JP2009212482A - 処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理容器内にて処理ガスを流しながら被処理体に対して処理を行うにあたり、処理の面内均一性を向上させ、且つ被処理体へのパーティクルの付着を抑えることができる処理装置を提供する。
【解決手段】
処理装置の載置台は、処理容器内に設けられ、被処理体を載置し、処理ガス供給手段はこの載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行う。ガス排気部は載置台の周囲からの処理容器内のガスを排気し、気流ガイド部材は、この載置台の周縁部の上方に当該載置台の周方向に沿って設けられ、当該周縁部との間において気流を外方へガイドする。
【選択図】図1

Description

本発明は、処理容器内において、例えばFPD(フラットパネルディスプレイ)用のガラス基板等の被処理体に対して処理ガスを供給し、この処理ガスにより前記被処理体に対して所定の処理を行う技術に関する。
LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)用のガラス基板等の製造工程においては、ガラス基板上に形成されたアルミニウム(Al)膜に対してエッチング処理を施す工程がある。この工程を行うエッチング処理装置の一例を、図27に基づいて簡単に説明すると、図中1は真空チャンバであり、この真空チャンバ1の内部には、被処理体である例えばFPD基板S(以下、基板Sと略記する)を載置するための載置台11が設けられると共に、この載置台11に対向するように上部電極をなす処理ガス供給部12が設けられている。そして処理ガス供給部12から真空チャンバ1内に例えば塩素(Cl)系ガスよりなるエッチングガスを供給し、排気路13を介して図示しない真空ポンプにより真空チャンバ1内を真空引きする一方、高周波電源14から前記載置台11に高周波電力を印加することにより、基板Sの上方の空間にエッチングガスのプラズマが形成され、これにより基板Sに対するエッチング処理が行われるようになっている。
ところでAl膜のエッチングでは、供給律速、即ちエッチングガスの供給量とエッチング量とが比例しているため、ローディング効果により基板Sの周縁部のエッチング速度が極端に早くなり、エッチング量が多くなってしまうという現象が発生する。つまり図28に符号15で示す基板Sの周縁部では、エッチャントであるClラジカルから見ると、符号16にて示す同じ面積の中央領域に比べてエッチング面積が約半分であり、このため中央領域16に供給される流量と同じ流量でエッチングガスが供給されると、周縁部15では中央領域16に比べてエッチング量が約2倍になってしまうということである。
このため従来、例えば図27及び図29(a)に示すように基板Sの周囲を囲むように、高さ50mm〜150mm程度の整流部材17を設けることにより、基板Sの周縁部近傍のエッチングガスの流れを整流部材17にて遮り、基板Sの周囲にガス溜まりを形成する対策が採られてきた。これにより当該領域におけるエッチングガス流速を低下させ、基板面内におけるエッチング速度の均一性を高めることができる。
この際、真空チャンバ1の側壁部に設けられた搬入出口10から載置台11の上方側に至るまでの基板Sの搬送高さ位置よりも整流部材17の上端の方が高い場合には、搬送中の基板Sと整流部材17とが干渉してしまう。そこで例えば図29(b)に示すように整流部材17を昇降自在に構成し、搬入時には整流部材17を載置台11から上昇させた状態で載置台11と整流部材17との隙間を介して基板Sを搬入し、基板Sを載置台11上に載置してから当該整流部材17を下降させる一方、搬出時には整流部材17を載置台11より上昇させてから前記隙間を介して基板Sを搬出することが行われている。
ここで整流部材17は、例えば4枚の板材171を組み合わせて枠組みを形成し、この枠組みが基板Sを囲むように載置台11上に載置される構成となっている。例えば各板材171の側面には、載置台11の外部に伸び出すように突出部172が設けられ、各々の突出部172の下面には昇降用の支持棒181が接続されている。そして、これら各支持棒181を昇降機構18により昇降させることにより、整流部材17全体を昇降させることができる。
ところでAl膜の塩素系ガスによるエッチング処理では、Alの塩化物が生成し、これが整流部材17の内壁にも付着する。そして付着した塩化物の堆積量が多くなると、整流部材17の昇降時等に塩化物が剥がれ易くなり、パーティクルの発生要因となってしまうので、堆積物を除去するためのメンテナンスを頻繁に行わなければならない。
このメンテナンス作業は、真空チャンバ1内の雰囲気を大気状態に戻してから、当該チャンバ1を開いて堆積物の除去作業を行い、次いでチャンバ1を閉じてから真空引きを行うといった工程にて行われる。しかしながら近年の基板Sの大型化に伴い真空チャンバ1も大型化しており、真空チャンバ1内の雰囲気を大気状態に戻す工程や、真空引きを行う工程にかなり長い時間を要してしまう。これによりメンテナンス作業全体の作業時間が非常に長くなってしまうので、メンテナンス作業を頻繁に行うことはスループットの向上を阻む要因の一つとなっている。
このような問題を解決するため、本発明者らは上述の昇降型の整流部材を用いないことによりパーティクルの発生を抑制し、且つローディングの発生も抑えたエッチング処理装置を開発している。なお整流部材に関する先行技術として、特許文献1には、下部電極上に移動機構によって突出可能に構成された可動型のリングを整流部材として設けた構成が記載され、特許文献2には、基板の外周を囲むように、ガス通流口を供えた側壁を整流部材として設ける構成が記載され、特許文献3には、基板の外周に沿って設けられた複数の側壁部により整流部材を構成する例が記載されているが、いずれの文献にも、整流部材を駆動させずに載置台上に基板を載置することができる構成については記載されておらず、これらの文献に記載されたいずれの技術によっても上述の課題を解決することはできない。
特開平7−74155号公報;第0009段落、図1 特開2003−243364号公報;第0014段落、図3 特開2005−259989号公報;第0029段落、図1
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は処理容器内にて処理ガスを流しながら被処理体に対して処理を行うにあたり、処理の面内均一性を向上させ、且つ被処理体へのパーティクルの付着を抑えることができる処理装置を提供することにある。
本発明に係る処理装置は、処理容器の内部に設けられ、被処理体を載置するための載置台と、
この載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行うための処理ガス供給手段と、
前記載置台の周囲から処理容器内のガスを排気するためのガス排気部と、
前記載置台の周縁部の上方に当該載置台の周方向に沿って設けられ、当該周縁部との間において気流を外方へガイドする気流ガイド部材と、を備えたことを特徴とする。
例えば前記気流ガイド部材は、前記載置台上の被処理体の外形形状に対応する開口部を備えた板状の環状部材である場合や、前記載置台の周縁部の上方の空間を埋める部材である場合、また前記載置台の周縁部の上方までせり出した前記処理容器の内壁面である場合等が考えられる。また、この気流ガイド部材の内端縁は、前記被処理体の外端縁の上方位置よりも外側に位置するようにしたり、あるいは前記被処理体の外端縁の上方位置から±10mm水平方向にずれた位置の範囲内に位置するようにしたりすることが好ましい。
この他、前記処理ガスによる被処理体の処理速度を当該被処理体の外周に沿った方向に対して均一化するために、前記載置台の周方向の位置に応じて前記気流ガイド部材の高さを異ならせてもよいし、前記気流ガイド部材を局所的に内側に突出させたり、局所的に外側に窪ませたりしてもよい。また、前記載置台上の被処理体を囲むように設けられ、当該被処理体の表面よりもその上面が高い整流部材を備えていてもよい。
そして上述の各処理装置は、気流ガイド部材を昇降させる昇降機構を備えていてもよく、この場合、前記気流ガイド部材は、被処理体の処理時と搬送時との間で高さが異なるように制御され、被処理体の処理時には当該気流ガイド部材と処理容器の側壁に設けられた搬入出口との間の隙間を介して上方側のガスが下方側に通り抜けることを抑えるために被処理体の搬入出口を覆う一方、被処理体の搬送時には当該搬入出口に臨む位置から退避するように気流ガイド部材に気流規制部を設けることが好ましい。そして少なくとも前記被処理体の搬入出口に臨む部位は被処理体の搬送時には当該搬入出口よりも低い位置に下降するように制御するとよい。また前記気流ガイド部材は、前記処理容器の側壁部に設けられた被処理体の搬入出口に隣接する一の部材と、この一の部材とは分離して形成された他の部材とからなり、前記昇降機構は、これら一の部材と他の部材とを独立して昇降できるようにすることが好適である。
気流ガイド部材が昇降機構を備えている場合には、更に、被処理体の処理条件と前記気流ガイド部材の高さ位置とを対応付けたデータを記憶する記憶部と、選択された処理条件に応じて前記記憶部に記憶されているデータを読み出し、読み出されたデータに基づいて気流ガイド部材の高さ位置を調節するように前記昇降機構を制御する制御部と、を設けることが好ましい。
前記被処理体に対して行われる処理は、例えば被処理体表面に形成されたアルミニウム膜、アルミニウム合金膜、チタン膜またはチタン合金膜の群から選択される少なくとも一種を含む膜のエッチング処理である場合等が挙げられる。
本発明によれば、載置台上の被処理体に対してその上方から処理ガスを供給して処理するにあたって、載置台の周縁部の上方に当該載置台の周方向に沿って気流ガイド部材を配置し、当該周縁部との間において気流を外方へガイドし、載置台の周囲から排気するようにしている。このため、被処理体に到達しなかった未反応の処理ガスは前記気流と共に排気されてしまい、この処理ガスが載置台上の被処理体の周縁部へと拡散しにくくなるのでローディングの発生を抑え、処理の面内均一性を向上させることができる。
また、ローディングを抑える手法として、従来採用されていた昇降型の整流部材を採用していないので、整流部材の昇降動作に伴ってパーティクルを発生するおそれが低く、被処理体の汚染等を抑制することができる。これにより長時間を要するメンテナンスを行う頻度を低減できるので、処理装置の稼働率が向上し、スループットの向上を図ることが可能となる。
本実施の形態に係わるエッチング処理装置の具体的な構成を説明する前に、ローディングの発生を抑える原理について簡単に説明する。背景技術にて説明したようにローディングは、供給されたエッチングガスに対して基板Sの周縁部の面積が基板Sの中央側の面積と比較して半分しかないことにより発生する現象であると理解されている。
本発明者らは、昇降型の整流部材を用いずにローディングを抑えることのできる技術の開発にあたり、エッチング処理装置内部の状態についてシミュレーションを行い、エッチングガスの流れや処理成分であるエッチャントの濃度分布等について詳細な検討を行った。これらの検討の結果、ローディングの発生には基板Sの周縁部におけるエッチャントの濃度が大きく影響しているという知見を得た。
例えば図30に示すように、ローディング抑制用の整流部材17が設けられていないエッチング処理装置を用いて得られた知見の内容を説明する。処理ガス供給部12より供給されたエッチングガスの流れは、図30中に流線を模式的に示すように真空チャンバ1内を広がりながら下降し、基板Sに到達した後は、基板Sの表面を伝いながら周縁部側へと流れ、やがて載置台11の脇を通って排気路13より排出される。ガス中のエッチャントは、基板Sの表面を流れる際にアルミニウムと反応して消費され、エッチャントの濃度が低くなった状態で排出される。
ところが真空チャンバ1内に供給されたガスの中には、例えば処理ガス供給部12の外端側の供給孔から供給されるエッチングガスのように、真空チャンバ1の側壁部の近傍を通ることにより基板Sに到達しないため、エッチャントが消費されず高濃度の状態のまま排出される流れも存在する。このように、真空チャンバ1内にエッチャントの濃度が異なる領域が形成されると、これらの濃度差がドライビングフォースとなって真空チャンバ1の側壁部側(濃度の高い領域)から基板S側(濃度の低い領域)へ向けてエッチャントが拡散していく。
また処理ガス供給部12からの供給後、真空チャンバ1内においてはガスの通流する空間が急激に広くなるため真空チャンバ1内を流れるエッチングガスの流速は比較的小さい。このため側壁部側から基板S側へと拡散するエッチャントは、基板S表面から排気路13へと排出されるエッチングガスの流れに逆らって基板Sに到達してしまう。この結果、基板S表面の中央領域16と周縁部15とで比較すると周縁部15の方がエッチャントの濃度が高くなり、このエッチャントの濃度差によってもローディング効果が促進されていることが確認された。
本実施の形態に係わるエッチング処理装置は、このような知見に基づいて開発されたものであり、真空チャンバの側壁部側から基板S側へ向けてのエッチャントの拡散を抑えることの可能な構成を備えている。以下、図1〜図5を参照しながら実施の形態に係わるエッチング処理装置2の構成について説明する。
図1の縦断面図に示したエッチング処理装置2は、被処理体例えばFPD基板である基板Sの表面に形成されたアルミニウム(Al)膜に対してエッチング処理を行う機能を備えている。エッチング処理装置2は、その内部において基板Sに対してエッチング処理を施すための真空チャンバである処理容器20を備えており、この処理容器20は、例えば平面形状が四角形状に形成されている。また処理容器20は接地されている。
前記基板Sは角型の基板であり、処理容器20は例えば水平断面の一辺が3.5m、他辺が3.0m程度の大きさに構成され、また例えばアルミニウム等の熱伝導性の良好な材質により構成されている。処理容器20の一つの側壁部21には、基板Sを処理容器20内に搬入するための搬入出口22が形成されており、この搬入出口22はゲートバルブ23により開閉自在に構成されている。
処理容器20の内部には、その上面に基板Sを載置するための載置台3が配置されている。載置台3は、プラズマ発生用の第1の高周波電源部311及びプラズマ中のイオン引き込み用の第2の高周波電源部312と電気的に接続されており、処理容器20内にプラズマを発生させ、当該プラズマ中のイオンを基板S表面に引き込む役割を果たす。載置台3は、処理容器20の底面上に絶縁部材32を介して配設されており、これにより下部電極である載置台3は処理容器20から電気的に浮いた状態となっている。また載置台3表面の周縁部及び側面は、プラズマを載置台3上方にて均一に形成するための、セラミックス材料により構成されたシールドリング33により覆われている。
さらに載置台3には、図示しないエッチング処理装置2の外部の搬送装置と、当該載置台3との間で基板Sの受け渡しを行うための昇降ピン34が設けられている。昇降ピン34は昇降機構35と接続された昇降板36によって載置台3の表面から突没自在に構成されており、外部の搬送手段との間で基板Sの受け渡しを行う位置と、載置台3の表面に設けられ、基板Sが載置される被処理体の載置領域との間で基板Sを昇降させることができる。昇降ピン34が処理容器20を貫通している部分には、ベローズ37が設けられており、このベローズ37は当該処理容器20の底面と昇降板36との間に接続された状態で昇降ピン34を覆い、処理容器20内の気密を維持する役割を果たす。
一方、処理容器20内部の載置台3の上方には、この載置台3の表面と対向するように、平板状の上部電極4が設けられており、この上部電極4は角板状の上部電極ベース41に支持されている。これら上部電極4及び上部電極ベース41は、例えばアルミニウムにより構成されている。また上部電極ベース41の上面は処理容器20の天井部に接続されており、これにより上部電極4は処理容器20と電気的に導通した状態で接続されると共に、上部電極ベース41及び上部電極4により囲まれた空間はエッチングガスのガス拡散空間42を構成している。以下、これら上部電極4、上部電極ベース41等を纏めてガスシャワーヘッド40と呼ぶ。
また処理容器20の天井部には、前記ガス拡散空間42に接続されるように処理ガス供給路43が設けられており、この処理ガス供給路43の他端側は処理ガス供給部44に接続されている。この例では、上部電極4と上部電極ベース41とにより処理ガス供給手段が構成されている。こうして処理ガス供給部44からガス拡散空間42にエッチングガスが供給されると、そのエッチングガスは上部電極4に設けられたガス供給孔45を介して基板S上方の処理空間に供給され、これにより基板Sに対するエッチング処理が進行するようになっている。一方、処理容器20の底壁にはガス排気部を成す排気路24の一端側が接続されており、この排気路24の他端側には例えば図示しない真空ポンプが接続されている。排気路24は、例えば図5の平面図に示すように載置台3の各辺のほぼ中央位置の外側に、合計4箇所に配置されている。
以上の構成を備えることにより、エッチング処理装置2は下部二周波型のプラズマエッチング装置として構成され、処理容器20内に供給されたエッチングガスをプラズマ化して基板Sのエッチングを行うことができる。そして本実施の形態に係わるエッチング処理装置2は、壁部側からのエッチャントの拡散によるローディングの発生を抑制するための構成をさらに備えている。以下、その内容について詳述する。
載置台3の周縁部上方、例えばシールドリング33の上方の位置には、例えばセラミクスや石英、アルマイト処理されたアルミニウム、またこれらの部材に例えば酸化イットリウム(Y)等の溶射被膜を形成した板材より構成される気流ガイド部材5が配設されている。気流ガイド部材5は、例えば図2の斜視図に示すように例えば4枚の板材51、52を「口の字型」に組み合わせることにより、エッチングガスを基板S側へと通流させるための開口部501を備えた構成となっている。また気流ガイド部材5は、当該部材5と載置台3との間の空間を介して基板Sの搬入出を可能とするため、側壁部21に設けられた搬入出口22の例えば直上にその底面が位置するように、各々の板材51、52の外端縁が側壁部21の壁面に固定されている。
本実施の形態における開口部501のサイズは、例えば図3の平面図に示すように載置台3上の基板Sよりもひとまわり大きなサイズまたはひとまわり小さなサイズに構成され、ガス供給孔45から供給されたエッチングガスの流れが殆ど遮られずに基板Sへと到達できるようになっている。
ここで図4を参照しながら気流ガイド部材5と載置台3上の基板Sとの位置関係について詳しく見ると、基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離aは、基板Sの外端縁を基準位置、基板Sの外側方向をプラス方向として、例えば「−50mm≦a≦+50mm」の範囲内の、好ましくは「−10mm≦a≦+10mm」の範囲内の、例えば「a=+5mm」となっている。ここで距離aの負号は、上面側から見て基板S側に気流ガイド部材5がせり出してオーバーラップしていることを示している。また、本例において「a=+5mm」とし、ガイド部材5の内端縁が、基板Sの外端縁の上方位置よりも外側に位置するようにしたのは、ガイド部材5に付着したパーティクルが剥がれた場合に、これが基板S表面に落下するのをできるだけ回避するためである。
また基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離bは、例えば「10mm≦b≦200mm」の範囲内の例えば「b=110mm」となっている。
但し後述の実験結果に示すようにこの開口部501のサイズは基板Sのエッチング速度を調節するパラメータとなるので、当該サイズは本例に示したものに限定されるものではない。例えば設計段階のシミュレーションや予備実験の結果に基づいて、エッチング処理の面内均一性等を高めることができるように適宜適切なサイズが選択される。
気流ガイド部材5を設けることにより、当該部材5の底面と載置台3の上面との間にはガス流路6が形成され、処理容器20内に供給されたエッチングガスはこのガス流路6を通って排気路24へと排気されることになる。
ガス流路6下流の載置台3(シールドリング33)の側面と側壁部21との間の空間には、図1に示すように例えば表面をアルマイト処理されたアルミニウム製の部材からなる板材であるバッフル板53が配設されている。バッフル板53は、気流ガイド部材5を取り去った状態の平面図である図5に示すように、載置台3の4辺の外方側であって処理容器20の底面に設けられた排気路24の開口部の前面を遮るように配置されており、ガス流路6の圧力損失を調節して基板Sの外周に沿った方向のエッチング速度を均一にする役割を果たす。
ここでバッフル板53の構成は上述の例に限られるものではなく、例えば図6に示すように2枚のバッフル板53a、53bを上下に並べて配置してもよい。図6に示した例では、上段側のバッフル板53aは、その全面にパンチ穴を設けたパンチング板からなり、このバッフル板53aにて載置台3の側面と側壁部21との間の空間の全面を覆う一方、下段側のバッフル板53bにはパンチ穴を設けず、図5に示した例と同様に当該バッフル板53bを排気路24の開口部の前面を遮るように配置した構成となっている。
さらに本実施の形態に係わる載置台3における基板Sの載置領域の周囲には、固定型の整流部材54が設けられている。整流部材54は、例えば図2、図5に示すように、載置台3上の基板Sを取り囲む「口の字型」の枠体であり、基板Sの載置領域を取り囲むように載置台3上に配置されている。この開口部は、載置領域に載置された基板Sの外端縁から例えば5mm程度外側に整流部材54の内壁面が位置ように構成されている。さらに整流部材54は、気流ガイド部材5との間に隙間を構成し、その間に基板Sを搬送することが可能であり、且つその上面が基板Sの表面よりも高く、基板Sを取り囲んでその周囲にガス溜まりを形成可能な高さ、例えば10mmの高さに形成されている。整流部材54は例えばセラミックスにより構成され、その表面を例えばRa(算術平均粗さ)が5μm程度の粗面とすることで、表面に付着した付着物を剥がれにくくしている。
図1に示すように、エッチング処理装置2は制御部7と接続されている。制御部7は例えば図示しないCPUとプログラムとを備えたコンピュータからなり、プログラムには当該エッチング処理装置2の作用、つまり、処理容器20内に基板Sを搬入し、載置台3上に載置された基板Sにエッチング処理を施してから搬出するまでの動作に係わる制御等についてのステップ(命令)群が組まれている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカード等の記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。
以下、本実施の形態に係わるエッチング処理装置2の動作について説明する。初めに不図示の操作部を介してユーザが制御部7に対して目的のエッチング処理のプロセスレシピを選択すると、制御部7ではこのプロセスレシピに基づいてエッチング処理装置2の各部に制御信号を出力し、こうして基板に対して所定のエッチング処理が行われることとなる。
具体的には、例えば図7(a)に示すように、先ずゲートバルブ23を開いて、表面にAl膜が形成された基板Sを、図示しない外部の搬送手段により処理容器20内に搬入し、載置台3の載置領域の上方側の受け渡し位置まで搬送する。そして昇降ピン34を上昇させて、この受け渡し位置にて搬送手段から当該昇降ピン34に基板Sを受け渡し、昇降ピン34を下降させて基板Sを載置台3上の載置領域に載置する。基板Sを受け渡した搬送手段は、処理容器20外に退出し、ゲートバルブ23が降下して搬入出口22が閉じられる。
次いで図7(b)に示すように、処理ガス供給部44から、エッチング処理用のエッチングガス例えば塩素ガスを基板Sに向けて吐出すると共に、処理容器20の内部空間を所定の圧力に調整する。そして第1、第2の高周波電源部311、312から載置台3に高周波電力を供給して基板Sの上方側の空間にプラズマを形成し、下記(1)式に示す主要な反応に基づいて基板Sに対するエッチング処理を実行する。
3Cl+2Al→AlCl …(1)
この際、例えば図8に示すように、ガスシャワーヘッド40から供給されたエッチングガスは、処理容器20内を降下して基板Sに到達し、その表面にてエッチング処理が進行する。そして、エッチングガスは基板Sの表面を伝いながら周縁部側へと流れ、シールドリング33(載置台3)と気流ガイド部材5との間のガス流路6の外方へと気流がガイドされる。
また気流ガイド部材5が載置台3側にせり出していることによってシールドリング33の側面と側壁部21との間の空間はガスシャワーヘッド40側から見て塞がれている。このため、ガスシャワーヘッド40の外端側のガス供給孔45から供給され、基板S表面に到達しなかったエッチングガスについても当該空間に直接流れ込むことができず、気流ガイド部材5によって流れ方向が変えられた後、ガス流路6に流れ込む。
そしてガス流路6は、ガスシャワーヘッド40と載置台3との間の空間に比べて狭く、また処理容器20に供給された全てのエッチングガスがこのガス流路6に流れ込むため、ガス流路6に流れ込むエッチングガスの流速は急激に上昇する。ここでプラズマ中のエッチャント(エッチングに寄与する活性種)は基板Sに到達することによりエッチングに寄与して消費される一方で、基板Sに到達しなかった未反応のエッチャント濃度は高いままになっている。このため、ガス流路6へ流れ込む気流内にはエッチャントの濃度勾配が形成され、濃度の低い基板Sの周縁部へ向けて未反応のエッチャントが拡散しようとする。しかし当該気流はガス流路6内を外方へと向かう流速が大きくなっていることから、未反応のエッチャントが基板Sへと到達する前にこれを下流側へと流し去ることができる。この結果、本実施の形態に係わるエッチング処理装置2においてはエッチャントの拡散に基づくローディングの発生を抑制することができる。
ここでガス流路6を流れるガスの流れは、図5に示した排気路24の開口部に近い位置と、この開口部から遠い位置とでは流速が異なるため、エッチャントが基板Sの周縁部に向けて拡散していく度合いが変わってしまう。この結果、例えば開口部に近い位置では基板Sの周縁部のエッチング速度が大きくなり、遠い位置では周縁部のエッチング速度が小さくなるというように、基板Sの外周に沿った方向でエッチング速度が不均一になってしまうことがある。そこで、図5を用いて説明したように、本実施の形態に係わる排気路24の開口部の手前には、ガス流路6を経て排気路24に流れ込むガス流れの圧力損失を、基板Sの周方向の位置に応じて調節するためのバッフル板53が設けられている。そしてこのバッフル板53の作用によりガス流路6を流れるガス流れの流速が均一化されて、均一なエッチング速度を得ることができる。
次に整流部材54の作用について説明する。後述の実験結果にも示すように、整流部材54を設けた場合には、設けない場合に比べて基板S中央部と周縁部との間のエッチング速度の差が小さく、ローディングの発生を抑えることができている。この理由については次のように推測できる。整流部材54の内側に載置された基板Sの周縁部を拡大して見てみると、中央側から周縁部へと基板S表面を流れてきたエッチングガス(プラズマ)は、図9に示すように基板Sの周囲に配置された整流部材54に一旦衝突し、この整流部材54の表面に沿って流れていく。このようにエッチングガスが整流部材54に衝突することによりエッチングガスの流れが乱れ、基板Sの周縁部に供給されるエッチングガスのガス量が低下し、当該周縁部のエッチング速度が抑えられるものと考えられる。
以上に説明したように、気流ガイド部材5や整流部材54を設けることによってローディングが抑えられ、また基板Sの中央部と周縁部におけるエッチング速度がほぼ揃えられ、高い面内均一性を確保した状態でAl膜のエッチング処理を行うことが可能となる。そしてプロセスレシピに基づいて所定時間エッチング処理を行ったら、エッチングガスや高周波電力の供給を停止し、処理容器20内の圧力を元の状態に戻した後、搬入時とは逆の順序で基板Sを載置台3から外部の搬送手段に受け渡してエッチング処理装置2から搬出し、一連のエッチング処理を終了する。
本実施の形態に係わるエッチング処理装置2によれば以下の効果がある。載置台3上の基板Sに対してその上方から処理ガスを供給して処理するにあたって、載置台3の周縁部の上方に当該載置台3の周方向に沿って気流ガイド部材5を配置し、当該周縁部との間において気流を外方へガイドし、載置台3の周囲から排気するようにしている。このため、基板Sに到達しなかった未反応の処理ガスは前記気流と共に排気されてしまい、この処理ガスが載置台3上の基板Sの周縁部へと拡散しにくくなるのでローディングの発生を抑え、処理の面内均一性を向上させることができる。
また、ローディングを抑える手法として、従来採用されていた昇降型の整流部材17を採用していないので、整流部材54の昇降動作に伴ってパーティクルの発生するおそれが低く、基板Sの汚染等を抑制することができる。これにより長時間を要するAlの塩化物除去のメンテナンスを行う頻度を低減できるので、エッチング処理装置2の稼働率が向上し、スループットの向上を図ることが可能となる。
なお気流ガイド部材5の構成は上述の実施の形態中に示したものに限定されるものではない。例えば図10(a)に示すように載置台3の周縁部の上方の空間を例えば角環状の部材で埋め、これを気流ガイド部材5aとしてもよい。また図10(b)に示すように処理容器20の側壁部21を屈曲させて、この処理容器20の内壁面を載置台3の周縁部の上方までせり出させることにより、当該内壁面を気流ガイド部材5bとしてもよい。
また後述のシミュレーション結果にも示すように、基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離aや基板Sの上面から気流ガイド部材の底面までの高さ方向の距離bは、エッチング速度を調節するパラメータとなっている。そこで例えば図11(a)に示すように気流ガイド部材5cの幅を変えて局所的に内側に突出させたり、外側へ窪ませたりして、前記の距離aを基板Sの周方向に沿って変化させてもよい。また図11(b)に示すように基板Sの周方向の位置に応じて気流ガイド部材5dの高さを異ならせることにより、前記距離bを変化させてもよい。これらの方策により、例えば基板Sの周縁部におけるエッチング速度を、基板Sの外周に沿った方向に対して均一化する等、エッチング速度を調節することができる。ここで気流ガイド部材5c、5dの幅や高さの調節は、図11(a)、図11(b)に示したように連続的に変える場合に限定されず、離散的に変えるようにしてもよい。また、気流ガイド部材の幅と高さとの双方を変えるようにしてもよいことは勿論である。
この他、気流ガイド部材5を構成する板材51、52の外端縁と、側壁部21の内壁面との間は密着した状態で固定されていることが好ましいが、これらの部材の間に例えば数mm程度の隙間が存在してもよい。当該隙間が既述の開口部501に比べて十分に小さい場合には、処理容器20内に供給されたエッチングガスの大部分は開口部501を流れて排気されるので、上述の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また実施の形態は、気流ガイド部材5を基板Sの搬入出口22の直上に配し、載置台3と気流ガイド部材5との間を介して基板Sを搬送するように構成されているが、気流ガイド部材5は搬入出口22の下方に配置してもよい。この場合には、基板Sは気流ガイド部材5の上方の空間を搬送され、昇降時には開口部501を介して載置台3との間で受け渡されることになる。
また本発明の処理装置はアルミニウム膜のエッチング処理のみならず、アルミニウム合金、チタン、チタン合金などの金属膜や絶縁膜、半導体膜のエッチングやこれらの積層膜にも適用される。またエッチング処理以外の例えばアッシングやCVD(Chemical Vapor Deposition)等、他の処理ガスを用いて被処理体に対して処理を行う処理に適用することができる。また処理は、必ずしもプラズマ処理に限定されるものではなく、他のガス処理であってもよい。さらにまた被処理体としては角型の基板には限られず、FPD基板の他、半導体ウエハ等であってもよい。
続いて他の実施の形態について図12〜図16を参照しながら説明する。これらの図において、既述の実施の形態に係わるエッチング処理装置2と同様の構成要素には、図1〜図9に示したものと同じ符号を付してある。
当該実施の形態に係わるエッチング処理装置2aは、気流ガイド部材5を上下方向に昇降可能としている点が、同部材5を処理容器20の内壁面に固定した既述の実施の形態と異なっている。後述の実験に示すようにエッチング速度の面内均一性がほぼ等しい場合であっても、基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離の違いに応じてローディングの発生の程度に差が見られることが分かっている。そこで本実施の形態に係わるエッチング処理装置2aは、図12、図13(a)、図13(b)に示すように、気流ガイド部材5を構成する各板材51、52を例えば両端部底面を支持棒55によって支持すると共に、これらの各支持棒55の基端側を処理容器20の外部に設けられた昇降板57を介して昇降機構56に接続することにより、気流ガイド部材5全体を上下方向に昇降させて基板Sまでの高さ方向の距離を変化させることができるようになっている。ベローズ58は、処理容器20の底面と昇降板57との間に接続された状態で支持棒55を覆い、支持棒55が処理容器20を貫通している部分を密閉することにより処理容器20内の真空度を保つ役割を果たす。
なお本実施の形態に係わるエッチング処理装置2aについても、例えば図1に示したエッチング処理装置2と同様の位置にバッフル板53や排気路24を備えているが、図示の便宜上、図12〜図16においてはこれらの記載を省略した。
後述の実験結果にて述べるように、基板Sから気流ガイド部材までの高さ方向の距離にはローディングの発生を最小に抑えることが可能な適切な値があることを本発明者らは確認している。そこで本実施の形態に係わるエッチング処理装置2aでは、例えば予備実験などによって、処理ガスや被エッチング膜などのプロセスの違い、即ち処理の種別に応じてローディングの発生を最も小さく抑えることのできる気流ガイド部材5の高さ位置を予め把握してある。そしてこれらの適切な高さ位置に関する情報を、例えば図14に示すように制御部7の記憶部72内に、プロセスレシピ73の一情報として処理条件と共に格納している。そして例えばエッチング処理装置2aの運転開始時にユーザが操作部74を介してプロセスレシピ73を選択すると、この選択に基づいてCPU71がプロセスレシピ73内の情報を読み出し、当該プロセスに最も適した気流ガイド部材5の高さ位置となるように昇降機構56へ制御信号を出力するようになっている。
このように本実施の形態に係わるエッチング処理装置2aでは、気流ガイド部材5が上下方向に昇降可能に構成されているため、例えばあるプロセスにおける気流ガイド部材5の適切な高さ位置が処理容器20の搬入出口22と同じ高さとなってしまい基板Sの搬送の障害となってしまう場合もある。そこで本実施の形態に係わるエッチング処理装置2aは、例えば図13(b)に示すように搬入出口22に臨む板材51(以下、識別のため51aの符号を付す)が他の3枚の板材51(同じく51bの符号を付す)、52とは独立に昇降できるようになっていて、例えば基板Sの搬入出時には当該搬入出口22の下方側へと退避するように構成される。
ここで板材51aを退避させる方向は搬入出口22の上方側でもよいが、板材51aから剥がれたパーティクルが搬入出中の基板S表面へと落下することを防止する観点から、搬入出口22の下方側、即ち基板Sの搬送経路の下方側へと退避することが好ましい。また図12に示すように、板材51aの側壁部21側の端縁には当該側壁部21と平行になるように下方側へと伸び、板材51aの上昇時(基板Sの処理時)に搬入出口22を覆うように気流規制部511が設けられている。気流規制部511が無い場合には、板材51aよりも上方側のエッチングガスが当該板材51aと搬入出口22との間の隙間を介して下方側(排気路24側)へ通り抜けてしまい、基板Sの表面へ供給されるエッチングガスが不足することから、この気流規制部511によってエッチングガスの通り抜けを規制するようにしている。
次いで当該実施の形態に係わるエッチング処理装置2aの作用について説明する。今、エッチング処理装置2aの運転開始に際してユーザがプロセスレシピを選択すると、このプロセスに対応する板材51(51a、51b)、52の適切な高さ位置についてのデータが読み出され、図13(b)に示すように搬入出口22と隣接していない3枚の板材51b、52は、当該読み出されたデータに基づいて昇降機構56により高さ位置が調整される。一方、搬入出口22に臨む残る1枚の板材51aは、当該搬入出口22の下方側であって、例えば載置台3上の整流部材54と接触しない高さ位置まで降下し、搬入される基板Sと干渉しない位置にて待機する(図15(a))。
次いでゲートバルブ23を開き、外部の搬送装置8のアーム81を伸ばして搬入出口22を介して処理容器20内の受け渡し位置まで基板Sを搬入した後(図15(b))、昇降ピン34を上昇させて当該昇降ピン34に基板Sを受け渡す(図15(c))。そしてアーム81を処理容器20の外に退避させ(図16(a))、昇降ピン34を降下させて基板Sを載置台3上に載置すると共にゲートバルブ23を閉じ(図16(b))、搬入出口22の下方側に退避していた板材51aを、例えば図13(a)に示すように他の3枚の板材51b、52と同じ高さ位置まで上昇させた後、既述の実施の形態に係わるエッチング処理装置2と同じ手順にてエッチング処理を実行する。
このとき図16(c)に示すように板材51aが搬入出口22と同じ高さ位置にてエッチング処理を行う場合には、板材51aの端縁側に設けられた気流規制部511が搬入出口22の下縁よりも下方側まで伸び出して、この領域を覆った状態となっているため、この気流規制部511により板材51aと搬入出口22との間に形成される隙間が塞がれる。この結果、板材51aの上方側から当該隙間を通って排気路24側へと抜けるエッチングガスの流れが規制され、エッチングガスが既述の気流ガイド部材5の開口部501を流れることにより、当該エッチングガスが基板Sの表面に行き渡たった状態でエッチング処理がなされる。そしてエッチング処理を終えたら、エッチングガスの供給、高周波電力の供給を停止し、搬入時とは反対の順序にて基板Sを搬出し一連の動作を終える。
本実施の形態に係わるエッチング処理装置2aによれば以下の効果がある。気流ガイド部材5(板材51(51a、51b)、52)の高さ位置を調節可能とすることにより、基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離をエッチング処理のプロセス条件(処理条件)に応じて変化させることができる。この結果、気流ガイド部材5の高さを適切な位置、例えばシミュレーション上ではローディングの発生の程度が最も小さくなる位置に調節した条件の下でエッチング処理を行うことができる。
また基板Sの搬入出口22に臨む板材51a(気流ガイド部材5)が他の3枚の板材51b、52とは独立して昇降できるようになっていることにより、気流ガイド部材5の適切な高さ位置が搬入出される基板Sと干渉する位置となってしまう場合であっても、当該搬入出口22に隣接する板材51aのみを退避させることができる。この場合には、気流ガイド部材5全体(4枚の板材51b、52)を退避させる場合と比較して消費エネルギーが少なくて済む。
なお、残る3枚の板材51b、52は、これら3枚が一体となって昇降するようにしてもよいし、各々が独立して昇降するようにしてもよい。また、搬入出口22に隣接する板材51aのみを独立して昇降可能にする例に限定されず、基板Sの搬入出時に気流ガイド部材5の全体(4枚の板材51、52)が一体となって例えば下方側へと退避する構成としてもよいことは勿論である。
また、板材51aを基板Sの搬入出経路の下方側へと退避させることにより、その上方側へ退避させる場合と比較して搬送中の基板Sへのパーティクルの落下といった問題が発生しにくい。なお、本実施の形態に係る気流ガイド部材5は昇降可能な構成となっているが、図27に示した従来型の整流部材17とは異なり気流ガイド部材5が載置台9上に直接には載置されない。このため、これら気流ガイド部材5と載置台3との隙間に生成物が形成され、気流ガイド部材5を上昇させる際に生成物が剥がれて基板S上に落下するといったトラブルが発生しにくい構成となっている。
(シミュレーション1)
エッチング処理装置2モデルを作成し、処理容器20内に気流ガイド部材5を設けた場合と設けなかった場合とにおける処理容器20内のガスの流れをシミュレーションした。エッチング処理装置2モデルは、載置台3上に載置された基板S表面よりも上方側の処理容器20内の空間を、図3に示す一点鎖線の位置にて4分割したモデルを採用した。この分割されたモデルの空間の上部に設けたガスシャワーヘッド40からエッチングガスを供給し、処理容器20内における当該ガスの流れをシミュレーションした。モデル空間へのエッチングガス供給量は150[sccm]、圧力は4.0[Pa](0.03[torr])とした。また基板Sの周囲には高さが10[mm]の整流部材54を配置してある。
A.シミュレーション条件
(実施例1)
気流ガイド部材5を設けた場合の処理容器20内のガスの流れについてシミュレーションを行った。気流ガイド部材5の配置条件は以下の通りとした。
基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離a(図4参照)
;5[mm]
基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離b(図4参照)
;110[mm]
(比較例1)
気流ガイド部材5を設けない場合の処理容器20内のガスの流れについてシミュレーションを行った。
B.シミュレーション結果
(実施例1)の結果を図17(a)に示し、(比較例1)の結果を図17(b)に示す。図17(a)、図17(b)の各図は、ガスシャワーヘッド40よりモデル空間内に供給されたエッチングガスの流線を三次元表示している。
図17(a)に示した(実施例1)の結果によれば、処理容器20内に供給されたエッチングガスの大部分は、基板Sの載置領域の近傍位置まで降下し、その後、気流ガイド部材5と載置台3との間の狭いガス流路6を通って外部へと排気されている。これにより当該ガス流路6の入口部に近い、基板Sの周縁部の上方におけるガスの流線が密になり、当該位置におけるガスの流速が大きくなっていることが分かる。シミュレーション結果によれば、当該部位におけるエッチングガスの流速はおよそ1.0[m/s]以上であった。
一方、図17(b)に示した(比較例1)の結果では、処理容器20に供給されたガスの一部は処理容器20の側壁部21近傍を流れ、基板Sの載置領域側を通らずに排気されている。また基板Sに到達したガスについても当該ガスの流路が狭くなっていないため、基板Sの周縁部の上方におけるガスの流線は(実施例1)と比較して疎になっており、当該位置における流速も小さい。シミュレーション結果によれば、当該部位におけるエッチングガスの流速はおよそ0.05〜0.5[m/s]程度であり(実施例1)の半分以下の値であった。
以上のことから、処理容器20内に気流ガイド部材5を設けることにより、ガス流路6の入口部であり、基板Sの周縁部近傍位置におけるエッチングガスの流速を大きくできることがわかった。
(シミュレーション2)
基板S表面におけるエッチングガス(Cl)とアルミニウム(Al)との反応及び拡散の影響を考慮して、処理容器20内におけるエッチングガスのフラックス分布をシミュレーションした。処理容器20モデルのサイズ、エッチングガスの供給量及び圧力は(シミュレーション1)と同様である。
A.シミュレーション条件
(実施例2)
(実施例1)と同様の構成を備えた処理容器20につきシミュレーションを行った。
(比較例2)
(比較例1)と同様の構成を備えた処理容器20につきシミュレーションを行った。
B.シミュレーション結果
シミュレーションにおいては、エッチングガス(Cl)、エッチングガスとアルミニウムとの反応により生成する塩化アルミニウムガス(AlCl)及びこれらのトータルのガス各々についてのフラックス分布に関するシミュレーション結果を得た。
これらのうち、エッチングガスについての結果を図18、図19に示す。図18(a)は(実施例2)のシミュレーション結果に基づいてモデル空間の断面位置における塩素分子の個数基準のフラックス分布をベクトル表示によりプロットした結果を示しており、図18(b)は(比較例2)についての同様の結果を示している。これらの図における矢印の向きは当該矢印の基点位置におけるフラックスの向きを示しており、矢印の長さは当該位置におけるフラックス量[個/m・s]を示していて矢印が長いほどフラックス量も大きい。また図19は、アルミニウムとの反応により基板S表面にて消費されるエッチングガスのフラックス量分布をプロットした結果であり、横軸は図3に示した0点からのX軸方向への距離を示している。なお、図18の横軸に付した数値は載置台3の幅を1とした場合の前記0点からの相対的な距離を示している。また、図19中、(実施例2)の結果を実線で示し、(比較例2)の結果を破線で示してある。
図18(a)に示した(実施例2)の結果によれば、基板Sの表面近傍においてエッチングガスはX方向に対してほぼ一様に上方側(シャワーヘッド40側)から基板Sに向かって移動している。一方、図18(b)に示した(比較例2)の結果によれば、処理容器20の側壁部21側から基板Sの周縁部側へと向かうフラックスが確認された。より詳細には、図18(a)、図18(b)に各々円で囲った領域内の矢印の向き及び大きさを比較すると、気流ガイド部材5を設けていない(比較例2)にて基板Sの周縁部側に向かうエッチングガスのフラックスの存在を観察することができ、このようなエッチングガスの移動が一つの要因となってローディングが引き起こされていることがよく表現されている。
そこで図19に基づき、基板S表面にて消費されるエッチングガスのフラックス量分布を(実施例2)と(比較例2)との間で比較すると、いずれの分布においても基板Sの中央(0点)から周縁部へ行くにつれて徐々にフラックス量が低下し、基板Sの周縁部付近で再びフラックス量が上昇するプロファイルを描いている。しかしながら(比較例2)においては中心からの距離「X=310〜330[mm]」付近のフラックス量の最小値と、基板Sの外端縁における最大値とが約2倍以上異なっている。これに対して(実施例2)の場合にはフラックス量の変化幅が最小値のプラス30%程度に収まっており、比較的なだらかな変化にとどまっている。以上の比較からも、処理容器20に気流ガイド部材5を設けることによって基板S表面へのエッチングガス供給量が均一化し、エッチング速度を均一化させてエッチング処理の面内均一性を向上させることが可能であることが分かる。
(実験1)
(シミュレーション1、2)の各実施例、比較例と同様の構成を有する処理容器20を備えたエッチング処理装置2を作成し、基板S表面に形成したアルミニウム膜のエッチングを行い、気流ガイド部材5の有無によるエッチング速度分布や面内均一性の違いを調べた。
A.実験条件
既述の(実施例1)と同様の構成を備えた処理容器20内の載置台3上にアルミニウム膜を成膜した基板S(縦680[mm]×横880[mm])を載置し、エッチングガスは(実施例2)と同条件にて供給した(エッチングガス供給量600[sccm]、圧力4.0[Pa](0.03[torr])処理容器20の低壁に設けた4つの排気路24の前面には、バッフル板53を配置した。また、下部電極を兼ねる載置台3へ供給される高周波電力は、プラズマ発生用の第1の高周波電源部311より印加される電力(13.56[MHz])が5.5[kW]、プラズマ中のイオン引き込み用の第2の高周波電源部312より印加される電力(3.2[MHz])が1[kW]である。
(実施例3)
(実施例1)と同様の気流ガイド部材5(a=5[mm]、b=110[mm])を備えた処理容器20を用いてエッチング処理を行い、エッチング速度の分布を調べた。エッチング速度は図20に示す基板Sの平面図上に布置した黒丸「●」の位置を計測ポイントとして合計21ポイントについてエッチング速度を計測し、その面内均一性を求めた。各計測ポイントの横に併記した数値は、基板Sの左下端を「0点」としたときの各ポイントの(x,y)座標位置を示している。また、エッチング速度の均一性は、以下の(2)式に基づいて算出した。
面内均一性[%]=[{(E/R)MAX−(E/R)MIN
/{(E/R)MAX+(E/R)MIN}]×100 …(2)
但し、(E/R)MAX;エッチング速度の最大値[Å/min]
(E/R)MIN;エッチング速度の最小値[Å/min]である。
(比較例3)
(比較例1)と同様に気流ガイド部材5を備えていない処理容器20を用いてエッチング処理を行い、上述の(実施例3)と同様の計測ポイントについてエッチング速度の分布を調べた。
B.実験結果
(実施例3)の結果を図21(a)に示し、(比較例3)の結果を図21(b)に示す。各図には図20に黒丸で示した計測ポイントに対応する位置に、当該計測ポイントにて計測されたエッチング速度[Å/min]を示している。
図21(a)に示した(実施例3)の結果によれば、基板S表面のエッチング速度分布は基板Sの中央でエッチング速度が大きく、基板Sの周縁部側へ行くに従ってエッチング速度が小さくなり、基板Sの周縁部にてエッチング速度が最大になっており、図19の(実施例2)に示した基板S表面に供給されるエッチングガスのフラックス量分布にほぼ一致する結果が得られている。そしてこれらの計測ポイント全体でエッチング速度の平均値は3520[Å/min]、均一性は7.2[%]であった。
一方、図21(b)に示した(比較例3)の結果によれば、(実施例3)の場合と同様に、基板Sの中央でエッチング速度が大きく、基板Sの周縁部側へ行くに従ってエッチング速度が小さくなり、基板Sの周縁部にてエッチング速度が最大となるエッチング速度分布が確認され、図19の(比較例2)に示したフラックス量分布にほぼ一致する結果が得られている。これらの計測ポイント全体でのエッチング速度の平均値は3160[Å/min]、均一性は17.0[%]であり、エッチング速度の平均値が低下する一方で均一性は悪化した。
このように、(実施例3)と(比較例3)とを比べると、(実施例3)の方が均一性の高いエッチング処理を行うことができていることから、処理容器20内に気流ガイド部材5を設けることはローディングの発生を抑制する有効な手段であることが分かる。また(実施例3)の実験結果では平均エッチング速度が上昇していることから、エッチング深さが同じ場合には気流ガイド部材5を設けることにより処理時間を短縮する効果も得られることが分かった。これは従来、基板S表面に到達せずに側壁部21側を通って排気されていたエッチングガスが気流ガイド部材5を設けたことにより基板S表面の近傍を通過するようになり、基板S全体に供給されるエッチングガス量が増えたためであると考えられる。
(実験2)
基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離aを変化させて気流ガイド部材5の外端縁の配置位置とエッチング速度との関係について調べた。エッチングガス供給量、処理容器20内圧力、エッチングガスの供給濃度、高周波電力の供給条件についは(実験1)と同様である。また、基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離は「b=110mm」で固定した。
A.実験条件
(実施例4)「a=−45mm」(基板Sの外端縁から内側に45mmの位置)とした。計測ポイントは、図20中に示したA点(センター位置)、B点(ミドル位置)、C2点(コーナー少し内側位置)、D1点(第1の周縁位置)、D2点(第2の周縁位置)、D3点(第3の周縁位置)の合計6ポイントの計測を行い、既述の(2)式に基づいて面内均一性を求めた。
(実施例5)「a=+ 5mm」(基板Sの外端縁から外側に5mmの位置)とした。計測ポイントは(実施例4)と同様とした。
(実施例6)「a=+40mm」(基板Sの外端縁から外側に40mmの位置)とした。計測ポイントは(実施例4)と同様とした。
B.実験結果
(実施例4)〜(実施例6)の結果を図22に示す。図22の横軸は基板Sの外端縁からの距離「a[mm]」を表しており、左側の縦軸はエッチング速度[Å/min]を表している。これらの軸に対応させて、各実施例のエッチング速度をA点(センター位置)は白抜きの丸「○」、B点(ミドル位置)は黒丸「●」、C2点(コーナー少し内側位置)は白抜きの三角「△」でプロットしてある。またD1点〜D3点(第1〜第3の周縁位置)のエッチング速度については、その最小値と最大値を各々横棒「−」にてプロットし、その間を縦線で結んだ範囲表示をしてある。
また右側の縦軸は面内均一性[%]を表しており、各実施例の結果はバツ印「×」にてプロットしてある。
(実施例4)〜(実施例6)の結果によれば、基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの距離が最短の(実施例5)において最も良好な均一性が得られた。一方、基板Sに覆うように気流ガイド部材5がせり出した状態の(実施例4)では、(実施例5)と比較して、中央側のA点、B点のエッチング速度が上昇する一方、周縁部側のC2点、D1点〜D3点ではエッチング速度が低下した。これは気流ガイド部材5が基板Sの周縁部にせり出していることにより、ガスシャワーヘッド40より供給されて降下してきたエッチングガスが気流ガイド部材5に遮られ、この領域の基板S表面に直接到達できずにエッチング速度が低下する一方、中央側の基板S表面に到達するエッチングガスの量は多くなり、エッチング速度が上昇したものと考えられる。
ここで気流ガイド部材5が基板S側へせり出している程度が例えば「a=−10mm」程度であれば、気流ガイド部材5によるエッチングガスの遮りの影響は殆ど無視できる程度であり、「−10mm≦a≦+10mm」の範囲内であれば(実施例5)と同様に、エッチング速度の均一性が最も良好となると考えられる。
また(実施例5)と比べて気流ガイド部材5の内端縁が基板Sの外端縁よりもさらに外側方向に35mm離れている(実施例6)では、中央側のA点、B点のエッチング速度が低下し、周縁部側のC2点、D1点〜D3点ではエッチング速度が上昇しており、(実施例4)とは反対の現象が見られた。気流ガイド部材5の内端位置が基板Sから遠く離れるほど、気流ガイド部材5を設けた効果が低下し、ローディングの影響が大きくなった結果であると考えられる。
(実施例4)〜(実施例6)の実験結果を総合すると、基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離aを変化させることにより基板Sの中央側、周縁部側のエッチング速度を調節することが可能であることが分かる。そこで例えば図2に示した気流ガイド部材5を用いた場合に基板Sの外周に沿った方向にエッチング速度のばらつきがある場合等には、図11(a)に例示したように、このばらつきの発生した位置に応じて局所的に内側に突出させたり、外側へ窪ませたりしたタイプの気流ガイド部材5cを採用することも有効な手段であることが確認できた。
(実験3)
載置台3上に整流部材54を備えていないタイプのエッチング処理装置2を用いて(実験2)と同様のデータを調べた。これ以外の各実験条件は(実験2)と同様である。
A.実験条件
(実施例7)
(実施例4)と同様の実験条件、計測ポイントにてエッチング速度、エッチング処理の面内均一性を調べた。
(実施例8)
(実施例5)と同様の実験条件、計測ポイントにてエッチング速度、エッチング処理の面内均一性を調べた。
(実施例9)
(実施例6)と同様の実験条件、計測ポイントにてエッチング速度、エッチング処理の面内均一性を調べた。
B.実験結果
(実施例7)〜(実施例9)の結果を図23に示す。横軸及び左右の縦軸、各プロットの意味については図22と同様である。
(実施例7)〜(実施例9)の結果によれば、距離aの変化に応じた基板S状の各計測ポイントのエッチング速度の変化の傾向は、整流部材54を備えた(実施例4)〜(実施例6)の結果と同様であった。しかしながら(実施例7)〜(実施例9)のいずれについても、整流部材54を設けた(実施例4)〜(実施例6)における距離aが同じ条件での実験結果と比較して、エッチング処理の面内均一性が各々悪化している。この結果から整流部材54は、ローディングの発生に伴う面内均一性の悪化を抑制する効果があるといえる。
(実験4)
基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離bを変化させて、(実験2)と同様のデータを調べた。各実験条件は(実験1)と同様である。また基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離は、「a=+5mm」で固定した。
A.実験条件
(実施例10)「b=50mm」とした。計測ポイントは(実施例4)と同様とした。
(実施例11)「b=110mm」とした。計測ポイントは(実施例4)と同様とした。
B.実験結果
(実施例10)、(実施例11)の結果を図24に示す。横軸及び左右の縦軸、各プロットの指示内容については図22と同様である。
(実施例10)、(実施例11)の結果によれば、気流ガイド部材5の高さを変化させても50mm〜110mmの範囲ではエッチング速度の面内均一性は大きく変化しなかった。一方、各計測ポイントをみると距離bの大きい(実施例11)において、中央側のA点、B点でエッチング速度が高く、周縁部側のC2点で一旦エッチング速度が低下し、周縁部のD1点〜D3点で再びエッチング速度が大きくなっている。これは図19に示した気流ガイド部材5を設けない場合の基板S表面近傍のエッチングガスのフラックス量分布に一致したエッチング速度分布を示しているといえる。このことから、気流ガイド部材5の位置を次第に高くして距離bを大きくしていくと、気流ガイド部材5を設けた効果が次第に小さくなって、ローディングの影響が徐々に現れてくるとも考えられる。このような考察から、図2に示した気流ガイド部材5を用いた場合に基板Sの外周に沿った方向にエッチング速度のばらつきがある場合等には、図11(b)に例示したように、このばらつきの発生した位置に応じて高さを異ならせたタイプの気流ガイド部材5dを採用することも有効な手段であると考えられる。また例えば気流ガイド部材5dをさらに低くする代わりに気流ガイド部材5dの幅を広くして距離aを大きくするなど、2つのパラメータを組み合わせて変化させてもよい。
(実験5)
基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離を3パターンに変化させて(実験4)の再実験を行った。この際、ローディングの発生の程度を評価するため、既述の(実施例4)にて計測した6ポイント(図20に示すA点、B点、C2点、D1点〜D3点)に加え、C1点(第1の周縁位置の少し内側)、C3点(第3の周縁位置の少し内側)を計測ポイントとした。面内均一性は既述の(2)式に基づいて求め、さらにローディングの発生の程度を評価する指標(以下、「ローディング指標」という)として以下の(3)式に基づき指標値を求めた。
AVED1〜D3−AVEC1〜C3/AVED1〜D3+AVEC1〜C3 …(3)
但し、AVED1〜D3;D1点〜D3点のエッチング速度の平均値[Å/min]
AVEC1〜C2;C1点〜C3点のエッチング速度の平均値[Å/min]である。
各実験条件は(実験1)と同様である。また基板Sの外端縁から気流ガイド部材5の内端縁までの水平方向の距離は、「a=+5mm」で固定した。
A.実験条件
(実施例12)「b=17mm」とした。
(実施例13)「b=50mm」とした。
(実施例14)「b=117mm」とした。
B.実験結果
(実施例12)〜(実施例14)の結果を図25に示す。横軸及び左右の縦軸、各プロットの指示内容については図22と同様であり、ローディング指標は白抜きの四角「□」でプロットした。
図25に示した実験結果によれば、面内均一性に着目すると(実施例13)と(実施例14)との間では顕著な差異は見られず、これらの実施例と実験条件がほぼ等しい(実施例10)、(実施例11)の結果(図24参照)の再現性を確認できたといえる。一方、前記高さ方向の距離を最小とした(実施例12)においては面内均一性が他の実施例の2倍以上にまで悪化した。
次にローディング指標に着目すると、(3)式より、ローディング指標は、周縁位置のD1点〜D3点のエッチング速度の平均値「AVED1〜D3」と、これらの計測ポイントより少し内側のC1点〜C3点のエッチング速度の平均値「AVEC1〜C3」とを比較して、周縁のエッチング速度が大きい場合、即ちローディング効果の影響が見られる場合には正の値をとり、内側のエッチング速度が大きい場合、即ちローディング効果とは反対の現象が発生している場合には負の値をとる。また、これらの平均速度の差が大きい程、ローディング指標の絶対値は大きくなる。
これらの観点から(実施例12)〜(実施例14)のローディング指標値を見てみると各実施例共に指標値は正の値となっており、程度の差はあるもののいずれの実施例においてもローディングの発生が観察された。そこでこれら各実施例のローディング指標の値を比較すると、(実施例13)の指標値が最も低かった(1.7%)。一方、(実施例14)は面内均一性では(実施例13)とは大きな違いは見られなかったにも拘わらず、ローディング指標値は約4倍となった(6.9%)。また面内均一性が最も悪かった(実施例12)において、ローディング指標値は(実施例13)の約7倍であった(11.9%)。
これらの結果から図25に示すように、気流ガイド部材5の高さ位置を載置台3上の基板S近傍から徐々に高くしていった場合に、ローディング指標の値は極小値を持つ下に凸の曲線を描いて変化し、ローディングの発生を最小に抑えることが可能な適切な高さ方向の距離が存在することを確認できた。
このような現象が発生する理由について簡単に考察すると、例えば(実施例12)のように気流ガイド部材5の高さ位置が低すぎる場合には、図26(a)に模式的に示すように気流ガイド部材5の配置されている位置が載置台3上の基板Sに近すぎるため、例えば気流ガイド部材5の上方に滞留している未反応のエッチャントが拡散して基板S周縁部へと到達するまでに要する時間が短い。このため、ガス流路6内の流れによって下流側へと流し去される前に未反応のエッチャントが基板Sの周縁部に到達してしまい、ローディング効果の影響が顕著に現れてしまうものと推測される。
一方、(実施例14)のように気流ガイド部材5の高さ位置が高すぎる場合には、ガス流路6を流れる気流の流速が遅いため、例えば図26(b)に示すように当該流れの上方側から未反応のエッチャントが基板Sの周縁部へ向けて拡散する影響が相対的に大きくなることによりローディング効果の影響が大きくなるものと考えられる。
以上の考察から(実施例13)の場合においては、気流ガイド部材5が載置台3上の基板Sに近すぎず、且つ、ガス流路6内に形成される気流の流速が遅すぎないことにより未反応のエッチャントが拡散によって基板Sの周縁部へと最も到達しにくい状態となっているものと考えられる。このことは基板Sの上面から気流ガイド部材5の底面までの高さ方向の距離を変化させた場合には、ローディングの発生を最小に抑えることが可能な適切な距離が存在することの理由付けとなる。そして昇降可能に構成された気流ガイド部材5の高さ位置を、前記高さ方向の距離が予め把握しておいた適切な値となるように調節してエッチング処理を行うことにより、面内均一性が高く、且つローディングの影響の小さいエッチング処理を行うことが可能となる。
本発明の実施の形態に係わるエッチング処理装置の構成を示す縦断面図である。 前記エッチング処理装置の処理容器内部の構造を示す斜視図である。 前記処理容器内部の構造を示す平面図である。 前記処理容器内部の構造を示す拡大縦断面図である。 前記処理容器内部の構造を示す第2の平面図である。 前記処理容器内に設けられたバッフル板の変形例を示す拡大縦断面図である。 前記エッチング処理装置の作用を示す縦断面図である。 前記処理容器内部に設けられた気流ガイド部材の作用を示す拡大縦断面図である。 前記処理容器内部に設けられた整流部材の作用を示す拡大縦断面図である。 前記気流ガイド部材の他の実施の形態を示す拡大縦断面図である。 前記気流ガイド部材のさらに他の実施の形態を示す斜視図である。 他の実施の形態に係わるエッチング処理装置の縦断面図である。 前記他のエッチング処理装置の処理容器内部の構造を示す斜視図である。 前記他のエッチング処理装置の電気的構成を示すブロック図である。 前記他のエッチング処理装置の作用を示す第1の説明図である。 前記他のエッチング処理装置の作用を示す第2の説明図である。 処理容器内のエッチングガスの流れをシミュレーションした結果を示す説明図である。 前記エッチングガスのフラックスをシミュレーションした結果を示す説明図である。 前記フラックスをシミュレーションした結果を示す第2の説明図である。 エッチング処理実験にてエッチング速度を計測したポイントを示す基板の平面図である。 第1のエッチング処理実験の結果を示す基板の平面図である。 第2のエッチング処理実験の結果を示す説明図である。 第3のエッチング処理実験の結果を示す説明図である。 第4のエッチング処理実験の結果を示す説明図である。 第5のエッチング処理実験の結果を示す説明図である。 前記第5の処理実験の結果の考察に係わる説明図である。 従来のエッチング処理装置の構成を示す縦断面図である。 前記従来のエッチング処理装置で処理される基板の平面図である。 前記従来のエッチング処理装置の処理容器内部の構造を示す斜視図である。 従来のエッチング処理装置の作用を示す縦断面図である。
符号の説明
S FPD基板(基板)
2 エッチング処理装置
3 載置台
4 上部電極
5、5a、5b
気流ガイド部材
6 ガス流路
7 制御部
20 処理容器
21 側壁部
22 搬入出口
23 ゲートバルブ
24 排気路
32 絶縁部材
33 シールドリング
34 昇降ピン
35 昇降機構
40 ガスシャワーヘッド
41 上部電極ベース
42 ガス拡散空間
43 処理ガス供給路
44 処理ガス供給部
45 ガス供給孔
51、51a、52、52a
板材
53 バッフル板
54 整流部材
311 第1の高周波電源部
312 第2の高周波電源部
501 開口部

Claims (15)

  1. 処理容器の内部に設けられ、被処理体を載置するための載置台と、
    この載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行うための処理ガス供給手段と、
    前記載置台の周囲から処理容器内のガスを排気するためのガス排気部と、
    前記載置台の周縁部の上方に当該載置台の周方向に沿って設けられ、当該周縁部との間において気流を外方へガイドする気流ガイド部材と、を備えたことを特徴とする処理装置。
  2. 前記気流ガイド部材は、前記載置台上の被処理体の外形形状に対応する開口部を備えた板状の環状部材であることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記気流ガイド部材は、前記載置台の周縁部の上方の空間を埋める部材であることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  4. 前記気流ガイド部材の内端縁は、前記被処理体の外端縁の上方位置よりも外側に位置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の処理装置。
  5. 前記気流ガイド部材の内端縁は、前記被処理体の外端縁の上方位置から±10mm水平方向にずれた位置の範囲内にあることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の処理装置。
  6. 前記処理ガスによる被処理体の処理速度を当該被処理体の外周に沿った方向に対して均一化するために、前記載置台の周方向の位置に応じて前記気流ガイド部材の高さを異ならせていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の処理装置。
  7. 前記処理ガスによる被処理体の処理速度を当該被処理体の外周に沿った方向に対して均一化するために、前記気流ガイド部材が局所的に内側に突出しているか、当該ガイド部材が局所的に外側に窪んでいることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一つに記載の処理装置。
  8. 前記載置台上の被処理体を囲むように設けられ、当該被処理体の表面よりもその上面が高い整流部材を備えていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一つに記載の処理装置。
  9. 前記気流ガイド部材は、前記載置台の周縁部の上方までせり出した前記処理容器の内壁面であることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  10. 更に前記気流ガイド部材を昇降させる昇降機構を備えていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一つに記載の処理装置。
  11. 前記気流ガイド部材は、被処理体の処理時と搬送時との間で高さが異なるように制御され、
    被処理体の処理時には当該気流ガイド部材と処理容器の側壁に設けられた搬入出口との間の隙間を介して上方側のガスが下方側に通り抜けることを抑えるために被処理体の搬入出口を覆う一方、被処理体の搬送時には当該搬入出口に臨む位置から退避するように気流ガイド部材に気流規制部を設けたことを特徴とする請求項10に記載の処理装置。
  12. 前記気流ガイド部材において、少なくとも前記被処理体の搬入出口に臨む部位は被処理体の搬送時には当該搬入出口よりも低い位置に下降するように制御されることを特徴とする請求項11に記載の処理装置。
  13. 前記気流ガイド部材は、前記処理容器の側壁部に設けられた被処理体の搬入出口に隣接する一の部材と、この一の部材とは分離して形成された他の部材とからなり、前記昇降機構は、これら一の部材と他の部材とを独立して昇降できることを特徴とする請求項12に記載の処理装置。
  14. 被処理体の処理条件と前記気流ガイド部材の高さ位置とを対応付けたデータを記憶する記憶部と、選択された処理条件に応じて前記記憶部に記憶されているデータを読み出し、読み出されたデータに基づいて気流ガイド部材の高さ位置を調節するように前記昇降機構を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする請求項11ないし13のいずれか一つに記載の処理装置。
  15. 前記被処理体に対して行われる処理は、被処理体表面に形成されたアルミニウム膜、アルミニウム合金膜、チタン膜またはチタン合金膜の群から選択される少なくとも一種を含む膜のエッチング処理であることを特徴とする請求項1ないし14のいずれか一つに記載の処理装置。
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