JP2011055779A - 作業車両 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部(163)に左右の後輪の回転数を検出する後輪回転センサ(205)を設け、断続的入り切り制御機能(B1)は、後輪回転センサにより検出された旋回外側の後輪の回転数に基づいて旋回内側の後輪の設定回転数を所定の演算式にて演算して設定するが、演算式は設定回転数を前記旋回外側の後輪の回転数よりも小さい値に設定する。設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が大きいときは旋回内側のサドクラッチを切りにし、設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が小さいときは旋回内側のサイドクラッチを入にする構成とする。
【選択図】 図6
Description
すなわち、請求項1記載の本発明は、原動機(E)を備える走行車体(2)と、左右の前輪(10,10)及び原動機からの動力により駆動する左右の後輪(11),(11)と、前記走行車体上に設けた運転席(31)と、走行車体を操向操作する操向ハンドル(34)と、該操向ハンドルの操作に連動して左右の前輪(10,10)を操舵するステアリング機構(87)と、前記走行車体の後側に昇降リンク装置(3)を介して昇降可能に装着された作業部(4)と、原動機からの動力を左右の後輪(11),(11)へ伝達するサイドクラッチを設け、制御部(163)に左右の後輪の回転数を検出する後輪回転センサ(205)を設け、断続的入り切り制御機能(B1)は、後輪回転センサにより検出された旋回外側の後輪の回転数に基づいて旋回内側の後輪の設定回転数を所定の演算式にて演算して設定するようにし、演算式は、設定回転数を前記旋回外側の後輪の回転数よりも小さい値に設定する構成とし、設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が大きいときは旋回内側のサドクラッチを切りにし、設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が小さいときは旋回内側のサイドクラッチを入にする構成としてあることを特徴とする。
所定の回転数に設定された設定回転数よりも、検出される旋回内側の後輪の回転数が大きくなると、旋回内側のサドクラッチを切りにし、また、設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が小さくなったときは、旋回内側のサイドクラッチを強制的に入りにすることによって、旋回内側の後輪を所定の回転量だけ強制駆動することができる。従って、旋回外側の後輪がスリップするようなときなどには、旋回内側の後輪を駆動することで走行不能に陥ることがなくなり、円滑な旋回制御が行える。
旋回内側の後輪(11)の設定回転数は、旋回外側の後輪(11)の回転数より小さい値に設定するが、旋回外側後輪の回転数と旋回内側後輪の回転数の割合を、補正装置(206)により圃場面の硬軟等の条件に応じて適宜に設定変更することができる。
請求項2記載の本発明によれば、請求項1の効果に加えて、走行路の路面条件等に応じて補正装置の補正を行うことにより、適正な走行路面で円滑に旋回することができる。
図1及び図2は本発明を用いた一実施例である粉粒体繰出し装置として施肥装置を装着した乗用型田植機の側面図と平面図である。この乗用型田植機1は、走行車体2の後側に昇降リンク装置3を介して苗植付部4が昇降可能に装着され、走行車体2の後部上側に施肥装置5の本体部分が設けられている。
また、ロータ上下位置調節レバー81の下端部には折曲片82が固着されており、該折曲片82は支持枠体65に回動自在に支持されている。そして前記レバー81が車両の左右方向に回動操作されると、支持枠体65の両側辺部材65bに回動自在に支持された梁部材66に固着支持された突出部66aの近くを折曲片82が上下に回動する。折曲片82は前記突出部66aの下方を係止しているので、該突出部66aがレバー81の機体右方向の回動で、上向きに梁部材66を中心として回動する。該突出部66aの前記回動により第一リンク部材76の梁部材66との連結部と反対側の端部も梁部材66を中心として上向きに回動する。この第一リンク部材76の上方への回動により第二リンク部材77とスプリング78を介してロータ27bを上方に上げることができる。ロータ27bを上方に移動させると、駆動軸70bと駆動軸70aを介してロータ27aも同時に上方に移動する。
先ず、走行車体2に基部が回動自在に設けられた一般的な油圧シリンダー46(図1)のピストン上端部を昇降リンク装置3に連結し、走行車体2に設けた油圧ポンプ49(図4,図5)により油圧シリンダー46に圧油を供給・排出して、油圧シリンダー46のピストンを伸進・縮退させて昇降リンク装置3に連結した苗植付部4が上下動されるように構成されている。
まず、左右の後輪11,11の伝動軸の回転数を伝動軸回転数センサ205で検出し、また設定値N1(旋回開始から機体90°旋回までの旋回内側の後輪11のドライブシャフト(伝動軸)回転信号設定値)、N2(機体90°旋回から植付クラッチ「入り」までの前記ドライブシャフト回転信号設定値)、θ1((直進操作時のハンドル切り設定角度の)下限値(左旋回と判断する角度))、θ2((直進操作時のハンドル切り設定角度の)上限値(右旋回と判断する角度))をセットする。
こうして、8条植えなどの多条植え用の乗用型作業機であっても、前回の植付条に一部重なった状態で苗の植え付けをするおそれなく圃場での旋回が可能となる。
2 走行車体 3 昇降リンク装置
4 作業部(苗植付部) 10 前輪
11 後輪 31 運転席
34 操向ハンドル 87 ステアリング機構
163 制御部(制御装置) 205 後輪回転センサ
206 補正装置 207 硬軟検出装置
B1 断続入り切り制御機能
Claims (3)
- 原動機(E)を備える走行車体(2)と、左右の前輪(10,10)及び原動機からの動力により駆動する左右の後輪(11,11)と、前記走行車体上に設けた運転席(31)と、走行車体を操向操作する操向ハンドル(34)と、該操向ハンドルの操作に連動して左右の前輪(10,10)を操舵するステアリング機構(87)と、前記走行車体の後側に昇降リンク装置(3)を介して昇降可能に装着された作業部(4)と、原動機からの動力を左右の後輪(11,11)へ伝達するサイドクラッチを設け、制御部(163)に左右の後輪の回転数を検出する後輪回転センサ(205)を設け、断続的入り切り制御機能(B1)は、後輪回転センサにより検出された旋回外側の後輪の回転数に基づいて旋回内側の後輪の設定回転数を所定の演算式にて演算して設定するようにし、演算式は、設定回転数を前記旋回外側の後輪の回転数よりも小さい値に設定する構成とし、設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が大きいときは旋回内側のサドクラッチを切りにし、設定回転数よりも検出される旋回内側の後輪の回転数が小さいときは旋回内側のサイドクラッチを入にする構成としてあることを特徴とする作業車両。
- 前記制御部(163)には演算式を補正する補正装置(206)を設けてあることを特徴とする請求項1記載の作業車両。
- 圃場面の土壌の硬軟を検出する硬軟検出装置(207)を設け、該硬軟検出装置(207)により土壌の硬軟が軟らかいと判断されるほど設定回転数が小さくなるように、硬軟検出装置の検出結果に基づいて前記補正装置(206)による補正を行うことを特徴とする請求項2記載の作業車両。
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