JP5120089B2 - 処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、処理容器内において、例えばFPD(フラットパネルディスプレイ)用のガラス基板などの被処理体に対して処理ガスを供給し、この処理ガスにより前記被処理体に対して所定の処理を行う技術に関する。
LCD(Liquid Crystal Display;液晶ディスプレイ)の製造工程においては、ガラス基板上に形成されたアルミニウム(Al)膜に対してエッチング処理を施す工程がある。この工程を行うエッチング処理装置の一例を図12に基づいて簡単に説明すると、図中1は真空チャンバであり、この真空チャンバ1の内部には、被処理体である例えばFPD基板S(以下、基板Sと略記する)を載置するための載置台11が設けられると共に、この載置台11に対向するように上部電極をなす処理ガス供給部12が設けられている。そして処理ガス供給部12から真空チャンバ1内に例えば塩素(Cl)系ガスよりなるエッチングガスを供給し、排気路13を介して図示しない真空ポンプにより真空チャンバ1内を真空引きする一方、高周波電源14から前記載置台11に高周波電力を印加することにより、基板Sの上方の空間にエッチングガスのプラズマが形成され、これにより基板Sに対するエッチング処理が行われるようになっている。
ところでAl膜のエッチングでは、供給律速、即ちエッチングガスの供給量とエッチング量とが比例しているため、ローディング効果により基板Sの周縁部のエッチング速度が極端に早くなり、エッチング量が多くなってしまうという現象が発生する。つまり図13に符号15で示す基板Sの周縁部では、エッチャントであるClラジカルから見ると、符号16にて示す同じ面積の中央領域に比べてエッチング面積が約半分であり、このため中央領域16に供給される流量と同じ流量でエッチングガスが供給されると、周縁部15では中央領域16に比べてエッチング量が約2倍になってしまう。
このため例えば図12及び図14(a)に示すように基板Sの周囲を囲む整流部材17を設けることにより、基板Sの周縁部近傍のエッチングガスの流れを整流部材17にて遮り、基板Sの周囲にガス溜まり領域を形成する対策が採られてきた。この手法によれば当該領域におけるエッチングガス流速を低下させ、基板面内におけるエッチング速度の均一性を高めることができる。
ところがこのような整流部材17を設けると、例えば真空チャンバ1の側壁部に設けられた搬入出口10から搬入される基板Sの搬送高さよりも整流部材17の上端の方が高い場合には、搬送中の基板Sと整流部材17とが干渉してしまう。そこで例えば図14(b)に示すように整流部材17を昇降自在とし、整流部材17を載置台11から上昇させてできた隙間を介して基板Sを搬入出するものがある。
ここで整流部材17は、例えばセラミック製の板材からなる4枚の整流壁171を組み合わせて枠組みを形成し、この枠組みが基板Sを囲むように載置台11上に載置される構成となっている。これら4枚のうちの例えば対向する2枚の整流壁171の側面には、載置台11の外部に伸び出すように突出部172が設けられ、各々の突出部172の下面には整流部材17を支持する支持棒181が接続されている。そして、これら各支持棒181を昇降機構18にて上下方向に移動させることにより、整流部材17全体を昇降させることができるようになっている。
一方で近年、FPD基板Sはますます大型化が進んでおり、例えば1辺が2m以上にもなる基板Sを処理するエッチング処理装置が開発されている。このようなエッチング処理装置では、基板Sを囲む整流部材17についても1辺を2m以上の大型のものにする必要があり、特に整流部材17を構成する整流壁171は真空チャンバ1に形成されるプラズマへの影響を抑える目的から既述のようにセラミック製となっているため、各整流壁171の重量化が著しい。
ここで例えば図15(a)に示すように、上縁までの高さ「h」が例えば50mm〜150mm程度の細長い矩形状の整流壁171を形成し、その両端を支持して載置台11から上昇させる場合には、その長さ「L」が例えば2m以上にもなって重量化した整流壁171はその自重によって中央部がたわんでしまう場合がある。整流壁171がたわむと、例えば図15(b)に示すように整流壁171の中央部が下方側へ飛び出して基板S搬送時の障害となったり、図15(c)に示すように整流部材17を載置台11上に載置する際に整流部材17のたわんだ中央部から載置台11に接触するいわゆる「片当たり」の状態となり、その動作が繰り返されることで整流部材17や載置台11が局所的に磨耗して塵が発生したり、破損したりするおそれがある。
この点、例えば従来の整流部材17は、例えば図14(a)等に示すように、その四隅の下縁部を突出部172にて支持することにより、整流壁171に加わる荷重を平均化し、特定の整流壁171に過大な自重が加わってたわみが大きくなることを避けている。しかしながら近年の基板Sの大型化では、荷重の分散といった対応ではたわみの軽減が十分でなく、更なる重量化対策が必要となってきている。
重量化に伴うたわみを軽減するためには、例えば図15(a)に示す整流部材17の高さ「h」を大きくして重力方向に対する整流部材17の剛性を高める方法も考えられるが、整流部材17の更なる重量化を伴うため昇降機構18への負担が大きく駆動系の更新が必要となる場合もある。また、エッチング処理装置のメンテナンス時などにおいて、現状では整流部材17の取り外し、取り付けを例えば手作業で行うことができたものが、重量化に伴ってクレーンなどの機器が必要となりメンテナンス性が悪化してしまう場合もある。
一方、整流壁171の両端を支持することによりその中央部がたわんでしまう場合には、たわみの発生している位置にも支持棒181を追加して整流壁171を支持する手法も考えられる。しかし例えば4枚の整流壁171全てに支持棒181及びその昇降機構18を設けることはコスト上昇の観点から適切ではないばかりでなく、追加した支持棒181と既存の支持棒181との間に新たなたわみが発生してしまう場合もある。また、例えば基板Sの搬入出口10側に配置された整流壁171の中央部に支持棒181を設けてしまうと、基板Sの搬入出の際に当該支持棒181が障害となって基板Sを搬入出できなくなってしまうといった問題もある。
ここで特許文献1には、角型基板の四隅に相当する部分の高さを最も高くなるようにした整流部材が記載されており、また特許文献2には前記四隅に相当する領域の整流壁の上部を切り欠いてエッチングガスの通流路を形成した整流部材が記載されている。しかしながらこれらの技術はいずれについてもエッチングの面内均一性の向上のみを目的とした技術であって、整流壁の大型化に伴って発生するたわみを解決する手段については何ら記載されていない。
特開2000−315676;第0021段落〜第0023段落、図1〜図3 特開2003−243364;第0056段落、図9
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被処理体の周囲に設けられた整流壁のたわみを軽減することの可能な処理装置を提供することにある。
本発明に係る処理装置は、処理容器の内部に設けられ、被処理体を載置するための載置台と、
この載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行うための処理ガス供給手段と、
前記処理容器内のガスを排気するためのガス排気部と、
前記載置台上の被処理体の各辺に沿って伸びる整流壁を複数連結して、当該被処理体を囲むように構成された整流部材と、
前記整流壁の両端部を支持する支持部材と、
前記支持部材を昇降させることにより、前記載置台の上面と当該載置台の上方の位置との間で前記整流部材を昇降させる昇降機構と、を備え、
前記整流壁は、その上縁が当該整流壁の中央部に向かって連続的に高くなる形状に形成され、下縁が前記載置台の上面と平行に形成されていることを特徴とする。
ここで前記整流壁の上縁は、当該整流壁の中央部に向かって例えばアーチ状に形成されていることが好ましく、さらに、前記整流壁の上縁が、当該整流壁の両端に向かっても徐々に高くなるように形成してもよい。
また、他の発明に係わる処理装置は、処理容器の内部に設けられ、被処理体を載置するための載置台と、
この載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行うための処理ガス供給手段と、
前記処理容器内のガスを排気するためのガス排気部と、
前記載置台上の被処理体の各辺に沿って伸びる整流壁を複数連結して、当該被処理体を囲むように構成された整流部材と、
前記整流壁の両端部を支持する支持部材と、
前記支持部材を昇降させることにより、前記載置台の上面と当該載置台の上方の位置との間で前記整流部材を昇降させる昇降機構と、を備え、
前記整流壁は、第1のブロック材と、この第1のブロック材の上側または下側の少なくとも一方に、当該第1のブロック材を構成する部材よりも密度の低い部材からなる第2のブロック材を接合して構成され、前記第1のブロック材の上下方向の寸法は、当該整流壁の中央部に向かって徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とする。
ここで前記第1のブロック材の上下方向の寸法は、前記整流壁の中央部に向かって連続的あるいは段階的に大きくなるように形成されていることが好ましく、前記第1のブロック材はセラミック製であり、前記第2のブロック材は多孔質セラミック製であることが好適である。
さらに、以上に列記した各処理装置は、前記被処理体が角型基板であり、前記整流壁は当該角型基板の各辺に沿って伸びる構成となっていることが好ましい。
本発明によれば、整流部材を構成する整流壁の上縁が当該整流壁の中央部に向かって徐々に高くなっているので、たわみが最大となる中央部にてたわみの発生を効果的に軽減できる一方で、中央部ほどにはたわみが大きくならないその両側の領域では、整流壁の上縁を中央部よりも低くすることで、整流壁の重量の増加を抑えた構成となっている。これらの特徴を備えることにより、大型の被処理体の周囲に配置される整流部材であっても、整流壁の中央部におけるたわみが軽減され、搬入出時に被処理体がこれらの部材と衝突するといったトラブルを回避できる。また、載置台上に片当たりの状態で整流部材が載置されるといった状況が発生しにくく、片当たりによる磨耗、発塵、破損といったトラブルの発生を回避して、面内均一性の良好なエッチング処理を行うことができる。
以下、図1〜図3を参照しながら本実施の形態に係わるエッチング処理装置2の構成について説明する。図1の縦断面図に示したエッチング処理装置2は、被処理体、例えば角型のFPD基板である基板Sの表面に形成されたアルミニウム(Al)膜に対してエッチング処理を行う装置として構成されている。
エッチング処理装置2は、その内部において基板Sにエッチング処理を施すための真空チャンバである処理容器20を備えている。本実施の形態に係わるエッチング処理装置2は、例えば少なくとも長辺が2m以上の大型の角型基板を処理することが可能なように、処理容器20の平面形状についても例えば角型となっており、例えば水平断面の一辺が3.5m、他辺が3.0m程度の大きさに形成されている。処理容器20は例えばアルミニウムなどの熱伝導性及び導電性の良好な材質により構成されていると共に当該処理容器20は接地されている。また処理容器20の一つの側壁部21には、処理容器20内に基板Sを搬入するための搬入出口22が形成されており、この搬入出口22はゲートバルブ23により開閉自在に構成されている。
処理容器20の内部には、その上面に基板Sを載置するための載置台3が配置されている。載置台3は、プラズマ発生用の第1の高周波電源部311及びプラズマ中のイオン引き込み用の第2の高周波電源部312と電気的に接続されており、処理容器20内にプラズマを発生させ、当該プラズマ中のイオンを基板S表面に引き込む役割を果たす。載置台3は、処理容器20の底面上に絶縁部材32を介して配設されており、これにより下部電極である載置台3は処理容器20から電気的に浮いた状態となっている。
また載置台3上面の周縁部及び側面は、載置台3上方にてプラズマを均一に形成するための、セラミック材料により構成されたフォーカスリング33により覆われている。フォーカスリング33は基板Sの周縁の領域のプラズマ状態を調整する役割、例えば基板S上にプラズマを集中させてエッチング速度を向上させる役割を果たす。
さらに載置台3には、外部に設けられた図示しない搬送装置と当該載置台3との間で基板Sの受け渡しを行うための昇降ピン34が設けられている。昇降ピン34は、載置台3の表面から自在に突没させるための昇降機構35と接続されており、基板Sの受け渡しが行われる位置と、既述の載置領域との間で基板Sを昇降させることができる。
一方載置台3の上方には、この載置台3の上面と対向するように、平板状の上部電極4が設けられており、この上部電極4は角板状の上部電極ベース41に支持されている。これら上部電極4及び上部電極ベース41は、例えばアルミニウムにより構成され、上部電極ベース41の上面が処理容器20の天井部に接続されることで上部電極4は処理容器20と電気的に導通した状態となっている。そしてこれら上部電極ベース41及び上部電極4により囲まれた空間はエッチングガスのガス拡散空間42を構成している。以下、これら上部電極4、ガス拡散空間42を纏めてガスシャワーヘッド40と呼び、本例では当該ガスシャワーヘッド40により処理ガス供給手段が構成されている。
処理容器20の天井部には、前記ガス拡散空間42に接続されるように処理ガス供給路43が設けられており、この処理ガス供給路43の他端側は処理ガス供給部44に接続されている。そして処理ガス供給部44からガス拡散空間42にエッチングガスが供給されると、そのエッチングガスは上部電極4に設けられたガス供給孔45を介して基板S上方の処理空間に供給され、これにより基板Sに対するエッチング処理が進行するようになっている。一方、処理容器20の底壁にはガス排気部を成す排気路24の一端側が接続されており、その他端側には例えば図示しない真空ポンプが接続されている。
更に本実施の形態に係わるエッチング処理装置2はローディング対策用の整流部材5を備えており、この整流部材5は基板Sの大型化に伴って当該整流部材5を構成する整流壁51に生じるたわみを軽減した構造となっている。以下、当該整流部材5の詳細について説明する。
整流部材5は、例えば図2、図3に示すように、載置台3上の基板Sの各辺に沿って伸びるように4枚の整流壁51を配置し、これらの整流壁51を連結することにより角型の枠組み状に形成された部材である。整流壁51同士は例えばセラミック製の不図示の止め具やボルトによって固定してもよいし、セラミックボンドなどによって固定してもよい。
角型の整流部材5の四隅の下縁部には、搬入出口22から見て左右両側に夫々位置する整流壁51から、左右両側に水平に突出する例えばアルミナ焼結体などセラミック製の板状の支持部材52が設けられており、これらの支持部材52の先端部には、当該支持部材52を介して整流部材5を昇降させるための支持棒53が接続されている。各支持棒53は処理容器20の底面を貫通しており、昇降板62を介して処理容器20の外部に設けられた昇降機構61と接続されている。そしてこれら昇降機構61により支持棒53を同期させながら昇降させることにより、載置台3の上面とその上方の位置との間で整流部材5を昇降させることができる。ここで支持棒53が処理容器20を貫通している部位には、例えば当該処理容器20と昇降板62とを接続し、支持棒53を覆うベローズ63が設けられており処理容器20内の真空度を維持できるようになっている。
搬入出口22から搬入出される基板Sは、整流部材5を上昇させて形成される載置台3との間の隙間を介して搬送されることになるが、整流部材5を昇降させる支持棒53が支持部材52の介在により搬入出口22から見て整流壁51から左右に離れて設けられていることにより、これらの支持棒53と干渉せずに基板Sを搬送することができる。なお図1においては、便宜上搬入出口22に対向する整流壁51に支持部材52や支持棒53などを設けてあるように図示してあるが、実際には上述のように搬入出口22とは対向していない整流壁51にこれらを設けた構成となっている。
ここで、載置台3から整流部材5を上昇させた状態において各整流壁51に加わる力について見てみると、整流壁51は支持部材52にて両端を支持された状態で、自重に基づく等分布の荷重が加わる。このような荷重によれば、支持部材52にて支持された部位を端部とした場合に、これら隣り合う2つの端部間の中央部において整流壁51のたわみが最大となり、何らの軽減措置もとらない場合には、背景技術にて図15(b)を用いて説明した従来型の整流壁171と同様の状態となる。こうした整流壁51のたわみは基板S搬入時の障害となったり、載置台3への片当たりの原因となったりするおそれがあることは既に背景技術にて説明したとおりである。
そこで本実施の形態に係わる整流壁51は、例えば図4に示すように、長さ方向の中央部が最も高くなるように上縁が徐々に高くなる形状、例えばアーチ状に形成されている。図4中の破線は、従来サイズの整流壁171の上縁の高さ位置を示しているが、本実施の形態に係わる整流壁51では、たわみが最も大きくなる中央部にて整流壁51を従来よりも高くすることで、当該位置における整流壁51の剛性を向上させてたわみの発生を効果的に軽減する構成となっている。一方、中央部ほどにはたわみが大きくならない端部側の領域では、整流壁51の上縁を従来の整流壁171と同程度の高さとすることで、整流壁51全体の重量の増加を抑えた構成となっている。なお、整流壁51はエッチングガスの流れを遮ってガス溜まりを形成するためのものであるため、その下縁は載置台3の上面と平行となるように直線状に形成されている。
整流壁51は、例えばアルミナ焼結体などのセラミックによって構成され、端部側の両端位置での上縁の高さ「h」は、例えば従来の整流壁171と同程度の高さ10mm〜70mm、より好ましくは30mm〜50mm程度であり、中央部の最も高くなる位置での上縁の高さ「h’」は好ましくは30mm〜100mm、より好ましくは50mm〜80mm程度となっている。ここで当該上縁の高さ範囲は、整流壁51の長さ「L」が好ましくは2m〜4m、より好ましくは2.5m〜3.5mである場合に好適である。
エッチング処理装置2の全体の説明に戻ると、図1に示すように、エッチング処理装置2は制御部7と接続されている。制御部7は例えば図示しないCPUとプログラムとを備えたコンピュータからなり、プログラムには当該エッチング処理装置2の作用、つまり、処理容器20内に基板Sを搬入し、載置台3上に載置された基板Sにエッチング処理を施してから搬出するまでの動作に係わる制御などについてのステップ(命令)群が組まれている。このプログラムは、例えばハードディスク、コンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリーカードなどの記憶媒体に格納され、そこからコンピュータにインストールされる。
以下、本実施の形態に係わるエッチング処理装置2の動作について説明する。初めに不図示の操作部を介し、ユーザが制御部7に対して目的のエッチング処理のプロセスレシピを選択すると、制御部7ではこのプロセスレシピに基づいてエッチング処理装置2の各部に制御信号を出力し、こうして基板Sに対して所定のエッチング処理が行われることとなる。なお、以下の説明に用いる図5(a)、図5(b)では、図示の便宜上、支持部材52や各昇降機構(支持棒53、昇降機構61、昇降ピン34など)の記載を適宜省略してある。
先ず図5(a)に示すように、処理容器20内への基板Sの搬入に先立って各昇降機構61を作動させて支持棒53を上昇させ、整流部材5の下端が基板Sの搬送経路と干渉しない高さ位置まで整流部材5を持ち上げた状態で待機させる。次いでゲートバルブ23を開き、図示しない外部の搬送手段により、表面にAl膜が形成された基板Sを処理容器20内に搬入し、載置台3の載置領域の上方側の受け渡し位置まで搬送する。このとき既述のように、整流部材5がたわみにくい整流壁51によって構成されているので、整流部材5と載置台3との間には基板Sを通過させるのに十分な隙間が確保されている。
基板Sが受け渡し位置に到達したら、昇降ピン34を上昇させて搬送手段から当該昇降ピン34に基板Sを受け渡し、基板Sを受け渡した搬送手段は処理容器20外に退出し、昇降ピン34を下降させて基板Sを載置台3上の載置領域に載置する。その後ゲートバルブ23により搬入出口22を閉じる一方、各昇降機構61は支持棒53を作動させて整流部材5を載置台3上に載置する。
次いで図5(b)に示すように、真空ポンプを稼動させて処理容器20の内部空間を所定の圧力に調整し、既述の処理ガス供給部44からエッチング処理用のエッチングガス、例えば塩素ガスを基板Sに向けて吐出する。そして第1、第2の高周波電源部311、312から載置台3に高周波電力を供給して基板Sの上方側の空間にプラズマを形成し、下記(1)式に示す主要な反応に基づいて基板Sに対するエッチング処理を実行する。
3Cl+Al→AlCl …(1)
ガスシャワーヘッド40から供給されたエッチングガスは、処理容器20内を降下して基板Sに到達し、その表面にてエッチング処理が進行する。そして、エッチングガスは基板Sの表面を伝いながら周縁部側へと流れ、基板Sを取り囲むように載置された整流部材5の整流壁51に到達したところで流れが遮られる。整流壁51にて流れが遮られることにより、当該整流壁51の内側の領域、即ち基板Sの周縁部にはエッチングガスの流速が遅くなるガス溜まり領域が形成されて、基板S周縁部のエッチング速度を遅くすることができる。この結果、基板Sの中央側とのエッチング速度の差が小さくなって、ローディング効果が抑制されることとなる。
このとき当該整流壁51はたわみにくい構造となっているので、例えば整流部材5が片当たりした状態で載置台3上に載置されることが防止される。
整流部材5の内側にできたガス溜まりは、やがて整流壁51を越えて整流部材5の外側へ溢流し、フォーカスリング33(載置台3)と処理容器20との間の空間を通って排気路24に流れ込み、処理容器20の外へと排気される。このようにしてプロセスレシピに基づいて所定時間エッチング処理を行ったら、エッチングガスや高周波電力の供給を停止し、処理容器20内の圧力を元の状態に戻した後、搬入時とは逆の順序で基板Sを載置台3から外部の搬送手段に受け渡してエッチング処理装置2から搬出し、一連のエッチング処理を終了する。この基板Sの搬出の際においても搬入時と同様に、整流壁51がたわみにくくなっていることから基板Sの搬出に十分な隙間が載置台3との間に確保され、基板Sをスムーズに搬出することができる。
本実施の形態によれば以下の効果がある。整流部材5を構成する整流壁51の上縁が当該整流壁51の中央部に向かって徐々に、例えばアーチ状に高くなっているので、たわみが最大となる中央部にてたわみの発生を効果的に軽減できる一方で、中央部ほどにはたわみが大きくならない例えば両端部側の領域では、整流壁51の上縁を従来の整流壁171と同程度の高さにすることで、整流壁51の重量の増加を抑えた構成となっている。これらの特徴を備えることにより、例えば長辺が2m以上にもなる基板Sの周囲に配置される整流部材5であっても、整流壁51の中央部におけるたわみが軽減され、搬入出時に基板Sがこれらの部材と衝突するといったトラブルを回避できる。また、載置台3上に片当たりの状態で整流部材5が載置されるといった状況が発生しにくく、例えば片当たりによる磨耗、発塵、破損などといったトラブルの発生を回避して、面内均一性の良好なエッチング処理を行うことができる。
ここで本実施の形態において、整流壁51の上縁が「中央部に向かって徐々に高くなる形状」に形成するとは、図4に示したように整流壁51の上縁が弧を描いて連続的に変化するアーチ状の場合に限定されず、例えば図6(a)に示すように整流壁51aの上縁を段階的に変化させる場合や、図6(b)に示す整流壁51bのように直線的な傾斜により連続的に変化させる場合も含んでいる。
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係わるエッチング処理装置2aは、図7、図8に示すように整流壁51cの上縁が、当該整流壁51cの両端よりも中央側に寄った領域から中央部に向かって徐々にアーチ状に高くなる一方、この上縁は前記の中央側に寄った領域から整流壁51cの両端へ向かっても徐々に高くなっており全体として見ると、当該上縁の概略形状が扁平なW型になっている。
本発明者らは、基板Sの周囲に整流壁からなる整流部材を配置してローディングを抑制する手法においては、ローディングの抑制の度合いと整流壁の高さとの間に相関関係があり、前記上縁を高くするほどローディングの抑制効果が高くなることを把握している。また図14、図15等に示した全辺に亘って高さが変化しない細長い矩形状の整流壁171を用いて整流部材17を製作し、角型の基板Sをエッチング処理した場合における処理の均一性を見てみると、基板Sの周縁に沿った方向における各辺の中央及び四隅において、他の領域よりもエッチング量が大きくなる場合があるとの知見も有している。
これらの知見に基づけば、たわみの軽減を目的として整流壁51をアーチ状に形成した第1の実施の形態に係わる整流壁51を利用してエッチングを行うと、基板S周縁部の各辺の中央に対向する整流壁51が高くなっているので、当該位置のローディング効果の抑制度合いが高まり、エッチング速度を低下させる効果が高い。一方、基板Sの四隅に対向する領域は、整流壁51が低いので、相対的にローディング効果の抑制の度合いが低いため、これら四隅のエッチング量が大きいままとなってしまうおそれもある。
そこで第2の実施の形態における整流壁51cにおいては、図7に示すように基板Sの四隅に対向する領域においても整流壁54の上縁を例えばアーチ状に徐々に高くすることにより、基板Sの周縁部の中央及び四隅の双方においてローディングの抑制度合いを高め、全体として基板S周縁部の周方向におけるエッチング処理の均一性を向上させることが可能な構成となっている。なお、図7においては、第1の実施の形態に係わるエッチング処理装置2と同様の構成要素には、図3に示したものと同じ符号を付してある。
この場合、整流壁51cの中央部と端部とをどの範囲に亘ってどの程度高くするのかについては、例えば設計段階のシミュレーションや予備実験の結果に基づいて、前記周方向のエッチング速度の均一性を高めることができる適切な形状を決定するとよい。また、整流壁51cの端部側にも上縁が高くなる部分を設けることによる重量化の影響も考慮して、たわみの軽減の度合いや昇降機構61への負担の増加などを評価し、その評価結果を反映して整流壁51cの形状を変更するなど、試行錯誤的に整流壁51cの形状を決定するとよい。
次に第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態に係わるエッチング処理装置2bにおいては、図9に示すように整流部材5を構成する整流壁51dの形状が従来の整流壁171と同様に細長い矩形状となっている点が、その上縁をアーチ状に形成した第1の実施の形態に係わる整流壁51と異なっている。また、当該整流壁51dを密度の異なる2種類の部材で構成した点においても、整流壁51が単独の部材からなる第1の実施の形態と異なる。
図10は、第3の実施の形態に係わる整流壁51dの構成例を示しており、当該整流壁51dは例えば第1の実施の形態に係わる整流壁51と同様の構成を備えた第1のブロック材511と、この第1のブロック材511の上部に設けられ、当該第1のブロック材511と一体となって例えば細長い矩形状の板材を形成する第2のブロック材512と、から構成されている。支持部材52で支持される2個所の中間の位置、即ち整流壁51dの両端の間の中央部において第1のブロック材511の上下方向の寸法を大きくすることにより、当該中央部をたわみにくくした構成となっている。
ここで既述の第2の実施の形態では、図14、図15に示した細長い矩形状の整流壁171を採用した整流部材17を用いると、周縁部の各辺の中央及び四隅において他の領域よりもエッチング量が大きくなる場合があるとの説明をした。しかしながら、当該矩形状の整流壁171は実際の装置に採用されており、そのエッチング処理の面内均一性は、品質規格を満足する十分な実績を有していることも事実である。そこで第3の実施の形態においては、従来型の整流壁171と同様に、全辺に亘って高さが一定の整流壁51dを採用することにより、基板Sの周縁部の周方向におけるエッチング処理の面内均一性を従来技術と同程度としている。
ところが単純に第1のブロック材511と第2のブロック材とを同じ部材により構成した場合には、従来の整流壁171の上縁を高くした場合と何ら変わるところがなく、昇降機構61への負担の増加や重量化に伴うメンテナンス性の悪化など、背景技術にて述べた諸問題が顕在化するおそれが高い。そこで第3の実施の形態においては、第1のブロック材511を構成する部材よりも密度の低い部材、例えば多孔質アルミナの焼結体などの多孔質セラミックを用いて第2のブロック材512を形成することにより整流壁51dの重量の増加を抑制している。多孔質アルミナは、例えば気孔率が20%〜60%程度のもの、即ち密度が通常のセラミックの80%〜40%程度のものが好適である。
かかる構成を備えた整流壁51dにて整流部材5を製作し、図9に示すように例えば既述の第1の実施の形態と同様の構成を備えたエッチング処理装置2bに設置することにより、従来採用されてきた整流壁と同様に、整流部材5の全周にわたって整流壁51dの高さが一定の条件下でエッチング処理を行うことができるので、ローディングの影響を従来技術と同程度に抑制しつつ整流壁51dのたわみを軽減することができる。なお、図9においても、第1の実施の形態に係わるエッチング処理装置2と同様の構成要素には、図3に示したものと同じ符号を付してある。
ここで上述の実施の形態においては、第2のブロック材512を多孔質アルミナなどの多孔質セラミックにて構成する場合について説明したが、密度の低い部材はこれに限定されるものではない。例えば通常のセラミックの内部を空洞にした部材により第2のブロック材512を構成し軽量化を図ってもよい。
また第1のブロック材511の形状は図10に示したアーチ形状に限定されるものではなく、第1の実施の形態において図6(a)、図6(b)に例示した各種の形状に形成された部材を第1のブロック材511として、これに第2のブロック材を組み合わせて細長い矩形状の整流壁を形成してもよい。さらにまた第1のブロック材511の中央部に向かって徐々に高くなる形状に限らず、例えば図11(a)に示す整流壁51eのように、たわみが大きくなる中央部近傍の領域にて第1のブロック材511の上縁を凸状に形成するなど、中央部の領域が端部側よりも高くなるようにすることによっても本発明の効果を得ることができる。
また本実施の形態に係わる整流壁は、第1のブロック材511を下側に配置し、密度の低い第2のブロック材512を上側に配置する場合に限らず、例えば図4や図6(a)などに示した各種の整流壁51、51aを上下反転させて第1のブロック材511とし、この部材511の下方側に第2のブロック材512を配置した整流壁を用いてもよい。さらにまた、図6(b)に示すように上縁、下縁の双方が端部から中央部へ向けて例えばアーチ状に変化するように第1のブロック材511を構成し、この第1のブロック材511の上側、下側の両方に第2のブロック材512を接合して矩形状の整流壁51fを構成してもよい。これらの他、既述の第2の実施の形態に係わる整流部材51cを第1のブロック材511としたものも本実施の形態の範囲に含まれる。
ここで、第2の実施の形態に係わる整流壁51cと、第3の実施の形態に係わる整流壁51d〜51fとは、いずれについても基板S周縁部のエッチングの均一性を向上させるための構造であるが、前者は積極的に均一性を調節するための構成であり、後者は従来と同程度の均一性を得るためのものであって、その考え方が異なる。そこでこれら各実施の形態に係わる51c、51d〜51fのいずれを採用するべきかは、やはりシミュレーションや予備実験などによって、どちらの整流壁51c、51d〜51fを採用した場合に、基板Sの周縁部をより高めることができるかを把握したうえで、昇降機構61への負荷や装置コストなどへの影響を勘案して総合的に決定するとよい。
また第3の実施の形態においては、基板Sがさらに大型化した場合などにおいて、例えば図11(c)に示すように、1枚の整流壁51gに3個以上の支持部材52を設けるようにしてもよい。この場合には、整流壁51gの長さ方向に隣り合う2個所の支持部材52毎に、これら間の中央領域にてたわみが大きくなるおそれがある。そこで当該整流壁51gは、第1のブロック材511の上下方向の寸法が、これら複数の中央領域において、その両側よりも大きくなるように設定されることにより、各中央領域で発生するたわみを軽減し、かつ、基板S周縁部のエッチングの均一性を従来と同程度に維持することができるようになっている。
以上に説明した第1〜第3の実施の形態においては、同種の整流壁51、51a〜51gを4枚用いて整流部材5を構成した例を説明したが、異なる種類の整流壁51、51a〜51gを組み合わせて整流部材5を構成してもよいことは勿論である。
更にまた本発明の処理装置はアルミニウム膜のエッチング処理のみならず、アルミニウム合金、チタン、チタン合金などの金属膜や絶縁膜、半導体膜のエッチングやこれらの積層膜にも適用される。またエッチング処理以外の例えばアッシングやCVD(Chemical Vapor Deposition)など、他の処理ガスを用いて被処理体に対して処理を行う処理に適用することができる。また処理は、必ずしもプラズマ処理に限定されるものではなく、他のガス処理であってもよい。さらにまた被処理体としては角型の基板には限られず、FPD基板の他、例えば円形の半導体ウエハなどであってもよい。
実施の形態に係わるエッチング処理装置の構成を示す縦断面図である。 前記エッチンング処理装置の処理容器内部の構造を示す平面図である。 前記処理容器内部の構造を示す斜視図である。 前記処理容器内に設置される整流部材の整流壁の構成例を示す側面図である。 前記エッチング処理装置の作用を示す縦断面図である。 前記整流壁の変形例を示す側面図である。 第2の実施の形態に係わるエッチング処理装置の構成例を示す斜視図である。 前記第2の実施の形態に係わる整流壁の構成例を示す側面図である。 第3の実施の形態に係わるエッチング処理装置の構成例を示す斜視図である。 前記第3の実施の形態に係わる整流壁の構成例を示す側面図である。 前記第3の実施の形態に係わる整流壁の変形例を示す側面図である。 従来のエッチング処理装置の構成を示す縦断面図である。 前記従来のエッチング処理装置で処理される基板の平面図である。 前記従来のエッチング処理装置の処理容器内部の構造を示す斜視図である。 前記従来のエッチング処理装置に設けられた整流部材の整流壁を示す側面図である。
符号の説明
S FPD基板(基板)
2、2a、2b
エッチング処理装置
3 載置台
4 上部電極
5 整流部材
7 制御部
20 処理容器
21 側壁部
22 搬入出口
23 ゲートバルブ
24 排気路
32 絶縁部材
33 フォーカスリング
34 昇降ピン
35 昇降機構
40 ガスシャワーヘッド
41 上部電極ベース
42 ガス拡散空間
43 処理ガス供給路
44 処理ガス供給部
45 ガス供給孔
51、51a〜51g
整流壁
52 支持部材
53 支持棒
61 昇降機構
62 昇降板
63 ベローズ
171 整流壁
172 突出部
181 支持棒
511 第1のブロック材
512 第2のブロック材

Claims (7)

  1. 処理容器の内部に設けられ、被処理体を載置するための載置台と、
    この載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行うための処理ガス供給手段と、
    前記処理容器内のガスを排気するためのガス排気部と、
    前記載置台上の被処理体の各辺に沿って伸びる整流壁を複数連結して、当該被処理体を囲むように構成された整流部材と、
    前記整流壁の両端部を支持する支持部材と、
    前記支持部材を昇降させることにより、前記載置台の上面と当該載置台の上方の位置との間で前記整流部材を昇降させる昇降機構と、を備え、
    前記整流壁は、その上縁が当該整流壁の中央部に向かって連続的に高くなる形状に形成され、下縁が前記載置台の上面と平行に形成されていることを特徴とする処理装置。
  2. 前記整流壁の上縁は、アーチ状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の処理装置。
  3. 前記整流壁の上縁は、当該整流壁の両端に向かっても徐々に高くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の処理装置。
  4. 処理容器の内部に設けられ、被処理体を載置するための載置台と、
    この載置台の上方側から処理ガスを供給して、当該載置台に載置された被処理体に対して処理を行うための処理ガス供給手段と、
    前記処理容器内のガスを排気するためのガス排気部と、
    前記載置台上の被処理体の各辺に沿って伸びる整流壁を複数連結して、当該被処理体を囲むように構成された整流部材と、
    前記整流壁の両端部を支持する支持部材と、
    前記支持部材を昇降させることにより、前記載置台の上面と当該載置台の上方の位置との間で前記整流部材を昇降させる昇降機構と、を備え、
    前記整流壁は、第1のブロック材と、この第1のブロック材の上側または下側の少なくとも一方に、当該第1のブロック材を構成する部材よりも密度の低い部材からなる第2のブロック材を接合して構成され、前記第1のブロック材の上下方向の寸法は、当該整流壁の中央部に向かって徐々に大きくなるように形成されていることを特徴とする処理装置。
  5. 前記第1のブロック材の上下方向の寸法は、前記整流壁の中央部に向かって連続的あるいは段階的に大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項に記載の処理装置。
  6. 前記第1のブロック材はセラミック製であり、前記第2のブロック材は多孔質セラミック製であることを特徴とする請求項またはに記載の処理装置。
  7. 前記被処理体は角型基板であり、前記整流壁は当該角型基板の各辺に沿って伸びることを特徴とする請求項1ないしのいずれか一つに記載の処理装置。
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