JPH07205832A - 移動農機における操向制御装置 - Google Patents
移動農機における操向制御装置Info
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- JPH07205832A JPH07205832A JP2364794A JP2364794A JPH07205832A JP H07205832 A JPH07205832 A JP H07205832A JP 2364794 A JP2364794 A JP 2364794A JP 2364794 A JP2364794 A JP 2364794A JP H07205832 A JPH07205832 A JP H07205832A
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- Japan
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- braking
- rotation
- ratio
- steering
- gear
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- Guiding Agricultural Machines (AREA)
- Non-Deflectable Wheels, Steering Of Trailers, Or Other Steering (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】左右のクロ−ラ12,12の回転数の比になる
ように制動圧を発生させて旋回し、走行速度が早いとき
でも遅いときでも同じ旋回角度で旋回し、操向の操作を
安定させる。 【構成】クロ−ラ12,12の回転数を検出するクロ−
ラ回転数検出手段26,26と、レバ−位置検出手段2
4の検出出力に対応して左右のクロ−ラ12,12の目
標の回転比を設定する目標回転比設定手段25と、左右
のクロ−ラ12,12の実際の回転比を算出する測定回
転比算出手段27と、この測定回転比算出手段27と目
標回転比設定手段25の回転数の比を比較する回転数比
比較手段28と、回転数比比較手段28の出力信号から
制動手段30を制御する制動手段制御部29とからな
る。左右のクロ−ラ12,12が目標回転比になるよう
に、制動手段制御部29により制動手段30を制御し、
操向側のクロ−ラ12に制動圧を調整する。そして、一
定の旋回角度で旋回できるため、操向の操作を安定させ
ることができる。
ように制動圧を発生させて旋回し、走行速度が早いとき
でも遅いときでも同じ旋回角度で旋回し、操向の操作を
安定させる。 【構成】クロ−ラ12,12の回転数を検出するクロ−
ラ回転数検出手段26,26と、レバ−位置検出手段2
4の検出出力に対応して左右のクロ−ラ12,12の目
標の回転比を設定する目標回転比設定手段25と、左右
のクロ−ラ12,12の実際の回転比を算出する測定回
転比算出手段27と、この測定回転比算出手段27と目
標回転比設定手段25の回転数の比を比較する回転数比
比較手段28と、回転数比比較手段28の出力信号から
制動手段30を制御する制動手段制御部29とからな
る。左右のクロ−ラ12,12が目標回転比になるよう
に、制動手段制御部29により制動手段30を制御し、
操向側のクロ−ラ12に制動圧を調整する。そして、一
定の旋回角度で旋回できるため、操向の操作を安定させ
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンバインやハーベス
タ等のクロ−ラ式の移動農機の操向を行う操向制御装置
に関する。
タ等のクロ−ラ式の移動農機の操向を行う操向制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバインのようなクロ−ラ式の移動農
機では、運転席に操向用の操向レバ−を装備し、作業中
に適宜、操向レバ−を傾動させて、左右のクローラの一
方に制動を掛けることにより、制動側に機体を旋回させ
て進路を変更する。この場合、旋回半径を操向レバ−の
傾動角に応じて調節し、旋回半径が小さく機体を小回り
させるには、操向レバ−を大きく傾動し、旋回半径が大
きく機体を大回りさせるには、操向レバ−を小さく傾動
する。
機では、運転席に操向用の操向レバ−を装備し、作業中
に適宜、操向レバ−を傾動させて、左右のクローラの一
方に制動を掛けることにより、制動側に機体を旋回させ
て進路を変更する。この場合、旋回半径を操向レバ−の
傾動角に応じて調節し、旋回半径が小さく機体を小回り
させるには、操向レバ−を大きく傾動し、旋回半径が大
きく機体を大回りさせるには、操向レバ−を小さく傾動
する。
【0003】このような操向制御を行なうために、従来
において、操向レバ−の傾動角を検出する位置検出器を
設け、検出した傾動角に応じたクローラの目標回転数を
求めて、目標回転数になるようにクローラに対し制動を
掛けることが行われていた。
において、操向レバ−の傾動角を検出する位置検出器を
設け、検出した傾動角に応じたクローラの目標回転数を
求めて、目標回転数になるようにクローラに対し制動を
掛けることが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来法で
は、制動を掛けない反対側のクロ−ラの回転数は考慮に
入れないから、移動農機自体の走行速度が早い時と遅い
時とでは、操向レバ−の傾動角が同じでも、機体の旋回
半径が違ってくる。走行速度が早く反対側のクロ−ラの
回転数が大きければ、旋回半径は小さく、逆に走行速度
が遅く反対側のクロ−ラの回転数が小さければ、旋回半
径は大きい。
は、制動を掛けない反対側のクロ−ラの回転数は考慮に
入れないから、移動農機自体の走行速度が早い時と遅い
時とでは、操向レバ−の傾動角が同じでも、機体の旋回
半径が違ってくる。走行速度が早く反対側のクロ−ラの
回転数が大きければ、旋回半径は小さく、逆に走行速度
が遅く反対側のクロ−ラの回転数が小さければ、旋回半
径は大きい。
【0005】このように、従来は同じように操向レバ−
を傾動させても、そのときの走行速度によって機体の旋
回半径が大きく変化するため、操向の操作が安定しない
という問題があった。
を傾動させても、そのときの走行速度によって機体の旋
回半径が大きく変化するため、操向の操作が安定しない
という問題があった。
【0006】そこで本発明は、操向レバ−をある角度に
傾動したときには、走行速度が早いときでも遅いときで
も同じ旋回角度で機体が旋回するようにし、それにより
操向の操作を安定させることを目的とする。
傾動したときには、走行速度が早いときでも遅いときで
も同じ旋回角度で機体が旋回するようにし、それにより
操向の操作を安定させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の操向制御装置は、操向レバ−の位置を
検出するレバ−位置検出手段の検出出力に応じた制動力
により左右いずれか一方のクロ−ラに制動を加えて操向
を行う、移動農機において、左右のクロ−ラの回転数を
検出するクロ−ラ回転数検出手段と、前記クロ−ラ回転
数検出手段の検出出力より左右のクロ−ラの回転数の比
を算出する測定回転比算出手段と、前記レバ−位置検出
手段の検出出力に対応して左右のクロ−ラの回転数の比
の目標値を設定する目標回転比設定手段と、前記測定回
転比算出手段の測定回転比と前記目標回転比設定手段の
目標回転比を比較する回転数比比較手段と、左または右
のクロ−ラに制動力を掛ける制動手段と、前記回転数比
比較手段の出力により測定回転比と目標回転比が一致す
るように前記制動手段を制御する制動手段制御部と、を
備えることを特徴とする。
ために、本発明の操向制御装置は、操向レバ−の位置を
検出するレバ−位置検出手段の検出出力に応じた制動力
により左右いずれか一方のクロ−ラに制動を加えて操向
を行う、移動農機において、左右のクロ−ラの回転数を
検出するクロ−ラ回転数検出手段と、前記クロ−ラ回転
数検出手段の検出出力より左右のクロ−ラの回転数の比
を算出する測定回転比算出手段と、前記レバ−位置検出
手段の検出出力に対応して左右のクロ−ラの回転数の比
の目標値を設定する目標回転比設定手段と、前記測定回
転比算出手段の測定回転比と前記目標回転比設定手段の
目標回転比を比較する回転数比比較手段と、左または右
のクロ−ラに制動力を掛ける制動手段と、前記回転数比
比較手段の出力により測定回転比と目標回転比が一致す
るように前記制動手段を制御する制動手段制御部と、を
備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、操向レバ−を操作して移動農機を
旋回させる時、クロ−ラ回転数検出手段が移動農機の左
右のクロ−ラの回転数を検出する一方で、目標回転比設
定手段が、レバ−位置検出手段による操作レバ−の位置
に対応した、クロ−ラの左右の目標回転比を目標回転比
設定手段により設定する。そして、左または右のクロ−
ラの実際の回転数の比を測定回転比算出手段が算出し、
目標の回転数の比と実際の回転数の比とを回転数比比較
手段により比較し、回転数比比較手段の出力信号により
左右のクロ−ラが目標の回転数の比になるように、制動
手段制御部により制動手段を制御する。
旋回させる時、クロ−ラ回転数検出手段が移動農機の左
右のクロ−ラの回転数を検出する一方で、目標回転比設
定手段が、レバ−位置検出手段による操作レバ−の位置
に対応した、クロ−ラの左右の目標回転比を目標回転比
設定手段により設定する。そして、左または右のクロ−
ラの実際の回転数の比を測定回転比算出手段が算出し、
目標の回転数の比と実際の回転数の比とを回転数比比較
手段により比較し、回転数比比較手段の出力信号により
左右のクロ−ラが目標の回転数の比になるように、制動
手段制御部により制動手段を制御する。
【0009】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図9を参照し
て説明する。
て説明する。
【0010】図1のコンバイン10は、エンジン11の
動力を左右のクロ−ラ12,12に伝動する動力伝達部
13と、穀稈を整列させ後方に誘導する分草器14並び
に穀稈を起立させる引起し装置15を備える前処理部1
6と、穀稈の基部を切断するカッタ−部17と、切断し
た穀稈を脱穀選別部18に搬送する刈り稈搬送部19
と、穀稈を脱穀し、脱穀した穀物を選別、精選する脱穀
選別部18と、脱穀後の藁を細断などする排藁処理部2
0と、コンバイン10を走行する左右一対のクロ−ラ1
2,12を備える走行部21とから基本的に構成され
る。
動力を左右のクロ−ラ12,12に伝動する動力伝達部
13と、穀稈を整列させ後方に誘導する分草器14並び
に穀稈を起立させる引起し装置15を備える前処理部1
6と、穀稈の基部を切断するカッタ−部17と、切断し
た穀稈を脱穀選別部18に搬送する刈り稈搬送部19
と、穀稈を脱穀し、脱穀した穀物を選別、精選する脱穀
選別部18と、脱穀後の藁を細断などする排藁処理部2
0と、コンバイン10を走行する左右一対のクロ−ラ1
2,12を備える走行部21とから基本的に構成され
る。
【0011】図2は、第1実施例に係る移動農機の操向
制御装置22の機器構成を示すブロック図である。
制御装置22の機器構成を示すブロック図である。
【0012】操向制御装置22は、操向レバ−23の操
作位置を検出するポテンショメ−タ等のレバ−位置検出
手段24を備え、このレバ−位置検出手段24を目標回
転比設定手段25に接続する。目標回転比設定手段25
は、レバ−位置検出手段24の検出出力に対応した前記
左右のクロ−ラ12,12の回転数の比(以下目標値と
いう)を設定する。
作位置を検出するポテンショメ−タ等のレバ−位置検出
手段24を備え、このレバ−位置検出手段24を目標回
転比設定手段25に接続する。目標回転比設定手段25
は、レバ−位置検出手段24の検出出力に対応した前記
左右のクロ−ラ12,12の回転数の比(以下目標値と
いう)を設定する。
【0013】また、走行部21の左右のクロ−ラ12,
12の回転数を検出する左右のクロ−ラ回転数検出手段
26,26が測定回転比算出手段27に接続する。測定
回転比算出手段27は、左右のクロ−ラ12,12の回
転数を検出して回転数の比(以下測定値という)を算出
する。
12の回転数を検出する左右のクロ−ラ回転数検出手段
26,26が測定回転比算出手段27に接続する。測定
回転比算出手段27は、左右のクロ−ラ12,12の回
転数を検出して回転数の比(以下測定値という)を算出
する。
【0014】前記目標回転比設定手段25の算出する目
標値と前記測定回転比算出手段27の算出する測定値と
を回転数比比較手段28が比較して偏差を求める。そし
て、この偏差が0になるように回転数比比較手段28に
より制動手段制御部29を制御し、制動手段制御部29
が、制動側の左或いは右のクロ−ラ12の回転数を目標
値になるように調整する。ここで、回転数の比は、(制
動側回転数)÷(非制動側回転数)で算出される。
標値と前記測定回転比算出手段27の算出する測定値と
を回転数比比較手段28が比較して偏差を求める。そし
て、この偏差が0になるように回転数比比較手段28に
より制動手段制御部29を制御し、制動手段制御部29
が、制動側の左或いは右のクロ−ラ12の回転数を目標
値になるように調整する。ここで、回転数の比は、(制
動側回転数)÷(非制動側回転数)で算出される。
【0015】次に、図3に制動手段30の油圧回路を示
す。油タンク33からフィルタ34を介しポンプ35
が、作動油を供給する。ポンプ35は、左クラッチ切換
弁36L及び右クラッチ切換弁36Rに連結する。
す。油タンク33からフィルタ34を介しポンプ35
が、作動油を供給する。ポンプ35は、左クラッチ切換
弁36L及び右クラッチ切換弁36Rに連結する。
【0016】左クラッチ切換弁36Lは、左サイドクラ
ッチ37L、左切換クラッチ比例減圧弁38L及び左ブ
レ−キ比例減圧弁39Lにそれぞれ連結する。さらに、
左切換クラッチ比例減圧弁38Lは左切換クラッチ40
Lに、また左ブレ−キ比例減圧弁39Lは左ブレ−キ4
1Lにそれぞれ連結する。
ッチ37L、左切換クラッチ比例減圧弁38L及び左ブ
レ−キ比例減圧弁39Lにそれぞれ連結する。さらに、
左切換クラッチ比例減圧弁38Lは左切換クラッチ40
Lに、また左ブレ−キ比例減圧弁39Lは左ブレ−キ4
1Lにそれぞれ連結する。
【0017】同様に、右クラッチ切換弁36Rは、右サ
イドクラッチ37R、右切換クラッチ比例減圧弁38R
及び右ブレ−キ比例減圧弁39Rにそれぞれ連結する。
そして、右切換クラッチ比例減圧弁38Rは右切換クラ
ッチ40Rに、また右ブレ−キ比例減圧弁39Rは右ブ
レ−キ41Rにそれぞれ連結する。
イドクラッチ37R、右切換クラッチ比例減圧弁38R
及び右ブレ−キ比例減圧弁39Rにそれぞれ連結する。
そして、右切換クラッチ比例減圧弁38Rは右切換クラ
ッチ40Rに、また右ブレ−キ比例減圧弁39Rは右ブ
レ−キ41Rにそれぞれ連結する。
【0018】次に、図4を参照して動力伝達部13を説
明する。
明する。
【0019】動力伝達部13は、エンジン11の出力軸
に固定されたプーリ及びベルトを介して、油圧式無段変
速装置(以下HSTという)42の入力軸に連結する。
HST42の出力側には、第1伝動軸43があり、第1
伝動軸43の左右に第1ギヤ44L,第2ギヤ44Rを
固定する。第1ギヤ44Lと第2ギヤ44Rは、変速軸
45の左右に固定された第3ギヤ46Lと第4ギヤ46
Rとにそれぞれ常時咬合する。そして、第3ギヤ46L
を第5ギヤ48Lに常時咬合し、第5ギヤ48Lと第6
ギヤ48Rを、第2伝動軸47に遊嵌する。第2伝動軸
47が回転しても第5ギヤ48Lと第6ギヤ48Rは回
転しない。第2伝動軸47には第5ギヤ48Lと第6ギ
ヤ48Rの中間に軸方向移動可能な移動ギヤ53をキ−
結合する。さらに、第7ギヤ48aを、第2伝動軸47
に固定する。
に固定されたプーリ及びベルトを介して、油圧式無段変
速装置(以下HSTという)42の入力軸に連結する。
HST42の出力側には、第1伝動軸43があり、第1
伝動軸43の左右に第1ギヤ44L,第2ギヤ44Rを
固定する。第1ギヤ44Lと第2ギヤ44Rは、変速軸
45の左右に固定された第3ギヤ46Lと第4ギヤ46
Rとにそれぞれ常時咬合する。そして、第3ギヤ46L
を第5ギヤ48Lに常時咬合し、第5ギヤ48Lと第6
ギヤ48Rを、第2伝動軸47に遊嵌する。第2伝動軸
47が回転しても第5ギヤ48Lと第6ギヤ48Rは回
転しない。第2伝動軸47には第5ギヤ48Lと第6ギ
ヤ48Rの中間に軸方向移動可能な移動ギヤ53をキ−
結合する。さらに、第7ギヤ48aを、第2伝動軸47
に固定する。
【0020】第3伝動軸49には、第8ギヤ50aと、
第8ギヤ50aと一体に回転する第9ギヤ50bと、左
右のサイドクラッチ37L及び37Rと、これらサイド
クラッチ37L,37Rと一体に回転する第10ギヤ5
1と、第11ギヤ52と、左右のブレ−キ41L及び4
1Rとを配設する。
第8ギヤ50aと一体に回転する第9ギヤ50bと、左
右のサイドクラッチ37L及び37Rと、これらサイド
クラッチ37L,37Rと一体に回転する第10ギヤ5
1と、第11ギヤ52と、左右のブレ−キ41L及び4
1Rとを配設する。
【0021】ここで、右側のサイドクラッチ37R及び
ブレ−キ41Rの構造を図5を参照して説明する。な
お、左側のサイドクラッチ37L及びブレ−キ41Lは
右側と対称のため説明を省略する。
ブレ−キ41Rの構造を図5を参照して説明する。な
お、左側のサイドクラッチ37L及びブレ−キ41Lは
右側と対称のため説明を省略する。
【0022】図5に示すように、サイドクラッチ37R
とブレ−キ41Rは、ケ−シング37a内に一体に組み
付けられている。ケ−シング37aは、第3伝動軸49
に遊嵌し、ケ−シング37aの外周を3個の連結板64
が覆い、各連結板64は、ケ−シング37aに対し摺動
自在に取り付けられている。ケ−シング37aの内部に
は、サイドクラッチ37R用のピストン65aと、ブレ
−キ41R用のピストン65bが配設されていて、サイ
ドクラッチ37R用のピストン65aを弾性部材66に
より押圧する。
とブレ−キ41Rは、ケ−シング37a内に一体に組み
付けられている。ケ−シング37aは、第3伝動軸49
に遊嵌し、ケ−シング37aの外周を3個の連結板64
が覆い、各連結板64は、ケ−シング37aに対し摺動
自在に取り付けられている。ケ−シング37aの内部に
は、サイドクラッチ37R用のピストン65aと、ブレ
−キ41R用のピストン65bが配設されていて、サイ
ドクラッチ37R用のピストン65aを弾性部材66に
より押圧する。
【0023】ケ−シング37aの左右両端部に複数のデ
ィスク67a…を配置する。そして各ディスク67a…
の外周に形成する突起をケ−シング37aの溝に係合
し、これにより各ディスク67a…をケ−シング37a
に対し軸方向にのみ移動可能に取り付ける。
ィスク67a…を配置する。そして各ディスク67a…
の外周に形成する突起をケ−シング37aの溝に係合
し、これにより各ディスク67a…をケ−シング37a
に対し軸方向にのみ移動可能に取り付ける。
【0024】同様に第11ギヤ52側にも、複数のディ
スク67b…を第11ギヤ52に対し軸方向にのみ移動
可能に取り付けると共に、ディスク67a…とディスク
67b…を交互に配設する。そして、これらディスク群
67a及び67bとピストン65aの間に、圧力板68
aを配設する。
スク67b…を第11ギヤ52に対し軸方向にのみ移動
可能に取り付けると共に、ディスク67a…とディスク
67b…を交互に配設する。そして、これらディスク群
67a及び67bとピストン65aの間に、圧力板68
aを配設する。
【0025】また、動力伝達部13の機壁内側に第3伝
動軸49と同一軸線上に一体的に突出した円筒部にも、
複数のディスク67c…をこの円筒部に対し軸方向にの
み移動可能に取り付けると共に、ディスク67c…とデ
ィスク67a…を交互に配設する。そして、これらディ
スク群67a及び67cとピストン65bの間に、圧力
板68bを配設する。
動軸49と同一軸線上に一体的に突出した円筒部にも、
複数のディスク67c…をこの円筒部に対し軸方向にの
み移動可能に取り付けると共に、ディスク67c…とデ
ィスク67a…を交互に配設する。そして、これらディ
スク群67a及び67cとピストン65bの間に、圧力
板68bを配設する。
【0026】そしてケ−シング37aを貫通して圧力板
68a、68bの一部を突出させ、これを連結板64の
連結孔に係合することにより、連結板64を介して両圧
力板68a、68bを連結する。
68a、68bの一部を突出させ、これを連結板64の
連結孔に係合することにより、連結板64を介して両圧
力板68a、68bを連結する。
【0027】さらに、ケ−シング37aには、油圧を導
入する3か所のポ−ト69a,69b,69cを形成す
る。
入する3か所のポ−ト69a,69b,69cを形成す
る。
【0028】次に、サイドクラッチ37Rとブレ−キ4
1Rの動作について説明する。
1Rの動作について説明する。
【0029】ポ−ト69aから油を導入すると、ピスト
ン65aが圧力板68aを押し、ディスク67aとディ
スク67bが圧接して動力が伝わる。これにより、第3
伝動軸49の回転が、第11ギヤ52よりこれらのディ
スク67a及び67bを介してケ−シング37aへ伝動
し、更に第10ギヤ51に伝動する。これとは逆に、ポ
−ト69bから油を導入すると、ピストン65aが反対
方向に移動して圧力板68aより離れ、ディスク67a
とディスク67b間の伝動が断たれ、第3伝動軸49の
回転が第10ギヤ51に伝動しなくなる。
ン65aが圧力板68aを押し、ディスク67aとディ
スク67bが圧接して動力が伝わる。これにより、第3
伝動軸49の回転が、第11ギヤ52よりこれらのディ
スク67a及び67bを介してケ−シング37aへ伝動
し、更に第10ギヤ51に伝動する。これとは逆に、ポ
−ト69bから油を導入すると、ピストン65aが反対
方向に移動して圧力板68aより離れ、ディスク67a
とディスク67b間の伝動が断たれ、第3伝動軸49の
回転が第10ギヤ51に伝動しなくなる。
【0030】また、ポ−ト69cから油を導入すると、
ピストン65bが圧力板68b押すことにより、ディス
ク67c…とディスク67aが圧接する。これにより、
ケ−シング37a側のディスク67aが制動を受け、第
10ギヤ51が制動することになる。この際、ピストン
65bに押されて圧力板68bと共に連結板64が移動
すると、圧力板68aが連結板64により引き戻され
て、ディスク67aとディスク67b間の伝動が完全に
断たれ、サイドクラッチ37Rが切れる。
ピストン65bが圧力板68b押すことにより、ディス
ク67c…とディスク67aが圧接する。これにより、
ケ−シング37a側のディスク67aが制動を受け、第
10ギヤ51が制動することになる。この際、ピストン
65bに押されて圧力板68bと共に連結板64が移動
すると、圧力板68aが連結板64により引き戻され
て、ディスク67aとディスク67b間の伝動が完全に
断たれ、サイドクラッチ37Rが切れる。
【0031】そして、第7ギヤ48aと常時咬合する第
8ギヤ50aにより、第2伝動軸47の動力が、第9ギ
ヤ50bを介して第3伝動軸49に伝達する。第3伝動
軸49と一体に回転する第11ギヤ52が、サイドクラ
ッチ37L,37Rを前記のように入り切り操作するこ
とにより、第10ギヤ51を回転させる。第10ギヤ5
1の回転により、第10ギヤ51と常時咬合する第14
ギヤ59aが回転し、さらに第14ギヤ59aと一体の
第15ギヤ59bが回転する。第15ギヤ59bの回転
により、第15ギヤ59bと常時咬合する第16ギヤ6
0が回転し、さらに第16ギヤ60と一体の第6伝動軸
61が回転する。そして、第6伝動軸61からクローラ
12,12を駆動する駆動軸62に動力が伝達し、駆動
軸62の端部の駆動輪63が回転する(図1参照)。
8ギヤ50aにより、第2伝動軸47の動力が、第9ギ
ヤ50bを介して第3伝動軸49に伝達する。第3伝動
軸49と一体に回転する第11ギヤ52が、サイドクラ
ッチ37L,37Rを前記のように入り切り操作するこ
とにより、第10ギヤ51を回転させる。第10ギヤ5
1の回転により、第10ギヤ51と常時咬合する第14
ギヤ59aが回転し、さらに第14ギヤ59aと一体の
第15ギヤ59bが回転する。第15ギヤ59bの回転
により、第15ギヤ59bと常時咬合する第16ギヤ6
0が回転し、さらに第16ギヤ60と一体の第6伝動軸
61が回転する。そして、第6伝動軸61からクローラ
12,12を駆動する駆動軸62に動力が伝達し、駆動
軸62の端部の駆動輪63が回転する(図1参照)。
【0032】次に、操向する場合について説明する。操
向の方法は3通りある。左右のクロ−ラの一方に制動を
かけて減速する緩旋回タ−ンと、一方のクロ−ラを完全
に停止するピボットタ−ンと、一方のクロ−ラを他方の
クロ−ラに対し反対方向に回転するスピンタ−ンとであ
る。
向の方法は3通りある。左右のクロ−ラの一方に制動を
かけて減速する緩旋回タ−ンと、一方のクロ−ラを完全
に停止するピボットタ−ンと、一方のクロ−ラを他方の
クロ−ラに対し反対方向に回転するスピンタ−ンとであ
る。
【0033】緩旋回タ−ンを行うには、図示しないモ−
ド切換えレバ−を緩旋回タ−ン側に切換える。そして、
図示しない副変速レバ−により、移動ギヤ53を第6ギ
ヤ48R側に移動すると移動ギヤ53と第6ギヤ48R
が咬み合い、変速軸45の動力が、移動ギヤ53を介し
て第2伝動軸47に伝達し、さらに第2伝動軸47から
第4伝動軸54に伝達する。モ−ド切換えレバ−により
図示しないシフタフォ−クにより第12ギヤ56を移動
して、第12ギヤ56を緩旋回ギヤ55Lに係合する。
これにより、第12ギヤ56が回転し、第12ギヤ56
に常時咬合する第13ギヤ57が回転して、第5伝動軸
58を回転する。
ド切換えレバ−を緩旋回タ−ン側に切換える。そして、
図示しない副変速レバ−により、移動ギヤ53を第6ギ
ヤ48R側に移動すると移動ギヤ53と第6ギヤ48R
が咬み合い、変速軸45の動力が、移動ギヤ53を介し
て第2伝動軸47に伝達し、さらに第2伝動軸47から
第4伝動軸54に伝達する。モ−ド切換えレバ−により
図示しないシフタフォ−クにより第12ギヤ56を移動
して、第12ギヤ56を緩旋回ギヤ55Lに係合する。
これにより、第12ギヤ56が回転し、第12ギヤ56
に常時咬合する第13ギヤ57が回転して、第5伝動軸
58を回転する。
【0034】第5伝動軸58には、第5伝動軸58と一
体に回転する切換えクラッチ40L,40Rを固定し、
第14ギヤ59aと一体に回転する第15ギヤ59bが
遊嵌する。
体に回転する切換えクラッチ40L,40Rを固定し、
第14ギヤ59aと一体に回転する第15ギヤ59bが
遊嵌する。
【0035】切換クラッチ40Rを入り操作すると、第
5伝動軸58の動力が第15ギヤ59bに伝達し、さら
に第15ギヤ59bを経て第16ギヤ60に伝達する。
第16ギヤ60は第6伝動軸61に固定し、第6伝動軸
61からクローラ12,12を駆動する駆動軸62に動
力が伝達する。
5伝動軸58の動力が第15ギヤ59bに伝達し、さら
に第15ギヤ59bを経て第16ギヤ60に伝達する。
第16ギヤ60は第6伝動軸61に固定し、第6伝動軸
61からクローラ12,12を駆動する駆動軸62に動
力が伝達する。
【0036】ここで、右切換クラッチ比例減圧弁38R
により切換クラッチ40Rのクラッチ圧を変化させ、こ
れにより第5伝動軸58に対する第15ギヤ59bの回
転比率を1以下に落とし、制動側のクロ−ラ12の回転
数を非制動側クロ−ラ12の回転数より低くさせ、コン
バイン10を制動したクロ−ラ12側に旋回する。
により切換クラッチ40Rのクラッチ圧を変化させ、こ
れにより第5伝動軸58に対する第15ギヤ59bの回
転比率を1以下に落とし、制動側のクロ−ラ12の回転
数を非制動側クロ−ラ12の回転数より低くさせ、コン
バイン10を制動したクロ−ラ12側に旋回する。
【0037】スピンタ−ンを行うには、モ−ド切換えレ
バ−をスピンタ−ン側に切換える。
バ−をスピンタ−ン側に切換える。
【0038】第2伝動軸47から第3伝動軸49に伝達
された動力が、第9ギヤ50bにより第4伝動軸54に
伝達される。図示しないシフタにより第12ギヤ56を
移動させ、第12ギヤ56とスピンギヤ55Rを係合さ
せ、第12ギヤ56と常時咬合する第13ギヤ57を介
して、動力が第5伝動軸58に伝達される。そして、前
記緩旋回タ−ン時と同様に第5伝動軸58に固定した切
換クラッチ40L,40Rの一方例えば右側の切換クラ
ッチ40Rを入りにすると、第15ギヤ59bが回転
し、右側の第16ギヤ60を介して、右クロ−ラ12の
駆動軸62に動力が伝達する。このとき、動力伝達経路
に第4伝動軸54が追加するので、右クロ−ラ12の駆
動軸62は逆転する。ここで、右側のサイドクラッチ3
7Rを自動的に切り操作にすることにより、第14ギヤ
59aが回転しても、右側の第10ギヤ51は、支障な
く自由に回転する。
された動力が、第9ギヤ50bにより第4伝動軸54に
伝達される。図示しないシフタにより第12ギヤ56を
移動させ、第12ギヤ56とスピンギヤ55Rを係合さ
せ、第12ギヤ56と常時咬合する第13ギヤ57を介
して、動力が第5伝動軸58に伝達される。そして、前
記緩旋回タ−ン時と同様に第5伝動軸58に固定した切
換クラッチ40L,40Rの一方例えば右側の切換クラ
ッチ40Rを入りにすると、第15ギヤ59bが回転
し、右側の第16ギヤ60を介して、右クロ−ラ12の
駆動軸62に動力が伝達する。このとき、動力伝達経路
に第4伝動軸54が追加するので、右クロ−ラ12の駆
動軸62は逆転する。ここで、右側のサイドクラッチ3
7Rを自動的に切り操作にすることにより、第14ギヤ
59aが回転しても、右側の第10ギヤ51は、支障な
く自由に回転する。
【0039】このように、スピンタ−ンでは、一方のク
ロ−ラ12が、他方のクロ−ラ12に対して逆回転にな
っている。
ロ−ラ12が、他方のクロ−ラ12に対して逆回転にな
っている。
【0040】ピボットタ−ンを行うには、モ−ド切換え
レバ−を中立(スピンタ−ンでも緩旋回タ−ンでもな
い)に切換える。直進時では、第2伝動軸47の動力が
第3伝動軸49に伝達される。ブレ−キ41R,40L
を作動するがサイドクラッチ37L,37Rが切りの状
態になり、第10ギヤ51が制動を受け、制動側のクロ
−ラ12を制動する。
レバ−を中立(スピンタ−ンでも緩旋回タ−ンでもな
い)に切換える。直進時では、第2伝動軸47の動力が
第3伝動軸49に伝達される。ブレ−キ41R,40L
を作動するがサイドクラッチ37L,37Rが切りの状
態になり、第10ギヤ51が制動を受け、制動側のクロ
−ラ12を制動する。
【0041】次に、以上のように構成する第1実施例の
移動農機の操向制御装置22の動作について図6のフロ
−チャ−トを参照して説明する。
移動農機の操向制御装置22の動作について図6のフロ
−チャ−トを参照して説明する。
【0042】先ず、左右にいずれかに操向レバ−23を
操作し(ステップS1)、コンバイン10の旋回を行
う。操向レバ−23の操作中にレバ−位置検出手段24
が、操向レバ−23の中立値からの傾動角を算出する
(ステップS2)。この傾動角が上限値以下の時、操向
レバ−23の傾動角に対応する左右クロ−ラの回転比の
目標値を目標回転比設定手段25により算出する(ステ
ップS4)。さらに、左右のクロ−ラ12,12の回転
数を左右クロ−ラ回転数検出手段26,26により測定
し、さらに測定回転比算出手段27により実際の回転比
を検出して、この検出した回転比と目標の回転比とを回
転数比比較手段28により比較する(ステップS5)。
操作し(ステップS1)、コンバイン10の旋回を行
う。操向レバ−23の操作中にレバ−位置検出手段24
が、操向レバ−23の中立値からの傾動角を算出する
(ステップS2)。この傾動角が上限値以下の時、操向
レバ−23の傾動角に対応する左右クロ−ラの回転比の
目標値を目標回転比設定手段25により算出する(ステ
ップS4)。さらに、左右のクロ−ラ12,12の回転
数を左右クロ−ラ回転数検出手段26,26により測定
し、さらに測定回転比算出手段27により実際の回転比
を検出して、この検出した回転比と目標の回転比とを回
転数比比較手段28により比較する(ステップS5)。
【0043】そして、操向レバ−23の傾動角に対応す
る目標値(回転数の比の目標値)を、図7に示すように
傾動角に応じて階段状に減少するように設定する(ステ
ップS6)。このような目標値を得るために、図8に示
すように操向レバ−23の傾動角に応じて、制動圧を階
段上に増加させる。ここで、目標値が1では、コンバイ
ン10は直進し、目標値が0では、制動側のクロ−ラ1
2、12がロックしている状態である。
る目標値(回転数の比の目標値)を、図7に示すように
傾動角に応じて階段状に減少するように設定する(ステ
ップS6)。このような目標値を得るために、図8に示
すように操向レバ−23の傾動角に応じて、制動圧を階
段上に増加させる。ここで、目標値が1では、コンバイ
ン10は直進し、目標値が0では、制動側のクロ−ラ1
2、12がロックしている状態である。
【0044】また、操向レバ−23の傾動角が上限値A
2を越えた場合には、ブレ−キ比例減圧弁39L,39
Rを作動し、ブレ−キ41L,41Rにロック圧に相当
するる制動圧を発生させる(ステップS9)。
2を越えた場合には、ブレ−キ比例減圧弁39L,39
Rを作動し、ブレ−キ41L,41Rにロック圧に相当
するる制動圧を発生させる(ステップS9)。
【0045】次に、測定値(測定回転数の比)と目標値
とが一致しない場合では、例えば、右側に操行レバ−2
3を傾動し、その傾動角がA1のときに測定値がBであ
る場合(図7参照)、目標値より大きいので制動手段制
御部29によりブレ−キ比例減圧弁39を調整してブレ
−キ41L,41Rを作動させ、制動圧をbに増加させ
る(ステップS7)。または、測定値がCである場合
(図7参照)、目標値より小さいので制動手段制御部2
9によりブレ−キ比例減圧弁39を調整してブレ−キ4
1L,41Rを作動させ、制動圧をcに減少させる(ス
テップS8)。
とが一致しない場合では、例えば、右側に操行レバ−2
3を傾動し、その傾動角がA1のときに測定値がBであ
る場合(図7参照)、目標値より大きいので制動手段制
御部29によりブレ−キ比例減圧弁39を調整してブレ
−キ41L,41Rを作動させ、制動圧をbに増加させ
る(ステップS7)。または、測定値がCである場合
(図7参照)、目標値より小さいので制動手段制御部2
9によりブレ−キ比例減圧弁39を調整してブレ−キ4
1L,41Rを作動させ、制動圧をcに減少させる(ス
テップS8)。
【0046】このように、操向レバ−23を新たに操作
する毎に、目標値を算出し、その目標値に一致するよう
にブレ−キ41L,41Rの制動圧を調整する。
する毎に、目標値を算出し、その目標値に一致するよう
にブレ−キ41L,41Rの制動圧を調整する。
【0047】ここで、図7では、横軸が操向レバ−のレ
バ−位置検出手段24が検出する傾動角で、縦軸が回転
比を示す。図8では、横軸がレバ−位置検出手段24が
検出する傾動角で、縦軸が制動圧を示す。
バ−位置検出手段24が検出する傾動角で、縦軸が回転
比を示す。図8では、横軸がレバ−位置検出手段24が
検出する傾動角で、縦軸が制動圧を示す。
【0048】以上のように、第1実施例では、コンバイ
ン10の旋回時に非制動側と制動側のクロ−ラ12の回
転数の比をとることにより、非制動側のクロ−ラ12の
回転数が変動したとしても、目標値に合わせ制動側のク
ロ−ラ12,12の回転数を変化させる。これにより、
温度変化のために油圧が所期の制動圧を発生しない場合
等でも、操向レバ−23の傾動角に応じた目標値の回転
比になるように、制動圧をクロ−ラ12,12に制動を
掛けるので、一定の旋回角度で旋回でき、従って、安定
性のある安全で正確な旋回動作ができる。
ン10の旋回時に非制動側と制動側のクロ−ラ12の回
転数の比をとることにより、非制動側のクロ−ラ12の
回転数が変動したとしても、目標値に合わせ制動側のク
ロ−ラ12,12の回転数を変化させる。これにより、
温度変化のために油圧が所期の制動圧を発生しない場合
等でも、操向レバ−23の傾動角に応じた目標値の回転
比になるように、制動圧をクロ−ラ12,12に制動を
掛けるので、一定の旋回角度で旋回でき、従って、安定
性のある安全で正確な旋回動作ができる。
【0049】また、第1実施例では、操向レバ−を一定
角度以上操作した場合には、ブレ−キ比例減圧弁39に
より高い制動圧を発生させてクロ−ラ12,12の一方
をロックするので、緩旋回タ−ンよりピボットタ−ンに
連続的に移行でき、旋回時の操向レバ−の操作性が向上
する。
角度以上操作した場合には、ブレ−キ比例減圧弁39に
より高い制動圧を発生させてクロ−ラ12,12の一方
をロックするので、緩旋回タ−ンよりピボットタ−ンに
連続的に移行でき、旋回時の操向レバ−の操作性が向上
する。
【0050】次に、発明の第2実施例について、図9乃
至図11を参照して説明し、第1実施例と同一構成部材
には同一符号を付して説明する。第2実施例は、第1実
施例に係る移動農機の操向制御装置22(図2参照)と
同一の機器構成を備えている。 第2実施例を図9のフ
ローチャートを参照して説明する。運転席の図示しない
モ−ド切換レバ−をスピンタ−ン側に移動する。そし
て、左右どちらかに操向レバ−23を操作し(ステップ
S10)、中立値からの傾動角を検出する(ステップS
11)。
至図11を参照して説明し、第1実施例と同一構成部材
には同一符号を付して説明する。第2実施例は、第1実
施例に係る移動農機の操向制御装置22(図2参照)と
同一の機器構成を備えている。 第2実施例を図9のフ
ローチャートを参照して説明する。運転席の図示しない
モ−ド切換レバ−をスピンタ−ン側に移動する。そし
て、左右どちらかに操向レバ−23を操作し(ステップ
S10)、中立値からの傾動角を検出する(ステップS
11)。
【0051】操向レバ−23をスピンタ−ンの開始角S
より大きく傾動すると、スピンタ−ンが開始する(ステ
ップS12)。
より大きく傾動すると、スピンタ−ンが開始する(ステ
ップS12)。
【0052】図10は、横軸が操向レバ−23のレバ−
位置検出手段24が検出する傾動角で、縦軸が回転比を
示す。図10は、操向レバ−23の傾動角がスピンタ−
ン開始角Sを越えると、左右のクロ−ラ12,12の回
転比が0を下回り、制動側のクロ−ラ12が逆回転し始
めることを示している。図10より明らかなとおり、第
2実施例では、操向レバ−23を最大限に傾動しても、
逆回転する制動側のクロ−ラ12の回転数は、安全のた
め非制動側のクロ−ラの回転数の1/3に制御する。
位置検出手段24が検出する傾動角で、縦軸が回転比を
示す。図10は、操向レバ−23の傾動角がスピンタ−
ン開始角Sを越えると、左右のクロ−ラ12,12の回
転比が0を下回り、制動側のクロ−ラ12が逆回転し始
めることを示している。図10より明らかなとおり、第
2実施例では、操向レバ−23を最大限に傾動しても、
逆回転する制動側のクロ−ラ12の回転数は、安全のた
め非制動側のクロ−ラの回転数の1/3に制御する。
【0053】図11は、横軸がスピンタ−ン開始から経
過時間Tsで、縦軸はクラッチ接続圧を示す。スピンタ
−ン開始後一定時間経過前では(ステップS13)、図
11に示すように、スピンタ−ン開始時T0から一定時
間前のT1までは、切換クラッチ比例減圧弁38L,3
8Rを作動させ、切換クラッチ40L,40Rを半クラ
ッチの状態のクラッチ接続圧Eにし、さらに、T1経過
後から徐々にクラッチ接続圧を高め、スピンタ−ン開始
からTS後に切換クラッチ40L,40Rを完全なクラ
ッチ接続圧Fにする(ステップS14)。
過時間Tsで、縦軸はクラッチ接続圧を示す。スピンタ
−ン開始後一定時間経過前では(ステップS13)、図
11に示すように、スピンタ−ン開始時T0から一定時
間前のT1までは、切換クラッチ比例減圧弁38L,3
8Rを作動させ、切換クラッチ40L,40Rを半クラ
ッチの状態のクラッチ接続圧Eにし、さらに、T1経過
後から徐々にクラッチ接続圧を高め、スピンタ−ン開始
からTS後に切換クラッチ40L,40Rを完全なクラ
ッチ接続圧Fにする(ステップS14)。
【0054】図12は、横軸が時間Tsで、縦軸が制動
圧を示す。図12に示すように、操向レバ−23の操作
時からブレ−キ比例減圧弁39L,39Rによりブレ−
キ41R,41Lを作動させ、スピンタ−ン開始時TO
前に一旦制動側のクロ−ラ12をロック圧にして、制動
側のクロ−ラ12を停止させる。その後、スピンタ−ン
開始時T0からT1まで徐々に制動圧を減少させ、T1
で制動圧を0にする(ステップS15)。
圧を示す。図12に示すように、操向レバ−23の操作
時からブレ−キ比例減圧弁39L,39Rによりブレ−
キ41R,41Lを作動させ、スピンタ−ン開始時TO
前に一旦制動側のクロ−ラ12をロック圧にして、制動
側のクロ−ラ12を停止させる。その後、スピンタ−ン
開始時T0からT1まで徐々に制動圧を減少させ、T1
で制動圧を0にする(ステップS15)。
【0055】このように、スピンタ−ン開始後T1を経
過すると、制動側のクロ−ラ12の制動圧が0になると
同時に、切換クラッチ40Lまたは40Rの接続圧が増
大する。
過すると、制動側のクロ−ラ12の制動圧が0になると
同時に、切換クラッチ40Lまたは40Rの接続圧が増
大する。
【0056】また、スピンタ−ン開始から一定時間経過
後(ステップS13)、操向レバ−23の傾動角に応じ
たクロ−ラ12,12の回転比の目標値を算出し(ステ
ップS16)、傾動角に対応した左右のクロ−ラ12,
12の回転比の測定値が目標値に等しい場合、制動手段
制御部29は、制動手段30を動作させない(ステップ
S17)。左右のクロ−ラ12,12の回転比の測定値
が目標値より大きい場合(ステップS18)、制動手段
制御部29は、制動側の切換クラッチ比例減圧弁38
L,38Rを調整して切換クラッチ40L,40Rを作
動させ、切換クラッチ40L,40Rの接続圧を高める
(ステップS19)。また、クロ−ラ12,12の回転
比の測定値が目標値より低い場合、制動手段制御部29
は、制動側の切換クラッチ比例減圧弁38L,38Rに
より切換クラッチ40L,40Rを作動させ、切換クラ
ッチ40L,40Rの接続圧を低くする(ステップS2
0)。 コンバイン10がスピンタ−ンを開始する傾動
角S以下では(ステップS12)、第1実施例と同様
に、操向レバ−23を操作するとレバ−位置検出手段2
4が、操向レバ−23の中立値からの傾動角を検出し
て、操向レバ−23の傾動角に対応する目標値を目標回
転比設定手段25により算出すると共に、測定回転比算
出手段27により測定値を算出する(ステップS2
1)。目標回転比設定手段25の算出する目標値と、前
記測定回転比算出手段27の算出する測定値とが等しい
場合、制動手段制御部29は、制動手段30を動作させ
ない(ステップS22)。左右のクロ−ラ12,12の
回転比の測定値が目標値より大きい場合(ステップS2
3)、制動手段制御部29が、ブレ−キ比例減圧弁39
L,39Rを調整してブレ−キ41L,41Rを作動さ
せてブレ−キ圧を高くする(ステップS24)。また、
クロ−ラ12,12の回転比の測定値が目標値より低い
場合、制動手段制御部29が、ブレ−キ比例減圧弁39
L,39Rを調整してブレ−キ41L,41Rを作動さ
せてブレ−キ圧を低くする(ステップS25)。
後(ステップS13)、操向レバ−23の傾動角に応じ
たクロ−ラ12,12の回転比の目標値を算出し(ステ
ップS16)、傾動角に対応した左右のクロ−ラ12,
12の回転比の測定値が目標値に等しい場合、制動手段
制御部29は、制動手段30を動作させない(ステップ
S17)。左右のクロ−ラ12,12の回転比の測定値
が目標値より大きい場合(ステップS18)、制動手段
制御部29は、制動側の切換クラッチ比例減圧弁38
L,38Rを調整して切換クラッチ40L,40Rを作
動させ、切換クラッチ40L,40Rの接続圧を高める
(ステップS19)。また、クロ−ラ12,12の回転
比の測定値が目標値より低い場合、制動手段制御部29
は、制動側の切換クラッチ比例減圧弁38L,38Rに
より切換クラッチ40L,40Rを作動させ、切換クラ
ッチ40L,40Rの接続圧を低くする(ステップS2
0)。 コンバイン10がスピンタ−ンを開始する傾動
角S以下では(ステップS12)、第1実施例と同様
に、操向レバ−23を操作するとレバ−位置検出手段2
4が、操向レバ−23の中立値からの傾動角を検出し
て、操向レバ−23の傾動角に対応する目標値を目標回
転比設定手段25により算出すると共に、測定回転比算
出手段27により測定値を算出する(ステップS2
1)。目標回転比設定手段25の算出する目標値と、前
記測定回転比算出手段27の算出する測定値とが等しい
場合、制動手段制御部29は、制動手段30を動作させ
ない(ステップS22)。左右のクロ−ラ12,12の
回転比の測定値が目標値より大きい場合(ステップS2
3)、制動手段制御部29が、ブレ−キ比例減圧弁39
L,39Rを調整してブレ−キ41L,41Rを作動さ
せてブレ−キ圧を高くする(ステップS24)。また、
クロ−ラ12,12の回転比の測定値が目標値より低い
場合、制動手段制御部29が、ブレ−キ比例減圧弁39
L,39Rを調整してブレ−キ41L,41Rを作動さ
せてブレ−キ圧を低くする(ステップS25)。
【0057】以上のように第2実施例では、第1実施例
と同様に操向レバ−23の傾動角に応じた所定の制動圧
をクロ−ラ12,12に掛けるので、コンバイン10の
走行速度が変化しても同一の旋回角度で旋回できる。こ
れにより、安全で正確な旋回動作ができる。さらに、ス
ピンタ−ン開始T0前では、制動側のクロ−ラ12,1
2を確実にロックする圧力を発生させ、スピンタ−ン開
始時T0以降、制動圧をロック状態から徐々に減少さ
せ、スピンタ−ン開始後T1で0にする。そして、この
時間T1以降、切換クラッチ40L,40Rは、半クラ
ッチ状態から徐々にクラッチ接続圧を増大させ、一定時
間後のTSには完全にクラッチを連結する。これによ
り、スピンタ−ンが円滑に行うことができる。
と同様に操向レバ−23の傾動角に応じた所定の制動圧
をクロ−ラ12,12に掛けるので、コンバイン10の
走行速度が変化しても同一の旋回角度で旋回できる。こ
れにより、安全で正確な旋回動作ができる。さらに、ス
ピンタ−ン開始T0前では、制動側のクロ−ラ12,1
2を確実にロックする圧力を発生させ、スピンタ−ン開
始時T0以降、制動圧をロック状態から徐々に減少さ
せ、スピンタ−ン開始後T1で0にする。そして、この
時間T1以降、切換クラッチ40L,40Rは、半クラ
ッチ状態から徐々にクラッチ接続圧を増大させ、一定時
間後のTSには完全にクラッチを連結する。これによ
り、スピンタ−ンが円滑に行うことができる。
【0058】また、制動側のクロ−ラ12,12の最大
逆転回転数を非制動側の1/3に抑制するので、安全に
スピンタ−ンを行うことができる。
逆転回転数を非制動側の1/3に抑制するので、安全に
スピンタ−ンを行うことができる。
【0059】次に、本発明の第3実施例について、図1
3乃至図15を参照し、第1実施例と同一構成部材には
同一符号を付して説明する。
3乃至図15を参照し、第1実施例と同一構成部材には
同一符号を付して説明する。
【0060】第3実施例は、第1実施例に係る移動農機
の操向制御装置22と同一の機器構成を備えている。
の操向制御装置22と同一の機器構成を備えている。
【0061】図13は、第3実施例のフローチャートを
示す。モ−ド切換レバ−を緩旋回タ−ン側に移動し、コ
ンバイン10が緩旋回タ−ンを開始する(ステップS2
6)。緩旋回タ−ン開始の一定時間経過前では(ステッ
プS27)、第1実施例と同様に、操向レバ−23を操
作すると、レバ−位置検出手段24が操向レバ−23の
傾動角を検出する。そして、クロ−ラ12,12の回転
比の目標値を目標回転比設定手段25により算出し、ク
ロ−ラ12,12の回転比の測定値を測定回転比算出手
段27により算出する。これらの測定値と目標値を回転
数比比較手段28により比較し、制動手段制御部29に
よりブレ−キ比例減圧弁39L,39Rを作動させ制動
圧を制御する。
示す。モ−ド切換レバ−を緩旋回タ−ン側に移動し、コ
ンバイン10が緩旋回タ−ンを開始する(ステップS2
6)。緩旋回タ−ン開始の一定時間経過前では(ステッ
プS27)、第1実施例と同様に、操向レバ−23を操
作すると、レバ−位置検出手段24が操向レバ−23の
傾動角を検出する。そして、クロ−ラ12,12の回転
比の目標値を目標回転比設定手段25により算出し、ク
ロ−ラ12,12の回転比の測定値を測定回転比算出手
段27により算出する。これらの測定値と目標値を回転
数比比較手段28により比較し、制動手段制御部29に
よりブレ−キ比例減圧弁39L,39Rを作動させ制動
圧を制御する。
【0062】図14は、横軸が旋回開始からの経過時間
で、縦軸に回転比を示す。図14に示すように、緩旋回
タ−ンを開始直後から、目標値を段階的に減少させ、一
定時間T1後に所定の目標値に到達するようにさせる
(ステップS28)。この場合、旋回側の切換クラッチ
40L,40Rのクラッチ接続圧を図15に示すように
段階的に増加させ、時間T1において最大にする。
で、縦軸に回転比を示す。図14に示すように、緩旋回
タ−ンを開始直後から、目標値を段階的に減少させ、一
定時間T1後に所定の目標値に到達するようにさせる
(ステップS28)。この場合、旋回側の切換クラッチ
40L,40Rのクラッチ接続圧を図15に示すように
段階的に増加させ、時間T1において最大にする。
【0063】また、目標回転比設定手段25の算出する
目標値と前記測定回転比算出手段27の算出する測定値
とが等しい場合、制動手段制御部29は、制動手段30
を動作させない(ステップS29)。左右のクロ−ラ1
2,12の回転比の測定値が目標値より大きい場合(ス
テップS30)、制動手段制御部29は、制動側の切換
クラッチ比例減圧弁38L,38Rを調整して切換クラ
ッチ40L,40Rを作動させ、切換クラッチ40L,
40Rのクラッチ接続圧を低める(ステップS31)。
また、クロ−ラ12,12の回転比の測定値が目標値よ
り低い場合、制動手段制御部29は、制動側の切換クラ
ッチ比例減圧弁38L,38Rにより切換クラッチ40
L,40Rを作動させ、切換クラッチ40L,40Rの
クラッチ接続圧を高くする(ステップS32)。
目標値と前記測定回転比算出手段27の算出する測定値
とが等しい場合、制動手段制御部29は、制動手段30
を動作させない(ステップS29)。左右のクロ−ラ1
2,12の回転比の測定値が目標値より大きい場合(ス
テップS30)、制動手段制御部29は、制動側の切換
クラッチ比例減圧弁38L,38Rを調整して切換クラ
ッチ40L,40Rを作動させ、切換クラッチ40L,
40Rのクラッチ接続圧を低める(ステップS31)。
また、クロ−ラ12,12の回転比の測定値が目標値よ
り低い場合、制動手段制御部29は、制動側の切換クラ
ッチ比例減圧弁38L,38Rにより切換クラッチ40
L,40Rを作動させ、切換クラッチ40L,40Rの
クラッチ接続圧を高くする(ステップS32)。
【0064】また、緩旋回タ−ンを開始から一定時間経
過後、切換クラッチ比例減圧弁38L,38Rを作動さ
せ、切換クラッチ40L,40Rが完全に接続するまで
にクラッチ接続圧を高める(ステップS33)。
過後、切換クラッチ比例減圧弁38L,38Rを作動さ
せ、切換クラッチ40L,40Rが完全に接続するまで
にクラッチ接続圧を高める(ステップS33)。
【0065】以上のように、第3実施例は、緩旋回タ−
ンの開始から一定時間T1を経過する以前では、操向レ
バ−23の傾動角に対応したクロ−ラ12の目標値を達
成するように制動圧を掛ける。これにより、一定割合に
低下した制動側の切換クラッチ40L,40Rを接続す
る際に、作業者に急激な揺れが加わることもなく、ま
た、切換クラッチ40L,40Rを慎重に接続しようと
して旋回が遅れることもなく緩旋回タ−ンを円滑に且つ
遅延なく実行できる。
ンの開始から一定時間T1を経過する以前では、操向レ
バ−23の傾動角に対応したクロ−ラ12の目標値を達
成するように制動圧を掛ける。これにより、一定割合に
低下した制動側の切換クラッチ40L,40Rを接続す
る際に、作業者に急激な揺れが加わることもなく、ま
た、切換クラッチ40L,40Rを慎重に接続しようと
して旋回が遅れることもなく緩旋回タ−ンを円滑に且つ
遅延なく実行できる。
【0066】次に、本発明の第4実施例について、図1
6乃至図17を参照して説明する。第1実施例と同一構
成部材には同一符号を付して説明する。
6乃至図17を参照して説明する。第1実施例と同一構
成部材には同一符号を付して説明する。
【0067】第4実施例の操向制御装置70の機器構成
は、図16に示すように、操向レバ−23の操作位置を
検出するレバ−位置検出手段24を備え、このレバ−位
置検出手段24と速度を検出する速度検出手段71を、
速度に対応した上限圧力を設定する上限制動圧設定手段
72に接続する。上限制動圧設定手段72から、制動手
段30を制御する制動手段制御部29に接続する。
は、図16に示すように、操向レバ−23の操作位置を
検出するレバ−位置検出手段24を備え、このレバ−位
置検出手段24と速度を検出する速度検出手段71を、
速度に対応した上限圧力を設定する上限制動圧設定手段
72に接続する。上限制動圧設定手段72から、制動手
段30を制御する制動手段制御部29に接続する。
【0068】次に、第4実施例の動作について説明す
る。
る。
【0069】コンバイン10の走行速度を速度検出手段
71で検出し、速度に応じて制動圧の上限値を上限制動
圧設定手段72により設定する。図17は、横軸が走行
速度で、縦軸に上限制動圧を示す。第4実施例では、図
17の折れ線グラフに示すように、走行速度に応じた上
限制動圧値を設定する。
71で検出し、速度に応じて制動圧の上限値を上限制動
圧設定手段72により設定する。図17は、横軸が走行
速度で、縦軸に上限制動圧を示す。第4実施例では、図
17の折れ線グラフに示すように、走行速度に応じた上
限制動圧値を設定する。
【0070】図18は、横軸が走行レバ−23の傾動角
で、縦軸に制動圧を示す。この曲線の最大制動圧が上限
制動圧設定手段72で設定した制動圧の上限値に相応す
る。
で、縦軸に制動圧を示す。この曲線の最大制動圧が上限
制動圧設定手段72で設定した制動圧の上限値に相応す
る。
【0071】図18に示すとおり制動圧は、操向レバ−
23の傾動角に応じた曲線を描く(図18参照)。そし
て、制動手段制御部29によりブレ−キ比例減圧弁39
L,39Rを調整してブレ−キ41L,41Rの制動圧
を上限制動圧値以上にならないように制御する。
23の傾動角に応じた曲線を描く(図18参照)。そし
て、制動手段制御部29によりブレ−キ比例減圧弁39
L,39Rを調整してブレ−キ41L,41Rの制動圧
を上限制動圧値以上にならないように制御する。
【0072】例えば、図18に示すように、操向レバ−
を最大限に操作した角度Gにおけるクロ−ラ12,12
の上限制動圧は、走行速度が2m/sの場合にはHにな
る(図18参照)。2m/s以上の速度では、制動手段
制御部29によりブレ−キ比例減圧弁39L,39Rを
調整して、ブレ−キ41L,41Rの制動圧をHより低
い値に制御する。
を最大限に操作した角度Gにおけるクロ−ラ12,12
の上限制動圧は、走行速度が2m/sの場合にはHにな
る(図18参照)。2m/s以上の速度では、制動手段
制御部29によりブレ−キ比例減圧弁39L,39Rを
調整して、ブレ−キ41L,41Rの制動圧をHより低
い値に制御する。
【0073】このように第4実施例では、走行速度が速
くなるに従い上限制動圧が減少する。従って路上等にお
ける高速走行時、操向レバ−23を最大限に傾動しても
高速走行時の上限制動圧は小さいから、クロ−ラ12,
12はロックしない。このため、高速走行時においてコ
ンバイン10を旋回させるため操向レバー23の操作を
行った場合、不安定な挙動になる恐れが低下し、安全に
旋回できる。また、低速走行時では、確実に小半径で旋
回できる。このように、走行速度に応じて制動圧の上限
を変更することにより、旋回時の走行速度にふさわしい
旋回操作ができる。 第5実施例は、第4実施例と同様
な機器構成を備えている。
くなるに従い上限制動圧が減少する。従って路上等にお
ける高速走行時、操向レバ−23を最大限に傾動しても
高速走行時の上限制動圧は小さいから、クロ−ラ12,
12はロックしない。このため、高速走行時においてコ
ンバイン10を旋回させるため操向レバー23の操作を
行った場合、不安定な挙動になる恐れが低下し、安全に
旋回できる。また、低速走行時では、確実に小半径で旋
回できる。このように、走行速度に応じて制動圧の上限
を変更することにより、旋回時の走行速度にふさわしい
旋回操作ができる。 第5実施例は、第4実施例と同様
な機器構成を備えている。
【0074】第5実施例は、速度検出手段71で検出し
た走行速度に応じた上限制動圧を上限制動圧設定手段7
2により連続的に設定する(図19参照)。そして、第
4実施例と同様に操向レバ−23を最大限に操作した操
作角G(図18参照)におけるクロ−ラ12,12の上
限制動圧をHで示すと、高速走行時(1.5m/s以
上)で上限制動圧Hは走行速度が高速になるに従い連続
的に減少する。
た走行速度に応じた上限制動圧を上限制動圧設定手段7
2により連続的に設定する(図19参照)。そして、第
4実施例と同様に操向レバ−23を最大限に操作した操
作角G(図18参照)におけるクロ−ラ12,12の上
限制動圧をHで示すと、高速走行時(1.5m/s以
上)で上限制動圧Hは走行速度が高速になるに従い連続
的に減少する。
【0075】以上のように第5実施例では、第4実施例
と同様に路上における高速走行時に、操向レバ−23を
最大限に操作してもクロ−ラ12,12がロックしない
制動圧である。また、低速走行時では、確実に旋回でき
るような制動圧を発生できる。さらに、速度の変化に応
じて発生する上限制動圧を連続的に変化させることによ
り、操向レバ−23の操作を円滑にできる。このため、
コンバイン10を旋回させるため操向レバーの操作を行
った場合でも、不安定な挙動になることもなく安全に旋
回できると共に低速走行時では、確実に旋回できる制動
圧を発生できるので、円滑な旋回操作ができる。
と同様に路上における高速走行時に、操向レバ−23を
最大限に操作してもクロ−ラ12,12がロックしない
制動圧である。また、低速走行時では、確実に旋回でき
るような制動圧を発生できる。さらに、速度の変化に応
じて発生する上限制動圧を連続的に変化させることによ
り、操向レバ−23の操作を円滑にできる。このため、
コンバイン10を旋回させるため操向レバーの操作を行
った場合でも、不安定な挙動になることもなく安全に旋
回できると共に低速走行時では、確実に旋回できる制動
圧を発生できるので、円滑な旋回操作ができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明では、作業者が、
圃場或いは路上等様々な場所において所望の旋回をする
場合、普段と同様な操向レバ−の操作をしても、左右の
クロ−ラの回転数の比が目標値になるように、制動手段
制御部により制動手段を制御する。これにより制動側の
クロ−ラの制動圧を調整して、一定の旋回角度で旋回で
きる。そして、作業者が安全で確実に旋回できる。
圃場或いは路上等様々な場所において所望の旋回をする
場合、普段と同様な操向レバ−の操作をしても、左右の
クロ−ラの回転数の比が目標値になるように、制動手段
制御部により制動手段を制御する。これにより制動側の
クロ−ラの制動圧を調整して、一定の旋回角度で旋回で
きる。そして、作業者が安全で確実に旋回できる。
【図1】本発明の移動農機における操向制御装置を備え
るコンバインの側面図である。
るコンバインの側面図である。
【図2】本発明の移動農機における操向制御装置の機器
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図3】本発明の移動農機における操向制御装置の油圧
回路を示す図である。
回路を示す図である。
【図4】本発明の移動農機における操向制御装置の動力
伝達部を示す図である。
伝達部を示す図である。
【図5】動力伝達部に使用されているサイドクラッチと
ブレ−キの縦断面図である。
ブレ−キの縦断面図である。
【図6】第1実施例のフローチャートである。
【図7】第1実施例の特性を示す操向レバ−に対応する
目標値のグラフである。
目標値のグラフである。
【図8】第1実施例の特性を示す操向レバ−に対応する
制動圧のグラフである。
制動圧のグラフである。
【図9】第2実施例のフローチャートである。
【図10】第2実施例の特性を示す操向レバ−に対応す
る目標値のグラフである。
る目標値のグラフである。
【図11】第2実施例のスピンタ−ン開始からの経過時
間に対応するクラッチ接続圧のグラフである。
間に対応するクラッチ接続圧のグラフである。
【図12】第2実施例のスピンタ−ン開始からの経過時
間に対応するブレ−キの制動圧グラフである。
間に対応するブレ−キの制動圧グラフである。
【図13】第3実施例のフローチャートである。
【図14】第3実施例の特性を示す緩旋回タ−ン開始か
らの経過時間に対応する目標値のグラフである。
らの経過時間に対応する目標値のグラフである。
【図15】第3実施例の特性を示す緩旋回タ−ン開始か
らの経過時間に対応するクラッチ接続圧のグラフであ
る。
らの経過時間に対応するクラッチ接続圧のグラフであ
る。
【図16】第4実施例の機器構成を示す図である。
【図17】第4実施例の特性を示すコンバインの走行速
度に対応するブレ−キの上限制動圧のグラフである。
度に対応するブレ−キの上限制動圧のグラフである。
【図18】第4実施例の特性を示す操向レバ−の傾動角
に対応するブレ−キの制動圧のグラフである。
に対応するブレ−キの制動圧のグラフである。
【図19】第5実施例の特性を示すコンバインの走行速
度に対応するブレ−キの上限制動圧のグラフである。
度に対応するブレ−キの上限制動圧のグラフである。
10 コンバイン 11,70 操向制御装置 13 動力伝達部 24 レバ−位置検出手段 25 目標回転比設定手段 26 クロ−ラ回転数検出手段 27 測定回転比算出手段 28 回転数比比較手段 29 制動手段制御部 30 制動手段 71 速度検出手段 72 上限制動圧設定手段
【手続補正書】
【提出日】平成6年5月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
Claims (1)
- 【請求項1】 操向レバ−の位置を検出するレバ−位置
検出手段の検出出力に応じた制動力により左右いずれか
一方のクロ−ラに制動を加えて操向を行う、移動農機に
おいて、 左右のクロ−ラの回転数を検出するクロ−ラ回転数検出
手段と、 前記クロ−ラ回転数検出手段の検出出力より左右のクロ
−ラの回転数の比を算出する測定回転比算出手段と、 前記レバ−位置検出手段の検出出力に対応して左右のク
ロ−ラの回転数の比の目標値を設定する目標回転比設定
手段と、 前記測定回転比算出手段の測定回転比と前記目標回転比
設定手段の目標回転比を比較する回転数比比較手段と、 左または右のクロ−ラに制動力を掛ける制動手段と、 前記回転数比比較手段の出力により測定回転比と目標回
転比が一致するように前記制動手段を制御する制動手段
制御部と、 を備えることを特徴とする移動農機における操向制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2364794A JPH07205832A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 移動農機における操向制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2364794A JPH07205832A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 移動農機における操向制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205832A true JPH07205832A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=12116349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2364794A Withdrawn JPH07205832A (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | 移動農機における操向制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205832A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101149911B1 (ko) * | 2008-02-26 | 2012-05-30 | 이세키노우키가부시키가이샤 | 주행차량 |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP2364794A patent/JPH07205832A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101149911B1 (ko) * | 2008-02-26 | 2012-05-30 | 이세키노우키가부시키가이샤 | 주행차량 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |