JP2009225746A - リパーゼ測定用乾式分析要素 - Google Patents

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Abstract

【課題】特にヒトおよびイヌの膵疾患診断に有用な、膵リパーゼ測定用乾式分析要素を提供する。
【解決手段】炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素において、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含むことを乾式分析要素。
【選択図】なし

Description

本発明は、液体試料、特に、ヒトおよび動物の血清又は血漿中のリパーゼ活性、特に、膵リパーゼ活性を測定するための、簡便で精度の高い乾式分析要素及びその製造方法に関するものである。本発明の乾式分析要素は、特にヒトおよびイヌの膵疾患診断に有用である。
膵疾患の診断に有用な膵リパーゼ分析は、膵リパーゼが油水界面で作用することから、水中に基質がミセル状に分散された状態で測定されることが多い。界面活性剤などにより可溶化した基質やアルキル鎖長の短い脂肪酸のグリセリドでは、リポプロテインリパーゼ等の非膵リパーゼやエステラーゼが反応することがあるからである。したがって、膵リパーゼ乾式分析要素を開発する際、重要な技術的ポイントは膵リパーゼに特異的な長鎖脂肪酸のグリセリド基質を膵リパーゼ特異的な状態で組み込むことと考えられる。
リパーゼを分析する乾式分析要素は、大きく2つに分類され、第1は、色素放出基質である1,2−O−ジラウリルーrac−グリセロ−3−グリタル酸・レゾルフィンエステルを用いる乾式分析要素である(特開平9-154598号公報)。この方法は、膵リパーゼ特異性が高く、かつ、グリセリン発色系が不要であるため、好ましい方法である。しかしながら、乾式分析要素に組み込まれた基質が極めて分解しやすく、低pHのリパーゼ基質含有層と高pHの他の試薬層を分離する試みをなされたものの実用化には至っていない。また、この基質が比較的高価なことも、実用化するのに問題となる。
第二は、トリグリセリドを基質としグリセリン、過酸化水素を経て色素に変換する方法を用いるものである。最初に開示された方法は、α位のエステル位の一つに炭素数8個以上の長鎖のアルキル基を有し、他の2つのエステルは短鎖のアルキル基を有するトリグリセリドを基質に用い、検体中のリパーゼにより生成した水溶性の1,2ジアセチルグリセリドをアセチナーゼというエステラーゼでグリセリンに変換し、グリセリンを色素に変換する多層乾式分析要素である(特開昭59-48098号公報)。この方法は、高精度で簡易なリパーゼ測定法であるが、膵リパーゼに対する選択性が高くなく膵疾患の診断には注意が必要であることが報告されている〔Clin. Chem., 37/3, 447-451 (1991) 〕。この特異性の問題は、基質のトリグリセリドが短鎖のアルキル基も含有することに起因している可能性がある。
続いて開示された方法は、同じくトリグリセリドを基質とする方法であるが、トリオレインのような、炭素数14〜20の長鎖脂肪酸だけを有するトリグリセリドを基質とし、モノグリセリドリパーゼ、グリセリン測定試薬を含むドライケミストリー用膵リパーゼ分析試薬が開示されている(特開平4-316500号公報)。トリオレインを用いる方法は膵リパーゼに特異性は高いと予想されるが、このトリオレインの添加方法は、脂溶性が高い基質を組み込むためアラビアゴム等の保護コロイドを用い、超音波処理による水系乳化分散を行っている(特開平4-316500号公報の実施例)。この乳化分散方法では、基質の分散の再現性や粒度分布の均一性を保つことが要求され、製造が困難であると考えられる。
例えば、特開平4-316500号公報では次のように記載されている。“トリオレインのような3つのエステル位全てに長鎖脂肪酸を有するトリグリセリドは乳化しにくい性質を持つため、ドライ試薬作製時に界面活性剤や保護コロイドの存在下でトリオレインを攪拌、超音波等の物理的な剪断力により均一に乳化分散した溶液として添加してもドライ状態にすると分散媒である水が無くなるために乳化物は凝集、合一し展開層表面に付着し、油水界面の表面積が極端に減少する。測定時に、このドライ試薬にリパーゼを含む検体(液体)を作用させても物理的な剪断力がないため、トリオレインは凝集、合一したまま元の分散状態には戻らない。リパーゼは油水界面が反応場であるため、油水界面の表面積の減少が反応速度を低下させる原因と考えられる。”
また、特開平4-316500号の方法は、実施例で濾紙、ナイロン製膜に試薬を含浸しているが、強度を保つための支持体を用いていないため、製造工程での一定速度・高速での搬送、巻取りが困難と考えられる。測定精度と生産性を兼ね備えた乾式分析要素を製造するためには、支持体を付与することがほぼ必須の課題となる。
特開平4-316500号の方法を応用し、支持体を付与することで精度が高い多層分析要素を作製し、さらに、微粒子を組み込むことでリパーゼの反応性を高めることを期した方法は特開2002-125699号公報に記載されている。本出願人は、この方法をさらに進め、トリオレインなどのグリセリドをエタノール等の有機溶剤に溶解した状態で、支持体を含む分析要素に添加する方法を考案し、膵リパーゼに特異性の高いリパーゼ測定用乾式分析要素を作製した。
しかし、これらのトリオレインを基質とし安定製造に必要な支持体を含む乾式分析要素を作製する際、思いもよらず、新たな重大な問題が発生した。すなわち、トリオレインがオイルであるため、リパーゼの反応層に添加されたトリオレインが、搬送物の巻き取り時に支持体の裏側に容易に転写し、転写された支持体上のトリオレインが搬送用のパスロールに転写し、搬送に必要なパスロールと支持体間の摩擦力を低下させ、搬送スリップが発生することが見出された。高精度の乾式分析要素を作製するためには、塗布・含浸等で一定量の試薬を添加することが必要であるため、搬送時のスリップ発生は、一定量の試薬の添加を不能にする。このことは、リパーゼ測定用乾式分析要素の製造ができないだけでなく、オイルで汚染された搬送系を有す製造機が、その時点で、一定量の試薬添加を保証する必要のある高精度の臨床分析用の製品(例えば、グルコース分析具、コレステロール分析具等)の製造機として使用不能となることを意味する。また、支持体に転写されたトリオレインは、搬送系に不具合を発生させるだけでなく、中性脂肪測定分析用具に転写した場合、正誤差を与える。
上記の通りの問題点が存在するため、現在に至っても、商品化されているリパーゼ分析用乾式分析要素は、膵リパーゼ特異性が高くない、特開昭59-48098号公報に記載の製品だけであり、市場から、膵疾患診断において、より信頼性の高い乾式分析要素が求められている。
特開平9-154598号公報 特開昭59-48098号公報 特開平4-316500号公報 特開2002-125699号公報 Clin. Chem., 37/3, 447-451 (1991)
本発明の目的は、トリオレイン等の長鎖脂肪酸トリグリセリドを基質とし、支持体を含む膵リパーゼ分析乾式分析要素において、トリグリセリドが支持体に転写し搬送スリップや他の分析要素を汚染することがなく、さらに、トリグリセリドの添加液が再凝集や沈降することなく安定で製造適性のある膵リパーゼ分析乾式分析要素、及びその製造方法を提供することである。
かかる実状を踏まえ、本発明者らは鋭意研究を行った結果、膵リパーゼに特異性の高い長鎖脂肪酸のトリグリセリド、発色法としては、モノグリセリドリパーゼおよびグリセリン発色系を、簡易で精度が高い分析が実現できる支持体を含む乾式多層分析要素の構成を用い、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含めることによって、 トリグリセリドの支持体への転写が減少し、製造工程での搬送時のスリップを軽減または消失でき、トリグリセリド分析スライドへの汚染をなくすことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素において、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含むことを特徴とする乾式分析要素が提供される。
好ましくは、トリグリセリドに対し重量比5倍量以上の親水性ポリマーが含まれる。
好ましくは、トリグリセリドに対し重量比10倍量以上の親水性ポリマーが含まれる。
好ましくは、親水性ポリマーは、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、セルロース誘導体、ゼラチン、又はこれらの組み合わせから選択される親水性ポリマーである。
好ましくは、セルロース誘導体は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はメチルセルロースである。
好ましくは、グリセリン測定試薬が、グリセリンキナーゼ、グリセロリン酸キナーゼ、ペルオキシダーゼおよび発色試薬を含む。
好ましくは、モノグリセリドリパーゼはバチルス・ステアロサーモフィラスH-165由来のモノグリセリドリパーゼである。
好ましくは、トリグリセリドはトリオレインである。
好ましくは、体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素は、水不透過性支持体、試薬層および展開層を含む構成を有している。
好ましくは、展開層は、布または多孔質膜からなる。
好ましくは、多孔質膜は、ポリビニルスルホン又はアセチルセルロースからなる多孔質膜、または微小ビーズから形成された多孔質膜である。
さらに本発明によれば、炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素の製造方法において、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含む状態でトリグリセリドを塗布する工程を含む、乾式分析要素の製造方法が提供される。
好ましくは、トリグリセリドに対し重量比5倍量以上の親水性ポリマーを含む状態でトリグリセリドを塗布する。
好ましくは、トリグリセリドに対し重量比10倍量以上の親水性ポリマーを含む状態でトリグリセリドを塗布する。
好ましくは、親水性ポリマーは、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、セルロース誘導体、ゼラチン、又はこれらの組み合わせから選択される親水性ポリマーである。
好ましくは、セルロース誘導体は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はメチルセルロースである。
好ましくは、トリグリセリドはトリオレインである。
炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素を作製することによって、良好な基本性能を得たものの、製造工程での搬送時、支持体が滑り均一な速度での搬送ができなくなった。原因は、トリグリセリドの支持体へのわずかな転写により支持体の摩擦が低下したことであった。本発明においては、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含めることにより、トリグリセリドの支持体への転写量を減らすことができ、これにより上記のスリップを解消することができた。また、トリグリセリド(中性脂肪)を測定する富士ドライケム(FDC)中性脂肪測定検出要素への汚染も防ぐことができた。ここで、親水性ポリマーによるトリグリセリド転写抑制のメカニズムは、展開層中に添加されたトリグリセリド油滴を親水性ポリマーが覆うことで油滴の移動(転写)を妨げたことによるものと考える。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素は、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含むことを特徴とする。
<本発明で用いる親水性ポリマー>
本発明で用いる親水性ポリマーとしては、澱粉、セルロースおよびセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等)、アガロース、ゼラチン(例、酸処理ゼラチン、脱イオンゼラチン等)、ゼラチン誘導体(例、フタル化ゼラチン、ヒドロキシアクリレートグラフトゼラチン等)、アクリルアミド重合体、アクリルアミドと各種ビニル性モノマーとの共重合体、ビニルピロリドン重合体、ビニルピロリドンと各種ビニル性モノマーとの共重合体、アクリレート重合体およびアクリレートと各種ビニル性モノマーとの共重合体等を挙げることができる。特に好ましい親水性ポリマーは、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、セルロース誘導体、ゼラチンである。
好ましくは、セルロース誘導体は、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースから選択される。さらに好ましくは、親水性ポリマーとして、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチンを含む。
親水性ポリマーの使用量は、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上であり、好ましくはトリグリセリドに対し重量比5倍量以上であり、さらに好ましくはトリグリセリドに対し重量比10倍量以上である。
<トリグリセリド>
本発明で使用するトリグリセリドは、膵リパーゼへの特異性を向上させるために、長鎖アルキル鎖の脂肪酸からなるトリグリセリドである。長鎖アルキル鎖は飽和でも不飽和でもよい。好ましくは、不飽和脂肪酸のトリグリセリドである。不飽和脂肪酸の膵リパーゼの反応性が相対的に低い。長鎖アルキル鎖の脂肪酸のアルキル鎖長は、膵リパーゼへの選択性から炭素数12以上22以下であればよく、好ましくは炭素数16以上20以下である。以下に例を示す。
飽和脂肪酸の例は、ラウリン酸(C12:0)、ミリスチン酸(C14:0)、パルミチン酸(C16:0)、ステアリン酸(C18:0)、アラキン酸(C20:0)、ベヘン酸(C22:0)が挙げられる。不飽和脂肪酸の例は、パルミトオレイン酸(C16:1)、ペトロセリン酸(C11H23COOH)、オレイン酸(C18:1)、リノール酸(C18:1)、リノレン酸(C18:2)、エレステアリン酸(C18:3)、アラキドン酸(C20:4)等が挙げられる。好ましいのは不飽和脂肪酸のトリグリセリドである。好ましくは、オレイン酸、リノール酸のトリグリセリドである。特に、好ましいトリグリセリドは、オレイン酸のトリグリセリドであるトリオレインである。
<モノグリセリドリパーゼ>
本発明の乾式分析要素に組み込まれる試薬系には、モノグリセリドリパーゼを加える。モノグリセリドリパーゼは、トリグリセリドおよびジグリセリドと実質的に反応せず、長鎖脂肪酸のモノグリセリドに反応するものが好ましい。特に好ましいのは、特開昭63-245672、特開平4-316500号公報に記載の、バチルス・ステアロサーモフィラスH-165由来のモノグリセリドリパーゼである。
<グリセリン測定試薬>
本発明で採用している測定反応系は、測定対象であるリパーゼによって基質であるトリグリセリドが分解して生成するモノグリセリドをモノグリセリドリパーゼで分解する。好ましいグリセリン発色系は、このグリセロールをグリセロールキナーゼによってL−α−グリセロリン酸とし、L−α−グリセロリン酸をL−α−グリセロリン酸オキシダーゼによってジヒドロキシアセトンリン酸に変えるとともに過酸化水素を発生させ、この過酸化水素によりペルオキシダーゼの作用で発色色素を発色させるものである。
グリセロールキナーゼはグリセロールとATPを反応させてL−α−グリセロリン酸(L−グリセロール−3−リン酸)とADPに変えるものであり、Mg2+、Mn2+等を補酵素としている。
L−α−グリセロリン酸オキシダーゼ(グリセロール−3−リン酸オキシダーゼ)はL−グリセロリン酸を酸化してジヒドロキシアセトンリン酸に変えるとともに過酸化水素を発生させるものである。
この過酸化水素によりペルオキシダーゼの作用で発色させる発色系は乾式分析要素用として種々開発されており、そのなかから適宜選択して使用することができる。その多くはロイコ色素であり、代表的なものはo−トルイジンである。
<層構成>
層構成は、少なくとも1つ以上の展開層または試薬層、並びに、より測定精度と強度を高めるために、また、製造工程における搬送性を向上させるため支持体を含む。最もシンプルな形態は支持体と試薬層の機能も持つ展開層からなる。層の数は多くしてもよい。
<支持体>
本発明のリパーゼ測定用乾式分析要素の支持体層を構成するものとしては、光透過性でかつ水不透過性である支持体が用いることができる。展開層側から測定する場合には光不透過性の支持体を用いてもよい。支持体は、乾式分析要素の強度を与え、製造効率を向上させる。光不透過性・水不透過性支持体の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ビスフェノールAのポリカルボネート、ポリスチレン、セルロースエステル(例、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート等)等のポリマーからなる厚さ約50μmから約1mm、好ましくは約80μmから約300μmの範囲のフィルムもしくはシート状の透明支持体を挙げることができる。好ましい材料は、強度、光学特性からポリエチレンテレフタレートである。
支持体の表面には必要により下塗層を設けて、支持体の上に設けられる反応層と支持体との接着を強固なものにすることができる。また、下塗層の代りに、支持体の表面を物理的あるいは化学的な活性化処理を施して接着力の向上を図ってもよい。
<試薬層>
支持体の上には(場合によっては下塗層等の他の層を介して)試薬層が設けてよい。試薬層はアナライトであるリパーゼと反応して光学的に検出可能な変化を生じる後述の試薬組成物の少なくとも一部が親水性ポリマーバインダー中に実質的に一様に分散されている吸水性で水浸透性の層である。
試薬層のバインダーとして用いることができる親水性ポリマーは、一般には水吸収時の膨潤率が30℃で約150%から約2000%、好ましくは約250%から約1500%の範囲の天然または合成親水性ポリマーである。そのような親水性ポリマーの例としては、特開昭58−171864号公報および特開昭60−108753号公報等に開示されているゼラチン(例、酸処理ゼラチン、脱イオンゼラチン等)、ゼラチン誘導体(例、フタル化ゼラチン、ヒドロキシアクリレートグラフトゼラチン等)、アガロース、プルラン、プルラン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等をあげることができる。
試薬層は架橋剤を用いて適宜に架橋硬化された層とすることができる。架橋剤の例として、ゼラチンに対する1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン、ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル等の公知のビニルスルホン系架橋剤、アルデヒド等、メタリルアルコールコポリマーに対するアルデヒド、2個のグリシジル基含有エポキシ化合物等がある。
試薬層の乾燥時の厚さは約1μmから約100μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは約3μmから約30μmの範囲である。また試薬層は実質的に透明であることが好ましい。
<展開層>
本発明では多孔性展開層に布製の展開層を用いることが好ましいが、ポリビニルスルホン、アセチルセルロースからなる多孔質膜または、微小ビーズから形成する多孔質膜、ガラス繊維濾紙、濾紙など布以外の材質を使用することも可能である。
<布>
この布製の多孔性展開層としては特開昭55−164356号公報、特開昭57−66359号公報等に記載の織物布地展開層(例:ブロード、ポプリン等の平織布地等)、特開昭60−222769号公報等に記載の編物布地展開層(例:トリコット編布地、ダブルトリコット編布地、ミラニーズ編布地等)、特開平1−172753号公報に記載のアルカリエッチング液でエッチング処理した織物布地又は編物布地からなる展開層、等がある。好ましいものは編物布であり、特にトリコット編物が好ましい。布の材質としてはポリエステル、綿、ナイロン、絹、ビニロン、レーヨン、ポリアミド、アクリル、ウール、ポリプロピレン、麻等が用いられ、好ましいものはポリエステルである。展開層の厚さは50〜400μm程度、好ましくは200〜300μm程度が適当である。布の空隙率は20〜90%程度、好ましくは40〜85%程度である。
多孔性展開層に用いられる織物布地、編物布地は特開昭57−66359に記載のグロー放電処理またはコロナ放電処理に代表される物理的活性化処理を布生地の少なくとも片面に施すか、または特開昭55−164356、特開昭57−66359等に記載の水洗脱脂処理、界面活性剤含浸又は親水性ポリマー含浸等の親水化処理、またはこれらの処理工程を適宜に組み合せて逐次実施することにより布地を親水化し、下側(支持体に近い側)の層との接着力を増大させることができる。
展開反応層として多孔性層を用いる場合、その多孔性媒体は繊維質であってもよいし、非繊維質であってもよい。繊維質材料としては、例えば濾紙、不織布、織物布地(例えば平織布地)、編物布地(例えばトリコット編物布地)、ガラス繊維濾紙等を用いることができる。非繊維質材料としては、特開昭49−53888等に記載の酢酸セルロース等からなるメンブランフィルター、特開昭49−53888、特開昭55−90859(対応米国特許4,258,001)、特開昭58−70163(対応米国特許4,486,537)等に記載の無機物又は有機物微粒子からなる連続空隙含有粒状構造物層等のいずれでもよい。特開昭61−4959(対応欧州公開EP0166365A)、特開昭62−116258、特開昭62−138756(対応欧州公開EP0226465A)、特開昭62−138757(対応欧州公開EP 0226465A)、特開昭62−138758(対応欧州公開EP0226465A)等に記載の部分接着された複数の多孔性層の積層物も好適である。
展開層への試薬添加のためには、展開層を形成させた後、反応試薬を塗布等の手段により添加してもよく、また、例えば紙、布、高分子からなる多孔質膜等に本発明の試薬を予め含浸又は塗布した後、支持体上に設けた他の水浸透性層の上に、特開昭55-164356 号のような方法で接着させるのも有用な方法である。
多孔性層は供給される液体の量にほぼ比例した面積に液体を展開する、いわゆる計量作用を有する展開層であってもよい。この機能の制御には、界面活性剤と親水性バインダーの使用が有用である。
本発明の乾式分析要素には上記以外の層も設けることができる。例えば、光遮蔽層、吸水層、接着層等である。
本発明の乾式分析要素に組み込まれる試薬として、本発明の測定対象は主に血液に含まれる膵リパーゼの反応性を高めるため、コリパーゼを加えることが好ましい。コリパーゼはブタ膵臓由来のコリパーゼが好ましい。また、膵リパーゼの活性を高め、膵リパーゼ以外のリパーゼ活性を軽減するため、デオキシコール酸やタウロデオキシコール酸を活性化剤として加えることによって、エステラーゼ、肝リパーゼ、リポプロテインリパーゼの影響を排除して、高い特異性で膵リパーゼを測定できる。
上記各試薬の含有量としては、トリグリセリドが0.1〜15g/m2程度、好ましくは0.5〜10g/m2程度、グリセロールキナーゼが0.5〜100KU/m2程度、好ましくは1〜10KU/m2程度、L−α−グリセロリン酸オキシダーゼが2〜200KU/m2程度、好ましくは1〜30KU/m2程度、ペルオキシダーゼが1〜200KU/m2程度、好ましくは1〜50KU/m2程度、モノグリセリドリパーゼが2〜100KU/m2程度、好ましくは3〜30KU/m2程度、発色色素が0.05〜2.00g/m2程度、好ましくは0.1〜1.00g/m2程度、コリパーゼが0.010〜0.400g/m2 (5〜200KU/m2)程度、デオキシコール酸が0.1〜10g/m2程度、タウロデオキシコール酸が0.05〜10g/m2程度が適当である。
ここで、モノグリセリドリパーゼは、好ましくは、8000U/m2から1000U/m2、さらに好ましくは6000U/m2から2000U/m2、最適には4300U/m2から2000U/m2である。モノグリセリドリパーゼは共役酵素であるものの、過剰量を添加することは好ましくない。ジグリセリドを基質に使用するとバックグランドが高くなることがある。また、トリグリセリドを基質として使用した場合でも、モノグリセリドリパーゼ量が多くなるに従い、血液中の一部のリポプロテインが反応し、測定誤差を生じる場合があるためである。
この試薬組成物は全てを試薬層又は展開層に含有させてもよく、また、両層に振り分けて含有させてもよく、一部を他の層に含有させてもよい。
本発明の乾式分析要素には、その他の試薬も加えることができる。このような試薬には緩衝剤、界面活性剤等がある。
本発明の乾式分析要素に含有させることができる緩衝剤の例としては、炭酸塩、ホウ酸塩、燐酸塩、トリス塩およびグッド(Good)の緩衝剤などの公知の緩衝剤を挙げることができる。これらの緩衝剤は「蛋白質・酵素の基礎実験法」(梶尾武一他,南江堂,1981)等の公知文献を参考にして選択し、使用することができる。含有量は一体型多層分析要素で通常使用されている量と同程度でよく、約100mg/m2〜約5.0g/m2の範囲、好ましくは約500mg/m2〜約3.0g/m2の範囲である。
乾式分析要素を用いた分析では、検体を希釈することなく分析するため、検体に含まれる様々な成分の影響を受けやすい。このリパーゼ活性化の検体間差に関する問題を解決するためには、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルフェニルスルホン酸塩の添加が有用であることを見出している。即ち、従来の乾式分析要素を用いた分析においては、一部の検体のリパーゼ反応不良のために、多検体相関が不良であった。この問題を解決するために、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルフェニルスルホン酸塩を乾式分析要素に添加することによって、相関係数を著しく向上させることに成功した。この効果は、相関で負誤差を生じていた検体のリパーゼ活性が回復したためである。
本発明で用いるアニオン界面活性剤は、例えば、親水基が、カルボキシル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸塩などを有すものが挙げられる。本発明で用いることができる好ましいスルホン酸基を有するアニオン界面活性剤は、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸液、α‐オレフィンスルホン酸塩、N-アシルメチルタウリン塩である。疎水基の炭素数が12〜20程度が好ましい。これらの中で、リパーゼ活性を阻害せず、乾式分析要素に添加された酵素を失活させないものが好ましい。
この中で、好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩であり、アルキル差の炭素数10〜14がさらに好ましい。さらに好ましいのは、洗剤の主要成分となっている、炭素数が12である直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸塩である。塩は、ナトリウム塩が好ましいが、カリウム塩、リチウム塩も使用できる。アルキルベンゼンスルホン酸を添加した後、乾式分析要素内で塩を形成させてもよい。
カルボキシ基を有するアニオン界面活性剤は、リパーゼ活性化作用がある胆汁酸塩が好ましく、デオキシコール酸塩、コール酸塩、タウロコール酸塩、タウロデオキシコール酸塩、デオキシタウロコール酸塩が好ましく、特に、デオキシコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウムが好ましい。
アニオン界面活性剤の最適な組み合わせは、デオキシコール酸ナトリウム、タウロデオキシコール酸ナトリウムと直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸塩である。
本発明におけるアルキルフェニルスルホン酸塩の添加量は、本発明の効果が達成できる限り特に限定されないが、好ましくは0.1〜10g/m2であり、より好ましくは0.2〜5g/m2であり、さらに好ましくは0.5〜5g/m2である。
本発明の分析要素の試薬層又は展開層には、上記したアニオン界面活性剤以外の界面活性剤、例えばノニオン性界面活性剤を含有させることもできる。親油基としてアルキル基、アルキルフェニル基、スチレン化フェニル基、ベンジルフェニル基、ソルビタンアルキル基など、親水基はポリオキシエチレン基、ポリグリセロール基、ポリオキシエチレンポリプロピレン重合体などを組み合わせた界面活性剤を用い、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン分岐アルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルフェニルポリグリセリド等が挙げられる。具体的には、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレン分岐デシルエーテル、ポリオキシエチレンp−オクチルフェノニルエーテル、ポリオキシエチレンp−オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンp−ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、p−ノニルフェノキシポリグリシドール、オクチルグルコシド等がある。これらのノニオン性界面活性剤のうちでは、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチレン分岐デシルエーテル、p−オクチルフェノキシポリエトキシエタノール、p−ノニルフェノキシポリエトキシエタノール、p−ノニルフェノキシポリグリシドールなどが好ましい。ノニオン性界面活性剤を展開層に含有させることにより水性液体試料の展開作用(メータリング作用)がより良好になる。ノニオン性界面活性剤を反応層に含有させることにより分析操作時に水性液体試料中の水が反応層に実質的に一様に吸収されやすくなり、また展開層との液体接触が迅速にかつ実質的に一様になる。
本発明の乾式分析要素の好ましい製造方法を記す。支持体にゼラチン等のバインダーと界面活性剤を加え、製膜性を向上した水溶液である塗布液を塗布し乾燥することで、試薬層を作製する。試薬層には、発色試薬としてペルオキシダーゼ、ロイコ色素、さらに必要があれば、ATP、塩化マグネシウム、pH緩衝剤を加えることができる。また、ゼラチンをバインダーとして使用する場合、ゼラチンを架橋する、所謂、硬膜剤を加えることができる。展開層は、例えば、布やすでに形成された多孔質膜を展開層膜として用いる場合には、試薬層に水を付着させ一部可溶化したのち、必要なら加温しバインダーをさらに軟化させ、展開層膜と支持体上の試薬層に圧着し乾燥する。
(トリグリセリド液の調液方法)
トリグリセリドは、親水性ポリマーのエタノール溶液として溶解し、添加することができる。塗布安定性を増すために、動的・静的表面張力を適正化するため界面活性剤を加えることができる。ノニオン界面活性剤が使用されることが多いが、添加される共役酵素への影響が小さい場合はアニオン界面活性剤を使用できる。
また、トリグリセリドを水系の乳化分散液を作製し、それを乾式分析要素に添加することも可能である。この乳化分散液を作製する際、界面活性剤または保護ポリマーを添加することができる。
(塗布・乾燥方法)
トリグリセリドの等の試薬の添加方法の中で、ギーサーにより塗布し乾燥する工程が均一で効率の高い生産方法を与える。この工程において、乾燥は温風乾燥が好ましい。乾燥風は温度20〜60℃が好ましく、特に、25〜40℃が好ましい。露点は0℃から10℃が好ましい。風量は0.5〜10m/秒が好ましい。乾燥時間は溶剤が実質的に乾燥すればよく、一方、長時間の乾燥では、共役酵素が失活する場合があるので、1分から60分が好ましい。複数の乾燥ゾーンを用い、それぞれのゾーンで、乾燥風の温度、露点、風速、風向、時間を制御し、良好な乾燥条件を設定することもできる。
リパーゼ活性測定に必要な他の反応試薬は、トリグリセリドの添加液と別に調製する方が望ましい。デオキシコール酸塩、タウロデオキシコール酸塩などのリパーゼ活性化剤であるアニオン界面活性剤、コリパーゼ、共役酵素モノグリセリドリパーゼ、pH緩衝剤を蒸留水に溶解する。塗布適性、血液の展開性を向上させるために、バインダーおよび界面活性剤を加えると良い。CaCl2は、どの塗布液に添加してもよいがデオキシコール酸と反応して凝集物を形成する場合もあるので、基質液に溶解して添加するのが好ましい。pHは膵リパーゼの至適pHに近いpH7〜9に調整することが望ましい。反応試薬は、検体中のリパーゼが反応するとき、溶解・拡散することで反応に適した試薬環境を設定できればよいので、各試薬は、製造において基本的にどの層に加えてもよい。この反応試薬液も、上述の、塗布、乾燥方により展開層中に添加できる。
試薬の添加方法は、均一な試薬量を設定できれば、含浸してもよく、またスプレーを用いてもよい。各層の作製順序は、均一で試薬が分解しない方法であればよい。
本発明の一体型分析要素は、一辺約10mmから約30mmの正方形または、ほぼ同サイズの円形等の小片に裁断し特開昭57−63452号、特開昭54−156079号、実開昭56−142454号、実開昭58−32350号および特開昭58−501144号各公報等に開示のスライド枠等に納めて分析スライドとして用いるのが製造、包装、輸送、保存および測定操作等の全ての観点で好ましい。
本発明の一体型分析要素は、前述の諸公報に開示の方法に従い約5μlから約30μl、好ましくは約8μlから約15μlの水性液体試料を多孔性展開層に点着供給し、必要に応じて約20℃から約45℃の範囲の実質的に一定の温度でインクベーションの後に、光透過性支持体側から一体型多層分析要素内の色変化、発色等の検出可能な変化を反射測光し比色法の原理により液体試料中の測定対象成分を分析する。
本発明において、体液としては、イヌ、ネコ、その他の動物の体液でもよいし、ヒトの体液を用いてもよい。
以下の実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例によって限定されるものではない。
比較例1-1:膵リパーゼ分析スライドの作製:
(1)グリセリン発色試薬の作製:
ゼラチン下塗りがされている厚さ180μmのポリエチレンテレフタレート無色透明平滑フイルム上に下記の組成の試薬を水溶液として123ml/m2で塗布、乾燥させたのち、続いて、水を均一供給し湿潤させ、その上に50デニール相当のポリエチレンテレフタレート紡績糸を36ゲージ編みしたトリコット編み物布地を軽く圧力をかけて積層し、乾燥温度20℃でゼラチンを固めたのち、45℃で乾燥させた。なお、pH緩衝剤PIPESを含む塗布液は1N-NaOH水溶液でpH5.5に調整したものを用いた。
ゼラチン 12 g/m2
PIPES(同仁化学) 22 g/m2
塩化マグネシウム(和光純薬工業)0.52 g/m2
ATP−2ナトリウム塩(オリエンタル酵母)1.4 g/m2
ポリオキシエチレントリデシルエーテルHLB14.8(第一工業製薬)0.55 g/m2
ポリエチレンアルキル分岐デシルエーテルHLB15.9 (第一工業製薬)0.059 g/m2
ロイコ色素 0.21 g/m2
ワサビペルオキシダーゼ(東洋紡)14 kU/m2
グリセロールキナーゼ(旭化成)3.8 kU/m2
L-α-グリセロリン酸オキシダーゼ(旭化成)19 kU/m2
1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 3.3 g/m2
(2)基質およびのリパーゼ反応補助剤の添加(反応層の形成):
トリオレインは親水性ポリマーであるポリビニルピロリドンのエタノール溶液として溶解し、上記の布地上に123ml/m2で塗布し、乾燥温度32℃、露点0℃の風で、温風乾燥させた。さらに、他のリパーゼ反応用試薬を水に溶解し、140ml/m2で塗布、乾燥し、膵リパーゼ乾式分析要素を作製した。なお、pH緩衝剤HEPESを含む塗布液は1N-NaOH水溶液でpH8.0に調整したものを用いた。乾燥塗布量を以下に示す。
塩化カルシウム(和光純薬)0.18 g/m2
トリオレイン(95%、MP-Biomedicals)3.3 g/m2
HEPES(同仁化学) 6.1 g/m2
直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬) 0.67 g/m2
デオキシコール酸ナトリウム(和光純薬) 4.6 g/m2
モノグリセリドリパーゼ(旭化成) 4300 U/m2
ブタコリパーゼ(ロシュ)0.05 g/m2
アスコルビン酸オキシダーゼ(東洋紡)8500 U/m2
ポリビニルピロリドン(PVP)K90 2.4 g/m2
比較例1-2
比較例1-1で、トリオレイン(95%、MP-Biomedicals)2.2 g/m2 とした。
実施例1−1〜1−7
比較例1において、トリオレイン量と親水性ポリマーPVPK90を以下の表1に記載の通りの条件で、膵リパーゼ分析スライドを作製した。条件を表1に示す。
測定1
(1)リパーゼ分析要素の布面から富士ドライケム・トリグリセリドスライド布面への転写:
実施例の塗布品の塗布面の4x3cm部分を富士ドライケム・トリグリセリドスライドで擦り転写させ、手加工機で再マウント後、FDC5500アナライザーで7%ヒトアルブミン生食液を点着し、トリグリセリドスライドの発色ODを測定した。各スライドからのODと比較対照OD(トリオレインを塗布しない比較例1の下地を擦ったスライド)との差(ΔOD)をトリオレイン転写の指標とした。比較例、実施例の条件およびトリオレイン転写結果を以下の表1に示す。
Figure 2009225746
結果を、図1に示す。エラーバーは、標準偏差(N=3)である。
親水性ポリマー塗布量に対するトリオレイン塗布量の割合が多ければトリオレイン転写量が増大し、親水性ポリマー量をトリオレインに対して増量すれば、転写が抑制できることがわかる。
次に、トリオレインを添加する工程において、塗布された分析要素を巻き取る段階でのトリオレイン転写を測定した。
比較例2−1及び2−2、実施例2−1〜2−5:
比較例1において、グリセリン発色試薬の作製後、以下の塗布量になるようにトリオレインおよび親水性ポリマーを布地上に下記組成の試薬をエタノールに溶解し塗布し、乾燥温度32℃、露点0℃の風で温風乾燥させ、巻き取った。トリオレイン添加工程での、トリオレインおよび親水性ポリマーの各添加量およびそれらの比を表に記載した。測定1の方法で、トリオレインの転写量を測定した。結果を以下の表2に示す。
Figure 2009225746
実施例3−1〜3−4:
実施例2と同じ方法で、トリオレイン添加までの製造工程を行い、測定1の方法でとトレオレイン転写量を測定した。結果を以下の表3に示す。水溶性ポリマー/トリオレイン重量比が大きければ、トリオレイン転写量は抑制された。ヒドロキシプロピルセルロースも効果があった。
Figure 2009225746
測定2
(1)リパーゼ分析要素の中間作製品の布面から支持体へのトリオレイン転写:
実施例2-1〜2-5の塗布品10cmx12cm(各水準3枚づつ)の布面側を、各々、支持体(PETベ−ス)18cm x 10cmに重ね合わせた。これら15組(5水準x3枚)の塗布品と支持体を重ね合わせたものの上に、10cm x10cmのステンレス板をのせ、さらに3280gの荷重をかけることで均一に圧力を与え、この状態で、25℃で、まる2日放置した。塗布物の布面(トリオレインが付着している)に接したことで、トリオレインが転写した支持体の10cmx10cm部分を、富士ドライケム・トリグリセリドスライドの布面で擦り、支持体に付着したトリオレインをトリグリセリドスライドに転写させた。このトリグリセリドスライドを、FDC7000アナライザーで7%ヒトアルブミン生食液を点着し、転写したトリオレインに応じた発色量を測定した。
Figure 2009225746
表4の結果から、トリオレインに対し水溶性ポリマー添加量が多いほど、トリオレインの転写が減少することがわかる。
測定3:リパーゼ乾式分析要素の製造工程搬送時におけるスリップ故障
比較例2−2、実施例3−3 のトリオレインまで添加した製造中間品を、支持体側を搬送ロール(ステンレス製)に付着する方向で、30m/分で搬送試験を行った。その結果を表5に示す。
Figure 2009225746
30m/分の搬送では、実施例の条件ではトリオレインに対し水溶性ポリマー添加量が多いほどスリップ長は減少し、10m/分の搬送ではスリップが発生しなかった。
測定4:リパーゼ乾式分析要素トリオレインの支持体への転写による摩擦力減少
測定3の実施例2−1、実施例3−3の製造工程搬送試験後のサクションドラム(ベース搬送のためのロール、ベースを吸引しながら搬送する)に、新品の支持体をセットし、吸引しながら水平に引っ張った時にサクションドラムからベースが滑り出す時の最大摩擦力を求めた。
Figure 2009225746
トリオレインに対し水溶性ポリマー添加量が多いほど、ベース搬送ロールの摩擦力の低下を抑制できることがわかる。
実施例4.トリオレインを乳化分散液として添加する膵リパーゼ分析スライドの作製:
(1)トリオレインの微細乳化分散液の作製
精製水175mlにポリビニルピロリドンK90(BASF製)4.0g、ゼラチン(新田ゼラチン製)6.0g、および直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬製)0.5gを60℃にて30分溶解した後、液温度を40℃に下げ、この水溶液中にトリオレイン(95%、MP Biomedicals)5.0gを撹拌しながら添加した。上記油水混合粗分散液を、超音波ホモジナイザーUS−600T(日本精機製)にて3分間分散した後、スターバーストミニ超高圧ホモジナイザー(スギノマシン製)を用い245MPaの圧力にて5回処理することで、微細乳化を行った。
得られた乳化物中のトリオレインの体積平均粒径を、動的光散乱粒径分布測定装置であるナノトラックUPA(日機装製)で測定したところ、190nmであった。
(2)親水性ポリマーを含むトリオレイン乳化分散物の添加
比較例1-1で作製したグリセリン発色下地(布ラミネート品)に、基質は上記実施例4、(1)で作製したトリオレイン乳化分散液を用い、さらに親水性ポリマー、塩化カルシウムを加え、下記乾燥添加量で、水系塗布によって乾式分析要素の製造中間品を作製した。塗布量は123ml/m2とし、その他は比較例と同じにした。
ポリビニルピロリドンK90 (BASF) 1.96g/m2
塩化カルシウム(無水) (和光純薬工業) 0.18g/m2
実施例4のトリオレイン乳化分散液(以下に塗布量としての処方量を示す)
・ポリビニルピロリドンK90 (BASF) 0.9g/m2
・750ゼラチン (新田ゼラチン) 1.3g/m2
・トリオレイン(95%、MP Biomedicals) 1.1g/m2
・直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬) 0.11 g/m2
本トリオレイン乳化分散塗布液における、親水性ポリマー/トリオレイン重量比は4である。
(3)リパーゼ反応補助剤の添加:
さらに、下記試薬を水に溶解し、140ml/m2で塗布、乾燥し、膵リパーゼ乾式分析要素を作製した。なお、pH緩衝剤HEPESを含む塗布液は1N-NaOH水溶液でpH8.0に調整したものを用いた。
HEPES(同仁化学) 6.1 g/m2
直鎖ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(和光純薬) 0.67 g/m2
デオキシコール酸ナトリウム(和光純薬) 4.6 g/m2
タウロデオキシコール酸ナトリウム 1.5 g/m2
メトロース 2.1 g/m2
モノグリセリドリパーゼ(旭化成) 4300 U/m2
ブタコリパーゼ(ロシュ)0.05 g/m2
アスコルビン酸オキシダーゼ(東洋紡)8500 U/m2
(4)リパーゼ乾式分析要素の製造工程搬送時におけるスリップ測定:
実施例4(2)のトリオレインまで添加した製造中間品を、測定2の方法でスリップ故障の実験を行い、支持体側を搬送ロール(ステンレス製)に付着する方向で、30m/分で搬送したところ、実施例3の製造中間品は、150m搬送時でスリップは13mであり、比較例2-1に対し、スリップは軽減された。また、10m/分で搬送したところ、スリップは発生しなかった。
図1は、トリオレイン転写量へのポリマー/トリオレイン比の影響を示す。

Claims (17)

  1. 炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素において、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含むことを特徴とする乾式分析要素。
  2. トリグリセリドに対し重量比5倍量以上の親水性ポリマーを含む、請求項1に記載の乾式分析要素。
  3. トリグリセリドに対し重量比10倍量以上の親水性ポリマーを含む、請求項1又は2に記載の乾式分析要素。
  4. 親水性ポリマーが、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、セルロース誘導体、ゼラチン、又はこれらの組み合わせから選択される親水性ポリマーである、請求項1から3の何れかに記載の乾式分析要素。
  5. セルロース誘導体が、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はメチルセルロースである、請求項4に記載の乾式分析要素。
  6. グリセリン測定試薬が、グリセリンキナーゼ、グリセロリン酸キナーゼ、ペルオキシダーゼおよび発色試薬を含む、請求項1から5の何れかに記載の乾式分析要素。
  7. モノグリセリドリパーゼがバチルス・ステアロサーモフィラスH-165由来のモノグリセリドリパーゼである、請求項1から6の何れかに記載の乾式分析要素。
  8. トリグリセリドがトリオレインである、請求項1から7の何れかに記載の乾式分析要素。
  9. 体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素が、水不透過性支持体、試薬層および展開層を含む構成を有している、請求項1から8の何れかに記載の乾式分析要素。
  10. 展開層が、布または多孔質膜からなる、請求項1から9の何れかに記載の乾式分析要素。
  11. 多孔質膜が、ポリビニルスルホン又はアセチルセルロースからなる多孔質膜、または微小ビーズから形成された多孔質膜である、請求項10に記載の乾式分析要素。
  12. 炭素差12〜22の長鎖アルキル脂肪酸のトリグリセリド、モノグリセリドリパーゼ、及びグリセリン測定試薬を含有し、水不透過性支持体と少なくとも1つ以上の展開または試薬層からなる体液中の膵リパーゼ測定用乾式分析要素の製造方法において、トリグリセリドに対し重量比1.8倍量以上の親水性ポリマーを含む状態でトリグリセリドを塗布する工程を含む、乾式分析要素の製造方法。
  13. トリグリセリドに対し重量比5倍量以上の親水性ポリマーを含む状態でトリグリセリドを塗布する、請求項12に記載の方法。
  14. トリグリセリドに対し重量比10倍量以上の親水性ポリマーを含む状態でトリグリセリドを塗布する、請求項12に記載の方法。
  15. 親水性ポリマーが、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、セルロース誘導体、ゼラチン、又はこれらの組み合わせから選択される親水性ポリマーである、請求項12から14の何れかに記載の方法。
  16. セルロース誘導体が、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、又はメチルセルロースである、請求項15に記載の方法。
  17. トリグリセリドがトリオレインである、請求項12から15の何れかに記載の方法。
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