JP2000258414A - 一体型多層化学分析要素および定量方法 - Google Patents

一体型多層化学分析要素および定量方法

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JP2000258414A
JP2000258414A JP11059759A JP5975999A JP2000258414A JP 2000258414 A JP2000258414 A JP 2000258414A JP 11059759 A JP11059759 A JP 11059759A JP 5975999 A JP5975999 A JP 5975999A JP 2000258414 A JP2000258414 A JP 2000258414A
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Junko Iga
純子 伊賀
Yoshikazu Amano
芳和 天野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体中のマグネシウムイオンを定量するため
の、グリセロールキナーゼとグリセロリン酸オキシダー
ゼを用いる酵素法を利用した、取扱いが簡便で、高感
度、かつ高精度な一体型多層化学分析要素、およびマグ
ネシウムイオンの定量方法を提供すること。 【解決手段】 光透過性支持体、グリセロールキナー
ゼ、グリセロリン酸オキシダーゼ、ペルオキシダーゼお
よび色素形成化合物を含む組成物を含有する試薬層、そ
してアデノシン−3−リン酸およびキレート剤を含有す
る多孔質材料からなる展開層をこの順に有する検体中の
マグネシウムイオンの定量用一体型多層化学分析要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グリセロールキナ
ーゼとグリセロリン酸オキシダーゼとを用いる酵素法に
よる、検体中のマグネシウムイオンを定量する一体型多
層化学分析要素、および定量方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネシウムイオンは、カリウムイオン
に次いで最も一般的な細胞内イオンである。また、マグ
ネシウムイオンは、エネルギー富化ホスフェートの移転
において、アデノシン−3−リン酸(以下「ATP」と
略す。)の活性化剤として作用することによって、炭水
化物および脂質の代謝に重要な役割を果たす。さらに、
脂質、炭水化物およびタンパク質の代謝過程に含有され
る多くの酵素の活性化に必須である。体内におけるマグ
ネシウムイオンの量は、種々の病気診断の重要な情報で
ある。腸管での吸収不良、内分泌疾患、利尿剤の長期服
用等が原因となって、低マグネシウム血症あるいはマグ
ネシウム欠乏症をきたし、腎機能障害時では、高マグネ
シウム血症あるいはマグネシウム過剰症を引き起こすこ
とが知られている。そこで、病院等の検査室では、体
液、尿等の種々の検体中のマグネシウムイオンの量が頻
繁に測定されている。
【0003】体液や尿中のマグネシウムイオンの定量方
法として、従来から乾式法あるいは湿式法による数種類
の方法が知られている。その中で、乾式法による定量方
法として、特公平5−11908号の明細書には、試薬
層中にシアノホルマザンを存在させた、あるいはシアノ
ホルマザンに加えて、検体中の妨害イオンであるカルシ
ウムイオンを捕捉するカルシウムイオンキレート化剤を
存在させた一体型多層化学分析要素を用い、その分析要
素上にマグネシウムイオンを含む検体を点着させ、生成
したマグネシウムイオン−シアノホルマザン錯体の反射
濃度を測定して検体中のマグネシウムイオンを定量する
方法が開示されている。しかし、その方法は、シアノホ
ルマザンがマグネシウムイオンと錯体を形成するアルカ
リ条件下においては、シアノホルマザンそのものが不安
定であり、そのため分析要素の経時保存性に欠けると共
に、マグネシウムイオンの定量域が狭いという問題点を
有する。
【0004】一方、特開平6−59240号公報には、
酵素法を利用した、湿式法によるマグネシウムイオンの
定量方法が開示されている。この酵素法の原理は、AT
Pおよびグリセロールの存在下、検体にグリセロールキ
ナーゼおよびグリセロリン酸オキシダーゼを反応させ
て、生成した過酸化水素を発色原体と結合させて発色体
に導き、これを比色測定することによって検体中のマグ
ネシウムイオンを定量するものである。この定量方法で
は、反応系にキレート剤を添加することによって、マグ
ネシウムイオンを介してATPとキレート剤とを競合的
に拮抗させ、グリセロールキナーゼの基質であるATP
−マグネシウムイオン複合体の生成量を適度に抑えるた
め、グリセロールキナーゼのマグネシウムイオンに対す
る高い親和性を解決することができる。従って、従来は
高濃度の尿検体を用いる場合にはその希釈操作を必要と
していたものを、この方法により、高濃度の尿検体でも
希釈することなく定量することができる。
【0005】また、米国特許4818691号の明細書
には、上記と同じ酵素法によるマグネシウムイオンの湿
式の定量方法が開示されている。この方法では、反応系
のpHを5.5〜9.2の範囲に設定することによっ
て、グリセロールキナーゼのマグネシウムイオンに対す
る高い親和性を解決している。
【0006】しかし、上記の二つの湿式法は、前記の乾
式法に比べて、簡便性、迅速性等の点で充分であるとは
言い難い。そこで、この酵素法を乾式法に利用すること
を考える。乾式法の分析器具として、フィルム状、シー
ト状等の一体型多層化学分析要素が実用化されている
が、例えばその分析要素の同一層に、ATP、グリセロ
ール、発色原体、酵素およびキレート剤のすべてを含有
させてなる分析要素を用いたのでは、分析要素内でグリ
セロールキナーゼの基質となるマグネシウムイオンとA
TPとの複合体が迅速に生成されず、分析精度や分析感
度の点で問題が残る。そこで、これらの問題点を解決で
きる一体型多層化学分析要素の開発が必要とされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、検体
中のマグネシウムイオンを定量するための、グリセロー
ルキナーゼとグリセロリン酸オキシダーゼを用いる酵素
法を利用した、取扱いが簡便で、高感度、かつ高精度な
一体型多層化学分析要素、およびマグネシウムイオンの
定量方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者により、光透過
性支持体、グリセロールキナーゼ、グリセロリン酸オキ
シダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色素形成化合物を含
む組成物を含有する試薬層、そしてATPおよびカルシ
ウムイオンと特異的に結合するキレート剤を含有する多
孔質材料からなる展開層をこの順に有する検体中のマグ
ネシウムイオンの定量用一体型多層化学分析要素が上記
記載の課題を解決できることが判明した。
【0009】本発明のマグネシウムイオンの定量用一体
型多層化学分析要素の好ましい態様は、以下の通りであ
る。 (1)キレート剤が、エチレングリコールビス(2−ア
ミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸で
あることを特徴とするマグネシウムイオンの定量用一体
型多層化学分析要素。 (2)色素形成化合物が、ロイコ色素であることを特徴
とするマグネシウムイオンの定量用一体型多層化学分析
要素。 (3)試薬層および展開層が、何れもpH5〜7の範囲
にあることを特徴とするマグネシウムイオンの定量用一
体型多層化学分析要素。 (4)多孔質材料が、編み物であることを特徴とするマ
グネシウムイオンの定量用一体型多層化学分析要素。
【0010】本発明は、また、上記記載の一体型多層化
学分析要素上に、検体を点着させ、分析要素内の発色濃
度を測定することを特徴とする検体中のマグネシウムイ
オンの定量方法にもある。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は、下記式で表されるグリ
セロールキナーゼおよびグリセロリン酸オキシダーゼを
用いる酵素法を利用する。この方法は、グリセロールお
よびグリセロールキナーゼの存在下、マグネシウムイオ
ンを含有する検体をATPと反応させ、グリセロール−
3−リン酸に導き、次いでこのものにグリセロリン酸オ
キシダーゼを反応させて、生成した過酸化水素を色素形
成化合物と反応させて発色体に導き、これを比色測定す
ることによって検体中のマグネシウムイオンを定量する
方法である。但し、下記式中、ADPはアデノシン−2
−リン酸を意味する。
【0012】
【化1】
【0013】図1に、本発明の代表的な一体型多層化学
分析要素の模式図を示す。分析要素は、光透過性支持体
(11)、グリセロール、グリセロールキナーゼ、グリ
セロリン酸オキシダーゼ、ペルオキシダーゼおよび色素
形成化合物からなる組成物を含有する試薬層(21)、
並びにATPおよびカルシウムイオンと特異的に結合す
るキレート剤を含む多孔質材料からなる展開層(31)
をこの順に有する。
【0014】光透過性支持体は、水不浸透性の光透過性
支持体である。本発明に使用することができる水不浸透
性光透過性支持体としては、特開昭55−164356
号公報等に記載されている多層化学分析要素の支持体に
用いられているものを使用することができる。支持体の
材質は、ポリエチレンテレフタレート、酢酸セルロー
ス、ビスフェノールAのポリカーボネート、ポリスチレ
ン、ポリメチルメタクリレート等の親水性に乏しいある
いは疎水性のポリマー、または透明なガラスである。好
ましくは、ポリエチレンテレフタレートである。支持体
の厚さは、ポリマーの場合には、50μm〜1mmの範
囲にあることが好ましく、80〜400μmの範囲にあ
ることがさらに好ましい。透明なガラスの場合には、1
00μm〜2mmの範囲にあることが好ましく、150
μm〜1mmの範囲にあることがさらに好ましい。
【0015】支持体の表面は、必要により公知の物理化
学的処理(紫外線照射処理、コロナ放電処理、グロー放
電処理等)を行って、試薬層との接着力をさらに高める
ことができる。または、物理化学的処理を施し(あるい
は施さずに)、さらにゼラチン下塗り層を設けて試薬層
との接着力を高めることができる。
【0016】試薬層は、グリセロール、グリセロールキ
ナーゼ、グリセロリン酸オキシダーゼ、ペルオキシダー
ゼおよび色素形成化合物を、親水性の被膜形成能を有す
るポリマーバインダの中に分散あるいは溶解してなる層
である。試薬層の厚さは、1〜500μmの範囲である
ことが好ましく、5〜300μmの範囲であることが特
に好ましい。
【0017】親水性ポリマーバインダとしては、特開昭
55−164356号公報、特開昭57−208997
号公報等に記載の親水性ポリマーを用いることができ
る。具体例としては、ゼラチン、ゼラチン誘導体、プル
ラン、プルラン誘導体、アガロース、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミドを挙
げることができる。ゼラチンを用いることが好ましい。
【0018】グリセロールキナーゼは、ラットあるいは
ハトの肝、腎、小腸、脂肪組織の可溶性画分、ウシ精
子、昆虫筋肉の顆粒画分、エシェリヒア コリ(Esc
herichia coli)等の細菌、酵母等の何れ
の由来のものも用いることができるが、精製された市販
品であることが好ましく、セルロモナス(Cellul
omonas)属由来のものを用いることが特に好まし
い。グリセロールキナーゼの試薬層中の塗布量は、塗布
後の乾燥状態で0.1〜5KU/m2の範囲にあること
が好ましい。
【0019】グリセロリン酸オキシダーゼは、種々の細
菌にその存在が知られているが、精製された市販品(例
えば、ポディオコッカス(Podiococcus)属
由来)を用いることが好ましい。グリセロリン酸オキシ
ダーゼの試薬層中の塗布量は、塗布後の乾燥状態で1〜
10KU/m2の範囲にあることが好ましい。
【0020】試薬層中のグリセロールの塗布量は、塗布
後の乾燥状態で0.1〜10g/m 2の範囲にあること
が好ましい。
【0021】ペルオキシダーゼは、植物起源、動物起
源、あるいは微生物起源のペルオキシダーゼを用いるこ
とができるが、植物起源あるいは微生物起源のペルオキ
シダーゼを用いることが好ましい。西洋わさびもしくは
大根から抽出したペルオキシダーゼ、あるいはコヒリロ
ボラス(Cochliobolus)属もしくはカルバ
ラリア(Curvularia)属の微生物から抽出し
たペルオキシダーを用いることが特に好ましい。ペルオ
キシダーゼの試薬層中の塗布量は、乾燥状態で5000
〜200KU/m2の範囲にあることが好ましく、10
〜160KU/m2の範囲にあることが特に好ましい。
【0022】色素形成化合物は、過酸化水素の存在下
に、ペルオキシダーゼ等の酸化作用を有する物質が触媒
として働くことにより呈色する発色体であれば、単一の
化合物で色素形成化合物となるものであっても、あるい
は複数の化合物が試薬層中で反応して色素形成化合物と
なるものであってもよい。色素形成化合物としては、ロ
イコ色素、4−アミノアンチピリン(4−AAP)と4
−AAPとのカップリングを生じるカップリング試薬と
の組み合わせ、ベンジジンもしくはその誘導体等を挙げ
ることができる。
【0023】カップリング試薬の具体例として、フェノ
ール誘導体(例えば、p−クロロフェノール等)、ナフ
タレン誘導体(例えば、1,7−ジヒドロナフタレン
等)、トルイジン誘導体(例えば、N−エチル−N−2
−スルホエチル−m−トルイジン、N,N−ジエチル−
m−トルイジン等)、ジヒドロインドール類、テトラヒ
ドロキノリン類、あるいは置換アニリン化合物(例え
ば、8−アニリノ−1−ナフタレンスルホン酸、5,
6,7,8−テトラヒドロ−1−ナフチルアミン等)を
挙げることができる。
【0024】ベンジジンの誘導体としては、o−トリジ
ン、m−トリジン、テトラメチルベンジジン、o−メチ
ルベンジジン、o−ジアニシジン等を挙げることができ
る。その他の色素形成化合物として、4,4’−ジアミ
ノジフェニル、o−フェニレンジアミン、2,3−トリ
レンジアミン等の置換フェニレンジアミン類を使用する
こともできる。
【0025】ロイコ色素としては、特開昭59−193
352号公報に記載のロイコ色素を使用することができ
るが、その中でも2−(3,5−ジメトキシ−4−ヒド
ロキシフェニル)−4−[4−(ジメチルアミノ)フェ
ニル]−5−フェネチルイミダゾール、2−(3,5−
ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−
(ジメチルアミノ)フェニル]−5−ベンジルイミダゾ
ール、あるいはそれらの塩を使用することが好ましい。
【0026】定量すべき検体が赤血球を含んでいる場合
には、上記の色素形成化合物としては、発色体の発色が
600nm以上、好ましくは600〜700nmの波長
の範囲に吸収ピークを有するものを使用することが好ま
しく、また、特に4−APPとそのカップリング試薬と
の組み合わせを使用する場合には、そのカップリング試
薬としては、その種類によって発色体の発色の吸収ピー
クが異なるため、4−APPと当該試薬とが反応して生
成する発色体の発色が上記の波長の範囲に吸収ピークを
有するものであれば、何れのカップリング試薬を用いて
もよい。
【0027】色素形成化合物としては、ロイコ色素を用
いることが好ましく、2−(3,5−ジメトキシ−4−
ヒドロキシフェニル)−4−[4−(ジメチルアミノ)
フェニル]−5−フェネチルイミダゾール酢酸塩を用い
ることが特に好ましい。色素形成化合物の試薬層中の塗
布量は、乾燥後の状態で0.1〜10g/m2の範囲に
あることが好ましく、1〜5g/m2の範囲にあること
が特に好ましい。
【0028】試薬層は、pHが5〜7の範囲にあること
が好ましい。試薬層には、好ましい範囲のpHを維持す
るために、pH調整剤を添加してもよい。pH調整剤と
しては、試薬層に含まれる酵素(グリセロールキナー
ゼ、グリセロリン酸オキシダーゼおよびペルオキシダー
ゼ)の最適pH値がその起源によって異なるため、酵素
の最適pH値を維持できるようなpH調整剤が好まし
い。pH調整剤としては、クエン酸緩衝液、ホウ酸緩衝
液、トリス緩衝液、グッド緩衝液等を用いることができ
る。試薬層には、界面活性剤を添加してもよい。界面活
性剤は、親水化処理を行うもので、試薬層中でのグリセ
ロールとATP−マグネシウムイオン複合体との反応を
促進する。
【0029】界面活性剤としては、水溶性のノニオン、
カチオン、アニオン、両性の何れの界面活性剤も用いる
ことができる。ノニオン性界面活性剤、例えば、ジメチ
ルシクロヘキサン−メチル(ポリオキシエチレン)共重
合体、ポリオキシエチレンやポリグルセリンのアルキル
アリールエーテル、脂肪酸エステル等を用いることが好
ましい。8〜15個のオキシエチレン基もしくはオキシ
プロピレン基が連なった鎖状構造からなるノニオン性界
面活性剤を用いることがさらに好ましい。
【0030】展開層は、ATPおよびキレート剤を含む
多孔質材料からなる。展開層は、ATPおよびキレート
剤を前記記載の親水性ポリマーバインダに分散あるいは
溶解させ、この塗布液を多孔質材料に塗布することによ
って形成することが好ましいが、この塗布液中に多孔質
材料を浸積して形成してもよい。親水性ポリマーバイン
ダとしては、ポリアクリルアミドを用いることが好まし
い。また、展開層には、上記の界面活性剤を添加しても
よい。
【0031】展開層中のATPの塗布量は、塗布後の乾
燥状態で0.1〜5g/m2の範囲にあることが好まし
い。
【0032】検体中にカルシウムイオンが存在すると正
確な測定値が得られないため、キレート剤を添加してカ
ルシウムイオンを捕捉することが好ましい。キレート剤
としては、カルシウムイオンを特異的にキレートできる
ものであれば何れも用いることができる。そのようなキ
レート剤としては、エチレングリコールビス(2−アミ
ノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸(E
GTA)、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエ
チレントリアミン五酢酸、8−ヒドロキシキノリン−5
−スルホン酸等を挙げることができるが、エチレングリ
コールビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,
N’,N’−四酢酸(EGTA)を用いることが特に好
ましい。キレート剤の展開層中の塗布量は、塗布後の乾
燥状態で0.3〜2.7g/m2の範囲(50〜100
mMの範囲に相当)にあることが好ましい。
【0033】多孔質材料は、その空隙率が30〜80%
の範囲にあれば、繊維性であっても非繊維性であっても
よい。繊維性多孔質材料としては、織編物、不織布、濾
紙、短繊維の集合体を挙げることができる。非繊維性多
孔質材料としては、メンブレンフィルターが代表的であ
る。珪酸土等を結合剤中に分散した分散物、あるいはガ
ラスや樹脂等を互いに点接着させた集合体も使用するこ
とができる。多孔質材料としては、繊維性多孔質材料を
用いることが好ましい。繊維性多孔質材料としては、織
編物を用いることが好ましい。ここで、織編物とは、織
物、編み物もしくはこれに類するものをすべて含む。
【0034】織物としては、たて糸とよこ糸とで織った
平織物が好ましい。織物を構成する糸としては、綿、カ
ポック、亜麻、大麻、ラミー、絹、羊毛等の天然繊維、
ナイロン、テトロン、レーヨン、キュプラ、アセテー
ト、ビニロン、アクリル、ポリエチレンテレフタレート
等の化学繊維を挙げることができ、これらを2種以上組
み合わせてもよい。繊維の太さは、その種類にもよる
が、約20〜300デニールの範囲にあることが好まし
く、約40〜130デニールの範囲にあることがさらに
好ましい。糸の形態としては、フィラメント糸、紡績糸
等が好ましく、紡績糸がさらに好ましい。織物の厚さ
は、約100〜500μmの範囲にあることが好まし
く、約120〜350μmの範囲にあることがさらに好
ましい。
【0035】編み物としては、たてメリヤスもしくはよ
こメリヤスが好ましい。たてメリヤスとしては、一重ア
トラス編み生地、トリコット編み生地、ダブルトリコッ
ト編み生地、ミラニーズ編み生地、ラッシェル編み生地
等を挙げることができる。よこメリヤスとしては、平編
み生地、パール編み生地、ゴム編み生地、両面編み生地
等を挙げることができる。編み物を構成する糸および糸
の形態としては、織物の場合と同様である。繊維の太さ
は、その種類にもよるが、約35〜150デニールの範
囲にあることが好ましく、約45〜120デニールの範
囲にあることがさらに好ましい。編み物生地の編成工程
時のゲージ数としては、約20〜50の範囲にあること
が好ましい。編み物の厚さは、約100〜600μmの
範囲にあることが好ましく、約150〜400μmの範
囲にあることがさらに好ましい。空隙率が30〜80%
の範囲のトリコット編み生地、ラッシェル編み生地、ミ
ラニーズ編み生地もしくはダブルトリコット編み生地を
用いることが好ましい。
【0036】展開層は、ATPがマグネシウムイオンと
特異的に複合体を形成できるように、そのpHが5〜7
の範囲にあることが好ましい。好ましい範囲のpHを維
持するために、展開層にpH調整剤を添加することが望
ましい。pH調整剤としては、前記記載の緩衝液を使用
することができる。また、展開層には、前記記載の界面
活性剤を添加することが好ましい。
【0037】検体中のマグネシウムイオンの量は、本発
明の一体型多層化学分析要素上に検体を点着させ、必要
ならばインキュベーションを行い、発色体の反射濃度を
測光して決定する。定量可能な検体は、マグネシウムイ
オンを含むものであれば何れの検体であってもよく、血
液、血漿、血清、尿等であることが好ましい。マグネシ
ウムイオンの濃度が、1〜600mg/dLの範囲にあ
る検体について実施することがさらに好ましい。測光
は、光透過性支持体側から反射濃度測定用光線(41)
を用いて行う(図1)。最適な波長は、色素形成化合物
の種類により異なる。検体が赤血球を含む場合には、6
00nm以上、好ましくは600〜700nmの範囲の
波長で測光することが望ましい。検体の点着量は、1〜
10μLの範囲にあることが好ましい。
【0038】本発明の一体型多層化学分析要素は、特開
昭57−63452号公報に記載の方法により保持部材
(マウント)で挟持固定される。保持部材(マウント)
の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリエチレンテレフタレート、ABS樹脂、ポリ
メチルメタクリレート(PMMA)樹脂、セラミック
(例えば、アルミナ、シリカ等)、金属(アルミニウ
ム、ステンレス、チタン等)等を挙げることができる。
【0039】
【実施例】[実施例1]マグネシウムイオン分析用乾式
スライドの作製(1) ゼラチンが下塗りされている厚さ180μmのポリエチ
レンテレフタレート無色透明フィルム上に、下記の組成
(a)を有する水溶液を、0.5N水酸化ナトリウム水
溶液でpH5.0に調製し、水溶液中の各々の成分の塗
布量が下記の量となるように、そして乾燥後の厚さが1
9μmとなるように、塗布し、乾燥して試薬層を形成し
た。 ─────────────────────────────── ゼラチン 19.1g/m2 界面活性剤 1.51g/m2 グリセロール 0.16g/m2 グリセロキナーゼ 1.20KU/m2 グリセロリン酸オキシターゼ 9.21KU/m2 ペルオキシターゼ 15.34KU/m2 ロイコ色素 0.29g/m2 ─────────────────────────────── 界面活性剤は、ポリオキシ(2−ヒドロキシ)プロピレ
ンノニルフェニルエーテル(Surfactant 1
0G、オリオン社製)を、ロイコ色素は、2−(3,5
−ジメトキシ−4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−
ジメチルアミノフェニル)−5−フェネチルイミダゾー
ル酢酸塩を用いた。
【0040】次に、上記試薬層上に約30g/m2の供
給量で水を全面に供給して湿潤させた後、50デニール
相当のポリエチレンテレフタレート紡績糸を36ゲージ
編みしたトリコット編み物布地を軽く圧力をかけて積層
し、乾燥させた。
【0041】上記の布地上に、下記の組成(b)の水溶
液中を、0.5N水酸化ナトリウム水溶液によってpH
5.0に調製し、各々の成分の塗布量が下記の量となる
ように、そして乾燥後の厚さが250μmとなるよう
に、塗布し、乾燥して展開層を形成した。MES、EG
TAは、それぞれ2−モリホリノエタンスルホン酸、エ
チレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)−
N,N,N’,N’−四酢酸を意味し、界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルを
用いた。このようにして、ポリエチレンテレフタレート
無色透明フィルム、試薬層および展開層をこの順に有す
る一体型多層分析要素を作製した。 ───────────────────────────── ATP 1.40g/m2 EGTA 2.38g/m2 MES 6.51g/m2 ポリアクリルアミド 3.14g/m2 界面活性剤 0.61g/m2 ──────────────────────────────
【0042】上記の一体型多層化学分析要素を12mm
×13mm四方のチップに切断し、スライド枠(特開昭
57−63452号公報に記載)に収めて、本発明に従
うマグネシウムイオン分析用乾式スライド(1)を作製
した。
【0043】[実施例2]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(2) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に5.5に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スライド(2)を作製し
た。
【0044】[実施例3]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(3) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に6.0に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スライド(3)を作製し
た。
【0045】[実施例4]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(4) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に6.5に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スライド(4)を作製し
た。
【0046】[実施例5]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(5) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に7.0に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スライド(5)を作製し
た。
【0047】[比較例1]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(6) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に7.5に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スライド(6)を作製し
た。
【0048】[比較例2]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(7) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に8.0に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スラド(7)を作製し
た。
【0049】[比較例3]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(8) 組成(a)の水溶液および組成(b)の水溶液のpH
を、共に8.5に変える以外は実施例1と同様にして、
マグネシウムイオン分析用乾式スラド(8)を作製し
た。
【0050】[実施例6]マグネシウムイオン分析用乾
式スライド(1)〜(5)の分析精度の確認 [反射濃度とマグネシウムイオンの濃度との関係を示す
検量線の作成]濃度が既知で、かつその濃度が互いに異
なるマグネシウムイオンを含有する5つの試料を調製
し、それぞれの試料を実施例1で得られたスライド
(1)に10μLずつ点着させた。37℃にて6分間イ
ンキュベートした後、その反射濃度を650nmにて富
士ドライケム5000(富士写真フィルム(株)製)に
より測定した。次いで、反射濃度とマグネシウムイオン
の濃度との関係を示す検量線を作成した(図2)。検量
線は、反射濃度をX、マグネシウムイオンの濃度をYと
すると、下記式 Y=24.776×(X)2+7.8783×(X)−
0.1175 で表される。
【0051】マグネシウムイオンの濃度が2.20mg
/dLおよび6.14mg/dLの血清試料を調製し、
それぞれの試料をスライド(1)に10μLずつ点着さ
せた。点着後の各スライドを37℃にて6分間インキュ
ベートした後、それぞれの反射濃度(X1)、(X2)を
測定した。反射濃度(X1)は、数回繰り返し測定を行
い、これらの反射濃度を上記式に代入して得られた各マ
グネシウムイオンの濃度から標準偏差および平均値を求
め、標準偏差を平均値で除して、変動係数(CV)値を
求めた。反射濃度(X2)についても同様な操作を行
い、そのCV値を求めた。その結果を、図3のpH5.
0にスライド(1)のCV値として示す。○、△は、そ
れぞれ、マグネシウムイオンの濃度が2.20mg/d
Lの血清試料のCV値、マグネシウムイオンの濃度が
6.14mg/dLの血清試料のCV値を示す。
【0052】スライド(2)〜(5)にそれぞれ変える
以外は、上記記載と同様にして、マグネシウムイオンの
濃度が2.20mg/dLの血清試料のCV値、マグネ
シウムイオンの濃度が6.14mg/dLの血清試料の
CV値を求めた。その結果を、図3のpH5.5、6.
0、6.5、7.0にそれぞれスライド(2)、
(3)、(4)、(5)のCV値として示す。○、△
は、それぞれ、上記記載と同様の意味を有する。
【0053】[比較例4]マグネシウムイオン分析用乾
式スライド(6)〜(8)の分析精度の確認 スライド(6)〜(8)にそれぞれ変える以外は、実施
例6と同様な操作を行い、マグネシウムイオンの濃度が
2.20mg/dLの血清試料のCV値、マグネシウム
イオンの濃度が6.14mg/dLの血清試料のCV値
を求めた。その結果を、図3のpH7.5、8.0、
8.5にそれぞれスライド(6)、(7)、(8)のC
V値として示す。
【0054】図3より、スライド(1)〜(5)では、
CV値が7%以下であり、分析スライド(6)〜(8)
では、7%を超えることが分かる。よって、分析スライ
ドの試薬層および展開層のpHは、5.0〜7.0の範
囲にあることが好ましく、pHが7.5を超えると分析
精度が相対的に低下することが分かる。
【0055】[実施例7]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(9) グリセロールおよびグリセロールキナーゼを展開層に有
する以外は、実施例1と同様にして、マグネシウムイオ
ン分析用乾式スライド(9)を作製した。
【0056】[実施例8]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(10) グリセロールキナーゼを展開層に有する以外は、実施例
1と同様にして、マグネシウムイオン分析用乾式スライ
ド(10)を作製した。
【0057】[比較例5]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(11) グリセロールおよびグリセロールキナーゼを展開層に有
し、ATPを試薬層に有する以外は、実例例1と同様に
して、マグネシウムイオン分析用乾式スライド(11)
を作製した。
【0058】[比較例6]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(12) グリセロールキナーゼを展開層に有し、ATPを試薬層
に有する以外は、実施例1と同様にして、マグネシウム
イオン分析用乾式スライド(12)を作製した。
【0059】[比較例7]マグネシウムイオン分析用乾
式スライドの作製(13) ATPを試薬層に有する以外は、実施例1と同様にし
て、マグネシウムイオン分析用乾式スライド(10)を
作製した。
【0060】[実施例9]マグネシウムイオン分析用乾
式スライド(9)〜(10)の分析精度の確認 上記のスライド(9)〜(10)を用いる以外は、実施
例6と同様にしてCV値を求めた。この結果を図4に示
す。△、○は、それぞれ、マグネシウムイオンの濃度が
2.20mg/dLの血清試料のCV値、マグネシウム
イオンの濃度が6.14mg/dLの血清試料のCV値
を示す。
【0061】[比較例8]マグネシウムイオン分析用乾
式スライド(11)〜(13)の分析精度の確認 スライド(11)〜(13)を用いる以外は、実施例7
と同様にしてCV値を求めた。この結果を図4に示す。
△、○は、それぞれ、実施例7と同様の意味を有する。
【0062】図4より、展開層にATPのみを含有する
スライドが、最も分析精度が高いことが分かる。ATP
だけでなく、グリセロールやグリセロールキナ−ゼを含
有したスライドでは、ATPのみを含有したスライドに
比べて分析精度が劣り、ATPを試薬層に含有したスラ
イドでは、さらに分析精度が低下することが分かる。
【0063】[実施例10]マグネシウムイオン分析用
乾式スライド(1)、(9)および(10)の分析感度
の確認 スライド(1)、(9)および(10)に、マグネシウ
ムイオンの濃度が6mg/dLである血清試料10μL
をそれぞれ点着し、37℃で6分間インキュベートした
後、650nmにて各反射濃度を測定した。この結果を
図5に示す。
【0064】[比較例9]マグネシウムイオン分析用乾
式スライド(11)〜(13)の分析感度の確認 スライド(11)〜(13)に変える以外は実施例9と
同様にして、各反射濃度を測定した。この結果を図5に
示す。
【0065】図5より、展開層にATPのみを含有した
スライドの感度が最も高いことが分かる。
【0066】以上の結果より、マグネシウムイオン分析
用乾式スライドは、展開層にATPのみを有し、かつ展
開層および試薬層のpHが共に5〜7の範囲にあること
が特に好ましいことが明らかである。展開層にATPの
みを有することによって、ATPが検体中のマグネシウ
ムイオンと迅速に複合体を形成し、さらにグリセロール
キナーゼの失活も回避することができるためと考えられ
る。また、pHが5〜7の範囲では、ATPとマグネシ
ウムイオンとの複合体が形成され易く、かつ検体中の妨
害イオンであるカルシウムイオンとEGTAとの複合体
も形成され易いために、カルシウムイオンを反応系から
ほぼ完全に除くことができ、測定感度の向上に繋がった
ものと考えられる。
【0067】
【発明の効果】本発明の一体型多層化学分析要素を用い
る定量方法は、検体の希釈等の如何なる前処理も必要と
しない、測定感度の高いかつ迅速な方法であり、マグネ
シウムイオンが高濃度の検体についても適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的なマグネシウムイオンの定量用
一体型多層化学分析要素の模式図である。
【図2】反射濃度とマグネシウムイオンの濃度との関係
を示す検量線である。
【図3】マグネシウムイオン分析用乾式スライド(1)
〜(8)の分析精度を示すグラフである。
【図4】マグネシウムイオン分析用乾式スライド(1)
および(9)〜(13)の分析精度を示すグラフであ
る。
【図5】マグネシウムイオン分析用乾式スライド(1)
および(9)〜(13)の分析感度を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
11 光透過性支持体 21 試薬層 31 展開層 41 反射濃度測定用光線
フロントページの続き Fターム(参考) 2G042 AA01 BB11 BC02 CA10 CB03 DA10 EA20 FA11 FA17 FB05 FC03 GA01 GA05 2G045 AA01 BB21 BB29 BB48 BB50 BB51 CA02 CA26 DB08 DB21 FA29 FB01 FB16 GC10 JA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性支持体、グリセロール、グリセ
    ロールキナーゼ、グリセロリン酸オキシダーゼ、ペルオ
    キシダーゼおよび色素形成化合物を含む組成物を含有す
    る試薬層、そしてアデノシン−3−リン酸およびカルシ
    ウムイオンと特異的に結合するキレート剤を含有する多
    孔質材料からなる展開層をこの順に有する検体中のマグ
    ネシウムイオンの定量用一体型多層化学分析要素。
  2. 【請求項2】 キレート剤が、エチレングリコールビス
    (2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−
    四酢酸であることを特徴とする請求項1に記載のマグネ
    シウムイオンの定量用一体型多層化学分析要素。
  3. 【請求項3】 色素形成化合物が、ロイコ色素であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のマグネシウムイオンの
    定量用一体型多層化学分析要素。
  4. 【請求項4】 試薬層および展開層が、何れもpH5乃
    至7の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のマ
    グネシウムイオンの定量用一体型多層化学分析要素。
  5. 【請求項5】 多孔質材料が、編み物であることを特徴
    とする請求項1に記載のマグネシウムイオンの定量用一
    体型多層化学分析要素。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の一体型多層化学分析要
    素上に、検体を点着させ、分析要素内の発色濃度を測定
    することを特徴とする検体中のマグネシウムイオンの定
    量方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002350416A (ja) * 2001-05-28 2002-12-04 Dojindo Laboratories 塩素濃度の測定用組成物
JP2016505824A (ja) * 2012-11-29 2016-02-25 アイデックス ラボラトリーズ インコーポレイテッドIDEXX Laboratories, Inc. 選択的にマグネシウムイオンを決定するための多層デバイス

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JP4618932B2 (ja) * 2001-05-28 2011-01-26 株式会社同仁化学研究所 塩素濃度の測定用組成物
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