JPH1197417A - リアクティブイオンエッチング方法および装置 - Google Patents

リアクティブイオンエッチング方法および装置

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JPH1197417A
JPH1197417A JP9251739A JP25173997A JPH1197417A JP H1197417 A JPH1197417 A JP H1197417A JP 9251739 A JP9251739 A JP 9251739A JP 25173997 A JP25173997 A JP 25173997A JP H1197417 A JPH1197417 A JP H1197417A
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JP
Japan
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etching
thin film
correction member
etched
substrate
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JP9251739A
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English (en)
Inventor
Shuichi Saito
秀一 齋藤
Jiyunichi Tonoya
純一 戸野谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に形成されたアルミニウム薄膜もしく
はシリコン窒化初津薄膜をリアクティブイオンエッチン
グする際に、基板内での高いエッチング均一性を実現す
ることが可能な、リアクティブイオンエッチング方法お
よびリアクティブイオンエッチング装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 基板上に形成されたアルミニウムもしく
はシリコン窒化物からなる被エッチング薄膜を反応性エ
ッチングガスを用いてエッチングするリアクティブイオ
ンエッチング方法において、前記被エッチング薄膜と同
じ材料からなり、前記基板の周囲を実質的に囲むように
配置されたエッチング補正部材とともにエッチングする
ことを特徴とするリアクティブイオンエッチング方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体用の基板や
液晶ディスプレイ用のガラス基板上に成膜されたAl薄
膜もしくはSiNx 薄膜を加工するための、リアクティ
ブイオンエッチング方法および装置に係り、より具体的
にはAl薄膜もしくはSiNx 薄膜を均一性良くリアク
ティブイオンエッチングする方法および装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイの製造工程において
は、300mm×400mm以上の大型のガラス基板上
に、薄膜トランジスタのほか、配線電極や絶縁膜などを
形成する。前記配線電極としては抵抗率の低いAl電極
が使用され、また、前記絶縁膜としてはSiNx 絶縁膜
が広く用いられている。これらAl電極もしくはSiN
x絶縁膜を形成するためには、前記ガラス基板上にAl
薄膜もしくはSiNx 薄膜を成膜し、その後、ドライエ
ッチング工程によって、エッチングマスクパターンに対
応した形状に加工することが行われている。
【0003】前記ドライエッチング工程には、リアクテ
ィブイオンエッチング方法が使用されている。つまり、
Al電極もしくはSiNx 絶縁膜が形成されたガラス基
板をエッチング室内に配置し、エッチングガスを導入し
て放電させる。放電プラズマに含まれる中性のラジカル
または分子は、前記薄膜表面と反応し、その結果生成さ
れた反応生成物が排気により基板表面から除去されるこ
とによって、前記薄膜がエッチングされる。
【0004】ところで、上述のリアクティブイオンエッ
チング方法においては、基板内でのエッチング均一性が
悪いという問題点が生じていた。つまり、前記反応生成
物は、基板周囲付近で排気されやすく除去されやすい。
そのため、基板周囲付近でのエッチング速度は基板の他
の部分よりも大きく、基板内でエッチング速度に差が生
じていた。その結果、エッチングにより形成されたAl
電極もしくはSiNx絶縁膜の形状と、エッチングマス
クパターンとの間の寸法差が、基板内で大きくばらつ
き、マスクのパターン形状に対応した液晶ディスプレイ
製品が製造できないという問題を引き起こしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、基板
上に形成されたAl薄膜もしくはSiNx 薄膜をリアク
ティブイオンエッチングする際に、基板内の高いエッチ
ング均一性を実現することが可能な、リアクティブイオ
ンエッチング方法およびリアクティブイオンエッチング
装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、基板上に形成されたアルミニウ
ムもしくはシリコン窒化物からなる被エッチング薄膜
を、前記被エッチング薄膜と同じ材料からなり、少なく
とも前記基板の周囲を実質的に囲むように配置されたエ
ッチング補正部材とともにエッチングすることとした。
【0007】(1)すなわち、本発明によれば、基板上
に形成されたアルミニウムもしくはシリコン窒化物から
なる被エッチング薄膜を反応性エッチングガスを用いて
エッチングするリアクティブイオンエッチング方法にお
いて、前記被エッチング薄膜と同じ材料からなり、前記
基板の周囲を実質的に囲むように配置されたエッチング
補正部材とともにエッチングすることを特徴とするリア
クティブイオンエッチング方法が提供される。
【0008】(2)また、本発明によれば、前記エッチ
ング補正部材は非導電物の上に薄膜状に形成されている
ことを特徴とする(1)に記載のリアクティブイオンエ
ッチング方法が提供される。
【0009】(3)また、本発明によれば、前記被エッ
チング薄膜には高周波電力を供給し、前記エッチング補
正部材には高周波電力を供給せずにエッチングすること
を特徴とする(1)もしくは(2)に記載のリアクティ
ブイオンエッチング方法が提供される。
【0010】(4)また、本発明によれば、真空チャン
バ内に一対の電極が配置され、前記一対の電極の一方に
アルミニウムもしくはシリコン窒化物からなる被エッチ
ング薄膜が形成された基板を載置して反応性エッチング
ガスにより前記被エッチング薄膜をリアクティブイオン
エッチングによりエッチングする装置において、前記基
板の周囲を実質的に囲むように、前記被エッチング薄膜
と同じ材料からなるエッチング補正部材を配置したこと
を特徴とするリアクティブイオンエッチング装置が提供
される。
【0011】(5)また、本発明によれば、前記エッチ
ング補正部材は、非導電物の上に薄膜状に形成されてい
ることを特徴とする(4)に記載のリアクティブイオン
エッチング装置が提供される。
【0012】(6)また、本発明によれば、前記被エッ
チング薄膜には高周波電力を供給し、前記エッチング補
正部材には高周波電力を供給せずにエッチングすること
を特徴とする(4)もしくは(5)に記載のリアクティ
ブイオンエッチング装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明に係るリアクティブイオンエッチング方法
および装置につき、液晶ディスプレイの製造工程に適用
して説明する。
【0014】アルミニウム(Al)もしくはシリコン窒
化物(SiNx )からなる被エッチング薄膜が成膜され
た例えば矩形状をなすガラス基板を、エッチング室内に
配置された一対の平行平板電極の一方の電極上に保持
し、エッチング室内にエッチングガスを導入する。Al
薄膜をエッチングする際には、BCl3 、Cl2 などの
ガスを導入し、SiNx 薄膜をエッチングする際には、
CF4 、SF6 、O2 、N2 などのガスを導入する。つ
づいて、平行平板電極に高周波電圧を印加することによ
り、被エッチング薄膜に高周波電力を供給する。そし
て、被エッチング薄膜上でエッチングガスのプラズマを
発生させる。このプラズマ中に含まれる中性のCl2
子、ラジカルのCl* もしくはラジカルのF* 等と、被
エッチング薄膜とが反応する結果、AlCl3 もしくは
SiF4 、N2 等の反応生成物が生成する。これらの反
応生成物を排気により被エッチング薄膜表面から除去す
ることにより、被エッチング薄膜をエッチングする。
【0015】上述のエッチング工程において、ガラス基
板をエッチング室内に配置する際、前記ガラス基板上に
形成されたAl薄膜もしくはSiNx 薄膜からなる被エ
ッチング薄膜と同じ材料からなるエッチング補正部材
を、この被エッチング薄膜が形成されたガラス基板の周
囲を囲むようにエッチング室内に配置する。そして、前
記ガラス基板上の被エッチング薄膜を前記エッチング補
正部材とともにエッチングする。
【0016】エッチング補正部材は被エッチング薄膜と
同じ材料から形成されているため、被エッチング薄膜と
同様にエッチングされて反応生成物を生成する。従っ
て、見かけ上、被エッチング領域が、被エッチング薄膜
とその周囲を囲むエッチング補正部材とを合わせた領域
に拡大される。そして、エッチング中の反応生成物は、
エッチング補正部材の周囲付近で排気・除去されやすく
なるため、エッチング速度はエッチング補正部材の周囲
付近で大きくなる。その結果、エッチング補正部材の内
側の被エッチング薄膜上では、反応生成物は一様に排気
・除去されることになるため、均一性の高いエッチング
が実現される。すなわち、エッチング補正部材は、被エ
ッチング薄膜のエッチングの不均一性を補正して、全体
が均一になるようにエッチングを行わせるものである。
【0017】図1は、上記本発明の方法を実施するため
に好適なエッチング補正部材の形状の一例を示す概略平
面図である。エッチング補正部材1は、被エッチング薄
膜4が形成されたガラス基板を囲む環状の形状をなし、
内周線2と、外周線3とによって規定される。内周線2
は被エッチング薄膜4が形成されたガラス基板の外周5
に隣接している。
【0018】内周線2は、被エッチング薄膜4が形成さ
れたガラス基板の外周5から、この外周5と垂直な方向
に測って、2mm以下の範囲に位置している。また、内
周線2は外周5と相似をなす形状であることが好まし
く、特に、この外周5と相似でかつ同心をなす形状であ
ることが好ましい。
【0019】外周線3は、被エッチング薄膜4が形成さ
れたガラス基板の外周5から、この外周5と垂直な方向
に測って、10mm以下の範囲に位置している。また、
外周線3は外周5と相似をなす形状であることが好まし
く、特に、この外周5と相似でかつ同心をなす形状であ
ることが好ましい。
【0020】図2は、分割された複数の部材から構成さ
れたエッチング補正部材1の形状の一例を示す概略平面
図である。エッチング補正部材1は一つ以上の間隙をも
って分割された複数の部材から構成されていても、前述
と同様の効果を示す。つまり、図2(a)に示すよう
に、被エッチング薄膜4の中心に向かうような径方向の
間隙6によって、複数の例えば4つの分割部材1a〜1
dに分割されていても良い。または、図2(b)に示す
ように、被エッチング薄膜4の外周5に沿った間隙6に
よって、複数の例えば2つの分割部材1e、1fに分割
されていても良い。ここで、図2(a)、(b)におい
て、間隙6は、2mm以下であることが好ましい。
【0021】以上、図1および図2に示す形状を有する
エッチング補正部材1は、表面が平坦であることが好ま
しく、エッチング補正部材1の表面は、特に被エッチン
グ薄膜4の表面を含む平面に含まれることが好ましい。
【0022】エッチング補正部材1を配置する仕方とし
ては、単独で配置するか、またはエッチング補正部材1
と同じ平面形状の支持体に支持された形態で配置する仕
方が挙げられる。エッチング補正部材1を支持体上に形
成する方法としては、蒸着、スパッタリングなどにより
薄膜状に形成する方法が挙げられる。
【0023】前記支持体は、金属のような導電物から形
成するよりも、絶縁物もしくは半導体物質のような非導
電物から形成する方が好ましい。つまり、被エッチング
薄膜4が形成されているガラス基板は絶縁物であるた
め、エッチング補正部材1が形成されている支持体も絶
縁物もしくは半導体のような非導電物からなる方が好ま
しい。その結果、エッチング中に被エッチング薄膜4が
プラズマに及ぼす影響と、エッチング補正部材1がプラ
ズマに及ぼす影響とを同様にすることができるため、被
エッチング薄膜4のエッチング均一性をより向上させる
ことができる。エッチング補正部材1を金属のような導
電物からなる支持体上に形成すると、被エッチング薄膜
4がプラズマに及ぼす影響とエッチング補正部材1がプ
ラズマに及ぼす影響とが異なる。その結果、被エッチン
グ薄膜4上のプラズマがエッチング補正部材1上のプラ
ズマによって乱されて不均一になるため、被エッチング
薄膜4内のエッチング均一性が低下する。
【0024】前記非導電物を形成する絶縁物としては、
たとえば石英、ガラス、セラミックスなどが挙げられ、
また半導体物質としては、たとえばシリコンなどが挙げ
られる。液晶ディスプレイ製造工程においては、これら
の材料のうち、基板と同じガラスが好ましい。
【0025】また、エッチング中に、エッチング補正部
材1には高周波電力を供給しても良いし、高周波電力を
供給しなくても良い。エッチング補正部材1に高周波電
力を供給しない場合、エッチング補正部材1上ではプラ
ズマは発生しないが、被エッチング薄膜4上で発生した
プラズマ中に含まれる中性の分子やラジカルがエッチン
グ補正部材1上にも及ぶ。エッチング補正部材1は、被
エッチング薄膜4と同様に中性の分子やラジカルと反応
するため、エッチングされて反応生成物を生成する。そ
の結果、エッチング補正部材1に高周波電力を供給しな
くても、前述したように被エッチング薄膜4上のエッチ
ング均一性を向上させることができる。
【0026】エッチング補正部材1には高周波電力を供
給しない方が好ましい。その理由は、エッチング補正部
材1上で放電が発生しないため、エッチング室内で放電
が発生する領域を減少させることができるからである。
その結果、放電によるエッチング室内の汚れが減少し
て、クリーニングなどのメンテナンスが容易になる。ま
た、エッチング補正部材1とエッチング室内の内壁等と
の間で発生する不要な放電により、高周波電力が消費さ
れることが抑えられ、被エッチング薄膜4上の放電を安
定に保持することができる。その結果、被エッチング薄
膜4のエッチング均一性をより向上させることができ
る。
【0027】上述のように、エッチング補正部材1に高
周波電力を供給しない方法としては、エッチング補正部
材1を平行平板電極上に配置しないか、もしくはエッチ
ング補正部材1の電位をエッチング中に一定の値に固定
する方法が挙げられる。
【0028】エッチング補正部材1の電位を一定の値に
固定する方法としては、エッチング補正部材1を非導電
物からなる支持体上に薄膜状に形成した上で、エッチン
グ補正部材1をDC電源と接続してDC電圧を印加する
か、もしくはエッチング補正部材1をエッチング室に接
続するなどして接地する方法が挙げられる。
【0029】なお、これまで述べてきたように、エッチ
ング補正部材1をエッチング室内に配置するか、もしく
はエッチング補正部材1が形成された支持体をエッチン
グ室内に配置する代わりに、後述するように、エッチン
グ補正部材1を直接エッチング室内に形成したリアクテ
ィブイオンエッチング装置を構成するか、もしくはエッ
チング補正部材1が形成された支持体を直接エッチング
室内に形成したリアクティブイオンエッチング装置を構
成しても、同様の効果が得られる。
【0030】図3は、上記本発明の方法を実施するため
に好適なリアクティブイオンエッチング装置の一例を示
す概略断面図である。エッチング室を構成する真空チャ
ンバ7の床部には、排気管8、および第1絶縁部材9に
より支持された中空の基板ホルダー10が配置されてい
る。排気管8には真空ポンプ(図示せず)が介装されて
いる。基板ホルダー10は、真空チャンバ7の外側に配
置されたブロッキングキャパシタ11と高周波電源12
に接続されている。また、基板ホルダー10内には、真
空チャンバ7の外部から導入された冷却用配水管13が
挿入され、冷却用配水管13は冷却装置(図示せず)に
連結されている。
【0031】真空チャンバ7の天井部には、接地された
中空の対向電極14が、第2絶縁部材15により支持さ
れて配置されている。対向電極14は、基板ホルダー1
0と対向し、基板ホルダー10と同程度の面積を有して
いる。対向電極14の基板ホルダー10と対向する面に
は、複数のエッチングガス噴射穴16が設けられてい
る。これら噴射穴16は、対向電極14内に外部から挿
入されたエッチングガス供給管17を通して供給される
エッチングガスを、真空チャンバ7内に噴射させる。な
おエッチングガス供給管17は、エッチングガス供給ボ
ンベ(図示せず)に連結されている。
【0032】基板ホルダー10上には、Al薄膜もしく
はSiNx 薄膜からなる被エッチング薄膜4が形成され
基板ホルダー10上に載置されたガラス基板18の周囲
を囲むように、被エッチング膜4と同じ材料からなるエ
ッチング補正部材1が形成されている。エッチング補正
部材1は、図1もしくは図2に示す平面形状をなす。ま
た、前述のように、エッチング補正部材1は基板ホルダ
ー10上に直接形成されているか、もしくは支持体19
を介して形成されている。
【0033】図3においては、エッチング補正部材1は
基板ホルダー10上に形成され、エッチング補正部材1
に基板ホルダー10から高周波電力が供給される装置構
成となっている。しかし、前述したように、エッチング
補正部材1に高周波電力が供給されない装置構成であっ
ても良い。エッチング補正部材1に高周波電力が供給さ
れない構成としては、前述のようにエッチング補正部材
1の電位が一定の値に固定される構成か、またはエッチ
ング補正部材1が、高周波電圧が印加される基板ホルダ
ー10上に形成されない構成が挙げられる。
【0034】図4は、エッチング補正部材1が基板ホル
ダー10上に形成されない構成を示す概略断面図であ
る。図4(a)に示すように、たとえば基板ホルダー1
0が、被エッチング薄膜4に対向する領域を有する第1
基板ホルダー10aと、エッチング補正部材1に対向す
る領域を有する第2基板ホルダー10bとに、絶縁体2
0によって分割される構成が挙げられる。そして、被エ
ッチング薄膜4が形成されたガラス基板18は第1基板
ホルダー10a上に載置され、エッチング補正部材1は
第2基板ホルダー10b上に形成されて、高周波電圧が
第1基板ホルダー10aのみに印加される構成とする。
【0035】または、図4(b)に示すように、第2基
板ホルダー10b自体も絶縁体20から形成されること
によって、エッチング補正部材1が絶縁体20の上に形
成される構成が挙げられる。
【0036】または、図4(c)に示すように、第2基
板ホルダー10bが、第1絶縁部材9と一体となる絶縁
体から形成されることによって、エッチング補正部材1
が第1絶縁部材9の上に形成される構成が挙げられる。
【0037】なお、図4(a)〜(c)に示した構成に
おいて、エッチング補正部材1は第2基板ホルダー10
bもしくは絶縁体20もしくは第1絶縁部材9の上に、
薄膜状に直接形成されていても良いし、または支持体1
9を介して形成されていても良い。
【0038】また、図4(a)〜(c)に示したように
エッチング補正部材1が基板ホルダー10上に形成され
ない構成とした上で、前述のように、エッチング補正部
材1の電位が一定の値に固定される構成としても良い。
【0039】次に、図3に示したリアクティブイオンエ
ッチング装置を用いて、Al薄膜もしくはSiNx 薄膜
からなる被エッチング薄膜4をエッチングする方法を示
す。まず、Al薄膜もしくはSiNx 薄膜からなる被エ
ッチング薄膜4が成膜された例えば矩形状のガラス基板
18を、基板ホルダー10上に形成されたエッチング補
正部材1が、被エッチング薄膜4が形成されたこのガラ
ス基板18の周囲を囲むようにして、基板ホルダー10
上に載置する。
【0040】以下、当該技術分野でよく知られた方法で
行うことができる。つまり、真空ポンプ(図示せず)を
作動させて、真空チャンバ7内を所定の圧力に保持す
る。次に、冷却装置(図示せず)を作動させて、基板ホ
ルダー10に冷却用配水管13を通して冷却水を流すこ
とにより、基板ホルダー10を冷却する。次に、エッチ
ングガス供給ボンベ(図示せず)から、例えばBCl
3 、Cl2 もしくはCF4、4SF6 、O2 、N2 など
のエッチングガスを、エッチングガス供給管17を通し
てエッチングガス噴射穴16から、ガラス基板18表面
へ導入する。つづいて、基板ホルダー10に、ブロッキ
ングキャパシタ11を介して高周波電源12により高周
波電力を供給することにより、ガラス基板18上の被エ
ッチング薄膜4をエッチング補正部材1とともにエッチ
ングする。以上の結果、ガラス基板18上の被エッチン
グ薄膜4を均一性高くエッチングすることができる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の実施例を前述の図面を参照し
て具体的に説明する。 (実施例)図3において、360mm×460mmの矩
形状の基板ホルダー10を配置したリアクティブイオン
エッチング装置を用いて、以下のようにして、ガラス基
板18上のAl薄膜4をエッチングした。
【0042】まず、400nmの膜厚のAl薄膜4が成
膜された、300mm×400mmの矩形状の1mmの
厚さのガラス基板18を、基板ホルダー10の中心に載
置した。
【0043】次に、300mm×400mmの内周線
2、および360mm×460mmの外周線3を有する
薄膜状のAlエッチング補正部材1が形成された、エッ
チング補正部材1と同じ形状をなすガラスの支持体19
を、Al薄膜4が形成されたガラス基板18の周囲をA
lエッチング補正部材1が囲むようにして、基板ホルダ
ー10上に載置した。Alエッチング補正部材1は1m
mの膜厚をなし、ガラスの支持体19は1mmの厚さを
有する。図5(a)に、本実施例におけるガラス基板1
8、および支持体19が載置された基板ホルダー10の
概略斜視図を示し、図5(b)にはその概略断面図を示
す。
【0044】次に、真空ポンプ(図示せず)を作動させ
て、真空チャンバ内を13.3Pa以下の圧力に保持し
た。冷却装置(図示せず)を作動させて、基板ホルダー
10に冷却用配水管13を通して冷却水を流すことによ
り、基板ホルダー10を冷却した。
【0045】次に、エッチングガス供給ボンベ(図示せ
ず)から、320sccmのBCl3 ガスおよび80s
ccmのCl3 ガスを、エッチングガス供給管17を通
してガス供給穴16からガラス基板18表面上へ導入す
ることにより、真空チャンバ7内の圧力を約100mT
orrに保持した。そして、基板ホルダー10に、ブロ
ッキングキャパシタ11を介して、高周波電源12によ
り約1kWの高周波電力を供給することにより、ガラス
基板18上のAl薄膜4をエッチングした。エッチング
時間は約1分間とした。
【0046】(比較例)基板ホルダー10上に、Al薄
膜4が形成されたガラス基板18のみを載置し、薄膜状
のAlエッチング補正部材1が形成された支持体19を
載置しなかったこと以外は、実施例と同じ条件にて、ガ
ラス基板18上のAl薄膜4をエッチングした。図5
(c)に、比較例におけるガラス基板18のみが載置さ
れた基板ホルダー10の概略斜視図を示し、図5(d)
にはその概略断面図を示す。
【0047】実施例および比較例の各条件にてAl薄膜
4をエッチングした計2枚のガラス基板18について、
各ガラス基板18内でのエッチング均一性を調べた。図
6に示すように、各ガラス基板18の対角線上に位置す
る点a、点b、点c、点dの4箇所について、エッチン
グ量を測定した。ここで、点aは前記対角線上の一方の
基板頂点から測って15mm、点bは30mm、点cは
150mm、点dは250mmの地点に位置する。測定
値から、エッチング量の最大値と最小値を求め、下記数
1により、エッチング均一性を算出した。
【0048】 均一性[%] =[{(最大値)−(最小値)}/{(最大値)+(最小値)}]×100 …(1) 表1に、結果を示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1から明らかなように、本発明の実施例
によれば、2.17%という高いエッチング均一性が実
現されており、比較例による29.3%のエッチング均
一性と比べて、格段に向上している。
【0051】以上のように、本実施例のリアクティブイ
オンエッチング装置によって、ガラス基板18上のAl
薄膜4に対して、基板内での高いエッチング均一性を実
現することができた。
【0052】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明によれ
ば、ガラス基板上に形成されたAl薄膜もしくはSiN
x 薄膜をリアクティブイオンエッチングする際に、基板
内での高いエッチング均一性を実現することが可能な、
リアクティブイオンエッチング方法およびリアクティブ
イオンエッチング装置を提供できる。
【0053】その結果、エッチングによりガラス基板上
に形成されたAl電極やSiNx 絶縁膜の形状と、エッ
チングマスクパターンとの間の寸法差が、基板内で大き
くばらつくことを抑制できるため、マスクのパターン形
状に高精度に対応させることができ、歩留まりが向上す
る等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエッチング補正部材の形状の一例
を示す概略平面図。
【図2】本発明に係るエッチング補正部材の形状の他の
例を示す概略平面図。
【図3】本発明に係るリアクティブイオンエッチング装
置の一例を示す概略断面図。
【図4】本発明に係るエッチング補正部材および基板ホ
ルダーの構成の一例を示す概略断面図。
【図5】本発明の実施例および比較例におけるガラス基
板およびエッチング補正部材を示す概略斜視図および概
略断面図。
【図6】本発明の実施例および比較例におけるガラス基
板上のエッチング量の測定点を示す概略図。
【符号の説明】
1…エッチング補正部材、 4…被エッチング薄膜、 7…真空チャンバ、 10…基板ホルダー、 18…ガラス基板、 19…支持体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成されたアルミニウムもしく
    はシリコン窒化物からなる被エッチング薄膜を反応性エ
    ッチングガスを用いてエッチングするリアクティブイオ
    ンエッチング方法において、前記被エッチング薄膜と同
    じ材料からなり、前記基板の周囲を実質的に囲むように
    配置されたエッチング補正部材とともにエッチングする
    ことを特徴とするリアクティブイオンエッチング方法。
  2. 【請求項2】 前記エッチング補正部材は非導電物の上
    に薄膜状に形成されていることを特徴とする請求項1記
    載のリアクティブイオンエッチング方法。
  3. 【請求項3】 前記被エッチング薄膜には高周波電力を
    供給し、前記エッチング補正部材には高周波電力を供給
    せずにエッチングすることを特徴とする請求項1もしく
    は2記載のリアクティブイオンエッチング方法。
  4. 【請求項4】 真空チャンバ内に一対の電極が配置さ
    れ、前記一対の電極の一方にアルミニウムもしくはシリ
    コン窒化物からなる被エッチング薄膜が形成された基板
    を載置して反応性エッチングガスにより前記被エッチン
    グ薄膜をリアクティブイオンエッチングによりエッチン
    グする装置において、 前記基板の周囲を実質的に囲むように、前記被エッチン
    グ薄膜と同じ材料からなるエッチング補正部材を配置し
    たことを特徴とするリアクティブイオンエッチング装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エッチング補正部材は、非導電物の
    上に薄膜状に形成されていることを特徴とする請求項4
    記載のリアクティブイオンエッチング装置。
  6. 【請求項6】 前記被エッチング薄膜には高周波電力を
    供給し、前記エッチング補正部材には高周波電力を供給
    せずにエッチングすることを特徴とする請求項4もしく
    は5記載のリアクティブイオンエッチング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101063064B1 (ko) 2008-06-17 2011-09-07 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 처리 장치

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