JP2004026029A - 走行装置 - Google Patents

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Hidetaka Hirayama
平山 秀孝
Hiroki Matsuzawa
松澤 宏樹
Fumio Yoshimura
吉邨 文夫
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Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

【課題】圃場の条件に合わせて旋回用HSTと同等の旋回性能を備え、しかも高旋回性能を有する走行トランスミッション基本伝動系を備えた作業車を提供すること。
【解決手段】作業車の機体を左右方向へ進路変更する操向レバー88と該レバー88により回転速度をそれぞれ変更できる左右の車軸bを設け、該レバー88の移動操作量に応じて旋回半径が小さくなるように左右の車軸bの回転速度を変更できる変速手段を設け、該レバー88を左又は右方向へ略最大位置に移動させた場合の旋回内側の車軸bを停止状態に至るまで減速可能な標準旋回モードと、旋回内側の車軸bを停止状態に至らない所定の低速回転状態まで減速可能な緩旋回モードと、旋回内側の車軸bの回転速度を停止状態に至るまで減速した後に逆転方向に増速する急旋回モードに変更可能にする。
【選択図】  図13

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車などのクローラなどからなる走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クローラを走行手段とする作業機などの走行装置として、農業用のコンバインを例に従来の技術を説明する。コンバインはクローラを構成する無限履帯の接地面積を広くし、水田など軟弱な圃場でも自由に走行して刈取作業などの農業作業を可能としている。
【0003】
コンバインは動力源としてエンジンを搭載し、エンジンの発生する動力をコンバインの走行、刈取、脱穀などに使用するが、そのクローラは、エンジンの動力を走行トランスミッションにより変速して駆動する。走行トランスミッションは、静油圧式無段変速装置(以下、無段変速装置をHSTという)、歯車列機械的変速手段、クラッチ手段、ブレーキ手段などにより構成されている。
【0004】
コンバインを直進走行させるときは、左右一対のクローラを等速で駆動し、コンバインを左右に旋回させるときは、左右のクローラに速度差を与えて駆動し、高速側のクローラを外側に、低速側、停止側または後退側のクローラを内側とする旋回が可能な構成としている。
【0005】
コンバインは走行装置としてクローラを用いるために、その運転操作は必ずしも容易ではなかったが、コンバインの走行トランスミッションに無段階変速できる走行用油圧無段変速装置(以下、走行用HSTという)および旋回用の油圧無段変速装置(以下、旋回用HSTという)を用いることにより、コンバインの走行、操舵の運転操作はきわめて容易に行えるようになる。
【0006】
特開2000−177620号公報及び特開2001−163241号公報には走行用HSTと旋回用HSTとを用いて路上または乾田での旋回を機敏に行うことができ、かつ湿田または泥土面などでの旋回性能を備えた移動農機の発明が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、走行用HSTおよび旋回用HSTは高価であり、コンバインの価格が高くなる欠点がある。そこで旋回用HSTを用いないで、比較的簡単な構成で、しかも操作性と走行性の優れた走行装置を提供することが求められており、本出願人はこのような走行装置を種々提案している。
【0008】
本発明はそれらの提案の中の一つであり、本発明の課題は、圃場の条件に合わせて旋回用HSTと同等の旋回性能を備え、しかも高旋回性能を有する走行トランスミッション基本伝動系を備えた走行装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成により解決される。
請求項1記載の発明は、作動歯車機構の3つの入出力要素のうち、第1要素Z1R、Z1Lに走行用回転動力を入力し、第2要素21Ra、21Laに制動力機構33R、33Lにより制動力を付与することによって、第3要素Z4R、Z4Lから合成回転動力を出力するものとし、前記第2要素21Ra、21Laの制動力を操向操作具88の操作量に応じて変更することによって、第3要素Z4R、Z4Lに連動する旋回内側の車軸の回転速度を無段階に変速して該旋回内側の車軸bの回転状態を等速正転状態から減速正転状態を経て逆転状態にまで至らしめ得るように構成し、前記操向操作具88の操作量と第2要素21Ra、21Laの制動力との関係を変更し得る旋回モード切替手段を設け、該旋回モード切替手段により、前記旋回内側の車軸bを停止状態に至るまで減速可能な標準旋回モードと、前記旋回内側の車軸bを停止状態に至らない所定の低速回転状態まで減速可能な緩旋回モードと、前記旋回内側の車軸bの回転速度を停止状態に至るまで減速した後に逆転方向に増速する急旋回モードとに切り替えられるように構成した走行装置である。
【0010】
請求項1記載の発明により、高価な旋回用HSTを用いることなく、操向操作具88の操作量に応じて圃場条件に合わせてコンバインの旋回力(左右車軸の回転数の比)を緩旋回モードと標準旋回モードと急旋回モードのいずれかに設定し、旋回半径を任意に調節して旋回できる。
【0011】
請求項2記載の発明は、旋回モード切替手段として湿田スイッチ104を設け、該湿田スイッチ104を「入」にすることによって、旋回内側の車軸を停止状態に至らない所定の低速回転状態まで減速可能な緩旋回モードが選択されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の走行装置である。
【0012】
請求項2記載の発明により、湿田スイッチ104の「入」で操向操作具88を最大操作量に設定した時でも旋回内側の車軸を停止状態に至らない所定の低速回転状態まで減速可能な緩旋回モードが選択される。また、このとき、標準旋回モードも選択できる。
【0013】
請求項3記載の発明は、旋回モード切替手段として急旋回スイッチ100を設け、該急旋回スイッチ100を「入」にすると、湿田スイッチ104が「入」であっても、操向操作具88の操作量に応じて旋回内側の車軸の回転速度を停止状態に至るまで減速した後に逆転方向に増速する急旋回モードが選択されるように構成したことを特徴とする請求項2記載の走行装置である。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、たとえば、湿田スイッチ104の「入」であっても、操向操作具88の操作量に応じて急旋回スイッチ100が「入」になると、標準旋回モード又は急旋回モードへ旋回モードを切り替えることができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の発明により、高価な旋回用HSTを用いることなく、操向操作具88の操作量に応じて圃場条件に合わせてコンバインの旋回力を任意に設定し、旋回半径を任意に調節して旋回できるため、走行性能が優れた走行装置が得られる。
【0016】
請求項2記載の発明により、湿田での旋回を緩旋回だけに制限することができるため軟弱圃場の損傷を抑止することができる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、急旋回スイッチ100が「入」になると、たとえ湿田スイッチ104が「入」の状態にあっても、操向操作具88の操作量に応じて急旋回モードまで旋回モードを替えることができ、路上走行性が優れた走行装置が得られる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて具体的に説明する。
図1は本発明のコンバインの右側面図であり、図2は本発明のコンバインの正面図であり、図3は本発明のコンバインの平面図である。
【0019】
図1〜図3に示すように、コンバインの車体フレーム82の下部側に土壌面を走行する左右一対の走行クローラ83を有する走行装置本体84を配設し、車体フレーム82の前端側に分草具85を備えた刈取装置86が設けられている。刈取装置86は車体フレーム82の上方の支点を中心にして上下動する刈取装置支持フレーム(図示せず)で支持されているので、コンバインに搭乗したオペレータが操縦室87にある操向レバー88(図2)を前後に傾倒操作することにより、刈取装置支持フレームと共に上下に昇降する構成である。
【0020】
車体フレーム82の上方には、刈取装置86から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送して脱穀、選別する脱穀装置89と該脱穀装置89で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク90が載置され、該グレンタンク90の後部にオーガ91を連接して(図2及び図3ではオーガを省略)、グレンタンク90内の穀粒をコンバインの外部に排出する構成としている。
【0021】
すなわち、コンバインはオペレータが操縦室87において主変速レバー92および副変速レバー93(共に図2)を操作し、エンジンの動力を図4〜図6に示す走行トランスミッションケース94の主変速機の走行用HST9および副変速軸1に設けられる歯車変速手段及び後述の遊星歯車機構71を介して変速し、左右のクローラ83、83に伝動して任意の速度で走行する。
【0022】
また、コンバインは、オペレータが操縦室87において操向レバー88を左右に傾倒操作することにより各種旋回走行することができる。すなわち、操向レバー88をコンバインを旋回させようとする方向に傾倒操作することにより、図4〜図6に示す走行ミッションケース94内のサイドクラッチ17等が作動し、左右のクローラ駆動スプロケット31R、31Lに選択的に伝動されるので、左右のクローラ83、83に速度差が与えられて走行方向の変更が行われる構成としている。
【0023】
次に、伝動装置の構成について説明する。
図4は本発明の実施の形態の走行装置の断面図、図5はその一部拡大図、図6はその側面図、図7はその伝動線図、図8は遊星歯車機構71の外観斜視図、図9はその側断面図であり、図11は作動部の油圧配置図である。
【0024】
エンジン35の出力軸に取り付けられたエンジンプーリとベルトで巻回された入力プーリ8を介して走行用HST9の入力軸7にエンジン35からの動力が伝達される。そして、走行用HST9の出力軸10の駆動により、該出力軸10に設けられたギア11に噛合する副変速機構70の副変速軸1のギア12を介して該副変速軸1が駆動する。該副変速軸1には上記ギア12の他に大ギア14aと中ギア14bと小ギア14cとが設けられ、該副変速ギア14a、14b、14cとそれぞれ噛合するカウンタ軸2の小ギア15a、中ギア15b、大ギア15cを介して該カウンタ軸2が駆動する。
【0025】
図示しないシフタの切換えによって、副変速ギア14a、14b、14cとカウンタ軸2のギア15a、15b、15cとの噛合位置が切り換わり、これによりカウンタ軸2は高速、中速、低速にそれぞれ変速されて駆動する。また、上記副変速軸1の一端には刈取出力プーリ13が取り付けられ、刈取装置86を駆動する刈取入力プーリ8(図4参照)とベルト(図示せず)で巻回されている。副変速軸1と刈取出力プーリ13との間にはワンウェイクラッチが介装されている。
【0026】
上記カウンタ軸2の駆動により、同じカウンタ軸2に設けられた上記ギア15bと噛合するセンターギア16を介してサイドクラッチ軸3が駆動する。
【0027】
上記サイドクラッチ軸3には、そのセンターギア16に対して左右対称にクラッチ17Rとクラッチ17Lの2つの摩擦多板式クラッチが設けられており、前記操向レバー88の傾動操作により、その傾動操作角度(図示しないポテンショメータにより検出)に応じて油圧シリンダを作動し、クラッチ17Rとクラッチ17Lをそれぞれ接続状態と非接続状態とに制御する。機体の直進時には、左右のクラッチ17Rとクラッチ17Lは共に圧縮バネ(図示せず)と油圧により常時接続状態となって駆動力を伝達する。
また、上記サイドクラッチ軸3に設けたセンターギア16は遊星歯車機構71の駆動軸4に固定されたセンターギア19と噛合する。
【0028】
ここで、上記遊星歯車機構71について図4、図5、図7ないし図9を参照して説明する。
遊星歯車機構71は上記駆動軸4のセンターギア19に対してコンバインの進行方向に対して左右対称に設けられている。右側の遊星歯車機構71は浅い円筒形を横にした形状のキャリア20Rの内周面側に、ギア径の異なる2つのギアZ2R及びZ3Rからなる遊星ギア21Rがキャリア20Rに固定された中心軸21Raに遊嵌し、またキャリア20Rに固定された中心軸21Rbに遊嵌する遊星ギア23Rとをそれぞれ3個づつ交互に配設し、一方の遊星ギア21Rはその中心軸21Raによって上記キャリア20Rに回転自在に軸支され、またもう一方の遊星ギア23Rはその中心軸21Rbによって上記キャリア20Rに回転自在に軸支される。また、上記キャリア20Rの周面には2種類の開口孔38と39が穿設され、一方の開口孔38からは遊星ギア21RのギアZ2Rの一部外周が露出し、もう一方の開口孔39からは遊星ギア23Rの一部外周が露出する。
【0029】
また、前記駆動軸4に固定されたサンギアZ1Rは前記キャリア20Rの中心に配設され、キャリア20Rが駆動軸4側に軸受けされて駆動軸4の周りを回転自在に構成している。さらに、ギア径の異なる2つのギアZ4Rと出力ギア24Rを有する回転ギア22Rは上記キャリア20Rの内方に装填されると共に駆動軸4側に軸受けされて駆動軸4の回りを回転自在に構成している。
【0030】
ここで、図7を参照してわかるように、上記サンギアZ1Rは遊星ギア21RのギアZ2Rと噛合し、遊星ギア21RのギアZ3Rは遊星ギア23Rと噛合し、さらに該遊星ギア23Rは回転ギア22RのギアZ4Rと噛合する。また、前記サイドクラッチ軸3に介装されたサイドクラッチギア18Rは上記キャリア20RのギアZ5Rと噛合する。
【0031】
上記キャリア20Rには、摩擦多板式のブレーキ33R(ブレーキケース62Rに係合する)が連結されており、操向レバー88の傾動操作により、その傾動操作角度(図示しないポテンショメータにより検出)に応じて図示しない油圧シリンダを作動し、ブレーキ33Rを連続的に摩擦力を変化させてその回転速度を制御する。
【0032】
なお、以上は右側の駆動伝動機構について説明したが、左側の駆動伝動機構についても構成は同じである。
また、駐車ブレーキ25は、駆動軸4の駆動を停止することにより、機械を停止することができる。
そして、左右のサイドクラッチ17R、17Lが「入」、つまり接続状態のときは、サイドクラッチ軸3の駆動力は、サイドクラッチギア18R、18Lへ伝達されると同時に、駆動軸4のセンターギア19を介して該駆動軸4へも伝達され、遊星歯車機構71のサンギアZ1と同じ位置関係を保って回転する出力ギア24R、24Lに伝達される。出力ギア24R、24Lの駆動力は出力歯車機構72を構成する互いに噛合関係にあるギア26R、26L、ギア27R、27L、ギア28R、28L、ギア29R、29L、ギア30R、30Lへと順に伝達され、左右の車軸b、bを駆動し、左右の車軸b、bにそれぞれ取り付けられたスプロケット31R、31Lがクローラ83を回転させる。
【0033】
以上の構成において、エンジン35が始動し、機体の直進走行時には、走行用HST9の出力軸10より副変速軸1及びカウンタ軸2へと動力が伝達される。そして、カウンタ軸2のギア15bと噛合するサイドクラッチ軸3のセンターギア16を介して該サイドクラッチ軸3が駆動する。直進時は左右のサイドクラッチ17R、17Lが共に「入」になっていて接続状態である。したがって、サイドクラッチ軸3の駆動力は左右のサイドクラッチギア18R、18Lに伝達され、該サイドクラッチギア18R、18Lがともに回転駆動する。
【0034】
そして、上記左右のサイドクラッチギア18R、18Lとそれぞれ噛合する遊星歯車機構71のキャリア20R、20Lに動力が伝達されると同時に、上記サイドクラッチ軸3のセンターギア16と噛合する駆動軸4のセンターギア19に動力が伝達され、該駆動軸4が回転駆動する。該駆動軸4の回転により、サンギアZ1R、Z1Lが回転し、さらに互いに噛合関係にある遊星ギア21R、21LのギアZ2R、Z2L、ギアZ3R、Z3L、遊星ギア23R、23L、回転ギア22R、22LのギアZ4R、Z4L、出力ギア24R、24Lへと順に駆動力が伝達される。直進時は駆動軸4のセンターギア19と上記キャリア20R、20Lの回転数が同じになるようにサンギアZ1とキャリア20のギア上下が設定されているので、サンギアZ1、キャリア20及び遊星ギア23の位置関係が変わらず回転する。
そして、左右の車軸b、bが同方向へ同速で回転駆動する。
【0035】
次に、機体の旋回時について説明する。
前記操向レバー88を、例えば右側に倒して機体を右旋回させる場合、操向レバー88を傾動操作すると、この傾動操作側のサイドクラッチ17Rの摩擦多板式ディスクの押圧を解除し、キャリアブレーキ33Rの摩擦板の押圧力を調整していく。これにより、操向レバー88の傾動操作角に応じて、サンギアZ1R、遊星ギア21RのギアZ2R、ギアZ3R、回転ギア22RのギアZ4Rのギア変速比によって旋回時の出力ギア24Rの回転数が変わる。
【0036】
図10は上記キャリア20R、サンギアZ1R、回転ギアZ4Rの回転数の関係を示す線図である。
右側旋回時は、前記サンギアZ1Rは、直進時と同様に駆動軸4との一体化により一定の回転数で回転している。そして、操向レバー88の傾動操作角度に応じて前記キャリア20Rの回転数が減速していくと、前記回転ギアZ4Rの回転数も減速していく。このように、旋回外側と内側とが同方向回転で且つ旋回内側が外側より低速回転している間は緩やかな旋回角度での旋回(ここでは「緩旋回」と称する)となる。そして、キャリア20Rの回転数がサンギアZ1Rの回転数の1/3(遊星ギア比を1/3に設定しておくとサンギアZ1Rの回転数の1/3になる。すなわちギア比によってこの回転数は変更可能である。)となると図示するようにギアZ4Rは零回転となり、旋回内側の車軸bが回転停止した時は標準旋回となる。さらに、キャリア20Rの回転数が減速していくと、ギアZ4Rは逆転状態となり、旋回外側と内側とが逆方向回転してスピンターン(急旋回)となる。図9では上記ギアZ4が逆転する場合の他のギアの回転方向を矢印で示している。
【0037】
このように、ギア変速比を設定すれば、上述の緩旋回及び標準旋回並びに1/3の急旋回(旋回外側の車軸の回転数に対して旋回内側の車軸の回転数が1/3で逆転する旋回)が可能となる。そして、キャリア20Rの回転速度をキャリアブレーキ33Rの摩擦板の押圧力の調整で制御することで、前記1/3スピンターンまで無段階変速制御が可能となる。
【0038】
こうして旋回内側のクローラ83に任意の回転方向、回転速度を与えることができ、特に湿田での駆動力確保、旋回の安定性が向上する。
【0039】
また、サイドクラッチ17Rとキャリアブレーキ33Rとを介在することにより、サイドクラッチ17Rを「切」った場合に、摩擦多板式のキャリアブレーキ33Rの油圧制御で自動方向修正時の追従性確保が容易となる。
【0040】
また、旋回時の遊星歯車機構71の制御を従来の旋回用HSTを用いる変速機構と同じく、操向レバー88の操作で行うことができ、オペレータに負担が掛からない利点もある。
【0041】
なお、いずれかの伝動軸の回転数を回転センサで検出して油圧シリンダへフィードバック制御することにより、より正確な旋回制御が行える。例えばキャリア20RのギアZ5Rの回転数を検出する回転センサ34(図6)を設ける。
以上は右旋回時について説明したが、左旋回の場合は、前記サイドクラッチ17Lが切りとなり、あとは上述した右旋回の場合の動作と同様である。
【0042】
ここで、図11に示した油圧配置図について説明すると、エンジン35を始動すると、オイルタンク52から走行用HST9に送油されトランスミッション内の駆動系を作動させた後、オイルクーラ54を経て、エンジン35に隣接したギアポンプ50により送油圧を得てコントロールバルブ56を駆動させる。コントロールバルブ56からの送油の一部でトランスミッションのサイドクラッチ17及びキャリアブレーキ33を作動させ、他の一部でコントロールバルブ53を経て刈取上下シリンダ58、オーガ上下シリンダ59、車体のピッチングシリンダ60、ローリングシリンダ61R、61Lを作動させることができる。
【0043】
上記遊星歯車機構71で遊星ギア23R、23Lにそれぞれ噛合する回転ギア22R、22LのギアZ4R、Z4Lと下手側の出力歯車機構72の伝動ギアであるギア26R、26Lにそれぞれ噛合する出力ギア24R、24Lは駆動軸4に遊嵌された中空筒に一体的に設けられているので、キャリア20内部の遊星ギア系の下手側の出力歯車機構72の伝動ギア系へ出力することができる。また、回転ギア22R、22LのギアZ4R、Z4Lと出力ギア24R、24Lを二段ギアとして一体構成とすることで組立が容易になる。
【0044】
また、出力ギア24R、24Lをトランスミッションのサイド側でなく、中央寄りに設けたため、下手側の出力歯車機構72の伝動ギア系をミッション中央寄りに配置でき、トランスミッションの幅方向をコンパクト化できる。
【0045】
さらに、遊星歯車機構71から下手側のホイルシャフト6R、6Lへ伝動する出力ギア24R、24Lを、キャリア20R、20Lとセンターギア19の間に設けているので、センターギア19より下手側の出力歯車機構72の伝動ギア系の配置をトランスミッションの中央寄りに配置でき、トランスミッションの幅方向の寸法を小さくできる。
【0046】
また、遊星歯車機構71の出力ギア24R、24Lの外径を、キャリア20R、20Lと出力歯車機構72のセンターギア19の外径より小さくしたので、ユニット化した遊星歯車機構71を組み付けたり、取り外したりする場合に、遊星歯車機構より上手側のサイドクラッチ17R、17Lの各ギア18R、18Lと下手側の出力歯車機構72の伝動ギア系との干渉がなく、作業が極めて容易である。
【0047】
また、上手側のサイドクラッチ17R、17Lをサイドクラッチ出力ギア18R、18L及び下手側の遊星歯車機構71の出力ギア24R、24Lより外側に配置したので、サイドクラッチ17R、17Lをミッションケース94の側面側に配置でき、サイドクラッチ17R、17Lの組立、分解が容易である。
【0048】
トランスミッションケース94端面に固定したサイドクラッチ17R、17Lは油圧でオン、オフするが、サイドクラッチ軸3とミッションケース94の間にラジアル軸受37R、37Lの他にスラスト軸受36R、36Lを設けて、これらによりサイドクラッチ軸3を支持する構成にしている。
【0049】
そのため、外部油圧によりピストンを作動させるサイドクラッチ17R、17Lにはサイドクラッチ軸3を介して軸支持ベアリングに大きなスラスト力が加わるが、スラスト軸受36R、36Lを追加することで、これらの軸受部が破損することはない。
【0050】
本実施の形態の操向レバー88の傾倒角度に対応して旋回力を電気的に設定できる電子操舵(パワステ)制御装置の要部を図12に示す。本実施の形態では急旋回スイッチ100と左右一対の標準旋回圧力設定ダイヤル101、左右一対の緩旋回圧力設定ダイヤル102、左右一対の初期圧設定ダイヤル103を設け、前記標準旋回圧力設定ダイヤル101、緩旋回圧力設定ダイヤル102および初期圧ダイヤル103と湿田スイッチ104を操縦室87に設け、急旋回スイッチ100を主変速レバー(HSTレバー)92または操向レバー88に設ける。以下急旋回スイッチ100は主変速レバー92に設置されているとして説明する。また操向レバー88の傾倒角度はポジションセンサ105R、105Lで検出してコントローラ99に入力する。得られた出力によりキャリヤブレーキ33R、33L用バルブ、刈取上下シリンダ58などが作動制御される。
【0051】
オペレーターが操向レバー88の左右旋回時の最大傾倒操作時の左右クローラ83、83の速度差を規制できるようにした。
【0052】
操向レバー88を左右方向に徐々に傾けるに従って緩旋回から標準旋回及び急旋回までキャリヤブレーキ33R、33Lの摩擦板の押圧力を上昇させる制御で左右のクローラ83、83の駆動制御ができる。
【0053】
以下に説明するように湿田と乾田の違い(圃場条件)に合わせてコンバインの旋回力(左右車軸の回転数の比)を任意に設定でき、また路上走行時の旋回性能を維持することができるようにしたことに本実施の形態の特徴がある。
【0054】
すなわち、操向レバー88の傾倒角度に応じて旋回方向内側のクローラ83の回転数を可変させ、さらにオペレーターが操向レバー88の左右旋回時の最大傾倒操作時に旋回方向内側のクローラ83を旋回方向外側のクローラ83より小さい回転数で、同一方向に回転させるモード(緩旋回モード)、旋回方向内側のクローラ83の回転数をゼロまたはほぼゼロにするモード(標準旋回モード)または旋回方向内側のクローラ83の回転を旋回方向外側のクローラ83の回転とは逆にするモード(急旋回モード)にそれぞれ切り替えるプログラムを図12に示すコントローラ99に備えている。
【0055】
図13には操向レバー88の傾倒角度に応じて前記標準旋回圧力設定ダイヤル101、緩旋回圧力設定ダイヤル102、初期圧設定ダイヤル103の設定圧力に対応した旋回内側のクローラ83にかかる旋回圧力を示し、図14は操縦席の各種スイッチ、ダイヤル群の配置状況を示す平面図である。
【0056】
本実施の形態では、操向レバー88の傾倒角度に対応した旋回力をコントローラ99により電気的に設定できるようにしてコンバインの旋回時の最大旋回力を設定するダイヤルとして標準旋回圧力設定ダイヤル101、緩圧力設定ダイヤル102および初期圧設定ダイヤル103の各ダイヤル操作と、主変速レバー(HSTレバー)92に設けた急旋回スイッチ100の「入」、「切」の違いにより、操向レバー88の最大傾倒時の旋回力を緩旋回に設定するモード(図13のL2の設定圧での動作モード)と標準旋回に設定するモード(図13のL1とM1の設定圧での動作モード)と急旋回に設定するモード(図13の点線で示すH1とH2の設定圧での動作モード)に切り替え可能な構成とした。
【0057】
そして操向レバー88の最大傾倒角度未満の傾倒角度に応じて旋回内側のクローラ83の回転数をほぼゼロになるまでの間または、旋回外側のクローラ83に対して逆転するまでの間複数段に変更可能になっていることが図13から容易に理解できる。
【0058】
そして主変速レバー(HSTレバー)92に設けた急旋回スイッチ100を「入」操作した場合は、標準旋回への動作モードの切換を無効化し、前記標準旋回への動作モードの設定は、急旋回スイッチ100が操作されない時に限定するように構成する。ただし、副変速機構70が高速段にあるときは急旋回スイッチ100が「入」であっても急旋回モードには移行させないようにして安全に走行できるようにしている。
【0059】
なお、図13の縦軸のニュートラル位置(☆印位置)からの幅P4はバルブの不安定領域であり、幅P3は初期圧ダイヤル103の設定幅であり、幅P2は緩旋回圧力ダイヤル102の設定幅であり、幅P1は標準旋回圧力ダイヤル101の設定幅であり、P0は急旋回領域である。幅P1〜P3の大きさは各ダイヤル101〜103の操作で可変できる。また横軸のニュートラル位置からの操向レバー88の傾倒角度の中で角度S1はニュートラル領域、角度S2は傾倒ストロークが全体の2/3、角度S3は傾倒ストロークがパワステポジションセンサが通常とりうる最大値(標準値)、角度S4は操向レバー88の最大傾倒角度である。
【0060】
上記図13に示す操向レバー88の傾倒ストロークに対応した初期圧ダイヤル103、緩旋回圧力ダイヤル102、標準旋回圧力ダイヤル101の各設定幅に旋回内側のクローラ83の旋回力と湿田スイッチ104の「入」、「切」および副変速機構70の低速/標準速(中速)/高速の各段の設定状態の組み合わせにより、動作モードが表1に示すようになる。
【0061】
【表1】
Figure 2004026029
【0062】
表1から明らかなように、前記急旋回(スピン)スイッチ100の「入」、「切」の違いにより、操向レバー88の最大傾倒時の旋回力を緩旋回に設定する緩旋回モードと標準旋回に設定する標準旋回モードと急旋回に設定する急旋回モードに切り替え可能な構成を湿田スイッチ104によって行わせることができ、湿田スイッチ104が「入」、「切」および急旋回スイッチ100の「入」、「切」により操向レバー88が最大傾倒角度に達しない間は傾倒角度に応じて緩旋回モード、標準旋回モード、急旋回モードが選択できる。
【0063】
また、湿田スイッチ104が「入」である場合に、急旋回スイッチ100が「切」であると操向レバー88が最大傾倒角度に達するまで緩旋回モードで旋回し、このとき急旋回スイッチ100が「入」に切り替わると、副変速機構70で設定された高速段にあると標準旋回モードまで旋回モードを替えることができる。
【0064】
こうして湿田での旋回は操向レバー88の傾倒角度に応じて標準旋回と緩旋回だけに制限することができ、軟弱圃場での作業時は、圃場の損傷を抑止すことができる。
【0065】
また、表1から明らかなように、湿田スイッチ104が「入」である場合に、急旋回スイッチ100が「入」の場合には急旋回スイッチが「切」の場合に比較して旋回力を上げることができる。ただし、副変速装置が高速段にあるときは急旋回スイッチが「入」であっても急旋回モードには移行させないようにしている。これは作業車が副変速機構70で設定された高速段にあると急旋回することが危険なためである。
【0066】
また、湿田スイッチ104の「入」、「切」に拘わらず、副変速機構70が低速段又は標準速段にあると急旋回モードまで旋回モードを替えることができる。これは路上走行に備えたものである。ただし、操向レバー88が最大傾倒角度に達しない間にはその傾倒角度に応じて標準旋回又は緩旋回モードで作業車は旋回する。
【0067】
上記構成により、たとえば、湿田作業時等の軟弱圃場での作業時は、圃場の損傷を抑止するために、旋回が必要なときは、標準旋回または緩旋回を選択することができる。
【0068】
ここで、旋回モードを標準旋回に設定した場合、たとえば路上走行時には、従来技術では急旋回も可能にするために毎回動作モードの切換スイッチを入/切操作する必要性がある。
【0069】
しかし、本実施の形態の上記構成によると、標準旋回の実施を急旋回スイッチ100を非操作時に限定したため、路上走行時等での旋回力が不足した場合には急旋回スイッチ100を「入」操作することにより容易に旋回力を向上させることができる。
【0070】
本実施の形態の前記標準旋回モードと急旋回モードの切り替えを、車体水平制御のときの突込み防止制御(湿田での刈取作業を中断してコンバインをバックさせるとき、刈取装置86に設けられた穀稈センサがオフであることを条件に、車高を上げ、かつ車体の後側を上げ、前側を下げることで刈取装置86が接地することを回避させる制御)時は、湿田スイッチ104のオンによって、車体水平制御のときの突込み防止制御に連動して急旋回でなく標準旋回モードを選択するように構成する。
【0071】
この旋回モード制御も湿田作業時等の軟弱圃場での作業時に圃場の損傷を抑止するためである。このときの旋回半径は圃場条件に応じて変更可能にすることが望まれているが、前記方法により、湿田モード選択時には湿田スイッチ104の操作により突込み防止動作に連動して標準旋回を実施するように構成したため、オペレータの操作の負担を軽減できる。
【0072】
また、湿田スイッチ104が「入」の時の緩旋回モード選択時に急旋回スイッチ100を「入」操作した場合には、前記緩旋回モードの旋回力の設定値(図13のL1、L2)より大きい旋回力の設定を可能にし、かつ湿田スイッチ104が「切」時に急旋回スイッチ100を「入」操作した場合の急旋回力の設定値(図13のH1、H2)よりも小さな旋回力の設定を行うように構成している。
【0073】
こうして、標準旋回の実施を急旋回スイッチ100の非操作時に限定したために生じる路上走行時等での旋回力が不足する不具合を解消して主変速レバー92に設けられた急旋回スイッチ100を「入」操作することで、容易に旋回力を向上させることができる。
【0074】
また、上記操向レバー88の傾倒角度に対応して旋回力を電気的に設定できる電子操舵(パワステ)制御装置に関し、急旋回スイッチ100による最大旋回力は標準旋回ダイヤル101の設定値を下限としている。
【0075】
これは、湿田作業時等の軟弱圃場の作業時は、圃条の損傷を抑止するために、標準旋回を行うことが望ましいが、このとき旋回半径を圃場条件やユーザの好みに応じて変更可能にすることが望まれているが、操作手順により誤設定を行うと、操作性が低下するばかりでなく、旋回力切換時に急激に旋回力が低下し、旋回ができないといった不具合も発生する。そこで前記したように急旋回スイッチ100による最大旋回力は標準旋回ダイヤル101の設定値+αとすることで、前記不具合を未然に防止することが可能となり、容易に好みの旋回性を実現できる。
【0076】
また、コンバインの各種作業の作業速度の高速化がなされているが、作業速度の高速化に伴い、特に作業操作系を簡素化して、誤操作がないようにすることが求められている。
【0077】
そこで、上記電子操舵制御装置を用いて、主変速レバー92(あるいは操向レバー88)に設けた急旋回スイッチ100が操作されているときに作業状態の種類を判定し、判定した作業状態にふさわしいスイッチ機能に急旋回スイッチ100を切り換える構成にしてもよい。
【0078】
例えば、図示しない穀稈検出センサなどを用いてコンバインが刈取作業をしていないと判定した場合は、前記急旋回スイッチ100の「入」で、急旋回化が可能になる構成とし、コンバインが刈取作業中と判定した場合は、旋回力の急旋回化機能を停止し、周知のコンバインの方向制御機能(ACD)等の自動制御機能の作動を中断するための中断用スイッチとする。
【0079】
前記構成は、急旋回スイッチ100を作業状態に応じて別の機能を達成するための切替スイッチとするものであり、旋回力を切り換える急旋回スイッチ100は、旋回時に使用されるべきスイッチであるが、刈取作業中に操作される可能性はほとんどない。また逆に刈取作業中にこのスイッチが誤操作された場合は、条あわせ時に急旋回を行うことにつながり、刈取作業能率の低下が発生するおそれがある。
【0080】
そこで、前述のように作業の種類を判定し、判定した作業状態にふさわしいスイッチ機能に急旋回スイッチ100を切り換える構成とすることで、誤動作と複雑なスイッチ群の設置を省ける利点がある。
【0081】
本実施の形態のコンバイン等の移動用農業機械に図15に示すような構成からなる制御装置108とメータ109を設置し、メータ109内にカラー表示できる液晶(又は有機EL)表示装置110を設置しておき、さらにグレンタンク内の籾の状態を確認できるカメラ111を設け、このカメラの映像を前記液晶(又は有機EL)表示装置110の一部又は全面に表示する構成を採用することができる。
【0082】
また、液晶(又は有機EL)表示装置110には図16(a)に示すように、通常はグレンタンク90内に設けた籾センサ(図示せず)の感知状態をグラフなどで表示しておき、穀稈の刈り始めや、籾排出中は図16(b)に示すようにグレンタンク90内部の映像を表示する構成にすることが望ましい。
【0083】
上記構成で穀稈の刈り始めから一定距離コンバインが走行するまでの間または籾排出クラッチが入っている間は、グレンタンク90内部の映像を自動的に表示し、それ以外の時はグレンタンク90内の籾量を表すグラフを表示することができ、グレンタンク90内の籾の溜まり初めや、排出終了が一目で分かり、従来の複数個の感圧センサを用いる場合よりタンク90内の状態をオペレータが正確に知ることができる。ただし、刈取作業中にグレンタンク90内の状態を簡単に知るために従来から良く使用されているグラフ表示も行えるようにして、オペレータの操作性を一段と向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のコンバインの右側面図である。
【図2】図1のコンバインの正面図である。
【図3】図1のコンバインの平面図である。
【図4】図1のコンバインの走行装置の断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】図1のコンバインの走行装置の側面図である。
【図7】図1のコンバインの走行装置の伝動線図である。
【図8】図1のコンバインの走行装置の遊星歯車機構の外観斜視図である。
【図9】図1のコンバインの走行装置の側断面図である
【図10】図1のコンバインの走行装置のキャリヤ、サンギア、回転ギアの回転数の関係を示す線図である。
【図11】図1のコンバインの作動部の油圧配置図である。
【図12】図1のコンバインの走行装置のコントローラに対する入出力装置の配置図である。
【図13】図1のコンバインの操向レバーの傾倒角度とブレーキの摩擦板の押圧力の関係図である。
【図14】図1のコンバインの操縦席の操作ダイヤル、スイッチ、レバーなどの配置を示す平面図である。
【図15】図1のコンバインの一実施の形態の制御装置とメータの構成図である。
【図16】図15のメータに表示されるグラフ(図16(a))と映像(図16(b))である。
【符号の説明】
1 副変速軸            2 カウンタ軸
3 サイドクラッチ軸        4 駆動軸
5 出力軸             6 ホイルシャフト
7 入力軸             8 刈取入力プーリ
9 走行用HST          10 出力軸
11、12 ギア          Z1 サンギア
Z2、Z3、Z5 ギア       Z4 回転ギア
13 刈取出力プーリ        14 副変速ギア
15 ギア             16 センターギア
17 サイドクラッチ        18 サイドクラッチギア
19 センターギア         20 キャリヤ
21Ra、21Rb 中心軸     21 遊星ギア
22 回転ギア           23 遊星ギア
24 出力ギア           25 駐車ブレーキ
26、27、28、29、30 ギア
31 スプロケット         33 キャリヤブレーキ
34 回転センサ          35 エンジン
36 スラスト軸受         37 ラジアル軸受
38、39 開口孔         50 ギアポンプ
52 オイルタンク         53 コントロールバルブ
54 オイルクーラ         56 ソレノイドバルブ
58 刈取上下シリンダ       59 オーガ上下シリンダ
60 ピッチングシリンダ      62 ブレーキケース
61 ローリングシリンダ      70 副変速機構
71 遊星歯車機構         72 出力歯車機構
81 コンバイン          82 車体フレーム
83 走行クローラ         84 走行装置本体
85 分草具            86 刈取装置
87 操縦室            88 操向レバー
89 脱穀装置           90 グレンタンク
91 オーガ            92 主変速HSTレバー
93 副変速レバー
94 走行トランスミッションケース
99 コントローラ         100 急旋回スイッチ
101 標準旋回圧力ダイヤル    102 緩旋回圧力ダイヤル
103 初期圧ダイヤル       104 湿田スイッチ
105R、105L パワステポジションセンサ
108 制御装置          109 メータ
110 表示装置          111 カメラ

Claims (3)

  1. 作動歯車機構の3つの入出力要素のうち、第1要素Z1R、Z1Lに走行用回転動力を入力し、第2要素21Ra、21Laに制動力機構33R、33Lにより制動力を付与することによって、第3要素Z4R、Z4Lから合成回転動力を出力するものとし、
    前記第2要素21Ra、21Laの制動力を操向操作具88の操作量に応じて変更することによって、第3要素Z4R、Z4Lに連動する旋回内側の車軸の回転速度を無段階に変速して該旋回内側の車軸bの回転状態を等速正転状態から減速正転状態を経て逆転状態にまで至らしめ得るように構成し、
    前記操向操作具88の操作量と第2要素21Ra、21Laの制動力との関係を変更し得る旋回モード切替手段を設け、
    該旋回モード切替手段により、
    前記旋回内側の車軸bを停止状態に至るまで減速可能な標準旋回モードと、
    前記旋回内側の車軸bを停止状態に至らない所定の低速回転状態まで減速可能な緩旋回モードと、
    前記旋回内側の車軸bの回転速度を停止状態に至るまで減速した後に逆転方向に増速する急旋回モードとに切り替えられるように構成したことを特徴とする走行装置。
  2. 旋回モード切替手段として湿田スイッチ104を設け、該湿田スイッチ104を「入」にすることによって、旋回内側の車軸bを停止状態に至らない所定の低速回転状態まで減速可能な緩旋回モードが選択されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の走行装置。
  3. 旋回モード切替手段として急旋回スイッチ100を設け、該急旋回スイッチ100を「入」にすると、湿田スイッチ104が「入」であっても、旋回内側の車軸bの回転速度を停止状態に至るまで減速した後に逆転方向に増速する急旋回モードが選択されるように構成したことを特徴とする請求項2記載の走行装置。
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