JP2006049640A - プラズマプロセス装置、及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理基板20の大型化に拘わらず、均一なプラズマ処理を可能とする。
【解決手段】プラズマプロセス装置は、被処理基板20が内部に配置される処理室12と、処理室12の内部にプラズマ放電を発生させるプラズマ放電発生部11,15と、被処理基板20の被処理面20aに処理ガスを供給するガス供給部10とを備え、ガス供給部10の処理ガスを被処理基板20の被処理面20aへ供給した状態で、プラズマ放電発生部11,15によってプラズマを発生させることにより、被処理基板20にプラズマ処理を施すようになっている。さらに、被処理基板20の外形に沿って被処理基板20を囲むように設けられ、被処理基板20の被処理面20aよりも高い頂面を有するブロック14と、ブロック14により囲まれた領域の隅部に設けられ、ガス供給部10により供給された処理ガスの流れを遮蔽する遮蔽部材18とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマプロセス装置、及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法に関するものである。
従来より、減圧された処理室の内部に設置された被処理基板に対し、プラズマエッチング等のドライエッチングや、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)等のプラズマ処理を施すプラズマプロセス装置が知られている。プラズマプロセス装置は、例えば薄膜トランジスタ(Thin-Film Transistor:TFT)等の半導体装置を製造する場合に、好適に用いられている。
ここで、一般的なドライエッチング装置について簡単に説明する。ドライエッチング装置は、真空容器である処理室と、処理室の内部に収容された一対の電極板と、上記処理室内に処理ガスを導入するガス供給手段とを備えている。
上記一対の電極板は、互いに平行に配置されたカソード電極とアノード電極とにより構成されている。上記カソード電極は、高周波電源が接続されると共に、半導体基板等の被処理基板がアノード電極側の表面に設置されるようになっている。一方、上記アノード電極は、電気的に接地されると共に、ガス供給手段の処理ガスをカソード電極側へ導入するための複数のガス導入口が形成されている。
そして、減圧された処理室の内部に対して、処理ガスをガス供給手段からガス導入口を介して導入すると共に、高周波電源から供給された高周波電圧によりカソード電極とアノード電極との間でプラズマを発生させる。このことにより、上記被処理基板にドライエッチングを行うようになっている。
ところが、上記ドライエッチング装置では、被処理基板の外縁領域における処理ガスの流速が、中央領域よりも速くなるという問題がある。その結果、処理ガスの密度分布が被処理基板の外縁領域と中央領域とで異なることとなり、被処理基板に対して均一な処理を施すことが困難になってしまう。
そこで、従来より、被処理基板の被処理面よりも頂面が高いブロックを被処理基板の周囲に設けることが知られている(例えば、特許文献1参照)ここで、特許文献1のドライエッチング装置について、図8を用いて説明する。
エッチング装置100は、図8に示すように、処理室104に収容された下部電極106及び上部電極板118を備えている。
上部電極板118は、処理室104の上部に固定されることにより、上部電極板118と処理室104の上壁との間にはチャンバが区画形成されている。また、処理室104には、上記チャンバに連通するガス供給管120が接続されている。さらに、上部電極板118には、複数のガス導入口122が貫通形成されている。このことにより、ガス供給管120から上記チャンバへ供給された処理ガスが、各ガス導入口122を介して、処理室104の内部へ導入されるようになっている。
一方、下部電極106は、処理室104の下方に設けられ、整合器110を介して高周波電源112に接続されている。こうして、上部電極板118と下部電極106との間でプラズマ放電を発生させるようになっている。
被処理基板Lは、下部電極106の上面に載置され、被処理基板Lの周縁を枠状のクランプ114により下方へ押圧することにより下部電極106に固定されている。被処理基板Lは、上記各電極106,118の間でプラズマ放電を発生させると共に、処理室104内に処理ガスを導入することによって、ドライエッチングが施される。また、処理室104の下方には、排気管124が接続され、処理室104内の排気ガスを外部へ排出するようになっている。
そして、上記クランプ114の内周面には、枠状のブロック116が設けられている。ブロック116の頂面は、被処理基板Lの被処理面よりも高く配置されている。このことにより、上記ブロック116の内周面が処理ガスの流れを遮るため、被処理基板Lの外縁領域における処理ガスの流速を低下させることができる。その結果、処理ガスの密度分布が中央領域と外縁領域とで均一化されるため、被処理基板Lの全体に対して均一なドライエッチングを行うことが可能となる。
特開平11−149999号公報
ところで、近年、被処理基板となる例えば液晶表示装置のアクティブマトリクス基板等は、急速に大型化が進められている。このように被処理基板の大型化が進むと、プラズマ処理の均一化はさらに困難なものとなり、上記従来のように、単に、被処理基板の周りにブロックを設けるだけでは、上記プラズマ処理の均一化を実現することは極めて難しくなるという問題がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被処理基板の大型化に拘わらず、均一なプラズマ処理を可能にしようとすることにある。
すなわち、本発明者らは、プラズマプロセス装置の改良について鋭意研究を重ねた結果、プラズマ領域がその性質上円状又は楕円状に広がるために、四角形の被処理基板の四隅へプラズマが広がり難いことに加え、処理ガスの流れが被処理基板の四隅において顕著に速くなっており、そのために、上記被処理基板に対するプラズマ処理が不均一になってしまうという事実を見出した。
そこで、上記の目的を達成するために、この発明では、被処理基板の周囲に被処理基板の外形に沿ってブロックを設けると共に、上記ブロックにより囲まれた領域の隅部に、処理ガスの流れを遮蔽する遮蔽部材を設けるようにした。
具体的に、本発明に係るプラズマプロセス装置は、被処理基板が内部に配置される処理室と、上記処理室の内部にプラズマ放電を発生させるプラズマ放電発生部と、上記被処理基板の被処理面に処理ガスを供給するガス供給部とを備え、上記ガス供給部の処理ガスを上記被処理基板の被処理面へ供給した状態で、上記プラズマ放電発生部によってプラズマを発生させることにより、上記被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマプロセス装置であって、上記被処理基板の外形に沿って該被処理基板を囲むように設けられ、上記被処理基板の被処理面よりも高い頂面を有するブロックと、上記ブロックにより囲まれた領域の隅部に設けられ、上記ガス供給部により供給された処理ガスの流れを遮蔽する遮蔽部材とを備えている。
上記遮蔽部材は、上記被処理基板の被処理面に対向して配置された遮蔽面を有していることが好ましい。
上記遮蔽部材は、上記ブロックの頂面に設けられていてもよい。
上記遮蔽部材の遮蔽面は、三角形状に形成され、上記遮蔽面の二辺は、上記ブロックの長さ方向に沿って延びていることが好ましい。
上記プラズマ放電発生部は、平行に配置された一対の平板電極を備えるようにしてもよい。
上記プラズマ処理は、ドライエッチングであることが好ましい。
また、本発明に係る液晶表示装置の製造方法は、上記プラズマプロセス装置を用いて液晶表示装置を製造する方法であって、上記液晶表示装置は、複数のスイッチング素子を有するアクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、上記対向基板とアクティブマトリクス基板との間に設けられた液晶層とを備え、上記アクティブマトリクス基板を上記被処理基板とし、上記アクティブマトリクス基板のスイッチング素子をプラズマ処理して形成する。
上記遮蔽部材は、上記被処理基板の被処理面に対向して配置された遮蔽面を有していることが好ましい。
上記遮蔽部材は、上記ブロックの頂面に設けられていてもよい。
上記遮蔽部材の遮蔽面は、三角形状に形成され、上記遮蔽面の二辺は、上記ブロックの長さ方向に沿って延びていることが好ましい。
上記プラズマ放電発生部は、平行に配置された一対の平板電極を備えるようにしてもよい。
上記プラズマ処理は、ドライエッチングであることが好ましい。
−作用−
次に、本発明の作用について説明する。
被処理基板にプラズマ処理を施す場合には、まず、処理室の内部に被処理基板を配置する。続いて、ガス供給部によって上記被処理基板の被処理面に処理ガスを供給した状態で、プラズマ放電発生部によって処理室の内部にプラズマ放電を発生させる。プラズマ放電発生部が平行に配置された一対の平板電極を備えている場合には、これら各平板電極間でプラズマ放電が発生する。このことにより、被処理基板の被処理面には、例えばドライエッチング等のプラズマ処理が施される。
このとき、ガス供給部から供給される処理ガスは、被処理基板の被処理面における中央領域から外縁領域へ放射状に流れる。被処理基板の周囲には、被処理面よりも頂面が高いブロックが設けられているため、被処理面の外縁領域に近付いた処理ガスの流れは、上記ブロックの内周面により遮られる。すなわち、上記被処理面の外縁領域における処理ガスの流速を低下させることが可能となる。
ところが、仮に、従来のようにブロックのみが設けられているとすると、処理ガスの流れは、上記ブロックにより囲まれた領域の隅部において速くなってしまう。これに対し、本発明では、上記ブロックにより囲まれた領域の隅部に遮蔽部材を設けるようにしたので、上記領域の隅部における処理ガスの流れを遮蔽して、その流速を確実に低下させることが可能となる。
その結果、被処理基板における被処理面の全体に亘って、処理ガスの流速が均一となるため、処理ガス及びプラズマの密度分布を一様にして、上記被処理基板に対するプラズマ処理を均一に行うことが可能となる。
また、上記遮蔽部材が上記被処理面に対向する遮蔽面を有することにより、ブロックの内周面に遮られて被処理面から離れる方向に流れる処理ガスは、そのガス流れ方向に垂直な遮蔽面によって効果的に遮蔽される。
本発明によれば、被処理基板の外形に沿ってブロックを設けると共に、そのブロックにより囲まれた領域の隅部に遮蔽部材を設けるようにしたので、そのブロックにより囲まれた領域の隅部における処理ガスの流れを、遮蔽部材により遮蔽することができる。その結果、ブロックにより囲まれた領域の隅部において、処理ガスの流速を確実に低下させることができるため、被処理基板の大型化に拘わらず、均一なプラズマ処理を被処理基板に施すことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
《発明の実施形態1》
図1〜図3は、本発明に係るプラズマプロセス装置及び液晶表示装置の製造方法の実施形態を示している。
まず、プラズマプロセス装置の製造対象である液晶表示装置について説明する。液晶表示装置は、詳細な図示を省略するが、アクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、上記対向基板とアクティブマトリクス基板との間に設けられた液晶層とを備えている。
拡大断面図である図1に示すように、上記アクティブマトリクス基板Kは、薄膜トランジスタ(以下、TFTと略称する)等の複数のスイッチング素子30を有している。
すなわち、アクティブマトリクス基板Kは、ガラス基板1と、ガラス基板1の上に形成されたTFT30と、TFT30を覆う層間絶縁膜である保護膜8と、透明導電膜9とを備えている。
上記ガラス基板1の上には、ゲート配線2がパターニングされていると共に、窒化シリコンにより構成されたゲート絶縁膜3が、ゲート配線2を覆って基板全面に設けられている。ゲート絶縁膜3の上には、半導体層である真性半導体層4及びn型半導体層5と、n型半導体層5を覆って基板上に形成されたソース配線材料(ソース電極材料及びドレイン電極材料を含む)であるベース層6及びトップ層7とが、島状に順次積層して形成されている。
上記ベース層6及びトップ層7は、ソース電極、ドレイン電極、及びソース配線を形成している。ここで、ソース電極とドレイン電極との間には、これらを互いに分断するトランジスタのギャップ部(以下、トランジスタギャップ部と称する)が形成されている。トランジスタギャップ部は、トップ層7、ベース層6、及びn型半導体層5を貫通し、真性半導体層4の内部にまで達している。この工程は、以下に説明するドライエッチング装置によって行なわれる。
また、上記保護膜8は、例えば窒化シリコン等により構成されている。上記透明導電膜9は、ドレイン電極を構成するベース層6にコンタクトされることにより画素電極として機能するようになっている。
そして、ドライエッチングを利用してTFT30が形成された上記アクティブマトリクス基板Kと、カラーフィルタ等が形成された上記対向基板との双方には、配向膜が形成される。液晶表示装置は、上記アクティブマトリクス基板K及び対向基板が貼り合わせられ、各基板同士の間の空隙に液晶が注入されることによって製造される。
次に、プラズマプロセス装置であるドライエッチング装置について、図2を参照して説明する。尚、図2で上側を「上方向」とし、下側を「下方向」とする。
ドライエッチング装置Sは、図2に示すように、被処理基板20が内部に配置される処理室12と、上記処理室12の内部にプラズマ放電を発生させるプラズマ放電発生部31と、上記被処理基板20の被処理面20aに処理ガスを供給するガス供給部10とを備えている。
本実施形態のドライエッチング装置Sは、いわゆる平行平板型のRIE(Reactive Ion Etching)方式のエッチング装置である。すなわち、上記プラズマ放電発生部31は、処理室12の内部で互いに平行に配置された一対の平板電極11,15を備えている。
上記平板電極11,15は、処理室12の上部に配置された上部電極11と、処理室12の下部に配置された下部電極15とにより構成されている。上部電極11は電気的に接地される一方、下部電極15には、高周波電源17が接続されている。このことにより、上部電極11はアノード電極に構成される一方、下部電極15はカソード電極に構成されている。
上部電極11には、ガス供給部10が接続されている。また、図示は省略するが、上部電極11の内部には、ガス供給部10から処理ガスが導入されるチャンバが形成されている。さらに、上部電極11の下面には、上記チャンバの内部と処理室12とを連通する複数のガス導入口が形成されている。こうして、ガス供給部10は、処理ガスを、上部電極11の上記チャンバ及び上記各ガス導入口を介して、処理室12内へシャワー状に供給するようになっている。
下部電極15の上には、被処理基板20が設置される。被処理基板20は、例えば、四角板状に形成されたガラス基板を有し、ガラス基板の上には、エッチングの対象となる半導体層等が積層されている。
また、処理室12には、処理室12内を排気する真空ポンプ等の排気手段に接続された排気口16が設けられている。
こうして、ガス供給部10の処理ガスを被処理基板20の被処理面20aへ供給した状態で、上部電極11及び下部電極15によってプラズマを発生させることにより、被処理基板20にプラズマ処理を施すようにしている。
また、下部電極15の上には、被処理基板20の被処理面20aよりも高い頂面を有するブロック14が、被処理基板20の外形に沿って被処理基板20を囲むように設けられている。
上記ブロック14は、ブロック本体19とベース部21とにより構成されている。ベース部21は、下部電極15の上に設けられ、被処理基板20を囲む矩形リング板状に形成されている。一方、ブロック本体19は、ベース部21の上に設けられ、ベース部21の内周面に連続する内周面を有し、上下方向に延びる矩形筒状に形成されている。このことにより、ブロック14の頂面であるブロック本体19の上端面は、被処理基板20の被処理面20aよりも上方に配置されるようになっている。ブロック14は、耐プラズマ性を有するセラミックス等の絶縁材料により形成されている。
そして、斜視図である図3に示すように、上記ブロック14により囲まれた領域の隅部には、ガス供給部10により供給された処理ガスの流れを遮蔽する遮蔽部材18が設けられている。
上記遮蔽部材18は、ブロック14の頂面に設けられ、被処理基板20の被処理面20aに対向して配置された遮蔽面18aを有している。
遮蔽部材18は直角二等辺三角形の板状に形成され、遮蔽部材18の直角の角部がブロック本体19の直角の角部に一致するように配置されている。このことにより、ブロック14により囲まれた被処理基板20上の領域の隅部は、遮蔽部材18の下面である三角形状の遮蔽面18aにより覆われている。このとき、上記遮蔽面18aの直角角部を形成する二辺は、図3に示すように、ブロック14の長さ方向(つまり、ブロック本体19の直角角部を形成する二辺の長さ方向)に沿って延びている。また、遮蔽部材18は、上記ブロック14と同様に、セラミックス等により形成されている。
以上の構成により、上記ドライエッチング装置Sによりエッチング処理を行う場合には、処理ガスが、ガス供給部10から上部電極11のガス導入口を介して被処理基板20の被処理面20a上の領域へ供給される。上方から流入した処理ガスは、被処理基板20の被処理面20aにおける中央領域から外側の外縁領域へ向かって流れる。
このとき、本実施形態ではブロック14が設けられているために、被処理基板20の四辺の中央領域に対応する外縁領域では、上記ブロック14の内壁面により処理ガスの流れを遮蔽して、その流速を低下させることができる。
さらに、本実施形態では遮蔽部材18が設けられているために、被処理基板20の4つの角部に対応する外縁領域(つまり、ブロック14により囲まれた領域の隅部)では、上記ブロック14の内壁面に加えて、上記遮蔽部材18の遮蔽面18aにより、処理ガスの流れを遮蔽してその流速を低下させることができる。
このようにして、ブロック14により囲まれた被処理基板20上の領域において、処理ガスの流速を均一にした状態で、上記高周波電源17を駆動することにより上部電極11と下部電極15との間にプラズマ放電を発生させる。
その結果、被処理基板20上の全ての領域において処理ガス及びプラズマの密度分布を一様なものとすることができるため、被処理基板20の大型化に拘わらず、均一なドライエッチング処理を被処理基板20に施すことができる。
また、上記ドライエッチング装置Sにより、例えばソースドレイン電極を形成する場合には、その歩留まりを改善できると共に、半導体層の膜厚を薄型化することが可能となる。また、半導体膜が成膜された基板において、外縁領域に対してもTFT等の半導体装置を形成することができる。言い換えれば、プラズマ処理された被処理基板20を全面に亘って有効に利用することができる。
(実施例)
次に、上記実施形態で説明したドライエッチング装置Sにより具体的にエッチング処理を行った実施例について説明する。
被処理基板20には、680mm×880mmの基板サイズを有するTi膜が形成されたガラス基板を用いた。また、処理ガスには、Cl2/BCl3ガスを適用した。
図4は、上記遮蔽部材18を有しない比較例の結果であり、エッチング処理後の基板表面におけるエッチングレートを示している。図4において、被処理基板20に記載されている数値は、その数値が記載されている位置におけるエッチングレートの値を示している。この比較例では、エッチングレートの平均が452Å/minであり、基板面内のばらつき度合いは26%であった。
一方、図5は、遮蔽部材18を有する実施例の結果であり、エッチング処理後の基板表面におけるエッチングレートを示している。図5において、被処理基板20に記載されている数値は、図4と同様に、その数値が記載されている位置におけるエッチングレートの値を示している。この実施例では、エッチングレートの平均が412Å/minであり、基板面内のばらつき度合いは16%であった。
図4及び図5に示されるように、比較例では、被処理基板20の四隅においてエッチングレートが増大しているのに対し、本実施例のように遮蔽部材18を設けることにより、被処理基板20の四隅におけるエッチングレートを効果的に低減できることが分かる。さらに、エッチングレートのばらつき度合いについても、26%から16%に低減することができた。言い換えれば、エッチングレートを被処理基板20の全面に亘って均一化を図ることが可能となる。
図6は、遮蔽部材18の大きさを変化させて実施した別の実施例を示している。この実施例では、ソースドレインメタル膜のエッチングと、N+半導体膜のエッチング(チャネルエッチング)とを行なった後に、残された膜の厚みを測定した。
図7に示すように、遮蔽部材18は、直角二等辺三角形の形状とし、その直角の角部を形成する二辺をX,Yとする。そして、X及びYの長さがa,b,cであるものを、それぞれ実施例a、実施例b、実施例cとし、これら実施例a〜cについて、上記実施例と同じ条件でエッチング処理を行った。図6では、被処理基板20の中央位置の膜厚を○印で示し、隅部の膜厚を△印で示し、上記中央位置と隅部との間の中間位置の膜厚を□印で示している。また、図6で最も左側の列に示されている○、△、□印は、遮蔽部材18が設けられていない比較例を示している。
図6に示されるように、遮蔽部材18が設けられていない比較例では、膜厚のばらつき度合いが比較的大きく41%であった。これに対し、実施例aのように遮蔽部材18を設けることにより、膜厚のばらつき度合いは21%と小さくできることが分かった。言い換えれば、遮蔽部材18を設けることにより、被処理基板20における膜厚のばらつきを抑えることが可能となる。
さらに、実施例b及び実施例cにおける膜厚のばらつき度合いは、それぞれ2%、3%であり、遮蔽部材18を比較的大きくすることによって、膜厚のばらつき度合いを小さくできることが分かった。すなわち、本発明によると、エッチング処理後の膜厚のばらつき度合いを、41%から2%へ飛躍的に低減できることが分かった
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、遮蔽部材18を三角板状に形成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、直角三角形の斜面が凸状に湾曲した扇形状や、凹状に湾曲した形状としてもよい。すなわち、遮蔽部材18の形状には特に限定が無く、例えば四角形状等の形状であってもよい。
また、Ti膜のエッチングだけではなく、Al膜及びTiN膜等の金属膜(金属化合物膜)や、Si膜等の半導体膜のエッチングにも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、RIE型のエッチング装置を例に挙げて説明したが、本発明は斯かる構成に限定されるものではなく、その他に、例えばマグネトロンRIE型プラズマ処理装置や、ICP型プラズマ処理装置等の各種プラズマ処理装置にも本発明を適用することができる。
以上説明したように、本発明は、被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマプロセス装置、及びそれを用いた液晶表示装置について有用であり、特に、被処理基板の大型化に拘わらず、均一なプラズマ処理を可能とする場合に適している。
アクティブマトリクス基板を拡大して示す断面図である。 実施形態1のドライエッチング装置を模式的に示す断面図である。 ブロック及び遮蔽部材を示す斜視図である。 比較例によるエッチングレートの分布を示す図である。 実施例によるエッチングレートの分布を示す図である。 遮蔽部材の一辺の長さと膜厚との関係を示すグラフ図である。 遮蔽部材を示す平面図である。 従来のドライエッチング装置を示す断面図である。
符号の説明
S ドライエッチング装置(プラズマプロセス装置)
K アクティブマトリクス基板
10 ガス供給部
11 上部電極(平板電極、プラズマ放電発生部)
12 処理室
14 ブロック
15 下部電極(平板電極、プラズマ放電発生部)
18 遮蔽部材
18a 遮蔽面
20 被処理基板
20a 被処理面
30 TFT(スイッチング素子)
31 プラズマ放電発生部

Claims (12)

  1. 被処理基板が内部に配置される処理室と、
    上記処理室の内部にプラズマ放電を発生させるプラズマ放電発生部と、
    上記被処理基板の被処理面に処理ガスを供給するガス供給部とを備え、
    上記ガス供給部の処理ガスを上記被処理基板の被処理面へ供給した状態で、上記プラズマ放電発生部によってプラズマを発生させることにより、上記被処理基板にプラズマ処理を施すプラズマプロセス装置であって、
    上記被処理基板の外形に沿って該被処理基板を囲むように設けられ、上記被処理基板の被処理面よりも高い頂面を有するブロックと、
    上記ブロックにより囲まれた領域の隅部に設けられ、上記ガス供給部により供給された処理ガスの流れを遮蔽する遮蔽部材とを備えている
    ことを特徴とするプラズマプロセス装置。
  2. 請求項1において、
    上記遮蔽部材は、上記被処理基板の被処理面に対向して配置された遮蔽面を有している
    ことを特徴とするプラズマプロセス装置。
  3. 請求項1において、
    上記遮蔽部材は、上記ブロックの頂面に設けられている
    ことを特徴とするプラズマプロセス装置。
  4. 請求項2において、
    上記遮蔽部材の遮蔽面は、三角形状に形成され、
    上記遮蔽面の二辺は、上記ブロックの長さ方向に沿って延びている
    ことを特徴とするプラズマプロセス装置。
  5. 請求項1において、
    上記プラズマ放電発生部は、平行に配置された一対の平板電極を備えている
    ことを特徴とするプラズマプロセス装置。
  6. 請求項1において、
    上記プラズマ処理は、ドライエッチングである
    ことを特徴とするプラズマプロセス装置。
  7. 請求項1のプラズマプロセス装置を用いて液晶表示装置を製造する方法であって、
    上記液晶表示装置は、複数のスイッチング素子を有するアクティブマトリクス基板と、上記アクティブマトリクス基板に対向して配置された対向基板と、上記対向基板とアクティブマトリクス基板との間に設けられた液晶層とを備え、
    上記アクティブマトリクス基板を上記被処理基板とし、上記アクティブマトリクス基板のスイッチング素子をプラズマ処理して形成する
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  8. 請求項7において、
    上記遮蔽部材は、上記被処理基板の被処理面に対向して配置された遮蔽面を有している
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  9. 請求項7において、
    上記遮蔽部材は、上記ブロックの頂面に設けられている
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  10. 請求項8において、
    上記遮蔽部材の遮蔽面は、三角形状に形成され、
    上記遮蔽面の二辺は、上記ブロックの長さ方向に沿って延びている
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  11. 請求項7において、
    上記プラズマ放電発生部は、平行に配置された一対の平板電極を備えている
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
  12. 請求項7において、
    上記プラズマ処理は、ドライエッチングである
    ことを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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