JP2012147798A - Chlamydiapneumoniaeに対する免疫化 - Google Patents

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Abstract

【課題】クラミジア感染、特に、Chlamydia pneumonia
eによる感染に対する免疫化を提供すること。
【解決手段】Chlamydia pneumoniaeの公開されたゲノムは
、1000を超える推定コードタンパク質を開示するが、それ自体は、これらの
うちのタンパク質が、免疫化およびワクチン接種または診断のための抗原として
有用であり得ることを示すのではない。この困難性は、本発明によって取り組ま
れ、本発明は、ワクチンの産生および開発ならびに/または診断目的に適切な多
数のC.pneumoniaeのタンパク質配列を提供する。
【選択図】図190

Description

本明細書中に援用される全ての書類は、その全体が参考として援用される。
(技術分野)
本発明は、クラミジア感染、特に、Chlamydia pneumonia
eによる感染に対する免疫化の分野に存在する。
(背景技術)
Chlamydiaeは、地域性の性感染症および種々の他の疾患症候群に寄
与する真核生物細胞の偏性細胞内寄生生物である。これらは、排他的な真正細菌
の分科を占め、他のいずれの既知の生物に対しても密接な関係を有さず、これら
は、単一のファミリー(Chlamydiaceae)を含むこれら独自の目(
Chlamydiales)に分類され、次いで単一の属(Chlamydia
)を含む。Chlamydiaeは、これらの固有の生活環が特に特徴的であり
、この生活環において、細菌は、2つの形態学的に別々の形態:細胞外感染性形
態(基本小体、EB)と細胞内非感染性形態(網状体(Rreticulate
bodies)、RB)との間で交替する。この生活環は、RBのEBへの再
編成で完了し、EBは、引き続き、分裂した宿主細胞がさらなる細胞を感染する
準備をさせておく。
4つのクラミジア種(C.trachomatis、C.pneumonia
e、C.pecorumおよびC.psittaci)が現在知られている[例
えば、Raulston(1995)Mol Microbiol 15:60
7−616;Everett(2000)Vet Microbiol 75:
109−126]。C.pneumoniaeは、各種由来の少なくとも2つの
単離体の全体のゲノム比較が示すように、C.trachomatisに密接に
関連している[Kalmanら、(1999)Nature Genetics
21:385−389;Readら、(2000)Nucleic Acid
s Res 28:1397−406;Stephensら、(1998)Sc
ience 282:754−759]。患者の免疫血清を用いる表面反応に基
づいて、現在の見解は、世界的に唯一のC.pneumoniaeの血清型が存
在するというものである。
C.pneumoniaeは、ヒト呼吸器疾患の一般的な原因である。これは
、1965年に台湾で子供の結膜から最初に単離され、そして1983年に主要
な呼吸器の病原体として樹立された。米国において、C.pneumoniae
は、約10%の地域感染型肺炎および5%の咽頭炎、気管支炎、および副鼻腔炎
の原因となる。
より最近では、C.pneumoniae感染の範囲は、関節硬化症、冠状動
脈性心臓病、頸動脈狭窄、心臓梗塞、心血管疾患、大動脈瘤、跛行、および発作
を含むように広がっている。C.pneumoniaeの関節硬化症との関連は
、動脈系全体にわたる関節硬化症の病変における生物体の存在、および健康な動
脈組織における生物体の非存在と相関する。C.pneumoniaeはまた、
冠状動脈および頸動脈のアテローム性プラークから単離された。この細菌はまた
、血清疫学的観察、症例報告、試料中の生物体の単離または直接的検出、および
抗クラミジア抗生物質に対する首尾良い応答の結果として、他の急性呼吸器疾患
および慢性呼吸器疾患(例えば、中耳炎、慢性閉塞性肺疾患、嚢胞性線維症の肺
増悪)に関連している。慢性的な感染が、疾患の開始または進行において役割を
果たしているか否かを決定するために、ヒトにおける介入研究を開始し、そして
C.pneumoniae感染の動物モデルを開発した。
C.pneumoniae感染の疫学のかなりの知見は、C.pneumon
iae特異的微量免疫蛍光試験を使用する血清学的研究に由来する。感染は、遍
在性であり、そして実質上すべてのヒトが、生活のある時点で感染している(一
般的な再感染を有する)ことが推定されている。C.pneumoniaeに対
する抗体は、途上国および熱帯諸国を除いて、5歳未満の子供においてまれであ
る。抗体の普及は、5〜14歳で迅速に増加し、20歳で50%に達し、そして
70歳までに約80%までゆっくりと増加し続ける。
C.pneumoniaeは、ヒト集団の非常に大部分の無症候性軽度感染に
おいて持続し得るという現在の仮説が、存在する。この状態が生じる際、C.p
neumoniaeの存在、および/または細菌に対する宿主反応の効果が、心
血管の病気の進行を引き起こし得るかまたは補助し得ると考えられる。
C.pneumoniaeが実際に心血管病の原因物質であるか否か、または
C.pneumoniaeが単に人為的に心血管病に関連しているか否かは、ま
だ明らかではない。しかし、C.pneumoniae感染は、ヒト単球による
LDL酸化を誘導し得ることが示されている[Kakayogluら、(199
9)J.Infect.Dis.180:780−90;Kalayogluら
、(1999)Am.Heart J.138:S488−490]。LDL酸
化産物が高度にアテローム生成的であるので、この観察は、可能性のある機構を
提供し、これにより、C.pneumoniaeは、アテローム性の分解を引き
起こし得る。原因である影響が確認されると、ワクチン接種(予防的および治療
的)は、普遍的に推奨される。
ゲノム配列情報は、C.pneumoniaeについて公開されており[Ka
lmanら、(1999)前出;Readら、(2000)前出;Shirai
ら、(2000)J.Infect.Dis.181(補遺3):S524−S
527;WO99/27105;WO00/27994]、そしてGenBan
kより入手可能である。しかし、配列決定の努力は、ワクチン接種に集中してお
らず、そしてゲノム配列の利用可能性は、それ自体、1000を超える遺伝子が
、免疫化およびワクチン接種に有用な抗原をコードし得ることを示していない。
例えば、WO99/27105は、C.pneumoniae株CM1ゲノムに
おいて同定された1296のORFのあらゆるORFが、有用なワクチン抗原で
あることを示す。
従って、C.pneumoniae中に存在する多数のタンパク質の中からワ
クチンの産生および開発に有用な抗原を同定することが、本発明の目的である。
C.pneumoniaeの診断(例えば、免疫診断)に有用な抗原を同定する
ことは、さらなる目的である。
(発明の開示)
本発明は、実施例において開示されるC.pneumoniaeアミノ酸配列
を含むタンパク質を提供する。
本発明はまた、実施例において開示されるC.pneumoniaeアミノ酸
配列と少なくともx%配列同一性を共有する配列を含むタンパク質を提供する。
特定の配列に依存して、xは、好ましくは、50%以上(例えば、60%、70
%、80%、90%、95%、99%以上)である。これらは、変異体および対
立遺伝子改変体を含む。代表的には、2つのタンパク質間の50%以上の同一性
は、機能的同等性の指標であると考えられる。タンパク質間の同一性は、好まし
くは、パラメーターのギャップオープンペナルティー=12およびギャップ伸長
ペナルティー=1を用いるアフィンギャップ検索を使用して、MPSRCHプロ
グラム(Oxford Molecular)において実行されるように、Sm
ith−Waterman相同性検索アルゴリズムによって決定される。
本発明は、実施例において開示されるC.pneumoniaeアミノ酸配列
のフラグメントを含むタンパク質をさらに提供する。これらのフラグメントは、
配列から少なくともn連続するアミノ酸を含むはずであり、そして特定の配列に
依存して、nは、7以上(例えば、8、10、12、14、16、18、20、
30、40、50、75、100以上)である。好ましくは、これらのフラグメ
ントは、配列から1つ以上のエピトープを含む。他の好ましいフラグメントは、
シグナルペプチドを省略する。
本発明のタンパク質は、もちろん、種々の手段(例えば、ネイティブな発現、
組換え発現、細胞培養物からの精製、化学合成など)によってそして種々の形態
(例えば、ネイティブ、融合物など)で調製され得る。これらは、好ましくは、
実質的に純粋な形態(すなわち、他のC.pneumoniaeまたは宿主細胞
タンパク質を実質的に含まない)で調製される。E.coliにおける異種発現
は、好ましい調製用経路である。
さらなる局面に従って、本発明は、実施例において開示されるC.pneum
oniaeヌクレオチド配列を含む核酸を提供する。さらに、本発明は、実施例
において開示されるC.pneumoniaeヌクレオチド配列と少なくともx
%配列同一性を共有する配列を含む核酸を提供する。特定の配列に依存して、x
は、50%以上(例えば、60%、70%、80%、90%、95%、99%以
上)である。
さらに、本発明は、実施例において開示されるC.pneumoniae核酸
に、好ましくは、「高ストリンジェンシー」条件下(例えば、0.1×SSC、
0.5% SDS溶液中65℃)でハイブリダイズし得る核酸を提供する。
これらの配列のフラグメントを含む核酸もまた提供される。これらは、C.p
neumoniae配列から少なくともn連続するヌクレオチドを含むべきであ
り、そして特定の配列に依存して、nは、10以上(例えば、12、14、15
、18、20、25、30、35、40、50、75、100、200、300
以上)である。
さらなる局面に従って、本発明は、本発明のタンパク質およびタンパク質フラ
グメントをコードする核酸を提供する。
本発明が上記の配列に相補的な配列を含む核酸を提供すること(例えば、アン
チセンスまたはプローブ化目的のために)もまた、理解されるべきである。
本発明に従う核酸は、もちろん、多数の方法で(例えば、化学合成によって、
ゲノムライブラリーまたはcDNAライブラリーから、生物体自体からなど)調
製され得、そして種々の形態(例えば、一本鎖、二本鎖、ベクター、プローブな
ど)を取り得る。
さらに、用語「核酸」としては、DNAおよびRNA、そしてまたこれらのア
ナログ(例えば、改変された骨格を含むもの)、そしてまたペプチド核酸(PN
A)などが挙げられる。
さらなる局面に従って、本発明は、本発明のヌクレオチド配列を含むベクター
(例えば、クローニングベクターまたは発現ベクター)およびそれで形質転換さ
れた宿主細胞を提供する。
さらなる局面に従って、本発明は、本発明に従うタンパク質および/または核
酸を含む免疫原性組成物を提供する。これらの組成物は、免疫化およびワクチン
接種の目的に適している。本発明のワクチンは、予防的または治療的であり得、
そして代表的に、(a)クラミジア付着、(b)クラミジア侵入、および/また
は(c)宿主細胞内での首尾良い複製を阻害し得る抗体を誘導し得る抗原を含む
。これらのワクチンは、好ましくは、宿主からのクラミジアクリアランスに必要
である任意の細胞媒介性T細胞応答を誘導する。
本発明はまた、医薬としての(例えば、ワクチンとしての)使用のための本発
明に従う核酸およびタンパク質を提供する。本発明はまた、C.pneumon
iaeに起因する感染を処置または予防するための医薬(例えば、ワクチンまた
は免疫原性組成物)の製造における本発明に従う核酸またはタンパク質の使用を
提供する。
本発明はまた、患者を処置(例えば、免疫化)する方法を提供し、この方法は
、本発明に従う治療的に有効な量の核酸またはタンパク質を患者に投与する工程
を包含する。
さらなる局面に従って、本発明は、種々のプロセスを提供する。
本発明のタンパク質を産生するプロセスが提供され、このプロセスは、タンパ
ク質発現を誘導する条件下で、本発明に従う宿主細胞を培養する工程を包含する
本発明のタンパク質または核酸を生成するプロセスが提供され、ここで、この
タンパク質または核酸は、化学的手段を一部または全体的に使用して合成される
サンプル中のC.pneumoniaeを検出するためのプロセスが提供され
、ここで、このサンプルは、本発明のタンパク質に結合する抗体と接触される。
本発明を実行するために(例えば、免疫化について開示される配列を利用する
ために)使用され得る標準的な技術および手順の要約は、以下の通りである。こ
の要約は、本発明を制限するのではなく、必要とされないが、使用され得る実施
例を示す。
例えば、本発明は以下の項目を提供する。
(項目1) 以下:
Figure 2012147798

からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、タンパク質。
(項目2) 項目1に記載のタンパク質に50%以上の配列同一性を有
する、タンパク質。
(項目3) 以下:
Figure 2012147798

からなる群より選択されるアミノ酸配列のフラグメントを含む、タンパク質。
(項目4) 項目1〜3のいずれか1項に記載のタンパク質をコードす
る、核酸分子。
(項目5) 項目4に記載の核酸分子であって、以下:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
(項目6) 以下:
Figure 2012147798

からなる群より選択されるヌクレオチド配列のフラグメントを含む、核酸分子。
(項目7) 項目4〜6のいずれか1項に記載の核酸分子に相補的なヌ
クレオチド配列を含む、核酸分子。
(項目8) 項目4〜7のいずれか1項に記載の核酸分子に50%以上
の配列同一性を有するヌクレオチド配列を含む、核酸分子。
(項目9) 項目4〜8のいずれか1項に記載の分子に、高ストリンジ
ェンシーな条件下でハイブリダイズし得る、核酸分子。
(項目10) 項目1〜9のいずれか1項に記載のタンパク質または核
酸分子を含む、組成物。
(項目11) ワクチン組成物である、項目10に記載の組成物。
(項目12) 医薬品としての使用のための、項目10または項目1
1に記載の組成物。
(項目13) Chalmydia細菌、特にChlamydia pn
eumoniaeに起因する感染を処置または予防するための医薬の製造におけ
る、項目10に記載の組成物の使用。
図1は、実施例1に関するデータを示す。 図2は、実施例2に関するデータを示す。 図3は、実施例3に関するデータを示す。 図4は、実施例4に関するデータを示す。 図5は、実施例5に関するデータを示す。 図6は、実施例6に関するデータを示す。 図7は、実施例7に関するデータを示す。 図8は、実施例8に関するデータを示す。 図9は、実施例9に関するデータを示す。 図10は、実施例10に関するデータを示す。 図11は、実施例11に関するデータを示す。 図12は、実施例12に関するデータを示す。 図13は、実施例13に関するデータを示す。 図14は、実施例14に関するデータを示す。 図15は、実施例15に関するデータを示す。 図16は、実施例16に関するデータを示す。 図17は、実施例17に関するデータを示す。 図18は、実施例18に関するデータを示す。 図19は、実施例19に関するデータを示す。 図20は、実施例20に関するデータを示す。 図21は、実施例21に関するデータを示す。 図22は、実施例22に関するデータを示す。 図23は、実施例23に関するデータを示す。 図24は、実施例24に関するデータを示す。 図25は、実施例25に関するデータを示す。 図26は、実施例26に関するデータを示す。 図27は、実施例27に関するデータを示す。 図28は、実施例28に関するデータを示す。 図29は、実施例29に関するデータを示す。 図30は、実施例30に関するデータを示す。 図31は、実施例31に関するデータを示す。 図32は、実施例32に関するデータを示す。 図33は、実施例33に関するデータを示す。 図34は、実施例34に関するデータを示す。 図35は、実施例35に関するデータを示す。 図36は、実施例36に関するデータを示す。 図37は、実施例37に関するデータを示す。 図38は、実施例38に関するデータを示す。 図39は、実施例39に関するデータを示す。 図40は、実施例40に関するデータを示す。 図41は、実施例41に関するデータを示す。 図42は、実施例42に関するデータを示す。 図43は、実施例43に関するデータを示す。 図44は、実施例44に関するデータを示す。 図45は、実施例45に関するデータを示す。 図46は、実施例46に関するデータを示す。 図47は、実施例47に関するデータを示す。 図48は、実施例48に関するデータを示す。 図49は、実施例49に関するデータを示す。 図50は、実施例50に関するデータを示す。 図51は、実施例51に関するデータを示す。 図52は、実施例52に関するデータを示す。 図53は、実施例53に関するデータを示す。 図54は、実施例54に関するデータを示す。 図55は、実施例55に関するデータを示す。 図56は、実施例56に関するデータを示す。 図57は、実施例57に関するデータを示す。 図58は、実施例58に関するデータを示す。 図59は、実施例59に関するデータを示す。 図60は、実施例60に関するデータを示す。 図61は、実施例61に関するデータを示す。 図62は、実施例62に関するデータを示す。 図63は、実施例63に関するデータを示す。 図64は、実施例64に関するデータを示す。 図65は、実施例65に関するデータを示す。 図66は、実施例66に関するデータを示す。 図67は、実施例67に関するデータを示す。 図68は、実施例68に関するデータを示す。 図69は、実施例69に関するデータを示す。 図70は、実施例70に関するデータを示す。 図71は、実施例71に関するデータを示す。 図72は、実施例72に関するデータを示す。 図73は、実施例73に関するデータを示す。 図74は、実施例74に関するデータを示す。 図75は、実施例75に関するデータを示す。 図76は、実施例76に関するデータを示す。 図77は、実施例77に関するデータを示す。 図78は、実施例78に関するデータを示す。 図79は、実施例79に関するデータを示す。 図80は、実施例80に関するデータを示す。 図81は、実施例81に関するデータを示す。 図82は、実施例82に関するデータを示す。 図83は、実施例83に関するデータを示す。 図84は、実施例84に関するデータを示す。 図85は、実施例85に関するデータを示す。 図86は、実施例86に関するデータを示す。 図87は、実施例87に関するデータを示す。 図88は、実施例88に関するデータを示す。 図89は、実施例89に関するデータを示す。 図90は、実施例90に関するデータを示す。 図91は、実施例91に関するデータを示す。 図92は、実施例92に関するデータを示す。 図93は、実施例93に関するデータを示す。 図94は、実施例94に関するデータを示す。 図95は、実施例95に関するデータを示す。 図96は、実施例96に関するデータを示す。 図97は、実施例97に関するデータを示す。 図98は、実施例98に関するデータを示す。 図99は、実施例99に関するデータを示す。 図100は、実施例100に関するデータを示す。 図101は、実施例101に関するデータを示す。 図102は、実施例102に関するデータを示す。 図103は、実施例103に関するデータを示す。 図104は、実施例104に関するデータを示す。 図105は、実施例105に関するデータを示す。 図106は、実施例106に関するデータを示す。 図107は、実施例107に関するデータを示す。 図108は、実施例108に関するデータを示す。 図109は、実施例109に関するデータを示す。 図110は、実施例110に関するデータを示す。 図111は、実施例111に関するデータを示す。 図112は、実施例112に関するデータを示す。 図113は、実施例113に関するデータを示す。 図114は、実施例114に関するデータを示す。 図115は、実施例115に関するデータを示す。 図116は、実施例116に関するデータを示す。 図117は、実施例117に関するデータを示す。 図118は、実施例118に関するデータを示す。 図119は、実施例119に関するデータを示す。 図120は、実施例120に関するデータを示す。 図121は、実施例121に関するデータを示す。 図122は、実施例122に関するデータを示す。 図123は、実施例123に関するデータを示す。 図124は、実施例124に関するデータを示す。 図125は、実施例125に関するデータを示す。 図126は、実施例126に関するデータを示す。 図127は、実施例127に関するデータを示す。 図128は、実施例128に関するデータを示す。 図129は、実施例129に関するデータを示す。 図130は、実施例130に関するデータを示す。 図131は、実施例131に関するデータを示す。 図132は、実施例132に関するデータを示す。 図133は、実施例133に関するデータを示す。 図134は、実施例134に関するデータを示す。 図135は、実施例135に関するデータを示す。 図136は、実施例136に関するデータを示す。 図137は、実施例137に関するデータを示す。 図138は、実施例138に関するデータを示す。 図139は、実施例139に関するデータを示す。 図140は、実施例140に関するデータを示す。 図141は、実施例141に関するデータを示す。 図142は、実施例142に関するデータを示す。 図143は、実施例143に関するデータを示す。 図144は、実施例144に関するデータを示す。 図145は、実施例145に関するデータを示す。 図146は、実施例146に関するデータを示す。 図147は、実施例147に関するデータを示す。 図148は、実施例148に関するデータを示す。 図149は、実施例149に関するデータを示す。 図150は、実施例150に関するデータを示す。 図151は、実施例151に関するデータを示す。 図152は、実施例152に関するデータを示す。 図153は、実施例153に関するデータを示す。 図154は、実施例154に関するデータを示す。 図155は、実施例155に関するデータを示す。 図156は、実施例156に関するデータを示す。 図157は、実施例157に関するデータを示す。 図158は、実施例158に関するデータを示す。 図159は、実施例159に関するデータを示す。 図160は、実施例160に関するデータを示す。 図161は、実施例161に関するデータを示す。 図162は、実施例162に関するデータを示す。 図163は、実施例163に関するデータを示す。 図164は、実施例164に関するデータを示す。 図165は、実施例165に関するデータを示す。 図166は、実施例166に関するデータを示す。 図167は、実施例167に関するデータを示す。 図168は、実施例168に関するデータを示す。 図169は、実施例169に関するデータを示す。 図170は、実施例170に関するデータを示す。 図171は、実施例171に関するデータを示す。 図172は、実施例172に関するデータを示す。 図173は、実施例173に関するデータを示す。 図174は、実施例174に関するデータを示す。 図175は、実施例175に関するデータを示す。 図176は、実施例176に関するデータを示す。 図177は、実施例177に関するデータを示す。 図178は、実施例178に関するデータを示す。 図179は、実施例179に関するデータを示す。 図180は、実施例180に関するデータを示す。 図181は、実施例181に関するデータを示す。 図182は、実施例182に関するデータを示す。 図183は、実施例183に関するデータを示す。 図184は、実施例184に関するデータを示す。 図185は、実施例185に関するデータを示す。 図186は、実施例186に関するデータを示す。 図187は、実施例187に関するデータを示す。 図188は、実施例188に関するデータを示す。 図189は、実施例189に関するデータを示す。 図190は、基本小体中のタンパク質の代表的な2Dゲルを示す。 図191は、本発明の5個(6個)のタンパク質における配列の整列を示す。
(一般)
本発明の実施は、他に示されなければ、当該分野の技術の範囲内である、分子
生物学、微生物学、組換えDNA、および免疫学の従来の技術を使用する。この
ような技術は以下の文献で十分説明されている(例えば、Sambrook M
olecular Cloning;A Laboratory Manual
第2版(1989)および第3版(2001);DNA Cloning,V
olumes I and ii(D.N Glover編 1985);Ol
igonucleotide Synthesis(M.J.Gait編 19
84);Nucleic Acid Hybridization(B.D.H
amesおよびS.J.Higgins編 1984);Transcript
ion and Translation(B.D.HamesおよびS.J.
Higgins編 1984);Animal Cell Culture(R
.I.Freshney編 1986);Immobilized Cells
and Enzymes(IRL Press,1986);B.Perba
l,A Practial Guide to Molecular Clon
ing(1984);the Methods in Enzymology
series(Academic Press,Inc.),特に154および
155巻;Gene Transfer Vectors for Mamma
lian Cells(J.H.MillerおよびM.P.Calos編19
87,Cold Spring Harbor Laboratory);Ma
yerおよびWalker,編(1987),Immunochemical
Methods in Cell and Molecular Biolog
y(Academic Press,London);Scopes,(198
7)Protein Purification:Principles an
d Practice,第2版(Springer−Verlag,N.Y.)
、およびHandbook of Experimental Immunol
ogy,Volumes I−IV(D.M.WeirおよびC.C.Blac
kwell編 1986)。
ヌクレオチドおよびアミノ酸についての標準的な省略が、本明細書において使
用される。
(定義)
Xを含む組成物は、組成物中の全X+Yの少なくとも85重量%がXであると
き、Yを「実質的に含まない」。好ましくは、Xは、組成物中の全X+Yの少な
くとも90重量%を、さらに好ましくは少なくとも約95重量%または99重量
%さえを含む。
用語「含む(comprising)」は「含む(including)」お
よび「からなる」を意味する。例えば、Xを「含む」組成物は、もっぱらXから
なり得るか、またはX+YのようなXに付加したものも含み得る。
用語「異種」とは、天然では共に見られない2つの生物学的成分をいう。この
成分は、宿主細胞、遺伝子、調節領域(例えば、プロモーター)であり得る。異
種成分は天然では共に見られないが、遺伝子に対して異種のプロモーターがその
遺伝子に作動可能に連結されるときのように、それらは共に機能し得る。別の例
は、クラミジア配列がマウス宿主細胞に対して異種であることである。さらなる
例は、天然においてみられない配置で単一タンパク質に組み立てられる同じタン
パク質または異なるタンパク質由来の2つのエピトープである。
「複製起点」とは、発現ベクターのような、ポリヌクレオチドの複製を開始ま
たは調節するポリヌクレオチド配列である。複製起点は、細胞内でのポリヌクレ
オチド複製の自律性ユニットとして振る舞い、それ自体の制御下で複製し得る。
複製起点は、ベクターが特定の宿主細胞において複製するために必要であり得る
。特定の複製起点を有せば、発現ベクターは、細胞内の適切なタンパク質の存在
下で高いコピー数で再生され得る。起点の例は、酵母において有効な自律性複製
配列;およびCOS−7細胞で有効であるウイルスT抗原である。
「変異体」配列は、天然の配列または開示された配列とは異なるが配列同一性
を有するDNA配列、RNA配列またはアミノ酸配列として規定される。特定の
配列に依存して、天然の配列または開示された配列と変異体配列との間の配列同
一性の程度は、好ましくは50%より大きい(例えば、上記記載のSmith−
Watermanアルゴリズムを使用して算出して60%、70%、80%、9
0%、95%、99%またはそれ以上)。本明細書中で使用される場合、本明細
書で核酸分子配列が提供される核酸分子、または領域の「対立遺伝子改変体」は
、別のもしくは2番目の単離体のゲノム中の同じ遺伝子座で本質的に生ずる領域
および、例えば、変異または組換えにより生ずる天然変化に起因して、類似する
が、しかし同一でない核酸配列を有する核酸分子、または領域である。コード領
域の対立遺伝子改変体は、代表的には、比較される遺伝子によってコードされる
タンパク質の活性と類似した活性を有するタンパク質をコードする。対立遺伝子
改変体はまた、遺伝子の5’または3’非翻訳領域(例えば、調節制御領域)で
の変化を含み得る(例えば、米国特許第5,753,235号)。
(発現系)
クラミジアヌクレオチド配列は、種々の異なる発現系;例えば、哺乳動物細胞
、バキュロウイルス、植物、細菌、および酵母と共に使用される発現系において
発現され得る。
(i.哺乳動物系)
哺乳動物発現系は当該分野において公知である。哺乳動物プロモーターは、哺
乳動物RNAポリメラーゼを結合し、コード配列(例えば、構造遺伝子)のmR
NAへの下流(3’)転写を開始し得る任意のDNA配列である。プロモーター
は、転写開始領域(これはコード配列の5’末端の近位に通常位置する)および
TATAボックス(転写開始部位の25〜30塩基対(bp)上流に通常位置す
る)を有する。TATAボックスは、その正しい部位においてRNAポリメラー
ゼIIにRNA合成を開始させるよう指示すると考えられている。哺乳動物プロ
モーターはまた、TATAボックスの100〜200bp上流以内に通常位置す
る上流プロモーターエレメントを含む。上流プロモーターエレメントは、転写が
開始され、そしていずれかの方向において作用し得る速度を決定する(Samb
rookら(1989)「Expression of Cloned Gen
es in Mammalian Cells」 Molecular Clo
ning:A Laboratory Manual、第2版)。
哺乳動物ウイルス遺伝子は、しばしば高度に発現され、そして広い宿主範囲を
有する;従って、哺乳動物ウイルス遺伝子をコードする配列は、特に有用なプロ
モーター配列を提供する。例は、SV40初期プロモーター、マウス乳癌ウイル
スLTRプロモーター、アデノウイルス主要後期プロモーター(Ad MLP)
、および単純疱疹ウイルスプロモーターを含む。さらに、マウスのメタロチオネ
イン遺伝子のような非ウイルス性遺伝子に由来する配列もまた、有用なプロモー
ター配列を提供する。発現は、構成性であるかまたは調節される(誘導可能)か
のいずれかであり得る、プロモーターに依存して、ホルモン応答性細胞において
グルココルチコイドで誘導され得る。
上記に記載されるプロモーターエレメントと組み合わされるエンハンサーエレ
メント(エンハンサー)の存在は、通常発現レベルを増大させる。エンハンサー
は、相同性プロモーターまたは異種プロモーターに連結されるとき、転写を10
00倍まで刺激し得る調節DNA配列であり、合成は、通常のRNA開始部位で
開始する。エンハンサーはまた、それらが、通常方向もしくは反対(flipp
ed)方向のいずれかで転写開始部位より上流または下流に、もしくはプロモー
ターから1000ヌクレオチドを超える距離に位置するとき、活性である(Ma
niatisら(1987) Science 236:1237;Alber
tsら(1989)Molecular Biology of the Ce
ll,第2版)。ウイルス由来のエンハンサーエレメントは、それらは通常、よ
り広い宿主範囲を有するため、特に有用であり得る。例は、SV40初期遺伝子
エンハンサー(Dijkemaら(1985)EMBO J.4:761)およ
びラウス肉腫ウイルスの長末端反復(LTR)に由来するエンハンサー/プロモ
ーター(Gormanら(1982)PNAS USA 79:6777)およ
びヒトサイトメガウイルスに由来するエンハンサー/プロモーター(Bosha
rtら(1985)Cell 41:521)を包含する。さらに、いくつかの
エンハンサーは調節可能であり、そしてホルモンまたは金属イオンのような誘導
因子の存在下のみで活性になる(Sassone−CorsiおよびBorel
li(1986)Trends Genet.2:215;Maniatisら
(1987)Science 236:1237)。
DNA分子は、哺乳動物細胞において細胞内で発現され得る。プロモーター配
列は、組換えタンパク質のN末端における最初のアミノ酸が常にATG開始コド
ンによりコードされるメチオニンである場合、DNA分子と直接連結され得る。
所望される場合、N末端は、臭化シアンとのインビトロでのインキュベーション
によりタンパク質から切断され得る。
あるいは、外来タンパク質もまた、哺乳動物細胞において外来タンパク質の分
泌を提供するリーダー配列フラグメントで構成される融合タンパク質をコードす
るキメラDNA分子を作製することにより、細胞から成長培地へ分泌され得る。
好ましくは、インビボまたはインビトロのいずれかにおいて切断され得る、リー
ダーフラグメントおよび外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部位が存
在する。リーダー配列フラグメントは通常、細胞からのタンパク質の分泌を指示
する疎水性アミノ酸で構成される単一のペプチドをコードする。アデノウイルス
3部分からなるリーダーは、哺乳動物細胞における外来タンパク質の分泌を提供
するリーダー配列の例である。
通常、哺乳類細胞によって認識される転写終結配列およびポリアデニル化配列
は、翻訳終止コドンの3’側に存在する調節領域であり、従って、プロモーター
エレメントと共に、コード配列に隣接する。成熟mRNAの3’末端は、部位特
異的転写後切断およびポリアデニル化により形成される(Birnstielら
(1985)Cell 41:349;ProudfootおよびWhitel
aw(1988)「Termination and 3’end proce
ssing of eukaryotic RNA.」Transcripti
on and splicing(B.D.HamesおよびD.M.Glov
er編);Proudfoot(1989)Trends Biochem.S
ci.14:105)。これらの配列は、mRNAの転写を方向づけ、そのmR
NAは、そのDNAにコードされるポリペプチドに翻訳され得る。転写終結/ポ
リアデニル化シグナルの例としては、SV40由来のシグナルが挙げられる(S
ambrookら(1989)「Expression of cloned
genes in cultured mammalian cells.」M
olecular Cloning:A Laboratory Manual
)。
通常、プロモーター、ポリアデニル化シグナル、および転写終結配列を含む上
記の構成要素は、発現構築物内に共に導入される。エンハンサー、機能的なスプ
ライス供与部位および受容部位を有するイントロン、ならびにリーダー配列もま
た、所望される場合、発現構築物内に含まれ得る。発現構築物はしばしば、哺乳
類細胞または細菌のような宿主内で安定的に維持し得る染色体外エレメント(例
えば、プラスミド)のような、レプリコン内で維持される。哺乳類の複製系とし
ては、複製にトランス作用性の因子を必要とする、動物ウイルス由来の複製系が
挙げられる。例えば、SV40(Gluzman(1981)Cell 23:
175)、あるいはポリオーマウイルスのようなパポバウイルスの複製系を含む
プラスミドは、適切なウイルスのT抗原の存在下で極めて高いコピー数で複製す
る。哺乳類レプリコンの別の例としては、ウシパピローマウイルスおよびエプス
タイン−バーウイルス由来のレプリコンが挙げられる。さらに、このレプリコン
は、二つの複製系を有し得、従って、例えば、発現用の哺乳類細胞内で、ならび
にクローニングおよび増幅用の原核生物の宿主内で、そのレプリコンを維持する
ことが可能である。このような哺乳類−細菌シャトルベクターの例としては、p
MT2(Kaufmanら(1989)Mol.Cell.Biol.9:94
6)およびpHEBO(Shimizuら(1986)Mol.Cell.Bi
ol.6:1074)が挙げられる。
使用される形質転換の手順は、形質転換される宿主に依存する。異種のポリヌ
クレオチドの哺乳類細胞への導入方法は、当該分野で公知であり、その方法とし
ては、デキストラン媒介トランスフェクション、リン酸カルシウム沈殿、ポリブ
レン媒介トランスフェクション、プロトプラスト融合、エレクトロポレーション
、リポソーム内でのポリヌクレオチドの封入、およびDNAの核内への直接微量
注入が挙げられる。
発現用宿主として利用可能な哺乳類細胞株は、当該分野で公知であり、そのよ
うな細胞株としては、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、HeLa細
胞、乳仔ハムスター腎臓(BHK)細胞、サル腎臓細胞(COS)、ヒト肝細胞
癌細胞(例えば、Hep G2)および多くの他の細胞株を含むが、これらに限
定しない、American Type Culture Collectio
n(ATCC)から入手可能な多くの不死化細胞株が含まれる。
(ii バキュロウイルス系)
タンパク質をコードしているポリヌクレオチドはまた、適切な昆虫の発現ベク
ター内に挿入され得、そしてそのベクター内で、制御エレメントに作動可能に連
結される。ベクターの構築には、当該分野で公知の技術を使用する。一般に、そ
の発現系の構成要素として、以下のものが挙げられる:バキュロウイルスゲノム
のフラグメント、および発現させる異種遺伝子の挿入用の簡便な制限部位の両方
を有する転移ベクター(通常は細菌ベクター);転移ベクター内のバキュロウイ
ルスに特異的なフラグメントに相同性のある配列を有する野生型バキュロウイル
ス(これは、バキュロウイルスゲノム内への異種遺伝子の相同組換えを可能にす
る);ならびに適切な昆虫宿主細胞および成長培地。
転移ベクターにタンパク質をコードするDNA配列を挿入した後、そのベクタ
ーおよび野生型ウイルスゲノムを、昆虫宿主細胞にトランスフェクトし、そこで
ベクターとウイルスゲノムを組換え可能にする。パッケージングされた組換えウ
イルスは発現され、そして組換えプラークが同定されそして精製される。バキュ
ロウイルス/昆虫細胞発現系の材料および方法は、特に、Invitrogen
、San Diego CAからキット形態(「MaxBac」キット)で市販
される。これらの技術は、一般に当業者に公知であり、そしてSummersな
らびにSmith,Texas Agricultural Experime
nt Station Bulletin No.1555(1987)(以下
、「Summers and Smith」)に十分に記載されている。
タンパク質をコードするDNA配列をバキュロウイルスゲノムに挿入するのに
先立って、プロモーター配列、リーダー配列(所望される場合は)、目的のコー
ド配列、および転写終結配列を含む上記の構成要素を、通常、中間転移構築物(
転移ベクター)に構築する。この構築物は、単一の遺伝子および作動可能に連結
された調節エレメント;操作可能に連結された調節エレメントのセットを各々が
所有する複数の遺伝子;あるいは同じ調節エレメントのセットにより調節される
複数の遺伝子を含み得る。中間転移構築物は、しばしば、細菌のような宿主内で
安定的に維持し得る染色体外エレメント(例えば、プラスミド)のような、レプ
リコン内で維持される。レプリコンは、複製系を有しており、従って、それはク
ローニングおよび増幅に適切な宿主内で維持され得る。
現在、外来遺伝子のAcNPVへの導入のために最も一般に使用される転移ベ
クターは、pAc373である。当業者に公知の多くの他のベクターもまた設計
され、これらのものとして、例えば、pVL985(ポリへドリンの開始コドン
をATGからATTに変化させ、そしてそのATTから32塩基対下流に、Ba
mHIクローニング部位を導入する;LuckowおよびSummers,Vi
rology(1989)17:31)が挙げられる。
そのプラスミドも通常、ポリへドリンポリアデニル化シグナル(Miller
ら(1988)Ann.Rev.Microbiol.,42:177)、およ
び原核生物のアンピシリン耐性(amp)遺伝子、および大腸菌においての選抜
ならびに増殖のための複製起点を有する。
バキュロウイルス転移ベクターは通常、バキュロウイルスプロモーターを有す
る。バキュロウイルスプロモーターは、バキュロウイルスRNAポリメラーゼに
結合し、そしてコード配列(例えば、構造遺伝子)のmRNAへの下流(5’か
ら3’)方向の転写を開始し得る任意のDNA配列である。プロモーターは、通
常、コード配列の5’末端に近接して存在する転写開始領域を有している。この
転写開始領域は通常、RNAポリメラーゼ結合部位および転写開始点を含む。バ
キュロウイルス転移ベクターは、またエンハンサーと呼ばれる第二のドメインを
有し得、存在する場合は、通常、構造遺伝子に対し遠位にある。発現は調節され
得るか、あるいは構成的であり得る。
ウイルスの感染周期の後期で大量に転写される構造遺伝子は、特に有用なプロ
モーター配列を提供する。例としては、ウイルス多面体タンパク質をコードする
遺伝子(Friesenら(1986)「The Regulation of
Baculovirus Gene Expression,」:The M
olecular Biology of Baculoviruses(Wa
lter Doerfler編);EPO公開番号127839および1554
76;ならびにp10タンパク質をコードする遺伝子(Vlakら,(1988
),J.Gen.Virol.69:765)由来の配列が挙げられる。
適切なシグナル配列をコードするDNAは、分泌昆虫タンパク質、あるいはバ
キュロウイルスポリへドリン遺伝子(Carbonellら,(1998)Ge
ne,73:409)のような、分泌バキュロウイルスタンパク質の遺伝子から
由来し得る。あるいは、哺乳類細胞の翻訳後修飾(例えば、シグナルペプチド切
断、タンパク質分解性切断、およびリン酸化)のシグナルは、昆虫細胞に認識さ
れると思われ、そして分泌および核蓄積に必要なシグナルはまた、無脊椎動物細
胞および脊椎動物細胞間で保存されると思われるので、ヒトインターフェロンα
(Maedaら,(1985),Nature 315:592);ヒトガスト
リン放出ペプチド(Lebacq−Verheydenら,(1988),Mo
lec.Cell.Biol.8:3129);ヒトIL−2(Smithら,
(1985)Proc.Nat’l Acad.Sci.USA、82:840
4);マウスIL−3(Miyajimaら,(1987)Gene 58:2
73);およびヒトグルコセレブロシダーゼ(Martinら,(1988)D
NA、7:99)をコードする遺伝子由来のような、非昆虫起源のリーダーも、
昆虫での分泌を与えるために使用され得る。
組換えポリペプチドあるいは組換えポリタンパク質は、細胞内に発現され得、
あるいは適切な調節配列と共に発現される場合、分泌され得る。非融合の外来タ
ンパク質の優れた細胞内発現には通常、ATG開始シグナルに先行する適切な翻
訳開始シグナルを含む短いリーダー配列を理想的には有する異種遺伝子が必要で
ある。所望であれば、N末端のメチオニンは、臭化シアンとのインビトロインキ
ュベーションにより、成熟タンパク質から切断され得る。
あるいは、自然に分泌されない組換えポリタンパク質あるいは組換えタンパク
質は、昆虫において外来タンパク質の分泌を与えるリーダー配列フラグメントを
含む、融合タンパク質をコードするキメラDNA分子を作成することにより、昆
虫細胞から分泌され得る。リーダー配列フラグメントは通常、タンパク質の小胞
体内への輸送を指示する疎水性アミノ酸からなるシグナルペプチドをコードして
いる。
タンパク質の前駆体である発現産物をコードするDNA配列および/または遺
伝子の挿入後、昆虫細胞宿主に、転移ベクターの異種DNAおよび野生型バキュ
ロウイルスのゲノムDNAを同時形質転換(通常は、同時トランスフェクション
によって)する。構築物のプロモーターおよび転写終結配列は、通常バキュロウ
イルスゲノムの2〜5kbの区域を含む。バキュロウイルスウイルスの望ましい
部位に異種DNAを導入する方法は、当該分野で公知である(Summersお
よびSmith、上記;Juら(1987);Smithら,Mol.Cell
.Biol.(1983)3:2156;ならびにLuckowおよびSumm
ers(1989)を参照のこと)。例えば、その挿入物は、相同二重交差組換
え(homologous double crossover recomb
ination)により、ポリへドリン遺伝子のような遺伝子内にあり得る;挿
入物はまた、所望のバキュロウイルス遺伝子に設計された制限酵素部位内にあり
得る。Millerら(1989)、Bioessays 4;91。発現ベク
ター内のポリへドリン遺伝子の代わりにクローン化される場合のDNA配列は、
ポリへドリン特異的配列により5’および3’の両側で隣接され、そしてポリへ
ドリンプロモーターの下流に位置される。
新規に形成されたバキュロウイルス発現ベクターは続いて、感染性の組換えバ
キュロウイルス内にパッケージされる。相同組換えは、低い頻度で起こる(約1
%〜約5%の間);それゆえ、同時トランスフェクション後に産生されたウイル
スの大半は、依然野生型ウイルスである。従って、方法には、組換えウイルスの
同定が必要となる。その発現系の利点は、組換えウイルスを区別させ得る可視的
スクリーニングである。天然のウイルスにより産生されるポリへドリンタンパク
質は、ウイルス感染後の後期で、その感染された細胞の核内で非常に高いレベル
で産生される。蓄積されたポリへドリンタンパク質は、閉塞体を形成し、またそ
れは包理された粒子を含む。これらの閉塞体は、最大15μmの大きさで、高度
に屈折し、明るく輝く外見を与え、容易に光学顕微鏡下で可視化される。組換え
ウイルスに感染された細胞は、閉塞体を欠く。組換えウイルスと野生型ウイルス
を区別するために、トランスフェクションの上清を、当業者に公知の技術により
昆虫細胞の単層にプラーク形成させた。すなわち、プラークを、光学顕微鏡下で
閉塞体の存在(野性型ウイルスを示す)または非存在(組換えウイルスを示す)
によりスクリーニングする。「Current Protocols in M
icrobiology」2巻(Ausubelら編)16.8(増補10、1
990);SummersおよびSmith、上記;Millerら(1989
)。
組換えバキュロウイルス発現ベクターは、いくらかの昆虫細胞への感染用に開
発された。例えば、組換えバキュロウイルスは、特に以下に示すもののために開
発された:Aedes aegypti、Autographa califo
rnica、Bombyx mori、Drosophila melanog
aster、Spodoptera frugiperda、およびTrich
oplusia ni(WO89/046699;Carbonellら,(1
985)J.Virol.56:153;Wright(1986)Natur
e 321:718;Smithら,(1983)Mol.Cell.Biol
.3:2156;およびFraserら,(1989)In Vitro Ce
ll.Dev.Biol.25:225を一般に参照のこと)。
細胞および細胞培養培地は、バキュロウイルス/発現系における異種ポリペプ
チドの直接発現および融合発現の両方のために市販される;細胞培養技術は、一
般に当業者に公知である。例えば、SummersおよびSmith(上記)を
参照のこと。
次いで、改変した昆虫細胞を、適切な栄養培地で増殖し、その改変した昆虫宿
主内で存在するプラスミドの安定的維持を可能にする。発現産物の遺伝子が、誘
導性の制御下にある場合、宿主は高密度で増殖され得、そして発現は誘導され得
る。あるいは、発現が構成的である場合、その産物は培地中に連続的に発現され
、そして栄養培地を連続的に循環し、目的産物を取り出し、そして枯渇した栄養
を補給する必要がある。その産物は、クロマトグラフィー(例えば、HPLC、
アフィニティークロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィーなど);電
気泳動;密度勾配遠心;溶媒抽出などのような技術により精製し得る。適切には
、その産物をさらに精製し、必要ならば、培地中に分泌された、または昆虫細胞
の溶解から生じた任意の昆虫タンパク質を実質的に除去し、宿主細片(例えば、
タンパク質、脂質および多糖類)を少なくとも実質的に含まない産物を供給する
タンパク質の発現を得るために、形質転換体に由来する組換え宿主細胞は、組
換えタンパク質をコードする配列の発現を可能にする条件下でインキュベートさ
れる。これらの条件は、選択された宿主細胞に依存して変動する。しかし、その
条件は、当該分野で公知の条件に基づいて、当業者に容易に確かめられる。
(iii 植物系)
当該分野で公知の多くの植物細胞培養および全植物遺伝子発現系が存在する。
例示的な植物細胞遺伝子発現系としては、米国特許第5,693,506号;米
国特許第5,659,122号;米国特許第5,608,143号のような特許
に記載されるものが挙げられる。植物細胞培養における遺伝子発現の別の例は、
Zenk,Phytochemistry 30:3861−3863(199
1)に記載された。植物タンパク質のシグナルペプチドの記載は、上記の参考文
献に加え、以下に示すものの中においても確認される;Vaulcombeら,
Mol.Gen.Genet.209:33−40(1987);Chandl
erら,Plant Molecular Biology 3:407−41
8(1984);Rogers,J.Biol.Chem.260:3731−
3738(1985);Rothsteinら,Gene 55:353−35
6(1987);Whittierら,Nucleic Acids Rese
arch 15:2515−2535(1987);Wirselら,Mole
cular Microbiology 3:3−14(1989);Yuら,
Gene 122:247−253(1992)。植物ホルモン(ジベレリン酸
およびジベレリン酸により誘導される分泌酵素)による植物遺伝子発現の調節の
記載は、R.L.JonesおよびJ.MacMillin,Gibberel
lins:Advanced Plant Physiology,Malco
lm B.Wilkins編 1984 Pitman Publishing
Limited,London,21−52頁の中に確認され得る。他の代謝
調節性遺伝子が記載される参考文献は以下である;Sheen,Plant C
ell,2:1027−1038(1990);Maasら,EMBO J.9
:3447−3452(1990);BenkelおよびHickey、Pro
c.Natl.Acad.Sci.84:1337−1339(1987)。
代表的に、当該分野で公知の技術を使用して、所望のポリヌクレオチド配列は
、植物内で操作するために設計された遺伝子調節エレメントを含む発現カセット
の中に挿入される。その発現カセットは、植物宿主内での発現に適切な発現カセ
ットの上流および下流にコンパニオン配列を有する望ましい発現ベクターの中に
挿入される。そのコンパニオン配列は、プラスミドまたはウイルス起源のもので
あり、そしてそのベクターが、細菌のような本来のクローニング宿主から、所望
の植物宿主へDNAを移動させるために必要とされる特徴をベクターに提供する
。基本的な細菌/植物ベクター構築物は、好ましくは、広い宿主範囲の原核生物
の複製起点;原核生物の選択マーカー;および、アグロバクテリウムの形質転換
については、アグロバクテリウム媒介転位のためのT DNA配列を植物染色体
に提供する。異種遺伝子が容易に検出に従順しない場合は、好ましくは、その構
築物はまた、植物細胞が形質転換されたかどうかを決定するために適した選択マ
ーカー遺伝子を有する。適切なマーカーの一般的な総説は、例えば、イネ科につ
いては、WilminkおよびDons,1993,Plant Mol.Bi
ol.Reptr,11(2):165−185に見られる。
植物ゲノムへの異種配列の組み込みを可能にするために適した配列もまた、推
奨される。これらは、植物ゲノム内へ異種発現カセットのランダム挿入を可能に
する相同組換え用のためのトランスポゾン配列など、およびTi配列を含み得る
。適切な原核生物選択マーカーとしては、アンピシリンまたはテトラサイクリン
のような抗生物質に対する耐性が挙げられる。別の機能をコードしている他のD
NA配列もまた、そのベクターの中に存在し得、当該分野で公知である。
本発明の核酸分子はまた、目的のタンパク質の発現用の発現カセットに含まれ
得る。2つ以上も可能であるが、通常はただ一つの発現カセットである。組換え
発現カセットは、異種タンパクのコード配列に加え、以下のエレメントを含む;
プロモーター領域、植物5’非翻訳配列、構造遺伝子がそれを備えているかどう
かに依存して、開始コドン、ならびに転写および翻訳終結配列。そのカセットの
5’および3’末端の独特な制限酵素部位は、既存のベクター内への容易な挿入
を可能にする。
異種のコード配列は、本発明に関係する任意のタンパク質のための配列であり
得る。目的のタンパクをコードする配列は、そのタンパク質の適切なプロセッシ
ングおよび輸送を可能にするシグナルペプチドをコードし、そして通常、本発明
の所望のタンパク質の膜への結合を生じ得る任意の配列を欠いている。翻訳開始
領域は、大部分は、発芽中に発現および輸送される遺伝子のためのものであるか
ら、輸送を規定するシグナルペプチドを使用することにより、それはまた、目的
のタンパク質の輸送を規定し得る。この方法で、目的のタンパク質は、それらが
発現される細胞から輸送され、そして効率的に回収され得る。代表的には、種子
における分泌は、種子の胚乳内へ、アリューロン層あるいは胚盤上皮層を通過す
る。タンパク質がそれが産生された細胞から分泌される必要がない場合、このこ
とは組換えタンパク質の分離および精製を容易にする。
所望の遺伝子産物の最終的な発現が、真核生物におけるものであるために、ク
ローン化した遺伝子の任意の部分が、イントロンのように、宿主のスプライセオ
ソーム(splicosome)機構より、プロセッシングされる配列を含むか
否かを決定することが望ましい。そのような場合、「イントロン」領域の部位特
異的変異誘発は、仮性イントロンコードとして遺伝的情報の一部を欠失すること
を防ぐために実施され得る。ReedおよびManiatis、Cell 41
:95−105(1985)。
ベクターは、組換えDNAを機械的に転移するためにマイクロピペットを用い
て植物細胞内に直接的に微量注入され得る(Crossway、Mol.Gen
.Genet,202:179−185、1985)。遺伝子物質はまた、ポリ
エチレングリコールを用いて植物細胞内に転移され得る(Krensら、Nat
ure,296、72−74、1982)。核酸部分の導入の別の方法は、小さ
いビーズまたは微粒子のいずれかのマトリックスの内部に、あるいは表面に核酸
を有する小さな微粒子による高速バリスティック(ballistic)穿通法
である(Kleinら,Nature,327,70−73,1987ならびに
KnudsenおよびMuller,1991,Planta,185:330
−336は、大麦胚乳の粒子の照射(bombardment)によりトランス
ジェニック大麦を作製することを示している)。さらに別の導入方法は、他の物
体、いずれかのミニ細胞、細胞、リソソームあるいは他の易融な脂肪表面体との
プロトプラストの融合である(Fraleyら、Proc.Natl.Acad
.Sci.USA,79,1859−1863,1982)。
ベクターはまた、エレクトロポレーションにより植物細胞内に導入され得る(
Frommら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:582
4,1985)。この技術において、植物プロトプラストは、遺伝子構築物を含
むプラスミドの存在中でエレクトロポレート(電気穿孔)される。高い電界の強
さの電気インパルス(衝撃)により、生体膜を可逆的に通過できるようにし、プ
ラスミドの導入を可能にする。エレクトロポレートされた植物プロトプラストは
細胞壁を再形成し、分裂し、植物カルス形成する。
プロトプラストが単離され得、そして培養されて完全な再生植物を与え得る全
ての植物は、本発明により形質転換され得、これによって移入した遺伝子を保持
する完全な植物が再生される。実際に、全ての植物は、さとうきび、甜菜、綿、
果実および他の樹木、マメ科植物および野菜の全ての主要な種を含むがそれらに
限定されない培養細胞あるいは組織から再生され得る。いくつかの適応した植物
としては、例えば、以下の属由来の種が挙げられる;Fragaria,Lot
us,Medicago,Onobrychis,Trifolium,Tri
gonella,Vigna,Citrus,Linum,Geranium,
Manihot,Daucus,Arabidopsis,Brassica,
Raphanus,Sinapis,Atropa,Capsicum,Dat
ura,Hyoscyamus,Lycopersion,Nicotiana
,Solanum,Petunia,Digitalis,Majorana,
Cichorium,Helianthus,Lactuca,Bromus,
Asparagus,Antirrhinum,Hererocallis,N
emesia,Pelargonium,Panicum,Pennisetu
m,Ranunculus,Senecio,Salpiglossis,Cu
cumis,Browaalia,Glycine,Lolium,Zea,T
riticum,Sorghum,およびDatura。
再生のための手法は、植物の種によって変化するが、しかし一般に異種遺伝子
のコピーを含む形質転換されたプロトプラストの懸濁液が最初に提供される。カ
ルス組織は形成され、そしてシュート(苗条)がカルスから誘導され、続いて発
根される。あるいは、胚形成がプロトプラスト懸濁液から誘導され得る。これら
の胚は、天然の胚として発芽し、植物を形成する。培養培地は、一般に種々のア
ミノ酸、ならびにオーキシンおよびサイトカイニンのようなホルモンを含有する
。またグルタミン酸およびプロリンを培地に添加することは、特にコーン(穀草
)およびアルファルファのような種にとって有用である。シュートおよび根は通
常、同時に発生する。効果的な再生は培地、遺伝子型、および培養遍歴に依存す
る。これらの3つの変数が制御される場合は、再生は十分に再現性がありそして
繰り返し可能である。
いくつかの植物細胞培養系において、本発明の所望のタンパク質は排出され、
あるいはこのタンパク質は植物全体から抽出され得る。本発明の所望のタンパク
質は培地内に分泌される場合、これは回収され得る。あるいは、胚および胚のな
い不完全な種子または他の植物組織は、機械的に破壊され細胞間および組織間の
任意の分泌されたタンパク質を放出し得る。その混合物は緩衝液に懸濁され、可
溶タンパクを回収し得る。次いで、慣用的なタンパク質分離および精製方法は組
換えタンパク質を精製するために使用される。時間、温度、pH、酸素、および
容量のパラメーターは、慣用的な方法によって、異種タンパク質の発現および回
収を最適化するように調整される。
(IV.細菌系)
細菌の発現技術は、当該分野で公知である。細菌のプロモーターは、細菌のR
NAポリメラーゼに結合し得、そしてコード配列(例えば、構造遺伝子)の下流
方向(3’方向)へのmRNAへの転写を開始し得る任意のDNA配列である。
プロモーターは、通常、コード配列の5’末端に近接して存在する転写開始領域
を有する。この転写開始領域は、通常、RNAポリメラーゼ結合部位および転写
開始部位を含む。細菌のプロモーターはまた、オペレーターと呼ばれる第二のド
メインを有し、RNA合成が始まる近接のRNAポリメラーゼ結合部位と重複し
ている。オペレーターは、遺伝子リプレッサータンパク質が、オペレーターに結
合し、そのため特定の遺伝子の転写を抑制し得るような、負の調節された(誘導
性の)転写を可能にする。構成的発現は、オペレーターのような負の調節エレメ
ントの非存在下で起こり得る。さらに、正の調節は、遺伝子アクチベーター(活
性化因子)タンパク質結合配列により達成され得、その配列が存在する場合は通
常、RNAポリメラーゼ結合配列の(5’)側に近接している。遺伝子アクチベ
ータータンパク質の例としては、異化(カタボライト)活性化タンパク質(CA
P)があり、それはEscherichia coli(E.Coli)におけ
るlacオペロンの転写の開始を助ける(Raibaudら(1984)Ann
u.Rev.Genet.18:173)。それゆえ、調節される発現は、正ま
たは負のいずれかであり得、従って転写を増強するかまたは低下し得るかのいず
れかである。
代謝経路の酵素をコードする配列は、特に有用なプロモーター配列を提供する
。例としては、ガラクトース、ラクトース(lac)(Changら(1997
)Nature 198:1056)、およびマルトースのような糖代謝の酵素
由来のプロモーター配列が挙げられる。さらなる例としては、トリプトファン(
trp)(Goeddelら(1980)Nuc.Acids Res.8:4
057;Yelvertonら(1981)Nucl.Acids Res.9
:731;米国特許第4,738,921号;EP−A−0036776号およ
びEP−A−0121775)のような生合成酵素由来のプロモーター配列が挙
げられる。g−ラクタマーゼ(g−laotamase)(bla)プロモータ
ー系(Weissmann(1981)「The cloning of In
terferon and other mistakes.」Interfe
ron 3(I.Gresser編))、バクテリオファージλPL(Shim
atakeら(1981)Nature 292:128)およびT5(米国特
許第4,689,406号)プロモーター系もまた有用なプロモーター配列を提
供する。
さらに、天然に存在しない合成プロモーターもまた、細菌のプロモーターとし
て機能する。例えば、ある細菌(バクテリア)あるいはバクテリオファージプロ
モーターの転写活性化配列は、別のバクテリアあるいはバクテリオファージプロ
モーターのオペロン配列と結合し得、合成ハイブリッドプロモーターを形成する
。(米国特許第4,551,433号)。例えば、tacプロモーターは、la
cリプレッサーにより調節されるtrpプロモーター配列およびlacオペロン
配列の両方から構成される、ハイブリッドtrp−lacプロモーターである(
Amannら(1983)Gene 25:167;de Boerら(198
3)Proc.Natl.Acad.Sci.80:21)。さらに、ある細菌
のプロモーターは、細菌のRNAポリメラーゼに結合し、そして転写を開始させ
る能力を有する非細菌起源の天然に存在するプロモーターを含み得る。非細菌起
源の天然に存在するプロモーターはまた、原核生物内でいくらかの遺伝子の高い
レベルでの発現を生じるために、適合性のあるRNAポリメラーゼと結合され得
る。バクテリオファージT7 RNAポリメラーゼ/プロモーター系は、連結し
たプロモーター系の例である(Studierら(1986)J.Mol.Bi
ol.189:113;Taborら(1985)Proc Natl.Aca
d.Sci.82:1074)。さらに、ハイブリッドプロモーターはまた、バ
クテリオファージプロモーターおよびE.coliオペレーター領域から構成さ
れ得る(EPO−A−0267851)。
機能性のプロモーター配列に加え、効果的なリボソーム結合部位もまた、原核
生物における外来遺伝子の発現に有用である。E.coliにおいて、リボソー
ム結合部位は、シャイン−ダルガノ(SD)配列と呼ばれ、そして開始コドン(
ATG)および開始コドンの3〜11ヌクレオチド上流に位置する長さ3〜9ヌ
クレオチドの配列を含む(Shineら(1975)Nature 254:3
4)。SD配列は、SD配列とE.coliの16S rRNAの3’側との間
の塩基対形成によりmRNAのリボソームへの結合を促進すると考えられている
(Steitzら(1979)「Genetic Signals and n
ucleotide sequences in messenger RNA
」Biological Regulation and Developme
nt:Gene Expression(R.F.Goldbergerら編)
)。弱いリボソーム結合部位を有する真核遺伝子および原核遺伝子の発現のため
には(Sambrookら(1989)「Expression of clo
ned genes in Escherichia coli」Molecu
lar Cloning:A Laboratory Manual)。
DNA分子は、細胞内で発現され得る。プロモーター配列は、直接的にそのD
NA分子と連結され得、この場合、N末端の最初のアミノ酸は、常に、ATG開
始コドンによりコードされるメチオニンである。所望される場合、N末端のメチ
オニンは、臭化シアンとのインビトロインキュベーション、あるいは細菌のメチ
オニンN末端ペプチダーゼとのインビボまたはインビトロインキュベーションの
いずれかによりタンパク質から切断され得る(EPO−A−0219237)。
融合タンパク質は、直接的発現に代わるものを提供する。通常、内在性の細菌
のタンパク質、あるいは他の安定なタンパク質のN末端部分をコードするDNA
配列は、異種のコード配列の5’末端と融合される。発現の際に、この構築物は
、2つのアミノ酸配列の融合を提供する。例えば、バクテリオファージλ細胞遺
伝子は、外来遺伝子の5’末端と連結し得、そして細菌において発現され得る。
生じた融合タンパク質は、好ましくは、外来遺伝子由来のバクテリオファージタ
ンパク質を切断するための切断酵素(第Xa因子)用の部位を保持する(Nag
aiら(1984)Nature 309:810)。融合タンパク質はまた、
lacZ(Jiaら(1987)Gene 60:197)、trpE(All
enら(1987)J.Biotechnol.5:93;Makoffら(1
989)J.Gen.Microbiol.135:11)、およびChey(
EP−A−0324647)遺伝子由来の配列を用いて作製され得る。2つのア
ミノ酸配列の接合部でのDNA配列は、切断部位をコードしてもよいし、あるい
はコードしなくてもよい。別の例としては、ユビキチン融合タンパク質である。
そのような融合タンパク質は、好ましくは、外来タンパク質からユビキチンを切
断するための切断酵素(例えば、ユビキチン特異的切断プロテアーゼ)用の部位
を保持するユビキチン領域と共に作製され得る。この方法を通して、天然外来タ
ンパク質は分離され得る(Millerら(1989)Bio/Technol
ogy 7:698)。
あるいは、外来タンパク質はまた、細菌における外来タンパク質の分泌を提供
するシグナルペプチド配列フラグメントから構成される、融合タンパク質をコー
ドするキメラDNA分子を作製することによって、細胞から分泌され得る(米国
特許4,336,336)。シグナル配列フラグメントは、通常、細胞からのタ
ンパク質の分泌を指向する、疎水性アミノ酸から構成されるシグナルペプチドを
コードする。このタンパク質は、増殖培地(グラム陽性細菌)、または細胞の内
膜と外膜との間に位置する細胞周辺腔(グラム陰性細菌)のいずれかへ分泌され
る。好ましくは、インビボまたはインビトロのいずれかで切断され得る、このシ
グナルペプチドフラグメントと外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部
位がある。
適切なシグナル配列をコードするDNAは、E.coli外膜タンパク質遺伝
子(ompA)(Masuiら(1983)、Experimetal Man
ipulation of Gene Expression;Ghrayeb
ら(1984)EMBO J.3:2437)およびE.coliアルカリホス
ファターゼシグナル配列(phoA)(Okaら(1985)Proc.Nat
l.Acad.Sci.82:7212)のような、分泌性細菌タンパク質に関
する遺伝子由来であり得る。さらなる例として、種々のBacillus株由来
のα−アミラーゼ遺伝子のシグナル配列は、B.subtilis由来の異種タ
ンパク質を分泌するために使用され得る(Palvaら(1982)Proc.
Natl.Acad.Sci.USA 79:5582;EP−A−024404
2)。
通常、細菌によって認識される転写終結配列は、翻訳終止コドンの3’側に位
置する調節領域であり、そして従って、プロモーターとともに、コード配列に隣
接する。これらの配列は、そのDNAによってコードされるポリペプチドへと翻
訳され得るmRNAの転写を指向する。転写終結配列は、しばしば、転写の終結
を補助するステムループ構造を形成し得る、約50ヌクレオチドのDNA配列を
含む。例は、強力なプロモーターを有する遺伝子(例えば、E.coliのtr
p遺伝子および他の生合成遺伝子)由来の転写終結配列を含む。
通常、上記の成分(プロモーター、シグナル配列(もし所望ならば)、目的の
コード配列、および転写終結配列を含む)は、組み立てられて発現構築物となる
。発現構築物は、しばしば、宿主(例えば細菌)における安定な保持が可能であ
る染色体外エレメント(例えばプラスミド)のような、レプリコンに保持される
。このレプリコンは複製系を有し、従って、このことによって、発現またはクロ
ーニングおよび増幅のいずれかのために、レプリコンが原核生物宿主において保
持されることを可能になる。さらに、レプリコンは、高コピー数プラスミドまた
は低コピー数プラスミドのいずれかであり得る。高コピー数プラスミドは、一般
に約5〜約200、そして通常約10〜約150の範囲のコピー数を有する。高
コピー数プラスミドを含む宿主は、好ましくは少なくとも約10個、そしてより
好ましくは少なくとも約20個のプラスミドを含む。高コピー数ベクターまたは
低コピー数ベクターのいずれかが選択され得、それは、宿主に対するベクターお
よび外来タンパク質の効果に依存する。
あるいは、発現構築物は、組み込みベクターを用いて、細菌のゲノムへ組み込
まれ得る。組み込みベクターは、通常、ベクターが組み込むのを可能にする、細
菌の染色体と相同な少なくとも1つの配列を含む。組み込みは、ベクターにおけ
る相同なDNAと細菌の染色体との間の組換えから生じるようである。例えば、
種々のBacillus株からのDNAによって構築される組み込みベクターは
、Bacillus染色体に組み込まれる(EP−A−0 127 328)。
組み込みベクターはまた、バクテリオファージまたはトランスポゾン配列から構
成され得る。
通常、染色体外発現構築物および組み込み発現構築物は、選択マーカーを含ん
で、形質転換された細菌株の選択を可能にし得る。選択マーカーは、細菌宿主に
おいて発現され得、そして細菌が薬物(例えば、アンピシリン、クロラムフェニ
コール、エリスロマイシン、カナマイシン(ネオマイシン)、およびテトラサイ
クリン)に耐性になるようにする遺伝子を含み得る(Daviesら(1978
)Annu.Rev.Microbiol.32:469)。選択マーカーはま
た、ヒスチジン、トリプトファン、およびロイシンの生合成経路における生合成
遺伝子のような、生合成遺伝子を含み得る。
あるいは、上記の成分のいくつかは、形質転換ベクターにおいて組み立てられ
得る。形質転換ベクターは、通常、上記のように、レプリコンにおいて保持され
るか、または組み込みベクターへと開発されるかのいずれかの選択マーカー(m
arket)から構成され得る。
発現ベクターまたは形質転換ベクターは、染色体外レプリコンまたは組み込み
ベクターのいずれも、多くの細菌への形質転換のために開発されてきた。例えば
、発現ベクターは、とりわけ、以下の細菌のために開発されてきた:Bacil
lus subtilis(Palvaら(1982)Proc.Natl.A
cad.Sci.USA 79:5582;EP−A−0 036 259およ
びEP−A−0 063 953;WO 84/04541)、Escheri
chia coli(Shimatakeら(1981)Nature 292
:128;Amannら(1985)Gene 40:183;Studier
ら(1986)J.Mol.Biol.189:113;EP−A−0 036
776、EP−A−0 136 829およびEP−A−0 136 907
)、Streptococcus cremoris(Powellら(198
8)Appl.Environ.Microbiol.54:655);Str
eptococcus lividans(Powellら(1988)App
l.Environ.Microbiol.54:655)、Streptom
yces lividans(米国特許4,745,056)。
外来DNAを細菌宿主へ導入する方法は、当該分野において周知であり、そし
て通常、CaClまたは他の薬剤(例えば、2価の陽イオンおよびDMSO)
のいずれかで処理された細菌の形質転換を含む。DNAはまた、エレクトロポレ
ーションによって、細菌細胞へ導入され得る。形質転換の手順は、通常、形質転
換される細菌の種によって変化する。例えば以下を参照のこと:(Masson
ら(1989)FEMS Microbiol.Lett.60:273;Pa
lvaら(1982)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 79:
5582;EP−A−0 036 259およびEP−A−063 953;W
O 84/04541、Bacillus)、(Millerら(1988)P
roc.Natl.Acad.Sci.85:856;Wangら(1990)
J.Bacteriol.172:949、Campylobacter)、(
Cohenら(1973)Proc.Natl.Acad.Sci.69:21
10;Dowerら(1988)Nucleic Acids Res.16:
6127;Kushner(1978)「ColE1由来のプラスミドによるE
scherichia coliの形質転換のための改良された方法」Gene
tic Engineering:Proceedings of the I
nternational Symposium on Genetic En
gineering(H.W.BoyerおよびS.Nicosia編);Ma
ndelら(1970)J.Mol.Biol.53:159;Taketo(
1988)Biochim.Biophys.Acta 949:318;Es
cherichia)、(Chassyら(1987)FEMS Microb
iol.Lett.44:173 Lactobacillus);(Fied
lerら(1988)Anal.Biochem 170:38、Pseudo
monas);(Augustinら(1990)FEMS Microbio
l.Lett.66:203、Staphylococcus)、(Baran
yら(1980)J.Bacteriol.144:698;Harlande
r(1987)「エレクトロポレーションによるStreptococcus
lactisの形質転換」Streptococcal Genetics(J
.FerrettiおよびR.Curtiss III編);Perryら(1
981)Infect.Immun.32:1295;Powellら(198
8)Appl.Environ.Microbiol.54:655;Somk
utiら(1987)Proc.4th Evr.Cong.Biotechn
ology 1:412、Streptococcus)。
(v.酵母発現)
酵母発現系もまた、当業者に公知である。酵母プロモーターは、酵母RNAポ
リメラーゼに結合可能であり、そしてコード配列(例えば、構造遺伝子)からm
RNAへの下流の(3’側の)転写を開始し得る、任意のDNA配列である。プ
ロモーターは、通常、コード配列の5’末端の近位に位置する転写開始領域を有
する。この転写開始領域は、通常、RNAポリメラーゼ結合部位(「TATAボ
ックス」)および転写開始部位を含む。酵母プロモーターはまた、上流アクチベ
ーター配列(UAS)と呼ばれる第2のドメインを有し得、これは、もし存在す
るならば、通常、構造遺伝子とは遠位である。このUASは、調節される(誘導
できる)発現を可能にする。構成的発現は、UASの非存在下で生じる。調節さ
れる発現は、正または負のいずれかであり得、それによって転写を増加させるか
または減少させるかのいずれかであり得る。
酵母は、活性な代謝経路を有する発酵性微生物であり、従って、代謝経路にお
ける酵素をコードする配列は、特に有用なプロモーター配列を提供する。例とし
ては、以下が挙げられる:アルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)(EP−A−
0 284 044)、エノラーゼ、グルコキナーゼ、グルコース−6−リン酸
イソメラーゼ、グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPまた
はGAPDH)、ヘキソキナーゼ、ホスホフルクトキナーゼ、3−ホスホグリセ
リン酸ムターゼ、およびピルビン酸キナーゼ(PyK)(EPO−A−0 32
9 203)。酵母PHO5遺伝子はまた、酸性ホスファターゼをコードし、有
用なプロモーター配列を提供する(Myanoharaら(1983)Proc
.Natl.Acad.Sci.USA 80:1)。
さらに、天然には生じない合成プロモーターもまた、酵母のプロモーターとし
て機能する。例えば、ある1つの酵母プロモーターのUAS配列は、別の酵母プ
ロモーターの転写活性化領域と連結され得、合成ハイブリッドプロモーターを生
成し得る。このようなハイブリッドプロモーターの例は、GAP転写活性化領域
と連結されるADH調節配列(米国特許第4,876,197号および同第4,
880,734号)を含む。ハイブリッドプロモーターの他の例は、ADH2、
GAL4、GAL10、またはPHO5遺伝子のいずれかの調節配列からなり、
GAPまたはPyK(EP−A−0 164 556)のような解糖酵素遺伝子
の転写活性化領域に結合されているプロモーターを含む。さらに、酵母プロモー
ターは、酵母RNAポリメラーゼと結合し、そして転写を開始する能力を有する
、天然に生じる非酵母起源のプロモーターを含み得る。このようなプロモーター
の例としては、とりわけ、以下が挙げられる:(Cohenら(1980)Pr
oc.Natl.Acad.Sci.USA 77:1078;Henikof
fら(1981)Nature 283:835;Hollenbergら(1
981)Curr.Topics Microbiol.Immunol.96
:119;Hollenbergら(1979)「酵母Saccharomyc
es cerevisiaeにおける細菌の抗生物質耐性遺伝子の発現」、Pl
asmids of Medical,Environmental and
Commercial Importance(K.N.TimmisおよびA
.Puhler編);Mercerau−Puigalonら(1980)Ge
ne 11:163;Panthierら(1980)Curr.Genet.
2:109;)。
DNA分子は、酵母において、細胞内で発現され得る。プロモーター配列は、
DNA分子と直接連結され得、その場合、組換えタンパク質のN末端にある最初
のアミノ酸は常にATG開始コドンによってコードされているメチオニンである
。もし所望ならば、N末端のメチオニンは、臭化シアンとのインビトロインキュ
ベーションによって、タンパク質から切断され得る。
融合タンパク質は、酵母発現系について、ならびに哺乳動物、バキュロウイル
ス、および細菌の発現系において、代替物を提供する。通常、内因性酵母タンパ
ク質、または他の安定なタンパク質のN末端部分をコードするDNA配列は、異
種コード配列の5’末端に融合される。発現において、この構築物は、2つのア
ミノ酸配列の融合物を提供する。例えば、酵母またはヒトのスーパーオキシドジ
スムターゼ(SOD)遺伝子は、外来遺伝子の5’末端に連結され、そして酵母
において発現し得る。2つのアミノ酸配列の連結部にあるDNA配列は、切断部
位をコードしてもよいし、コードしなくてもよい。例えば、EP−A−0 19
6 056を参照のこと。別の例はユビキチン融合タンパク質である。このよう
な融合タンパク質は、外来タンパク質からユビキチンを切断するプロセシング酵
素(例えば、ユビキチン特異的プロセシングプロテアーゼ)のための部位を好ま
しくは保持する、ユビキチン領域を伴って作製される。従って、この方法を通じ
て、ネイティブな融合タンパク質は、単離され得る(例えば、WO88/024
066)。
あるいは、外来タンパク質はまた、酵母における外来タンパク質の分泌を提供
する、リーダー配列フラグメントから構成される融合タンパク質をコードする、
キメラDNA分子を作製することによって、細胞から増殖培地へ分泌され得る。
好ましくは、インビボまたはインビトロのいずれかで切断され得る、リーダーフ
ラグメントと外来遺伝子との間にコードされるプロセシング部位が存在する。リ
ーダー配列フラグメントは、細胞からのタンパク質の分泌を指向する、疎水性ア
ミノ酸から構成されるシグナルペプチドを、通常コードする。
適切なシグナル配列をコードするDNAは、分泌性酵母タンパク質に関する遺
伝子由来であり得、その遺伝子は例えば、酵母インベルターゼ遺伝子(EP−A
−0 012 873;JPO.62,096,086)およびA因子遺伝子(
米国特許第4,588,684号)である。あるいは、インターフェロンリーダ
ーのような、酵母における分泌もまた提供する、非酵母起源のリーダーが存在す
る(EP−A−0 060 057)。
好ましいクラスの分泌リーダーは、酵母α因子遺伝子のフラグメントを使用す
るリーダーであり、これは「プレ」シグナル配列、および「プロ」領域の両方を
含む。用いられ得るこの型のα因子フラグメントは、完全長の、プレ−プロα因
子リーダー(約83アミノ酸残基)および短縮されたα因子リーダー(通常約2
5〜約50アミノ酸残基)を含む(米国特許第4,546,083号および同第
4,870,008号;EP−A−0 324 274)。分泌を提供するα因
子リーダーフラグメントを使用するさらなるリーダーは、第1の酵母のプレ配列
を有するが、第2の酵母α因子からのプロ領域を有しないで作製される、ハイブ
リッドα因子リーダーを含む(例えば、WO89/02463を参照のこと)。
通常、酵母に認識される転写終結配列は、翻訳終止コドンの3’側に位置する
調節領域であり、従って、プロモーターと共にコード配列に隣接する。これらの
配列は、そのDNAにコードされるポリペプチドへと翻訳され得る、mRNAの
転写を指向する。転写終結配列および他の酵母に認識される終結配列の例は、例
えば、解糖酵素をコードする転写終結配列である。
通常、上記の成分(プロモーター、リーダー(もし所望ならば)、目的のコー
ド配列、および転写終結配列を含む)は、組み立てられて発現構築物になる。発
現構築物は、宿主(例えば、酵母または細菌)において安定に保持され得る染色
体外エレメント(例えば、プラスミド)のような、レプリコンにおいてしばしば
保持される。このレプリコンは、2つの複製系を有し得、従って、このことが、
例えば、発現のために酵母において、ならびにクローニングおよび増幅のために
原核生物宿主において保持されることを可能にする。このような酵母−細菌シャ
トルベクターの例としては、以下が挙げられる:YEp24(Botstein
ら(1979)Gene 8:17〜24)、pCl/1(Brakeら(19
84)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 81:4642〜46
46)、およびYRp17(Stinchcombら(1982)J.Mol.
Biol.158:157)。さらに、レプリコンは、高コピー数プラスミドま
たは低コピー数プラスミドのいずれかであり得る。高コピー数プラスミドは、一
般に約5〜約200、そして通常約10〜約150の範囲のコピー数を有し得る
。高コピー数プラスミドを含む宿主は、好ましくは少なくとも約10個、そして
より好ましくは少なくとも約20個を有する。高コピー数ベクターまたは低コピ
ー数ベクターのいずれかが選択され得、それは、宿主に対するベクターおよび外
来タンパク質の効果に依存する。例えば、Brakeら、前出を参照のこと。
あるいは、発現構築物は、組み込みベクターを用いて、酵母のゲノムへ組み込
まれ得る。組み込みベクターは、通常、ベクターが組み込むのを可能にする、酵
母の染色体と相同な少なくとも1つの配列を含み、そして好ましくは、発現構築
物に隣接する2つの相同配列を含む。組み込みは、ベクターにおける相同なDN
Aと酵母の染色体との間の組換えから生じるようである(Orr−Weaver
ら(1983)Methods in Enzymol.101:228〜24
5)。組み込みベクターは、そのベクター中に含有するために適切な相同配列を
選択することによって、酵母における特定の遺伝子座を指向され得る。Orr−
Weaverら、前出を参照のこと。1つ以上の発現構築物が組み込まれ得、お
そらく産生される組換えタンパク質のレベルに影響を与え得る(Rineら(1
983)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 80:6750)。
ベクターに含まれる染色体配列は、ベクターにおける単一セグメント(ベクター
全体の組み込みを生じる)、または染色体における隣接セグメントに相同でかつ
ベクターにおける発現構築物に隣接する2つのセグメント(発現構築物のみの安
定した組み込みを生じ得る)のいずれかとして生じ得る。
通常、染色体外発現構築物および組み込み発現構築物は、選択マーカーを含み
得、形質転換された酵母株の選択を可能にする。選択マーカーは、酵母宿主にお
いて発現され得る生合成遺伝子を含み得、それは例えば、ADE2、HIS4、
LEU2、TRP1、およびALG7、ならびにG418耐性遺伝子であり、そ
れぞれ、酵母細胞がツニカマイシンおよびG418に耐性になるようにする。さ
らに、適切な選択マーカーはまた、金属のような毒性化合物の存在下において増
殖する能力を、酵母に提供し得る。例えば、CUP1の存在は、酵母が、銅イオ
ンの存在下において増殖することを可能にする(Buttら(1987)Mic
robiol.Rev.51:351)
あるいは、上記成分のうちのいくつかは、組み立てられて形質転換ベクターに
なり得る。形質転換ベクターは、通常、上記のように、レプリコンにおいて保持
されるか、または組み込みベクターに開発されるかのいずれかである、選択マー
カーから構成される。
発現ベクターおよび形質転換ベクターは、染色体外レプリコンまたは組み込み
ベクターのいずれかであり、多くの酵母への形質転換のために開発されてきた。
例えば、発現ベクターは、とりわけ、以下の酵母のために開発されてきた:Ca
ndida albicans(Kurtzら(1986)Mol.Cell.
Biol.6:142)、Candida maltosa(Kunzeら(1
985)J.Basic Microbiol.25:141)。Hansen
ula polymorpha(Gleesonら(1986)J.Gen.M
icrobiol.132:3459;Roggenkampら(1986)M
ol.Gen.Genet.202:302)、Kluyveromyces
fragilis(Dasら(1984)J.Bacteriol.158:1
165)、Kluyveromyces lactis(De Louvenc
ourtら(1983)J.Bacteriol.154:737;Van d
en Bergら(1990)Bio/Technology 8:135)、
Pichia guillerimondii(Kunzeら(1985)J.
Basic Microbiol.25:141)、Pichia pasto
ris(Creggら(1985)Mol.Cell.Biol.5:3376
;米国特許第4,837,148号および同第4,929,555号)、Sac
charomyces cerevisiae(Hinnenら(1978)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 75:1929;Itoら(1
983)J.Bacteriol.153:163)、Schizosacch
aromyces pombe(BeachおよびNurse(1981)Na
ture 300:706)、およびYarrowia lipolytica
(Davidowら(1985)Curr.Genet.10:380471;
Gaillardinら(1985)Curr.Genet.10:49)。
外来DNAを酵母宿主へ導入する方法は、当該分野において周知であり、そし
て通常、スフェロプラストの、またはアルカリ陽イオンで処置された無傷の酵母
細胞のいずれかの形質転換を含む。形質転換の手順は、通常、形質転換される酵
母の種によって変化する。例えば以下を参照のこと:(Kurtzら(1986
)Mol.Cell.Biol.6:142;Kunzeら(1985)J.B
asic Microbiol.25:141;Candida);(Glee
sonら(1986)J.Gen.Microbiol.132:3459;R
oggenkampら(1986)Mol.Gen.Genet.202:30
2;Hansenula);(Dasら(1984)J.Bacteriol.
158:1165;De Louvencourtら(1983)J.Bact
eriol.154:1165;Van den Bergら(1990)Bi
o/Technology 8:135;Kluyveromyces);(C
reggら(1985)Mol.Cell.Biol.5:3376;Kunz
eら(1985)J.Basic Microbiol.25:141;米国特
許第4,837,148号および同第4,929,555号;Pichia);
(Hinnenら(1978)Proc.Natl.Acad.Sci.USA
75:1929;Itoら(1983)J.Bacteriol.153:1
63 Saccharomyces);(BeachおよびNurse(198
1)Nature 300:706;Schizosaccharomyces
);(Davidowら(1985)Curr.Genet.10:39;Ga
illardinら(1985)Curr.Genet.10:49;Yarr
owia)。
(薬学的組成物)
薬学的組成物は、本発明のポリペプチド、抗体または核酸のいずれかを含み得
る。この薬学的組成物は、治療上有効な量の、本願発明のポリペプチド、抗体、
またはポリヌクレオチドのいずれかを含む。
本明細書において使用される用語「治療上有効な量」とは、所望の疾患または
状態を処置、改善、または予防するための治療薬剤の量、または、検出可能な治
療効果または予防効果を示すための治療薬剤の量をいう。この効果は、例えば、
キメラマーカーまたは抗原レベルによって検出され得る。治療効果はまた、体温
低下のような、身体の症状における減少を含む。被験体に関する正確な有効量は
、被験体の大きさおよび健康、状態の性質および程度、および投与のために選択
される治療または治療の組合せに依存する。従って、あらかじめ正確な有効量を
特定することは有用ではない。しかし、所定の情況のための有効量は、慣用的な
実験によって決定され得、そして臨床医の判断内である。
本発明の目的のために、有効な用量は、DNA構築物が投与される個体におい
て、DNA構築物の約0.01mg/kg〜50mg/kgまたは0.05mg
/kg〜約10mg/kgである。
薬学的組成物はまた、薬学的に受容可能なキャリアを含み得る。用語「薬学的
に受容可能なキャリア」とは、抗体またはポリペプチド、遺伝子、および他の治
療薬剤のような、治療薬剤の投与のためのキャリアをいう。この用語は、この組
成物を受け取る個体に有害な抗体の産生をそれ自体誘導せず、そして過度の毒性
を伴わずに投与され得る、任意の薬学的キャリアをいう。適切なキャリアは、タ
ンパク質、多糖、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、重合アミノ酸、アミノ酸コポリ
マー、および不活性ウイルス粒子のように、大きく、遅く代謝される巨大分子で
あり得る。このようなキャリアは、当業者に周知である。
薬学的に受容可能な塩が、その中で使用され得る。例えば、塩酸塩、臭化水素
塩、リン酸塩、硫酸塩などのような鉱酸塩;および酢酸塩、プロピオン酸塩、マ
ロン酸塩、安息香酸塩などのような有機酸の塩である。薬学的に受容可能な賦形
剤の徹底的な議論は、Remington’s Pharmaceutical
Sciences(Mack Pub.Co.、N.J.1991)にて利用
可能である。
治療組成物における薬学的に受容可能なキャリアは、水、生理的食塩水、グリ
セロールおよびエタノールのような液体を含み得る。さらに、湿潤剤または乳化
剤、pH緩衝物質などのような補助物質が、このようなビヒクルに存在し得る。
代表的には、治療組成物は、液体溶液または懸濁液のいずれかの、注射可能物質
として調製される;注射前に液体ビヒクルに溶解または懸濁するのに適切な固体
形態もまた、調製され得る。リポソームは、薬学的に受容可能なキャリアの定義
中に含まれる。
(送達方法)
一旦処方されると、本発明の組成物は、その被験体へ直接投与され得る。処置
される被験体は、動物であり得;特に、ヒト被験体が処置され得る。
その組成物直接送達は、一般的に、皮下的に、腹腔内に、静脈内に、または筋
肉内のいずれかでの注入によって達成されるか、あるいは、組織の間質空間へ送
達される。この組成物はまた、病巣へ投与され得る。他の投与様式には、経口投
与、および肺投与、坐剤、および経皮(transdermal)適用または経
皮(transcutaneous)適用(例えば、WO98/20734を参
照のこと)、針、および遺伝子銃またはハイポスプレー(hypospray)
が含まれる。投薬処置は、単回用量スケジュール、または多数回用量スケジュー
ルであり得る。
(ワクチン)
本発明に従うワクチンは、予防的(すなわち、感染を予防するため)または治
療(すなわち、感染後の疾患を処置するため)のいずれかであり得る。
このようなワクチンは、免疫抗原、免疫原、ポリペプチド、タンパク質または
核酸を、通常「薬学的に受容可能なキャリア」とともに含み、このキャリア自体
は、その組成物を受ける個体に有害である抗体の産生を誘発しない任意のキャリ
アを含む。適切なキャリアは、代表的に、大きく、ゆっくり代謝される高分子(
例えば、タンパク質、ポリサッカリド、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリマー
性アミノ酸、アミノ酸コポリマー、脂質凝集物(例えば、油小滴またはリポソー
ム)、および不活性ウイルス粒子である。このようなキャリアは、当該分野で周
知である。さらに、これらのキャリアは免疫刺激薬剤(「アジュバント」)とし
て機能し得る。さらに、この抗原または免疫原は、細菌毒素(例えば、ジフテリ
ア、破傷風、コレラ、H.pyloriなどの病原因子からの毒素)と結合体化
され得る。
この組成物の効力を増強するために好ましいアジュバントは、(1)アルミニ
ウム塩(「明礬」)(例えば、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、硫酸
アルミニウムなど)、(2)水中油懸濁処方物(他の特定の免疫刺激薬剤(例え
ば、ムラミルペプチド(以下を参照のこと)または細菌細胞壁成分)を伴うか伴
わない)を包含するが、それらに限定されず、例えば、以下:(a)5%スクア
レン、0.5% Tween 80、および0.5% Span85(必要に応
じて、種々の量のMTP−PE(以下を参照のこと)を含有するが、必要ではな
い)を含み、モデル110Y微小流体化器(Microfluidics、Ne
wton、MA)のような微小流体化器を用いてμ未満の粒子へと処方されたM
F59TM(WO90/14837;Vaccine design:the
subunit and adjuvant approach、編、Powe
ll & Newman、Plenum Press 1995の第10節);
(b)μ未満のエマルジョンへと微小流体化されたか、またはボルテックスして
、より大きな粒子径エマルジョンを生成したかのいずれかである、10%スクア
レン、0.4%Tween80、5%プルロニックブロックポリマーL121、
およびthr−MDP(以下を参照のこと)を含有するSAF、ならびに(c)
2%スクアレン、0.2%Tween80、およびモノホスホリピドA(MPL
)、トレハロースジミコレート(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)好まし
くはMPLおよびCWS(DetoxTM)からなる群由来の1つ以上の細菌細
胞壁成分を含むRibiTMアジュバント系(RAS)、(Ribi Immu
nochem、Hamilton、MT);(3)サポニンアジュバント(例え
ば、StimulonTM)(Cambridge Bioscience、W
orcester、MA)を使用し得るか、またはそれから粒子(例えば、IS
COM(免疫刺激性複合体)を生成し得る;(4)完全フロイントアジュバント
(CFA)および不完全フロイントアジュバント(IFA);(5)サイトカイ
ン(例えば、インターロイキン(例えば、IL−1、IL−2、IL−4、IL
−5、IL−6、IL−7、IL−12など)、インターフェロン(例えば、γ
インターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、腫瘍壊
死因子(TNF)など;および(6)その組成物の効力を強化するための免疫刺
激因子として作用する他の物質を包含するがそれらに限定されない。ミョウバン
およびMF59TMが好ましい。
上記で言及したように、ムラミルペプチドは、N−アセチル−ムラミル−L−
スレオニル−D−イソグルタミン(thr−MDP)、N−アセチル−ノルムラ
ミル−L−アラニル−D−イソグルタミン(ノル−MDP)、N−アセチルムラ
ミル−L−アラニル−D−イソグルタミニル−L−アラニン−2−(1’−2’
−ジパルミトイル−sn−グリセロ−3−ヒドロキシホスホリルオキシ)−エチ
ルアミン(MTP−PE)などを包含するがそれらに限定されない。
免疫原性組成物(例えば、免疫化抗原/免疫原/ポリペプチド/タンパク質/
核酸、薬学的に受容可能なキャリア、およびアジュバント)は、代表的に、希釈
剤(例えば、水、生理食塩水、グリセロール、エタノールなど)を含有する。さ
らに、補助物質(例えば、湿潤剤または乳化剤、pH緩衝物質など)は、このよ
うなビヒクルにおいて存在し得る。
代表的に、免疫原性組成物は、液体溶液または懸濁物として、注射剤として調
製され;注射前に液体ビヒクルにおける溶液または懸濁物として適切な固体形態
もまた調製され得る。この調製物はまた、薬学的に受容可能なキャリアの下で、
上記に記載のように、アジュバント効果の強化のために乳化され得るかまたはリ
ポソーム中にカプセル化され得る。
ワクチンとして使用される免疫原性組成物は、免疫学的有効量の抗原性または
免疫原性のポリペプチド、および任意の他の上記の成分を必要に応じて含む。「
免疫学的有効量」とは、その量の個体への投与が、単回用量であれ、一連の(用
量の)一部としてであれ、処置または予防に有効であることを意味する。この量
は、処置される個体の健康および身体状態、処置される個体の分類学上の群(例
えば、非ヒト霊長類、霊長類など)、個体の免疫系が抗体を合成する能力、所望
される保護の程度、そのワクチンの処方物、処置する医師の医療的状況の評価、
および他の関連する因子に依存して変動する。その量は、比較的広い範囲に入り
、この量が慣用的な試行を通して決定され得ることが予想される。
免疫学的組成物は、従来のように、非経口的(例えば、皮下、筋肉内または経
皮(transudermally)/経皮(transucutaneous
ly)のいずれかでの注射による)(例えば、WO98/20734)に投与さ
れる)。他の投与様式に適切なさらなる処方物は、経口処方物および肺処方物、
坐剤、および経皮適用を含む。投薬処置は、単回用量スケジュールまたは多数回
用量スケジュールであり得る。ワクチンは、他の免疫調節剤とともに投与され得
る。
タンパク質ベースのワクチンの代替として、DNAワクチンを使用し得る(例
えば、RobinsonおよびTorres(1997)Seminars i
n Immunology 9:271−283;Donnellyら(199
7)Annu Rev Immunol 15:617−648;本明細書中後
半部を参照のこと)。
(遺伝子送達ビヒクル)
本発明の治療剤のコード配列を含む、哺乳動物における発現のためにその哺乳
動物へ送達される構築物の送達のための遺伝子治療ビヒクルは、局所または全身
的のいずれかで投与され得る。これらの構築物は、ウイルスベクターアプローチ
または非ウイルスベクターアプローチを、インビボまたはエキソビボの様式で利
用し得る。このようなコード配列の発現は、内因性哺乳動物プロモーターまたは
外因性プロモーターを用いて誘導され得る。このコード配列のインビボでの発現
は、構成性または調節性のいずれかであり得る。
本発明は、意図された核酸配列を発現し得る遺伝子送達ビヒクルを含む。この
遺伝子送達ビヒクルは、好ましくは、ウイルスベクター、およびより好ましくは
レトロウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AA
V)ベクター、ヘルペスウイルスベクターまたはαウイルスベクターである。こ
のウイルスベクターはまた、アストロウイルスベクター、コロナウイルスベクタ
ー、オルトミクソウイルスベクター、パポバウイルスベクター、パラミクソウイ
ルスベクター、パルボウイルスベクター、ピコルナウイルスベクター、ポックス
ウイルスベクター、またはトガウイルスベクターであり得る。一般的には、Jo
lly(1994)Cancer Gene Therapy 1:51−64
;Kimura(1994)Human Gene Therapy 5:84
5−852;Connelly(1995)Human Gene Thera
py 6:185−193;およびKaplitt(1994)Nature
Genetics 6:148−153を参照のこと。
レトロウイルスベクターは、当該分野で周知であり、そして本発明者らは、任
意のレトロウイルス遺伝子治療ベクターが本発明において使用可能であることを
意図する。これには、B型、C型およびD型のレトロウイルス、異種栄養性ウイ
ルス(例えば、NZB−X1、NZB−X2およびNZB9−1(O’Neil
l(1985)J.Virol.53:160を参照のこと)多栄養性レトロウ
イルス(例えば、MCFおよびMCF−MLV(Kelly(1983)J.V
irol.45:291を参照のこと)、スプマウイルスおよびレンチウイルス
が含まれる。RNA Tumor Viruses、第2版、Cold Spr
ing Harobor Laboratory、1985を参照のこと。
レトロウイルス遺伝子治療ベクターの部分は、異なるレトロウイルスに由来し
得る。例えば、レトロウイルスLTRは、マウス肉腫ウイルスに由来し得、tR
NA結合部位はラウス肉腫ウイルスに由来し得、パッケージングシグナルはマウ
ス白血病ウイルスに由来し得、そして第二の鎖合成の起源はトリ白血病ウイルス
に由来し得る。
これらの組換えレトロウイルスベクターを使用して、適切なパッケージング細
胞株へそれらを導入することによって形質導入適合性レトロウイルスベクター粒
子を生成し得る(米国特許第5,591,624号を参照のこと)。レトロウイ
ルスベクターは、レトロウイルス粒子へのキメラインテグラーゼ酵素の組込みに
よって宿主細胞DNAへの部位特異的組込みについて構築され得る(WO96/
37626号を参照のこと)。この組換えウイルスベクターは複製欠損組換えウ
イルスであることが好ましい。
上記に記載のレトロウイルスベクターを伴う使用について適切なパッケージン
グ細胞株は、当該分野で周知であり、容易に調製され(WO95/30763号
およびWO92/05266号を参照のこと)、そしてこれを使用して、組換え
ベクター粒子の生産のためのプロデューサー細胞株(これは、ベクター細胞株ま
たは「VCL」とも称される)を作製し得る。好ましくは、このパッケージング
細胞株は、ヒトの親細胞(例えば、HT1080細胞)またはミンク親細胞株か
ら作製され、これは、ヒト血清における不活化を除去する。
レトロウイルス遺伝子治療ベクターの構築のために好ましいレトロウイルスは
、トリ白血病ウイルス、ウシ白血病ウイルス、マウス白血病ウイルス、ミンク細
胞フォーカス形成ウイルス、マウス肉腫ウイルス、細網内皮症ウイルス、および
ラウス肉腫ウイルスを含む。特に好ましいマウス白血病ウイルスは、4070A
および1504A(HartleyおよびRowe(1976)J. Viro
l.19:19−25)、Abelson(ATCC番号VR−999)、Fr
iend(ATCC番号VR−245)、Graffi、Gross(ATCC
番号VR−590)、Kirsten、Harvey肉腫ウイルスおよびRau
scher(ATCC番号VR−998)およびモロニーマウス白血病ウイルス
(ATCC番号VR−190)を含む。このようなレトロウイルスベクターは、
寄託機関または収集機関(例えば、アメリカンタイプカルチャーコレクション(
「ATCC」)、Rockville、Maryland)から入手し得るか、
または一般に利用可能な技術を用いて公知の供給源から単離され得る。
本発明において使用可能な例示的な公知のレトロウイルス遺伝子治療ベクター
は、特許出願GB2200651、EP0415731、EP0345242、
EP0334301、WO89/02468;WO89/05349、WO89
/09271.WO90/02806、WO90/07936、WO94/03
622、WO93/25698、WO93/25234、WO93/11230
、WO93/10218、WO91/02805、WO91/02825、WO
95/07994、米国特許第5,219,740号、同4,405,712号
、同4,861,719号、同4,980,289号、同4,777,127号
、同5,591,624号に記載されるものを含む。Vile(1993)Ca
ncer Res 53:3860−3864;Vile(1993)Canc
er Res.53:962−967;Ram(1993)Cancer Re
s 53(1993)83−88;Takamiya(1992)J Neur
osci Res 33:493−503;Baba(1993)J Neur
osurg 79:729−735;Mann(1983)Cell 33:1
53;Cane(1984)Proc Natl Acad Sci 81;6
349;およびMiller(1990)Human Gene Therap
y 1もまた参照のこと。
ヒトアデノウイルス遺伝子治療ベクターもまた当該分野で公知であり、そして
本発明において使用可能である。例えば、Berkner(1988)Biot
echniques 6:616およびRosenfeld(1991)Sci
ence 252:431;ならびにWO93/07283、WO93/062
23、およびWO93/07282を参照のこと。本発明において使用可能な例
示的な公知のアデノウイルス遺伝子治療ベクターは、上記に参照される文書およ
びWO94/12649、WO93/03769、WO93/19191、WO
94/28938、WO95/11984、WO95/00655、WO95/
27071、WO95/29993、WO95/34671、WO96/053
20、WO94/08026、WO94/11506、WO93/06223、
WO94/24299、WO95/14102、WO95/24297、WO9
5/02697、WO94/28152、WO94/24299、WO95/0
9241,WO95/25807、WO95/05835、WO94/1892
2およびWO95/09654において記載されるものを含む。あるいは、Cu
riel(1992)Hum.Gene Ther.3:147−154に記載
されるような殺傷したアデノウイルスに連結したDNAの投与が使用され得る。
本発明の遺伝子送達ビヒクルはまた、アデノウイルス随伴ウイルス(AAV)ベ
クターを含む。本発明における使用のためのこのようなベクターの主要なおよび
好ましい例は、Srivastava WO93/09239に開示されるAA
V−2ベースのベクターである。最も好ましいAAVベクターは、2つのAAV
逆方向末端反復を含む。ここで、ネイティブD配列は、ヌクレオチドの置換によ
って改変され、その結果、少なくとも5つのネイティブなヌクレオチドおよび1
8までのネイティブヌクレオチド、好ましくは少なくとも10のネイティブヌク
レオチドから18までのネイティブヌクレオチド、最も好ましくは10のネイテ
ィブヌクレオチドが維持され、そしてD配列の残りのヌクレオチドが欠失または
ネイティブでないヌクレオチドで置換されている。AAV逆方向末端反復のネイ
ティブなD配列は、各AAV逆方向末端反復において(すなわち、各末端に1つ
の配列が存在する)20の連続するヌクレオチドの配列であって、これは、HP
形成に関与しない。ネイティブでない置換ヌクレオチドは、同じ位置でのネイテ
ィブなD配列に見出されるヌクレオチド以外の任意のヌクレオチドであり得る。
他の使用可能な例示的なAAVベクターは、、pWP−19、pWN−1であり
、これらは両方ともNahreini(1993)Gene 124:257−
262に開示される。このようなAAVベクターの別の例は、psub201(
Samulski(1987)J.Virol.61:3096を参照のこと)
である。別の例示的なAAVベクターは、Double−D ITRベクターで
ある。Double−D ITRベクターの構築は、米国特許第5,478,7
45号に開示される。なお他のベクターは、Carter 米国特許第4,79
7,368号およびMuzyczka 米国特許第5,139,941号、Ch
artejee 米国特許第5,474,935号ならびにKotin WO9
4/288157に開示されるものである。本発明において使用可能なAAVベ
クターのなおさらなる例は、SSV9AFABTKneoであり、これは、AF
Pエンハンサーおよびアルブミンプロモーターを含み、そして肝臓において優性
に発現を指向する。その構造および構築は、Su(1996)Human Ge
ne Therapy 7:463−470に開示される。さらなるAAV遺伝
子治療ベクターは、米国特許第5,354,678号、同5,173,414号
、同5,139,941号、および同5,252,479号に開示される。
本発明の遺伝子治療ベクターはまた、ヘルペスウイルスベクターを含む。主要
なおよび好ましい例は、チミジンキナーゼポリペプチドをコードする配列を含む
単純ヘルペスウイルスベクター(例えば、米国特許第5,288,641号、お
よびEP0176170(Roizman)に開示されるもの)である。さらな
る例示的な単純ヘルペスウイルスベクターは、WO95/04139(Wist
ar Institute)に開示されるHFEM/ICP6−lacZ、Ge
ller(1988)Science 241:1667−1669ならびにW
O90/09441およびWO92/07945に記載されるpHSVlac、
Fink(1992)Human Gene Therapy 3:11−19
に記載されるHSV Us3::pgC−lacZ、ならびにEP045324
2(Breakefieled)に記載されるHSV 7134、2RH 10
5およびGAL4、ならびにATCCに受託番号ATCC VR−977および
ATCC VR−260として寄託されたものを含む。
意図されるのはまた、本発明において使用され得るαウイルス遺伝子治療ベク
ターである。好ましいαウイルスベクターは、シンドビスウイルスベクターであ
る。トガウイルス、セムリキ森林ウイルス(ATCC VR−67;ATCC
VR−1247)、Middlebergウイルス(ATCC VR−370)
、ロスリバーウイルス(ATCC VR−373;ATCC VR−1246)
、ベネズエラウマ脳脊髄炎ウイルス(ATCC VR−923;ATCC VR
−1250;ATCC VR−1249;ATCC VR−532)および米国
特許第5,0091,309号、同5,217,879号、およびWO92/1
0578に記載されるもの。より詳細には、米国特許出願第08/405,62
7号(1995年3月15日出願)、WO94/21792号、WO92/10
578号、WO95/07994号、米国特許第5,091,309号、および
米国特許第5,217,879号に記載されるそれらのαウイルスベクターが使
用可能である。このようなαウイルスは、ATCC、Rockville、Ma
rylandのような寄託機関または収集機関から入手し得るか、または一般的
に利用可能な技術を用いて公知の供給源から単離され得る。好ましくは、細胞傷
害性が減少したαウイルスベクターを使用する(米国特許仮出願08/6796
40号を参照のこと)。
DNAベクター系(例えば、真核細胞層状発現系)もまた、本発明の核酸の発
現について有用である。真核生物層状発現系の詳細な説明についてはWO95/
07994を参照のこと。好ましくは、本発明の真核細胞層状発現系はαウイル
スベクターに由来し、そして最も好ましくはシンドビスウイルスベクターに由来
する。
本発明における使用に適切な他のウイルスベクターは、ポリオウイルス(例え
ば、ATCC VR−58およびEvans、Nature(1989)385
およびSabin(1973)J.Biol.Standardization
1:115に記載されるもの;リノウイルス、例えば、ATCC VR−11
10およびArnold(1990)J Cell Biochem L401
に記載されるもの;ポックスウイルス(例えば、カナリアポックスルウイルスま
たはワクシニアウイルス(例えば、ATCC VR−111およびATCC V
R−2010ならびにFisher−Hoch(1989)Proc Natl
Acad Sci 86:317;Flexner(1989)Ann NY
Acad Sci 569:86、Flexner(1990)Vaccin
e 8:17;米国特許第4,603,112号および同4,769,330号
ならびにWO89/01973号に記載されるもの));SV40ウイルス(例
えば、ATCC VR−305およびMulligan(1979)Natur
e 277:108およびMadzak(1992)J Gen Virol
73:1533に記載されるもの);インフルエンザウイルス(例えば、ATC
C VR−797および米国特許第5,166,057号およびEnami(1
990)Proc Natl Acad Sci .87:3802−3805
;EnamiおよびPalese(1991)J Virol 65:2711
−2713およびLuytjes(1989)Cell 59:110(McM
ichael(1983)NEJ Med 309:13ならびにYap(19
78)Nature 273:238およびNature(1979)277:
108もまた参照のこと)に記載されるような逆遺伝子技術を使用して作製した
組換えインフルエンザウイルス);EP−0386882およびBuchsch
achler(1992)J.Virol.66:2731に記載されるような
ヒト免疫不全ウイルス;麻疹ウイルス(例えば、ATCC VR−67およびV
R−1247ならびにEP−0440219に記載されるもの);アウラウイル
ス(例えば、ATCC VR−368);ベバルウイルス(例えば、ATCC
VR−600およびATCC VR−1240);カバス(Cabassou)
ウイルス(例えば、ATCC VR−922);チクングンヤウイルス(例えば
、ATCC VR−64およびATCC VR−1241);フォートモーガン
(Fort Morgan)ウイルス(例えば、ATCC VR−924);ゲ
タウイルス(例えば、ATCC VR−369およびATCC VR−1243
);キジラガハ(Kyzylagach)ウイルス(例えば、ATCC VR−
927);マヤロウイルス(例えば、ATCC VR−66);ムカンボウイル
ス(例えば、ATCC VR−580およびATCC VR−1244);ヌヅ
ムウイルス(例えば、ATCC VR−371);ピクスナウイルス(例えば、
ATCC VR−372およびATCC VR−1245);トナテ(Tona
te)ウイルス(例えば、ATCC VR−925);トリニティウイルス(例
えば、ATCC VR−469);ユナウイルス(例えば、ATCC VR−3
74);ワタロアウイルス(例えば、ATCC VR−926);Y−62−3
3ウイルス(例えば、ATCC VR−375);オニオニオンウイルス、東部
ウマ脳脊髄炎ウイルス(例えば、ATCC VR−65およびATCC VR−
1242);西部ウマ脳脊髄炎ウイルス(例えば、ATCC VR−70、AT
CC VR−1251、ATCC VR−622およびATCC VR−125
2);ならびにコロナウイルス(例えば、ATCC VR−740)およびHa
mre(1966)Proc Soc Exp Biol Med 121:1
90に記載のものを含む。
本発明の組成物の細胞への送達は、上記に言及したウイルスベクターに限定さ
れない。他の送達方法および媒体が使用され得る(例えば、核酸発現ベクター、
殺傷したアデノウイルスに連結したかまたは連結してないポリカチオン性縮合D
NA単独(例えば、米国特許出願番号08/366,787(1994年12月
30日出願)およびCuriel(1992)Hum Gene Ther 3
:147−154を参照のこと)、リガンド連結DNA(例えば、Wu(198
9)J Biol Chem 264:16985−16987を参照のこと)
、真核生物細胞送達ビヒクル細胞(例えば、米国特許出願番号08/240,0
30(1994年5月9日出願)および米国特許出願番号08/404,796
を参照のこと)、光重合化ヒドロゲル物質の沈着、手動の遺伝子送達粒子銃(米
国特許第5,149,655号に記載されるような)、米国特許第5,206,
152およびWO92/11033に記載されるような電離放射線、核酸電荷中
和または細胞膜との融合)。さらなるアプローチは、Philip(1994)
Mol Cell Biol 14:2411−2418およびWoffend
in(1994)Proc Natl Acad Sci 91:1581−1
585に記載される。
粒子媒介遺伝子送達が使用され得る(例えば、米国特許出願60/023,8
67号を参照のこと)。手短には、配列を、高レベル発現のための従来の制御配
列を含む従来のベクターに挿入し得、次いで細胞標的化リガンド(例えば、アシ
アロオロソムコイド(WuおよびWu(1987)J.Biol.Chem.2
62:4429−4432に記載されるような)、Hucked(1990)B
iochem Pharmacol 40:253−263に記載されるような
インスリン、Plank(1992)Bioconjugate Chem 3
:533−539に記載されるようなガラクトース、ラクトースまたはトランス
フェリン)に連結された合成遺伝子送達分子(例えば、重合DNA結合カチオン
様ポリリジン、プロタミンおよびアルブミン)とともにインキュベートされ得る
裸のDNAもまた使用され得る。例示的な裸のDNA導入方法は、WO90/
11092および米国特許第5,580,859号に記載される。取り込み効率
は、生体分解性のラテックスビーズを用いて改良され得る。DNAコートラテッ
クスビーズは、ビーズによるエンドサイトーシス開始の後に効率よく細胞へと輸
送される。この方法は、ビーズを処理して疎水性を高め、それによってエンドソ
ームの破壊および細胞質へのDNAの放出を容易にすることによってさらに改良
され得る。
遺伝子送達ビヒクルとして作用し得るリポソームは、米国特許第5,422,
120号、WO95/13796、WO94/23697、WO91/1444
5、およびEP524,968に記載される。米国特許出願60/023,86
7に記載されるように、非ウイルス性送達において、ポリペプチドをコードする
核酸配列は、高レベル発現のための従来の制御配列を含む従来のベクターへと挿
入され得、次いで細胞標的化リガンド(例えば、アシアロオロソムコイド、イン
スリン、ガラクトース、ラクトースまたはトランスフェリン)に連結された、重
合性DNA結合カチオン(例えば、ポリリジン、プロタミン、およびアルブミン
)のような合成遺伝子伝達分子とともにインキュベートされ得る。他の送達系は
、種々の組織特異的または普遍的作用性のプロモーターの制御下に遺伝子を含む
DNAをカプセル化するためのリポソームの使用を含む。さらに、使用に適切な
非ウイルス送達は、機械的送達系(例えば、Woffendinら(1994)
Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91(24):11581−
11585に記載されるアプローチを含む。さらに、コード配列およびそのよう
なものの発現産物は、光重合化ヒドロゲル物質の沈着を介して送達され得る。コ
ード配列の送達について使用され得る、遺伝子送達のための他の従来の方法は、
例えば、手動の遺伝子送達粒子銃(米国特許第5,149,655号に記載され
るような);移入された遺伝子を活性化するための電離放射線の使用(米国特許
第5,206,152号およびWO92/11033に記載されるような)を含
む。
例示的なリポソームおよびポリカチオン性遺伝子送達ビヒクルは、米国特許第
5,422,120号および同4,762,915号;WO95/13796;
WO94/23697;およびWO91/14445;EP−0524968;
およびStryer、Biochemistry、236−240頁(1975
)、W.H.Freeman、San Francisco;Szoka(19
80)Biochem Biophys Acta 600:1;Bayer(
1979) Biochem Biophys Acta 550:464;R
ivnay(1987)Meth Enzymol 149:119;Wang
(1987)Proc Natl Acad Sci 84:7851;Pla
nt(1989)Anal Biochem 176:420に記載されるもの
である。
ポリヌクレオチド組成物は、治療有効量(この用語は上記に定義されるとおり
である)の遺伝子治療ビヒクルを含み得る。本発明の目的のために、有効用量は
、投与される個体において、約0.01mg/kg〜50mg/kgまたは0.
05mg/kg〜約10mg/kgのDNA構築物である。
(送達方法)
一旦処方されると、本発明のポリヌクレオチド組成物は、(1)被験体に直接
);(2)エキソビボで被験体由来の細胞に送達されて;または(3)組換えタ
ンパク質の発現のためにインビトロで、投与され得る。処置される被験体は、哺
乳動物または鳥類であり得る。ヒト被験体もまた処置され得る。
この組成物の直接送達は、皮下、腹腔内、静脈内、または筋肉内の注射によっ
て、または組織の間質空間への送達のいずれかによって一般的に達成される。こ
の組成物はまた、病巣へ投与され得る。他の投与様式は、経口投与または肺投与
、坐剤、および経皮(transdermal)または経皮(transcut
aneous)適用(例えば、WO98/20734を参照のこと)、針、およ
び遺伝子銃またはハイポスプレーを含む。投薬治療は、単回用量スケジュールま
たは多数回用量スケジュールであり得る。
エキソビボ送達および被験体への形質転換細胞の再移植のための方法は、当該
分野で公知であり、そして例えばWO93/14778に記載されている。エキ
ソビボ適用に有用である細胞の例は、例えば、幹細胞、特に、造血細胞、リンパ
細胞、マクロファージ、樹状細胞または腫瘍細胞を含む。
一般的に、エキソビボ適用およびインビトロ適用の両方のための核酸の送達は
、以下の手順:例えば、デキストラン媒介トランスフェクション、リン酸カルシ
ウム沈降、ポリブレン媒介トランスフェクション、原形質融合、エレクトロポレ
ーション、ポリヌクレオチドのリポソーム内へのカプセル化、およびDNAの核
への直接の微量注入(これらはすべて当該分野で周知である)で達成され得る。
(ポリヌクレオチドおよびポリペプチドの薬学的組成物)
上記に記載の薬学的に受容可能なキャリアおよび塩に加えて、以下のさらなる
薬剤がポリヌクレオチド組成物および/またはポリペプチド組成物とともに使用
され得る。
(A.ポリペプチド)
1つの例は、限定することなく以下を包含する:アシアロオロソムコイド(A
SOR);トランスフェリン;アシアロ糖タンパク質;抗体;抗体フラグメント
;フェリチン;インターロイキン;インターフェロン;顆粒球マクロファージコ
ロニー刺激因子(GM−CSF)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、マ
クロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、幹細胞因子およびエリスロポエ
チン。ウイルス抗原(例えば、エンベロープタンパク質)もまた、使用され得る
。また、他の侵襲性生物由来のタンパク質(例えば、RIIとして知られるPl
asmodium falciparumの環境スポロゾイト(circums
porozoite)タンパク質由来の17アミノ酸ペプチド)。
(B.ホルモン、ビタミンなど)
包含され得る他の群は、例えば、ホルモン、ステロイド、アンドロゲン、エス
トロゲン、甲状腺ホルモン、またはビタミン、葉酸である。
(C.ポリアルキレン、ポリサッカリドなど)
また、ポリアルキレングリコールが、所望のポリヌクレオチド/ポリペプチド
とともに含有され得る。好ましい実施態様において、ポリアルキレングリコール
は、ポリエチレングリコールである。さらに、モノサッカリド、ジサッカリド、
またはポリサッカリドが含有され得る。この局面の好ましい実施態様において、
このポリサッカリドは、デキストランまたはDEAEデキストランである。また
、キトサンおよびポリ(乳酸−コ−グリコリド)。
(D.脂質およびリポソーム)
所望のポリヌクレオチド/ポリペプチドはまた、被験体またはそれに由来する
細胞への送達の前に、脂質中にカプセル化され得るか、またはリポソーム中にパ
ッケージングされ得る。
脂質カプセル化は、一般的に核酸に安定に結合し得るか、または核酸を捕捉も
しくは維持し得るリポソームを用いて達成される。縮合ポリヌクレオチドの脂質
調製物に対する比は、変動し得るが、一般的に約1:1(mgDNA:マイクロ
モル脂質)であるか、またはより多くの脂質である。核酸の送達のためのキャリ
アとしてリポソーム使用の概説については、HugおよびSleight(19
91)Biochim.Biophys.Acta.1097:1−17;St
raubinger(1983)Meth.Enzymol.101:512−
527を参照のこと。
本発明における使用のためのリポソーム調製物は、カチオン性(正に荷電した
)アニオン性(負に荷電した)および中性の調製物を包含する。カチオン性リポ
ソームは、機能的な形態で、プラスミドDNA(Felgner(1987)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 84:7413−7416);
mRNA(Malone(1989)Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 86:6077−6081;および精製した転写因子(Debs(19
90)J.Biol.Chem.265:10189−10192)の細胞内送
達を媒介することが示されている。
カチオン性リポソームは容易に入手可能である。例えば、N[1−2,3−ジ
オレイルオキシ)プロピル]−N,N,N−トリエチルアンモニウム(DOTM
A)リポソームは、GIBCO BRL、Grand Island、NYから
の商標リポフェクチン(Lipofectin)の下で入手可能である(Feg
ner前出もまた参照のこと)。他の市販されているリポソームは、トランスフ
ェクテース(transfectace)(DDAB/DOPE)およびDOT
AP/DOPE(Boerhinger)を含む。他のカチオン性リポソームは
、当該分野で周知の技法を使用する容易に利用可能な物質から調製され得る。例
えば、DOTAP(1,2−ビス(オレイルオキシ)−3−(トリメチルアンモ
ニオ)プロパン)リポソームの合成の記載について、Szoka(1978)P
roc.Natl.Acad.Sci.USA 75:4194−4198;W
O90/11092を参照のこと。
同様に、アニオン性および中性リポソームは、例えば、Avanti Pol
ar Lipids(Birmingham,AL)から容易に入手可能である
か、または容易に入手可能な物質を使用してたやすく調製され得る。このような
物質には、とりわけ、ホスファチジルコリン、コレステロール、ホスファチジル
エタノールアミン、ジオレオイルホスファチジルコリン(DOPC)、ジオレオ
イルホスファチジルグリセロール(DOPG)、ジオレオイルホスファチジルエ
タノールアミン(DOPE)などが含まれる。これらの物質はまた、適切な比率
のDOTMAおよびDOTAPの出発物質と混合され得る。これらの物質を使用
してリポソームを作製する方法は、当該分野で周知である。
このリポソームは、多重膜のベシクル(MLV)、小さな単一膜ベシクル(S
UV)、または大きな単一膜のベシクル(LUV)を含み得る。種々のリポソー
ム−核酸複合体は当該分野で公知の方法を使用して調製され得る。例えば、St
raubinger(1983)Meth.Immunol.101:512−
527;Szoka(1978)Proc.Natl.Acad.Sci.US
A 75:4194−4198;Papahadjopoulos(1975)
Biochim.Biophys.Acta 392:483;Wilson(
1979)Cell 17:77);DeamerおよびBangham(19
76)Biochim.Biophys.Acta 443:629;Ostr
o(1977)Biochem.Biophys.Res.Commun.76
:836;Fraley(1979)Proc.Natl.Acad.Sci.
USA 76:3348);EnochおよびStrittmatter(19
79)Proc.Natl.Acad.Sci.USA 76:145;Fra
ley(1980)J.Biol.Chem.(1980)255:10431
;SzokaおよびPapahadjopoulos(1978)Proc.N
atl.Acad.Sci.USA 75:145;ならびにSchaefer
−Ridder(1982)Science 215:166を参照のこと。
(E.リポタンパク質)
さらに、リポタンパク質が、送達されるポリヌクレオチド/ポリペプチドとと
もに含まれ得る。利用されるリポタンパク質の例は、キロミクロン、HDL、I
DL、LDL、およびVLDLを含む。これらのタンパク質の変異体、フラグメ
ント、または融合物もまた、使用され得る。また、天然に存在するリポタンパク
質の改変体(例えば、アセチル化されたLDL)が使用され得る。これらのリポ
タンパク質は、リポタンパク質レセプターを発現する細胞へ、ポリヌクレオチド
の送達を標的化し得る。好ましくは、リポタンパク質が、送達されるポリヌクレ
オチドとともに含まれる場合、他の標的化リガンドはその組成物中には含まれな
い。
天然に存在するリポタンパク質は、脂質部分およびタンパク質部分を含む。こ
のタンパク質部分は、アポタンパク質として知られる。現在では、アポタンパク
質A、B、C、D、およびEが単離および同定されている。少なくともこれらの
2つはいくつかのタンパク質を含み、ローマ数字、AI、AII、AIV;CI
、CII、CIIIによって命名されている。
1つのリポタンパク質は、1を超えるアポタンパク質を含み得る。例えば、天
然に存在するキロミクロンはA、B、C、およびEからなり、そして時間が経て
ばこれらのリポタンパク質はAを欠失し、そしてCおよびEアポタンパク質を獲
得する。VLDLは、A、B、C、およびEアポタンパク質を含み、LDLはア
ポタンパク質Bを含み;そしてHDLはアポタンパク質A、C、およびEを含む
これらのアポタンパク質のアミノ酸は公知であり、そして例えば、Bresl
ow(1985)Annu Rev.Biochem 54:699;Law(
1986)Adv.Exp.Med.Biol.151:162;Chen(1
986)J Biol Chem 261:12918;Kane(1980)
Proc Natl Acad Sci USA 77:2465;Uterm
ann(1984)Hum Genet 65:232に記載されている。
リポタンパク質は、トリグリセリド、コレステロール(遊離およびエステル)
、およびリン脂質を含む、種々の脂質を含む。この脂質の組成は、天然に存在す
るリポタンパク質において変化する。例えば、キロミクロンは主としてトリグリ
セリドを含む。天然に存在するリポタンパク質の脂質含有物のより詳細な記載は
、例えば、Meth.Enzymol.128(1986)に見いだされ得る。
この脂質の組成は、レセプター結合活性についてアポタンパク質の立体構造にお
いて補助するために選択される。脂質組成はまた、ポリヌクレオチド結合分子と
の疎水性相互作用および会合を容易にするように選択され得る。
天然に存在するリポタンパク質は、例えば、血清から超遠心分離によって単離
され得る。そのような方法は、Meth.Enzymol.(前出);Pita
s(1980)J.Biochem.253:5454−5460およびMah
ey(1979)J Clin.Invest 64:743−750に記載さ
れる。リポタンパク質はまた、インビトロまたは所望の宿主細胞中のアポタンパ
ク質遺伝子の発現による組換え方法によって産生され得る。例えば、Atkin
son(1986)Annu Rev Biophys Chem 15:40
3およびRadding(1958)Biochim Biophys Act
a 30:443を参照のこと。リポタンパク質はまた、Biomedical
Techniologies,Inc.,Stoughton,Massac
husetts,USAのような商業的な供給者から購入され得る。さらなるリ
ポタンパク質の記載は、Zuckermannら、PCT/US97/1446
5に見い出され得る。
(F.ポリカチオン性薬剤)
ポリカチオン性薬剤は、送達される所望のポリヌクレオチド/ポリペプチドを
有する組成物中に、リポタンパク質を伴って、またはリポタンパク質を伴わずに
含まれ得る。
ポリカチオン性薬剤は、代表的には、生理的に適切なpHにおいて正味の正電
荷を示し、そして所望の位置への送達を容易にするための核酸の電荷を中和し得
る。これらの薬剤は、インビトロ、エキソビボ、およびインビボ適用のいずれも
を有する。ポリカチオン性薬剤は、生きている被験体に、筋肉内、皮下などのい
ずれかで核酸を送達するために使用され得る。
以下は、ポリカチオン性薬剤としての有用なポリペプチドの例である:ポリリ
ジン、ポリアルギニン、ポリオルニチン、およびプロタミン。他の例は、ヒスト
ン、プロタミン、ヒト血清アルブミン、DNA結合タンパク質、非ヒストン染色
体タンパク質、DNAウイルス由来のコートタンパク質(例えば、X174)を
含む。転写因子もまた、DNAに結合するドメインを含み、従って核酸縮合薬剤
として有用であり得る。手短に言えば、転写因子(例えば、C/CEBP、c−
jun、c−fos、AP−1、AP−2、AP−3、CPF、Prot−1、
Sp−1、Oct−1、Oct−2、CREP、およびTFIID)は、DNA
配列に結合する塩基性ドメインを含む。
有機ポリカチオン性薬剤は、スペルミン、スペルミジン、およびプトレシン(
purtrescine)を含む。
ポリカチオン性薬剤の大きさおよびその物理的特性は、上記の表から外挿され
て、他のポリカチオン性薬剤が構築され得るか、または合成ポリカチオン性薬剤
が産生され得る。
有用な合成ポリカチオン性薬剤は、例えば、DEAE−デキストラン、ポリブ
レンを含む。LipofectinTM、およびlipofectAMINE
は、ポリヌクレオチド/ポリペプチドと組み合わせた場合にポリカチオン性複
合体を形成するモノマーである。
(核酸ハイブリダイゼーション)
「ハイブリダイゼーション」とは、水素結合による2つの核酸配列の互いの会
合をいう。代表的には、1つの配列は、固体支持体に固定され、そして他方は溶
液中で遊離している。次いで、2つの配列は水素結合に好ましい条件下で互いに
接触される。この結合に影響を与える因子は以下を含む:溶媒のタイプおよび容
量;反応温度;ハイブリダイゼーションの時間;撹拌;液体相の配列の固体支持
体への非特異的な付着をブロックする薬剤(Denhardt’s試薬またはB
LOTTO);配列の会合の速度を増大させる化合物(硫酸デキストランまたは
ポリエチレングリコール)の使用;およびハイブリダイゼーション後の洗浄条件
のストリンジェンシー。Sambrookら(前出)第2巻、第9章、9.47
〜9.57頁。
「ストリンジェンシー」とは、異なる配列よりも非常に類似する配列の会合に
好ましいハイブリダイゼーション反応における条件をいう。例えば、研究中のハ
イブリッドの計算されたTmより約120〜200℃低い温度および塩濃度の組
み合わせが選択されるべきである。温度および塩条件はしばしば、フィルターに
固定したゲノムDNAのサンプルが目的の配列にハイブリダイズし、次いで異な
るストリンジェンシーの条件下で洗浄される、予備的な実験において経験的に決
定され得る。Sambrookら、9.50頁を参照のこと。
例えば、サザンブロットを行う場合、考慮する変数は、(1)ブロットされる
DNAの複雑さ、および(2)プローブおよび検出される配列の間の相同性であ
る。研究されるフラグメント全量は、プラスミドまたはファージ消化物について
は0.1〜1μg、高度に複雑な真核生物ゲノム中の単一コピーについては10
−9〜10−8gまで、10倍変化し得る。より低い複雑さのポリヌクレオチド
については、実質的により短いブロッティング、ハイブリダイゼーション、およ
び曝露回数、より少量の出発ポリヌクレオチド、およびより低い非活性のプロー
ブが使用され得る。例えば、単一コピーの酵母遺伝子は、1μgの酵母DNAで
開始し、2時間ブロットし、そして4〜8時間10cpm/μgを用いてハイ
ブリダイズして、わずか1時間の曝露時間を用いて検出され得る。単一コピーの
哺乳動物遺伝子について、保存性のアプローチは、10μgのDNAで開始し、
一晩ブロットし、そして10cpm/μgより多いプローブを用いて10%硫
酸デキストランの存在下で一晩ハイブリダイズし、約24時間露光時間を生じる
いくつかの因子が、プローブと目的のフラグメントとの間のDNA−DNAハ
イブリッドの融解温度(Tm)、ならびに、結果として、ハイブリダイゼーショ
ンおよび洗浄についての適切な条件に影響を与え得る。多くの場合において、そ
のプローブはフラグメントに対して100%相同なわけではない。他の共通して
直面する変化には、長さ、ハイブリダイズする配列の全G+C含量、ならびにイ
オン強度およびハイブリダイゼーション緩衝液のホルムアミド含量が含まれる。
これらのすべての因子の効果は、一つの式によって近似され得る:
Tm=81+16.6(log10Ci)+0.4[(G+C)%]−0.6
(ホルムアミド%)−600/n−1.5(ミスマッチ%)。
ここでCiは塩濃度(一価イオン)であり、およびnは塩基対内のハイブリッド
の長さである(MeinkothおよびWahl(1984)Anal.Bio
chem.138:267/284からわずかに改変した)。
ハイブリダイゼーション実験の設計において、核酸ハイブリダイゼーションに
影響を与えるいくつかの因子が簡便に変更され得る。ハイブリダイゼーションお
よび洗浄の温度ならびに洗浄時の塩濃度を調整するのが最も単純である。ハイブ
リダイゼーション温度(すなわち、ストリンジェンシー)が上昇するにつれて、
非相同的な鎖の間で起こるハイブリダイゼーションは起こりにくくなるようであ
り、結果として、バックグラウンドが減少する。放射標識したプローブが固定化
されたフラグメントと完全に相同ではない場合(遺伝子ファミリーおよび種間の
ハイブリダイゼーション実験における場合で頻繁であるように)、ハイブリダイ
ゼーション温度は低下されなければならず、そしてバックグラウンドが増大する
。洗浄の温度は、類似の様式で、ハイブリダイゼーションバンドの強度、および
バックグラウンドの程度に影響を与える。洗浄のストリンジェンシーはまた、塩
濃度の減少とともに増大する。
一般的に、50%ホルミアミドの存在下で都合よいハイブリダイゼーション温
度は、標的フラグメントに95%〜100%相同であるプローブについて42℃
、90%〜95%相同性では37℃、85%〜90%相同性については32℃で
ある。より低い相同性については、上記の式を用いて、適切にホルムアミド含量
が低くされ、そして温度が調整されるべきである。プローブと標的フラグメント
との間の相同性が未知である場合、最も単純なアプローチは、ともにストリンジ
ェントではないハイブリダイゼーション条件および洗浄条件で開始することであ
る。オートラジオグラフィー後に非特異的バンドまたは高いバックグラウンドが
観察される場合、フィルターは高ストリンジェンシーで洗浄され得、そして再び
露光され得る。露光のために必要な時間がこのアプローチを非実用的にする場合
、いくつかのハイブリダイゼーションおよび/または洗浄ストリンジェンシーが
並行して試験されるべきである。
(核酸プローブアッセイ)
本発明に従う核酸プローブを利用する、PCR、分枝DNAプローブアッセイ
、またはブロッティング技術のような方法は、cDNAまたはmRNAの存在を
決定し得る。プローブは、検出されるに十分に安定な、二重鎖または二本鎖複合
体を形成し得る場合に、本発明の配列に「ハイブリダイズする」といわれる。
核酸プローブは、本発明のクラミジアの(Chlamydial)ヌクレオチ
ド配列(センス鎖およびアンチセンス鎖の両方を含む)にハイブリダイズする。
多くの異なるヌクレオチド配列がアミノ酸配列をコードするが、ネイティブなク
ラミジアの配列は、細胞に存在する実際の配列であるので、好ましい。mRNA
は、コード配列を表し、従ってプローブはコード配列に相補的であるべきであり
、一本鎖cDNAはmRNAに相補的であり、従ってcDNAプローブは非コー
ド配列に相補的であるべきである。
プローブ配列はクラミジアの配列(またはその相補物)に同一である必要はな
い。核酸プローブが標的ヌクレオチドと検出され得る二重鎖を形成し得る場合、
配列および長さの変動は、アッセイの感受性の増加をもたらし得る。また、核酸
プローブは、形成された二重鎖を安定化するためにさらなるヌクレオチドを含み
得る。さらなるクラミジアの配列もまた、形成された二重鎖を検出するための標
識としての一助となり得る。例えば、非相補的ヌクレオチド配列が、そのプロー
ブの5’末端に付着され得、ここでそのプローブ配列の残りはクラミジアの配列
に相補的である。あるいは、プローブ配列が、それとハイブリダイズし、そして
それによって検出され得る二重鎖を形成するためにクラミジアの配列との十分な
相補性を有する場合、非相補的塩基またはより長い配列は、プローブ中に分散さ
れ得る。
プローブの正確な長さおよび配列は、ハイブリダイゼーション条件(例えば、
温度、塩条件など)に依存する。例えば、診断的適用については、分析物の配列
の複雑さに依存して、核酸プローブは、代表的には、少なくとも10〜20ヌク
レオチド、好ましくは15〜25、そして最も好ましくは少なくとも30ヌクレ
オチドを含むが、これよりも短くもあり得る。短いプライマーは、一般的には、
鋳型との安定なハイブリッド複合体を形成するのにより低い温度を必要とする。
プローブは、合成的手順(例えば、Matteucciらのトリエステル法、
(J.Am.Chem.Soc.(1981)103:3185))、またはU
rdeaら(Proc.Natl.Acad.Sci.USA(1983)80
:7461)に従って、または市販の自動オリゴヌクレオチド合成機を使用して
、産生され得る。
プローブの化学的性質は、優先度に従って選択され得る。特定の適用について
は、DNAまたはRNAが適切である。他の適用については、改変(例えば、ホ
スホロチオエートまたはメチルホスホネートのようなバックボーンの改変)が組
み込まれ得、インビボの半減期を増大させるために使用され得、RNA親和性を
変化させ、ヌクレアーゼ耐性などを増大させるなどを行い(例えば、Agraw
alおよびIyer(1995)Curr Opin Biotechnol
6:12−19;Agrawal(1996)TIBTECH 14:376−
387);ペプチド核酸のようなアナログもまた使用され得る(例えば、Cor
ey(1997)TIBTECH15 224−229;Buchardtら(
1993)TIBTECH 11:384−386を参照のこと)。
あるいは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、少量の標的核酸を検出する別
の周知の手段である。そのアッセイは、Mullisら、(Meth.Enzy
mol.(1987)155:335−350);米国特許第4,683,19
5号および同第4,683,202号に記載されている。2つの「プライマー」
ヌクレオチドは、標的核酸とハイブリダイズし、そして反応を開始するために使
用される。このプライマーは、増殖標的(またはその相補物)の配列にハイブリ
ダイズしない、二重鎖の安定性を補助するための、または、例えば、首尾よい制
限部位を組み込むための配列を含む。代表的には、このような配列は、所望のク
ラミジアの配列に隣接する。
熱安定性のポリメラーゼは、もともとの標的核酸を鋳型として使用して、プラ
イマーから標的核酸のコピーを作製する。標的核酸の閾値量がポリメラーゼによ
って産生された後、それらはより従来的な方法(例えば、サザンブロット)によ
って検出され得る。サザンブロット法を使用する場合、標識されたプローブは、
クラミジアの配列(またはその相補物)にハイブリダイズする。
また、mRNAまたはcDNAは、Sambrookら(前出)に記載される
、従来的なブロッティング技術によって検出され得る。mRNA、またはmRN
Aからポリメラーゼ酵素を使用して生成されたcDNAは、ゲル電気泳動を使用
して精製および分離され得る。次いで、ゲル上のこの核酸は、ニトロセルロース
のような固体支持体にブロットされる。この固体支持体は、標識されたプローブ
に曝露され、次いですべてのハイブリダイズしていないプローブを洗浄して除去
する。次に、標識プローブを含む二重鎖を検出する。代表的には、そのプローブ
は、放射活性部分で標識される。
(実施例)
本実施例は、C.pneumoniaeタンパク質がワクチン産生およびワク
チン開発または診断目的のための有用な抗原である見解を支持する証拠とともに
、C.pneumoniaeタンパク質を示す。本証拠は、以下の形態をとる。
・CWL029株からの配列情報に基づくコンピューター予測(例えば、ww
w.psort.nibb.ac.jpから利用可能であるPSORTアルゴリ
ズムを用いる)。
・IOL207株からクローン化されたタンパク質の組換え発現および精製に
基づくデータ。
・血清中の免疫反応性を実証するためのウエスタンブロット(代表的に、組換
えタンパク質に対するマウス抗血清を用いて染色した、C.pneumonia
e FB/96株のEB抽出物のブロット)。
・免疫系に対する抗原の利用性を確認するためのC.pneumoniae細
菌または精製EBのFACS分析(表IIIもまた参照のこと)。
・タンパク質が、FB/96株由来の精製基本小体からのタンパク質の、2D
ゲル電気泳動マップからのMALDI−TOFによって同定されたか否かの指標
。これによって、タンパク質がインビボで発現されるか否かを確認する(表Vも
また参照のこと)。
種々の試験を使用して、本実施例において、同定したタンパク質のインビボ免
疫原性を評価し得る。例えば、このタンパク質を組換え発現させ、そして免疫ブ
ロットによって患者の血清をスクリーニングするために使用し得る。このタンパ
ク質と患者の血清との間のポジティブな反応は、この患者が問題のタンパク質に
対する免疫応答を以前に高めていたこと、すなわち、このタンパク質は、免疫原
であることを示す。本方法をまた使用して、免疫優性タンパク質を同定し得る。
組換えタンパク質もまた好都合に使用して、例えば、マウスにおいて抗体を調
製するために調製し得る。これらの抗体は、タンパク質が細胞表面上に位置する
ことの直接的な確認のために使用し得る。標識抗体(例えば、FACSのための
蛍光標識)を、インタクトな細菌とインキュベートし得、そして細菌表面上の標
識の存在によって、タンパク質の位置を確認する。
特に、以下の方法(A)〜(O)を使用して、本発明のタンパク質を発現させ
、精製し、そして生化学的に特徴付けた。
(E.coliにおける発現のためのCPN ORFのクローニング)
Chlamydia pneumoniae(Cpn)のORFを、3つの異
なる種類のタンパク質を潜在的に得るようにクローニングした:
a)C末端にヘキサ−ヒスチジンタグを有するタンパク質(cpn−His)
b)N末端にGST融合パートナーを有するタンパク質(Gst−cpn)
c)C末端のヘキサ−ヒスチジンタグおよびN末端のGSTの両方を有するタ
ンパク質(GST/His融合物;NH−GST−cpn−(His)−C
OOH)。
a)型タンパク質を、pET21b+(Novagen)中にクローニングす
る際に得た。b)型タンパク質およびc)型タンパク質を、改変pGEX−KG
ベクター[Guan & Dixon(1991)Anal.Biochem.
192.262]へのクローニングの際に得た。例えば、pGEX−KGを改変
して、pGEX−NNを得、次いで、pGEX−NNを改変することによってp
GEX−NNHを得た。Gst−cpnタンパク質およびGst−cpn―Hi
sタンパク質を、それぞれ、pGEX−NNおよびpGEX−NNH中に得た。
1個のみの二重制限酵素での消化後に全ての3つのベクターにおいて単一増幅
産物をクローニングし、そして最終組換えタンパク質において外来アミノ酸の存
在を最小化することを目的として、pGEX−KGベクターの改変バージョンを
作製した。
((A)pGEX−NN発現ベクターおよびpGEX−NNH発現ベクターの
構築)
2組の相補鎖オリゴデオキシリボヌクレオチドを、DNA合成機ABI394
(Perkin Elmer)およびCruachem(Glasgow、Sc
otland)からの試薬を用いて合成した。等モル量のオリゴ対(各オリゴ5
0ng)を、最終容量50μlのT4 DNAリガーゼ緩衝液(New Eng
land Biolabs)中で10分間アニーリングし、次いで、ゆっくりと
冷却するために室温に放置した。記載した手順を用いて、以下のDNAリンカー
を得た。
Figure 2012147798

プラスミドpGEX−KGをBamHIおよびHindIIIで消化し、そし
て100ngを、200ユニットのT4 DNAリガーゼ(New Engla
nd Biolabs)を用いて3:1のリンカー/プラスミドのモル比でリン
カーgexNNと16℃で一晩連結させた。E.coli DH5における連結
産物の形質転換後、pGEX−NNプラスミド(正確なリンカーを有する)を含
むクローンを、制限酵素分析およびDNA配列決定によって選択した。
新規プラスミドpGEX−NNを、SalIおよびHindIIIで消化し、
そしてgexNNHと連結した。E.coli DH5における連結産物の形質
転換後、pGEX−NNHプラスミド(正確なリンカーを有する)を含むクロー
ンを、制限酵素分析およびDNA配列決定によって選択した。
((B)染色体DNA調製)
C.pneumoniae 10L−207株の基本小体(EB)の染色体D
NAを、1.5mlの溶解緩衝液(10mM Tris−HCl、150mM
NaCl、2mM EDTA、0.6% SDS、100μg/ml Prot
einase K、pH8)を450μl EB懸濁液(400.000/μl
)に添加し、そして37℃で一晩インキュベートすることによって調製した。フ
ェノール、フェノール−クロロホルム、およびクロロホルムを用いた連続抽出の
後、DNAを0.3M 酢酸ナトリウム(pH5.2)および2容量の無水エタ
ノールを用いて沈澱させた。DNAペレットを、70% エタノールを用いて洗
浄した。蒸留水を用いた可溶化および20μg/ml RNAse Aを用いた
室温で1時間の処理後、DNAを再び、フェノール−クロロホルムで抽出し、ア
ルコール沈澱し、そして300μl 1mM Tris−HCl(pH8.5)
に懸濁した。DNA濃度を、サンプルのOD260を測定することによって評価
した。
((C)オリゴヌクレオチド設計)
合成オリゴヌクレオチドプライマーを、C.pneumoniae CWL0
29株の配列を用いて各ORFのコード配列に基づいて設計した。推定リーダー
配列の直ぐ下流にある5’末端増幅プライマー配列を推定することによって、任
意の推定シグナルペプチドを排除した。ほとんどのORFに関して、プライマー
の5’テイル(表I)は、制限酵素認識部位を1つだけ含み(遺伝子自体の制限
パターンに依存して、NdeI、またはNheI、またはSpeI);3’プラ
イマーテイル(表I)は、XhoIまたはNotIまたはHindIII制限部
位を含んだ。
Figure 2012147798

制限酵素認識配列を含むことと同様に、プライマーは、増幅される配列にハイ
ブリダイズするヌクレオチドを含んだ。ハイブリダイズするヌクレオチドの数は
、記載されるように[(Breslauerら(1986)PNAS USA
83:3746−50)]決定されたプライマーの融解温度に依存した。選択し
たオリゴの平均融解温度は、ハイブリダイゼーション領域単独については50〜
55℃であり、全オリゴについては65〜75℃であった。表IIは、各増幅に
使用した順方向プライマーおよび逆方向プライマーを示す。
((D)増幅)
標準的なPCRプロトコールは、以下のようであった:100μlの最終容量
中、0.2μM 各プライマー、200μM 各dNTP、1.5mM MgC
、1×PCR緩衝液(Mg不含)(Gibco−BRL)、および2ユニッ
トのTaq DNAポリメラーゼ(Platinum Taq、Gibco−B
RL)の存在下、50ng ゲノムDNAをテンプレートとして使用した。各サ
ンプルに、二工程増幅を実施した:第1の5サイクルは、オリゴのうちの1つが
制限酵素テイルを排除するようなハイブリダイゼーション温度を用いて実行し、
続く25サイクルは、プライマー全長のハイブリダイゼーション温度に従って実
行した。標準的なサイクルは、以下のようであった。
Figure 2012147798

伸長時間は、2000bpよりも短いORFについては1分間であり、200
0bpよりも長いORFについては2分40秒間であった。増幅を、Gene
Amp PCRシステム9600(Perkin Elmer)を用いて実行し
た。
増幅結果の確認をするために、4μlの各PCR産物を、1〜1.5アガロー
スゲルに充填し、そして増幅フラグメントのサイズを、DNA分子量標準と比較
した(DNAマーカーIIIまたはIX、Roche)。PCR産物を、アガロ
ースゲルに充填し、そして電気泳動の後、正確なサイズのバンドを、ゲルから切
り出した。DNAを、製造業者らの指示書に従ってGel Extractio
n Kit(Qiagen)を用いてアガロースゲルから精製した。DNAの最
終溶出容量は、50μl TE(10mM Tris−HCl、1mM EDT
A、pH8)であった。1μlの各精製DNAを、アガロースゲルに充填し、収
量を評価した。
((E)PCRフラグメントの消化)
1〜2μgの精製PCR産物を、最終容量100μl中、適切な制限緩衝液を
用いて適切な制限酵素(各酵素60ユニット)で、37℃で一晩二重消化した。
制限酵素および消化緩衝液は、New England Biolabs製であ
った。消化DNAの精製(PCR 精製キット、Qiagen)および30μl
TEを用いての溶出後、1μlを、アガロースゲル電気泳動に供し、滴定した
分子量標準(DNAマーカーIIIまたはIX、Roche)と比較して収量を
評価した。
((F)クローニングベクター(pET21b+、pGEX−NN、およびp
GEX−NNH)の消化)
10μgのプラスミドを、適切な緩衝液の存在下、400μlの反応溶液中に
100ユニットの各制限酵素を用いて、一晩37℃でのインキュベーションによ
って二重消化した。1%アガロースゲルでの電気泳動後、消化したベクターに対
応するバンドを、Qiagen Qiaex II Gel Extracti
on Kitを用いてゲルから精製し、そしてDNAを、50μl TEを用い
て溶出した。DNA濃度を、サンプルのOD260を測定することによって評価
した。
((G)クローニング)
適切に消化し、そして精製した75ngのベクターおよび各ORFに対応する
消化し、そして精製したフラグメントを、1:1 フラグメント/ベクターのモ
ル比で10〜20μlの最終容量中、製造業者らによって供給された緩衝液の存
在下で400ユニットのT4 DNAリガーゼ(New England Bi
olabs)を用いて連結した。反応物を、16℃で一晩インキュベートした。
E.coli DH5コンピテント細胞における形質転換を、以下のように実
施した:連結反応物を、200μlのコンピテントDH5細胞と混合し、氷上で
30分間インキュベートし、次いで、42℃で90秒間インキュベートした。氷
上で冷却した後、0.8mlのLBを添加し、そして細胞を振とうさせながら3
7℃で45分間インキュベートした。100μlおよび900μlの細胞懸濁液
を、別々の寒天LB 100μg/ml アンピシリンプレートに播き、そして
このプレートを、37℃で一晩インキュベートした。6ml LB 100μg
/ml アンピシリン中で無作為に選択したクローンを増殖させ、製造業者らの
指示書に従ってQiagen Qiaprep Spin Miniprep
Kitを用いてDNAを抽出し、そして制限クローニング部位に特異的な制限酵
素を用いて2μlのプラスミドミニ調製物を消化することによって、形質転換体
のスクリーニングを実施した。消化したプラスミドミニ調製物のアガロースゲル
電気泳動後、ポジティブクローンを、適切な分子量マーカー(DNAマーカーI
IIまたはIX、Roche)との比較によって評価されるように、制限フラグ
メントの正確なサイズに基づいて選択した。
((H)発現)
1μlの各rightプラスミドミニ調製物を、その組換えタンパク質の発現
に適したコンピテントE.coli株200μl中に形質転換した。すべてのp
ET21b+組換えプラスミドをBL21 DE3(Novagen)E.co
li細胞中に形質転換し、一方、すべてのpGEX−NN組換えプラスミドおよ
びすべてのpGEX−NNH組換えプラスミドを、BL21細胞(Novage
n)中に形質転換した。LB/Amp寒天プレート上に形質転換混合物をプレー
ティングしそして37℃で一晩インキュベートした後、単コロニーを、3mlの
LB 100μg/mlアンピシリン中に接種し、そして37℃で一晩増殖させ
た。この一晩培養物70μlを、2mlのLB/Amp中に接種し、そしてpE
TクローンのOD600が0.4〜0.8の値になるまでかまたはpGEXクロ
ーンのOD600が0.8〜1の値になるまで、37℃で増殖させた。その後、
そのミニ培養物にIPTG(イソプロピルβ−Dチオ−ガラクト−ピラノシド)
を添加することによって、タンパク質発現を誘導した。1mM IPTGを使用
してpETクローンを誘導し、一方、0.2mM IPTGを使用してpGEX
クローンを誘導した。37℃で3時間インキュベーションした後、最終OD60
をチェックし、そしてその培養物を氷上で冷却した。0.5ml培養物を遠心
分離した後、その細胞ペレットを、50μlのタンパク質ローディングサンプル
緩衝液(60ml Tris−HCl(pH6.8)、5%w/v SDS、1
0%v/vグリシン、0.1%w/vブロモフェノールブルー、100mM D
TT)中に懸濁し、そして、100℃で5分間インキュベートした。0.1OD
600培養物に対応する量の煮沸サンプルを、SDS−PAGEおよびクマシー
ブルー染色によって分析して、誘導されたタンパク質のバンドの存在を確認した
(組換えタンパク質の精製)
単コロニーを、25ml LB 100μg/mlアンピシリン中に接種し、
そして37℃で一晩増殖させた。この一晩培養物を、500ml LB/Amp
中に接種し、そして25℃で振盪しながら、pETクローンについてOD600
が0.4〜0.8の値になるまで、またはpGEXクローンについてOD600
が0.8〜1の値になるまで、増殖させた。その後、その培養物にIPTGを添
加することによってタンパク質発現を誘導した。pETクローンは、1mM I
PTGを使用して誘導し、一方pGEXクローンは、0.2mM IPTGを使
用して誘導した。25℃で4時間インキュベーションした後、最終OD600
チェックし、そしてその培養物を氷上で冷却した。6000rpmでの遠心分離
(JA10ローター、Beckman)の後、その細胞ペレットを、精製のため
に処理するか、または−20℃で凍結した。
((I)E.coliからの可溶性Hisタグ化タンパク質の精製手順)
1.そのペレットを、−20℃から氷浴へと移し、そして10mlの50mM
NaHPO緩衝液、300mM NaCl(pH8.0)で再構成し、40〜
50mL遠心管中に移し、そして以下の概略により細胞を破壊する:
2.French Pressにおいてそのペレットを破壊し、インライン(i
n−line)洗浄しながら3回通過を行う。
3.約30〜40000×gで15〜20分間遠心分離する。可能ならば、ロー
ターJA 25.50(21000rpm、15分)またはJA−20(180
00rpm、15分)を使用する。
4.1ml Fast Flow Chelating Sepharose樹
脂を含むPoly−Prepカラムを、50mMリン酸緩衝液、300mM N
aCl(pH8.0)で平衡化する。
5.遠心分離ペレットを−20℃で貯蔵し、そしてその上清をカラムにローディ
ングする。
6.フロースルーを収集する。
7.カラムを、10ml(2ml+2ml+4ml)の50mMリン酸緩衝液、
300mM NaCl(pH8.0)で洗浄する。
8.10mlの20mMイミダゾール緩衝液、50mMリン酸塩、300mM
NaCl(pH8.0)で再度洗浄する。
9.4.5ml(1.5ml+1.5ml+1.5ml)の250mMイミダゾ
ール緩衝液、50mMリン酸塩、300mM NaCl(pH8.0)を用いて
、カラムに結合したタンパク質を溶出させ、そして、対応する各々約1.5ml
の3つの画分を収集する。各管に、15μlのDTT 200mM(最終濃度2
mM)を添加する。
10.最初の2つの画分のタンパク質濃度を、Bradford法を用いて測定
し、各サンプルから10μgタンパク質アリコートを収集し、そしてSDS−P
AGEにより分析する。(サンプルが希釈され過ぎた場合、21μl+7μlロ
ーディング緩衝液をローディングすることに注意のこと)。
11.収集した画分を+4℃にて貯蔵し、SDS−PAGE分析の結果を待つ。
12.免疫のために、0.5ml中で各々が40%グリセロール中100μgの
アリコート4〜5個を調製する。希釈緩衝液は、上記の溶出緩衝液+2mM D
TTである。免疫するまで、そのアリコートを−20℃で貯蔵する。
((J)封入体からのHisタグ化タンパク質の精製)
以下のプロトコルに基本的には従って、精製を実行した:
1.遠心分離によって、500ml培養物から細菌を収集する。必要な場合は、
細菌ペレットを−20℃で貯蔵する。抽出のために、氷浴上で、10mlの50
mM TRIS−HCl緩衝液(pH8.5)中に各細菌ペレットを再懸濁する

2.再懸濁した細菌を、French Pressで破壊し、2回通過を行う。
3.35000×gで15分間遠心分離し、そしてペレットを収集する。Bec
kmanローターJA 25.50(21000rpm、15分)またはJA−
20(18000rpm、15分)を使用する。
4.50mM TRIS−HCl、1mM TCEP(トリス(2−カルボキシ
エチル)−ホスフィン塩酸塩、Pierce)、6M塩化グアニジウム(pH8
.5)で遠心分離ペレットを溶解する。磁気棒を用いて約10分間攪拌する。
5.上記のように遠心分離し、そして上清を収集する。
6.1mlのNichel飽和Fast Flow Chelating Se
pharose(Pharmacia)を含むPoly−Prep(Bio−R
ad)カラムを、製造業者の推奨に従って、十分な数調製する。5mlのH
でそのカラムを2回洗浄し、そして50mM TRIS−HCl、1mM TC
EP、6M塩化グアニジウム(pH8.5)で平衡化する。
7.工程5からの上清を、このカラム上にローディングし、そして5mlの50
mM TRIS−HCl緩衝液、1mM TCEP、6M尿素(pH8,5)で
洗浄する。
8.10mlの20mMイミダゾール、50mM TRIS−HCl、6M尿素
、1mM TCEP(pH8.5)でカラムを洗浄する。可能なさらなるコント
ロールのために、最初の5mlを収集して取っておく。
9.4.5mlの緩衝液(250mMイミダゾール、50mM TRIS−HC
l、6M尿素、1mM TCEP(pH8.5)を含む)で、カラムに結合した
タンパク質を溶出する。3つの1.5mlアリコートにこの溶出緩衝液を添加し
、そして対応する3つの画分を収集する。各画分に、15μl DTT(最終濃
度2mM)を添加する。
10.Bradford法により溶出タンパク質濃度を測定し、そして約10μ
gのタンパク質アリコートをSDS−PAGEにより分析する。
11.40%(v/v)グリセロール、50mM TRIS−HCl、2M尿素
、0.5アルギニン、2mM DTT、0.3 TCEP、83.3mMイミダ
ゾール(pH8.5)中に、−20℃でタンパク質を貯蔵する。
((K)E.coliからのGST−融合タンパク質の精製手順)
1.−20℃から氷浴へと細菌ペレットを移し、そしてプロテアーゼインヒビタ
ー(COMPLETETM−Boehringer Mannheim、25m
l緩衝液ごとに1錠)の混合物を添加した7.5ml PBS(pH7.4)で
再懸濁する。40〜50ml遠心管へと移し、そして以下の手順に従って超音波
処理する:
a)プローブを、管の底から約0.5cmの位置にする
b)管をクランプでブロックする
c)管を氷浴に浸す
d)ソニケーターを以下のように設定する:Timer→Hold、Duty
Cycle→55、Out.Control→6。
e)時間経過1分で10インパルスのサイクルを5回実施する(すなわち、1
サイクル=10インパルス+約45秒ホールド;b.10インパルス+約45秒
ホールド;c.10インパルス+約45秒ホールド;d.10インパルス+約4
5秒ホールド;e.10インパルス+約45秒ホールド。
2.約30〜40000×gで15〜20分間遠心分離する。例えば、ローター
Beckman JA 25.50を21000rpmで15分間使用する。
3.−20℃にて遠心ペレットを貯蔵し、そして上清を、以下のようにしてクロ
マトグラフィーカラムにローディングする。
4.0.5ml(≡1ml懸濁物)のGlutathione−Sepharo
se 4B樹脂)を含むPoly−Prep(Bio−Rad)カラムを、2m
l(1ml+1ml)HOで洗浄し、その後、10ml(2ml+2ml+4
ml)のPBS(pH7.4)で平衡化する。
5.上清をカラムにローディングし、そしてフロースルーを捨てる。
6.カラムを、10ml(2ml+2ml+4ml)のPBS(pH7.4)で
洗浄する。
7.4.5mlの50mM TRIS緩衝液、10mM還元グルタチオン(pH
8.0)を1.5ml+1.5ml+1.5mlのように添加して、カラムに結
合したタンパク質を溶出させ、そして、対応する各々約1.5mlの3つの画分
を収集する。
8.最初の2つの画分のタンパク質濃度を、Bradford法を用いて測定し
、各サンプルからの10μgタンパク質アリコートをSDS−PAGEにより分
析する。(サンプルが希釈され過ぎた場合、21μl(+7μlローディング緩
衝液)をローディングすることに、注意すること)。
9.収集した画分を+4℃にて貯蔵し、SDS−PAGE分析の結果を待つ。
10.免疫する予定の各タンパク質について、0.5ml中で各々が40%グリ
セロール中100μgのアリコート4〜5個を調製する。希釈緩衝液は、50m
M TRIS・HCL、2mM DTT(pH8.0)である。免疫するまで、
そのアリコートを−20℃で貯蔵する。
(血清学)
((L)免疫のプロトコル)
1.4匹の6〜7週齢のCD1雌性マウスのグループを、100μl中に再懸濁
した組換えタンパク質20μgで免疫した。
2.各グループ4匹のマウスに、3回投与を14日間間隔スケジュールで与えた

3.免疫は、タンパク質の腹腔内注射を介して行い、最初の投与については等量
の完全フロイントアジュバント(CFA)とともに、そしてその後の2回投与に
ついては不完全フロイントアジュバント(IFA)とともに行った。
4.各免疫の前に血清を収集した。3回目の免疫の14日後にマウスを屠殺し、
そして収集した血清をプールして、−20℃で貯蔵した。
((M)マウス血清を用いる、Cpn基本小体タンパク質のウェスタンブロッ
ト分析)
SDSローディング緩衝液(1×:60mM TRIS−HCl(pH6.8
)、5% w/v SDS、10% v/vグリセリン、0.1% Bromo
phenol Blue、100mM DTT)と混合し95℃で5分間煮沸し
た約4μgのタンパク質を含む、基本小体のアリコートを、12% SDS−P
AGEゲル上にローディングした。このゲルを、SDS−PAGE泳動緩衝液(
250mM TRIS,2.5mM Glycineおよび0.1% SDSを
含む)を使用して泳動した。このゲルを、ニトロセルロース膜上に200mAに
て30分間エレクトロブロットした。この膜を、PBS、3%スキムミルク粉末
を用いて30分間ブロックし、そして適切な血清希釈物(1/100)とともに
4℃にて一晩インキュベートした。PBS+0.1% Tween(Sigma
)で2回洗浄した後、1:3000希釈したペルオキシダーゼ結合体化二次抗マ
ウス抗体(Sigma)とともに、この膜を2時間インキュベートした。このニ
トロセルロースを、PBS+0.1% Tween−20で10分間2回洗浄し
、そして1回PBSで洗浄し、その後、Opti−4CN Substrate
Kit(Biorad)により発色させた。
ウェスタンブロットにて示されるレーンは、(P)=免疫前コントロール血清
;(I)=免疫血清である。
((N)マウス血清を用いる、Chlamydia pneumoniae基
本小体のFACS分析)
1.2×10個の基本小体(EB)/ウェルを、96ウェルU底プレート中で
200μlのPBS−0.1% BSAで洗浄し、そして4℃にて12000r
pmで10分間遠心分離した。
2.その上清を捨て、そしてE.B.を、10μlのPBS−0.1% BSA
中に再懸濁した。
3.PBS−0.1% BSA中に希釈した10μlマウス血清を、最終希釈1
:400までE.B.懸濁物に添加し、そして氷上で30分間インキュベートし
た。
4.180μ PBS−0.1% BSAを添加することによってEBを洗浄し
、そして4℃にて1200rpmで10分間遠心分離した。
5.上清を捨て、そしてE.B.を、10μlのPBS−0.1% BSA中に
再懸濁した。
6.10μlのヤギ抗マウスIgG(F(ab’)フラグメント特異的R−フ
ィコエリトリン結合体化)(Jackson Immunoresearch
Laboratories Inc.、カタログ番号115−116−072)
を、最終希釈1:100までこのEB懸濁物に添加し、そして暗いところで30
分間、氷上でインキュベートした。
7.180μ PBS−0.1% BSAを添加することによってEBを洗浄し
、そして4℃にて1200rpmで10分間遠心分離した。
8.5.上清を捨て、そしてE.B.を、150μlのPBS−0.1% BS
A中に再懸濁した。
9.E.B.懸濁物を、FACS Calibur(Becton Dikin
son、Mountain View、CA USA)のサイトメトリーチャン
バーに通し、10.000事象を得た。
10.Cell Quest Software(Becton Dikins
on、Mountain View、CA USA)を使用し、E.B.シグナ
ルに対する形態学的ドットプロットを(前方散乱パラメーターおよび側方散乱パ
ラメーターを使用して)描くことによって、データを分析した。その後、蛍光対
数スケールのFL2強度に対するヒストグラムプロットを作製し、EBの形態学
的領域を想起した。
注意:FACSの結果は、ネイティブ抗原の接近性の程度に依存するだけでな
く、組換え抗原により惹起される抗体(これは、ネイティブのタンパク質構造と
比較して、変化する程度で正確にフォールディングする構造を有し得る)の質に
も依存する。従って、たとえFACSアッセイがネガティブに見えても、このこ
とは、そのタンパク質が表面上で豊富でも接近可能でもないとは、必ずしも意味
しない。例えば、PorB抗原は、FACSにおいてネガティブな結果を生じる
が、表面に露出された中和抗原である[KuboおよびStephens(20
00)Mol.Microbiol.38:772〜780]。
((O)2次元電気泳動タンパク質マップの質量分析)
FB/96株から段階的に精製したEBを、Immobiline再水和緩衝
液(7M尿素、2Mチオ尿素、2%(w/v)CHAPS、2%(w/v)AS
B 14)[Chevalletら(1998)Electrophor.19
:1901〜9]、2%(v/v)C.A. 3−10NL(Amersham
Pharmacia Biotech)、2mMトリブチルホスフィン、65
mM DTT)を用いて、最終濃度5.5mg/mlで可溶化した。サンプル(
250μgタンパク質)を、Immobiline DryStrips(7c
m、pH3〜10、非直線)に一晩吸着させた。IPGphor Isoele
ctric Focusing Unit(Amersham Pharmac
ia Biotech)にて、等電集束法を実施した。PAGE分離の前に、集
束したストリップを、4M尿素、2Mチオ尿素、30%(v/v)グリセロール
、2%(w/v)SDS、5mMトリブチルホスフィン、2.5%(w/v)ア
クリルアミド、50mM Tris−HCl(pH8.8)中で、記載されるよ
うに、インキュベートした[Herbertら(1998)Electroph
or.19:845〜51]。SDS−PAGEを、9〜16%の直線アクリル
アミド勾配上で実施した。ゲルを、コロイド状のクマシー(Novex、San
Diego)を用いて染色した[Dohertyら(1998)Electr
ophor.19:355〜63]。染色したゲルを、Personal De
nsitometer SI(Molecular Dynamics)を用い
て、8ビットおよび50μm/ピクセルにてスキャンした。マップイメージに、
ソフトウェアImage Master 2D Elite,version
3.10(Amersham Pharmacia Biotech)を用いて
注釈をつけた。タンパク質スポットを、Ettan Spot picker(
Amersham Pharmacia Biotech)を使用してこのゲル
から切り出し、そして真空遠心分離機にて乾燥した。質量分析のためのサンプル
のゲル中消化およびペプチド抽出を、Wilmら[Nature(1996)3
79:466〜9]により記載されるように実施した。サンプルを、ZIP T
IP(Millipore)を用いて脱塩し、50%アセトニトリル、0.1%
TFA中のα−シアノ−4−ヒドロキシケイ皮酸飽和溶液を用いて抽出し、そ
してSCOUT 381マルチプローブプレート(Bruker)上に直接ロー
ディングした。Bruker Biflex II MALDI−TOF上でス
ペクトルを得た。既知の標準ペプチドの組み合わせを使用して、スペクトルを較
正し、サンプルに近接したスポット中に位置付けた。得られた単一同位体ピーク
についての値を、コンピュータープログラムMascot(www.matri
xscience.com)を使用するデータベースサーチのために使用した。
すべてのサーチを、制約条件として誤差200〜500ppmを使用して実施し
た。代表的ゲルを、図190にて示す。
(実施例1)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376552)を発
現させた(配列番号1;cp6552):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6552ヌクレオチド配列(配列番号2)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜の位置を推定する(0.127)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図1Aに示される
ようにhisタグ産物として精製し、そしてまたGST融合物としても精製した
。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウエ
スタンブロット(図1B)においておよびFACS分析(図1C)のために使用
した。
このcp6552タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した(
Cpn0278)。
これらの実験により、cp6552は、表面露出した免疫アクセス可能な(i
mmunoaccessible)タンパク質であり、そして有用な免疫原であ
ることが示される。これらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例2)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376736)を発
現させた(配列番号3;cp6736):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6736ヌクレオチド配列(配列番号4)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜の位置を推定する(0.917)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図2Aに示される
ようにhisタグ産物として精製し、そしてまたGST融合物としても精製した
。両方のタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウエスタ
ンブロット(図2B)においておよびFACS分析(図2C)のために使用した
このcp6736タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定され(
Cpn0453)、そしてヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を含む)との
良好な交差反応性を示した。
これらの実験により、cp6736は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例3)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376751)を発
現させた(配列番号5;cp6751):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6751ヌクレオチド配列(配列番号6)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜の位置を推定する(0.923)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図3Aに示される
ようにGST融合物として精製し、そしてまたhisタグ化形態で精製した。G
ST融合組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウ
エスタンブロット(図3B)においておよびFACS分析(図3C)のために使
用した。
このタンパク質はまた、ヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を含む)との
良好な交差反応性を示した。
これらの実験により、cp6751は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例4)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376752)を発
現させた(配列番号7;cp6752):
Figure 2012147798

cp6752ヌクレオチド配列(配列番号8)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質の位置を推定する(0.138)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図4Aに示される
ようにhisタグ産物として精製し、そしてまたGST融合物としても精製した
。これらの組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清を
ウエスタンブロット(4B)において使用し、そしてhisタグ化タンパク質を
FACS分析(4C)のために使用した。
このcp6752タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定された
(Cpn0467)。
これらの実験により、cp6752は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例5)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376850)を発
現させた(配列番号9;cp6850):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6850ヌクレオチド配列(配列番号10)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜の位置を推定する(0.329)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図5Aに示される
ようにGST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マウ
スを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図5B)においておよび
FACS分析(図5B)のために使用した。hisタグ化タンパク質もまた発現
させた。
これらの実験により、cp6850は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例6)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376900)を発
現させた(配列番号11;cp6900):
Figure 2012147798

cp6900ヌクレオチド配列(配列番号12)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜の位置を推定する(0.452)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図6Aに示される
ようにGST融合物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マウス
を免疫し、このマウスの血清をFACS分析(図6B)のために使用した。hi
sタグ化タンパク質もまた発現させた。
このcp6900タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定された
(Cpn0604)。
これらの実験により、cp6900は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例7)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377033)を発
現させた(配列番号13;cp7033):
Figure 2012147798

cp7033ヌクレオチド配列(配列番号14)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質の位置を推定する(0.272)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図7Aに示される
ようにGST融合物として精製した。hisタグ化タンパク質もまた発現させた
。これらの組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清を
FACS分析(図7B)、およびウエスタンブロット(図7C)のために使用し
た。
このcp7033タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定され(
Cpn0728)、そしてヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を含む)との
良好な交差反応性を示した。
これらの実験により、cp7033は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例8)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 6172321)を発
現させた(配列番号15;cp0017):
Figure 2012147798

cp0017ヌクレオチド配列(配列番号16)は、以下である:
Figure 2012147798

この配列は、cp0016に関してフレームシフトしている。
PSORTアルゴリズムは、細胞質の位置を推定する(0.075)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図8Aに示される
ようにGST融合物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マウス
を免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図8B)においておよびF
ACS分析(図8C)のために使用した。hisタグ化タンパク質もまた発現さ
せた。
このタンパク質はまた、ヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を含む)との
良好な交差反応性を示した。
これらの実験により、cp0017は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例9)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 6172315)を発
現させた(配列番号17;cp0014):
Figure 2012147798

cp0017ヌクレオチド配列(配列番号18)は、以下である:
Figure 2012147798

このタンパク質は、cp0015に関してフレームシフトしている。
PSORTアルゴリズムは、内膜の位置を推定する(0.047)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図9Aに示される
ようにhisタグ産物として精製した。GST融合物もまた発現させた。この組
換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をイムノアッセ
イ(図9B)においておよびFACS分析(図9C)のために使用した。
このタンパク質はまた、ヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を含む)との
良好な交差反応性を示した。
これらの実験は、cp0014が有用な免疫原であることを示唆する。これら
の特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例10)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 6172317)を発
現させた(配列番号19;cp0015):
Figure 2012147798

この配列は、cp0014に関してフレームシフトしている。
cp0015ヌクレオチド配列(配列番号20)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質の位置を推定する(0.274)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図10Aに示され
るようにGST融合物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マウ
スを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図10B)においておよ
びFACS分析のために使用した。hisタグ化タンパク質もまた発現させた。
これらの実験により、cp0015は、有用な免疫原であることが示される。
これらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例11)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 6172325)を発
現させた(配列番号21;cp0019):
Figure 2012147798

この配列は、cp0018に関してフレームシフトしている。
cp0019ヌクレオチド配列(配列番号22)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質の位置を推定する(0.189)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図11Aに示され
るようにGST融合物として精製した。このタンパク質を使用して、マウスを免
疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図11B)および免疫ブロット
アッセイ(図11C)において使用した。hisタグ化タンパク質もまた発現さ
せた。
これらの実験により、cp0019は、有用な免疫原であることが示される。
これらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例12)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376466)を発
現させた(配列番号23;cp6466):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6466ヌクレオチド配列(配列番号24)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、このタンパク質が外膜リポタンパク質であること
を推定する(0.790)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そしてGST融合産物お
よびhisタグ融合産物の両方として精製した。このタンパク質のGST融合産
物としての精製は、図12Aに示される。これらの組換えタンパク質を使用して
、マウスを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図12Bおよび1
2C)において使用した。FACS分析もまた行った。
これらの実験により、cp6466は有用な免疫原であることが示される。こ
れらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例13)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376468)を発
現させた(配列番号25;cp6468):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6468ヌクレオチド配列(配列番号26)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、このタンパク質が外膜リポタンパク質であること
を推定する(0.790)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図13Aに示され
るようにGST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マ
ウスを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図13B)においてお
よびFACS分析のために使用した。hisタグ化タンパク質もまた発現させた
これらの実験により、cp6468は、有用な免疫原であることが示される。
これらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例14)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376469)を発
現させた(配列番号27;cp6469):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6469ヌクレオチド配列(配列番号28)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、ヘリプラズムの位置を推定する(0.934)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図14Aに示され
るようにGST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マ
ウスを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図14B)においてお
よびFACS分析のために使用した。hisタグ化タンパク質もまた発現させた
これらの実験により、cp6469は、有用な免疫原であることが示される。
これらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例15)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376602)を発
現させた(配列番号29;cp6602):
Figure 2012147798

cp6602ヌクレオチド配列(配列番号30)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質の位置を推定する(0.080)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図15Aに示され
るようにhisタグ産物およびGST融合産物の両方として精製した。組換えタ
ンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット
(図15B)においておよびFACS分析(図15C)のために使用した。
このcp6602タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定された
(Cpn0324)。
これらの実験により、cp6602は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例16)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376727)を発
現させた(配列番号31;cp6727):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6727ヌクレオチド配列(配列番号32)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜の位置を推定する(0.915)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図16Aに示され
るようにhisタグ産物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マ
ウスを免疫し、このマウスの血清をウエスタンブロット(図16B)においてお
よびFACS分析(図16C)のために使用した。GST融合タンパク質もまた
発現させた。
このcp6727タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定された
(Cpn0444)。
これらの実験により、cp6727は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例17)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376731)を発
現させた(配列番号33;cp6731):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6731ヌクレオチド配列(配列番号34)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜の位置を推定する(0.926)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図17Aに示され
るようにhisタグ産物として精製した。GST融合タンパク質もまた発現させ
た。これらの組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清
をウエスタンブロット(図17B;hisタグ)においておよびFACS分析(
図17C;hisタグおよびGST融合物)のために使用した。
このGST融合タンパク質はまた、ヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を
含む)との良好な交差反応性を示した。his融合物を用いた場合に、交差反応
性はほとんど観察されなかった。
これらの実験により、cp6731は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例18)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376737)を発
現させた(配列番号35;cp6737):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp6737ヌクレオチド配列(配列番号36)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜の位置を推定する(0.940)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現させ、そして図18Aに示され
るようにGST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用して、マ
ウスを免疫し、このマウスの血清をイムノブロット分析ブロット(図18B)に
おいておよびFACS分析(図18C)のために使用した。hisタグ化タンパ
ク質もまた発現させた。
このcp6737タンパク質はまた、2D−PAGE実験において同定され(
Cpn0454)、そしてヒト血清(肺炎を有する患者由来の血清を含む)との
良好な交差反応性を示した。
これらの実験により、cp6737は、表面露出した免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特性は、配
列のみからは明らかではない。
(実施例19)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377090)を発
現させた(配列番号37;cp7090):
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調されている。
cp7090ヌクレオチド配列(配列番号38)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜の位置を推定する(0.790)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図19Aに示されるよう
に、GST融合産物として精製した。ヒスチジン標識タンパク質をまた、発現し
た。この組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタン
ブロット(図19B)においておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7090が有用な免疫原であることを示す。これらの特
性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例20)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377091)を発現
した<配列番号39;cp7091>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp7091ヌクレオチド配列<配列番号40>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.109)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図20Aに示されるよう
に、GST融合産物として精製した。ヒスチジン標識タンパク質をまた発現した
。この組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブ
ロット(図20B)においておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7091が有用な免疫原であることを示す。これらの特
性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例21)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376260)を発現
した<配列番号41;cp6260>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6260ヌクレオチド配列<配列番号42>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜位置を推測する(0.921)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物およ
びGST融合産物として両方を精製した。このGST融合物を図21Aに示す。
この組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロ
ット(図21B)においておよびFACS分析(図21C)のために使用した。
これらの実験はまた、肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好な
交差反応を示した。
このタンパク質はまた、cp6260が、表面に露出しており、そして免疫的
にアクセス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示
す。これらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例22)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376456)を発現
した<配列番号43;cp6456>:
Figure 2012147798

このcp6456ヌクレオチド配列<配列番号44>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.127)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図22Aに示されるよう
に、GST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用してマウスを
免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図22B)においておよびFACS
分析(図22C)のために使用した。ヒスチジン標識タンパク質をまた発現した
これらの実験は、cp6456が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例23)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376729)を発現
した<配列番号45;cp6729>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6729ヌクレオチド配列<配列番号46>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜位置を推測する(0.927)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図23Aに示されるよう
に、GST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用してマウスを
免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図23B)においておよびFACS
分析(図23C)のために使用した。ヒスチジン標識タンパク質をまた発現した
このcp6729タンパク質をまた、2D−PAGE実験(Cpn0446)
において同定し、そして肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好な
交差反応を示した。
これらの実験は、cp6729が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例24)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376849)を発現
した<配列番号47;cp6849>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6849ヌクレオチド配列<配列番号48>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞膜周辺腔位置を推測する(0.93)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図24Aに示されるよう
に、GST融合産物として精製した。また、ヒスチジン標識タンパク質としても
精製した。この組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエ
スタンブロット(図24B)においておよびFACS分析(図24C)のために
使用した。
このcp6849タンパク質をまた、2D−PAGE実験(Cpn0557)
において同定した。
これらの実験は、cp6849が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例25)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376273)を発現
した<配列番号49;cp6273>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6273ヌクレオチド配列<配列番号50>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、周辺質位置を推測する(0.922)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図25Aに示されるよう
に、ヒスチジン標識産物としておよびGST融合産物として精製した。この組換
えGST融合物を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(
図25B)においておよびFACS分析(図25C)のために使用した。
このタンパク質はまた、肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好
な交差反応を示した。
これらの実験は、cp6273が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例26)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376735)を発現
した<配列番号51;cp6735>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6735ヌクレオチド配列<配列番号52>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜位置を推測する(0.922)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図26Aに示されるよう
に、ヒスチジン標識産物としておよびGST融合産物として精製した。この組換
えGST融合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブ
ロット(図26B)において使用した。
これらの実験は、cp6735が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例27)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376784)を発現
した<配列番号53;cp6784>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6784ヌクレオチド配列<配列番号54>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、周辺質位置を推測する(0.894)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図27Aに示されるよう
に、ヒスチジン標識産物としておよびGST融合産物として精製した。この組換
えタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図
27B)において使用した。このGST融合産物を、FACS分析(図27C)
のために使用した。
このcp6784タンパク質をまた、2D−PAGE実験(Cpn0498)
において同定した。
これらの実験は、cp6784が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例28)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376960)を発現
した<配列番号55;cp6960>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6960ヌクレオチド配列<配列番号56>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質周辺腔位置を推測する(0.930)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図28Aに示されるよう
に、ヒスチジン標識産物としておよびGST融合産物として精製した。この組換
えタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図
28B)においておよびFACS分析(図28C)のために使用した。
このcp6960タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp6960が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例29)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376968)を発現
した<配列番号57;cp6968>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6968ヌクレオチド配列<配列番号58>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.790)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図29Aに示されるよう
に、ヒスチジン標識産物としておよびGST融合産物として精製した。この組換
えGST融合物を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(
図29B)においておよびFACS分析(図29C)のために使用した。
このタンパク質はまた、肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好
な交差反応を示した。
これらの実験は、cp6968が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例30)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376998)を発現
した<配列番号59;cp6998>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6998ヌクレオチド配列<配列番号60>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜位置を推測する(0.707)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST融合産物(図30
A)としておよびヒスチジン標識産物として精製した。この組換えGST融合タ
ンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図30
B)においておよびFACS分析(図30C)のために使用した。
このcp6998タンパク質をまた、2D−PAGE実験(Cpn0695)
において同定し、そして肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好な
交差反応を示した。
これらの実験は、cp6998が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例31)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377102)を発現
した<配列番号61;cp7102>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp7102ヌクレオチド配列<配列番号62>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.338)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物とし
ておよびGST融合産物として精製した。この精製したGST融合産物を、図3
1Aに示す。この組換えGST融合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この
血清を、ウエスタンブロットにおいておよびFACS分析(図31B)のために
使用した。
これらの実験は、cp7102が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例32)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377106)を発現
した<配列番号63;cp7106>:
Figure 2012147798

このcp7106ヌクレオチド配列<配列番号64>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質位置を推測する(0.224)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物とし
ておよびGST融合産物として精製した。この精製したGST融合産物を、図3
2Aに示す。この組換えGST融合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この
血清を、ウエスタンブロット(図32B)においておよびFACS分析(図32
C)のために使用した。
このタンパク質はまた、肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好
な交差反応を示した。
これらの実験は、cp7106が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例33)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377228)を発現
した<配列番号65;cp7228>:
Figure 2012147798

このcp7228ヌクレオチド配列<配列番号66>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.040)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図33Aに示されるよう
にヒスチジン標識産物としておよびGST融合産物として精製した(ヒスチジン
標識=左側の矢印、GST=右側の矢印)。このタンパク質を使用してマウスを
免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図33B)においておよびFACS
分析のために使用した。
これらの実験は、cp7228が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例34)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377170)を発現
した<配列番号67;cp7170>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp7170ヌクレオチド配列<配列番号68>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細菌の外膜位置を推測する(0.936)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物とし
ておよびGST融合産物として精製した。この精製したGST融合タンパク質を
、図34Aに示す。このGST融合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この
血清を、ウエスタンブロット(図34B)においておよびFACS分析(図34
C)のために使用した。
このcp7170タンパク質をまた、2D−PAGE実験(Cpn0854)
において同定した。
これらの実験は、cp7170が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例35)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377072)を発現
した<配列番号69;cp7072>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp7072ヌクレオチド配列<配列番号70>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、周辺質位置を推測する(0.688)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物(図
35A)としておよびGST融合産物(図35B)として精製した。この組換え
ヒスチジン標識タンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタン
ブロット(図35C)においておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、このcp7072タンパク質が有用な免疫原であることを示
す。これらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例36)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376879)を発現
した<配列番号71;cp6879>:
Figure 2012147798

このcp6879ヌクレオチド配列<配列番号72>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.646)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物とし
ておよびGST融合産物として精製した。この精製されたGST融合産物を図3
6Aに示す。この組換えGST融合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この
血清を、ウエスタンブロット(図36B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、このcp6879タンパク質が有用な免疫原であることを示
す。これらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例37)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376767)を発現
した<配列番号73;cp6767>:
Figure 2012147798

このcp6767ヌクレオチド配列<配列番号74>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.083)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物とし
ておよびGST融合産物として精製した。この精製されたヒスチジン標識産物を
図37Aに示す。この組換えヒスチジン標識タンパク質を使用してマウスを免疫
し、この血清を、ウエスタンブロット(図37B)においておよびFACS分析
(図37C)のために使用した。このGST融合物をまた、ウエスタンブロット
(図37D)において使用した。
このcp6767タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定し、そ
して肺炎を患った患者由来の血清を含む、ヒト血清と良好な交差反応を示した。
これらの実験は、このcp6767が有用な免疫原であることを示す。これら
の特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例38)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376717)を発現
した<配列番号75;cp6717>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6717ヌクレオチド配列<配列番号76>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、周辺質位置を推測する(0.939)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST融合産物(図38
A)として、ヒスチジン標識産物としてそしてGST/ヒスチジン融合産物とし
て精製した。このタンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタ
ンブロット(図38B)においておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、このcp6717が有用な免疫原であることを示す。これら
の特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例39)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376577)を発現
した<配列番号77;cp6577>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6577ヌクレオチド配列<配列番号78>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞膜周辺腔位置を推測する(0.932)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物(図
39A)としておよびGST融合産物(図39B)として精製した。この組換え
GST融合タンパク質を使用してマウスを免疫し、この血清を、ウエスタンブロ
ット(図39C)においておよびFACS分析のために使用した。
このcp6577タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp6577が、有用な免疫原であることを示す。これらの
特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例40)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376446)を発現
した<配列番号79;cp6446>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp6446ヌクレオチド配列<配列番号80>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.177)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてヒスチジン標識産物とし
ておよびGST融合産物として精製した。この組換えGST融合タンパク質を、
図40Aに示す。この組換えヒスチジン標識タンパク質を使用してマウスを免疫
し、この血清を、ウエスタンブロット(図40B)においておよびFACS分析
のために使用した。
これらの実験は、cp6446が、有用な免疫原であることを示す。これらの
特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例41)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377108)を発現
した<配列番号81;cp7108>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp7108ヌクレオチド配列<配列番号82>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、外膜位置を推測する(0.921)。
タンパク質を、E.coliにおいて発現し、そして図41Aに示されるよう
に、GST融合産物として精製した。この組換えタンパク質を使用してマウスを
免疫し、この血清を、ウエスタンブロット(図41B)においておよびFACS
分析(図41C)のために使用した。ヒスチジン標識タンパク質をまた発現した
このcp7108タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp7108が、表面に露出しており、そして免疫的にアク
セス可能なタンパク質であり、そしてこれは有用な免疫原であることを示す。こ
れらの特性は、配列単独からは明らかではない。
(実施例42)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377287)を発現
した<配列番号83;cp7287>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを強調する。
このcp7287ヌクレオチド配列<配列番号84>は、以下の通りである:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜位置を推測する(0.106)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図42Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図42B)およびFACS分析(図42
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
cp7287タンパク質もまた、2D−PAGE実験で同定し、肺炎を有する
患者由来の血清を含むヒト血清と良好な交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp7287は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例43)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377105)を発現
させた<配列番号85;cp7105>:
Figure 2012147798

cp7105ヌクレオチド配列<配列番号86>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.100)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図43Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図43B)およびFACS分析(図43
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このタンパク質もまた、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な
交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp7015は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例44)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376802)を発現
させた<配列番号87;cp6802>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp6802ヌクレオチド配列<配列番号88>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.060)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図44Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図44B)およびFACS分析(図44
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
これらの実験により、cp6802は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例45)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376390)を発現
させた<配列番号89;cp6390>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp6390ヌクレオチド配列<配列番号90>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、ペリプラズム位置が推定される(0.932
)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図45Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図45B)およびFACS分析(図45
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このタンパク質もまた、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な
交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp6390は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例46)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376272)を発現
させた<配列番号91;cp9272>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp6272ヌクレオチド配列<配列番号92>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、外部膜位置が推定される(0.48)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図46Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図46B)およびFACS分析(図46
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このタンパク質もまた、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な
交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp6272は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例47)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377111)を発現
させた<配列番号93;cp7111>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp7111ヌクレオチド配列<配列番号94>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.100)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図47Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図47B)およびFACS分析(図47
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このcp7111タンパク質もまた、2D−PAGEにおいて同定し、肺炎を
有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp7111は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例48)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4455886)を発現
させた<配列番号95;cp0010>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp0010ヌクレオチド配列<配列番号96>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、外部膜位置が推定される(0.922)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図48Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図48B)およびFACS分析(図48
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このcp0010タンパク質もまた、2D−PAGEにおいて同定し、肺炎を
有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp0010は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例49)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376296)を発現
させた<配列番号97;cp6296>:
Figure 2012147798

cp6296ヌクレオチド配列<配列番号98>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、細胞質位置が推定される(0.523)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図49Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図49B)およびFACS分析(図49
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
これらの実験により、cp6296は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例50)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376664)を発現
させた<配列番号99;cp6664>:
Figure 2012147798

cp6664ヌクレオチド配列<配列番号100>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.268)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、GST融合産物(図50A
)として、hisタグ化したタンパク質として、そしてGST/HIS融合物と
して精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、このマウスの血清を
ウェスタンブロット(図50B)およびFACS分析(図50C)に用いた。h
isタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
cp6664タンパク質もまた、2D−PAGEにおいて同定し(Cpn03
85)、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な交叉反応性を示し
た。
これらの実験により、cp6664は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例51)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376696)を発現
させた<配列番号101;cp6696>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp6696ヌクレオチド配列<配列番号102>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.463)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図51Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図51B)およびFACS分析(図51
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このタンパク質もまた、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な
交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp6696は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例52)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376790)を発現
させた<配列番号103;cp6790>:
Figure 2012147798

cp6790ヌクレオチド配列<配列番号104>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.151)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、GST融合産物として(図
52A)、およびhisタグ化した産物として精製した。組換えタンパク質を用
いてマウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図52B)およ
びFACS分析(図52C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発
現させた。
cp6790タンパク質もまた、2D−PAGEにおいて同定した(Cpn0
503)。
これらの実験により、cp6790は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例53)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376878)を発現
させた<配列番号105;cp6878>:
Figure 2012147798

cp6878ヌクレオチド配列<配列番号106>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.204)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、hisタグ化産物として(
図53A)、そしてGST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いて
マウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図53B)およびF
ACS分析に用いた。
これらの実験により、cp6878は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例54)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377224)を発現
させた<配列番号107;cp7224>:
Figure 2012147798

cp7224ヌクレオチド配列<配列番号108>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.164)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図54Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図54B)およびFACS分析(図54
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
このタンパク質もまた、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な
交叉反応性を示した。
これらの実験により、cp7224は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例55)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377140)を発現
させた<配列番号109;cp7140>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp7140ヌクレオチド配列<配列番号110>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.650)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図55Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図55B)およびFACS分析(図55
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
これらの実験により、cp7140は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例56)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377306)を発現
させた<配列番号111;cp7306>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp7306ヌクレオチド配列<配列番号112>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、ペリプラズム位置が推定される(0.923
)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、hisタグ産物として(図
56A)およびGST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウ
スを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図56B)およびFAC
S分析(図56C)に用いた。
cp7306タンパク質もまた、2D−PAGE実験において同定し(Cpn
0979)、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な交叉反応性を
示した。
これらの実験により、cp7306は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例57)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377132)を発現
させた<配列番号113;cp7132>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp7132ヌクレオチド配列<配列番号114>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、ペリプラズム位置が推定される(0.915
)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、hisタグ化産物として(
図57A)またはGST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマ
ウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図57B)およびFA
CS分析(図57C)に用いた。
これらの実験により、cp7132は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例58)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376733)を発現
させた<配列番号115;cp6733>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp6733ヌクレオチド配列<配列番号116>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、外部膜位置が推定される(0.924)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図58Aに示されるように
hisタグ産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図58B)およびFACS分析(図58
C)に用いた。GST融合タンパク質もまた、発現させた。
cp6733タンパク質もまた、2D−PAGE実験において同定した(Cp
n0451)。
これらの実験により、cp6733は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例59)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376814)を発現
させた<配列番号117;cp6814>:
Figure 2012147798

cp6814ヌクレオチド配列<配列番号118>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.070)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、GST融合産物として(図
59A)またはhisタグ化産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマ
ウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図59B)およびFA
CS分析(図59C)に用いた。
これらの実験により、cp6814は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例60)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376830)を発現
させた<配列番号119;cp6830>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドは、強調されている。
cp6830ヌクレオチド配列<配列番号120>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、外部膜位置が推定される(0.926)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、GST融合産物として(図
60A)またはhisタグ化産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマ
ウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図60B)およびFA
CS分析(図60C)に用いた。
cp6830タンパク質もまた、2D−PAGE実験において同定し(Cpn
0540)、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清と良好な交叉反応性を
示した。
これらの実験により、cp6830は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例61)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4376854)を発現
させた<配列番号121;cp6854>:
Figure 2012147798

cp6854ヌクレオチド配列<配列番号122>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、内部膜位置が推定される(0.461)。
このタンパク質をE.coliにおいて発現させ、図61Aに示されるように
GST融合産物として精製した。組換えタンパク質を用いてマウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図61B)およびFACS分析(図61
C)に用いた。hisタグ化したタンパク質もまた、発現させた。
これらの実験により、cp6854は表面が露出しており、免疫的に利用しや
すいタンパク質であり、そして有用な免疫原であることが示される。これらの特
性は、配列のみからは明らかでない。
(実施例62)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID4377101)を発現
させた<配列番号123;cp7101>:
Figure 2012147798

cp7101ヌクレオチド配列<配列番号124>は、以下のとおりである:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムにより、細胞質位置が推定される(0.206)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物(図6
2A)またはhisタグ産物として精製した。このタンパク質を使用して、マウ
スを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図62B)およびFACS(図6
2C)分析において使用した。
このタンパク質はまた、肺炎を有する患者由来の血清を含むヒト血清との良好
な交差反応性を示した。
これらの実験は、cp7101が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能な(
immunoaccessible)タンパク質であり、そして有用な免疫原で
あることを示す。これらの特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例63)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377107)を、
発現させた<配列番号125;cp7107>:
Figure 2012147798

cp7107ヌクレオチド配列<配列番号126>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜位置を予測する(0.100)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物(図6
3A)またはhisタグ産物として精製した。このタンパク質を使用して、マウ
スを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図63B)およびFACS(図6
3C)分析において使用した。
これらの実験は、cp7107が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例64)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376467)を、
発現させた<配列番号127;cp6467>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6467ヌクレオチド配列<配列番号128>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜のリポタンパク質を予測する(0.790)
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてhisタグ産物および
GST融合タンパク質として、図64Aに示すように精製した。この組換えhi
sタグタンパク質を使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット
(図64B)において使用した。この組換えGST融合タンパク質をまた使用し
て、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図64C)においておよ
びFACS分析(図64D)のために使用した。
これらの実験は、cp6467が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例65)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376679)を、
発現させた<配列番号129;cp6679>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6679ヌクレオチド配列<配列番号130>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜位置を予測する(0.149)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてhisタグ産物(図6
5A)およびGST融合産物(図65B)として精製した。この組換えタンパク
質を使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図65C)に
おいておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6679が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例66)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376890)を、
発現させた<配列番号131;cp6890>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6890ヌクレオチド配列<配列番号132>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜位置を予測する(0.940)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
、図66Aに示すように精製した。この組換えタンパク質を使用して、マウスを
免疫し、その血清をウェスタンブロット(図66B)においておよびFACS分
析のために使用した。hisタグタンパク質もまた発現された。
これらの実験は、cp6890が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例67)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 6172323)を、
発現させた<配列番号133;cp0018>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp0018ヌクレオチド配列<配列番号134>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜を予測する(0.935)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図67A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図67B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp0018が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例68)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376262)を、
発現させた<配列番号135;cp6262>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6262ヌクレオチド配列<配列番号136>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜を予測する(0.660)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図68A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図68B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6262が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例69)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376269)を、
発現させた<配列番号137;cp6269>:
Figure 2012147798

cp6269ヌクレオチド配列<配列番号138>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、細胞質位置を予測する(0.412)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図69A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図69B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6269が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例70)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376270)を、
発現させた<配列番号139;cp6270>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6270ヌクレオチド配列<配列番号140>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜を予測する(0.92)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図70A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロットにおいておよびFACS分析のために使用した(図
70B)。
cp6270タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した(Cp
n0013)。
これらの実験は、cp6270が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例71)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376402)を、
発現させた<配列番号141;cp6402>:
Figure 2012147798

cp6402ヌクレオチド配列<配列番号142>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、細胞質を予測する(0.158)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図71A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図71B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6402が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例72)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376520)を、
発現させた<配列番号143;cp6520>:
Figure 2012147798

cp6520ヌクレオチド配列<配列番号144>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、細胞質を予測する(0.265)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図72A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図72B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6520が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例73)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376567)を、
発現させた<配列番号145;cp6567>:
Figure 2012147798

cp6567ヌクレオチド配列<配列番号146>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜を予測する(0.694)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図73A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図73B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6567が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例74)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376576)を、
発現させた<配列番号147;cp6576>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6576ヌクレオチド配列<配列番号148>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜を予測する(0.7658)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物(図7
4A)、hisタグ産物およびhisタグ/GST融合産物として精製した。こ
の組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロッ
ト(図74B)においておよびFACS分析(図74C)のために使用した。
cp6576タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した(Cp
n0300)。
これらの実験は、cp6576が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例75)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376607)を、
発現させた<配列番号149;cp6607>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6607ヌクレオチド配列<配列番号150>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、ぺリプラズムを予測する(0.934)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてhisタグ産物(図7
5A)として、またGST融合産物として精製した。このGST融合タンパク質
を使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図75B)にお
いておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6607が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例76)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376624)を、
発現させた<配列番号151;cp6624>:
Figure 2012147798

cp6624ヌクレオチド配列<配列番号152>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜を予測する(0.168)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてhisタグ産物として
精製した(図76A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図76B)においておよびFACS分析のために
使用した。
cp6624タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp6624が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例77)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376728)を、
発現させた<配列番号153;cp6728>:
Figure 2012147798

cp6728ヌクレオチド配列<配列番号154>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜を予測する(0.187)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図77A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図77B)においておよびFACS分析のために
使用した。
cp6728タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp6728が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例78)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376847)を、
発現させた<配列番号155;cp6847>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6847ヌクレオチド配列<配列番号156>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、ぺリプラズムを予測する(0.932)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図78A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図78B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6847が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例79)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376969)を、
発現させた<配列番号157;cp6969>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp6969ヌクレオチド配列<配列番号158>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、内膜を予測する(0.126)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図79A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図79B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp6969が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例80)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377109)を、
発現させた<配列番号159;cp7109>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp7109ヌクレオチド配列<配列番号160>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜を予測する(0.887)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図80A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図80B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp7109が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例81)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377110)を、
発現させた<配列番号161;cp7110>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp7110ヌクレオチド配列<配列番号162>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜を予測する(0.827)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物として
精製した(図81A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、そ
の血清をウェスタンブロット(図81B)においておよびFACS分析のために
使用した。
これらの実験は、cp7110が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
図191は、それぞれが本明細書中で同定された、cp7105、cp710
6、cp7107、cp7108、cp7109およびcp7110の間の構造
的関係の模式図を示す。これら6つのタンパク質を、関連の外膜結合タンパク質
の新規ファミリーにグループ分けし得る。これらのタンパク質は、一般に反復構
造を有する(pmpファミリーを参照のこと)。
(実施例82)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377127)を、
発現させた<配列番号163;cp7127>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp7127ヌクレオチド配列<配列番号164>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、ぺリプラズムを予測する(0.920)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物(図8
2A)として、そしてまたhisタグ形態で精製した。この組換えタンパク質を
使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図82B)におい
ておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7127が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例83)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377133)を、
発現させた<配列番号165;cp7133>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp7133ヌクレオチド配列<配列番号166>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、外膜を予測する(0.92)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物(図8
3A)として、そしてまたhisタグ形態で精製した。この組換えタンパク質を
使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図83B)におい
ておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7133が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例84)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377222)を、
発現させた<配列番号167;cp7222>:
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドが強調される。
cp7222ヌクレオチド配列<配列番号168>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリスムは、ぺリプラズムを予測する(0.935)。
このタンパク質を、E.coli中で発現させ、そしてGST融合産物(図8
4A)として、そしてまたhisタグ形態で精製した。この組換えタンパク質を
使用して、マウスを免疫し、その血清をウェスタンブロット(図84B)におい
ておよびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7222が、表面露出され、かつ免疫アクセス可能なタ
ンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、配列
のみからは明らかではない。
(実施例85)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377225)を、
発現した<配列番号169;cp7225>;
Figure 2012147798

cp7225ヌクレオチド配列<配列番号170>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.16)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてhisタグ産物とし
て精製した(図85A)。組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。こ
のマウスの血清を、ウエスタンブロット(図85B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7225が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例86)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377248)を、
発現した<配列番号171;cp7248>;
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを、ハイライトにする。
cp7248ヌクレオチド配列<配列番号172>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、ペリプラズムと推定する(0.932)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て(図86A)およびhisタグ化形態においても精製した。組換えタンパク質
を使用してマウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図8
6B)およびFACS分析に使用した。
cp7248タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp7248が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例87)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377249)を、
発現した<配列番号173;cp7249>;
Figure 2012147798

cp7249ヌクレオチド配列<配列番号174>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.571)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図87A)。組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。こ
のマウスの血清を、ウエスタンブロット(図87B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7249が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例88)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377261)を、
発現した<配列番号175;cp7261>;
Figure 2012147798

cp7261ヌクレオチド配列<配列番号176>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.848)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図88A)。組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。こ
のマウスの血清を、ウエスタンブロット(図88B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7261が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例89)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377305)を、
発現した<配列番号177;cp7305>;
Figure 2012147798

cp7305ヌクレオチド配列<配列番号178>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.508)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て(図89A)および二重GST/his融合体としても精製した。組換えタン
パク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロッ
ト(図89B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp7305が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例90)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377347)を、
発現した<配列番号179;cp7347>;
Figure 2012147798

推定シグナルペプチドを、ハイライトにする。
cp7347ヌクレオチド配列<配列番号180>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞膜周辺腔と推定する(0.2497)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て(図90A)およびhisタグ形態においても精製した。組換えタンパク質を
使用してマウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図90
B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp7347が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例91)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377353)を、
発現した<配列番号181;cp7353>;
Figure 2012147798

cp7353ヌクレオチド配列<配列番号182>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.1308)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図91A)。組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。こ
のマウスの血清を、ウエスタンブロット(図91B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7353が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例92)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377408)を、
発現した<配列番号183;cp7408>;
Figure 2012147798

cp7408ヌクレオチド配列<配列番号184>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.123)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてhisタグ産物とし
て精製した(図92A)。組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。こ
のマウスの血清を、ウエスタンブロット(図92B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7408が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例93)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376424)を、
発現した<配列番号185;cp6424>;
Figure 2012147798

cp6424ヌクレオチド配列<配列番号186>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.2502)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て(図93A)およびhisタグ形態においても精製した。組換えタンパク質を
使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図9
3B)およびFACS分析(図93C;GST融合体)に使用した。
これらの実験は、cp6424が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例94)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376449)を、
発現した<配列番号187;cp6449>;
Figure 2012147798

cp6449ヌクレオチド配列<配列番号188>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.2084)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て(図94A)およびhisタグ形態においても精製した。組換えタンパク質を
使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図9
4B)およびFACS分析(図94C;GST融合体)に使用した。
これらの実験は、cp6449が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例95)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376495)を、
発現した<配列番号189;cp6495>;
Figure 2012147798

cp6495ヌクレオチド配列<配列番号190>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.280)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図95A)。組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。こ
のマウスの血清を、ウエスタンブロット(図95B)およびFACS分析(図9
5C)に使用した。
これらの実験は、cp6495が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例96)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376506)を、
発現した<配列番号191;cp6506>;
Figure 2012147798

cp6506ヌクレオチド配列<配列番号192>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞膜周辺腔と推定する(0.571)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてhisタグ(図96
A)およびGST癒合産物(図96B)としても精製した。GST融合タンパク
質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(
図96C)およびFACS分析(図96D)に使用した。
これらの実験は、cp6506が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例97)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376882)を、
発現した<配列番号193;cp6882>;
Figure 2012147798

cp6882ヌクレオチド配列<配列番号194>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.362)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図97A)。このタンパク質を使用して、マウスを免疫した。この
マウスの血清を、ウエスタンブロット(図97B)およびFACS分析(図97
C)に使用した。
これらの実験は、cp6882が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例98)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376979)を、
発現した<配列番号195;cp6979>;
Figure 2012147798

cp6979ヌクレオチド配列<配列番号196>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.360)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図98A)。GST融合体タンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図98B)およびFACS分析
(図98C)に使用した。
これらの実験は、cp6979が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例99)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377028)を、
発現した<配列番号197;cp7028>;
Figure 2012147798

cp7028ヌクレオチド配列<配列番号198>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.1453)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図99A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した
。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図99B)およびFACS分析(
図99C)に使用した。
これらの実験は、cp7028が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例100)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377355)を、
発現した<配列番号199;cp7355>;
Figure 2012147798

cp7355ヌクレオチド配列<配列番号200>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.143)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物(図
100A)およびhisタグ産物として精製した。このタンパク質を使用して、
マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図100B)お
よびFACS分析(図100C)に使用した。
これらの実験は、cp7355が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例101)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377380)を、
発現した<配列番号201;cp7380>;
Figure 2012147798

cp7380ヌクレオチド配列<配列番号202>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.1362)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図101A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図101B)およびFACS分
析(図101C)に使用した。
これらの実験は、cp7380が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例102)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376904)を、
発現した<配列番号203;cp6904>;
Figure 2012147798

cp6904ヌクレオチド配列<配列番号204>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.0358)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてhisタグ産物とし
て精製した(図102A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図102B)およびFACS分
析に使用した。
cp6904タンパク質をまた、2D−PAGE実験において同定した。
これらの実験は、cp6904が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例103)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376964)を、
発現した<配列番号205;cp6964>;
Figure 2012147798

cp6964ヌクレオチド配列<配列番号206>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.091)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て(図103A)およびhisタグ形態においても精製した。この組換えタンパ
ク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット
(図103B)およびFACS分析(図103C)に使用した。
これらの実験は、cp6964が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例104)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377387)を、
発現した<配列番号207;cp7387>;
Figure 2012147798

cp7387ヌクレオチド配列<配列番号208>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.043)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてhisタグ化融合産
物(図104A)としておよびGST融合体(図104B)としても精製した。
この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウ
エスタンブロットおよびFACS分析(図104C;hisタグ化)に使用した
これらの実験は、cp7387が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例105)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376281)を、
発現した<配列番号209;cp6281>;
Figure 2012147798

cp6281ヌクレオチド配列<配列番号210>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.5373)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図105A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図105B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6281が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例106および実施例107)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376306)を、
発現した<配列番号211;cp6306>;
Figure 2012147798

cp6306ヌクレオチド配列<配列番号212>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.167)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376434)もま
た、発現した<配列番号213;cp6434>;
Figure 2012147798

cp6434ヌクレオチド配列<配列番号214>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.6859)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてhisタグ産物(図
106A;6306=レーン2〜4;6434=レーン8〜10)として精製し
た。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を
、ウエスタンブロット(図106Bおよび107)ならびにFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6306およびcp6434が、表面に曝露され、そし
て免疫アクセス可能なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用
であることを示す。これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例108)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377400)を、
発現した<配列番号215;cp7400>;
Figure 2012147798

cp7400ヌクレオチド配列<配列番号216>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞膜周辺腔と推定する(0.924)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図108A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図108B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp7400が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例109)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376395)を、
発現した<配列番号217;cp6395>;
Figure 2012147798

cp6395ヌクレオチド配列<配列番号218>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.6307)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図109A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図109B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6395が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例110)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376396)を、
発現した<配列番号219;cp6396>;
Figure 2012147798

Figure 2012147798

cp6396ヌクレオチド配列<配列番号220>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.6095)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図110A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図110B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6396が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例111)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376408)を、
発現した<配列番号221;cp6408>;
Figure 2012147798

cp6408ヌクレオチド配列<配列番号222>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.2171)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物(図
111A)およびhisタグ化融合体としても精製した。このhisタグタンパ
ク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット
(図111B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6408が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例112)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376430)を、
発現した<配列番号223;cp6430>;
Figure 2012147798

cp6430ヌクレオチド配列<配列番号224>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.5140)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図112A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図112B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6430が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例113)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376439)を、
発現した<配列番号225;cp6439>;
Figure 2012147798

cp6439ヌクレオチド配列<配列番号226>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.1628)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図113A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図113B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6439が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例114)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376440)を、
発現した<配列番号227;cp6440>;
Figure 2012147798

cp6440ヌクレオチド配列<配列番号228>は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.0481)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物(図
114A)としておよびhisタグ化産物としても精製した。この組換えタンパ
ク質を使用して、マウスを免疫した。このマウスの血清を、ウエスタンブロット
(図114B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6440が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例115)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376475)を、
発現した<配列番号229;cp6475>;
Figure 2012147798

cp6475ヌクレオチド配列<配列番号230>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜と推定する(0.5373)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図115A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図115B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6475が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例116)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376482)を、
発現した<配列番号231;cp6482>;
Figure 2012147798

cp6482ヌクレオチド配列<配列番号232>は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質と推定する(0.4607)。
このタンパク質を、E.coliにおいて発現し、そしてGST癒合産物とし
て精製した(図116A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
た。このマウスの血清を、ウエスタンブロット(図116B)およびFACS分
析に使用した。
これらの実験は、cp6482が、表面に曝露され、そして免疫アクセス可能
なタンパク質であること、およびこれが、免疫源として有用であることを示す。
これらの特性は、配列単独から明白ではない。
(実施例117)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376486)が発
現された(配列番号233;cp6486):
Figure 2012147798

Figure 2012147798

cp6486ヌクレオチド配列(配列番号234)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.7474)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図117A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図117B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6486が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例118)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376526)が発
現された(配列番号235;cp6526):
Figure 2012147798

cp6526ヌクレオチド配列(配列番号236)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質(0.1296)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物(図11
8A)として、およびヒスチジン(his)タグ化産物として精製した。この組
換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブ
ロット(図118B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6526が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例119)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376528)が発
現された(配列番号237;cp6528):
Figure 2012147798

cp6528ヌクレオチド配列(配列番号238)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質(0.1668)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図119A)この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、この
マウスの血清をウェスタンブロット(図119B)およびFACS分析に使用し
た。
これらの実験は、cp6528が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例120)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376627)が発
現された(配列番号239;cp6627):
Figure 2012147798

cp6627ヌクレオチド配列(配列番号240)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.7198)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図120A)この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、この
マウスの血清をウェスタンブロット(図120B)およびFACS分析に使用し
た。
これらの実験は、cp6627が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例121)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376629)が発
現された(配列番号241;cp6629):
Figure 2012147798

cp6629ヌクレオチド配列(配列番号242)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.5776)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合タンパク質と
して精製した(図121A)この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し
、このマウスの血清をウェスタンブロット(図121B)およびFACS分析に
使用した。
これらの実験は、cp6629が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例122)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376732)が発
現された(配列番号243;cp6732):
Figure 2012147798

Figure 2012147798

cp6732ヌクレオチド配列(配列番号244)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質(0.2196)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図122A)この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、この
マウスの血清をウェスタンブロット(図122B)およびFACS分析に使用し
た。
これらの実験は、cp6732が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例123)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376738)が発
現された(配列番号245;cp6738):
Figure 2012147798

cp6738ヌクレオチド配列(配列番号246)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質(0.1587)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図123A)この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、この
マウスの血清をウェスタンブロット(図123B)およびFACS分析に使用し
た。
これらの実験は、cp6738が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例124)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376739)が発
現された(配列番号247;cp6739):
Figure 2012147798

cp6739ヌクレオチド配列(配列番号248)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.2190)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図124A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図124B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6739が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例125)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376741)が発
現された(配列番号249;cp6741):
Figure 2012147798

cp6741ヌクレオチド配列(配列番号250)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.2869)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図125A)この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、この
マウスの血清をウェスタンブロット(図125B)およびFACS分析に使用し
た。
これらの実験は、cp6741が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例126)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376742)が発
現された(配列番号251;cp6742):
Figure 2012147798

cp6742ヌクレオチド配列(配列番号252)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.2338)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図126A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図126B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6742が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例127)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376744)が発
現された(配列番号253;cp6744):
Figure 2012147798

cp6744ヌクレオチド配列(配列番号254)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質(0.3833)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図127A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図127B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6744が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例128)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376745)が発
現された(配列番号255;cp6745):
Figure 2012147798

cp6745ヌクレオチド配列(配列番号256)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.2253)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図128A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図128B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6745が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例129)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376747)が発
現された(配列番号257;cp6747):
Figure 2012147798

cp6747ヌクレオチド配列(配列番号258)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.1447)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物(図12
9A)として、およびヒスチジン(his)タグ化産物として精製した。この組
換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブ
ロット(図129B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6747が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例130)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376756)が発
現された(配列番号259;cp6756):
Figure 2012147798

cp6756ヌクレオチド配列(配列番号260)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.3994)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図130A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図130B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6756が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例131)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376761)が発
現された(配列番号261;cp6761):
Figure 2012147798

cp6761ヌクレオチド配列(配列番号262)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.1574)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物(図13
1A)として、ヒスチジン(his)タグ化産物として精製した。この組換えタ
ンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット
(図131B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6761が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例132)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376766)が発
現された(配列番号263;cp6766):
Figure 2012147798

cp6766ヌクレオチド配列(配列番号264)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.6158)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物(図13
2A)として、およびヒスチジン(his)タグ化産物として精製した。この組
換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブ
ロット(図132B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6766が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例133)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376804)が発
現された(配列番号265;cp6804):
Figure 2012147798

cp6804ヌクレオチド配列(配列番号266)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.060)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図133A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図133B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6804が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例134)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376805)が発
現された(配列番号267;cp6805):
Figure 2012147798

cp6805ヌクレオチド配列(配列番号268)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.711)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図134A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図134B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6805が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例135)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376813)が発
現された(配列番号269;cp6813):
Figure 2012147798

cp6813ヌクレオチド配列(配列番号270)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.4291)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図135A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図135B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp6813が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例136)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376844)が発
現された(配列番号271;cp6844):
Figure 2012147798

cp6844ヌクレオチド配列(配列番号272)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.1786)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物(図13
6A)として、およびヒスチジンタグ化産物として精製した。この組換えタンパ
ク質を使用して、マウスを免疫し、このマウスの血清をウェスタンブロット(図
136B)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6844が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例137)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377201)が発
現された(配列番号273;cp7201):
Figure 2012147798

Figure 2012147798

cp7201ヌクレオチド配列(配列番号274)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.3102)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図137A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図137B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7201が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例138)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377251)が発
現された(配列番号275;cp7251):
Figure 2012147798

cp7251ヌクレオチド配列(配列番号276)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.4545)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図138A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図138B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7251が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例139)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377288)が発
現された(配列番号277;cp7288):
Figure 2012147798

cp7288ヌクレオチド配列(配列番号278)は、以下である:
Figure 2012147798

Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.5989)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図139A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図139B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7288が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例140)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377359)が発
現された(配列番号279;cp7359):
Figure 2012147798

cp7359ヌクレオチド配列(配列番号280)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜(0.7453)を予測する。
このタンパク質を、E.coliで発現させ、そしてGST融合産物として精
製した(図140A)。この組換えタンパク質を使用して、マウスを免疫し、こ
のマウスの血清をウェスタンブロット(図140B)およびFACS分析に使用
した。
これらの実験は、cp7359が表面に露出しており、そして免疫接触可能タ
ンパク質であり、そしてこれが有用な免疫原であることを示している。これらの
特性は、配列のみからは明らかではない。
(実施例141)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377374)が発
現された(配列番号281;cp7374):
Figure 2012147798

cp7374ヌクレオチド配列(配列番号282)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質(0.2930)を予測する。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、G
ST融合産物として(図141A)、またhisタグ化形態で精製した。この組
換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブ
ロットにおいて(図141B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7374が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能な(i
mmunoaccessible)タンパク質であり、そして有用な免疫原であ
ることを示している。これらの特性は、配列からだけでは明らかとならない。
(実施例142)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377377)が発
現された(配列番号283;cp7377):
Figure 2012147798

cp7377ヌクレオチド配列(配列番号284)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.2926)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、G
ST融合産物として(図142A)、またhisタグ化形態で精製した。この組
換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブ
ロットにおいて(図142B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7377が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例143)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377407)が発
現された(配列番号285;cp7407):
Figure 2012147798

cp7407ヌクレオチド配列(配列番号286)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.1319)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、G
ST融合産物として精製した(図143A)。この組換えタンパク質を使用して
マウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図143
B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7407が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例144)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376432)が発
現された(配列番号287;cp6432):
Figure 2012147798

cp6432ヌクレオチド配列(配列番号288)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.5394)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図144A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図14
4B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6432が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例145)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376433)が発
現された(配列番号289;cp6433):
Figure 2012147798

cp6433ヌクレオチド配列(配列番号290)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.4068)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図145A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図14
5B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6433が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例146)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376643)が発
現された(配列番号291;cp6643):
Figure 2012147798

cp6643ヌクレオチド配列(配列番号292)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.6859)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図146A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図14
6B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6643が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例147)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376722)が発
現された(配列番号293;cp6722):
Figure 2012147798

cp6722ヌクレオチド配列(配列番号294)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.6668)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図147A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図14
7B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6722が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例148)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377253)が発
現された(配列番号295;cp7253):
Figure 2012147798

cp7253ヌクレオチド配列(配列番号296)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.5394)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図148A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図14
8B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7253が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例149)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376264)が発
現された(配列番号297;cp6264):
Figure 2012147798

cp6264ヌクレオチド配列(配列番号298)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.2817)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図149A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図14
9B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6264が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例150)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376266)が発
現された(配列番号299;cp6266):
Figure 2012147798

cp6266ヌクレオチド配列(配列番号300)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.3590)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図150A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図15
0)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6266が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例151)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376895)が発
現された(配列番号301;cp6895):
Figure 2012147798

cp6895ヌクレオチド配列(配列番号302)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.3264)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図151A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図15
1B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6895が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例152および実施例153)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376282)が発
現された(配列番号303;cp6282):
Figure 2012147798

cp6282ヌクレオチド配列(配列番号304)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.362)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377373)もま
た発現された(配列番号305;cp7373):
Figure 2012147798

cp7373ヌクレオチド配列(配列番号306)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.1069)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図152A;6282=レーン8および9
;7373=レーン2〜4)。これらの組換えタンパク質を使用してマウスを免
疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図152Bおよび1
53)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6282およびcp7373が表面曝露され、かつ免疫
アクセス可能なタンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示している
。これらの特性は、配列からだけでは明らかとならない。
(実施例154、実施例155、実施例156、実施例157および実施例1
58)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376412)が発
現された(配列番号307;cp6412):
Figure 2012147798

cp6412ヌクレオチド配列(配列番号308)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.4864)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376431)もま
た発現された(配列番号309;cp6431):
Figure 2012147798

cp6431ヌクレオチド配列(配列番号310)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.2115)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376443)もま
た発現された(配列番号311;cp6443):
Figure 2012147798

cp6443ヌクレオチド配列(配列番号312)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.5585)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376496)もま
た発現された(配列番号313;cp6496):
Figure 2012147798

cp6496ヌクレオチド配列(配列番号314)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.5989)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376654)もま
た発現された(配列番号315;cp6654):
Figure 2012147798

cp6654ヌクレオチド配列(配列番号316)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.0730)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図154A;6412=レーン2〜3;6
431=レーン11〜12;6443=レーン5〜6;6496=レーン8〜9
;6654=レーン10;レーン1、4、7におけるマーカー)。これらの組換
えタンパク質を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロ
ットにおいて(図154Bおよび155、156、157および158)、およ
びFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6412、cp6431、cp6443、cp6496
およびcp6654が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタンパク質であり
、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、これらの配列
からだけでは明らかとならない。
(実施例159および実施例160)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376477)が発
現された(配列番号317;cp6477):
Figure 2012147798

cp6477ヌクレオチド配列(配列番号318)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.128)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376435)もま
た発現された(配列番号319;cp6435):
Figure 2012147798

cp6435ヌクレオチド配列(配列番号320)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞膜周辺腔を予測する(0.4044)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図159A;6435=レーン2〜4;6
477=レーン5〜7)。これらの組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し
、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図159Bおよび160
)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6477およびcp6435が表面曝露され、かつ免疫
アクセス可能なタンパク質であり、そして有用な免疫原であることを示している
。これらの特性は、配列からだけでは明らかとならない。
(実施例161、実施例162および実施例163)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376441)が発
現された(配列番号321;cp6441):
Figure 2012147798

cp6441ヌクレオチド配列(配列番号322)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細菌内膜を予測する(0.132)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376748)もま
た発現された(配列番号323;cp6748):
Figure 2012147798

cp6748ヌクレオチド配列(配列番号324)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.170)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376881)もま
た発現された(配列番号325;cp6881):
Figure 2012147798

cp6881ヌクレオチド配列(配列番号326)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.249)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図161A;6441=レーン7〜9;6
748=レーン2〜3;6881=レーン4〜6)。これらの組換えタンパク質
を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて
(図161B、162および163)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6441、cp6748およびcp6881が表面曝露
され、かつ免疫アクセス可能なタンパク質であり、そして有用な免疫原であるこ
とを示している。これらの特性は、配列からだけでは明らかとならない。
(実施例164、実施例165および実施例166)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376444)が発
現された(配列番号327;cp6444):
Figure 2012147798

cp6444ヌクレオチド配列(配列番号328)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.2031)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376413)もま
た発現された(配列番号329;cp6413):
Figure 2012147798

cp6413ヌクレオチド配列(配列番号330)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.6180)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377391)もま
た発現された(配列番号331;cp7391):
Figure 2012147798

cp7391ヌクレオチド配列(配列番号332)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.1489)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物およびGST融合産物として精製した(図164A;644
4=レーン11〜12;7391=レーン2〜3;6413=レーン4〜6)。
この組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエス
タンブロットにおいて(図164B、165および166)、およびFACS分
析のために使用した。
これらの実験は、cp6444、cp6413およびcp7391が表面曝露
され、かつ免疫アクセス可能なタンパク質であり、そして有用な免疫原であるこ
とを示している。これらの特性は、配列からだけでは明らかとならない。
(実施例167、実施例168、実施例169および実施例170)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376463)が発
現された(配列番号333;cp6463):
Figure 2012147798

cp6463ヌクレオチド配列(配列番号334)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.1510)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376540)もま
た発現された(配列番号335;cp6540):
Figure 2012147798

cp6540ヌクレオチド配列(配列番号336)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.3086)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376743)もま
た発現された(配列番号337;cp6743):
Figure 2012147798

cp6743ヌクレオチド配列(配列番号338)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.2769)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377041)もま
た発現された(配列番号339;cp7041):
Figure 2012147798

cp7041ヌクレオチド配列(配列番号340)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.1022)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図167A;6463=レーン2〜4;6
540=レーン5〜7;6743=レーン8〜9;7041=レーン10〜11
)。これらの組換えタンパク質を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を
、ウエスタンブロットにおいて(図167B、168、169および170)、
およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6463、cp6540、cp6743およびcp70
41が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタンパク質であり、そして有用な
免疫原であることを示している。これらの特性は、配列からだけでは明らかとな
らない。
(実施例171、実施例172および実施例173)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376632)が発
現された(配列番号341;cp6632):
Figure 2012147798

cp6632ヌクレオチド配列(配列番号342)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.3627)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376648)もま
た発現された(配列番号343;cp6648):
Figure 2012147798

cp6648ヌクレオチド配列(配列番号344)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.6074)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376497)もま
た発現された(配列番号345;cp6497):
Figure 2012147798

cp6497ヌクレオチド配列(配列番号346)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.145)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図171A;6632=レーン5〜7;6
648=レーン8〜10;6497=レーン2〜4)。これらの組換えタンパク
質を使用してマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおい
て(図171B、172および173)、およびFACS分析のために使用した
これらの実験は、cp6632、cp6648およびcp6497が表面曝露
され、かつ免疫アクセス可能なタンパク質であり、そして有用な免疫原であるこ
とを示している。これらの特性は、配列からだけでは明らかとならない。
(実施例174、実施例175、実施例176、実施例177および実施例1
78)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377200)が発
現された(配列番号347;cp7200):
Figure 2012147798

cp7200ヌクレオチド配列(配列番号348)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.3672)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377235)もま
た発現された(配列番号349;cp7235):
Figure 2012147798

cp7235ヌクレオチド配列(配列番号350)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.3214)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377268)もま
た発現された(配列番号351;cp7268):
Figure 2012147798

cp7268ヌクレオチド配列(配列番号352)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.1235)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377375)もま
た発現された(配列番号353;cp7375):
Figure 2012147798

cp7375ヌクレオチド配列(配列番号354)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.0049)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377388)もま
た発現された(配列番号355;cp7388):
Figure 2012147798

cp7388ヌクレオチド配列(配列番号356)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.461)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこれらのタンパク質を
、hisタグ化産物として精製した(図174;7200=レーン2〜3;72
36=レーン4〜5;7268=レーン6〜8;7375=レーン9〜10;7
388=レーン11〜12)。これらの組換えタンパク質を使用してマウスを免
疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図174、175、
176、177および178)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp7200、cp7235、cp7268、cp7375
およびcp7388が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタンパク質であり
、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、配列からだけ
では明らかとならない。
(実施例179)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376723)が発
現された(配列番号357;cp6723):
Figure 2012147798

cp6723ヌクレオチド配列(配列番号358)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.6095)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図179A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図17
9B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6723が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例180)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376749)が発
現された(配列番号359;cp6749):
Figure 2012147798

cp6749ヌクレオチド配列(配列番号360)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.2996)。
タンパク質は、E.coliにおいて発現され、そしてこのタンパク質を、h
isタグ化産物として精製した(図180A)。この組換えタンパク質を使用し
てマウスを免疫し、このマウスの血清を、ウエスタンブロットにおいて(図18
0B)、およびFACS分析のために使用した。
これらの実験は、cp6749が表面曝露され、かつ免疫アクセス可能なタン
パク質であり、そして有用な免疫原であることを示している。これらの特性は、
配列からだけでは明らかとならない。
(実施例181、実施例182、実施例183、実施例184および実施例1
85)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376301)が発
現された(配列番号361;cp6301):
Figure 2012147798

cp6301ヌクレオチド配列(配列番号362)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、細胞質を予測する(0.4621)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376558)もま
た発現された(配列番号363;cp6558):
Figure 2012147798

cp6558ヌクレオチド配列(配列番号364)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.4630)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376630)もま
た発現された(配列番号365;cp6630):
Figure 2012147798

cp6630ヌクレオチド配列(配列番号366)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.7092)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376633)もま
た発現された(配列番号367;cp6633):
Figure 2012147798

cp6633ヌクレオチド配列(配列番号368)は以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは、内膜を予測する(0.7283)。
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376642)もま
た発現された(配列番号369;cp6642):
Figure 2012147798

cp6642ヌクレオチド配列(配列番号370)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは内膜を予測する(0.5288)。
このタンパク質をE.coli中で発現させ、GST融合産物として精製した
。組換えタンパク質を、マウスを免疫するために使用し、その血清をウエスタン
ブロット(図181〜185)およびFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6301、cp6558、cp6630、cp6633
およびcp6642が表面露出され、免疫利用可能なタンパク質であり、そして
これらが有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、これらの配列単独か
らは明らかでない。
(実施例186)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376389)を発
現した(配列番号371;cp6389):
Figure 2012147798

cp6389ヌクレオチド配列(配列番号372)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは細胞質を予測する(0.3193)。
このタンパク質をE.coli中で発現させ、GST融合産物として(図18
6A)、そしてまたhisタグ化形態で精製した。組換えタンパク質を、マウス
を免疫するために使用し、その血清をウエスタンブロット(図186B)および
FACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6389が表面露出され、免疫利用可能なタンパク質で
あり、そしてこれが有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、この配列
単独からは明らかでない。
(実施例187)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376792)を発
現した(配列番号373;cp6792):
Figure 2012147798

cp6792ヌクレオチド配列(配列番号374)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは細胞質を予測する(0.180)。
このタンパク質をE.coli中で発現させ、hisタグ化産物として精製し
た(図187A;レーン2〜4)。組換えタンパク質を、マウスを免疫するため
に使用し、その血清をウエスタンブロット(図187B)およびFACS分析に
使用した。
これらの実験は、cp6792が表面露出され、免疫利用可能なタンパク質で
あり、そしてこれが有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、この配列
単独からは明らかでない。
(実施例188)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376868)を発
現した(配列番号375;cp6868):
Figure 2012147798

cp6868ヌクレオチド配列(配列番号376)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは細菌の細胞質を予測する(0.325)。
このタンパク質をE.coli中で発現させ、hisタグ化産物として精製し
た(図188A;レーン2〜3)。組換えタンパク質を、マウスを免疫するため
に使用し、その血清をウエスタンブロット(図188B)およびFACS分析に
使用した。
これらの実験は、cp6868が表面露出され、免疫利用可能なタンパク質で
あり、そしてこれが有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、この配列
単独からは明らかでない。
(実施例189)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4376894)を発
現した(配列番号377;cp6894):
Figure 2012147798

cp6894ヌクレオチド配列(配列番号378)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムは内膜を予測する(0.162)。
このタンパク質をE.coli中で発現し、hisタグ化産物として(図18
9A)、そしてまたGST/his形態で精製した。組換えタンパク質を、マウ
スを免疫するために使用し、その血清をウエスタンブロット(図189B)およ
びFACS分析に使用した。
これらの実験は、cp6894が表面露出され、免疫利用可能なタンパク質で
あり、そしてこれが有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、この配列
単独からは明らかでない。
(実施例190)
以下のC.pneumoniaeタンパク質(PID 4377193)を、
2D−PAGE実験において同定した(配列番号379;cp7193):
Figure 2012147798

推定リーダーペプチドに下線を引く。
cp7193ヌクレオチド配列(配列番号380)は、以下である:
Figure 2012147798

PSORTアルゴリズムはペリプラズムを予測する(0.925)。
これは、cp7193が、EBにおいて免疫利用可能なタンパク質であり、こ
れが有用な免疫原であることを示す。これらの特性は、タンパク質の配列単独か
らは明らかでない。
本発明が、例のみのために記載されており、そして改変が本発明の精神および
範囲内に維持されながらなされ得ることが、理解される。
表II−Cpn遺伝子を増幅するために用いられたプライマーの配列
Figure 2012147798

Figure 2012147798

Figure 2012147798

表III−FACS分析での最良の結果を有するタンパク質
Figure 2012147798

Figure 2012147798

表IV−C.trachomatisにおいて見出されないFACS陽性タン
パク質
Figure 2012147798

表V−2D電気泳動に続くMALDI-TOFによって同定されたタンパク質
Figure 2012147798

Claims (1)

  1. 明細書に記載の発明。
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