JP4513174B2 - コンバインの操向装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインの操向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から走行装置としてクロ−ラ等の無端帯を装備した移動車輌の走行ミッション装置は、旋回装置として、サイドクラッチ装置やサイドブレ−キ装置を使って、一方側の走行無端帯を停止して他方側の走行無端帯のみを回転駆動しながら旋回する通常旋回装置と、クラッチ装置や減速伝動装置を用いて旋回内側の無端帯を外側の無端帯より低速で駆動しながらゆっくり大きく旋回する緩旋回装置と、逆転伝動装置を用いて左右の走行無端帯を互いに逆回転させてその場で急激に旋回する急旋回装置とを有する構成になっている。
【0003】
又、走行用と旋回用との二つの油圧無段変速装置と、左右一対の遊星ギヤ機構とを組み合わせて走行ミッション装置を構成して、これらの操作を操向ハンドルによる操向操作によって、一連の走行速度の増減速や方向変換を行なう装置が従来技術として知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、コンバインは、刈取中にはブレ−キタ−ンやスピンタ−ンの必要性はほとんどなく、小刻みに方向を修正して植付稲の条列に車体の走行方向を合わす程度に操向範囲を制限する方が安全で、刈取作業の実状に合うものである。しかしながら、前述した従来の走行ミッション装置を装備したコンバインは、刈取脱穀作業を行なうとき、特に、刈取中に、ハンドルを大きく操向操作すると、ブレ−キタ−ンやスピンタ−ンの旋回位置に達し、車体を大きく旋回する課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した課題を解決するために、つぎの如き技術手段を講ずるものである。
即ち、ミッションケース(3)の外側に走行用の第1油圧無段変速装置(5)と旋回用の第2油圧無段変速装置(6)を装備し、第1油圧無段変速装置(5)の走行油圧ポンプ(5a)にエンジンから入力プーリ(20)を介して回転駆動力が伝動される構成とし、第2油圧無段変速装置(6)の旋回油圧ポンプ(6a)を前記走行油圧ポンプ(5a)の近傍の位置に配置して該旋回油圧ポンプ(6a)に前記入力プーリ(20)からの回転駆動力を入力する構成とし、該旋回油圧ポンプ(6a)からミッションケース(3)の下部に装備した旋回油圧モータ(6b)まで作動油を供給するように配管し、左右の走行クロ−ラ(1,1´)に回転動力を伝動する左右のホイ−ルシャフト(2,2´)をミッションケ−ス(3)に軸架し、該左右のホイ−ルシャフト(2,2´)は、それぞれ左右の遊星ギヤ機構(4,4´)に伝動可能に接続し、左右の遊星ギヤ機構(4,4´)は、前記第1油圧無段変速装置(5)から回転動力が分配して伝動され、且つ、前記第2油圧無段変速装置(6)から相互に逆回転の回転動力が伝動されるように接続し、前記左右のホイ−ルシャフト(2,2´)は、操向ハンドル(7)の直進走行位置を基準として左又は右への操向操作に関連して、一方が増速・他方が減速伝動される構成とし、該操向ハンドル(7)から、操向ハンドル(7)の回動中心軸となる操向軸(51)と、該操向軸(51)と共に回動する操向腕(52)と、該操向腕(52)と旋回油圧ポンプ(6a)の変速アーム(54)を連結する操向ロッド(53)を介して伝達して操向操作を行う構成とし、前記操向軸(51)の中間部に電磁クラッチ(55)を設け、刈取前処理装置(13)の穀稈通路に臨ませて分草杆(14)に取り付けた穀稈センサ(8)によって刈取作業中の穀稈検出されている状態で操向ハンドル(7)の回動操作角度が設定角度を超えた場合に、前記電磁クラッチ(55)を遮断して操向ハンドル(7)の回動操作力を伝達しない構成としたことを特徴とするコンバインの操向装置としたものである。
【0006】
即ち、旋回油圧ポンプ(6a)は、穀稈センサ(8)が穀稈の検出中には、予め設定されている操作角度の範囲内の操向に限定され、大幅な旋回をすることができない構成としている。
【0007】
【発明の効果】
本発明は、以上述べたように構成しているから、刈取作業中には操向ハンドル(7)の操作による操向範囲が規制され、植付稲の条列に車体の進行方向を合わせる程度の方向修正に制限され、ブレ−キタ−ンやスピンタ−ンのように車体を大きく旋回することがなく、安全で、且つ、作業の実態に合った操向ができる。
【0008】
したがって、コンバインは、稲の条を外れたり、稲列を押し倒してしまう等の障害がなく、刈取作業の実状に合った安全な操向を行なうことができる。
即ち、仮に、オペレ−タが意に反して操向ハンドル(7)を大きく回し操作しても、小刻みに方向を修正する程度の操向範囲に制限され、稲の植付条列から離れたり、稲の条列を押し倒したりするまで旋回することがなく、安全で、且つ、刈取作業の実状に合った操向を行なうことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明する。
まず、コンバイン10は、図3に示すように、左右一対の走行クロ−ラ1、1’を装備した車体9上に、脱穀装置11を搭載し、その前側に油圧シリンダ12によって昇降自由に支持した刈取前処理装置13を設けて一連の刈取脱穀作業ができる構成としている。そして、刈取前処理装置13は、従来から知られているように、前部低位置に分草杆14を設け、その後方に傾斜状に穀稈引起し装置15を設け、その下方位置に刈取装置16を設け、更に、刈取穀稈を後方の脱穀装置11に搬送する穀稈搬送装置17を一体的に伝動可能に支持して構成している。
【0010】
そして、上記走行クロ−ラ1,1´は、図3で解るように、車体9の前部に設けたミッションケ−ス3のホイ−ルシャフト2,2´に軸着した駆動スプロケット18,18´に巻回して走行できる構成としている。
そして、走行ミッション装置19は、図1および図2に示すように、一連のミッション機構を内装したミッションケ−ス3の外側に走行用に油圧無段変速装置(第1油圧無段変速装置)5と旋回用の油圧無段変速装置(第2油圧無段変速装置)6とを装備して構成している。そして、走行用の油圧無段変速装置5は、図外のエンジンから入力プ−リ20を介して走行油圧ポンプ5aに回転駆動力が伝動される配置とし、該走行油圧ポンプ5aから作動油を走行油圧モ−タ5bに供給して、正・逆転の切換えや変速伝動ができる構成としている。なお、走行油圧ポンプ5aは、図示は省略しているが、操作装置が接続され増減速の変速操作と前、後進(正・逆転の切換え)の切換えができる構成としている。
【0011】
つぎに、旋回用の油圧無段変速装置6は、図1および図2に示すように、旋回油圧ポンプ6aと旋回油圧モ−タ6bとから構成され、旋回油圧ポンプ6aは、上記走行油圧ポンプ5aの近傍位置で前記入力プ−リ20からの回転駆動力が入力し易い位置に配置しており、ミッションケ−ス3の下部の離れた位置に装備した旋回油圧モ−タ6bまで配管して作動油を供給する構成としている。
【0012】
そして、走行用に油圧無段変速装置5は、ミッションケ−ス3の伝動上手側にあって、走行油圧モ−タ5bの出力軸21からミッションケ−ス3内に回転動力を伝動する構成としている。そして、ミッションケ−ス3内の一連のミッション機構は、副変速機構22と差動機構23の順に設け、左右のホイ−ルシャフト2,2´から前述の駆動スプロケット18,18´を伝動する構成としている。
【0013】
そこで、まず、副変速機構22は、図1および図2に示すように、上記出力軸21から二つの伝動ギヤ24,24´を介して伝動される変速軸25に、小ギヤ26、大ギヤ27、中ギヤ28を一体にして軸方向に摺動自由に軸装して切り換え変速可能に構成している。そして、刈取動力取出軸29は、図1および図2で解るように、上記変速軸25の伝動下手側に軸架して端部をミッションケ−ス3から外側に延長して刈取伝動プ−リ30を軸着しており、ケ−ス3内には、小ギヤ26に噛合する変速大ギヤ31、大ギヤ27に噛合する変速小ギヤ32、中ギヤ28に噛合する変速中ギヤ33をそれぞれ軸着し、前記変速軸25との間に副変速機構22を構成している。
【0014】
そして、前記刈取伝動プ−リ30は、走行速度に同調した速度で前述の刈取前処理装置13の回転各部を伝動するように設けた刈取PTOプ−リである。
そして、差動機構23は、図1および図2に示すように、前記刈取動力取出軸29の伝動下手側に左右一対の遊星ギヤ機構4,4´を設け、操向ハンドル7による操向操作に伴って差動機能を発揮する構成としている。そして、遊星ギヤ機構4,4´は、中心位置のサンギヤ34と、これに歯合する複数のプラネタリギヤ35と、更に、これらに歯合する外側のリングギヤ36から構成している。そして、遊星ギヤ機構4,4´は、サンギヤ軸37に固着したセンタ−ギヤ38に、伝動上手側の刈取動力取出軸29に軸着している伝動ギヤ39から回転動力が入力され、そのサンギヤ軸37と同一軸線上にある両外側のキャリヤ軸40,40´に出力する構成としている。
【0015】
この場合、既に周知の構成であるが、上記キャリヤ軸40,40´は、基部側にそれぞれ設けているキャリヤ41に前記した複数のプラネタリギヤ35を軸受け支持して構成している。
そして、ホイ−ルシャフト2,2´は、上記キャリヤ軸40,40´の伝動ギヤ47,47´からホイ−ルギヤ42,42´に伝動された回転動力を、駆動スプロケット18,18´に伝えて走行クロ−ラ1,1´を走行駆動する構成としている。
【0016】
そして、旋回用の油圧無段変速装置6は、図1および図2に示すように、旋回油圧ポンプ6aの回転斜板の角度変更調節により旋回油圧モ−タ6bの正逆回転と変速伝動とを行なうが、回転動力を伝動機構43によって旋回入力軸44に伝動する構成としている。そして、旋回入力軸44は、図1および図2で解るように、軸着している旋回ギヤ45,45´から左リングギヤ36には逆転ギヤ46を介して伝動可能に歯合しており、右リングギヤ36には正転のまま伝動する構成としている。したがって、左右のリングギヤ36は、外周のギヤ部に旋回油圧モ−タ6bから同一回転速度の動力が、相互に逆回転の回転動力として伝動可能に接続した構成としている。
【0017】
そして、上記の如き走行ミッション装置19を装備したコンバイン10は、図3に示すように、キャビン50室内に操向ハンドル7等の操縦操作装置をまとめて配置しており、オペレ−タが搭乗して操縦する構成としている。そして、操向ハンドル7は、図1に示す実施例の場合、操向軸51、操向腕52、操向ロッ53、変速ア−ム54を介して旋回油圧ポンプ6aに連結して操向操作ができる構成にしている。
【0018】
そして、図2に示す実施例の操向ハンドル7は、操向軸51の中間に電磁クラッチ55を設け、以下、操向腕52、操向ロッ53、変速ア−ム54を順次連結して旋回油圧ポンプ6aに接続し、操向操作ができる構成にしている。
そして、コンバイン10は、図1および図2に示すように、分草杆14に取り付けた穀稈センサ8を穀稈通路に臨ませて設け、刈取作業中に穀稈を検出する構成としている。そして、穀稈センサ8は、図1に示す実施例の場合、変速ア−ム54の両側に配置した電磁式ストッパ−56,56´に接続し、穀稈を検出(刈取作業中)すると電磁式ストッパ−56,56´が突出して変速ア−ム54の回動範囲を大幅に規制する構成としている。この場合、図1に示す実施例の操向ハンドル7は、刈取作業中には、前進方向の修正が若干できる程度の操向操作ができる範囲に制限され、ブレ−キタ−ンの状態やスピンタ−ンはできない構成としている。
【0019】
そして、図2に示す実施例の操向ハンドル7は、穀稈センサ8と電磁クラッチ55とを接続して設け、穀稈検出中に操作角度が設定値を越えると上記電磁クラッチ55が「切」となり、操作力を伝達しない構成にしている。したがって、旋回油圧ポンプ6aは、穀稈センサ8が穀稈の検出中には、予め設定されている操作角度の範囲内の操向に限定され、大幅な旋回をすることができない構成としている。
【0020】
以上の構成であるから、走行ミッション装置19は、旋回用の油圧無段変速装置6を静止・固定状態にしておいて、走行用の油圧無段変速装置5を作動すると、回転動力は、走行油圧モ−タ5bから出力軸21を経て、副変速機構22、刈取動力取出軸29を経由してセンタ−ギヤ38、サンギヤ軸37、サンギヤ34に伝達される。このようにして、回転動力は、差動装置23を構成している遊星ギヤ機構4,4´を経て、左右のキャリヤ軸40,40´を通りホイ−ルシャフト2,2´を経由して同速度で左右の走行クロ−ラ1,1´を駆動してコンバインを直進走行することになる。
【0021】
つぎに、走行用の油圧無段変速装置5を静止・固定状態にしておいて、左右のサンギヤ38を固定して旋回用の油圧無段変速装置6を駆動する。すると、回転動力は、旋回油圧モ−タ6bから出力され、相互に逆方向に左右のリングギヤ36に伝えられるから、走行クロ−ラ1,1´は、左右が相互に逆方向に回転駆動され、車体9をその場でスピンタ−ンすることになる。
【0022】
つぎに、車体9を左右に旋回させるときには、走行用の油圧無段変速装置5と旋回用の油圧無段変速装置6とを共に駆動しながら走行するが、そのときの旋回半径は、左右の走行クロ−ラ1、1’の走行速度に基づいて決まることになる。
このように、コンバインを圃場内で走行させながら、刈取脱穀作業を続けているとき、穀稈センサ8は、穀稈通路を移動する穀稈を検出して前進し、検出信号に基づいて図1の実施例では電磁ストッパ−56,56´が自動的に突出し、図2の実施例では電磁クラッチ55が機能することになる。
【0023】
以上述べたように、コンバイン10は、刈取脱穀作業を行なうとき、特に、刈取中には、ブレ−キタンやスピンタ−ンのように車体9を大きく旋回する必要はほとんどない。そのために、上述した本案に係るコンバインは、仮に、オペレ−タが意に反して操向ハンドル7を大きく回し操作しても(図1の実施例は操向ハンドル7の回転操作が規制されている)、小刻みに方向を修正する程度の操向範囲に制限され、稲の植付条列から離れたり、稲の条列を押し倒したりするまで旋回することがなく、安全で、且つ、刈取作業の実状に合った操向を行なうことができる特徴を有する。
【0024】
別実施例1
つぎに、図4乃至図7に基づいて別実施例1を説明する。
別実施例1は、差動機構を有する走行ミッション装置に、走行用の油圧無段変速装置と旋回用の油圧無段変速装置とを接続した構成において、前者の油圧無段変速装置の前、後進切換えと変速操作に関連して後者の油圧無段変速装置を同調して回転駆動させ、逆ハンドルの防止と安定した旋回走行を行なう装置を作り出すことを目的とした。以下、具体例を述べる。
【0025】
まず、走行ミッション装置60は、図4乃至図7に示すように、ミッションケ−ス61内に副変速装置62と、差動機構63と、左右サイドクラッチ64,64´とを内装して設け、伝動下手側に左右一対のホイ−ルシャフト65,65´を軸架して構成している。そして、ホイ−ルシャフト65,65´は、従来から知られているように、軸端に取り付けた駆動スプロケット66,66´に図示しない走行クロ−ラを巻回して走行可能に構成している。
【0026】
そして、上記副変速装置62は、各図面に示す実施例の場合、走行入力軸67大ギヤ68と小ギヤ69とを軸着し、下手側の変速軸70に大ギヤ68に歯合する変速小ギヤ71と、小ギヤ69に歯合する変速大ギヤ72とを左右摺動自由に設け、高速と低速との二段の副変速ができる構成としている。
【0027】
そして、サイドクラッチ64,64´は、クラッチ軸73の中央位置に軸着しているセンタ−ギヤ74の両面に係脱自由に構成し、それぞれ下手側のホイ−ルギヤ75,75´に出力する構成としている。そして、上記センタ−ギヤ74は、伝動ギヤ76に歯合して変速軸70から伝動される構成としている。
【0028】
そして、差動機構63は、従来から周知のデフ機構であって、外側のリングギヤ77に入力された回転動力を、内部の差動ギヤを経由して左右両側の出力軸78,78´から上述した左右のサイドクラッチ64,64´に伝動する構成としている。この場合、一方の出力軸78とサイドクラッチ64との間には、逆転ギヤ79を歯合して伝動する構成としている。
【0029】
そして、走行用の油圧無段変速装置80は、エンジンからの入力軸81に接続した走行油圧ポンプ80aと、ミッションケ−ス61に軸架した走行入力軸67に接続した走行油圧モ−タ80bとから構成している。
そして、旋回用の油圧無段変速装置82は、図4に示す実施例の場合、上記した走行入力軸67の他端側に接続した旋回油圧ポンプ82aと、ミッションケ−ス61に軸架した旋回入力軸83に接続した旋回油圧モ−タ82bとから構成しており、旋回動力を旋回伝動ギヤ84から前記リングギヤ77に入力する構成としている。
【0030】
そして、旋回用の油圧無段変速装置82は、図6と図7に示す実施例の場合、上記走行入力軸67に接続せず、走行用の油圧無段変速装置80とは別の伝動系から入力して旋回油圧ポンプ82aを駆動する構成としている。
そして、図6に示す実施例は、主変速レバ−85に前後進検出スイッチ86と、走行油圧モ−タ80bに回転センサ87をそれぞれ接続して前後進の切り換えを検出する構成としている。そして、旋回油圧モ−タ82bは、正、逆転切り換えアクチュエ−タ88を接続して、上記前後進検出スイッチ86、又は、回転センサ87の検出情報に基づいて、走行油圧モ−タ80bの前、後進に応じて、正転、逆転に回転方向を切り換える構成としている。
【0031】
そして、図7に示す実施例の場合、主変速レバ−85に操作角を検出するポテンショメ−タ89と、走行油圧モ−タ80bに回転センサ87とを接続して構成している。そして、旋回油圧モ−タ82bは、回転変速アクチュエ−タ90を接続して、上記ポテンショメ−タ89、又は、回転センサ87の検出情報に基づいて、走行油圧モ−タ80bの回転速度に同調した回転速度に変速する構成としている。
【0032】
以上のように、別実施例1は、差動機構63を有する走行ミッション装置60に走行用の油圧無段変速装置80と旋回用の油圧無段変速装置82とを接続した構成において、前者の油圧無段変速装置80の前、後進切換えと回転速度に対応して、後者の油圧無段変速装置82の回転方向と回転速度とを同調して回転駆動するから、操向操作上に起きる危険を伴う逆ハンドルが未然に防止でき、安全に旋回走行ができる特徴がある。
【0033】
別実施例2
つぎに、図8乃至図10に基づいて別実施例2を説明する。
図8に示す別実施例2に係る走行ミッション装置100は、ミッションケ−ス101内に副変速装置102と、左右のサイドクラッチ103,103´と、左右のクラッチ104,104´とを装備して伝動下手側のホイ−ルシャフト105,105´に走行動力および旋回動力を伝動して走行クロ−ラを走行する構成としている。そして、走行用の油圧無段変速装置106は、走行油圧ポンプ106aと走行油圧モ−タ106bとからなり、上記副変速装置102に走行動力を伝動するように伝動上手側に接続して設けている。そして、旋回用の油圧無段変速装置107は、旋回油圧ポンプ107aと旋回油圧モ−タ107bとからなり、前記した左右のクラッチ104,104´に旋回動力を入力する構成としている。
【0034】
そして、中立位置検出スイッチ108は、図9に示すように、走行用の油圧無段変速装置106の主変速レバ−109の基部に設け、中立位置を検出する構成としている。そして、コントロ−ルア−ム作動アクチュエ−タ110は、上記中立位置検出スイッチ108が、中立位置を検出すると、旋回用の油圧無段変速装置107を中立位置に切り換える構成としている。実施例では旋回油圧モ−タ107bの斜板を中立位置に切り換え制御する構成とする。
【0035】
つぎに、図10に示す実施例の場合、走行ミッション装置60は、上述の別実施例1と同一機構であるから、その機構の説明を援用する。そして、中立位置検出スイッチ108は、主変速レバ−109の基部に設け、走行用の油圧無段変速装置106の中立位置を検出する構成としている。そして、コントロ−ルア−ム作動アクチュエ−タ110は、上記中立位置検出スイッチ108が、中立位置を検出すると、旋回油圧モ−タ107bのモ−タ斜板を中立位置に自動制御により切り換える構成としている。
【0036】
このように、旋回用の油圧無段変速装置107は、走行用の油圧無段変速装置106との関係において、走行用の油圧無段変速装置106が中立になり走行動力の出力を中断すると、旋回油圧モ−タ107bの斜板をコントロ−ルア−ム作動アクチュエ−タ110が自動的に制御して中立位置に操作して、仮に、パワステレバ−111(図9参照)を操向操作しても操向動力が出力しない構成としている。
【0037】
以上述べたように、別実施例2に係る走行ミッション装置100、60は、エンジン駆動中に、走行用の油圧無段変速装置106を中立に操作して走行動力の出力を中断すると、旋回用の油圧無段変速装置107が自動的に中立位置に制御操作される。したがって、走行ミッション装置100,60は、パワステレバ−111を操作しても、旋回油圧モ−タ107bからの出力が中断されることになるから、機体が移動せず停止状態を保ち、安全な作業ができる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例であって、線図で示す走行ミッションの展開図である。
【図2】 本発明の実施例であって、線図で示す走行ミッションの展開図である。
【図3】 本発明の実施例であって、コンバインの側面図である。
【図4】 本発明の別実施例1であって、線図で示す走行ミッションの展開図である。
【図5】 本発明の別実施例1であって、走行ミッションの側面図である。
【図6】 本発明の別実施例1であって、線図で示す走行ミッションの展開図である。
【図7】 本発明の別実施例1であって、線図で示す走行ミッションの展開図である。
【図8】 本発明の別実施例2であって、走行ミッションの展開図である。
【図9】 本発明の別実施例2であって、操作機構の作用図である。
【図10】 本発明の別実施例1であって、線図で示す走行ミッションの展開図である。
【符号の説明】
1 走行クローラ
1´ 走行クロ−ラ
2 ホイールシャフト
2´ ホイ−ルシャフト
3 ミッションケース
4 遊星ギヤ機構
4´ 遊星ギヤ機構
5 走行用の油圧無段変速装置(第1油圧無段変速装置)
5a 走行油圧ポンプ
6 旋回用の油圧無段変速装置(第2油圧無段変速装置)
6a 旋回油圧ポンプ
6b 旋回油圧モータ
7 操向ハンドル
8 穀稈センサ
13 刈取前処理装置
14 分草杆
20 入力プーリ
51 操向軸
52 操向腕
53 操向ロッド
54 変速アーム
55 電磁クラッチ

Claims (1)

  1. ミッションケース(3)の外側に走行用の第1油圧無段変速装置(5)と旋回用の第2油圧無段変速装置(6)を装備し、第1油圧無段変速装置(5)の走行油圧ポンプ(5a)にエンジンから入力プーリ(20)を介して回転駆動力が伝動される構成とし、第2油圧無段変速装置(6)の旋回油圧ポンプ(6a)を前記走行油圧ポンプ(5a)の近傍の位置に配置して該旋回油圧ポンプ(6a)に前記入力プーリ(20)からの回転駆動力を入力する構成とし、該旋回油圧ポンプ(6a)からミッションケース(3)の下部に装備した旋回油圧モータ(6b)まで作動油を供給するように配管し、左右の走行クロ−ラ(1,1´)に回転動力を伝動する左右のホイ−ルシャフト(2,2´)をミッションケ−ス(3)に軸架し、該左右のホイ−ルシャフト(2,2´)は、それぞれ左右の遊星ギヤ機構(4,4´)に伝動可能に接続し、左右の遊星ギヤ機構(4,4´)は、前記第1油圧無段変速装置(5)から回転動力が分配して伝動され、且つ、前記第2油圧無段変速装置(6)から相互に逆回転の回転動力が伝動されるように接続し、前記左右のホイ−ルシャフト(2,2´)は、操向ハンドル(7)の直進走行位置を基準として左又は右への操向操作に関連して、一方が増速・他方が減速伝動される構成とし、該操向ハンドル(7)から、操向ハンドル(7)の回動中心軸となる操向軸(51)と、該操向軸(51)と共に回動する操向腕(52)と、該操向腕(52)と旋回油圧ポンプ(6a)の変速アーム(54)を連結する操向ロッド(53)を介して伝達して操向操作を行う構成とし、前記操向軸(51)の中間部に電磁クラッチ(55)を設け、刈取前処理装置(13)の穀稈通路に臨ませて分草杆(14)に取り付けた穀稈センサ(8)によって刈取作業中の穀稈検出されている状態で操向ハンドル(7)の回動操作角度が設定角度を超えた場合に、前記電磁クラッチ(55)を遮断して操向ハンドル(7)の回動操作力を伝達しない構成としたことを特徴とするコンバインの操向装置。
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