT:539;補償値:0。
(P)OMV調製)
細菌を5GCプレート上でオーバーナイトで増殖させ、ループを用いて収穫し
、そして10mlの20mM Tris−HClに再懸濁した。56℃、30分
の熱不活化を行い、そして細菌を10分間氷上で超音波処理することにより破壊
した(50% 衝撃係数、50% 出力)。未破壊細胞を5000g、10分間
の遠心分離によって除去し、そして全細胞エンベロープ画分を50000g、4
℃、75分間の遠心分離によって回収した。細胞質膜タンパク質を粗外膜から抽
出するために、全画分を2%サルコシル(Sigma)中に再懸濁し、そして室
温で20分間インキュベートした。この懸濁液を、10000gで10分間遠心
し、凝集物を除去し、そしてこの上清をさらに50000gで75分間、超遠心
分離して、外膜をペレット化した。この外膜を、10mM Tris−HCl(
pH8)に再懸濁し、そしてそのタンパク質濃度をBio−Rad Prote
inアッセイによって、BSAを標準として測定した。
(Q)全抽出物の調製)
細菌をGCプレート上でオーバーナイトで増殖させ、ループを用いて収穫し、
そして1mlの20mM Tris−HClに再懸濁した。56℃、30分の熱
不活化を行った。
(R)ウェスタンブロッティング)
MenB株2996由来の精製タンパク質(500ng/レーン)、外膜ベシ
クル(5μg)および全細胞抽出物(25μg)を、15%SDS−PAGE上
にロードし、ニトロセルロース膜上に転写した。この転写を、2時間、150m
A、4℃、転写緩衝液中(0.3% Tris Base、1.44% グリシ
ン、20% メタノール)で行った。この膜を飽和緩衝液(PBS中の10%
スキムミルク、0.1% Triton X100)中での4℃のオーバーナイ
トのインキュベートにより飽和させた。この膜を洗浄緩衝液(PBS中の3%
スキムミルク、0.1% Triton X100)を用いて2回洗浄し、洗浄
緩衝液中に1:200に希釈したマウス血清とともに、2時間37℃でインキュ
ベートした。この膜を2回洗浄し、1:2000希釈の西洋わさびペルオキシダ
ーゼ標識化抗マウスIgとともに90分間インキュベートした。この膜をPBS
中の0.1% Triton X100を用いて2回洗浄し、Opti−4CN
基質キット(Bio−Rad)を用いて、発色させた。この反応を水を添加して
停止した。
(S)殺菌性アッセイ)
MC58株をチョコレートアガープレート上で、37℃でオーバーナイトで増
殖させた。5〜7のコロニーを回収し、そして7mlのMueller−Hin
tonブロスに接種するために使用した。この懸濁液を、旋回装置上で37℃で
インキュベートし、OD620が0.5〜0.8になるまで増殖させた。この培養
物を滅菌1.5mlエッペンドルフチューブに等分し、微量遠心機中で最大速度
で20分間遠心分離した。このペレットをGey緩衝液(Gibco)中で1回
洗浄し、そして同一の緩衝液中でOD620を0.5に再懸濁し、Gey緩衝液中
に1:20000に希釈し、25℃で保存した。
50μlのGey緩衝液/1% BSAを96ウェル組織培養プレートの各ウ
ェルに添加した。25μlの希釈マウス血清(Gey緩衝液/0.2% BSA
中に1:100)を各ウェルに添加し、そのプレートを4℃でインキュベートし
た。上記記載の細菌懸濁液の25μlを各ウェルに添加した。熱不活化(56℃
水浴中に30分)または正常乳児ウサギ補体のいずれかの25μlを各ウェルに
添加した。乳児ウサギ補体の添加の直後に、1ウェルあたり22μlの各サンプ
ルをMueller−Hintonアガープレート上にプレートした(時間0)
。この96ウェルプレートを1時間37℃で回転しながらインキュベートし、次
に、1ウェルあたり22μlの各サンプルをMueller−Hintonアガ
ープレート上にプレートした(時間1)。オーバーナイトのインキュベートの後
、時間0および時間1に対応するコロニーを計数した。
表IIは、クローニング、発現および精製結果の概要を示す。
(実施例1)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisで同定された(配列
番号1):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号2;ORF37)に対応する:

さらなる研究は、以下の完全ヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号3)

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号4;ORF37−1)に対応する:

さらなる研究は、N.meningitidisのA系統における対応遺伝子
を同定した(配列番号5):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号6;ORF37a)を有するタンパク質
をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF37)は、ORF37aとの75ア
ミノ酸にわたる重複で68.0%の同一性示す:

さらなる研究は、N.gonorrhoeaeにおいて対応する遺伝子を同定
した(配列番号7):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号8;ORF37ng)を有するタンパク
質をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF37)は、ORF37ngとの11
1アミノ酸にわたる重複で64.9%の同一性示す:

B系統完全配列(ORF37−1)およびORF37ngは、198アミノ酸
の重複において51.5%の同一性を示す:

これらのアミノ酸配列に関するコンピューター分析は推定リーダー配列を示し
、そしてN.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来
のタンパク質、ならびにそれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため
、または抗体の惹起のための有用な抗原になり得ることが予測された。
ORF37−1(11kDa)を上記のように、pETベクターおよびpGe
xベクターにクローン化し、E.coliにおいて発現させた。タンパク質発現
および精製の産物を、SDS−PAGEにより分析した。図1AはGST融合タ
ンパク質のアフィニティ−精製の結果を示し、図1BはE.coliにおけるH
is融合体の発現の結果を示す。精製GST融合タンパク質を使用してマウスを
免疫し、その血清をELISAのため(陽性結果)、FACS分析のため(図1
C)および殺菌性アッセイのため(図1D)に使用した。これらの実験は、OR
F37−1が表面露出タンパク質であり、そして有用な免疫原であることを確認
する。
図1Eは、ORF37−1についての親水性、抗原性指標、およびAMPHI
領域のプロットを示す。
(実施例2)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号9):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号10)に対応する。

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(仮定のH.influenzaeタンパク質(ybrd.haein;登
録番号p45029)との相同性)
配列番号9およびybrd.haeinは、122アミノ酸の重複内で48.
4%のアミノ酸同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
配列番号9は、N.gonorrhoeae由来の推定ORFと118アミノ
酸にわたる重複で99.2%の同一性を示す:

完全yrbd H.influenzae配列は、リーダー配列を有し、そし
て、全長相同性N.meningitidisタンパク質もまたリーダー配列を
有することが予測される。これは、それが膜タンパク質、分泌タンパク質、また
は表面タンパク質のいずれかであること、およびそのタンパク質、またはそのエ
ピトープの1つが、ワクチンまたは診断薬のための有用な抗原であり得ることを
示唆する。
(実施例3)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号11):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号12;ORF3)に対応する:

さらなる配列分析は、以下の完全ヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号
13):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号14;ORF3−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF3は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF3
a)との286アミノ酸にわたる重複で93.0%の同一性を示す:

完全長ORF3aヌクレオチド配列(配列番号15)は以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号16)を有するタンパク質をコードす
ると予測される:

2つの膜貫通ドメインに、下線を付す。
ORF3−1はORF3aとの410アミノ酸の重複内で94.6%の同一性
を示す:

(B.subtilisのyvfc遺伝子(登録番号Z71928)により
コードされる仮定タンパク質との相同性)
ORF3およびYVFCタンパク質は、170アミノ酸の重複(BLASTp
)において55%のアミノ酸同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF3は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF3.ng
)との286アミノ酸にわたる重複で86.3%の同一性を示す:

完全長ORF3ngヌクレオチド配列(配列番号17)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号18)を有するタンパク質をコードす
る:

このタンパク質はORF3−1との413アミノ酸の重複内で86.9%の同
一性を示す:

さらに、ORF3ngはB.subtilis由来の仮定タンパク質との有意
な相同性を示す:

yvfc遺伝子の仮定の産物は、R.melilotiのEXOY(エキソ多
糖類生産タンパク質)に類似性を示す。このこと、および相同性N.gonor
rhoeae配列内の2つの推定膜貫通領域に基づき、これらのタンパク質、ま
たはこれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のための、または抗体の惹
起のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例4)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号19):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号20;ORF5)に対応する:

さらなる配列分析は、完全DNA配列が以下の配列(配列番号21)であるこ
とを明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号22;ORF5−1)に対応する:

さらなる研究は、N.meningitidisのA系統における対応遺伝子
を同定した(配列番号23):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号24;ORF5a)を有するタンパク
質をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF5)は、ORF5aとの124アミ
ノ酸にわたる重複で54.7%の同一性を示す:

B系統完全配列(ORF5−1)およびORF5aは300アミノ酸の重複内
で92.7%の同一性を示す:

さらなる研究は、N.gonorrhoeaeにおけるDNA部分配列(配列
番号25)を同定した。これは、以下のアミノ酸配列(配列番号26;ORF5
ng)を有するタンパク質をコードする。:

さらなる分析は完全淋菌ヌクレオチド配列(配列番号27)が以下であること
を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号28;ORF5ng−1)を有するタ
ンパク質をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF5)は、部分淋菌配列(ORF5n
g)との135アミノ酸にわたる重複で83.1%の同一性を示す:

B系統完全配列および淋菌配列(ORF5−1およびORF5ng−1)は、
304アミノ酸の重複内で92.4%の同一性を示す:

これらのアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、推定リーダー配列を示
し、そして以下の相同性を同定した:
(H.influenzaeの溶血素ホモログTlyC(登録番号U327
16)との相同性)
ORF5およびTlyCタンパク質は、77アミノ酸の重複(BLASTp)
において58%のアミノ酸同一性を示す。

ORF5ng−1はまたTlyCとの有意な相同性を示す:

(E.coli由来の仮定の分泌タンパク質との相同性)
ORF5aはE.coli由来の仮定の分泌タンパク質との相同性を示す:

この分析(H.influenzae由来のTlyC溶血素ホモログ(溶血素
は分泌タンパク質である)に対するアミノ酸相同性を含む)に基づき、N.me
ningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質は分
泌され、従って、ワクチンまたは診断薬に有用な抗原であり得ることが予測され
た。
ORF5−1(30.7kDa)を、上記のようにpGexベクターにクロー
ン化し、そしてE.coliにおいて発現させた。タンパク質発現および精製の
産物をSDS−PAGEにより分析した。図2Aは、GST融合タンパク質のア
フィニティ−精製の結果を示す。精製GST融合タンパク質使用してマウスを免
疫し、その血清をウエスタンブロット分析(図1B)のために使用した。これら
の実験は、ORF5−1が表面露出タンパク質であり、そして有用な免疫原であ
ることを確認する。
(実施例5)
以下の部分DNA配列はN.meningitidisにおいて同定された(
配列番号29):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号30;ORF7)に対応する:

さらなる配列分析は、以下の完全DNA配列(配列番号31)を明らかにした

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号32;ORF7−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(H.influenzaeのyceg遺伝子(登録番号P44270)に
よりコードされる仮定のタンパク質との相同性)
ORF7およびycegタンパク質は192アミノ酸の重複内で44%のアミ
ノ酸同一性を示す:

完全長YCEGタンパク質は以下の配列を有する:

(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF7は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF7
a)との187アミノ酸にわたる重複で95.2%の同一性を示す:

完全長ORF7aヌクレオチド配列(配列番号33)は以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号34)を有するタンパク質をコードす
ると予測される:

リーダー配列に下線を付す。
ORF7aおよびORF7−1は、331アミノ酸重複において98.8%の
同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF7は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF7.ng
)との187アミノ酸にわたる重複で94.7%の同一性を示す:

ORF7ngヌクレオチド配列(配列番号35)は、以下のアミノ酸配列(配
列番号36)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる配列分析は、ORF7ngの部分DNA配列を明らかにした(配列番
号37):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号38;ORF7ng−1)に対応する

ORF7ng−1およびORF7−1は、298アミノ酸の重複内で98.0
%の同一性を示す:

さらに、ORF7ng−1は、仮定のE.coliタンパク質との有意な相同
性を示す:

この分析(H.influenzae YCEGタンパク質が可能性のあるリ
ーダー配列を有するという事実を含む)に基づき、N.meningitidi
sおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質、およびそれらのエピト
ープが、ワクチンもしくは診断薬のための、または抗体を惹起するための有用な
抗原であり得ることが予測される。
(実施例6)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号39):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号40;ORF9)に対応する:

さらなる配列分析は、完全DNA配列を明らかにした(配列番号41):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号42;ORF9−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF9は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF9
a)との166アミノ酸にわたる重複で89.8%の同一性を示す:

完全長ORF9aヌクレオチド配列(配列番号43)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号44)を有するタンパク質をコードす
る:

ORF9aおよびORF9−1は614アミノ酸の重複内で95.3%の同一
性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF9は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF9.ng
)との163アミノ酸にわたる重複で82.8%の同一性を示す:

ORF9ngヌクレオチド配列(配列番号45)は、以下のアミノ酸配列(配
列番号46)を有するタンパク質をコードすると予測された:

アミノ酸1〜28は推定リーダー配列であり、そしてアミノ酸173〜189
は膜貫通ドメインであると予測される。
さらなる配列分析は完全長ORF9ng DNA配列(配列番号47)を明ら
かにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号48)を有するタンパク質をコードす
る:

ORF9ngおよびORF9−1は、614アミノ酸の重複内で88.1%の
同一性を示す:

さらに、ORF9ngはP.aeruginosa由来の仮定のタンパク質と
の有意な相同性を示す:

この分析に基づき、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeae由来のタンパク質、およびそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診
断薬のための、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ることが予測さ
れる。
(実施例7)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号49);

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号50;ORF11)に対応する:

さらなる配列分析は完全DNA配列(配列番号51)を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号52;ORF11−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(Pseudomonas putidaの60kDa内膜タンパク質(登
録番号P25754)との相同性)
ORF11および60kDaタンパク質は、229アミノ酸重複において58
%のアミノ酸同一性を示す(BLASTp)。

(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF11は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF
11a)との240アミノ酸にわたる重複で97.9%の同一性を示す:

完全長ORF11aヌクレオチド配列(配列番号53)は以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号54)を有するタンパク質をコードす
る:

ORF11aおよびORF11−1は、544アミノ酸の重複内で95.2%
の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF11は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF11.
ng)との240アミノ酸にわたる重複で96.3%の同一性を示す:

ORF11ngヌクレオチド配列(配列番号55)は、以下のアミノ酸配列(
配列番号56)を有するタンパク質をコードすると予測された:

さらなる配列分析は、完全淋菌DNA配列(配列番号57)が以下の配列であ
ることを明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号58;ORF11ng−1)を有する
タンパク質をコードする:

ORF11ng−1およびORF11−1は、546アミノ酸の重複内で95
.1%の同一性を示す:

さらに、ORF11ng−1は、データベースからの内膜タンパク質(登録番
号p25754)との有意な相同性を示す:

この分析(P.putida由来の内膜タンパク質および推定膜貫通ドメイン
(髄膜炎菌性および淋菌性タンパク質の両方において見られる)に対する相同性
を含む)に基づき、N.meningitidisおよびN.gonorrho
eae由来のタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診
断薬のための、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ることが予測さ
れる。
(実施例8)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号59):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号60;ORF13)に対応する:

さらなる配列分析は、DNA配列をわずかに精巧にした(配列番号61):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号62;ORF13−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF13は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF
13a)との126アミノ酸にわたる重複で92.9%の同一性を示す:

完全長ORF13aヌクレオチド配列(配列番号63)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号64)を有するタンパク質をコードす
る:

ORF13aおよびORF13−1は、126アミノ酸重複において94.4
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF13は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13.
ng)との126アミノ酸配列にわたる重複で89.7%の同一性を示す:

完全長ORF13ngヌクレオチド配列(配列番号65)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号66)を有するタンパク質をコードす
る:

ORF13ngは、ORF13−1との126アミノ酸重複において91.3
%の同一性を示す:

この分析(このタンパク質中の延長リーダー配列を含む)に基づき、ORF1
3およびORF13ngは外膜タンパク質である可能性が高いと予測される。よ
って、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来の
タンパク質、ならびにそれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のための
、または抗体の惹起のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例9)
以下のDNA配列はN.meningitidisにおいて同定された(配列
番号67):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号68;ORF2)に対応する:

さらなる研究は完全ヌクレオチド配列(配列番号69)を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号70;ORF2−1)に対応する:

さらなる研究は、N.meningitidisのA系統において対応する遺
伝子を同定した(配列番号71):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号72;ORF2a)をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF2)は、ORF2aとの118アミ
ノ酸にわたる重複で97.5%の同一性を示す:

B系統完全配列(ORF2−1)およびORF2aは、228アミノ酸の重複
内で98.2%の同一性を示す:

さらなる研究は、以下のアミノ酸配列(配列番号74;ORF2ng)をコー
ドする、N.gonorrhoeaeにおける部分DNA配列(配列番号73)
を同定した:

さらなる研究は、完全淋菌遺伝子配列(配列番号75)を同定した:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号76;ORF2ng−1)を有するタ
ンパク質をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF2)は、ORF2ngと136アミ
ノ酸にわたる重複で87.5%の同一性を示す:

B系統完全配列および淋菌配列(ORF2−1およびORF2ng−1)は、
229アミノ酸重複において91.7%の同一性を示す:

これらのアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、膜貫通領域(下線)を
示し、そしてまた淋菌配列とE.coliのTatBタンパク質との間の相同性
(59%の同一性)を明らかにした:

この分析に基づき、ORF2、ORF2a、およびORF2ngは膜タンパク
質である可能性が高いこと、従ってN.meningitidisおよびN.g
onorrhoeae由来のタンパク質、ならびにそれらのエピトープは、ワク
チンもしくは診断薬のための、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得
ることが予測される。
ORF2−1(16kDa)を、上記のように、pETおよびpGexベクタ
ーにクローン化し、E.coliにおいて発現させた。タンパク質発現および精
製の産物をSDS−PAGEにより分析した。図3Aは、GST融合タンパク質
のアフィニティ−精製の結果を示し、そして図3Bは、E.coliにおけるH
is融合タンパク質の発現の結果を示す。精製GST融合タンパク質を使用して
マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロットために(図3C)、ELISA
のために(陽性結果)、およびFACS分析のために(図3D)使用した。これ
らの実験は、ORF37−1が表面露出タンパク質であり、そして有用な免疫原
であることを確認する。
(実施例10)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号77):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号78;ORF15)に対応する:

さらなる研究は、完全ヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号79)

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号80;ORF15−1)に対応する:

さらなる研究は、N.meningitidisのA系統における対応遺伝子
を同定した(配列番号81):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号82;ORF15a)を有するタンパ
ク質をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF15)は、ORF15aとの213
アミノ酸にわたる重複で98.1%の同一性を示す:

B系統完全配列(ORF15−1)およびORF15aは、320アミノ酸重
複において98.8%の同一性を示す:

さらなる研究は、N.gonorrhoeaeにおける対応遺伝子を同定した
(配列番号83):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号84;ORF15ng)を有するタン
パク質をコードする:

初めに同定されたB系統部分配列(ORF15)は、ORF15ngとの213
アミノ酸にわたる重複で97.2%の同一性を示す:

B系統完全配列(ORF15−1)およびORF15ngは、320アミノ酸重
複において98.8%の同一性を示す:

これらのアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、ILSACモチーフ(
MOTIFSプログラムにより予測されるように、推定の膜リポタンパク質脂質
結合部位)を明らかにし、推定リーダー配列を示し、そしてN.meningi
tidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質、ならびにそれ
らのエピトープが、ワクチンもしくは診断薬のために、または抗体を惹起するた
めに有用な抗原であり得ることが予測される。
ORF15−1(31.7kDa)を、上記のように、pETベクターおよび
pGexベクターにクローン化し、そしてE.coliにおいて発現させた。タ
ンパク質発現および精製の産物をSDS−PAGEにより分析した。図4AはG
ST融合タンパク質のアフィニティ−精製の結果を示し、そして図4BはE.c
oliにおけるHis融合タンパク質の発現の結果を示す。精製GST融合タン
パク質を使用してマウスを免疫し、その血清をウェスタンブロットのために(図
4C)およびELISAのために(陽性結果)使用した。これらの実験は、OR
FX−1が表面露出タンパク質であり、そして有用な免疫原であることを確認す
る。
(実施例11)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号85):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号86;ORF17)に対応する:

さらなる研究は、完全ヌクレオチド配列(配列番号87)を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号88;ORF17−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(仮定のH.influenzae膜貫通タンパク質HI0902(登録番
号P44070)との相同性)
ORF17およびHI0902タンパク質は、192アミノ酸の重複において
28%のアミノ酸同一性を示す:

(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF17は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF
17a)との196アミノ酸にわたる重複で96.9%の同一性を示す:

完全長ORF17aヌクレオチド配列(配列番号89)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号90)を有するタンパク質をコードす
る:

ORF17aおよびORF17−1は、268アミノ酸重複において98.9
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF17は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF17.
ng)との196アミノ酸にわたる重複で93.9%の同一性を示す:

ORF17ngヌクレオチド配列(配列番号91)は、以下のアミノ酸配列(
配列番号92)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は、完全淋菌DNA配列(配列番号93)を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号94;ORF17ng−1)に対応す
る:

ORF17ng−1およびORF17−1は、268アミノ酸重複において9
6.6%の同一性を示す:

さらに、ORF17ng−1は、仮定のH.influenzaeタンパク質
との有意な相同性を示す:

この分析は(仮定のH.influenzae膜貫通タンパク質との相同性を
含む)、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来
のタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診断薬のため
の、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ることを示唆する。
(実施例12)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号95):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号96;ORF18)に対応する:

さらなる研究は、完全ヌクレオチド配列(配列番号97)を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号98;ORF18−1)に対応する:

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF18は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF
18a)との116アミノ酸にわたる重複で98.3%の同一性を示す:

完全長ORF18aヌクレオチド配列(配列番号99)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号100)を有するタンパク質をコード
する:

ORF18aおよびORF18−1は、201アミノ酸重複において99.0
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF18は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF18.
ng)との116アミノ酸にわたる重複において93.1%の同一性を示す:

完全長ORF18ngヌクレオチド配列は、以下(配列番号101)である:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号102)を有するタンパク質をコード
する:

このORF18ngタンパク質配列は、ORF18−1との201アミノ酸重
複において94.0%の同一性を示す:

この分析(淋菌タンパク質内のいくつかの推定膜貫通ドメインの存在を含む)
に基づき、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由
来のタンパク質、ならびにそれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のた
めの、または抗体の惹起のための有用な抗原であり得ることが予測される:
(実施例13)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号103):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号104;ORF19)に対応する:

さらなる研究は、以下の完全ヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号10
5):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号106;ORF19−1)に対応する

このアミノ酸配列に関するコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(H.influenzaeの推定膜貫通タンパク質YHFK(登録番号P
44289)との相同性)
ORF19およびYHFKタンパク質は、97アミノ酸重複において45%の
アミノ酸同一性を示す:

(N.meningitidis(A系統)由来の推定ORFとの相同性)
ORF19は、N.meningitidisのA系統由来のORF(ORF
19a)との102アミノ酸にわたる重複で92.2%の同一性を示す:

完全長ORF19aヌクレオチド配列(配列番号107)は、以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号108)を有するタンパク質をコード
する:

ORF19aおよびORF19−1は、716アミノ酸重複において98.3
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF19は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF19.
ng)と、102アミノ酸の重複にわたって、95.1%の同一性を示す。

ORF19ngヌクレオチド配列(配列番号109)は、以下のアミノ酸配列
(配列番号110)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は、以下の完全ヌクレオチド配列(配列番号111)を明らかに
した:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号112;ORF19ng−1)に対応
する:

ORF19ng−1およびORF19−1は、716アミノ酸重複において9
5.5%の同一性を示す:

さらに、ORF19ng−1は、以前にデータベース登録された仮定の淋菌タ
ンパク質に対して有意な相同性を示す:

この分析(淋菌タンパク質内のいくつかの推定膜貫通ドメインの存在(そのう
ちの最初のものは、髄膜炎菌性タンパク質においてもまた見られる)を含む)、
およびYHKタンパク質との相同性に基づき、N.meningitidisお
よびN.gonorrhoeae由来のタンパク質、ならびにそれらのエピトー
プは、ワクチンもしくは診断薬のための、または抗体の惹起のための有用な抗原
であり得ることが予測される:
(実施例14)
完全であると考えられる、以下のDNA配列は、N.meningitidi
s中で同定された(配列番号113):

これは、アミノ酸配列(配列番号114;ORF20)に対応する:

これらの配列がさらに精巧に配列決定され、そしてその完全なDNA配列(配
列番号115)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号116;ORF20−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(S.typhimuriumのMviNのビルレニス因子(登録番号P37
169)との相同性)
ORF20およびMviNタンパク質は、440アミノ酸重複において63%
アミノ酸同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF20は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF2
0a)と447アミノ酸重複にわたって93.5%の同一性を示す:

完全長ORF20aヌクレオチド配列(配列番号117)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号118)を有するタンパク質をコードする:

ORF20aおよびORF20−1は、512アミノ酸重複において96.5
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF20は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF20n
g)と454アミノ酸重複にわたって92.1%の同一性を示す:

ORF20ngヌクレオチド配列(配列番号119)は、アミノ酸配列(配列
番号120)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなるDNA配列の解析は、以下のDNA配列(配列番号121)を示した

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号122;ORF20ng−1)をコー
ドする:

ORF20ng−1およびORF20−1は、512アミノ酸重複中で95.
7%の同一性を示す:

さらに、ORF20ng−1は、S.typhimuriumのビルレニス因
子と有意な相同性を示す:

S.typhimurium由来のビルレニス因子との相同性を含むこの解析
に基づき、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由
来のこれらのタンパク質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断の
ため、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例15)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号123):

これは、アミノ酸配列(配列番号124;ORF22)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号125)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号126;ORF22−1)に対応する:

さらなる研究は、N.meningitidisのA株中で対応する遺伝子を
同定した(配列番号127):

これは、アミノ酸配列(配列番号128;ORF22a)を有するタンパク質
をコードする:

最初に同定された部分的なB株の配列(ORF22)は、ORF20aと15
8アミノ酸重複にわたって94.2%の同一性を示す:

完全なB株配列は(ORF22−1)およびORF22aは、447アミノ酸
重複中で94.9%同一性を示す:

さらなる研究は、以下のアミノ酸配列(配列番号130;ORF22ng)を
コードする、N.gonorrhoeae由来の部分的な遺伝子配列(配列番号
129)を同定した:

さらなる研究は、完全な淋菌遺伝子を同定した(配列番号131):

これは、アミノ酸配列(配列番号132;ORF22ng−1)を有するタン
パク質をコードする:

最初に同定された部分的なB株配列(ORF22)は、ORF22ngと15
8アミノ酸重複にわたって93.7%の同一性を示す:

B株(ORF22−1)および淋菌(ORF22ng)由来の完全な配列は、
447アミノ酸重複にわたって96.2%の同一性を示す:

これらの配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(Actinobacillus pleuropneumoniaeの48
kDa外膜タンパク質(登録番号U24492)との相同性)
ORF22およびこの48kDaタンパク質は、158アミノ酸重複において
72%の同一性を示す:

ORF22aもまた、48kDa Actinobacillus pleu
ropneumoniaeタンパク質と相同性を示す:

ORF22ng−1もまた、A.pleuropneumoniae由来OM
Pと相同性を示す:

Actinobacillus pleuropneumoniaeの外膜タ
ンパク質との相同性を含むこの解析に基づき、N.meningitidisお
よびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、およびそれらのエ
ピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹起するための有用な抗
原であり得ると推定された。
上記のように、ORF22−1(35.4kDa)は、pETおよびpGex
ベクターにクローニングされ、そしてE.coli中で発現された。タンパク質
の発現および精製の産物は、SDS−PAGEにより分析された。図5Aは、G
ST融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして図5Bは、E.
coli中でのHis融合物の発現の結果を示す。精製されたGST融合タンパ
ク質は、マウスを免疫するために用いられ、このマウスの血清はELISA(陽
性結果)およびFACS分析(図5C)に用いられた。これらの実験は、ORF
22−1が表面に曝露されるタンパク質であり、そしてそれが有用な免疫原であ
ることを確認する。
(実施例16)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された:
(配列番号133)

これは、アミノ酸配列(配列番号134;ORF12)に対応する:

さらなる配列解析は、完全なDNA配列(配列番号135)が以下であること
を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号136;ORF12−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF12は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF1
2a)と320アミノ酸重複にわたって96.3%の同一性を示す:

完全長ORF12aヌクレオチド配列(配列番号137)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号138)を有するタンパク質をコードする:

ORF12aおよびORF12−1は、522アミノ酸重複中で99.0%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF12は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF12.
ng)と320アミノ酸重複にわたって92.5%の同一性を示す:

完全長ORF12ngヌクレオチド配列(配列番号139)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号140)を有するタンパク質をコードする:

ORF12ngは、ORF12−1と522アミノ酸重複中で97.1%同一
性を示す:

さらに、ORF12ngは、E.coli由来のハイポセティカルタンパク質
と有意な相同性を示す:

いくつかの推定膜貫通ドメインおよび淋菌タンパク質中の推定アクチン型アク
チン結合ドメイン記号(太字で示す)の存在を含む、この解析に基づき、N.m
eningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のそのタンパク
質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹
起するための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例17)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号141):

これは、アミノ酸配列(配列番号142;ORF14)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF14は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF1
4a)と167アミノ酸重複にわたって94.0%同一性を示す:

完全長ORF14aヌクレオチド配列(配列番号143)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号144)を有するタンパク質をコードする:

この配列が、118の位置の終止コドン含むことに留意すべきである。
(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF14は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF14.
ng)と167アミノ酸重複にわたって89.8%同一性を示す:

完全長ORF14ngヌクレオチド配列(配列番号145)は、アミノ酸配列
(配列番号146)を有するタンパク質をコードすると推定される:

淋菌タンパク質中の推定の膜貫通ドメインに基づき、N.meningiti
disおよびN.gonorrhoeae由来のそのタンパク質、およびそれら
のエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹起するための有用
な抗原であり得ると推定される。
(実施例18)
以下の部分的なDNA配列は、N.meningitidis中で同定された
(配列番号147):

これは、アミノ酸配列(配列番号148;ORF16)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列を示した(配列番号149):

これは、アミノ酸配列(配列番号150;ORF16−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF16は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF1
6a)と181アミノ酸重複にわたって96.7%の同一性を示す:

完全長ORF16aヌクレオチド配列(配列番号151)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号152)を有するタンパク質をコードする:

ORF16aおよびORF16−1は、451アミノ酸重複中で99.6%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF16は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF16.
ng)と181アミノ酸重複にわたって93.9%の同一性を示す:

完全長ORF16ngヌクレオチド配列(配列番号153)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号154)を有するタンパク質をコードする:

ORF16ngおよびORF16−1は、261アミノ酸重複中で89.3%
同一性を示す:

淋菌タンパク質中のいくつかの推定の膜貫通ドメインの存在を含む、この解析
に基づき、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由
来のそのタンパク質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため
、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例19)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号155):

これは、アミノ酸配列(配列番号156;ORF28)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号157)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号158;ORF28−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF28は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF2
8a)と120アミノ酸重複にわたって79.2%の同一性を示す:

完全長ORF28aヌクレオチド配列(配列番号159)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号160)を有するタンパク質をコードする:

ORF28aおよびORF28−1は、238アミノ酸重複中で86.1%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF28は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF28.
ng)と120アミノ酸重複にわたって84.2%の同一性を示す:

完全長ORF28ngヌクレオチド配列(配列番号161)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号162)を有するタンパク質をコードする:

ORF28ngおよびORF28−1は、231アミノ酸重複中で90.0%
同一性を共有する:

淋菌タンパク質中の推定の膜貫通ドメインの存在を含むこの解析に基づき、N
.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク
質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹
起するための有用な抗原であり得ると推定された。
上記のように、ORF28−1(24kDa)は、pETおよびpGexベク
ターにクローニングされ、そしてE.coli中で発現された。タンパク質の発
現および精製の産物は、SDS−PAGEにより分析された。図6Aは、GST
融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして図6Bは、E.co
li中でのHis融合物の発現の結果を示す。精製されたGST融合タンパク質
は、マウスを免疫するために用いられ、このマウスの血清はELISAに用いら
れ、ELISAは陽性結果を与えた。これらの実験は、ORF22−1が、表面
に曝露されるタンパク質であり、そしてそれが有用な免疫原であり得ることを確
認する。
(実施例20)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号163):

これは、アミノ酸配列(配列番号164;ORF29)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号165)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号166;ORF29−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF29は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF2
9a)と125アミノ酸重複にわたって88.0%の同一性を示す:

完全長ORF29aヌクレオチド配列(配列番号167)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号168)を有するタンパク質をコードする:

ORF29aおよびORF29−1は、358アミノ酸重複中で90.1%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF29は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF29.
ng)と125アミノ酸重複にわたって88.8%の同一性を示す:

完全長ORF29ngヌクレオチド配列(配列番号169)は、アミノ酸配列
(配列番号170)を有するタンパク質をコードすることが推定される:

2番目の実験で、以下のDNA配列(配列番号171)が同定された:

これは、アミノ酸配列(配列番号172;ORF29ng−1)を有するタン
パク質をコードする:

ORF29ng−1およびORF29−1は、401アミノ酸重複中で86.
0%同一性を示す:

淋菌タンパク質中の推定のリーダー配列の存在を含む、この解析に基づき、N
.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク
質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹
起するための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例21)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号173):

これは、アミノ酸配列(配列番号174;ORF30)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号175)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号176;ORF30−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF30は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF3
0a)と42アミノ酸重複にわたって97.6%の同一性を示す:

完全長ORF30aヌクレオチド配列(配列番号177)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号178)を有するタンパク質をコードする:

ORF30aおよびORF30−1は、181アミノ酸重複中で97.8%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF30は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF30.
ng)と42アミノ酸重複にわたって97.6%の同一性を示す:

完全長ORF30ngヌクレオチド配列(配列番号179)は以下である

これは、アミノ酸配列(配列番号180)を有するタンパク質をコードする:

ORF30ngおよびORF30−1は、181アミノ酸重複中で98.3%
同一性を示す:

淋菌タンパク質中の推定のリーダー配列の存在を含むこの解析に基づき、N.
meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質
、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹起
するための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例22)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号181):

これは、アミノ酸配列(配列番号182;ORF31)に対応する:

さらなる研究は、さらなる部分的ヌクレオチド配列(配列番号183)を示し
た:

これは、アミノ酸配列(配列番号184;ORF31−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF31は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF31.
ng)と84アミノ酸重複にわたって76.2%の同一性を示す:

完全長ORF31ngヌクレオチド配列(配列番号185)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号186)を有するタンパク質をコードする:

この淋菌タンパク質は、Erwinia chrysanthemi(登録番
号L39897)由来の細孔形成(pore−forming)溶血素類似He
cAタンパク質と149アミノ酸重複にわたって50.0%の同一性を共有する

さらに、ORF31ngおよびORF31−1は、83アミノ酸重複中で79
.5%同一性を示す:

溶血素との相同性、およびまた付着因子との相同性を含むこの解析に基づき、
N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパ
ク質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を
惹起するための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例23)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号187):

これは、アミノ酸配列(配列番号188;ORF32)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号189)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号190;ORF32−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF32は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF3
2a)と81アミノ酸重複にわたって93.8%の同一性を示す:

完全長ORF32aヌクレオチド配列(配列番号191)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号192)を有するタンパク質をコードする:

ORF32aおよびORF32−1は、382アミノ酸重複中で93.2%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF32は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF32.
ng)と82アミノ酸重複にわたって95.1%の同一性を示す:

ORF32ngヌクレオチド配列(配列番号193)は、アミノ酸配列(配列
番号194)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる配列決定は、以下のDNA配列(配列番号195)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号196;ORF32ng−1)を有するタン
パク質をコードする:

ORF32ng−1およびORF32−1は、383アミノ酸重複中で93.
5%同一性を示す:

淋菌タンパク質中の付着因子に特徴的な、RGD配列を含むこの解析に基づき
、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタン
パク質、およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体
を惹起するための有用な抗原であり得ると推定される。
上記のように、ORF32−1(42kDa)は、pETおよびpGexベク
ターにクローニングされ、そしてE.coli中で発現された。タンパク質の発
現および精製の産物は、SDS−PAGEにより分析された。図7Aは、His
融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして図7Bは、E.co
li中のGST融合物の発現の結果を示す。精製されたHis融合タンパク質は
、マウスを免疫するために用いられ、このマウスの血清はELISAに用いられ
、ELISAは陽性結果を与えた。これらの実験は、ORF32−1が、表面に
曝露されるタンパク質であり、そしてそれは有用な免疫原であり得ることを確認
する。
(実施例24)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号197):

これは、アミノ酸配列(配列番号198;ORF33)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号199)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号200;ORF33−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF33は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF3
3a)と143アミノ酸重複にわたって90.9%の同一性を示す:

完全長ORF33aヌクレオチド配列(配列番号201)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号202)を有するタンパク質をコードする:

ORF33aおよびORF33−1は、444アミノ酸重複中で94.1%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF33は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF33.
ng)と143アミノ酸重複にわたって91.6%の同一性を示す:

ORF33ngヌクレオチド配列(配列番号203)は、アミノ酸配列(配列
番号204)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらに配列解析は、以下のDNA配列(配列番号205)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号206;ORF33ng−1)を有するタン
パク質をコードする:

ORF33ng−1およびORF33−1は、446アミノ酸重複中で94.
6%同一性を示す:

淋菌タンパク質中のいくつかの推定の膜貫通ドメインの存在に基づき、N.m
eningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質、
およびそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹起す
るための有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例25)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号207):

これは、アミノ酸配列(配列番号208;ORF34)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号209)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号210;ORF34−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF34は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF3
4a)と161アミノ酸重複にわたって73.3%の同一性を示す:

完全長ORF34aヌクレオチド配列(配列番号211)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号212)を有するタンパク質をコードする:

ORF34aおよびORF34−1は、459アミノ酸重複中で91.3%同
一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF34は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF34.
ng)と161アミノ酸重複にわたって77.6%の同一性を示す:

完全長ORF34ngヌクレオチド配列(配列番号213)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号214)を有するタンパク質をコードする:

ORF34ngおよびORF34−1は、459アミノ酸重複中で90.0%
同一性を示す:

淋菌タンパク質中の推定のリーダー配列(二重下線)およびいくつかの推定の
膜貫通ドメイン(下線)の存在を含むこの解析に基づき、N.meningit
idisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質、およびそれらの
エピトープは、ワクチンまたは診断のため、または抗体を惹起するための有用な
抗原であり得ると推定される。
(実施例26)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号215):

これは、アミノ酸配列(配列番号216;ORF4)に対応する:

さらに配列解析は、完全なヌクレオチド配列(配列番号217)を示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号218;ORF4−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF4は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF4a
)と93アミノ酸重複にわたって93.5%の同一性を示す:

完全長ORF4aヌクレオチド配列(配列番号219)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号220)を有するタンパク質をコードすると
推定される:

リーダーペプチドは下線である。
これらのA株配列のさらなる解析は、完全なDNA配列(配列番号221)を
示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号222;ORF4a−1)を有するタンパク
質をコードする:

ORF4a−1およびORF4−1は、287アミノ酸重複中で99.7%同
一性を示す:

(Pasteurella hamolitica(登録番号q08869)
の外膜タンパク質との相同性)
ORF4およびこの外膜タンパク質は、91アミノ酸重複中で33%同一性を
示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF4は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF4.ng
)と94アミノ酸重複にわたって93.6%の同一性を示す:

完全長ORF4ngヌクレオチド配列(配列番号223)は、アミノ酸配列(
配列番号224)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる解析は、完全長ORF4ngDNA配列(配列番号225)が以下で
あることを示した:

これは、アミノ酸配列(配列番号226;ORF4ng−1)を有するタンパ
ク質をコードする:

これは、ORF4−1と288アミノ酸重複中で97.6%同一性を示す:

さらに、ORF4ng−1は、データベースから外膜タンパク質と有意な相同
性を示す:

Pasteurella hamoliticaの外膜タンパク質との相同性
を含むこの解析、および淋菌タンパク質中の推定の原核生物膜リポタンパク質の
脂質付着部位の存在に基づき、N.meningitidisおよびN.gon
orrhoeae由来のこれらのタンパク質、およびそれらのエピトープは、ワ
クチンまたは診断のため、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ると
推定された。
上記のように、ORF4−1(30kDa)は、pETおよびpGexベクタ
ーにクローニングされ、そしてE.coli中で発現された。タンパク質の発現
および精製のその産物は、SDS−PAGEにより分析された。図8Aおよび8
Bは、それぞれ、His融合物およびGST融合タンパク質のアフィニティー精
製の結果を示す。精製されたHis融合タンパク質は、マウスを免疫するために
用いられ、このマウスの血清はELISA(陽性結果)、ウエスタンブロット(
図8C)、FACS解析(図8D)、および殺菌性解析(図8E)に用いられた
。これらの実験は、ORF4−1が、表面に曝露されるタンパク質であり、有用
な免疫原であることを確認する。
図8Fは、ORF4−1のための、親水性のプロット、抗原性指数、およびA
MPHI領域を示す。
(実施例27)
以下の部分的DNA配列は、N.meningitidis中で同定された(
配列番号227):

これは、アミノ酸配列(配列番号228;ORF8)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター解析は、以下の結果を与えた。
(配列モチーフ)
ORF8は、プロリンリッチであり、そして表面局在と一致しているプロリン
残基の分布を有する。さらに、RGDモチーフの存在は、細菌接着事象において
可能な役割を示し得る。
(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF8は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF8
.ng)に対して、312aaのオーバーラップにわたって、86.5%の同一
性を示す:

この完全長のORF8ngヌクレオチド配列<配列番号229>は、以下のア
ミノ酸配列<配列番号230>を有するタンパク質をコードすることが予測され
る:

これらのタンパク質における配列モチーフに基づいて、N.meningit
idisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質、ならびにこれら
のエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のための、または抗体を産生させるた
めの有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例28)
以下に示す部分的なDNA配列を、N.meningitidisで同定した
<配列番号231>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号232;ORF61>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全なヌクレオチド配列<配列番号233>を明
らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号234;ORF61−1>に対応する

図9は、ORF61−1について、親水性領域、抗原性領域、およびAMPH
I領域のプロットを示す。このアミノ酸配列のさらなるコンピュータ解析の結果
を以下に示す:
(B.pertussisのbafタンパク質(登録番号第U12020号
)との相同性)
ORF61およびbafタンパク質は、166aaが一致し、33%のaa同
一性を示す:

(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されるORFとの相
同性)
ORF61は、N.meningitidisの菌株A由来のORF(ORF
61a)に対して、189aaのオーバーラップにわたって、97.4%の同一
性を示す:

この完全長ORF61aヌクレオチド配列<配列番号235>は、以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号236>を有するタンパク質をコード
する:

ORF61およびORF61−1は、591aaのオーバーラップにおいて、
98.5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF61は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
61.ng)に対して、89aaのオーバーラップにわたって、94.2%の相
同性を示す:

ORF61ngヌクレオチド配列<配列番号237>は、以下のアミノ酸配列
<配列番号238>を有するタンパク質をコードすることが予測された:

さらなる解析により、以下に示す完全な淋菌DNA配列<配列番号239>が
明らかになった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号240;ORF61ng−1>に対応
する:

ORF61ng−1およびORF61−1は、591aaにおいて、93.9
%の同一性を示す:

この解析(B.pertussisのbafタンパク質との相同性および推定
される原核生物の膜リポタンパク質脂質付着部位の存在を含む)に基づいて、N
.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらの
タンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため、
または抗体を産生するために有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例29)
以下に示す部分的なDNA配列を、N.meningitidis<配列番号
241>で同定した。

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号242;ORF62>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全なヌクレオチド配列<配列番号243>が明
らかになった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号244;ORF62−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(H.influenzaeの仮定的膜貫通タンパク質H10976(登録
番号第O57147)の相同性)
ORF62およびHI0976は、114aaのオーバーラップにわたって、
50%のaa同一性を示す:

(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されるORFとの相
同性)
ORF62は、N.meningitidisの菌株A由来のORF(ORF
62a)に対して、216aaのオーバーラップにわたって、99.5%の同一
性を示す:

この完全長ORF62aヌクレオチド配列<配列番号245>は、以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号246>を有するタンパク質をコード
する:

ORF62aおよびORF62−1は、284aaのオーバーラップにわたっ
て、98.9%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF62は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
62.ng)と216aaのオーバーラップにわたって、99.5%の相同性を
示す:

この完全長ORF62ngヌクレオチド配列<配列番号247>は、以下の通
りである:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号248>を有するタンパク質をコード
する:

ORF62ngおよびORF62−1は、283aaのオーバーラップにおい
て、97.9%の同一性を示す:

さらに、ORF62ngは、仮定的H.influenzaeタンパク質と有
意な相同性を示す:

この解析(H.influenzaeの膜貫通タンパク質および淋菌タンパク
質中の推定されるリーダー配列およびいくつかの膜貫通ドメインとの相同性を含
む)に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoe
ae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもし
くは診断薬のため、または抗体を産生するために有用な抗原であり得ることが予
測される。
(実施例30)
以下の部分的DNA配列を、N.meningitidisで同定した<配列
番号249>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号250;ORF64>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全なヌクレオチド配列<配列番号251>を明
らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号252;ORF64−1>に対応する

このアミノ酸のコンピュータ解析の結果を以下に示す:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されるORFとの相
同性)
ORF64は、N.meningitidisの菌株A由来のORF(ORF
64a)と392aaのオーバーラップにわたって、92.6%の同一性を示す

この完全長ORF64aヌクレオチド配列<配列番号253>は、以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号254>を有するタンパク質をコード
する:

ORF64aおよびORF64−1は、706aaのオーバーラップにわたっ
て、96.6%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF64は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
64.ng)と387aaのオーバーラップにわたって、86.6%の同一性を
示す:

ORF64ngヌクレオチド配列<配列番号255>は、アミノ酸配列<配列
番号256>を有するタンパク質をコードすることが予測された:

さらなる研究により、完全な淋菌DNA配列<配列番号257>が明らかにな
った:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号258;ORF64ng−1>に対応
する:

ORF64ng−1およびORF64−1は、706aaのオーバーラップに
おいて93.8%の同一性を示す:

さらに、ORF64ng−1は、A.caulinodans由来のタンパク
質と有意な同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中の推定されるリーダー配列(二重下線)およびい
くつかの推定される膜貫通ドメイン(一重下線)の存在を含む)に基づいて、N
.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらの
タンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため、
または抗体を産生するための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例31)
以下に示す部分的なDNA配列を、N.meningitidisで同定した
<配列番号259>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号260;ORF66>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全なヌクレオチド配列<配列番号261>が明
らかになった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号262;ORF66−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(E.coliの仮定的タンパク質o221(登録番号第P37619号)
との相同性)
ORF66およびo221タンパク質は、155aaのオーバーラップにおい
て、67%の同一性を示す:

(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されるORFとの相
同性)
ORF66は、N.meningitidisの菌株A由来のORF(ORF
66a)と155aaのオーバーラップにわたって、96.1%の相同性を示す

この完全長ORF66aヌクレオチド配列<配列番号263>を以下に示す:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号264>を有するタンパク質をコード
する:

ORF66aおよびORF66−1は、228aaのオーバーラップにおいて
、97.8%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの同一性)
ORF66は、N.gonorrhoeae由来の予測されたORF(ORF
66.ng)と155aaのオーバーラップにわたって、94.2%の同一性を
示す:

この完全長ORF66ngヌクレオチド配列<配列番号265>は、以下の通
りである:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号266>を有するタンパク質をコード
する:

代替の注釈の配列は、以下の通りである:

ORF66ngおよびORF66−1は、228aaのオーバーラップにおい
って、96.1%の同一性を示す:

さらに、ORF66ngは、E.coli ORFと有意な相同性を示す:

この解析(E.coliタンパク質との相同性および淋菌タンパク質中のいく
つかの推定膜貫通ドメインの存在を含む)に基づいて、N.meningiti
disおよびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびに
これらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため、または抗体を産生する
ための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例32)
以下に示す部分的なDNA配列を、N.meningitidisで同定した
<配列番号267>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号268;ORF72>に対応する:

さらなる研究により、完全なヌクレオチド配列<配列番号269>が明らかに
なった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号270;ORF72−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されたORFとの相
同性)
ORF72は、N.meningitidisの菌株A由来の予測されたOR
F(ORF72a)と147aaのオーバーラップにわたって、98.0%の同
一性を示す:

この全長ORF72aヌクレオチド配列<配列番号271>は、以下の通りで
ある:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号272>を有するタンパク質をコード
する:

ORF72およびORF72−1は、150aaのオーバーラップにおいて、
100%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの相同性)
ORF72は、N.gonorrhoeae由来の予測されたORF(ORF
72.ng)と173aaのオーバーラップにわたって、89%の同一性を示す

ORF72ngヌクレオチド配列<配列番号273>は、以下のアミノ酸配列
<配列番号274>を有するタンパク質をコードすることが予測された:

さらなる解析後、以下の淋菌DNA配列<配列番号275>を同定した:

これは、アミノ酸配列<配列番号276;ORF72ng−1>に対応する:

ORF72ng−1およびORF721−1は、145aaのオーバーラップ
において、89.7%の同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中での推定されるリーダー配列および膜貫通ドメイ
ンの存在を含む)に基づいて、N.meningitidisおよびN.gon
orrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープは、
ワクチンもしくは診断薬のため、または抗体を産生するために有用な抗原であり
得ることが予測される。
(実施例33)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisで同定した<配
列番号277>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号278;ORF73>に対応する:

さらなる研究により、完全なヌクレオチド配列<配列番号279>を明らかに
した:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号280;ORF73−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meniningtidis(菌株A)由来の予測されたORFとの
相同性)
ORF73は、N.meniningtidisの菌株A由来の予測されたO
RF(ORF73a)と76aaのオーバーラップにわたって、90.8%の同
一性を示す:

この完全長ORF73aヌクレオチド配列<配列番号281>は以下の通りで
ある:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号282>を有するタンパク質をコード
する:

ORF73aおよびORF73−1は、161aaのオーバーラップにおいて
、91.3%の同一性を示す

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの相同性)
ORF73は、N.gonorrhoeae由来の予測されたORF(ORF73
.ng)と76aaのオーバーラップにわたって、92.1%の同一性を示す:

この完全長ORF73ngヌクレオチド配列<配列番号283>は以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号284>を有するタンパク質をコード
する:

ORF73ngおよびORG73−1は、161aaのオーバーラップにおい
て、93.8%の同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中で推定されるリーダー配列および推定膜貫通ドメ
インの存在を含む)に基づいて、N.meningitidisおよびN.go
norrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープは
、ワクチンもしくは診断薬のため、または抗体を産生するために有用な抗原であ
り得ることが予測される。
(実施例34)
以下の部分的DNA配列を、N.meningitidisで同定した<配列
番号285>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号286;ORF75>に対応する:

さらなる研究により、完全ヌクレオチド配列<配列番号287>が明らかにな
った:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号288;ORF75−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されたORFとの相
同性)
ORF75は、N.meningitidisの菌株A由来の予測されたOR
F(ORF75a)と283aaのオーバーラップにわたって、95.8%の同
一性を示す:

この完全長ORF75aヌクレオチド配列<配列番号289>は、以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号290>を有するタンパク質をコード
する:

ORF75aおよびORF75−1は、291aaのオーバーラップにおいて
、98.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF75は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
75.ng)と292aaのオーバーラップにわたって、93.2%の同一性を
示す:

ORF75ngヌクレオチド配列<配列番号291>は、以下のアミノ酸配列
<配列番号292>を有するタンパク質をコードすることが予測された:

さらなる解析後、以下の淋菌DNA配列<配列番号293>を同定した:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号294;ORF75ng−1>に対応
する:

ORF75ng−1およびORF75−1は、291aaのオーバーラップに
わたって、96.2%の同一性を示す:

さらに、ORG75ng−1は、仮定的なE.coliタンパク質と有意な相
同性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中での推定される膜貫通ドメインの存在を含む)に
基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由
来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもしくは診
断薬のため、または抗体を産生させるための有用な抗原であり得ることが予測さ
れる。
(実施例35)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisで同定した<配
列番号295>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号296;ORF76>に対応する:

さらなる研究により、完全なヌクレオチド配列<配列番号297>が明らかに
なった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号298;ORF76−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されたORFとの相
同性)
ORF76は、N.meningitidisの菌株A由来の予測されたOR
F(ORF76a)と30aaのオーバーラップにわたって96.7%の同一性
を示し、そして31aaのオーバーラップにわたって96.8%の同一性を示す

この完全長ORF76aヌクレオチド配列<配列番号299>は、以下の通り
である:

これは、アミノ酸配列<配列番号300>を有するポリペプチドをコードする

ORF76aおよびORF76−1は、252aaのオーバーラップにおいて
、97.6%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの相同性)
N末端およびC末端のN.gonorrhoeae由来のORF76ならびに
予測されたORF(ORF76.ng)の整列化したaa配列は、それぞれ、3
0aaおよび31aaのオーバーラップにわたって、96.7%および100%
同一性を示す:

この完全長ORF76ngヌクレオチド配列<配列番号301>は、以下の通
りである:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号302>を有するタンパク質をコード
する:

ORF76ngおよびORF76−1は、252aaのオーバーラップにおい
て、96.0%の同一性を示す:

さらに、ORF76ngは、B.subtilisエクスポートタンパク質前
駆体との有意な同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中で推定されるリーダー配列およびRGDモチーフ
の存在を含む)に基づいて、N.meningitidisおよびN.gono
rrhoeae由来のタンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンも
しくは診断薬のため、または抗体を産生するための有用な抗原であり得ることが
予測される。
ORF76−1(27.8kDa)を、上記に記載したように、pETベクタ
ーにおいてクローン化し、そしてE.coliにおいて発現した。タンパク質発
現および精製の産物を、SDS−PAGEによって分析した。図10Aは、Hi
s融合タンパク質のアフィニティ精製の結果を示し、精製されたHis融合タン
パク質を、免疫マウス(この血清はウエスタンブロット(図10B)について使
用された)、ELISA(陽性結果)、およびFACS分析(図10C)に使用
した。これらの実験は、ORF76−1は表面が曝露されたタンパク質であり、
そして有用な免疫原であることを確認する。
(実施例36)
以下の部分的DNA配列を、N.meningitidis<配列番号303
>で同定した:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号304;ORF81>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全はヌクレオチド配列<配列番号305>が明
らかになった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号306;ORF81−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されたORFとの相
同性)
ORF81は、N.meningitidisの菌株A由来のORF(ORF
81a)と85aaのオーバーラップにわたって84.7%の同一性を示し、そ
して121aaのオーバーラップにわたって99.2%の同一性を示す:

この完全長ORF81aヌクレオチド配列<配列番号307>は、以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号308>を有するタンパク質をコード
する:

ORF81aおよびORF81−1は、524aaのオーバーラップにおいて
、77.9%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの相同性)
N末端およびC末端のN.gonorrhoeae由来のORF81ならびに
予測されたORF(ORF81.ng)の整列化したaa配列は、それぞれ、8
5aaおよび121aaのオーバーラップにおいて、82.4%および97.5
%同一性を示す:

この完全長ORF81ngヌクレオチド配列<配列番号309>は、以下の通
りである:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号310>を有するタンパク質をコード
する:

ORF81ngおよびORF81−1は、524aaのオーバーラップにおい
て、96.4%の同一性を示す:

さらに、ORF81ngは、E.coli OMPと有意な相同性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中の推定されるリーダー配列(二重下線)およびい
くつかの推定される膜貫通ドメイン(一重下線)を含む)に基づいて、N.me
ningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパ
ク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため、または
抗体を産生するための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例37)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidis<配列番号31
1>で同定した:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号312;ORF83>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全なヌクレオチド配列<配列番号313>が明
らかになった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号314;ORF83−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されたORFとの相
同性)
ORF83は、N.meningitidis(菌株A)由来のORF(OR
F83a)と197aaのオーバーラップにわたって、96.4%の相同性を示
す:

この完全長ORF83aヌクレオチド配列<配列番号315>は、以下の通り
である:

これは、アミノ酸配列<配列番号316>を有するタンパク質をコードする:

ORF83aおよびORF83−1は、313aaのオーバーラップにおいて
、98.4%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの相同性)
ORF83は、N.gonorrhoeae由来の予測されたORF(ORF
83.ng)と197aaのオーバーラップにわたって、94.9%の同一性を
示す:

この完全長ORF83ngヌクレオチド配列<配列番号317>は、以下の通
りである:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号318>を有するタンパク質をコード
する:

ORF83ngおよびORF83−1は、313aaのオーバーラップにわた
って、97.1%の同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中の推定されるATP/GTP結合部位モチーフA
(Pループ)(二重下線)、および推定される原核生物の膜リポタンパク質脂質
吸着部位(一重下線)の存在を含む)に基づいて、N.meningitidi
sおよびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれ
らのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため、または抗体を産生するため
の有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例38)
完全であると考えられる以下のDNA配列を、N.meningitidis
<配列番号319>で同定した:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号320;ORF84>に対応する:

さらなる研究により完全なヌクレオチド配列<配列番号321>が明らかにな
った:

これは、アミノ酸配列<配列番号322;ORF84−1>に対応する:

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されたORFとの相
同性)
ORF84は、N.meningitidisの菌株A由来のORF(ORF
84a)と395aaのオーバーラップにわたって、93.9%の相同性を示す

この全長ORF84aヌクレオチド配列<配列番号323>は、以下の通りで
ある:

これは、アミノ酸配列<配列番号324>を有するタンパク質をコードする:

ORF84aおよびORF84−1は、395aaのオーバーラップにおいて
、95.2%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されたORFとの相同性)
ORF84は、N.gonorrhoeae由来の予測されたORF(ORF
84.ng)と395aaのオーバーラップにわたって、94.2%の同一性を
示す:

この完全長ORF84ngヌクレオチド配列<配列番号325>は、以下の通
りである:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号326>を有するタンパク質をコード
する:

ORF84ngおよびORF84−1は、395aaのオーバーラップにわた
って、95.4%の同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中の推定される膜通過ドメイン(一重下線)、およ
び仮定的ATP/GTP結合部位モチーフA(Pループ、二重下線)の存在を含
む)に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoe
ae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもし
くは診断薬のため、または抗体を産生するための有用な抗原であり得ることが予
測される。
(実施例39)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisで同定した<配
列番号327>:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号328;ORF88>に対応する:

さらなる研究により、以下の完全なヌクレオチド配列<配列番号329>が明
らかになった:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号330;ORF88−1>に対応する

このアミノ酸配列のコンピュータ解析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(菌株A)由来の予測されるORFとの相
同性)
ORF88は、N.meningitidis(菌株A)由来のORF(OR
F88a)と371aaのオーバーラップにわたって、95.7%の同一性を示
す:

この完全長ORF88aヌクレオチド配列<配列番号331>は、以下の通り
である:

これは、以下のアミノ酸配列<配列番号332>を有するタンパク質をコード
する:

ORF88aおよびORF88−1は、671aaのオーバーラップにおいて
、100.0%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF88は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
88.ng)と371aaのオーバーラップにわたって、93.8%の同一性を
示す:

ORF88ngヌクレオチド配列<配列番号333>は、以下のアミノ酸配列
<配列番号334>を有するタンパク質をコードすることが予測された:

さらなる研究により、完全な淋菌DNA配列<配列番号335>が明らかにな
った:

これは、アミノ酸配列<配列番号336;ORF88ng−1>に対応する:

ORF88ng−1およびORF88−1は、671aaのオーバーラップに
おいて、97.0%の同一性を示す:

さらに、ORG88ng−1は、Aquifex aeolicus由来の仮
定的タンパク質と同一性を示す:

この解析(淋菌タンパク質中の推定される膜貫通ドメインを含む)に基づいて
、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタン
パク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断薬のため、また
は抗体を産生するための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例40)
以下のDNA配列は完全であると考えられ、N.meningitidisに
おいて同定した(配列番号337):

これはアミノ酸配列(配列番号338;ORF89)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号339):

これはアミノ酸配列(配列番号340;ORF89−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.gonorrhoeaeのPilEとの相同性(受託番号Z69260
))
ORF89およびPilEタンパク質は120aaの重複部分にわたって30
%の同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF89は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF8
9a)と162aa重複部分にわたって83.3%の同一性を示す:

完全長ORF89aヌクレオチド配列(配列番号341)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号342)を有するタンパク質をコードする:

ORF89aおよびORF89−1は162aaの重複部分において83.3
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF89はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF8
9.ng)と162aaの重複部分にわたって84.6%の同一性を示す:

完全長ORF89ngヌクレオチド配列(配列番号343)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号344)を有するタンパク質をコードする:

この淋菌タンパク質は、推定リーダーペプチド(下線)およびN末端メチル化
部位(NMePheまたはtype−4 pili、二重下線)を有する。さら
に、ORF89ngおよびORF89−1は、162aaの重複部分において8
8.3%の同一性を示す:

淋菌性モチーフおよび公知のPilEタンパク質との相同性を含む、この分析
に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae
由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは診
断薬のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測された
上述したように、ORF89−1(13.6kDa)を、pGexベクターで
クローン化し、そしてE.coliで発現させた。タンパク質の発現および精製
の産物をSDS−PAGEで分析した。図11AはGST融合タンパク質のアフ
ィニティー精製の結果を示す。精製したGST融合タンパク質を使用してマウス
を免疫し、この血清はELISA試験において陽性結果を生じた。ORF89−
1は表面に露出されるタンパク質(surface−exposed prot
ein)であり、有用な免疫原であることを確認した。
(実施例41)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号345):

これはアミノ酸配列(配列番号346;ORF91)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号347):

これはアミノ酸配列(配列番号348;ORF91−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF91は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF9
1a)と92aa重複部分にわたって92.4%の同一性を示す:

完全長ORF91aヌクレオチド配列(配列番号349)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号350)を有するタンパク質をコードする:

ORF91aおよびORF91−1は196aaの重複部分において98.0
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF91はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF9
1.ng)と92aaの重複部分にわたって84.8%の同一性を示す:

完全長ORF91ngヌクレオチド配列(配列番号351)は、アミノ酸配列
(配列番号352)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号353):

これはアミノ酸配列(配列番号354;ORF91ng−1)に対応する:

ORF91ng−1およびORF91−1は196aaの重複部分において9
2.3%の同一性を示す:

さらに、ORF91ng−1は仮定のE.coliのタンパク質と相同性を示
す:

淋菌性タンパク質における推定リーダー配列の存在を含む、この分析に基づい
て、N.meningitidis由来およびN.gonorrhoeae由来
のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは診断薬
のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例42)
以下のDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配列番
号355):

これはアミノ酸配列(配列番号356;ORF97)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号357):

これはアミノ酸配列(配列番号358;ORF97−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF97は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF9
1a)と159aa重複部分にわたって88.7%の同一性を示す:

完全長ORF97aヌクレオチド配列(配列番号359)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号360)を有するタンパク質をコードする:

ORF97aおよびORF97−1は159aaの重複部分にわたって95.
6%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF97はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF9
7.ng)と159aaの重複部分にわたって88.1%の同一性を示す:

完全長ORF97ngヌクレオチド配列(配列番号361)は、アミノ酸配列
(配列番号362)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号363):

これはアミノ酸配列(配列番号364;ORF97ng−1)に対応する:

ORF97ng−1およびORF97−1は159aaの重複部分において9
6.2%の同一性を示す:

淋菌性タンパク質における推定リーダー配列の存在を含む、この分析に基づい
て、N.meningitidis由来およびN.gonorrhoeae由来
のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは診断薬
のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測された。
上述したように、ORF97−1(15.3kDa)を、pETベクターおよ
びpGexベクターでクローン化し、そしてE.coliで発現させた。タンパ
ク質の発現および精製の産物をSDS−PAGEで分析した。図12Aおよび図
12Bはそれぞれ、GST融合タンパク質のアフィニティー精製の結果、ならび
にHis融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示す。精製したGST融
合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロット解析
(図12C)、ELISA解析(陽性結果)、およびFACS解析(図12D)
のために使用した。これらの実験は、ORF97−1は表面に露出されるタンパ
ク質であり、有用な免疫原であることを確認した。図12Eは、ORF97−1
についての親水性、抗原性指数、およびAMPHI領域のプロットを示す。
(実施例43)
以下のDNA配列は完全である考えられ、N.meningitidisにお
いて同定した(配列番号365):

これはアミノ酸配列(配列番号366;ORF106)に対応する:

さらなる研究は以下のDNA配列を明らかにした(配列番号367):

これはアミノ酸配列(配列番号368;ORF106−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF106はN.meningitidisのA株由来の予測されるORF
(ORF106a)と199aaの重複部分にわたって87.4%の同一性を示
す:

111残基でのK→N置換のために、ORF106aとORF106−1との
間の相同性は、同様の199aaの重複部分にわたって87.9%である。
完全長ORF106aヌクレオチド配列(配列番号369)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号370)を有するタンパク質をコードする:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF106はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
106.ng)と199aaの重複部分にわたって90.5%の同一性を示す:

111残基でのK→N置換のために、ORF106ngとORF106−1と
の間の相同性は、同様の199aaの重複部分にわたって91.0%である。
完全長ORF106ngヌクレオチド配列(配列番号371)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号372)を有するタンパク質をコードする:

淋菌性タンパク質の推定リーダー配列の存在を含む、この分析に基づいて、N
.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらの
タンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは診断薬のため、あ
るいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測された。
上述したように、ORF106−1(18kDa)を、pETベクターおよび
pGexベクターでクローン化し、そしてE.coliで発現させた。タンパク
質の発現および精製の産物をSDS−PAGEで分析した。図13AはHis融
合タンパク質のアフィニティー精製の結果、および図13BはE.coliにお
けるGST融合の発現の結果を示す。精製したHis融合タンパク質を使用して
マウスを免疫し、この血清をFACS解析(図13C)のために使用した。これ
らの実験は、ORF106−1は表面に露出されるタンパク質であり、有用な免
疫原であることを確認する。
(実施例44)
以下のDNA配列は、完全あると考えられ、N.meningitidisに
おいて同定した(配列番号373):

これはアミノ酸配列(配列番号374;ORF10)に対応する:

さらなる配列解析は以下の完全DNA配列を明らかにした(配列番号375)

これはアミノ酸配列(配列番号376;ORF10−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(予測)
ORF10−1は、いくつか(12−13)の潜在的な膜貫通セグメントを包
含しているので、内在性膜蛋白の前駆体であり、推定切断可能なシグナルペプチ
ドであると予測される。
(Streptoccus thermophilus(受託番号U4083
0)由来のEpsとの相同性)
ORF10はS.thermophilusのepsM遺伝子と相同性を示す
。epsM遺伝子は、ORF10と類似する大きさのタンパク質をコードし、そ
してエクソポリサッカリド合成に関与する。他の相同性は原核生物の膜タンパク
質とである:

(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF10はN.meningitidisのA株由来のORF(ORF10
a)と475aaの重複部分にわたって95.4%の同一性を示す:

完全長ORF10aヌクレオチド配列(配列番号377)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号378)を有するタンパク質をコードする:

ORF10aおよびORF10−1は475aaの重複部分において95.4
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF10は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
10.ng)と475aaにわたり94.1%の相同性を示す:

完全長ORF10ngヌクレオチド配列(配列番号379)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号380)を有するタンパク質をコードする:

ORF10ngおよびORF10−1は473aaの重複部分において96.
4%の同一性を示す:

推定リーダーペプチドおよびいくつかの膜貫通セグメントの存在、ならびにロ
イシンジッパーモチーフ(4Leu残基が6aaによって区切られる、太字で示
している)の存在を含む、この分析に基づいて、N.meningitidis
およびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにそれら
のエピトープが、ワクチンまたは診断薬のため、あるいは抗体産生のための有用
な抗原であり得ることが予測される。
(実施例45)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号381):

これはアミノ酸配列(配列番号382;ORF65)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号383):

これはアミノ酸配列(配列番号384;ORF65−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF65は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF6
5a)と150aa重複部分にわたって92.0%の同一性を示す:

完全長ORF65aヌクレオチド配列(配列番号385)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号386)を有するタンパク質をコードする:

ORF65aおよびORF65−1は289aaの重複部分にわたって96.
5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF65はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF6
5.ng)と212aaの重複部分にわたって89.6%の同一性を示す:

ORF65ngヌクレオチド配列(配列番号387)は、アミノ酸配列(配列
番号388)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる解析の後、完全な淋菌DNA配列(配列番号389)が以下であるこ
とを見出した:

これは以下のアミノ酸配列(配列番号390)をコードする:

ORF65ng−1およびORF65−1は290aaの重複部分において8
9.0%の同一性を示す:

淋菌タンパク質の推定膜貫通ドメインの存在を含む、この基準に基づいて、N
.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらの
タンパク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンまたは診断薬のため、あ
るいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例46)
以下のDNA配列は完全であると考えられ、N.meningitidisに
おいて同定した(配列番号391):

これはアミノ酸配列(配列番号392;ORF103)に対応する:

さらなる研究は以下のようなDNA配列を合成(elaborate)した(
配列番号393):

これはアミノ酸配列(配列番号394;ORF103−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF103は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
103a)と222aa重複部分にわたって93.8%の同一性を示す:

完全長のORF103aヌクレオチド配列(配列番号395)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号396)を有するタンパク質をコードする:

ORF103aおよびORF103−1は222aaの重複部分において97
.7%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeの予測されたORFとの相同性)
ORF103はN.gonorrhoeaeの予測されるORF(ORF10
3.ng)と222aaの重複部分にわたって95.5%の同一性を示す:

完全長ORF103ngヌクレオチド配列(配列番号397)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号398)を有するタンパク質をコードする:

さらに、ORF103ngおよびORF103−1は222aaの重複部分に
おいて97.3%の同一性を示す:

淋菌タンパク質における推定リーダー配列(二重線)およびいくつかの推定の
膜貫通ドメイン(一重線)の存在を含む、この解析に基づいて、N.menin
gitidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、
ならびにこれらのエピトープは、ワクチンまたは診断薬のため、あるいは抗体産
生のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例47)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号399):

これはアミノ酸配列(配列番号400;ORF104)に対応する:

さらなる研究は、さらなる部分的なDNA配列を明らかにした(配列番号40
1):

これはアミノ酸配列(配列番号402;ORF104−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(H.influenzae(受託番号U32769)の仮定のHI0878
タンパク質との相同性)
ORF104およびHI0878は、277aaの重複部分にわたって40%
aaの同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF104は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
104a)と277aa重複部分にわたって95.3%の同一性を示す:

完全長ORF104aヌクレオチド配列(配列番号403)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号404)を有するタンパク質をコードする:

ORF104aおよびORF104−1は277aaの重複部分において98
.2%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF104はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(OR1
04.ng)と277aaの重複部分にわたって93.9%の同一性を示す:

完全長ORF104ngヌクレオチド配列(配列番号405)を、アミノ酸配
列(配列番号406)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は完全な淋菌のヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号40
7):

これはアミノ酸配列(配列番号408;ORF104ng−1)に対応する:

ORF104ng−1およびORF104−1は277aaの重複部分にわた
って97.5%の同一性を示す:

さらに、ORF104ng−1は、仮定のH.influenzaeのタンパ
ク質と有意な相同性を示す。

淋菌のタンパク質の、推定リーダー配列、およびいくつかの推定膜貫通ドメイ
ンの存在を含む、これらの解析に基づき、N.meningitidis由来お
よびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにそれらの
エピトープは、ワクチンまたは診断薬のため、あるいは抗体産生のための有用な
抗原であり得ることが予測される。
(実施例48)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号409):

これはアミノ酸配列(配列番号410;ORF105)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号411):

これはアミノ酸配列(配列番号412;ORF105−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF105は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
105a)と226aaの重複部分にわたって89.4%の同一性を示す:

完全長ORF105aヌクレオチド配列(配列番号413)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号414)を有するタンパク質をコードする:

ORF105aおよびORF105−1は291aaの重複部分において93
.8%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF105はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
105.ng)と312aaの重複部分にわたって87.5%の同一性を示す:

完全長ORF105ngヌクレオチド配列(配列番号415)は、アミノ酸配
列(配列番号416)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号417):

これはアミノ酸配列(配列番号418;ORF105ng−1)に対応する:

ORF105ng−1およびORF105−1は291aaの重複部分におい
て93.5%の同一性を示す:

さらに、ORF105ng−1は酵母の酵素と相同性を示す:

淋菌のタンパク質における推定膜貫通ドメインの存在を含む、これらの解析に
基づき、N.meningitidis由来およびN.gonorrhoeae
これらののタンパク質、ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断薬
のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例49)
以下のDNA配列は、完全であると考えられ、N.meningitidis
において同定した(配列番号419):

これはアミノ酸配列(配列番号420;ORF107)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF107は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
107a)と186aaの重複部分にわたって97.8%の同一性を示す:

完全長ORF107aヌクレオチド配列(配列番号421)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号422)を有するタンパク質をコードする:

(N.gonorrhoeaeの予測されるORFとの相同性)
ORF107は、N.gonorrhoeaeのA株由来の予測されるORF
(ORF107.ng)と188aaの重複部分にわたって95.7%の同一性
を示す:

完全長ORF107ngヌクレオチド配列(配列番号423)は、アミノ酸配
列(配列番号424)を有するタンパク質をコードすると予測される:

淋菌のタンパク質における、推定膜貫通ドメインの存在に基づいて、N.me
ningitidis由来およびN.gonorrhoeae由来のこれらのタ
ンパク質が予測され、そしてこれらのエピトープは、ワクチンまたは診断薬のた
め、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例50)
以下のDNA配列は完全である考えられ、N.meningitidisにお
いて同定した(配列番号425):

これはアミノ酸配列(配列番号426;ORF108)に対応する:

さらなる研究は以下のDNA配列を明らかにした(配列番号427):

これはアミノ酸配列(配列番号428;ORF108−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF108はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF1
08.ng)と181aaの重複部分にわたって88.4%の同一性を示す:

ORF108−1はORF108ngと181aaの重複部分にわたって92
.3%の同一性を示す:

完全長ORF108ngヌクレオチド配列(配列番号429)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号430)を有するタンパク質をコードする:

淋菌のタンパク質における、予測される原核生物の膜リポタンパク質脂質結合
部位(下線)および推定ATP/GTP結合部位モチーフA(Pループ、二重下
線)の存在を含む、この解析に基づいて、N.meningitidis由来お
よびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらの
エピトープは、ワクチンまたは診断薬のため、あるいは抗体産生のための有用な
抗原であり得ることが予測される。
(実施例51)
以下のDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配列番
号431):

これはアミノ酸配列(配列番号432;ORF109)に対応する:

さらなる研究は以下のDNA配列を明らかにした(配列番号433):

これはアミノ酸配列(配列番号434;ORF109−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF109は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
109a)と147aaの重複部分にわたって95.9%の同一性を示す:

完全長ORF109aヌクレオチド配列(配列番号435)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号436)を有するタンパク質をコードする:

ORF109aおよびORF109−1は262aaの重複部分において99
.2%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF109はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
109.ng)と231aaの重複部分にわたって98.3%の同一性を示す:

ORF109ngヌクレオチド配列(配列番号437)は、アミノ酸配列(配
列番号438)を有するタンパク質をコードすると予測された:

さらなる研究は、以下の淋菌DNA配列を明らかにした(配列番号439):

これはアミノ酸配列(配列番号440;ORF109ng−1)に対応する:

ORF109ng−1およびORF109−1は262aaの重複部分にわた
って98.9%の同一性を示す:

さらに、ORF109ng−1は、仮定のPseudomonasタンパク質
に対して相同性を示す:

淋菌のタンパク質において推定リーダー配列(二重下線)およびいくつかの推
定膜貫通ドメイン(一重下線)の存在を含む、この分析に基づいて、N.men
ingitidis由来およびN.gonorrhoeae由来のこれらのタン
パク質、ならびにこれらのエピトープは、ワクチンまたは診断薬のため、あるい
は抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例52)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(
配列番号441):

これはアミノ酸配列(配列番号442;ORF110)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来のORF88aとの相同性)
ORF110は、N.meningitidisのA株由来のORF88aと
188aaの重複部分にわたって91.5%の同一性を示す:

しかし、ORF88およびORF110は2つの異なる同種のタンパク質フラ
グメントを示すため、整列しない。
(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF110はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
110.ng)と211aaの重複部分にわたって88.6%の同一性を示す:

完全長ORF110ngヌクレオチド配列(配列番号443)は、アミノ酸配
列(配列番号444)を有するタンパク質をコードすると予測される:

淋菌のタンパク質における推定膜貫通ドメインに基づいて、N.mening
itidisおよびN.gonorrhoeae由来のこれらのタンパク質、な
らびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは診断薬のため、あるいは抗体産生
のための有用な抗原であり得ることが予測される。
(実施例53)
以下のDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配列番
号445):

これはアミノ酸配列(配列番号446;ORF111)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示す:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF111は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
111a)と351aa重複部分にわたって96.9%の同一性を示す:

完全長ORF111aヌクレオチド配列(配列番号447)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号448)を有するタンパク質をコードする:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF111はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
111.ng)と351aaの重複部分にわたって96.6%の同一性を示す:

完全長ORF111ngヌクレオチド配列(配列番号449)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号450)を有するタンパク質をコードする:

これはH.influenzae由来の仮定のリポタンパク質前駆体との相同
性を示す:

この解析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチ
ンまたは診断薬のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが
予測される。
(実施例54)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号451):

これはアミノ酸配列(配列番号452;ORF35)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(受託番号A32247)の推定分泌Vir
Gホモログとの相同性)
ORFおよびvirg−hタンパク質は、261aaの重複部分において51
%の同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF35は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF3
5a)と259aaの重複部分にわたって96.9%の同一性を示す:

完全長ORF35aヌクレオチド配列(配列番号453)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号454)を有するタンパク質をコードする:

(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF35は、N.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF
35ngh)と261aaの重複部分にわたって51.7%の同一性を示す:

部分的なORF35nghのヌクレオチド配列(配列番号455)は、部分的
なアミノ酸配列(配列番号456)を有するタンパク質をコードすると予測され
る:

この予測に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチ
ンまたは診断薬のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得る。
(実施例55)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号457):

これはアミノ酸配列(配列番号458;ORF46)に対応する:

さらなる研究は、さらに部分的なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号
459):

これはアミノ酸配列(配列番号460;ORF46−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.gonorrhoeae由来の予測されるORFとの相同性)
ORF46はN.gonorrhoeae由来の予測されるORF(ORF4
6ng)と111aaの重複部分にわたって98.2%の同一性を示す:

部分的なORF46ngヌクレオチド配列(配列番号461)は、部分的なア
ミノ酸配列(配列番号462)を有するタンパク質をコードすると予測される:

さらなる研究は完全な淋菌のDNA配列を明らかにした(配列番号463):

これはアミノ酸配列(配列番号464;ORF46ng−1)に対応する:

ORF46ng−1およびORF46−1は227aaの重複部分において9
4.7%の同一性を示す。

(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF49ng−1は、N.meningitidisのA株由来のORF(
ORF46a)と486aaの重複部分にわたって87.4%の同一性を示す:

完全長ORF46aDNA配列(配列番号465)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号466)に対応する:

淋菌のタンパク質(特に付着因子)におけるRGD配列の存在を含む、この解
析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoea
e由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは
診断薬のため、あるいは抗体産生のための有用な抗原であり得ることが予測され
る。
(実施例56)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidisにおいて同定した
(配列番号467):

これはアミノ酸配列(配列番号468;ORF48)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号469):

これはアミノ酸配列(配列番号470;ORF48−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を示した:
(N.meningitidis(A株)由来の予測されるORFとの相同性

ORF48は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF4
8a)と119aaの重複部分にわたって94.1%の同一性を示す:

完全長ORF48aヌクレオチド配列(配列番号471)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号472)を有するタンパク質をコードする:

ORF48aおよびORF48−1は472aaの重複部分において96.8
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF48は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF48n
g)と119アミノ酸の重複にわたって97.5%の同一性を示す:

このORF48ngヌクレオチド配列(配列番号473)は、アミノ酸配列(
配列番号474)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる仕事は、完全な淋菌DNA配列(配列番号475)を同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号476;ORF48ng−1)を有するタンパ
ク質をコードする:

ORF48ng−1およびORF48−1は、472アミノ酸の重複にわたっ
て97.9%の同一性を示す。

淋菌タンパク質における推定リーダー配列(二重下線)および2つの推定膜貫
通ドメイン(一重下線)の存在を含むこの分析に基づいて、N.meningi
tidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質ならびにそれら
のエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体の惹起のための有用な抗原
であり得ることが推定される。
(実施例57)
以下の部分DNA配列を、N.meningitidis(配列番号477)
において同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号478;ORF53)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号479)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号480;ORF53−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF53はN.meningitidisの株A由来のORF(ORF53
a)と139アミノ酸配列の重複にわたって93.5%の同一性を示す:

この完全な長さのORF53aヌクレオチド配列(配列番号481)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号482)を有するタンパク質をコードする:

ORF53aはORF53−1と417アミノ酸の重複にわたって100%の
同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF53はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF53ng
)と139アミノ酸の重複にわたって92.1%の同一性を示す:

ORF53ngヌクレオチド配列(配列番号483)は、アミノ酸配列(配列
番号484)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる分析は、さらなる部分DNA淋菌配列(配列番号485)を明らかに
した:

これはアミノ酸配列(配列番号486;ORF53ng−1)に対応する:

ORF53ng−1およびORF53−1は、336個のアミノ酸配列の重複
にわたって94.0%の同一性を示す:

淋菌タンパク質において推定リーダー配列(二重下線)およびいくつかの推定
膜貫通ドメイン(一重下線)の存在を含むこの分析に基づいて、N.menin
gitidisおよびN.gonorrhoeae由来タンパク質ならびにそれ
らのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体の惹起のための有用な抗
原であり得ることが推定される。
(実施例58)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号487)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号488;ORF58)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号489)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号490;ORF58−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、示された膜貫通領域を推定し、そ
してまた以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF58はN.meningitidisの株A由来のORF(ORF58
a)と139個のアミノ酸配列の重複にわたって96.6%の同一性を示す:

この完全な長さのORF53aヌクレオチド配列(配列番号491)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号492)を有するタンパク質をコードする:

ORF58aおよびORF58−1は、1014個のアミノ酸の重複にわたっ
て96.6%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF58はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF58ng
)と9アミノ酸の重複にわたって完全な同一性を示す:

ORF58ngヌクレオチド配列(配列番号493)は、部分アミノ酸配列(
配列番号494)を有するタンパク質をコードすると推定される:

この部分淋菌配列は、推定膜貫通領域および推定ATP/GTP結合部位モチ
ーフA(P−ループ;二重下線)を含む。さらに、それはE.coliのFTS
K細胞分裂タンパク質に相同なドメインを有する。ORF58ngおよびFts
K(登録番号p46889)の整合は、459個の重複にわたって65%のアミ
ノ酸同一性を示す:

ORF58ngに関するさらなる仕事は、完全な淋菌DNA配列が(配列番号
495)であることを明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号496;ORF58ng−1)に対応する:

ORF58ng−1およびORF58−1は、1014個のアミノ酸の重複に
わたって97.2%の同一性を示す:

さらに、ORF58ng−1は、E.coliタンパク質、FtsKに対する
有意な相同性を示す:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のタンパク質ならびにエピトープは、ワクチンまたは診断、ある
いは抗体の惹起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例59)
以下の部分的なDNA配列をN.meningitidis(配列番号497
)において同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号498;ORF101)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号499)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号500;ORF101−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF101は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
101a)と57個のアミノ酸の重複にわたって91.2%の同一性および69
個のアミノ酸の重複にわたって95.7%の同一性を示す:

この完全な長さのORF101aヌクレオチド配列(配列番号501)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号502)を有するタンパク質をコードする:

ORF101aおよびORF101−1は、371個のアミノ酸の重複にわた
って95.4%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF101は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF10
1ng)とN末端ドメインにおける57個のアミノ酸の重複にわたって96.5
%の同一性、C末端ドメインにおける61個のアミノ酸の重複にわたって95.
1%の同一性をそれぞれ示す:

ORF101ngヌクレオチド配列(配列番号503)は、部分アミノ酸配列
(配列番号504)を有するタンパク質をコードすると推定される:

さらなる仕事は、完全なヌクレオチド配列(配列番号505)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号506;ORF101ng−1)に対応する:

ORF101ng−1およびORF101−1は、371個のアミノ酸の重複
にわたって97.6%の同一性を示す:

淋菌タンパク質において推定リーダー配列(二重下線)およびいくつかの推定
膜貫通ドメイン(一重下線)の存在を含むこの分析に基づいて、N.menin
gitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質ならびにそ
れらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体の惹起のために有用な
抗原であり得ることが推定される。
(実施例60)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号507)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号508;ORF113)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidisのpspA推定分泌タンパク質(登録番号A
F030941)との相同性)
ORFおよびpspAは、179個のアミノ酸重複にわたって44%のアミノ
酸の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF113は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF11
3ng)とN末端部分における52個のアミノ酸の重複にわたって86.5%の
同一性、C末端部分における17個のアミノ酸の重複にわたって94.1%の同
一性を示す:

完全長のORF113ngヌクレオチド配列(配列番号509)は、アミノ酸
配列(配列番号510)を有するタンパク質をコードすると推定される:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診
断、あるいは抗体の惹起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例61)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号511)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号512;ORF115)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis由来のpspA推定分泌タンパク質(登録番
号AF030941)との相同性)
ORF115およびpspAタンパク質は、325個のアミノ酸の重複にわた
って50%のアミノ酸同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF115は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF11
5ng)と334個のアミノ酸の重複にわたって91.9%の同一性を示す:

ORF115ngヌクレオチド配列(配列番号513)は、アミノ酸配列(配
列番号514)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる仕事は、以下の部分DNA配列(配列番号515)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号516;ORF115ng−1)に対応する:

この淋菌タンパク質(ORF115ng−1)は、334個のアミノ酸にわた
ってORF115と91.9%の同一性を示す:

さらに、それはデータベース中の分泌N.meningitidisタンパク
質との相同性を示す:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeaeのタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断、
あるいは抗体の惹起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例62)
以下の部分DNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配
列番号517):

これはアミノ酸配列(配列番号518;ORF117)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidisのpspA推定分泌タンパク質(登録番号A
F030941)との相同性)
ORF117およびpspAタンパク質は、224個のアミノ酸重複にわたっ
て45%のアミノ酸同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF117は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF11
7ng)と230個のアミノ酸の重複にわたって90%の同一性を示す:

ORF117ngヌクレオチド配列(配列番号519)は、アミノ酸配列(配
列番号520)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる仕事は、以下の淋菌の部分DNA配列(配列番号521)を明らかに
した:

これはアミノ酸配列(配列番号522;ORF117ng−1)に対応する:

ORF117ng−1は、ORF117と230個のアミノ酸にわたって同じ
90%の同一性を示す。さらに、それはデータベース中の分泌N.mening
itidisタンパク質との相同性を示す:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診
断、あるいは抗体の惹起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例63)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号523)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号524;ORF119)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号525)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号526;ORF119−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF119は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
119a)と175個のアミノ酸配列の重複にわたって93.7%の同一性を示
す:

この完全長のORF119aヌクレオチド配列(配列番号527)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号528)を有するタンパク質をコードする:

ORF119aおよびORF119−1は、428個のアミノ酸の重複にわた
って98.6%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF119は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF11
9ng)と175個のアミノ酸の重複にわたって93.1%の同一性を示す:

この完全長のORF119ngヌクレオチド配列(配列番号529)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号530)を有するタンパク質をコードする:

ORF119ngおよびORF119−1は、428個のアミノ酸の重複にわ
たって98.4%の同一性を示す:

淋菌タンパク質における推定リーダー配列の存在を含むこの分析に基づいて、
N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパ
ク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体の惹起
のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例64)
以下の部分DNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配
列番号531):

これはアミノ酸配列(配列番号532;ORF134)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号533)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号534;ORF134−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(E.coliの仮定タンパク質o648(登録番号AE000189)との
相同性)
ORF134およびo648タンパク質は、153個のアミノ酸重複にわたっ
て45%のアミノ酸同一性を示す。

(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF134はN.meningitidisの株A由来のORF(ORF13
4a)と154個のアミノ酸配列の重複にわたって98.7%の同一性を示す:

この完全長のORF134aヌクレオチド配列(配列番号535)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号536)を有するタンパク質をコードする:

ORF134aおよびORF134−1は、388個のアミノ酸の重複にわた
って100%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF134は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13
4ng)と154アミノ酸の重複にわたって96.8%の同一性を示す:

この完全長のORF134ngヌクレオチド配列(配列番号537)は、

である。
これはアミノ酸配列(配列番号538)を有するタンパク質をコードする:

ORF134ngおよびORF134−1は、388個のアミノ酸の重複にわ
たって97.9%の同一性を示す:

ORF134ngはまた、E.coli ABC輸送担体に対する相同性を示
す:

淋菌タンパク質における推定リーダー配列および膜貫通領域の存在を含むこの
分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoe
ae由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あ
るいは抗体の惹起について有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例65)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号539)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号540;ORF135)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号541)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号542;ORF135−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF135は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
135a)と197個のアミノ酸配列の重複にわたって99.0%の同一性を示
す:

この完全長のORF135aヌクレオチド配列(配列番号543)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号544)を有するタンパク質をコードする:

ORF135aおよびORF135−1は、300個のアミノ酸の重複にわた
って99.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF135は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13
5ng)と201個のアミノ酸の重複にわたって97%の同一性を示す:

ORF135ngヌクレオチド配列(配列番号545)は、アミノ酸配列(配
列番号546)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる仕事は、以下の淋菌配列(配列番号547)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号548;ORF135ng−1)に対応する:

ORF135ng−1およびORF135−1は、300個のアミノ酸の重複
にわたって97.0%の同一性を示す:

淋菌タンパク質のいくつかの推定膜貫通ドメインの存在を含むこの分析に基づ
いて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来の
タンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体
の惹起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例66)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号549)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号550;ORF136)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号551)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号552;ORF136−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF136は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
136a)と237個のアミノ酸の重複にわたって71.7%の同一性を示す:

この完全長のORF136aヌクレオチド配列(配列番号553)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号554)を有するタンパク質をコードする:

ORF136aおよびORF136−1は、238個のアミノ酸の重複にわた
って73.1%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF136は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13
6ng)と234個のアミノ酸の重複にわたって92.3%の同一性を示す:

この完全長のORF136ngヌクレオチド配列(配列番号555)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号556)を有するタンパク質をコードする:

ORF136ngおよびORF136−1は、235個のアミノ酸の重複にわ
たって93.6%の同一性を示す:

淋菌タンパク質における推定膜貫通ドメインの存在に基づいて、N.meni
ngitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質ならびに
それらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体の惹起のために有用
な抗原であり得ることが推定される。
(実施例67)
以下の部分DNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配
列番号557):

これはアミノ酸配列(配列番号558;ORF137)に対応する:

さらなる仕事は、完全なヌクレオチド配列(配列番号559)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号560;ORF137−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF137は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
137a)と149個のアミノ酸配列の重複にわたって93.3%の同一性を示
す:

この完全長のORF137aヌクレオチド配列(配列番号561)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号562)を有するタンパク質をコードする:

ORF137aおよびORF137−1は、300個のアミノ酸の重複にわた
って97.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF137は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13
7ng)と149個のアミノ酸の重複にわたって89.9%の同一性を示す:

この完全長のORF137ngヌクレオチド配列(配列番号563)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号564)を有するタンパク質をコードする:

ORF137ngおよびORF137−1は、300個のアミノ酸の重複にわ
たって96.0%の同一性を示す:

淋菌タンパク質における原核生物の推定膜リポタンパク質脂質付着部位の存在
に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae
由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるい
は抗体の惹起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例68)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号565)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号566;ORF138)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号567)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号568;ORF138−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF138は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
138a)と123個のアミノ酸の重複にわたって99.2%の同一性を示す:

この完全長のORF138aヌクレオチド配列(配列番号569)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号570)を有するタンパク質をコードする:

ORF138aおよびORF138−1は、298個のアミノ酸の重複にわた
って99.7%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF138は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13
8ng)と12個のアミノ酸の重複にわたって94.3%の同一性を示す:

この完全長のORF138ngヌクレオチド配列(配列番号571)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号572)を有するタンパク質をコードする:

ORF138ngおよびORF138−1は、299個のアミノ酸の重複にわ
たって94.3%の同一性を示す:

さらに、ORF138ngは、Pseudomonas fluoresce
ns由来のhtrBタンパク質と相同的である:

淋菌タンパク質において推定膜貫通ドメインの存在を含むこの分析に基づいて
、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタン
パク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断、あるいは抗体の惹
起のために有用な抗原であり得ることが推定される。
上記のように、pGexベクターにORF138−1(57kDa)をクロー
ン化し、そして大腸菌で発現した。SDS−PAGEによってタンパク質発現お
よびタンパク質精製の産物を分析した。図14Aは、GST融合タンパク質のア
フィニティー精製の結果を示す。精製されたGST融合タンパク質を使用しマウ
スを免疫した。この血清をELISA(陽性結果)およびFACS分析に使用し
た(図14B)。これらの実験は、ORF138−1が表面に暴露されたタンパ
ク質であり、そしてそれは有用な免疫原であることを確認する。
(実施例69)
以下の部分DNA配列をN.meningitidis(配列番号573)に
おいて同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号574;ORF139)に対応する:

さらなる仕事は完全なヌクレオチド配列(配列番号575)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号576;ORF139−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF139は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
139a)と189個のアミノ酸の重複にわたって94.7%の同一性を示す:

この完全長のORF139aヌクレオチド配列(配列番号577)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号578)を有するタンパク質をコードする:

ORF139aおよびORF139−1は、514個のアミノ酸の重複にわた
って96.5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF139は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF13
9ng)と189個のアミノ酸の重複にわたって95.2%の同一性を示す:

この完全長のORF139ngヌクレオチド配列(配列番号579)は、アミ
ノ酸配列(配列番号580)を有するタンパク質をコードすると推定される:

さらなる仕事は変異体の淋菌DNA配列(配列番号581)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号582;ORF139ng−1)に対応する:

ORF139ng−1およびORF139−1は、513個のアミノ酸の重複
にわたって95.9%の同一性を示す:

淋菌タンパク質における推定結合タンパク質依存性輸送系内膜成分記号(下線
)の存在に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeae由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断
、あるいは抗体の惹起のための有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例70)
以下の部分DNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(配
列番号583):

これはアミノ酸配列(配列番号584;ORF140)に対応する:

さらなる仕事は、完全なヌクレオチド配列(配列番号585)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号586;ORF140−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(株A)由来の推定ORFとの相同性)
ORF140は、N.meningitidisの株A由来のORF(ORF
140a)と87個のアミノ酸配列の重複にわたって95.4%の同一性を示す

この完全長のORF140aヌクレオチド配列(配列番号587)は:

である。
これはアミノ酸配列(配列番号588)を有するタンパク質をコードする:

ORF140aおよびORF140−1は、461個のアミノ酸の重複にわた
って99.8%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF140は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF14
0ng)と87アミノ酸の重複部分に渡って92%の同一性を示す:
N.gonorrhoeae:

完全長ORF140ngのヌクレオチド配列(配列番号589)は、アミノ酸
配列(配列番号590)を有するタンパク質をコードすることが推定された:

さらなる研究は、改変型淋菌DNA配列(配列番号591)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号592;ORF140ng−1)に相当する:

ORF140ng−1およびORF140−1は、461アミノ酸の重複部分
に渡って96.3%の同一性を示す:

さらに、ORF140ng−1は、E.coliタンパク質に対して相同性で
ある:

この分析(淋菌タンパク質における推定リーダー配列(二重下線を附す)およ
びいくつかの推定膜貫通ドメイン(1重下線を附す)の存在の同定を含む)に基
いて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeaeならび
にそれらのエピトープに由来するタンパク質が、ワクチンまたは診断について、
あるいは抗体を惹起するために有用な抗原であり得ると推定される。
(実施例71)
以下の部分的DNA配列はN.meningitidisと同一であった(配
列番号593):

これはアミノ酸配列(配列番号594;ORF141)に相当する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列(配列番号595)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号596;ORF141−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た。
(N.Meningotidis(A株)由来の推定ORF配列との相同性)
ORF141は、N.MeningitidisのA株由来のORF(ORF
141a)と140アミノ酸の重複部分に渡って95.0%の同一性を示す:

完全長ORF141aのヌクレオチド配列(配列番号597)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号598)を有するタンパク質をコードする:

ORF141aおよびORF141−1は553アミノ酸の重複部分において
98.2%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF141は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF14
1ng)と141アミノ酸の重複部分に渡って95%の同一性を示す:

ORF141ngのヌクレオチド配列(配列番号599)は、アミノ酸配列(
配列番号600)を有するタンパク質をコードすることが推定された。

さらなる研究は、以下の淋菌DNA配列(配列番号601)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号602;ORF141ng−1)に相当する:

ORF141ng−1およびORF141−1は、553アミノ酸の重複部分
において97.5%の同一性を示す:

淋菌タンパク質におけるいくつかの推定膜貫通ドメインの存在に基づいて、N
.MeningitidisおよびN.gonorrhoaeならびにそれらの
エピトープに由来するタンパク質は、ワクチンもしくは診断について、または抗
体を惹起するために有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例72)
以下の部分的DNA配列(配列番号603)はN.meningitidis
において同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号604;ORF142)に相当する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列(配列番号605)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号606;ORF142−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF142は、N.gonorrhoae由来の推定ORF(ORF142
ng)と59アミノ酸の重複部分に渡って88.1%の同一性を示す:

全長ORF142ngのヌクレオチド配列(配列番号607)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号608)を有するタンパク質をコードする:

下線を附した配列(芳香族−Xaa−芳香族のアミノ酸モチーフ)は、外膜タ
ンパク質のC末端において通常は見出される。
ORF142ngおよびORF142−1は、342アミノ酸の重複部分に渡
って95.6%の同一性を示す:

ORF142ngはさらに、E.chrysanthemiのHecBタンパ
ク質と相同性である:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のタンパク質、ならびにそれらのエピトープは、ワクチンもしく
は診断のための、または抗体を惹起するために有用な抗原であり得ることが推定
される。
(実施例73)
以下の部分的なDNA配列(配列番号609)は、N.Meningitid
isにおいて同定された。

これはアミノ酸配列(配列番号610;ORF143)に相当する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号611)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号612;ORF143−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF143は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
143a)と105アミノ酸の重複部分に渡って92.4%の相同性を示す:

全長ORF143aのヌクレオチド配列(配列番号613)は以下である;

これはアミノ酸配列(配列番号614)を有するタンパク質をコードする:

ORF143aおよびORF143−1は、207アミノ酸の重複部分におい
て97.1%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF143はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF143
ng)と110アミノ酸の重複部分に渡って95.5%の同一性を示す:

ORF143ngヌクレオチド配列(配列番号615)は、アミノ酸配列(配
列番号616)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる研究は、以下の淋菌のDNA配列(配列番号617)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号618;ORF143ng−1)に相当する:

ORF143ng−1およびORF143−1は、241アミノ酸の重複部分
において95.8%の同一性を示す:

淋菌のタンパク質における推定膜貫通ドメインの存在に基づいて、N.men
ingitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタンパク質ならび
びにそれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断について、または抗体を惹起
するための有用な抗原であり得ることが推定される:
(実施例74)
以下の部分的なDNA配列は、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号619):

これはアミノ酸配列(配列番号620;ORF144)に相当する;

さらなる研究は全長ヌクレオチド配列(配列番号621)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号番号622;ORF144−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(N.menigitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF144は、N.meningitidisA株由来のORF(ORF1
44a)と136アミノ酸の重複部分に渡って96.3%の同一性を示す:

全長ORF144aのヌクレオチド配列(配列番号623)は以下である;

これはアミノ酸配列(配列番号624)を有するタンパク質をコードする:

ORF144aおよびORF144−1は、406アミノ酸の重複部分におい
て97.8%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF144はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF144
ng)と136アミノ酸の重複部分に渡って91.2%の同一性を示す:

全長ORF144ngヌクレオチド配列(配列番号625)は、アミノ酸配列
(配列番号626)を有するタンパク質をコードすると推定される:

さらなる研究は、以下の淋菌のDNA配列(配列番号627)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号628;ORF144ng−1)を有するO
RF144ngに相当する:

ORF144ng−1およそORF144−1は、406アミノ酸の重複部分
において94.1%の同一性を示す:

淋菌のタンパク質におけるいくつかの推定膜貫通ドメインの同定を含む、この
分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoe
ae由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診断につ
いて、または抗体を惹起するために有用な抗原であり得ることが推定される:
(実施例75)
以下の部分的なDNA配列は、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号619):

これは、アミノ酸配列(配列番号630;ORF146)に相当する;

さらなる研究は全長ヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号631):

これは、アミノ酸配列(配列番号632;ORF146−1)に相当する:

このアミノ酸配のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(N.meningitidism(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF146は、N.meningitidis(A株)由来のORF(OR
F146a)と74アミノ酸の重複部分に渡って98.6%の同一性を示す:

全長ORF146aヌクレオチド配列(配列番号633)は以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号634)を有するタンパク質をコードする:

ORF146aおよびORF146−1は374アミノ酸の重複部分において
99.5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF146はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF146
ng)と75アミノ酸の重複部分に渡って97.3%の同一性を示す:

ORF146ngのヌクレオチド配列番号(配列番号635)は、アミノ酸配
列(配列番号636)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる研究は、以下の淋菌のDNA配列(配列番号637)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号638;ORF146ng−1)に相当する

ORF146ng−1およびORF146−1は375アミノ酸重複部分にお
いて96.5%の同一性を示す:

さらに、ORF146−ng1は仮定されるE.coliタンパク質との相同
性を示す。

この分析(淋菌タンパク質における幾つかの膜貫通ドメインの同定を含む)に
基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由
来のタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断または抗
体を惹起するために有用な抗原であり得ることが推定される:
(実施例76)
以下のDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定した(配列
番号639):

これはアミノ酸配列(配列番号640;ORF147)に相当する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列(配列番号641)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号642;ORF147−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(E.coliの仮定タンパク質のORF286(登録番号U18997)と
の相同性)
ORF147およびE.coliのORF286のタンパク質は、237アミ
ノ酸重複部分において36%の同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF147は、N.meningitidisのA株由来のORF75aと
237アミノ酸の重複部分に渡って96.6%の同一性を示す:

ORF147aはORF75aと同一であり、これはORF75の56〜29
2アミノ酸を含む。
(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF147は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF14
7ng)と237アミノ酸の重複部分に渡って94.1%の同一性を示す:

ORF147ngヌクレオチド配列(配列番号643)は、アミノ酸配列(配
列番号644)を有するタンパク質をコードすると推定された:

さらなる研究は以下の淋菌のDNA配列(配列番号645)を明らかにした:

これはアミノ酸配列に相当する(配列番号646;ORF147ng−1):

ORF147ngは、仮定上のE.coliタンパク質との相同性を示す:

淋菌のタンパク質におけるコンピューター分析および推定膜貫通ドメインの存
在に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorrhoea
e由来のこれらのタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンまたは診
断についての、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ると推定される
(実施例77)
以下の部分的なDNA配列は、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号番号647):

これはアミノ酸配列番号(配列番号648;ORF1)に相当する:

さらなる配列決定分析は全長ヌクレオチド配列(配列番号649)を明らかに
した:

これは、アミノ酸配列(配列番号650;ORF1−1)に相当する:

これらの配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF1は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF1a
)と1456アミノ酸の重複部分に渡って57.8%の同一性を示す:

全長ORF1aのヌクレオチド配列(配列番号651)は、以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号652)を有するタンパク質をコードする:

膜貫通領域に下線を附す。
ORF1−1はORF1aと1462アミノ酸の重複部分に渡って86.7%
の同一性を示す:

(H.influenzae(登録番号P45387)の接着および透過タン
パク質であるhap前駆体との相同性)
ORF1のアミノ酸23〜423は、450アミノ酸の重複部分でhapタン
パク質と59%のアミノ酸同一性を示す:

ORF1のアミノ酸715〜1011は、258アミノ酸の重複部分において
hapタンパク質と50%のアミノ酸同一性を示す:

ORF1のアミノ酸1192〜1450は、259アミノ酸の重複部分におい
てhapタンパク質と41%のアミノ酸の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF1のブロックは、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(OR
F1ng)とそれぞれ467アミノ酸、298アミノ酸および259アミノ酸の
重複部分において83.5%、88.3%および99.7%の同一性を示す:

全長ORF1ngのヌクレオチド配列を同定した(配列番号653):

これは、アミノ酸配列(配列番号654)を有するタンパク質をコードすると
推定される:

下線を附した配列および二重下線を附した配列は、セリンプロテアーゼ(トリ
プシンファミリー)の活性部位およびATP/GTP結合部位のモチーフA(P
−ループ)を表す。
ORF−1およびORF1ngは、1471アミノ酸の重複部分において93
.7%の同一性を示す:

さらに、ORF1ngはhapタンパク質(P45387)と1455アミノ
酸重複部分に渡って55.7%の同一性を示す:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のこれらのタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチン
もしくは診断についての、または抗体を惹起するための有用な抗原であることが
推定される。
(実施例78)
以下の部分的DNA配列はN.meningitidisにおいて同定された
(配列番号655)

これはアミノ酸配列(配列番号656;ORF6)に相当する:

さらなる配列分析はさらなる部分的DNA配列を明らかにした(配列番号65
7):

これは、アミノ配列(配列番号658;ORF6−1)に相当する:

アミノ酸配列のコンピューター分析はから以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF6は、N.meningitidisのA株に由来するORF(ORF
6a)と140アミノ酸の重複部分に渡って98.6%の同一性を示す:

全長ORF6aのヌクレオチド配列(配列番号659):

これはアミノ酸配列(配列番号660)を有するタンパク質をコードすると推
定される:

ORF6aおよびORF6−1は131アミノ酸配列の重複部分において10
0.0%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF6は、N.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF6ng)
と140アミノ酸の重複部分に渡って95.7%の同一性を示す:

全長ORF6ngのヌクレオチド配列(配列番号661)は以下のように同定
した:

これはアミノ酸配列(配列番号662)を有するタンパク質をコードする:

ORF6ngおよびORF6−1は、131アミノ酸重複部分において96.
9%の同一性を示す:

N.meningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のタン
パク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチンもしくは診断について、または
抗体を惹起するための有用な抗原であり得ることが推定される。
(実施例79)
以下の部分的DNA配列を、N.meningitidisにおいて同定した
(配列番号663):

これは、アミノ酸配列(配列番号664;ORF23)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号665):

これは、アミノ酸配列(配列番号666;ORF23−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(Pseudomonas putidaの鉄の擬バクチン(bactin)
レセプターであるPupB(登録番号P38047)との相同性)
ORF23およびPupBタンパク質は205アミノ酸配列の重複部分におい
て32%の同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF23は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF2
3a)と211アミノ酸の重複部分に渡って95.7%の同一性を示す:

完全長ORF23aのヌクレオチド配列(配列番号667)は、以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号668)を有するタンパク質をコードする:

ORF23aおよびORF23−1は725アミノ酸の重複部分において99
.2%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF23はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF23.n
g)と211アミノ酸の重複部分に渡って93.4%の同一性を示す:

ORF23ngのヌクレオチド配列(配列番号669)はアミノ酸配列(配列
番号670)を含むタンパク質をコードすると推測される:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列番号を明らかにした(配列番号671
):

これは、アミノ酸配列(配列番号672;ORF23ng−1)に相当する:

ORF23ng−1およびORF23−1は725アミノ酸の重複部分におい
て95.9%の同一性を示す:

さらに、ORF23ng−1は、E.coli由来のOMPと有意な相同性を
示す:

この分析に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のこれらのタンパク質ならびにそれらのエピトープは、ワクチン
もしくは診断について、または抗体を惹起するための有用な抗原であり得ると推
定される。
ORF23−1(77.5kDa)をpETベクターおよびpGexベクター
にクローニングし、そして上記のようにE.coli中で発現させる。タンパク
質の発現産物および精製物をSDS−PAGEにより分析した。図15Aは、H
is融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして図15BはE.
coliにおけるGST融合物の発現の結果を示す。精製したHis融合タンパ
ク質を使用してマウスを免疫し、マウスの血清をウェスタンブロット(図15C
)およびELISA(陽性結果)について使用した。これらの実験は、ORF2
3−1が表面露出型タンパク質であり、しかも免疫原として有用であることを確
実にする。
(実施例80)
以下の部分的DNA配列をN.meningitidisにおいて同定した(
配列番号673):

これは、アミノ酸配列(配列番号674;ORF24)に相当する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列を明らかにした(配列番号675):

これは、アミノ酸配列(配列番号676;ORF24−1)に相当する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析から以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)由来の推定ORFとの相同性)
ORF24は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF2
4a)と307アミノ酸の重複部分に渡って96.4%の同一性を示す:

完全長ORF24aのヌクレオチド配列(配列番号677)は以下である:

これは、アミノ酸配列(配列番号678)を有するタンパク質をコードする:

このタンパク質は、198位にて停止コドンを含むことに留意すべきである。
ORF24aおよびORF24−1は、307アミノ酸の重複部分において9
6.4%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定ORFとの相同性)
ORF24はN.gonorrhoeae由来の推定ORF(ORF24ng
)と121アミノ酸の重複部分に渡って96.7%の同一性を示す:

全長ORF24ngのヌクレオチド配列(配列番号679)は、以下である:

これはアミノ酸配列(配列番号680)を有するタンパク質をコードする:

ORF24ngおよびORF24−1は307アミノ酸の重複部分において9
6.1%の同一性を示す:

この分析(淋菌タンパク質における推定リーダー配列(最初の18アミノ酸−
2重線で下線を附した)および推定膜貫通ドメイン(1本線で下線を附した)の
存在を含む)に基づいて、N.meningitidisおよびN.gonor
rhoeae由来のタンパク質ならびにそれらのエピトープはワクチンもしくは
診断について、または抗体を惹起するために有用な抗原であり得ることが推定さ
れる。
(実施例81)
以下の部分的なDNA配列は、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号681):

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号682;ORF25)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号683)を明らかにした:

これは、以下のアミノ酸配列(配列番号684;ORF25−1)に対応する

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF25は、N.meningitidisのA株からのORF(ORF2
5a)と60アミノ酸にわたる重複において,98,3%の同一性を示す:

完全な長さのORF25aヌクレオチド配列(配列番号685)は:

これはアミノ酸配列(配列番号686)を有するタンパク質をコードする:

ORF25aおよびORF25−1は、338アミノ酸配列重複において93
,5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの推定のORFとの相同性)
ORF25は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
25ng)との60アミノ酸にわたる重複において、100%の同一性を示す:

完全な長さのORF25ngのヌクレオチド配列(配列番号687)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号688)を有するタンパク質をコードする:

ORF25ngおよびORF25−1は、338アミノ酸重複において95.
9%の同一性を示す:

この分析をもとに(淋菌タンパク質において予想される原核生物膜リポタンパ
ク質脂質の付着(attchment)部位(下線部)の存在を含む)、
N.meningitidisおよびN.gonorrhoeaeからのタンパ
ク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診断のための、または
抗体惹起のための有用な抗原となり得ると予想された。
ORF25−1(37KDa)は、上記に記載されるように、pETおよびp
Gexベクターにおいてクローン化し、そしてE.coliにおいて発現された
。タンパク質発現産物および精製産物を、SDS−PAGEにより分析した。図
16Aは、GST融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして図
16Bは、E.coliにおけるHis融合の結果を示す。精製されたHis融
合タンパク質を用いて、マウスを免疫化した。このマウスの血清を、ウエスタン
ブロット(図16C)、ELISA(陽性コントロール)、およびFACS分析
(図16D)について使用した。これらの実験により、ORF25−1は、表面
露出タンパク質であること、およびそれが有用な免疫原であることを確認する。
図16Eは、ORF25−1について親水性のプロット、抗原性指数およびA
MPHI領域を示す。
(実施例82)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号689)

これはアミノ酸配列(配列番号690;ORF26)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号691)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号692;ORF26−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(H.influenzaeの仮説的膜貫通タンパク質HI1586(受託番
号P44263)との相同性)
ORF26およびHI1586は、それぞれN末端およびC末端の、97およ
び221アミノ酸重複において、53%および49%のアミノ酸同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)からの推定されるORFとの相同性

ORF26は、N.meningitidisのA株からのORF(ORF2
6a)と502アミノ酸にわたる重複において部分において58.2%の同一性
を示す:

完全な長さのORF26aヌクレオチド配列(配列番号693)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号694)を有するタンパク質をコードする:

ORF26aおよびORF26−1は、506アミノ酸重複において97.8
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF26は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
26ng)と、それぞれN末端およびC末端の、97および206アミノ酸重複
において、98.4%および99%の同一性を示す:

完全な長さのORF26ngヌクレオチド配列(配列番号695)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号696)を有するタンパク質をコードする:

ORF26ngおよびORF26−1は、505アミノ酸重複において98.
4%の同一性を示す:

さらに、ORF25ngは、仮説的なH.influenzaeタンパク質に
対して有意な相同性を示す:

この分析に基づき、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeaeからのこれらのタンパク質ならびにこれらのエピトープは、ワクチンも
しくは診断、または抗体惹起のための有用な抗原となり得ることが予想される。
(実施例83)
以下の部分的なDNA配列が、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号697):

これは、アミノ酸配列(配列番号698;ORF27)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号699)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号700;ORF27−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF27は、N.meningitidisA株から得たORF(ORF2
7a)と、82アミノ酸にわたる重複において、91.5%の同一性を示す:

完全な長さのORF27aのヌクレオチド配列(配列番号701)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号702)を有するタンパク質をコードする:

ORF27およびORF27−1は、245アミノ酸重複において94.7%
の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF27は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
27ng)と、82アミノ酸にわたる重複において96.3%の同一性を示す:

完全な長さのORF27ngヌクレオチド配列(配列番号703)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号704)を有するタンパク質をコードする:

ORF27ngおよびORF27−1は、245アミノ酸重複において98.
8%の相同性を示す:

この分析をもとに(淋菌のタンパク質における推定されるリーダー配列を含む
)、N.meningitidisおよびN.gonorrhoeaeからのタ
ンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診断のための、ま
たは抗体惹起のための有用な抗原であり得ると予想された。
ORF27−1(24.5KDa)を、上記に記載されるように、pETおよ
びpGexベクターにおいてクローン化し、そしてE.coliにおいて発現し
た。タンパク質発現産物および精製産物を、SDS−PAGEにより分析した。
図17Aは、GST融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして
図17Bは、E.coliにおけるGst融合の発現の結果を示す。精製したG
st融合タンパク質を用いて、マウスを免疫した。このマウスの血清は、ELI
SAについて用いた。これは、陽性の結果を与え、ORF27−1が、表面露出
タンパク質であること、およびそれが有用な免疫原であることを確認した。
(実施例84)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号705):

これは、アミノ酸配列(配列番号706;ORF47)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号707)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号708;ORF47−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析によりリーダーペプチドを予想し、そ
してまた以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF47は、A株のN.meningitidisから得たORF(ORF
47a)と、172アミノ酸にわたる重複において、99.4%の同一性を示す

完全な長さのORF47aのヌクレオチド配列(配列番号709)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号710)を有するタンパク質をコードする:

ORF47aおよびORF47−1は、384アミノ酸重複において99.2
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF47は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
47ng)と、172アミノ酸にわたる重複において97.1%の同一性を示す

ORF47ngヌクレオチド配列(配列番号711)は、アミノ酸配列(配列
番号712)を含むタンパク質をコードすると予想される:

予想されるリーダーペプチドおよび膜貫通ドメインは、(87位の残基のIl
e/Ala置換および140位の残基のLeu/Ile置換を除く)髄膜炎菌の
タンパク質と同一である(Pseudomonas stutzeri orf
396、受託番号e246540参照のこと):

さらなる研究が、完全な淋菌のDNA配列(配列番号713)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号714;ORF47ng−1)を有するタン
パク質をコードする:

ORF47ng−1およびORF47−1は、384重複アミノ酸において、
97.4%の同一性を示す:

さらに、ORF47ng−1は、Pseudomonas stutzeri
からのORFと有意な相同性を示す:

この分析をもとに、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは
診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原となり得ると予想される。
(実施例85)
以下の部分的なDNA配列が、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号715):

これは、アミノ酸配列(配列番号716;ORF67)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は以下の結果を与えた:
(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF67は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
67ng)と、199アミノ酸にわたる重複において51.8%の同一性を示す

ORF67ngヌクレオチド配列(配列番号717)は、アミノ酸配列(配列
番号718)を含むタンパク質をコードすると予想される:

淋菌タンパク質のいくつかの推定される膜貫通ドメインの存在をもとに、N.
meningitidisおよびN.gonorrhoeaeからのタンパク質
、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診断のための、または抗体
惹起のための有用な抗原となり得ると予想される。
(実施例86)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号719):

これは、アミノ酸配列(配列番号720;ORF78)に対応する:

さらなる研究が、ヌクレオチド配列(配列番号721)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号722;ORF78−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピュータ分析は、いくつかの膜貫通ドメインを予想し
、そしてまた以下の結果を与えた:
(H.influenzaeのdedAホモログ(受託番号P45280)、
との相同性)
ORF78およびdedAホモログは、144アミノ酸重複において58%の
アミノ酸の同一性を示す.

(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF78は、N.meningitidisのA株からのORF(ORF7
8a)と、145アミノ酸にわたる重複において93.8%の同一性を示す:

完全な長さのORF78aのヌクレオチド配列(配列番号723)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号724)を有するタンパク質をコードする:

ORF78aおよびORF78−1は227のアミノ酸重複において89.0
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF78は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
78ng)と38アミノ酸にわたる重複において97.4%の同一性を示す:

ORF78ngヌクレオチド配列(配列番号725)は、アミノ酸配列(配列
番号726)を含むタンパク質をコードすることが予想される:

さらなる研究が、淋菌の完全なヌクレオチド配列(配列番号727)を明らか
にした:

これは、アミノ酸配列(配列番号728;ORF78ng−1)に対応する:

ORF78ng−1およびORF78−1は、227重複アミノ酸において、
88.1%の同一性を示す:

さらに、ORF78ng−1は、H.influenzaeのdedAタンパ
ク質と相同性を示す:

この分析をもとに(推定の膜貫通ドメインの存在を含む)、N.mening
itidisおよびN.gonorrhoeaeからのタンパク質、ならびにそ
れらのエピトープが、ワクチンもしくは診断のための、または抗体惹起のための
有用な抗原となり得ると予想される。
(実施例87)
以下の部分的なDNA配列が、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号729):

これは、アミノ酸配列(配列番号730;ORF79)に対応する:

さらなる研究が、完全なヌクレオチド配列(配列番号731)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号732;ORF79−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピュータ分析は、推定されるリーダーペプチドを明ら
かとし、そしてまた以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF79は、N.meningitidisのA株からの予想されるORF
(ORF79a)と、147アミノ酸にわたる重複において、94.6%の同一
性を示す:

完全な長さのORF79aヌクレオチド配列(配列番号733)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号734)を有するタンパク質をコードする:

ORF79aおよびORF79−1は、157アミノ酸重複において94.9
%の相同性を有する:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF79は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
79ng)と、76アミノ酸にわたる重複において96.1%の同一性を示す:

ORF79ngヌクレオチド配列(配列番号735)は、アミノ酸配列(配列
番号736)を含むタンパク質をコードすることが予想された

さらなる研究が、淋菌の完全なDNA配列(配列番号737)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号738;ORF79ng−1)に対応する:

ORF79ng−1およびORF79−1は、157重複アミノ酸において、
95.5%の同一性を示す:

さらに、ORF79ng−1は、Aquifex aeolicusからのタ
ンパク質と有意な相同性を示す:

この分析をもとに、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは
診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原であり得ると予想される。
ORF79−1(15.6KDa)と、上記に記載されるように、pETベク
ターにクローニングし、そしてE.coliにおいて発現した。タンパク質発現
産物および精製産物を、SDS−PAGEにより分析した。図18Aは、His
融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示す。精製したHis融合タンパ
ク質を用いて、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ELISA(陽性コン
トロール)、およびFACS分析(図18B)について使用した。これらの研究
により、ORF79−1は、表面露出タンパク質であること、およびそれが免疫
原として有用であることを確認する。
(実施例88)
以下のDNA配列(完全であると考えられる)を、N.meningitid
isにおいて同定した(配列番号739):

これは、アミノ酸配列(配列番号740;ORF98)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号741)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号742;ORF98−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF98は、N.meningitidisのA株から得たORF(ORF
98a)と233アミノ酸にわたる重複において96.1%の同一性を示す:

完全な長さのORF98aのヌクレオチド配列(配列番号743)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号744)を有するタンパク質をコードする:

ORF98aおよびORF98−1は、233アミノ酸重複において98.7
%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF98は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
98ng)と、233アミノ酸にわたる重複において95.3%の同一性を示す

完全な長さのORF98ngヌクレオチド配列(配列番号745)は、アミノ
酸配列(配列番号746)を有するタンパク質をコードすることが予想される:

さらなる研究が、完全なヌクレオチド配列(配列番号747)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号748;ORF98ng−1)に対応する:

ORF98ng−1およびORF98−1は、233アミノ酸重複において、
97.9%の同一性を示す:

この分析をもとに(淋菌タンパク質における推定の膜貫通ドメインが、髄膜炎
菌タンパク質の配列と一致するという事実を含む)、N.meningitid
isおよびN.gonorrhoeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエ
ピトープが、ワクチンもしくは診断のための、または抗体惹起のための有用な抗
原となり得ると予想される。
(実施例89)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号749):

これは、アミノ酸配列(配列番号750;ORF100)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号751)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号752;ORF100−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF100は、A株のN.meningitidisから得たORF(OR
F100a)と、386アミノ酸にわたる重複において93.5%の同一性を示
す:

完全な長さのORF100aのヌクレオチド配列(配列番号753)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号754)を有するタンパク質をコードする:

ORF100aおよびORF100−1は、406アミノ酸重複において95
.1%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF100は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(OR
F100ng)と、386アミノ酸にわたる重複において93.3%の同一性を
示す:

完全な長さのORF100ngのヌクレオチド配列(配列番号755)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号756)を有するタンパク質をコードする:

ORF100ngおよびORF100−1は、402アミノ酸重複において9
5.3%の同一性を示す:

この分析をもとに(推定のリーダー配列、推定の膜貫通ドメイン、およびRG
Dモチーフの存在を含む)、N.meningitidisおよびN.gono
rrhoeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンも
しくは診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原となり得ると予想され
る。
(実施例90)
以下のDNA配列(完全であると考えられる)を、N.meningitid
isにおいて同定した(配列番号757):

これは、アミノ酸配列(配列番号758;ORF102)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号759)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号760;ORF102−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(H.pyloriからのHP1484仮説的な内在性膜タンパク質(受託番
号AE000647)との相同性)
ORF102とHP1484は、143アミノ酸重複において33%の同一性
を示す:

(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF102は、A株のN.meningitidisから得たORF(OR
F102a)と、142アミノ酸にわたる重複において99.3%の同一性を示
す:

完全な長さのORF102aのヌクレオチド配列(配列番号761)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号762)を有するタンパク質をコードする:

ORF102aおよびORF102−1は、142アミノ酸重複において完全
な相同性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF102は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(OR
F102ng)と、142アミノ酸にわたる重複において97.9%の同一性を
示す:

完全な長さのORF102ngヌクレオチド配列(配列番号763)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号764)を有するタンパク質をコードする:

ORF102ngおよびORF102−1は、142アミノ酸重複において9
8.6%の相同性を有する:

さらに、ORF102ngは、H.pyloriからの膜タンパク質と有意な
相同性を示す:

この分析をもとに、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは
診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原であり得ると予想される。
(実施例91)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号765):

これは、アミノ酸配列(配列番号766;ORF85)に対応する:

さらなる研究がさらに部分的なヌクレオチド配列(配列番号767)を明らか
にした:

これは、アミノ酸配列(配列番号768;ORF85−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF85は、N.meningitidisのA株から得たORF(ORF
85a)との41アミノ酸にわたる重複において87.8%の同一性を示し、1
53アミノ酸にわたる重複において99.3%の同一性を示す:

完全な長さのORF85aのヌクレオチド配列(配列番号769)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号770)を有するタンパク質をコードする:

ORF85aおよびORF85−1は、334アミノ酸重複において98.2
%の同一性を示す:

図19Dは、ORF85aについての親水性プロット、抗原性指数、およびA
MPHI領域を示す。
(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF85は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(ORF
85ng)との高い程度の同一性を示す:

完全な長さのORF85ngヌクレオチド配列(配列番号771)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号772)を有するタンパク質をコードする:

ORF85ngおよびORF85−1は334アミノ酸重複において96.1
%の同一性を示す:

さらに、ORF85ngは、E.coli膜融合タンパク質と有意な相同性を
示す:

この分析をもとに、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは
診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原であり得ると予想された。
ORF85−1(40.4KDa)と、上記に記載されるように、pGexベ
クターにおいてクローン化し、そしてE.coliにおいて発現した。タンパク
質発現産物および精製産物を、SDS−PAGEにより分析した。図19Aは、
GST融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示す。精製されたGST融
合タンパク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清は、ウエスタン
ブロット(図19B)、FACS分析(図19C)、およびELISAの陽性の
結果について使用した。これらの研究により、ORF85−1は、表面露出タン
パク質であること、およびそれが有用な免疫原であることが確認される。
(実施例92)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号773):

これは、アミノ酸配列(配列番号774;ORF120)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号775)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号776;ORF120−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF120は、N.meningitidisのA株からのORF(ORF
120a)と、184アミノ酸にわたる重複において92.4%の同一性を示す

完全な長さのORF120aのヌクレオチド配列(配列番号777)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号778)を有するタンパク質をコードする:

ORF120aおよびORF120−1は、223アミノ酸重複において93
.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF120は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(OR
F120ng)と、184アミノ酸にわたる重複において97.8%の同一性を
示す:

完全な長さのORF120ngヌクレオチド配列(配列番号779)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号780)を有するタンパク質をコードする:

ORF120−1と比較して、ORF120ngは、223アミノ酸重複にお
いて、97.8%の同一性を示す:

この分析は、(淋菌タンパク質における推定されるリーダー配列の存在を含む
)N.meningitidisおよびN.gonorrhoeaeからのタン
パク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは診断のための、また
は抗体惹起のための有用な抗原であり得ることを示唆する。
(実施例93)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定し
た(配列番号781):

これは、アミノ酸配列(配列番号782;ORF121)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号783)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号784;ORF121−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF121は、N.meningitidisのA株から得たORF(OR
F121a)との156アミノ酸にわたる重複において98.7%の同一性を示
す:

完全な長さのORF121aのヌクレオチド配列(配列番号785)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号786)を有するタンパク質をコードする:

ORF121aおよびORF121−1は、356アミノ酸重複において99
.2%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF121は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(OR
F121ng)と、156アミノ酸にわたる重複において97.4%の同一性を
示す:

ORF121ngヌクレオチド配列(配列番号787)は、アミノ酸配列(配
列番号788)を有するタンパク質をコードすることが予想された:

さらなる研究が、以下の淋菌のDNA配列(配列番号789)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号790;ORF121ng−1)に対応する

ORF121ng−1およびORF121−1は、356アミノ酸重複におい
て、97.5%の同一性を示す:

さらに、ORF121ng−1は、H.influenzaeからの透過酵素
と相同性を示す:

この分析をもとに(これらの2つのタンパク質における推定リーダー配列およ
び膜貫通ドメインの存在を含む)、N.meningitidisおよびN.g
onorrhoeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワク
チンもしくは診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原であり得ると予
想された。
(実施例94)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号791):

これは、アミノ酸配列(配列番号792;ORF122)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号793)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号794;ORF122−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF122は、N.meningitidisのA株から得たORF(OR
F122a)と、182アミノ酸にわたる重複において94.0%の同一性を示
す:

完全な長さのORF122aのヌクレオチド配列(配列番号795)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号796)を有するタンパク質をコードする:

ORF122aおよびORF122−1は、256アミノ酸重複において96
.9%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF122は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(OR
F122ng)と、182アミノ酸にわたる重複において89.6%の同一性を
示す:

完全な長さのORF122ngヌクレオチド配列(配列番号797)は:

これは、アミノ酸配列(配列番号798)を有するタンパク質をコードする:

ORF122ngおよびORF122−1は、256アミノ酸重複において、
92.6%の同一性を示す:

この分析をもとに、N.meningitidisおよびN.gonorrh
oeaeからのタンパク質、ならびにそれらのエピトープが、ワクチンもしくは
診断のための、または抗体惹起のための有用な抗原であり得ると予想される。
(実施例95)
以下の部分的なDNA配列を、N.meningitidisにおいて同定さ
れた(配列番号799):

これは、アミノ酸配列(配列番号800;ORF125)に対応する:

さらなる研究が完全なヌクレオチド配列(配列番号801)を明らかにした:

これは、アミノ酸配列(配列番号802;ORF125−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析により以下の結果を得た:
(N.meningitidis(A株)からの予想されるORFとの相同性

ORF125は、A株のN.meningitidisから得たORF(OR
F125a)と、51アミノ酸にわたる重複において76.5%の同一性を示す

ORF125aの部分的なヌクレオチド配列(配列番号803)は:

これは、部分的なアミノ酸配列(配列番号804)を有するタンパク質をコー
ドする:

ORF125aおよびORF125−1は、347アミノ酸重複において94
.5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeaeからの予想されるORFとの相同性)
ORF125は、N.gonorrhoeaeからの予想されるORF(OR
F125ng)と、65アミノ酸にわたる重複において86.2%の同一性を示
す:

ORF125ngヌクレオチド配列(配列番号805)は、アミノ酸配列(配
列番号806)を有するタンパク質をコードすることが予想された:

さらなる研究が、以下の淋菌のDNA配列(配列番号807)を明らかにした

これは、アミノ酸配列(配列番号808;ORF125ng−1)に対応する

ORF125ng−1およびORF125−1は、408aaの重複部分にわ
たって95.1%の同一性を示す。

淋菌のタンパク質において推定のリーダー配列および膜貫通ドメインの存在を
含むこの分析に基いて、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のそれらのタンパク質、およびそのエピトープは、ワクチンまた
は診断のために、もしくは抗体を惹起するための有用な抗原であり得ることを予
測する。
(実施例96)
以下の部分DNA配列(配列番号809)を、N.meningitidis
において同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号810;ORF126)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列(配列番号811)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号812;ORF126−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性

ORF126は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
126a)と180aaの重複部分にわたって90.0%の同一性を示す:

完全長のORF126aヌクレオチド配列(配列番号813)は:

これはアミノ酸配列(配列番号814)を有するタンパク質をコードする:

ORF126aおよびORF126−1は、366aaの重複部分にわたって
95.4%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF126は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F126ng)と180aaの重複部分にわたって90%の同一性を示す:

ORF126ngヌクレオチド配列(配列番号815)は、アミノ酸配列(配
列番号816)を有するタンパク質をコードすることが推定された。

さらなる研究は以下の淋菌DNA配列(配列番号817)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号818;ORF126ng−1)に対応する:

ORF126ng−1およびPRF126−1は、366aaの重複部分にわ
たって95.1%の同一性を示す。

さらに、ORF126ng−1は推定のRhizobiumオキシダーゼフラ
ビンタンパク質と相同性を示す:

この分析は、N.meningitidisおよびN.gonorrhoea
e由来のそれらのタンパク質、およびそのエピトープが、ワクチンまたは診断の
ための抗原として、あるいは抗体を惹起するための有用な抗原であり得ることを
示唆する。
(実施例97)
完全であると考えられる以下のDNA配列を、N.meningitidis
において同定した(配列番号819):

これはアミノ酸配列(配列番号820;ORF127)に対応する:

さらなる仕事は以下のDNA配列(配列番号821)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号822;ORF127−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)由来の予想されるORFとの相同性

ORF127は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
127a)と150aaの重複部分にわたって98.0%の同一性を示す:

完全長ORF127aヌクレオチド配列(配列番号823)は:

これはアミノ酸配列(配列番号824)を有するタンパク質をコードする:

ORF127aおよびORF127−1は、149aaの重複部分において9
9.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予想されるORFとの相同性)
ORF127は、N.gonorrhoeae由来の予想されるORF(OR
F127ng)と150aaの重複部分にわたって97.3%の相同性を示す:

完全長ORF127ngヌクレオチド配列(配列番号825)は:

これはアミノ酸配列(配列番号826)を有するタンパク質をコードする:

ORF127ngおよびORF127−1は、149aaの重複部分において
100.0%の同一性を示す:

予想された膜貫通ドメインが、骨髄炎菌性および淋菌性のタンパク質に共有さ
れることの事実を含むこの分析は、N.meningitidisおよびN.g
onorrhoeae由来のそれらのタンパク質、ならびにそのエピトープが、
ワクチンまたは診断のために、あるいは抗体を惹起するために有用な抗原であり
得ることを示唆する。
(実施例98)
以下部分的DNA配列は、N.meningitidisにおいて同定された
(配列番号827)

これはアミノ酸配列(配列番号828;ORF128)に対応する:

さらなる研究は完全なヌクレオチド配列(配列番号829)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号830;ORF128−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(H.influenzaeの仮定の完全な膜タンパク質HI0392(受託
番号U32723)との相同性)
ORF128およびHI0392は、180aaの重複部分において52%a
aの同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の予想されたORFとの相同性

ORF128は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
128a)と244aaの重複部分にわたって98.0%の同一性を示す:

完全長ORF128aヌクレオチド配列(配列番号831)は:

これはアミノ酸配列(配列番号832)を有するタンパク質をコードする:

ORF128aおよびORF128−1は、622aaの重複部分において9
9.5%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の予想されるORFとの相同性
ORF128は、N.gonorrhoeae由来の予想されるORF(OR
F128ng)と244aaの重複部分にわたって93.4%の同一性を示す:

完全長ORF128ngヌクレオチド配列(配列番号833)は:

これはアミノ酸配列(配列番号834)を有するタンパク質をコードする:

ORF128ngおよびORF128−1は、622aaの重複部分において
95.7%の同一性を示す:

さらに、ORF218ngは、仮定のH.influenzaeタンパク質と
相同性を示す。

いくつかの推定の膜貫通ドメインの同定を含むこの分析は、N.mening
itidisおよびN.gonorrhoeae由来のそれらのタンパク質、な
らびにそのエピトープが、ワクチンまたは診断のために、あるいは抗体を惹起す
るために有用な抗原であり得ることを示唆する。
(実施例99)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidis(配列番号835)
において同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号836;ORF129)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号837)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号838;ORF129−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性

ORF129は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
129a)と88aaの重複部分にわたって98.9%の同一性を示す:

完全長ORF129aヌクレオチド配列(配列番号839)は:

これはアミノ酸配列(配列番号840)を有するタンパク質をコードする:

ORF129aおよびORF129−1は、248aaの重複部分において1
00.0%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF129は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F129ng)と88aaの重複部分にわたって98.9%の同一性を示す:

ORF129ngヌクレオチド配列(配列番号841)は、アミノ酸配列(配
列番号842)を有するタンパク質をコードすることを予想される:

さらなる研究は、以下の淋菌の配列(配列番号843)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号844;ORF129ng−1)に対応する:

ORF129ng−1およびORF129−1は、248aaの重複部分にお
いて99.2%の同一性を示す:

さらに、ORF129ng−1は、A.fulgidus由来のABCトラン
スポーターと相同である:

2つのタンパク質における膜貫通ドメインの同定を含むこの分析は、N.me
ningitidisおよびN.gonorrhoeae由来のそれらのタンパ
ク質、ならびにそのエピトープが、ワクチンまたは診断のために、あるいは抗体
の惹起のために有用な抗原であり得ることを示唆する。
(実施例100)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidis(配列番号845)
において同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号846;ORF130)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号847)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号848;ORF130−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N,meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性

ORF130は、N,meningitidisのA株由来のORF(ORF
130a)と193aaの重複部分にわたって94.3%の同一性を示す:

完全長のORF130aヌクレオチド配列(配列番号849)は:

これはアミノ酸配列(配列番号850)を有するタンパク質をコードする:

ORF130aおよびORF130−1は、357aaの重複部分において9
8.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF130は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F130ng)と193aaの重複部分にわたって91.7%の同一性を示す:

ORF130ngヌクレオチド配列(配列番号851)は、アミノ酸配列(配
列番号852)を有するタンパク質をコードすることを予想された:

さらなる研究は、以下の淋菌DNA配列(配列番号853)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号854;ORF130ng−1)に対応する:

ORF130ng−1およびORF130−1は、357aaの重複部分にお
いて92.4%の同一性を示す:

この分析に基き、N.meningitidisおよびN.gonorrho
eae由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンま
たは診断のために、あるいは抗体の惹起のために有用な抗原であり得ることを予
測する。
(実施例101)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidis(配列番号855)
において同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号856;ORF131)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号857)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号858;ORF131−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N,meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性)
ORF131は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
131a)と121aaの重複部分にわたって95.0%の同一性を示す:

完全長のORF131aヌクレオチド配列(配列番号859)は:

これはアミノ酸配列(配列番号860)を有するタンパク質をコードする:

ORF131aおよびORF131−1は、135aaの重複部分において9
7.0%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF131は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F131ng)と121aaの重複部分にわたって89.3%の同一性を示す:

完全長ORF131ngヌクレオチド配列(配列番号861)は、アミノ酸配
列(配列番号862)を有するタンパク質をコードすることを予想された:

さらなる研究は、以下の淋菌DNA配列(配列番号863)を明らかにした:

これはアミノ酸配列(配列番号864;ORF131ng−1)に対応する:

ORF131ng−1およびORF131−1は、135aaの重複部分にお
いて92.6%の同一性を示す:

推定される原核生物膜リポタンパク質脂質付着部位の存在に基き、N.men
ingitidisおよびN.gonorrhoeae由来のそれらのタンパク
質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは診断のために、あるいは抗
体を惹起するために有用な抗原であり得ることを予測する。
(実施例102)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidis(配列番号865)
において同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号866;ORF132)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号867)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号868;ORF132−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(E.coliの仮定のo457タンパク質との相同性(受託番号U1400
3))
ORF132およびo457は、140aaの重複部分にわたって58%の同
一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性

ORF132は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
132a)と189aaの重複部分にわたって74.6%の同一性を示す:

完全長のORF132aヌクレオチド配列(配列番号869):

これはアミノ酸配列(配列番号870)を有するタンパク質をコードする:

ORF132aおよびORF132−1は、458aaの重複部分において9
3.9%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF132は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F132ng)と259aaの重複部分にわたって89.6%の同一性を示す:

ORF132ngヌクレオチド配列(配列番号871)は、アミノ酸配列(配
列番号872)を有するタンパク質をコードすることを予想された:

さらなる研究は、以下の淋菌DNA配列(配列番号873)を示した:

これはアミノ酸配列(配列番号874;ORF132ng−1)に対応する:

ORF132ng−1およびORF132−1は、458aaの重複部分にお
いて93.2%の同一性を示す:

さらに、ORF132ng−1は、仮定のE.coliタンパク質と相同であ
る:

この分析に基き、N.meningitidisおよびN.gonorrho
eae由来のそれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンま
たは診断のために、あるいは抗体を惹起するために有用な抗原であり得ることを
予測する。
ORF132−1(26.4kDa)を、上記のように、pETおよびpGe
xベクターにクローニングし、そしてE.coli中に発現させた。タンパク質
発現および精製の産物をDSD−PAGEにより分析した。図20Aは、His
融合タンパク質のアフィニティー精製の結果を示し、そして図20Bは、E.c
oliでのGST融合物の発現の結果を示す。精製したHis融合タンパク質を
、マウスを免疫するために使用し、マウスの血清を、FACS分析(図20C)
およびELISA(ポジティブな結果)のために使用した。これらの実験は、O
RF132が、表面露出タンパク質であること、および有用な免疫原であること
を確認する。
(実施例103)
以下の部分DNA配列を、N.meningitidis(配列番号875)
において同定した:

これはアミノ酸配列(配列番号876;ORF133)に対応する:

さらなる研究は、完全なヌクレオチド配列(配列番号877)を明らかにした

これはアミノ酸配列(配列番号878;ORF133−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(H.influenzaeの有望なTonB依存性レセプターHI121と
の相同性(受託番号U32801))
ORF133およびHI121は、363aaの重複部分にわたって57%の
同一性を示す:

(N.meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性

ORF133は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
133a)と392aaの重複部分にわたって90.8%の同一性を示す:

部分的ORF133aヌクレオチド配列(配列番号879)は:

これは(部分的)アミノ酸配列(配列番号880)を有するタンパク質をコー
ドする:

ORF133aおよびORF133−1は、871aaの重複部分において9
4.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF133は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F133ng)と392aaの重複部分にわたって92.3%の同一性を示す:

完全長ORF133ngヌクレオチド配列(配列番号881)は、アミノ酸配
列(配列番号882)を有するタンパク質をコードすることを予想された:

改変体もまた、淋菌DNA配列(配列番号883)によりコードされることが
同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号884;ORF133ng−1)に対応する:

ORF133ng−1およびORF133−1は、889aaの重複部分にお
いて96.2%の同一性を示す:

さらに、ORF133ng−1は、H.influenzaeにおけるTon
B依存性レセプターと相同である:

淋菌タンパク質(骨髄炎菌のタンパク質にも存在する)における下線を引いた
モチーフは、ATP/GTP結合部位モチーフA(P−ループ)であると予想さ
れ、そしてこの分析は、N.meningitidisおよびN.gonorr
hoeae由来のタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは
診断のために、あるいは抗体を惹起するために有用な抗原であり得ることを示唆
する。
(実施例104)
以下の部分DNA配列は、N.meningitidis(配列番号885)
において同定された:

これはアミノ酸配列(配列番号886;ORF112)に対応する:

さらなる研究は、さらに部分的なヌクレオチド配列(配列番号887)を明ら
かにした:

これはアミノ酸配列(配列番号888;ORF112−1)に対応する:

このアミノ酸配列のコンピューター分析は、以下の結果を与えた:
(N.meningitidis(A株)由来の推定されるORFとの相同性

ORF112は、N.meningitidisのA株由来のORF(ORF
112a)と166aaの重複部分にわたって96.4%の同一性を示す:

ORF112aヌクレオチド配列(配列番号889)は:

これはアミノ酸配列(配列番号890)を有するタンパク質をコードする:

ORF112aおよびORF112−1は、326aaの重複部分において9
6.3%の同一性を示す:

(N.gonorrhoeae由来の推定されるORFとの相同性)
ORF112は、N.gonorrhoeae由来の推定されるORF(OR
F112ng)と166aaの重複部分にわたって95.8%の同一性を示す:

完全長ORF112ngヌクレオチド配列(配列番号891):

これはアミノ酸配列(配列番号892)を有するタンパク質をコードする:

ORF112ngおよびORF112−1は、326aaの重複部分において
94.2%の同一性を示す:

この分析は、N.meningitidisおよびN.gonorrhoea
e由来のこれらのタンパク質、ならびにこれらのエピトープが、ワクチンまたは
診断のために、あるいは抗体を惹起するために有用な抗原であり得ることを示唆
する。
本発明が、例示のみのために記載され、そして改変が発明の精神および範囲内
でなされ得ることを理解する。






Claims (1)

  1. 明細書に記載される方法。
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