JP2009201386A - 走行車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】旋回外側の後輪11の回転数センサ205aと旋回内側の後輪11の回転数センサ205bを用いて車体2の旋回時において、旋回内側の後輪11の駆動力を旋回連動機構Aにより断続的に入/切する周期を、旋回外側の後輪の回転数センサ205aにより検出される回転数(a1)に応じて変更する制御装置163を備えているので、たとえ湿田走行中であっても、所望の走行経路で旋回が可能となる。
【選択図】図8
Description
特許文献1(特開2004−196000号公報)には、左右の後輪への伝動を各別に断続するサイドクラッチと、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向されると旋回内側のサイドクラッチを切り操作する機械式の自動操向機構を備えており、前輪が直進姿勢から設定角度以上に操向されている状態が検出されると、旋回内側の後輪に対するサイドクラッチをアクチュエータによって自動的かつ間欠的に入り切り制御する構成が開示されている。
そこで本発明の課題は8条植えなどの多条植え用であっても適切な位置で苗の植え付けができる旋回連動制御装置を備えた乗用型作業機などの走行車両を提供することである。
請求項1記載の発明は、走行車体(2)と、該走行車体(2)の操縦席(31)に設けた操向方向を決める操向手段(34)と、該操向手段(34)の操作に連動して進行方向に向かって左右に設けられた走行推進体(10,11)の向きを変更できるステアリング機構(175,180など)と、該ステアリング機構(175,180など)に連動して旋回内側の走行推進体(11)の駆動力を断続的に入/切する旋回連動機構(A)と、走行推進体(11)の旋回外側の伝動軸回転数検出手段(205a)と走行推進体(11)の旋回内側の伝動軸回転数検出手段(205b)と、走行車体(2)の旋回時において、旋回内側の走行推進体(11)の駆動力を旋回連動機構(A)により断続的に入/切する周期を、旋回外側の走行推進体(11)の伝動軸回転数検出手段(205a)により検出される回転数(a1)に応じて変更する制御装置(163)を備えた走行車両である。
図1及び図2は本発明を用いた一実施例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この施肥装置付き乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
また、ロータ上下位置調節レバー81の下端部には折曲片82が固着されており、該折曲片82は支持枠体65に回動自在に支持されている。そして前記レバー81が車両の左右方向に回動操作されると、支持枠体65の両側辺部材65bに回動自在に支持された梁部材66に固着支持された突出部66aの近くを折曲片82が上下に回動する。折曲片82は前記突出部66aの下方を係止しているので、該突出部66aがレバー81の機体右方向の回動で、上向きに梁部材66を中心として回動する。該突出部66aの前記回動により第一リンク部材76の梁部材66との連結部と反対側の端部も梁部材66を中心として上向きに回動する。この第一リンク部材76の上方への回動により第二リンク部材77とスプリング78を介してロータ27bを上方に上げることができる。ロータ27bを上方に移動させると、駆動軸70bと駆動軸70aを介してロータ27aも同時に上方に移動する。
なお、ロータ上下位置調節レバー81は車体2のほぼ中央部に設けているので、ロータ27a,27bの上下動を行う場合に左右のバランスを取りやすい。
ハンドル34で旋回動作させる際に、ハンドル34の操作により作動するピットマンアーム175に出力軸174を介して作動ローラ177を連動させ、該作動ローラ177に従動体179を連動させて左右の後輪11の伝動軸のサイドクラッチ操作アーム86Iを作動させるクラッチ連動用の左右ロッド180が設けられているが、該クラッチ連動用左右ロッド180とサイドクラッチ操作アーム86Iとの間は左右のプルシリンダ217で連結した構成となっている。
上記した実施例では、ステアリングハンドル34の所定角以上の操作により、旋回内側の後輪11のサイドクラッチ(図示せず)を切る例を示したが、サイドクラッチスイッチを作業モニタ装置に備えた操作盤33に設けておき、手動でサイドクラッチの「切」が可能な構成にしても良い。または、サイドクラッチペダルにより、手動でサイドクラッチの「切」が可能な構成にしても良い。
まず、左右の後輪11,11の伝動軸の回転数を伝動軸回転数センサ205で検出し、また設定値N1(旋回開始から機体90°旋回までの旋回内側の後輪11のドライブシャフト(伝動軸)回転信号設定値)、N2(機体90°旋回から植付クラッチ「入り」までの前記ドライブシャフト回転信号設定値)、θ1((直進操作時のハンドル切り設定角度の)下限値)、θ2((直進操作時のハンドル切り設定角度の)上限値)をセットする。
例えば、車速0m/sで旋回内側の後輪11の伝動軸のサイドクラッチ(図示せず:クラッチ操作アーム86Iなどにより行う)の作動周期(オン/オフを含む)が0.5秒、車速0.5m/sで前記サイドクラッチ作動周期(オン/オフを含む)が1.0秒、車速1.0m/sで前記サイドクラッチ作動周期(オン/オフを含む)が1.5秒となるように一次関数的に車速に応じて旋回内側の後輪11の伝動軸のサイドクラッチ作動周期を変更する。
この様な図8のフローに示す制御を行うと湿田での作業性が従来より向上する。
上記構成により旋回制御中にオペレータが苗植付部4の上昇タイミングを任意に設定できるので自分のペースに合わせた作業性を行うことができる。
右旋回の場合にも左旋回時と全く同様の制御が行われる。
なお、畦に苗植付部4の旋回外端が乗り上げたことは苗植付部ローリングセンサ54で検出することができる。この場合の制御フローを図11に示す。
こうして旋回制御により圃場への苗植付位置のずれを防止できる。
前記植始め調節ダイヤル212の回転角度に応じて前記走行距離を適宜選択できる構成であるが、該ダイヤル212の前記走行距離の調節範囲より外れたダイヤル旋回角度領域(しかも自動植付開始モードに入る前のダイヤル旋回角度領域)に、車両の旋回開始時に自動的に苗植付装置4を上昇させる制御モードを選択できるオ−トリフト機能及び車両の後進時に自動的に苗植付装置4を上昇させる制御モードを選択できるバックリフト機能を兼用させている。
こうしてスリップし易い条件下での車両の旋回走行を容易に行うことができるようになる。
また、上記トラニオン軸に設けたセンサーの代わりに油圧式無段変速装置出力軸に設けた回転センサーによりクラッチの入り切りする構成にしても良い。
3 昇降リンク装置 4 苗植付部
5 粉粒体繰出し装置 10 前輪
11 後輪 12 ミッションケース
13 前輪ファイナルケース 15 メインフレーム
16 変速レバー 17 副変速レバー
18 後輪ギヤケース 19 苗植付レバー
20 エンジン 21 ベルト伝動装置
22 株間レバー 23 油圧式無段変速装置
25 植付クラッチケース 26 植付伝動軸
27(27a,27b) ロータ 28 施肥伝動機構
29 センターマスコット 30 エンジンカバー
31 座席 32 フロントカバー
33 操作盤 34 ハンドル
35 フロアステップ 36 リヤステップ
38 予備苗載台 40 上リンク
41 下リンク 42 リンクベースフレーム
43 縦リンク 44 連結軸
45 ケーブル 46 昇降油圧シリンダ
47 車速規制プレート 50 苗植付伝動ケース
50a 伝動軸 51 苗載台
51a 苗取出口 51b 苗送りベルト
52 苗植付装置 53 ブロア用電動モータ
55 センターフロート 56 サイドフロート
57 ミドルフロート 58 ブロア
59 エアチャンバ 60 肥料ホッパ
61 繰出部 62 施肥ホース
63 散布装置 65 支持枠体
65a 支持ローラ 65b 両側辺部材
66 梁部材 66a 突出部
67 支持アーム 68 ロータ支持フレーム
70 駆動軸 71 連結部材
76,77 リンク部材 78 スプリング
81 ロータ上下位置調節レバー 82 折曲片
85J 左右シフタ
86I 左右クラッチ操作アーム
90 チェンジレバー(前後進レバー)
95 可動斜板 91 可変容量型油圧ポンプ
92 定容量式油圧モータ 96、97 油圧閉回路
99 バイパス油路 101 切換バルブ
102 オイルタンク 105,109 一方向弁
107,110,113 油路 112 油圧ポンプ
104 パイロット油路 115 切換バルブ
117 作動用シリンダ 118 油圧制御バルブ
120 シャトル弁 121,129 油路
123 前後進切替レバー 124 スプリング
125 レバー 127 負荷シリンダ
128 シーケンス弁 130 スラストプレート
131 ピストンシュー 132 ピストン
135 ギヤ噛合式の変速装置 136 プラネタリギヤ
137 サンギヤ 139 クラッチ
140 リンクギヤ機構 161 昇降バルブ
162 チェックバルブ 166 フィンガーレバー
169 センターフロートセンサ
170 カウンター軸 171 アーム
172L・172R 左右連結ロッド
174 出力軸 175 ピットマンアーム
177 作動ローラ 179 従動体
180 左右ロッド 182 左右センサ押片
183 オートリフトスイッチ
184 旋回制御のスタートボタン(スイッチ)
186 ブザー 190 接当片
191 バックリフトスイッチ 192 自動リフト切替スイッチ
193 ハンドル切れ角センサ 205 伝動軸回転数センサ
206a〜208b 設定ダイヤル
210 ポンピングクラッチ調節ダイヤル
212 植始め調節ダイヤル 217 プルシリンダ
221 クラッチ制御用電磁バルブ
A 旋回連繋機構
Claims (2)
- 走行車体(2)と、該走行車体(2)の操縦席(31)に設けた操向方向を決める操向手段(34)と、該操向手段(34)の操作に連動して進行方向に向かって左右に設けられた走行推進体(10,11)の向きを変更できるステアリング機構(175,180など)と、該ステアリング機構(175,180など)に連動して旋回内側の走行推進体(11)の駆動力を断続的に入/切する旋回連動機構(A)と、
走行推進体(11)の旋回外側の伝動軸回転数検出手段(205a)と走行推進体(11)の旋回内側の伝動軸回転数検出手段(205b)と、
走行車体(2)の旋回時において、旋回内側の走行推進体(11)の駆動力を旋回連動機構(A)により断続的に入/切する周期を、旋回外側の走行推進体(11)の伝動軸回転数検出手段(205a)により検出される回転数(a1)に応じて変更する制御装置(163)を備えたことを特徴とする走行車両。 - 前記旋回内側の走行推進体(11)の駆動力を断続的に入/切するタイミングを手動で設定可能なポンピングクラッチ調節ダイヤル(210)を設けたことを特徴とする請求項1記載の走行車両。
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